JPH08323223A - 籾摺選別機のロ−ル間隙調節装置 - Google Patents

籾摺選別機のロ−ル間隙調節装置

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JPH08323223A
JPH08323223A JP13213295A JP13213295A JPH08323223A JP H08323223 A JPH08323223 A JP H08323223A JP 13213295 A JP13213295 A JP 13213295A JP 13213295 A JP13213295 A JP 13213295A JP H08323223 A JPH08323223 A JP H08323223A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 籾摺ロ−ル間隙を開調節し、次いで閉調節
し、次いで開調節しながら籾摺ロ−ルの初期間隙を設定
し、次いで、籾摺ロ−ル3,3へ穀粒を供給し初期籾摺
作業を開始し、次いで、次のような過負荷電流値制御が
なされる。検出負荷電流値が基準過負荷電流値に対して
所定値以上超過している際には、第1段階の過負荷制御
がなされて、即時ロ−ル間隙の開調節され、また、検出
負荷電流値が基準過負荷電流値に対して所定値以下の範
囲で超過している際には、第2段階の過負荷制御がなさ
れて、所定時間ロ−ル間隙を固定状態とし、次いでロ−
ル間隙の開調節がされる。 【効果】籾摺ロ−ルの初期間隙設定制御において、2段
階で過負荷電流値の制御をすることにより、急激な脱ぷ
率低下が回避できて、ロ−ル間隙の制御が安定するとい
う効果を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、籾摺ロ−ルの間隙調
節装置の改良に関する。
【0002】
【従来技術】一対の籾摺ロ−ルで構成されている籾摺装
置において、これら一対の籾摺ロ−ル間隙を、負荷電流
値基準あるいは脱ぷ率基準で制御する籾摺ロ−ル自動間
隙制御手段を備えたものがあり、籾摺ロ−ルの駆動用モ
−タの検出負荷電流値が基準過負荷電流値を超過する
と、基準過負荷電流値になるまでロ−ル間隙が開調節さ
れる構成であつた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】従来装置にあって
は、籾摺装置に混合米選別部が並設されていて、混合米
選別部の穀粒量に関連して、籾摺装置の籾摺ロ−ルへの
供給穀粒量が関連的に調節される構成であった。そし
て、籾摺作業の開始時には、混合米選別部に穀粒が供給
されてないか、あるいは、供給量が少ないために、籾摺
ロ−ルへの穀粒供給量が多い傾向となり、籾摺ロ−ル駆
動用のモ−タの検出負荷電流値が高いところで籾摺され
る傾向があり、また、ロ−ル間隙が開調節される際に、
ロ−ル間隙調節モ−タのオ−バ−ランしたような場合に
は、脱ぷ率が過剰に低下側に調節されて、ロール間隙制
御が安定しないという問題点があった。
【0004】そこで、この発明は、このような問題点の
解消を図ろうとするものである。
【0005】
【問題を解決するための手段】このような技術的課題を
解決するためのこの発明の技術手段は、籾摺をする一対
の籾摺ロ−ル3,3と、籾摺ロ−ル3,3を駆動する主
モ−タ44と、一対の籾摺ロ−ル3,3の間隙を負荷電
流値基準あるいは脱ぷ率値基準で開閉調節する籾摺ロ−
ル自動間隙制御手段と,前記主モ−タ44の負荷電流値
を検出する負荷電流センサ32と、ロ−ル間隙が開調節
され、負荷電流センサ31の検出負荷電流値が変化しな
い籾摺ロ−ルの非接触状態になると開調節が停止される
第1の調節行程と、ロ−ル間隙が閉調節されて負荷電流
