JP4064293B2 - コイン式籾摺精米装置 - Google Patents

コイン式籾摺精米装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4064293B2
JP4064293B2 JP2003124599A JP2003124599A JP4064293B2 JP 4064293 B2 JP4064293 B2 JP 4064293B2 JP 2003124599 A JP2003124599 A JP 2003124599A JP 2003124599 A JP2003124599 A JP 2003124599A JP 4064293 B2 JP4064293 B2 JP 4064293B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
brown
milling
mill
white
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003124599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004322056A (ja
Inventor
昭男 松井
純夫 楠
信之 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2003124599A priority Critical patent/JP4064293B2/ja
Publication of JP2004322056A publication Critical patent/JP2004322056A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4064293B2 publication Critical patent/JP4064293B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coin-Freed Apparatuses For Hiring Articles (AREA)
  • Adjustment And Processing Of Grains (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は籾摺機能と精米機能とを有するコイン式籾摺精米装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
籾摺機能と精米機能とを有する籾摺精米装置は既に知られている(例えば、特許文献1など)。この籾摺精米装置は、図7に示すように、籾から籾殻を除去して玄米にする籾摺機81と、玄米を精米して白米にする精米機82と、籾や玄米が投入される投入ホッパ83と、投入された穀物が籾であるのか玄米であるのかを手動で切り換える選択ボタン84と、この選択ボタン84の切り換え動作により、流路を切り換える切換装置85と、選択ボタン84が籾摺側に選択された際に切換装置85に連通される籾摺機側流路86と、選択ボタン84が精米側に選択された際に切換装置85に連通される精米機側流路87とを備えている。そして、精米処理や籾摺処理を自動的に行わせるようになっている。
【0003】
この構成において、選択ボタン84により籾摺側が選択された場合には、投入ホッパ83に投入された籾が切換装置85から籾摺機側流路86を通して籾摺機81に導入され、籾摺機81で籾殻が除去された玄米がさらに精米機82に導入されて精米される。一方、選択ボタン84により精米側が選択された場合には、投入ホッパ83に投入された玄米が切換装置85から精米機側流路87を通して精米機82に直接導入されて精米される。
【0004】
また、コインや紙幣などの貨幣を投入することにより、精米処理や籾摺処理を自動的に行わせるものも特許文献2などに開示されているように既に知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−207196号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平11−235530号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のこの種のコイン式籾摺精米装置では、投入する処理米が籾および玄米の何れであっても常に精米してしまうため、例えば、籾を有している利用者が、玄米で保存しようとするなどして、籾摺機能のみを行わせて玄米を排出させるという要望には対応できなかった。
