JP2014034440A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】裁断不良部の向きに拘わらず、上下シートを確実に分離して、1枚ずつ確実に給送することを可能にしたシート給送装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】シート給送装置は、ピックアップローラ1により送り出されたシートをシート給送方向に搬送するフィードローラ2と、トルクリミッタ10を介してフィードローラ2より速い回転速度でシート給送方向に回転するように回転付与され且つローラニップ部に挟持したシートが1枚のときにはフィードローラ2と同速度で回転するリタードローラ3とを有している。シート給送装置は更に、ピックアップローラ1で送り出されたシートが複数枚のときは、リタードローラ3側のシートがトルクリミッタ10の作用でフィードローラ2側のシートよりもシート給送方向に突出した後、リタードローラ3をシート給送方向と反対の方向に回転させる制御部24とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、シートカセットを備えたシート給送装置、及びこのシート給送装置を備えた複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
従来、複写機、プリンタ等の画像形成装置に用いられるシート給送装置には、対向するリタードローラとフィードローラとによりシートを分離して1枚ずつ給送する分離方式を適用した装置がある。
このリタードローラ分離方式は、シートを繰出すピックアップローラと、ピックアップローラと同方向に回転するシート給送方向下流側のフィードローラと、フィードローラに所定の圧接力(以下、リタード圧と称す)で圧接するリタードローラとを備える。そして、フィードローラとリタードローラとのニップ部(以下、ローラニップ部と称す)でシートを分離する。
リタードローラは、トルクリミッタを介してシート給送方向とは反対方向の反シート給送方向に一定のトルクが付与され、シート給送方向及び反シート給送方向のいずれの方向にも回転可能に構成されている。そして、ローラニップ部に2枚以上のシートが進入した場合は、リタードローラが反シート給送方向に回転することで、シートが2枚以上重なって送り出されるというシートの重送を回避することができる(特許文献1参照)。
特開平04−286558号公報
しかし、特許文献1記載の給送装置を含むリタードローラ分離方式では、裁断不良部を有するシートを1枚ずつ分離して給送することは困難であった。ここで裁断不良部とは、シートを裁断する場合にシートを裁断する刃でシート裁断面が裁断方向へ引っ張られ、裁断されたシートの端部に折れ、曲がり、盛り上がり等が発生している部分である。シートの裁断は、複数枚のシートを重ねて行うため、シートの同じ場所に裁断不良部が存在している可能性が高い。
すなわち、シートのシート給送方向の前後端部における裁断不良部は、以下の4種類に分類される。
(1)シート搬送方向後端側に上向きの裁断不良部がある状態。
(2)シート搬送方向先端側に下向きの裁断不良部が存在している状態。
(3)シート搬送方向後端側に下向きの裁断不良部が存在している状態。
(4)シート搬送方向先端側に上向きの裁断不良部が存在している状態。
続いて、上記(1)〜(4)の状態におけるシートの分離状態を説明する。ここで、上部シートは、ピックアップローラに接触しているシートのことであり、下部シートとは、ピックアップローラにより上部シートが給送されるときに、上部シートからの摩擦力と裁断不良部の抵抗力等によりローラニップ部へ給送されるシートである。
上記(1),(2)に示される2種類の状態の裁断不良部を有するシートでは、リタードローラが反シート給送方向に回転して下部シートが反シート給送方向に移動しようとしたときに、上部シート裁断不良部と下部シート裁断不良部とは係合しない。このため、上部シートと下部シートはローラニップ部で分離されて、1枚ずつ給送される。
一方、上記(3),(4)に示される2種類の状態の裁断不良部を有するシートでは、リタードローラが反シート給送方向に回転して下部シートが反シート給送方向に移動しようとしたときに、上部シート裁断不良部と下部シート裁断不良部とが係合する。このため、上部シートと下部シートとは互いに、ローラニップ部で分離される際の抵抗となり、分離できずに重ねて給送される重送の発生率が高くなってしまう。
そこで本発明は、上部シート裁断不良部と下部シート裁断不良部の向きに拘わらず、上下シートを確実に分離して、1枚ずつ確実に給送することを可能にしたシート給送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、シート給送装置において、複数のシートを積載するシート積載部と、前記シート積載部に積載されたシートを給送する給送回転体と、前記給送回転体により送り出されたシートをシート給送方向に搬送する第1回転体、及び、トルクリミッタを介して前記第1回転体より速い回転速度でシート給送方向に回転するように回転付与され且つ前記給送回転体で送り出されたシートが1枚のときには前記第1回転体と同速度で回転する第2回転体を有するシート分離手段と、前記シート分離手段を駆動する駆動手段と、前記給送回転体で送り出されたシートが複数枚のときには、前記第2回転体側のシートが前記トルクリミッタの作用で前記第1回転体側のシートよりもシート給送方向に突出した後、前記駆動手段を制御して前記第2回転体をシート給送方向と反対の方向に回転させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によると、送り出されたシートが複数枚のとき、第2回転体に接しているシートを第1回転体側のシートよりも突出させてから反対方向に戻すので、重なっている上部シート裁断不良部と下部シート裁断不良部を確実に離反させることができる。これにより、裁断不良部の向きに拘わらず、シートを確実に分離して、1枚ずつ確実に給送することができる。
