JP2014021259A - 画像形成装置、および画像加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイズの大きな記録材に変更して画像形成ジョブを実行した場合や単位面積当たり重量の少ない記録材に変更して画像形成ジョブを実行した場合であっても波打ち現象の発生を抑制できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】サーミスタ122aは、加圧ローラ102の回転軸線方向の中央部の温度を検出する。サーミスタ122bは、加圧ローラ102の回転軸線方向の端部の温度を検出する。制御部160は、サーミスタ122bの検出温度がサーミスタ122aの検出温度よりも所定温度範囲を超えて高い場合に、加圧ローラ102の両端部に対する冷却量を中央部に対する冷却量よりも大きくして、サーミスタ122bの検出温度が所定温度範囲になるまで冷却ファン130を作動させた後に画像形成を開始させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、加熱回転体とローラ部材のニップ部で記録材を挟持搬送して記録材に画像を定着させる画像形成装置、詳しくは搬送方向に直角な方向の記録材の両端部に発生する波打ち現象の発生を抑制する制御に関する。
像担持体にトナー像を形成して記録材に転写し、トナー像を転写された記録材を定着装置の加熱回転体(加熱ローラ又は加熱ベルト)とローラ部材のニップ部で挟持搬送して、画像を記録材に定着させる画像形成装置が広く用いられている。画像加熱装置は、定着装置の外に、半定着又は定着済み画像を担持した記録材を加熱処理する加熱処理装置を含む。
画像加熱装置のローラ部材は、連続画像形成時、回転軸線方向の中央部が記録材に接触して除熱を受け続けるため、連続画像形成中、ローラ部材の中央部は、記録材に接触しない両端部よりも温度が低下している。このため、ローラ部材の中央部は、熱膨張差によって、両端部よりも実質的な直径が小さくなって、記録材は、後端を回転軸線方向に押し広げるように搬送される。このため、定着処理される記録材の後端縁がしわで折り重なる後端しわ現象は、発生しにくくなっている。
しかし、1枚目又は2枚目の画像形成では、ローラ部材の中央部は、両端部と温度が等しいか、むしろ両端部よりも温度が高い状態である(特許文献1)。このため、1枚目の画像形成を開始する前に、ローラ部材の回転軸線方向の中央部を冷却ファンで冷却して、ローラ部材の回転軸線方向の中央部が両端部よりも所定温度だけ低くなるのを待って1枚目の画像形成を開始している(特許文献1)。
特許文献2には、加圧ローラの内部に加圧ローラの加熱手段を配置した定着装置が示される。加圧ローラの中央部の表面温度を検出する第一検出素子と、加圧ローラの記録材に接触しない端部の表面温度を検出する第二検出素子とを用いて加圧ローラの加熱手段を制御している。特許文献3には、加圧ローラの回転軸線方向に複数の冷却ファンを配置した定着装置が示される。
特開2010−181468号公報 特開2011−81339号公報 特開2006−119430号公報
特許文献1の制御によって1枚目又は2枚目の画像形成で発生していた後端しわ現象は確実に解消された。しかし、前回の画像形成ジョブに引き続いて、よりサイズの大きな記録材に変更して画像形成ジョブを実行した場合やより単位面積当たり重量の少ない記録材に変更して画像形成ジョブを実行した場合に、波打ち現象が発生し易くなることが判明した。波打ち現象は、後述するように、後端を挟む2つの辺(搬送方向に直角な方向の記録材の両端部)に発生する記録材の波打ちである。
本発明は、サイズの大きな記録材に変更して画像形成ジョブを実行した場合や単位面積当たり重量の少ない記録材に変更して画像形成ジョブを実行した場合であっても波打ち現象の発生を抑制できる画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、所定温度に加熱制御されて記録材の画像面を加熱する加熱回転体と、弾性層を有し、前記加熱回転体との間に記録材のニップ部を形成するローラ部材と、前記ローラ部材の回転軸線方向の中央部と両端部とに対する冷却性能を異ならせて前記ローラ部材を冷却可能な冷却手段とを備えるものである。そして、連続した同一サイズの記録材の加熱処理に引き続いて前記同一サイズの記録材よりも波打ち現象が発生し易い所定の記録材の加熱処理を実行する場合に、前記両端部に対する冷却性能を前記中央部に対する冷却性能よりも高くして前記冷却手段を作動させてから前記ニップ部における当該記録材の加熱処理を開始させる第一モードを実行可能な実行部を備える。
本発明の画像形成装置では、画像形成の開始を待機させて冷却手段によってローラ部材の両端部を冷却するため、熱膨張によるローラ部材の両端部の過剰な直径の増大が解消されて、記録材の側端部に作用するストレスが軽減される。
したがって、サイズの大きな記録材に変更して画像形成ジョブを実行する場合や単位面積当たり重量の少ない記録材に変更して画像形成ジョブを実行する場合であっても、波打ち現象の発生を抑制できる。特許文献1の制御によっては解消できない記録材の波打ち現象を抑制できる。
画像形成装置の構成の説明図である。 定着装置の構成の説明図である。 加圧ローラの軸線方向における冷却装置の配置の説明図である。 実施例1の加圧ローラ冷却制御のフローチャートである。 実施例2の定着装置の構成の説明図である。 実施例2の加圧ローラ冷却制御のフローチャートである。 実施例3の定着装置の構成の説明図である。 ハロゲンヒータの発熱分布特性の説明図である。 実施例3の定着装置の構成の説明図である。 ハロゲンヒータの発熱分布特性の説明図である。 後端しわ発生の説明図である。 波打ち発生の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明は、波打ち現象が発生し易い条件に該当する場合に加圧ローラの両端部が冷却される限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
従って、加圧ローラとの間で記録材のニップ部を形成する加熱回転体は加熱ローラには限らず、加熱ベルトであってもよい。画像加熱装置は、画像形成装置に組み込まれるものの他、単独の加熱処理装置又は画像形成システムに組み合わせるオプションユニットであってもよい。
画像形成装置は、フルカラー/モノクロ、1ドラム型/タンデム型、記録材搬送方式/中間転写方式、像担持体の種類、帯電方式、露光方式、転写方式、定着方式によらず実施できる。本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
<画像形成装置>
図1は画像形成装置の構成の説明図である。図1に示すように、画像形成装置20は、中間転写ベルト10に沿って画像形成部PY、PM、PC、PKを配列したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。
画像形成部PYでは、感光ドラム1Yにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト10に転写される。画像形成部PMでは、感光ドラム1Mにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト10に転写される。画像形成部PC、PKでは、それぞれ感光ドラム1C、1Kにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト10に転写される。
中間転写ベルト10に転写された四色のトナー像は、二次転写部T2へ搬送されて、記録材Pへ二次転写される。分離ローラ18は、記録材カセット17から引き出した記録材Pを1枚ずつに分離して、レジストローラ19へ送り出す。レジストローラ19は、中間転写ベルト10のトナー像にタイミングを合わせて記録材Pを二次転写部T2へ送り込む。二次転写部T2で四色のトナー像を二次転写された記録材Pは、中間転写ベルト10から曲率分離して定着装置100へ搬送される。記録材Pは、定着装置100で加熱加圧を受けて表面にトナー像を定着された後に機体外部へ排出される。
