JPH09144016A - 地下漏水部のコンクリートの施工法 - Google Patents
地下漏水部のコンクリートの施工法Info
- Publication number
- JPH09144016A JPH09144016A JP33402895A JP33402895A JPH09144016A JP H09144016 A JPH09144016 A JP H09144016A JP 33402895 A JP33402895 A JP 33402895A JP 33402895 A JP33402895 A JP 33402895A JP H09144016 A JPH09144016 A JP H09144016A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】構築する地下構造体の周囲の地下連壁に漏水が
ある場合に、その地下連壁の漏水箇所に止水用注入材注
入ホースを用いて、止水用注入材の注入だけでく、地下
構造体のコンクリートの打設前から打設後までの漏水し
た水の揚水、排水にも活用して、経済的で効率的で適確
なコンクリートの打設、欠陥部の発生の防止、的確な止
水等を得る。 【解決手段】地下構造体1を接合させる周囲の地下連壁
2に漏水のある場合の地下構造体のコンクリートの施工
において、地下連壁の壁漏水部21に下端を開放させた止
水用注入材注入ホース3を付設し、地下構造体のコンク
リートの打設前乃至打設中にその注入ホースで漏水した
水を揚水し、コンクリートの打設終了後にその注入ホー
スを導水路として漏水した水を排水し、打設コンクリー
トの強度発現後にその注入ホースから止水用注入材を注
入する。
ある場合に、その地下連壁の漏水箇所に止水用注入材注
入ホースを用いて、止水用注入材の注入だけでく、地下
構造体のコンクリートの打設前から打設後までの漏水し
た水の揚水、排水にも活用して、経済的で効率的で適確
なコンクリートの打設、欠陥部の発生の防止、的確な止
水等を得る。 【解決手段】地下構造体1を接合させる周囲の地下連壁
2に漏水のある場合の地下構造体のコンクリートの施工
において、地下連壁の壁漏水部21に下端を開放させた止
水用注入材注入ホース3を付設し、地下構造体のコンク
リートの打設前乃至打設中にその注入ホースで漏水した
水を揚水し、コンクリートの打設終了後にその注入ホー
スを導水路として漏水した水を排水し、打設コンクリー
トの強度発現後にその注入ホースから止水用注入材を注
入する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構築する地下構造
体の周囲の地下連壁に漏水がある場合における地下漏水
部のコンクリートの施工法に関する。
体の周囲の地下連壁に漏水がある場合における地下漏水
部のコンクリートの施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリートの打設箇所に漏水を
生じた場合、一般には、その漏水部分にエポキシ樹脂、
ウレタン樹脂、セメント系スラリー等の止水用注入材を
注入して止水する。構築する地下構造体の周囲の地下連
壁に漏水がある場合にも同様で、その地下連壁の漏水箇
所に上記止水用注入材を注入しており、その後に、地下
構造体のコンクリートを打設する。
生じた場合、一般には、その漏水部分にエポキシ樹脂、
ウレタン樹脂、セメント系スラリー等の止水用注入材を
注入して止水する。構築する地下構造体の周囲の地下連
壁に漏水がある場合にも同様で、その地下連壁の漏水箇
所に上記止水用注入材を注入しており、その後に、地下
構造体のコンクリートを打設する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、漏水部分を止
水すると、他の箇所から漏水するなど、完全に止水する
ことは困難な場合が多く、また、漏水のある状態で地下
構造体のコンクリートが打設されるため、該コンクリー
トに漏水の水が混ざったり、モルタルが流されたりし
て、品質の低下や欠陥部の発生の原因ともなっている。
これを防止するために、水中分離性コンクリート等を使
用するケースもあるが、コスト高となるだけでなく、こ
