JP4295982B2 - 米販売機能付きコイン精米機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、利用客が持ち込んで投入した玄米を精米することはもちろんのこと、貯蔵タンクに貯蔵した玄米をそのまま販売することができると共に、貯蔵した玄米を精米して販売することのできるコイン精米機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上述したコイン精米機としては、利用客が持ち込んだ玄米を精米する精米処理部に、玄米を貯蔵した貯蔵庫を別棟として独立して併設させた構造をしたものがある。これは、精米処理部の操作盤により、持ち込んだ玄米の精米処理を行うことができると共に、別棟の貯蔵庫により計量された玄米を、精米処理部に移送させた後、玄米のまま又は精米処理を行い、玄米及び白米を直接購入することもできる(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
しかし、上述したコイン精米機の操作盤は、「米持込・精米」「米購入・精米」「米購入」の各コースに対応した操作スイッチ類が同一パネル上に配列してあるため、慣れない利用客はコースの選択に戸惑い、また、スイッチ類の数が多いこともあって、間違った操作をしてしまう問題があった。また、白米又は玄米購入の場合は、貯蔵庫に貯蔵された玄米は、精米処理部の供給ホッパーで一旦受け取った後、白米の場合は、機械室に移送されて精米処理された後白米タンクに排出され、玄米の場合は、供給ホッパーで一旦受け取った玄米を直接持ち帰るようになっている。また、この供給ホッパーは、持ち込んだ玄米を精米する場合の玄米投入口としても使用される。そのため、玄米持ち込み客が精米処理した際に、例えば、利用料金が不足した時に、パネル上に配列された料金不足表示灯が点灯しその旨を利用客に知らせるが、それに気付かず供給ホッパーに少量の玄米を残したまま帰ってしまう場合がある。このような場合でも、他のコースの操作スイッチは操作可能状態となっているため、後から来た利用客も料金不足表示灯に気付かず白米又は玄米を購入すると、供給ホッパー内で異種の米が混米してしまう問題があった。また、持ち込み玄米が規定量よりも多い場合でも同様である。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−24528号公報(第3−4頁、図1、2、5、8)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記目的を解決するために、本発明は、利用客が瞬時に持込用の操作パネルと、購入用の操作パネルを見分けることが可能で、誤操作を防ぐことができるのみならず、利用客が持ち込んだ玄米と、販売用の貯蔵タンクに貯蔵されている玄米とが混在することのない米販売機能付きコイン精米機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、建屋を仕切壁で客室と機械室に区画し、機械室には、客室の玄米投入口より投入された玄米を機械室に取り込む搬送装置と、石抜機と、昇降機及び精米機と、から構成され、取り込まれた玄米を精米処理した後に客室側の白米タンクへ排出する精米処理部と、内部に玄米を貯蔵する複数の貯蔵タンクと、この貯蔵タンク直下に貯蔵タンク内の玄米を計量出来る計量機と、計量された玄米を精米処理部へ移送する昇降機と、から構成される貯蔵処理部が併設されており、客室には、玄米投入口と白米タンクとが左右に配置されると共に、操作盤が配置され、これら精米処理部及び貯蔵処理部が、操作盤により制御される米販売機能付きコイン精米機を前提としている。
【0007】
請求項1記載の発明は、コイン精米機の操作盤には、利用客が持ち込んだ玄米を精米処理運転させるための、コイン投入口と白度ボタン類が操作パネルに配列してある持込用操作盤と、貯蔵タンク内の玄米を所要量だけ計量後、精米処理運転させる為の紙幣識別機と、玄米種類の選択スイッチ及び精白度スイッチ類が操作パネルに配列してある販売用操作盤とを備え、左右に配置された玄米投入口と白米タンクのうち、玄米投入口の左右方向外側には持込用操作盤が、白米タンクの左右方向外側には販売用操作盤が配置されていることを特徴とする。
