JP2010191380A - 定着装置及びこれを搭載する画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数色のトナーが供給されたフルカラーのトナー像であってもトナーが記録媒体に十分に定着され、またトナー像が定着された記録媒体が定着用ベルトや加圧ローラから適切に分離されるようにする定着装置及びこの定着装置を搭載する画像形成装置を提供することにある。
【解決手段】未定着トナー像を記録媒体に加熱定着させる定着装置は、発熱手段55を有する加熱ローラ51、該加熱ローラ51に掛け渡されるエンドレス状の定着ベルト54、該定着ベルト54を介して前記加熱ローラ51に押圧される加圧ローラ52を有し、前記加熱ローラ51と前記加圧ローラ52との押圧部の下流側近傍に、前記定着ベルト54の外表面を前記加圧ローラ52に押圧するように配置された温度調整部材56を備えたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、レーザープリンタ等の画像形成装置において未定着トナー像を記録媒体に加熱定着させる定着装置及びこの定着装置を搭載する画像形成装置に関するものである。
複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、記録媒体上にトナーを供給し、このトナーを定着装置によって記録媒体に定着させることが行われていた。
ここで、このような定着装置として、従来においては、一般にトナーが供給された記録媒体を1対の定着及び加圧ローラ間に導き、この1対の定着及び加圧ローラ間においてトナーを記録媒体に定着させるようにしていた。
一方、近年においては、上記のような画像形成装置の高速化が図られ、トナーを速い速度で十分に記録媒体に定着させることが必要になり、また、フルカラーの画像形成装置においては、記録媒体上に複数色のトナーが供給されてトナー層が厚くなり、このように層が厚くなったトナーを記録媒体に十分に定着させることが必要になった。
そこで、上記のような定着装置において、トナーを速い速度で十分に記録媒体に定着させたり、層が厚くなったトナーを記録媒体に十分に定着させるためには、上記の定着及び加圧ローラ間において、トナーを加熱、加圧するニップ部分の長さをさらに長くすることが必要になった。
定着及び加圧ローラの径を大きくした場合には、定着装置が大型化したり、記録媒体がトナーと接触する定着ローラに巻き付き易くなるという問題があった。また、定着及び加圧ローラ外周部に設ける弾性体層の厚みを厚くした場合には、各定着及び加圧ローラ外周面まで熱が伝わりにくくなり、トナーを十分に加熱することができなくなって、記録媒体にトナーが十分に定着されなくなったり、また、定着及び加圧ローラの各々の外周面を十分に加熱するために、大きな電力が必要になって、ランニングコストが高く付く等の問題があった。
このため、近年においては、定着装置における上述した問題を回避するために、従来から、各種の定着装置が提案されている(例えば、特許文献1乃至4参照)。
特許文献1乃至4には、定着ローラと、内部にヒータを有する加熱ローラとの間に定着用ベルトを掛け渡し、この定着用ベルトに対してその下方から加圧ローラに押し付け、この定着用ベルトと加圧ローラとの間のニップ部分にトナーが供給された記録媒体を導き、このニップ部分においてトナーを加熱及び加圧して記録媒体にトナーを定着させ、このようにトナーが定着された記録媒体を上記の定着ローラ側から排出させるようにした加熱定着装置を用いることが提案されている。
また、記録媒体を定着ベルト表面から剥離する機構として、ニップ部の出口部に定着ベルトの曲率を大きく形成するための固定部材を設ける場合(特許文献1)には、定着ローラと加圧ローラとが圧接されるニップ部の入口部と、固定部材が配設される出口部との間のニップ中間領域においては、定着ベルトは定着ベルトの張力のみによって加圧ローラに圧接されることとなる。
定着ベルトと加圧部材との圧接部を通過した記録媒体上のトナーを定着ベルトに密着させたまま記録媒体を搬送し、その搬送過程で定着ベルト自体の温度低下により、トナーを冷却してその粘度を高め、その後、トナー像を定着ベルト表面から剥離する。これによって、高温となったトナーが定着ベルトに移行する現象、すなわち、高温オフセットの発生を効果的に抑制し、又は防止することができる。