【0008】
これに対処する方法としては、図8に示すように、籾摺機81と精米機82との間の通路に、第2の切換装置91を設けるとともに、この第2の切換装置91に玄米をそのまま排出する玄米排出通路92を別途に設け、さらに別途に設けた押しボタン93により第2の切換装置91の切り換え動作を行って、籾摺機81から排出された玄米を第2の切換装置91を通して玄米排出通路92から排出することが考えられる。
【0009】
しかしながら、この場合には、第2の切換装置91や玄米排出通路92を別途に設けなければならないため、製造コストの増加を招く欠点があるとともに、籾摺処理のみを行わせた場合には、玄米が玄米排出通路92から出てきて、精米した場合の白米出口と異なるため、利用者にとって出口を間違える可能性があるなど、使い勝手が悪くなるおそれもある。
【0010】
さらに、籾摺機81によっては、投入された籾の中のごく一部ではあるが(例えば2〜3%)、籾殻が除去されずに籾のままであるものが、籾摺機81から排出される場合があり、この場合には、籾摺機能のみを行わせた場合に、玄米に混じって籾も排出されることとなり、排出された処理米の品質低下を招いて、利用者にとっての信頼性が低下してしまうおそれがある。
【0011】
本発明は上記課題を解決するもので、製造コストの増加を最小限に抑えることができながら、籾摺処理だけを良好に行うこともできるコイン式籾摺精米装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、籾から籾殻を除去する籾摺機と、玄米を精米する精米機と、籾摺機能のみを選択させる籾摺選択手段と、この籾摺選択手段が選択された際に、精米機の白米排出口を開放した状態、または白米排出口の開度を調整する開度規制部材を精米時よりも低い圧力で閉じた状態で、籾摺機で処理した玄米を、精米機を通して排出するように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、籾摺処理だけを行わせたい場合には、籾摺選択手段を選択することで、籾摺機から排出された玄米が精米機を通って白米排出口から排出される。したがって、流路を切り換える切換装置や玄米排出通路を別途に設けなくても済んで、製造コストの増加を最小限に抑えることができる。また、籾摺処理のみを行わせた場合でも、玄米が白米排出口から排出されるので、利用者が出口を間違えることがなくなり、使い勝手が向上する。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のコイン式籾摺精米装置において、精米機が縦型であり、籾摺選択手段が選択された際に、制御手段は、精米機の白米排出口を開放した状態で、精米機の玄米送り手段と搗精手段とを回転駆動させながら、籾摺機で処理した玄米を、精米機を通して排出するように制御することを特徴とする。
【0015】
この構成により、籾摺処理のみを行わせた場合でも、玄米が精米機を良好に通って排出され、精米機中に玄米が残ることがないため、後続の精米処理の処理米と混じることを防止でき、信頼性が向上する。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1記載のコイン式籾摺精米装置において、精米機が縦型であり、籾摺選択手段が選択された際に、制御手段は、白米排出口の開度を調整する開度規制部材を通常精米時よりも低い圧力で閉じた状態で、精米機の玄米送り手段と搗精手段とを回転駆動させるとともに、精米機の糠吸引手段を駆動させながら、籾摺機で処理した玄米を、精米機を通して排出するように制御することを特徴とする。
【0017】
この構成により、籾摺処理のみを行わせた際に、籾摺機により籾摺処理を行わせたにもかかわらず、一部の籾の籾殻が除去されておらず、籾のままであるものがあった場合でも、この玄米に混じった籾が精米機で回転される搗精手段により、搗精されて籾殻が除去される。これにより、籾摺処理を完全に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るコイン式籾摺精米装置を図面に基づき説明する。
【0019】
コイン式籾摺精米装置が設けられている建屋1(図2参照)の内部は、仕切壁2により、利用客が自由に出入りできる客室3と、管理者や保守係員などの限定した人だけが出入りできる機械室(図示せず)とに区切られている。
【0020】