【0008】
上記のように構成することにより、利用客が建屋の客室に入った瞬間、持込用の操作盤と、販売用の操作盤を一目で見分けることができるため、操作パネルにおいて、誤操作、例えば、持ち込んだ玄米を精米するはずが、貯蔵タンク内の玄米を購入してしまったり、貯蔵タンク内の玄米を精米して購入してしまったりすることを確実に防ぐことができ、利用客にとって操作が明確であり、非常に使用し易いコイン精米機となる。
【0009】
請求項2記載の発明は、持込用及び販売用の一方の操作盤が、当該一方のコイン投入口又は紙幣識別機への利用客の操作により運転開始状態になると、他方の操作盤が、利用料金を受付けしない禁止状態となり、操作した操作盤での運転が終了した時点で、禁止状態が解除され、受付け待機状態となることを特徴とする。これより、操作盤の操作パネルの誤操作をより一層確実に防ぐことができると共に、持込用と販売用の操作盤が同時に利用されることを防ぐことができ、客室側の白米タンク内に、持ち込み精米処理を行った白米と、貯蔵タンク内の玄米及び貯蔵タンク内の玄米に精米処理を行った白米とが混在することを確実に防ぐことができる。ここで、利用料金を受付けしない禁止状態としては、コイン投入口及び紙幣識別機にお金を投入しても払い戻す機能を備えることはもちろんのこと、利用客が一目で判断可能なように、持込用及び販売用操作盤の操作パネルの表示灯類を消灯する方法等も挙げられる。
【0010】
【発明の実施の形態】
米販売機能付きコイン精米機は図1及び図3に示すように、建屋1内に設置されるもので、客室2と機械室3と糠室4を前後方向に仕切壁5,6で仕切ってある。客室2には、玄米投入口(玄米投入ホッパー)7と白米タンク8、操作盤9を有する。機械室3には精米処理部10と貯蔵処理部11を併設すると共に、精米処理部10の一部を貯蔵処理部11の一部に兼用し、糠室4には集糠用サイクロン12を配置してある。また、符号13、14は、機械室3内全体を冷やし、貯蔵処理部11に貯蔵してある玄米の酸化や老化による腐敗を防ぎ鮮度を保持するための室内冷却装置及び室外冷却装置である。なお、各室には出入口(符号省略)を設けてある。
【0011】
精米処理部10は、客が持参した玄米を精米処理する部分で、玄米投入ホッパー7から投入された玄米を、取り込みコンベヤ15、一番の昇降機16、石抜機17、流路切換装置18、二番の昇降機19、精米機20を順番に通し、白米を白米タンク8に排出する。また、精米機20で発生する糠を集糠用サイクロン12に回収する。
【0012】
玄米投入ホッパー7は、その底部に玄米取り込みコンベヤ15を横向きに配置してある。玄米取り込みコンベヤ15は、玄米投入ホッパー7に接続したケース21内でスクリュー軸22を回転させるものである。ケース21は、上流側が断面U字状で下流側が筒状に形成してあり、上流側から取り込んだ玄米を、スクリュー軸22の回転で下流側に送り、高低差によって管路K1を経て一番の昇降機16の下部の受入口に流し込む。
【0013】
一番の昇降機16は、玄米を引き上げるバケットコンベヤで、上下のプーリ23,23に掛け渡したベルト24に、玄米を汲み取る多数のバケット25を間隔をあけて取り付けてある。玄米を汲み取ったバケット25は、上昇から下降に転ずる際に上側のプーリ23に沿って回転することによって、玄米を石抜機17に通じる管路K2側に放り投げる。
【0014】
石抜機17は図2に示すように、その上部にホッパー26を有し、ホッパー26の下側には、高さ方向に傾斜した選別板27が揺動可能に支持され、選別板27の下方にはファン28が配置してある。選別板27は全面に亘って多数の孔(図示省略)を有する。選別板27が傾斜された状態で揺動しながら、選別板27の下から上に向かってファン28からの風が吹き抜けると、石くずと玄米との比重差によって石くずが沈み、選別板27の揺動によってその石くずが選別板27の上方に集まり、選別板27の上方に有する石抜ゲート29を開くと、石くずが落下し、流路切換装置30、管路K3を経て回収箱31に回収される。そして、石くず落下後に流路切換装置30を切り換えると、石くずが取り除かれた選別板27に残った少量の玄米(残留玄米)が、管路K4を経て二番の昇降機19の受入口32に送られる。一方、風によって玄米は選別板27上で僅かに浮き上がって、後から供給された玄米に押され選別板27の傾斜に沿って下流に送られて落下する。落下した玄米は出口33から排出されるが、出口33には石抜機17から二番の昇降機19に通じる管路K5と貯蔵処理部11の三番の昇降機34に通じる管路K6を分岐して設けると共に、玄米供給方向を切り換える流路切換装置18をその分岐箇所に設けてあるので、流路切換装置18の切換状態に応じて玄米は二番の昇降機19か三番の昇降機34に送られる。流路切換装置18,30は、揺動可能なシャッターをモータやソレノイド等で駆動し、二つの管路のうち一方を開放し、他方を閉鎖するものである。
