JP3043542B2 - 柱とコンクリートスラブとの接合工法 - Google Patents
柱とコンクリートスラブとの接合工法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下端部に配置されるス
プライススリーブとこのスプライススリーブに中途まで
挿通された柱主筋とがコンクリート内に埋設されてなる
プレキャストコンクリート製柱および、この種のプレキ
ャストコンクリート製柱とコンクリートスラブとの接合
方法に関する。
プライススリーブとこのスプライススリーブに中途まで
挿通された柱主筋とがコンクリート内に埋設されてなる
プレキャストコンクリート製柱および、この種のプレキ
ャストコンクリート製柱とコンクリートスラブとの接合
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のプレキャストコンクリート製柱
とコンクリートスラブとの接合工法はたとえば特公平4
−52815号に開示されている。この特許公報に開示
された接合工法によれば、下端部に配置されるスプライ
ススリーブとこのスプライススリーブに中途まで挿通さ
れた柱主筋とがフープ筋と共にコンクリート内に埋設さ
れてなるプレキャストコンクリート製柱(以下、単に柱
と言う)を、コンクリートスラブ(以下、単にスラブと言
う)上に設置されたレベラー上に、スラブ面から突出し
た下階の柱主筋を上記スプライススリーブに差し込んで
建て込むと共に、その下端の周囲にグラウト用型枠を設
置して柱・スラブ間の間隙外周を上記型枠で囲んだ後、
上記柱・スラブ間の間隙および各スプライススリーブ内
にモルタルを注入して、柱底面とスラブ面および上下の
柱主筋を接合するようにしている。
とコンクリートスラブとの接合工法はたとえば特公平4
−52815号に開示されている。この特許公報に開示
された接合工法によれば、下端部に配置されるスプライ
ススリーブとこのスプライススリーブに中途まで挿通さ
れた柱主筋とがフープ筋と共にコンクリート内に埋設さ
れてなるプレキャストコンクリート製柱(以下、単に柱
と言う)を、コンクリートスラブ(以下、単にスラブと言
う)上に設置されたレベラー上に、スラブ面から突出し
た下階の柱主筋を上記スプライススリーブに差し込んで
建て込むと共に、その下端の周囲にグラウト用型枠を設
置して柱・スラブ間の間隙外周を上記型枠で囲んだ後、
上記柱・スラブ間の間隙および各スプライススリーブ内
にモルタルを注入して、柱底面とスラブ面および上下の
柱主筋を接合するようにしている。
【0003】この接合工法においては、モルタルは、上
記グラウト用型枠に設けられたグラウト注入口から注入
されると共に、過注入されたモルタルは、各スプライス
スリーブに連通する上下2つのグラウト排出口から排出
されるようになっており、下部グラウト排出口からのモ
ルタルの排出によって、柱・スラブ間の間隙にモルタル
が充填されたことを、また上部グラウト排出口からのモ
ルタルの排出によってスプライススリーブ内にモルタル
が充填されたことを確認できるようになっている。
記グラウト用型枠に設けられたグラウト注入口から注入
されると共に、過注入されたモルタルは、各スプライス
スリーブに連通する上下2つのグラウト排出口から排出
されるようになっており、下部グラウト排出口からのモ
ルタルの排出によって、柱・スラブ間の間隙にモルタル
が充填されたことを、また上部グラウト排出口からのモ
ルタルの排出によってスプライススリーブ内にモルタル
が充填されたことを確認できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
接合方法では、プレキャストコンクリート製柱とスラブ
面の間隙を20mm以上と大きくするのが普通であり、そ
の場合、使用するモルタル量が多くなって不経済であ
る。その上、柱とスラブ面との間隙がこのように大きい
と、その間隙のシールに手間がかかるという問題もあ
る。ところが、逆に、上記従来の接合方法のまま柱とス
ラブ面の間隙を狭くしようとすると、グラウト用型枠に
グラウト注入口を設けるのが困難となる。しかも、間隙
が狭いと、その分グラウト注入口の径が小さくなるた
め、モルタル注入が困難となる。
接合方法では、プレキャストコンクリート製柱とスラブ
面の間隙を20mm以上と大きくするのが普通であり、そ
の場合、使用するモルタル量が多くなって不経済であ
る。その上、柱とスラブ面との間隙がこのように大きい
と、その間隙のシールに手間がかかるという問題もあ
る。ところが、逆に、上記従来の接合方法のまま柱とス
ラブ面の間隙を狭くしようとすると、グラウト用型枠に
グラウト注入口を設けるのが困難となる。しかも、間隙
が狭いと、その分グラウト注入口の径が小さくなるた
め、モルタル注入が困難となる。
【0005】さらに、上記従来の接合方法によれば、グ
ラウト注入口は柱の側端部に位置しているため、各スプ
ライススリーブにモルタルを均一高さで充填することが
できない。その結果、あるスプライススリーブはすでに
充填されてモルタルが排出口から排出されているのに、
他のスプライススリーブは未だ完全に充填されていない
ため、モルタルの注入を続けなければならないという事
