JP2008002213A - プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法及びグラウト注入制御システム - Google Patents

プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法及びグラウト注入制御システム Download PDF

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Daisuke Saegusa
大介 三枝
Tadahiro Kakizawa
忠弘 柿沢
Tetsushi Miyoshi
徹志 三好
Hiroshi Kodaira
泰士 小平
Eisaku Kawai
栄作 河合
Hiroshi Takeda
浩 武田
Yuji Ishikawa
裕次 石川
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Abstract

【課題】施工性がよく、非常に経済的な、プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法及びグラウト注入制御システムを提供する。
【解決手段】プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部は、梁部材1の上下に柱部材2、3を接合する構造とし、梁部材1に形成した複数の貫通孔4に上位側の柱部材2の下面に突設した複数の柱主筋5をそれぞれ貫通させて、下位側の柱部材3の柱頭部に主筋5のスリーブ継手6を設けた構成とし、梁部材1の上面部及び下面部に形成した目地部X、Yの外周を目地止め部材7により目地止めする工程と、前記スリーブ継手6に設けた各注入孔6aへほぼ同時にグラウトを注入し、各スリーブ継手6の内部をほぼ同等に嵩を増しながら梁部材1の上面部に形成した目地部Xまでグラウトを連続して充填すると共に、上方の空気抜き孔9から空気を排出させる工程とから成る。
【選択図】図1

Description

この発明は、プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法及びグラウト注入制御システムの技術分野に属し、更に言えば、プレキャスト鉄筋コンクリート柱部材の接合部内に設けられた主筋のスリーブ継手の内部にグラウトを注入するグラウト注入工法及びグラウト注入制御システムに関する。
ここで、スリーブ継手とは、両端から2本の主筋(鉄筋)が対向するように挿入された筒形状内にグラウトが充填されることにより主筋同士を連結する部位を云う。
特許文献1には、プレキャスト鉄筋コンクリート部材同士の接合部におけるグラウト注入工法に係る技術が開示されている。また、特許文献2〜6には、プレキャスト鉄筋コンクリート部材と、上面から主筋が突設したコンクリートスラブ等の構造物との接合部におけるグラウト注入工法に係る技術が開示されている。
前者に係る技術は、後者に係る技術と相違して、グラウトを注入するスリーブ継手(シース)の上方に目地部を形成する構造であるが故に、前記スリーブ継手内にグラウトを一度に連続して充填しようとすると、下記する問題があった。
即ち、前記特許文献1の段落[0005]、[0006]及び図4に開示しているように、プレキャスト鉄筋コンクリート部材20の主筋24の本数が多くなるに伴い、グラウト25が必ずしも各シース23内に同じ高さを維持しながら充填されるとは限らず、このため、先に上の目地部bまで充填されたシース23内のグラウトが周囲に溢れ、他のシース23内に上から充填されることになる。その際、空気を巻き込む等して確実なグラウト注入ができず、接合部の強度を十分に発揮できない等、品質の確保が困難であり、前記シース23内にグラウト25を一度に連続して充填することは現実的には実施できなかった。
そこで、従来は、1本のシース23(スリーブ継手)にグラウト25を注入し、目地部bを覗きながらグラウト25の充填完了を確認する工程を、シース23の本数に応じて繰り返し行い、すべてのシース23の充填作業が完了した後、目地部bの目地周りをグラウト等の栓部材でシールし、目地周りが硬化したことを確認した後に、当該目地部bにグラウトを注入して実施するほかなかった。
しかしながら、この従来工法によると、下記する問題があった。
1)目地部を覗きながらグラウトの充填完了を確認する工程をシースの本数に応じて繰り返し行なわねばならず、手間が掛かり、作業性が非常に悪かった。
2)目地部が狭い場合や、シースが過剰充填となり目地部にグラウトが盛り上がった場合には、目地部へのグラウト充填時の障害となっていた。
3)グラウト注入箇所が、シースの下端部からと、目地部からの2箇所となり、充填箇所が梁部材を跨いで天井部分と床上部分と異なるため、足場の設置作業や撤去作業、資材の移動など、手間が掛かり、施工性が悪く、不経済であった。