センサ32が負荷電流値の増加検出をし籾摺ロ−ル3,
3の微接触状態になると閉調節が停止される第2の調節
行程と、ロ−ル間隙の開調節が所定時間にわたってなさ
る第3の調節行程とからなる籾摺ロ−ルの初期間隙設定
手段と、前記籾摺ロ−ルの初期間隙設定手段の制御の後
行程になされる籾摺ロ−ル3,3への穀粒供給調節手段
と、検出負荷電流値が基準過負荷電流値に対して所定値
以上超過している際に即時ロ−ル間隙の開調節される第
1段階の過負荷制御行程、及び、検出負荷電流値が基準
過負荷電流値に対して所定値以下の範囲で超過している
際に所定時間ロ−ル間隙を固定状態とし次いでロ−ル間
隙の開調節される第2段階の過負荷制御行程からなる過
負荷電流値制御手段と、からなる籾摺選別機のロ−ル間
隙調節装置の構成とした。
【0006】
【作用】作業が開始されると、一対の籾摺ロ−ル3,3
の初期間隙設定がなされ、籾摺ロ−ル3,3に籾が供給
され籾摺作業が開始される。すると、負荷電流センサ3
2の検出負荷電流値が所定時間毎に検出され、基準過負
荷電流値と検出負荷電流値とが比較されて、検出負荷電
流値が所定値以上超過している場合には、第1段階の過
負荷制御がなされて、すぐにロ−ル間隙の開調節がなさ
れ、また、前記所定値以下の範囲で超過している場合に
は、第2段階の過負荷制御がなされ、所定時間にわたり
ロ−ル間隙を固定状態として籾摺をし、次いで、検出負
荷電流値が基準過負荷電流値を超過している場合には、
ロ−ル間隙の開調節がされる。また、検出負荷電流値が
基準過負荷電流値以下である場合には、ロ−ル間隙を開
調節せずに籾摺される。
【0007】
【実施例】以下、図面に示すこの発明の実施例について
説明する。まず、実施例の構成について説明する。ま
ず、図1に基づき籾摺選別機の全体構成について説明す
る。1は、籾摺部で、この籾摺部1は、籾ホッパ2,一
対の籾摺ロ−ル3,3等で構成されている。4は、摺落
米風選路で、前方の吸引排塵機5により発生する選別風
によって、籾摺部1からの摺落米が風選され、軽い籾殻
は吸引排塵機5,排塵筒6を経て機外に排出され、ま
た、重い玄米および籾の混合米は、下方の摺落米受樋7
に落下選別される。摺落米受樋7に落下選別された混合
米は、混合米揚穀機8で揚穀されて、混合米ホッパ9を
経て、回転選別筒11側の供給樋14の搬送始端部に供
給される構成である。
【0008】10は、選別ケースで、この選別ケース1
0内には、内周面に多数の壷穴の構成されている回転選
別筒11が、横軸回りに回転するように、その選別始端
側(図1で右側)および選別終端側(図1で左側)が、
駆動ロ−ラ12,12,…で回転自在に支持されてい
る。この回転選別筒11内には、供給ラセン13の支架
されている供給樋14,玄米ラセン15の支架されてい
る玄米樋16が、夫れ夫れ横架されている。
【0009】この供給樋14および玄米樋16を、回転
選別筒11内に配設するにあたっては、図2に示すよう
に、供給樋14を回転選別筒11の掻き上げ側に、ま
た、玄米樋16を回転選別筒11の上方から下方へ回転
する側に配設している。この供給樋14には、回転選別
筒11の壷穴で低く掬い上げられた籾及び一部の玄米の
混合米が落下選別され、更に、供給ラセン13で供給樋
14の搬送終端側へ移送されて、回転選別筒11の選別
始端側に供給されるもので、供給樋14は混合米を受け
る機能も有している。
【0010】玄米樋16の搬送終端側は、玄米流下筒1
7,玄米流穀板18を経て、玄米受樋19に連通されて
いる。玄米樋16に受けられた玄米は、玄米流下筒1
7,玄米流穀板18を経て玄米受樋19に落下する間に
風選され、更に、玄米受樋19から玄米揚穀機20を経
由して、機外に取り出される構成である。回転選別筒1
