JP2797967B2 - 逆打ち工法による地下階立上がりコンクリートの打込み工法 - Google Patents

逆打ち工法による地下階立上がりコンクリートの打込み工法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は逆打ち工法によって地下
階の立上がりコンクリートを打込む際の打込み工法に関
するものである。
【0002】
【従来技術】従来の逆打ち工法による地下階の立上がり
コンクリート(柱・壁コンクリート)の打込み工法とし
ては、次のような工法が採用されている。
【0003】(A)既設の上階床を作業床とする所謂ス
リーブ工法。
【0004】(A−1)立上がりコンクリート打込み部
上方の当階既設梁に貫通孔を設け、その貫通孔よりコン
クリートを打込む工法。(図5(a)参照) (A−2)立上がりコンクリート打込み部上方から少し
ずれた箇所の上階床に貫通孔を設け、貫通孔を通って地
下階立上がりコンクリート型枠の上部側面にコンクリー
ト注入管を取付け、上階床よりコンクリート注入管を介
してコンクリートを打込む工法。(図5(b)参照) (B)地下階床を作業床とする工法。
【0005】(B−1)立上がりコンクリート打込み部
の型枠上端に朝顔を取付け、地下階床上に組立てた足場
上での作業でコンクリートを打込む工法。(図5(c)
参照) (B−2)型枠下端側面にコンクリート圧入管を取付
け、圧入管よりコンクリートを上方に向かって圧入する
工法。(図5(d)参照) そして、打設するコンクリートとしてはスランプ値21
cm程度のものが使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の工法に共通して
言える欠点は、打設するコンクリートにブリージングが
生じ、そのため、水平打ち継ぎ面に隙間が生じる危険性
が大きい点である。
【0007】(B−1)の地下階床上に組んだ足場上で
の作業は作業性が悪く、危険が多いため、躯体全面にバ
イブレーターを十分に掛けられない可能性が大きい。ま
た、コンクリートの打込み時間が長くなり、スランプロ
スのため充填性が悪くなり、ジャンカやコールドジョイ
ントが発生して、コンクリートの品質を低下させる。そ
して、朝顔取付け部に打設されたコンクリートを硬化後
全面的にはつり取る必要がある。
【0008】(A)の所謂スリーブ工法の場合は作業上
の危険性はないが、(B−1)の場合と同様にバイブレ
ーターを十分に掛けられないので、コンクリートの品質
を低下させる。そして、(A−1)の場合は貫通孔が断
面欠損となるため、その大きさに相当する分だけ柱を大
きくしたり、梁幅を大きくするため、設計を変更して所
謂「ふかし」部分を追加施工する必要があり、計画上好
ましくない。(B−2)のコンクリートの圧入工法の場
合は作業上の危険性はなく、コンクリートの品質の低下
は殆どないが、打設量が注入管の取付け数に影響された
り、大掛かりな型枠作業、配管取付け作業を必要とし、
施工性、経済性に劣る。 これらの問題点は施工法に起
因する面もあるが、使用するコンクリートに起因する面
も大きい。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは先にブリー
ジングのない高流動性コンクリートを発明した(特開平
5−279101号)。この高流動性コンクリートを逆
打ち工法による地下階立上がりコンクリートに使用し、
工法としては前記(A−2)または前記(A−1)を改
良して「ふかし」部分の追加施工を不必要としたスリー
ブ工法を採用することによって、逆打ち工法の前記の種
々の問題点を解決することができることを発見し、本発
明に到達した。
【0010】即ち、本発明は、請求項1記載の、「上階
床に上下に貫通する貫通孔を設け、この貫通孔を通して
当階地下階立上がりコンクリート型枠の上部側面にコン
クリート注入管を取付け、上階床よりコンクリート注入
管を介してコンクリートを注入する逆打ち工法を採用す
ると共に、コンクリートとしてスランプ値25〜28c
m、スランプフロー値500〜750mmであり分離低減
剤を含有しブリージングのない高流動性コンクリートを
使用することを特徴とする逆打ち工法による地下階立上
がりコンクリートの打込み工法」および請求項2記載