ところで、画像形成装置によって形成された画像、とくにカラー画像には、一般に、高い光沢度が要求され、光沢度が高い画像が高品質画像であるとされている。これは、画像形成装置によって、コンピュータからの写真画像や、銀塩写真のコピーなどの高い光沢度が要求される画像が出力される機会が多いためと考えられる。
その一方、光沢度が低いほうが見易い画像、例えば、ビジネスユースのカラーグラフや文字画像、或いはCAD図面などをプリントするためにも画像形成装置が利用されており、この場合には、光沢度の低い画像が好まれる。このように、出力された画像の光沢度に対するユーザの要望は一定しておらず、その都度変わるものである。
しかしながら、このような加熱定着装置においても、トナーが定着された記録媒体がトナーと接触する定着用ベルトに巻き付き易いという問題があり、また、記録媒体の両面にトナー像を形成する場合には、記録媒体が加圧ローラにも巻き付き易くなり、とくに、記録媒体の両面にフルカラーのトナー像を形成する場合には、上記のような巻き付きがさらに発生し易くなるという問題があった。
また、特許文献1の場合には、ニップ中間領域でのニップ圧は、比較的低いものとなる。このような低ニップ圧領域において記録媒体やトナーが加熱されると、ニップ部内に存在する記録媒体上のトナーが未だ完全に定着されていない状態においては、未定着トナーが乱され易い。その結果、定着画像にムラ等の画像不良が発生し易いという問題がある。
そこで、本発明の目的は、上述した実情を考慮して、複数色のトナーが供給されたフルカラーのトナー像であってもトナーが記録媒体に十分に定着され、またトナー像が定着された記録媒体が定着用ベルトや加圧ローラから適切に分離されるようにする定着装置及びこの定着装置を搭載する画像形成装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、発熱手段を有する加熱ローラ、該加熱ローラに掛け渡されるエンドレス状の定着ベルト及び該定着ベルトを介して前記加熱ローラに押圧される加圧ローラを有する、未定着トナー像を記録媒体に加熱定着させる定着装置において、前記加熱ローラと前記加圧ローラとの押圧部の下流側近傍に、前記定着ベルトの外表面を前記加圧ローラに押圧しかつ前記定着ベルトの前記外表面の温度を調整するように配置された温度調整部材を備えた定着装置を特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記温度調整部材が、加熱手段を有する請求項1記載の定着装置を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記温度調整部材が、前記加圧ローラを押圧する押圧面の前記定着ベルトの移動方向上流側の端部において前記加熱ローラと当接するように配置された請求項1又は2記載の定着装置を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記温度調整部材が、該温度調整部材を前記加熱ローラよりも低い温度に冷却する冷却手段を有する請求項1乃至3のいずれか1項記載の定着装置を特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記温度調整部材が、前記冷却手段としてヒートパイプを備える請求項1乃至4のいずれか1項記載の定着装置を特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記温度調整部材が、前記加熱ローラとの間に断熱手段を有する請求項1乃至5のいずれか1項記載の定着装置を特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、前記温度調整部材が、前記加圧ローラに押圧される断面が該加圧ローラの外周面に沿った略円弧状に形成される請求項1乃至6のいずれか1項記載の定着装置を特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、前記温度調整部材が、前記定着ローラ側とは反対側に位置する側面が前記定着ベルトの進行方向を屈曲するように変化させる形状に形成される請求項1乃至7のいずれか1項記載の定着装置を特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、定着装置として、請求項1乃至8のいずれか1項記載の定着装置を搭載する画像形成装置を特徴とする。
本発明によれば、加熱ローラと加圧ローラとの押圧部の下流側近傍に、定着ベルトの外表面を加圧ローラに押圧するように配置された温度調整部材を備えているので、トナーの記録媒体への定着性の向上、定着ベルトから記録媒体の分離性の向上、画像光沢のコントロールを達成することができる。