【0015】
二番の昇降機19は図1又は図2に示すように一番の昇降機16とほぼ同じ構造となっており、石抜機17から送られた玄米は、二番の昇降機19の受入口32に取り込まれ、二番の昇降機19で引き上げられ、管路K7を経て精米機20のホッパー35に送られる。また、貯蔵処理部11から送られる玄米を取り込む中継ホッパーHが受入口32の上部には連通して設けてある。なお、中継ホッパHの付近の構造は、貯蔵処理部11を説明する際に詳述する。
【0016】
精米機20は図4に示すように、上部にホッパー35を有し、ホッパー35の下に搗精室36を接続してある。搗精室36には搗精ロール37と除糠アミ38を内装しており、玄米は搗精室36内を回転する搗精ロール37で送られるうちに、搗精室36の出口41を抵抗板42が加圧しながら塞いである状態では、玄米同士の摩擦と除糠アミ38の網目に擦られることで白米と糠が分離する。搗精室36の下方には糠回収ダクト39の先部を接続し、糠回収ダクト39の途中の部屋には除糠ファン40(図1参照)が内蔵されており、モータで除糠ファン40を回し、除糠ファン40の吸引作用によって糠は除糠アミ38の網目を通過し、糠回収ダクト39の末端に接続した集糠用サイクロン12に回収される。一方、残った白米は、搗精室36の出口41に向かうが、抵抗板42がバネ43の弾性力を利用して出口41を塞いであり、搗精ロール37によって送り込まれた白米が抵抗板42を弾性力に逆らって押し込んで出口41を開き、出口41を通過した白米がケース排出口44、流路切換装置45を経て白米タンク8に排出される。流路切換装置45は、白米タンク8に通じる方を開放する状態に切り換えてあるが、精米の開始段階や終了直前段階では精米が不十分になるので、二番の昇降機19の受入口32に通じる管路K8を開く状態に切り換えて、玄米を循環させるために用いる。なお、ホッパー35の下部には精米センサ47を設けて、精米センサ47が玄米を検出した場合には、搗精ロール37を回転させて精米し、検出しない場合は搗精ロール37の回転を停止する。また、ホッパー35の上部にはオーバーフローセンサ48を設けて、オーバーフローセンサ48が玄米を検出した場合には操作盤9内の制御装置で取り込みコンベヤ15の駆動を停止し、オーバーフローセンサ48が玄米を検出しない場合には、取り込みコンベヤ15の回転を継続する。
【0017】
上述した抵抗板42の開閉構造をさらに詳細に説明する。精白度の調整及び玄米を排出するために、搗精室36の出口41の近傍にアーム49をその中央部を支点として揺動可能に支持し、アーム49の一端部を押圧手段50で押圧・解除可能に設け、アーム49の他端部に備わる抵抗板42がその押圧及び解除を利用して出口41を開閉可能に設けてある。
【0018】
押圧手段50は、バネ43の圧縮度合いを変更して出口を開閉するもので、搗精室36の外側に抵抗モータ46を配し、抵抗モータ46にネジ軸51を直結し、ネジ軸51にナット52とアーム49の一端部を間隔をあけてねじ込み、ネジ軸51に通したバネ43をナット52とアーム49の一端部との間に介在し、ナット52をその周方向に回転不能に保持することによって、ネジ軸51の正転又は逆転に伴ってナット52を前進・後退可能に設けてある。従って、バネ43の圧縮度合いの変更は、操作盤9の操作信号に基づいて抵抗モータ46を回転し、ネジ軸51の回転に伴ってナット52を前進・後退することによって行われる。その制御の為に、ネジ軸51の端部に凸部53を設けると共に、凸部検出センサ54をその周囲に設け、そのセンサ54から得られる情報に基づいて抵抗モータ46の回転回数を制御する。