4)特に床上部分では、床上のコンクリートが打設されない段階で充填作業を行う場合があり、限定された作業スペース、又は煩雑な作業環境におけるグラウトの製造・品質管理が必要となり、工期が遅延したり、品質性や安全性に問題を生じる虞があった。
ちなみに、この問題は、梁部材の上下に柱部材を設けて成るプレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部について、主筋のスリーブ継手を、上位側の柱部材の柱脚部に設けて実施する場合と(所謂串刺し工法、特許文献1の図3参照)、梁部材の内部に設けて実施する場合と(同図2参照)、下位側の柱部材の柱頭部に設けて実施する場合(所謂逆串刺し工法、本願明細書の図1参照)のすべてに共通して生ずる問題である。
前記問題を踏まえ、特許文献1に係る技術は、梁部材2の上下に柱部材1、3を設置し、梁部材2に形成した複数の貫通孔4に柱部材1、3に突設した複数の主筋4をそれぞれ通し、各貫通孔4の上端部に栓部材8を取り付けて各貫通孔4の上端部をそれぞれ塞ぎ、梁部材2と上階側の柱部材3との接合部(目地部b)にはその周囲からグラウト6を充填し、梁部材2と下階側の柱部材1との接合部(目地部a)および各貫通孔4内にはグラウト6を、梁部材2と下階側の柱部材1との接合部(目地部a)の周囲から一度に充填し、その際、前記グラウト6が各貫通孔4内に下から上方に徐々に嵩を増しながら充填されると同時に各貫通孔4内の空気が空気抜き孔から排出されるようにしている(請求項1、及び図1参照)。
この特許文献1に係る技術によると、貫通孔4の上端部を塞いで実施するので、貫通孔4内のグラウト6の充填量(充填高さ)にばらつきが生じたとしても、先に一杯になった貫通孔4内のグラウト6が、他の貫通孔に上方から流れ込むことはない。よって、貫通孔(シース)4内に充填するグラウトが空気を巻き込む虞はない。また、目地部bを覗きながらグラウト6の充填完了を確認する工程を貫通孔4の本数に応じて繰り返し行なう手間も省力化することができ、貫通孔4が過剰充填となり目地部にグラウト6が盛り上がることもない。よって、上記問題1)及び2)についてはほぼ解消したと云える。
特許第3362720号公報 特開平9−177249号公報 特開平10−147978号公報 特開2000−352110号公報 特開2003−301526号公報 特開2005−139730号公報
特許文献1に係る技術は、上記問題1)及び2)をほぼ解消しているものの、梁部材2の下面に形成した目地部aからのグラウト充填作業と、梁部材2の上面に形成した目地部bからのグラウト充填作業をそれぞれ行わねばならず、上記問題3)及び4)が依然として解消されていない。
本発明の目的は、注入箇所を一括してグラウト充填作業を行い得ることにより、スリーブ継手(シース)内のグラウトが周囲に溢れ、他のスリーブ継手に上から充填され空気を巻き込む不都合がなく、目地部を覗きながらグラウトの充填完了を確認する工程をスリーブ継手の本数に応じて繰り返し行う必要もなく、資材の移動などの手間も大幅に省力化でき、施工性がよく、非常に経済的な、プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法及びグラウト注入制御システムを提供することにある。
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法は、
プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部は、梁部材の上下に柱部材を接合する構造とし、梁部材に形成した複数の貫通孔に上位側の柱部材の下面に突設した複数の柱主筋をそれぞれ貫通させて、下位側の柱部材の柱頭部に主筋のスリーブ継手を設けた構成とし、 梁部材の上面部及び下面部に形成した目地部外周を目地止め部材により目地止めする工程と、
前記スリーブ継手に設けた各注入孔へほぼ同時にグラウトを注入し、各スリーブ継手の内部をほぼ同等に嵩を増しながら梁部材の上面部に形成した目地部までグラウトを連続して充填すると共に、上方の空気抜き孔から空気を排出させる工程とから成ることを特徴とする。
請求項2に記載した発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法は、
プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部は、梁部材の上下に柱部材を接合する構造とし、梁部材に形成した複数の貫通孔に下位側の柱部材の上面に突設した複数の柱主筋をそれぞれ貫通させて、上位側の柱部材の柱脚部に主筋のスリーブ継手を設けた構成とし、 梁部材の上面部及び下面部に形成した目地部外周を目地止め部材により目地止めする工程と、
