JP2014051798A - 鉄筋の継手工法 - Google Patents

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浩寿 本郷
Masaaki Ase
正明 阿瀬
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寿太朗 永石
Hironori Hamada
洋徳 浜田
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Abstract

【課題】鉄筋継手の注入口側からグラウト材が流出することを防止すると同時に、排出口側においては泥状液が外部へ流出することを防止できると同時に、グラウト材が鉄筋継手内に充填したことを簡単に確認することができる鉄筋の継手工法を提供するものである。
【解決手段】一方端部にグラウト材注入口、他方端部にグラウト材排出口を設けた鉄筋継手を使用した鉄筋の継手工法において、該グラウト材注入口には逆止弁を設けた封印体を嵌着し、該グラウト材排出口にはグラウト材の充填により外方へ突出するピストン体を設けた止栓体を嵌着することにより、グラウト材の充填が可視にて確認できる継手工法。
【選択図】図1

Description

本発明は、強度のある細長い管状体よりなるグラウト材充填式の鉄筋継手を使用した鉄筋の継手工法に関する。
グラウト材充填式鉄筋継手(以下、鉄筋継手という)は、鉄筋コンクリート内に埋設され、該鉄筋コンクリート内の丸鋼鉄筋或いはねじ節鉄筋を含む異形鉄筋等(以下、鉄筋という)の様々な 鉄筋相互を接合する用途に使用される。
鉄筋継手は、特公平5−61422号公報等に開示されている継手であって、両端が開口している強度のある細長い筒状体よりなり、該筒状体内に対向方向から一対の鉄筋を各々挿入し、その後、グラウト材(モルタル、エポキシ樹脂等をも含む充填材で高強度のもの)を注入充填し、その硬化により該筒状体内において鉄筋を固定し、もって一対の鉄筋の接合をなす鉄筋継手である。
該鉄筋継手を採用することにより鉄筋の端部加工や精密切断が不要となり、その接合部における鉄筋の偏心や傾斜等も許容範囲となり、且つ該接合部に残留伸びや縮みが生じないという優れた特徴を有するものである。
上記鉄筋継手において、従来の鉄筋継手のグラウト材の注入は、その注入口にビニール管等の管状体を嵌め込み注入用ポンプの吐出管筒先を繋いで注入充填する工法を採用していた。この工法は、注入の終了後、管状体又は吐出管筒先を注入口から外してゴム栓を嵌め込まなければならず、その外した間に一旦充填したグラウト材の多くが外部へ漏れ出してしまうという問題点があった。
この流出を防止するために、注入の終了後、注入用ポンプの吐出管筒先の先端部を折り曲げて針金で縛りグラウト材の硬化が始まりその流動性がなくなってしまうまでそのままの状態で放置し、それから管状体を外す作業を行わねばならなかった。しかし、これでは次の作業まで数時間から半日を要することになるので、効率化を図るため注入用ポンプでの作業を中断せずに1回の注入毎に吐出管筒先の先端部を切断して折り曲げ流出を防止させ、次の箇所での注入作業を進めていたが、この方法では注入作業が煩雑となり、またコスト高となる問題点が生じていた。
他方、鉄筋継手のグラウト材排出口側においては、連通管又は連通孔の開口部に予めゴム栓を嵌着し、充填されてきたグラウト材の漏出を防ぎ、充填後のグラウト材の流動性が失われた後、該ゴム栓を取り外す作業をしていた。上記開口部から最初に流出してくるグラウト材はペースト分に富んだ泥状液であるが、これは注入中のグラウト材に若干の分離が生じ、軽いペースト分が注入先端に集まり易いからであるが、この泥状液の流出により、過剰な水分が排出され、強度が得られる充填材となるので、この泥状液が外部へ抜け出てしまうまで注入を続ける必要があった。
しかし、上記連通管又は連通孔の開口部が鉄筋継手の外壁面と面一となっているため泥状液が外壁面に沿って垂れ流れ、外壁面を汚染する欠点があった。そのため注入後にケレン掛けと称する清掃作業を行わなければならないが、この作業が手間がかかる作業となり作業員の悩みの種であった。また、ケレン掛けにより外壁面に付着する泥状液硬化物の除去を行ったあとに該泥状液の染み込んだ変色域が残り、外壁面の外見を損なう問題点もあった。更に、一気注入工法の場合、同時に多数の鉄筋継手内にグラウト材が充填されているかどうかを確認するのに手間取っていた。
特開平7−173939号公報 特開平9−209506号公報