態が生じる。つまり、モルタルの排出量が不必要に多く
なり、不経済である。
ラウト注入口は柱の側端部に位置しているため、各スプ
ライススリーブにモルタルを均一高さで充填することが
できない。その結果、あるスプライススリーブはすでに
充填されてモルタルが排出口から排出されているのに、
他のスプライススリーブは未だ完全に充填されていない
ため、モルタルの注入を続けなければならないという事
態が生じる。つまり、モルタルの排出量が不必要に多く
なり、不経済である。
【0006】また、上記従来の接合方法によれば、グラ
ウト注入口がグラウト排出口よりも下方に設けられてい
るため、注入完了後、全グラウト排出口に栓をした後に
グラウト注入口からグラウト注入管を切り離さないと、
スプライススリーブ内のモルタルが圧力差によって漏出
してしまい、モルタルの付着に不備が生じる。
ウト注入口がグラウト排出口よりも下方に設けられてい
るため、注入完了後、全グラウト排出口に栓をした後に
グラウト注入口からグラウト注入管を切り離さないと、
スプライススリーブ内のモルタルが圧力差によって漏出
してしまい、モルタルの付着に不備が生じる。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述の従来の柱
とコンクリートスラブとの接合方法における不都合を解
消して、プレキャストコンクリート製柱とスラブ面との
間隙を狭くしてグラウト材の使用量を減らすことがで
き、スプライススリーブ内のグラウト材打ち上げ高さを
均一にでき、また、スプライススリーブ内のグラウト材
の漏出を防止して付着不備を生じさせない柱とコンクリ
ートスラブとの接合工法ならびにこの接合工法に使用さ
れるプレキャストコンクリート製柱を提供することにあ
る。
とコンクリートスラブとの接合方法における不都合を解
消して、プレキャストコンクリート製柱とスラブ面との
間隙を狭くしてグラウト材の使用量を減らすことがで
き、スプライススリーブ内のグラウト材打ち上げ高さを
均一にでき、また、スプライススリーブ内のグラウト材
の漏出を防止して付着不備を生じさせない柱とコンクリ
ートスラブとの接合工法ならびにこの接合工法に使用さ
れるプレキャストコンクリート製柱を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1の柱とプレキャストコンクリート
製柱は、下端部に配置されるスプライススリーブとこの
スプライススリーブに中途まで挿通された柱主筋とがコ
ンクリート内に埋設されてなるプレキャストコンクリー
ト製柱をコンクリートスラブに接合する工法において、
上記プレキャストコンクリート製柱に、柱側面から柱底
面まで延びるグラウト材注入用の貫通孔を予め設けると
共に、上記柱側面の上記貫通孔の入口よりも低い位置
に、各スプライススリーブの上端部に連通するグラウト
排出口を予め設けておき、まず、スラブ面から突出した
下階の柱主筋を上記スプライススリーブ内に差し込ん
で、上記プレキャストコンクリート製柱を上記スラブ面
から間隙をあけて建て込み、次に、上記プレキャストコ
ンクリート製柱の下端周囲に上記間隙を囲むようにグラ
ウト用型枠を設置し、次に、上記貫通孔の入口より、上
記間隙および上記スプライススリーブ内にグラウト材を
注入する一方、過注入されたグラウト材を上記排出口か
ら排出して、上記柱底面とスラブ面および上下の柱主筋
を注入されたグラウト材により接合することを特徴とし
ている。
め、本発明の請求項1の柱とプレキャストコンクリート
製柱は、下端部に配置されるスプライススリーブとこの
スプライススリーブに中途まで挿通された柱主筋とがコ
ンクリート内に埋設されてなるプレキャストコンクリー
ト製柱をコンクリートスラブに接合する工法において、
上記プレキャストコンクリート製柱に、柱側面から柱底
面まで延びるグラウト材注入用の貫通孔を予め設けると
共に、上記柱側面の上記貫通孔の入口よりも低い位置
に、各スプライススリーブの上端部に連通するグラウト
排出口を予め設けておき、まず、スラブ面から突出した
下階の柱主筋を上記スプライススリーブ内に差し込ん
で、上記プレキャストコンクリート製柱を上記スラブ面
から間隙をあけて建て込み、次に、上記プレキャストコ
ンクリート製柱の下端周囲に上記間隙を囲むようにグラ
ウト用型枠を設置し、次に、上記貫通孔の入口より、上
記間隙および上記スプライススリーブ内にグラウト材を
注入する一方、過注入されたグラウト材を上記排出口か
ら排出して、上記柱底面とスラブ面および上下の柱主筋
を注入されたグラウト材により接合することを特徴とし
ている。
【0009】請求項2の柱とコンクリートスラブとの接
合工法においては、上記グラウト材注入用の貫通孔の出
口を上記柱底面に設けて、グラウト材を上記間隙の略中
央部に排出するようにしている。
合工法においては、上記グラウト材注入用の貫通孔の出
口を上記柱底面に設けて、グラウト材を上記間隙の略中
央部に排出するようにしている。
【0010】また、請求項3の柱とコンクリートスラブ
との接合工法においては、上記プレキャストコンクリー
ト製柱と上記グラウト用型枠との間に通気性材料を配置
してグラウト材を注入するようにしている。
