JP2014149434A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014149434A
JP2014149434A JP2013018367A JP2013018367A JP2014149434A JP 2014149434 A JP2014149434 A JP 2014149434A JP 2013018367 A JP2013018367 A JP 2013018367A JP 2013018367 A JP2013018367 A JP 2013018367A JP 2014149434 A JP2014149434 A JP 2014149434A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
fixing
outer diameter
roller
fixing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013018367A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Saito
聖治 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2013018367A priority Critical patent/JP2014149434A/ja
Publication of JP2014149434A publication Critical patent/JP2014149434A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】外径が均一でないローラ部材について、熱膨張により外径が変化する変化量を適切に制御することにより、外径が均一でないローラ部材に期待されたシワ防止等の所定の効果を発揮させる。
【解決手段】定着部材加熱手段53により加熱されるとともに、回動する定着ローラ51と、定着ローラ51に当接して回動する加圧ローラ52と、を備え、定着ローラ51と加圧部材とのニップ部で加圧することにより、記録媒体P上の未定着トナー像を記録媒体Pに定着させる定着装置5であって、定着ローラ51は、その外径が回転軸方向において変化する形状を有しており、外径形状の熱膨張による変動が規定範囲内となるように定着部材加熱手段53を制御する制御手段を備え、該制御手段は、外径形状の熱膨張による変動が規定範囲を超えることが推定される場合は、外径形状の熱膨張による変動が規定範囲内となるまで定着動作を行わないものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。さらに詳述すると、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に装着される定着装置に関する。
従来から、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置として、電子写真方式を利用した画像形成装置が種々考案されており公知技術となっている。その画像形成プロセスは、像担持体である感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光ドラム上の静電潜像を現像剤であるトナー等によって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により記録媒体(用紙、記録紙、記録材、転写材ともいう)に転写して画像を担持させ、圧力や熱等を用いる定着装置によって記録媒体上のトナー画像を定着する過程により成立している。
定着装置では、対向するローラ部材もしくはベルト部材もしくはそれらの組み合わせにより構成された定着部材及び加圧部材が当接してニップ部(定着ニップ部)を形成するように配置されている。例えば、内部にハロゲンヒータ等の加熱手段を備えた定着ローラと加圧ローラとを圧接させてニップ部を形成するローラ定着装置では、加熱されながら互いに押圧されて回転する2本の回転体(定着ローラ、加圧ローラ)のニップ部に、未定着トナー像を載せた記録媒体を通過させ、熱および圧力を加え、トナー像を熱で溶融すると同時に両部材間の圧力によって記録媒体上に定着させている。また、加圧ローラが加熱手段を有する構成も知られている。
また、定着装置の駆動手段は、例えば、定着ローラの端部に設けられたギヤとギヤ駆動部品からなっており、定着ローラの回転に加圧ローラが連れ回る構成となっている。
このような定着装置での定着動作において、記録媒体がニップ部を通過する際にシワが発生する問題が知られている。これに対し、例えば、特許文献1に記載にされるように、定着ローラの形状を、回転軸方向(軸方向、長手方向ともいう)における両端部の径が大きく、中央部の径が小さい、逆クラウン形状(ツヅミ形状ともいう)とすることで、シワの発生を防止することが知られている。
また、シワの発生を防止するために、加圧ローラの形状を逆クラウン形状とすることや、定着ローラおよび加圧ローラ双方の形状についても逆クラウン形状とすることも提案されている。
また、例えば、特許文献2には、定着分離性を改善するために、定着ローラの外周面にクラウン形状部と逆クラウン形状部が形成された定着装置が開示されている。
このように、定着ローラや加圧ローラが回転軸方向において、その外径が均一でないローラ部材を使用した定着装置が知られている。
このような外径が均一でないローラ部材は、一般的に、室温時などの所定の温度において、クラウン量などの外径の変化量が所定の変化量を有するように、設計、製作がなされる。
しかしながら、ローラ部材が使用される定着装置の定着動作時における温度は、高温となるため、ローラ部材が熱膨張により外径が変化してしまうという問題が生じる。
この時、温度上昇がローラ部材の回転軸方向において略均一であれば、回転軸方向における熱膨張量も略同等となるので、想定された外径の変化量は維持される。
しかしながら、定着装置の状態等により、必ずしもローラ部材の回転軸方向における温度分布は均一とはならないため、適正に設定された変化量が、実際の使用時には異なる値となってしまい、外径が均一でないローラ部材に期待された本来の効果であるシワ防止効果や定着分離性の改善効果等が得られないことに繋がってしまう。
そこで本発明は、外径が均一でないローラ部材について、熱膨張により外径が変化する変化量を適切に制御することにより、外径が均一でないローラ部材に期待された所定の効果を損なうことのない定着装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る定着装置は、定着部材加熱手段により加熱されるとともに、回動する定着部材と、該定着部材に当接して回動する加圧部材と、を備え、前記定着部材と前記加圧部材との圧接部で加圧することにより、記録媒体上の未定着トナー像を記録媒体に定着させる定着装置であって、前記定着部材または前記加圧部材の少なくとも一方は、その外径が回転軸方向において変化する形状を有しており、外径形状の熱膨張による変動が規定範囲内となるように前記定着部材加熱手段を制御する制御手段を備え、該制御手段は、外径形状の熱膨張による変動が規定範囲を超えることが推定される場合は、外径形状の熱膨張による変動が規定範囲内となるまで定着動作を行わないものである。
本発明によれば、外径が均一でないローラ部材について、熱膨張により外径が変化する変化量を適切に制御することにより、外径が均一でないローラ部材に期待されたシワ防止等の本来の効果を損なうことなく発揮させることができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す断面図である。 定着ローラの模式図であって、(A)直線形状で逆クラウン形状が形成される例、(B)曲線形状で逆クラウン形状が形成される例を示す。 中央部温度検知手段および端部温度検知手段が設けられた定着ローラの模式図である。 定着ローラの軸方向での温度測定位置と定着ローラの温度との関係を示すグラフ(1)である。 中央部加熱手段および端部加熱手段の2つの加熱手段を有する定着ローラの模式図である。 中央部加熱手段、端部加熱手段および中端部加熱手段の3つの加熱手段を有する定着ローラの模式図である。 定着ローラの軸方向での温度測定位置と定着ローラの温度との関係を示すグラフ(2)である。 図4に示した中央部温度TCと端部温度TEの室温から定着動作可能となるまでの温度推移について、時間を横軸に、温度を縦軸として示したグラフである。 図8に示すA点,B点,C点のそれぞれのタイミングにおける定着ローラの軸方向での温度測定位置と定着ローラの温度との関係を示すグラフである。 定着ローラの軸方向での温度測定位置と定着ローラの温度との関係を示すグラフ(3)である。 加圧ローラの模式図であって、(A)直線形状で逆クラウン形状が形成される例、(B)曲線形状で逆クラウン形状が形成される例を示す。 加圧ローラの断面図である。 中央部温度検知手段および端部温度検知手段が設けられた加圧ローラの模式図である。 加圧ローラの軸方向での温度測定位置と定着ローラの温度との関係を示すグラフ(1)である。 単一の加圧部材加熱手段を有する加圧ローラの模式図である。 端部加熱手段を有する加圧ローラの模式図である。 中央部加熱手段および端部加熱手段の2つの加熱手段を有する加圧ローラの模式図である。 中央部加熱手段、端部加熱手段および中端部加熱手段の3つの加熱手段を有する加圧ローラの模式図である。 加圧ローラの軸方向での温度測定位置と定着ローラの温度との関係を示すグラフ(2)である。 図14に示した中央部温度TCと端部温度TEの室温から定着動作可能となるまでの温度推移について、時間を横軸に、温度を縦軸として示したグラフである。 図20に示すA点,B点,C点のそれぞれのタイミングにおける加圧ローラの軸方向での温度測定位置と加圧ローラの温度との関係を示すグラフである。 加圧ローラの軸方向での温度測定位置と定着ローラの温度との関係を示すグラフ(3)である。
以下、本発明に係る構成を図1から図22に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(画像形成装置)
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態であるカラーレーザプリンタ(以下、単に「プリンタ」ともいう)の全体構成を説明する概略構成図である。図1を参照して、この画像形成装置の内部構成の概要及び動作について説明する。
このプリンタは、イエロー、シアン、マゼンタ、黒(ブラック)の4つの画像形成手段を横に並べて配置してタンデム画像形成部を構成している。タンデム画像形成部においては、個々のトナー像形成手段である画像形成手段101Y,101C,101M,101Kが、図中左から順に配置されている。ここで、各符号の添字Y,C,M,Kは、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、黒用の部材であることを示す。また、タンデム画像形成部においては、個々画像形成手段101Y,C,M,Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体21Y,C,M,Kのまわりに、帯電装置、現像装置10Y,C,M,K、感光体クリーニング装置等を備えている。プリンタの上部には、イエロー、シアン、マゼンタ、黒の各色トナーが充填されたトナーボトル2Y,C,M,Kが配置されている。そして、このトナーボトル2Y,C,M,Kから図示しない搬送経路によって、所定の補給量だけ各色現像装置10Y,C,M,Kに各色トナーが補給される。
また、タンデム画像形成部の下部に潜像形成手段としての光書込ユニット9が設けられる。この光書込ユニット9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体2の表面にレーザ光を走査しながら照射するように構成されている。
また、タンデム画像形成部の直上には、中間転写体として無端ベルト状の中間転写ベルト1を設けられている。この中間転写ベルト1は、支持ローラ1a,1bに掛け回され、この支持ローラのうち駆動ローラ1aの回転軸には駆動源としての図示しない駆動モータが連結されている。この駆動モータを駆動させると、中間転写ベルト1が図中反時計回りに回転移動するとともに、従動可能な支持ローラ1bが回転する。中間転写ベルト1の内側には、感光体21Y,C,M,K上に形成されたトナー像を中間転写ベルト1上に転写するための一次転写装置11Y,C,M,Kを設ける。
また、1次転写装置11Y,C,M,Kより中間転写ベルト1の駆動方向下流に2次転写装置としての2次転写ローラ4が設けられている。この2次転写ローラ4と中間転写ベルト1を挟んで反対の側には、支持ローラ1bが配置されており、押圧部材としての機能を果たしている。また、給紙カセット8、給紙コロ7、レジストローラ6等を備えている。さらに、2次転写ローラ4によりトナー像を転写された記録媒体Pの進行方向に関して2次転写ローラ4の下流部には、記録媒体P上の画像を定着する定着装置5、排紙ローラ3を備えている。
つぎに、上記プリンタの動作を説明する。個々の画像形成手段でその感光体21Y,C,M,Kを回転し、感光体21Y,C,M,Kの回転とともに、まず帯電装置で感光体21Y,C,M,Kの表面を一様に帯電する。次いで画像データを光書込ユニット9からのレーザによる書込み光を照射して感光体21Y,C,M,K上に静電潜像を形成する。その後、現像装置10Y,C,M,Kによりトナーが付着され静電潜像を可視像化することで各感光体ド21Y,C,M,K上にそれぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの単色画像を形成する。また、不図示の駆動モータで駆動ローラ1aを回転駆動して他の従動ローラ1b、2次転写ローラ4を従動回転し、中間転写ベルト1を回転搬送して、その可視像を一次転写装置11Y,C,M,Kで中間転写ベルト1上に順次転写する。これによって中間転写ベルト1上に合成カラー画像を形成する。画像転写後の感光体21Y,C,M,Kの表面は感光体クリーニング装置で残留トナーを除去して清掃して再度の画像形成に備える。
また、上記画像形成のタイミングにあわせて、給紙カセット8からは記録媒体Pの先端が給紙コロ7により繰り出され、レジストローラ6まで搬送され、一旦停止する。そして、上記画像形成動作とタイミングを取りながら、二次転写ローラ4と中間転写ベルト1の間に搬送される。ここで、中間転写ベルト1と二次転写ローラ4とは記録媒体Pを挟んでいわゆる2次転写ニップを形成し、2次転写ローラ4にて中間転写ベルト1上のトナー像を記録媒体P上に2次転写する。
画像転写後の記録媒体Pは定着装置5へと送り込まれ、加熱手段(定着部材加熱手段)53により表面を所定の温度に維持された定着部材51と、定着部材51に対向し定着部材51に圧接される加圧部材52により形成されるニップ部(圧接部、定着ニップ部)に記録媒体Pを挟持搬送することで記録媒体P上のトナー像を加熱加圧し、記録媒体Pに定着させる。なお、定着部材51の温度は温度検知手段54の検知温度に基づいて制御される。
また、ニップ部から排出された記録媒体Pは分離部材により分離された後、排紙ローラ3から装置外に排出される。一方、画像転写後の中間転写ベルト1は、中間転写体クリーニング装置12で、画像転写後に中間転写ベルト1上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成部による再度の画像形成に備える。
(定着装置)
次に、画像形成装置が備える定着装置5の構成及び動作について説明する。本実施形態では、定着部材である定着ローラ51の外径が回転軸方向において均一でない形状を有している場合を例に説明する。
図2に定着ローラ51の外径形状の例を示す。図2に示すように、定着ローラ51は、長手方向である回転軸方向において、その中央部から端部に向かって徐々に外径が大きくなっていく逆クラウン形状(ツヅミ形状ともいう)を有している。この中央部の径と端部の径との差をクラウン量(ツヅミ量ともいう)という。