本発明は、上記欠点を解決したもので、鉄筋継手の注入口側からグラウト材が流出することを防止すると同時に、グラウト材注入のための吐出管筒先を切断することなく連続注入作業を可能とし、また、排出口側においては泥状液が外部へ流出することを防止できると同時に、グラウト材が鉄筋継手内に充填したことを簡単に確認することができ、更に、泥状液を流出させた後の充填後、自動的に当該排出口を閉鎖することのできる鉄筋継手による鉄筋の継手工法を提供するものである。
本発明は、下記の工程よりなる鉄筋の継手工法を特徴とする。
側壁で囲まれ、左右両端を開口部とした筒状体で、該側壁の一方端部にグラウト材注入口、他方端部に排出口を設けた強度のある細長い鉄筋継手を準備する工程、
上記グラウト材注入口を外方へ突出した突出口とし、該突出口に一端部に逆止弁を設けた弾性体よりなる筒状の封印体を嵌着する工程、
他方、上記グラウト材排出口を外方へ突出した突出口とし、該突出口に、中心部に貫通孔を設けた弾性体よりなる栓体並びに該貫通孔内に可動自在に遊挿される軸体、該軸体の該栓体から各々突出した位置に設けられた内側に位置する受圧体及び外側に位置する抜け止め端部とよりなるピストン体よりなる止栓体を直接又は延長管を介して嵌着する工程、
部材又は構造物等の鉄筋相互の連結部となる位置において、該筒状体の内側空間へ該鉄筋を左右両端から当接或いは近接位置となるまで遊挿する工程、
上記止栓体の貫通孔内の軸体を外側から内側へ押し込み、該軸体先端の受圧体が筒状体側に突出し、該筒状体の内側空間と該貫通孔とが連通するように位置させる工程、
上記グラウト材注入口に嵌着した封印体にグラウト材供給手段と連結された管体のグラウト材挿入端部を装着し、筒状体の内側空間又は内側空間及びそれに連通する部材や構造物間の隙間にポンプ圧によりグラウト材を注入する工程、
上記グラウト材排出口に嵌着した止栓体の筒状体側へ突出した受圧体と筒状体の内側空間との連通部より貫通孔内へグラウト材のペースト分が先行流入し、該貫通孔内を充填する工程、
筒状体の内側空間に継続的に充填されたグラウト材の圧力により受圧体が外方へ押され、軸体の抜け止め端部が所定位置まで外方へ突出移動したところでグラウト材の注入を停止する工程。
また、下記の工程よりなる鉄筋の継手工法を特徴とする。
側壁で囲まれ、左右両端を開口部とした筒状体で、該側壁の一方端部にグラウト材注入口、他方端部に排出口を設けた強度のある細長い鉄筋継手を準備する工程、
筒状体の左右両端開口部の一方又は双方に鉄筋挿入孔付密封材を設け、挿入される鉄筋と開口部の縁部間に生じる間隙を封鎖する工程、
上記グラウト材注入口を外方へ突出した突出口とし、該突出口一端部に逆止弁を設けた弾性体よりなる筒状の封印体を嵌着する工程、
他方、上記グラウト材排出口を外方へ突出した突出口とし、該突出口に、中心部に貫通孔を設けた弾性体よりなる栓体並びに該貫通孔内に可動自在に遊挿される軸体、該軸体の該栓体から各々突出した位置に設けられた内側に位置する受圧体及び外側に位置する抜け止め端部とよりなるピストン体よりなる止栓体を直接又は延長管を介して嵌着する工程、
部材又は構造物等の鉄筋相互の連結部となる位置において、該筒状体の内側空間へ該鉄筋を左右両端から当接或いは近接位置となるまで遊挿する工程、
上記止栓体の貫通孔内の軸体を外側から内側へ押し込み、該軸体先端の受圧体が筒状体側に突出し、該筒状体の内側空間と該貫通孔とが連通するように位置させる工程、
上記グラウト材注入口に嵌着した封印体にグラウト材供給手段と連結された管体のグラウト材挿入端部を装着し、筒状体の内側空間又は内側空間及びそれに連通する部材や構造物間の隙間にポンプ圧によりグラウト材を注入する工程、
上記グラウト材排出口に嵌着した止栓体の筒状体側へ突出した受圧体と筒状体の内側空間との連通部より貫通孔内へグラウト材のペースト分が先行流入し、該貫通孔内を充填する工程、
筒状体の内側空間に継続的に充填されたグラウト材の圧力により受圧体が外方へ押され、軸体の抜け止め端部が所定位置まで外方へ突出移動したところでグラウト材の注入を停止する工程。
更に、下記の工程よりなる鉄筋の継手工法を特徴とする。
側壁で囲まれ、左右両端を開口部とした筒状体で、該側壁の一方端部にグラウト材注入口、他方端部に排出口を設けた強度のある細長い鉄筋継手を準備する工程、
上記グラウト材注入口を外方へ突出した突出口とし、該突出口に一端部に逆止弁を設けた弾性体よりなる筒状の封印体を嵌着する工程、
他方、上記グラウト材排出口を外方へ突出した突出口とし、該突出口に、中心部に貫通孔を設けた弾性体よりなる栓体並びに該貫通孔内に可動自在に遊挿される軸体、該軸体の該栓体から各々突出した位置に設けられた内側に位置する受圧体及び外側に位置する抜け止め端部とよりなるピストン体よりなる止栓体を直接又は延長管を介して嵌着する工程、
