JP3277482B2 - 止栓体 - Google Patents
止栓体Info
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Description
のモルタル排出口に装着された連通管の開口に嵌着され
る止栓体に関するものである。
継手と略称)は主としてプレキャスト鉄筋コンクリート
部材(以下PC部材と略称)内に埋設されて該部材の鉄
筋と接合相手方PC部材の鉄筋とを接合する用途に使用
される。
報等に開示され広く使用されている鉄筋継手であって、
両端が開口している細長い筒体よりなり、その中に対向
方向に挿入された一対の鉄筋を該筒体内に注入充填され
たモルタル(一般にはエポキシ樹脂等をも含む充填材)
の硬化により該筒体内に固定し、もって一対の鉄筋の接
合をなす鉄筋継手である。
する態様を図3により説明する。PC部材9の下端部に
その複数本の主鉄筋(図では2本)10のそれぞれに結合
されているモルタル継手11が埋設されている。モルタル
継手の上方開口からは主鉄筋の下端部が挿入されていて
その末端は継手のほぼ中央に達している。継手の下方開
口は部材下端面に開口している。継手側壁には下方開口
付近にモルタル注入口12、上方開口付近にモルタル排出
口13が設けられていて、これらにはそれぞれ連通管8が
装着されていて部材外壁に開口している。なお、モルタ
ル継手には、その内壁面に硬化モルタルとの係合性を高
めるための環状突起、挿入鉄筋の挿入深さ規制のための
ストッパー等の付加構造が通常付属し、また、上方開口
と挿入主鉄筋との間のシールのためゴムプラグ等のシー
ル治具を装着したりしているが、図ではこれらの細部の
図示を省略している。
る下方PC部材(図示略)の上端面からは該部材主鉄筋
の上端部が上方に突き出て露出しており、該露出端部が
埋設モルタル継手11の下方開口から継手内に収容される
ように上方部材9を建入れる。この際、上下部材間には
目地モルタルを介在させねばならないので上方部材の建
入に先立ち下方部材上端面に目地モルタルを敷設する。
建入後、モルタル注入口に装着されて部材外壁に開口し
ている連通管の該開口からモルタル(一般には充填材)
をポンプ注入する。モルタルは継手内を充填しつつ上昇
しモルタル排出口に装着されている連通管の開口から溢
れ出る。このようなモルタル注入を継手一本毎に繰り返
す。これを個別注入方式という。
144041号公報等に開示されているいわゆる一気注
入方式がある。この注入方式は、上方部材建入れに先立
ち下方部材周縁に型枠を設置して上方部材を建入れ、複
数個の埋設継手の中の一本の継手のモルタル注入口から
モルタルをポンプ注入し、上下部材間の型枠に取り囲ま
れて空隙のまま残っている目地空間および複数個の埋設
継手内を一回の注入により全部充填する注入方式であ
る。
通管の開口にゴム栓を嵌着してモルタルの漏出を防ぎ、
モルタルの流動性が失われた後ゴム栓を取り外す。上記
開口から最初に出てくるモルタルはセメントペースト分
に富んだ泥状液である。すなわち、部材建入時モルタル
の水分がその接触する部材面に吸収されないように散水
を行うが、この水分が残っていてモルタルに混入してそ
の注入前端が水分に富む泥状液となり易い(これは一気
注入方式において起こり易い)。また、注入中モルタル
に若干の分離が起こって軽い成分であるセメントペース
ト分が注入前端に集まり易い。かかる泥状液はその硬化
物の強度が低いので継手内に残らないように排出する必
要があり、連通管開口からのモルタル溢れ出しを暫く続
けて泥状液を完全に抜かなければならない。
注入に当たり最初に出てくる泥状液が抜けてしまうまで
注入を続ける必要があるが、このとき連通管開口がPC
部材外壁面と面一となっているため泥状液が外壁面に沿
って垂れ流れ外壁面を汚染する。よって注入後ケレン掛
けと称する清掃作業を行わなければならないが、この作
業が手間を食う作業であり作業員の悩みの種であった。
また、ケレン掛けにより部材外壁面に付着する泥状液硬
化物の除去を行ったあとに該液の染み込んだ変色域が残
って部材の外見を損なう問題点もあった。さらに、一気
注入方式の場合、多数の埋設継手内にモルタルが充填さ
れていることの確認に手間を食っていた。
解決することを目的として提供されるものであって、プ
レキャスト鉄筋コンクリート部材内に埋設されているモ
ルタル充填式鉄筋継手のモルタル排出口に装着された連
通管(その一端は前記排出口に連結し他端は前記部材外