1の選別終端側下方には、籾受樋21が配設されてい
る。籾受樋21には籾揚穀機22が連設され、籾揚穀機
22の上端部は、籾摺部1の籾還元ホッパ23に接続さ
れている。しかして、回転選別筒11の選別終端側に流
動した選別済みの籾米を主体とした穀粒は、籾受樋21
に落下し、更に、籾揚穀機22,籾還元ホッパ23を経
て、籾摺部1に還元され、再度の籾摺がされる構成であ
る。
【0011】次に、図2〜図5に基づいて、制御部の構
成について説明する。図2は、籾摺ロ−ル3,3の間隙
を調節する公知のロ−ル間隙調節装置を示している。籾
摺ロ−ル3,3は、左側の定位置で回転する籾摺ロ−ル
3と、揺動ア−ムに軸支されてて、移動調節される右側
の籾摺ロ−ル3とで構成されている。45はロ−ル間隙
調節モ−タで、ロ−ル間隙調節モ−タ45が正転あるい
は逆転すると、ギヤ群,調節ネジ棒,揺動ア−ム等で構
成されているロ−ル間隙調節手段24で、籾摺ロ−ル
3,3の間隙が開閉調節される構成である。
【0012】CPUを内蔵した制御部25には、多数の
スイッチ群が接続されており、また、インタ−フエイス
である信号変換回路36を経由して、多数のセンサ群が
接続されており、また、制御部25には出力インタ−フ
エイスを経由して、多数のアクチュエ−タ群、及び、表
示装置群が夫れ夫れ接続されている。次に、これらの接
続関係を具体的に説明する。
【0013】脱ぷ率上スイッチ26,脱ぷ率下スイッチ
27,円筒回転高スイッチ28,円筒回転低スイッチ2
9,自動あるいは手動に切替る自動/手動スイッチ3
0,円筒回転数表示装置50に回転選別筒11の回転数
や検出負荷電流値を切替表示するための表示切替スイッ
チ31のスイッチ群、及び、主モ−タ44の負荷電流値
を検出する負荷電流センサ32,電源電圧センサ33,
電源周波数センサ(R−T)34,電源周波数センサ
(S−T)35のセンサ群、及び、籾ホッパ2内の穀粒
の有無を検出するグレンセンサ37,籾摺ロ−ル3,3
のロ−ル間隙を大きく開けた展開状態を検出するロ−ル
展開センサ38,籾供給調節弁39aの全閉鎖状態を検
出するシヤッタセンサ39,回転選別筒11の回転数を
検出する回転センサ40,籾供給調節弁39aの開度を
検出するポテンショメ−タからなる弁開度センサ41,
回転選別筒11の穀粒掬い上げ状態を検出するトラジス
タ・オ−プンコレクタ式の飛散センサ42のセンサ群,
運転/停止スイッチ43が、前記信号変換回路36を経
由して、夫れ夫れ制御部25に接続されている。
【0014】また、制御部25から信号変換回路36を
経由して、籾摺選別機を駆動する主モ−タ44,籾摺ロ
−ル3,3のロ−ル間隙を調節するロ−ル間隙調節モ−
タ45,籾供給調節弁39aの開度を調節するシヤッタ
開度調節モ−タ46,回転選別筒11の回転数を調節す
る円筒回転調節モ−タ47,通信機器48が、夫れ夫れ
接続されている。また、制御部25には、文字,数字等
を表示する表示管49,回転選別筒11の回転数を表示
する円筒回転数表示装置50,電流表示LED51,L
ED表示装置52,ブザ−53が、夫れ夫れ接続されて
いる。
【0015】次に、図5に示すコントロ−ルパネル54
について説明する。コントロ−ルパネル54には、例え
ば蛍光表示管方式の表示管49,円筒回転数表示装置5
0,電流表示LED51,籾ホッパ2内の籾の有無を表
示する表示部・シヤッタ開閉表示部・ロ−ル展開表示部
・異常の有無を表示するLED表示部52a,自動運転
あるいは手動運転の別を表示するLED表示部52b,
ロ−ル展開を表示するLED表示部52c,自動/手動
スイッチ30,脱ぷ率下スイッチ27,脱ぷ率上スイッ
チ26,回転選別筒11の回転数を下げ調節する円筒回