画像形成部PY、PM、PC、PKは、現像装置4Y、4M、4C、4Kで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、ほぼ同一に構成される。以下では、画像形成部PYについて説明し、他の画像形成部PM、PC、PKについては、重複する説明を省略する。
画像形成部PYは、感光ドラム1Yを囲んで、帯電ローラ2Y、露光装置3Y、現像装置4Y、転写ローラ5Y、ドラムクリーニング装置6Yを配置している。感光ドラム1Yは、アルミニウムシリンダの外周面に感光層が形成されており、所定のプロセススピードで矢印方向に回転する。帯電ローラ2Yは、直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧を印加されて、感光ドラム1Yを一様な負極性の暗部電位Vdに帯電させる。露光装置3Yは、イエローの分解色画像を展開した走査線画像データをON−OFF変調したレーザービームを回転ミラーで走査して、帯電した感光ドラム1Yの表面に画像の静電像を書き込む。現像装置4Yは、トナーを感光ドラム1Yに供給して静電像をトナー像に現像する。
転写ローラ5Yは、直流電圧を印加されて、感光ドラム1Yに担持されたトナー像を中間転写ベルト10へ一次転写する。ドラムクリーニング装置6Yは、感光ドラム1Yにクリーニングブレードを摺擦させて、一次転写部TYを通過した感光ドラム1Yの表面に付着した転写残トナーを回収する。
中間転写ベルト10は、テンションローラ12、対向ローラ13、及び駆動ローラ11に掛け渡して支持され、駆動ローラ11に駆動されて矢印R2方向に回転する。二次転写部T2は、対向ローラ13に支持された中間転写ベルト10に二次転写ローラ14を当接して構成される。二次転写ローラ14に直流電圧が印加されることで、中間転写ベルト10に担持されたトナー像は、二次転写部T2を搬送される記録材Pへ二次転写される。ベルトクリーニング装置15は、中間転写ベルト10にクリーニングブレードを摺擦させて、中間転写ベルト10に付着した転写残トナーを回収する。
なお、画像形成装置20は、黒単色のモノカラーモード(モノカラー画像形成)や2〜3色モードを実行可能である。この場合、必要な色の画像形成部において感光ドラムに対する画像形成が実行され、不必要な画像形成部において感光ドラムは空回転される。
<定着装置>
図2は定着装置の構成の説明図である。図3は加圧ローラの軸線方向における冷却装置の配置の説明図である。図1に示すように、定着装置100は、画像形成部PY、PM、PC、PKで記録材P上に形成されたトナー像を、記録材Pに定着させる。
図2に示すように、トナー像を担持した記録材Pが矢印方向に搬送されてニップ部Nに導入される。記録材Pがニップ部Nを通過する過程で加熱・加圧され、トナー像が記録材Pに定着される。
図2に示すように、定着装置100は、定着ローラ101に加圧ローラ102を圧接して記録材の加熱ニップを形成するローラ定着装置である。定着装置100は、A3ノビサイズ対応のため、定着ローラ101及び加圧ローラ102を、A3サイズ対応の定着装置と比較して、長手方向に長くしている。画像の定着性には、均一な定着性を確保しつつ、定着画像と記録材との接着強度が求められる。定着装置100は、多様な記録材への対応性、画像品質を確保するために、定着ローラ101に弾性層を設けている。
定着ローラは、内部にハロゲンヒータを配置した芯金上に、シリコンゴムやフッ素ゴム等の弾性層を被覆し、弾性層上にフッ素樹脂等の離型層を形成している場合、ハロゲンヒータからの熱が芯金や弾性層に遮られて定着ローラ表面に伝わりにくい。そのため、連続画像形成時に表面温度低下が生じ易い。しかし、定着ローラは、芯金上に弾性層を設けないで直接に離型層を被覆した場合、連続画像形成時の表面温度低下は小さいが、芯金の厚みが大きくなるほど熱を遮るので、同様に表面温度低下が発生する。また、弾性層が無い場合、表面凹凸の大きい記録材において、凹部内のトナーが定着ローラに接触しにくく、凹部内のトナーが定着性不良となり易い。特にカラー画像において、凹凸紙だけで無く、平滑な記録材においても、未定着画像の表面を均一に溶融することができずに、微小な定着ムラや光沢ムラ、及び溶融が不均一なために色ムラが発生する場合がある。
定着ローラ101は、円筒状金属製の芯金101a、耐熱性の弾性層101b、耐熱性の離型層101cを内側から順に重ねてなる。芯金101aは、外径76mm、厚み6mm、長さ350mmのアルミニウム製である。弾性層101bは、厚さ2mmのシリコンゴム(JIS−A硬度20度)からなり、芯金101aの外周面を被覆している。離型層101cは、トナーとの離型性向上のために弾性層101bの表面を被覆している。離型層101cは、厚さ100μmのフッ素樹脂(例えばPFAチューブ)からなる。
加圧ローラは、金属製の芯金上に、シリコンゴムやフッ素ゴム等の耐熱性弾性層を被覆し、弾性層上にフッ素樹脂等の耐熱性離型層を形成した構造が一般的である。加圧ローラ102は、円筒状金属製の芯金102a、耐熱性の弾性層102b、耐熱性の離型層102cを内側から順に重ねてなる。芯金102aは、外径54mm、厚み5mm、長さ350mmのステンレス製である。加圧ローラ102は、撓みを防止するため、アルミニウムよりも剛性の大きいステンレスを用いている。弾性層102bは、厚さ3mmのシリコンゴム(JIS−A硬度24度)からなり、芯金102aの外周面を被覆している。離型層102cは、トナーとの離型性向上のために弾性層102bの表面を被覆している。離型層102cは、厚さ100μmのフッ素樹脂(例えばPFAチューブ)からなる。
定着ローラ101の芯金101a内部には、加熱源として通電により発熱する定格電力1500Wのハロゲンヒータ111が、定着ローラ101の軸線方向(長手方向)のほぼ全体にわたって配置される。ハロゲンヒータ111は、定着ローラ101を内部から加熱する。
定着ローラ101の表面温度は、通紙域に配置されたサーミスタ121によって検出される。サーミスタ121は、検知対象物に対して、接触タイプまたは非接触タイプのどちらでも良い。温度制御部140は、サーミスタ121の検出温度に基づいて、定着ヒータ111をON/OFF制御することで、定着ローラ101の表面温度を所定の目標温度(例えば180℃)に温度制御する。
加圧機構170は、加圧ローラ102を定着ローラ101に所定圧力で加圧して、加圧ローラ102と定着ローラ101との圧接部であるニップ部Nを形成する。ニップ部Nの周方向の長さは、約10mmである。定着ローラ101は、駆動モータ145によって、矢印方向に所定速度の周速で回転駆動される。所定速度の例は、A4サイズ横送りで50ppmの生産性に対応する230mm/secである。加圧ローラ102は、当接する定着ローラ101の回転に駆動されて回転する。加圧ローラ102は、定着ローラ101の回転により従動回転する。
制御部160は、加圧機構170を制御して、定着ローラ101に対する加圧ローラ102の離間又は圧着の動作を行う。
画像形成ジョブとは、操作パネルや外部の入力端末から指令されて1枚以上の記録材にプリントアウト又は複写を実行するタスク、あるいはタスクを構成する画像データ、記録材の指定データ、プリント枚数等の1セットの受信データを言う。画像形成ジョブが受信されると、定着装置100が記録材を受け入れ可能になるのを待って、帯電、露光等の画像形成動作を開始する。あるいは、定着装置100が記録材を受け入れ可能になるタイミングで定着装置100にトナー像が転写された記録材が到達するように、少し先行して画像形成動作を開始する。
一方、当面実行すべき画像形成ジョブが指令されておらず、画像形成ジョブを待機するスタンバイ時は、加圧ローラ102は、定着ローラ101から離間される。スタンバイ時に定着ローラ101と加圧ローラ102とが離間せずに圧着したままの場合、ニップ部Nで定着ローラ101の弾性層及び加圧ローラ102の弾性層に局所的な変形又は歪が発生する。スタンバイ時に発生した変形又は歪がプリント中にも残存していると、定着画像上に横スジや光沢スジ(光沢ムラ)等が発生して画像品質が低下する可能性が出てくる。そのため、スタンバイ時はローラを離間するのが好適である。