また、バネ43の圧縮度合いの最小、最大を決定する為に、ナット52に被検出物55を突出し、リミットスイッチからなる前進限スイッチ56、後退限スイッチ57を前後に対向して被検出物55の移動範囲を規制してある。バネ43の圧縮度合いが最小の場合は、バネ43が全く伸縮しておらずナット52が後退限の位置にあり、バネ43の押圧力が解除されて抵抗板42を開いて、抵抗板42と出口41との間に隙間を形成し、隙間から玄米をそのまま排出する。そして、この後退限の位置を原点として、ナット52を前進させることによって、バネ43の圧縮度合い、ひいては抵抗板42が出口を塞ぐ方向にかかる押圧力を増大し、その押圧力に応じて精白度合いが決定する。
【0019】
貯蔵処理部11は図1又は図2に示すように、管理者が投入した玄米を貯え、客がその玄米を購入した場合に玄米を精米処理部10の二番の昇降機19側に排出する部分で、玄米投入口7から投入された玄米を、取り込みコンベヤ15、一番の昇降機16、石抜機17、流路切換装置18、三番の昇降機34、流路切換装置58、横送りコンベヤ59、貯蔵タンク60の順に送り込んで貯留し、客が玄米を購入した場合には玄米を貯蔵タンク60から計量機61、三番の昇降機34、流路切換装置58を順番に経て、精米処理部10の二番の昇降機19側に送り込む。送り込まれた玄米は、客が玄米そのものの購入を希望する場合は、精米機20で精米せずに白米タンク8に排出し、客が玄米を購入し且つ精米を希望する場合は、精米機20で精米処理して白米タンク8に排出する。
【0020】
三番の昇降機34は、一番の昇降機16とほぼ同じ構造である。異なる点は、下部に受入口62を二つ設けて、一方を石抜機17から送られた玄米を取り込むものとし、他方を計量機61から払い出された玄米を取り込むものとした点、上部の出口に流路切換装置58を設け、横送りコンベヤ59に通じる管路K9と二番の昇降機19側に通じる管路K10のいずれか一方への玄米の供給を、流路切換装置58で決定する点である。
【0021】
横送りコンベヤ59は、横向きケース63内でスクリュー軸64を回転可能に設け、ケース63の長手方向の中央部分に投入口65を有し、ケース63の左右に落下口66をそれぞれ設け、モータでスクリュー軸64を正転させた場合には、一方の貯蔵タンク60に玄米を落下させ、モータを逆転させた場合には、他方の貯蔵タンク60に玄米を落下させる。
【0022】
貯蔵タンク60は、銘柄別に二つ設けてある。各貯蔵タンク60の下部は、出口に向かって口径が狭まっており、玄米の残量を検出する残量センサ67が取り付けてある。残量センサ67の取付位置は、玄米の残量が少なくなった場合でも、一回の購入操作で販売できる最大量を確保できる位置とする。貯蔵タンク60の出口には、開度の異なる大小の計量シャッター(符号省略)を設けてあり、両計量シャッターの開閉によって、計量機61に所望量の玄米を供給する。
【0023】
計量機61は、計量ホッパー68の下にロードセル69を設け、ロードセル69から操作盤9内の制御装置にリアルタイムで重量信号を出力し、所望の重量になるように前記大・小シャッターを開閉操作する。また、計量ホッパー68の出口に払い出しシャッター70を設け、玄米の計量中には払い出しシャッター70を閉じ、計量終了後には開いて計量ホッパー68から玄米を三番の昇降機34に投入する。昇降機34で引き上げられた玄米は流路切換装置58で二番の昇降機19に通じる管路K10に排出される。
【0024】
二番の昇降機19の受入口32の上部には、貯蔵処理部11の末端となる中継ホッパーHが連通して設けてある。中継ホッパーHの出口には流下量制御装置としてのロータリーバルブ71を有し、精米機のホッパー35に付けたオーバーフローセンサ48が満杯信号を出力した場合に、ロータリーバルブ71が閉まって、玄米の供給を阻止する。なお、ロータリーバルブ71は、バルブ羽根をモータで回転させて玄米を供給し、バルブ羽根を停止して玄米供給を停止するものである。
【0025】
操作盤9は図3又は図5に示すように、隣接してある玄米投入口7と白米タンク8の左右に、持込用操作盤72と販売用操作盤73を別々に分けて配置してある。
【0026】