れとても漏水が多い場合には普通コンクリートと同様に
セメント分が流出する。
水すると、他の箇所から漏水するなど、完全に止水する
ことは困難な場合が多く、また、漏水のある状態で地下
構造体のコンクリートが打設されるため、該コンクリー
トに漏水の水が混ざったり、モルタルが流されたりし
て、品質の低下や欠陥部の発生の原因ともなっている。
これを防止するために、水中分離性コンクリート等を使
用するケースもあるが、コスト高となるだけでなく、こ
れとても漏水が多い場合には普通コンクリートと同様に
セメント分が流出する。
【0004】ところで、コンクリート打継ぎ部の止水の
ための上述の止水用注入材を注入する手段として、周面
に逆止弁付き吐出口を配した管状、板状などの注入ホー
ス等を、コンクリート打継ぎ部に介在させて、その打継
ぎに生ずる隙間にそのホース等を通じて止水用注入材を
注入することが知られている(米国特許第4,722,479
号、特開平3-8998号、特開昭62-160311 号、特開昭54-7
3414号等)。
ための上述の止水用注入材を注入する手段として、周面
に逆止弁付き吐出口を配した管状、板状などの注入ホー
ス等を、コンクリート打継ぎ部に介在させて、その打継
ぎに生ずる隙間にそのホース等を通じて止水用注入材を
注入することが知られている(米国特許第4,722,479
号、特開平3-8998号、特開昭62-160311 号、特開昭54-7
3414号等)。
【0005】そこで、本発明は、構築する地下構造体の
周囲の地下連壁に漏水がある場合に、その地下連壁の漏
水箇所にそのような止水用注入材注入ホースを用いて、
最終的な止水用注入材の注入だけでく、これを地下構造
体のコンクリートの打設前から打設後までの漏水した水
の揚水、排水等にも活用して、経済的で効率的で適確な
コンクリートの打設、欠陥部の発生の防止、的確な止水
等を得ようとするものである。
周囲の地下連壁に漏水がある場合に、その地下連壁の漏
水箇所にそのような止水用注入材注入ホースを用いて、
最終的な止水用注入材の注入だけでく、これを地下構造
体のコンクリートの打設前から打設後までの漏水した水
の揚水、排水等にも活用して、経済的で効率的で適確な
コンクリートの打設、欠陥部の発生の防止、的確な止水
等を得ようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる点に鑑み、請求項
1の発明は、地下構造体1を形成するコンクリートの打
設位置が地下水位よりも低く、かつ、接合させる周囲の
地下連壁2に漏水のある場合の地下構造体1のコンクリ
ートの施工において、前記地下連壁2の壁漏水部21に下
端を開放させた適数の止水用注入材注入ホース3を上下
方向に付設し、地下構造体1のコンクリートの打設前乃
至打設中に漏水した水を上記止水用注入材注入ホース3
を通じて揚水しながら地下構造体1のコンクリートを打
設して漏水した水と打設コンクリートとが混ざるのを防
止し、コンクリートの打設終了後には上記止水用注入材
注入ホース3を導水路として引き続き漏水した水を排水
してコンクリートの洗掘を防止し、更に、打設コンクリ
ートの強度発現後には上記止水用注入材注入ホース3か
ら止水用注入材を注入して上記壁漏水部21を止水するこ
とを特徴とする。
1の発明は、地下構造体1を形成するコンクリートの打
設位置が地下水位よりも低く、かつ、接合させる周囲の
地下連壁2に漏水のある場合の地下構造体1のコンクリ
ートの施工において、前記地下連壁2の壁漏水部21に下
端を開放させた適数の止水用注入材注入ホース3を上下
方向に付設し、地下構造体1のコンクリートの打設前乃
至打設中に漏水した水を上記止水用注入材注入ホース3
を通じて揚水しながら地下構造体1のコンクリートを打
設して漏水した水と打設コンクリートとが混ざるのを防
止し、コンクリートの打設終了後には上記止水用注入材
注入ホース3を導水路として引き続き漏水した水を排水
してコンクリートの洗掘を防止し、更に、打設コンクリ
ートの強度発現後には上記止水用注入材注入ホース3か
ら止水用注入材を注入して上記壁漏水部21を止水するこ
とを特徴とする。
【0007】また、請求項2の発明は、地下構造体1を
形成するコンクリートの打設位置が地下水位よりも低