前記梁部材の各貫通孔の下端へほぼ同時にグラウトを注入し、各貫通孔の内部をほぼ同等に嵩を増しながら前記スリーブ継手の上端までグラウトを連続して充填すると共に、上方の空気抜き孔から空気を排出させる工程とから成ることを特徴とする。
請求項3に記載した発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法は、
プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部は、梁部材の上下に柱部材を接合する構造とし、梁部材に形成した複数の貫通孔に上下位の柱部材の下面及び上面に突設した複数の柱主筋をそれぞれ通して、梁部材の内部に主筋のスリーブ継手を設けた構成とし、
梁部材の上面部及び下面部に形成した目地部外周を目地止め部材により目地止めする工程と、
前記梁部材の各貫通孔の下端へほぼ同時にグラウトを注入し、各貫通孔の内部をほぼ同等に嵩を増しながら梁部材の上面部に形成した目地部までグラウトを連続して充填すると共に、上方の空気抜き孔から空気を排出する工程とから成ることを特徴とする。
請求項4に記載した発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法は、
プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部は、柱部材同士を上下に接合する構造とし、いずれか一方の柱部材の下面又は上面に複数の柱主筋を突設し、他方の柱部材の柱頭部又は柱脚部に主筋のスリーブ継手を設けた構成とし、
柱部材同士の間に形成した目地部外周を目地止め部材により目地止めする工程と、
前記スリーブ継手に設けた各注入孔へほぼ同時にグラウトを注入し、各スリーブ継手の内部をほぼ同等に嵩を増しながら前記目地部までグラウトを連続して充填すると共に、上方の空気抜き孔から空気を排出させる工程とから成ることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項1〜4のいずれか一に記載したプレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法において、目地部に設けられる空気抜き孔入口部の周辺形状は、空気を集め易いように傾斜させていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入制御システムは、前記接合部内に設けられた主筋のスリーブ継手にグラウトを注入するグラウト注入制御システムであって、
グラウトを注入する注入ノズルと、グラウトを圧送する圧送器と、注入ノズルと圧送器とを連結するホースとを備え、前記注入ノズルは、すべてのスリーブ継手の内部にグラウトをほぼ同時に注入可能な構成とされていること、
各スリーブ継手の内部をグラウトによりほぼ同時に充満できるように、注入ノズルから排出されるグラウト量をほぼ同量に制御可能な構成とされていることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、請求項6に記載した発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入制御システムにおいて、注入ノズルの先端部には、グラウトの充填開始及び充填終了を制御するための開閉制御弁が設けられていることを特徴とする。
請求項1〜請求項7に係るプレキャスト鉄筋コンクリート部材接合部におけるグラウト注入工法及びグラウト注入制御システムによれば、グラウト充填作業を一括して(一工程で)行い得るので、従来と比して、足場の設置作業や撤去作業、資材の移動などを大幅に省力化でき、施工性がよく、非常に経済的である。もちろん、前記各スリーブ継手内をほぼ同時に同量ずつ嵩を増すように充填することができるため、グラウトの充填量(充填高さ)にばらつきが生じることもなく、よって、他のスリーブ継手内に上方から流れ込む虞も一切ない。また、スリーブ継手内の過剰充填による目地部の狭小化に伴う充填不良を回避することができ、品質性に優れた接合部を実現できる。
本発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法及びグラウト注入制御システムは、上述した発明の効果を奏するべく、以下のように実施される。
図1は、請求項1に記載したプレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラ
ウト注入工法の実施例を示している。このグラウト注入工法は、プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部を、梁部材1の上下に柱部材2、3を接合する構造とし、梁部材1の鉛直方向に形成した複数の貫通孔4に上位側の柱部材2の下面に突設した複数の柱主筋5をそれぞれ貫通させて、下位側の柱部材3の柱頭部に主筋のスリーブ継手6を設けた構成とし、