客室3には、利用客に籾や玄米などの処理対象米を投入してもらう張込ホッパ4や、籾摺された玄米や精米された白米が排出されて溜められる白米ホッパ5が配設されているとともに、操作制御盤6の前面が臨むように配置されている。操作制御盤6の内部には、コイン式籾摺精米装置の各構成要素を制御する制御部(図示せず)が内蔵されている。また、操作制御盤6の前面には、処理対象米が籾と玄米との何れかであるのかを選択するための2つの種類選択押ボタン6aや玄米がもち米である場合を選択するためのもち米選択押ボタン6bや、精米白度を選択する複数(例えば4つ)の白度押ボタン6cなどに加えて、籾摺処理だけを行わせるための籾摺選択手段としての籾摺専用押ボタン6dが設けられている。
【0021】
また、図示しないが、操作制御盤6の前面には、利用者に対する操作案内が記載されている。そして、例えば、処理米が籾であり、籾を籾摺および精米して白米を得たい場合には、籾の種類選択押ボタン6aと、所望の精米白度の白度押ボタン6cとを押すように案内されており、処理米が玄米であり、玄米を精米して白米を得たい場合には、玄米の種類選択押ボタン6aと、希望する精米白度の白度押ボタン6cとを押すように案内され、処理米が籾であり、籾を籾摺のみして玄米を得たい場合には、籾摺専用押ボタン6dを押すように案内されている。
【0022】
また、機械室には、このコイン式籾摺精米装置の各構成要素を示した図1に示すように、籾から籾殻を除去する籾摺機30、ある程度大きな孔が多数形成されているとともに磁石が取り付けられて、わらや鉄くずなどの異物を除去する夾雑物除去装置32、石などの異物を取り除く石抜機8、実際に精米(搗精)処理を行う精米機9、籾摺処理の際に生じた籾殻を所定箇所へ送る籾殻用送風機31、精米処理の際に生じた糠を所定箇所へ送る糠用送風機10、張込ホッパ4からの玄米を籾摺機30側に送る張込昇降機12、石抜機8で石などの異物が除去された玄米を玄米タンク13に送る精米昇降機14などが設けられている。
【0023】
なお、図1において、15は張込昇降機12にて昇降された玄米を籾摺機30に導く籾摺導入通路、16は精米機9で発生した糠を糠用送風機10を介して糠袋などに流下させるサイクロン、17は籾摺機30で発生した籾殻を籾殻用送風機31を介して籾殻袋などに流下させるサイクロン、18は石抜機8で分離された石などの異物を所定箇所に排出するための石排出シュート、19は石抜機8で分離された玄米を精米昇降機14に導く石抜機玄米シュート、20は精米機9の精米本体部、21は精米本体部20の下端部に設けられた白米排出筒、22は精米機9の駆動モータである。
【0024】
図3に示すように、籾摺機30は、ゴムなどの弾性部材が外周に設けられた一対のロール33を、回転速度差をつけながら、図示しない回転駆動モータ34(図1参照)により回転させることにより、籾を各ロール33で異なる速度で押圧負荷して籾殻を玄米から分離する構造とされている。ロール33の下方には空気が吸入される風選部35が設けられ、籾殻用送風機31にて吸引通路31aを通して吸引される空気によって籾殻が玄米と選別されて吸引され、この結果、風選部35の下部に設けられた玄米シュート36から玄米が送り出されるようになっている。また、籾摺機30においては、ロール33間の隙間寸法を調節する隙間調整機構37が設けられている。そして、籾摺処理を行う場合には、ロール33間の間隙が籾摺処理に適した寸法に調整される一方、玄米の種類選択押ボタン6aが選択されたことを入力した場合(籾摺処理を行わずに精米処理だけを行う場合)にはロール33間の間隙が広めに開けられて、籾摺処理が行われることなく、玄米をロール33間で通過させてその下流の夾雑物除去装置32側に送られるようになっている。
【0025】
石抜機8は、図1に簡略的に示すように、一方の石抜口25a側を高くし他方の玄米取出口25b側を低くしてなる傾斜姿勢で揺動可能に支持させた通気性を有するスクリーン25に対して、下方から上方に空気を吹き上げかつスクリーン25を揺動させながらスクリーン25の選別部上に玄米を供給するようになっている。そして、閉鎖状態の石抜口25a側に玄米に含まれる石などの異物を溜めて玄米と異物とを溜め、反対側の玄米取出口25b側から溢れ出る玄米を排出するようになっている。また、石抜口25aに開閉自在に設けた石排出シャッタ(図示せず)を、玄米供給終了時などに開けることで、石抜口25a側に集まった異物を玄米とともに排出する。
【0026】