筒状体の左右両端開口部の一方又は双方に鉄筋挿入孔付密封材を設け、挿入される鉄筋と開口部の縁部間に生じる間隙を封鎖する工程、
部材又は構造物等の鉄筋相互の連結部となる位置において、該筒状体の内側空間へ該鉄筋を左右両端から当接或いは近接位置となるまで遊挿する工程、
上記止栓体の貫通孔内の軸体を外側から内側へ押し込み、該軸体先端の受圧体が筒状体側に突出し、該筒状体の内側空間と該貫通孔とが連通するように位置させる工程、
上記グラウト材注入口に嵌着した封印体にグラウト材供給手段と連結された管体のグラウト材挿入端部を装着し、筒状体の内側空間又は内側空間及びそれに連通する部材や構造物間の隙間にポンプ圧によりグラウト材を注入する工程、
上記グラウト材排出口に嵌着した止栓体の筒状体側へ突出した受圧体と筒状体の内側空間との連通部より貫通孔内へグラウト材のペースト分が先行流入し、該貫通孔内を充填する工程、
筒状体の内側空間に継続的に充填されたグラウト材の圧力により受圧体が外方へ押され、軸体の抜け止め端部が所定位置まで外方へ突出移動したところでグラウト材の注入を停止する工程。
また、上記グラウト材排出口の突出口に、直接又は延長管を介して嵌着した止栓体の筒状体側に突出した受圧体が筒状体の内側空間に充填されたグラウト材の圧力により外方へ押され、軸体の抜け止め端部側が所定位置まで外方へ突出移動したところでグラウト材の注入を停止する最終工程において、部材又は構造物等の鉄筋相互の連結部となる位置の該部材間又は構造物間に生じている隙間を通じてグラウト材が他の位置の複数の鉄筋継手へ入り込み、その複数の鉄筋継手の全ての軸体の抜け止め端部側が所定位置まで外方へ突出移動したところでグラウト材の注入を停止する鉄筋の継手工法を特徴とする。
更に、上記封印体は、長手方向に延設した長尺部材としてなる鉄筋の継手工法を特徴とする。
また、上記封印体の逆止弁は、筒状体の内側空間側に設けた鉄筋の継手工法を特徴とする。
更に、上記封印体の逆止弁は、グラウト材供給手段となる管体側に設けた鉄筋の継手工法を特徴とする。
また、上記止栓体の受圧体は、軸体に着脱自在に設けてなる鉄筋の継手工法を特徴とする。
更に、上記止栓体の栓体は、排出口の突出口側となる挿入側を小径端面とし、他端側を大径端面とした側面にテーパ面が生じるように形成した鉄筋の継手工法を特徴とする。
また、上記管体のグラウト材挿入端部をノズルとした鉄筋の継手工法を特徴とする。
更に、上記管体のグラウト材挿入端部を封印体の外方端部に管体の端部を装着した鉄筋の継手工法を特徴とする。
鉄筋継手の注入口にグラウト材注入のための着脱自在の逆止弁付封印体を嵌着したことによりグラウト材の逆流を防止でき、グラウト材が外部へ流出することがなくなり、また、グラウト材注入後にノズルや管体を該封印体から離すだけでよく、該ノズルや管体を継続して他の鉄筋継手への注入作業に使用することができ、また、部材間や構造物間に生じている隙間を通じて同時に他の位置の複数の鉄筋継手へグラウト材を注入することもでき、多くの鉄筋継手に効率よくグラウト材を充填することが可能となった。
また、鉄筋継手の排出口にグラウト材が充満されるとペースト分を排出後に自動的に排出口を塞ぐ着脱自在の止栓体を直接又は間接的に嵌着したことにより、可視できない内側のグラウト材の充満状態を外部から確認することができ、且つ該排出口よりグラウト材が外部へ流出することの防止が可能となった。
更に、鉄筋継手の設置時に封印体及び止栓体ともに施工現場において簡単に嵌着することができるので、鉄筋継手の運搬時等の設置前の作業においてそれらに損傷が加わることがなくなり確実にグラウト材注入のための施工作業を行うことが可能となった。
また、上記封印体及び止栓体ともグラウト材が固化した後、鉄筋継手から簡単に脱着することができ、脱着後にそれらに付着や充填されているグラウト材の除去及び清掃作業によりそれらを再利用することが可能となった。
本発明の鉄筋の継手工法に使用する鉄筋継手に鉄筋を挿入した状態を示す断面図。 鉄筋継手の開口部と密封材との関係を示す断面図。 (a)鉄筋継手端部のグラウト材注入口側を示す拡大断面図、(b)〜(d)封印体の態様を示す断面図、(e)封印体と管体との嵌着状態を示す断面図。 (a)鉄筋継手端部のグラウト材排出口側を示す拡大断面図、(b)グラウト材排出口に止栓体を嵌着した状態を示す断面図、(c)グラウト材排出口に止栓体を延長管を介して嵌着した状態を示す他の実施例の断面図、(d)、(e)止栓体の態様を示す断面図。 鉄筋継手をプレキャストコンクリート部材に使用し、構造物と該プレキャストコンクリート部材との連結を示す鉄筋の継手工法の一実施例の断面図。