の、「当階上縁の既設柱および既設梁に上下もしくは斜
めに貫通するコンクリート注入管を断面欠損を生じない
ように埋設しておき、上階床よりコンクリート注入管を
通して当階地下階立上がりコンクリート型枠内にコンク
リートを注入する逆打ち工法を採用すると共に、コンク
リートとしてスランプ値25〜28cm、スランプフロー
値500〜750mmであり分離低減剤を含有しブリージ
ングのない高流動性コンクリートを使用することを特徴
とする逆打ち工法による地下階立上がりコンクリートの
打込み工法」である。
【0011】本発明の要点はブリージングのない高流動
性コンクリートを使用してスリーブ工法による逆打ち工
法を行う点である。
【0012】本発明で使用するブリージングのない高流
動性コンクリートの配合や製法については先の発明の明
細書に詳しく説明してあるが、概要を説明する。
【0013】セメント量300〜450kg/m3 、練り水
量175〜190kg/m3 、水セメント比40〜60%、
細骨材率45〜60%の骨材を配合したコンクリートに
分離低減剤の他、界面活性剤である通常の高性能減水
剤、減水剤、AE剤、AE減水剤などを適量添加して通
常の方法で均一に練り混ぜることによって本発明で使用
するブリージングのない高流動性コンクリートが得られ
る。
【0014】これらの分離低減剤、高性能減水剤、減水
剤、AE剤、AE減水剤などとしては通常の市販品が使
用される。分離低減剤は水溶性高分子化合物であり、セ
ルロースエステル、セルロースエーテルなどのセルロー
ス誘導体、ポリアクリル酸(塩)およびその誘導体など
が代表的な例として挙げられる。
【0015】なお、本発明で使用する高流動性コンクリ
ートのスランプ値はJIS A 1101のスランプ試
験による値であり、スランプフロー値はスランプ試験の
際、平板に流れたコンクリートの直径の測定値である。
【0016】本発明で使用する高流動性コンクリートの
流動性は練り混ぜ後120分程度経過しても殆ど低下せ
ず、また、ブリージングも生じないので、打ち込み作業
に多少時間を要しても、その間にコンクリートの品質が
低下したり、水平打ち継ぎ面に隙間を生ずる恐れはな
い。従って、本発明により従来の逆打ち工法の問題点が
一挙に解決される。
【0017】請求項2記載の本発明で採用される逆打ち
工法は、従来の前記(A−1)工法の採用が躯体の設計
完了後に決定されるために生じていた種々の不合理を排
除するよう改良した工法であり、設計時に梁にコンクリ
ート注入管を埋設することを考慮にいれ注入管の材質や
形状をも含めて設計し、コンクリート注入管の埋設によ
り断面欠損を生じなくした工法である。このため、埋設
されるコンクリート注入管としては内外表面に適当なシ
ャーコネクターを取付けた鋼管が使用され、さらに必要
があれば、周囲に補強筋が配筋される。コンクリート注
入管は最終的には内部にコンクリートが充填され完全に
コンクリートに埋め込まれる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。
【0019】下記表1に示す材料を使用し、表2に示す
配合でコンクリートを調製した。得られたコンクリート
のスランプ値は27cm、スランプフロー値は660mm、
ブリージング量(JIS A 1123による試験)は
0.00cm3/cm2 であった。
【0020】ねり混ぜ後120分での値は、それぞれ2
6cm、650mm、0.00cm3/cm2 であった。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】この高流動性コンクリートを使用したスリ
ーブ工法により、地下階の柱・壁を構築する工法を図面
を参照しながら説明する。
【0024】図1、図2を参照しながら請求項1記載の
発明の1例を説明する。
【0025】図1はコンクリート打設前の上階床周辺の
状態の1例を示し、(a)は平面図、(b)は壁コンク
リート打設用注入管周辺の縦断面図、(c)は(b)と
直交する方向の縦断面図、(d)は柱コンクリート打設
用注入管周辺の縦断面図である。
【0026】図2はコンクリート打設の工程を示す工程
縦断面図である。
【0027】上階床4には、柱1周辺および梁2の周辺