精米本体部20は、図4、図5に示すような縦型の構造とされている。すなわち、縦方向に配置された本体ケーシング41内に、精米機9の駆動モータ22(図1参照)により駆動プーリ42を介して回転される中空の回転軸43が配設され、回転軸43の上部に、玄米送り手段としての送りロール44が取り付けられ、また回転軸43の下部に突条部を有する搗精手段としての精米ロール45が取り付けられ、これらの送りロール44および精米ロール45が回転軸43とともに一体的に回転する。また、46は送りロール44および精米ロール45の外周側に配置されて精米室47の外殻部分をなす金属製の網で、網46内の糠を糠排出通路10a(図1参照)を介して空気とともに吸引して糠用送風機10から排出する。また、本体ケーシング41の上部には、玄米タンク13からの玄米を精米室47内に送り込む供給用スクリュ48および供給用ケーシング49を配設している。
【0027】
本体ケーシング41の下端部には、精米室47からの出口である白米排出口40(図5参照)の開度を調整する開度規制部材50と、この開度規制部材50と精米ロール45との間から排出される白米を下方に案内する排出筒21とが、それぞれ昇降自在に嵌合されている。そして、精米ロール45を駆動させる駆動モータ22の電力量などから精米ロール45の負荷(精米状態の負荷)を検出しながら、開度調整用モータ52を作動させて、開度調整用モータ52の回転軸に連結されたねじ軸に螺合する昇降部材57を昇降させ、開度調整用アーム53を介して開度規制部材50の上下位置を変えることで、利用客が選択した精米白度に合った白度の米が得られるように白度制御が行われる。
【0028】
また、図4、図5における54は開度規制部材50を付勢する付勢ばね、55は昇降部材57が下限位置となった際にON状態となって付勢ばね54による付勢力が最も強くなっていることを検知する下限位置検出スイッチ、56は昇降部材57が上限位置となった際にON状態となって付勢ばね54による付勢力が最も弱くなっており、開度規制部材50が設けられている白米排出口40が開放状態となっていることを検知する上限位置検出スイッチである。図4、図5に示すように、開度規制部材50は、その上端面が精米ロール45の突条部下端に臨む姿勢で昇降自在に配置されている。
【0029】
上記構成において、利用者が籾から白米に籾摺および精米処理させようとして、籾の種類選択押ボタン6aと所望の精米白度の白度押ボタン6cとを押した場合には、この選択動作が制御部に検知されて、各構成要素が、以下のように駆動制御される。
【0030】
まず予め、籾摺機30の隙間調整機構37によりロール33間の隙間寸法が籾摺動作に適した隙間に調整され、また、精米機9においては、開度規制部材50が閉じられるとともに、その精米白度に適した付勢力となるように、昇降部材57の位置が調整される。
【0031】
この状態で、籾が張込ホッパ4に投入されると、この籾が張込昇降機12により籾摺機30の箇所まで上げられて導入され、籾摺機30のロール30間を通る際に籾と籾殻とが分離され、風選部35で籾殻が吸引されることで籾摺処理が行われる。そして、籾摺機30から取り出された玄米は、夾雑物除去装置32を通る際にわらや鉄くずなどが除去され、また、石抜機8で石などの異物が取り除かれた後、精米昇降機14により、精米機9上方の玄米タンク13に供給される。精米機9においては、開度規制部材50が閉じられるとともに、その精米白度に適した付勢力となるように昇降部材57の位置が調整された状態で、供給用スクリュ48が駆動され、回転軸43とともに送りロール44および精米ロール45が一体的に回転される。これにより、玄米は精米室47に導入されて搗精され、適度の白度になった時点で、開度規制部材50の付勢力に抗して開度規制部材50を押し開き、この精米された白米が白米ホッパ5に貯められる。また、精米室47内で発生した糠は、網46を通して吸引され、所定箇所に排出される。
【0032】
一方、利用者が玄米から白米に精米処理をさせようとして、玄米の種類選択押ボタン6aと、希望する精米白度の白度押ボタン6cとの両者を押した場合には、制御部により各構成要素が、以下のように駆動制御される。
【0033】
まず予め、籾摺機30の隙間調整機構37によりロール33間の隙間寸法が籾摺動作よりも十分広い隙間に調整され、また、精米機9においては、開度規制部材50が閉じられるとともに、その精米白度に適した付勢力となるように、昇降部材57の位置が調整される。
【0034】