との接合工法においては、上記プレキャストコンクリー
ト製柱と上記グラウト用型枠との間に通気性材料を配置
してグラウト材を注入するようにしている。
【0011】
【0012】一方、請求項4に記載の本発明のプレキャ
ストコンクリート製柱は、下端部に配置されるスプライ
ススリーブとこのスプライススリーブに中途まで挿通さ
れた柱主筋とがコンクリート内に埋設されてなるプレキ
ャストコンクリート製柱において、上記柱下端部には、
柱側面から柱底面まで延びるグラウト材注入用の貫通孔
が設けられており、上記柱側面の上記貫通孔の入口より
も低い位置には、各スプライススリーブの上端部に連通
するグラウト排出口が設けられていることを特徴として
いる。
ストコンクリート製柱は、下端部に配置されるスプライ
ススリーブとこのスプライススリーブに中途まで挿通さ
れた柱主筋とがコンクリート内に埋設されてなるプレキ
ャストコンクリート製柱において、上記柱下端部には、
柱側面から柱底面まで延びるグラウト材注入用の貫通孔
が設けられており、上記柱側面の上記貫通孔の入口より
も低い位置には、各スプライススリーブの上端部に連通
するグラウト排出口が設けられていることを特徴として
いる。
【0013】また、請求項5のプレキャストコンクリー
ト製柱においては、上記柱底面の略中央部に上記貫通孔
の出口が設けられている。
ト製柱においては、上記柱底面の略中央部に上記貫通孔
の出口が設けられている。
【0014】
【0015】
【作用】請求項4のプレキャストコンクリート製柱は請
求項1の柱とコンクリートスラブとの接合工法に使用さ
れるものである。このプレキャストコンクリート製柱を
用いての接合工法においては、プレキャストコンクリー
ト製柱に、柱側面から柱内部を通って柱底面まで延びる
グラウト材注入用の貫通孔を設けるので、グラウト用型
枠にグラウト注入口を設ける必要がなく、したがって、
柱底面とスラブ面との間の間隙を必要最低限まで狭くで
きるので、モルタルの使用量が少量で済み、経済的であ
る。また、上記グラウト材注入用の貫通孔の入口つまり
グラウト注入口をグラウト排出口よりも高い位置に設け
ているので、スプライススリーブ内に充填されたグラウ
ト材は、グラウト注入口へと逆流して漏出することがな
い。したがって、スプライススリーブ内の付着の不備は
生じない。
求項1の柱とコンクリートスラブとの接合工法に使用さ
れるものである。このプレキャストコンクリート製柱を
用いての接合工法においては、プレキャストコンクリー
ト製柱に、柱側面から柱内部を通って柱底面まで延びる
グラウト材注入用の貫通孔を設けるので、グラウト用型
枠にグラウト注入口を設ける必要がなく、したがって、
柱底面とスラブ面との間の間隙を必要最低限まで狭くで
きるので、モルタルの使用量が少量で済み、経済的であ
る。また、上記グラウト材注入用の貫通孔の入口つまり
グラウト注入口をグラウト排出口よりも高い位置に設け
ているので、スプライススリーブ内に充填されたグラウ
ト材は、グラウト注入口へと逆流して漏出することがな
い。したがって、スプライススリーブ内の付着の不備は
生じない。
【0016】請求項5のプレキャストコンクリート製柱
は請求項2の柱とコンクリートスラブとの接合工法に使
用されるものである。この場合、上記グラウト材注入用
の貫通孔の出口を柱底面の略中央部に設けているで、グ
ラウト材の注入時、スプライススリーブのグラウト材の
打ち上げ高さが均一になる。したがって、各スプライス
スリーブのグラウト排出口の高さを一定に揃えておけ
ば、グラウト材は、すべてのスプライススリーブのグラ
ウト排出口からほぼ同時に出てくるので、グラウト材の
使用に無駄が少なくなる。
は請求項2の柱とコンクリートスラブとの接合工法に使
用されるものである。この場合、上記グラウト材注入用
の貫通孔の出口を柱底面の略中央部に設けているで、グ
ラウト材の注入時、スプライススリーブのグラウト材の
打ち上げ高さが均一になる。したがって、各スプライス
スリーブのグラウト排出口の高さを一定に揃えておけ
ば、グラウト材は、すべてのスプライススリーブのグラ
ウト排出口からほぼ同時に出てくるので、グラウト材の
使用に無駄が少なくなる。
【0017】請求項3の柱とコンクリートスラブとの接
合工法においては、グラウト用型枠の内側に通気性材料
を設置しているので、グラウト材の注入時、上記間隙の
周辺部に押し込められた空気は、この通気性材料を通じ
て外部に排出される。したがって、柱底面とスラブ面と
の間の間隙全体にグラウト材が隙間なく充填される。
合工法においては、グラウト用型枠の内側に通気性材料
を設置しているので、グラウト材の注入時、上記間隙の
周辺部に押し込められた空気は、この通気性材料を通じ
て外部に排出される。したがって、柱底面とスラブ面と
の間の間隙全体にグラウト材が隙間なく充填される。
【0018】
【0019】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。
明する。
【0020】図1は本発明の一実施例であるプレキャス
トコンクリート製柱(以下、単に柱と言う。)1の縦断面
図、図2は図1のII−II線断面図、図3は図1の柱1の