このように、定着ローラ51を逆クラウン形状とすることで、ニップ部に挟持搬送される記録媒体Pは外側へ行くほど送り速度が速くなり、その結果、記録媒体Pは外側に向かって広げられる力を受けながら定着ニップ内を搬送される。
このため、記録媒体Pのシワを防止することができる。なお、逆クラウン形状は、図2(A)に示すような直線形状で形成されるものであっても、図2(B)に示すような曲線形状で形成されるものであっても、外側に向かって外径が増加する傾向を維持していれば、シワ防止には同様の効果を得られる。
ところで、近年の画像形成装置の省エネ化においては、消費電力比率の大きい定着装置5においては待機時に加熱手段53をオフにしたいという要求がある。また、電源オフ時や待機時から所定の定着可能温度まで加熱する際の時間(ファーストプリント時間やウォームアップ時間)を大幅に短縮することが要求されている。
このファーストプリント時間やウォームアップ時間を大幅に短縮するために、定着ローラ51を薄肉化することで、低熱容量化を実現することが考えられている。このような定着装置5では、定着ローラ51に薄肉の芯金を使用するため、定着ローラ51の機械的強度が低下してしまう。
このような薄肉化された定着ローラ51では、定着ローラ51に十分なクラウン量を形成すると中央部は更に薄肉となり強度不足となるため、シワ防止に十分なクラウン量を形成することは難しい。また、薄肉化された定着ローラ51の場合、急速にローラ温度が立ち上がるうえに、回転軸方向の熱移動が少なく、回転軸方向に温度偏差が生じやすい。
このため、このような薄肉化された定着ローラ51の逆クラウン形状のクラウン量は、大きく設定することができない。例えば、0.04mm〜0.1mm程度で設定される。なお、このクラウン量は、部品製作時において、所定の温度(室温時など)下の条件で設計、形成される。
しかしながら、定着ローラ51の使用時(定着装置5の定着動作時)における温度は、例えば、140℃〜200℃程度の高温となるため、室温時に比べて定着ローラ51が熱膨張により外径が変化してしまう。
この時、温度上昇が定着ローラ51の軸方向において略均一であれば、軸方向における熱膨張量も略同等となるので、室温時に形成された逆クラウン形状(クラウン量)は使用時の温度においても維持される。
しかしながら、定着装置の状態等により、必ずしも定着ローラ51の軸方向における温度分布は均一とはならない。特に、端部の温度が中央部よりも低い傾向になる場合、端部の熱膨張量が中央部よりも小さくなるため、その結果、室温時にクラウン量を適正に設定しても、実際の使用時には、所望のクラウン量の範囲(規定範囲)よりも小さくなってしまい、所望のシワ防止効果が得られないことに繋がってしまう。
ここで、定着ローラ51の材質は、アルミニウム(線膨張係数:23.6×10−6[1/K])や鉄(線膨張係数:11.7×10−6[1/K])等が用いられるが、例えば、材質がアルミニウム、定着ローラ51の外径(後述するSC)が直径40[mm]の場合、定着ローラ51の温度偏差(端部と中央部との温度差)が20℃あるとすると、外径差は、次式(1)で表される。
20×23.6×10−6×40=0.19 ・・・(1)
すなわち、上記(1)式での算出される0.19[mm]分、クラウン量によるシワ防止効果が喪失してしまうこととなる。
そこで、本実施形態に係る定着装置5は、定着部材加熱手段(定着部材加熱手段53)により加熱されるとともに、回動する定着部材(定着ローラ51)と、該定着部材に当接して回動する加圧部材(加圧ローラ52)と、を備え、定着部材と加圧部材との圧接部(ニップ部)で加圧することにより、記録媒体(記録媒体P)上の未定着トナー像を記録媒体に定着させる定着装置であって、定着部材は、その外径が回転軸方向において変化する形状を有しており、外径形状の熱膨張による変動が規定範囲内となるように定着部材加熱手段を制御する制御手段を備え、該制御手段は、外径形状の熱膨張による変動が規定範囲を超えることが推定される場合は、外径形状の熱膨張による変動が規定範囲内となるまで定着動作を行わない(待機させる)ものである。なお、定着装置5の制御手段は、演算部、記憶部等を備え、定着装置全体の制御を司ると共に、加熱手段や温度検知手段の各種制御を行うものである。
この構成によれば、規定されたクラウン量を維持した状態で、定着動作を実行することにより、シワ防止効果が得られない状況で定着動作を行うことを防いで、常にシワ防止効果を得ることができる定着装置とすることができるものである。以下に詳細を説明する。
図3は、定着ローラ51の模式図と、回転軸方向における中央部での表面温度を検知可能に設けられる中央部温度検知手段54Cと、端部での表面温度を検知可能に設けられる端部温度検知手段54Eの模式図を示している。中央部温度検知手段54Cは定着ローラ51の中央部温度TCを、端部温度検知手段54Eは定着ローラ51の端部温度TEを、それぞれ検知する。なお、温度検知手段54C,Eは、定着ローラ51に接触して温度検知を行うものであっても、非接触で温度検知を行うものであっても良い。
また、室温時(20℃とする)での定着ローラ51の中央部外径をSC、室温時での定着ローラ51の端部外径をSE、室温時でのクラウン量V0(=SE−SC)[mm]を0.05、必要なクラウン量V[mm]を0.04と仮定する。
ここで、室温時でのクラウン量V0は、必要なクラウン量Vを0.01[mm]上回っている。したがって、定着ローラ51の加熱時を考えた場合、端部の膨張量が大きい、または等しいか、膨張量が小さい場合でもその差が0.01[mm]以下であれば、必要なクラウン量が確保され、シワ防止効果を得ることができる。
すなわち、この図3の例においては、次式(2)
(TC−TE)[℃]×23.6×10−6[1/℃]×40[mm]≦0.01[mm] ・・・(2)
を満たせば良いといえる。上記式(2)より、次式(3)となる。
(TC−TE)≦10.6 ・・・(3)
上記(3)式より、端部温度TEは中央部温度TCよりも10.6℃低いか、それ以上の範囲であれば、シワの発生しない温度領域といえる。
まとめると、定着ローラ51の中央部温度をTC、端部温度をTE、中央部外径をSC(室温T0)、端部外径をSE(室温T0)、定着ローラ51の線膨張係数α、必要なクラウン量をVとすると、必要なクラウン量Vが次式(4)、
SC×α×(TC−T0)+V<SE×α×(TE−T0) ・・・(4)
を満たすように、定着ローラの加熱手段53を制御することで、シワの発生しない温度領域で制御することができる。
図4は、以上説明した定着ローラ51の軸方向での温度測定位置と定着ローラ51の温度との関係を示すグラフである。ここで、端部Eは端部温度検知手段54Eでの温度検知結果である。端部Eの値は、端部Eの値をそのまま適用しても良いし、図3において温度検知手段54Eを設けた端部と反対側の端部にも温度検知手段54Eを設けて、その検知温度を用いても良い。
定着装置5の制御手段は、図4に示す温度範囲となるように、定着ローラ51の加熱手段53を制御し、中央部温度TCに対して端部温度TEを温度制御することでシワ発生のない状態とすることができる。
なお、シワを発生させない必要なクラウン量は、使用される記録媒体Pの種別、当該定着装置(画像形成装置)の設置されている環境(温湿度)、片面印刷であるか両面印刷であるか等の印刷条件などによって、決定されるものであり、これらの条件に応じて、上記の各式での値を変動させる、例えば、上記式(4)に所定の係数を設ける等することが望ましい。
また、加工性、コスト等の観点から定着ローラ51の形成時に必要なクラウン量を形成できない場合であっても、通常時(形成時)と使用時とにおける熱膨張量と温度分布の関係により、熱膨張による径変化で所望のクラウン量が形成されるように、制御することも可能である。
ここで、中央部温度TCと端部温度TEをそれぞれ制御するためには、加熱手段53が軸方向において複数の独立した加熱手段により構成され、独立して加熱制御(加熱量制御、オンオフ制御)可能であることが好ましい。これにより、定着ローラ51の軸方向において、領域ごとに加熱制御することが可能となる。
このような加熱手段53の構成例について説明する。図5および図6は、定着ローラ51における加熱手段53の構成例を示している。図5では、中央部加熱手段53Cと端部加熱手段53Eの2つの加熱手段を有しており、独立して加熱制御が可能な構成を示している。また、各加熱手段53C,53Eは、それぞれの加熱領域に対応する位置に設けられた温度検知手段54C,54Eの検知結果に基づいて加熱制御がなされる。例えば、端部の温度が低い場合は、端部加熱手段53Eの発熱量またはオン時間を適切に制御することで、図4に示した温度範囲となるように制御することができる。
また、図6では、中央部加熱手段53Cと、中端部加熱手段53CEと、端部加熱手段53Eの3つの加熱手段を有しており、独立して加熱制御が可能な構成を示している。また、中端部加熱手段53CEに相当する位置には、中端部での表面温度を検知可能な中端部温度検知手段54CEが設けられており、中端部加熱手段54CEは、中端部温度検知手段54CEの検知結果に基づいて加熱制御がなされる。
図7は、図6で説明した定着ローラ51の軸方向での温度測定位置と定着ローラ51の温度との関係を示すグラフである。ここで、端部E、中端部CEはそれぞれ温度検知手段54E,54CEでの温度検知結果である。端部E、中端部CEの値は、端部E、中端部CEの値をそのまま適用しても良いし、図6において温度検知手段54E,54CEを設けた端部と反対側の端部にも温度検知手段54E,54CEを設けて、その検知温度を用いても良い。
図6に示したように、加熱手段53を軸方向において更に細分化して各々制御可能とすることで、例えば、図7に示すように温度分布をより細かく制御することが可能となり、その結果、定着ローラ51の逆クラウン形状をより正確に制御することが可能となる。
また、本実施形態に係る定着装置5の制御手段は、定着ローラ51の外径形状が熱膨張により所望の形状とならない(クラウン量が規定範囲外となる)温度分布となっている場合は、シワ防止効果を得られないため、定着動作(画像形成装置による印刷動作と同義とする)を行わず、加熱手段53の制御により、所望の形状となる温度分布となったところで定着動作を実行するようにしている。
具体例について、図8を参照しつつ、定着ローラ51を室温から加熱して、記録媒体Pを通紙する場合を例に説明する。図8は図4に示した中央部温度TCと端部温度TEの室温から定着動作可能となるまでの温度推移について、時間を横軸に、温度を縦軸として示したグラフである。
図8のグラフにおいて、A点,B点,C点のそれぞれのタイミングでの印刷を行うことについて説明する。また、図9は、A点,B点,C点のそれぞれのタイミングにおける定着ローラ51の軸方向での温度測定位置と定着ローラ51の温度との関係を示すグラフである。
先ず、定着ローラ51の温度は加熱開始時の室温状態から徐々に上昇する。このときに、中央部温度TCと端部温度TEがシワ発生しない温度分布を常に維持できていればシワは発生しないが、いくつかの理由でそのような温度分布とすることが難しい。
一般的な理由としては、中央部と端部に必要な熱量の比率が室温からの温度上昇時と通紙中とで異なることが挙げられる。定着ローラ51はローラを保持するための軸受け部材やローラを回転駆動するためのギヤ等の駆動伝達部材が必要であり、このような部材は必然的に定着ローラ51の端部に設けられる。
その結果、定着ローラ51の端部における熱容量が大きくなり、加熱手段は端部により大きいエネルギーを供給できるような配分とする必要がある。一方で、通紙が始まると、記録媒体Pは、定着ローラ51の中央部を通過するため、中央部に大きいエネルギーを供給できるような配分とする必要がある。
このように相反する条件を、限られた電力の中でエネルギー配分する場合、双方最適な設定とすることは困難である。
図8のA点は、室温から定着ローラ51の温度上昇を開始し、端部温度TEが定着(印刷)可能温度に到達したタイミングを示している。上述のように、端部の熱容量が大きいため、端部温度は中央部温度より低くなることが一般的である(図9)。トナーを記録媒体に定着させるには十分な温度となっているため通紙開始することは可能であるが、端部温度が低くシワが発生してしまう。このような温度分布時に印刷を禁止することでシワを防止することが可能となる。
A点においては、印刷を許可しないが、中央部は先に所望の温度に到達し、中央部加熱手段54Cは加熱を停止する。一方で、端部加熱手段54Eは加熱を続けるので、温度上昇を続け端部温度は中央部温度に追いつき、シワが発生しない温度分布領域となる。
ここでは、B点をシワが発生しない下限の中央部と端部の温度差としている。なお、図中では中央部温度=端部温度としているが、これに限られるものではない。
この時点から印刷を開始することで、シワが発生しない条件で印刷することが可能となる。その後は、C点まで端部温度を上昇させる制御を行って、中央部と端部をそれぞれ温度制御して、シワが発生しない温度分布領域に制御するものである。
また、室温時のクラウン量は、部品製造のバラツキにより、同一の型番等であっても、必ずしも一定とはならない。このようなクラウン量のバラツキの影響をなくすため、予め制御手段の記憶部(ローラ形状記憶部)に、予め測定した定着ローラ51の製品固有のクラウン量を記憶させておき、この記憶部に記憶された実際のクラウン量についても考慮して、熱膨張時に所定のクラウン量を得られるように温度制御することも好ましい。
また、上述のように、シワを発生させない必要なクラウン量は、使用される記録媒体Pの種別、当該定着装置(画像形成装置)の設置されている環境(温湿度)、片面印刷であるか両面印刷であるか等の印刷条件などによって、決定されるものである。このため、予めそのような条件情報を判断し、通紙可能温度の閾値(定着動作の解除条件)を可変とすることも好ましい。
例えば、シワの発生しやすい高湿度環境、薄めの用紙の両面印刷、のような条件では通常よりもクラウン量が大きくなる温度分布を目指すとともに、狙いの温度範囲になるまでは印刷を許可しないことでシワの発生を防止できる。
また、図5に示したように、温度検知手段54C,54Eで2箇所の温度検知箇所とすると、例えば、図10に示すように、温度測定箇所の間に高温部または低温部が存在する場合、その部分に起因してシワが発生することがあり得る。
そこで、例えば、加熱手段の制御の基となる温度検知手段とは、別途、定着ローラの形状変化を検知するための温度検知手段(形状判断用温度検知手段)を設けることも好ましい。例えば、加熱手段が図5に示す構成(中央部加熱手段53Cと端部加熱手段53E)の場合に、温度検知手段は、中央部温度検知手段54Cおよび端部温度検知手段54Eに加えて、中端部温度検知手段54CEも備えるようにするものである。この場合の中端部温度検知手段54CEが加熱手段の制御には用いない形状判断用温度検知手段となる。
この形状判断用温度検知手段により、温度監視をし、不適当な温度である場合には通紙を禁止し、シワの発生を防止することができる。この場合、加熱手段53の構成数を増やすことなく、温度検知手段で形状判断をすることにより、安価な構成で精度の高いシワ防止効果を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る定着装置5は、定着ローラ51は中央部から両端部に向けて外径が徐々に大きくなる逆クラウン形状を有しており、定着ローラ51は加熱手段53により加熱され熱膨張した状態においても規定の逆クラウン形状を維持できるように定着ローラ51を温度制御し、規定外温度と判断した場合には規定内温度に推移するまで印刷を許可しないものである。したがって、シワの発生を防止することができる。
また、十分なクラウン量が設定できない薄肉化された定着ローラ51において、シワに不利な条件で通紙されることのない定着装置5とすることができ、低熱容量化を図って素早い復帰時間を実現すると共に、シワに不利な条件で通紙されることのないことを両立させた定着装置とすることができる。
本実施形態では、定着ローラ51が逆クラウン形状を有している例について説明したが、本実施形態で説明した制御手段による加熱制御は、軸方向において外径が均一でないローラ部材であれば、外径が変化する複数箇所に温度検知手段を設けて、上述した制御を行うことができる。例えば、クラウン形状と逆クラウン形状の双方の形状を含む定着ローラに本発明を適用することで、規定された定着分離性を維持することも可能となる。