この状態で、玄米が張込ホッパ4に投入されると、この玄米が張込昇降機12により籾摺機30の箇所まで上げられて導入され、籾摺機30のロール33間を通るが、この際に、ロール33間の隙間寸法が籾摺動作よりも十分広い隙間に調整されているので、玄米は何も処理されることなく、籾摺機30のロール33間を単に通るだけである。そして、籾摺機30から取り出された玄米は、夾雑物除去装置32および石抜機8によりわらや鉄くず、石などの異物がそれぞれ取り除かれた後、精米昇降機14により、精米機9上方の玄米タンク13に供給される。精米機9においては、上記と同様に、開度規制部材50が閉じられるとともに、その精米白度に適した付勢力となるように昇降部材57の位置が調整された状態で、供給用スクリュ48が駆動されるとともに、回転軸43とともに送りロール44および精米ロール45が一体的に回転される。これにより、玄米は精米室47に導入されて搗精され、適度の白度になった時点で、開度規制部材50の付勢力に抗して開度規制部材50を押し開き、この白米が白米ホッパ5に貯められる。
【0035】
しかしながら、利用者が籾を籾摺のみして玄米に処理させようとして、籾摺専用押ボタン6dが押された場合には、制御部により各構成要素が以下のように駆動制御される。
【0036】
まず予め、籾摺機30の隙間調整機構37によりロール33間の隙間寸法が籾摺動作に適した隙間に調整され、また、精米機9においては、開度規制部材50が開放されるように昇降部材57の位置が調整される(図5参照)。
【0037】
この状態で、籾が張込ホッパ4に投入されると、この籾が張込昇降機12により籾摺機30の箇所まで上げられて導入され、籾摺機30のロール30間を通る際に籾と籾殻とが分離され、風選部35で籾殻が吸引されることで籾摺処理される。そして、籾摺機30から取り出された玄米は、夾雑物除去装置32および石抜機8によりわらや鉄くず、石などの異物がそれぞれ取り除かれた後、精米昇降機14により、精米機9上方の玄米タンク13に供給される。しかし、精米機9においては、開度規制部材50が開放された状態で、供給用スクリュ48が駆動されるとともに、回転軸43とともに送りロール44および精米ロール45が一体的に回転される。これにより、玄米は精米室47を殆ど搗精されることなく単に通過し、白米排出口から排出されて白米ホッパ5に貯められる。
【0038】
このように上記構成によれば、籾摺だけを行うことができるので、このような要望の利用者を取り込むことができて、稼働率が向上するとともに、利用額が増加する。また、流路を切り換える切換装置や玄米排出通路を別途に設けなくても済むので、製造コストの増加を最小限に抑えることができる。また、籾や玄米から精米した場合だけでなく、籾摺処理のみを行わせた場合でも、玄米が白米排出口40(排出筒21)から排出されるので、利用者が出口を間違えることがなくなり、使い勝手が良好である。
【0039】
また、精米機9が縦型であるので、籾摺処理のみを行わせた場合でも、玄米が精米機9を良好に通って排出され、精米室47内に玄米が残ることがないため、後続の精米処理の処理米と混じったりすることを防止でき、信頼性が向上する。
【0040】
また、上記実施の形態では、利用者が籾を籾摺処理のみさせようとして、籾摺専用押ボタン6dが押された場合に、制御部により、精米機9において開度規制部材50が開放されるように昇降部材57の位置を調整させた場合を述べたが、これに限るものではなく、これに代えて、開度規制部材50は閉じるものの、極めて低い圧力で閉じるように、昇降部材57の位置を調整した状態(図6参照)で、精米室47内に玄米を供給してもよい。
【0041】
すなわち、籾摺機30においては、籾摺処理を行わせたにもかかわらず、一部の籾の籾殻が除去されておらず、籾のままである場合があるが、このような場合でも、この玄米に混じった籾が精米機9の精米室47に導入された際に、籾のままであったものも軽く、玄米や網46と擦りあって搗精されて籾殻が除去される。これにより、白米排出口40から排出された玄米の中に、籾が混じることを確実に防止することができ、完全に籾摺処理された玄米だけが白米排出口40を通して白米ホッパ5に排出され、その結果、籾摺処理の信頼性が向上する。なお、精米室47で発生した籾殻は、玄米や網46に擦りあわされた際に粉砕され、網46を通して吸引され、所定箇所に排出される。
【0042】
なお、上記実施の形態では、操作制御盤6の前面に、処理対象米が籾と玄米との何れかであるのかを選択するための2つの種類選択押ボタン6aや、精米白度を選択する複数(例えば4つ)の白度押ボタン6cなどに加えて、籾摺処理だけを行わせるための籾摺選択手段としての籾摺専用押ボタン6dが別途に設けられており、籾を籾摺のみして玄米を得たい場合には、籾摺専用押ボタン6dを押すように構成した場合を述べたが、これに限るものではなく、例えば、これに代えて、処理対象米が籾である場合に選択する1つの種類選択押ボタン6aと、複数の白度押ボタン6cだけを設けて、投入する処理米が籾である場合に前記籾用の種類選択押ボタン6aを押し、さらに精米処理を行わせたい場合だけ、何れかの白度押ボタン6cを押すようにさせてもよい。すなわち、籾用の種類選択押ボタン6aだけが押されている場合には、利用者が籾摺処理のみを行わせたいと考えていると判断して制御処理を行わせてもよく、所定の利用者の選択動作により、籾摺処理だけの指示を行えるようにすればよい。