底面図である。また、図4、図6はそれぞれ本実施例の
柱1の下端部を図3のIV−IV線、VI−VI線に沿って切断
した拡大縦断面図である。
トコンクリート製柱(以下、単に柱と言う。)1の縦断面
図、図2は図1のII−II線断面図、図3は図1の柱1の
底面図である。また、図4、図6はそれぞれ本実施例の
柱1の下端部を図3のIV−IV線、VI−VI線に沿って切断
した拡大縦断面図である。
【0021】この柱1は、図1,2,3,4,6に示すよう
に、柱下端部に配設される複数のスプライススリーブ1
1とこれらスプライススリーブ11にそれぞれ中途まで
挿通された柱主筋12とが、これらの周囲に巻回された
剪断補強筋すなわちフープ筋13と共に、コンクリート
14内に埋設されてなるものである。
に、柱下端部に配設される複数のスプライススリーブ1
1とこれらスプライススリーブ11にそれぞれ中途まで
挿通された柱主筋12とが、これらの周囲に巻回された
剪断補強筋すなわちフープ筋13と共に、コンクリート
14内に埋設されてなるものである。
【0022】各スプライススリーブ11は、その上端部
に、グラウト材を排出するためのグラウト排出口15を
有する。このグラウト排出口15は、図1,図3,図4か
ら分かるように、柱側面1aから外側に突出している。
これは、グラウト排出口15から排出されたグラウト材
が柱側面1aを伝って流れて壁面を汚すことのないよう
にするためである。後述するように、上記柱側面1aか
ら突出したグラウト排出口15は最初から柱1に設けた
ものではなく、現場にて除去可能に取り付けたものであ
る。また、スプライススリーブ11の内周面には、図4
に示すように、複数の突起11aが設けられており、こ
れによって、内部に充填されるグラウト材との付着面積
を大きくしている。
に、グラウト材を排出するためのグラウト排出口15を
有する。このグラウト排出口15は、図1,図3,図4か
ら分かるように、柱側面1aから外側に突出している。
これは、グラウト排出口15から排出されたグラウト材
が柱側面1aを伝って流れて壁面を汚すことのないよう
にするためである。後述するように、上記柱側面1aか
ら突出したグラウト排出口15は最初から柱1に設けた
ものではなく、現場にて除去可能に取り付けたものであ
る。また、スプライススリーブ11の内周面には、図4
に示すように、複数の突起11aが設けられており、こ
れによって、内部に充填されるグラウト材との付着面積
を大きくしている。
【0023】このグラウト排出口15は、たとえば、図
5の(a)に示すように、スプライススリーブ11に設け
た開口11bに短管15aを嵌合しておき、さらにこの短
管15aに連通すると共に所定の直径を有する排出孔2
2を予めコンクリート14に設け、この排出孔22の直
径と略同じ外径を有する排出管15bを上記排出孔22
に差し込むことによって形成することができる。あるい
は、図5の(b)に示すように、中間に切り込み24が設
けられた排出管15を上記スプライススリーブ11の開
口11bに差し込むことによって形成してもよい。いず
れにしても、上記排出管15b,15の取り付けは作業
現場にて行われる。したがって、柱1は柱側面1aに突
出部分がない状態で搬送される。なお、本実施例では、
上記排出管15bあるいは15は、柱1をスラブ3上に
建て込む前に予め取り付けているが、柱1を建て込んだ
後であってもよく、要はモルタルの注入を開始するまで
に取り付ければよい。また、図5の(a)に示した排出
管15bおよび図5の(b)に示した排出管15の切り
込み24から外側の部分は、グラウト材が硬化した後に
柱から除去される。
5の(a)に示すように、スプライススリーブ11に設け
た開口11bに短管15aを嵌合しておき、さらにこの短
管15aに連通すると共に所定の直径を有する排出孔2
2を予めコンクリート14に設け、この排出孔22の直
径と略同じ外径を有する排出管15bを上記排出孔22
に差し込むことによって形成することができる。あるい
は、図5の(b)に示すように、中間に切り込み24が設
けられた排出管15を上記スプライススリーブ11の開
口11bに差し込むことによって形成してもよい。いず
れにしても、上記排出管15b,15の取り付けは作業
現場にて行われる。したがって、柱1は柱側面1aに突
出部分がない状態で搬送される。なお、本実施例では、
上記排出管15bあるいは15は、柱1をスラブ3上に
建て込む前に予め取り付けているが、柱1を建て込んだ
後であってもよく、要はモルタルの注入を開始するまで
に取り付ければよい。また、図5の(a)に示した排出
管15bおよび図5の(b)に示した排出管15の切り
込み24から外側の部分は、グラウト材が硬化した後に
柱から除去される。
【0024】また、柱1の底面1bにはレベル調整用の
ボルト16が4個取り付けられている。これは、スラブ
面3a上に柱1を鉛直に建て込むとともに、スラブ面と
柱底面1bとの間の間隙を所定の大きさになるように調
節するためのものである。なお、本実施例では、レベル
調整用具として、ボルト16を柱底面1bに設けたが、
スラブ面3a上にレベル調整具を設けてもよい。
ボルト16が4個取り付けられている。これは、スラブ