画像形成ジョブの開始から終了までのプリント中は、ニップ部を形成して記録材上の画像の定着動作(記録材の加熱処理)を行うため、加圧ローラ102は、定着ローラ101に圧着される。回転している間の定着ローラ101の弾性層及び加圧ローラ102の弾性層には、プリント中まで残存する変形又は歪が発生しない。
具体的には、電源ON時やスリープモードからの復帰時(以下、立上時と呼ぶ)には、加圧ローラ102を加熱するために、定着ローラ101が所定温度まで上昇すると、加圧ローラ102を定着ローラ101に圧着して回転させる。離間していた加圧ローラ102は、当接して回転開始するとともに、圧着回転を通じて定着ローラ101から加熱される。
<冷却装置>
図2に示すように、連続プリント時において、ニップ部Nで記録材Pに熱が奪われて温度低下した定着ローラ101の部位は、ハロゲンヒータ111からの熱量により加熱されて、所定温度に上昇する。その後、再びニップ部Nで記録材Pに熱を与えることを繰り返して、定着動作が行われる。そのとき、加圧ローラ102は、ニップ部Nで記録材Pに熱が奪われて温度低下し、記録材間においては定着ローラ101からの熱量により加熱され、熱量が増減することを繰り返して、徐々に温度上昇しながら、定着動作が行われる。加圧ローラ102は、内部に加熱源を有しないため、連続画像形成されると、加圧ローラ102の表面温度は、記録材間で定着ローラ101の熱を受けて徐々に上昇し、ある一定の温度となる。
近年、定着装置には、薄紙、厚紙、ラフ紙(表面の粗い紙)、凹凸紙(エンボス紙等)、コート紙(グロスコート紙、マットコート紙等)等多種多様な記録材の対応が求められている。また、A3サイズを超えた13インチ×19インチ等の大判サイズの記録材への対応が求められている。13インチ×19インチ等の大判サイズの薄紙(坪量の小さい紙)の記録材では、定着装置の搬送性能に起因する画像不良や記録材しわが発生し易くなる。大判サイズ対応の定着装置では、記録材の後端しわ現象や記録材の側端波打ち現象に対する搬送性能の要求水準が従来の定着装置に比較して厳しくなる。そこで、定着装置100では、冷却ファン130を制御して、後端しわ現象と波打ち現象とをともに低減している。
図2に示すように、加圧ローラ102を冷却するために、加圧ローラ102の下方に、加圧ローラ102に空気を吹き付ける方向に向けて冷却ファン130が配置されている。冷却ファン130は、不図示のダクトに接続され、画像形成装置20外の空気を取り入れて加圧ローラ102に吹き付ける。
図3に示すように、冷却ファン130は、4つのファン130a〜130dに分割され、それぞれ独立でON/OFF可能に構成されている。冷却ファン130の配置は、加圧ローラ102の下方には限定されない。加圧ローラ102を冷却する目的が達成されれば、冷却ファン130は、加圧ローラ102の左/右(記録材搬送方向の上流側/下流側)に配置してもよい。
冷却制御部150は、4つのファン130a〜130dのON/OFFを制御して、加圧ローラ102の軸線方向の冷却パターンを変更する。冷却制御部150は、ファン130a〜130dの回転スピードを100%〜0%(OFF)の範囲で任意に設定可能である。しかし、ここでは、説明を簡単にするため、ファン130a〜130dをON(100%)かOFF(0%)に設定して制御する。
<後端しわ現象>
図11は後端しわ発生の説明図である。図11の(a)に示すように、後端しわ現象は、記録材の後端中央部に折り目が入ってしまう現象である。記録材の後端側から拡大して見た場合には、図11(b)で示すように、記録材が折り重なって、しわを形成しているのが観察される。両面印刷時には、記録材のカールが大きくなって、記録材の先端部がニップ部Nへスムーズに挿入されにくくなるために、後端しわ現象が発生し易くなると考えられている。
波打ち現象は、記録材の後端側の左右の両端部にストレスが加わることで、記録材が波打ってしまう現象である。
大判サイズの薄紙においては、後端しわ現象や波打ち現象が発生し易くなる。後端しわ現象や波打ち現象の原因となるストレスが記録材に作用することで、後端しわ現象や波打ち現象には至らなくても、記録材の表面で面方向のトナー移動(引き摺り)が発生して画像の乱れが発生し易くなる。
後端しわ現象は、定着ローラと加圧ローラが形成するニップ部Nで記録材を搬送する際、長手方向中央部の搬送スピードと比較して、長手方向両端部の搬送スピードが遅い場合に発生し易くなる。後端しわ現象では、記録材の後端に中央部へ向かう応力が発生して、記録材の後端部で記録材が折り重なって、搬送方向に延びる折り目が付いてしまう。後端しわ現象に至らない場合、ハーフトーン画像や最高濃度の黒画像にスジ状の濃度ムラが発生することもある。
後端しわ現象は、高湿環境等に起因して水分量が極端に多い記録材で発生し易くなる。高湿環境では記録材の水分量が多いため、記録材の剛性が低下する。記録材の剛性が小さいと、記録材の搬送幅方向の中央へ向かう応力に対して、記録材が重なり易いため、後端しわ現象が発生し易くなる。
上述したように、加圧ローラ102は、定着ローラ101に圧着して回転することにより加熱される。この時、加圧ローラ102の両端部では、空気への熱放出が大きいため、加圧ローラ102の表面温度は、中央部で高く、両端部で低くなってしまう。よって、ニップ部Nの長手方向における用紙搬送スピードは、中央部と比較して、両端部で遅くなり、後端しわ現象が発生し易くなる。
そこで、冷却制御部150は、高湿環境で大判サイズの薄紙の記録材に画像形成する場合、立上終了後のスタンバイ中において、中央のファン130b、130cをONして、両端のファン130a、130dをOFFする。加圧ローラ102の中央部を冷却して加圧ローラ102の中央部の温度を両端部よりも低下させ、ニップ部Nの両端部における搬送スピードをニップ部Nの中央部の搬送スピードよりも大きくして、後端しわ現象を防止する。
<波打ち現象>
図12は波打ち発生の説明図である。上述したように、後端しわ現象を防止するためには、中央部のニップ部の搬送スピードと比較して、両端部のニップ部の搬送スピードを速くするのがよい。しかし、後端しわ現象を防止し過ぎて、両端部のニップ部の搬送スピードを速くし過ぎると、今度は波打ち現象が発生し易くなる。波打ち現象は、定着ローラと加圧ローラが圧接して形成するニップ部で記録材を搬送する際、中央部のニップ部の搬送スピードと比較して、両端部の用紙搬送スピードが速い場合に発生し易くなる。
図12の(a)に示すように、波打ち現象は、記録材の両端部が変形して波打つ現象である。記録材の端部側から拡大して見た場合には、図12の(b)で示すように、記録材が端部の外側に引っ張られる方向に応力が加わり、波打ちを形成しているのが観察される。
波打ち現象が大きい場合には、記録材の変形だけでは無く、ハーフトーン画像で、トナーの飛び散り具合も波打ちにより変動するため、濃度ムラが発生することもある。
波打ち現象は、低湿環境等に起因して水分量が極端に少ない記録材で発生し易くなる。波打ち現象は、水分量が少ない低湿環境において、大判サイズの薄紙を記録材に用いた場合に発生し易い。低湿環境では記録材の水分量が少ないため、高湿環境で記録材の水分量が多い場合と比較して、記録材が伸縮しにくい。従って、記録材の幅方向の両端部にストレスが加えられることにより、均一な伸縮ができずに、記録材が波打ってしまう。加圧ローラ102の回転軸線方向の中央部の搬送スピードと比較して、両端部の搬送スピードが速過ぎる時に波打ち現象が発生する。加圧ローラ102によって搬送される記録材の幅方向の両端部に応力が発生し、両端部でストレスによる記録材の歪が発生して、波打ち現象に至ってしまう。
(1)記録材の幅方向の両端部に作用するストレスは、後端しわ現象を抑制する制御の過剰によっても発生する。加圧ローラ102の表面温度を、中央部で低くし過ぎ、両端部で高くし過ぎることで、ニップ部Nの長手方向の両端部における搬送スピードが中央部と比較して速くし過ぎることになって、波打ち現象が発生する。
(2)記録材の幅方向の両端部に作用するストレスは、小サイズ記録材の画像形成に続いて大サイズ記録材の画像形成を開始する場合にも発生する。小サイズ記録材の通紙によって加圧ローラ102の両端部の表面温度が高温となり、その後の大サイズ記録材の通紙時に加圧ローラ102の両端部の搬送速度が過剰になって波打ちが発生する。