く、かつ、接合させる周囲の地下連壁2に漏水のある場
合の地下構造体1のコンクリートの施工において、前記
地下連壁2の所定漏水量を生ずる領域ごとに一の釜場4
を配して地下構造体の大半を構築し、それらの釜場4に
おける上記地下連壁2の壁面に下端を開放させた適数の
止水用注入材注入ホース3を上下方向に付設し、地下構
造体1の残部たる各釜場4への後打ちコンクリート12の
打設前乃至打設中に漏水した水を吸引ポンプ5により上
記止水用注入材注入ホース3を通じて揚水しながらその
後打ちコンクリート12を打設して漏水した水と後打ちコ
ンクリート12とが混ざるのを防止し、その後打ちコンク
リート12の打設終了後には上記吸引ポンプ5を外して止
水用注入材注入ホース3を導水路とすることにより後打
ちコンクリート12の自重で止水用注入材注入ホース3に
流入する漏水した水を外部へと排水し、更に、その後打
ちコンクリート12に十分強度が発現した後に上記止水用
注入材注入ホースから止水用注入材を注入して止水する
ことを特徴とする。
形成するコンクリートの打設位置が地下水位よりも低
く、かつ、接合させる周囲の地下連壁2に漏水のある場
合の地下構造体1のコンクリートの施工において、前記
地下連壁2の所定漏水量を生ずる領域ごとに一の釜場4
を配して地下構造体の大半を構築し、それらの釜場4に
おける上記地下連壁2の壁面に下端を開放させた適数の
止水用注入材注入ホース3を上下方向に付設し、地下構
造体1の残部たる各釜場4への後打ちコンクリート12の
打設前乃至打設中に漏水した水を吸引ポンプ5により上
記止水用注入材注入ホース3を通じて揚水しながらその
後打ちコンクリート12を打設して漏水した水と後打ちコ
ンクリート12とが混ざるのを防止し、その後打ちコンク
リート12の打設終了後には上記吸引ポンプ5を外して止
水用注入材注入ホース3を導水路とすることにより後打
ちコンクリート12の自重で止水用注入材注入ホース3に
流入する漏水した水を外部へと排水し、更に、その後打
ちコンクリート12に十分強度が発現した後に上記止水用
注入材注入ホースから止水用注入材を注入して止水する
ことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】図面は、請求項1及び請求項2の
発明に係る地下漏水部のコンクリートの施工法について
の実施の形態を示している。図において、1は、地下水
位よりも低い位置にコンクリートを打設して構築する耐
圧盤や基礎盤等の地下構造体、2は、該地下構造体の周
囲に配して該地下構造体を接合させるソイルセメント柱
列やコンクリート山留め壁等の地下連壁であって、地下
水の漏水があるものである。
発明に係る地下漏水部のコンクリートの施工法について
の実施の形態を示している。図において、1は、地下水
位よりも低い位置にコンクリートを打設して構築する耐
圧盤や基礎盤等の地下構造体、2は、該地下構造体の周
囲に配して該地下構造体を接合させるソイルセメント柱
列やコンクリート山留め壁等の地下連壁であって、地下
水の漏水があるものである。
【0009】さて、上記地下連壁2に接合させて構築す
る上記地下構造体1のコンクリートの施工において、地
下連壁2の毎分約10リットルの漏水量を生ずる領域ご
とに1本の割合で釜場4を配して、地下構造体1の大半
を構築する(先打ちコンクリート11)。この釜場4は、
地下連壁2の壁面の一部を開放させて、平面形状長方形
に形成する(図2)。それらの釜場4では、表出してい
る地下連壁2の壁面に、下端を開放させた数本の止水用
注入材注入ホース3を、適宜間隔にてそれぞれ上下方向
にかつ下端を釜場の底から極わずかに離間させて、釘打
ちの取付け治具6により付設する。
る上記地下構造体1のコンクリートの施工において、地
下連壁2の毎分約10リットルの漏水量を生ずる領域ご
とに1本の割合で釜場4を配して、地下構造体1の大半
を構築する(先打ちコンクリート11)。この釜場4は、
地下連壁2の壁面の一部を開放させて、平面形状長方形
に形成する(図2)。それらの釜場4では、表出してい
る地下連壁2の壁面に、下端を開放させた数本の止水用
注入材注入ホース3を、適宜間隔にてそれぞれ上下方向
にかつ下端を釜場の底から極わずかに離間させて、釘打