本発明を適用し得る画像形成装置の実施の形態を示す概略構成図である。 本発明における定着装置の概略構成を示す概略図である。 定着ベルトと加圧ローラとのニップ部を示す概略図である。 加熱部材を有する温度調整部材を示す概略図である。 図4の加熱部材が不要な構成を示す概略図である。 温度調整部材の長手方向端部の位置を示す概略斜視図である。 温度調整部材内に設けたヒートパイプを示す概略図である。 加熱ローラと温度調整部材との間に設けた断熱部材を示す概略図である。 加圧ローラの外周面に沿った曲率を有する温度調整部材を示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明を適用し得る画像形成装置の実施の形態を示す概略構成図である。以下、本発明を、画像形成装置であるカラーレーザプリンタ(以下、単に「プリンタ」という)Aに適用した実施の形態について説明する。
このプリンタAは、イエロー・シアン・マゼンタ・ブラックの4つの画像形成手段を横に並べて配置してタンデム画像形成部を構成する。タンデム画像形成部においては、個々のトナー像形成手段である画像形成手段101Y、101C、101M、101Kが、図中、左から順に配置されている。ここで、各符号の添字Y、C、M、Kは、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、ブラック用の部材であることを示す。
また、タンデム画像形成部においては、個々の画像形成手段101Y、101C、101M、101Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体21Y、21C、21M、21Kのまわりに、帯電装置、現像装置10Y、10C、10M、10K、感光体クリーニング装置等を備えている。
プリンタAの上部には、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色トナーが充填されたトナーボトル2Y、2C、2M、2Kが配置されている。そして、このトナーボトル2Y、2C、2M、2Kから図示しない搬送経路によって、所定の補給量だけ各色現像装置10Y、10C、10M、10Kに各色トナーが補給される。
また、タンデム画像形成部の下部に潜像形成手段としての光書き込みユニット9を設ける。この光書き込みユニット9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体1の表面にレーザ光を走査しながら照射するように構成されている。
タンデム画像形成部の直ぐ上には、中間転写体として無端ベルト状の中間転写ベルト1を設けている。この中間転写ベルト1は、支持ローラ1a、1bに掛け回され、これらの支持ローラのうち駆動ローラ1aの回転軸には駆動源としての図示してない駆動モータが連結されている。
この駆動モータを駆動させると、中間転写ベルト1が図中反時計回りに回転移動するとともに、従動可能な支持ローラ1bが回転する。中間転写ベルト1の内側には、感光体21Y、21C、21M、21K上に形成されたトナー像を中間転写ベルト1上に転写するための1次転写装置11Y、11C、11M、11Kを設ける。
また、上記1次転写装置11Y、11C、11M、11Kより中間転写ベルト1の駆動方向下流に2次転写装置としての2次転写ローラ4を設ける。この2次転写ローラ4と中間転写ベルト1を挟んで反対の側には、支持ローラ1bが配置されており、押し部材としての機能を果たしている。
さらに、給紙カセット8、給紙コロ7、レジストローラ6等を備えている。2次転写ローラ4によりトナー像を転写された記録媒体の進行方向に関して2次転写ローラ4の下流部には、記録媒体上の画像を定着する定着装置5、排紙ローラ3を備えている。
定着装置5は、表面を所定の温度に維持される定着ローラ51、定着ローラ51の下流側に併設される分離ローラ53、定着ローラ51と分離ローラ53に掛け渡されたエンドレス定着ベルト54、この定着ベルト54を介して定着ローラ51と分離ローラ53に圧接される加圧ローラ52、及び加熱源55により形成される。
次に、上記プリンタの動作を説明する。個々の画像形成手段でその感光体21Y、21C、21M、21Kを回転し、これらの感光体21Y、21C、21M、21Kの回転とともに、まず帯電装置で感光体21Y、21C、21M、21Kの表面を一様に帯電する。