本発明に係る画像形成装置としてのレーザビームプリンタを示す概略断面図。 本発明に係る第1の実施形態におけるリタードローラ分離方式のシート給送装置の主要構成を示す斜視図。 第1の実施形態におけるリタードローラ分離方式のシート給送装置の主要構成を示す正面図。 (a)〜(d)はローラニップ部でのシート分離時の動作説明図。 第1の実施形態における作動を説明するためのフローチャート図。 本発明に係る第2の実施形態におけるリタードローラ分離方式のシート給送装置の主要構成を示す斜視図。 第2の実施形態におけるリタードローラ分離方式のシート給送装置の主要構成を示す正面図。 第2の実施形態における作動を説明するためのフローチャート図。 (a)はシート給送方向の前後端部における裁断不良部の説明図、(b)〜(e)はシート給送方向の前後端部における裁断不良部の模式図。 (a)〜(c)はローラニップ部上で分離されるシートの状態を説明する模式図。
以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて詳細に説明する。まず、図1を用いて、シート給送装置を備えた画像形成装置について説明する。なお、図1は、本発明に係る画像形成装置としてのレーザビームプリンタを示す概略断面図である。
<第1の実施形態>
図1に示すように、フルカラーの画像形成装置としてのレーザビームプリンタ201(以下、プリンタという)は、画像形成装置本体としてのプリンタ本体201A(以下、装置本体という)を備えている。装置本体201Aは、シートPに画像を形成する画像形成部201Bと、定着部220と、装置本体201Aの上方に略水平に設置された上部装置としての画像読取装置202とを有している。装置本体201Aには、装置各部を統括的に制御する制御手段としての制御部24が配設されている。
画像読取装置202と装置本体201Aとの間には、シート排出用の排紙空間Sが形成されている。排紙空間Sの下方にはトナーカートリッジ215が配置され、装置本体201Aの下部には、シートPを積載する複数のシート積載部230が配置されている。
画像形成部201Bは、4ドラムフルカラー方式を採用しており、レーザスキャナ210と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー画像を形成する4個のプロセスカートリッジ211を有している。
ここで、各プロセスカートリッジ211は、感光体としての感光体ドラム212、帯電手段としての帯電器213、現像手段としての現像器214、及びクリーニング手段としてのクリーナ(不図示)を備えている。また、画像形成部201Bは、プロセスカートリッジ211の上方に中間転写ユニット201Cを備えている。
中間転写ユニット201Cは、駆動ローラ216a及びテンションローラ216bに巻き掛けられた像担持体としての中間転写ベルト216を備えている。また、中間転写ユニット201Cは、中間転写ベルト216の内側に設けられ、感光体ドラム212に対向した位置で中間転写ベルト216の内面に当接する1次転写ローラ219を備えている。中間転写ベルト216は、フィルム状部材で構成され、各感光体ドラム212に当接している。中間転写ベルト216は、不図示の駆動部により駆動される駆動ローラ216aによって矢印方向に回転する。
1次転写ローラ219から中間転写ベルト216に正極性の転写バイアスを印加することにより、感光体ドラム212上の負極性を持つ各色トナー像が順次中間転写ベルト216に多重転写される。これにより、中間転写ベルト上にはカラー画像が形成される。なお、中間転写ユニット201Cの駆動ローラ216aと対向する位置には、中間転写ベルト上に形成されたカラー画像をシートPに転写する2次転写部を構成する2次転写ローラ217が設けられている。
さらに、2次転写ローラ217の上部に定着部220が配置され、この定着部220の左上部には、第1排紙ローラ対225a、第2排紙ローラ対225b、及び反転排紙部としての両面反転部201Dが配置されている。この両面反転部201Dは、正逆転可能なシート反転搬送ローラとしての反転ローラ対222、及び一面に画像が形成されたシートを再度、画像形成部201Bに搬送する再搬送通路R等を有している。
各シート積載部230のシート給送方向下流側には、ピックアップローラ1と、フィードローラ2及びリタードローラ3により構成されるシート分離手段としての分離ローラ対25とが配置されている。分離ローラ対25の下流には、送り出されたシートPを2次転写部に搬送する搬送ローラ対26が配置されている。