(3)記録材の幅方向の両端部に作用するストレスは、厚紙の記録材の画像形成に続いて同一サイズの薄紙の記録材の画像形成を開始する場合にも発生する。厚紙の記録材では、基本的に後端しわ現象が発生しないため、加熱量を高めることを優先して加圧ローラ102の両端部の表面温度が通常よりも高い状態(非通紙部昇温が大きな状態)で定着処理が実行される。このため、続けて薄紙の記録材の画像形成を開始すると、加圧ローラ102の両端部の表面温度が必要以上に高温となり、加圧ローラ102の両端部の搬送速度が過剰になって波打ちが発生する。
このような記録材をプリントする場合、スタンバイ中において、両端部のファン130a、130dの2つをONして、加圧ローラ102の両端部を冷却する。前回の画像形成ジョブの終了後間もないスタンバイ時に画像形成ジョブを受信すると、所定時間、画像形成を待機させて、両端部のファン130a、130dのみをONして、加圧ローラ102の両端部を選択的に冷却する。これにより、ニップ部Nの長手方向における用紙搬送スピードを、中央部と比較して、両端部で速くし過ぎないようにして、波打ち現象を防止する。ニップ部Nの長手方向における搬送スピードを、中央部と比較して、両端部で速くし過ぎないようにすることで、波打ち現象に至らせない。
<実施例1>
図4は実施例1の加圧ローラ冷却制御のフローチャートである。図2に示すように、加熱回転体の一例である定着ローラ101は、所定温度に加熱制御されて記録材の画像面を加熱する。ローラ部材の一例である加圧ローラ102は、弾性層102bを有し、定着ローラ101との間に記録材のニップ部Nを形成する。冷却手段の一例である冷却ファン130は、加圧ローラ102の回転軸線方向の中央部と両端部とに対する冷却性能を可変に異ならせて加圧ローラ102を冷却可能である。
図1に示すように、第三検出手段の一例である温度湿度センサ21は、記録材Pの環境空気の温度湿度を検出する。空気の絶対湿度を評価するために、画像形成装置20に温度湿度センサ21を配置している。
実行部の一例である制御部160は、第一モードと第二モードと第三モードとを選択して実行する。制御部160は、温度湿度センサ21の出力に基づいて、大気中の水分量が所定範囲を下回って少ない場合に第一モードの一例である波打ち対策を実行する。制御部160は、温度湿度センサ21の出力に基づいて、大気中の水分量が所定範囲を上回って多い場合に第二モードの一例である後端しわ現象対策を実行する。制御部160は、温度湿度センサ21の出力に基づいて、大気中の水分量が所定範囲内であれば、第三モードを実行する。第三モードでは、冷却ファン130を作動させることなく画像形成を開始させる。
制御部160は、連続した同一サイズの記録材の加熱処理に引き続いてそれまでの記録材よりも波打ち現象が発生し易い所定の記録材の加熱処理を実行する場合に第一モードを実行する。第一モードでは、加圧ローラ102の両端部に対する冷却性能を中央部に対する冷却性能よりも高くして冷却ファン130を作動させてから画像形成を開始させる。波打ち現象が発生し易い所定の記録材とは、上述したように、それまでよりも搬送方向に直角な方向の長さが大きい記録材、それまでよりも単位面積当たり重量の低い記録材である。このような記録材を確実に拾えるように、所定サイズ以上で所定坪量以下の記録材に対して共通に第一モードを実行している。
制御部160は、定着ローラ101を室温状態から加熱して所定温度に加熱昇温するのを待って画像形成を開始する場合、上述した後端しわ現象を回避すべく第二モードを実行する。第二モードでは、加圧ローラ102の中央部に対する冷却性能を両端部に対する冷却性能よりも高くして冷却ファン130を作動させてから画像形成を開始させる。
制御部160は、搬送方向に直角な方向の記録材長さが所定長さ以上であって記録材の単位面積当たり重量が所定重量未満である場合に該当しなければ第三モードを実行する。オペレータが画像形成装置20に記録材をセットする際、画像形成装置20の不図示のモニタを通じて、記録材サイズ、坪量を設定する。このため、画像形成装置20の制御部160が記録材の幅や坪量を認識している。
図2を参照して図4に示すように、制御部160は、画像形成ジョブを受信すると記録材サイズが大であって記録材種類が薄紙に該当するか否かを判断する(S11)。記録材サイズが大とは、幅300mm以上の記録材である。記録材種類が薄紙とは、単位面積当たり重量(坪量)が105[g/m]以下の記録材である。
制御部160は、記録材サイズが大であって記録材種類が薄紙に該当する場合(S11のYES)、立上終了後のスタンバイ時に該当するか否かを判断する(S12)。立上終了後のスタンバイ時とは、画像形成装置本体の電源をONして、定着ローラ101の温度が室温から定着可能温度まで立上げられ、画像形成可能な状態でスタンバイしている状態である。
制御部160は、後端しわ現象が発生し難い幅300mm未満の幅狭紙、又は単位面積当たり重量(坪量)が106[g/m]以上の厚紙のプリントの場合(S11のNO)、プリントをウェイトさせずに、プリントを開始する(S18)。
制御部160は、立上終了後のスタンバイ時に該当する場合(S12のYES)、環境温湿度検知センサ21が検知した温湿度から、環境水分量を計算して、高湿度か否かを判断する(S13)。高湿度とは、環境水分量(絶対湿度)が12[g/(DRY AIR)Kg]以上の場合である。
制御部160は、高湿度に該当する場合(S13のYES)、1分間、中央のファン130b、130cの2つをONして加圧ローラ102の中央部を冷却する(S14)。立上終了後のスタンバイ時には、加圧ローラ102の中央部が高温となってしまうので、中央部を冷却して、両端部温度を高くすることで後端しわ現象を防止する。第一モードの開始後、プリントを待機させて、所定時間の一例である1分間の冷却ファン動作の終了後にプリントを開始する(S18)。
制御部160は、環境水分量が12[g/(DRY AIR)Kg]未満の場合(S13のNO)、プリントを待機させることなく直ちにプリントを開始する(S18)。記録材の水分量が少ない時に後端しわ現象が発生し難いからである。
制御部160は、前回ジョブのプリント終了後のスタンバイ時に該当する場合(S15のYES)、環境温湿度検知センサ21が検知した温湿度から、環境水分量を計算して、低湿度か否かを判断する(S16)。低湿度とは、環境水分量(絶対湿度)が6[g/(DRY AIR)Kg]以下の場合である。
制御部160は、低湿度に該当する場合(S16のYES)、1分間、両端のファン130a、130dの2つをONして加圧ローラ102の両端部を冷却する(S17)。プリント終了後のスタンバイ時には、加圧ローラ102の両端部が高温となってしまうので、両端部を冷却して、両端部温度を高くし過ぎないようにすることで、波打ち現象を防止する。プリントを待機させて、1分間の冷却ファン動作の終了後にプリントを開始する(S18)。
制御部160は、環境水分量が6[g/(DRY AIR)Kg]以上の場合(S16のNO)、プリントを待機させることなく直ちにプリントを開始する(S18)。記録材の水分量が多い時に波打ち現象が発生し難いからである。
実施例1では、記録材種類や環境に応じて制御することで、後端しわ現象が発生し易い記録材と環境条件の組み合わせでのみプリントを待機させて、加圧ローラの中央部を冷却して後端しわ現象を防止する。これにより、定着装置100の温度立上げ直後に発生し易い後端しわ現象を防止することができた。そして、後端しわ現象が発生し難い記録材又は環境ではプリントを待機させずに生産性を向上することができるので、より好適である。
実施例1では、記録材種類や環境に応じて制御することで、波打ち現象が発生し易い記録材と環境条件の組み合わせでのみプリントを待機させて、加圧ローラの両端部を冷却して波打ち現象を防止する。これにより、定着装置100の前回ジョブのプリント直後に発生し易い波打ち現象を防止することができた。そして、波打ち現象が発生し難い記録材又は環境ではプリントを待機させずに生産性を向上することができるので、より好適である。
実施例1では、スタンバイ中において、記録材の種類や環境等に応じて、加圧ローラ102の回転軸線方向の温度分布を修正して、プリント中のニップ部Nにおける加圧ローラ102の回転軸線方向の搬送速度分布を最適化する。
加圧ローラ102は、弾性層を被覆しており、温度によって弾性層の熱膨張が異なるため、温度による搬送速度の変化が大きい。加圧ローラ102の温度が高い部分では、熱膨張が大きいため外径の拡大が大きくなり、搬送速度が速くなる。加圧ローラ102の温度が低い部分では、熱膨張が小さいため、外径の拡大が小さくなり、搬送速度が遅くなる。そして、加圧ローラ102の回転軸線方向の温度分布を修正することにより、ニップ部Nに沿った記録材の搬送速度分布を適正に調整できる。
ここで、定着ローラ101も弾性層を被覆しているため、定着ローラ101の回転軸線方向の温度分布を調整しても、ニップ部Nに沿った記録材の搬送速度分布を適正に調整できる。しかし、定着ローラ101の表面温度は、加圧ローラ102の表面温度と比べて、定着性に大きな影響を及ぼす。定着ローラ101の回転軸線方向の中央部と端部とで温度が異なると、定着性に差異を生じて、部分的な定着不良や定着過多による定着画像の光沢ムラ等の問題が発生する。よって、定着ローラ101の温度分布は極力均一に維持して、定着性を均一とするのが良い。
実施例1では、ニップ部Nに沿った記録材の搬送速度分布を調整するために定着性への影響が少ない加圧ローラ102の長手方向の温度分布を調整するので、定着ローラ101の長手方向の温度分布を調整するよりも好適である。
<実施例2>
図5は実施例2の定着装置の構成の説明図である。図6は実施例2の加圧ローラ冷却制御のフローチャートである。実施例1では冷却ファンを所定時間だけ作動させたが、実施例2では定着ローラが所定の冷却状態になるまで冷却ファンを作動させる。
図5及び図3に示すように、第一検出手段の一例であるサーミスタ122aは、加圧ローラ102の回転軸線方向の中央部の温度を検出する。第二検出手段の一例であるサーミスタ122bは、加圧ローラ102の回転軸線方向の端部の温度を検出する。サーミスタ122aは、加圧ローラ102の回転軸線方向の中央部に接触させて配置される。サーミスタ122bは、加圧ローラ102のA4サイズ横送りの記録材が接触する領域の外側に接触して加圧ローラ102の端部温度を検知する。サーミスタ122a、122bは、温度制御部140に接続されて、検知電圧を検知温度に換算される。サーミスタ122a、122bは、検知対象物に対して対向配置される非接触タイプでも良い。
制御部160は、非通紙部昇温に起因して、サーミスタ122bの検出温度がサーミスタ122aの検出温度よりも所定の第一温度差を超えて高い場合に、第一モードを実行する。第一モードでは、加圧ローラ102の両端部に対する冷却性能を中央部に対する冷却性能よりも高くして、サーミスタ122bの検出温度が所定温度範囲になるまで冷却ファン130を作動させてから画像形成を開始させる。
制御部160は、加圧ローラ102の端部温度の立ち上がりが遅れて、サーミスタ122bの検出温度がサーミスタ122aの検出温度に比較して第一温度差よりも小さい第二温度差を下回って低い場合に、第二モードを実行する。第二モードでは、加圧ローラ102の中央部に対する冷却量を両端部に対する冷却量よりも大きくして、サーミスタ122bの検出温度が所定温度範囲になるまで冷却ファン130を作動させた後に画像形成を開始させる。
図5に示すように、実施例2では、加圧ローラ102の表面温度を検出するためにサーミスタ122a、122bを配置している。それ以外の構成は、図2を参照して説明した実施例1の定着装置と同一であるため、図5中、実施例1と共通する部分には図1と共通の符号を付して重複する説明を省略する。
冷却制御部150は、サーミスタ122aが検出する中央部温度TCとサーミスタ122bが検知する端部温度TEとの温度差(TE−TC)に応じて次のように加圧ローラ102を評価する。
(A)後端しわ現象が発生する可能性がある : (TE−TC)≦ 3[℃]
(B)後端しわ現象も波打ち現象も発生しない:3[℃]<(TE−TC)≦13[℃]
(C)波打ち現象が発生する可能性がある :13[℃]<(TE−TC)
そして、上記(A)〜(C)のそれぞれに対して、冷却制御部150は、次のように加圧ローラ冷却制御を選択して冷却ファン130を制御する。
(A)加圧ローラ102の中央部を冷却して、後端しわ現象の発生を防止する。加圧ローラ102の端部温度が中央部温度よりも低くなってしまうと、ニップ部Nの長手方向の両端部の搬送速度が、中央部の搬送速度と比較して遅くなって、後端しわ現象が発生し易くなる。冷却制御部150は、中央側のファン130b、130cをONして、加圧ローラ102の中央部を冷却する。ニップ部Nの長手方向の両端部における用紙搬送速度を、中央部と比較して速くすることで、後端しわ現象の発生を防止する。
(B)加圧ローラ冷却制御を実行しないで直ちにプリント開始する。3[℃]<(TE−TC)≦13[℃]は、加圧ローラ102の目標温度差範囲である。目標温度差範囲であれば、後端しわ現象も波打ち現象も発生しない。
(C)加圧ローラ102の両端部を冷却して、波打ち現象の発生を防止する。加圧ローラ102の端部温度が中央部温度よりも過剰に高くなってしまうと、ニップ部Nの長手方向の両端部の搬送速度が、中央部の搬送速度と比較して過剰に速過ぎて、波打ち現象が発生し易くなる。冷却制御部150は、両端部のファン130a、130dをONして、加圧ローラ102の両端部を冷却する。ニップ部Nの長手方向の両端部における搬送速度を、中央部と比較して速過ぎないようにすることで、波打ち現象の発生を防止する。
図5を参照して図6に示すように、制御部160は、画像形成ジョブを受信すると上述の基準に従って記録材サイズが大であって記録材種類が薄紙に該当するか否かを判断する(S21)。
制御部160は、記録材サイズが大であって記録材種類が薄紙に該当する場合(S21のYES)、サーミスタ122a、122bの出力に基づいて(TE−TC)≦ 3[℃]の条件に該当するか否かを判断する(S22)。
制御部160は、(TE−TC)≦ 3[℃]の条件に該当する場合(S22のYES)、環境水分量が上述した高湿度の条件に該当するか否かを判断する(S23)。
制御部160は、高湿度に該当する場合(S23のYES)、中央のファン130b、130cをONして加圧ローラ102の中央部を冷却する(S24)。
制御部160は、加圧ローラ102が3[℃]<(TE−TC)≦13[℃]の目標温度差範囲に該当するまで冷却されると(S25のYES)、冷却ファン130を停止して(S27)、プリントを開始する(S28)。
制御部160は、サーミスタ122a、122bの出力に基づいて(TE−TC)>13[℃]の条件に該当するか否かを判断する(S29)。
制御部160は、(TE−TC)>13[℃]の条件に該当する場合(S29のYES)、環境水分量が上述した低湿度の条件に該当するか否かを判断する(S30)。
制御部160は、低湿度に該当する場合(S30のYES)、両端のファン130a、130dをONして加圧ローラ102の両端部を冷却する(S31)。
制御部160は、加圧ローラ102が3[℃]<(TE−TC)≦13[℃]の目標温度差範囲に該当するまで冷却されると(S25のYES)、冷却ファン130を停止して(S27)、プリントを開始する(S28)。
これにより、スタンバイ時にプリント信号が入力された時には、プリントを待機させて、サーミスタ122a、122bの検出温度差が目標温度差範囲となった後にプリントを開始して、後端しわ現象と波打ち現象の両方を防止する。
制御部160は、3[℃]<(TE−TC)≦13[℃]の目標温度差範囲に入る前でも(S25のNO)、冷却ファン130の作動開始から1分が経過すると(S26のYES)、冷却ファン130を停止して(S27)、プリントを開始する(S28)。タイムアウト時間を1分間として、最大1分間プリントを待機させ、プリント待機時間が1分間となった時点で、強制的にプリントを開始する。タイムアウト時間は、冷却ファン130の動作によって、余裕をもって目標温度差範囲に入る時間であるため、サーミスタ等の部品公差バラツキでプリント開始時間が振れて生産性が低下してしまう懸念を払しょくできる。
実施例2においても、実施例1と同様に、幅狭紙又は厚紙のプリントの場合(S21のNO)は、プリントを待機させずに直ちにプリントを開始する(S28)。後端しわ現象が発生し易い(TE−TC)≦ 3[℃]の条件に該当しても、環境水分量が高湿度の条件に合致しない場合(S23のNO)はプリントを待機させずに直ちにプリントを開始する(S28)。波打ち現象が発生し易い(TE−TC)>13[℃]の条件に該当しても、環境水分量が低湿度の条件に合致しない場合(S30のNO)はプリントを待機させずに直ちにプリントを開始する(S28)。
このように、記録材種類や環境に応じて制御することで、後端しわ現象又は波打ち現象が発生し易い記録材と環境条件の組み合わせでのみプリントを待機させる。それら以外の場合は、すべからくプリントを待機させることなく直ちにプリントを開始して生産性を向上させる。
<実施例1との比較>
実施例1では、加圧ローラ102の温度を検知できないので、所定時間、冷却ファン130を動作させる。これは、予測制御であるため、実際の加圧ローラ102の温度分布を把握して、ニップ部Nの長手方向における端部と中央部の搬送速度差を、精度良く制御することができない。
例えば、立上終了後のスタンバイ時においては、定着ローラ101の温度が室温から立ち上がる場合と、定着温度に近い高温から立ち上がる場合とで、加圧ローラ102の長手方向の温度分布に差がある。等しく1分間冷却ファン130を動作させた場合、前者では加圧ローラ102中央部温度の低下不足、後者では加圧ローラ102中央部温度の過剰低下が発生して、後端しわ現象を防止できなかったり、かえって波打ち現象が発生したりする場合がある。
例えば、プリント終了後のスタンバイ時おいては、前回のジョブにおけるプリント枚数や記録材サイズによって、加圧ローラ102の長手方向の温度分布に差がある。等しく1分間冷却ファン130を動作させた場合、加圧ローラ102の両端部温度の低下不足、又は過剰低下が発生して、波打ち現象を防止できなかったり、かえって後端しわ現象が発生したりする場合がある。
実施例2では、サーミスタ122a、122bによって、加圧ローラ102の長手方向の温度分布を正確に把握して、冷却ファン130を必要十分な時間だけ作動させて、加圧ローラ102の中央部と端部の温度差を所望の温度範囲に制御する。このため、実施例1よりも、後端しわ現象と波打ち現象を精度良く確実に防止できる。
<実施例2の変形例>
実施例2では、目標温度差範囲の閾値を、3℃と13℃の固定値に定めた。しかし、記録材のサイズ(幅、又は長さ)、又は紙種(坪量や材質)、又は画像形成装置外の雰囲気温度/湿度から算出される絶対水分量に応じて、目標温度差範囲の閾値を変更してもよい。より適正に加圧ローラ102の長手方向の温度分布を制御できて、生産性を向上させることができるので、より好適である。
具体的には、普通紙の坪量:80[g/m]未満の記録材は、後端しわ現象及び波打ち現象が発生し易いので、目標温度差範囲の閾値を、実施例2と等しく3℃と13℃とに定める。しかし、普通紙の坪量:80[g/m]以上の記録材は、坪量:80[g/m]未満の記録材と比較すると、後端しわ現象及び波打ち現象が発生し難いので、目標温度差範囲の閾値を0℃と16℃とに拡大して定める。これにより、冷却ファン130を作動させる頻度が少なくなって、プリント時にプリント開始を遅延させる頻度が低下するので、生産性が向上する。
また、目標温度差範囲の閾値を決定する際には、スタンバイ状態へ移行する直前にプリントした記録材のサイズ(幅、又は長さ)、又は紙種(坪量や材質)を用いると良い。例えば、普通紙の坪量:80[g/m]未満をプリント後のスタンバイ時は、目標温度差範囲の閾値を、3℃(紙シワ閾値)と13℃(用紙波打ち閾値)とする。そして、普通紙の坪量:80[g/m]以上をプリント後のスタンバイ時は、目標温度差範囲の閾値を、0℃(紙シワ閾値)と16℃(用紙波打ち閾値)とする。この場合、同一種類の記録材の間欠プリント時は、プリント遅延が少なくて済む利点がある。
しかし、普通紙の坪量:80[g/m]以上をプリント後にスタンバイ状態となり、その後、普通紙の坪量:80[g/m]未満をプリントする時に、若干のウェイトが入り、プリント遅延が発生する場合がある。そのため、同一種類の記録材を間欠でプリントする使用形態が多いユーザーに対しては、前記のような設定とするのが良い。
<実施例3>
図7は実施例3の定着装置の構成の説明図である。図8はハロゲンヒータの発熱分布特性の説明図である。実施例1、2では冷却ファンのみに頼って加圧ローラの長手方向の温度分布を調整した。これに対して、実施例3では、加圧ローラの内部に配置したハロゲンヒータと冷却ファンとを協働させて加圧ローラの長手方向の温度分布を調整する。それ以外の構成は、図5を参照して説明した実施例2の定着装置と同一であるため、図7中、実施例2と共通する部分には図5と共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図7に示すように、実施例3では、加圧ローラ102の芯金内部に、ハロゲンヒータ112を配置している。通電により発熱する定格電力400Wのハロゲンヒータ112が、加圧ローラ102の回転軸線方向(長手方向)のほぼ全体にわたって配置される。温度制御部140は、図3に示すように加圧ローラ102の回転軸線方向の中央部に配置されたサーミスタ122aの検出温度に基づいて、加圧ローラ102の表面温度が所定の目標温度となるようにハロゲンヒータ112をON/OFF制御している。
図8に示すように、ハロゲンヒータ112は、長手方向で均一な発熱分布を持つヒータを用いた。加圧ローラ102を内側からハロゲンヒータ112で加熱することで、定着ローラ101から加圧ローラ102を離間させたスタンバイ中においても加圧ローラ102を所定温度に維持して、プリント開始時のニップ部の温度変動を少なくできる。また、プリント中も加圧ローラ102を所定温度に維持することで、プリント初期からプリント終了まで、記録材に対する画像の定着性を一定に保つことができる。また、定着ローラ101と加圧ローラ102の表面温度差を小さくできるため、特に薄紙で発生するカールが少なくて済む利点もある。
実施例2と同様に、冷却制御部150は、サーミスタ122aが検出する中央部温度TCとサーミスタ122bが検知する端部温度TEとの温度差(TE−TC)に応じて次のように加圧ローラ102を評価する。
(A)後端しわ現象が発生する可能性がある : (TE−TC)≦ 3[℃]
(B)後端しわ現象も波打ち現象も発生しない: 3[℃]<(TE−TC)≦13[℃]
(C)波打ち現象が発生する可能性がある :13[℃]<(TE−TC)
そして、上記(A)〜(C)のそれぞれに対して、冷却制御部150は、次のように冷却ファン130及びハロゲンヒータ112を制御する。
(A)冷却制御部150は、中央のファン130b、130cをONするとともに、ハロゲンヒータ112の目標温度を100℃→110℃に変更する。加圧ローラ102の端部温度が中央部温度よりも低くなってしまうと、ニップ部Nの長手方向の両端部の搬送速度が、中央部の搬送速度に比較して遅くなって後端しわ現象が発生し易くなる。そこで、中央のファン130b、130cをONさせて加圧ローラ102の長手方向の中央部の搬送速度を低下させる。同時に、加圧ローラ102の目標温度を100℃→110℃に変更して、ハロゲンヒータ112を点灯させて、加圧ローラ102の両端部の温度を上昇させる。このため、サーミスタ122a、122bの検出温度差が短時間で目標温度差範囲に移行する。
(B)冷却制御部150は、ハロゲンヒータ112の目標温度を100℃に保って、冷却ファン130を作動させない。サーミスタ122a、122bの検出温度差が目標温度差範囲であれば、後端しわ現象も波打ち現象も発生しにくいため、冷却ファン130を用いて加圧ローラ102の回転軸線方向の温度分布を調整する必要がない。
(C)冷却制御部150は、両端のファン130a、130dをONするとともに、ハロゲンヒータ112の目標温度を100℃→110℃に変更する。加圧ローラ102の端部温度が中央部温度よりも過剰に高くなってしまうと、ニップ部Nの長手方向の両端部の搬送速度が、中央部の搬送速度に比較して過剰に速過ぎて波打ち現象が発生し易くなる。そこで、両端のファン130a、130dをONさせて加圧ローラ102の長手方向の両端部の搬送速度を低下させる。同時に、加圧ローラ102の目標温度を100℃→110℃に変更して、ハロゲンヒータ112を点灯させて、加圧ローラ102の中央部の温度を上昇させるので、サーミスタ122a、122bの検出温度差が短時間で目標温度差範囲に移行する。