次いで画像データを光書き込みユニット9からのレーザによる書き込み光を照射して感光体21Y、21C、21M、21K上に静電潜像を形成する。その後、現像装置10Y、10C、10M、10Kによりトナーが付着され、静電潜像を可視像化することで各感光体ド21Y、21C、21M、21K上にそれぞれ、イエロー・シアン・マゼンタ・ブラックの単色画像を形成する。
また、図示してない駆動モータで駆動ローラ1aを回転駆動して他の従動ローラ1b、2次転写ローラ4を従動回転し、中間転写ベルト1を回転搬送して、その可視像を1次転写装置11Y、11C、11M、11Kで中間転写ベルト1上に順次転写する。
これによって中間転写ベルト1上に合成カラー画像を形成する。画像転写後の感光体21Y、21C、21M、21Kの表面は感光体クリーニング装置で残留トナーを除去して清掃して再度の画像形成に備える。
上記画像形成のタイミングに合わせて、給紙カセット8からは記録媒体先端が給紙コロ7により繰り出され、レジストローラ6まで搬送され、いったん停止する。そして、上記画像形成動作とタイミングを取りながら、2次転写ローラ4と中間転写ベルト1の間に搬送される。
ここで、中間転写ベルト1と2次転写対向ローラ4とは記録媒体を挟んでいわゆる2次転写ニップを形成し、2次転写ローラ4にて中間転写ベルト1上のトナー像を記録媒体上に2次転写する。
画像転写後の記録媒体は定着装置5へと送り込まれる。定着装置5は、上述したように、定着ローラ51、加圧ローラ52、分離ローラ53、エンドレス定着ベルト54、加熱源55、及び温度制御手段(温度調整部材)56から形成される。
定着装置5では、定着ローラ51は温度制御手段である温度調整部材56によって表面を所定の温度に維持され、分離ローラ53は定着ローラ51の下流側に併設され、エンドレス状の定着ベルト54は定着ローラ51と分離ローラ53に掛け渡される。
ニップ部はこれら定着ローラ51、分離ローラ53、定着ベルト54に対向し、定着ベルト54を介して定着ローラ51と分離ローラ53に圧接される加圧ローラ52により形成され、ニップ部に記録媒体を挟持搬送することで記録媒体上のトナー像を加熱加圧し、記録媒体に定着させる。
また、ニップ部から排出された記録媒体は分離部材により分離された後、排紙ローラ3から機外に排出される。一方、画像転写後の中間転写ベルト1は、中間転写体クリーニング装置12で、画像転写後に中間転写ベルト1上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成部による再度の画像形成に備える。
本発明を構成する定着装置5についてさらに述べれば、加熱ローラ51は金属管形状、材質はアルミ、鉄等が一般的であり、実施の形態では管内に加熱源55を有する(加熱方法は一例であり他の方法でも構わない)。
温度調整部材56は強度、熱伝導性の面から金属製が好ましく、材質は鉄系、アルミ系が一般的である。また、主に定着ベルト54との摺動性を保つために表層にフッ素コーティングを設けることが考えられる。
定着ベルト54は基材がPI、Ni電鋳等が一般的なエンドレスベルトである。表層にはトナーとの離型性からフッ素系のコーティングを用いることが一般的である。また中間層としてシリコンゴムを用いることも考えられる。加圧ローラ52は金属管又は棒形状にシリコンゴムを施し、さらに表層にフッ素系樹脂のチューブを巻くものが一般的である。加圧ローラ52用に加熱源を設ける場合も考えられる。
図2は本発明における定着装置の概略構成を示す概略図である。加圧ローラ52に対向して押圧される画像面側部材は、主に小型化と熱容量の観点から下記3つの部材にて構成する。記録媒体Sの入口側に加熱ローラ51を配置し、記録媒体Sの出口側に温度調整部材56を配置する。
ここでは、温度調整部材56に定着ベルト54を掛け回す。ニップへの押圧力及び駆動力は加圧ローラ52側から与える。定着ベルト54の張力は、例えば加熱ローラ51にて付与することも可能であるが、ここでは、加圧ローラ52からの駆動力で定着ベルト54を回転させる構成である。
従って、加熱ローラ51と温度調整部材56にて構成される外周と定着ベルト54の内周を略同一としておくことで機能上問題はない。図2は本発明における定着装置の基本構成を示しており、以下の各図では図2と同一部分には同一符号を付して説明を省略する場合もある。
図3は定着ベルトと加圧ローラとのニップ部を示す概略図である。本発明の定着ニップは定着ベルト54を介し、加熱ローラ51と加圧ローラ52で形成される部分(第1ニップ)n1と温度調整部材56と加圧ローラ52で形成される部分(第2ニップ)n2とがある。