[第2の実施形態]
以下、本発明に係る定着装置の他の実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の点についての説明は適宜省略する。
本実施形態では、加圧部材である加圧ローラ52の外径が回転軸方向において均一でない形状を有している場合を例に説明する。
図11に加圧ローラ52の外径形状の例を示す。図11に示すように、加圧ローラ52は、長手方向である回転軸方向において、その中央部から端部に向かって徐々に外径が大きくなっていく逆クラウン形状を有している。
このように、加圧ローラ52を逆クラウン形状とすることで、ニップ部に挟持搬送される記録媒体Pは外側へ行くほど送り速度が速くなり、その結果、記録媒体Pは外側に向かって広げられる力を受けながら定着ニップ内を搬送される。
このため、記録媒体Pのシワを防止することができる。なお、逆クラウン形状は、図11(A)に示すような直線形状で形成されるものであっても、図11(B)に示すような曲線形状で形成されるものであっても、外側に向かって外径が増加する傾向を維持していれば、シワ防止には同様の効果を得られる。
図12は、加圧ローラ52の断面図を示している。加圧ローラ52は中心に金属の芯金52a、芯金52aの外側に中間層(弾性層)としてのシリコンゴム52b、表面にフッ素系のPFAなどの薄膜52cが形成されている。また、図12に示すように、芯金52aを中空の管とし、その内側に加熱手段(加圧部材加熱手段)55を設けても良い。
なお、本実施形態のように、加圧ローラ52を逆クラウン形状とする場合、定着ローラ51の外径は、回転軸方向において均一であっても、同様に逆クラウン形状を有するものであっても良い。また、定着部材を定着ローラ51ではなく、ローラ部材等に張架される定着ベルトにより構成するものであっても良い。
このような加圧ローラ52の逆クラウン形状は、部品製作時に形成され、クラウン量は、例えば、室温時において、一般的には概ね0.05mm〜0.2mm程度となるように設計される。
しかしながら、加圧ローラ52の使用時(定着装置5の定着動作時)における温度は、例えば、60℃〜160℃程度の高温となるため、室温時に比べて加圧ローラ52(特に、弾性層52b)が熱膨張により外径が変化してしまう。
この時、温度上昇が加圧ローラ52の軸方向において略均一であれば、軸方向における熱膨張量も略同等となるので、室温時に形成された逆クラウン形状(クラウン量)は使用時の温度においても維持される。
しかしながら、定着装置5の状態等により、必ずしも加圧ローラ52の軸方向における温度分布は均一とはならない。特に、端部の温度が中央部よりも低い傾向になる場合、端部の熱膨張量が中央部よりも小さくなるため、その結果、室温時にクラウン量を適正に設定しても、実際の使用時には、所望のクラウン量の範囲よりも小さくなってしまい、所望のシワ防止効果が得られないことに繋がってしまう。
そこで、本実施形態に係る定着装置5は、定着部材加熱手段(定着部材加熱手段53)により加熱されるとともに、回動する定着部材(定着ローラ51)と、加圧部材加熱手段(加圧部材加熱手段55)により加熱されるとともに、定着部材に当接して回動する加圧部材(加圧ローラ52)と、を備え、定着部材と加圧部材との圧接部(ニップ部)で加圧することにより、記録媒体(記録媒体P)上の未定着トナー像を記録媒体に定着させる定着装置であって、加圧部材は、その外径が回転軸方向において変化する形状を有しており、外径形状の熱膨張による変動が規定範囲内となるように加圧部材加熱手段を制御する制御手段を備え、該制御手段は、外径形状の熱膨張による変動が規定範囲を超えることが推定される場合は、外径形状の熱膨張による変動が規定範囲内となるまで定着動作を行わないものである。なお、本実施形態における制御手段は、主に加圧部材加熱手段55を制御することで加圧部材の温度制御を行うものであるが、加圧部材加熱手段55を備えずに、定着部材加熱手段53を制御することで加圧部材の温度制御を行うものであっても、加圧部材加熱手段55および定着部材加熱手段53双方の加熱手段を制御することで加圧部材の温度制御を行うものであっても良い。
これにより、規定されたクラウン量を維持した状態で、定着動作を実行することができるため、シワ防止効果が得られない状況で定着動作を行うことを防いで、常にシワ防止効果を得ることができる定着装置とすることができるものである。以下に詳細を説明する。
図13は、加圧ローラ52の模式図と、中央部での表面温度を検知可能に設けられる中央部温度検知手段56Cと、端部での表面温度を検知可能に設けられる端部温度検知手段56Eの模式図を示している。中央部温度検知手段56Cは加圧ローラ52の中央部温度TCを、端部温度検知手段56Eは加圧ローラ52の端部温度TEを、それぞれ検知する。なお、温度検知手段56C,Eは、加圧ローラ52に接触して温度検知を行うものであっても、非接触で温度検知を行うものであっても良い。
また、室温時(20℃とする)での加圧ローラ52の中央部外径をSC、室温時での加圧ローラ52の端部外径をSE、室温時でのクラウン量V0(=SE−SC)[mm]を0.05、必要なクラウン量V[mm]を0.05と仮定する。
ここで、室温時でのクラウン量V0は、必要なクラウン量Vと等しい。したがって、定着ローラ51の加熱時を考えた場合、端部の膨張量が大きいか、等しい場合であれば、必要なクラウン量が確保され、シワ防止効果を得ることができる。
すなわち、端部温度TEは中央部温度TCよりも高ければ、本実施形態ではシワの発生しない温度領域といえ、制御手段は、そのような温度範囲で制御することでシワの発生を防止できる。
ところで、例えば、室温時におけるクラウン量が0.15[mm]の場合において、中央部と端部の温度(温度分布)が等しく、熱膨張した場合には、加熱時においてもツヅミ量0.15を維持すると考えられる。
この場合は、必要なクラウン量V(=0.05[mm])よりも0.1[mm]大きく、シワの発生に対して余裕があるといえる。したがって、このような余裕分をあらかじめ制御手段の記憶部に記憶させておくことで、通紙可能な温度領域を広く取ることが可能となる。この場合の端部温度TEは中央部温度TCよりも低い場合も許容される。
また、加圧ローラ52の膨張量は外径、ゴム厚等による固有の値であり、所定の範囲はこのような特性を考慮して装置ごとに決定されることが好ましい。
図14は、以上説明した加圧ローラ52の軸方向での温度測定位置と加圧ローラ52の温度との関係を示すグラフである。ここで、端部Eは端部温度検知手段56Eでの温度検知結果である。端部Eの値は、端部Eの値をそのまま適用しても良いし、図13において端部温度検知手段56Eを設けた端部と反対側の端部にも端部温度検知手段56Eを設けて、その検知温度を用いても良い。
定着装置5の制御手段は、図14に示す温度範囲となるように、加圧ローラ52の加圧部材加熱手段55を制御し、中央部温度TCに対して端部温度TEを温度制御することでシワ発生のない状態とすることができる。なお、加圧ローラ52の温度制御は、加圧部材加熱手段55を備えない構成では、定着部材加熱手段53の制御によりなされ、加圧部材加熱手段55を備える構成では、加圧部材加熱手段55、または双方の加熱手段53,55の制御によりなされるものである。
なお、シワを発生させない必要なクラウン量は、使用される記録媒体Pの種別、当該定着装置(画像形成装置)の設置されている環境(温湿度)、片面印刷であるか両面印刷であるか等の印刷条件などによって、決定されるものであり、これらの条件を考慮した制御とすることが望ましい。
また、加工性、コスト等の観点から定着ローラの形成時に必要なクラウン量を形成できない場合であっても、通常時(形成時)と使用時とにおける熱膨張量と温度分布の関係により、熱膨張による径変化で所望のクラウン量が形成されるように、制御することも可能である。
[構成例(1):加熱手段なし]