続いて、本実施形態におけるシート給送装置について説明する。なお、図2は本実施形態におけるリタードローラ分離方式のシート給送装置の主要構成を示す斜視図である。図3は、本実施形態におけるリタードローラ分離方式のシート給送装置の主要構成を示す正面図である。図4(a)〜(d)は、ローラニップ部Nでのシート分離時の動作説明図である。
まず、分離ローラ対25を駆動する駆動機構について説明する。なお、フィードローラ2は、シート給送手段である給送回転体としてのピックアップローラ1により送り出されたシートをシート給送方向Hに搬送する第1回転体を構成する。リタードローラ3は、トルクリミッタ10を介してフィードローラ2より速い回転速度でシートを給送する方向に回転するように回転付与され且つピックアップローラ1で送り出されたシートが1枚の時はフィードローラ2と同速度で回転する第2回転体を構成する。また、シート積載部230、分離ローラ対25及びピックアップローラ1等により、シート給送装置が構成されている。
図2に示すように、駆動機構は、フィードローラ2の中心に一端部が連結されたフィードローラ駆動軸112と、フィードローラ駆動軸112の他端部に取り付けられたプーリ121とを有している。更に駆動機構は、不図示の本体フレームに支持されたフィードローラ駆動モータ118を有している。
フィードローラ駆動モータ118の回転軸には駆動プーリ119が取り付けられ、駆動プーリ119とプーリ121との間に駆動ベルト120が巻き掛けられている。フィードローラ2のギヤ部に噛合した入力ギヤ109を介してピックアップローラギヤ111、つまりピックアップローラ1にフィードローラ2の回転が伝達される。ピックアップローラ1は、シート積載部230に積載されたシートを給送する給送回転体を構成している。
また駆動機構は、リタードローラ3の中心にトルクリミッタ10を介して一端部が連結されたリタードローラ駆動軸106と、リタードローラ駆動軸106の他端部にカップリング108を介して取り付けられたプーリ117とを有している。更に駆動機構は、不図示の本体フレームに支持されたリタードローラ駆動モータ114を有している。リタードローラ駆動モータ114の回転軸には駆動プーリ115が取り付けられ、駆動プーリ115とプーリ117との間に駆動ベルト116が巻き掛けられている。
なお、第1駆動モータとしてのリタードローラ駆動モータ114と第2駆動モータとしてのフィードローラ駆動モータ118により、シート分離手段としての分離ローラ対25を駆動する駆動手段が構成される。
駆動機構は、リタードローラ駆動軸106の中央部分にてリタードローラ駆動軸106と平行に延びるように不図示の本体フレームに支持されたリタードローラ加圧部材103を有している。リタードローラ駆動軸106は、リタードローラ加圧部材103により軸支されている。
リタードローラ加圧部材103は、第1軸部104と第2軸部105とが本体フレームに固定された第1支持板101と第2支持板102とにより回転可能に支持されている。リタードローラ加圧部材103は、中央部をバネ107によってフィードローラ2の方向にリタードローラ駆動軸106とともに常時加圧されている。
フィードローラ駆動モータ118は、図3における矢印A方向(図2では時計回り方向)に回転する。この回転は、フィードローラ駆動モータ118の回転軸に取り付けられた駆動プーリ119と、この駆動プーリ119に巻き掛けられた駆動ベルト120とを介してプーリ121に伝えられる。そして、本体フレーム(不図示)に軸支されたフィードローラ駆動軸112がプーリ121により回転され、フィードローラ2に回転が伝達される。このように、フィードローラ2及びピックアップローラ1は、フィードローラ駆動モータ118が駆動すると回転する。
また、リタードローラ駆動モータ114から駆動プーリ115及び駆動ベルト116を介してプーリ117に回転が伝えられ、更にこの回転がカップリング108を介してリタードローラ駆動軸106に伝達される。そして、リタードローラ駆動軸106の回転がトルクリミッタ10を介してリタードローラ3に伝達される。
リタードローラ駆動モータ114は、図3の矢印B方向に回転するときにリタードローラ3を、シート給送方向Hにシートを給送する方向(図3の時計回り方向)に回転させる。またリタードローラ駆動モータ114は、図3の矢印C方向に回転するときにリタードローラ3を、シート給送方向とは反対方向の反シート給送方向I(図2)にシートを送る方向(図3の反時計回り方向)に回転させる。
以下、シート給送方向Hにシートを給送する方向の回転をシート給送方向の回転と言い、反シート給送方向Iにシートを送る方向の回転を反シート給送方向の回転と言う。
以上のように、本実施形態におけるリタードローラ駆動軸106は、制御部24の制御でリタードローラ駆動モータ114の正逆回転を切換えることにより、正転と逆転とに切換えられる。
リタードローラ駆動軸106に配置されるトルクリミッタ10を介してリタードローラ3が回転させられて重送を防止する構成において、用いられるトルクリミッタ10は、正転及び逆転方向に一定以上のトルクが掛かった場合に空転する構成を備える。
ローラニップ部Nに進入したシートが1枚の場合には、リタードローラ3がシートから受ける負荷が大きい。そのため、トルクリミッタ10の駆動伝達が切れて、リタードローラ3はシートに従動して、シートをシート給送方向Hに給送する方向に回転する。
一方、ローラニップ部Nに複数枚のシートが進入した場合には、リタードローラ3がシートから受ける負荷が小さいため、トルクリミッタ10の駆動伝達が切れることがない。そのため、リタードローラ3は、シートを反シート給送方向Iに送る方向に回転して、リタードローラ側のシートから順に戻してシートを1枚ずつに分離する。
次に、本実施形態におけるシート給送動作について説明する。なお、図5は、本実施形態の作動を説明するためのフローチャート図である。
まず、図5に示すように給送処理がスタートすると、制御部24は、給送動作を開始し(S1)、不図示のソレノイドの作動でピックアップローラ1をシート最上面に当接させる。
引き続き、ステップS2にて、制御部24がフィードローラ駆動モータ118を図3の矢印A方向に回転(正転)開始させると、フィードローラ2とピックアップローラ1とがシートをシート給送方向Hに給送する方向(図3の反時計回り方向)に回転する。
同時に制御部24は、リタードローラ駆動モータ114を図3の矢印B方向に回転(正転)開始させる。このとき、制御部24は、リタードローラ3のシート給送方向へのローラニップ部での周速度が、フィードローラ2のシート給送方向へのローラニップ部での周速度よりも速くなるように、シートをシート給送方向Hに給送する方向へ回転させる。これにより、フィードローラ2、ピックアップローラ1及びリタードローラ3が、シートをシート給送方向Hに給送する方向へ同時に回転する。
シートの先端がピックアップローラ1でローラニップ部Nに進入させられると、制御部24は、所定のタイミングで(S3)、リタードローラ駆動モータ114の回転方向を、図3の矢印C方向に切換える(S4)。即ち、フィードローラ駆動モータ118の回転開始から、シート先端がローラニップ部Nに進入して一定時間が経過した時点で、制御部24は、リタードローラ駆動モータ114の回転方向を図3の矢印C方向に切換える。このように本実施形態の制御部24は、ピックアップローラ1で送り出されたシートが複数枚の場合に、一旦突出したリタードローラ3側のシートを反対方向に戻すタイミングを、一定の時間経過で決定している。
そして、制御部24は、リタードローラ3の回転を、シートを反シート給送方向Iに送る方向に切換えた後、給送動作を停止する。なお、リタードローラ3の切換えタイミングは、一定時間の経過で判断するのでなく、ローラニップ部Nにシートが進入したことを検知する検知部材を配置し、この検知部材の検知に基づいて切換える構成としてもよい。
シート給送時において、シート1枚のみがローラニップ部Nに搬送されたときは、リタードローラ3と同軸上に配置されたトルクリミッタ10がシートに連れ回りして空転する。このため、リタードローラ3がフィードローラ2とともにシートを給送する方向に回転して、シートを送り出す。
一方、シート2枚以上がローラニップ部Nに搬送されたときは、フィードローラ2に接していない下部側のシートを、トルクリミッタ10の作用トルクで一旦シート給送方向へ送った後、リタードローラ3が反シート給送方向に逆回転する。そのため、フィードローラ2に接していないシートをシート積載部230内に戻すことができ、シートは1枚に分離されて搬送される。
ここで、本発明を適用しない場合に、裁断不良に起因して発生する給送不良について、図9及び図10を参照して説明する。なお、図9(a)はシート給送方向の前後端部における裁断不良部の説明図、図9(b)〜(e)はシート給送方向の前後端部における裁断不良部の模式図である。図10は、ローラニップ部上で分離されるシートの状態の説明図である。
即ち、本発明を適用しないリタードローラ分離方式では、図9(a)に示される裁断不良部300があるシートを1枚ずつ分離して給送することは困難であった。裁断不良部とは、シートを裁断するときに、シートを裁断する刃によりシート裁断面が裁断方向へ引っ張られ、裁断されたシートの端部に折れ、曲がり、盛り上がり等が発生している部分である。シートの裁断は、複数枚のシートを重ねて行うため、シートの同じ場所に裁断不良部が存在している可能性が高い。
シート給送方向前後端部に裁断不良部がそれぞれ上向き・下向きに存在しているシートが2枚重なっている状態を、裁断不良部300を模式化して表わしたものを図9(b)〜(e)に示す。即ち、シートのシート給送方向の前後端部における裁断不良部は、図9(b)〜(e)に示される4種類に分類される。
図9(b)は、シート搬送方向後端側に上向きの裁断不良部がある状態を、図9(c)は、シート搬送方向先端側に下向きの裁断不良部が存在している状態をそれぞれ表わしている。図9(d)は、シート搬送方向後端側に下向きの裁断不良部が存在している状態を、図9(e)は、シート搬送方向先端側に上向きの裁断不良部が存在している状態をそれぞれ表わしている。
図9(b),(c),(d),(e)において、上部シート301は、ピックアップローラに接触しているシートである。また、下部シート302は、ピックアップローラにより上部シート301が給送されるときに、上部シート301からの摩擦力と裁断不良部の抵抗力等によりローラニップ部に向けて送り出されるシートである。