転低スイッチ29,回転選別筒11の回転数を上げ調節
する円筒回転高スイッチ28,表示切替スイッチ31
が、夫れ夫れ設けられている。
【0016】次に、CPU25の制御内容について説明
する。 まず、自動/手動スイッチ30を自動側に選択し、運
転/停止スイッチ43を運転側に操作する。すると、主
モ−タ44がONし、籾摺選別機の回転各部が駆動され
る。次いで、籾摺ロ−ル3,3の初期間隙を設定する初
期間隙設定制御が行われる。CPU25からのロ−ル間
隙の開指令信号がロ−ル間隙調節モ−タ45に出力され
て、ロ−ル間隙調節手段24が所定時間開駆動されて、
籾摺ロ−ル3,3の間隙が開調節され、負荷電流センサ
31が検出負荷電流値の変化しない籾摺ロ−ルの非接触
状態を検出すると、開調節が停止される。次いで、ロ−
ル間隙の閉指令信号が出力され、ロ−ル間隙が閉調節さ
れ、負荷電流センサ32が負荷電流値の増加を検出し、
籾摺ロ−ル3,3の微接触を確認すると、閉調節が停止
される。次いで、ロ−ル間隙の開指令信号が出力され
て、ロ−ル間隙調節モ−タ45が所定時間開調節され、
所定の初期間隙(例えば、1mm)に調節設定される。
【0017】このように、初期間隙の調節設定が終了し
た際に、負荷電流センサ32の検出値がまだ継続して減
少側に変化していたり、あるいは、無負荷電流値よりも
高い負荷電流値を検出している場合には、制御部25か
ら追加開指令信号が出力され、負荷電流センサ32の検
出結果が変化しなくなったり、あるいは、無負荷電流値
と同等の負荷電流値を検出し、籾摺ロ−ル3,3の間隙
が非接触の状態となったところで、追加の開指令信号は
停止され、初期間隙の設定が終了する。
【0018】なお、前記実施例では、籾摺ロ−ル3,3
の接触の判定を、所定時間における負荷電流値の増加検
出により行っているが、無負荷電流値に所定電流値を加
算した値、あるいは、無負荷電流値に所定比率掛けた値
を、籾摺ロ−ルの接触判定基準とし、前記初期間隙設定
前に、主モ−タ44の無負荷電流値に応じて設定する構
成としてもよい。このように構成すると、籾摺ロ−ル
3,3を駆動する主モ−タ44の大小によっても、接触
開始から接触判定終了までの時間を略一定とすることが
できて、接触判定時に籾摺ロ−ルの接触音が高くなるの
を防止できる。 次いで、籾供給調節弁39aを初期開度に調節するシ
ヤッタ開度初期設定制御に移行する。CPU25からシ
ヤッタ開度調節モ−タ46に開指令信号が出力されて、
籾供給調節弁39aを所定の弁開度(例えば、10mm)
に開ける初期開度設定がなされ、籾摺作業が開始され
る。
【0019】次いで、籾供給調節レバ−(図示省略)の
供給量調節設定位置まで調節する弁開度調節指令信号が
出力されて、籾供給調節弁39aが設定能率弁開度に対
応した位置に変更調節される。 次いで、前記のシヤッタ開制御が終了すると、所定時
間(例えば、1分後)後に、検出負荷電流値とブレ−カ
容量との関係から、次のようなロ−ル間隙開あるいはロ
−ル間隙固定制御がなされる。なお、制御フロ−を図6
に示す。
【0020】負荷電流センサ32及び弁開度センサ41
の検出情報が所定時間毎に制御部25に入力され、これ
らの検出値の基準過負荷電流値と検出負荷電流値とが比
較されて、所定値(例えば、2アンペア、あるいは、基
準過負荷電流値の120%等の所定比率)以上の差異が
ある場合には、ロ−ル間隙の開調節がなされ、次いで、
前記所定値以下の場合には、所定時間(例えば、5分)
ロ−ル間隙を固定状態として籾摺をし、次いで、基準過
負荷電流値と検出負荷電流値とを比較して、検出負荷電
流値が基準過負荷電流値以上であるときには、ロ−ル間
隙の開調節をし、基準過負荷電流値以下であるときに
は、所定時間(例えば、5〜20分)ロ−ル間隙を固定