<実施例2との比較>
実施例2では、中央の冷却ファン130b、130cを作動させると、冷却部分以外にも風が行って、定着ローラ101の両端部にまで冷却が及んで温度低下が生じ、温度差(TE−TC)が目標温度差範囲に移行するのに時間がかかる。また、両端の冷却ファン130a、130dを作動させると、冷却部分以外にも風が行って、定着ローラ101の中央部にまで冷却が及んで温度低下が生じ、温度差(TE−TC)が目標温度差範囲に移行するのに時間がかかる。
これに対して、実施例2では、加圧ローラ102の冷却したくない領域は、ハロゲンヒータ112を点灯させて積極的に温度を上昇させる。そして、加圧ローラ102の冷却したい領域は、ハロゲンヒータ112を点灯させても十分に冷却できるような風量/風速を持つ冷却ファン130を用いて冷却する。これにより、温度差(TE−TC)を短時間で目標温度差範囲に到達させてプリント待機時間を短縮することができるため、画像形成装置の生産性が向上する。実際に、実施例2では、温度差(TE−TC)が目標温度差範囲に到達するまでの時間が最長1分必要だったのに対して、実施例3では、温度差(TE−TC)が目標温度差範囲に到達するまでの時間が最長40秒にまで短縮された。
<実施例4>
図9は実施例4の定着装置の構成の説明図である。図10はハロゲンヒータの発熱分布特性の説明図である。実施例3では、加圧ローラの内部に加圧ローラの回転軸線方向の全体を一様に加熱するハロゲンヒータを配置した。これに対して、実施例4では、加圧ローラの内部に、回転軸線方向の発熱分布特性が異なる二種類のハロゲンヒータを配置した。それ以外の構成は、図7を参照して説明した実施例3の定着装置と同一であるため、図9中、実施例3と共通する部分には図7と共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図9に示すように、加熱手段の一例であるハロゲンヒータ112a、112bは、加圧ローラ102の回転軸線方向の中央部と両端部とに対する加熱性能をそれぞれ二段階に異ならせて加圧ローラ102を加熱可能である。制御部160は、第一モードの実行中、加圧ローラ102の中央部に対する加熱性能を、両端部に対する加熱性能よりも高くしてハロゲンヒータ112a、112bを作動させる。制御部160は、第二モードの実行中、加圧ローラ102の両端部に対する加熱性能を、中央部に対する加熱性能よりも高くしてハロゲンヒータ112a、112bを作動させる。
実施例4では、加圧ローラ102の芯金内部に、加圧ローラ102の回転軸線方向(長手方向)のほぼ全体にわたって、定格電力400Wのハロゲンヒータ112aと、定格電力400Wのハロゲンヒータ112bとが配置されている。温度制御部140は、加圧ローラ102の中央部に配置されたサーミスタ122aの検出温度に基づいて、加圧ローラ102の表面温度が所定の目標温度となるようにハロゲンヒータ112a及びハロゲンヒータ112bをON/OFF制御している。
図10の(a)に示すように、ハロゲンヒータ112aは、加圧ローラ102の中央部の発熱量が、両端部の発熱量に比較して大きく設定された発熱分布特性を有する中央高発熱ヒータである。図10の(b)に示すように、ハロゲンヒータ112bは、加圧ローラ102の両端部の発熱量が、中央部の発熱量に比較して大きく設定された発熱分布特性を有する端部高発熱ヒータである。ハロゲンヒータ112a及びハロゲンヒータ112bは、両者を同時に点灯した場合に、加圧ローラ102の長手方向の発熱量分布が均一になるように相補的に設計されている。
実施例2と同様に、冷却制御部150は、サーミスタ122aが検出する中央部温度TCとサーミスタ122bが検知する端部温度TEとの温度差(TE−TC)に応じて次のように加圧ローラ102を評価する。
(A)後端しわ現象が発生する可能性がある : (TE−TC)≦ 3[℃]
(B)後端しわ現象も波打ち現象も発生しない: 3[℃]<(TE−TC)≦13[℃]
(C)波打ち現象が発生する可能性がある :13[℃]<(TE−TC)
そして、上記(A)〜(C)のそれぞれに対して、冷却制御部150は、次のように冷却ファン130及びハロゲンヒータ112a、112bを制御する。
(A)冷却制御部150は、中央のファン130b、130cをONするとともに、ハロゲンヒータ112aをOFFし、ハロゲンヒータ112bによる温度調整の目標温度を100℃→110℃に変更する。加圧ローラ102の端部温度が中央部温度よりも低くなってしまうと、ニップ部Nの長手方向の両端部の搬送速度が、中央部の搬送速度に比較して遅くなって後端しわ現象が発生し易くなる。そこで、中央のファン130b、130cをONさせて加圧ローラ102の長手方向の中央部の搬送速度を低下させる。同時に、加圧ローラ102の目標温度を100℃→110℃に変更して、ハロゲンヒータ112bを点灯させて、加圧ローラ102の両端部の温度を選択的に上昇させる。このため、サーミスタ122a、122bの検出温度差が実施例3よりもさらに短時間で目標温度差範囲に移行する。
(B)冷却制御部150は、ハロゲンヒータ112a、112bによる温度調整の目標温度を100℃に保って、冷却ファン130を作動させない。サーミスタ122a、122bの検出温度差が目標温度差範囲であれば、後端しわ現象も波打ち現象も発生しにくいため、冷却ファン130を用いて加圧ローラ102の回転軸線方向の温度分布を調整する必要がない。
(C)冷却制御部150は、両端のファン130a、130dをONするとともに、ハロゲンヒータ112bをOFFし、ハロゲンヒータ112aによる温度調整の目標温度を100℃→110℃に変更する。加圧ローラ102の端部温度が中央部温度よりも過剰に高くなってしまうと、ニップ部Nの長手方向の両端部の搬送速度が、中央部の搬送速度に比較して過剰に速過ぎて波打ち現象が発生し易くなる。そこで、両端のファン130a、130dをONさせて加圧ローラ102の長手方向の両端部の搬送速度を低下させる。同時に、加圧ローラ102の目標温度を100℃→110℃に変更して、ハロゲンヒータ112を点灯させて、加圧ローラ102の中央部の温度を上昇させる。このため、サーミスタ122a、122bの検出温度差が、実施例3よりもさらに短時間で目標温度差範囲に移行する。
実施例4では、後端しわ現象の発生し易い記録材と環境条件の組み合わせにおいては、ハロゲンヒータ112a、112bと冷却ファン130とを制御して、加圧ローラ102の中央部温度と比較して、両端部温度を高くする。これにより、ニップ部Nの長手方向の中央部での搬送速度に比較して、両端部での搬送速度を速くして後端しわ現象を防止する。
実施例4では、波打ち現象の発生し易い記録材と環境条件の組み合わせにおいては、ハロゲンヒータ112a、112bと冷却ファン130とを制御して、加圧ローラ102の中央部温度と比較して、両端部温度を高くし過ぎない。これにより、ニップ部Nの長手方向の中央部での搬送速度に比較して、両端部での搬送速度を速くし過ぎなくして波打ち現象を防止する。
実施例4では、上記(A)の条件に該当する場合、ハロゲンヒータ112bのみで加圧ローラ102の温度調整を実行するため、中央のファン130b、130cによって冷却される加圧ローラ102の部分がハロゲンヒータ112aによって加熱されない。一方、温度を上げて搬送速度を高めたい加圧ローラ102の長手方向の両端部は、ハロゲンヒータ112bによって集中的に加熱される。このため、温度差(TE−TC)を実施例3よりもさらに短時間で目標温度差範囲に到達させてプリントを開始できる。
実施例4では、上記(C)の条件に該当する場合、ハロゲンヒータ112aのみで加圧ローラ102の温度調整を実行するため、両端のファン130a、130bによって冷却される加圧ローラ102の部分がハロゲンヒータ112bによって加熱されない。一方、温度を上げて搬送速度を高めたい加圧ローラ102の長手方向の中央部は、ハロゲンヒータ112aによって集中的に加熱される。このため、温度差(TE−TC)を実施例3よりもさらに短時間で目標温度差範囲に到達させてプリントを開始できる。