持込用操作盤72は図6(a)、図7又は図8に示すように、前面に操作パネル74を、裏面には管理者パネル75をそれぞれ有し、内部にはマイクロコンピュータからなる制御装置(図示省略)を有し、操作パネル74や管理者パネル75の操作に基づいて制御装置が操作パネル74や精米処理部10、或いは貯蔵処理部11等に制御信号を出力する。また、内部には、操作パネル74面が客室2側に、また背面部分が機械室3内に配置されているため、外気温と室内冷却装置13により冷やされた機械室3内との温度差により盤内に結露が生じることを防止するための、ヒーターからなる温度コントロール制御手段(図示省略)を有し、盤内の温度を常時一定に保っている。
【0027】
操作パネル74は図6(a)に示すように、営業中表示灯76、故障中表示灯77及び料金表示灯(100円硬貨投入枚数)78を上側に配置してある。営業中表示灯76が点灯している場合は、コイン投入口79に100円硬貨を投入し、玄米を玄米投入口7に入れ、所望の白度ボタン80を押す。100円硬貨をコイン投入口79に投入した時点で、販売用操作盤73は使用禁止状態となる。すると、精米中表示灯81が点灯し、精米処理部10では取り込みコンベヤ15、一番の昇降機16、石抜機17、二番の昇降機19が駆動する。また、石抜機出口の流路切換装置18が二番の昇降機19に通じる管路K5側を開いた状態に保持し、精米機20は白度ボタン80に対応してバネ43の弾性力が変更し、抵抗板42の閉鎖具合を決定すると共に、精米機出口の流路切換装置45は、二番の昇降機19に向かう管路K8を開く状態を保持する。玄米が精米機ホッパー35に向かい、精米センサ47が玄米を検出したことを受けて、制御装置はタイマーカウントT1,T2を開始し、T1終了後、搗精ロール37及び除糠ファン40を駆動する。それに伴って精米処理がはじまるが、精米初期は玄米は二番の昇降機19に戻る。タイマーカウントT2終了後、精米機出口の流路切換装置45が白米タンク8側に切り換わり、白米が白米タンク8に排出される。精米機ホッパー35のオーバーフローセンサ48が満杯信号を出力した場合には、取り込みコンベヤ15の駆動を停止し、オーバーフローセンサ48が非満杯信号を出力した場合には、取り込みコンベヤ15の駆動を再開する。また、取り込みコンベヤ15は投入料金分だけ回転するので、投入料金よりも多い玄米を玄米投入口7に入れた場合は、玄米投入口7に玄米が残る。玄米投入口7に付けた玄米センサ(図示省略)がそれを検出して、料金不足表示灯82を点灯させる。
【0028】
管理者パネル75は、ヒンジ等で開閉可能に支持された持込用操作盤72を開いて操作するもので、図8に示すように精白度の設定等を行うスイッチの他に、貯蔵運転用のスイッチが付いている。従って、管理者が玄米を貯蔵タンク60に補給するには、貯蔵運転のスイッチ83を入れ、タンク切換スイッチ84で所望の貯蔵タンク60を選択すると、取り込みコンベヤ15、一番の昇降機16、石抜機17、三番の昇降機34、横送りコンベヤ59が駆動し、石抜機出口の流路切換装置18が三番の昇降機34に向かう管路K6を開放状態に保持し、三番の昇降機出口の流路切換装置58が横送りコンベヤ59に通じる管路K9を開放状態に保持する。そして、玄米投入口7に玄米を投入すると、石抜きされた玄米が所望の貯蔵タンク60に送り込まれる。貯蔵終了後、石抜機17の石抜ゲート29のスイッチ85を開く方向にすると、選別板27上の石くずおよび残留玄米が回収箱31に回収される。最後に、石抜ゲートのスイッチ85を閉じる方向にして、貯蔵運転スイッチ83を切る。
【0029】
温度コントロール制御手段は、盤内に結露が生じない温度を一定に保持するための設定温度を定め、盤内の温度と設定温度の差を検出し、ヒーター通電のON/OFFを自動的に行う。盤内の温度が設定温度より低ければ、ヒーター通電がONし盤内の加温を行い、逆に設定温度より高ければ、ヒーター通電がOFFし盤内の加温を抑える。
【0030】
販売用操作盤73も内部に制御装置と温度コントロール制御手段を有すると共に前面に操作パネル86を有し、図6(b)に示すようにその上部にはA玄米、B玄米の二つの選択スイッチ(玄米選択スイッチ)87を、営業中表示灯88の左右に分けて配置し、各玄米選択スイッチ87の下には、売切れ表示灯89を有する。操作パネル86の営業中表示灯88が点灯している場合には、所望の玄米選択スイッチ87を押すか、又は紙幣識別機(ビルバリ)90に千円札を入れると、持込用操作盤72が使用禁止状態になると共に、料金表示灯(紙幣枚数表示灯)91が料金を表示し、精米するときには所望の精白度スイッチ92を押し、精米せずに玄米を購入するときには玄米スイッチ93を押す。