ちの取付け治具6により付設する。
【0010】止水用注入材注入ホース3は、例えば、図
5に示すような、硬質合成樹脂による横断面円形の耐圧
性のホース本体31に、その外周において円周方向に等間
隔に幅広い複数の縦溝32を配設するとともに、これらの
縦溝内にホース本体内外に開通する小孔から成る多数の
排出口33を溝方向に等間隔に配設し、各縦溝32内にネオ
プレンゴムによる連続弁34を組み込み、その外側を合成
樹脂製のメッシュ35で覆ってそれらの連続弁34をずれ止
めしたものを用いる。この場合の連続弁34は、各排出口
33における逆止弁をなすものである。なお、各止水用注
入材注入ホース3の付設は、各釜場4におけるコンクリ
ート型枠の組み立て或いは解体の際又はその前後に行え
ばよい。
5に示すような、硬質合成樹脂による横断面円形の耐圧
性のホース本体31に、その外周において円周方向に等間
隔に幅広い複数の縦溝32を配設するとともに、これらの
縦溝内にホース本体内外に開通する小孔から成る多数の
排出口33を溝方向に等間隔に配設し、各縦溝32内にネオ
プレンゴムによる連続弁34を組み込み、その外側を合成
樹脂製のメッシュ35で覆ってそれらの連続弁34をずれ止
めしたものを用いる。この場合の連続弁34は、各排出口
33における逆止弁をなすものである。なお、各止水用注
入材注入ホース3の付設は、各釜場4におけるコンクリ
ート型枠の組み立て或いは解体の際又はその前後に行え
ばよい。
【0011】各釜場4で地下連壁2の壁面に付設したそ
れらの止水用注入材注入ホース3には、上端に接続ホー
ス7を介して吸引ポンプ5をつなぎ、地下連壁2から漏
水して各釜場4に導かれた水を、その吸引ポンプ5によ
り各止水用注入材注入ホース3及び接続ホース7を通じ
て揚水し、外部へと排水する(図1)。各釜場には、地
下構造体1の残部たる後打ちコンクリート12(図4)を
打設するが、その排水は、後打ちコンクリート12の打設
前から始め、打設中も継続させて、漏水した水と後打ち
コンクリート12とが混ざるのを防止し、後打ちコンクリ
ート12の健全な状態での打設を確保する。
れらの止水用注入材注入ホース3には、上端に接続ホー
ス7を介して吸引ポンプ5をつなぎ、地下連壁2から漏
水して各釜場4に導かれた水を、その吸引ポンプ5によ
り各止水用注入材注入ホース3及び接続ホース7を通じ
て揚水し、外部へと排水する(図1)。各釜場には、地
下構造体1の残部たる後打ちコンクリート12(図4)を
打設するが、その排水は、後打ちコンクリート12の打設
前から始め、打設中も継続させて、漏水した水と後打ち
コンクリート12とが混ざるのを防止し、後打ちコンクリ
ート12の健全な状態での打設を確保する。
【0012】後打ちコンクリート12の打設終了後には、
吸引ポンプ5を外して、それらの止水用注入材注入ホー
ス3及び接続ホース7を導水管として用いる。こうする
ことで、後打ちコンクリート12の自重によって止水用注
入材注入ホース3に流入する漏水した水を外部へと排水
して、後打ちコンクリート12の洗掘を防止し、欠陥部の
発生を防止する。
吸引ポンプ5を外して、それらの止水用注入材注入ホー
ス3及び接続ホース7を導水管として用いる。こうする
ことで、後打ちコンクリート12の自重によって止水用注
入材注入ホース3に流入する漏水した水を外部へと排水
して、後打ちコンクリート12の洗掘を防止し、欠陥部の
発生を防止する。
【0013】その後打ちコンクリート12に十分な強度が
発現した後、それらの止水用注入材注入ホース3の上端
部に適宜に注入ポンプ(図示せず)を接続し、該注入ポ
ンプによりそれらの止水用注入材注入ホース3を通じ
て、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、セメント系スラリー
等の止水用注入材を注入して、止水を行う。
発現した後、それらの止水用注入材注入ホース3の上端
部に適宜に注入ポンプ(図示せず)を接続し、該注入ポ
ンプによりそれらの止水用注入材注入ホース3を通じ
て、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、セメント系スラリー
等の止水用注入材を注入して、止水を行う。