実際に、実施例3においては、目標温度差範囲に到達するまでの時間が最長40秒必要だったのに対して、実施例4においては、目標温度差範囲に到達するまでの時間が最長20秒と短縮された。プリントの待機時間を、さらに短縮して画像形成装置の生産性を高めることができた。
<実施例4の変形例>
画像形成装置において、電力に余裕がある場合には、実施例4のように、ハロゲンヒータ112a、112bの両方を並行してON/OFF制御して、加圧ローラ102の表面温度を目標温度の100℃に調整することが可能である。しかし、近年は、画像形成装置の省電力化が進められて、電力に余裕が無い場合もある。この場合、ハロゲンヒータ112a、112bを同時並行してON/OFF制御すると、総電力が大きくなってしまい、電力規格をオーバーする可能性がある。
そのため、サーミスタ122aが加圧ローラ102の表面温度を100℃未満と検知した場合、ハロゲンヒータ112a、112bを交互にONさせて、ハロゲンヒータ112a、112bが同時にONすることを避ける。ハロゲンヒータ112aを2秒ON/2秒OFFする間に、ハロゲンヒータ112bを2秒OFF/2秒ONする。時間分割してハロゲンヒータ112a、112bを交互に点灯させることによって、加圧ローラ102を目標温度の100℃に温度調整する。
なお、言うまでもなく、サーミスタ122aが加圧ローラ102の表面温度を100℃以上と検出した場合には、ハロゲンヒータ112a、112bは、ともにOFFされる。このようにすれば、ハロゲンヒータ112a、112bの電力は、2本化しても従来と同じ400Wしか消費しないので、より好適であり、省エネに適う。
<その他の実施例>
実施例1〜4ではローラ定着装置の実施形態を説明したが、本発明は、定着部材にベルト部材を用いて定着性能を向上させた定着装置においても実施できる。実施例1〜4ではハロゲンヒータを用いて加熱を行う実施形態を説明したが、本発明は、抵抗発熱体や電磁誘導加熱方式等の加熱源を用いた定着装置においても実施できる。実施例1〜4では冷却ファンを用いて定着ローラを冷却する実施形態を説明したが、本発明は、ヒートパイプ等、局所的に冷却できる冷却手段であれば、接触式/非接触式を問わず種々の冷却手段等を用いて実施できる。
10 中間転写ベルト、14 二次転写ローラ、21 温度湿度センサ
100 定着装置、101 定着ローラ、102 加圧ローラ
111、112、112a、112b ハロゲンヒータ
121、122a、122b サーミスタ、130 冷却ファン
140 温度制御部、150 冷却制御部、160 制御部
N ニップ部、P 記録材、K トナー

Claims (10)

  1. 所定温度に加熱制御されて記録材の画像面を加熱する加熱回転体と、
    弾性層を有し、前記加熱回転体との間に記録材のニップ部を形成するローラ部材と、
    前記ローラ部材の回転軸線方向の中央部と両端部とに対する冷却性能を異ならせて前記ローラ部材を冷却可能な冷却手段と、
    連続した同一サイズの記録材の加熱処理に引き続いて前記同一サイズの記録材よりも波打ち現象が発生し易い所定の記録材の加熱処理を実行する場合に、前記両端部に対する冷却性能を前記中央部に対する冷却性能よりも高くして前記冷却手段を作動させてから前記ニップ部における当該記録材の加熱処理を開始させる第一モードを実行可能な実行部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記実行部は、前記加熱回転体を加熱昇温させた後に画像形成を開始する場合に、前記中央部に対する冷却性能を前記両端部に対する冷却性能よりも高くして前記冷却手段を作動させてから記録材の加熱処理を開始させる第二モードを実行可能であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 所定温度に加熱制御されて記録材の画像面を加熱する加熱回転体と、
    弾性層を有し、前記加熱回転体との間に記録材のニップ部を形成するローラ部材と、
    前記ローラ部材の回転軸線方向の中央部の温度を検出する第一検出手段と、
    前記ローラ部材の回転軸線方向の端部の温度を検出する第二検出手段と、
    前記ローラ部材の回転軸線方向の中央部と両端部とに対する冷却性能を異ならせて前記ローラ部材を冷却可能な冷却手段と、
    前記第二検出手段の検出温度が前記第一検出手段の検出温度に比較して、所定の第一温度差を超えて高い場合に、前記両端部に対する冷却性能を前記中央部に対する冷却性能よりも高くして前記冷却手段を作動させてから前記ニップ部における記録材の加熱処理を開始させる第一モードを実行可能な実行部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記実行部は、前記第二検出手段の検出温度が前記第一検出手段の検出温度に比較して、前記第一温度差よりも小さい所定の第二温度差を下回って低い場合に、前記中央部に対する冷却性能を前記両端部に対する冷却性能よりも大きくして、前記冷却手段を作動させてから前記ニップ部における記録材の加熱処理を開始させる第二モードを実行可能であることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記ローラ部材の回転軸線方向の中央部と両端部とに対する加熱性能を異ならせて前記ローラ部材を加熱可能な加熱手段を備え、
    前記実行部は、前記第一モードの実行中、前記中央部に対する加熱性能を前記両端部に対する加熱性能よりも高くして前記加熱手段を作動させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記ローラ部材の回転軸線方向の中央部と両端部とに対する加熱性能を異ならせて前記ローラ部材を加熱可能な加熱手段を備え、
    前記実行部は、前記第二モードの実行中、前記両端部に対する加熱性能を前記中央部に対する加熱性能よりも高くして前記加熱手段を作動させることを特徴とする請求項2又は4に記載の画像形成装置。
  7. 前記実行部は、前記第一モードの開始後、所定時間が経過すると、前記第一モードを終了させて前記ニップ部における記録材の加熱処理を開始させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記実行部は、搬送方向に直角な方向の記録材長さが所定長さ以上であって記録材の単位面積当たり重量が所定重量未満である場合に該当しなければ、前記冷却手段を作動させることなく前記ニップ部における記録材の加熱処理を開始させる第三モードを実行することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 環境空気の温度湿度を検出する第三検出手段を備え、
    前記実行部は、前記第三検出手段の出力に基づいて、大気中の水分量が所定範囲内であれば、前記冷却手段を作動させることなく前記ニップ部における記録材の加熱処理を開始させる第三モードを実行することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 所定温度に加熱制御されて記録材の画像面を加熱する加熱回転体と、
    弾性層を有し、前記加熱回転体との間に記録材のニップ部を形成するローラ部材と、
    前記ローラ部材の回転軸線方向の中央部と両端部とに対する冷却性能を異ならせて前記ローラ部材を冷却可能な冷却手段と、
    前記両端部に対する冷却性能を前記中央部に対する冷却性能よりも高くして前記冷却手段を作動させてから前記ニップ部における記録材の加熱処理を開始させる第一モードと、前記中央部に対する冷却性能を前記両端部に対する冷却性能よりも高くして前記冷却手段を作動させてから前記ニップ部における記録材の加熱処理を開始させる第二モードと、前記冷却手段を作動させることなく前記ニップ部における記録材の加熱処理を開始させる第三モードと、を選択して実行する実行部と、を備えることを特徴とする画像加熱装置。
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