このような2段ニップ構成は従来例に有る通りで加熱ローラ51と加圧ローラ52のみで構成されるニップに対しニップ幅増の効果があり、装置の高速対応に有利である。
図4は加熱部材を有する温度調整部材を示す概略図である。図2のような加熱ローラ51の熱を、定着ベルト54を介してニップを通過する時間内にトナー及び記録媒体に伝達するが、第2ニップ部n2では圧力は付与するものの熱を与えていない。そこで、温度調整部材56に加熱部材57を有することで第2ニップ部n2でも有効に記録媒体を加熱できる。
この構成は、とくに高線速あるいは厚紙等、大熱量が必要な場合に有効である。図4に示すように、温度調整部材56内部に加熱部材57を設ける。この加熱部材57としては面状発熱体、セラミックヒータ等が考えられる。温度調整部材56の表面温度を温度検知部材58により検知し、加熱部材57をオン/オフ制御して温度調整部材56の温度を狙いの温度に保つ。
加熱ローラ51と温度調整部材56を接触させることで、加熱ローラ51の熱を効率よく温度調整部材56に伝達することができる。その結果、温度調整部材56を効率良く加温することができ、第2ニップ部n2でのトナー及び記録媒体への熱量が十分となる。また、加熱部材57のエネルギを節約することが可能となる。
図5は図4の加熱部材が不要な構成を示す概略図である。図4で説明した加熱部材57のエネルギを節約することに加えて、場合によっては加熱部材57が不要となり安価な構成とすることもできる。図5では、温度調整部材56と加熱ローラ51の接触面の少なくともいずれか一方は、摺動負荷、磨耗低減のためフッ素樹脂等のコーティングが必要である。
加熱部材が不要の前提条件としては、第1ニップ部n1で十分に定着に必要な熱量を与えていること、定着ベルト54表面に記録媒体のトナー画像面を密着させて加熱定着させ、記録媒体の定着ベルト54表面からの剥離は密着を保たせて冷却後に行うこと、そして光沢のある定着トナー画像を得ること、が開示されている。
温度調整部材56を加熱ローラ51よりも低い温度にすることで記録媒体の分離時の定着ベルト54の温度を下げる、ひいては分離時のトナー温度を下げることとなり、高光沢画像の出力が可能となる。
温度調整部材56は、定着ベルト54を介して加圧ローラ52を押圧する押圧面の定着ベルト54の移動方向上流側の端部が定着ローラ54と当接するように配置されているので、トナーの記録媒体への定着性の向上を定着ローラ54の熱を積極的に活用することでさらに効率よく達成することができる。
図6は温度調整部材の長手方向端部の位置を示す概略斜視図である。温度調整部材56を加熱ローラ51よりも低い温度にする冷却手段の一例として、温度調整部材56の軸方向(長手方向)両端を、加熱ローラ51及び加圧ローラ52の端部からはみ出すように延長し定着装置外に出す。符号56aは温度調整部材56の加熱ローラ51及び加圧ローラ52の端部からはみ出した端部部分を示している。
その延長部分を空冷等で冷却することで、温度調整部材56全体を冷却する。このように、温度調整部材56は冷却手段を有しているので、定着ベルト54から記録媒体の分離性の向上、画像光沢のコントロールを達成することができる。
図7は温度調整部材内に設けたヒートパイプを示す概略図である。図7に略示するように、冷却手段として温度調整部材56内にヒートパイプ59を設けている。これにより、ニップ部n1、n2と冷却部分の温度を均一化することが可能となる。その結果、ニップ部n1、n2での冷却効果が向上する。
また、加熱ローラ51から受けた熱量を温度調整部材56に均一に行き渡らせることが可能となる。このように、温度調整部材56はヒートパイプ59を有するので、定着ベルト54から記録媒体の分離性の向上、画像光沢のコントロールをさらに効率よく達成することができる。
図8は加熱ローラと温度調整部材との間に設けた断熱部材を示す概略図である。加熱ローラ51と温度調整部材56は定着ベルト54内で近接しており、加熱ローラ51の熱の影響により温度調整部材56の冷却効果が十分に得られない場合がある。冷却効果を上げるために加熱ローラ51と温度調整部材56との間に断熱部材60を設ける。
このように、温度調整部材56は加熱ローラ51との間に断熱手段である断熱部材60を有するので、定着ベルト54から記録媒体の分離性の向上、画像光沢のコントロールをさらに効率よく達成することができる。