図9(b),(c)に示される2種類の裁断不良部を有するシートでは、リタードローラが反シート給送方向に回転して下部シート302が反シート給送方向に移動しようとしても、上部シート裁断不良部303と下部シート裁断不良部304とは係合しない。このため、ローラニップ部で分離され、1枚ずつ給送される。
一方、図9(d),(e)における2種類の裁断不良部を有するシートでは、リタードローラが反シート給送方向に回転し下部シート302が反シート給送方向に移動しようとしたとき、上部シート裁断不良部303と下部シート裁断不良部304とが係合する。このため、上部シート301と下部シート302とが互いに、ローラニップ部で分離される際の抵抗となり、シートが分離されずに重ねて給送される重送の発生率が高くなる。
次に、裁断不良によりシート給送方向に、図9(e)に示すような裁断不良部があるシートの場合について、図4を参照して説明する。
図9(e)に示す裁断不良部では、2枚重ねられたシートのシート給送方向先端側に上向きの裁断不良部303,304が存在している。ここでは、図9(e)に示す裁断不良部を有するシートの場合について説明するが、図9(d)に示すような後端部下向きの裁断不良部303,304を有するシートの場合も、同様に説明することができる。
即ち、シートの先端を図4(a)のように、ピックアップローラ1によりローラニップ部Nへ給送し、リタードローラ3をリタードローラ駆動モータ114によりシート給送方向へ回転させることで、図4(b)のようにローラニップ部Nに確実に進入させる。
次に、下部シート302がシート給送方向へ移動しようとした場合は、上部シート裁断不良部303と下部シート裁断不良部304とが係合しないため、下部シート302は上部シート301から分離される。このため、フィードローラ2よりも速く回転するリタードローラ3により、下部シート302は図4(c)のように上部シート301を追い抜いてシート給送方向に移動する。
この際、一度分離された裁断不良部303,304の係合部分は若干変形し、その変形の仕方が互いに異なる。さらに、リタードローラ3が所定のタイミング、即ち、フィードローラ駆動モータ118の回転開始から、シート先端がローラニップ部Nに進入する一定時間の経過時点で、リタードローラ駆動モータ114の逆転により反シート給送方向への回転に切換わる。
この際、係合部分は互いに異なる変形をしているため、上部シート裁断不良部303と下部シート裁断不良部304とは分離前のようには係合しない。そのため、分離されて戻され、上部及び下部シート301,302は、図4(d)に示すように1枚ずつ給送される。なお、図9(b),(c)に示すような裁断不良部の場合は、従来と同様の構成によっても分離可能である。
即ち、図10(a)に示すように、ローラニップ部N上にシート301,302が2枚給送された場合、以下のようになる。つまり、ローラニップ部上でのシート給送方向の速度がリタードローラ3の方がフィードローラ2より速いときには、図10(b)に示すように、リタードローラ3により下部シート302がシート給送方向に移動させられる。
裁断不良部は、一回分離されると若干変形しその変形の仕方は互いに異なるため、裁断不良部の形状は、上部シート裁断不良部303と下部シート裁断不良部304とで一致することは少ない。よって、リタードローラ3が反シート給送方向への回転に切換わった後は、図10(c)に示すように上部シート301と下部シート302との裁断不良部303,304は互いに係合せず、分離されて1枚ずつ給送される。
また本実施形態では、リタードローラ3を反シート給送方向へ回転させるときに、リタードローラ3の反シート給送方向のローラニップ部上での速度を、フィードローラ2の速度よりも遅く設定する。これにより、アクチュエータとしてのリタードローラ駆動モータ114の負荷を低減することができる。
本実施形態では、制御部24により、リタードローラ3のローラニップ部での反シート給送方向への周速度(回転速度)を、フィードローラ2のローラニップ部Nでの周速度よりも遅くなるように設定する。このため、逆転して下部シート302を戻す際のリタードローラ駆動モータ114の負荷を低減することができる。
本実施形態では、ピックアップローラ1で送り出されたシートが複数枚のときには、リタードローラ側(第2回転体側)のシートがトルクリミッタ10の作用でフィードローラ側(第1回転体側)のシートよりもシート給送方向に突出する。この後、制御部24は、駆動手段としてのリタードローラ駆動モータ114及びフィードローラ駆動モータ118を制御して、リタードローラ3をシート給送方向と反対の方向に回転させる。
本実施形態では、リタードローラ3のシート給送方向へのローラニップ部上の速度を、フィードローラ2のシート給送方向へのローラニップ部上の速度よりも速くなるように設定している。そのため、図9(d),(e)に示す2種類の裁断不良部303,304を持つシート301,302の場合、リタードローラ3がシート給送方向へ回転し、下部シート302がシート給送方向へ移動するとき、裁断不良部303,304は係合しない。よって、下部シート302が上部シート301と分離されることで、上部シート301を追い抜いて一旦シート給送方向へ移動する。