以下、図面を参考に本発明を実施するための最良の形態についてその実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明の鉄筋の継手工法に使用する細長い管状体よりなる鉄筋継手1を示し、該鉄筋継手1は、鋳物、鋳鉄、鉄、ステンレス等の強度のある材料で製造した筒状体を形成する側壁2と両端の開口部3、4とを有し、該両端部には後述するグラウト材の流出防止や密封材を係止するための鍔部5、6を該開口部3、4の内側となる開口側に向けて突出形成している。本実施例1では二重の鍔部5、6として突出形成している。
各々の開口部3、4に近接した側壁2には、一方側に該鉄筋継手1の内側空間にグラウト材を注入するためのグラウト材注入口7、他方側に注入したグラウト材が内側空間を充満し、その溢れたグラウト材を排出するためのグラウト材排出口8を各々設けている。
上記両開口部3、4には、鉄筋継手1の内側空間に注入されたグラウト材が該開口部3、4の縁部と遊挿された鉄筋との間に生じている隙間より外部へ流出しないように、該隙間を閉鎖するべく必要に応じて密封材9、10を設ける。本実施例1の図1においては、開口部4側にのみ密封材10を設けている。場合によっては、該密封材9、10を設けることなくグラウト材を隙間より外部へ積極的に流出させ、構造物との隙間を充填施工及び他の位置の鉄筋継手1へグラウト材を充填する手段とすることもできる。
鉄筋継手1の両端となる開口部3、4の各々から一対の鉄筋11、12を当接或いは近接位置となるまで遊嵌状態で挿入する。上記開口部3、4と鉄筋11、12間には隙間が生じているので、必要に応じて図2に示したような開口部3、4よりやや大きな口径を持つ周辺部に鍔部5、6と係止又は嵌合するための凹凸部13を設け、中心部には鉄筋11、12を挿通するための開口部14を有する合成樹脂材やゴム材等を成形した柔軟性のある密封材9、10を該鍔部5、6の突出部に係止するようにして予め固定しておくことができる。
該密封材9、10は、挿入する鉄筋11、12に予め挿着し、該鉄筋11、12を鉄筋継手1の内部空間の所定位置に収めることにより該開口部3、4と鉄筋11、12との間隙を封鎖する工法を採用することもできる。
図3は、鉄筋継手1のグラウト材注入口7側を示すもので、該グラウト材注入口7は、側壁2に開口部を設け、該開口部より外方へ突出するようにして筒状体よりなる突出口15を設けている。該突出口15には合成樹脂材やゴム材等の弾性体よりなる筒状の封印体16が嵌着できるようにしている。該封印体16は、該突出口15の口径よりやや大きめの口径としておくことにより該突出口15に脱落することなく嵌着することができる。
図3(b)〜(d)は、封印体16のいくつかの実施例を示している。図3(b)は、突出口15の外側開口縁に直接嵌着する態様で、該封印体16は筒状体とし、その底側を開閉自在の逆止弁17を設けた有底とし、外側開口縁側は外方向へ突出した鍔部18を設けた開口部19としている。該封印体16は、該開口部19側とは反対側となる方向に開閉自在とされ、開口部19側から圧力が付与された場合は開口し、圧力が除かれた場合は閉鎖となる逆止弁17としている。この実施例の封印体16は、突出口15の突出長より短い長さの筒状体とし、従って、嵌着時の逆止弁17は突出口15の突出長間に位置することになる。該封印体16は弾性体により密着状態で該突出口15に固定され、且つグラウト材注入時は鍔部18のある開口部側から逆止弁17側に向けて圧力が付与されることになるので該鍔部18により該封印体16が突出口15から外れることはない。
図3(c)は、筒状体を長くした封印体16aの実施例で、その外方先端側に逆止弁17aを設けている。鉄筋継手1を部材又は構造物等の深い位置に設置する場合、充填手段となる先端側を装着するときに有効である。突出口15の内側側壁に封印体16aの外側側壁が当接密着することによりグラウト材の流出入圧力に対抗できるようにしている。側壁の適宜位置に突起を設けて係止手段としてもよい。封印体16aとしてはゴム製の他、ビニール製やポリエチレン製等の合成樹脂製のものも有効である。
図3(d)は、上記同様、ゴム製や合成樹脂製の封印体16bの内方先端側に逆止弁17bを設けた実施例である。突出口15の突出長に比較して封印体16bの本体となる筒状体を長く形成している。上記実施例(c)と同様、鉄筋継手1と離れた位置からグラウト材を充填することができ、該鉄筋継手1が柱や梁等の想定される完成部材の内奥側に位置していても充填施工が可能となる。