【0043】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、籾摺機能のみを選択させる籾摺選択手段が選択された際に、精米機の白米排出口を開放した状態、または白米排出口の開度を調整する開度規制部材を精米時よりも低い圧力で閉じた状態で、籾摺機で処理した玄米を、精米機を通して排出するように制御することにより、籾摺だけを自動で行わせることができて、このような要望の利用者を取り込むことができ、稼働率が向上する。また、流路を切り換える切換装置や玄米排出通路を別途に設けなくても済むので、製造コストの増加を最小限に抑えることができ、また、籾や玄米から精米した場合だけでなく、籾摺処理のみを行わせた場合でも、玄米が白米排出口から排出されるので、利用者が出口を間違えることがなくなり、使い勝手が良好となる。
【0044】
また、精米機として縦型のものを用いることで、籾摺処理のみを行わせた場合の玄米が、後続の精米処理の処理米と混じったりすることを防止でき、信頼性が向上する。
【0045】
さらに、籾摺選択手段が選択された際に、白米排出口の開度を調整する開度規制部材を通常精米時よりも低い圧力で閉じた状態で、精米機の玄米送り手段と搗精手段とを回転駆動させるとともに、精米機の糠吸引手段を駆動させながら、籾摺機で処理した玄米を、精米機を通して排出するように制御することにより、籾摺機により籾摺処理を行わせたにもかかわらず、一部の籾の籾殻が除去されておらず、籾のままであるものがあった場合でも、この玄米に混じった籾が精米機で搗精されて籾殻が除去され、この結果、籾摺処理を完全に行うことができて信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるコイン式籾摺精米装置の概略構成を示す図である。
【図2】同コイン式籾摺精米装置の概略的な正面図である。
【図3】同コイン式籾摺精米装置の籾摺機および夾雑物除去装置の断面図である。
【図4】同コイン式籾摺精米装置の精米機のスクリーンの断面図で、開度規制部材を閉じている状態を示す。
【図5】同コイン式籾摺精米装置の精米機のスクリーンの断面図で、開度規制部材を開けている状態を示す。
【図6】同コイン式籾摺精米装置の精米機のスクリーンの断面図で、開度規制部材を閉じている状態を示す。
【図7】従来のコイン式籾摺精米装置の図である。
【図8】その他の従来のコイン式籾摺精米装置の図である。
【符号の説明】
4 張込ホッパ
5 白米ホッパ
6 操作制御盤
6a 種類選択押ボタン
6b もち米選択押ボタン
6c 白度押ボタン
6d 籾摺専用押ボタン(籾摺選択手段)
8 石抜機
9 精米機
10 糠用送風機
20 精米本体部
21 白米排出筒
22 駆動モータ
25 スクリーン
30 籾摺機
31 籾殻用送風機
33 ロール
35 風選部
37 隙間調整機構
40 白米排出口
41 本体ケーシング
43 回転軸
44 送りロール(玄米送り手段)
45 精米ロール(搗精手段)
46 網
47 精米室
48 供給用スクリュ
50 開度規制部材
51 排出筒
54 付勢ばね
57 昇降部材

Claims (3)

  1. 籾から籾殻を除去する籾摺機と、玄米を精米する精米機と、籾摺機能のみを選択させる籾摺選択手段と、この籾摺選択手段が選択された際に、精米機の白米排出口を開放した状態、または白米排出口の開度を調整する開度規制部材を精米時よりも低い圧力で閉じた状態で、籾摺機で処理した玄米を、精米機を通して排出するように制御する制御手段とを備えたことを特徴とするコイン式籾摺精米装置。
  2. 精米機が縦型であり、籾摺選択手段が選択された際に、制御手段は、精米機の白米排出口を開放した状態で、精米機の玄米送り手段と搗精手段とを回転駆動させながら、籾摺機で処理した玄米を、精米機を通して排出するように制御することを特徴とする請求項1記載のコイン式籾摺精米装置。
  3. 精米機が縦型であり、籾摺選択手段が選択された際に、制御手段は、白米排出口の開度を調整する開度規制部材を通常精米時よりも低い圧力で閉じた状態で、精米機の玄米送り手段と搗精手段とを回転駆動させるとともに、精米機の糠吸引手段を駆動させながら、籾摺機で処理した玄米を、精米機を通して排出するように制御することを特徴とする請求項1記載のコイン式籾摺精米装置。