次に、加圧ローラ52が加圧部材加熱手段55を有しておらず、中央部での表面温度を検知可能に設けられる中央部温度検知手段56Cと、端部での表面温度を検知可能に設けられる端部温度検知手段56Eと、を有する場合について説明する。
この場合、加圧ローラ52の温度は定着ローラ51から与えられる熱量と記録媒体Pに奪われる熱量によってほぼ決定される。特に、1枚目の記録媒体Pが通紙される前の印刷準備段階では定着部材51からの熱量だけで決まることとなる。
上述のように、定着ローラ51の熱容量は、端部の方が中央部よりも大きいので、室温状態から定着部材51を加熱し、定着可能状態まで温度を上げていく場合、定着部材51の温度分布は中央部温度が高く、端部温度が低くなりやすい。
このような状態でローラ対を回転させると、加圧ローラ52の温度は定着部材51温度分布にならうため、同様に端部での温度が低くなる。このような温度分布で通紙した場合、記録媒体Pにシワが発生するため、このような温度分布となっている状態では、制御手段は、通紙を許可しない制御とする。この場合、通紙をしないままローラ対の回転を継続させることで、端部温度を相対的に上昇させることができる。これにより、端部温度が中央部温度に対し所定の温度差の範囲を満たしたときに通紙を許可することで、シワを防止することが可能となる(図14)。
[構成例(2):加熱手段単数(全域)]
以下、加圧ローラ52が加圧部材加熱手段55を有する場合について説明する。加圧ローラ52が定着ローラ51から熱を奪い、定着ローラ51が温度低下してしまうことを防止するために、加圧ローラ52にも加熱手段を有する構成が知られている。なお、加圧ローラ52を高温に保つことは、記録媒体Pのカールを防止することにも有効である。
先ず、図15に示すように、加圧ローラ52の軸方向に沿って単一の加圧部材加熱手段55Aを有する場合を例にする。図15に示す加熱手段は、軸方向の全体を加熱するが、この際、中央部よりも端部の発熱比率が高くなるように構成されている。
室温から加圧ローラ52を加熱する場合、立上げ直後は定着ローラ51と同様に端部温度が低くなりやすいが(図14)、このような加圧部材加熱手段53Aを有する加圧ローラ52とすることで、時間の経過とともに放熱の影響が緩和され、端部温度が相対的に上昇する。そして所定の温度差を満たした時点で通紙を許可することで、シワを防止することが可能となる。
[構成例(3):加熱手段単数(端部のみ)]
次に、図16に示すように、加圧ローラ52の軸方向の端部に加熱部を有する加圧部材加熱手段55Eを有する場合を例にする。このような加熱手段では、給電することで加圧ローラ52の温度分布は確実に端部が中央部よりも高くすることができる。
その結果、シワ防止効果が高い。ただし、この構成は、端部に特化した加熱となるため加圧ローラ52に加熱手段55を設けるその他の目的に対しての効果は小さくなってしまう。このため、端部温度が低いと検知した場合にのみ点灯させる、あるいはシワが発生しやすい条件の場合にのみ点灯させる等の使い方が有効である。
[構成例(4):加熱手段複数(中央部、端部)]
次に、図17に示すように、中央部加熱手段55Cと端部加熱手段55Eの2つの加熱手段を有しており、独立して加熱制御が可能な構成を例にする。なお、各加熱手段55C,Eは、それぞれの加熱領域に対応する位置に設けられた温度検知手段56C,56Eの検知結果に基づいて加熱制御がなされる。
このような加熱手段55の組み合わせとすることで、加圧ローラ52の端部のみ加熱してシワを防止したい場合、加圧ローラ52の全体を加熱して蓄熱作用、カール防止作用を得たい場合に応じて温度制御することが可能となる。
[構成例(5):加熱手段複数(中央部、中端部、端部)]
次に、図18に示すように、中央部加熱手段55Cと、中端部加熱手段55CEと、端部加熱手段55Eの3つの加熱手段を有しており、独立して加熱制御が可能な構成を例にする。なお、中端部加熱手段55CEに相当する位置には、中端部での表面温度を検知可能な端部温度検知手段56CEが設けられており、中端部加熱手段55CEは、中端部温度検知手段56CEの検知結果に基づいて加熱制御がなされる。
図19は、図18に説明した加圧ローラ52の軸方向での温度測定位置と加圧ローラ52の温度との関係を示すグラフである。ここで、端部E、中端部CEはそれぞれ温度検知手段54E,54CEでの温度検知結果である。端部E、中端部CEの値は、端部E、中端部CEの値をそのまま適用しても良いし、図18において温度検知手段54E,54CEを設けた端部と反対側の端部にも温度検知手段54E,54CEを設けて、その検知温度を用いても良い。
図18に示したように、加熱手段55を軸方向において更に細分化して各々制御可能とすることで、例えば、図19に示すように温度分布をより細かく制御することが可能となり、その結果、加圧ローラ52の逆クラウン形状をより正確に制御することが可能となる。
また、本実施形態に係る定着装置5は、加圧ローラ52の外径形状が熱膨張により所望の形状とならない(クラウン量が規定範囲外となる)温度分布となっている場合は、シワ防止効果を得られないため、定着動作(画像形成装置による印刷動作と同義とする)を行わず、加熱手段55の制御により、所望の形状となる温度分布となったところで定着動作を実行するようにしている。
具体例について、図20を参照しつつ、加圧ローラ52を室温から加熱して、記録媒体Pを通紙する場合を例に説明する。図20は図14に示した中央部温度TCと端部温度TEの室温から定着動作可能となるまでの温度推移について、時間を横軸に、温度を縦軸として示したグラフである。
図20のグラフにおいて、A点,B点,C点のそれぞれのタイミングでの印刷を行うことについて説明する。また、図21は、A点,B点,C点のそれぞれのタイミングにおける加圧ローラ52の軸方向での温度測定位置と加圧ローラ52の温度との関係を示すグラフである。
先ず、加圧ローラ52の温度は加熱開始時の室温状態から徐々に上昇する。このときに、中央部温度TCと端部温度TEがシワ発生しない温度分布を常に維持できていればシワは発生しないが、いくつかの理由でそのような温度分布とすることが難しい。
一般的な理由としては、中央部と端部に必要な熱量の比率が室温からの温度上昇時と通紙中とで異なることが挙げられる。加圧ローラ52はローラを保持するための軸受け部材やローラを回転駆動するためのギヤ等の駆動伝達部材が必要であり、このような部材は必然的に加圧ローラ52の端部に設けられる。
その結果、加圧ローラ52の端部における熱容量が大きくなり、加熱手段55は端部により大きいエネルギーを供給できるような配分とする必要がある。一方で、通紙が始まると、記録媒体Pは、加圧ローラ52の中央部を通過するため、中央部に大きいエネルギーを供給できるような配分とする必要がある。
このように相反する条件を、限られた電力の中でエネルギー配分する場合、双方最適な設定とすることは困難である。
図20のA点は、室温から加圧ローラ52の温度上昇を開始し、端部温度TEが定着(印刷)可能温度に到達したタイミングを示している。上述のように、端部の熱容量が大きいため、端部温度は中央部温度より低くなることが一般的である(図21)。トナーを記録媒体に定着させるには、定着ローラ51が所定の温度に到達していれば通紙開始することは可能であるが、このまま通紙すると、加圧ローラ52の端部温度が低くシワが発生してしまう。このような温度分布時に印刷を禁止することでシワを防止することが可能となる。
A点においては、印刷を許可しないが、中央部は先に所望の温度に到達し、中央部加熱手段56Cは加熱を停止する。一方で、端部加熱手段56Eは加熱を続けるので、端部温度は、温度上昇を続け、中央部温度に追いつき、シワが発生しない温度分布領域となる。
ここでは、B点をシワが発生しない下限の中央部と端部の温度差としている。なお、図中では中央部温度=端部温度としているが、これに限られるものではない。
この時点から印刷を開始することで、シワが発生しない条件で印刷することが可能となる。その後は、C点まで端部温度を上昇させる制御を行って、中央部と端部をそれぞれ温度制御して、シワが発生しない温度分布領域に制御するものである。
また、室温時のクラウン量は、部品製造のバラツキにより、同一の型番等であっても、必ずしも一定とはならない。このようなクラウン量のバラツキの影響をなくすため、予め制御手段の記憶部(形状記憶部)に、予め測定した加圧ローラ52の製品固有のクラウン量を記憶させておき、この記憶部に記憶された実際のクラウン量についても考慮して、熱膨張時に所定のクラウン量を得られるように温度制御することも好ましい。
また、上述のように、シワを発生させない必要なクラウン量は、使用される記録媒体Pの種別、当該定着装置(画像形成装置)の設置されている環境(温湿度)、片面印刷であるか両面印刷であるか等の印刷条件などによって、決定されるものである。このため、予めそのような条件情報を判断し、通紙可能温度の閾値を可変とすることも好ましい。
また、図17に示したように、温度検知手段56C,56Eで2箇所の温度検知箇所とすると、例えば、図22に示すように、温度測定箇所の間に高温部または低温部が存在する場合、その部分に起因してシワが発生することがあり得る。
そこで、例えば、加熱手段55の制御の基となる温度検知手段とは、別途、加圧ローラ52の形状変化を検知するための温度検知手段(形状判断用温度検知手段)を設けておくことも好ましい。例えば、加熱手段が図17に示す構成(中央部加熱手段55Cと端部加熱手段55E)の場合に、温度検知手段は、中央部温度検知手段56Cおよび端部温度検知手段56Eに加えて、中端部温度検知手段56CEも備えるようにするものである。この場合の中端部温度検知手段56CEは、加熱手段の制御には用いない形状判断用温度検知手段となる。
この形状判断用温度検知手段により、温度監視をし、不適当な温度である場合には通紙を禁止し、シワの発生を防止することができる。加熱手段55の構成数を増やすことなく、検知手段で形状判断をすることにより、安価な構成で精度の高いシワ防止効果を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る定着装置は、加圧ローラ52は中央部から両端部に向けて外径が徐々に大きくなる逆クラウン形状を有しており、加圧ローラ52は熱膨張した状態においても規定の逆クラウン形状を維持できるように加圧ローラ52を温度制御し、規定外温度と判断した場合には規定内温度に推移するまで印刷を許可しないものである。したがって、シワの発生を防止することができる。
なお、本実施形態では、加圧ローラ52が逆クラウン形状を有している例について説明したが、本実施形態で説明した制御手段による加熱制御は、軸方向において外径が均一でないローラ部材であれば、外径が変化する箇所に温度検知手段を設けて、同じようにすることができる。例えば、クラウン形状と逆クラウン形状の双方の形状を含む、加圧ローラに本発明を適用することで、規定された定着分離性を維持することも可能となる。
また、以上説明した構成による定着装置5を備えた画像形成装置(図1)とすることにより、記録媒体にシワの発生しない画像形成装置を提供することができる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
1 中間転写ベルト
1a,1b 支持ローラ
2Y,C,M,K トナーボトル
3 排紙ローラ
4 2次転写ローラ
5 定着装置
6 レジストローラ
7 給紙コロ
8 給紙カセット
9 光書込ユニット
10Y,C,M,K 現像装置
11Y,C,M,K 一次転写装置
12 中間転写体クリーニング装置
21Y,C,M,K 感光体
51 定着部材(定着ローラ)
52 加圧部材(加圧ローラ)
53 定着部材加熱手段
53C 中央部加熱手段
53E 端部加熱手段
53CE 中端部加熱手段
54 温度検知手段
54C 中央部温度検知手段
54E 端部温度検知手段
54CE 中端部温度検知手段
55 加圧部材加熱手段
55C 中央部加熱手段
55E 端部加熱手段
55CE 中端部加熱手段
56 温度検知手段
56C 中央部温度検知手段
56E 端部温度検知手段
56CE 中端部温度検知手段
101Y,C,M,K 画像形成手段
P 記録媒体
特開平6−301306号公報 特開2010−256533号公報

Claims (10)

  1. 定着部材加熱手段により加熱されるとともに、回動する定着部材と、
    該定着部材に当接して回動する加圧部材と、を備え、
    前記定着部材と前記加圧部材との圧接部で加圧することにより、記録媒体上の未定着トナー像を記録媒体に定着させる定着装置であって、
    前記定着部材または前記加圧部材の少なくとも一方は、その外径が回転軸方向において変化する形状を有しており、
    外径形状の熱膨張による変動が規定範囲内となるように前記定着部材加熱手段を制御する制御手段を備え、
    該制御手段は、外径形状の熱膨張による変動が規定範囲を超えることが推定される場合は、外径形状の熱膨張による変動が規定範囲内となるまで定着動作を行わないことを特徴とする定着装置。
  2. 定着部材加熱手段により加熱されるとともに、回動する定着部材と、
    加圧部材加熱手段により加熱されるとともに、前記定着部材に当接して回動する加圧部材と、を備え、
    前記定着部材と前記加圧部材との圧接部で加圧することにより、記録媒体上の未定着トナー像を記録媒体に定着させる定着装置であって、
    前記加圧部材は、その外径が回転軸方向において変化する形状を有しており、
    外径形状の熱膨張による変動が規定範囲内となるように前記加圧部材加熱手段を制御する制御手段を備え、
    該制御手段は、外径形状の熱膨張による変動が規定範囲を超えることが推定される場合は、外径形状の熱膨張による変動が規定範囲内となるまで定着動作を行わないことを特徴とする定着装置。
  3. その外径が回転軸方向において変化する形状を有する前記定着部材または前記加圧部材の回転軸方向における複数箇所で表面温度を検知する複数の温度検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記複数の温度検知手段の検知結果に基づいて、外径形状の熱膨張による変動が規定範囲内となるように、前記定着部材加熱手段または前記加圧部材加熱手段を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. その外径が回転軸方向において変化する形状を有する前記定着部材または前記加圧部材は、回転軸方向における中央部から両端部に向けて外径が徐々に大きくなる逆クラウン形状を有し、
    前記制御手段は、クラウン量の熱膨張による変動が規定範囲内なるとなるように、前記定着部材加熱手段または前記加圧部材加熱手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記定着部材加熱手段または前記加圧部材加熱手段は、回転軸方向において、複数の分割された領域を選択的に加熱可能であって、
    前記制御手段は、前記定着部材加熱手段または前記加圧部材加熱手段を制御して、前記定着部材または前記加圧部材の回転軸方向における温度分布を制御可能であることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記定着部材は、回転軸方向における中央部から両端部に向けて外径が徐々に大きくなる逆クラウン形状を有するとともに、中央部での表面温度を検知する中央部温度検知手段と、端部での表面温度を検知する端部温度検知手段と、を有し、
    前記中央部温度検知手段が検知する前記定着部材の中央部温度をTC、
    前記端部温度検知手段が検知する前記定着部材の端部温度をTE、
    所定の室温時T0における前記定着部材の中央部での外径をSC、
    所定の室温時T0における前記定着部材の端部での外径をSE、
    前記定着部材の線膨張係数をα、とした場合に、
    必要なクラウン量Vが次式(1)、
    SC×α×(TC−T0)+V<SE×α×(TE−T0)
    を満たすように、前記定着部材加熱手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  7. 前記定着部材または前記加圧部材の所定の温度でのクラウン量を記憶する形状記憶部を有し、