にスリーブを埋設することによって、上下に貫通する貫
通孔3が設けられている。貫通孔3は通常一本の柱1に
対しては一箇所設けられるが、柱間隔が短い場合は省略
されることもある。梁2周辺の貫通孔3はスパンの長さ
に応じて1〜2箇所設けられる。図示した例では柱1、
1の略中間に1箇所設けている。
【0028】地下階立上がりコンクリート型枠の上端側
面にコンクリート注入管6が取付けられ、先行して構築
された既設柱1また梁2の下端面付近に開口している。
上階床4の貫通孔3の上には漏斗が設置され、漏斗とコ
ンクリート注入管6とは貫通孔3を挿通する可撓性のホ
ースで接続されている。本明細書ではコンクリート注入
管6とそれに接続した可撓性のホースを一体としてコン
クリート注入管6と呼び、さらに、漏斗をも一体として
コンクリート注入管6と呼ぶことがある。
【0029】図2を参照しながら施工手順について説明
する。
【0030】(1)コンクリート輸送管8より高流動性
コンクリート7Aを柱コンクリート打設用注入管6Aに
注入して、地下階立上がりコンクリートの打設を開始す
る(図2(a))。空気抜き孔9よりのノロの流出や堰
板の打診により高流動性コンクリート7Aが既設柱1の
下面まで十分に充填されたことを確認する。
【0031】(2)コンクリート輸送管8を隣の柱コン
クリート打設用注入管6Bに盛替えて柱コンクリート打
設用注入管6Bより高流動性コンクリート7Bの注入を
開始する(図2(b))。(1)と同様に空気抜き孔9
よりのノロの流出や堰板の打診により高流動性コンクリ
ート7Bが既設柱1の下面まで十分に充填されたことを
確認する。(2)の作業中、先に注入した高流動性コン
クリート7Aが流れて高流動性コンクリート7Aと既設
柱1の下面との間に未充填部が生じた場合は、再度
(1)の作業を行う。
【0032】(3)高流動性コンクリート7Aおよび7
Bがそれぞれの既設柱1の下面まで十分に充填されたこ
とを確認してコンクリート輸送管8を壁コンクリート打
設用注入管6Cに盛替えて壁コンクリート打設用注入管
6Cより高流動性コンクリート7Cの注入を開始する
(図2(c))。(1)(2)と同様に空気抜き孔9よ
りのノロの流出や堰板の打診により高流動性コンクリー
ト7Aが既設梁2の下面まで十分に充填されたことを確
認する。(3)の作業中、先に注入した高流動性コンク
リート7A、7Bが流れて高流動性コンクリート7A、
7Bと既設柱1の下面との間に未充填部が生じた場合
は、再度(1)または(2)の作業を行う。
【0033】型枠隅角部に開けられている空気抜き孔1
0により入隅部まで高流動性コンクリート7Cが充填さ
れたことを確認する。(1)〜(3)の操作により型枠
内は高流動性コンクリート7により充填される。
【0034】(4)注入管6A、6B、6C全部もしく
はその中の任意の1本(本実施例では開口位置の高い6
C1本とした)の上に付加管11を接続し、この付加管
11内に高流動性コンクリート7を充満し、既打設コン
クリート7にコンクリートの自重による圧力を付加し充
填をより確実にする。(図2(d))。(1)〜(4)
により1スパン分の高流動性コンクリートの打設は終了
する。
【0035】(5)コンクリートが硬化し、型枠解体
後、注入管および注入管内の硬化コンクリートは切断や
はつり取りで撤去する。
【0036】このようにして、1スパン分の地下階の柱
・壁が構築され、次のスパンに移動する。地下1階の柱
・壁が構築されると地下1階を上階として同様の操作で
地下2階の柱・壁が構築され、地下3階、地下4階・・
へと進行する。
【0037】次に、図3、図4を参照しながら請求項2
記載の発明の1例を説明する。
【0038】図3はコンクリート打設前の上階床周辺の
状態の1例を示し、(a)は平面図、(b)は壁コンク
リート打設用注入管周辺の縦断面図、(c)、(d)は
柱コンクリート打設用注入管周辺の縦断面図である。
【0039】図4はコンクリート打設の工程を示す工程
縦断面図である。
【0040】柱1およびその周辺の梁2には上下もしく
は斜めに貫通するコンクリート注入管12が埋設されて
いる。中間の梁2には上下に貫通するコンクリート注入
管12が埋設されている。コンクリート注入管12は通
常一本の柱1に対しては一箇所設けられるが、柱間隔が