JP2003124599A 2003-04-30 2003-04-30 コイン式籾摺精米装置 Expired - Fee Related JP4064293B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003124599A JP4064293B2 (ja) 2003-04-30 2003-04-30 コイン式籾摺精米装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003124599A JP4064293B2 (ja) 2003-04-30 2003-04-30 コイン式籾摺精米装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004322056A JP2004322056A (ja) 2004-11-18
JP4064293B2 true JP4064293B2 (ja) 2008-03-19

Family

ID=33502087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003124599A Expired - Fee Related JP4064293B2 (ja) 2003-04-30 2003-04-30 コイン式籾摺精米装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4064293B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5966498B2 (ja) * 2012-03-27 2016-08-10 井関農機株式会社 籾摺設備
JP6142471B2 (ja) * 2012-06-25 2017-06-07 井関農機株式会社 穀物調製設備
CN104338574B (zh) * 2014-10-27 2018-03-30 哈尔滨北仓粮食仓储工程设备有限公司 带式隔流碾米机及碾米方法
JP6436045B2 (ja) * 2015-10-08 2018-12-12 井関農機株式会社 籾摺精米設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004322056A (ja) 2004-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4064293B2 (ja) コイン式籾摺精米装置
JP2008194557A (ja) 自動籾摺精米設備
JP2010005589A (ja) 籾摺精米装置
JP3823515B2 (ja) 無人籾摺精米施設
JP4401030B2 (ja) コイン精米設備
KR100322810B1 (ko) 다기능 정미기
JP3192608B2 (ja) 自動精米装置
JP4158846B2 (ja) コイン精米設備の残米処理装置
JP4451350B2 (ja) 自動精米装置
JP3528530B2 (ja) 無人精米装置
JP4888309B2 (ja) 石抜き精米機
JP3988527B2 (ja) 精米装置
JP4888321B2 (ja) 石抜き精米機
JP5428143B2 (ja) 石抜き精米機
JP4781393B2 (ja) コイン精米設備の残米処理装置
JP2674543B2 (ja) 籾摺精米装置
JP3823516B2 (ja) 無人籾摺精米施設
JP2000246123A (ja) 精米装置の吸引装置
JP2006231257A (ja) 自動精米装置
JP2805835B2 (ja) 精米機等の異物除去装置
JP3688150B2 (ja) コイン精米設備における白度制御装置
JP2853146B2 (ja) 精米装置における精白抵抗制御装置
JP2008173578A (ja) 自動精米装置
JPH11285647A (ja) 米粒供給装置
JPH10165828A (ja) 籾摺ロ−ル間隙の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4064293

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140111

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees