JP6039438B2 - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、積載されたシートを給送するシート給送装置、及びこのシート給送装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機、プリンタ等の画像形成装置に用いられるシート給送装置には、リタードローラとフィードローラとにより、シートを1枚ずつ分離して給送する分離方式を適用したものがある。この方式では、給紙カセット内のシートを送り出すピックアップローラと、シート給送方向下流でピックアップローラと同期して同方向に回転するフィードローラと、フィードローラに所定の圧接力(リタード圧)で圧接するリタードローラとが設けられる。
上記分離方式では、フィードローラとリタードローラとの間の分離ニップ部で、シートを1枚ずつに分離する。リタードローラは、トルクリミッタを介してシート給送方向とは逆の方向に一定のトルクを付与される。これにより、分離ニップ部に2枚以上のシートが進入したとき、リタードローラがシート給送方向と逆の方向に回転することで、シートの重送を防止する。
近年、画像形成装置で使用されるメディア(シート)の中には、紙粉量が多いシートや、ローラの表面のゴムへのダメージを与え易い材質を含有するシートなどが使用されることが多くなってきている。そして、このようなメディアを使用する場合、ローラ表面が短時間で摩耗、劣化することがあり、ローラの寿命を短くする問題を招く。
ローラの摩耗、劣化が発生すると、ローラ表面の摩擦係数が低下する。これにより、リタードローラがフィードローラに対して十分に連れ回り回転しなくなることがある。その場合、リタードローラの連れ回り不良が発生している状態の分離ニップ部にシート先端が進入しようとすると、シート給送不良やシート先端の折れが発生するおそれがある。
この問題を防止するため、リタードローラによるシート給送方向とは逆の方向への回転駆動のタイミングを制御する技術が提案されている。この技術では、ピックアップローラで繰り出されたシートの先端が分離ニップ部を通過するまではリタードローラをシート給送方向に強制的に回転させておき、シート先端が分離ニップ部を通過してからリタードローラに逆方向の回転を与える。
これにより、シート給送方向に回転するフィードローラ及びリタードローラによりシート先端を分離ニップ部にスムーズに進入させると共に、分離ニップに進入したシートはリタードローラの逆回転により確実に1枚ずつ分離することができる。このため、ローラの摩耗や劣化が発生した場合であっても、シート給送不良やシート先端の折れの発生を防止することが可能となる(特許文献1参照)。
特開昭56−7847号公報
しかし、特許文献1記載の技術では、リタードローラをシート給送方向に回転させるために専用の電気部品(例えば電磁クラッチなど)を用いる必要がある。そのため、コスト的な制約のある装置では、使用することが困難であった。
本発明は、電磁クラッチ等の専用の電気部品を用いずに、リタードローラ等の分離ローラの摩耗や劣化が発生した場合でもシート給送不良やシート先端折れの発生を防止することが可能なシート給送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、シート給送装置において、シートが積載されるシート積載部と、前記シート積載部に積載されたシートをシート給送方向に送り出す給送ローラと、前記給送ローラで送り出されたシートをシート給送方向に搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに圧接して分離ニップ部を形成し、前記分離ニップ部に2枚以上のシートが送り込まれた際はシート給送方向と逆の方向に回転してシートを1枚ずつに分離する分離ローラと、シートをシート給送方向に送り出す方向の正回転を前記分離ローラに伝達可能な駆動入力ギヤと、前記分離ローラ側に設けられて前記駆動入力ギヤの前記正回転を前記分離ローラに伝達可能な分離ローラギヤと、を有し、前記駆動入力ギヤに、シートの先端が前記分離ニップ部を通過するまでは前記分離ローラギヤに噛み合い且つシートの先端が前記分離ニップ部を通過した後は前記分離ローラギヤから離脱するように、部分的に設けられた係脱ギヤ部を有するギヤ機構と、を備えたことを特徴とする。
本発明によると、電磁クラッチ等の専用の電気部品を用いずに、リタードローラ等の分離ローラの摩耗や劣化が発生した場合であってもシート給送不良やシート先端折れの発生を防止可能な装置構成を安価に実現することができる。