短い場合は省略されることもある。中間のコンクリート
注入管12はスパンの長さに応じて1〜2箇所設けられ
る。図示した例では柱1、1の略中間に1箇所設けてい
る。
【0041】コンクリート注入管12上には漏斗が設置
され、漏斗およびコンクリート注入管12を通って高流
動性コンクリートが先行して構築された既設柱1および
梁2の下方に組立てられた立ち上がりコンクリート型枠
内に注入される。
【0042】一般には、既設柱1の上方には上階柱が既
に構築されているので上階床よりコンクリートを注入す
るためには(c)に示すように柱コンクリート打設用注
入管12は既設梁2および既設柱1を斜めに貫通するよ
うに埋設しておく必要があるが、逆打ち工法による最初
の階の施工の場合のように既設柱1の上方の上階柱が未
構築の場合は、(d)に示すように既設柱1を上下に貫
通するように埋設しておくのが施工上好ましい。また、
柱コンクリート打設用注入管12はその先端が既設柱1
の直下に開口している必要はなく、既設柱1の近傍の既
設梁2に上下に貫通するように埋設しておいてもよい。
【0043】請求項2記載の工法は請求項1記載の工法
とコンクリート注入場所が若干異なるのみであるので、
施工手順は図2の場合と同一であるが、柱コンクリート
打設用注入管12を斜めに埋設した場合を例として図4
を参照しながら説明する。
【0044】(1)先行して上階床4、梁2、柱1を構
築する際に梁2および柱1の所定の箇所にシャーコネク
ター付鋼管をコンクリート注入管12A,12B,12
Cとして埋設しておく。コンクリート注入管12A,1
2B,12Cの上に漏斗を取りつける。
【0045】(2)コンクリート輸送管8より高流動性
コンクリート7Aを柱コンクリート打設用注入管12A
に注入して、地下階立上がりコンクリートの打設を開始
する(図4(a))。空気抜き孔9よりのノロの流出や
堰板の打診により高流動性コンクリート7Aが既設柱1
の下面まで十分に充填されたことを確認する。
【0046】(3)コンクリート輸送管8を隣の柱コン
クリート打設用注入管12Bに盛替えて柱コンクリート
打設用注入管12Bより高流動性コンクリート7Bの注
入を開始する(図4(b))。(1)と同様に空気抜き
孔9よりのノロの流出や堰板の打診により高流動性コン
クリート7Bが既設柱1の下面まで十分に充填されたこ
とを確認する。(3)の作業中、先に注入した高流動性
コンクリート7Aが流れて高流動性コンクリート7Aと
既設柱1の下面との間に未充填部が生じた場合は、再度
(2)の作業を行う。
【0047】(4)高流動性コンクリート7Aおよび7
Bがそれぞれの既設柱1の下面まで十分に充填されたこ
とを確認してコンクリート輸送管8を壁コンクリート打
設用注入管12Cに盛替えて壁コンクリート打設用注入
管12Cより高流動性コンクリート7Cの注入を開始す
る(図4(c))。(2)(3)と同様に空気抜き孔9
よりのノロの流出や堰板の打診により高流動性コンクリ
ート7Aが既設梁2の下面まで十分に充填されたことを
確認する。(4)の作業中、先に注入した高流動性コン
クリート7A、7Bが流れて高流動性コンクリート7
A、7Bと既設柱1の下面との間に未充填部が生じた場
合は、再度(2)または(3)の作業を行う。型枠隅角
部に開けられている空気抜き孔10により入隅部まで高
流動性コンクリート7Cが充填されたことを確認する。
(2)〜(4)の操作により型枠内は高流動性コンクリ
ート7により充填される。
【0048】(5)注入管12A、12B、12C全部
もしくはその中の任意の1本(本実施例では中間の12
C1本とした)の上に付加管11を接続し、この付加管
11内に高流動性コンクリート7を充満し、既打設コン
クリート7にコンクリートの自重による圧力を付加し充
填をより確実にする。(図4(d))。(2)〜(5)
により1スパン分の高流動性コンクリートの打設は終了
する。
【0049】(6)コンクリートの硬化後、付加管11
および漏斗を撤去する。
【0050】このようにして、1スパン分の地下階立上
がりコンクリートが構築され、次のスパンに移動する。
地下1階の立上がりコンクリートが構築されると地下1
階を上階として同様の操作で地下2階の立上がりコンク
リートが構築され、地下3階、地下4階・・へと進行す