状態に維持し、後述の負荷電流値基準によるロ−ル間隙
の自動制御に移送する。
【0021】なお、籾摺作業時には、基準過負荷電流値
に対して検出負荷電流値が120%程度である場合は、
8分程度の籾摺ができることが確認されている。従来装
置にあっては、検出負荷電流値が基準過負荷電流値を超
過すると、基準過負荷電流値までロ−ル間隙が開調節さ
れる構成であつた。従って、籾摺作業の開始時には、混
合米選別部に穀粒が供給されてないか、供給量が少ない
ために、籾摺ロ−ルへの穀粒供給量が多い傾向となり、
検出負荷電流値が高いところで籾摺されて、ロ−ル間隙
が開調節される際に、ロ−ル間隙調節モ−タのオ−バ−
ランも伴って、脱ぷ率が過剰に低下調節されて、制御が
安定しないという問題点があった。しかし、前記のよう
に、2段階で過負荷電流値の制御をすることにより、急
激な脱ぷ率低下が回避できて、ロ−ル間隙の制御が安定
するという効果を奏する。
【0022】なお、前記の籾摺ロ−ルの初期間隙設定制
御において、籾摺ロ−ル3,3の接触時の検出負荷電流
値の増加微変動の大小を所定時間の変動巾として検出し
て、EEPROM57に記憶しておき、前記ロ−ル間隙
の固定状態での籾摺時間を、変動巾大の場合には、固定
籾摺時間を長くし、変動巾小の場合には、固定籾摺時間
を短くするように、変更する構成としてもよい。
【0023】籾摺ロ−ルが偏摩耗すると、籾摺ロ−ルの
微接触時における検出負荷電流値の微変動し、偏摩耗が
ひどいほど、その検出振幅巾が大きく、作業者には異音
として感じることがある。偏摩耗した籾摺ロ−ルの場合
には、ロ−ル間隙の固定状態での籾摺作業を継続する
と、偏摩耗を修正できるものであり、偏摩耗の大小によ
り、適正な修正時間を設定し、籾摺ロ−ルの偏摩耗を防
止をすることができる。 次いで、負荷電流値基準によるロ−ル間隙制御に移行
する。すると、負荷電流センサ32の検出負荷電流値が
制御部25に送られて、制御基準負荷電流値と検出負荷
電流値が比較され、検出負荷電流値が制御基準負荷電流
値より高い(あるいは、低い)場合には、ロール間隙調
節モータ45に開(あるいは閉)指令信号が出力され
て、籾摺ロール3,3の間隙が所定量開側(あるいは閉
側)に調節され、検出負荷電流値の制御基準負荷電流値
への復帰が図られる。また、検出負荷電流値が制御基準
負荷電流値の範囲内であれば、制御指令信号は出され
ず、そのままのロ−ル間隙を維持しながら、籾摺作業が
される。
【0024】なお、負荷電流値基準によるロ−ル間隙制
御に代えて、脱ぷ率基準により籾摺ロ−ル間隙を制御す
る構成としてもよい。 次に、負荷電流値基準あるいは脱ぷ率基準によるロ−
ル間隙自動制御中になされる過負荷電流値制御を、図7
の制御フロ−に基づき説明する。籾摺作業開示時の過負
荷電流値制御は、前記のように2段階で過負荷を解消
する制御がなされるが、その後の通常運転時には、次の
ような1段階制御がなされる。即ち、負荷電流センサ3
2の検出状態が、無負荷電流値から急激な負荷電流値増
加を検出し、制御部25内の籾摺開始検出手段が籾摺を
開始したものと判定すると、籾摺ロ−ルの初期間隙設定
制御,これに続く籾供給調節弁の開制御に移行し、次い
で、前記のように2段階の過負荷電流値の解消制御がな
される。次いで、負荷電流値基準によるロ−ル間隙自動
制御中に、検出負荷電流値が基準過負荷電流値を超過す
ると、過負荷運転に耐えうる過負荷可能運転時間(例え
ば、120%の過負荷率で8分程度)に対して、短い所
定時間(例えば、30秒)経過後に、ロ−ル間隙の開調
節がされて、過負荷運転を解消する構成である。従っ
て、籾摺開始時には、急激な脱ぷ率の低下を防止しなが
ら、過負荷による作業中断を防止し、また、籾摺作業が