梁部材1の上面部及び下面部にそれぞれ形成した目地部X、Yの外周を目地止め部材7により目地止めする工程と、
前記スリーブ継手6の下端部に設けた各注入孔6aへほぼ同時にグラウト8を注入し、図2A〜Cに段階的に示したように、各スリーブ継手6の内部をほぼ同等に嵩を増しながら梁部材2の上面部に形成した目地部Xまでグラウト8を連続して充填すると共に、上方の空気抜き孔9から空気を排出させる工程とから成る(請求項1記載の発明)。
図示例に係る主筋(柱主筋)5は、図3に示したように、柱部材2、3の外周部に沿って、平面方向から見て一致する配置に計12本ずつバランスよく配設して実施しているが、本数及び配置間隔は勿論これに限定されず、使用するプレキャスト鉄筋コンクリート部材の大きさや構造設計に応じて適宜設計変更される。ちなみに、図6A〜Fは、前記主筋5をバランス良く18本配設した場合の実施例を示している。また、前記梁部材1に設ける貫通孔4には勿論、シースを配設して実施することもできる。以下に説明する実施例についても同様の技術的思想とする。
前記目地止め部材7としては、一般にグラウト材の水量を減じて成形性を高めたものを用いる。前記目地止め部材7は勿論、グラウト材7に限定されるものではなく、鋼製、木製その他の止水性及び耐圧性を有する部材を目地周りに枠状に形成し、充填するグラウト8の漏出を防止可能なものであれば、ほぼ同様に実施できる。以下に説明する実施例についても同様の技術的思想とする。
前記グラウト注入工法には、図3と図6A〜Fに示したようなグラウト注入制御システム10が好適に使用される。図3に示したグラウト注入制御システム10は、グラウト8を注入する注入ノズル11と、グラウト8を圧送する圧送器(モルタルポンプ)12と、注入ノズル11と圧送器12とを連結するホース(ヘッダー)13とを備え、前記注入ノズル11は、すべてのスリーブ継手6…内へグラウト8をほぼ同時に注入可能な構成とされており、各スリーブ継手6…の内部をグラウト8によりほぼ同時に充満できるように、注入ノズル11から排出されるグラウト量をほぼ同量に制御可能な構成で実施されている(請求項6記載の発明)。
また、本実施例にかかるグラウト注入制御システム(グラウト注入制御装置)10は、前記注入ノズル11の先端部に、グラウト8の充填開始及び充填終了を制御するための開閉制御弁15が設けられている(請求項7記載の発明)。
前記開閉制御弁15は、手動式、或いは電磁式で制御される。この開閉制御弁15により、グラウト8をスリーブ継手6内へ充填する前は、圧送器から最も遠方に位置する注入ノズル11に設けた開閉制御弁15を除き、開閉制御弁15を閉じた状態で、グラウト8を圧送し、ホース13全体にグラウト8が充填された状態とする。これにより、スリーブ継手6の注入孔6aまでのグラウト8の距離の差が極小化され、グラウト8の注入レベル差が小さくなる。各スリーブ継手6内にグラウト8を充填する際には、すべての開閉制御弁15…を同時に開き、同量のグラウト8を排出して各スリーブ継手6内に充填する。よって、スリーブ継手6…の内部は、ほぼ同等に嵩を増しながら充填される。所要のグラウト8量を充填した後に、各開閉制御弁15…を同時に閉じてグラウト充填作業を終了する。以下に説明する実施例についても同様の技術的思想とする。
具体的に、図示例に係るグラウト注入制御装置10は、圧送器12を2台使用して、各圧送器12が、6個のスリーブ継手6を請け負う。各注入ノズル11と各スリーブ継手6の注入孔6aとの個々の接続は、注入ノズル11の先端(本実施例では、開閉制御弁15)までグラウト8が流通していることを確認して行うことに留意する。グラウト排出量は10リットル程度とし、1分間の排出時間を確保する。但し、排出時にはグラウト8の管内圧力が急激に増大するため、注入ノズル11の抜け落ちや目地部X、Yからの吹き出しには十分注意する。本実施例では、一例として、吐出量が6.8リットル/min、水平距離が15m、垂直距離が10m、動力0.4kw(単相100V)の性能を有する圧送器(モルタルポンプ)12を使用し、可使時間の長い、例えば商品名SSモルタル120Nのモルタルを使用し、管理値は、簡易フロー235±50mmで実施しているが、これに限定されない。以下に説明する実施例についても同様の技術的思想とする。