注入用ポンプと連結した吐出管筒先に注入ノズルを取り付け、該ノズルの先端を上記した各種封印体16、16a、16bに押し込むことにより逆止弁17、17a、17bは鉄筋継手1の内側空間方向に向かって開くことになる。注入を終了してノズルを引き抜くと、逆止弁17、17a、17bは鉄筋継手1の内側から外側に向けて移動し、グラウト材注入口7を塞ぐことになる。これにより鉄筋継手1の内側空間に充填されたグラウト材がグラウト材注入口7から外部へ流出することを防止することができる。
また、上記封印体16a、16bのように、筒状を長くしたものにあっては、吐出管の筒先にノズルを取り付けることなく、図3(e)に図示したように、吐出管の筒先となる管体20を直接封印体16a、16bに嵌着してグラウト材の注入を行うことも可能である。
図4(a)は、鉄筋継手1のグラウト材排出口8側を示す断面図で、側壁2に開口部を設け、該開口部より外方へ突出するようにして筒状体よりなる突出口21を設けている。上記したグラウト材注入口7より注入されたグラウト材は、鉄筋継手1の内側空間内の一方端側から中央部そして他端側へと該内側空間を充満し、図4(b)に示す、該グラウト材排出口8の該突出口21に嵌着された止栓体22の位置まで到達してくることになる。
図4(c)は、鉄筋継手1が柱や梁等の完成部材の奥側に位置するとか、該鉄筋継手1の位置から完成部材の外端面までのコンクリートによる所定のかぶり厚さ寸法Yを確保できるための実施例を示すもので、グラウト材排出口8となる該突出口21に塩ビパイプのような延長管を挿入固定し、該延長管に止栓体22を嵌着したものである。図3(c)、(d)に示すグラウト材注入口7側に嵌着固定される長尺封印体16a、16b等と一体となって採用施工されるものである。
上記止栓体22は、図4(d)に示すように、該突出口21に嵌着される栓体23、該栓体23の中央に設けた貫通孔24並びに該貫通孔24内を遊挿状態で左右及び内外方向に摺動自在とした軸体25、鉄筋継手1の内側空間に位置するように該軸体25の一端部に設けられた受圧体26及び該軸体25の他端部となる外部に位置する抜け止め体27とよりなるピストン体28とによって構成されている。
栓体23は、ゴム製或いは柔軟性のある硬質合成樹脂製等の材料で形成された断面円錐台形をした形状とし、受圧体26側となる内側端面は小径端面23a、外側となる端面を大径端面23bとし、その間をテーパー状の傾斜面とし、突出口21に嵌合し易く脱落しにくい材料及び形状としている。
ピストン体28の軸体25は、ゴム製、合成樹脂製或いは他の材料よりなる長尺の棒状部材で、上記栓体23同様、特に材料が限定されるものではない。該軸体25は、上記栓体23の貫通孔24に遊挿され、左右及び内外方向に摺動自在とされ、鉄筋継手1の内側空間内に位置するようにした一方端部の平板状受圧体26は、該鉄筋継手1の内側空間に充満してくるグラウト材の圧力を受ける形状とされ、それにより貫通孔24内の軸体25が外方へ可動する構成としている。
該軸体25の他方端部には抜け止め体27が形成されているが、該抜け止め体27は、本実施例では該軸体25を階段状に折り曲げて形成した折曲形状としている。折曲形状としては軸体25に直交する方向において、該軸体25の一側縁から折り曲げた他側縁までの横幅Hを、上記栓体23の貫通孔24の孔径Wとほぼ同じかやや大きめとしている。それにより栓体23の対向する側壁側を押圧することでそれと直交する側の孔径Wをやや大きくすることができ、該抜け止め体27を小径端面23a側から挿入通過させて貫通孔24内に配設することができる。該折曲形状の抜け止め体27にひも等を掛けて引っ張ることにより該貫通孔24内を該抜け止め体27が通過することを簡便化することができる。これにより、ピストン体28の軸体25が栓体23の貫通孔24内で遊挿状態となって一体化することになる。
軸体25と受圧体26との関係は、一体成形や別体のものを接着或いは融着接合することによって形成する他、軸体25の端部に凹凸部を形成し、該凹凸部に受圧体26を着脱自在に嵌合したもの、軸体25の端部に折り返し部等の膨出部を設け、該膨出部に受圧体26を嵌合したもの等の様々な態様が考えられる。それらの構成により、栓体23の貫通孔24への軸体25の脱着が容易となるし、該貫通孔24内で固化したグラウト材の除去やその後の清掃も簡単となる。
他方、一旦挿入した軸体25は、貫通孔24より脱落することはないが、特に貫通孔24の内壁全周にわたって摩擦が生じる材料や形状とすることにより、運搬時や未使用状態時に貫通孔24内に特別な負荷がかからない限り該貫通孔24より軸体25の抜け出すことをより強力に防止することができる。