本発明に係る実施形態におけるレーザビームプリンタを示す概略断面図。 (a)〜(e)は本実施形態におけるシート給送装置の構成を示す図。 (a)〜(d)は本実施形態におけるシート給送装置のJOB開始前の状態を示す図。 (a)〜(d)は本実施形態におけるシート給送装置のリタードローラ強制正転終了直前の状態を示す図。 (a)〜(d)は本実施形態におけるシート給送装置のリタードローラ強制正転終了後の状態を示す図。 (a)〜(d)は本実施形態におけるシート給送装置の分離ニップ部に2枚のシートが進入した状態でのリタードローラ強制正転終了直前の状態を示す図。 (a)〜(d)は本実施形態におけるシート給送装置の分離ニップ部に2枚のシートが進入した状態でのリタードローラ強制正転終了後の状態を示す図。
<第1の実施形態>
以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて詳細に説明する。まず、図1を用いて、シート給送装置を備えた画像形成装置について説明する。なお、図1は、本発明に係る画像形成装置としてのレーザビームプリンタを示す概略断面図である。
図1に示すように、フルカラーのレーザビームプリンタ(以下「プリンタ」)1は、画像形成装置本体としてのプリンタ本体(以下「装置本体」)1Aを備えている。装置本体1Aは、画像形成部1Bと、定着手段としての定着部20と、装置本体1Aの上方に略水平に設置された上部装置としての画像読取装置2とを有している。装置本体1Aには、装置各部を制御する制御手段としての制御部18が配設されている。
画像読取装置2と装置本体1Aとの間には、シート排出用の排出空間Pが形成されている。排出空間Pの下方にはトナーカートリッジ15が配置され、装置本体1Aの下部には、シートSが積載される複数のシート積載部30が配置されている。
画像形成部1Bは、4ドラムフルカラー方式を採用しており、レーザスキャナ10と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー画像を形成する4個のプロセスカートリッジ11を有している。
ここで、各プロセスカートリッジ11は、感光体としての感光体ドラム12、帯電手段としての帯電器13、現像手段としての現像器14、及びクリーニング手段としてのクリーナ(不図示)を備えている。また、画像形成部1Bは、プロセスカートリッジ11の上方に中間転写ユニット1Cを備えている。
中間転写ユニット1Cは、駆動ローラ16a及びテンションローラ16bに巻き掛けられた像担持体としての中間転写ベルト16を備えている。また、中間転写ユニット1Cは、中間転写ベルト16の内側に設けられ、感光体ドラム12に対向した位置で中間転写ベルト16の内面に当接する1次転写ローラ19を備えている。中間転写ベルト16は、フィルム状部材で構成され、各感光体ドラム12に当接している。中間転写ベルト16は、不図示の駆動部により駆動される駆動ローラ16aによって矢印方向に回転する。
1次転写ローラ19から中間転写ベルト16に正極性の転写バイアスを印加することにより、感光体ドラム12上の負極性を持つ各色トナー像が順次中間転写ベルト16に多重転写される。これにより、中間転写ベルト上にはカラー画像が形成される。なお、中間転写ユニット1Cの駆動ローラ16aと対向する位置には、中間転写ベルト上に形成されたカラー画像をシートSに転写する2次転写部を構成する2次転写ローラ17が設けられている。
2次転写ローラ17の上部には定着部20が配置され、定着部20の左上部には、第1排出ローラ対25a、第2排出ローラ対25b、及び反転排出部としての両面反転部1Dが配置されている。両面反転部1Dは、正逆転可能なシート反転搬送ローラとしての反転ローラ対26、及び一面に画像が形成されたシートを再度、画像形成部1Bに搬送する再搬送通路R等を有している。なお、画像形成部1Bと、2次転写部(17)と、定着部20とにより、シート積載部30から送り出されるシートSに画像を形成する本発明に係る画像形成部が構成される。
各シート積載部30のシート給送方向の下流には、シート積載部30上に積載されたシートSを下流に給送するシート給送装置としてのシート給送部24が配設されている。
上記構成において、画像読取装置2で読み取られた画像情報又は不図示のパソコン等の外部機器から入力された画像情報は、画像処理された後、電気信号に変換されて画像形成部1Bのレーザスキャナ10に伝送される。
そして、画像形成部1Bでは、各プロセスカートリッジ11の感光体ドラム12の表面をレーザスキャナ10から射出されたイエロー、マゼンタ、シアン及びブラック成分色の画像情報に対応するレーザ光により走査する。これにより、帯電器13によって表面が所定の極性・電位に一様に帯電されている感光体ドラム12の表面が順次露光され、各プロセスカートリッジ11の感光体ドラム上に、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの静電潜像が順次形成される。
この後、静電潜像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色トナーにより現像して可視化すると共に、1次転写ローラ19に印加した1次転写バイアスにより、各感光体ドラム上の各色トナー像を中間転写ベルト16に順次重ね合わせて転写する。これにより、中間転写ベルト16上にトナー画像が形成される。
一方、シート給送部24から送り出されたシートSは、レジストレーションローラ対40を通過し、駆動ローラ16aと2次転写ローラ17とにより構成される2次転写部へ送られる。2次転写部では、画像形成部1Bで形成されたトナー像がシートS上に一括して転写される。
引き続き、このようにトナー像を転写されたシートSは、定着部20に搬送され、定着部20で熱及び圧力を受け、トナー像をカラー画像として定着される。この後、カラー画像が定着されたシートSは、第1排出ローラ対25aによって排出空間Pに排出され、排出空間Pの底面に突出形成された積載部23に積載される。
次に、図2を用いて、本実施形態におけるシート給送部24の構成及び動作の概要について説明する。なお、図2(a)はシート給送部24の概略断面図、図2(b)はシート給送部24のスラスト方向の関係を示した図、図2(c),(d),(e)はそれぞれ、図2(b)におけるA−A線、B−B線、C−C線で断面して各矢視方向に見た断面図である。
シート給送部24は、ピックアップローラ62と、フィードローラ60及びリタードローラ61により構成されるシート分離手段としての分離ローラ対22とを有している。分離ローラとしてのリタードローラ61は、リタードローラ側(分離ローラ側)に設けられて駆動入力ギヤ67の正回転をリタードローラ61に伝達可能な分離ローラギヤとしてのリタードローラギヤ71を有する。分離ローラ対22の下流には、送り出されたシートSを2次転写部に搬送する搬送ローラ対21が配置されている。
ピックアップローラ62は、シート積載部30に積載されたシートSをシート給送方向Hに送り出す給送ローラを構成する。フィードローラ60は、ピックアップローラ62で送り出されたシートSを搬送する搬送ローラを構成する。
リタードローラ61は、フィードローラ60に接して分離ニップ部63を形成した状態でシートSをシート給送方向Hに送る方向に回転する。リタードローラ61は、分離ニップ部63に2枚以上のシートSが送り込まれた際にはシート給送方向と逆の方向に回転してシートSを1枚ずつに分離する分離ローラを構成する。
本実施形態において、シート給送方向HにシートSを給送する方向の回転を正回転と言い、シート給送方向と逆方向IにシートSを送る方向の回転を逆回転と言う。
図2(a)〜(e)に示すように、シート給送部24において、ピックアップローラ62は、積載されたシート束Sにおける最上位シートS1のシート給送方向Hの下流側に当接している。ピックアップローラ62は、フィードローラ60とリタードローラ61との圧接で形成される分離ニップ部63まで最上位シートS1を送り出す。その後、最上位シートS1は、分離ニップ部63から受ける給送力によって送り出される。
ここで、シート給送部24の特徴である、電磁クラッチ等の電気部品を用いず且つ戻し駆動(例えば給送モータMの逆転駆動)を用いずに、リタードローラ61に一定時間、強制的に順方向回転させた後の逆回転を実現する構成について説明する。
すなわち、シート給送部24は、ギヤ機構28を備えている。ギヤ機構28は、ピックアップローラギヤ(第1の伝達ギヤ)66、駆動入力ギヤ67、係脱ギヤ部67b1、アイドラギヤ70、リタードローラギヤ71、フィードローラギヤ(第2の伝達ギヤ)68、ピックアップアイドラギヤ65等を有している。ギヤ機構28は、給送モータMで発生された正回転を、駆動入力ギヤ67からピックアップローラ62、フィードローラ60及びリタードローラ61にそれぞれ伝達する。
駆動入力ギヤ67は、軸方向で互いに隣接する全歯部67aと欠歯部67bとに分かれて構成されている。この駆動入力ギヤ67は、一方向にのみ回転(正回転)する給送モータMから駆動を受けて回転し、係脱ギヤ部67b1、アイドラギヤ70及びリタードローラギヤ71を介して正回転をリタードローラ61に伝達する。