かくして、前記グラウト注入制御システム10によりグラウト8を前記スリーブ継手6の各注入孔6aから注入すると、グラウト8は、図2Aに示したように、各スリーブ継手6の下端から上方に向かって徐々に嵩を増しながら上昇する。次いで、各スリーブ継手6の上端部に設けた空気抜き孔9からグラウト8が排出されることにより、各スリーブ継手6にグラウト8が充満されたことを確認すると共に、前記グラウト8は、前記スリーブ継手6の上方の目地部Yを充填する。前記目地部Yの外周は予め前記目地止め部材7で目地止めされているため、グラウト8は目地部Yから漏れることはない。続いて、前記グラウト注入制御システム10からグラウト8を連続して注入することにより、グラウト8は、図2Bに示したように、梁部材1に設けた貫通孔4の下端から上方に向かって徐々に嵩を増しながら上昇し、図2Cに示したように、梁部材1に設けた空気抜き孔9から空気が排出されると共にグラウト8が排出され、梁部材1の上面部に形成した目地部Xを充填する。前記目地部Xの外周も予め目地止め部材7で目地止めされているため、グラウト8は目地部Xから漏れることはない。そして、上位側の柱部材2に設けた空気抜き孔9から空気が排出されると共にグラウト8が排出されることを確認して、充填作業を終了する。ちなみに、各スリーブ継手6の上端部に設けた空気抜き孔9は、目地部Yの中央上部に空気抜き孔9が設けられているので、特に設けなくても実施は可能である。
前記空気抜き孔9は、グラウト8を充填する際に空気溜まりを防止するために設けるものであるが、本実施例では、エア抜きホースを好適に使用している。前記空気抜き孔9を目地部X、Yの中央上部に設ける場合には、図1の破線と図4に概略的に示したように、空気抜き孔入口部の周辺形状を、空気を集め易いように傾斜させて実施している(請求項5記載の発明)。なお、前記周辺形状は、図5A、Bにバリエーションを例示したように、前記空気抜き孔入口部9へ空気が集まり易い形状であれば、特に限定されるものではない。以下に説明する実施例についても同様の技術的思想とする。
したがって、この実施例1に係るグラウト注入工法によれば、グラウト充填作業を一括して(一工程で)行い得るので、従来と比して、足場の設置作業や撤去作業、資材の移動などを大幅に省力化でき、施工性がよく、非常に経済的である。もちろん、前記各スリーブ継手6内及び貫通孔4内をほぼ同時に同量ずつ嵩を増すように充填することができるため、グラウト8の充填量(充填高さ)にばらつきが生じることもなく、よって、他のスリーブ継手6内又は貫通孔4内に上方から流れ込むことも一切ない。また、スリーブ継手6内の過剰充填による目地部X、Yの狭小化に伴う充填不良を回避することができる。
なお、前記グラウト注入制御システム10の実施形態は勿論、図3に限定されず、図6A〜Fに概略的に示したようなバリエーションで実施することもできる。図6A〜Dに係る装置10は1台の圧送器12で実施し、図6E、Fに係る装置10は2台の圧送器12で実施しており、様々な形態のホース(ヘッダー)13を使用して実施している。ちなみに、図6Dに示したように、ホース13を蛸足状で実施する場合には、圧送器12として分岐盤を使用することが好ましい。図6Eに係る装置10は、柱部材の外周面について、注入ノズル11を対向する二面に集中配置して実施することにより、残る二面をタイル貼りなどの仕上げ作業を可能にしている。図6Fも係る装置10も同様に、柱部材の外周面について、注入ノズル11を対向する三面に集中配置して実施することにより、残る一面をタイル貼りなどの仕上げ作業を可能にしている。また、前記グラウト注入制御システム10は、図3と図6に示したような所謂外付け型に限定されるものではなく、図7に示したように、プレキャスト鉄筋コンクリート部材(図示例では下位側の柱部材3)に内蔵した形態で実施することもできる。以下に説明する実施例についても同様の技術的思想とする。
図8は、請求項2に記載したプレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラ
ウト注入工法の実施例を示している。このグラウト注入工法は、プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部を、梁部材1の上下に柱部材2、3を接合する構造とし、梁部材1に形成した複数の貫通孔4に下位側の柱部材3の上面に突設した複数の柱主筋5をそれぞれ貫通させて、上位側の柱部材3の柱脚部に主筋のスリーブ継手6を設けた構成とし、
梁部材1の上面部及び下面部にそれぞれ形成した目地部X、Yの外周を目地止め部材7により目地止めする工程と、
前記梁部材2の各貫通孔4の下端へほぼ同時にグラウト8を注入し、各貫通孔4の内部をほぼ同等に嵩を増しながら前記スリーブ継手6の上端までグラウト8を連続して充填すると共に、上方の空気抜き孔9から空気を排出させる工程とから成る(請求項2記載の発明)。
この実施例2でも、上述した図3と図6A〜Fに示したようなグラウト注入制御システム10が好適に使用される(請求項6、7記載の発明)。また、この実施例2では、グラウト8を注入する部位(貫通孔4の下端)が目地止めする部位(目地部Y)でもあるので、スリーブ継手6、貫通孔4、及び目地止め部材7内からグラウト8が逆流する(注入ノズルをはずした際にグラウト8が外部へ漏れ出す)ことを防止する逆止弁を兼ねる注入孔を、前記目地止め部材7に具備して実施することが作業上好ましい。なお、この実施例2では、目地部Yを利用して注入作業を行うので、上記実施例1のように各スリーブ継手6毎に注入孔6aを設けて行う必要はない。