以上の本実施形態では、送り出されたシートが複数枚のとき、リタードローラ3に接しているシートをフィードローラ2側のシートよりも突出させてから反対方向に戻す。このため、重なっている上部シート裁断不良部303と下部シート裁断不良部304を確実に離反させることができる。これにより、裁断不良部の向きに拘わらず、シートを確実に分離して、1枚ずつ確実に給送することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。図6は、本実施形態におけるリタードローラ分離方式のシート給送装置の主要構成を示す斜視図である。図7は、本実施形態におけるリタードローラ分離方式のシート給送装置の主要構成を示す正面図である。なお、本実施形態において前述の第1の実施形態と共通の機能を有する構成部分には、同じ符号を付してその説明を省略する。
まず、本実施形態の駆動伝達構成について説明する。即ち、図6に示す、本体フレーム(不図示)に支持された駆動モータ151は、制御部24の制御により、図6の反時計回り方向(図7の矢印D方向)へのみ回転駆動されるように構成される。駆動モータ151は、第1回転体としてのフィードローラ2、第2回転体としてのリタードローラ3、及び給送回転体としてのピックアップローラ1への回転を発生させる。
本実施形態における駆動機構は、フィードローラ2の中心に一端部を連結されたフィードローラ駆動軸112と、フィードローラ駆動軸112の他端部に取り付けられた第7ギヤ161とを有している。この駆動機構は、フィードローラ(第1回転体)2及びリタードローラ(第2回転体)3から構成される分離ローラ対25を駆動する。
また駆動機構は、リタードローラ3の中心にトルクリミッタ10を介して一端部を連結されたリタードローラ駆動軸106と、リタードローラ駆動軸106の他端部にカップリング108を介して連結された第1軸162とを有している。更に駆動機構は、リタードローラ駆動軸106の中央部分にてリタードローラ駆動軸106と平行に延びるように不図示の本体フレームに支持されたリタードローラ加圧部材103を有している。リタードローラ駆動軸106は、リタードローラ加圧部材103により軸支されている。
更に駆動機構は、フィードローラ駆動軸112の延在方向に延びるように支持された第4駆動軸165と、この第4駆動軸165に平行に延びる第3軸164とを有している。第4駆動軸165の一端部には、第7ギヤ161と噛合する第6ギヤ160が取り付けられ、第4駆動軸165の他端部には、裏面にギヤ部を一体に有するプーリ段ギヤ154が取り付けられている。第3軸164の一端部には第3ギヤ157が取り付けられ、第3軸164の他端部には第1ギヤ155が取り付けられている。
駆動モータ151の回転軸には、モータプーリ152が取り付けられている。モータプーリ152とこれに近接するプーリ段ギヤ154とには、無端状の駆動ベルト153が巻き掛けられている。
カップリング108を介してリタードローラ駆動軸106に連結された第1軸162は、その中間部分に第5ギヤ159が取り付けられ、他端部にリタードローラ正転電磁クラッチ166が取り付けられている。また、不図示の本体フレームに第1軸162と平行に支持された第2軸163の一端部には第4ギヤ158が取り付けられ、他端部にはリタードローラ反転電磁クラッチ167が取り付けられている。
プーリ段ギヤ154は、第3軸164の他端部に取り付けられた第1ギヤ155に噛合し、かつ、本体フレーム(不図示)に支持された第2ギヤ156を介して正転電磁クラッチギヤ部166aに連係している。第3軸164の一端に取り付けられた第3ギヤ157は、反転電磁クラッチギヤ部167aに噛合している。反転電磁クラッチギヤ部167aと同軸上の第4ギヤ158が第5ギヤ159に噛合している。
なお、プーリ段ギヤ154、第6ギヤ160、第7ギヤ161、入力ギヤ109及びアイドラギヤ110等により、駆動モータ151からの回転をフィードローラ2及びピックアップローラ1に伝達するギヤ機構が構成される。また、リタードローラ正転電磁クラッチ166及びリタードローラ反転電磁クラッチ167により、駆動モータ151からの回転をリタードローラ3に、シート給送方向の回転及びその反対方向の回転として切換えて伝達するクラッチ機構が構成される。なお、駆動モータ151と、ギヤ機構27と、リタードローラ正転電磁クラッチ166及びリタードローラ反転電磁クラッチ167とにより、駆動手段が構成される。
以上の構成を有する駆動機構では、駆動モータ151が回転すると、その回転が、モータプーリ152と駆動ベルト153を介してプーリ段ギヤ154に伝えられる。そして、プーリ段ギヤ154の回転が、第1ギヤ155及び第3ギヤ157を介して反転電磁クラッチギヤ部167aに伝達され、第2ギヤ156を介して正転電磁クラッチギヤ部166aに伝達される。更に、駆動モータ151の回転は、第4駆動軸165、第6ギヤ160、第7ギヤ161及びフィードローラ駆動軸112を介して、シート給送方向への回転としてフィードローラ2に伝達される。
制御部24の制御でリタードローラ正転電磁クラッチ166がON(オン)とOFF(オフ)に切換えられることにより、第1軸162への駆動モータ151の回転の伝達が切換えられる。これにより、駆動モータ151からの正回転(正転)が、リタードローラ3に伝達される状態と遮断される状態とに切換えられる。