全歯部67aは、フィードローラギヤ68と噛み合ってフィードローラギヤ68に駆動を伝達し、フィードローラギヤ68を一端部に固定支持するフィードローラ軸69を介して他端部のフィードローラ60を回転させる。
フィードローラ軸69上には、フィードローラ60に隣接してピックアップローラ入力ギヤ64が固定されている。ピックアップローラ入力ギヤ64は、ピックアップアイドラギヤ65を介して、ピックアップローラ62と同軸上に取り付けられたピックアップローラギヤ66に駆動を伝達する。このため、正回転を発生する給送モータMの駆動で、フィードローラ60と共にピックアップローラ62を同期回転させることができる。
駆動入力ギヤ67の欠歯部67bでは、円周上の一部のみに係脱ギヤ部67b1が形成され、係脱ギヤ部67b1からアイドラギヤ70を介して、リタードローラ61と同軸上に取り付けられたリタードローラギヤ71に駆動が伝達される。
駆動入力ギヤ67に設けられた係脱ギヤ部67b1は、シート先端が分離ニップ部63を通過するまではリタードローラギヤ71に噛み合い、シート先端が分離ニップ部63を通過した後はリタードローラギヤ71から離脱するように部分的に設けられる。つまり、係脱ギヤ部67b1は、送り出されるシートSの先端が分離ニップ部63を通過するまではリタードローラ61と同軸のリタードローラギヤ71に噛み合って正回転を伝達する。そして係脱ギヤ部67b1は、シートSの先端が分離ニップ部63を通過した後にリタードローラギヤ71との噛み合いを解除する。
なお、ピックアップローラ62の軸、ピックアップアイドラギヤ65の軸、フィードローラ軸69、リタードローラ軸72、駆動入力ギヤ67の軸67c、アイドラギヤ70の軸等は、不図示の支持手段を介して装置本体1A側に支持されている。
リタードローラ軸72は、装置本体1Aに回転可能に支持されると共に、一端部にリタードローラ61が固定され、且つ、装置本体1Aに設けられた固定部75に支持されたトルクリミッタ74に他端部が連結されている。さらに、リタードローラ軸72上には、リタードローラ61とトルクリミッタ74との間にリタードローラギヤ71が固定されている。
駆動入力ギヤ67の欠歯部67bに伝達された回転は、係脱ギヤ部67b1からアイドラギヤ70を介してリタードローラギヤ71に伝達されて、リタードローラ61に伝達される。リタードローラ軸72上におけるリタードローラギヤ71とトルクリミッタ74間には、トーションコイルばね73が配置されている。
トーションコイルばね73は、一端がリタードローラギヤ71に連結され、他端がトルクリミッタ74に連結されている。トルクリミッタ74には、円筒状の外部部品の内部に、外部部品より小径の内輪部材を挿入し、且つ外部部品と内輪部材との間にコイルばねを介在した周知の構造のものを使用することができる。この場合、上記トーションコイルばね73の他端は、トルクリミッタ74の内輪部材に連結されている。このトルクリミッタ74は、内輪部材と外部部品との間に作用するトルクが小さいときには、内輪部材と外部部品とが一方向において連れ回り回転し、トルクが大きくなると、一定のトルクを保持しながら相対回転する。そして、外部部品に対して内輪部材が逆回転したときには、両者はロックする。なお、トーションコイルばね73及びトルクリミッタ74により、トーション機構が構成されている。
トーションコイルばね73は、ギヤ機構28により正回転を付与される間若しくはフィードローラ60の回転に連れ回り回転する間に、リタードローラ61への戻し回転力をチャージする。つまり、トーションコイルばね73を有するトーション機構は、正回転を付与されて回転する際にトルクリミッタ74を介してリタードローラ61を正回転とは逆の方向に回転させる逆回転力をチャージする。そして、正回転の付与が解除された時点でリタードローラ61に逆回転力を付与する。
トーションコイルばね73は、正回転を付与されて回転するリタードローラ61により巻き締められるようにその巻き方向が設定されている。
駆動入力ギヤ67の欠歯部67bに隣接する位置には、駆動入力ギヤ67が1回転したことを検知するためのホームポジションセンサ76が配置されている。ホームポジションセンサ76による検知信号は、制御手段としての制御部18に送信される。制御部18は、検知信号に基づいて給送給送モータMの駆動を制御する。
以上の本実施形態では、シート給送開始時から所定時間だけギヤ機構28からリタードローラ61に駆動が伝達されて、給送されるシートSの先端が分離ニップ部63を通過した後、リタードローラ61への駆動伝達が遮断される。トーションコイルばね73及びトルクリミッタ74は、リタードローラ61を逆回転させる方向へ回転負荷を発生させる。トルクリミッタ74は、リタードローラ61がシート給送方向に回転する際、トーションコイルばね73を介してリタードローラ61に回転負荷を与える。
以上の構成を備えるシート給送部24において所望の動作を実現する構成について、図3〜図7を参照して動作順を追って詳細に説明する。なお、図3〜図7の夫々において、(a)はシート給送部24のスラスト方向の関係を示した図(図2(b)に相当)、図3〜図7(b),(c),(d)は夫々、図3〜図7(a)をD−D線〜X−X線のそれぞれで断面して矢視方向に見た図である。
図3(a)〜(d)は、シートの給送開始前の状態を示している。この状態において装置本体1Aの不図示の操作パネルやパソコン等の外部入力手段からのシート給送開始信号が制御部18に入力されると、制御部18が給送モータMを制御して駆動入力ギヤ67を回転させる。
図3(a)〜(d)において、駆動入力ギヤ67の全歯部67aからフィードローラギヤ68に駆動が伝達され、フィードローラ軸69が回転する。これにより、フィードローラ60及びピックアップローラ62が回転することで、シート束Sの最上位シートS1が分離ニップ部63に向けて給送される。
一方、欠歯部67bの係脱ギヤ部67b1からアイドラギヤ70、リタードローラギヤ71を介してリタードローラ軸72に駆動が伝達されるため、リタードローラ61もシート給送方向に回転する。
すなわち、給送開始の直後は、フィードローラ60、リタードローラ61、ピックアップローラ62の全てがシート給送方向に回転している。全てのローラ60,61,62がシート給送方向に回転している状態は、駆動入力ギヤ67の欠歯部67bの係脱ギヤ部67b1がアイドラギヤ70と噛み合っている間(図3(a)〜(d)から図4(a)〜(d)の状態まで)続く。
この全てのローラがシート給送方向に回転している間に給送されるシートSは、分離ニップ部63に先端をスムーズに進入させ、先端にダメージを与えられることなく、分離ニップ部63を円滑に通過する。
また、全てのローラがシート給送方向に回転している間に、トーションコイルばね73は巻き締められていき、十分に巻き締められるとリタードローラギヤ71とトルクリミッタ74とが一体となる。その後、リタードローラ61及びリタードローラギヤ71は、駆動入力ギヤ67の欠歯部67bからの駆動を受けて、トルクリミッタ74の力に打ち勝ちながら強制的に回転させられる。
更に駆動入力ギヤ67が回転し、図5(a)〜(d)に示すように、欠歯部67bの係脱ギヤ部67b1とアイドラギヤ70との噛み合いが解除されると、リタードローラ61に、巻き締められたトーションコイルばね73からの逆転方向の駆動が加えられる。
ここで、分離ニップ部63に位置するシートが1枚の場合、リタードローラ61は、シートSの摩擦力により連れ回り方向に力を受ける。この力を受けてリタードローラ61は、トーションコイルばね73が巻き締められた状態を保ったまま、トルクリミッタ74が発生させる力に打ち勝って、シート給送方向に連れ回り回転する。
一方、図6(a)〜(d)に示すように、係脱ギヤ部67b1とアイドラギヤ70との噛み合いの解除時に、分離ニップ部63に位置するシートSが複数枚の場合は、巻き締められたトーションコイルばね73の力によりリタードローラ61は逆転する。これにより、図7(a)〜(d)に示すように、リタードローラ61と接触しているシートの先端は、分離ニップ部63まで戻される。なお、図6(b)及び図7(b)におけるS1は最上位シートであり、S2は2枚目のシートである。
また、分離ニップ部63にシートSが1枚だけ給送されている途中で、次のシートSが分離ニップ部63に入り込んできた場合にも、ただちにトーションコイルばね73によるリタードローラ61の逆転動作が生じる。このため、シートを複数枚同時に送ることはない。
前述したように、本実施形態において、リタードローラ61がシート給送方向に回転している状態は、欠歯部67bの係脱ギヤ部67b1がアイドラギヤ70と噛み合っている間、継続される。即ち、欠歯部67bの範囲設定に応じて、シート給送方向Hの回転量が決定される。
シート複数枚の同時送り(重送)防止とシート先端へのダメージ防止という観点から、リタードローラ61は、シート先端が分離ニップ部63を通過した後直ちに逆転動作に切り換わることが望ましい。
駆動入力ギヤ67が1回転した時点で、シート給送動作は終了する。このとき、駆動入力ギヤ67が1回転したことがホームポジションセンサ76により検知されるため、制御部18は、この検知に基づいて給送モータMを停止させる。