壁に開口し、埋設継手内部を部材外部と連通状態とす
る)の前記開口に嵌着される止栓体であって、栓体とピ
ストン体とよりなり、(イ)栓体は、前記連通管内に嵌
入される側の側面である内側端面とその反対側の端面で
ある外側端面とを栓体軸心に沿って貫通する貫通孔を有
し、(ロ)ピストン体は、軸体とその一端に付着してい
る受圧板と他端に付着している抜け止め板とよりなり、
(ハ)前記栓体貫通孔に前記ピストン体の軸体を遊挿し
前記受圧板が栓体の内側端面の外側に、前記抜け止め板
が栓体の外側端面の外側に位置するよう配置して組み合
わせてなる、ことを特徴とする止栓体である。
す図1により説明する。図において栓体1はゴム栓であ
って円錐台形をなしその小径端面である内側端面2と大
径端面である外側端面3とを貫通する貫通孔4が軸心に
沿って設けられている。ピストン体は前記貫通孔に遊挿
できる径の軸体4に一端に受圧板6、他端に抜け止め板
7が付着している。そして、該ピストン体はその軸体5
が前記貫通孔4に遊挿され前記受圧板6が内側端面2側
に、前記抜け止め板7が外側端面3側に位置するよう配
置して組み合わせて使用される。
様を図2により説明する。図において連通管8はPC部
材9内に埋設されたモルタル継手の排出口に装着されP
C部材9の外壁面に開口している。該開口に前記止栓体
の栓体(ゴム栓)1を嵌着する。栓体の内側端面2は連
通管内に入り、外側端面3は部材9の外壁面から少し顔
を出している。抜け止め板7を指で押して外側端面に接
触させると受圧板6は受圧板6は内側端面から離隔した
連通管内部に位置する。
から連通管開口に向かう(矢印で示す)モルタルが受圧
板6に接触してこれを連通管開口の方に押す。これによ
り受圧板6は遂に内側端面2に接触するに至る。最初に
出てくる泥状液は受圧板6と連通管8との間の間隙およ
び貫通孔4と軸体5との間の間隙を通って排出される
(このとき抜け止め板7は外側端面3から離れているの
で排出を妨げない)。泥状液は上述のように排出され受
圧板を押す力が弱く受圧板はあまり動かないが正常なモ
ルタル部が排出口から出てくる段階になるとこのモルタ
ルは受圧板を押す力が強く受圧板を栓体の内側端面に押
しつける。これにより貫通孔と軸体との間の間隙の開口
が塞がれモルタルの排出が自然に止まる。
が部材外壁面と面一とはなっておらずそれより若干突き
出ているから部材外壁面を伝わって流れ落ちることがな
く外壁面を汚染しない。なお、流下する泥状液はビーカ
ー等の受器に受ける。また、注入されたモルタルが流動
性を失った後止栓体は回収し繰り返し使用する。
性等を考慮してゴム栓であることが最も好ましいが、連
通管開口に嵌着できる構造のものであればその材質、構
造を問わない。例えば、側壁にネジ切りされた鉄製のプ
ラグ(連通管内壁に刻設されているネジに螺着により嵌
着)などでもよい。
受圧板を連通管内に押し込むときの作業が円滑に遂行で
きるとともにモルタル圧を受けて外の方に動く運動が妨
げられない程度の剛性があれば若干の可撓性があっても
よく必ずしも大きな剛性を有する材料のものでなくても
よい。
ことが好ましいがかならずしも円板形に限定されず、モ
ルタル圧により押されてピストン体を外側に押すことが
できる目的を達成できればその材質形状を問わない。ま
た抜け止め板もゴム製の円板であることが好ましいが、
指によりピストン体を押したり引いたりする作業ができ
る形状であればいかなる材質形状でもよい。例えば、軸
体端部を結んで貫通孔から抜け出さない大きさの輪を形
成することによって抜け止め体を形成させてもよい。な
お、受圧板および抜け止め板は軸体端に固着された態様
で付着していてもよく、脱着自在に取り付けられた態様
で付着していてもよい。
サイズは通常20〜25mm程度である。軸体の長さは受圧板
が圧を受けて外の方へ動いて栓体内側端面に密着するま
での間の時間に泥状液が排出されてしまう時間が十分に
とれるだけの長さに選ばれる。また、軸体の径は通常、
3mm程度である。
ルタルの若干の排出を許す必要のあることもあるが、こ
の場合、受圧板の栓体内側端面に接する側の面に突起を
設けて受圧板が内側端面に接触してもこの突起により密
着が起こらず貫通孔と軸体との間の間隙開口が塞がれず
該間隙を通って正常なモルタルが部材外に排出できるよ
うにすることもできる。
た泥状液およびモルタルによるPC部材外壁面の汚染が
無くなるかまたは著しく軽微化されケレン掛け作業を省
略できるかまたは著しく軽減化できる。さらに、従来、