他方、止栓体22の使用後にあっては、図4(e)に示すように、受圧体26は鉄筋継手1の内側空間に充満してくるグラウト材に押されるが、先行して流動してくるペースト状のグラウト材が該貫通孔24内に充満することになる。
その後、受圧体26は、栓体23の小径端面23a側へ押し付けられ、突出口21が閉鎖されることになる。その状態でグラウト材は固化することになるが、該栓体23及び軸体25、受圧体26等も固定状態となる。
上記固まった状態の止栓体22は、グラウト材の固化後、突出口21より止栓体22を左右及び前後に可動させることにより容易に脱着することができる。脱着後、該貫通孔24内で固まったグラウト材を除去し、ピストン体28の軸体25が貫通孔24内での遊挿状態となるようにする。その手段として、抜け止め体27は把持し易い大きさとされているので、該抜け止め体27を把持し、貫通孔24内を可視しながら軸体25を前後、左右或いは回転等を行うことにより固化グラウト材に亀裂や破壊を生じさせ、グラウト材による栓体23、軸体25及び受圧体26の固定状態を解除し、貫通孔24内のグラウト材を除去することができる。
更に、該栓体23に変形を与える等して抜け止め体27を貫通孔24から抜き出し、該栓体23とピストン体28とを分離させることもでき、該貫通孔24の内壁にへばり付いたグラウト材及び軸体25や受圧体26に付着したグラウト材を完全に清掃除去することが可能となり、再度ピストン体28を栓体23に装着することにより再利用することが可能となる。
上記実施例1における図1乃至4は、鉄筋継手1を横方向のものとして図示しているが、該鉄筋継手1は梁等の横方向部材を完成させる施工のみではなく、柱等の縦方向部材を完成させる施工でも使用できることはいうまでもない。
図5は、グラウト材充填式の鉄筋継手30をプレキャストコンクリート部材となる柱等の縦方向部材の端部に使用した実施例を示している。プレキャストコンクリート部材の下方部の位置まで延出してきている鉄筋31の端部を予め工場等において該鉄筋継手30の一方の開口部に挿入して固定し、該鉄筋継手30の他方の開口部は該プレキャストコンクリート部材の下端部に露出している状態としている。施工現場において該プレキャストコンクリート部材を、該鉄筋継手30の露出している該開口部へ、構造物の柱等より立設している鉄筋32を挿入しながら降下させることにより該プレキャストコンクリート部材と構造物との接合部を施工することになる。
構造物より立設している鉄筋32が該鉄筋継手30内に納まり、プレキャストコンクリート部材中の鉄筋31と対向して位置することになり、この状態で、グラウト材を収納した容器33からグラウト材注入ポンプ34の圧力により管体35を通じ、その先端側の注入ノズル又は管体35と直接連結されたグラウト材注入口36より、鉄筋継手30の内側空間内にグラウト材を充填することになる。
充填されたグラウト材は、鉄筋継手30の内側空間内に充填されることになるが、本実施例では、下方に位置する構造物より立設した鉄筋32と該鉄筋継手30の下方側開口部37との間に密封材を設けないことにより、該グラウト材は構造物と該プレキャストコンクリート部材よりなる柱との間に生じている隙間Sへも充填されることになる。上記隙間Sの周囲を枠材38により囲繞しておくことで、グラウト材が該隙間Sより外部へ漏れることはなく、グラウト材が充満することになる。
グラウト材の注入を継続することにより、上記隙間Sへの充填と同時に、該隙間Sを通じて連通している他の位置の複数の鉄筋継手30の内側空間へグラウト材が充填していくことになる。その際、他の位置の鉄筋継手30のグラウト材注入口36は密封し、グラウト材が外部へ流出しないようにしている。複数の鉄筋継手30、30、…内の内部空間へグラウト材が上昇し、グラウト材排出口39に嵌着した止栓体22の貫通孔24へペースト状のグラウト材が先に入り込み、その後、グラウト材により内側空間内へ突出していた受圧体26を栓体23側へ押し、軸体25の外方端部に設けた抜け止め体27が外方へ突出することになる。
グラウト材の注入側となる注入ノズル又は管体35に近接した位置の鉄筋継手30の内側空間のグラウト材の充填が先行し、その抜け止め体27が先ず外方へ突出し、その後、他の位置の鉄筋継手30の抜け止め体27が順次外方へ突出する状態が生じることになる。該受圧体26は、鉄筋継手30の上端部に位置しているので、該受圧体26が押圧されるということは該鉄筋継手30の上端部までグラウト材が到達したことになる。従って、抜け止め体27が外方へ突出したことにより充填が終了したことを確認できることになる。