る。
【0051】
【発明の効果】
(1)ブリージングを生じない高流動性コンクリートを
使用するので、水平打ち継ぎ面に隙間が生ずることがな
い。
【0052】(2)高流動性コンクリートは長時間流動
性を保持するので、付加管内のコンクリート自重による
圧力で既打設コンクリートとの密着度を向上させること
ができる。
【0053】(3)高流動性コンクリートは長時間流動
性を保持し、かつ、材料分離を起こさないので、バイブ
レーターなどで締固めなくてもジャンカやコールドジョ
イントを生ずることなく、コンクリートの品質低下を招
くことがない。
【0054】(4)少ない配管で施工可能であり、施工
性が向上し、施工後の注入管並びに注入管内コンクリー
トの撤去作業が低減する。
【0055】(5)以上の結果、熟練したコンクリート
作業者によらなくても高品質の建造物を構築することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】型枠上端側面よりコンクリートを注入する場合
のコンクリート打設前の上階床周辺の状態の1例を示
し、(a)は平面図、(b)は壁コンクリート打設用注
入管周辺の縦断面図、(c)は(b)と直交する方向の
縦断面図、(d)は柱コンクリート打設用注入管周辺の
縦断面図である。
【図2】型枠上端側面よりコンクリートを注入する場合
のコンクリート打設の工程を示す工程縦断面図である。
【図3】型枠上方よりコンクリートを注入する場合のコ
ンクリート打設前の上階床周辺の状態の1例を示し、
(a)は平面図、(b)は壁コンクリート打設用注入管
周辺の縦断面図、(c)、(d)は柱コンクリート打設
用注入管周辺の縦断面図である。
【図4】型枠上方よりコンクリートを注入する場合のコ
ンクリート打設の工程を示す工程縦断面図である。
【図5】従来の各種逆打ち工法を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1・・既設柱、2・・既設梁、3・・上階床貫通孔、4
・・上階床、5・・地下階床、6,6A,6B,6C・
・コンクリート注入管、7,7A,7B,7C・・高流
動性コンクリート、8・・コンクリート輸送管、9・・
空気抜き孔、10・・空気抜き孔、11・・付加管、1
2,12A,12B,12C・・コンクリート注入管。
フロントページの続き (72)発明者 阿部 章 東京都港区元赤坂1丁目3番8号 鹿島 建設株式会社東京支店内 (72)発明者 原 弘昌 東京都港区元赤坂1丁目3番8号 鹿島 建設株式会社東京支店内 (56)参考文献 特開 平5−9948(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 29/045 E04B 1/35 E21D 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上階床に上下に貫通する貫通孔を設け、
    この貫通孔を通して当階地下階立上がりコンクリート型
    枠の上部側面にコンクリート注入管を取付け、上階床よ
    りコンクリート注入管を介してコンクリートを注入する
    逆打ち工法を採用すると共に、コンクリートとしてスラ
    ンプ値25〜28cm、スランプフロー値500〜750
    mmであり分離低減剤を含有しブリージングのない高流動
    性コンクリートを使用することを特徴とする逆打ち工法
    による地下階立上がりコンクリートの打込み工法。
  2. 【請求項2】 当階上縁の既設柱および既設梁に上下も
    しくは斜めに貫通するコンクリート注入管を断面欠損を
    生じないように埋設しておき、上階床よりコンクリート
    注入管を通して当階地下階立上がりコンクリート型枠内
    にコンクリートを注入する逆打ち工法を採用すると共
    に、コンクリートとしてスランプ値25〜28cm、スラ
    ンプフロー値500〜750mmであり分離低減剤を含有
    しブリージングのない高流動性コンクリートを使用する
    ことを特徴とする逆打ち工法による地下階立上がりコン
    クリートの打込み工法。
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