面3a上に柱1を鉛直に建て込むとともに、スラブ面と
柱底面1bとの間の間隙を所定の大きさになるように調
節するためのものである。なお、本実施例では、レベル
調整用具として、ボルト16を柱底面1bに設けたが、
スラブ面3a上にレベル調整具を設けてもよい。
【0025】ところで、図4、図6に示された柱1は上
記スラブ面3aから間隙Cをあけて建て込まれた直後の
もので、上記スプライススリーブ11内にスラブ面3a
から突出した下階の柱主筋12が差し込まれている。こ
れらの図に示すように、柱1の下端周囲には、上記間隙
Cを囲むように断面L字形のグラウト用型枠17が通気
性材料18を介して設置されている。この通気性材料1
8をグラウト用型枠17の内側に設ける理由は、グラウ
ト材注入時に、柱底面の周辺部分に押し込められた空気
を、通気性材料18を通じて排出して、グラウト材を上
記間隙C内全体に完全に充填できるようにするためであ
る。通気性材料18はこの使用目的に適したものであれ
ば、知られているいかなる材料であってもよく、無数の
小さい穴のあいているものでもよい。
記スラブ面3aから間隙Cをあけて建て込まれた直後の
もので、上記スプライススリーブ11内にスラブ面3a
から突出した下階の柱主筋12が差し込まれている。こ
れらの図に示すように、柱1の下端周囲には、上記間隙
Cを囲むように断面L字形のグラウト用型枠17が通気
性材料18を介して設置されている。この通気性材料1
8をグラウト用型枠17の内側に設ける理由は、グラウ
ト材注入時に、柱底面の周辺部分に押し込められた空気
を、通気性材料18を通じて排出して、グラウト材を上
記間隙C内全体に完全に充填できるようにするためであ
る。通気性材料18はこの使用目的に適したものであれ
ば、知られているいかなる材料であってもよく、無数の
小さい穴のあいているものでもよい。
【0026】図6に本発明の主たる特徴である柱側面1
aから柱底面1bまで延びたグラウト材注入用の貫通孔
(以下、グラウト注入孔と言う)20の一実施例を示す。
このグラウト注入孔20は逆L字形状に形成されてい
て、グラウト排出口15よりも上方に設けた1つの入口
つまりグラウト注入口19から柱1の略中心まで延びる
水平部20aと、この水平部20aから下方へと折曲して
柱底面1bの略中央に開く出口21へと続く垂直部20b
とからなる。図よりも明らかなように、上記出口21は
スラブ面3aと柱底面1bとの間の間隙Cに向かって開い
ている。なお、グラウト注入孔20は、図示の逆L字形
状のものに限られるものではなく、柱側面1aに設けた
グラウト注入孔19から柱底面1bに設けた出口21ま
での間を下降する方向に延びていればよく、たとえば折
曲部のない直線状とすることもできる。
aから柱底面1bまで延びたグラウト材注入用の貫通孔
(以下、グラウト注入孔と言う)20の一実施例を示す。
このグラウト注入孔20は逆L字形状に形成されてい
て、グラウト排出口15よりも上方に設けた1つの入口
つまりグラウト注入口19から柱1の略中心まで延びる
水平部20aと、この水平部20aから下方へと折曲して
柱底面1bの略中央に開く出口21へと続く垂直部20b
とからなる。図よりも明らかなように、上記出口21は
スラブ面3aと柱底面1bとの間の間隙Cに向かって開い
ている。なお、グラウト注入孔20は、図示の逆L字形
状のものに限られるものではなく、柱側面1aに設けた
グラウト注入孔19から柱底面1bに設けた出口21ま
での間を下降する方向に延びていればよく、たとえば折
曲部のない直線状とすることもできる。
【0027】本実施例では、このようにグラウト注入孔
20の出口を柱底面1bの略中央部に設けているので、
グラウト材の充填時に、いずれのスプライススリーブ1
1においても略一様にモルタルが充填されるので、注入
を開始してからほぼ同時にすべてのスプライススリーブ
へのグラウト材の充填を完了することができる。したが
って、各スプライススリーブ11のグラウト排出口15
の高さを揃えておけば、ほぼ同時にすべてのグラウト排
出口15からグラウト材が出てくるので、無駄が少なく
なる。
20の出口を柱底面1bの略中央部に設けているので、
グラウト材の充填時に、いずれのスプライススリーブ1
1においても略一様にモルタルが充填されるので、注入
を開始してからほぼ同時にすべてのスプライススリーブ
へのグラウト材の充填を完了することができる。したが
って、各スプライススリーブ11のグラウト排出口15
の高さを揃えておけば、ほぼ同時にすべてのグラウト排
出口15からグラウト材が出てくるので、無駄が少なく
なる。
【0028】また、出口21から間隙Cの略中央に排出
されたグラウト材は、内部の空気を押しやりながら間隙
Cの周辺部つまりグラウト用型枠17の方へと広がって
いくわけであるが、上記グラウト用型枠17の内側には
通気性材料18が設置されているので、間隙C内の空気
をこの通気性材料18によって外部に逃がすことがで
き、したがって、間隙C内部全体にむらなくグラウト材
を充填することができるのである。
されたグラウト材は、内部の空気を押しやりながら間隙
Cの周辺部つまりグラウト用型枠17の方へと広がって
いくわけであるが、上記グラウト用型枠17の内側には