かくして、前記グラウト注入制御システム10によりグラウト8を前記各貫通孔4の下端から注入すると、グラウト8は、目地部Yを充填すると共に、各貫通孔4の下端から上方に向かって徐々に嵩を増しながら上昇する。前記目地部Yの外周は予め目地止め部材7で目地止めされているため、グラウト8は目地部Yから漏れることはない。次いで、梁部材1に設けた空気抜き孔9からグラウト8が排出されることにより、各貫通孔4にグラウト8が充満されたことを確認すると共に、前記グラウト8は、前記梁部材2の上面に形成した目地部Xを充填する。前記目地部Xの外周は予め目地止め部材7で目地止めされているため、グラウト8は目地部Xから漏れることはない。続いて、前記グラウト注入制御システム10からグラウト8を連続して注入することにより、グラウト8は、スリーブ継手6の下端から上方に向かって徐々に嵩を増しながら上昇し、スリーブ継手6の上端部に設けた空気抜き孔9から空気が排出されると共にグラウト8が排出されることを確認して、充填作業を終了する。
したがって、この実施例2に係るグラウト注入工法によれば、上記実施例1とほぼ同様の作用効果を奏する。すなわち、グラウト充填作業を一括して(一工程で)行い得るので、従来と比して、足場の設置作業や撤去作業、資材の移動などを大幅に省力化でき、施工性がよく、非常に経済的である。もちろん、前記貫通孔4及びスリーブ継手6内をほぼ同時に同量ずつ嵩を増すように充填することができるため、グラウト8の充填量(充填高さ)にばらつきが生じることもなく、よって、他の貫通孔4内に上方から流れ込むことも一切ない。また、貫通孔4内の過剰充填による目地部Xの狭小化に伴う充填不良を回避することができる。
図9は、請求項3に記載したプレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラ
ウト注入工法の実施例を示している。このグラウト注入工法は、プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部を、梁部材1の上下に柱部材2、3を接合する構造とし、梁部材1の鉛直方向に形成した複数の貫通孔4に上下位の柱部材2、3の下面及び上面に突設した複数の柱主筋5をそれぞれ貫通させて、梁部材1内部に主筋のスリーブ継手6を設けた構成とし、
梁部材1の上面部及び下面部にそれぞれ形成した目地部X、Yの外周を目地止め部材7により目地止めす工程と、
前記梁部材2の各貫通孔4の下端へほぼ同時にグラウト8を注入し、各貫通孔4の内部をほぼ同等に嵩を増しながら梁部材4の上面部に形成した目地部Xまでグラウト8を連続して充填すると共に、上方の空気抜き孔9から空気を排出させる工程とから成る(請求項3記載の発明)。
この実施例3でも、上述した図3と図6A〜Fに示したようなグラウト注入制御システム10が好適に使用される(請求項6、7記載の発明)。また、この実施例3について、柱主筋5は、柱部材2、3の外周部に沿って、平面方向から見て一致する配置に計8本ずつバランスよく配設して実施している。また、実施例2と同様に、グラウト8を注入する部位(貫通孔4の下端)が目地止めする部位(目地部Y)でもあるので、スリーブ継手6、貫通孔4、及び目地止め部材7内からグラウト8が逆流する(注入ノズルをはずした際にグラウト8が外部へ漏れ出す)ことを防止する逆止弁を兼ねる注入孔を、前記目地止め部材7に具備して実施することが作業上好ましい。なお、この実施例3もまた、目地部Yを利用して注入作業を行うので、上記実施例1のように各スリーブ継手6毎に注入孔6aを設けて行う必要はない。
かくして、前記グラウト注入制御システム10によりグラウト8を前記各貫通孔4の下端から注入すると、グラウト8は、目地部Yを充填すると共に、各貫通孔4の下端から上方に向かって徐々に嵩を増しながら上昇する。前記目地部Yの外周は予め目地止め部材7で目地止めされているため、グラウト8は目地部Yから漏れることはない。次いで、梁部材1に設けた空気抜き孔9(図示省略)からグラウト8が排出されることにより、各貫通孔4及びその上方に配設したスリーブ継手6にグラウト8が充満されたことを確認すると共に、前記グラウト8は、前記梁部材2の上面に形成した目地部Xを充填する。前記目地部Xの外周は予め目地止め部材7で目地止めされているため、グラウト8は目地部Xから漏れることはない。続いて、柱部材2に設けた空気抜き孔9(図示省略)から空気が排出されると共に目地部Xに充満したグラウト8が排出されることを確認して、充填作業を終了する。