【0014】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明によれば、 地下連壁2から漏水した水を、地下連壁2に接合さ
せて構築する地下構造体1のコンクリートの打設前乃至
打設中に、止水用注入材注入ホース3を通じて揚水する
ので、地下構造体1の打設コンクリートには漏水した水
が混ざることはなく、健全な状態で打設することができ
る。 地下構造体1のコンクリートの打設後には、止水用
注入材注入ホース3を導水路として用いて、地下連壁2
から漏水した水を外部へ排出するので、地下構造体1の
打設コンクリートに漏水した水により洗掘が生ずるのを
防止でき、欠陥部の発生を防止できる。 そのようにして施工した地下構造体1の打設コンク
リートに強度が発現した後、止水用注入材注入ホース3
から止水用注入材を注入するので、的確に止水すること
ができる。 総じて、漏水の処理と止水の処理とが、止水用注入
材注入ホース3のみで他の手段を使わずに行え、経済的
で効率的に地下構造体1を施工できる。
せて構築する地下構造体1のコンクリートの打設前乃至
打設中に、止水用注入材注入ホース3を通じて揚水する
ので、地下構造体1の打設コンクリートには漏水した水
が混ざることはなく、健全な状態で打設することができ
る。 地下構造体1のコンクリートの打設後には、止水用
注入材注入ホース3を導水路として用いて、地下連壁2
から漏水した水を外部へ排出するので、地下構造体1の
打設コンクリートに漏水した水により洗掘が生ずるのを
防止でき、欠陥部の発生を防止できる。 そのようにして施工した地下構造体1の打設コンク
リートに強度が発現した後、止水用注入材注入ホース3
から止水用注入材を注入するので、的確に止水すること
ができる。 総じて、漏水の処理と止水の処理とが、止水用注入
材注入ホース3のみで他の手段を使わずに行え、経済的
で効率的に地下構造体1を施工できる。
【0015】加えて、請求項2の発明によれば、地下構
造体1の構築にあって、地下連壁2の所定漏水量を生ず
る領域ごとに一の釜場4を配して、それらの釜場4に適
数の止水用注入材注入ホース3を付設しているので、地
下連壁2に広範囲に漏水を生じているとき又はその可能
性があるときにも、適切な漏水の処理と止水の処理とが
行える。
造体1の構築にあって、地下連壁2の所定漏水量を生ず
る領域ごとに一の釜場4を配して、それらの釜場4に適
数の止水用注入材注入ホース3を付設しているので、地
下連壁2に広範囲に漏水を生じているとき又はその可能
性があるときにも、適切な漏水の処理と止水の処理とが
行える。
【図1】 請求項1及び請求項2の発明に係る地下漏水
部のコンクリートの施工法についての実施の形態を示す
工程初期の截断正面図である。
部のコンクリートの施工法についての実施の形態を示す
工程初期の截断正面図である。
【図2】 同截断平面図である。
【図3】 同截断側面図である。
【図4】 同実施の形態を示す工程終期の截断正面図で
ある。
ある。
【図5】 同実施の形態における止水用注入材注入ホー
スの一部を切開した斜視図である。
スの一部を切開した斜視図である。
1…地下構造体 2…地下連壁 3…止水用注入材注入ホース 4…釜場 5…吸引ポンプ 6…取付け治具 7…接続ホース 11…先打ちコンクリート 12…後打ちコンクリ
ート 21…壁漏水部 31…ホース本体 32…縦溝 33…排出口 34…連続弁 35…メッシュ
ート 21…壁漏水部 31…ホース本体 32…縦溝 33…排出口 34…連続弁 35…メッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根本 徹 東京都府中市白糸台4丁目49番1号 シン エイマスター株式会社内 (72)発明者 橋本 保 東京都江東区東陽4丁目1番13号 株式会 社小野田内
Claims (2)
- 【請求項1】 地下構造体1を形成するコンクリートの
打設位置が地下水位よりも低く、かつ、接合させる周囲
の地下連壁2に漏水のある場合の地下構造体1のコンク
リートの施工において、前記地下連壁2の壁漏水部21に
下端を開放させた適数の止水用注入材注入ホース3を上
下方向に付設し、地下構造体1のコンクリートの打設前