通気性材料18が設置されているので、間隙C内の空気
をこの通気性材料18によって外部に逃がすことがで
き、したがって、間隙C内部全体にむらなくグラウト材
を充填することができるのである。
【0029】さらに、グラウト注入口19は、従来のよ
うにグラウト用型枠に設けるのではなく、柱側面1aに
設けるので、施工が簡単になる上、上記間隙Cの高さを
決定するのにグラウト注入口の直径を考慮する必要がな
く、間隙Cの高さを必要最低限まで低くすることができ
る。したがって、間隙Cに充填するモルタル量を少なく
できる。
うにグラウト用型枠に設けるのではなく、柱側面1aに
設けるので、施工が簡単になる上、上記間隙Cの高さを
決定するのにグラウト注入口の直径を考慮する必要がな
く、間隙Cの高さを必要最低限まで低くすることができ
る。したがって、間隙Cに充填するモルタル量を少なく
できる。
【0030】また、柱側面1aに設けたグラウト注入口
19を、スプライススリーブ13に設けたグラウト排出
口15よりも高い位置に設けているため、その圧力差に
よって、スプライススリーブ内のモルタルはグラウト注
入口19の方へとは逆流しない。したがって、スプライ
ススリーブ11内でのグラウト材の付着の不備は生じな
い。
19を、スプライススリーブ13に設けたグラウト排出
口15よりも高い位置に設けているため、その圧力差に
よって、スプライススリーブ内のモルタルはグラウト注
入口19の方へとは逆流しない。したがって、スプライ
ススリーブ11内でのグラウト材の付着の不備は生じな
い。
【0031】次に、上記構成のプレキャストコンクリー
ト製柱1とコンクリートスラブ3との接合工法について
図7を参照して説明する。なお、以下の(a)〜(d)はそれ
ぞれ図7の(a)〜(d)に対応している。
ト製柱1とコンクリートスラブ3との接合工法について
図7を参照して説明する。なお、以下の(a)〜(d)はそれ
ぞれ図7の(a)〜(d)に対応している。
【0032】(a) まず、スラブ面3aの凹凸を測定した
後、柱1の柱底面1bに設けたレベル調整用ボルト16
を伸縮させて、柱底面1bとスラブ面3aとの間隙Cが所
定の高さになるように調整する。
後、柱1の柱底面1bに設けたレベル調整用ボルト16
を伸縮させて、柱底面1bとスラブ面3aとの間隙Cが所
定の高さになるように調整する。
【0033】(b) 次に、下階の柱主筋12に柱1のス
プライススリーブ11を嵌挿させて、柱1をスラブ3上
に建て込む。
プライススリーブ11を嵌挿させて、柱1をスラブ3上
に建て込む。
【0034】(c) 次に、レベル調整用ボルト16を上
下させて、柱1の建込み精度つまり鉛直精度を調整す
る。
下させて、柱1の建込み精度つまり鉛直精度を調整す
る。
【0035】(d) 次に、柱1の下端周囲に通気性材料
18を介してグラウト用型枠17を設置する(このとき
の状態は、図4,6に詳細に示している)。その後、グラ
ウト注入口19に図示しないモルタル注入管を差し込ん
でグラウト材の一例としてのモルタルを注入し、間隙C
およびスプライススリーブ11内にモルタルを充填す
る。なお、当業者には明らかなことであるが、グラウト
材としては、モルタルの他、無機質系のもの、及び無機
質系のものに高分子材料を混ぜ込んだもの等が使用され
る。
18を介してグラウト用型枠17を設置する(このとき
の状態は、図4,6に詳細に示している)。その後、グラ
ウト注入口19に図示しないモルタル注入管を差し込ん
でグラウト材の一例としてのモルタルを注入し、間隙C
およびスプライススリーブ11内にモルタルを充填す
る。なお、当業者には明らかなことであるが、グラウト
材としては、モルタルの他、無機質系のもの、及び無機
質系のものに高分子材料を混ぜ込んだもの等が使用され
る。
【0036】グラウト排出口15よりモルタルが柱1の
外に排出されると、グラウト排出口15に栓をして、上
記モルタル注入管をグラウト注入口19から切り離し、
グラウト注入口19に栓をする。そして、モルタルが硬
化した後に、前述したようにグラウト排出管15の少な
くとも突出部分、つまりグラウト排出管15b(図5の
(a)の場合)または15(図5の(b)の場合)の切り込み2
4から外側部分を除去する。
外に排出されると、グラウト排出口15に栓をして、上
記モルタル注入管をグラウト注入口19から切り離し、
グラウト注入口19に栓をする。そして、モルタルが硬
化した後に、前述したようにグラウト排出管15の少な
くとも突出部分、つまりグラウト排出管15b(図5の
(a)の場合)または15(図5の(b)の場合)の切り込み2
4から外側部分を除去する。
【0037】以上の工程により、柱底面1bとスラブ面
3aおよび上下の柱主筋12,12がそれぞれ接合され、
高品質の柱1とスラブ3との接合が完了する。
3aおよび上下の柱主筋12,12がそれぞれ接合され、
高品質の柱1とスラブ3との接合が完了する。
【0038】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明によれ
ば、プレキャストコンクリート製柱に、柱側面から柱内
部を通って柱底面まで延びるグラウト材注入用の貫通孔