リタードローラ反転電磁クラッチ167がOFFで且つリタードローラ正転電磁クラッチ166がONである場合は、第2ギヤ156から第1軸162に図6の反時計回り方向(図7矢印E方向)への回転が伝達される。更に、この回転が第1軸162上のカップリング108を介してリタードローラ駆動軸106に伝達され、リタードローラ3がシート給送方向へ回転させられる。
また、制御部24の制御でリタードローラ反転電磁クラッチ167がONとOFFに切換えられることにより、第2軸163への駆動モータ151の回転の伝達が切換えられる。これにより、駆動モータ151からの逆回転(反転)が、リタードローラ3に伝達される状態と遮断される状態とに切換えられる。
リタードローラ正転電磁クラッチ166がOFFで且つリタードローラ反転電磁クラッチ167がONである場合、以下のようになる。つまり、第3ギヤ157から第2軸163、第4ギヤ158、第5ギヤ159及びカップリング108を介して、リタードローラ駆動軸106に図6の時計回り方向(図7矢印F方向)への回転が伝達される。このリタードローラ駆動軸106の回転が、リタードローラ3に反シート給送方向の回転として伝達される。
次に、ギヤの歯数とローラ径との関係について説明する。即ち、本実施形態では、第6ギヤ160の歯数より第7ギヤ161の歯数を多くし、フィードローラ駆動軸112の回転数を第4軸165の回転数よりも少なくしている。そして、プーリ段ギヤ154、第1ギヤ155、第2ギヤ156、第3ギヤ157、第4ギヤ158、第5ギヤ159、正転電磁クラッチギヤ部166a、反転電磁クラッチギヤ部167aの各歯数を、互いに等しく設定している。
この構成に加え、フィードローラ2とリタードローラ3の各直径を互いに等しくする。これにより、リタードローラ3をシート給送方向に回転させたとき、リタードローラ3をフィードローラ2よりも速い速度で回転させることができる。
次に、本実施形態におけるシート給送動作について説明する。なお、図8は、本実施形態における作動を説明するためのフローチャート図である。
まず、給送処理がスタートすると、制御部24は、給送動作を開始し(S11)、不図示のソレノイドの作動でピックアップローラ1をシート最上面に当接させる。引き続き、ステップS12において、制御部24は、駆動モータ151を図7の矢印D方向に回転開始させ、フィードローラ2とピックアップローラ1とをシート給送方向に回転開始させる。
同時に、制御部24は、リタードローラ正転電磁クラッチ166をONすると共にリタードローラ反転電磁クラッチ167をOFFし、第2軸163をフリー状態にしながらリタードローラ駆動軸106を図7の矢印E方向に正回転させる。これにより、フィードローラ2、ピックアップローラ1、リタードローラ3が同時にシート給送方向に回転する。
この際、リタードローラ3のシート給送方向での周速度が、フィードローラ2のシート給送方向での周速度よりも速く設定されているため、第1の実施形態の場合と同様に、下部シート302が上部シート301より多くシート給送方向に移動する。
そして、ピックアップローラ1で送り出されたシートがその先端をローラニップ部Nに確実に進入する。更にステップS13で、所定のタイミング、即ち駆動モータ151の回転開始からシート先端がローラニップ部Nに進入する一定時間を経過した時点で、制御部24は上記正転電磁クラッチ166をOFFとしつつ上記反転電磁クラッチ167をONとする(S14)。これにより、フィードローラ2、ピックアップローラ1がシート給送方向に回転した状態で、リタードローラ駆動軸106が図7矢印F方向(反シート給送方向)に回転する。
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、一度分離された裁断不良部が一致して係合することが少ないため、上部シート裁断不良部303と下部シート裁断不良部304とが互いに係合せず、従って、分離されて1枚ずつ確実に給送される。
シートが図9(b),(c)のような裁断不良部303,304を有する場合は、本実施形態においても第1の実施形態と同様に、リタードローラ3が反シート給送方向へ反転するときに裁断不良部303,304が係合することは無い。このため、本実施形態においても、上部シート301と下部シート302を確実に分離することができる。
以上の説明では、駆動モータ151からリタードローラ3までのギヤ比を、リタードローラ3をシート給送方向Hにシートを給送する方向へ回転させるときと、反シート給送方向Iにシートを送る方向へ回転させるときとで等しくなるように設定した。しかし、反シート給送方向Iにシートを送る方向へ回転させるときのギヤ比を大きくして、反シート給送方向Iでの周速度を遅くすることで、駆動モータ151の負荷を低減する構成とすることもできる。
以上の本実施形態でも、制御部24は、送り出されたシートが複数枚のときには、以下のようにする。即ち、リタードローラ3側のシートがトルクリミッタ10の作用でフィードローラ2側のシートよりもシート給送方向に突出した後、駆動手段(27,151,166,167)を制御してリタードローラ3をシート給送方向と反対の方向に回転させる。このため、送り出されたシートが複数枚のときは、リタードローラ3側のシートをフィードローラ2側のシートよりも突出させてから反対方向に戻すので、重なっている裁断不良部303,304を確実に離反させることができる。これにより、裁断不良部の向きに拘わらず、シートを確実に分離して、1枚ずつ確実に給送することができる。