上記充填作業が終了すれば、グラウト材注入口36には逆止弁17が設けられているので、注入ノズルや管体35を外しても、当該部分からグラウト材が外部へ流出することはなく、該グラウト材収納容器33、ポンプ34、管体35等を次の鉄筋継手30又は次の部位のグラウト材注入作業に使用することが可能となる。
グラウト材排出口39には止栓体22が嵌着されているが、鉄筋継手30の内側空間を充填したグラウト材が固化した時点で該止栓体22を除去し、貫通孔24内に入り込んだ固化したペースト状のグラウト材を取り除くことにより、該止栓体22を再利用することができる。
1、30 鉄筋継手
2 側壁
3、4、14、19、37 開口部
5、6、18 鍔部
7、36 グラウト材注入口
8、39 グラウト材排出口
9、10 密封材
11、12、31、32 鉄筋
13 凹凸部
15、21 突出口
16 封印体
17 逆止弁
20、35 管体
22 止栓体
23 栓体
24 貫通孔
25 軸体
26 受圧体
27 抜け止め体
28 ピストン体
33 容器
34 ポンプ
38 枠材

Claims (11)

  1. 下記の工程よりなることを特徴とする鉄筋の継手工法。
    側壁で囲まれ、左右両端を開口部とした筒状体で、該側壁の一方端部にグラウト材注入口、他方端部に排出口を設けた強度のある細長い鉄筋継手を準備する工程、
    上記グラウト材注入口を外方へ突出した突出口とし、該突出口に一端部に逆止弁を設けた弾性体よりなる筒状の封印体を嵌着する工程、
    他方、上記グラウト材排出口を外方へ突出した突出口とし、該突出口に、中心部に貫通孔を設けた弾性体よりなる栓体並びに該貫通孔内に可動自在に遊挿される軸体、該軸体の該栓体から各々突出した位置に設けられた内側に位置する受圧体及び外側に位置する抜け止め端部とよりなるピストン体よりなる止栓体を直接又は延長管を介して嵌着する工程、
    部材又は構造物等の鉄筋相互の連結部となる位置において、該筒状体の内側空間へ該鉄筋を左右両端から当接或いは近接位置となるまで遊挿する工程、
    上記止栓体の貫通孔内の軸体を外側から内側へ押し込み、該軸体先端の受圧体が筒状体側にに突出し、該筒状体の内側空間と該貫通孔とが連通するように位置させる工程、
    上記グラウト材注入口に嵌着した封印体にグラウト材供給手段と連結された管体のグラウト材挿入端部を装着し、筒状体の内側空間又は内側空間及びそれに連通する部材や構造物間の隙間にポンプ圧によりグラウト材を注入する工程、
    上記グラウト材排出口に嵌着した止栓体の筒状体側へ突出した受圧体と筒状体の内側空間との連通部より貫通孔内へグラウト材のペースト分が先行流入し、該貫通孔内を充填する工程、
    筒状体の内側空間に継続的に充填されたグラウト材の圧力により受圧体が外方へ押され、軸体の抜け止め端部が所定位置まで外方へ突出移動したところでグラウト材の注入を停止する工程。
  2. 下記の工程よりなることを特徴とする鉄筋の継手工法。
    側壁で囲まれ、左右両端を開口部とした筒状体で、該側壁の一方端部にグラウト材注入口、他方端部に排出口を設けた強度のある細長い鉄筋継手を準備する工程、
    筒状体の左右両端開口部の一方又は双方に鉄筋挿入孔付密封材を設け、挿入される鉄筋と開口部の縁部間に生じる間隙を封鎖する工程、
    上記グラウト材注入口を外方へ突出した突出口とし、該突出口一端部に逆止弁を設けた弾性体よりなる筒状の封印体を嵌着する工程、
    他方、上記グラウト材排出口を外方へ突出した突出口とし、該突出口に、中心部に貫通孔を設けた弾性体よりなる栓体並びに該貫通孔内に可動自在に遊挿される軸体、該軸体の該栓体から各々突出した位置に設けられた内側に位置する受圧体及び外側に位置する抜け止め端部とよりなるピストン体よりなる止栓体を直接又は延長管を介して嵌着する工程、
    部材又は構造物等の鉄筋相互の連結部となる位置において、該筒状体の内側空間へ該鉄筋を左右両端から当接或いは近接位置となるまで遊挿する工程、
    上記止栓体の貫通孔内の軸体を外側から内側へ押し込み、該軸体先端の受圧体が筒状体側に突出し、該筒状体の内側空間と該貫通孔とが連通するように位置させる工程、
    上記グラウト材注入口に嵌着した封印体にグラウト材供給手段と連結された管体のグラウト材挿入端部を装着し、筒状体の内側空間又は内側空間及びそれに連通する部材や構造物間の隙間にポンプ圧によりグラウト材を注入する工程、
    上記グラウト材排出口に嵌着した止栓体の筒状体側へ突出した受圧体と筒状体の内側空間との連通部より貫通孔内へグラウト材のペースト分が先行流入し、該貫通孔内を充填する工程、