乃至打設中に漏水した水を上記止水用注入材注入ホース
3を通じて揚水しながら地下構造体1のコンクリートを
打設して漏水した水と打設コンクリートとが混ざるのを
防止し、コンクリートの打設終了後には上記止水用注入
材注入ホース3を導水路として引き続き漏水した水を排
水してコンクリートの洗掘を防止し、更に、打設コンク
リートの強度発現後には上記止水用注入材注入ホース3
から止水用注入材を注入して上記壁漏水部21を止水する
ことを特徴とする地下漏水部のコンクリートの施工法。 - 【請求項2】 地下構造体1を形成するコンクリートの
打設位置が地下水位よりも低く、かつ、接合させる周囲
の地下連壁2に漏水のある場合の地下構造体1のコンク
リートの施工において、前記地下連壁2の所定漏水量を
生ずる領域ごとに一の釜場4を配して地下構造体の大半
を構築し、それらの釜場4における上記地下連壁2の壁
面に下端を開放させた適数の止水用注入材注入ホース3
を上下方向に付設し、地下構造体1の残部たる各釜場4
への後打ちコンクリート12の打設前乃至打設中に漏水し
た水を吸引ポンプ5により上記止水用注入材注入ホース
3を通じて揚水しながらその後打ちコンクリート12を打
設して漏水した水と後打ちコンクリート12とが混ざるの
を防止し、その後打ちコンクリート12の打設終了後には
上記吸引ポンプ5を外して止水用注入材注入ホース3を
導水路とすることにより後打ちコンクリート12の自重で
止水用注入材注入ホース3に流入する漏水した水を外部
へと排水し、更に、その後打ちコンクリート12に十分強
度が発現した後に上記止水用注入材注入ホースから止水
用注入材を注入して止水することを特徴とする地下漏水
部のコンクリートの施工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33402895A JPH09144016A (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 地下漏水部のコンクリートの施工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33402895A JPH09144016A (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 地下漏水部のコンクリートの施工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09144016A true JPH09144016A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=18272701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33402895A Pending JPH09144016A (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 地下漏水部のコンクリートの施工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09144016A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN108385704A (zh) * | 2018-05-10 | 2018-08-10 | 南通航运职业技术学院 | 一种地下连续墙管涌封堵结构及其施工方法 |
CN109056734A (zh) * | 2018-08-27 | 2018-12-21 | 上海市基础工程集团有限公司 | 地下连续墙缺陷灌浆修补施工方法 |
CN110424487A (zh) * | 2019-07-12 | 2019-11-08 | 广州穗岩土木科技股份有限公司 | 一种地下注浆连续墙施工方法 |
CN111119931A (zh) * | 2020-03-03 | 2020-05-08 | 中国五冶集团有限公司 | 一种卵石地层电力隧道浅埋暗挖地基变形控制施工方法 |
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