泥状液排出後も注入ポンプを止めるタイミング上かなり
の量のモルタルを排出していたところ、本発明の止栓体
の使用により泥状液排出後、モルタルの排出が自然に止
まるのでモルタルの損耗量を少なくできる。もちろん、
モルタル排出量が少なくなればその分ケレン掛け作業量
も少なくなる。かかる泥状液排出後の正常モルタル排出
量を低減できる利点は一気注入方式の場合特に有利であ
る。すなわち、一気注入方式においては多数の埋設モル
タル継手内を充填するモルタル充填速度に遅速が生ずる
が最後の継手の充填が終わるまでポンプ注入を続けなけ
ればならないところ、先に充填が終わった継手の排出連
通管からはその間モルタルが排出され続けることにな
る。ところが本発明の止栓体の使用により先に充填の終
わった継手の連通管からのモルタル排出は自然に止まる
ので余分なモルタル排出が不要となる。
注入方式における多数の埋設継手内へのモルタルの充填
の確認作業が簡易化される。すなわち、ピストン体の抜
け止め板が栓体外側端面に接した状態で連通管出口に嵌
着しておくと、モルタルが排出口から出てきて受圧板が
押されてこれが栓体の内側端面に接した状態になると抜
け止め板がPC部材側壁から突き出た状態となるので継
手内へのモルタル充填完了が直ちに視認できる。よって
継手内への充填の確認洩れが起こらない。
を示す縦断図
ときの状況を示す縦断図
Claims (1)
- 【請求項1】 プレキャスト鉄筋コンクリート部材内に
埋設されているモルタル充填式鉄筋継手のモルタル排出
口に装着され、一端が前記排出口に連結し他端が前記プ
レキャスト鉄筋コンクリート部材の外壁に開口し、埋設
継手内部を部材外部と連通状態とする連通管の前記開口
に嵌着される止栓体であって、栓体とピストン体とより
なり、(イ)栓体は、前記連通管内に嵌入される側の端
面である内側端面とその反対側の端面である外側端面と
を栓体軸心に沿って貫通する貫通孔を有し、(ロ)ピス
トン体は、軸体とその一端に付着している受圧板と他端
に付着している抜け止め板とよりなり、(ハ)前記栓体
貫通孔に前記ピストン体の軸体を遊挿し前記受圧板が栓
体の内側端面の外側に、前記抜け止め板が栓体の外側端
面の外側に位置するよう配置して組合わせてなる、こと
を特徴とする止栓体
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03704996A JP3277482B2 (ja) | 1996-02-01 | 1996-02-01 | 止栓体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03704996A JP3277482B2 (ja) | 1996-02-01 | 1996-02-01 | 止栓体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09209506A JPH09209506A (ja) | 1997-08-12 |
JP3277482B2 true JP3277482B2 (ja) | 2002-04-22 |
Family
ID=12486736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03704996A Expired - Fee Related JP3277482B2 (ja) | 1996-02-01 | 1996-02-01 | 止栓体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3277482B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014051798A (ja) | 2012-09-06 | 2014-03-20 | Splice Sleeve Japan Ltd | 鉄筋の継手工法 |
JP7399415B2 (ja) * | 2019-10-07 | 2023-12-18 | 株式会社大木組 | コンクリート部材用止栓 |
-
1996
- 1996-02-01 JP JP03704996A patent/JP3277482B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09209506A (ja) | 1997-08-12 |
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