をあらかじめ設けておくので、グラウト用型枠にグラウ
ト注入口を設ける必要がなく、したがって、柱底面とス
ラブ面との間の間隙を必要最低限まで狭くできるので、
モルタルの使用量が少量で済み、経済的である。また、
上記柱側面の上記貫通孔の入口よりも低い位置に、各ス
プライススリーブの上端部に連通するグラウト排出口を
予め設けておくので、スプライススリーブ内に充填され
たグラウト材がグラウト注入口へと逆流して漏出するす
るのを回避できる。したがって、スプライススリーブ内
の付着の不備は生じない。
ば、プレキャストコンクリート製柱に、柱側面から柱内
部を通って柱底面まで延びるグラウト材注入用の貫通孔
をあらかじめ設けておくので、グラウト用型枠にグラウ
ト注入口を設ける必要がなく、したがって、柱底面とス
ラブ面との間の間隙を必要最低限まで狭くできるので、
モルタルの使用量が少量で済み、経済的である。また、
上記柱側面の上記貫通孔の入口よりも低い位置に、各ス
プライススリーブの上端部に連通するグラウト排出口を
予め設けておくので、スプライススリーブ内に充填され
たグラウト材がグラウト注入口へと逆流して漏出するす
るのを回避できる。したがって、スプライススリーブ内
の付着の不備は生じない。
【0039】また、上記グラウト材注入用の貫通孔の出
口を柱底面の略中央部に設けた場合には、グラウト材の
注入時、スプライススリーブのグラウト材の打ち上げ高
さを均一にすることができる。したがって、各スプライ
ススリーブのグラウト排出口の高さを一定に揃えること
によって、すべてのスプライススリーブのグラウト排出
口からほぼ同時にグラウト材を排出させることができる
ので、グラウト材の使用の無駄を少なくできる。
口を柱底面の略中央部に設けた場合には、グラウト材の
注入時、スプライススリーブのグラウト材の打ち上げ高
さを均一にすることができる。したがって、各スプライ
ススリーブのグラウト排出口の高さを一定に揃えること
によって、すべてのスプライススリーブのグラウト排出
口からほぼ同時にグラウト材を排出させることができる
ので、グラウト材の使用の無駄を少なくできる。
【0040】また、本発明によれば、グラウト用型枠の
内側に通気性材料を設置するので、グラウト材の注入
時、上記間隙の周辺部に押し込められた空気は、この通
気性材料を通じて外部に排出される。したがって、柱底
面とスラブ面との間の間隙全体にグラウト材を隙間なく
充填することができるので、高品質の接合を得ることが
できる。
内側に通気性材料を設置するので、グラウト材の注入
時、上記間隙の周辺部に押し込められた空気は、この通
気性材料を通じて外部に排出される。したがって、柱底
面とスラブ面との間の間隙全体にグラウト材を隙間なく
充填することができるので、高品質の接合を得ることが
できる。
【0041】
【図1】 本発明のプレキャストコンクリート製柱の一
実施例の縦断面図である。
実施例の縦断面図である。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 図1のプレキャストコンクリート製柱の底面
図である。
図である。
【図4】 図1のプレキャストコンクリート製柱の下端
部を図3のIV−IV線に沿って切断した拡大縦断面図で、
スプライススリーブ内に下階の柱主筋が嵌挿されている
状態を示した図である。
部を図3のIV−IV線に沿って切断した拡大縦断面図で、
スプライススリーブ内に下階の柱主筋が嵌挿されている
状態を示した図である。
【図5】 グラウト排出口の形成方法を示した断面図で
ある。
ある。
【図6】 図1のプレキャストコンクリート製柱の下端
部を図3のVI−VI線に沿って切断した拡大縦断面図で、
プレキャストコンクリート製柱内に設けられたグラウト
注入用の貫通孔を明示した図である。
部を図3のVI−VI線に沿って切断した拡大縦断面図で、
プレキャストコンクリート製柱内に設けられたグラウト
注入用の貫通孔を明示した図である。
【図7】 本発明の柱とコンクリートスラブとの接合工
法を示した工程図である。
法を示した工程図である。
1…プレキャストコンクリート製柱、1a…柱側面、1b
…柱底面、3…コンクリートスラブ、3a…スラブ面、
11…スプライススリーブ、12…柱主筋、13…フー
プ筋、14…コンクリート、15…グラウト排出口およ
び排出管、16…レベル調整用ボルト、17…グラウト
用型枠、18…通気性材料、19…グラウト注入口、2
0…グラウト注入用の貫通孔(グラウト注入孔)、20a
…グラウト注入孔の水平部、20b…グラウト注入孔の
垂直部、21…出口、22…排出孔、23…コンクリー
ト欠損部。
…柱底面、3…コンクリートスラブ、3a…スラブ面、
11…スプライススリーブ、12…柱主筋、13…フー
プ筋、14…コンクリート、15…グラウト排出口およ
び排出管、16…レベル調整用ボルト、17…グラウト
用型枠、18…通気性材料、19…グラウト注入口、2
0…グラウト注入用の貫通孔(グラウト注入孔)、20a
…グラウト注入孔の水平部、20b…グラウト注入孔の
垂直部、21…出口、22…排出孔、23…コンクリー