図9は加圧ローラの外周面に沿った曲率を有する温度調整部材を示す概略図である。温度調整部材56は、加圧ローラ52の外周面に沿った、すなわち、加圧ローラ52の外周面と同じ曲率の曲率形状部分56bを有している。これによって第1ニップn1から第2ニップn2への記録媒体の受け渡しがスムーズになり、受け渡し時に発生する記録媒体の浮きによる画像乱れ等の不具合を防止できる。
第2ニップ部n2を形成する温度調整部材56は下流側断面が略円弧形状に形成されている。それにより、第2ニップ部n2を通過した定着ベルト54は、第2ニップ部n2に倣って移動し、その進行方向は加熱ローラ51に向けて進行方向屈曲形状部分56cで屈曲するように急激に変化する。
そのため、第1ニップ部n1及び第2ニップ部n2を通過した記録媒体は、第2ニップ部n2を出た時点で定着ベルト54から剥離され、記録媒体に対する曲率分離が安定的に行われる。
このように、温度調整部材56は、定着ローラ51側とは反対側に位置する側面が定着ベルト54の進行方向を屈曲するように変化させる進行方向屈曲形状部分56cに形成されているので、定着ベルト54から記録媒体の分離性の向上を達成することができる。
本発明による定着装置を搭載する画像形成装置においては、トナーの記録媒体への定着性の向上、定着ベルト54からの記録媒体の分離性の向上、画像光沢のコントロールを達成することができる。
A 画像形成装置、S 記録媒体、5 定着装置、51 加熱ローラ、52 加圧ローラ、53 加熱ローラ、54 定着ベルト、55 発熱手段、56 温度調整部材、56a 冷却手段(温度調整部材の端部)、56b 加圧ローラと同じ曲率部分、56c 定着ベルトの進行方向屈曲形状部分、57 加熱手段(加熱部材)、58 温度検知部材、59 冷却手段(ヒートパイプ)、60 断熱手段(断熱部材)、n1 第1ニップ部、n2 第2ニップ部
特開2005−091984公報 特開2005−234103公報 特開2006−243471公報 特開2007−057682公報

Claims (9)

  1. 発熱手段を有する加熱ローラ、該加熱ローラに掛け渡されるエンドレス状の定着ベルト及び該定着ベルトを介して前記加熱ローラに押圧される加圧ローラを有する、未定着トナー像を記録媒体に加熱定着させる定着装置において、前記加熱ローラと前記加圧ローラとの押圧部の下流側近傍に、前記定着ベルトの外表面を前記加圧ローラに押圧しかつ前記定着ベルトの前記外表面の温度を調整するように配置された温度調整部材を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記温度調整部材は、加熱手段を有することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記温度調整部材は、前記加圧ローラを押圧する押圧面の前記定着ベルトの移動方向上流側の端部において前記加熱ローラと当接するように配置されたことを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置。
  4. 前記温度調整部材は、該温度調整部材を前記加熱ローラよりも低い温度に冷却する冷却手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の定着装置。
  5. 前記温度調整部材は、前記冷却手段としてヒートパイプを備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の定着装置。
  6. 前記温度調整部材は、前記加熱ローラとの間に断熱手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の定着装置。
  7. 前記温度調整部材は、前記加圧ローラに押圧される断面が該加圧ローラの外周面に沿った略円弧状に形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の定着装置。
  8. 前記温度調整部材は、前記定着ローラ側とは反対側に位置する側面が前記定着ベルトの進行方向を屈曲するように変化させる形状に形成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の定着装置。
  9. 定着装置として、請求項1乃至8のいずれか1項記載の定着装置を搭載することを特徴とする画像形成装置。
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