【0031】
精白度スイッチ92を押した場合には、計量中表示灯94が点灯し、紙幣の投入枚数に応じた玄米の販売量(重量)データを計量機61に送り、二番と三番の昇降機19,34が駆動し、三番の昇降機出口の流路切換装置58が二番の昇降機19に通じる管路K10を開く。また、ロータリーバルブ71が駆動して、精白度スイッチ92に応じた弾性力で精米機の抵抗板42が出口41を塞ぐ。そして、選択されたいずれかの貯蔵タンク60の計量シャッターが開いて、玄米が計量機61に投入され、紙幣の投入枚数に応じた販売量に達したときにはその到達信号を受けて計量シャッターを閉じると共に、計量中表示灯94を消灯し、精米中表示灯95が点灯する。続いて、計量機の払い出しシャッター70が開いて、玄米が三番の昇降機34からロータリーバルブ71を経て二番の昇降機19に送られ、精米機で精米され白米タンク8に排出される。精米処理中に精米機ホッパー35のオーバーフローセンサ48が満杯信号を出力した場合には、ロータリーバルブ71を停止して(閉じて)玄米の供給を停止し、非満杯信号を出力した場合にはロータリーバルブ71を再度駆動して玄米を供給する。計量機61の計量値が0kgになったときには、その信号を受けて計量機61の払い出しシャッター70が閉じる。
【0032】
一方、玄米スイッチ93を客が押した場合には、精白度スイッチ92を押した場合と同様に制御されるが、異なる制御として、抵抗板42は出口41を開いた状態に保持すると共に、除糠ファン40の駆動を停止状態に保持し、精米機排出口の流路切換装置45は白米タンク8に通じる側を開放状態に保持し、玄米がそのまま白米タンク8に排出される。
【0033】
持込用操作盤72の操作パネル74と販売用操作盤73の操作パネル86は、図7に示すように、双方の操作パネル74,86の信号を送受信することにより、精米処理部10及び貯蔵処理部11の操作を制御すると共に、一方の操作パネルを使用すれば、他方の操作パネルがその信号を受けて使用禁止状態となるように制御される。他方の操作パネルの使用禁止状態は、一方の操作パネルの操作が終了するまでの間であり、一方の操作パネルの操作終了後は、双方の操作パネル74,86は再び受付待機状態に戻る。使用禁止状態とは、持込用操作盤72の操作パネル74を使用し持ち込んだ玄米を精米する場合は、コイン投入口79に100円硬貨を投入すると、販売用操作盤73の操作パネル86の営業中表示灯88が消灯し、各操作スイッチの受付けを禁止して使用禁止状態になると共に、紙幣識別機90が紙幣受付けを禁止する。また、販売用操作盤73の操作パネル86を使用し玄米又は精米処理を行った白米を購入する場合は、所望の玄米選択スイッチ87を選択することで、持込用操作盤72の操作パネル74の営業中表示灯76が消灯し、各操作スイッチの受付けを禁止すると共に、コイン投入口79にお金を投入すればそのお金を払い出し受付けを禁止する。また、受付待機状態とは、各操作終了後、使用禁止状態にあった操作パネルの営業中表示灯76,88を点灯し、操作スイッチを受付け状態にすると共に、コイン投入口79又は紙幣識別機90に硬貨及び紙幣を受付ける状態とし、双方の操作パネル74,86を受付待機状態とする。
【0034】
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。たとえば、第二昇降機19の出口に流路切換装置を設けて、流路切換装置から精米機に通じる管路と、白米タンクに直に通じる管路を分岐して形成しておくこともできる。また、流下量制御装置71としては、ロータリーバルブでなく、シャッターを開閉するものであっても良い。
【0035】
【発明の効果】
本発明のうち請求項1記載の発明によれば、持込用操作盤と販売用操作盤とが、客室に配置された玄米投入口と白米タンクの両側に別々に配置されていることより、利用客が建屋の客室に入った瞬間、持込用操作盤と販売用操作盤を一目で見分けることができるため、操作盤の使用間違いや操作パネルの誤操作を確実に防ぐことができ、利用客にとって操作が明確であり、非常に使用し易いコイン精米機を提供することができる。また、玄米投入口の左右方向外側には持込用操作盤が、白米タンクの左右方向外側には販売用操作盤が配置されているので、上記効果が一段と向上する。