駆動入力ギヤ67の1回転で給送されたシートSは、その先端が下流側の搬送ローラ対21に到達すると、そのニップ部に挟持されて引き抜かれ、2次転写部(17)に向けて搬送される。この際、次シートの給送が必要な場合には、任意のタイミングで給送モータMから駆動入力ギヤ67に駆動が伝達される。
本実施形態では、リタードローラ61をトーション機構(73,74)で逆方向に回転させる構成を備えながら、電磁クラッチ等の専用の電気部品を用いずに、リタードローラ61の高耐久化を安価に実現することができる。つまり、電磁クラッチ等の電気部品を用いることなく、且つ戻し駆動(給送モータMの逆回転駆動)を行わずに、リタードローラ61を強制的に一定時間だけ順方向回転させた後に逆回転させる構成を実現できる。よって、リタードローラ61が摩耗してフィードローラ60に従動回転しなくなった場合でも、シートの給送不良やシート先端の折れなどの不都合を確実に防止することができる。
本実施形態では、戻し駆動を給送モータMの逆回転で行わないことにより、モータ逆転による戻し駆動のある構成に比べて、給送モータMに掛かる負荷が小さい。よって、トルクの小さいモータを使用することが可能となり、小型化、省スペース化、低コスト化が可能なレーザビームプリンタ1を実現することが可能になる。
1…画像形成装置(レーザビームプリンタ)、1B,17,20…画像形成部(画像形成部,2次転写ローラ,定着部)、22…分離ローラ対、24…シート給送装置(シート給送部)、28…ギヤ機構、30…シート積載部、60…搬送ローラ(フィードローラ)、61…分離ローラ(リタードローラ)、62…給送ローラ(ピックアップローラ)、63…分離ニップ部、66…第1の伝達ギヤ(ピックアップローラギヤ)、67…駆動入力ギヤ、67b1…係脱ギヤ部、68…第2の伝達ギヤ(フィードローラギヤ)、71…分離ローラギヤ(リタードローラギヤ)、73,74……トーション機構(トーションコイルばね,トルクリミッタ)、H…シート給送方向、I…シート給送方向と逆の方向、S…シート

Claims (4)

  1. シートが積載されるシート積載部と、
    前記シート積載部に積載されたシートをシート給送方向に送り出す給送ローラと、
    前記給送ローラで送り出されたシートをシート給送方向に搬送する搬送ローラと、
    前記搬送ローラに圧接して分離ニップ部を形成し、前記分離ニップ部に2枚以上のシートが送り込まれた際はシート給送方向と逆の方向に回転してシートを1枚ずつに分離する分離ローラと、
    シートをシート給送方向に送り出す方向の正回転を前記分離ローラに伝達可能な駆動入力ギヤと、前記分離ローラ側に設けられて前記駆動入力ギヤの前記正回転を前記分離ローラに伝達可能な分離ローラギヤと、を有し、前記駆動入力ギヤに、シートの先端が前記分離ニップ部を通過するまでは前記分離ローラギヤに噛み合い且つシートの先端が前記分離ニップ部を通過した後は前記分離ローラギヤから離脱するように、部分的に設けられた係脱ギヤ部を有するギヤ機構と、を備えた、
    ことを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記ギヤ機構は、
    前記給送ローラ及び前記搬送ローラにそれぞれ連結された第1及び第2の伝達ギヤを有し、前記正回転を、前記駆動入力ギヤから前記第1の伝達ギヤを介して前記給送ローラに伝達し且つ前記第2の伝達ギヤを介して前記搬送ローラに伝達する、
    ことを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  3. 前記正回転を付与されて回転する際にトルクリミッタを介して前記分離ローラを前記正回転とは逆の方向に回転させる逆回転力をチャージし、前記ギヤ機構による前記正回転の付与が解除された時点で前記分離ローラに前記逆回転力を付与するトーションコイルばねを有するトーション機構を備えた、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のシート給送装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項記載のシート給送装置と、
    前記シート積載部から送り出されるシートに画像を形成する画像形成部と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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