    筒状体の内側空間に継続的に充填されたグラウト材の圧力により受圧体が外方へ押され、軸体の抜け止め端部が所定位置まで外方へ突出移動したところでグラウト材の注入を停止する工程。
  3. 下記の工程よりなることを特徴とする鉄筋の継手工法。
    側壁で囲まれ、左右両端を開口部とした筒状体で、該側壁の一方端部にグラウト材注入口、他方端部に排出口を設けた強度のある細長い鉄筋継手を準備する工程、
    上記グラウト材注入口を外方へ突出した突出口とし、該突出口に一端部に逆止弁を設けた弾性体よりなる筒状の封印体を嵌着する工程、
    他方、上記グラウト材排出口を外方へ突出した突出口とし、該突出口に、中心部に貫通孔を設けた弾性体よりなる栓体並びに該貫通孔内に可動自在に遊挿される軸体、該軸体の該栓体から各々突出した位置に設けられた内側に位置する受圧体及び外側に位置する抜け止め端部とよりなるピストン体よりなる止栓体を直接又は延長管を介して嵌着する工程、
    筒状体の左右両端開口部の一方又は双方に鉄筋挿入孔付密封材を設け、挿入される鉄筋と開口部の縁部間に生じる間隙を封鎖する工程、
    部材又は構造物等の鉄筋相互の連結部となる位置において、該筒状体の内側空間へ該鉄筋を左右両端から当接或いは近接位置となるまで遊挿する工程、
    上記止栓体の貫通孔内の軸体を外側から内側へ押し込み、該軸体先端の受圧体が筒状体側に突出し、該筒状体の内側空間と該貫通孔とが連通するように位置させる工程、
    上記グラウト材注入口に嵌着した封印体にグラウト材供給手段と連結された管体のグラウト材挿入端部を装着し、筒状体の内側空間又は内側空間及びそれに連通する部材や構造物間の隙間にポンプ圧によりグラウト材を注入する工程、
    上記グラウト材排出口に嵌着した止栓体の筒状体側へ突出した受圧体と筒状体の内側空間との連通部より貫通孔内へグラウト材のペースト分が先行流入し、該貫通孔内を充填する工程、
    筒状体の内側空間に継続的に充填されたグラウト材の圧力により受圧体が外方へ押され、軸体の抜け止め端部が所定位置まで外方へ突出移動したところでグラウト材の注入を停止する工程。
  4. 上記グラウト材排出口の突出口に、直接又は延長管を介して嵌着した止栓体の筒状体側に突出した受圧体が筒状体の内側空間に充填されたグラウト材の圧力により外方へ押され、軸体の抜け止め端部側が所定位置まで外方へ突出移動したところでグラウト材の注入を停止する最終工程において、部材又は構造物等の鉄筋相互の連結部となる位置の該部材間又は構造物間に生じている隙間を通じてグラウト材が他の位置の複数の鉄筋継手へ入り込み、その複数の鉄筋継手の全ての軸体の抜け止め端部側が所定位置まで外方へ突出移動したところでグラウト材の注入を停止する請求項1乃至3のいずれか記載の鉄筋の継手工法。
  5. 封印体は、長手方向に延設した長尺部材としてなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の鉄筋の継手工法。
  6. 封印体の逆止弁は、筒状体の内側空間側に設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の鉄筋の継手工法。
  7. 封印体の逆止弁は、グラウト材供給手段となる管体側に設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の鉄筋の継手工法。
  8. 止栓体の受圧体は、軸体に着脱自在に設けてなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか記載の鉄筋の継手工法。
  9. 止栓体の栓体は、排出口の突出口側となる挿入側を小径端面とし、他端側を大径端面とした側面にテーパ面が生じるように形成したことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか記載の鉄筋の継手工法。
  10. 管体のグラウト材挿入端部をノズルとしたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか記載の鉄筋の継手工法。
  11. 管体のグラウト材挿入端部を封印体の外方端部に管体の端部を装着したことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか記載の鉄筋の継手工法。
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