【0036】
本発明のうち請求項2記載の発明によれば、持込用及び販売用の一方の操作盤が、当該一方のコイン投入口又は紙幣識別機への利用客の操作により運転開始状態になると、他方の操作盤が利用料金を受付けしない禁止状態となることにより、持込用と販売用の操作盤が同時に利用されることを防ぐことができ、白米タンク内に持ち込み精米処理を行った白米と、貯蔵タンク内の玄米及び貯蔵タンク内の玄米に精米処理を行った白米とが混在することを確実に防ぐことができる。また、一方の操作盤での運転が終了した時点で、禁止状態が解除され、受付け待機状態となることにより、一方の運転終了後には双方が自動的に使用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コイン精米機の全体構造を示す正面図である。
【図2】コイン精米機の一部構造を拡大して示す正面図である。
【図3】コイン精米機の全体のレイアウトを示す平面図である。
【図4】精米機の詳細構造を示す断面図である。
【図5】操作盤の配置位置を示す正面図である。
【図6】(a)(b)持込用及び販売用操作パネルを示す正面図である。
【図7】操作盤への入力関係を示す説明図である。
【図8】管理者パネルを示す正面図である。
【符号の説明】
1 建屋
2 客室
3 機械室
5 仕切壁
7 玄米投入口(玄米投入ホッパー)
8 白米タンク
9 操作盤
10 精米処理部
11 貯蔵処理部
15 取り込みコンベヤ(搬送装置)
16 昇降機(搬送装置)
17 石抜機
19 昇降機
20 精米機
34 昇降機
60 貯蔵タンク
61 計量機
72 持込用操作盤
73 販売用操作盤
74 操作パネル
79 コイン投入口
80 白度ボタン
86 操作パネル
87 選択スイッチ(玄米選択スイッチ)
90 紙幣識別機(ビルバリ)
92 精白度スイッチ

Claims (2)

  1. 建屋(1)を仕切壁(5)で客室(2)と機械室(3)に区画し、
    機械室(3)には、客室(2)の玄米投入口(7)より投入された玄米を機械室(3)に取り込む搬送装置(15、16)と、石抜機(17)と、昇降機(19)及び精米機(20)と、から構成され、取り込まれた玄米を精米処理した後に客室(2)側の白米タンク(8)へ排出する精米処理部(10)と、内部に玄米を貯蔵する複数の貯蔵タンク(60)と、この貯蔵タンク(60)直下に貯蔵タンク(60)内の玄米を計量出来る計量機(61)と、計量された玄米を精米処理部(10)へ移送する昇降機(34)と、から構成される貯蔵処理部(11)が併設されており、客室(2)には、玄米投入口(7)と白米タンク(8)とが左右に配置されると共に、操作盤(9)が配置され、これら精米処理部(10)及び貯蔵処理部(11)が、操作盤(9)により制御される米販売機能付きコイン精米機において、
    操作盤(9)は、利用客が持ち込んだ玄米を精米処理運転させるための、コイン投入口(79)と白度ボタン(80)類が操作パネル(74)に配列してある持込用操作盤(72)と、
    貯蔵タンク(60)内の玄米を所要量だけ計量後、精米処理運転させる為の紙幣識別機(90)と、玄米種類の選択スイッチ(87)及び精白度スイッチ(92)類が操作パネル(86)に配列してある販売用操作盤(73)とを備え、
    左右に配置された玄米投入口(7)と白米タンク(8)のうち、玄米投入口(7)の左右方向外側には持込用操作盤(72)が、白米タンク(8)の左右方向外側には販売用操作盤(73)が配置されていることを特徴とする米販売機能付きコイン精米機。
  2. 持込用及び販売用の一方の操作盤(72、73)が、当該一方のコイン投入口(79)又は紙幣識別機(90)への利用客の操作により運転開始状態になると、他方の操作盤が、利用料金を受付けしない禁止状態となり、操作した操作盤での運転が終了した時点で、禁止状態が解除され、受付け待機状態となることを特徴とする請求項1記載の米販売機能付きコイン精米機。
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