したがって、この実施例3に係るグラウト注入工法によれば、上記実施例1及び実施例2とほぼ同様の作用効果を奏する。すなわち、グラウト充填作業を一括して(一工程で)行い得るので、従来と比して、足場の設置作業や撤去作業、資材の移動などを大幅に省力化でき、施工性がよく、非常に経済的である。もちろん、前記貫通孔4及びスリーブ継手6内をほぼ同時に同量ずつ嵩を増すように充填することができるため、グラウト8の充填量(充填高さ)にばらつきが生じることもなく、よって、他のスリーブ継手6内に上方から流れ込むことも一切ない。また、スリーブ継手6内の過剰充填による目地部Xの狭小化に伴う充填不良を回避することができる。
図10は、請求項4に記載したプレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法の実施例を示している。このグラウト注入工法は、プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部を、柱部材2、3同士を上下に接合する構造とし、いずれか一方の柱部材2の下面(又は上面)に複数の柱主筋5を突設し、他方の柱部材3の柱頭部(又は柱脚部)に主筋のスリーブ継手6を設けた構成とし、
柱部材2、3同士の間に形成した目地部Zの外周を目地止め部材7により目地止めする工程と、
前記スリーブ継手6の下端部に設けた各注入孔6aへほぼ同時にグラウト8を注入し、各スリーブ継手6の内部をほぼ同等に嵩を増しながら前記目地部Zまでグラウト8を連続して充填すると共に、上方の空気抜き孔9から空気を排出させる工程とから成る(請求項4記載の発明)。
この実施例4でも、上述した図3と図6A〜Fに示したようなグラウト注入制御システム10が好適に使用される(請求項6、7記載の発明)。かくして、前記グラウト注入制御システム10によりグラウト8を前記スリーブ継手6の各注入孔6aから注入すると、グラウト8は、各スリーブ継手6の下端から上方に向かって徐々に嵩を増しながら上昇する。次いで、各スリーブ継手6の上端部に設けた空気抜き孔9からグラウト8が排出されることにより、各スリーブ継手6にグラウト8が充満されたことを確認すると共に、前記グラウト8は、前記スリーブ継手6の上方の目地部Zを充填する。前記目地部Zの外周は予め前記目地止め部材7で目地止めされているため、グラウト8は目地部Zから漏れることはない。続いて、柱部材2に設けた空気抜き孔9から空気が排出されると共に目地部Zに充満したグラウト8が排出されることを確認して、充填作業を終了する。ちなみに、各スリーブ継手6の上端部に設けた空気抜き孔9は、目地部Zの上方に空気抜き孔9が設けられているので、特に設けなくても実施は可能である。
したがって、この実施例4に係るグラウト注入工法によれば、グラウト充填作業を一括して(一工程で)行い得るので、従来と比して、施工性がよく、経済的である。もちろん、前記スリーブ継手6をほぼ同時に充填するため、グラウト8の充填量にばらつきが生じることもなく、スリーブ継手6内の過剰充填による目地部Zの狭小化に伴う充填不良を回避することができる。
以上に実施形態を図面に基づいて説明したが、本発明は、図示例の実施形態の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。
実施例1に係るプレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法を示した立断面図である。 A〜Cは、実施例1に係るプレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法を段階的に示した工程図である。 請求項6又は請求項7に係るグラウト注入制御システムを示した概略図である。 目地部に設けた空気抜き孔を示した概略図である。 A、Bは、目地部に設けた空気抜き孔入口部の周辺形状のバリエーションを示した断面図である。 A〜Fは、請求項6又は請求項7に係るグラウト注入制御システムのバリエーションを示した概略図である。 請求項6又は請求項7に係るグラウト注入制御システムのバリエーションを示した概略図である。 実施例2に係るプレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法を示した立断面図である。 実施例3に係るプレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法を示した立断面図である。 実施例4に係るプレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法を示した立断面図である。
符号の説明
1 梁部材
2 柱部材
3 柱部材
4 貫通孔
5 柱主筋(主筋)
6 スリーブ継手
6a 注入孔
7 目地止め部材
8 グラウト
9 空気抜き孔
10 グラウト注入制御システム
11 注入ノズル
12 圧送器(モルタルポンプ)
13 ホース(ヘッダー)
15 開閉制御弁
X、Y、Z 目地部

Claims (7)