安定した通常の作業時には、過負荷に迅速に対応し、過
負荷を防止した安定な自動運転をすることができる。 次に、電源電圧の降下時の過負荷電流値制御につい
て、図8の制御フロ−に基づき説明する。
【0025】負荷電流値基準あるいは脱ぷ率基準による
ロ−ル間隙自動制御運転中に、電源電圧が検出され、電
源電圧200ボルトに対して、検出電圧値が180ボル
ト以上あり、且つ、検出負荷電流値が基準過負荷電流値
以下の場合には、ロ−ル間隙をそのままに維持しつつ、
自動制御運転が継続される。しかし、検出電圧値が18
0ボルト以下の場合には、検出負荷電流値が基準過負荷
電流値以下のときは、ロ−ル間隙の開調節がなされず
に、そのままのロ−ル間隙を維持しつつ籾摺され、検出
負荷電流値が基準過負荷電流値を超過したときには、す
ぐにロ−ル間隙の開調節がされ、さらに、超過が継続す
る際には、所定時間(例えば30秒)毎に開調節される
構成である。
【0026】従来装置では、供給されている電源電圧に
かかわりなく、過負荷検出時には、リアルタイムでロ−
ル間隙の開調節がされ、通常の籾摺作業時には、基準電
圧200ボルトに対して、170ボルト以下に電圧降下
するまで、過負荷制御が継続される構成であつた。しか
し、供給電圧が170ボルトに降下すると、ロ−ル間隙
を調節するロ−ル間隙調節モ−タは正常に作動するが、
籾摺ロ−ルを駆動する主モ−タは回転数が低下し、籾摺
作業ができず、籾摺作業が中断するという問題点があつ
た。しかし、前記の構成とすることにより、ロ−ル間隙
の変動を少なくし、脱ぷ率を安定させつつ、籾摺作業の
中断を防止しながら作業を継続できる。
【0027】なお、基準過負荷電流値を設定するに際
し、負荷電流センサ32の検出負荷電流値,電源周波数
センサ(R−T)34及び電源周波数センサ(S−T)
35の検出周波数,電源電圧センサ33の検出電圧値に
基づき、籾摺選別機の型式を判定し、制御部25内の型
式・過負荷電流値基準テ−ブルから基準過負荷電流値を
選択し、設定する構成としてもよい。
【0028】次に、図1の作用について説明する。籾ホ
ッパ2に張り込まれた籾は、一対の籾摺ロ−ル3,3に
供給されて籾摺される。籾摺された摺出米は、下方の摺
落米風選路4に供給されて風選され、軽い籾殻類は吸引
排塵機5,排塵筒6を経て機外に排出され、また、重い
玄米および籾の混合米は、下方の摺落米受樋7に落下選
別される。次いで、摺落米受樋7に落下選別された混合
米は、混合米揚穀機8で揚穀されて、混合米ホッパ9に
供給され、更に、供給樋14内を搬送始端部から搬送終
端部に向けて搬送されて、回転選別筒11の選別始端側
に供給される。
【0029】回転選別筒11の選別始端側に供給された
混合米は、内周面の壷穴に嵌入して掬い上げられながら
選別され、小形の玄米は高く掬い上げられて玄米樋16
に落下選別され、また、大形の籾及び一部の玄米は低く
掬い上げられて、供給樋14に落下選別される。このよ
うにして、玄米樋16に選別された玄米は、玄米樋16
内を玄米ラセン15で回転選別筒11の選別終端側に搬
送され、次いで、玄米流下筒17,玄米流穀板18を経
由して風選されながら玄米受樋19に落下し、更に、玄
米揚穀機20を経由して機外に取り出される。
【0030】また、供給樋14に落下した混合米は、供
給ラセン13で搬送されて回転選別筒11の選別始端側
に供給されて再選別され、また、回転選別筒11内を選
別終端側に流動した選別済みの穀粒は、籾受樋21に落
下し、更に、籾揚穀機22,籾還元ホッパ23を経由し
て、籾摺ロ−ル3,3に還元されて、再度の籾摺がされ
る。
【0031】
【発明の作用効果】このように、この発明は、籾摺ロ−
ルの初期間隙設定制御において、2段階で過負荷電流値