本実施形態は、2つの電磁クラッチ166,167を用いた構成を採用しているため、駆動モータ151を停止させることなくリタードローラ3の回転方向を変えることができる。従って、第1の実施形態と同様の効果が得られると共に、リタードローラ3の応答性をより良好にすることができる。
なお、以上の第1及び第2の実施形態では、一定時間経過した時点でリタードローラ駆動モータ114の回転を逆方向に切換え、或いは、一定時間経過した時点で2つの電磁クラッチ166,167を切換えていた。しかし、例えばローラニップ部Nへのシート進入を検知する検知センサ28を配置し、この検知センサ28のシート検知に基づいて電磁クラッチ166,167を切換える構成としてもよい(図7参照)。つまり、制御部24が、ピックアップローラ1で送り出されたシートが複数枚の場合に、一旦突出したリタードローラ3側のシートを反対方向に戻すタイミングを、検知手段としての検知センサ28でシートを検知することによって決定する。
本実施形態では駆動系に2つの電磁クラッチ166,167を用い、また第1の実施形態では駆動系に2つのモータ114,118を用いた構成について説明したが、駆動系の構成は、これに限定されるものではない。例えばこれらに代えて、リタードローラ3の回転方向をシート給送方向と反シート給送方向とに切換えることができる任意の駆動系を用いて行うことが可能である。
1,25,230…シート給送装置(給送回転体(ピックアップローラ),分離ローラ対,シート収容部)、2…第1回転体(フィードローラ)、3…第2回転体(リタードローラ)、10…トルクリミッタ、24…制御手段(制御部)、25…シート分離手段(分離ローラ対)、27,151,166,167…駆動手段(ギヤ機構,駆動モータ,クラッチ機構(リタードローラ正転電磁クラッチ,リタードローラ反転電磁クラッチ))、28…検知手段(検知センサ)、114,118…駆動手段(第1駆動モータ(リタードローラ駆動モータ),第2駆動モータ(フィードローラ駆動モータ))、201…画像表示装置(レーザビームプリンタ)、201B…画像形成部、301,302…シート(上部シート,下部シート)、N…ニップ部(ローラニップ部)、P…シート

Claims (6)

  1. 複数のシートを積載するシート積載部と、
    前記シート積載部に積載されたシートを給送する給送回転体と、
    前記給送回転体により送り出されたシートをシート給送方向に搬送する第1回転体、及び、トルクリミッタを介して前記第1回転体より速い回転速度でシート給送方向に回転するように回転付与され且つ前記給送回転体で送り出されたシートが1枚のときには前記第1回転体と同速度で回転する第2回転体を有するシート分離手段と、
    前記シート分離手段を駆動する駆動手段と、
    前記給送回転体で送り出されたシートが複数枚のときには、前記第2回転体側のシートが前記トルクリミッタの作用で前記第1回転体側のシートよりもシート給送方向に突出した後、前記駆動手段を制御して前記第2回転体をシート給送方向と反対の方向に回転させる制御手段と、を備える、
    ことを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記駆動手段は、
    前記第1回転体及び前記給送回転体をシート給送方向に回転させる第1駆動モータと、
    前記第2回転体をシート給送方向とその反対の方向とに回転させる第2駆動モータと、を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  3. 前記駆動手段は、
    前記第1回転体、前記第2回転体及び前記給送回転体への回転を発生させる駆動モータと、
    前記駆動モータからの回転を前記第1回転体及び前記給送回転体に伝達するギヤ機構と、
    前記駆動モータからの回転を前記第2回転体に、シート給送方向の回転及びその反対方向の回転として切換えて伝達するクラッチ機構と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記給送回転体で送り出されたシートが複数枚の場合に、一旦突出した前記第2回転体側のシートを反対方向に戻すタイミングを、一定の時間経過で決定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のシート給送装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記給送回転体で送り出されたシートが複数枚の場合に、一旦突出した前記第2回転体側のシートを反対方向に戻すタイミングを、シートを検知手段で検知することによって決定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のシート給送装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項記載のシート給送装置と、
    前記シート積載部から送り出されるシートに画像を形成する画像形成部と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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