    前記制御手段は、前記形状記憶部に記憶されたクラウン量、および前記複数の温度検知手段の検知結果に基づいて、外径形状の熱膨張による変動が規定範囲を超えるか否かを判断することを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  8. 前記複数の温度検知手段には、
    前記定着部材加熱手段または前記加圧部材加熱手段の制御に用いる検知温度を検知する温度検知手段とは別途設けられる形状判断用温度検知手段を含むことを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  9. 前記制御手段は、使用される記録媒体の種別、当該定着装置の設置環境、および印刷条件のいずれか、またはこれらの組み合わせ条件に応じて、待機した定着動作の解除条件を可変とすることを特徴とする請求項1から8までのいずれかに記載の定着装置。
  10. 請求項1から9までのいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2013018367A 2013-02-01 2013-02-01 定着装置および画像形成装置 Pending JP2014149434A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013018367A JP2014149434A (ja) 2013-02-01 2013-02-01 定着装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013018367A JP2014149434A (ja) 2013-02-01 2013-02-01 定着装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014149434A true JP2014149434A (ja) 2014-08-21

Family

ID=51572446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013018367A Pending JP2014149434A (ja) 2013-02-01 2013-02-01 定着装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014149434A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002351241A (ja) * 2001-05-29 2002-12-06 Canon Inc 画像形成装置
JP2007003797A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置、画像形成装置及び定着方法
JP2009237180A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Seiko Epson Corp 定着装置および画像形成装置
JP2010145835A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2013127544A (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2014021259A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Canon Inc 画像形成装置、および画像加熱装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002351241A (ja) * 2001-05-29 2002-12-06 Canon Inc 画像形成装置
JP2007003797A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置、画像形成装置及び定着方法
JP2009237180A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Seiko Epson Corp 定着装置および画像形成装置
JP2010145835A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2013127544A (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2014021259A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Canon Inc 画像形成装置、および画像加熱装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5768507B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5342739B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6052598B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
US8655213B2 (en) Image heating device and image forming apparatus
US8666273B2 (en) Image heating device
JP5679100B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6176981B2 (ja) 画像加熱装置及び画像形成装置
JP2011186468A (ja) 定着装置
JP2011128291A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4760296B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2009223291A (ja) 定着装置およびそれを備える画像形成装置
JP2008257027A (ja) 定着装置および画像形成装置
US8781382B2 (en) Fixing unit and image forming apparatus
JP2013161029A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP4701051B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2014164149A (ja) 定着装置
JP2016200802A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2011145334A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2010191380A (ja) 定着装置及びこれを搭載する画像形成装置
JP2009003088A (ja) 画像加熱装置
JP2016075839A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2014149434A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6142595B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP4934350B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
JP6221269B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161031

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170502