  1. プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法であって、
    プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部は、梁部材の上下に柱部材を接合する構造とし、梁部材に形成した複数の貫通孔に上位側の柱部材の下面に突設した複数の柱主筋をそれぞれ貫通させて、下位側の柱部材の柱頭部に主筋のスリーブ継手を設けた構成とし、 梁部材の上面部及び下面部に形成した目地部外周を目地止め部材により目地止めする工程と、
    前記スリーブ継手に設けた各注入孔へほぼ同時にグラウトを注入し、各スリーブ継手の内部をほぼ同等に嵩を増しながら梁部材の上面部に形成した目地部までグラウトを連続して充填すると共に、上方の空気抜き孔から空気を排出させる工程とから成ることを特徴とする、グラウト注入工法。
  2. プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法であって、
    プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部は、梁部材の上下に柱部材を接合する構造とし、梁部材に形成した複数の貫通孔に下位側の柱部材の上面に突設した複数の柱主筋をそれぞれ貫通させて、上位側の柱部材の柱脚部に主筋のスリーブ継手を設けた構成とし、 梁部材の上面部及び下面部に形成した目地部外周を目地止め部材により目地止めする工程と、
    前記梁部材の各貫通孔の下端へほぼ同時にグラウトを注入し、各貫通孔の内部をほぼ同等に嵩を増しながら前記スリーブ継手の上端までグラウトを連続して充填すると共に、上方の空気抜き孔から空気を排出させる工程とから成ることを特徴とする、グラウト注入工法。
  3. プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法であって、
    プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部は、梁部材の上下に柱部材を接合する構造とし、梁部材に形成した複数の貫通孔に上下位の柱部材の下面及び上面に突設した複数の柱主筋をそれぞれ通して、梁部材の内部に主筋のスリーブ継手を設けた構成とし、
    梁部材の上面部及び下面部に形成した目地部外周を目地止め部材により目地止めする工程と、
    前記梁部材の各貫通孔の下端へほぼ同時にグラウトを注入し、各貫通孔の内部をほぼ同等に嵩を増しながら梁部材の上面部に形成した目地部までグラウトを連続して充填すると共に、上方の空気抜き孔から空気を排出する工程とから成ることを特徴とする、グラウト注入工法。
  4. プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部におけるグラウト注入工法であって、
    プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部は、柱部材同士を上下に接合する構造とし、いずれか一方の柱部材の下面又は上面に複数の柱主筋を突設し、他方の柱部材の柱頭部又は柱脚部に主筋のスリーブ継手を設けた構成とし、
    柱部材同士の間に形成した目地部外周を目地止め部材により目地止めする工程と、
    前記スリーブ継手に設けた各注入孔へほぼ同時にグラウトを注入し、各スリーブ継手の内部をほぼ同等に嵩を増しながら前記目地部までグラウトを連続して充填すると共に、上方の空気抜き孔から空気を排出させる工程とから成ることを特徴とする、グラウト注入工法。
  5. 目地部に設けられる空気抜き孔入口部の周辺形状は、空気を集め易いように傾斜させていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載したグラウト注入工法。
  6. プレキャスト鉄筋コンクリート部材の接合部における接合部内に設けられた主筋のスリーブ継手にグラウトを注入するグラウト注入制御システムであって、
    グラウトを注入する注入ノズルと、グラウトを圧送する圧送器と、注入ノズルと圧送器とを連結するホースとを備え、前記注入ノズルは、すべてのスリーブ継手の内部にグラウトをほぼ同時に注入可能な構成とされていること、
    各スリーブ継手の内部をグラウトによりほぼ同時に充満できるように、注入ノズルから排出されるグラウト量をほぼ同量に制御可能な構成とされていることを特徴とする、グラウト注入制御システム。
  7. 注入ノズルの先端部には、グラウトの充填開始及び充填終了を制御するための開閉制御弁が設けられていることを特徴とする、請求項6に記載したグラウト注入制御システム。
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