の制御をすることにより、急激な脱ぷ率低下が回避でき
て、ロ−ル間隙の制御が安定するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】籾摺選別機の切断側面図及び切断背面図
【図2】要部の切断側面図
【図3】ブロック図
【図4】ブロック図
【図5】パネルの正面図
【図6】フロ−チャ−ト
【図7】フロ−チャ−ト
【図8】フロ−チャ−ト
【符号の説明】
1 籾摺部 2 籾ホッパ 3 籾摺ロ−ル 4 摺出米風選部 5 吸引排塵機 6 排塵筒 7 摺出米受樋 8 混合米揚穀機 9 混合米ホッパ 10 選別ケ−ス 11 回転選別筒 12 駆動ロ−ラ 13 供給ラセン 14 供給樋 15 玄米ラセン 16 玄米樋 17 玄米流下筒 18 玄米流穀板 19 玄米受樋 20 玄米揚穀機 21 籾受樋 22 籾揚穀機 23 籾還元ホッパ 24 ロ−ル間隙調節手段 25 制御部 26 脱ぷ率上スイッチ 27 脱ぷ率下スイッチ 28 円筒回転高スイッチ 29 円筒回転低スイッチ 30 自動/手動スイッチ 31 表示切替スイッチ 32 負荷電流センサ 33 電源電圧センサ 34 電源周波数センサ(R−T) 35 電源周波数センサ(S−T) 36 信号変換回路 37 グレンセンサ 38 ロ−ル展開センサ 39 シヤッタセンサ 39a 籾供給調節弁 40 回転センサ 41 弁開度センサ 42 飛散センサ 43 運転/停止スイッチ 44 主モ−タ 45 ロ−ル間隙調節モ−タ 46 シヤッタ開度調節モ−タ 47 円筒回転調節モ−タ 48 通信機器 49 表示管 50 円筒回転数表示装置 51 電流表示LED 52 LED表示装置 53 ブザ− 54 コントロ−ルパネル 57 EEPROM

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 籾摺をする一対の籾摺ロ−ル3,3
    と、籾摺ロ−ル3,3を駆動する主モ−タ44と、一対
    の籾摺ロ−ル3,3の間隙を負荷電流値基準あるいは脱
    ぷ率値基準で開閉調節する籾摺ロ−ル自動間隙制御手段
    と,前記主モ−タ44の負荷電流値を検出する負荷電流
    センサ32と、ロ−ル間隙が開調節され、負荷電流セン
    サ31の検出負荷電流値が変化しない籾摺ロ−ルの非接
    触状態になると開調節が停止される第1の調節行程と、
    ロ−ル間隙が閉調節されて負荷電流センサ32が負荷電
    流値の増加検出をし籾摺ロ−ル3,3の微接触状態にな
    ると閉調節が停止される第2の調節行程と、ロ−ル間隙
    の開調節が所定時間にわたってなさる第3の調節行程と
    からなる籾摺ロ−ルの初期間隙設定手段と、前記籾摺ロ
    −ルの初期間隙設定手段の制御の後行程になされる籾摺
    ロ−ル3,3への穀粒供給調節手段と、検出負荷電流値
    が基準過負荷電流値に対して所定値以上超過している際
    に即時ロ−ル間隙の開調節される第1段階の過負荷制御
    行程、及び、検出負荷電流値が基準過負荷電流値に対し
    て所定値以下の範囲で超過している際に所定時間ロ−ル
    間隙を固定状態とし次いでロ−ル間隙の開調節される第
    2段階の過負荷制御行程からなる過負荷電流値制御手段
    と、からなる籾摺選別機のロ−ル間隙調節装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114534829A (zh) * 2021-12-31 2022-05-27 长沙万华机器有限公司 一种砻谷机的智能控制方法及系统、砻谷机

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