ト欠損部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−89764(JP,A) 特開 昭48−69316(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/21
Claims (5)
- 【請求項1】 下端部に配置されるスプライススリーブ
とこのスプライススリーブに中途まで挿通された柱主筋
とがコンクリート内に埋設されてなるプレキャストコン
クリート製柱をコンクリートスラブに接合する工法にお
いて、 上記プレキャストコンクリート製柱に、柱側面から柱底
面まで延びるグラウト材注入用の貫通孔を予め設けると
共に、上記柱側面の上記貫通孔の入口よりも低い位置
に、各スプライススリーブの上端部に連通するグラウト
排出口を予め設けておき、 まず、スラブ面から突出した下階の柱主筋を上記スプラ
イススリーブ内に差し込んで、上記プレキャストコンク
リート製柱を上記スラブ面から間隙をあけて建て込み、 次に、上記プレキャストコンクリート製柱の下端周囲に
上記間隙を囲むようにグラウト用型枠を設置し、 次に、上記貫通孔の入口より、上記間隙および上記スプ
ライススリーブ内にグラウト材を注入する一方、過注入
されたグラウト材を上記排出口から排出して、上記柱底
面とスラブ面および上下の柱主筋を注入されたグラウト
材により接合することを特徴とする柱とコンクリートス
ラブとの接合工法。 - 【請求項2】 上記グラウト材注入用の貫通孔の出口を
上記柱底面に設けてグラウト材を上記間隙の略中央部に
排出するようにした請求項1に記載の柱とコンクリート
スラブとの接合工法。 - 【請求項3】 上記プレキャストコンクリート製柱と上
記グラウト用型枠との間に通気性材料を配置してグラウ
ト材を注入する請求項1または2に記載の柱とコンクリ
ートスラブとの接合工法。 - 【請求項4】 下端部に配置されるスプライススリー
ブとこのスプライススリーブに中途まで挿通された柱主
筋とがコンクリート内に埋設されてなるプレキャストコ
ンクリート製柱において、 上記柱下端部には、柱側面から柱底面まで延びるグラウ
ト材注入用の貫通孔が設けられており、 上記柱側面の上記貫通孔の入口よりも低い位置には、各
スプライススリーブの上端部に連通するグラウト排出口
が設けられていることを特徴とするプレキャストコンク
リート製柱。 - 【請求項5】 上記柱底面の略中央部に上記貫通孔の出
口が設けられている請求項4に記載のプレキャストコン
クリート製柱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5162028A JP3043542B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 柱とコンクリートスラブとの接合工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5162028A JP3043542B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 柱とコンクリートスラブとの接合工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0718738A JPH0718738A (ja) | 1995-01-20 |
JP3043542B2 true JP3043542B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=15746706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5162028A Expired - Fee Related JP3043542B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 柱とコンクリートスラブとの接合工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3043542B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5804796B2 (ja) * | 2011-06-27 | 2015-11-04 | 戸田建設株式会社 | 制振柱の施工方法 |
CN110258307A (zh) * | 2019-07-08 | 2019-09-20 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | 一种整体式灌浆套筒及拼装式墩柱 |
CN110469116A (zh) * | 2019-09-05 | 2019-11-19 | 中铁一局集团厦门建设工程有限公司 | 一种垂直灌浆方法及封堵装置 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP5162028A patent/JP3043542B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0718738A (ja) | 1995-01-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |