JP2013544276A - モノバクタム - Google Patents

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Abstract

本発明は、新たなクラスのモノバクタム誘導体、および細菌感染症の治療のためのその使用を対象とする。

Description

本発明は、細菌感染症、特にグラム陰性感染症の治療に有用である新規のモノバクタム誘導体に関する。本発明はまた、細菌感染症の治療におけるそのような化合物の使用方法、ならびにそのような化合物を含んだ医薬組成物および医薬の組合せに関する。
モノバクタムは、セファロスポリン、カルバペネム、ペニシリンなどの他のβ−ラクタム類で見られる、追加の環に縮合したβ−ラクタムとは対照的に、単環式のβ−ラクタム環を含んだクラスの抗菌薬である。アズトレオナムという薬物が、市販されているモノバクタムの一例であり、カルモナムが別の例である。この分野における初期の研究は、スクイブ医学研究所(Squibb Institute for Medical Research)の研究員Cimarusti,C.M.およびR.B.Sykesによって行われた(Monocyclic β−lactam antibiotics、Med.Res.Rev.1984、4、1〜24)。
選択されたモノバクタムが、25年以上前に発見されたという事実にもかかわらず、増え続ける耐性生物に対処するために、新たな抗生物質が依然として求められ続けている。
本発明に限定はしないが、本発明のモノバクタムは、シデロフォア−モノバクタムコンジュゲートの使用によって、細菌における鉄の摂取機構を巧みに利用すると考えられている。背景の情報については、M.J.Millerら、BioMetals(2009)、22(1)、61〜75を参照されたい。
本発明がいずれかの仮説に束縛または制限されるものではないが、モノバクタムを含めたβ−ラクタム系抗生物質の作用機序は、当業者に一般に知られており、1種または複数のペニシリン結合タンパク質(PBP)の阻害を伴う。PBPは、細菌細胞壁の主要な構成要素であるペプチドグリカンの合成に関与している。
新たなクラスのモノバクタムが発見された。それらの化合物または薬学的に許容できるその塩は、以下の式(I)によって表される
Figure 2013544276
[式中、
およびRは、それぞれ独立に、水素、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、またはフェニル(C〜C)アルキルであり、フェニル(C〜C)アルキルのフェニルおよび(C〜C)アルキル部分は、置換されていてもよく、または
およびRは、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキルまたは置換されていてもよい4〜6員ヘテロ環を形成しており、
Eは、C(H)、C(F)、C(Cl)、またはNであり、
Xは、−O−C(=O)−、−NH−C(=O)−、−NH−SO−、−NH−C(=N−CN)−、−NH−T−、またはトリアゾールであり、
Lは、存在しないか、−(CH−、−(CH−NH−(CH−、−(CH−O−(CH−、−(CH−C(=O)−NH−(CH−、−(CH−NH−C(=O)−(CH−、−CH(CH)−NH−C(=O)−(CH−、−(CH−NH−C(=O)−NH−(CH−、−CH(CH)−NH−C(=O)−NH−(CH−、−(CH−T−SO−NH−(CH−、−(CH−T−(CH、−(CH−T−C(=O)−NH−(CH−、−(CH−T−(CH−NH−C(=O)−、−NH−(CH−T−、−O−(CH−T−、−(CH−Y−C(=O)−(CH−、または−(CH−Y−(CH−であり、
Tは、置換されていてもよいフェニルまたは置換されていてもよい5員もしくは6員ヘテロアリールであり、
Yは、置換されていてもよい4〜6員ヘテロ環であり、
pおよびqは、それぞれ独立に、0、1、2、または3であり、
Aは、
Figure 2013544276
であり、
は、水素、(C〜C)アルキル、またはOHであり、
但し、式(I)は、2−(((1−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2S,3R)−2−((3−((1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル)ウレイド)メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチリデン)アミノ)オキシ)−2−メチルプロパン酸を包含しない]。
別の態様では、本発明は、式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩と、少なくとも1種の薬学的に許容できる担体とを含む医薬組成物を提供する。
別の態様では、本発明は、患者において、細菌感染症を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与するステップを含む方法を提供する。
別の態様では、本発明は、患者において、院内肺炎、尿路感染症、全身性感染症(菌血症および敗血症)、皮膚および軟部組織感染症、外科感染症、腹腔内感染症、肺感染症(嚢胞性線維症患者におけるものを含める)を包含するグラム陰性細菌感染症(ならびにそのような感染症に起因する状態)を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与するステップを含む方法を提供する。グラム陰性生物の例としては、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)、大腸菌(Escherichia coli)、およびアシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumanii)が挙げられる。
別の態様では、本発明は、患者において、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)(および関連する胃合併症、たとえば、消化性潰瘍疾患、胃の発癌などの緩和)、心内膜炎、糖尿病性足感染症、骨髄炎、熱傷または創傷に伴う感染症、カテーテルなどの装置からの感染症、眼感染症、耳感染症、および中枢神経系感染症を含めたグラム陰性細菌感染症(ならびにそのような感染症に起因する状態)を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与するステップを含む方法を提供する。グラム陰性生物の例としては、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)、大腸菌(Escherichia coli)、およびアシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumanii)が挙げられる。
別の態様では、本発明は、細菌感染症を治療する医薬を製造するための式(I)の化合物の使用を提供する。
別の態様では、本発明は、院内肺炎、尿路感染症、全身性感染症(菌血症および敗血症)、皮膚および軟部組織感染症、外科感染症、腹腔内感染症、肺感染症(嚢胞性線維症患者におけるものを含める)を包含するグラム陰性細菌感染症(ならびにそのような感染症に起因する状態)を治療する医薬を製造するための式(I)の化合物の使用を提供する。
別の態様では、本発明は、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)(および関連する胃合併症、たとえば、消化性潰瘍疾患、胃の発癌などの緩和)、心内膜炎、糖尿病性足感染症、骨髄炎、熱傷または創傷に伴う感染症、カテーテルなどの装置からの感染症、眼感染症、耳感染症、および中枢神経系感染症を包含するグラム陰性細菌感染症(ならびにそのような感染症に起因する状態)を治療する医薬を製造するための式(I)の化合物の使用を提供する。
この文書内の見出しは、閲覧者による調査を容易にするために利用されるものにすぎない。こうした見出しは、本発明または特許請求の範囲を限定するとは決して解釈すべきでない。
一態様では、本発明は、式(IA)の化合物を提供する
Figure 2013544276
[式中、
およびRは、それぞれ独立に、水素、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、またはフェニル(C〜C)アルキルであり、フェニル(C〜C)アルキルのフェニルおよび(C〜C)アルキル部分は、置換されていてもよく、または
およびRは、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキルまたは置換されていてもよい4〜6員ヘテロ環を形成しており、
Eは、C(H)、C(F)、C(Cl)、またはNであり、
Xは、−O−C(=O)−、−NH−C(=O)−、−NH−SO−、−NH−C(=N−CN)−、−NH−T−、またはトリアゾールであり、
Lは、存在しないか、−(CH−、−(CH−NH−(CH−、−(CH−O−(CH−、−(CH−C(=O)−NH−(CH−、−(CH−NH−C(=O)−(CH−、−CH(CH)−NH−C(=O)−(CH−、−(CH−NH−C(=O)−NH−(CH−、−CH(CH)−NH−C(=O)−NH−(CH−、−(CH−T−SO−NH−(CH−、−(CH−T−(CH、−(CH−T−C(=O)−NH−(CH−、−(CH−T−(CH−NH−C(=O)−、−NH−(CH−T−、−O−(CH−T−、−(CH−Y−C(=O)−(CH−、または−(CH−Y−(CH−であり、
Tは、置換されていてもよいフェニルまたは置換されていてもよい5員もしくは6員ヘテロアリールであり、
Yは、置換されていてもよい4〜6員ヘテロ環であり、
pおよびqは、それぞれ独立に、0、1、2、または3であり、
Aは、
Figure 2013544276
であり、
は、水素、(C〜C)アルキル、またはOHである]。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、独立に(C〜C)アルキルであり、Xが−O−C(=O)−であり、Lが、−(CH−NH−C(=O)−(CH−、−CH(CH)−NH−C(=O)−(CH−、または−(CH−T−(CHであり、ここでTは、イソオキサゾール、チアゾール、またはピリミジンであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−O−C(=O)−であり、Lが−(CH−NH−C(=O)−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−O−C(=O)−であり、Lが−CH(CH)−NH−C(=O)−(CH−であり、qおよびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−O−C(=O)−であり、Lが−(CH−T−(CHであり、ここでTは、イソオキサゾール、チアゾール、またはピリミジンであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、独立に(C〜C)アルキルであり、Xがトリアゾールであり、Lが存在しないかまたは−(CH−O−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xがトリアゾールであり、Lが存在せず、Aが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xがトリアゾールであり、Lが−(CH−O−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、独立に(C〜C)アルキルであり、Xが−NH−SO−であり、Lが−(CH−NH−(CH−または−(CH−T−C(=O)−NH−(CH−であり、ここでTはフェニルであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−SO−であり、Lが−(CH−NH−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−SO−であり、Lが−(CH−T−C(=O)−NH−(CH−であり、ここでTはフェニルであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、独立に(C〜C)アルキルであり、Xが−NH−T−であり、Lが−(CH−C(=O)−NH−(CH−であり、Tがピリジンであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−T−であり、Lが−(CH−C(=O)−NH−(CH−であり、Tがピリジンであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、独立に(C〜C)アルキルであり、Xが−NH−C(=N−CN)−であり、Lが−(CH−NH−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−C(=N−CN)−であり、Lが−(CH−NH−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、独立に(C〜C)アルキルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが、存在しないか、−(CH−、−(CH−NH−(CH−、−(CH−O−(CH、−(CH−C(=O)−NH−(CH−、−(CH−NH−C(=O)−(CH−、−CH(CH)−NH−C(=O)−(CH−、−CH(CH)−NH−C(=O)−NH−(CH−、−−(CH−T−(CH、−(CH−T−C(=O)−NH−(CH−、−(CH−T−(CH−NH−C(=O)−、−(CH−T−SO−NH−(CH−、−NH−(CH−T−、−O−(CH−T−、−(CH−Y−C(=O)−(CH−、または−(CH−Y−(CH−であり、Tが、イソオキサゾール、オキサゾール、ピリミジン、チアゾール、またはフェニルであり、p、q、Y、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが存在せず、Aが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−であり、Aが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−NH−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、Rが水素であり、Rがイソブチルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−NH−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−O−(CHであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−C(=O)−NH−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−NH−C(=O)−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−CH(CH)−NH−C(=O)−(CH−であり、qおよびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−CH(CH)−NH−C(=O)−NH−(CH−であり、qおよびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−T−(CHであり、Tが、イソオキサゾール、オキサゾール、ピリミジン、またはチアゾールであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−T−C(=O)−NH−(CH−であり、Tがフェニルであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−T−(CH−NH−C(=O)−であり、Tがフェニルであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−T−SO−NH−(CH−であり、Tがフェニルであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−NH−(CH−T−であり、Tが、イソオキサゾール、オキサゾール、ピリミジン、またはチアゾールであり、pおよびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−O−(CH−T−であり、Tが、イソオキサゾール、オキサゾール、ピリミジン、またはチアゾールであり、pおよびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−Y−C(=O)−(CH−であり、Yがアゼチジンであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、それぞれメチルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−Y−(CH−であり、Yがアゼチジンであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(Cl)またはNであり、RおよびRが、独立に(C〜C)アルキルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−NH−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(Cl)またはNであり、Rが水素またはメチルであり、Rがメチルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−NH−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、Rが水素であり、Rがフェニル(C〜C)アルキルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−NH−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、Rが水素であり、Rがベンジルであり、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−NH−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキルを形成しており、Xが−O−C(=O)−であり、Lが、−(CH−NH−C(=O)−(CH−、−CH(CH)−NH−C(=O)−(CH−、または−(CH−T−(CHであり、ここでTは、イソオキサゾール、チアゾール、またはピリミジンであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−O−C(=O)−であり、Lが−(CH−NH−C(=O)−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−O−C(=O)−であり、Lが−CH(CH)−NH−C(=O)−(CH−であり、qおよびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−O−C(=O)−であり、Lが−(CH−T−(CHであり、ここでTは、イソオキサゾール、チアゾール、またはピリミジンであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキルを形成しており、Xがトリアゾールであり、Lが、存在しないかまたは−(CH−O−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xがトリアゾールであり、Lが存在せず、Aが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xがトリアゾールであり、Lが−(CH−O−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキルを形成しており、Xが−NH−SO−であり、Lが、−(CH−NH−(CH−、または−(CH−T−C(=O)−NH−(CH−であり、ここでTはフェニルであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−SO−であり、Lが−(CH−NH−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−SO−であり、Lが−(CH−T−C(=O)−NH−(CH−であり、ここでTはフェニルであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキルを形成しており、Xが−NH−T−であり、Lが−(CH−C(=O)−NH−(CH−であり、Tがピリジンであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−T−であり、Lが−(CH−C(=O)−NH−(CH−であり、Tがピリジンであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキルを形成しており、Xが−NH−C(=N−CN)−であり、Lが−(CH−NH−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−C(=N−CN)−であり、Lが−(CH−NH−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキルを形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが、存在しないか、−(CH−、−(CH−NH−(CH−、−(CH−O−(CH、−(CH−C(=O)−NH−(CH−、−(CH−NH−C(=O)−(CH−、−CH(CH)−NH−C(=O)−(CH−、−CH(CH)−NH−C(=O)−NH−(CH−、−−(CH−T−(CH、−(CH−T−C(=O)−NH−(CH−、−(CH−T−(CH−NH−C(=O)−、−(CH−T−SO−NH−(CH−、−NH−(CH−T−、−O−(CH−T−、−(CH−Y−C(=O)−(CH−、または−(CH−Y−(CH−であり、Tが、イソオキサゾール、オキサゾール、ピリミジン、チアゾール、またはフェニルであり、p、q、Y、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが存在せず、Aが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−であり、Aが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−NH−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−O−(CHであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−C(=O)−NH−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−NH−C(=O)−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−CH(CH)−NH−C(=O)−(CH−であり、qおよびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−CH(CH)−NH−C(=O)−NH−(CH−であり、qおよびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−−(CH−T−(CHであり、Tが、イソオキサゾール、オキサゾール、ピリミジン、またはチアゾールであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−T−C(=O)−NH−(CH−であり、Tがフェニルであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−T−(CH−NH−C(=O)−であり、Tがフェニルであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−T−SO−NH−(CH−であり、Tがフェニルであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−NH−(CH−T−であり、Tが、イソオキサゾール、オキサゾール、ピリミジン、またはチアゾールであり、pおよびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−O−(CH−T−であり、Tが、イソオキサゾール、オキサゾール、ピリミジン、またはチアゾールであり、pおよびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−Y−C(=O)−(CH−であり、Yがアゼチジンであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、シクロブチルまたはシクロペンチルを形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−Y−(CH−であり、Yがアゼチジンであり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、置換されていてもよい4〜6員ヘテロ環を形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−NH−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、EがC(H)であり、RおよびRが、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、テトラヒドロピランを形成しており、Xが−NH−C(=O)−であり、Lが−(CH−NH−(CH−であり、p、q、およびAが、式(IA)において定義したとおりであり、Rが水素またはOHである、式(IA)の化合物を提供する。
別の態様では、本発明は、化合物
Figure 2013544276
または薬学的に許容できるその塩を提供する。
別の態様では、本発明は、化合物
Figure 2013544276
または薬学的に許容できるその塩を提供する。
別の態様では、本発明は、化合物
Figure 2013544276
または薬学的に許容できるその塩を提供する。
式(I)および式(IA)の化合物は、特にグラム陰性生物に対して、抗菌活性を示す。これら化合物は、哺乳動物、特にヒトにおける細菌感染症の治療に使用することができる。化合物は、家畜および伴侶動物における感染症の治療などの、獣医学的用途にも使用することができる。
式(I)および式(IA)の化合物は、様々な感染症、特に、院内肺炎、尿路感染症、全身性感染症(菌血症および敗血症)、皮膚および軟部組織感染症、外科感染症、腹腔内感染症、肺感染症(嚢胞性線維症患者におけるものを含める)、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)(および関連する胃合併症、たとえば、消化性潰瘍疾患、胃の発癌などの緩和)、心内膜炎、糖尿病性足感染症、骨髄炎、熱傷または創傷に伴う感染症、カテーテルなどの装置からの感染症、眼感染症、耳感染症、ならびに中枢神経系感染症を含めたグラム陰性感染症(ならびにそのような感染症に起因する状態)の治療に有用である。グラム陰性生物の例としては、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)、大腸菌(Escherichia coli)、およびアシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumanii)が挙げられる。本発明の方法において有用な好ましい式(IA)の化合物は、実施例4、26、および30である。
投与を平易にするために、化合物は典型的には、少なくとも1種の添加剤と混合され、医薬品剤形に製剤される。そのような剤形の例としては、錠剤、カプセル剤、注射用の液剤/懸濁剤、吸入用のエアロゾル剤、および経口摂取用の液剤/懸濁剤が挙げられる。
別の態様では、本発明は、式(IA)の化合物または薬学的に許容できるその塩と、少なくとも1種の薬学的に許容できる担体とを含む医薬組成物を提供する。
別の態様では、本発明は、患者において細菌感染症を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式(IA)の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与するステップを含む方法を提供する。
別の態様では、本発明は、患者において、院内肺炎、尿路感染症、全身性感染症(菌血症および敗血症)、皮膚および軟部組織感染症、外科感染症、腹腔内感染症、肺感染症(嚢胞性線維症患者におけるものを含める)を包含するグラム陰性細菌感染症(ならびにそのような感染症に起因する状態)を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式(IA)の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与するステップを含む方法を提供する。グラム陰性生物の例としては、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)、大腸菌(Escherichia coli)、およびアシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumanni)が挙げられる。本発明の方法において有用な好ましい式(IA)の化合物は、実施例4、26、および30である。
別の態様では、本発明は、患者において、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)(および関連する胃合併症、たとえば、消化性潰瘍疾患、胃の発癌などの緩和)、心内膜炎、糖尿病性足感染症、骨髄炎、熱傷または創傷に伴う感染症、カテーテルなどの装置からの感染症、眼感染症、耳感染症、および中枢神経系感染症を含めたグラム陰性細菌感染症(ならびにそのような感染症に起因する状態)を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式(IA)の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与するステップを含む方法を提供する。グラム陰性生物の例としては、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)、大腸菌(Escherichia coli)、およびアシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumanii)が挙げられる。本発明の方法において有用な好ましい式(IA)の化合物は、実施例4、26、および30である。
別の態様では、本発明は、細菌感染症を治療する医薬を製造するための式(IA)の化合物の使用を提供する。細菌感染症を治療する医薬の製造において有用な好ましい式(IA)の化合物は、実施例4、26、および30である。
別の態様では、本発明は、院内肺炎、尿路感染症、全身性感染症(菌血症および敗血症)、皮膚および軟部組織感染症、外科感染症、腹腔内感染症、肺感染症(嚢胞性線維症患者におけるものを含める)を包含するグラム陰性細菌感染症(ならびにそのような感染症に起因する状態)を治療する医薬を製造するための式(IA)の化合物の使用を提供する。グラム陰性細菌感染症を治療する医薬の製造において有用な好ましい式(IA)の化合物は、実施例4、26、および30である。
別の態様では、本発明は、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)(および関連する胃合併症、たとえば、消化性潰瘍疾患、胃の発癌などの緩和)、心内膜炎、糖尿病性足感染症、骨髄炎、熱傷または創傷に伴う感染症、カテーテルなどの装置からの感染症、眼感染症、耳感染症、および中枢神経系感染症を包含するグラム陰性細菌感染症(ならびにそのような感染症に起因する状態)を治療する医薬を製造するための式(IA)の化合物の使用を提供する。グラム陰性細菌感染症を治療する医薬の製造において有用な好ましい式(IA)の化合物は、実施例4、26、および30である。
別の態様では、本発明は、式(I)もしくは式(IA)の化合物または薬学的に許容できるその塩と、1種または複数の追加の抗菌薬とを含む医薬の組合せを企図する。このような、1種または複数の追加の抗菌薬と組み合わせた本発明の化合物の使用は、同時、別個、または順次の使用のためのものでよい。追加の抗菌薬は、β−ラクタム、キノロン、フルオロキノロン、アミノグリコシド、グリコペプチド、リポペプチド、マクロライド、ケトライド、ストレプトグラミン、アンサマイシン、オキサゾリジノン、ポリミキシン、ペニシリン、葉酸経路阻害剤、フェニコール、テトラサイクリン、およびリンコサミドから選択される。
別の態様では、本発明は、式(I)もしくは式(IA)の化合物または薬学的に許容できるその塩と、β−ラクタム系抗菌薬である追加の抗菌薬とを含む医薬の組合せを提供する。β−ラクタム系抗菌薬は、ペニシリン、セファマイシン、セファロスポリン、カルバペネム、モノバクタム、ならびにβ−ラクタマーゼ阻害剤またはβ−ラクタム/β−ラクタマーゼ阻害剤の組合せから選択される。好ましいβ−ラクタマーゼ阻害剤としては、限定はしないが、タゾバクタム、クラブラン酸、スルバクタム、NXL−104、NXL−105、およびMK−7655が挙げられる。好ましいβラクタム/β−ラクタマーゼ阻害剤は、CXA−201である。好ましい式(IA)の化合物は、実施例4、26、または30である。
別の態様では、本発明は、式(I)もしくは式(IA)の化合物または薬学的に許容できるその塩と、クリンダマイシン、メトロニダゾール、アンピシリン、ピペラシリン、テトラサイクリン、ドキシサイクリン、チゲサイクリン、TP−434、PTK−0796、ゲンタマイシン、アミカシン、ACHN−490、アジスロマイシン、シプロフロキサシン、レボフロキサシン、トリメトプリム/スルファメトキサゾール、コリスチン、ポリミキシンB、イミペネム、メロペネム、ドリペネム、エルタペネム、セフタジジム、セファゾリン、セフェピム、セフポドキシム、および第三世代セファロスポリンから選択される追加の抗菌薬とを含む医薬の組合せを提供する。好ましい式(IA)の化合物は、実施例4、26、または30である。
別の態様では、本発明は、式(I)もしくは式(IA)の化合物または薬学的に許容できるその塩と、セフェピムである追加の抗菌薬とを含む医薬の組合せを提供する。好ましい医薬の組合せは、実施例4、26または30とセフェピムである。
別の態様では、本発明は、式(I)もしくは式(IA)の化合物または薬学的に許容できるその塩と、メロペネムである追加の抗菌薬とを含む医薬の組合せを提供する。好ましい医薬の組合せは、実施例4、26または30とメロペネムである。
別の態様では、本発明は、本明細書で記載するとおりの医薬の組合せと、少なくとも1種の薬学的に許容できる担体とを含む医薬組成物を提供する。
別の態様では、本発明は、患者において、院内肺炎、尿路感染症、全身性感染症(菌血症および敗血症)、皮膚および軟部組織感染症、外科感染症、腹腔内感染症、肺感染症(嚢胞性線維症患者におけるものを含める)を包含するグラム陰性細菌感染症(ならびにそのような感染症に起因する状態)を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の本明細書に記載するとおりの医薬の組合せを投与するステップを含む方法を提供する。グラム陰性生物の例としては、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)、大腸菌(Escherichia coli)、およびアシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumanni)が挙げられる。
別の態様では、本発明は、患者において、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)(および関連する胃合併症、たとえば、消化性潰瘍疾患、胃の発癌などの緩和)、心内膜炎、糖尿病性足感染症、骨髄炎、熱傷または創傷に伴う感染症、カテーテルなどの装置からの感染症、眼感染症、耳感染症、および中枢神経系感染症を含めたグラム陰性細菌感染症(ならびにそのような感染症に起因する状態)を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の本明細書に記載するとおりの医薬の組合せを投与するステップを含む方法を提供する。グラム陰性生物の例としては、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)、大腸菌(Escherichia coli)、およびアシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumanii)が挙げられる。
別の態様では、本発明は、院内肺炎、尿路感染症、全身性感染症(菌血症および敗血症)、皮膚および軟部組織感染症、外科感染症、腹腔内感染症、肺感染症(嚢胞性線維症患者におけるものを含める)を包含するグラム陰性細菌感染症(ならびにそのような感染症に起因する状態)を治療する医薬を製造するための、本明細書に記載するとおりの医薬の組合せの使用を提供する。
別の態様では、本発明は、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)(および関連する胃合併症、たとえば、消化性潰瘍疾患、胃の発癌などの緩和)、心内膜炎、糖尿病性足感染症、骨髄炎、熱傷または創傷に伴う感染症、カテーテルなどの装置からの感染症、眼感染症、耳感染症、および中枢神経系感染症を包含するグラム陰性細菌感染症(ならびにそのような感染症に起因する状態)を治療する医薬を製造するための、本明細書に記載するとおりの医薬の組合せの使用を提供する。
定義
以下の用語は、特許請求の範囲を含めた本出願全体を通して使用するとき、別段詳細に指摘しない限り、以下で定義する意味を有する。複数形および単数形は、数を示すだけでなく、交換可能なものとして扱うべきである。
本明細書で使用する用語「(C〜C)アルコキシ」とは、酸素原子を通して親分子部分に付属している、本明細書で定義するとおりの(C〜C)アルキル基を意味する。(C〜C)アルコキシの代表例として、限定はしないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、およびヘキシルオキシが挙げられる。
本明細書で使用する用語「(C〜C)アルキル」とは、1〜6個の炭素原子を含んでいる分枝鎖または直鎖アルキル基を意味する。(C〜C)アルキルの代表例として、限定はしないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、ペンチル、およびヘキシルが挙げられる。(C〜C)アルキル基は、ハロゲン、シアノ、−OR、−SR、および−NRから選択される3個までの置換基で置換されていてもよく、ここでRおよびRは、それぞれ独立に、水素または(C〜C)アルキルに相当する。
本明細書で使用する用語「(C〜C)アルキル」とは、1〜3個の炭素原子を含んでいる分枝鎖または直鎖アルキル基を意味し、メチル、エチル、プロピル、およびイソプロピルを包含する。(C〜C)アルキル基は、ハロゲン、シアノ、−OR、−SR、および−NRから選択される1個の置換基で置換されていてもよく、ここでRおよびRは、それぞれ独立に、水素または(C〜C)アルキルである。
本明細書で使用する用語「シアノ」とは、CN基を意味する。
本明細書で使用する用語「ハロ」または「ハロゲン」とは、−F、−Cl、−Br、および−Iを意味する。
本明細書で使用する用語「フェニル(C〜C)アルキル」とは、本明細書で定義するとおりの(C〜C)アルキル基を介して親分子に結合しているフェニル基を意味する。フェニル(C〜C)アルキルの代表例として、限定はしないが、ベンジル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、および4−フェニルブチルが挙げられる。フェニル(C〜C)アルキル基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルロメトキシ(trifluromethoxy)、ホスフェート、オキソ、−SONR、−(CH−N−C(O)−R、−(CH−C(O)−N−R、−C(O)−R、−C(O)−O−R、−SR、−SO、および−NRから選択される1〜5個の置換基で、フェニル基において置換されていてもよく、ここでRおよびRは、水素、または上で定義したとおりの置換されていてもよい(C〜C)アルキルからそれぞれ独立に選択され、mは0〜4である。加えて、フェニル(C〜C)アルキル基は、(C〜C)アルキル基においても、1〜3個の置換基で置換されていてもよく、置換基は、ハロゲン、シアノ、−OR、−SR、および−NRから選択され、ここでRおよびRは、それぞれ独立に、水素または(C〜C)アルキルである。
用語「4〜6員ヘテロ環(4−6 membered heterocyclic ring、4− to 6−membered heterocyclic ring、または4−6−membered heterocycle)」とは、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される一ヘテロ原子を含んでいる任意の4員環、または1、2もしくは3個の窒素原子;1個の酸素原子;1個の硫黄原子;1個の窒素原子および1個の硫黄原子;1個の窒素原子および1個の酸素原子;近接していない位置にある2個の酸素原子;近接していない位置にある1個の酸素原子および1個の硫黄原子;または近接していない位置にある2個の硫黄原子を含んでいる5員もしくは6員環を指す。5員環は、0〜1個の二重結合を有し、6員環は、0〜2個の二重結合を有する。本発明のヘテロ環としては、限定はしないが、アゼチジン、オキセタン、チエタン、ピペリジン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロチオフェン、ピペラジン、モルホリン、テトラヒドロトリアジン、テトラヒドロピラゾール、テトラヒドロ−オキサゾール、テトラヒドロ−オキサジン、チオモルホリン、およびテトラヒドロピリミジンが挙げられる。本発明のヘテロ環は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ホスフェート、オキソ、SONR、−(CH−N−C(O)−R、−(CH−C(O)−N−R、−C(O)−R、−C(O)−O−R、−SR、−SO、および−NRから独立に選択される1個、2個、または3個の置換基で置換されていてもよく、ここでRおよびRは、水素、または上で定義したとおりの置換されていてもよい(C〜C)アルキルからそれぞれ独立に選択され、mは0〜4である。これら置換基は、同じでも異なってもよく、化学的に許容されるいずれの環位置に配置されていてもよい。このようなヘテロ環内のいずれの窒素原子も、そうした置換が化学的に許容される場合、(C〜C)アルキルで置換されていてもよい。加えて、本発明は、第四級アミンまたはアンモニウムカチオンを形成する、ここで定義したとおりの、ヘテロ環内に含まれているいずれかの窒素原子の、2個の独立した(C〜C)アルキル基による置換も包含する。
用語「ヒドロキシル」または「ヒドロキシ」は、OH基を意味する。
本明細書で使用する用語「ニトロ」は、NO基を意味する。
本明細書で使用する用語「オキソ」は、=0を意味する。
用語「置換されていてもよいフェニル」とは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ホスフェート、−SONR、−(CH−N−C(O)−R、−(CH−C(O)−N−R、−C(O)−R、−C(O)−O−R、−SR、−SO、および−NRから独立に選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよいフェニル環を指し、ここでR、R、およびmは、上で定義したとおりである。
本明細書で使用する用語「5〜6員ヘテロアリール(5− to 6−membered heteroaryl)」、「5〜6員ヘテロアリール環(5−6 membered heteroaryl ring)」、または「5〜6員ヘテロアリール(5−6 membered heteroaryl)」とは、1個または複数のヘテロ原子を含んでいる5員または6員芳香環を意味する。こうした芳香環は、1、2もしくは3個の窒素原子、1個の酸素原子、1個の硫黄原子、1個の窒素原子および1個の硫黄原子、または1個の窒素原子および1個の酸素原子を含んだものであり得る。このような5〜6員ヘテロアリールの例として、限定はしないが、ピリジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、トリアジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、およびフラザニルが挙げられる。本発明のヘテロアリール環は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ホスフェート、−SONR、−(CH−N−C(O)−R、−(CH−C(O)−N−R、−C(O)−R、−C(O)−O−R、−SR、−SO、および−NRから独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、ここでR、R、およびmは、上で定義したとおりである。
用語「治療有効量」とは、患者に投与したときに所望の効果が得られる式(I)の化合物の量を指す。例として、限定はしないが、細菌感染症と関連する症状の重症度を下げること、患部組織中の細菌数を減少させ、かつ/または患部組織中の細菌の数の増加を防止すること、細菌を除去すること、および患者の感染関連死を防ぐことが挙げられる。
用語「患者」とは、モルモット、マウス、ラット、アレチネズミ、ネコ、ウサギ、イヌ、サル、チンパンジー、ブタ、ウシ、ヒトなどの温血動物を指す。
用語「治療する」とは、化合物によって、患者の細菌感染症(もしくは状態)または疾患と関連する任意の組織損傷が緩和され、軽減され、またはその進行が緩められ得ることを指す。この用語は、感染の見込みを減らすために医療専門家により抗生物質が日常的に投与される、手術、歯科手技などの前の予防的な使用も包含すると解釈すべきである。
用語「薬学的に許容できる」とは、物質または組成物が、製剤を構成する他の成分、および/またはそれによって治療される哺乳動物と、化学的および/または毒物学的に適合していなければならないことを示す。
用語「薬学的に許容できる担体」または「担体」とは、いずれかのタイプの非毒性の不活性な固体、半固体、または液体充填剤、賦形剤、カプセル化材料、または製剤助剤を意味する。薬学的に許容できる担体となり得る材料の一部の例は、ラクトース、グルコース、スクロースなどの糖、トウモロコシデンプンやバレイショデンプンなどのデンプン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、酢酸セルロースなどのセルロースおよびその誘導体、粉末トラガカント、麦芽、ゼラチン、タルク、カカオ脂および坐剤用ろう、ラッカセイ油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油、ダイズ油などの油、プロピレングリコールなどのグリコール、オレイン酸エチルやラウリン酸エチルなどのエステル、寒天、水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウムなどの緩衝剤、アルギン酸、発熱物質を含まない水、等張性食塩水、リンガー液、エチルアルコール、およびリン酸緩衝溶液であり、加えて、製剤分野の当業者の判断に従って、適合性のある他の非毒性滑沢剤、たとえば、ラウリル硫酸ナトリウムやステアリン酸マグネシウム、ならびに着色剤、放出剤(releasing agent)、コーティング剤(coating agent)、甘味、着香、および賦香剤、保存剤、および抗酸化剤が組成物中に存在することもある。
用語「異性体」とは、以下で定義するとおりの「立体異性体」および/または「幾何異性体」を意味する。
用語「立体異性体」とは、1つまたは複数のキラル中心を有し、各中心が、RまたはS立体配置で存在し得る化合物を意味する。立体異性体は、ジアステレオ異性、鏡像異性、およびエピ異性のすべての形態、ならびにそのラセミ体および混合物を包含する。
用語「幾何異性体」とは、化合物が、シス、トランス、シン、アンチ、エントゲーゲン(E)、およびツザメン(Z)の形態、ならびにその混合物で存在し得ることを意味する。
式(I)の化合物、式(IA)の化合物、および本発明の化合物等は、本出願全体を通して交換可能に使用しており、類義語として扱うべきである。
「薬学的に許容できる塩(複数可)」という表現は、本明細書で使用するとき、別段指摘しない限り、本発明の化合物中に存在し得る酸性または塩基性の基の塩を包含する。性質が塩基性である本発明の化合物は、種々の無機酸および有機酸と幅広い塩を形成し得る。そのような塩基性化合物の薬学的に許容できる酸付加塩の調製に使用することのできる酸は、非毒性の酸付加塩、すなわち、薬理学的に許容できるアニオンを含んでいる塩、たとえば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、リン酸塩、酸性リン酸塩(acid phosphate)、イソニコチン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、クエン酸塩、酸性クエン酸塩(acid citrate)、酒石酸塩、パントテン酸塩、酒石酸水素塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチジン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、糖酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、およびパモ酸塩[すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエート)]を形成する酸である。アミノ基などの塩基性部分を含む本発明の化合物は、上で挙げた酸に加えて、種々のアミノ酸とも、薬学的に許容できる塩を形成し得る。
本発明はまた、本発明の化合物の塩基付加塩に関するものであり、限定はしないが、アルカリ金属カチオン(たとえば、カリウムおよびナトリウム)やアルカリ土類金属カチオン(たとえば、カルシウムおよびマグネシウム)などの薬理学的に許容できるカチオンから導かれる塩、アンモニウムまたは水溶性アミン付加塩、たとえば、N−メチルグルカミン−(メグルミン)、および低級アルカノールアンモニウム、ならびに薬学的に許容できる有機アミンの他の塩基塩を包含する。このような適切な塩基塩の非限定的な例として、アルミニウム、アルギニン、ベンザチン、カルシウム、コリン、ジエチルアミン、ジオールアミン、グリシン、リシン、マグネシウム、メグルミン、オラミン(olamine)、カリウム、ナトリウム、トロメタミン、および亜鉛の塩が挙げられる。酸および塩基の半塩、たとえば、半硫酸塩、半カルシウム塩、半ナトリウム塩を形成してもよい。
適切な塩に関する総説については、StahlおよびWermuthによるHandbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use(Wiley−VCH、2002)を参照されたい。本発明の化合物の薬学的に許容できる塩の製造方法は、当業者に知られている。製造方法は、以下の実施例1〜69においても説明する。
式(I)の化合物のいくつかは、幾何異性体として存在する場合もある。式(I)の化合物は、1つまたは複数の不斉中心を有することもあり、したがって2種以上の立体異性体型として存在し得る。本発明は、式(I)の化合物の個々のすべての立体異性体および幾何異性体、ならびにその混合物を包含する。個々の鏡像異性体は、キラル分離によって、または合成の際に関連の鏡像異性体を使用して得ることができる。
加えて、本発明の化合物は、溶媒和していない形態で存在しても、水(水和物)、エタノールなどの薬学的に許容できる溶媒と溶媒和した形態で存在してもよい。一般に、本発明の目的では、溶媒和した形態は、溶媒和していない形態と等価であるとみなされる。化合物は、1つまたは複数の結晶状態、すなわち多型で存在することもあり、または非晶質固体として存在することもある。このようなすべての形態が特許請求の範囲によって包含される。
本発明はまた、本発明の化合物のプロドラッグに関する。したがって、それ自体は薬理活性をほとんどまたはまったくもたなくてよい、本発明の化合物のある特定の誘導体が、身体中または身体上に投与されたとき、たとえば、加水分解による切断によって、所望の活性を有する本発明の化合物に変換される場合がある。そのような誘導体を「プロドラッグ」と呼ぶ。プロドラッグの使用に関するこれ以上の情報は、Pro−drugs as Novel Delivery Systems、第14巻、ACS Symposium Series(T.HiguchiおよびW.Stella)およびBioreversible Carriers in Drug Design、Pergamon Press、1987(E.B.Roche編、米国薬剤師会)で見ることができる。
本発明はまた、保護基を含んでいる本発明の化合物も包含する。当業者なら、精製または貯蔵に有用であり、患者に投与する前に除去することのできるある特定の保護基を付けて、本発明の化合物を調製することができることも理解されよう。官能基の保護および脱保護については、「Protective Groups in Organic Chemistry」、J.W.F.McOmie編、Plenum Press(1973)ならびに「Protective Groups in Organic Synthesis」、第4版、T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Wiley−Interscience(2007)に記載されている。
本発明は、1個または複数の原子が、原子質量または質量数が自然界で主に見られる原子質量または質量数と異なっている原子で置きかえられていること以外は、式(I)において挙げたものと同一である、同位体標識された化合物も包含する。本発明の化合物に組み込むことのできる同位体の例としては、限定はしないが、それぞれ、H、H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、36Clなどの水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、および塩素の同位体が挙げられる。前述の同位体および/または他の原子の他の同位体を含んでいる本発明の化合物、そのプロドラッグ、および前記化合物の薬学的に許容できる塩は、本発明の範囲内である。ある特定の同位体標識された本発明の化合物、たとえば、Hや14Cなどの放射性同位体が組み込まれている本発明の化合物は、薬物および/または基質の組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム化、すなわちH、およびカーボン14、すなわち14C同位体は、調製の容易さおよび検出能のために特に好まれる。さらに、ジュウテリウム、すなわちHなどのより重い同位体での置換は、代謝安定性がより高いために生じるある一定の治療上の利点、たとえば、in vivo半減期の延長または投与必要量の削減がもたらされる場合があり、したがって、状況によっては好まれることもある。これ以上の情報は、M.B.Fisherら、Curr.Op.Drug Disc.Dev.2006、9(1)、101〜109で見ることができる。同位体標識された本発明の化合物およびそのプロドラッグは、一般に、同位体標識されていない試薬の代わりに、容易に入手可能な同位体標識された試薬を用いることにより、以下でスキームおよび/または実施例に開示する手順を実施して調製することができる。
式(I)の化合物は、以下に示すようなアゼチジノン部分を含んでいる。
Figure 2013544276
加えて、アゼチジノン部分の炭素原子の2個は、*で記されるキラル中心を含んでいる。したがって、本発明の化合物は、ラセミ体、シスおよびトランスジアステレオ異性体の混合物、シス鏡像異性体の混合物、またはトランス鏡像異性体の混合物として存在し得る。本発明は、鏡像体過剰率(「ee」)が≧90%である単一のシス鏡像異性体または単一のトランス鏡像異性体も企図する。好ましいeeは、95%〜98%であり、最も好ましいeeは、≧99%である。4種の鏡像異性体は、(R,R)、(S,S)、(R,S)、または(S,R)と称される。別段示さない限り、特許請求の範囲は、4種すべての鏡像異性体およびその任意の組合せを包含する。
式(I)の化合物は、式(I)の用語「A」によって示されるピリジノンまたはピリジニウム環を含んでいる。以下に示すように、「A」がピリジノンであり、「R」が水素またはHであるとき、ピリジノンは、互変異性体として存在し得る。
Figure 2013544276
本発明の特許請求の範囲は、これら互変異性型のぞれぞれおよびその混合物を包含する。当業者にはいとも明白であるように、これら2つの型の間に平衡が存在する場合もあり、またpH、pKa、物理的形態(すなわち、固体または溶液)、結晶の形態などに応じて、一方の互変異性型が他方より優勢となる場合もある。
「A」がピリジノンであり、「R」がヒドロキシであるとき、ピリジノン部分は、ここでも、明瞭にする目的で以下に示す、互変異性体として存在し得る。
Figure 2013544276
本発明の特許請求の範囲は、これら互変異性型のぞれぞれおよびその混合物を包含する。反応条件、単離法、物理的状態、および/または貯蔵条件に応じて、上で示した互変異性体の一方が、他方より優勢となる場合もあることを理解されたい。
「A」がピリジノンであり、「R」がアルキルであるとき、ピリジノン部分は、ここでも、明瞭にする目的で以下に示す、互変異性体として存在し得る。
Figure 2013544276
本発明の特許請求の範囲は、これら互変異性型のぞれぞれおよびその混合物を包含する。反応条件、単離法、物理的状態、および/または貯蔵条件に応じて、上で示した互変異性体の一方が、他方より優勢となる場合もあることを理解されたい。
式(I)の化合物は、オキシム−エーテル部分を含んでいる。この基は、以下に示すようなシスもしくはトランスいずれかの幾何学的立体配置で存在することもあり、またはシスとトランス両方の混合物として存在することもある。
Figure 2013544276
別段指摘しない限り、本発明の特許請求の範囲は、シスおよびトランス幾何異性体の混合物、単離されたシス異性体、または単離されたトランス異性体を包含する。
式(I)の化合物は、酸性部分(たとえば、カルボン酸、硫酸基(sulfate))および塩基性部分(たとえば、アミノチアゾール)を含んでいる。当業者にはいとも明白であるように、酸性プロトンの有無または配置は、pKa、pH、物理的状態などの要素に応じて様々であり得る。これを、2つの例において以下に図示するが、しかし、他の可能性も存在し、本発明の特許請求の範囲は、すべての可能性を包含する。当業者であれば、本出願全体を通して示した構造が、酸性プロトンの配置に関して限定的であることを意図しないことは理解されるであろう。
Figure 2013544276
合成
式(I)および式(IA)の化合物は、当業界で似たようなものが知られている様々な方法によって調製することができる。以下で示す合成スキームによって、こうした化合物の調製方法を説明する。その変更形態を含めた他の方法は、当業者にはいとも明白となろう。
Figure 2013544276
合成の最初のステップは、中間体A(その合成についてはスキームBを参照されたい)を生成することである。化合物Aにおいて、R、RおよびEは、最終生成物で所望されるのと同じ部分に相当する。PrおよびPrは、両方とも適切な保護基となる。次いで、この中間体を適切な官能化反応にかけて、以下でステップAに示すように、アゼチジノンの4位に結合したメチレン上に所望のX−L−A側鎖を配置する(単一のステップとして示しているが、多くの場合、複数の反応を含む)。これは、当業界でよく知られ、以下で詳述する技術を使用して実現できる。最終ステップは、ステップBに示すようなN−1スルホン酸の生成および脱保護である(同様に、多くの場合、複数の反応を含む)。これも、当業界でよく知られ、以下で詳述する技術を使用して実現できる。場合によって、反応を実施する順序は肝要でない。たとえば、所望であれば、最初にスルホニル部分をアゼチジノン部分に結合させた後、側鎖をメチレン部分に結合させてもよい。式(I)の化合物の生成について上で示したこの反応スキームは、例示的なものにすぎない。当業者にはいとも明白であるように、具体的な化合物、試薬の入手可能性、化学者の好みなどに応じて、代替の戦略を用いて式(I)の化合物を組み立ててもよい。
Figure 2013544276
上記スキームBは、式(I)の化合物[E、RおよびRは、本明細書において概要の部の式(I)で定義したとおりである]の生成に使用することのできる中間体Aの合成について記載する。以下のスキームC〜Iは、種々のX−L−A側鎖を配置する別法について記載する。
出発材料の一方は、構造1によって示される5員ヘテロアリール部分である。Eは、最終生成物で所望されるのと同じ官能基に相当する。アミンは、示されるとおりに保護される。スキームBでは、Boc基を示しているが、他の適切な保護基を利用してもよい。この化合物の生成方法は、Yamawaki,K.ら、Bioorganic&Medicinal Chem.(2007)、15、6716およびYamamoto,H.ら、Bioorganic and Medicinal Chem.(2002)、10、1535に記載されている。他方の出発材料は、構造2の化合物であり、WO2007/065288に記載のとおりに調製することができる。この化合物において、RおよびRは、最終生成物で所望されるのと同じ部分に相当し、Prは、当業界で知られているような、カルボキシ官能基に適する保護基に相当する。
ステップAでは、当業界でよく知られている技術(Yamawakiらの前掲書、WO2007/065288、またはWO2010/070523を参照されたい)を使用して、オキシム(構造3)を形成する。通常、当量の構造1と2の化合物を、室温のメタノール中で接触させる。反応を進めて完了させる。所望の構造3の生成物を、当業界で知られているとおりに回収し、単離する(すなわち、回転蒸発、沈殿、続いて濾過など)。この生成物は、場合により、クロマトグラフィーによって精製してもよいし、またはステップBで粗原料として使用してもよい。
ステップBでは、ジクロロメタンなどの極性非プロトン性溶媒中にて、ジシクロヘキシルカルボジイミドやジイソプロピルカルボジイミドなどのカップリング試薬の存在下、当量の構造3をN−ヒドロキシスクシンイミド(構造4)と周囲温度または低温で反応させることにより、活性化エステル5を調製することができる。活性化エステル5は、クロマトグラフィーによってなど、当業界で知られている技術を使用して、単離および/または精製することができる。
ステップCの共反応物である構造6は、KishimotoらのChemical and Pharmaceutical Bulletin 第23巻、2646(1984)およびTakahashiらのChemical and Pharmaceutical Bulletin 第34巻、2732(1986)に記載のとおりに調製することができる。ステップCのアミド化は、当業界で知られているとおりに実施することができる。通常、メタノールやエタノールなどの極性プロトン性溶媒中にて、当量の反応物を、周囲温度でトリエチルアミンなどの塩基と接触させ、反応を進めて完了させる。次いで、中間体Aは、当業界で知られている技術を使用して、回収、単離、および精製することができる。
Figure 2013544276
上の反応スキームCは、Xが−O−C(O)−に相当し、E、R、R、LおよびAが、本明細書において概要の部の式(I)で定義したとおりである、式(I)の化合物の調製方法を記載する。中間体Aを構造7で処理するが、構造7において、Xは、カルボニル部分を表し、かつ構造Aに見られるアルコールと反応し、そうして最終生成物に見られる所望のX部分を生じるように活性化されているか、または活性化することのできる適切な基である。LおよびAはそれぞれ、最終生成物で所望される部分、またはその保護された型に相当する。たとえば、Aは通常、3,4−ジヒドロキシ−ピリジノンまたは3,4−ジヒドロキシ−ピリジルを表す。こうしたヒドロキシル官能基は、反応の間にベンジル基で保護されてもよい。構造7に相当する化合物は、当業界で知られている。
ステップAのカップリング反応は、当業界で知られているとおりに実施することができる。当量の構造7と中間体Aを、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミドなどの極性非プロトン性溶媒中で接触させる。反応は、ジシクロヘキシルカルボジイミドなどのカップリング剤、および4−ジメチルアミノピリジンなどの塩基の存在下、周囲温度で実施する。所望の生成物である構造8は、当業界で知られている技術を使用して、回収、単離、および精製する。
ステップBにおけるスルホニル化は、当業界で知られている技術を使用して実施することができる。構造8の化合物を、ジメチルホルムアミドなどの非プロトン性溶媒中で、モル過剰の三酸化硫黄N,N−ジメチルホルムアミド錯体、三酸化硫黄ピリジン錯体などと接触させる。反応を、完了まで周囲温度で進める。得られる生成物は、当業界で知られている技術を使用して、回収および単離することができる。
回収した生成物がまだ保護基を含んでいる場合、当業界で知られている技術を使用して保護基を除去することができる。たとえば、保護されている分子を、ジクロロメタンなどの非プロトン性溶媒中でトリフルオロ酢酸と接触させて、保護基を除去することができる。別法として、保護されている分子を、パラキシレンやジクロロメタンなどの非プロトン性溶媒中で三塩化ホウ素と接触させてもよい。種々の保護基を除去する合成手順のより包括的な論述は、Greeneらの前掲書で見ることができる。
Figure 2013544276
Xが窒素原子を含んでいる(すなわち、NH−C(O)−、NH−SO−、−NH−C(N−CN)−、NH−T、またはトリアゾール)化合物について、スキームDは、そのような式(I)の化合物を調製する合成法を記載する。E、RおよびRが、最終生成物で所望されるのと同じ部分である中間体Aについては、通常、当業界で知られている合成手順を使用して、アミンおよびカルボキシ部分を保護する。ステップAでは、アゼチジノン環の4位メチレンに付属しているヒドロキシル部分を、反応性ヨード部分に変換する。通常、ジクロロメタンなどの非プロトン性溶媒中で、中間体Aを過剰のトリフェニルホスフィンおよびイミダゾールと接触させる。次いで、過剰のヨウ素を加え、反応を周囲温度で進めて完了させる。生成物である構造9は、クロマトグラフィーによってなど、当業界で知られている技術を使用して、回収、単離、および精製する。
別法として、非プロトン性溶媒中で、中間体Aを、過剰の塩化p−トルエンスルホニルおよびピリジンと接触させた後、ヨウ化ナトリウムと接触させることにより、ヨウ素官能基を分子に導入することもできる。反応を周囲温度で進めて完了させ、所望の生成物は、当業界で知られている技術を使用して、回収、単離、および場合により精製することができる。
ステップBでは、ヨード部分をアジ化物に変換する。これは、2−メチルテトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒中にて、ステップAの生成物である構造9をトリエチルアミンなどの過剰の塩基と周囲温度で接触させることにより実現できる。反応生成物に、当量のアジ化テトラブチルアンモニウムをゆっくりと加え、反応を進めて完了させる。反応生成物を加熱して、反応を速めることもできる。構造10は、当業界で知られている技術により、単離し、場合により精製することができる。
ステップCにおける還元は、当業界で知られているとおりに実施することができる。エタノールなどのプロトン性溶媒中に、10%パラジウム炭素などの水素化触媒の存在下でアジ化物(構造10)を入れる。還元は、水素の存在下、圧力をかけて実施し、周囲温度で進めて完了させる。構造11のアミンは、当業界で知られている技術を使用して、回収、単離、および場合により精製する。
Figure 2013544276
XとLがカルバメート(すなわち、−NH−C(O)−O)または尿素(すなわち、−NH−C(O)−NH)を形成している式(I)の化合物については、次いで、構造11をスキームEに記載する反応にかけて、上で示したとおりの所望の式(I)の生成物を生成することができる。
ステップAにおいて、共反応物の一方は、構造12の化合物L’−Aである。構造12において、Aは、最終生成物で所望されるのと同じ部分、またはその保護された実施形態に相当すべきである。L’は、構造11中の第一級アミンで置き換えられて構造13を生成することのできる脱離基でさらに置換されることになる点を除き、最終生成物において所望されるのと同じ部分に相当する。このような化合物の生成方法は、当業界で知られている。
最初に、構造12のL部分にカルボニル官能基を結合させる。これは、構造12の化合物を、テトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒中で、過剰の1,1−カルボニルジイミダゾールと接触させることにより実現できる。反応を周囲温度で進めて完了させる。次いで、反応生成物に当量の構造11のアミンを加え、構造13の化合物の生成を可能にするのに十分な時間、周囲温度で反応を継続させる。構造13の化合物は、当業界で知られている技術を使用して、回収、単離、および精製することができる。
構造13を、上記スキームBのステップBに記載したのと同様にしてスルホニル化および任意選択の脱保護反応にかけることにより、所望の式(I)の化合物を得ることができる。
Figure 2013544276
Xがアミドである化合物については、上のスキームFに記載のとおりにカップリング反応を実施することができる。反応物の一方は、構造14の化合物X’−L−Aとなり、LおよびAは、最終生成物で所望されるようなもの、または保護された変形形態である。X’は、構造11のアミンとアミド結合を形成し得るように活性化されているか、または活性化することのできる適切な基を有するカルボニル官能基である。
カップリング反応は、当業界で知られているアミド化技術を使用して実施することができる。たとえば、当量の構造14の化合物と構造11のアミンをN,N−ジメチルホルムアミドなどの非プロトン性溶媒に加えた混合物を、周囲温度にて、炭酸水素ナトリウムなどの過剰の塩基、およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートなどのカップリング剤で処理して、構造15の化合物を得る。構造15の化合物は、当業界で知られている技術を使用して、回収、単離、および精製することができる。
構造15を、スキームBのステップBで上述した手順と同様のスルホニル化および任意選択の脱保護反応にかけることにより、所望の式(I)の化合物を得る。
Figure 2013544276
Xがスルホンアミドである式(I)の化合物については、上記スキームGに記載するようにスルホンアミド化反応を実施することができる。反応物の一方は、構造16の化合物X’−L−Aであり、LおよびAは、最終生成物で所望されるのと同じ部分、または保護された変形形態である。X’は、構造11のアミン官能基とスルホンアミド結合を形成することのできる、塩化物などの適切な脱離基を有するスルホニル基である。ジクロロメタンやアセトニトリルなどの非プロトン性溶媒中にて、トリエチルアミンなどの当量の塩基の存在下、低温(すなわち氷浴)〜周囲温度で、反応を進めて完了させるのに十分な時間、構造16の化合物を構造11と反応させて、構造17を得、これを、当業界で知られている技術を使用して、回収、単離、および精製する。構造17の化合物を、反応スキームBのステップBに記載したのと同様にしてスルホニル化および任意選択の脱保護にかけた後、所望の式(I)の化合物を得る。
Figure 2013544276
XがNH−Tであり、Tは、置換されていてもよい5員または6員ヘテロアリールである式(I)の化合物は、上記スキームHに記載の合成法を使用して調製する。構造18の化合物[T’は、Tの炭素原子が(示される窒素原子への)結合点となることを除き、最終生成物で所望されるのと同じ存在物である]を、フッ素などの脱離基で置換する。構造18の化合物の調製方法は、当業界で知られており、以下の実施例においてさらに説明する。構造18の化合物を、反応スキームBのステップBに記載したのと同様にして、スルホニル化および任意選択の脱保護反応にかけることにより、所望の式(I)の化合物を得ることができる。
Figure 2013544276
スキームIは、Xがトリアゾールヘテロアリール基である式(I)の化合物を調製する合成法を記載する。スキームDに記載のとおりに調製した構造10の化合物を、スキームCのステップBに記載の手順と同様にしてスルホニル化して、構造20を得る。構造20の化合物と構造21のアルキンを、ジメチルスルホキシド、水、およびtert−ブタノール中で合わせ、周囲温度にて、触媒量の銅、および場合により、l−アスコルビン酸ナトリウムなどの、触媒量の抗酸化剤で処理して、構造22の化合物を得る。構造22の化合物は、当業界で知られている技術を使用して、単離、回収、および精製する。ステップCでは、当業界で知られている合成法を使用して、構造22から保護基を除去する。たとえば、保護された分子を、ジクロロメタンなどの非プロトン性溶媒中でトリフルオロ酢酸と接触させて、保護基を除去することができる。別法として、保護された分子を、パラキシレンやジクロロメタンなどの非プロトン性溶媒中で、三塩化ホウ素と接触させてもよい。保護基を除去するための追加の条件は、GreeneらまたはMcOmieの前掲書で見ることができる。
医学的および獣医学的な使用
本化合物は、感染性障害、特に、感受性保持および多剤耐性(MDR)グラム陰性細菌によって引き起こされる感染性障害の治療および予防に使用することができる。そのようなグラム陰性細菌の例として、アシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumannii)、アシネトバクター属の種(Acinetobacter spp.)、アクロモバクター属の種(Achromobacter spp.)、エロモナス属の種(Aeromonas spp.)、バクテロイデス・フラギリス(Bacteroides fragilis)、ボルデテラ属の種(Bordetella spp.)、ボレリア属の種(Borrelia spp.)、ブルセラ属の種(Brucella spp.)、カンピロバクター属の種(Campylobacter spp.)、シトロバクター・ダイバーサス(コセリ)(Citrobacter diversus(koseri))、シトロバクター・フロインデイ(Citrobacter freundii)、エンテロバクター・エロゲネス(Enterobacter aerogenes)、エンテロバクター・クロアカエ(Enterobacter cloacae)、大腸菌(Escherichia coli)、野兎病菌(Francisella tularensis)、フソバクテリウム属の種(Fusobacterium spp.)、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)(β−ラクタマーゼ陽性および陰性)、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)、クレブシエラ・オキシトカ(Klebsiella oxytoca)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)(広域スペクトルβ−ラクタマーゼ(ESBL)をコードするものを含める、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)、モラクセラ・カタラーリス(Moraxella catarrhalis)(β−ラクタマーゼ陽性および陰性)、モルガネラ・モルガニー(Morganella morganii)、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)、プロテウス・ブルガリス(Proteus vulgaris)、ポルフィロモナス属の種(Porphyromonas spp.)、プレボテラ属の種(Prevotella spp.)、現在利用可能なセファロスポリン、セファマイシン、カルバペネム、およびβ−ラクタム/β−ラクタマーゼ阻害剤の組合せに対する耐性を付与するESBL、KPC、CTX−M、メタロ−β−ラクタマーゼ、およびAmpC型β−ラクタマーゼを発現する腸内細菌科(Enterobacteriaceae)のメンバー、マンヘミア・ヘモリチカス(Mannheimia haemolyticus)、パスツレラ属の種(Pasteurella spp.)、プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabilis)、プロビデンシア属の種(Providencia spp.)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、シュードモナス属の種(Pseudomonas spp.)、サルモネラ属の種(Salmonella spp.)、赤痢菌属の種(Shigella spp.)、セラチア・マルセセンス(Serratia marcescens)、トレポネーマ属の種(Treponema spp.)、バークホルデリア・セパシア(Burkholderia cepacia)、ビブリオ属の種(Vibrio spp.)、エルシニア属の種(Yersinia spp.)、およびステノトロホモナス・マルトフィリア(Stenotrophomonas maltophilia)が挙げられる。
より具体的な実施形態では、グラム陰性細菌は、アシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumannii)、アシネトバクター属の種(Acinetobacter spp.)、エンテロバクター・エロゲネス(Enterobacter aerogenes)、エンテロバクター・クロアカエ(Enterobacter cloacae)、大腸菌(Escherichia coli)、クレブシエラ・オキシトカ(Klebsiella oxytoca)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)、セラチア・マルセセンス(Serratia marcescens)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、ならびに現在利用可能なセファロスポリン、セファマイシン、カルバペネム、およびβ−ラクタム/β−ラクタマーゼ阻害剤の組合せに対する耐性を付与するESBL、KPC、CTX−M、メタロ−β−ラクタマーゼ、およびAmpC型β−ラクタマーゼを発現する腸内細菌科(Enterobacteriaceae)およびシュードモナス属(Pseudomonas)のメンバーからなる群から選択される。
式(I)の化合物で治療することのできる感染症(および感染症に起因する状態)の例としては、院内肺炎、尿路感染症、全身性感染症(菌血症および敗血症)、皮膚および軟部組織感染症、外科感染症、腹腔内感染症、嚢胞性線維症患者における肺感染症、肺感染症、心内膜炎、糖尿病性足感染症、骨髄炎、および中枢神経系感染症に罹患している患者が挙げられる。
加えて、本化合物は、ヒト(および他の哺乳動物)の胃腸管におけるヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)感染症の治療に使用することもできる。この細菌の除去は、消化不良症状の減少、消化性潰瘍再発および再出血の減少、胃がんのリスク低減などを含めた健康転帰の改善と関連付けられる。H.ピロリ(H.pylori)の根絶およびそれが胃腸病に与える影響についてのより詳細な論述は、www.informahealthcare.com、Expert Opin.Drug Saf.(2008)7(3)で見ることができる。
この抗感染症活性を発揮するために、化合物は、治療有効量で投与される必要がある。「治療有効量」とは、そうしたいずれかの医学的治療に適用できる妥当な利益/リスク比において感染症を治療するのに十分な量の化合物を述べるよう意図される。しかし、堅実な医学的判断の範囲内で、主治医が化合物の合計1日投与量を決定することは理解されよう。任意の特定の患者のための具体的な治療有効用量レベルは、治療する障害およびその障害の重症度、用いる具体的な化合物の活性、用いる具体的な組成物、患者の年齢、体重、全般的健康状態、性別、および食事、用いる具体的な化合物の投与時期、投与経路、および排泄速度、治療期間、用いる具体的な化合物と併用または同時使用される薬物、ならびに医学分野でよく知られている同様の要素を含めた様々な要素に応じて決まる。しかし、一般的な指針として、合計1日用量は、1回、または分割投与で、約0.1mg/kg/日〜約5000mg/kg/日の範囲となるのが通常である。通常、ヒトのための投与量は、1回、または複数回投与で、1日約100mg〜約10,000mgの範囲となる。
経口、非経口、局所、直腸、経粘膜、および腸管を含めて、感染病の治療に通常使用されるいずれの経路も、化合物の投与に使用することができる。非経口投与には、全身性の効果を出すための注射、または直接の患部への注射が含まれる。非経口投与の例は、皮下、静脈内、筋肉内、皮内、くも膜下腔内、眼内、鼻腔内、脳室内の注射または注入技術(長期または継続的注入を含める)である。局所投与には、局所適用によって容易に接近できる領域、たとえば、眼、耳(外耳および中耳感染症を含める)、膣、開放創、皮膚(表面の皮膚および下にある皮膚構造を含める)、または下部腸管の治療が含まれる。経粘膜投与には、鼻用エアロゾルまたは吸入適用が含まれる。
製剤
本発明の化合物は、医学または獣医学において使用するために、抗生物質などの他の生理活性剤との類推によって、何らかの形で投与用に製剤することができる。そのような方法は、当業界で知られており、以下で概要を示す。
本組成物は、皮下、吸入、経口、局所、または非経口などの、当業界で知られているいずれの経路による投与用にも製剤することができる。本組成物は、限定はしないが、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、ロゼンジ剤、クリーム剤、または経口もしくは滅菌非経口液剤もしくは懸濁剤などの液体調製物を含めて、当業界で知られているいずれの形態であってもよい。
本発明の局所製剤は、たとえば、軟膏剤、クリーム剤、またはローション剤、眼軟膏剤/点眼剤および点耳剤、含浸包帯剤、およびエアロゾル剤の体裁にすることができ、適切な従来の添加物、たとえば保存剤、薬物の浸透を支援する溶媒、および皮膚軟化薬などを含有してもよい。このような局所製剤は、クリームまたは軟膏基剤や、ローション用のエタノールまたはオレイルアルコールなどの従来の担体も含有してよい。このような担体は、たとえば、製剤の約1%から約98%まで存在してよい。
経口投与用の錠剤およびカプセル剤は、単位用量体裁の形態であってもよく、結合剤、たとえば、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビトール、トラガカント、もしくはポリビニルピロリドン、充填剤、たとえば、ラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトール、もしくはグリシン、打錠滑沢剤、たとえば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、もしくはシリカ、崩壊剤、たとえば、バレイショデンプン、または許容される湿潤剤、たとえば、ラウリル硫酸ナトリウムなどの、従来の添加剤を含有してもよい。錠剤は、標準の製薬業務においてよく知られている方法に従ってコーティングしてもよい。
経口液体調製物は、たとえば、水性もしくは油性の懸濁剤、液剤、乳剤、シロップ剤、もしくはエリキシル剤の形態であってもよいし、または水もしくは他の適切な媒体で使用前に再構成するための乾燥製品の体裁にしてもよい。このような液体調製物は、懸濁化剤、たとえば、ソルビトール、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル、または食用硬化脂、乳化剤、たとえば、レシチン、モノオレイン酸ソルビタン、またはアラビアゴム、非水性媒体(食用油を包含し得る)、たとえば、扁桃油、グリセリンなどの油性エステル、プロピレングリコール、またはエチルアルコール、保存剤、たとえば、p−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはプロピル、またはソルビン酸などの、従来の添加物、および所望であれば、従来の着香剤または着色剤を含有してもよい。
本発明の化合物は、所望であれば、またより有効に分布させるために、ポリマーマトリックス、リポソーム、マイクロスフェアなどの徐放または標的指向送達系に組み込むことができる。本発明の化合物は、たとえば、細菌保持フィルターでの濾過によって、または使用直前に滅菌水もしくは他のいくつかの滅菌注射用媒質に溶解させることのできる、滅菌固体組成物の形の滅菌剤を組み込むことにより、滅菌することもできる。
注射用デポー形態は、ポリラクチド−ポリグリコリドなどの生分解性ポリマー中にマイクロカプセル化された薬物マトリックスを形成することにより作製する。ポリマーに対する薬物の比率、および用いる特定のポリマーの性質に応じて、薬物放出の速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例として、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)が挙げられる。デポー注射用製剤は、薬物を、身体組織と適合性であるリポソームまたはマイクロエマルション中に閉じ込めることによっても調製される。
非経口投与については、化合物と滅菌媒体(水が典型的である)とを利用して、流体単位剤形を調製する。化合物は、使用する媒体および濃度に応じて、媒体または適切な他の溶媒に懸濁させるか、または溶解させることができる。液剤の調製では、化合物を注射用の水に溶解させ、フィルター滅菌した後、適切なバイアルまたはアンプルに充填し、密封することができる。有利には、局所麻酔保存剤(local anesthetic preservative)などの薬剤、および緩衝剤を媒体に溶解させることができる。安定性を強化するために、組成物をバイアルに充填した後に凍結させ、真空中で水を除去することができる。次いで、凍結乾燥した乾燥粉末を、バイアルに密閉し、さらに、使用前に液体を再構成するために、添付用の注射用水バイアルを支給してもよい。非経口懸濁剤は、化合物を媒体に溶解させる代わりに懸濁させ、滅菌を濾過によって実現できない点を除き、実質上同じようにして調製する。化合物は、滅菌媒体に懸濁させる前にエチレンオキシドにさらすことにより、滅菌することができる。有利には、界面活性剤または湿潤剤を組成物中に含ませて、化合物の均等な分布を促進する。
組成物は、投与方法に応じて、たとえば、約0.1重量%〜約60重量%の活性材料を含有してよい。組成物が投与量単位を含む場合、各単位が、たとえば、約5〜500mgの活性成分を含有する。成人治療に用いられる場合の投与量は、投与の経路および頻度に応じて、たとえば、1日約100〜10000mgの範囲となる。
以下に示す実施例および調製例は、本発明の化合物およびそうした化合物の調製方法をさらに説明し、例示する。本発明の範囲は、以下の実施例および調製例の範囲によって決して限定されないことを理解されたい。
実験手順
一般に、実験は、特に、酸素または水分に敏感な試薬または中間体を用いた場合では、不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)中で実施した。適切な場合には無水溶媒を含めて、市販の溶媒および試薬は、一般にそれ以上精製せずに使用した(一般に、Aldrich Chemical Company、Milwaukee、WisconsinのSure−Seal(商標)製品)。質量分析データは、液体クロマトグラフィー−質量分析(LCMS)または大気圧化学イオン化(APCI)のいずれかから報告する。核磁気共鳴(NMR)データの化学シフトは、用いた重水素化溶媒からの残留ピークを基準とした百万分率(ppm、δ)で示す。融点は補正していない。低分解能質量スペクトル(LRMS)は、化学イオン化(アンモニウム)を利用するHewlett Packard 5989(登録商標)、または0.1%のギ酸を加えたアセトニトリル/水の50/50混合物をイオン化剤として使用するFisons(もしくはMicro Mass)大気圧化学イオン化(APCI)プラットフォームのいずれかで記録した。室温または周囲温度とは、20〜25℃を指す。
他の実施例の手順を参照する合成については、反応条件(反応の長さおよび温度)が変わる場合もある。一般に、反応は、薄層クロマトグラフィーまたは質量分析によって追跡し、適時後処理にかけた。精製は、実験によって様々でよく、一般に、溶離液/勾配に使用した溶媒および溶媒比率は、適切なRまたは保持時間が得られるように選択した。
上の論述および以下の実施例において、以下の略語は、以下の意味を有する。略語は、定義していない場合、当業者に知られている一般に受け入れられている意味を有する。
Aq.=水性
bm=ブロード多重線
BOC=tert−ブトキシカルボニル
bdまたはbd d=ブロード二重線
bsまたはbd s=ブロード一重線
br dd=ブロード二重二重線
CDI=1,1’−カルボニルジイミダゾール
d=二重線
dd=二重二重線
dq=二重四重線
dt=二重三重線
DMF=ジメチルホルムアミド
DMA=ジメチルアセトアミド
DMAP=ジメチルアミノピリジン
DMSO=ジメチルスルホキシド
eq.=当量
g=グラム
h=時間
HPLC=高圧液体クロマトグラフィー
KF=カールフィッシャー(水分含量の試験)
LG=脱離基
m=多重線
M=モル濃度
M%=モルパーセント
max=最大
meq=ミリ当量
mg=ミリグラム
mL=ミリリットル
mm=ミリメートル
mmol=ミリモル
q=四重線
s=一重線
tまたはtr=三重線
TBS=tert−ブチルジメチルシリル
TFA=トリフルオロ酢酸
THF=テトラヒドロフラン
TLC=薄層クロマトグラフィー
p−TLC=分取薄層クロマトグラフィー
μL=マイクロリットル
N=規定度
MeOH=メタノール
DCM=ジクロロメタン
HCl=塩酸
ACN=アセトニトリル
MS=質量分析
rt=室温または周囲温度
EtOAc=酢酸エチル
EtO=エトキシ
Ac=アセテート
NMP=1−メチル−2−ピロリジノン
μL=マイクロリットル
J=結合定数
NMR=核磁気共鳴
MHz=メガヘルツ
Hz=ヘルツ
m/z=質量電荷比
min=分
ppt=沈殿物
CBZ=ベンジルオキシカルボニル
DCC=1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
PyBop=ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリスピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
Pd(dppf)Cl=ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド
Pd(dppf)Cl DCM錯体
Pdテトラキス=テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
Pd(II)EnCat=Pd(II)EnCat(商標)BINAP30
LDA=リチウムジイソプロピルアミド
mCPBA=メタクロロ過安息香酸
TMS=トリメチルシリル
TPP=トリフェニルホスフィン
TPPO=トリフェニルホスフィンオキシド
DME=ジメチルエーテル
IPA=イソプロパノール
EtO=ジエチルエーテル
LiHMDS=リチウムヘキサメチルジシラジド/リチウムビス(トリメチルシリル)アミド
9−BBN=9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン
sat.=飽和
UV=紫外
v br s=超ブロード一重線
出発材料の調製
調製例1
Figure 2013544276
ステップ1:C1の調製 C1’ラセミ体の合成については、Kishimoto,S.ら、Chemical&Pharmaceutical Bulletin 1984、32、2646〜2659を参照されたい。C1’ラセミ体のキラル分割を超臨界流体クロマトグラフィー(Chiralcel OJ−H:CO/プロパノール)によって達成して、C1を白色の固体として得た。C1の文献での特徴付けについては、Takahashi,Y.ら、Chemical&Pharmaceutic al Bulletin 1986、34、2732〜2742を参照されたい。収率: 32.84 g, 0.12 mmol, 25%, 99.7% ee. LCMS m/z 279.2
(M+1). [α]20 +81.93o (c
0.035, CHCl3). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 8.60 (br s, 1H), 8.14 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.34-7.29
(m, 5H), 5.05-5.01 (m, 3H), 4.35 (d, J=5.5 Hz, 1H), 3.53 (s, 3H).
ステップ2:C2の調製 C1(72.5g、260mmol)をメタノール(725mL)に溶かした20℃の溶液を、水素化ホウ素ナトリウム(18.7g、495mmol)のイソプロピルアルコール(145mL)懸濁液を30分かけて少量ずつ加えることで処理し、温度は、26〜33℃の間に保った。反応混合物を20分間撹拌した。ロータリーエバポレーターを使用してメタノールを除去し、混合物をブライン溶液(200mL)および水(200mL)で処理した。白色のスラリーを酢酸エチル(700mL)で抽出し、ブライン溶液(3×200mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル/イソプロピルアルコール(10:1、2×220mL)で逆抽出し、有機層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥させた。懸濁液を真空濾過し、ロータリーエバポレーターを使用して濾液を濃縮して、粗材料(81.2g)を固体として得た。粗材料を、酢酸エチル(400mL)に続いてDarco KB(2g)およびCelite(5g)で処理し、混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を濾過し、固体を酢酸エチル(100mL)で洗浄した。濾液をヘプタン(750mL)で30分かけて処理した。白色のスラリーを濾過し、固体を酢酸エチル/ヘプタン(2:3、150mL)で洗浄して、C2を白色の固体として得た。収率: 59.3 g, 237 mmol, 91%. LCMS m/z 251.6 (M+1). [α]20 +9.03o (c 0.064, CHCl3).
mp 125-127 oC. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.35-7.28 (m, 5H), 5.67 (br s, 1H), 6.18 (d, J=9.9 Hz, 1H), 5.15
(dd, J=9.8, 4.8 Hz, 1H), 5.08 (s, 2H), 3.85-3.79 (m, 2H), 3.65 (m, 1H), 3.36
(br s, 1H).代替のC2合成および文献での特徴付けについては、R.Thomas、Tetrahedron Letters 1989、30、5239〜5242を参照されたい。
ステップ3:C3の調製 C2(29.4g、117.6mol)のエタノール(589mL)溶液に、9.0gのDarco(Norit KB)を加えた。得られるスラリーを1時間撹拌し、真空濾過によってDarcoを除去し、次いでDarcoケークをエタノール(294mL)ですすいだ。エタノール濾液を氷酢酸(13.5mL、236mmol)で処理し、得られる混合物に、5.9gの20%水酸化パラジウムを入れた。混合物を窒素パージした後、水素パージし、50psi水素に加圧した。反応混合物を25℃で16時間かき混ぜた。混合物を濾過し、濾過ケークをエタノール(150mL)ですすいだ。エタノール濾液を濃縮して、C3を油状物として得た。収率: 26.82 g. 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 4.29 (d, J=4.8 Hz, 1H), 3.89 (dd, J=13.0, 4.8 Hz, 1H), 3.76-3.81
(m, 2H), 1.98 (s, 3H).
調製例2
Figure 2013544276
ステップ1:C5の調製 C4(30g、70mmol)のジクロロメタン(400mL)懸濁液に、1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオン(8.84g、76.8mmol)を加えた。C4の合成については、Yamawaki,K.ら、Bioorganic and Medicinal Chemistry 2007、15、6716〜6732を参照されたい。混合物を0℃に冷却し、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(97%、15.6g、73.3mmol)を加え、反応生成物を0℃で30分間、次いで室温で3時間撹拌した。混合物をCeliteで濾過し、真空中で濃縮して、C5を無色の固体として得た。収率: 36.17 g, 68.7 mmol, 98%. LCMS m/z 527.2 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.31 (br s, 1H), 7.50
(s, 1H), 2.91 (br s, 4H), 1.61 (s, 6H), 1.54 (s, 9H), 1.43 (s, 9H).
ステップ2:C6の調製 C3(26.82g)を入れたフラスコを、C5(41.5g、78.81mmol)のアセトニトリル(200mL)溶液で処理した後、トリエチルアミン(55.0mL、394.6mmol)を5分かけて加えた。反応混合物を終夜16時間撹拌した。溶液をロータリーエバポレーターによって濃縮して、黄色のガラスを得た。ガラスをメチルtert−ブチルエーテル(500mL)に溶解させ、水(1×250mL)、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(1×250mL)、ブライン飽和溶液(1×250mL)、1%炭酸カリウム水溶液(1×500mL)、およびブライン飽和溶液(1×500mL)で洗浄した。メチルtert−ブチルエーテル有機層を、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮して、粗材料(38.0g)をオフホワイト色の固体として得た。粗材料(38.0g)をアセトン(95mL)およびヘプタン(285mL)で処理した。混合物を45℃に加熱し、30分間この温度に保持した。希薄なスラリーを20℃に冷却し、16時間撹拌した。真空濾過によってオフホワイト色の固体を収集し、単離された濾過ケークを25%アセトン−ヘプタン(100mL)で洗浄して、白色の固体を得た。固体を真空オーブンにおいて30℃で乾燥させてC6を得た。収率: 23.13 g, 43.8 mmol, 56%. LCMS m/z 528.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.80 (br s, 1H), 8.02
(d, J=7.7 Hz, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.48 (br s, 1H), 5.44 (br dd, J=7.7, 4.8 Hz,
1H), 4.30-4.36 (m, 1H), 4.02-4.06 (m, 1H), 3.84-3.89 (m, 2H), 1.57 (s, 3H),
1.55 (s, 3H), 1.53 (s, 9H), 1.45 (s, 9H).
ステップ3:C7の調製 窒素中にある、C6(10.0g、18.9mmol)を無水ジクロロメタン(100mL)に溶かした20℃の溶液に、トリフェニルホスフィン(10.0g、38mmol)に続いてイミダゾール(2.58g、38mmol)を加えた。反応混合物を少量ずつのヨウ素(9.62g、38mmol)で10分かけて処理した。溶液を20℃に温め、15時間撹拌を続けた。反応混合物をチオ硫酸ナトリウム飽和水溶液(100mL)で洗浄し、水層をジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。有機層を合わせてブライン溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濾過し、ロータリーエバポレーターを使用して濾液を濃縮して、粗材料(24g)を橙色の泡沫として得た。橙色の泡沫をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル30〜80%)によって精製して、C7を白色の泡沫として得た。収率: 9.41 g, 14.8 mmol, 78%. LCMS m/z 638.0 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.83 (br s, 1H),
9.24 (d, J=9.0 Hz, 1H), 8.71 (br s, 1H), 7.29 (d, J=0.8 Hz, 1H), 5.17 (ddd,
J=9.0, 4.9, 1.7 Hz, 1H), 4.11 (ddd, J=10.6, 4.8, 3.7 Hz, 1H), 3.28 (dd, J=10.4,
3.6 Hz, 1H), 3.17 (dd, J=10.5, 10.4 Hz, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.42 (s, 3H), 1.40
(s, 12H).
ステップ4:C8の調製 窒素中にある、C7(6.3g、9.88mmol)を2−メチルテトラヒドロフラン(60mL)に溶かした20℃の溶液を、トリエチルアミン(2.75mL、19.76mmol)で処理した後、15%アジ化テトラブチルアンモニウムテトラヒドロフラン溶液(22.49g、11.86mmol)を滴下添加した。反応混合物を20℃で2時間撹拌し、次いで35℃で加熱し、15時間撹拌した。溶液を室温に冷却し、真空濾過し、白色の固体をメチルtert−ブチルエーテル(2×100mL)で洗浄し、濾液を収集し、ロータリーエバポレーターを使用して溶媒を除去して泡沫を得た。泡沫をメチルtert−ブチルエーテル(200mL)に溶解させ、水(2×100mL)、ブライン溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濾過した。濾液を収集し、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮して泡沫を得た。泡沫をアセトニトリルに溶解させ、濃縮し(3×15mL)、残渣を高真空中に保持して、C8を黄色の泡沫として得た。収率: 5.24 g, 9.48 mmol, 96%. LCMS m/z 553.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.82 (br s, 1H),
9.19 (d, J=8.9 Hz, 1H), 8.67 (br s, 1H), 7.28 (s, 1H), 5.24 (ddd, J=8.7, 5.1,
1.4 Hz, 1H), 3.89-3.95 (m, 1H), 3.64 (dd, J=12.9, 3.9 Hz, 1H), 3.39 (dd,
J=12.9, 8.9 Hz, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.44 (s, 3H), 1.42 (s, 3H), 1.40 (s, 9H).
ステップ5:C9の調製 Parrシェーカー容器に、C8(14.37g、26.0mmol)およびエタノール(140mL)を入れた。混合物を窒素パージし、次いで10%パラジウム炭素(5.7g)で処理し、30psi水素に加圧した。反応混合物を室温で4時間かき混ぜた。溶液をマイクロフィルターで濾過し、ロータリーエバポレーターを使用して溶媒を除去して、C9を褐色の固体として得た。収率: 13.22 g, 25.1 mmol, 97%. LCMS m/z 527.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.1-9.3 (v br s,
1H), 8.25 (br s, 1H), 7.26 (s, 1H), 5.17 (d, J=4.9 Hz, 1H), 3.65 (ddd, J=6, 6,
5 Hz, 1H), 2.78 (dd, J=13.4, 5.8 Hz, 1H), 2.62 (dd, J=13.4, 6.3 Hz, 1H), 1.46
(s, 9H), 1.43 (s, 3H), 1.41 (s, 3H), 1.39 (s, 9H).
調製例3
Figure 2013544276
ステップ1:C11の調製 C10(7.00g、49.3mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(141mL)溶液を、炭酸カリウム(14.33g、103.7mmol)および1,1’−(ブロモメチレン)ジベンゼン(14.60g、59.1mmol)で処理した。得られる混合物を終夜80℃に加熱し、次いで室温に冷却し、真空中で濃縮して溶媒を除去した。得られる残渣を酢酸エチル/水に溶かし、層を分離した。水層を酢酸エチルで2回逆抽出した。有機層を合わせて水で3回、ブライン溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粘着性の油状物を得た。残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール0〜10%)によって精製して、C11を粘着性の褐色油状物として得た。収率: 5.48 g, 17.7 mmol, 36%. 1H NMR (400 MHz, CDCl3)
δ 7.46 (s, 1H), 7.25-7.45 (m, 10H), 6.48-6.49 (m, 1H),
6.37 (s, 1H), 4.40 (br s, 2H), 2.65 (br s, 1H).
ステップ2:C12の調製 C11(4.97g、16.1mmol)のエタノール(20mL)と水(20mL)の混合物中の懸濁液を、ヒドロキシルアミン塩酸塩(11.40g、164.1mmol)および酢酸ナトリウム三水和物(22.40g、164.6mmol)で処理した。得られる混合物を終夜60℃に加熱し、次いで室温に冷却し、白色の固体を濾別した。固体を水、エタノール、および酢酸エチルで順次洗浄し、真空中で乾燥させて、C12を白色の固体として得た。収率: 1.91 g, 5.91 mmol, 37%. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 10.59-10.77 (br s, 1H), 7.87-8.01 (br s, 1H), 7.50
(br d, J=7.4 Hz, 4H), 7.36 (br dd, J=7.6, 7.4 Hz, 4H), 7.25-7.30 (m, 2H),
6.86-7.00 (br s, 1H), 6.64 (s, 1H), 5.40-5.54 (br s, 1H), 4.38 (br s, 2H).
ステップ3:C13の調製 C12(1.91g、5.91mmol)のジメチルスルホキシド(30mL)懸濁液を100℃で加熱して、化合物を溶解させた。反応混合物を室温に冷却し、炭酸カリウム(1.22g、8.85mmol)、ヨウ化ナトリウム(1.33g、8.90mmol)、およびクロロジフェニルメタン(1.60mL、9.00mmol)で処理した。混合物を室温で終夜撹拌し、次いで氷冷水で処理した。黄色の固体を濾過し、過剰の酢酸エチルに溶解させ、水で2回、ブライン溶液で1回洗浄した。有機層を濃縮乾燥し、得られる固体を最小量の酢酸エチルに懸濁させ、濾過によって収集し、酢酸エチルで洗浄して、C13を淡黄色の固体として得た。収率: 2.66 g, 5.43 mmol, 92%. 1H NMR (400 MHz, CD3OD)
δ 7.33-7.43 (m, 15H), 7.26-7.31 (m, 2H), 7.19-7.24 (m,
4H), 6.43-6.44 (m, 1H), 6.18 (s, 1H), 6.04 (s, 1H), 4.27 (s, 2H).
ステップ4:C14の調製 C13(1.00g、2.04mmol)のジメチルスルホキシド(7.00mL)溶液を、炭酸セシウム(1.41g、4.33mmol)、および臭化プロパルギル80%のトルエン溶液(342.5μL、3.10mmol)で処理した。得られる懸濁液を室温で終夜撹拌した。追加の臭化プロパルギル80%トルエン溶液(225μL、2.02mmol)および炭酸セシウム(0.70g、2.15mmol)を加え、反応混合物を終夜撹拌した。反応混合物に追加の炭酸セシウム(0.356g、1.09mmol)を加え、室温で4日間撹拌を続けた。反応混合物を水および酢酸エチルで希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチルで3回逆抽出した。有機層を合わせて水で1回、ブライン溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物を濾過し、真空中で濃縮し、シリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル15〜100%)によって精製して、C14を固体として得た。収率: 0.353 g, 0.67 mmol, 33%. LCMS m/z 528.7 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.20-7.46 (m, 20H),
6.77 (s, 1H), 6.37 (s, 1H), 6.10 (s, 1H), 5.99 (s, 1H), 4.23 (s, 2H), 4.01 (d,
J=2.3 Hz, 2H), 2.36 (t, J=2.3 Hz, 1H).
調製例4
Figure 2013544276
ステップ1:C16の調製 C15(10.0g、23.5mmol)のエタノール(100mL)中の0℃の懸濁液を、水素化ホウ素ナトリウム(8.89g、235mmol)を20分間かけて少量ずつ加えることで処理した。C15の合成については、WO2010070523を参照されたい。氷浴が無効になったとき反応生成物を室温に温め、終夜撹拌を続けた。1N水酸化ナトリウム水溶液(100mL)を加えて反応を失活させ、次いで真空中で濃縮した。残渣をジクロロメタンと水とに分配した。層を分離し、水層をジクロロメタンで抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(98:2のジクロロメタン/メタノール)によって精製して、C16を白色の固体として得た。収率: 7.0 g, 21.7 mmol, 92%. LCMS m/z 322.4 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.11 (s, 1H),
7.45-7.49 (m, 2H), 7.29-7.44 (m, 8H), 7.19 (s, 1H), 5.30 (t, J=5.8 Hz, 1H),
5.23 (s, 2H), 5.17 (s, 2H), 4.43 (d, J=5.8 Hz, 2H).
ステップ2:C17の調製 窒素中にある、C16(1.0g、3.11mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶かした0℃の溶液を、ジメチルスルホキシド(2.43g、31.1mmol)、トリエチルアミン(1.57g、15.6mmol)、および三酸化硫黄ピリジン錯体(1.98g、12.4mmol)で処理した。2時間後、水を加えて反応を失活させ、次いで真空中で濃縮した。得られる懸濁液をジエチルエーテルと水とに分配した。有機層をブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(70:30のヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、C17を無色の固体として得た。収率: 0.95 g, 2.95 mmol, 96%. LCMS m/z 320.4 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.81 (s, 1H), 8.51
(s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.44-7.49 (m, 4H), 7.38-7.43 (m, 4H), 7.32-7.37 (m, 2H),
5.38 (s, 2H), 5.35 (s, 2H).
ステップ3:C18の調製 C17(800mg、2.50mmol)のメタノール(25mL)溶液を、炭酸カリウム(692mg、5.01mmol)および(1−ジアゾ−2−オキソプロピル)ホスホン酸ジメチルエステル(530mg、2.76mmol)で処理した。得られる懸濁液を室温で2時間撹拌した。反応生成物をCeliteで濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(70:30のヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、C18を白色の固体として得た。収率: 0.6 g, 1.87 mmol, 76%. LCMS m/z 316.4 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.21 (s, 1H),
7.32-7.46 (m, 10H), 7.30 (s, 1H), 5.26 (s, 2H), 5.23 (s, 2H), 4.15 (s, 1H).
調製例5
Figure 2013544276
ステップ1:C20の調製 C19(2.50g、7.41mmol)を無水ジクロロメタン(27mL)に溶かした冷却した(0℃)溶液に、ジメチルスルホキシド(10mL)、トリエチルアミン(6.70mL、48.1mmol)、および三酸化硫黄ピリジン錯体(5.90g、37.1mmol)を順次加えた。反応混合物を0℃で3時間撹拌し、次いで酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を水で4回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(酢酸エチル/2−プロパノール)によって精製して、C20を明るい黄色の固体として得た。収率: 1.54 g, 4.59 mmol, 62%. 1H NMR (400 MHz, CDCl3)
δ 9.65 (s, 1H), 7.31-7.49 (m, 8H), 7.17 (br d, J=8 Hz,
2H), 7.07 (s, 1H), 6.76 (s, 1H), 5.14 (s, 2H), 5.05 (s, 2H).
ステップ2:C21の調製 C20(0.150g、0.447mmol)の無水メタノール(4.0mL)溶液に、炭酸カリウム(0.124g、0.897mmol)および(1−ジアゾ−2−オキソプロピル)ホスホン酸ジメチルエステル(0.100g、0.521mmol)を加えた。反応生成物を室温で2時間撹拌し、Celiteで濾過し、濾過ケークを酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮し、粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(酢酸エチル/2−プロパノール)によって精製して、C21をガラス質の固体として得た。収率: 0.041 g, 0.124 mmol, 28%. LCMS m/z 332.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.28-7.47 (m, 10H),
6.86 (s, 1H), 6.61 (s, 1H), 5.11 (s, 2H), 4.93 (s, 2H), 3.58 (s, 1H).
調製例6
Figure 2013544276
ステップ1:C22の調製 C10(48.92g、344.2mmol)のメタノール(313mL)懸濁液を、1M水酸化ナトリウム水溶液(32mL、379mmol)で処理した。混合物に、臭化ベンジル(64.8g、379mmol)を10分かけて滴下添加した。反応混合物を終夜還流させ、次いで室温に冷却し、1N塩酸水溶液(600mL)で処理し、室温で20分間撹拌した。混合物を濾過し、固体を水(3×200mL)で洗浄し、次いで、ヘプタン(180mL)と酢酸エチル(120mL)の混合物中で撹拌した。固体を濾過によって収集して、C22を得た。収率: 62.5 g, 269.0 mmol, 78%. LCMS m/z 233.3 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.53 (s, 1H),
7.31-7.42 (m, 5H), 6.52 (s, 1H), 5.07 (s, 2H), 4.46 (d, J=6.4 Hz, 2H),
2.83-2.91 (m, 1H).
ステップ2:C23の調製 C22(350g、1510mmol)のエタノール(500mL)および水(3500mL)中の懸濁液を、ヒドロキシルアミン塩酸塩(800g、11000mmol)に続いて酢酸ナトリウム三水和物(930g、11300mmol)で処理した。反応混合物を60℃で終夜加熱した。混合物を室温に冷却し、真空中でエタノールを除去した。得られる固体を濾過によって収集し、水(200mL)で洗浄し、高真空中で乾燥させて、C23を得た。収率: 191.3 g, 773.7 mmol 51.3%. LCMS m/z 248.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.89 (s, 1H),
7.45-7.49 (m, 2H), 7.30-7.41 (m, 3H), 7.00 (s, 1H), 5.19 (s, 2H), 4.67 (s, 2H).
ステップ3:C19の調製 C23(53.0g、214.4mmol)のジメチルスルホキシド(268mL)溶液を、炭酸カリウム(40.2g、257.0mmol)および臭化ベンジル(40.3g、236mmol)で処理した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を水(1.5L)で希釈し、酢酸エチル(3×250mL)で抽出した。有機抽出物を合わせて水(2×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾燥して固体を得た。固体を酢酸エチル(200mL)で処理し、懸濁液を温めて還流させ、次いで室温に冷ました。固体を濾過によって収集して、C19を得た。収率: 55.4 g, 164.2 mmol, 76.6%. LCMS m/z 338.4 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.00 (s, 1H),
7.32-7.53 (m, 10H), 6.13 (s, 1H), 5.58 (br t, J=5 Hz, 1H), 5.24 (s, 2H), 5.00
(s, 2H), 4.40 (d, J=5.2 Hz, 2H).
ステップ4:C24の調製 C19(43g、130mmol)のジクロロメタン(212mL)懸濁液を、トリエチルアミン(21.2mL、153mmol)で処理し、0℃に冷却した。反応混合物に塩化メタンスルホニル(10.5mL、134mmol)を加え、混合物を1時間撹拌した。反応生成物を塩化アンモニウム飽和水溶液(100mL)で処理し、有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、C24を固体として得た。収率:53g、130mmol、定量的。LCMS m/z 416.4 (M+1).
ステップ5:C25の調製 C24(53.0g、130mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(255mL)懸濁液を、フタルイミドカリウム(25.3g、134mmol)およびヨウ化カリウム(0.83g、4.96mmol)で処理した。反応生成物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を水(1000mL)および酢酸エチル(1000mL)で処理した。水層を除去し、有機層を水(4×500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、C25を油状物として得た。収率: 53.0 g, 113.6 mmol, 89%. LCMS m/z 467.0 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.07 (s, 1H),
7.86-7.93 (m, 4H), 7.53-7.57 (m, 2H), 7.32-7.48 (m, 8H), 5.88 (s, 1H), 5.36 (s,
2H), 5.00 (s, 2H), 4.72 (s, 2H).
ステップ6:C26の調製 C25(5.0g、10.72mmol)のエタノール(53mL)溶液を、ヒドラジン水和物(64〜65%、5.3mL、107.2mmol)で処理した。反応生成物を1時間還流させ、次いで室温に冷却した。混合物をエタノール(100mL)で希釈し、5分間撹拌した。反応混合物をCeliteで濾過し、濾過ケークをエタノール(100mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、エタノール(50mL)を加えた。その結果生じる固体を濾過によって除去し、濾液を濃縮して、C26を固体として得た。収率: 3.00 g, 8.92 mmol, 83%. LCMS m/z 337.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.97 (s, 1H),
7.31-7.52 (m, 10H), 6.22 (s, 1H), 5.24 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 3.64 (s, 2H),
2.0-2.8 (v br s, 2H).
ステップ7:C26−メシル酸塩の調製 C26(0.5g、1.49mmol)の酢酸エチル(30mL)と水(0.3mL)の混合物中の懸濁液を、メタンスルホン酸(0.107mL、1.64mmol)で処理した。混合物を50℃で2時間加熱し、次いで室温に冷ました。反応混合物を室温でさらに15時間撹拌した。懸濁液を真空濾過し、白色の固体を酢酸エチル(2×3mL)で洗浄した。固体を高真空中で4時間乾燥させて、C26−メシル酸塩を白色の固体として得た。収率: 0.52 g, 1.2 mmol, 81%. LCMS m/z 337.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.13-8.38 (br s,
3H), 8.17 (s, 1H), 7.32-7.56 (m, 10H), 6.21 (s, 1H), 5.28 (s, 2H), 5.02 (s,
2H), 3.98 (s, 2H), 2.28 (s, 3H).
調製例7
Figure 2013544276
ステップ1:C27の調製 C10(10.0g、70.73mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(100mL)溶液を、炭酸カリウム(20.4g、148mmol)で処理した。塩化p−メトキシベンジル(11.6g、73.9mmol)を加え、懸濁液を75℃で2時間加熱した。反応混合物を氷水(約400mL)中に注ぎ、得られる懸濁液を3時間撹拌した。固体を濾過によって収集し、水に続いて酢酸エチルで洗浄して、C27を得た。収率: 10.8 g, 41.1 mmol, 58%. LCMS m/z 263.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.14 (s, 1H), 7.34
(br d, J=8.7 Hz, 2H), 6.95 (br d, J=8.8 Hz, 2H), 6.30-6.31 (m, 1H), 5.67 (br t,
J=5.6 Hz, 1H), 4.86 (s, 2H), 4.29 (br d, J=5.1 Hz, 2H), 3.76 (s, 3H).
ステップ2:C28の調製 C27(10.0g、38.1mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(50mL)懸濁液を、炭酸カリウム(15.8g、114mmol)で処理した。ヒドロキシルアミン塩酸塩(7.95g、114mmol)を加え、得られる懸濁液を75℃で終夜加熱した。反応混合物を室温に冷却し、塩化p−メトキシベンジル(8.96g、57.2mmol)を加え、次いで混合物を室温で終夜撹拌した。反応生成物を氷水中に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した(2回)。有機層を合わせ、水で洗浄し(3回)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール)によって精製して、C28を固体として得た。収率: 4.0 g, 10.0 mmol, 26.4%. LCMS m/z 398.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.94 (s, 1H), 7.41
(d, J=8.7 Hz, 2H), 7.36 (d, J=8.7 Hz, 2H), 6.94-7.00 (m, 4H), 6.11 (s, 1H),
5.53-5.59 (m, 1H), 5.16 (s, 2H), 4.92 (s, 2H), 4.36 (br d, J=4 Hz, 2H), 3.78
(s, 3H), 3.76 (s, 3H).
調製例8
Figure 2013544276
ステップ1:C29の調製 C15(10.0g、23.5mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)懸濁液に、1N水酸化カリウム水溶液(29.4mL、29.4mmol)を加えた。C15の合成については、WO2010070523を参照されたい。得られる混合物を室温で7時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、1N塩酸水溶液でpH2.5に酸性化した。得られる固体を真空濾過によって収集し、水(3×25mL)で洗浄し、乾燥させて、C29を白色の固体として得た。収率: 7.79 g, 23.5 mmol, 99%. LCMS m/z 336.4 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.35 (s, 1H), 7.75
(s, 1H), 7.31-7.48 (m, 10H), 5.33 (s, 4H).
ステップ2:C30の調製 グリシン酸エチル塩酸塩(2.4g、17.3mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(70mL)懸濁液を、トリエチルアミン(1.75g、17.3mmol)、C29(5.8g、17.3mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(2.79g、17.3mmol)、およびジシクロヘキシルカルボジイミド(4.32g、20.8mmol)で処理した。反応混合物を室温で65時間撹拌し、濾過し、濾過ケークをN,N−ジメチルホルムアミド(4mL)ですすいだ。真空蒸留によって溶媒を除去した。得られる粗生成物をメタノールから再結晶させた。得られる結晶を濾過によって収集し、乾燥させて、C30を透明なゴム質として得た。収率: 4.92 g, 11.7 mmol, 67%. LCMS m/z 421.6 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.89 (t, J=6.2 Hz,
1H), 8.31 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.44-7.48 (m, 4H), 7.31-7.43 (m, 6H), 5.33 (s,
2H), 5.32 (s, 2H), 4.10 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.99 (d, J=6.2 Hz, 2H), 1.19 (t,
J=7.1 Hz, 3H).
ステップ3:C31の調製 C30(4.9g、12mmol)のエタノール(60mL)懸濁液を、水(28mL)および水酸化ナトリウム(0.7g、18.6mmol)で処理した。得られる混合物を1時間50℃に加熱した。真空中でエタノールを除去し、得られる単離物を水(250mL)で処理した。溶液を濾過し、濾液を氷浴において1N塩酸水溶液でpH3に酸性化した。得られる固体を濾過によって収集し、乾燥させて、C31を白色の固体として得た。収率: 4.5 g, 11.5 mmol, 98%. LCMS m/z 393.5 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.78 (t, J=6.0 Hz,
1H), 8.30 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.31-7.48 (m, 10H), 5.33 (s, 2H), 5.32 (s,
2H), 3.93 (d, J=6.0 Hz, 2H).
ステップ4:C32の調製 C31(3.46g、8.82mmol)のアセトニトリル(29mL)溶液を、尿素過酸化水素(3.25g、33.5mmol)で処理した。得られる懸濁液を氷浴で冷却し、トリフルオロ酢酸無水物(4.77mL、33.5mmol)の滴下によって処理した。加えた後、飽和亜硫酸ナトリウム(30mL)で反応を失活させた。反応混合物を水(40mL)で希釈し、得られる固体を濾過によって単離し、乾燥させて、C31:C32(1:4)の混合物を白色の固体として得た。収率: 2.64 g. LCMS m/z 409.5 (M+1). 1H NMR (400
MHz, DMSO-d6), 生成物に起因するピーク: δ 11.26 (t, J=4.5 Hz, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.32-7.48 (m,
10H), 5.29 (s, 2H), 5.27 (s, 2H), 3.57 (d, J=4.5 Hz, 2H).
調製例9
Figure 2013544276
ステップ1:C34の調製 C33(1.0g、9.89mmol)のメタノール(50mL)懸濁液を0℃に冷却した。塩化チオニル(1.49mL、20.3mmol)を1分かけてゆっくりと滴下添加した。反応生成物を0℃で15分間撹拌した。冷却浴を取り外し、反応生成物を室温で2時間撹拌した。反応生成物を濃縮乾燥した。残渣をトルエンで希釈し、次いで再度濃縮乾燥した。残渣を真空乾燥して、C34の塩酸塩を粘着性の黄色固体として得た。収率: 1.52 g, 10.0 mmol, 定量的. 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.56 (br s, 1H),
9.24 (br s, 1H), 3.98-4.13 (m, 4H), 3.68 (s, 3H), 3.66-3.76 (m, 1H).
ステップ2:C35の調製 C34(100mg、0.660mmol)、C29(221mg、0.660mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(298mg、0.759mmol)、および炭酸水素ナトリウム(195mg、2.31mmol)の混合物に、N,N−ジメチルホルムアミド(6.0mL)を加えた。得られる混合物を2〜3分間音波処理し、次いで室温で終夜撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。有機抽出物を合わせてブライン溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルでのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール1〜10%)によって精製した。濃縮された材料を酢酸エチルに溶解させ、水で3回洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、無色のゴム質を得た。残渣をジクロロメタンおよびヘプタンに溶解させ、濃縮乾燥して、C35を粘着性の半固体として得た。収率: 221 mg, 0.511 mmol, 77%. LCMS m/z 433.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.28 (s, 1H), 7.66
(s, 1H), 7.43-7.47 (m, 4H), 7.31-7.42 (m, 6H), 5.29 (br s, 4H), 4.74 (dd,
J=9.8, 9.3 Hz, 1H), 4.60 (dd, J=10.0, 6.0 Hz, 1H), 4.22 (dd, J=9.8, 9.5 Hz,
1H), 4.08 (dd, J=10.0, 6.0 Hz, 1H), 3.67 (s, 3H), 3.54 (dddd, J=9.1, 9.0, 5.8,
5.8 Hz, 1H).
ステップ3:C36の調製 C35(221mg、0.511mmol)をテトラヒドロフラン(4mL)とメタノール(4mL)の混合物に溶かした溶液を、水酸化リチウム(107mg、2.56mmol)に続いて水(2mL)で処理した。反応生成物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮して、テトラヒドロフランおよびメタノールを除去し、水で希釈し、1N塩酸水溶液を加えてpHを4〜5の間に調整した。水層をジクロロメタンで3回抽出した。有機抽出物を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾燥した。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール1〜15%)によって精製して、C36をオフホワイト色の固体として得た。収率: 120 mg, 0.287 mmol, 56%. LCMS m/z 419.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.68 (br s, 1H),
8.29 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.31-7.47 (m, 10H), 5.29 (br s, 4H), 4.71 (dd,
J=9.6, 9.6 Hz, 1H), 4.57 (dd, J=10.2, 5.8 Hz, 1H), 4.20 (dd, J=9.6, 9.6 Hz,
1H), 4.05 (dd, J=10.0, 5.7 Hz, 1H), 3.39-3.47 (m, 1H).
調製例10
Figure 2013544276
ステップ1:C17の調製 C16(1.0g、3.11mmol)のジクロロメタン(15.6mL)溶液を、活性化二酸化マンガン(3.18g、31.1mmol)で処理した。黒色の反応混合物を終夜撹拌した。反応混合物に数さじの硫酸マグネシウムを加え、次いでそれを、追加のジクロロメタンで洗浄しながらCeliteパッドで濾過した。濾液を濃縮して、C17を白色の固体として得た。収率: 820 mg, 2.57 mmol, 82%. LCMS m/z 320.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.90 (s, 1H), 8.32
(s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.32-7.48 (m, 10H), 5.33 (s, 2H), 5.28 (s, 2H).
ステップ2:C37の調製 C34(100mg、0.660mmol)のメタノール(3mL)溶液を、トリエチルアミン(0.092mL、0.660mmol)で処理した。得られる溶液を、別個のC17(211mg、0.660mmol)のテトラヒドロフラン(3.5mL)溶液に加えた後、酢酸(0.038mL、0.660mmol)を加え、反応混合物を室温で4時間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(83mg、1.32mmol)を加え、反応生成物を終夜撹拌した。混合物を水で希釈し、1N塩酸水溶液でpHを6〜7に調整した。層を分離し、水層をジクロロメタンで3回抽出した。有機物を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール1〜10%)によって精製して、C37を無色のゴム質として得た。収率: 204 mg, 0.488 mmol, 74%. LCMS m/z 419.2 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.19 (s, 1H),
7.30-7.49 (m, 10H), 7.16 (s, 1H), 5.24 (s, 2H), 5.20 (s, 2H), 4.09 (br s, 2H),
3.90-3.98 (m, 2H), 3.79-3.88 (m, 2H), 3.67 (s, 3H), 3.51-3.61 (m, 1H).
ステップ3:C38の調製 C37(204mg、0.44mmol)をテトラヒドロフラン(4mL)およびメタノール(4mL)に溶かした溶液を、水酸化リチウム(92mg、2.20mmol)に続いて水(2mL)で処理した。混合物を室温で4時間撹拌し、次いで濃縮してテトラヒドロフランおよびメタノールを除去した。残渣を水で希釈し、1N塩酸水溶液でpHを7に調整し、次いで濃縮乾燥した。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール5〜75%)によって精製して、C38を無色のガラス残渣として得た。収率: 123 mg, 0.304 mmol, 69%. LCMS m/z 405.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6), 特徴的ピーク: δ 8.10 (s, 1H), 7.29-7.48 (m, 10H), 7.03 (s, 1H), 5.23 (s, 2H), 5.15
(s, 2H), 3.51 (s, 2H).
調製例11
Figure 2013544276
C39の調製 C20(8.29g、24.7mmol)をアセトニトリル(120mL)に溶かした室温の溶液を、2−メチル−2−ブテン(10.5mL、98.9mmol)およびリン酸一カリウム(53.8g、396mmol)で処理した。得られる混合物を0℃に冷却し、亜塩素酸ナトリウム(5.77g、68.5mmol)の水(120mL)溶液を15分かけて加えた。混合物を0℃で45分間撹拌した。反応混合物に、アセトニトリル(50mL)およびtert−ブタノール(30mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。溶液を炭酸カリウム(68.3g、494mmol)で処理し、混合物を室温で15分間撹拌した。混合物を真空中で濃縮乾燥して、粗残渣を得た。得られる固体を、室温で15分間、ジクロロメタンとメタノールの混合物(9:1、600mL)中でスラリー化し、固体を濾過によって収集した。固体をさらに6回ジクロロメタンとメタノール(9:1、500mL)中で再スラリー化し、合わせた濾液を真空中で濃縮して、C39を黄褐色の固体として得た。収率: 8.47 g, 21.7 mmol, 88%. LCMS m/z 352.0 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.67 (s, 1H),
7.51-7.56 (m, 2H), 7.31-7.44 (m, 8H), 5.82 (s, 1H), 5.37 (s, 2H), 4.95 (s, 2H).
調製例12
Figure 2013544276
ステップ1:C17の調製 C16(2.53g、7.87mmol)のアセトニトリル(25mL)溶液を、1−ヒドロキシ−1,2−ベンゾヨードキソール−3(1H)−オン−1−オキシド(3.41g、11.8mmol)で処理し、65℃で終夜加熱した。反応混合物をブライン溶液(30mL)で処理し、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル)によって精製して、C17を黄白色(white−yellow)の固体として得た。収率: 2.05 g, 6.42 mmol, 81%. APCI m/z 320.3 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.81 (s, 1H), 8.51
(s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.44-7.49 (m, 4H), 7.32-7.43 (m, 6H), 5.38 (s, 2H), 5.35
(s, 2H).
ステップ2:C40の調製 C17(2.0g、6.27mmol)のメタノール(20mL)溶液を、酢酸ナトリウム(618mg、7.53mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(524mg、7.53mmol)で処理した。反応混合物を3時間還流加熱した。溶液を室温に冷却し、水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、C40を得た。収率: 1.99 g, 5.95 mmol, 94%. LCMS m/z 335.4 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.41 (s, 1H), 8.23
(s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.31-7.47 (m, 11H), 5.28 (s, 2H), 5.24 (s, 2H).
ステップ3:C41の調製 C40(30.68g、91.74mmol)のテトラヒドロフラン(400mL)溶液を、N−クロロスクシンイミド(13.8g、102mmol)およびピリジン(3.71mL、45.9mmol)で処理した。反応混合物を55℃で30分間加熱した。溶液を0℃に冷却し、プロピオール酸メチル(24.7mL、275mmol)を10分かけて滴下添加することにより処理した。温度を5℃に保ちながら、トリエチルアミン(12.8mL、91.7mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液を45分かけて滴下添加した。反応混合物を濾過し、固体をテトラヒドロフラン(200mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチル(600mL)と水(300mL)とに分配した。層を分離し、有機層を水(3×300mL)、ブライン溶液(300mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、C41を白色の固体として得た。収率: 31.25 g, 75.0 mmol, 82%. LCMS m/z 417.4 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.39 (s, 1H), 7.78
(s, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.27 - 7.50 (m, 10H), 5.34 (s, 2H) 5.28 (s, 2H), 3.90
(s, 3H).
ステップ4:C42の調製 C41(5.0g、12.0mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)とメタノール(30mL)の混合物に溶かした溶液を、1N水酸化リチウム水溶液(0.86g、36.0mmol、水(30mL)中)で処理した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶液を1N塩化水素水溶液でpH3に酸性化し、固体を真空濾過によって収集して、C42を得た。収率: 4.43 g, 11.0 mmol, 92%. LCMS m/z 403.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.39 (s, 1H), 7.72
(s, 1H), 7.27 - 7.60 (m, 11 H), 5.34 (s, 2H), 5.24 (s, 2H).
調製例13
Figure 2013544276
ステップ1:C43の調製 C41(27.47g、65.96mmol)のジクロロメタン(625mL)溶液を0℃に冷却し、3−クロロペルオキシ安息香酸(37.0g、165mmol)で処理した。反応生成物を30分間0℃に保持し、次いで室温で終夜撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、炭酸ナトリウム飽和水溶液(500mL)で処理した。冷却浴を取り外し、混合物を激しく撹拌しながら室温に温めた。層を分離し、水層をジクロロメタン(1×500mL)で抽出した。有機層を合わせて炭酸ナトリウム飽和水溶液(2×500mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗材料をヘプタン12%/2−メチルテトラヒドロフラン88%の混合物(220mL)中でスラリー化した。混合物を音波処理し、55〜60℃に加熱した。混合物を激しく撹拌し、室温に冷まし、終夜撹拌を続けた。スラリーを濾過し、濾過ケークを2−メチルテトラヒドロフラン10%/ヘプタン90%の混合物で洗浄した。固体を真空乾燥して、C43をオフホワイト色の固体として得た。収率: 21.68 g, 50.14 mmol, 76%. LCMS m/z 433.0 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.17 (s, 1H), 8.00 (s,
1H), 7.66 (s, 1H), 7.35-7.48 (m, 10H), 5.26 (s, 2H), 5.19 (s, 2H), 4.00 (s,
3H).
ステップ2:C44の調製 C43(2.0g、4.6mmol)のテトラヒドロフラン(35mL)、メタノール(35mL)、および水(23mL)の混合物中の懸濁液を、水酸化リチウム(332mg、13.9mmol)で処理した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を濾過し、固体をジエチルエーテルで洗浄した。固体を真空乾燥して、C44を白色の固体として得た。収率: 1.47 g, 3.46 mmol, 74.7%. LCMS m/z 419.0 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.26 (s, 1H), 7.60
(s, 1H), 7.32-7.48 (m, 10H), 7.29 (s, 1H), 5.30 (s, 2H), 5.26 (s, 2H).
調製例14
Figure 2013544276
ステップ1:C46の調製 Dean−Stark装置を取り付けた丸底フラスコに、C45(2.00g、21.7mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.53g、22mmol)、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.310g、1.6mmol)、およびエタノール(14mL)を入れた。混合物を118℃で6時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、ジエチルエーテルおよび炭酸水素ナトリウム飽和溶液で処理した。層を分離し、有機層を塩化アンモニウム飽和水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、C46を透明な油状物として得た。収率: 2.04 g, 17.4 mmol, 80%. 1H NMR (400 MHz, CDCl3)
δ 9.08 (br s, 1H), 7.57 (s, 1H), 4.34 (q, J=7.1 Hz,
2H), 1.36 (t, J=7.1 Hz, 3H).
ステップ2:C47の調製 C21(1.80g、5.71mmol)、トリフルオロ酢酸(0.079mL、1.10mmol)、(ジアセトキシヨード)ベンゼン(7.51g、23mmol)、および無水メタノール(60mL)を含有する反応混合物を、C46(2.68g、22.9mmol)の無水メタノール(20mL)溶液をシリンジポンプの使用によって4時間かけて加えることにより処理した。混合物を室温で終夜撹拌し、次いで20gのシリカゲルで直接濃縮し、シリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル)によって精製して、粗製のC47を得た。収率: 0.660 g. LCMS m/z 431.1 (M+1). 1H NMR (400
MHz, CDCl3), 生成物のピークのみ: δ 8.25 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.3-7.5 (m, 10H), 7.15 (s, 1H), 5.31
(s, 2H), 5.28 (s, 2H), 4.47 (q, J=7.1 Hz, 2H), 1.44 (t, J=7.2 Hz, 3H).
ステップ3:C48の調製 C47(0.660g、1.53mmol)を無水ジクロロメタン(15mL)に溶かした冷却した(0℃)溶液に、3−クロロペルオキシ安息香酸(0.825g、3.70mmol)を加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、ブライン溶液で希釈し、層を分離した。水層をジクロロメタンで2回逆抽出した。有機層を合わせて炭酸ナトリウム飽和水溶液で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗残渣とした。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール)によって精製して、C48を得た。収率: 0.410 g, 0.92 mmol, 60%. LCMS m/z 447.5 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6), 特徴的ピーク: δ 8.41 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 5.38 (s, 2H), 5.29 (s, 2H), 4.41 (q,
J=7.0 Hz, 2H), 1.35 (t, J=7.1 Hz, 3H).
ステップ4:C49の調製 C48(0.410g、0.92mmol)をテトラヒドロフラン(7mL)およびメタノール(8mL)に溶かした溶液に、水酸化リチウム(0.067g、2.76mmol)の水(8mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を濃縮してほぼ乾燥させ、水で処理し、1N塩酸水溶液でpHを2に調整した。固体を濾過によって収集し、水ですすぎ、真空乾燥して、粗製のC49を得た。収率: 0.310 g. LCMS m/z 419.0 (M+1). 1H NMR (400
MHz, DMSO-d6), 特徴的ピーク: δ 8.32 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 5.37 (s, 2H), 5.26 (s, 2H).
調製例15
Figure 2013544276
ステップ1:C50の調製 C29(18.7g、55.7mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(200mL)に懸濁させた懸濁液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(10.3g、61.3mmol)を加え、反応生成物を2時間撹拌した。別個のフラスコにおいて、DL−セリンメチルエステル塩酸塩(8.68g、55.8mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)に溶解させ、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(19.6mL、112mmol)を加え、15分間撹拌した。この溶液を上記反応生成物に加え、混合物を2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、水(200mL)と酢酸エチル(200mL)とに分配した。層を分離し、次いで水層を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。有機層を合わせて炭酸水素ナトリウム飽和水溶液、水、塩化アンモニウム飽和水溶液、およびブライン溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、C50を白色の固体として得た。収率: 18.0 g, 41.2 mmol, 74%. LCMS m/z 437.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.64 (d, J=8.2 Hz,
1H), 8.33 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.45-7.49 (m, 4H), 7.32-7.43 (m, 6H), 5.34 (s,
2H), 5.33 (s, 2H), 5.28 (dd, J=5.9, 5.8 Hz, 1H), 4.55 (ddd, J=8.2, 4.1, 3.8 Hz,
1H), 3.89 (ddd, J=11.2, 6.2, 4.1 Hz, 1H), 3.75 (ddd, J=11.2, 5.4, 3.7 Hz, 1H),
3.66 (s, 3H).
ステップ2:C51の調製 C50(1.0g、2.29mmol)のジクロロメタン(11.5mL)溶液を0℃に冷却し、ビス(2−メトキシエチル)アミノ硫黄トリフルオリド(0.489mL、2.52mmol)を30秒かけて滴下添加することにより処理した。反応生成物を0℃で30分間撹拌した。反応生成物に、0℃で無水炭酸カリウム(1.07g、6.87mmol)を加え、反応生成物を10分間撹拌した。反応生成物に、1,8−ジアザビシクロウンデカ−7−エン(1.06mL、6.87mmol)を加え、反応生成物を2分間撹拌した。反応生成物にブロモトリクロロメタン(0.678mL、6.87mmol)を加え、混合物を15分間撹拌した。反応混合物をシリカプラグ上に注ぎ、ジクロロメタン(150mL)でフラッシュした。濾液を真空中で濃縮し、得られるオフホワイト色の固体を酢酸エチル/ヘプタン(1:1)中で撹拌し、次いで濾過によって収集して、C51を白色の固体として得た。収率: 752 mg, 1.8 mmol, 78%. LCMS m/z 417.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.95 (s, 1H), 8.38
(s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.22 - 7.56 (m, 10 H), 5.35 (s, 2H), 5.30 (s, 2H), 3.82
(s, 3H).
ステップ3:C52の調製 C51(0.19g、0.46mmol)の無水ジクロロメタン(4.6mL)溶液を0℃に冷却した。反応生成物に3−クロロペルオキシ安息香酸(77%、0.12g、0.54mmol)を加え、反応生成物を室温に温め、14時間撹拌した。反応混合物を追加の3−クロロペルオキシ安息香酸(77%、0.051g、0.23mmol)で処理し、2時間撹拌した。水で反応を失活させ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/2−プロパノール)によって精製して、C52を白色の固体として得た。収率: 110 mg, 0.25 mmol, 56%. LCMS m/z 433.0 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.08 (s, 1H), 8.33
(s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.33-7.47 (m, 10H), 5.29 (s, 2H), 5.28 (s, 2H), 3.86 (s,
3H).
ステップ4:C53の調製 C52(2.14g、4.95mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に、メタノール(20mL)および水酸化リチウム水溶液(358mg、14.8mmol、水20mL中)を加えた。反応生成物を室温で1時間撹拌した。反応生成物を0℃に冷却し、水(100mL)を加え、次いで1N塩酸水溶液を使用して反応生成物をpH約3とし、5分間撹拌した。固体を濾過によって収集し、冷ジエチルエーテル(3×5mL)で洗浄し、高真空中で乾燥させて、C53を白色の固体として得た。収率: 1.29 g, 3.08 mmol, 62%. LCMS m/z 419.0 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.95 (s, 1H), 8.32
(s, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.33-7.47 (m, 10H), 5.28 (br s, 4H).
調製例16
Figure 2013544276
C54の調製 C51(150mg、0.360mmol)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液を、メタノール(1mL)に続いて水酸化リチウム水溶液(26mg、1.08mmol、水1mL中)で処理した。反応生成物を室温で1時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、水(5mL)を加え、次いで1N塩酸水溶液を使用して反応生成物をpH約3とし、5分間撹拌した。得られる固体を濾過によって収集し、冷ジエチルエーテル(3×1mL)で洗浄し、高真空中で乾燥させて、C54を白色の固体として得た。収率: 0.11 g, 0.27 mmol, 76%. LCMS m/z 403.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.0-13.2 (v br s,
1H), 8.86 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.32-7.51 (m, 10H), 5.38 (s,
2H), 5.33 (s, 2H).
調製例17
Figure 2013544276
ステップ1:C55の調製 C29(2.09g、6.24mmol)の無水ジクロロメタン(20mL)懸濁液を、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(2.45g、6.24mmol)で処理した。反応混合物を4時間還流させた。溶液を水酸化アンモニウム溶液(8mL)で処理し、15分間撹拌し、次いで真空濃縮した。残渣をメタノール(10mL)で処理し、固体を濾過によって収集して、C55を白色の固体として得た。収率: 1.88 g, 5.55 mmol, 89%. APCI m/z 335.3 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.25 (s, 1H), 7.93
(br s, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.31-7.50 (m, 11H), 5.32 (s, 2H), 5.30 (s, 2H).
ステップ2:C56の調製 C55(2.23g、6.64mmol)の無水テトラヒドロフラン(50mL)溶液を、2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3,2,4−ジチアジホスフェタン2,4−ジスルフィド(Lawesson試薬、1.66g、3.98mmol)で処理した。反応混合物を50℃で3時間撹拌し、次いで室温に冷却し、真空中で溶媒を除去した。残渣をジクロロメタンに溶かし、1N塩酸水溶液(3×30mL)、水(3×30mL)、炭酸水素ナトリウム、ブライン溶液(2×30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル20〜70%)によって精製して、C56を黄色の固体として得た。収率: 2.22 g, 6.34 mmol, 95%. LCMS m/z 351.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.95 (br s, 1H),
9.71 (br s, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.31-7.51 (m, 10H), 5.33 (s, 2H),
5.30 (s, 2H).
ステップ3:C57の調製 C56(400mg、1.14mmol)のエタノール(7mL)溶液をブロモピルビン酸エチル(222mg、1.14mmol)で処理し、3時間撹拌した。反応生成物を2時間加熱還流した。溶液を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶かし、1N塩酸水溶液(3×10mL)、水(3×10mL)、炭酸水素ナトリウム水溶液、ブライン溶液(2×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル0〜100%)によって精製して、C57を黄色の固体として得た。収率: 200 mg, 0.44 mmol, 39%. LCMS m/z 447.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.56 (s, 1H), 8.34
(s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.31-7.52 (m, 10H), 5.39 (s, 2H), 5.31 (s, 2H), 4.34 (q,
J=7.1 Hz, 2H), 1.33 (t, J=7.0 Hz, 3H).
ステップ4:C58の調製 C57(200mg、0.45mmol)を10mLのエタノールに溶かした溶液を、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.49mL、0.49mmol)で処理し、60℃で3時間撹拌した。溶液を室温に冷却し、1N塩酸水溶液(2mL)で処理し、30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン(10mL)に溶かし、水(3×10mL)、ブライン溶液(2×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、C58を淡黄色の固体として得た。収率: 188 mg, 0.45 mmol, 定量的. LCMS m/z
419.1 (M+1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.50 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.31-7.52 (m, 10H), 5.38
(s, 2H), 5.31 (s, 2H).
ステップ5:C59の調製 C58(70mg、0.40mmol)の無水ジクロロメタン(10mL)懸濁液を、塩化オキサリル(0.044mL、0.44mmol)に続いて1滴のN,N−ジメチルホルムアミドで処理した。反応混合物を3時間撹拌し、真空中で濃縮して、C59を橙色の固体として得た。収率:177mg、0.40mmol、定量的。LCMS、メタノール中で測定: m/z 433.0 (メタノリシス生成物についてのM+1).
調製例18
Figure 2013544276
ステップ1:C17の調製 窒素中にある、C15(12.2g、29mmol)を無水ジクロロメタン(50mL)に溶かした−78℃の溶液を、水素化ジイソブチルアルミニウム(1.5Mトルエン中、28.8mL、43.1mmol)を滴下添加することにより処理した。得られる反応混合物を−78℃で1.5時間撹拌した。酒石酸カリウムナトリウム飽和水溶液(40mL)を−78℃でゆっくりと加えて反応を失活させた。溶液を室温に温め、終夜撹拌した。真空中で溶媒を除去し、残渣を酢酸エチル(300mL)で処理し、追加の酒石酸カリウムナトリウム飽和水溶液(100mL)を加え、混合物をさらに5時間撹拌した。有機層を分離し、真空中でシリカゲルで濃縮し、クロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル勾配)によって精製して、C17を白色の固体として得た。収率: 6.52 g, 20.0 mmol, 71%. LCMS m/z 320.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.04 (s, 1H), 8.32
(s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.35-7.48 (m, 10H), 5.33 (s, 2H), 5.31 (s, 2H).
ステップ2:C60の調製 C17(0.73g、2.3mmol)のアセトニトリル(3.5mL)溶液を、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.16g、2.3mmol)、炭酸水素ナトリウム(0.2g、2.4mmol)、硫酸ナトリウム(0.7g、4.9mmol)で処理し、Biotageマイクロ波オーブンにおいて150℃で10分間照射した。混合物を室温に冷却し、無水酢酸(0.44mL、4.6mmol)を加え、反応混合物をBiotageマイクロ波オーブンにおいて170℃で15分間、再び照射した。同じスケールにおいてこの順序でもう3回繰り返した。反応混合物を合わせ、ジクロロメタン(65mL)および水(10mL)で処理し、層を分離した。水層をジクロロメタン(25mL)で抽出した。有機層を合わせて真空中で濃縮し、シリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/ジクロロメタン:酢酸エチル(90:10))によって精製して、C60を白色の固体として得た。収率: 2.37 g, 7.5 mmol, 82%. LCMS m/z 317.2 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.43 (s, 1H), 7.87
(s, 1H), 7.32-7.48 (m, 10H), 5.33 (s, 2H), 5.30 (s, 2H).
ステップ3:C61の調製 C60(1.45g、4.6mmol)の無水メタノール(15mL)溶液を、ナトリウムメトキシド(メタノール中25重量%、1.15mL、5.05mmol)で処理した。得られる懸濁液を室温で17時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をメタノール(20mL、100mmol)中の7Mアンモニアに続いて固体塩化アンモニウム(0.32g、5.9mmol)で処理し、混合物を25.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、メタノール(25mL)を加え、濾過によって固体を除去した。濾液を濃縮して粗生成物を得、これをメチルtert−ブチルエーテルで摩砕した。固体を濾過によって収集して、C61を白色の固体として得た。収率: 1.32 g, 3.6 mmol, 78%. LCMS m/z 334.2 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.35 (s, 1H),
8.3-8.8 (v br s, 3H), 8.15 (s, 1H), 7.29-7.54 (m, 11H), 5.34 (s, 2H), 5.32 (s,
2H).
ステップ4:C64の調製 C62(5.0mL、52mmol)の1,4−ジオキサン(3mL)溶液を、窒素中にて30℃でトリエチルアミン(2.0mL、14mmol)で処理した後、C63(1.4g、10mmol)で処理した。反応混合物を30〜36℃で3.5時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテル(20mL)を加え、混合物を濾過して固体を除去した。濾液を水(5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮して、C64を淡黄色の油状物として得た。収率: 1.4 g (純度約70%). 1H NMR
(400 MHz, CDCl3), 生成物のピークのみ: δ 7.88 (br d, J=12.6 Hz, 1H), 6.19 (d, J=12.6 Hz, 1H), 4.33 (q, J=7.1
Hz, 2H), 4.07 (qd, J=7.0, 0.4 Hz, 2H), 1.40 (t, J=7.1 Hz, 3H), 1.38 (t, J=7.1
Hz, 3H).
ステップ5:C65の調製 C61(180mg、0.49mmol)の1,4−ジオキサン(1.5mL)溶液を1時間還流させた。反応混合物を、1,4−ジオキサン(0.5mL)中のC64(130mg、0.60mmol)で処理し、混合物を3時間還流させた。第2の分量のC64(130mg、0.60mmol)を加え、混合物をさらに6.5時間還流させた。反応混合物を室温に冷却し、シリカゲルでのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/2−プロパノール)によって精製して固体を得、これをクロロホルム(3mL)に溶解させ、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(1mL)で洗浄した。有機層を真空中で濃縮して、C65を固体として得た。収率: 40.7 mg, 0.092 mmol, 19%. LCMS m/z 442.3 (M+1). 1H
NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.09 (d, J=4.9 Hz,
1H), 8.40 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.91 (d, J=4.9 Hz, 1H), 7.30-7.54 (m, 10H),
5.36 (s, 2H), 5.30 (s, 2H), 4.53 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.49 (t, J=7.1 Hz, 3H).
ステップ6:C66の調製 C65(370mg、0.67mmol)のテトラヒドロフラン(1.7mL)溶液を、室温にて1N水酸化リチウム水溶液(1.7mL、1.7mmol)で処理し、21時間撹拌した。混合物を1N塩酸水溶液(1mL)で処理し、真空中で濃縮して、C66を固体として得た。粗製のC66を、それ以上精製せずに使用した。LCMS m/z 414.3 (M+1).
調製例19
Figure 2013544276
ステップ1:C67の調製 アセトニトリル(2mL)中のC65(80mg、0.11mmol)に、0℃で、過酸化尿素(50.5mg、0.537mmol)に続いてトリフルオロ酢酸無水物(0.078mL、0.55mmol)を加えた。反応混合物を室温で17時間撹拌し、次いで酢酸エチル(3mL)で処理し、水(1.5mL)、1N炭酸水素ナトリウム水溶液(1.5mL)、および水(1.5mL)で洗浄した。有機層を真空中で濃縮し、シリカゲルでのクロマトグラフィー(酢酸エチル/2−プロパノール)によって精製して、C67を得た。収率: 20 mg, 0.044 mmol, 40%. LCMS m/z 458.2 (M+H). 1H
NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.19 (br d, J=4.9 Hz,
1H), 8.18 (s, 1H), 8.12 (d, J=5.0 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.45-7.50 (m, 4H),
7.32-7.42 (m, 6H), 5.29 (s, 4H), 4.49 (q, J=7.1 Hz, 2H), 1.43 (t, J=7.1 Hz,
3H).
ステップ2:C68の調製 C67(129mg、0.28mmol)のテトラヒドロフラン(1.2mL)懸濁液を、1N水酸化リチウム水溶液(0.8mL、0.8mmol)で処理した。反応混合物を室温で14.5時間撹拌し、次いで1N塩酸水溶液(0.5mL)および水(0.7mL)で処理した。固体を濾過によって収集し、ヘキサン(3×1mL)で洗浄して、C68を固体として得た。収率:123mg、0.29mmol、定量的。LCMS m/z 430.2 (M+H).
調製例20
Figure 2013544276
ステップ1:C71の調製 窒素中にある、還流冷却器を備えた、オーブン乾燥したフラスコに、C69(2.5mL、17mmol)、1,2−ジメトキシエタン(12.5mL)、C70(2.7mL、43mmol)、および水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.86g、22mmol)を加えた。得られる反応混合物を43℃に加熱し(これに10分かかった)、さらに5分間43〜45℃に保った後、氷浴で冷却した。次いで氷浴を取り外し、混合物が室温になるようにし、20.5時間撹拌した。ジエチルエーテル(20mL)を加え、固体を濾過によって収集して、C71をオフホワイト色の固体として得た。収率: 2.8 g, 14 mmol, 83%. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6)
δ 9.03 (s, 1H), 5.10 (s, 1H), 3.38 (s, 3H), 3.13 (s,
6H).
ステップ2:C72の調製 N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中のC61(230mg、0.62mmol)およびC71(123mg、0.62mmol)の混合物を、窒素中にて100℃で45分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(5mL)で処理した。得られる固体を濾過によって収集し、水(2×3mL)で洗浄し、高真空中で乾燥させて、C72を固体として得た。収率: 200 mg, 0.46 mmol, 75%. LCMS m/z 428.3 (M+H). 1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.37 (s, 2H), 8.43
(br s, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.30-7.53 (m, 10H), 5.35 (s, 2H), 5.31 (s, 2H), 4.01
(s, 3H).
ステップ3:C73の調製 C72(195mg、0.46mmol)のテトラヒドロフラン(1.7mL)懸濁液を、1N水酸化リチウム水溶液(1.2mL、1.2mmol)で処理した。反応混合物を室温で15時間撹拌し、次いで1N塩酸水溶液(1.5mL)、水(0.5mL)で処理し、クロロホルム(4mL、次いで3×2mL)で抽出した。有機層を合わせて濃縮して、初回分のC73(71mg)を得た。水層中の固体を濾過し、濾過によって収集し、ヘキサンで洗浄して、第2回分のC73(120mg)を得た。収率: 190 mg, 0.46 mmol, 定量的. LCMS m/z
414.2 (M+H). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.16 (s, 2H), 8.41 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.32-7.53 (m, 10H), 5.35
(s, 2H), 5.33 (s, 2H).
調製例21
Figure 2013544276
ステップ1:C74の調製 C29(3.22g、9.6mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液を、塩化オキサリル(0.86mL、9.60mmol)の滴下によって処理した。反応生成物にN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)を加え、室温で3時間撹拌を続けた。反応生成物を濃縮して、C74を淡い橙色の固体として得た。収率: 3.4 g, 9.60 mmol, 定量的. APCI、メタノール中で測定、m/z 350.4 (メタノリシス生成物についてのM+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.35 (s, 1H), 7.74
(s, 1H), 7.31-7.48 (m, 10H), 5.33 (s, 4H).
ステップ2:C75の調製 1,2−エタンジアミン(0.082mL、1.20mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.211mL、1.20mmol)をジクロロメタン(8mL)に溶かした0℃の溶液に、C74(142mg、0.401mmol)をゆっくりと加えた。混合物を室温に温め、18時間撹拌した。反応生成物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で溶媒を除去した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(50〜100%の酢酸エチル/ヘプタン、0〜10%の10%トリエチルアミン−メタノール/酢酸エチル)によって精製して、C75を透明な油状物として得たが、これは、H NMRによれば純度約50%であった。収率: 53 mg, 0.14 mmol, 35%. LCMS m/z 378.2 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6), 生成物の特徴的ピーク: δ 8.58 (br t, J=6 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 5.32 (s, 2H),
5.30 (s, 2H), 3.22-3.28 (m, 2H), 2.67 (t, J=6.4 Hz, 2H).
調製例22
Figure 2013544276
ステップ1:C76の調製 C16(2.53g、7.87mmol)のジクロロメタン(25mL)溶液を、塩化チオニル(1.73mL、23.8mmol)の滴下によって処理した。反応混合物を室温で3.5時間撹拌した。溶液をヘプタン(50mL)で処理し、得られる懸濁液を45分間撹拌し、濾過し、固体をヘプタンで洗浄して、C76を固体として得た。収率: 2.80 g, 7.44 mmol, 95%. LCMS m/z 340.5 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.42 (s, 1H), 7.82
(s, 1H), 7.35-7.53 (m, 10H), 5.50 (s, 2H), 5.31 (s, 2H), 4.89 (s, 2H).
ステップ2:C77の調製 C76(7.07g、18.80mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(63mL)溶液を、フタルイミドカリウム(7.15g、38.0mmol)で処理した。反応混合物を110℃で加熱し、1.5時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、酢酸エチルおよびブライン溶液で希釈した。沈殿物は、過剰の酢酸エチルで希釈することにより再び有機層に溶かした。水層を酢酸エチルで2回逆抽出した。有機層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗生成物を得た。粗材料を2−プロパノールから再結晶させて、C77をオフホワイト色の固体として得た。収率: 6.49 g, 14.4 mmol, 77%. LCMS m/z 451.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.04 (s, 1H),
7.86-7.92 (m, 4H), 7.27-7.46 (m, 10H), 7.18 (s, 1H), 5.21 (s, 2H), 5.13 (s,
2H), 4.79 (s, 2H).
ステップ3:C78の調製 C77(0.68g、1.51mmol)のエタノール(18mL)溶液を、ヒドラジン一水和物(3.0mL、60mmol)を滴下添加することにより処理した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。固体を真空濾過し、濾液を濃縮乾燥し、得られる残渣を再び酢酸エチルに溶かした。有機層を水で洗浄し、水層を酢酸エチルで逆抽出した。有機層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、C78を固体として得た。収率: 0.43 g, 1.35 mmol, 90%. LCMS m/z 321.6 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.04 (s, 1H),
7.28-7.51 (m, 10H), 7.19 (s, 1H), 5.25 (s, 2H), 5.16 (s, 2H), 3.79 (s, 2H).
調製例23
Figure 2013544276
ステップ1:C79の調製 C16(620mg、1.93mmol)の2−メチルテトラヒドロフラン(7mL)溶液を−30℃に冷却し、塩化メタンスルホニル(0.21mL、2.70mmol)に続いてトリエチルアミン(0.403mL、2.89mmol)で処理した。溶液を0℃に温め、30分間撹拌した。反応混合物を2−メチルテトラヒドロフラン(30mL)で希釈し、水(2×30mL)、1N塩酸水溶液(1×30mL)、ブライン溶液(1×30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、C79を得た。収率:0.77g、定量的。LCMS m/z 400.1 (M+1).
ステップ2:C77の調製 C79(0.62g、1.55mmol)の2−メチルテトラヒドロフラン(10mL)溶液を、フタルイミドカリウム(575mg、3.10mmol)に続いてフッ化カリウム(180mg、3.10mmol)で処理し、65℃で終夜加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(3×30mL)、ブライン溶液(1×30mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル)によって精製して、C77を得た。収率: 0.33 g, 47%. LCMS m/z 451.2 (M+1). 1H NMR
(400 MHz, DMSO-d6) δ 8.04 (s, 1H), 7.86-7.92
(m, 4H), 7.27-7.46 (m, 10H), 7.17 (s, 1H), 5.21 (s, 2H), 5.13 (s, 2H), 4.79 (s,
2H).
ステップ3:C80の調製 C77(330mg、0.77mmol)のジクロロメタン(73mL)溶液を0℃に冷却し、3−クロロペルオキシ安息香酸(253mg、1.47mmol)で処理した。反応混合物を室温に温め、終夜撹拌した。溶液を0℃に冷却し、ブライン溶液(50mL)で処理し、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルに続いて酢酸エチル/2−プロパノール)によって精製して、C80を得た。収率: 0.368 g, 定量的. LCMS m/z 467.9
(M+1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.18 (s, 1H), 7.87-7.95 (m, 4H), 7.25-7.44 (m, 10H), 6.99 (s, 1H),
5.18 (s, 2H), 5.13 (s, 2H), 4.75 (s, 2H).
ステップ4:C81の調製 C80(368mg、0.79mmol)のエタノール(100mL)溶液を、ヒドラジン一水和物(0.31mL、6.30mmol)で処理し、80℃で2時間加熱した。固体を真空濾過によって収集し、エタノール(3×20mL)で洗浄して、C81を白色の固体として得た。収率: 0.271 g, 定量的. LCMS m/z 337.1
(M+1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.08 (s, 1H), 7.33-7.48 (m, 10H), 7.32 (s, 1H), 5.21 (s, 2H), 5.17
(s, 2H), 3.70 (s, 2H).
最終化合物を精製する一般法:
方法A
粗製の最終化合物をDMSO:メタノール(1:1)に溶解させ、カラムにかけた。使用したカラムは、Phenomenex Max−RP 150mm×21.2mm 5uであり、次の条件を使用した:水中の0.1%ギ酸(MP−A)およびメタノール中の0.1%ギ酸(MP−B)を、95%のMP−Aから8.5分かけて0%のMP−Bとする勾配で、流量は27.0ml/分。サンプルは、UV検出装置を215nmの波長で使用するか、または適切な分子量をターゲットとした質量分析計をAPCI(+)モードを使用して使用するかのいずれかで収集した。単離された画分は、純度が>85%であり、重量による合計回収率は、示したとおりであった。
方法B
音波処理を使用して、粗生成物を最小量のジメチルスルホキシドに溶解させた。粗材料の溶液をRediSepRf C−18カラムにかけ、5カラム体積については5%の(0.1%ギ酸含有アセトニトリル)/(0.1%ギ酸含有水)、30カラム体積については5〜30%の(0.1%ギ酸含有アセトニトリル)/(0.1%ギ酸含有水)、5カラム体積については0.1%ギ酸含有アセトニトリル100%、4カラム体積については75%の(0.1%ギ酸含有アセトニトリル)/(0.1%ギ酸含有水)で精製した。UV検出装置を210nmおよび254nmで使用して検出した、所望の生成物を含有する画分を、真空中(17トル、32℃)で濃縮して、極微量のギ酸と共に所望の生成物を得た。アセトニトリルとの共沸(5回)によってギ酸を除去して、所望の生成物を得た。
(実施例1)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[(4−{[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メトキシ]メチル}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C84)
Figure 2013544276
ステップ1:C82の調製 C8(0.200g、0.362mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(3.60mL)溶液を、三酸化硫黄N,N−ジメチルホルムアミド錯体(0.572g、3.74mmol)で処理した。得られる溶液を室温で5時間撹拌し、次いで水および酢酸エチルで希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチルで2回逆抽出した。有機層を合わせて水で2回、ブライン溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、C82を泡沫状の固体として得た。収率: 0.235 g, 0.37 mmol, 定量的. LCMS m/z
631.8 (M-1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.82 (br s, 1H), 9.07 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 5.24 (dd,
J=8.8, 5.6 Hz, 1H), 4.01-4.07 (m, 1H), 3.72 (dd, ABXパターンの半分, J=13, 6 Hz, 1H), 3.66 (dd, ABXパターンの半分,
J=13, 4 Hz, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.44 (s, 3H), 1.43 (s, 3H), 1.39 (s, 9H).
ステップ2:C83の調製 C14(0.139g、0.264mmol)およびC82(0.179g、0.283mmol)をジメチルスルホキシド(1.80mL)/水(1.80mL)/tert−ブタノール(1.80mL)の混合物に溶かした溶液を、硫酸銅(II)(0.015g、0.094mmol)およびL−アスコルビン酸ナトリウム(0.025g、0.13mmol)で処理した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いで水および酢酸エチルで希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせて水で2回、ブライン溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、泡沫状の固体を得た。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(酢酸エチル/2−プロパノール)によって精製して、C83を淡緑色の固体として得た。収率: 0.212 g, 0.183 mmol, 69%. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6)
δ 11.81 (br s, 1H), 9.46 (d, J=8.3 Hz, 1H), 8.08 (s,
1H), 7.62 (s, 1H), 7.34-7.40 (m, 14H), 7.26-7.31 (m, 2H), 7.18-7.22 (m, 5H),
6.38 (s, 1H), 6.30 (s, 1H), 6.02 (s, 1H), 5.28 (dd, J=8.5, 5.6 Hz, 1H), 4.84
(dd, J=14.8, 4.5 Hz, 1H), 4.70 (dd, J=14.9, 6.1 Hz, 1H), 4.36 (s, 2H),
4.24-4.28 (m, 1H), 4.14 (s, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.34 (s, 9H), 1.32 (s, 3H), 1.26
(s, 3H).
ステップ3:C84の調製 C83(0.120g、0.104mmol)の無水ジクロロメタン(6.80mL)溶液を、トリエチルシラン(97%、52μL、0.32mmol)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、トリフルオロ酢酸(0.480mL、6.25mmol)で処理し、終夜室温に温めた。溶液を真空中で濃縮し、メチルtert−ブチルエーテル/ヘプタン(1:1)の混合物に懸濁させて、沈殿物を形成させた。真空中で溶媒を除去し、粗製の固体を逆相フラッシュクロマトグラフィー(0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル:水の溶媒系においてC18カラム)によって精製して、C84をオフホワイト色の固体として得た。収率: 0.045 g, 0.067 mmol, 64%. LCMS m/z 672.7 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.40 (d, J=8.6 Hz,
1H), 8.20 (s, 1H), 8.13 (br s, 1H), 7.25-7.53 (br s, 2H), 7.10 (br s, 1H), 6.71
(s, 1H), 5.26 (dd, J=8.6, 5.6 Hz, 1H), 4.86 (dd, J=14.8, 4.5 Hz, 1H), 4.67-4.75
(m, 5H), 4.25-4.30 (m, 1H), 1.35 (s, 3H), 1.29 (s, 3H).
(実施例2)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−{[4−(5−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C87)
Figure 2013544276
ステップ1:C85の調製 C82(0.191g、0.30mmol)およびC18(0.091g、0.29mmol)をジメチルスルホキシド/水/tert−ブタノール(各1.50mL)の混合物に溶かした溶液を、硫酸銅(II)(0.005g、0.033mmol)およびL−アスコルビン酸ナトリウム(0.008g、0.041mmol)で処理した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いで水および酢酸エチルで希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチルで3回逆抽出した。有機層を合わせて水、次いでブライン溶液で洗浄した。水層を合わせて再び酢酸エチルで抽出した。すべての有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、淡緑色の泡沫状固体を得た。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール)によって精製して、C85/C82(約2:1)の混合物を得た。混合物をそれ以上精製せずに直接次のステップで使用した。収率: 0.112 g(全粗製). LCMS m/z 948.8
(M+1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6), 生成物に起因するピーク: δ 11.89 (br s, 1H), 9.43 (d, J=9 Hz, 1H),
8.53 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.30-7.52 (m, 10H), 7.22 (s, 1H),
5.35 (s, 2H), 5.31 (dd, J=9, 6 Hz, 1H), 5.23 (s, 2H), 4.94 (dd, J=15, 4 Hz,
1H), 4.74 (dd, J=15, 6 Hz, 1H), 4.30-4.35 (m, 1H), 1.43 (s, 9H), 1.34 (s, 3H),
1.33 (s, 9H), 1.30 (s, 3H).
ステップ2:C86の調製 無水テトラヒドロフラン(5.0mL)と氷酢酸(50μL)の混合物に溶解させたC85/C82の(約3:1)混合物(0.101g)を含有するParrボトルに、パラジウムブラック(0.044g、0.40mmol)を加えた。得られる混合物を40psiで3時間水素化した。反応混合物をCeliteパッドで濾過し、テトラヒドロフランで何回も洗浄した。濾液を真空中で濃縮して、C86を泡沫状の黄色の固体として得た。粗材料をそれ以上精製せずに次の反応に直接進めた。収率:0.099g。APCI m/z 766.4 (M-1).
ステップ3:C87の調製 粗製のC86(0.082g)の無水ジクロロメタン(3mL)溶液を0℃に冷却し、トリフルオロ酢酸(0.490mL、6.36mmol)で処理した。混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、メチルtert−ブチルエーテル/n−ヘプタン(1:1)の混合物で処理し、再び真空中で濃縮した。粗材料を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水)によって精製して、C87をオフホワイト色の固体として得た。収率: 0.032 g, 0.052 mmol, 48%. LCMS m/z 612.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.41(d, J=8.4 Hz,
1H), 8.86 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.2-7.5 (br s, 2H), 6.69 (s,
1H), 5.33 (dd, J=8.4, 5.7 Hz, 1H), 4.91 (dd, ABXパターンの半分,
J=14.8, 5.8 Hz, 1H), 4.79 (dd, ABXパターンの半分, J=14.8, 5.0
Hz, 1H), 4.39-4.45 (m, 1H), 1.37 (s, 3H), 1.31 (s, 3H).
(実施例3)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−{[4−(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C89)
Figure 2013544276
ステップ1:C88の調製 C82(0.079g、0.12mmol)とC21(0.041g、0.12mmol)をジメチルスルホキシド、水、およびtert−ブタノール(各1.40mL)の混合物に溶解させたものを含有する反応混合物に、硫酸銅(II)(0.0076g、0.048mmol)およびL−アスコルビン酸ナトリウム(0.013g、0.064mmol)を順次加えた。混合物を室温で終夜撹拌し、次いで水および酢酸エチルで希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチルで3回逆抽出した。有機層を合わせてブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、淡緑色のガラス状固体を得た。粗製の化合物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール)によって精製して、C88を固体として得た。収率:0.062g、0.064mmol、52%。LCMS m/z 964.57 (M+1).
ステップ2〜3:C89の調製 実施例2のステップ2および3に記載の方法と類似の方法によって、C88をC89に変換した。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水)によって精製して、C89をオフホワイト色の固体として得た。LCMS m/z 628.1 (M+1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 9.35 (d, J=8.8 Hz, 1H), 9.00 (s, 1H), 8.01 (s, 1H),
7.77 (s, 1H), 6.66 (s, 1H), 5.33 (dd, J=9.0, 5.5 Hz, 1H), 4.93 (dd, ABXパターンの半分, J=15, 5 Hz, 1H), 4.78 (dd, ABXパターンの半分,
J=15, 6 Hz, 1H), 4.42-4.47 (m, 1H), 1.36 (s, 3H), 1.32 (s, 3H).
(実施例4)
経路1
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸ビスナトリウム塩(C92−ビスNa塩)
Figure 2013544276
ステップ1:C90の調製 C26(16.2g、43.0mmol)のテトラヒドロフラン(900mL)溶液を、1,1’−カルボニルジイミダゾール(8.0g、47.7mmol)で処理した。5分後、反応混合物を、室温にてC9(15g、25.0mmol)の無水テトラヒドロフラン(600mL)溶液で処理した。15時間後、溶媒を除去し、残渣を酢酸エチル(500mL)および水(500mL)で処理した。層を分離し、水層を追加の酢酸エチル(300mL)で逆抽出した。有機層を合わせ、ブライン溶液(500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(酢酸エチル/2−プロパノール)によって精製して、C90を黄色の泡沫として得た。収率: 17.44 g, 19.62 mmol, 78%. LCMS m/z 889.5 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) 11.90 (br s, 1H), 9.25 (d, J=8.7 Hz, 1H),
8.40 (br s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.50-7.54 (m, 2H), 7.32-7.47 (m, 8H), 7.28 (s,
1H), 6.65 (br s, 1H), 6.28 (br s, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.25 (s, 2H), 5.18 (dd,
J=8.8, 5 Hz, 1H), 4.99 (s, 2H), 4.16-4.28 (m, 2H), 3.74-3.80 (m, 1H), 3.29-3.41
(m, 1H), 3.13-3.23 (m, 1H), 1.42 (s, 9H), 1.41 (s, 3H), 1.39 (br s, 12H).
ステップ2:C91の調製 C90(8.5g、9.6mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(100mL)溶液を、三酸化硫黄N,N−ジメチルホルムアミド錯体(15.0g、98.0mmol)で処理した。反応生成物を室温で20分間撹拌し、次いで水(300mL)で失活させた。得られる固体を濾過によって収集し、乾燥させて、C91を白色の固体として得た。収率: 8.1 g, 8.3 mmol, 87%. LCMS m/z 967.6 (M-1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.62 (br s, 1H),
9.29 (d, J=8.8 Hz, 1H), 9.02 (s, 1H), 7.58-7.61 (m, 2H), 7.38-7.53 (m, 9H),
7.27 (s, 1H), 7.07 (s, 1H), 6.40 (br d, J=8 Hz, 1H), 5.55 (s, 2H), 5.25 (s,
2H), 5.20 (dd, J=8.8, 5.6 Hz, 1H), 4.46 (br dd, ABXパターンの半分, J=17, 5 Hz, 1H), 4.38 (br dd, ABXパターンの半分,
J=17, 6 Hz, 1H), 3.92-3.98 (m, 1H), 3.79-3.87 (m, 1H), 3.07-3.17 (m, 1H),
1.40 (s, 9H), 1.39 (s, 3H), 1.38 (s, 12H).
ステップ3:C92の調製 C91(8.1g、8.3mmol)の無水ジクロロメタン(200mL)溶液を、p−キシレン(58.4mL、58.4mmol)中の1M三塩化ホウ素で処理し、室温で15分間撹拌した。反応混合物を氷浴で冷却し、2,2,2−トリフルオロエタノール(61mL)で失活させ、真空中で溶媒を除去した。粗生成物の一部分(1g)を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水の勾配)によって精製して、C92を白色の固体として得た。収率: 486 mg, 0.77 mmol. LCMS m/z 633.3 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.22 (d, J=8.7 Hz,
1H), 8.15 (s, 1H), 7.26-7.42 (br s, 2H), 7.18-7.25 (m, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.74
(s, 1H), 6.32-6.37 (m, 1H), 5.18 (dd, J=8.7, 5.7 Hz, 1H), 4.33 (br d, J=4.6 Hz,
2H), 3.94-4.00 (m, 1H), 3.60-3.68 (m, 1H), 3.19-3.27 (m, 1H), 1.40 (s, 3H),
1.39 (s, 3H).
ステップ4:C92−ビスNa塩の調製 フラスコにC92(388mg、0.61mmol)および水(5.0mL)を入れた。混合物を氷浴で冷却し、炭酸水素ナトリウム(103mg、1.52mmol)の水(5.0mL)溶液の滴下によって処理した。サンプルを凍結乾燥して、C92−ビスNa塩を白色の固体として得た。収率: 415 mg, 0.61 mmol, 定量的. LCMS m/z
633.5 (M+1). 1H NMR (400 MHz, D2O) δ 7.80 (s, 1H), 6.93 (s, 1H), 6.76 (s, 1H), 5.33 (d, J=5.7 Hz, 1H),
4.44 (ddd, J=6.0, 6.0, 5.7 Hz, 1H), 4.34 (AB四重線, JAB=17.7
Hz, ΔνAB=10.9 Hz,
2H), 3.69 (dd, ABXパターンの半分, J=14.7, 5.8 Hz, 1H), 3.58
(dd, ABXパターンの半分, J=14.7, 6.2 Hz, 1H), 1.44 (s, 3H),
1.43 (s, 3H).
C92の代替の調製
Figure 2013544276
ステップ1:C93の調製 Atlantis圧力反応器に10%水酸化パラジウム炭素(0.375g、John Matthey触媒A402028−10型)、C91(0.75g、0.77mmol)を入れ、エタノール(35mL)で処理した。反応器を窒素でフラッシュし、20℃で20時間水素加圧(20psi)した。反応混合物を真空濾過し、ロータリーエバポレーターを使用して濾液を濃縮して、C93を黄褐色の固体として得た。収率: 0.49 g, 0.62 mmol, 80%. LCMS m/z 787.6 (M-1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.57 (br s, 1H),
9.27 (d, J=8.5 Hz, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.36 (br s, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.00 (s,
1H), 6.40 (br s, 1H), 5.18 (m, 1H), 4.35 (m, 2H), 3.83 (m, 1H), 3.41 (m,
1H), 3.10 (m, 1H), 1.41 (s, 6H), 1.36 (s, 18H).
ステップ2:C92の調製 C93(6.0g、7.6mmol)を無水ジクロロメタン(45mL)に溶かした0℃の溶液を、トリフルオロ酢酸(35.0mL、456mmol)で処理した。混合物を室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を、メチルtert−ブチルエーテル(100mL)およびヘプタン(200mL)の溶液にカニューレで加えた(cannulated)。固体を濾過によって収集し、メチルtert−ブチルエーテル(100mL)とヘプタン(200mL)の混合物で洗浄し、次いで真空乾燥した。粗生成物(約5g)を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水の勾配)によって精製し、凍結乾燥して、C92をピンク色の固体として得た。収率: 1.45 g, 2.29 mmol. LCMS m/z 631.0 (M-1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.20 (d, J=8.7 Hz,
1H), 8.13 (s, 1H), 7.24-7.40 (br s, 2H), 7.16-7.23 (m, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.71
(s, 1H), 6.31-6.35 (m, 1H), 5.15 (dd, J=8.7, 5.7 Hz, 1H), 4.31 (br d, J=4.6 Hz,
2H), 3.92-3.98 (m, 1H), 3.58-3.67 (m, 1H), 3.17-3.25 (m, 1H), 1.37 (s, 3H),
1.36 (s, 3H).
(実施例4)
経路2
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C92)
Figure 2013544276
ステップ1.C95の調製 C94(50.0g、189.9mmol)のジクロロメタン(100mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(50.0mL、661.3mmol)で処理した。反応混合物を室温で24時間撹拌した。ジクロロメタンおよびトリフルオロ酢酸を、真空を使用してトルエン(4×150mL)で押し退けて(displaced)、最終体積を120mLとした。溶液をヘプタン(250mL)に加え、固体を濾過によって収集した。固体をトルエンとヘプタンの混合物(1:3、60mL)に続いてヘプタン(2×80mL)で洗浄し、50℃で19時間真空乾燥して、C95を固体として得た。収率:30.0g、158mmol、84%。1H NMR (400 MHz, CDCl3)δ9.66 (s, 1H), 7.86 - 7.93 (m, 2H), 7.73 - 7.80 (m, 2H), 4.57 (s,
2H). HPLC保持時間5.1分、カラム:Agilent Extended C−18カラム(75mm×3mm、3.5μm)、カラム温度45℃、流量1.0mL/分、検出UV230nm、移動相:溶媒A=アセトニトリル(100%)、溶媒B=アセトニトリル(5%)を含有する10mM酢酸アンモニウム、勾配溶出:0〜1.5分は溶媒B(100%)、1.5〜10.0分は溶媒B(5%)、10.0〜13.0分は溶媒B(100%)、合計実施時間13.0分。
ステップ2:C96−ラセミ体の調製 窒素中にあるC95(32.75g、173.1mmol)のジクロロメタン(550mL)溶液を2℃に冷却した。温度を10℃未満に保ちながら、2,4−ジメトキシベンジルアミン(28.94g、173.1mmol)を25分かけて滴下添加することにより、溶液を処理した。溶液を2℃で10分間撹拌し、次いで分子ふるい(58.36g、UOP 3A型)で処理した。冷浴を取り外し、反応スラリーを室温で3時間撹拌した。スラリーをCeliteパッド(34.5g)で濾過し、濾過ケークをジクロロメタン(135mL)ですすいだ。ジクロロメタン濾液(イミン溶液)を次の手順において直接使用した。
窒素中にあるN−(tert−ブトキシカルボニル)グリシン(60.6g、346.1mmol)のテトラヒドロフラン(622mL)溶液を、−45℃に冷却し、トリエチルアミン(38.5g、380.8mmol)で処理した。混合物を−45℃で15分間撹拌し、次いでクロロギ酸エチル(48.8g、450mmol)で15分かけて処理した。反応混合物を−50℃で7時間撹拌した。予め調製しておいたイミン溶液を添加漏斗で25分かけて加え、その間反応混合物の温度は−40℃未満に保った。スラリーをトリエチルアミン(17.5g、173mmol)で処理し、反応混合物を5時間かけてゆっくりと室温に温め、さらに12時間撹拌した。反応スラリーに水(150mL)を入れ、ロータリーエバポレーターを使用して揮発性物質を除去した。反応混合物に追加の水(393mL)を入れ、ロータリーエバポレーターを使用して揮発性物質を除去した。混合物をメチルtert−ブチルエーテル(393mL)で処理し、1時間激しく撹拌した。固体を真空濾過によって収集し、濾過ケークをメチルtert−ブチルエーテルと水の混合物(1:1、400mL)ですすいだ。固体を収集し、真空オーブンにおいて50℃で16時間乾燥させて、C96−ラセミ体を得た。収率: 55.8 g, 113 mmol, 65%. 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 7.85 (s, NH), 7.80 (s, 4H), 6.78 (d, J=7.8 Hz, 1H),
6.25 (m, 1H), 6.10 (m, 1H), 4.83 (m, 1H), 4.38 (d, J=9.5 Hz, 1H), 3.77-3.95 (m,
3H), 3.62 (s, 3H), 3.45 (m, 1H), 3.40 (s, 3H), 1.38 (s, 9H).
HPLC保持時間6.05分、XBridge C8カラム(4.6×75mm、3.5μm)、カラム温度45℃、流量2.0mL/分、検出UV210nm、230nm、および254nm、移動相:溶媒A=10mmolのオクチルスルホン酸ナトリウム中のメタンスルホン酸(5%)、溶媒B=アセトニトリル(100%)、勾配溶出:0〜1.5分は溶媒A(95%)および溶媒B(5%)、1.5〜8.5分は溶媒A(5%)および溶媒B(95%)、8.5〜10.0分は溶媒A(5%)および溶媒B(95%)、10.01〜12.0分は溶媒A(95%)および溶媒B(5%)、合計実施時間12.0分。
ステップ3:C97−ラセミ体の調製 窒素中にあるC96−ラセミ体(15.0g、30.3mmol)の酢酸エチル(150mL)溶液を、エタノールアミン(27.3mL、454.1mmol)で処理した。反応混合物を90℃で3時間加熱し、次いで室温に冷却した。混合物に水(150mL)を入れ、層を分離した。水層を酢酸エチル(75mL)で抽出し、有機層を合わせて水(2×150mL)に続いて塩化ナトリウム飽和水溶液(75mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して体積を38mLとした。濾液をヘプタン(152mL)で処理し、固体を濾過によって収集した。固体をヘプタンで洗浄し、真空オーブンにおいて50℃で終夜乾燥させて、C97−ラセミ体を固体として得た。収率: 9.68 g, 26.5 mmol, 88%. LCMS m/z 967.6 (M-1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.64 (d, J=9.4 Hz,
1H), 7.14 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 6.49 (dd, J=8.20, 2.3 Hz, 1H), 4.78
(dd, J=9.37, 5.1 Hz, 1H), 4.30 (d, J=14.8 Hz, 1H), 4.14 (d, J=14.8 Hz, 1H),
3.77 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.45 - 3.53 (m, 1H), 2.65 - 2.75 (m, 1H), 2.56 -
2.64 (m, 1H), 1.38 (s, 9H), 1.30 - 1.35 (m, 2H).HPLC保持時間5.1分、カラム:Agilent Extended C−18カラム(75mm×3mm、3.5μm)、カラム温度45℃、流量1.0mL/分、検出UV230nm、移動相:溶媒A=アセトニトリル(100%)、溶媒B=10mM酢酸アンモニウム中のアセトニトリル(5%)、勾配溶出:0〜1.5分は溶媒B(100%)、1.5〜10.0分は溶媒B(5%)、10.0〜13.0分は溶媒B(100%)、合計実施時間13.0分。
ステップ4:C97−(2R,3S)鏡像異性体の調製 C97−ラセミ体(20.0g、54.7mmol)の酢酸エチル(450mL)溶液を、珪藻土(5.0g)で処理し、珪藻土を入れた漏斗で濾過した。濾過ケークを酢酸エチル(150mL)で洗浄した。濾液に珪藻土(20.0g)を入れ、(−)−L−ジベンゾイル酒石酸(19.6g、54.7mmol)で処理した。スラリーを60℃で1.5時間加熱し、次いで室温に冷却した。スラリーを濾過し、固体を酢酸エチル(90mL)で洗浄した。固体を収集し、真空オーブンにおいて50℃で17時間乾燥させて、C97−(2R,3S)鏡像異性体を固体(珪藻土と混合されたもの)として得た。収率: 17.3 g, 23.9 mmol, 43.6%, 97.6% ee. 1H NMR (400
MHz, DMSO-d6) δ 7.89 - 7.91 (m, 4H), 7.59 -
7.65 (m, 3H), 7.44 - 7.49 (m, 4H), 7.09 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.53 (d, J=2.3 Hz,
1H), 6.49 (dd, J=8.3, 2.3 Hz, 1H), 5.65 (s, 2H), 4.85 (dd, J=9.3, 4.9 Hz, 1H),
4.30 (d, J=15.3 Hz, 1H), 4.10 (d, J=15.3 Hz, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.72 (s, 3H),
3.68 - 3.70 (m, 1H), 2.92 - 2.96 (dd, J=13.6, 5.4 Hz, 1H), 2.85 - 2.90 (dd,
J=13.6, 6.3 Hz, 1H), 1.36 (s, 9H).HPLC保持時間5.1分、カラム:Agilent Extended C−18カラム(75mm×3mm、3.5μm)、カラム温度45℃、流量1.0mL/分、検出UV230nm、移動相:溶媒A=アセトニトリル(100%)、溶媒B=10mM酢酸アンモニウム中のアセトニトリル(5%)、勾配溶出:0〜1.5分は溶媒B(100%)、1.5〜10.0分は溶媒B(5%)、10.0〜13.0分は溶媒B(100%)、合計実施時間13.0分。キラルHPLC保持時間9.1分、カラム:Chiralcel OD−Hカラム(250mm×4.6mm)、カラム温度40℃、流量1.0mL/分、検出UV208nm、移動相:溶媒A=エタノール(18%)、溶媒B=ヘプタン(85%)、定組成溶出、合計実施時間20.0分。
ステップ5:C98−(2R,3S)鏡像異性体の調製 C97−(2R,3S)鏡像異性体(16.7g、23.1mmol)の酢酸エチル(301mL)溶液を、珪藻土(18.3g)および5%リン酸三カリウム水溶液(182mL)で処理した。スラリーを室温で30分間撹拌し、次いで真空濾過し、濾過ケークを酢酸エチル(2×67mL)で洗浄した。濾液を5%リン酸三カリウム水溶液(18mL)で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。固体を濾過し、濾過ケークを酢酸エチル(33mL)で洗浄した。濾液を濃縮して体積を42mLとし、ゆっくりとヘプタン(251mL)に加え、得られる固体を濾過によって収集した。固体をヘプタンで洗浄し、真空オーブンにおいて50℃で19時間乾燥させて、C98−(2R,3S)鏡像異性体を固体として得た。収率: 6.4 g, 17.5 mmol, 76%, 98.8% ee. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 7.64 (d, J=9.4 Hz, 1H), 7.14 (d,
J=8.2 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 6.49 (dd, J=8.20, 2.3 Hz, 1H), 4.78 (dd, J=9.37,
5.1 Hz, 1H), 4.30 (d, J=14.8 Hz, 1H), 4.14 (d, J=14.8 Hz, 1H), 3.77 (s, 3H),
3.75 (s, 3H), 3.45 - 3.53 (m, 1H), 2.65 - 2.75 (m, 1H), 2.56 - 2.64 (m, 1H),
1.38 (s, 9H), 1.30 - 1.35 (m, 2H).HPLC保持時間5.2分、カラム:Agilent Extended C−18カラム(75mm×3mm、3.5μm)、カラム温度45℃、流量1.0mL/分、検出UV230nm、移動相:溶媒A=アセトニトリル(100%)、溶媒B=10mM酢酸アンモニウム中のアセトニトリル(5%)、勾配溶出:0〜1.5分は溶媒B(100%)、1.5〜10.0分は溶媒B(5%)、10.0〜13.0分は溶媒B(100%)、合計実施時間13.0分。キラルHPLC保持時間8.7分、カラム:Chiralcel OD−Hカラム(250mm×4.6mm)、カラム温度40℃、流量1.0mL/分、検出UV208nm、移動相:溶媒A=エタノール(18%)、溶媒B=ヘプタン(85%)、定組成溶出、合計実施時間20.0分。
ステップ6:C99の調製 リン酸三カリウムN水和物(8.71g、41.05mmol)を水(32.0mL)に溶かした22℃の溶液を、C26−メシル酸塩(12.1g、27.4mmol、q−NMR強度98%)のジクロロメタン(100.00mL)スラリーで処理した。スラリーを22℃で1時間撹拌した。反応混合物を分液漏斗に移し、層を分離した。水層をジクロロメタン(50.0mL)で逆抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空濾過し、濾過ケークをジクロロメタン(2×16mL)で洗浄した。濾液(約190mL、アミン溶液)を直接次のステップで使用した。
窒素中にある、1,1’−カルボニルジイミダゾール(6.66g、41.0mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶かした22℃の溶液を、予め調製しておいたアミン溶液(約190mL)を添加漏斗を使用して22℃で撹拌しながら3時間かけて滴下添加することにより処理した。加えた後、混合物を22℃で1時間撹拌し、次いでC98−(2R,3S)鏡像異性体(10.0g、27.4mmol)に続いてN,N−ジメチルホルムアミド(23.00mL)で処理した。反応混合物を22℃で3時間撹拌し、次いで40℃で12時間加熱した。溶液を室温に冷却し、ロータリーエバポレーターを使用してジクロロメタンを除去した。反応混合物を酢酸エチル(216.0mL)で希釈し、10%クエン酸水溶液(216.0mL)、5%塩化ナトリウム水溶液(2×216.0mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空濾過した。濾過ケークを酢酸エチル(3×13mL)で洗浄し、酢酸エチル溶液をロータリーエバポレーターで濃縮して体積を(約110.00mL)として懸濁液を得た。
懸濁液(約110.00mL)を40℃に温め、撹拌したヘプタンの溶液(22℃)中に1時間かけて移し、スラリーを得た。スラリーを1時間撹拌し、真空濾過した。濾過ケークをヘプタン(3×30mL)で洗浄し、50℃で12時間真空乾燥して、C99を固体として得た。収率: 18.1 g, 24.9 mmol, 92%. LCMS m/z 728.4 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.09 (s, 1H), 7.62
(d, J=9.4 Hz, 1H), 7.33-7.52 (m, 10H), 7.07 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.51 (d, J=2.3
Hz, 1H), 6.50 (m, 1H), 6.44 (dd, J=8.3, 2.3 Hz, 1H), 6.12 (m, 1H), 6.07 (s,
1H), 5.27 (s, 2H), 5.00 (s, 2H), 4.73 (dd, J=9.4, 5.2 Hz, 1H), 4.38 (d, J=15.0
Hz, 1H), 4.19 (m, 2H), 3.99 (d, J=15.0 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.71 (s,
3H), 3.48 (m, 1H), 3.28 (m, 1H), 3.12 (m, 1H), 1.37 (s, 9H).
ステップ7:C100の調製 C99(46.5g、63.9mmol)をアセトニトリル(697mL)および水(372mL)に溶かした溶液を、過硫酸カリウム(69.1g、255.6mmol)およびリン酸二カリウム(50.1g、287.5mmol)で処理した。二相性の混合物を75℃に加熱し、1.5時間激しく撹拌した。リン酸二カリウム(約12g)を加えることによりpHを6.0〜6.5の間に保った。混合物を20℃に冷却し、懸濁液を濾過し、アセトニトリル(50mL)で洗浄した。ロータリーエバポレーターを使用して濾液を濃縮し、水(50mL)に続いて酢酸エチル(200mL)で処理した。スラリーを室温で2時間撹拌し、濾過し、固体を40℃で終夜真空乾燥した。固体を20℃にて酢酸エチルと水の混合物(6:1、390.7mL)中で1時間スラリー化し、次いで濾過によって収集した。固体を真空オーブンにおいて乾燥させて、C100を得た。収率: 22.1 g, 38.3 mmol, 60%. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 8.17 (br s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.58 (d, J=9.6 Hz,
1H), 7.29-7.50 (m, 10H), 6.49 (dd, J=8.0, 6.0 Hz, 1H), 6.08 (dd, J=5.6, 5.2 Hz,
1H), 5.93 (s, 1H), 5.22 (s, 2H), 4.96 (s, 2H), 4.77 (dd, J=9.6, 5.0 Hz, 1H),
4.16 (m, 2H), 3.61 (m, 1H), 3.11 (m, 2H), 1.36 (s, 9H).HPLC保持時間6.17分、XBridge C8カラム(4.6×75mm、3.5μm)、カラム温度45℃、流量2.0mL/分、検出UV210nm、230nm、および254nm、移動相:溶媒A=10mmolのオクチルスルホン酸ナトリウム中のメタンスルホン酸(5%)、溶媒B=アセトニトリル(100%)、勾配溶出:0〜1.5分は溶媒A(95%)および溶媒B(5%)、1.5〜8.5分は溶媒A(5%)および溶媒B(95%)、8.5〜10.0分は溶媒A(5%)および溶媒B(95%)、10.01〜12.0分は溶媒A(95%)および溶媒B(5%)、合計実施時間12.0分。
ステップ8:C101の調製 窒素中にあるトリフルオロ酢酸の溶液(120mL、1550mmol)をメトキシベンゼン(30mL、269mmol)で処理し、−5℃に冷却した。固体C100(17.9g、31.0mmol)を−5℃にて1回で入れ、得られる混合物を3時間撹拌した。Celite(40.98g)およびメチルtert−ブチルエーテル(550mL)の撹拌した混合物に、反応混合物を10℃にて窒素圧をかけながら15分かけてカニューレで加えた。スラリーを16℃で30分間撹拌し、次いで真空濾過した。濾過ケークをメチルtert−ブチルエーテル(2×100mL)ですすいだ。固体を収集し、25分間激しく撹拌しながらメチルtert−ブチルエーテル(550mL)中でスラリー化した。スラリーを真空濾過によって濾過し、メチルtert−ブチルエーテル(2×250mL)で洗浄した。固体を収集し、真空オーブンにおいて60℃で18時間乾燥させて、Celite上にC101を得た。収率: 57.6 g (全量 = C101 + Celite); 16.61 g C101,
28.1 mmol, 91%. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.75-8.95 (br s, 2H), 8.65 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.30-7.58 (m,
10H), 6.83 (br s, 1H), 6.65 (br s, 1H), 6.17 (s, 1H), 5.30 (s, 2H), 5.03 (s,
2H), 4.45 (br s, 1H), 4.22 (br s, 2H), 3.77 (m, 1H), 3.36 (m, 1H), 3.22 (m,
1H). 19F NMR (376 MHz, DMSO-d6) δ -76.0 (s, 3F).HPLC保持時間5.81分、XBridge C8カラム(4.6×75mm、3.5μm)、カラム温度45℃、流量2.0mL/分、検出UV210nm、230nm、および254nm、移動相:溶媒A=10mmolのオクチルスルホン酸ナトリウム中のメタンスルホン酸(5%)、溶媒B=アセトニトリル(100%)、勾配溶出:0〜1.5分は溶媒A(95%)および溶媒B(5%)、1.5〜8.5分は溶媒A(5%)および溶媒B(95%)、8.5〜10.0分は溶媒A(5%)および溶媒B(95%)、10.01〜12.0分は溶媒A(95%)および溶媒B(5%)、合計実施時間12.0分。
ステップ9:C90の調製 C101(67.0g、Celite上での活性30%=33.9mmol)のアセトニトリル(281.4mL)懸濁液を、分子ふるい4AE(40.2g)、C5(17.9g、33.9mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(10.4g、84.9mmol)で処理し、混合物を40℃で16時間撹拌した。反応混合物を20℃に冷却し、真空濾過し、濾過ケークをアセトニトリル(2×100mL)で洗浄した。濾液を真空濃縮して、体積を約50mLとした。溶液を酢酸エチル(268.0mL)で希釈し、10%クエン酸水溶液(3×134mL)に続いて5%塩化ナトリウム水溶液(67.0mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空濾過した。濾過ケークを酢酸エチル(2×50mL)で洗浄し、濾液を濃縮して体積を約60mLとした。濾液を撹拌しながらヘプタン(268mL)にゆっくりと加え、スラリーを20℃で1時間撹拌した。スラリーを真空濾過し、濾過ケークをヘプタンと酢酸エチルの混合物(4:1、2×27mL)で洗浄した。固体を収集し、50℃で12時間真空乾燥して固体を得た。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(酢酸エチル/2−プロパノール)によって精製し、生成物を有する画分を合わせ、体積を約60mLに減らした。溶液を撹拌しながらヘプタン(268mL)に滴下添加した。スラリーを室温で3時間撹拌し、濾過し、ヘプタンと酢酸エチル(4:1、2×27mL)で洗浄した。固体を収集し、50℃で12時間真空乾燥して、C90を固体として得た。収率: 16.8 g, 18.9 mmol, 58%. LCMS m/z 889.4 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) 11.90 (br s, 1H), 9.25 (d, J=8.7 Hz, 1H),
8.40 (br s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.50-7.54 (m, 2H), 7.32-7.47 (m, 8H), 7.28 (s,
1H), 6.65 (br s, 1H), 6.28 (br s, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.25 (s, 2H), 5.18 (dd,
J=8.8, 5 Hz, 1H), 4.99 (s, 2H), 4.16-4.28 (m, 2H), 3.74-3.80 (m, 1H), 3.29-3.41
(m, 1H), 3.13-3.23 (m, 1H), 1.42 (s, 9H), 1.41 (s, 3H), 1.39 (br s, 12H).
ステップ10:C91の調製 C90(14.5g、16.3mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(145.0mL)溶液を、三酸化硫黄N,N−ジメチルホルムアミド錯体(25.0g、163.0mmol)で処理した。反応混合物を室温で45分間撹拌し、次いで0℃で、5%塩化ナトリウム水溶液(290mL)および酢酸エチル(435mL)の撹拌した混合物中に移した。混合物を18℃に温め、層を分離した。水層を酢酸エチル(145mL)で抽出し、有機層を合わせて5%塩化ナトリウム水溶液(3×290mL)に続いて塩化ナトリウム飽和水溶液(145mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、珪藻土で濾過し、濾過ケークを酢酸エチル(72mL)で洗浄した。濾液を濃縮して体積を36mLとし、メチルtert−ブチルエーテル(290mL)で処理し、得られるスラリーを室温で1時間撹拌した。固体を濾過によって収集し、メチルtert−ブチルエーテル(58mL)で洗浄し、50℃で2時間、続いて真空オーブンにおいて20℃で65時間乾燥させて、C91を固体として得た。収率: 15.0 g, 15.4 mmol, 95%. LCMS m/z 967.6 (M-1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.62 (br s, 1H),
9.29 (d, J=8.8 Hz, 1H), 9.02 (s, 1H), 7.58-7.61 (m, 2H), 7.38-7.53 (m, 9H),
7.27 (s, 1H), 7.07 (s, 1H), 6.40 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 5.55 (s, 2H), 5.25 (s,
2H), 5.20 (dd, J=8.8, 5.6 Hz, 1H), 4.46 (br dd, ABXパターンの半分, J=17.0, 5.0 Hz, 1H), 4.38 (br dd, ABXパターンの半分, J=17.0, 6.0 Hz, 1H), 3.92-3.98 (m, 1H), 3.79-3.87 (m, 1H),
3.07-3.17 (m, 1H), 1.40 (s, 9H), 1.39 (s, 3H), 1.38 (s, 12H).
ステップ11:C92の調製 C91(20.0g、20.6mmol)のジクロロメタン(400mL)溶液を減圧下(420mmHg)、45℃で濃縮して、体積を200mLとした。溶液を−5℃に冷却し、ジクロロメタン(206.0mL、206.0mmol)中の1M三塩化ホウ素を40分かけて滴下添加することにより処理した。反応混合物を撹拌しながら1時間かけて15℃に温めた。スラリーを−15℃に冷却し、温度を−15℃に保ちながら2,2,2−トリフルオロエタノール(69.2mL)とメチルtert−ブチルエーテル(400mL)の混合物で処理した。反応混合物を1時間かけて0℃に温めた。窒素圧を使用して懸濁液を濾過し、固体をメチルtert−ブチルエーテル(2×200mL)で洗浄した。固体上に窒素を2時間通した。固体を収集し、18℃で撹拌しながらメチルtert−ブチルエーテル(400mL)に1時間懸濁させた。窒素圧を使用して懸濁液を濾過し、固体をメチルtert−ブチルエーテル(2×200mL)で洗浄した。得られる固体上に窒素を12時間通した。粗生成物の一部分を、1Mギ酸アンモニウム水溶液でpH5.5に中和した(泡立ちを防ぐためにN,N−ジメチルホルムアミドを最小限で加えた)。供給溶液を濾過し、逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.2%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水の勾配)によって精製した。生成物を有する画分を合わせ、濃縮してアセトニトリルを除去した。溶液をGC−161Mカラムで捕捉し、脱イオン水で洗浄し、窒素圧で風乾した。メタノール/水(10:1)の混合物を使用して生成物を遊離させ、生成物を有する画分を酢酸エチルの溶液(6体積)に加えた。固体を濾過によって収集して、C92を固体として得た。収率: 5.87 g, 9.28 mmol. LCMS m/z 633.3 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.22 (d, J=8.7 Hz,
1H), 8.15 (s, 1H), 7.26-7.42 (br s, 2H), 7.18-7.25 (m, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.74
(s, 1H), 6.32-6.37 (m, 1H), 5.18 (dd, J=8.7, 5.7 Hz, 1H), 4.33 (br d, J=4.6 Hz,
2H), 3.94-4.00 (m, 1H), 3.60-3.68 (m, 1H), 3.19-3.27 (m, 1H), 1.40 (s, 3H),
1.39 (s, 3H).
(実施例5)
二ナトリウム2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メトキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホナトアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパノエート(C104−ビスNa塩)
Figure 2013544276
ステップ1:C102の調製 C28(300mg、0.755mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を、室温で1,1’−カルボニルジイミダゾール(379mg、2.26mmol)で処理し、20時間撹拌した。黄色の反応混合物をC9(286mg、0.543mmol)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液で処理した。混合物を室温で6時間撹拌し、次いで水(20mL)で処理し、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル/2−プロパノール)によって精製して、C102を淡黄色の固体として得た。収率: 362 mg, 0.381 mmol, 62%. LCMS m/z 950.4 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6), 特徴的ピーク: δ 9.31 (d, J=8.4 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.41 (br d, J=8.2
Hz, 2H), 7.36 (br d, J=8.8 Hz, 2H), 7.26 (s, 1H), 6.10 (s, 1H), 5.20 (s, 2H),
4.92 (br s, 4H), 3.77 (s, 3H), 3.76 (s, 3H), 1.45 (s, 9H), 1.38 (s, 9H).
ステップ2:C103の調製 C102(181mg、0.191mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)溶液を、三酸化硫黄ピリジン錯体(302mg、1.91mmol)で処理した。反応混合物を室温で6時間撹拌し、次いで0℃に冷却し、水で失活させた。得られる固体を濾過によって収集し、真空中で乾燥させて、C103を白色の固体として得た。収率: 145 mg, 0.14 mmol, 74%. APCI m/z 1028.5 (M-1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6), 特徴的ピーク: δ 11.65 (br s, 1H), 9.37 (d, J=8.6 Hz, 1H), 8.87 (s, 1H), 7.49 (br d,
J=8.6 Hz, 2H), 7.43 (br d, J=8.6 Hz, 2H), 7.26 (s, 1H), 7.01 (br d, J=8.9 Hz,
2H), 7.00 (br d, J=8.8 Hz, 2H), 5.43 (s, 2H), 5.20 (dd, J=8.4, 6 Hz, 1H),
4.01-4.07 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.77 (s, 3H), 3.50-3.58 (m, 1H), 3.29-3.37 (m,
1H), 1.44 (s, 9H), 1.37 (s, 9H).
ステップ3:C104の調製 C103(136mg、0.132mmol)の無水ジクロロメタン(5mL)溶液を、p−キシレン(0.92mL、0.92mmol)中の1M三塩化ホウ素で処理し、室温で40分間撹拌した。反応混合物を氷浴で冷却し、水(0.4mL)で失活させ、メチルtert−ブチルエーテル:ヘプタンの溶液(1:2、12mL)中に移した。真空中で溶媒を除去し、粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水の勾配)によって精製して、C104を淡黄色の固体として得た。収率: 43 mg, 0.068 mmol, 51%. LCMS m/z 634.4 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6), 特徴的ピーク: δ 9.29 (d, J=8.5 Hz, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.04-7.10 (m, 1H), 7.00 (s,
1H), 6.75 (s, 1H), 5.05-5.30 (m, 3H), 4.00-4.07 (m, 1H), 1.42 (s, 3H), 1.41 (s,
3H).
ステップ4:C104−ビスNa塩の調製 C104(212mg、0.33mmol)の水(10mL)懸濁液を0℃に冷却し、炭酸水素ナトリウム(56.4mg、0.67mmol)の水(2mL)溶液の滴下添加によって処理した。反応混合物を−70℃に冷却し(凍結させ)、凍結乾燥して、C104−ビスNa塩を白色の固体として得た。収率: 210 mg, 0.31 mmol, 93%. LCMS m/z 632.5 (M-1). 1H
NMR (400 MHz, D2O) δ 7.87 (s, 1H), 6.94 (s,
1H), 6.92 (s, 1H), 5.35 (d, J=5 Hz, 1H), 5.16 (s, 2H), 4.46-4.52 (m, 1H), 3.71
(dd, ABXパターンの半分, J=14.5, 6 Hz, 1H), 3.55 (dd, ABXパターンの半分, J=14.5, 6 Hz, 1H), 1.43 (s, 3H), 1.42 (s, 3H).
(実施例6)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2S,3S)−2−[({N−[(4,5−ジヒドロキシピリジン−2−イル)カルボニル]グリシル}オキシ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C106)
Figure 2013544276
ステップ1:C105の調製 C31(0.89g、2.27mmol)の無水ジクロロメタン(20mL)溶液を、C6(1.00g、1.90mmol)、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.47g、2.27mmol)、および4−ジメチルアミノピリジン(0.035g、0.28mmol)で処理した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル0〜100%)によって精製して、C105を白色の固体として得た。収率: 1.32 g, 1.46 mmol, 77%. LCMS m/z 903.1 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.76 (br s, 1H),
9.27 (d, J=9.0 Hz, 1H), 8.90 (dd, J=6, 6 Hz, 1H), 8.61 (br s, 1H), 8.30 (s,
1H), 7.70 (s, 1H), 7.31-7.48 (m, 10H), 7.26 (br s, 1H), 5.31-5.34 (m, 4H),
5.27-5.31 (m, 1H), 4.30 (dd, J=11.6, 3.2 Hz, 1H), 4.15 (dd, J=11.5, 8.9 Hz,
1H), 4.04-4.08 (m, 2H), 3.97-4.02 (m, 1H), 1.44 (s, 9H), 1.42 (s, 3H), 1.39 (s,
3H), 1.38 (s, 9H).
ステップ2〜3:C106の調製 実施例4経路1のステップ2および3に記載の方法と類似の方法によって、C105をC106に変換した。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水の勾配)によって精製して、C106を白色の固体として得た。LCMS m/z 644.7 (M-1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 9.23 (d, J=8.6 Hz, 1H), 9.13 (br s, 1H), 8.13 (s,
1H), 7.98 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 6.82 (s, 1H), 5.26 (dd, J=8.6, 5.3 Hz, 1H),
4.56 (dd, J=10.8, 4.6 Hz, 1H), 3.94-4.26 (m, 4H), 1.45 (s, 3H), 1.43 (s, 3H).
(実施例7)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2S,3S)−2−[({N−[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)カルボニル]グリシル}オキシ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C108)
Figure 2013544276
ステップ1:C107の調製 C32(2.30g、3.40mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)溶液を、C6(1.73g、3.28mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(4.25g、11.2mmol)、および炭酸水素ナトリウム(2.70g、32.0mmol)で処理した。反応生成物を窒素中にて室温で5時間撹拌した。混合物を水(100mL)で失活させ、有機層を酢酸エチル(3×150mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗製の油状物を得、これをシリカゲルでのクロマトグラフィー(酢酸エチル/2−プロパノール0〜10%)によって精製して、C107を赤色の固体として得た。収率:1.4g、1.52mmol、75%。LCMS m/z 919.3 (M+1).
ステップ2〜3:C108の調製 実施例4経路1のステップ2および3に記載の方法と類似の方法によって、C107をC108に変換した。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水の勾配)によって精製して、C108を白色の固体として得た。LCMS m/z 660.8 (M-1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 11.80-11.85 (m, 1H), 10.7-11.0 (v br s, 1H), 9.24 (d,
J=8.6 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 6.83 (br s, 1H), 5.26
(dd, J=8.8, 5.5 Hz, 1H), 4.53 (dd, J=11.5, 4.7 Hz, 1H), 4.14-4.27 (m, 3H), 4.07
(dd, ABXパターンの半分, J=18.0, 5.7 Hz, 1H), 1.44 (s, 3H),
1.43 (s, 3H).
(実施例8)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−{[({1−[(5−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)カルボニル]アゼチジン−3−イル}カルボニル)アミノ]メチル}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C110)
Figure 2013544276
ステップ1:C109の調製 C36(120mg、0.287mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)溶液を、C9(160mg、0.30mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(225mg、0.58mmol)、および炭酸水素ナトリウム(86mg、1.0mmol)で処理した。反応混合物を3時間撹拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、有機層を分離した。水層をジクロロメタンで逆抽出した(2回)。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で溶媒を除去した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル20〜100%、次いで酢酸エチル/メタノール0〜10%)によって精製して、C109を白色の固体として得た。収率: 141 mg, 0.152 mmol, 53%. LCMS m/z 927.4 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.73 (br s, 1H),
9.32 (d, J=8.6 Hz, 1H), 8.36 (br s, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.95 (br dd, J=5.3, 5.1
Hz, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.31-7.47 (m, 10H), 7.28 (s, 1H), 5.29 (s, 4H),
5.14-5.19 (m, 1H), 4.62-4.69 (m, 1H), 4.52-4.59 (m, 1H), 4.01-4.15 (m, 2H),
3.81-3.87 (m, 1H), 3.21-3.41 (m, 3H, 推定; 水のピークにより一部不明確), 1.44 (s, 9H), 1.42 (s, 3H), 1.39 (s, 9H), 1.37 (s, 3H).
ステップ2〜3:C110の調製 実施例4経路1のステップ2および3に記載の方法と類似の方法によって、C109をC110に変換した。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水の勾配)によって精製し、画分を合わせ、溶媒を除去した。材料をアセトニトリルに懸濁させ、音波処理し、濾過して、C110をピンク色の固体として得た。LCMS m/z 671.5 (M+1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 9.30 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.73-7.80 (m,
1H), 7.34 (s, 1H), 6.79 (s, 1H), 5.11-5.19 (m, 1H), 4.47-4.66 (m, 2H),
3.99-4.19 (m, 3H), 3.50-3.60 (m, 1H), 3.29-3.42 (m, 2H), 1.43 (s, 3H), 1.41 (s,
3H).
(実施例9)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−{[({1−[(5−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]アゼチジン−3−イル}カルボニル)アミノ]メチル}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C112)
Figure 2013544276
ステップ1:C111の調製 C38(123mg、0.304mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)溶液を、C9(192mg、0.365mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(238mg、0.61mmol)、および炭酸水素ナトリウム(91mg、1.1mmol)で処理した。反応生成物を室温で1時間撹拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。有機層を分離し、水層をジクロロメタンで再抽出した(2回)。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で溶媒を除去した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル20〜100%、続いて酢酸エチル/メタノール0〜10%)によって精製して、C111を黄色の固体として得た。収率: 167 mg, 0.18 mmol, 60%. LCMS m/z 913.5 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.76 (br s, 1H),
9.33 (d, J=8.4 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.05-8.12 (bs, 1H),
7.30-7.49 (m, 10H), 7.28 (s, 1H), 7.24 (br s, 1H), 5.23 (s, 2H), 5.22 (s, 2H),
5.16-5.21 (m, 1H), 4.28-4.44 (br m, 2H), 3.95-4.21 (br m, 4H), 3.82-3.88 (m,
1H), 3.41-3.51 (br m, 1H), 2.81-2.96 (br m, 2H), 1.35-1.48 (m, 24H).
ステップ2〜3:C112の調製 実施例4経路1のステップ2および3に記載の方法と類似の方法によって、C111をC112に変換した。粗材料を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水)によって精製して、C112を黄色の固体として得た。LCMS m/z 655.5 (M-1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6),
特徴的ピーク: δ 9.27 (d, J=8.4 Hz,
1H), 7.86-7.91 (m, 1H), 7.23 (br s, 2H), 6.71 (s, 1H), 5.10 (dd, J=8.2, 5.9 Hz,
1H), 4.19 (br s, 2H), 1.38 (s, 3H), 1.35 (s, 3H).
(実施例10)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[(5−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)カルボニル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C114)
Figure 2013544276
ステップ1:C113の調製 C29(100mg、0.298mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液に、C9(188mg、0.358mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(234mg、0.60mmol)、および炭酸水素ナトリウム(90mg、1.1mmol)を加えた。反応生成物を室温で18時間撹拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。水層をジクロロメタンで逆抽出した(2回)。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で溶媒を除去した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル50〜100%)によって精製して、C113を黄色の固体として得た。収率: 277 mg, 0.33 mmol, 74%. LCMS m/z 844.4 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.80 (br s, 1H),
9.37 (d, J=8.6 Hz, 1H), 8.59 (br dd, J=6, 6 Hz, 1H), 8.40 (br s, 1H), 8.24 (s,
1H), 7.72 (s, 1H), 7.31-7.49 (m, 10H), 7.27 (s, 1H), 5.33 (s, 2H), 5.31 (s,
2H), 5.15-5.19 (m, 1H), 3.89-3.95 (m, 1H), 3.42-3.58 (m, 2H), 1.36-1.47 (m,
24H).
ステップ2〜3:C114の調製 実施例4経路1のステップ2および3に記載の方法と類似の方法によって、C113をC114に変換した。粗材料を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.5%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水)によって精製した。画分を合わせ、溶媒を除去した。材料をアセトニトリルに懸濁させ、音波処理し、濾過して、C114を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.35 (d, J=8.4 Hz, 1H), 8.85-8.92 (m, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.93 (s,
1H), 7.51 (s, 1H), 6.78 (s, 1H), 5.23 (dd, J=8.4, 5.7 Hz, 1H), 4.10-4.17 (m,
1H), 3.76-3.84 (m, 1H), 3.47-3.56 (m, 1H), 1.44 (s, 3H), 1.43 (s, 3H).
(実施例11)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)カルボニル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸二ナトリウム塩(C116)
Figure 2013544276
ステップ1:C115の調製 C39(3.99g、10.2mmol)のジメチルスルホキシド(50mL)懸濁液を、N−ヒドロキシスクシンイミド(1.30g、11.3mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(3.14g、16.4mmol)、およびピリジン塩酸塩(1.30g、11.3mmol)で処理し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をC9(3.6g、6.84mmol)で処理し、溶液を室温で2時間撹拌した。混合物に水を加え、5分間撹拌を続けた。得られるスラリーを真空濾過した。固体を収集して水で洗浄した(3回)。固体を酢酸エチルに溶解させ、1N塩酸水溶液、炭酸水素ナトリウム(飽和水溶液)、および水でそれぞれ洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して最小限の体積とした。溶液をヘプタンに加え、混合物を減圧下で濃縮して固体を得た。固体をジエチルエーテル(75mL)中でスラリー化し、室温で30分間撹拌した。混合物にヘプタンを加え、希薄なスラリーを室温で2時間撹拌した。混合物を真空濾過し、固体をジエチルエーテル/ヘプタン(1:1、100mL)で洗浄した。得られる固体を真空中で乾燥させて、C115を淡黄色の固体として得た。収率: 4.32 g, 5.02 mmol, 74%. LCMS m/z 860.6 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.80 (s, 1H),
7.31-7.45 (m, 11H), 6.49 (s, 1H), 5.34 (AB四重線, JAB=9.4
Hz, ΔνAB=13.3 Hz,
2H), 5.25 (d, J=4.9 Hz, 1H), 5.01 (br s, 2H), 4.00 (ddd, J=8.5, 4.8, 4.7 Hz,
1H), 3.71 (dd, J=14.2, 4.5 Hz, 1H), 3.58 (dd, J=14.2, 8.3 Hz, 1H), 1.49 (s,
3H), 1.49 (s, 9H), 1.48 (s, 3H), 1.46 (s, 9H).
ステップ2〜3:C116−ビスNa塩の調製 実施例4経路1のステップ2および3に記載の方法と類似の方法によって、C115をC116に変換した。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル:水の溶媒系においてC18カラム)によって精製して、オフホワイト色の固体(240.8mg)を得た。固体を脱イオン水(10mL)中でスラリー化し、0℃に冷却した。この混合物に炭酸水素ナトリウム(2当量)を加え、得られる溶液を凍結乾燥して、C116−ビスNa塩を得た。LCMS m/z 602.4 (M-1). 1H NMR (400 MHz, D2O)
δ 7.66 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 5.45 (d,
J=5.7 Hz, 1H), 4.58 (ddd, J=6.0, 5.8, 5.8 Hz, 1H), 3.96 (dd, ABXパターンの半分, J=14.6, 5.7 Hz, 1H), 3.89 (dd, ABXパターンの半分,
J=14.5, 6.2 Hz, 1H), 1.44 (s, 3H), 1.44 (s, 3H).
(実施例12)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2S,3S)−2−[({[3−(5−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)イソオキサゾール−5−イル]カルボニル}オキシ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C118)
Figure 2013544276
ステップ1:C117の調製 C42(240mg、0.596mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)溶液を、C6(314mg、0.596mmol)で処理した。反応混合物を、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(680mg、1.79mmol)に続いて炭酸水素ナトリウム(451mg、5.36mmol)で処理した。溶液を窒素中にて25℃で6時間撹拌した。反応混合物を水(16mL)で処理し、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル30〜80%)によって精製して、C117を白色の固体として得た。収率:240mg、0.26mmol、44%。LCMS m/z 913.3 (M+1).
ステップ2〜3:C118の調製 実施例4経路1のステップ2および3に記載の方法と類似の方法によって、C117をC118に変換した。固体を収集し、逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水の勾配)によって精製して、C118を淡黄色の固体として得た。LCMS m/z 654.8 (M-1). 1H NMR δ (400 MHz, DMSO-d6), 特徴的ピーク: δ 9.27-9.38 (m, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.49 (s, 1H), 6.74
(s, 1H), 5.26-5.38 (m, 1H), 4.65-4.76 (m, 1H), 4.47-4.58 (m, 1H), 4.27-4.36 (m,
1H), 1.34-1.46 (br s, 6H).
(実施例13)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2S,3S)−2−[({[3−(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)イソオキサゾール−5−イル]カルボニル}オキシ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C120)
Figure 2013544276
ステップ1:C119の調製 C44(300mg、0.716mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)溶液を、C6(378mg、0.716mmol)で処理した。反応混合物に、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(817mg、2.15mmol)に続いて炭酸水素ナトリウム(541mg、6.44mmol)を加えた。反応混合物を窒素中にて室温で6時間撹拌した。溶液を水(16mL)で処理し、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、次いで0℃に冷却し、水の滴下によって処理して、沈殿物を得た。固体を濾過によって収集して、C119を白色の固体として得た。収率: 345 mg, 0.371 mmol, 51%. LCMS m/z 929.4 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.77 (br s, 1H),
9.35 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.74 (br s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.65 (s,
1H), 7.33-7.48 (m, 10H), 7.27 (s, 1H), 5.33-5.37 (m, 1H), 5.33 (s, 2H), 5.29
(s, 2H), 4.57 (dd, J=11.5, 3.5 Hz, 1H), 4.44 (dd, J=11.3, 9.5 Hz, 1H),
4.13-4.19 (m, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.45 (s, 3H), 1.42 (s, 3H), 1.38 (s, 9H).
ステップ2〜3:C120の調製 実施例4経路1のステップ2および3に記載の方法と類似の方法によって、C119をC120に変換した。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水の勾配)によって精製して、C120を淡黄色の固体として得た。LCMS m/z 672.1 (M+1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 9.25 (d, J=9 Hz, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.98 (s, 1H),
7.41 (s, 1H), 6.74 (s, 1H), 5.34 (dd, J=8.7, 5.6 Hz, 1H), 4.75 (dd, J=11.5, 5.3
Hz, 1H), 4.52 (dd, J=11.5, 6.3 Hz, 1H), 4.29-4.34 (m, 1H), 1.43 (s, 3H), 1.40
(s, 3H).
(実施例14)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[3−(5−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)イソオキサゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C122)
Figure 2013544276
ステップ1:C121の調製 C42(237mg、0.590mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液を、C9(311mg、0.590mmol)で処理した。反応混合物を、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(673mg、1.77mmol)に続いて炭酸水素ナトリウム(446mg、5.31mmol)で処理した。溶液を窒素中にて25℃で終夜撹拌した。反応混合物を水(15mL)で失活させ、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル30〜80%)によって精製して、C121を白色の固体として得た。収率: 300 mg, 0.33 mmol, 55%. LCMS m/z 912.3 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.78 (br s, 1H),
9.43 (d, J=8.5 Hz, 1H), 8.94 (br dd, J=6, 5 Hz, 1H), 8.45 (br s, 1H), 8.40 (s,
1H), 7.75 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.32-7.51 (m, 10H), 7.29 (s, 1H), 5.36 (s,
2H), 5.31 (s, 2H), 5.19-5.25 (m, 1H), 3.96-4.02 (m, 1H), 3.43-3.57 (m, 2H),
1.46 (s, 9H), 1.44 (s, 3H), 1.38 (s, 12H).
ステップ2〜3:C122の調製 実施例4経路1のステップ2および3に記載の方法と類似の方法によって、C121をC122に変換した。固体を収集し、逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水の勾配)によって精製して、C122を淡黄色の固体として得た。LCMS m/z 655.1 (M+1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6),
特徴的ピーク: δ 9.39 (d, J=8.2 Hz,
1H), 8.82 (br s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 6.81 (s, 1H),
5.25 (dd, J=8.3, 5.8 Hz, 1H), 4.15-4.22 (m, 1H), 3.77-3.85 (m, 1H), 1.46 (s,
3H), 1.44 (s, 3H).
(実施例15)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[3−(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)イソオキサゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸ビスナトリウム塩(C125−ビスNa塩)
Figure 2013544276
ステップ1:C123の調製 C9(11g、20.89mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(75mL)溶液を、C44(7.5g、17.92mmol)で処理した。O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(21.1g、53.8mmol)を加えた後、炭酸水素ナトリウム(13.6g、161mmol)を加えた。不均質な反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応生成物を0℃に冷却し、水(115mL)で希釈した。水を加えると、反応生成物が濃厚なスラリーに変わった。混合物を室温に温め、水および酢酸エチルでさらに希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチルで3回抽出した。有機抽出物を合わせてブライン溶液で1回、次いで水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、約19gの粗製の固体を得た。残渣を最小量の酢酸エチルに溶解させ、酢酸エチル(4〜5L)で溶離する500gのシリカゲルプラグに通し、次いで所望の生成物を溶離して(5L、酢酸エチル中10%の2−プロパノール)、C123を赤褐色の固体として得た。収率: 12.03 g, 12.97 mmol, 72%. LCMS m/z 927.3 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.78 (br s, 1H),
9.42 (d, J=8.6 Hz, 1H), 9.06 (br dd, J=6, 5 Hz, 1H), 8.47 (br s, 1H), 8.35 (s,
1H), 7.99 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.33-7.48 (m, 10H), 7.28 (s, 1H), 5.32 (s,
2H), 5.28 (s, 2H), 5.23 (ddd, J=8.6, 5.3, 1 Hz, 1H), 3.97-4.02 (m, 1H),
3.43-3.57 (m, 2H), 1.46 (s, 9H), 1.44 (s, 3H), 1.39 (s, 12H).
ステップ2:C124の調製 C123(11.1g、11.97mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(65mL)溶液を、三酸化硫黄N,N−ジメチルホルムアミド錯体(18.3g、120mmol)で処理した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで氷水浴で0℃に冷却した。反応生成物を大幅に過剰の水で希釈し、水層を酢酸エチルで抽出した(2回)。有機抽出物を合わせて水で3回洗浄し、濃縮して、11.32gの粗材料を得た。残渣をジエチルエーテル(350mL)に懸濁させ、35分間撹拌した。混合物を濾過して固体を単離した。濾過ケークをジエチルエーテルに再び懸濁させ、固体を粉砕して微細な粉末にし、濾過して固体を単離した。濾過ケークをジエチルエーテルで洗浄し、固体を真空乾燥して、C124を黄褐色の固体として得た。収率: 10.31 g, 10.2 mmol, 85%. LCMS m/z 1005.6 (M-1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.68 (br s, 1H),
9.41 (d, J=8.6 Hz, 1H), 8.79-8.83 (m, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.66 (s,
1H), 7.32-7.49 (m, 10H), 7.28 (s, 1H), 5.33 (s, 2H), 5.28 (s, 2H), 5.26 (dd,
J=8.7, 5.6 Hz, 推定, 1H; 隣接シグナルにより一部不明確), 4.16-4.21 (m, 1H), 3.83-3.90 (m, 1 H), 3.42-3.50 (m, 1H), 1.46
(s, 9H), 1.44 (s, 3H), 1.41 (s, 3H), 1.38 (s, 9H).
ステップ3:C125の調製 C124(10.64g、10.565mmol)のジクロロメタン(250mL)溶液を0℃に冷却し、ジクロロメタン(74.0mL、74.0mmol)中の1M三塩化ホウ素を30分かけて滴下添加することにより処理した。反応生成物を0℃で30分間撹拌し、次いで2,2,2−トリフルオロエタノール(77mL、1060mmol)で処理した。メチルtert−ブチルエーテル:ヘプタンの混合物(1:2、450mL)を加えた。懸濁液を0℃で10分間撹拌し、次いで濾過して固体を単離した。濾過ケークを追加のヘプタンで洗浄した。固体濾過ケークをジエチルエーテルで摩砕し、混合物を濾過して固体を単離した。濾過ケークを乾燥させて、粗生成物(8.45g)を得た。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水の勾配)によって精製した。所望の生成物を凍結乾燥して、淡い黄褐色の固体を得た。固体をアセトニトリル中でスラリー化し、濾過によって収集して、C125を黄褐色の固体として得た。収率: 3.05 g, 4.55 mmol, 43%. LCMS m/z 669.4 (M-1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.35 (d, J=8.5 Hz,
1H), 8.81-8.85 (m, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 6.78 (s, 1H),
5.25 (dd, J=8.6, 5.7 Hz, 1H), 4.15-4.21 (m, 1H), 3.76-3.84 (m, 1H), 3.46-3.54
(m, 1H), 1.45 (s, 3H), 1.43 (s, 3H).
ステップ4:C125−ビスNa塩の調製 C125(2.0g、2.98mmol)の水(40mL)懸濁液を音波処理し、次いで0℃に冷却した。炭酸水素ナトリウム(504mg、5.96mmol)の水(10mL)溶液を2分かけてゆっくりと滴下添加した。反応混合物を凍結乾燥して、C125−ビスNa塩を黄褐色の固体として得た。収率: 2.07 g, 2.90 mmol, 97%. LCMS m/z 669.6 (M-1). 1H
NMR (400 MHz, D2O) δ 7.90 (s, 1H), 7.57 (s,
1H), 7.29 (s, 1H), 6.96 (s, 1H), 5.42 (d, J=5.8 Hz, 1H), 4.65 (ddd, J=6, 6, 6
Hz, 1H), 3.93 (dd, ABXパターンの半分, J=14.2, 7.1 Hz, 1H),
3.83 (dd, ABXパターンの半分, J=14.4, 5.9 Hz, 1H), 1.45 (s,
6H).
(実施例16)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[5−(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)イソオキサゾール−3−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C127)
Figure 2013544276
ステップ1:C126の調製 C9(0.153g、0.29mmol)およびC49(0.125g、0.299mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(4.0mL)に溶かした溶液に、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.221g、0.58mmol)および炭酸水素ナトリウム(0.122g、1.45mmol)を順次加えた。得られる混合物を室温で終夜撹拌し、次いで酢酸エチルおよび水で希釈し、次いで層を分離した。水層を酢酸エチルで3回逆抽出した。有機層を合わせて水で2回、ブライン溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(酢酸エチル/2−プロパノール)によって精製して、C126を固体として得た。収率: 0.093 g, 0.100 mmol, 35%. LCMS m/z 927.2 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.77 (br s, 1H),
9.41 (d, J=8.4 Hz, 1H), 8.87 (br dd, J=6, 5 Hz, 1H), 8.45 (br s, 1H), 8.40 (s,
1H), 7.88 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.34-7.50 (m, 10H), 7.28 (s, 1H), 5.38 (s,
2H), 5.29 (s, 2H), 5.20-5.25 (m, 1H), 3.97-4.02 (m, 1H), 3.44-3.61 (m, 2H),
1.46 (s, 9H), 1.44 (s, 3H), 1.39 (s, 12H).
ステップ2〜4:C127の調製 実施例4経路1のステップ2ならびに実施例2のステップ2および3に記載の方法と類似の方法によって、C126をC127に変換した。粗製のC127を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水)によって精製して、C127を固体として得た。LCMS m/z 671.0 (M+1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 9.35 (d, J=8.5 Hz, 1H), 8.63-8.67 (m, 1H), 7.96 (s,
1H), 7.71 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 6.82 (s, 1H), 5.24 (dd, J=8.4, 5.9 Hz, 1H),
4.12-4.18 (m, 1H), 3.82-3.91 (m, 1H), 3.44-3.52 (m, 1H), 1.46 (s, 3H), 1.45 (s,
3H).
(実施例17)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[2−(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)−1,3−オキサゾール−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸ビスナトリウム塩(C129−ビスNa塩)
Figure 2013544276
ステップ1:C128の調製 C53(1.21g、2.89mmol)のジクロロメタン(20mL)懸濁液に、C9(1.52g、2.89mmol)に続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.55g、2.89mmol)を加えた。反応生成物を室温で終夜撹拌した。反応生成物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、10%炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)、10%塩酸水溶液(20mL)、およびブライン溶液(20mL)で洗浄した。次いで有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗材料を得た。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/2−プロパノール2〜10%)によって精製して、C128を固体として得た。収率: 1.23 g, 1.33 mmol, 46%. LCMS m/z 927.3 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.74 (br s, 1H),
9.45 (d, J=8.4 Hz, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.44 (br s, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.30 (br
dd, J=6, 5 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.31-7.46 (m, 10H), 7.26 (s, 1H), 5.27 (s,
2H), 5.14-5.22 (m, 3H), 3.90-3.96 (m, 1H), 3.57-3.66 (m, 1H), 3.38-3.45 (m,
1H), 1.45 (s, 9H), 1.42 (s, 3H), 1.36 (s, 9H), 1.36 (s, 3H).
ステップ2〜4:C129−ビスNa塩の調製 実施例4経路1のステップ2〜4に記載の方法と類似の方法によって、C128をC129−ビスNa塩に変換した。粗製のC129を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、アセトニトリル/水の勾配)によって精製した。凍結乾燥すると、C129−ビスNa塩が固体として得られた。1H NMR (400 MHz, D2O) δ 8.48 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 6.94 (s, 1H), 5.44 (d,
J=5.3 Hz, 1H), 4.59-4.66 (m, 1H, 推定; 溶媒ピークにより一部不明確), 4.01 (dd, J=14, 6 Hz, 1H), 3.76 (dd, J=14, 7 Hz, 1H), 1.45 (s,
3H), 1.44 (s, 3H).
(実施例18)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[2−(5−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)−1,3−オキサゾール−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸ビスナトリウム塩(C131−ビスNa塩)
Figure 2013544276
ステップ1:C130の調製 C54(78.9mg、0.196mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)溶液を、炭酸水素ナトリウム(82.3mg、0.980mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(149mg、0.392mmol)に続いてC9(103mg、0.196mmol)で処理した。混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)で失活させ、酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。有機層をブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗材料を得た。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/2−プロパノール2〜10%)によって精製して、C130を固体として得た。収率: 0.11 g, 0.12 mmol, 62%. LCMS m/z 911.4 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.73 (br s, 1H),
9.44 (d, J=8.4 Hz, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.44 (br s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.32 (br
dd, J=6, 6 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.31-7.48 (m, 10H), 7.28 (s, 1H), 5.31 (s,
2H), 5.26 (s, 2H), 5.20 (br ddd, J=8, 5, 1 Hz, 1H), 3.92-3.97 (m, 1H),
3.56-3.65 (m, 1H), 3.42 (ddd, J=14, 5, 4 Hz, 1H), 1.43 (s, 12H), 1.37 (s, 12H).
ステップ2〜4:C131−ビスNa塩の調製 実施例4経路1のステップ2〜4に記載の方法と類似の方法によって、C130をC131−ビスNa塩に変換した。粗製のC131を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水の勾配)によって精製した。凍結乾燥すると、C131−ビスNa塩が固体として得られた。1H NMR (400 MHz, D2O) δ 8.47 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 6.94 (s, 1H), 5.41 (d,
J=5.6 Hz, 1H), 4.61 (ddd, J=6, 6, 6 Hz, 1H), 3.94 (dd, ABXパターンの半分, J=14.4, 6.7 Hz, 1H), 3.84 (dd, ABXパターンの半分,
J=14.4, 6.0 Hz, 1H), 1.45 (s, 3H), 1.44 (s, 3H).
(実施例19)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2S,3S)−2−[({[2−(5−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)−1,3−チアゾール−4−イル]カルボニル}オキシ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C133)
Figure 2013544276
ステップ1:C132の調製 C59(150mg、0.34mmol)をジクロロメタン(7mL)に溶かした0℃の溶液を、C6(181mg、0.34mmol)に続いてトリエチルアミン(0.14mL、1.0mmol)で処理した。反応混合物を徐々に室温に温めながら終夜撹拌した。溶液を真空濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶かし、水(3×10mL)、炭酸水素ナトリウム水溶液およびブライン溶液(2×10mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗材料を得、これをシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル0〜100%)によって精製して、C132を淡黄色の泡沫として得た。収率: 125 mg, 0.13 mmol, 39%. LCMS m/z 928.4 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.79 (br s, 1H),
9.34 (d, J=8.9 Hz, 1H), 8.66 (br s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.79 (s,
1H), 7.31-7.56 (m, 10H), 7.28 (d, J=0.8 Hz, 1H), 5.35-5.39 (m, 1H), 5.35 (s,
2H), 5.30 (s, 2H), 4.50 (dd, ABXパターンの半分, J=11.6, 4.2
Hz, 1H), 4.40 (dd, ABXパターンの半分, J=11.6, 8.0 Hz, 1H),
4.11-4.16 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.43 (s, 3H), 1.40 (s, 3H), 1.37 (s, 9H).
ステップ2〜3:C133の調製 実施例4経路1のステップ2および3に記載の方法と類似の方法によって、C132をC133に変換した。粗材料を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水の勾配)によって精製して、C133を淡黄色の固体として得た。LCMS m/z 672.0 (M+1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 9.41 (d, J=8.4 Hz, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.01 (s, 1H),
7.57 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.36 (dd, J=8.6, 5.5 Hz, 1H), 4.74 (dd, J=11.1, 4.5
Hz, 1H), 4.37 (dd, J=11.1, 7.5 Hz, 1H), 4.25-4.31 (m, 1H), 1.44 (s, 3H), 1.39
(s, 3H).
(実施例20)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[2−(5−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)−1,3−チアゾール−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C135)
Figure 2013544276
ステップ1:C134の調製 C59(185mg、0.423mmol)をジクロロメタン(7mL)に溶かした0℃の溶液を、C9(223mg、0.423mmol)に続いてトリエチルアミン(0.177mL、1.27mmol)で処理した。反応混合物を徐々に室温に温めながら終夜撹拌した。混合物を真空濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶かし、水(3×10mL)、炭酸水素ナトリウム水溶液、およびブライン溶液(2×10mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗生成物を得た。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、C134を淡黄色の泡沫として得た。収率: 123 mg, 0.132 mmol, 31%. LCMS m/z 927.5 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.66 (br s, 1H),
9.63 (d, J=7.8 Hz, 1H), 8.47 (br s, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.24-8.29
(m, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.26-7.44 (m, 10H), 7.24 (s, 1H), 5.26 (s, 2H),
5.15-5.19 (m, 1H), 5.13 (AB四重線, JAB=11.4, ΔνAB=40.9 Hz, 2H), 3.81-3.91 (m, 2H),
3.24-3.31 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.34 (s, 3H), 1.30 (s, 9H), 1.26 (s, 3H).
ステップ2〜3:C135の調製 実施例4経路1のステップ2および3に記載の方法と類似の方法によって、C134をC135に変換した。粗材料を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水)によって精製して、C135を淡黄色の固体として得た。LCMS m/z 672 (M+1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 9.36 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.70-8.74 (m, 1H), 8.23 (s,
1H), 8.00 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 6.82 (s, 1H), 5.26 (dd, J=8.6, 5.7 Hz, 1H),
4.07-4.12 (m, 1H), 3.97-4.05 (m, 1H), 3.34-3.43 (m, 1H), 1.46 (s, 3H), 1.45 (s,
3H).
(実施例21)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2S,3S)−2−[({[2−(5−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}オキシ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C137)
Figure 2013544276
ステップ1:C136の調製 C66(140mg、0.34mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)溶液を、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(248mg、0.63mmol)、C6(169mg、0.32mmol)に続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.17mL、0.92mmol)で処理した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。混合物をジクロロメタン(10mL)および炭酸水素ナトリウム50%飽和水溶液(5mL)で処理し、層を分離した。水層をジクロロメタン(2×10mL)で洗浄した。有機層を合わせて水(2×5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/ジクロロメタン:酢酸エチル(90:10))によって精製して、C136を得た。収率: 132 mg, 0.14 mmol, 45%. LCMS m/z 923.8 (M+1). 1H
NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.78 (br s, 1H),
9.35 (d, J=8.9 Hz, 1H), 9.21 (d, J=5.0 Hz, 1H), 8.67 (br s, 1H), 8.39 (s, 1H),
8.14 (s, 1H), 8.04 (d, J=4.9 Hz, 1H), 7.47-7.52 (m, 4H), 7.38-7.43 (m, 4H),
7.32-7.37 (m, 2H), 7.25 (s, 1H), 5.41 (br ddd, J=9, 5, 1 Hz, 1H), 5.35 (s, 2H),
5.31 (s, 2H), 4.60 (dd, J=11.7, 3.6 Hz, 1H), 4.49 (dd, J=11.6, 7.9 Hz, 1H),
4.18-4.22 (m, 1H), 1.44 (s, 9H), 1.39 (s, 6H), 1.36 (s, 9H).
ステップ2〜3:C137の調製 実施例4経路1のステップ2および3に記載の方法と類似の方法によって、C136をC137に変換した。粗材料を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水の勾配)によって精製して、C137を固体として得た。LCMS m/z 667.4 (M+1). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6)
δ 9.29-9.34 (m, 2H), 8.29 (d, J=4.9 Hz, 1H), 7.93 (br
s, 2H), 7.14-7.41 (br s, 2H), 6.70 (s, 1H), 5.34 (dd, J=8.3, 5.7 Hz, 1H), 4.75
(dd, J=11.7, 6.4 Hz, 1H), 4.55 (dd, J=11.5, 5.0 Hz, 1H), 4.35-4.40 (m, 1H),
1.40 (s, 3H), 1.35 (s, 3H).
(実施例22)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[2−(5−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C139)
Figure 2013544276
ステップ1:C138の調製 C66(210mg、0.508mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)溶液を、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(399mg、1.05mmol)およびC9(283mg、0.537mmol)に続いて固体炭酸水素ナトリウム(153mg、1.82mmol)で処理した。反応混合物を室温で15時間撹拌した。混合物をジクロロメタン(20mL)および水(5mL)で処理し、層を分離した。水層をジクロロメタン(2×5mL)で洗浄した。有機層を合わせて水(2×5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン/ジクロロメタン/酢酸エチルに続いて酢酸エチル/イソプロパノール)によって精製して、C138を得た。収率: 170 mg, 0.18 mmol, 36%. LCMS m/z 922.8 (M+1). 1H
NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.69 (br s, 1H),
9.56 (d, J=7.8 Hz, 1H), 9.16 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.87 (dd, J=7.3, 4.9 Hz, 1H),
8.49 (br s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.99 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.29-7.47
(m, 10H), 7.25 (s, 1H), 5.34 (AB四重線, JAB=12.1
Hz, Δ AB=20.8 Hz,
2H), 5.32 (s, 2H), 5.19 (ddd, J=7.7, 4.9, 1.6 Hz, 1H), 4.00 (ddd, J=7.8, 5.1,
4.9 Hz, 1H), 3.76-3.83 (m, 1H), 3.48 (ddd, J=13.9, 4.6, 4.6 Hz, 1H), 1.45 (s,
9H), 1.38 (s, 3H), 1.34 (s, 9H), 1.32 (s, 3H).
ステップ2〜3:C139の調製 実施例4経路1のステップ2および3に記載の方法と類似の方法によって、C138をC139に変換した。粗材料を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.1%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水)によって精製して、C139を固体として得た。LCMS m/z 666.4 (M+1). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6)
δ 9.61-9.69 (m, 1H), 9.52-9.60 (m, 1H), 9.24-9.31 (m,
1H), 8.06-8.16 (m, 1H), 7.93 (br s, 1H), 7.78 (br s, 1H), 7.24-7.42 (br s, 2H),
6.79 (br s, 1H), 5.26-5.34 (m, 1H), 4.16-4.24 (m, 1H), 3.84-3.93 (m, 1H),
3.57-3.67 (m, 1H), 1.44 (s, 3H), 1.39 (s, 3H).
(実施例23)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[2−(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C141)
Figure 2013544276
ステップ1:C140の調製 N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中のC68(115mg、0.268mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(218mg、0.56mmol)の懸濁液を、C9(151mg、0.287mmol)に続いて固体炭酸水素ナトリウム(89mg、1.06mmol)で処理した。反応混合物を室温で15時間撹拌し、次いでクロロホルム(3mL)および水(2mL)で処理した。層を分離し、水層をクロロホルム(2×3mL)で逆抽出した。有機層を合わせて水(2×3mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(酢酸エチル/2−プロパノール)によって精製して、C140を得た。収率:59mg、0.063mmol、24%。LCMS m/z 938.7 (M+H).
ステップ2〜3:C141の調製 実施例4経路1のステップ2および3に記載の方法と類似の方法によって、C140をC141に変換した。固体をジクロロメタン(4×1mL)で摩砕し、次いで水(2×1mL)で洗浄して、C141を固体として得た。LCMS m/z 682.1 (M+H). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6),
特徴的ピーク: δ 9.28 (d, J=5.1 Hz,
1H), 8.38 (s, 1H), 8.19 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H), 6.77 (s, 1H), 5.26
(dd, J=8.6, 5.7 Hz, 1H), 4.13-4.18 (m, 1H), 1.45 (s, 3H), 1.43 (s, 3H).
(実施例24)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[2−(5−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)ピリミジン−5−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C143)
Figure 2013544276
ステップ1:C142の調製 C73(180mg、0.435mmol)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(341mg、0.87mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中の混合物を、C9(267mg、0.456mmol)に続いて固体炭酸水素ナトリウム(145mg、1.73mmol)で処理した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いでジクロロメタン(15mL)および水(5mL)で処理した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×5mL)で逆抽出した。有機層を合わせて水(2×5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(n−ヘプタン/ジクロロメタン/酢酸エチル、続いて酢酸エチル/イソプロパノール)によって精製して、C142を得た。収率: 252 mg, 0.27 mmol, 63%. LCMS m/z 922.9 (M+H). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6), 特徴的ピーク: δ 11.75 (br s, 1H), 9.45 (br d, J=8 Hz, 1H), 9.24 (s, 2H), 8.79-8.89
(br s, 1H), 8.48 (br s, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.46-7.52 (m, 4H),
7.32-7.44 (m, 6H), 5.36 (s, 2H), 5.34 (s, 2H), 5.19-5.25 (br m, 1H), 1.44 (br
s, 9H), 1.40 (s, 3H), 1.39 (s, 12H).
ステップ2〜3:C143の調製 実施例4経路1のステップ2および3に記載の方法と類似の方法によって、C142をC143に変換した。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C−18カラム、0.05%のギ酸改質剤を含有するアセトニトリル/水)によって精製して、C143を固体として得た。LCMS m/z 666.2 (M+H). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6),
特徴的ピーク: δ 9.47 (d, J=8.2 Hz,
1H), 9.27 (s, 2H), 8.79-8.85 (m, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 6.79 (s, 1H),
5.17-5.27 (m, 1H), 4.18-4.24 (m, 1H), 1.45 (s, 3H), 1.43 (s, 3H).
(実施例25)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2S,3R)−2−[({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C92’)
Figure 2013544276
C92’は、実施例4経路1について記載したのと似たようにして調製した。クロマトグラフィー方法Bにより、C92’を得た。LCMS m/z 633.5 (M+1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 9.21 (d, J=8.7 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.25-7.41 (br
s, 2H), 7.17-7.24 (m, 1H), 6.98 (s, 1H), 6.74 (s, 1H), 6.31-6.36 (m, 1H), 5.18
(dd, J=8.7, 5.7 Hz, 1H), 4.33 (br d, J=4.7 Hz, 2H), 3.93-4.00 (m, 1H),
3.60-3.68 (m, 1H), 3.19-3.28 (m, 1H),1.40 (s, 3H), 1.39 (s, 3H).
(実施例26)
1−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)シクロペンタンカルボン酸(C150)
Figure 2013544276
ステップ1:C145の調製 C144(1.50g、11.5mmol)(Roussis,V.ら、Journal of Organic Chemistry 1988、53、2011〜2015を参照されたい)をジメチルホルムアミド(20mL)に溶かした室温の溶液を、炭酸カリウム(2.07g、15.0mmol)に続いて臭化ベンジル(1.50mL、12.7mmol)で処理し、混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を水で処理し、次いでジエチルエーテルで抽出した。水層をジエチルエーテルで逆抽出した。有機層を合わせて水、ブラインで洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させた。懸濁液を濾過し、真空中で濃縮して無色の油状物を得た。n−ヘプタン−酢酸エチル(20%酢酸エチル)を用いたシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、C145が無色の油状物として得られた。収率: 2.36g, 10.7 mmol, 93%. 1H NMR (400 MHz, CDCl3)
δ 7.39-7.30 (m, 5H), 5.20 (s, 2H), 3.04 (s, 1H),
2.12-2.03 (m, 2H), 1.90-1.70 (m, 6H).
ステップ2:C146の調製 C145(2.36g、10.7mmol)、ジフェニル亜ホスフィン酸フェニル(4.47g、16.1mmol)、および2−ヒドロキシ−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(2.62g、16.1mmol)をテトラヒドロフラン(40mL)に溶かした0℃の溶液を、トルエン(7.3mL、16mmol)中の40%のジアゼン−1,2−ジカルボン酸ジエチルで処理した。反応混合物を室温に温め、48時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルに真空中で蒸着した。n−ヘプタン−酢酸エチル勾配(10%〜40%の酢酸エチル)を使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、不純な無色の油状物(4.07g)が得られた。粗材料をジクロロメタン(25mL)に溶解させ、0℃に冷却し、メチルヒドラジン(667uL、12.3mmol)で処理した。反応混合物を室温で2時間撹拌すると、白色の沈殿物が形成した。反応混合物をn−ヘプタンで希釈し、濾過した。濾液を真空中で蒸発させて、C146を無色の油状物として得た。収率: 2.41 g, 10.2 mmol, 96%. 1H NMR (400 MHz, CDCl3)
δ 7.38-7.29 (m, 5H), 5.39 (br s, 2H), 5.19 (s, 2H),
2.07-1.97 (m, 4H), 1.78-1.66 (m, 4H).
ステップ3:C148の調製 C146(2.41g、10.2mmol)のメタノール(20mL)溶液を、C147(2.54g、9.31mmol)で処理し、周囲温度で終夜撹拌した。反応混合物をシリカゲルに真空中で蒸着した。ジクロロメタン−メタノール勾配(1%〜5%のメタノール)を使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、C148が黄褐色の泡沫として得られた。収率: 4.62 g, 9.43 mmol, 92%. LCMS m/z 490.1 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ
7.28-7.24 (m, 5H), 7.22 (s, 1H), 5.11 (s, 2H), 2.32-2.24 (m, 2H), 2.11-2.03 (m,
2H), 1.83-1.65 (m, 4H), 1.52 (s, 9H).
ステップ4:C149の調製 C148(260mg、0.53mmol)を無水ジメチルホルムアミド(10mL)に溶かした周囲温度の溶液を、N−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(398mg、1.01mmol)に続いて炭酸水素ナトリウム(171mg、2.03mmol)で処理した。得られる混合物を周囲温度で30分間撹拌した。この混合物に、C101−遊離塩基(300mg、0.51mmol)を加え、得られる淡褐色の混合物を周囲温度で終夜撹拌した。反応混合物を水で希釈し、得られる沈殿物を濾過によって収集し、水ですすぎ、真空中で乾燥させた。酢酸エチル−メタノール勾配を用いたシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、C149が固体として得られた。収率:95.3mg、0.10mmol、19.8%。LCMS m/z 949.2 (M+H)+.
ステップ5〜6:C150の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C149をC150に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C150を淡黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.15 (d, 1H, J=8.8 Hz), 8.10 (s, 1H), 7.36-7.171 (br s, 2H),
7.15-7.09 (m, 1H), 6.94 (s, 1H), 6.70 (s, 1H), 6.33-6.26 (m, 1H), 5.14 (dd,
J=8.6, 5.6 Hz, 1H), 4.25-4.34 (m, 2H), 3.95-3.90 (m, 1H), 3.65-3.58 (m, 1H),
2.05-1.88 (m, 4H), 1.68-1.45 (m, 4H). MS m/z 658.8 (M)+.
(実施例27)
4−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボン酸(C158)
Figure 2013544276
ステップ1:C151の調製 0℃に冷却したC2(33.0g、132mmol)の無水ピリジン(200mL)溶液を、塩化p−トルエンスルホニル(35.3g、185mmol)で処理した。反応混合物を0℃で4時間撹拌し、次いで85%乳酸水溶液(130mL)をゆっくりと加えて温度を5℃未満に保つことにより処理した。得られる混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで酢酸エチル(1L)で希釈した。有機層を2N HCl(300mL)、1N HCl(300mL)、ブライン溶液(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、C151を固体として得た。収率 44 g, 109 mmol, 83%. LCMS m/z 405.1 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm
8.47 (s, 1 H) 7.98 (d, J=9.8 Hz, 1H) 7.73 (d, J=8.4 Hz, 2H) 7.44 (d, J=8.0 Hz,
2H) 7.37-7.27 (m, 4H) 5.00 (d, J=5.6 Hz, 2H) 4.93 (ddd, J=9.6, 5.2, 1.2 Hz, 1H)
4.11-4.00 (m, 2H) 3.87 (dt, J=8.0, 5.0 Hz, 1H) 2.39 (s, 3H).
ステップ2:C152の調製 C151(527.6mg、1.30mmol)のエタノール(17mL)溶液を、10%パラジウム炭素(99.7mg)で処理した。反応混合物を40psiの水素中で2.5時間かき混ぜた。濾過によって触媒を除去し、濾液を真空中で濃縮して、粗製のC152を得、これを次のステップで直接使用した。LCMS m/z 271.0 (M+H)+.
ステップ3:C154の調製 実施例26でC148について記載したのと似たようにして調製したC153(495mg、0.98mmol)のDMF(3.5mL)溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.372mL、2.15mmol)、C152(1.30mmol)のDMF(3.5mL)溶液、およびN−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(469mg、1.23mmol)で処理した。得られる反応混合物を室温で約15時間撹拌し、次いで酢酸エチルおよび水で処理した。有機層を分離し、真空中で濃縮して粗材料を得た。n−ヘプタン/酢酸エチル勾配(30%〜70%の酢酸エチル)を使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、C154が得られた。収率: 431.5 mg, 0.57 mmol, 58%. LCMS m/z 758.2 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.89
(br s, 1H), 7.80 (m, J=8.0 Hz, 2H), 7.36 (m, J=8.4 Hz, 2H), 7.32-7.29 (m, 5H),
7.23 (s, 1H), 6.17 (s, 1H), 5.22-5.16 (m, 1H), 5.19 (ABq, JAB=12.1
Hz, ΔνAB=62.0 Hz,
2H), 4.53 (dd, J=10.9, 2.3 Hz, 1H), 4.23-4.16 (m, 1H), 4.10-4.04 (m, 1H),
3.86-3.64 (m, 4H), 2.46 (s, 3 H), 2.34-2.12 (m, 4H), 1.54 (s, 9H).
ステップ4:C155の調製 C154(427.6mg、0.56mmol)のDMF(6mL)溶液を、ヨウ化ナトリウム(14.8mg、0.098mmol)およびアジ化ナトリウム(117.3mg、1.80mmol)で処理した。反応混合物を65℃で3時間撹拌した。反応生成物を酢酸エチルおよび水で処理した。有機層を分離し、真空中で蒸発させて粗材料を得た。n−ヘプタン/酢酸エチル勾配(30%〜80%の酢酸エチル)を使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、C155がオフホワイト色の固体として得られた。収率: 212 mg, 0.34 mmol, 60%. LCMS m/z 629.2 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.40
(br s, 1H), 7.67 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.31 (s, 5H), 7.25 (s, 1H), 6.25 (s, 1H),
5.46-5.39 (m, 1H), 5.19 (ABq, J=12.3 Hz, ΔνAB=16.0 Hz, 2H), 4.08-4.00 (m, 1H), 3.88-3.67 (m, 4H), 3.64 (dd,
J=12.9, 3.9 Hz, 1H), 3.34 (dd, J=13.2, 7.1 Hz, 1H), 2.35-2.12 (m, 4H), 1.55 (s,
9H).
ステップ5:C156の調製 C155(187.4mg、0.30mmol)のTHF(4.5mL)溶液を、水(0.054mL、3.0mmol)およびトリフェニルホスフィン(240.8mg、0.91mmol)で処理した。粗製の反応混合物を40℃で8時間撹拌した。粗製の反応混合物をAnalogix SF15−12gシリカカラムに直接かけて、最初にジクロロメタン/酢酸エチルで溶離させてトリフェニルホスフィンオキシドを除去した後、酢酸エチル/酢酸エチル:2−プロパノール(1:1)の勾配で溶離させて、C156を得た。収率: 94 mg, 0.16 mmol, 52%. LCMS m/z 603.1 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.00
(br s, 1H), 7.30 (s, 5H), 7.22 (s, 1H), 6.20 (s, 1H), 5.48 (d, J=5.5 Hz, 1H),
5.19 (ABq, JAB=12.3 Hz, ΔνAB=24.4 Hz, 2H), 3.92 (q, J=4.6 Hz, 1H), 3.85-3.70 (m, 4H), 3.01(dd,
J=13.9, 5.9 Hz, 1H), 2.83 (dd, J=14.1, 2.6 Hz, 1H), 2.30-2.10 (m, 4H), 1.54 (s,
9H).
ステップ6:C157の調製 1,1’−カルボニルジイミダゾール(49.3mg、0.30mmol)のTHF(0.5mL)溶液に、0℃でC26(92.3mg、0.27mmol)のジクロロメタン(0.5mL)溶液を加えた。トリエチルアミン(42uL、0.30mmol)を加え、0℃で50分間撹拌を続けて懸濁液を得た。次いで、この懸濁液の一部分(0.6mL、0.16mmol)を、C156(70mg、0.12mmol)のTHF(0.5mL)懸濁液に室温で移した。得られる反応混合物を室温で19時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、10%クエン酸(2mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(2×3mL)で再抽出した。有機層を合わせてブライン(2mL)で洗浄し、濃縮して粗生成物を得た。最初の懸濁液の第2の分量(0.15ml、0.043mmol)をC156(19.9mg、0.033mmol)で同様に処理した。2回分の粗生成物を合わせ、SF10−4gシリカカラムを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、C157を得た。収率: 110 mg, 0.110 mmol, 76%. LCMS m/z 965.2 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.74
(s, 1H), 7.48-7.26 (m, 15H), 7.23 (s, 1H), 6.31 (s, 1H), 5.27 (d, J=4.7 Hz,
1H), 5.24 (s, 2H), 5.22 (s, 2H), 5.02 (s, 2H), 4.28 (ABq, JAB=17.1
Hz, ΔνAB=33.5 Hz,
2H), 3.97 (q, J=6.4 Hz, 1H), 3.83-3.67 (m, 4H), 3.44 (d, J=6.6 Hz, 2H),
2.18-2.03 (m, 4H), 1.48 (s, 9H).
ステップ7〜8:C158の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C157をC158に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C158を得た。収率:7mg、0.010mmol、10%。LCMS m/z 675.3 (M+H)+.
(実施例28)
1−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)シクロヘキサンカルボン酸(C160)
Figure 2013544276
1−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸ベンジル(Journal of Organic Chemistry 1954、19、490〜492)を、実施例26のステップ1〜3に記載の方法によって、C159に変換した。LCMS m/z 504.0 (M-H)-. 1H NMR (400 MHz,
CDCl3) δ 7.27 (br s, 5H), 7.22 (s, 1H), 5.11
(s, 2H), 2.26-2.17 (m, 2H), 1.83-1.72 (m, 2H), 1.65-1.46 (m, 6H)(1.52 (s, 9H)と重複).
実施例27のステップ3〜8に記載の方法と類似の方法によって、C159をC160に変換した。Analogix SF25−100g逆相カラムにおいて、アセトニトリル/水の勾配を用いてクロマトグラフィーを実施して、C160を得た。LCMS m/z 671.4 (M-1)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ ppm 9.17 (d, J=9.2 Hz, 1H), 8.10
(s, 1H), 7.31-7.21 (bs, 2H), 7.03-7.12 (m, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.70 (s, 1H),
6.37-6.30 (m, 1H), 5.17 (dd, J=8.9, 6.05 Hz, 1H), 4.29-4.20 (m, 2H), 3.99-3.91
(m, 1H), 3.67-3.56 (m, 1H), 3.30-3.20 (m, 1H), 1.96-1.84 (m, 2H), 1.73-1.60 (m,
2H), 1.58-1.42 (m, 4 H), 1.42-1.31 (m, 2H).
(実施例29)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−5−クロロ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C166)
Figure 2013544276
ステップ1:C162の調製 C161(Yamawaki,K.ら、Bioorganic&Medicinal Chemistry 2007、15、6716〜6732に従って調製したもの)(650mg、2.40mmol)およびC152(1120mg、2.40mmol)を無水ジメチルホルムアミド(12mL)に溶かした周囲温度の溶液を、N−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(1010mg、2.65mmol)に続いてジイソプロピルエチルアミン(486uL、2.81mmol)で処理した。得られる混合物を周囲温度で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。相を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した(2回)。有機抽出物を合わせて水およびブラインで洗浄した。得られる溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。n−ヘプタン−酢酸エチル勾配を用いたシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、C162が黄色の固体として得られた。収率:1023mg、1.43mmol、59.4%。LCMS m/z 716.1 (M+H)+.
ステップ2:C163の調製 C162(1023mg、1.42mmol)を無水ジメチルホルムアミド(15mL)に溶かした周囲温度の溶液を、ヨウ化ナトリウム(21.4mg、0.14mmol)およびアジ化ナトリウム(278mg、4.28mmol)で処理した。得られる混合物を60℃で2.5時間撹拌した。混合物を周囲温度に冷却し、酢酸エチルおよび水で希釈した。相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。有機抽出物を合わせて水で3回、ブラインで1回洗浄した。得られる溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾燥した。n−ヘプタン−酢酸エチル勾配を用いたシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、C163がオフホワイト色の固体として得られた。収率:524.7mg、0.89mmol、62.6%。LCMS m/z 587.0 (M+H)+.
ステップ3:C164の調製 C163(524mg、0.89mmol)をテトラヒドロフラン(8mL)およびメタノール(1mL)に溶かした周囲温度の溶液を、トリフェニルホスフィン(258mg、0.98mmol)で処理した。得られる混合物を周囲温度で終夜撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、定量的な変換を想定して、粗製のC164を精製せずに直接使用した。
ステップ4:C165の調製 C26−メシレート(503mg、1.16mmol)の無水テトラヒドロフラン/ジクロロメタン(1:1、3mL)中の周囲温度の懸濁液を、トリエチルアミン(181mg、1.79mmol)の滴下によって処理した。得られる溶液を、N,N’−カルボニルジイミダゾール(202mg、1.21mmol)の無水テトラヒドロフラン(3mL)溶液に20分かけて滴下添加した。得られる混合物を周囲温度で2時間撹拌した。反応混合物をC164(534mg、0.89mmol)で処理し、混合物を周囲温度で終夜撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して粘稠な残渣を得た。残渣を酢酸エチルと水とに分配し、層を分離した。水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて水で洗浄し、真空中でシリカゲルで濃縮した。塩化メチレン−メタノール勾配を用いたシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、不純な表題化合物が得られた。n−ヘプタン−酢酸エチル勾配を用いたシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、不純な表題化合物が得られる。n−ヘプタン−エタノール勾配を用いたSepax 2−Ethyl Pyridine 250×4.6 5μでのHPLCクロマトグラフィーによって、C165がオフホワイト色の固体として得られた。収率:171.8mg、0.19mmol、20.8%。MS m/z 921.5 (M-H)-.
ステップ5〜6:C166の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C165をC166に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C166を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.23 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.44-7.36 (br s, 2H),
7.19-7.13 (m, 1H), 6.83 (s, 1H), 6.32-6.23 (m, 1H), 5.13 (dd, J=8.8, 5.8
Hz, 1H), 4.24 (d, J=4.9 Hz, 2H), 3.93-3.89 (m, 1H), 3.75-3.69 (m, 1H),
3.19-3.14 (m, 1H), 1.40 (s, 3H), 1.39 (s, 3H). MS m/z 665.3 (M-H)-.
(実施例30)
経路1
1−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)シクロブタンカルボン酸(C178)
Figure 2013544276
ステップ1:C168の調製 C167(15.75、225mmol)およびシアン化ナトリウム(14.3g、292mmol)を水(50mL)に溶かした溶液を、2℃に冷却し、亜硫酸水素ナトリウム(30.3g)を30mLの水に溶かした溶液を滴下して処理した。反応生成物を室温に温め、1.5時間撹拌した。有機層と水層とを分離し、水層をエーテル(2×50mL)で逆抽出した。エーテル抽出物を合わせて元の反応有機層と一緒にし、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、C168を透明な油状物として得た。収率: 17.8 g, 183.3 mmol, 82%. 1H NMR (400 MHz,
CHCl3-d) δ 3.35-3.22 (m, 1H), 2.68-2.58 (m,
2H), 2.38-2.25 (m, 2H), 2.00-1.88 (m, 2H).
ステップ2:C169の調製 C168(17.8g、160mmol)を濃塩酸水溶液に溶かした溶液を、2.5時間還流させた。溶媒を除去して粗材料を得、これをジクロロメタン(4×40mL)での摩砕によって精製して、C169を有色油状物として得たが、これは静置すると凝固した。収率: 18.75 g, 161.5 mmol, 99%. 1H NMR (400 MHz, CHCl3-d)
δ 2.63-2.53 (m, 2H), 2.38-2.28 (m, 2H), 2.05-1.87 (m,
2H).
ステップ3:C170の調製 C169(18.75g、161.5mmol)、炭酸カリウム(29.0g、210mmol)、および臭化ベンジル(30.4g、178mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(300mL)に溶かした溶液を、室温で25時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテル(500mL)および水(750mL)で希釈した。層を分離し、水層をエーテル(3×200mL)で逆抽出し、有機層を合わせて水(3×500mL)に続いてブライン(500mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、C170を淡黄色の油状物として得た(33.82g、161.5mmol、100%)。1H NMR (400 MHz, CHCl3-d) δ 7.41-7.28 (m, 5H), 5.26 (s, 2H), 3.40 (bs, 1H), 2.55-2.47 (m, 2H),
2.35-2.26 (m, 2H), 1.98-1.81 (m, 2H).
ステップ4:C171の調製 C170(19.5g、83mmol)、フェノキシジフェニルホスフィン(25.2g、90.6mmol)、およびN−ヒドロキシフタルイミド(16.0g、98.1mmol)を無水テトラヒドロフランに溶かした溶液を、2℃に冷却し、アゾジカルボン酸ジエチル(40.0g、92mmol)のトルエン(42mL)溶液を滴下して処理した。反応混合物を室温に温め、16時間撹拌した。真空中で溶媒を除去して粗材料(89g)を得、これを、26.0g、110mmolのC170を使用して同じようにして調製した前回分と合わせた。合わせた粗材料を、トルエン/酢酸エチル勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、C171を得た。収率: 29.86 g, 84.99 mmol, 43%. LCMS m/z 352.2 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CHCl3-d) δ
7.83-7.80 (m, 2H), 7.76-7.72 (m, 2H), 7.42-7.29 (m, 5H), 5.26 (s, 2H),
2.60-2.54 (m, 2H), 2.08-1.97 (m, 2H), 1.79-1.69 (m, 2H).
ステップ5:C172の調製 C171(31.7g、90.1mmol)のジクロロメタン(200mL)溶液を、氷浴で2℃に冷却した。これにヒドラジン一水和物(5.2mL)を滴下添加した。反応生成物を周囲温度に温め、4時間撹拌した。濾過して沈殿物を除去し、固体をジクロロメタン(3×33mL)ですすいだ。固体がC171とC172の混合物を含んでいたことが明らかになったので、混合物をジクロロメタン(200mL)に溶かし、追加のヒドラジン一水和物(3.5mL)で処理した。周囲温度で1時間撹拌した後、濾過して固体を除去し、ジクロロメタンですすぎ、濾液を真空中で濃縮して、C172を得た。収率:20.7g、104%。
ステップ6:C173の調製 C172(19.94g、90.1mmol)およびC147(25.80g、94.8mmol)を無水メタノール(300mL)に溶かした溶液を、室温で12時間撹拌した。真空中(17トル、40℃)でメタノールを除去して、粗材料(45.75g)をオフホワイト色の固体として得た。粗材料を、メタノールとジクロロメタンの勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、C173を白色の固体として得た。収率: 19.50 g, 41.0 mmol, 46%. LCMS m/z 476.1 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.80
(s, 1H), 7.37-7.24 (m, 6H), 5.18 (s, 2H), 2.54-2.45 (m, 2H), 2.31-2.19 (m, 2H),
1.97-1.76 (m, 2H), 1.44 (s, 9H).
ステップ7:C174の調製 C173(19.60g、41.2mmol)およびC152(12.00g、44.4mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(200mL)に溶かした溶液を、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(17.20g、45.2mmol)に続いてN,N’−ジイソプロピルエチルアミン(8.3mL、48.2mmol)で処理した。反応混合物を室温で13時間撹拌した。次いで混合物を水(1700mL)で希釈し、30分間激しく撹拌した。得られる沈殿物を濾過し、水、n−ヘプタンで洗浄し、真空乾燥して、粗材料(30.10g)を淡黄色の固体として得た。粗材料を、酢酸エチルとn−ヘプタンの勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、C174を白色の固体として得た。収率: 23.11 g, 31.8 mmol, 77%. LCMS m/z 728.2 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.81
(s, 1H), 9.28 (d, J=9.0 Hz, 1H), 8.73 (s, 1H), 7.73 (dt, J=8.5, 2.0 Hz, 2H),
7.42 (dd, J=8.5, 0.6 Hz, 2H), 7.35-7.25 (m, 5H), 7.18 (d, J=0.8 Hz, 1H), 5.29
(ddd, J=9.0, 5.3, 1.5 Hz, 1H), 5.16 (ABq, JAB=12.8 Hz, Δ AB=7.3 Hz, 2H), 4.19-4.09 (m, 2H),
4.04-3.96 (m, 1H), 2.50-2.32 (m, 2H), 2.37 (s, 3H), 2.27-2.21 (m, 2H),
1.91-1.70 (m, 2H), 1.43 (s, 9H).
ステップ8:C175の調製 C174(23.11g、31.8mmol)、ヨウ化テトラブチルアンモニウム(6.01g、16.0mmol)、およびアジ化テトラブチルアンモニウム(23.57g、80.0mmol)を無水テトラヒドロフラン(230mL)に溶かした溶液を、室温で13時間撹拌した。反応生成物を真空中で濃縮して粗製のゴム質を得、これを水/メチルtert−ブチルエーテル(1:2)溶液に溶解させた。有機層を分離し、水で洗浄し、濾過し、真空中で濃縮して粗製の白色固体を得、これを、酢酸エチルとn−ヘプタンの勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、C175を無色の固体として得た。収率: 15.84 g, 26.5 mmol, 84%. LCMS m/z 599.2 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ11.83
(s, 1H), 9.27 (d, J=8.9 Hz, 1H), 8.64 (s, 1H), 7.37-7.26 (m, 5H), 7.25 (d,
J=0.8 Hz, 1H), 5.25 (ddd, J=8.9, 5.2, 1.6 Hz, 1H), 5.18 (ABq, JAB=12.7
Hz, Δ AB=14.3 Hz,
2H), 3.90 (dt, J=9.1, 4.3 Hz, 1H), 3.62 (dd, ABXパターンの半分,
J=12.0, 4.3 Hz, 1H), 3.40 (dd, ABXパターンの半分, J=12.0, 9.1
Hz, 1H), 2.53-2.42 (m, 2H), 2.38-2.25(m, 2H), 1.95-1.75(m, 2H), 1.44 (s, 9H).
ステップ9:C176の調製 窒素中において、C175(15.84g、26.46mmol)のエタノール(280mL)溶液に、酸化白金(IV)(3.00g、13.20mmol)を入れた。混合物を水素パージし、30psi水素に加圧した。混合物を室温で3時間かき混ぜた。混合物をCeliteで濾過し、濾過ケークをエタノールですすいだ。エタノール濾液を真空中で濃縮して、C176を淡い灰色の固体として得た。収率: 14.97 g, 26.2 mmol, 99%. LCMS m/z 573.2 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.27
(s, 1H), 7.37-7.24 (m, 5H), 7.23 (s, 1H), 5.22-5.12 (m, 3H), 3.64 (q, J=5.8 Hz,
1H), 2.78 (dd, ABXパターンの半分, J=13.3, 5.8 Hz, 1H), 2.63
(dd, ABXパターンの半分, J=13.3, 6.6 Hz, 1H), 2.55-2.27 (m,
4H), 1.99-1.73(m, 2H), 1.43 (s, 9H).
ステップ10:C177の調製 実施例29のステップ4に記載の方法と類似の方法によって、C176とC26−メシレートをC177に変換した。ジクロロメタン−メタノール勾配を用いたシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、C177が灰色の固体として得られた。収率:3279mg、3.51mmol、80.3%。MS m/z 933.8 (M-H)-.
ステップ11〜12:C178の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C177をC178に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C178を得た。MS m/z 644.8 (M)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.25 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.12 (s,
1H), 7.42-7.22 (br s, 2H), 7.22-7.14 (m, 1H), 6.95 (s, 1H), 6.74 (s, 1H),
6.36-6.30 (m, 1H), 5.20 (dd, J=9.0, 5.8 Hz, 1H), 4.31 (d, J=4.7 Hz, 2H),
4.00-3.93 (m, 1H), 3.70-3.60 (m, 1H), 3.30-3.21 (m, 1H), 2.45-2.20 (m, 4H),
1.91-1.68 (m, 2H).
(実施例30)
経路2
Figure 2013544276
ステップ1:C180の調製 50Lフラスコを排気して−0.08MPa以下とし、次いで窒素で満たして常圧とした。これを3回繰り返した。温度を20〜30℃に保ちながら、フラスコに三臭化リン(4.7kg、17.4mol)およびC179(18.7kg、104.5mol)を加えた。混合物を100〜105℃に加熱した。温度を98〜107℃に保ちながら、混合物に、濃硫酸(5.1kg)で乾燥させた臭素(42.0kg、262.8mol)を加えた。加えた後、混合物を100〜105℃で撹拌した。1時間後、反応をGCによって1〜2時間毎にモニターした。シクロブタンカルボン酸の含有量が5%以下になったとき、反応が完了したとみなした。(GC分析のサンプリング方法:5mlの反応混合物を10%亜硫酸水素ナトリウム溶液中に採取し、次いでジクロロメタンで抽出する。有機相をGCによって分析した。)混合物を0〜15℃に冷却し、次いで混合物にジクロロメタン(8.1kg)を加えた。温度を20℃以下に保ちながら、混合物を10%亜硫酸水素ナトリウム溶液(8.5kg)で失活させた。混合物を30℃以下で300Lガラス内張り反応器に移した。温度を30℃以下に保ちながら、300Lガラス内張り反応器にジクロロメタン(94.5kg)および10%亜硫酸水素ナトリウム溶液(48.1kg)を加え、これを0.5時間撹拌し、0.5時間保持した後に分離した。水相を30℃以下でジクロロメタン(18.9kg)で抽出した。これを0.5時間撹拌し、0.5時間保持した後に分離した。有機相を合わせ、30℃以下にて飽和ブライン(50.5kg×2)で洗浄した。各回、0.5時間撹拌し、0.5時間保持した後に分離した。有機相を硫酸マグネシウム(6.0kg)で2〜3時間乾燥させた。混合物を、シリカゲル(5.0kg)を予め入れておいた50L真空フィルターで濾過し、その間温度は30℃以下に保った。濾液を、減圧下(−0.08MPa以下)、35℃以下で、それ以上留出物が認められなくなるまで濃縮した。ジクロロメタン(30.1kg)を加え、KF(含水量)が0.5%以下になるまで濃縮を続けて、C180を褐色がかった赤色の液体として得た。残渣重量:35.2kgの溶液(重量%によって補正して25.8kg) GCによる重量%:73.3%。GCによる純度:84.1% 重量%収率:77.2%
ステップ2:C181の調製 300Lガラス内張り反応器を排気して−0.08MPa以下とし、次いで窒素で満たして常圧とした。これを3回繰り返した。この300Lガラス内張り反応器に、C180の溶液を入れた後、tert−ブタノール(14.9kg、201.0mol)および4−ジメチルアミノピリジン(1.8kg、14.7mol)を加えた。温度を25〜40℃に保ちながら、混合物にトリエチルアミン(31.9kg、315.2mol)を滴下添加した。混合物を0〜5℃に冷却した。温度を0〜10℃に保ちながら、混合物に二炭酸ジ−tert−ブチル(40.7kg、186.5mol)を加えた。加えた後、混合物を0〜10℃で1〜2時間撹拌した。混合物を20〜30℃に加熱し、次いでこの温度で撹拌した。1時間後、反応をGCによって1〜2時間毎にモニターした。C180の含有量が3%以下になったとき、反応が完了したとみなした。(サンプリング方法:5mlの反応混合物をジクロロメタン中に採取し、3M塩酸でpHを3〜4に調整する。分離した後、有機相をGCによって分析した。)混合物を0〜15℃に冷却した。温度を15℃以下に保ちながら、混合物に4M塩酸溶液(77.2kg)を加えて、pHを3〜4に調整し、次いで混合物を15℃以下で1〜2時間撹拌した。温度を20℃以下に保ちながら、混合物をジクロロメタン(67.0kg×2)で抽出した。各抽出について、混合物を0.5時間撹拌し、0.5時間保持した後に分離した。温度を25℃以下に保ちながら、有機相を炭酸水素ナトリウム飽和溶液(51.0kg×2)で洗浄した。温度を25℃以下に保ちながら、有機相を飽和ブライン(67.6kg+67.7kg)で洗浄した。各洗浄について、混合物を0.5時間撹拌し、0.5時間保持した後に分離した。有機相に活性炭(1.3kg)を加え、20〜30℃で2〜3時間撹拌した。混合物を、シリカゲル(5.1kg)を予め入れておいた真空フィルターで濾過した。濾過ケークをジクロロメタン(12.8kg)ですすいだ。濾液を、減圧下(−0.08MPa以下)、40℃で、それ以上留出物が認められなくなるまで濃縮した。ジクロロメタン(30.2kg)を加え、KF(含水量)が0.05%以下になるまで濃縮を続けて、C181を褐色がかった赤色の液体として得た。重量:33.6kgの溶液(重量%によって補正して19.5kg) GCによる重量%:57.9% GCによる純度:68.2% 重量%収率:58.2%
ステップ3:C183aの調製 500Lガラス内張り反応器を排気して−0.08MPa以下とし、次いで窒素で満たして常圧とした。これを3回繰り返した。温度を40℃未満に保ちながら、ジメチルスルホキシド(72.0kg)およびC182(13.1kg、60.9mol)を加えた。反応生成物を10分間撹拌した後、混合物に炭酸カリウム(16.8kg、121.5mol)を加えた。混合物を42〜50℃に加熱した。温度を42〜50℃に保ちながら、混合物にC181(18.5kg)を6〜10kg/時間の速度で滴下添加した。加えた後、混合物を42〜50℃で撹拌し、HPLCによってモニターした。混合物を17時間反応させた後、追加のC181(0.3kg+0.7kg)および炭酸カリウム(16.9kg、122.3mol)を加えた。次いで、C181の含有量が1%未満になり、かつ連続したサンプル間のC182含有量の変化が1%未満となるまで、混合物を42〜50℃に保った。(サンプリング方法:2mlの混合物をメタノール中に採取し、1分間保持する。上層をHPLCによって分析した。)反応が完了した後、混合物を25〜30℃に冷却した。次いで混合物を、10〜20℃に予め冷却しておいた精製水(261.7kg)を含有する1000Lガラス内張り反応器に移した。500Lガラス内張り反応器の壁面を精製水(65.5kg)ですすぎ、洗液を1000Lガラス内張り反応器に移した。混合物を−5〜5℃に冷却した。混合物をこの温度で撹拌して結晶化し、10時間後、混合物を、濾液中のC183a重量%が0.5%以下になるまで、1〜3時間毎にサンプリングした。混合物を濾過した。濾過ケークを精製水(52.4kg×3)で洗浄した。次いで、濾過ケークを、濾過ケークの純度が90%を超えるまで、予め0〜10℃に冷却しておいたメタノール(10.3kg×2)で洗浄した。濾過ケークを、KF(含水量)が0.5%以下になるまで40〜45℃で乾燥させて、C183aをオフホワイト色の固体として得た。重量:12.5kg(重量%によって補正したもの) HPLCによる重量%:95.1% HPLCによる純度:93.4% 重量%収率:55.6%。
ステップ4:C183dの調製 500Lガラス内張り反応器を排気して−0.08MPa以下とし、次いで窒素で満たして常圧とした。これを3回繰り返した。この500Lガラス内張り反応器に、THF(92.4kg)、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(0.2kg、1.72mol)、およびC183a(12.9kg)を加えた。次いで混合物を30分間撹拌した。混合物を0〜10℃に冷却した。温度を0〜10℃に保ちながら、500L反応器に、二炭酸ジ−tert−ブチル(11.4kg、52.2mol)のTHF(45.9kg)溶液を、15〜20kg/時間の速度で滴下添加した。混合物を10〜20℃に加熱し、2時間この温度に保った。25〜30℃に到達するまで、5〜10℃/時間の速度で加熱を続けた。5時間後に開始して、混合物をサンプリングし、1〜2時間毎にHPLCによって検出した。C183aの含有量が1%以下になったとき、反応が完了したとみなした。(サンプリング方法:2mlの混合物を採取し、HPLCによって分析する。)減圧下(−0.08MPa以下)、40℃以下で、混合物を、残りが30〜40Lとなるまで濃縮し、次いで残渣をメタノール(41.5kg)で希釈した。混合物の濃縮を、残りが30〜40Lとなるまで、減圧下(−0.08MPa以下)、40℃以下で続け、次いで残渣を、THFの含有量が5%以下になるまで、メタノール(30.7kg)で希釈して、C183bとC183cの混合物を得た。混合物にメタノール(81.5kg)を加え、混合物を25℃未満に冷却した。温度を25℃以下に保ちながら、500L反応器に、2%水酸化リチウム水溶液(88.3kg、3686mol)を15〜20kg/時間の速度で滴下添加した。混合物を52〜60℃に加熱し、52〜60℃で4時間撹拌した。混合物をサンプリングし、1〜2時間毎にHPLCによって検出した。C183bとC183cの含有量が3%以下になり、かつ連続するサンプル間のC183bとC183cの含有量の変化が0.5%以下になったとき、反応が完了したとみなした。混合物を15〜25℃に冷却した。温度を10〜20℃に保ちながら、混合物のpHを1M塩酸溶液(33.3kg)で7〜8に調整した。減圧下(−0.08MPa以下)、45℃以下で、メタノールの含有量が20%未満となるまで、混合物を濃縮した。混合物を、インラインの流体フィルターを介して1000Lガラス内張り反応器に移した。温度を10〜20℃に保ちながら、混合物のpHを1M塩酸溶液(38.3kg)で3.5〜4.5に調整した。混合物を0〜5℃に冷却し、この温度に保って結晶化した。8時間後に開始して、母液中のC183dの重量%が0.1%以下となり、または2つの連続したサンプル間の母液中のC183dの重量%の変化が0.05%未満となるまで、混合物を1〜2時間毎にサンプリングした。混合物を濾過した。濾過ケークを精製水(19.4kg×2)および石油エーテル(19.4kg×2)で洗浄した。濾過ケークを無水エタノール(8.1kg)中に加え、次いで混合物を65±5℃に加熱し、0.5時間保った。混合物に65±5℃で精製水(10.1kg)を加えた。加えた後、混合物を10〜20℃に冷却し、この温度で1時間撹拌した。濾過した後、無水エタノール(0.7kg)と精製水(1.3kg)の混合溶媒ですすぐと、濾過ケークが得られ、これを、乾燥室にて、KF(含水量)が0.5%以下になるまで40〜45℃で乾燥させて、C183dを淡黄色の固体として得た。重量:8.8kg収率: 57.1% 純度: 98.1%. 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.83 (br. s.,
1 H) 11.44 - 12.00 (br. s, 1 H) 7.36 (s, 1 H) 2.40 - 2.46 (m, 2 H) 2.15 - 2.26
(m, 2 H) 1.71 - 1.95 (m, 2 H) 1.45 (s, 9 H) 1.38 (s, 9 H). マススペクトル m/z 442.6/386.6/330.3 (M+1).
ステップ5:C184の調製 C183(100g、226.5mmol)およびN−ヒドロキシスクシンイミド(31.1g、269.8mmol)を塩化メチレン(1000mL)に溶かした5℃の溶液を、ジイソプロピルカルボジイミド(41mL、261.7mmol)で5分かけて処理した。混合物を5℃で15分間撹拌し、次いで撹拌しながら1.5時間周囲温度に温めた。混合物をCeliteパッドで濾過し、塩化メチレン(400mL)で2回すすいだ。得られる溶液を回転蒸発によって濃縮して、体積を約250mLとした。溶液をメタノール(700mL)で希釈し、次いで濃縮して、体積を約700mLとした。溶液をメタノール(150mL)で希釈し、濃縮して、体積を約250mLとした。得られるスラリーを32℃にてn−ヘプタン(250mL)で処理し、この温度で30分間撹拌した。スラリーを18℃に冷却し、1時間撹拌した。沈殿物を濾過し、n−ヘプタン(150mL)で2回すすぎ、真空中で乾燥させて、C184を白色の固体として得た。収率: 119.5 g, 98%. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.06 (bs, 1H), 7.52 (s, 1H), 2.90 (s, 4H), 2.67-2.58 (m, 2H),
2.52-2.42 (m, 2H), 2.11-1.89 (m, 2H), 1.53 (s, 9H), 1.44 (s, 9H).
ステップ6:C185の調製 C101(213.7g、101.9mmol、TFA塩、活性28%、計算値、Celite上)、C184(54.9g、101.9mmol)、および分子ふるい(120.5g、3A型)のアセトニトリル(843.7mL)中の混合物を、周囲温度にてN,N−ジメチル−4−ピリジンアミン(31.1g、254.7mmol)で処理した。混合物を38℃に加熱し、3時間撹拌した。混合物を周囲温度に冷却し、クエン酸(10重量%水溶液、120.5mL)に続いて水(397.7mL)で処理した。混合物を濃縮して、体積を約250mLとした。混合物に酢酸エチル(854.8mL)を加え、得られるスラリーを周囲温度で15分間撹拌した。混合物を濾過し、湿ったケークを酢酸エチル(397.7mL)および水(150.7mL)で洗浄し、この洗浄を1回繰り返した。相を分離し、有機層をクエン酸(10重量%水溶液、602.6mL)で洗浄し、次いで塩化ナトリウム(水溶液、10重量%、371.2mL)で2回洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過した。濾過ケークを酢酸エチル(198.9mL)で2回すすいだ。濾液を合わせ、濃縮して、体積を約300mLとした。溶液を、ヘプタンの撹拌溶液(1390mL)に添加漏斗で30分かけて加えた。混合物を周囲温度で30分間撹拌した。混合物を濾過し、湿ったケークをヘプタン/酢酸エチル(4:1、391.7mL)で2回洗浄した。湿ったケークを真空中で乾燥させた。シリカゲル上でジクロロメタンおよびメタノールを使用するクロマトグラフィーによって、C185が固体として得られた。収率:27.93g、31.0mmol、30.4%。LCMS m/z 901.5 (M+H)+.
ステップ7〜8:C178の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C185をC178に変換した。C178を、0.1%のギ酸を含有する水−アセトニトリルの勾配を用いたC−18カラムでの逆相クロマトグラフィーによって精製した。
(実施例31)
(2S)−2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−4−メチルペンタン酸(C190)
Figure 2013544276

ステップ1:C187の調製 C186(Shin,I.ら、Journal of Organic Chemistry 2000、65、7667〜7675に記載のとおりに調製したもの)(1.59g、4.33mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶かした0℃の溶液を、ヒドラジン一水和物(210μL、4.33mmol)で処理した。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌すると、白色の沈殿物が形成した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、濾過し、濾液を真空中で濃縮して、ベンジル(2S)−2−(アミノオキシ)−4−メチルペンタノエートを白色の固体として得た。この固体をメタノールに溶解させ、C147(1.24g、4.54mmol)で処理し、反応混合物を周囲温度で終夜撹拌した。反応混合物をシリカゲルに真空中で蒸着した。n−ヘプタン−酢酸エチル(75%の酢酸エチル)に続いてジクロロメタン−メタノール勾配(1%〜15%のメタノール)を使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、C187が黄褐色の泡沫として得られた。収率:801mg、1.62mmol、36%。LCMS m/z 492.1 (M+H)+.
ステップ2:C188の調製 C187(800mg、1.62mmol)のジクロロメタン(5.0mL)溶液を、1−ヒドロキシ−スクシンイミド(217mg、1.88mmol)およびN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(364mmol、1.76mmol)で処理した。形成した白色の沈殿物および反応混合物を周囲温度で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、固体をジクロロメタンですすいだ。濾液を真空中で濃縮し、得られる残渣を、n−ヘプタン−酢酸エチル(75%の酢酸エチル)を使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、C188を黄色の泡沫として得た。収率: 458 mg, 0.778 mmol, 48%. 1H NMR (400 MHz, CDCl3)
δ 7.53 (s, 1H), 7.33-7.25 (m, 5H), 5.15 (ABq, JAB=12.3
Hz, Δ AB = 34.15 Hz,
2H), 4.99 (dd, J=9.5, 3.9 Hz, 1H), 2.87 (br s, 4H), 1.97-1.83 (m, 2H),
1.72-1.63 (m, 1H), 1.53 (s, 9H), 0.95-0.91 (dd, J=6.2, 3.9 Hz, 6H).
ステップ3:C189の調製 C101(461mg、0.78mmol)、C188(458mg、0.78mmol)、およびCelite(2g)の無水アセトニトリル(5.8mL)中の混合物を、周囲温度にてトリエチルアミン(224μL、1.56mmol)で処理した。混合物を40℃に加熱し、終夜撹拌した。混合物を周囲温度に冷却し、撹拌フラスコの水中へと濾過した。得られる沈殿物を濾過し、水に続いてn−ヘプタンで洗浄した。固体を真空中で乾燥させて恒量とした。塩化メチレン−メタノール勾配を使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、C189が固体として得られた。収率:384.7mg、0.40mmol、51.9%。LCMS m/z 951.5 (M+H)+.
ステップ4〜5:C190の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C189をC190に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C190を得た。MS m/z 660.8 M)+ . 1H NMR (400
MHz, DMSO-d6) δ 9.25 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.92
(s, 1H), 7.30-7.20 (br s, 2H), 7.03-6.95 (m, 1H), 6.81 (s, 1H), 6.74 (s, 1H),
6.22-6.16 (m, 1H), 5.12 (dd, J=8.6, 5.6 Hz, 1H), 4.48 (dd, J=9.0, 5.1 Hz, 1H),
4.22 (d, J=4.7 Hz, 2H), 3.89-3.96 (m, 1H), 3.56-3.52 (m, 1H), 3.27-3.22 (m,
1H), 1.76-1.64 (m, 2H), 1.49-1.42 (m, 1H), 0.79-0.84 (m, 6H).
(実施例32)
(2S)−2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−3−フェニルプロパン酸(C191)
Figure 2013544276
C191は、D−フェニルアラニンを出発材料として用いることを除き、実施例31に記載の方法と類似の方法によって調製した。クロマトグラフィー方法Aにより、C191を得た。MS m/z 694.8 (M)+. 1H NMR (400
MHz, DMSO-d6) δ 9.25 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.99
(s, 1H), 7.30-7.12 (m, 6H), 7.10-7.04 (m, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.76 (s, 1H),
6.31-6.24 (m, 1H), 5.17 (dd, J=8.8, 5.8 Hz, 1H), 4.73-4.61 (m, 1H), 4.20-4.29
(m, 2H), 3.91-3.99 (m, 1H), 3.63-3.57 (m, 1H), 3.30-3.24 (m, 1H), 3.10-2.98 (m,
2H).
(実施例33)
2−({[(1Z)−1−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C199)
Figure 2013544276

ステップ1:C193の調製 C192(Biorg.Med.Chem.2007、15、6716〜6732に記載のとおりに調製したもの)(2.65g、6.15mmol)のジクロロメタン(48mL)溶液を、N−ヒドロキシスクシンイミド(0.82g、6.76mmol)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.37g、6.46mmol)を加え、得られる混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温に温め、さらに3時間撹拌した。反応混合物をCeliteで濾過し、濾液を真空中で濃縮して、C193を無色の固体として得た。収率: 3.24 g, 6.15 mmol, 100%. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 12.75 (s, 1H), 2.88-2.77 (m, 4H), 1.49 (s, 6H), 1.48
(s, 9H), 1.34 (s, 9H).
ステップ2:C194の調製 C193(3.24g、6.14mmol)およびC3(0.86g、7.37mmol)のエタノール/トルエン(25:3、90mL)溶液を40℃で10mLに濃縮した。6時間後、溶媒を除去し、粗材料を10時間真空中に保持し、所望の生成物を酢酸エチル/テトラヒドロフラン(1:1、80mL)で処理し、溶液を飽和炭酸水素ナトリウム(50mL)上に注いだ。水層を分離し、追加の酢酸エチル/テトラヒドロフラン(1:1、50mL)で逆抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗材料(3.00g)を得、これを、酢酸エチル/ヘプタン勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、C194を無色の固体として得た。収率:1.34g、2.5mmol、45%。LCMS m/z 529.1 (M+H)+.
ステップ3:C195の調製 窒素中において、C194(1.34g、2.5mmol)の無水ピリジン(4.4mL)溶液を2℃に冷却し、塩化4−メチルベンゼンスルホニル(1.23g、6.3mmol)で処理した。反応容器のまわりに氷を当て、撹拌せずに19時間8℃の冷蔵庫に入れた。反応生成物を0℃に冷却し、10%クエン酸水溶液(0.7mL)で失活させ、酢酸エチル(25mL)で希釈した。反応混合物を2N HCl(2×25mL)、1N HCl(2×25mL)、水(1×25mL)、およびブライン(1×25mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗材料を得、これを、酢酸エチル/ヘプタン勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、C195を無色の固体として得た。収率: 1.51 g, 2.2 mmol, 87%. LCMS m/z 683.2 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.62
(s, 1H), 9.24 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.77 (s, 1H), 7.76 (dt, J=8.4, 2.0 Hz, 2H),
7.46 (dd, J=8.4, 0.6 Hz, 2H), 5.28-5.23 (m, 1H), 4.20- 3.97 (m, 2H), 2.41 (s,
3H), 1.47 (s, 9H), 1.36 (s, 3H), 1.34 (s, 9H), 1.33 (s, 3H).
ステップ4:C196の調製 窒素中において、C195(1.50g、2.0mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(9.2mL)溶液を、アジ化ナトリウム(0.41g、6.3mmol)で処理した。反応混合物を60℃で5時間撹拌した後、室温に冷却し、酢酸エチル/水(2:1、150mL)で希釈した。水層を酢酸エチル(2×25mL)で逆抽出した。有機層を合わせて水(3×25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗材料(1.12g)を得、これを、酢酸エチル/ヘプタン勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、C196を無色の固体として得た。収率:0.78g、1.4mmol、71%。LCMS m/z 554.2 (M+H)+.
ステップ5:C197の調製 窒素中において、C196(0.78g、1.41mmol)のエタノール(80mL)溶液に、酸化白金(IV)(0.16g、0.71mmol)を入れた。混合物を水素パージし、30psi水素に加圧した。混合物を室温で3時間かき混ぜた。混合物をCeliteで濾過し、濾過ケークをエタノールですすいだ。濾液を濃縮して、C197を淡い灰色の固体として得た。収率:0.74g、1.4mmol、100%。LCMS m/z 528.2 (M+H)+. HPLC保持時間3.199分、Zorbax SB−CN(StableBond Analytical)カラム(4.6×150mm、5.0μm)、流量2.8mL/分、検出UV210nm、230nm、および254nm、移動相:溶媒A=水中のリン酸(0.2%)、溶媒B=アセトニトリル(100%)、勾配溶出:0〜8.00分は溶媒A(90%)および溶媒B(10%)、8.00〜9.00分は溶媒A(10%)および溶媒B(90%)、9.00〜10.00分は溶媒A(95%)および溶媒B(5%)、合計実施時間10分。
ステップ6:C198の調製 C26−メシレート(1.0g、2.3mmol)およびN,N’−カルボニルジイミダゾール(0.43g、2.6mmol)を無水THF(20mL)に溶かした溶液を、0℃に冷却し、トリエチルアミン(0.7mL、4.7mmol)を滴下して処理し、0℃で5分間撹拌した。反応混合物を室温に温め、C197(0.74g、1.3mmol)の無水テトラヒドロフラン(10mL)溶液で処理し、16.5時間撹拌した後、酢酸エチル(100mL)で希釈した。反応混合物を水(50mL)で失活させ、有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗材料を得、これを、2−プロパノール/酢酸エチル勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、C198を無色の固体として得た。収率:0.51g、0.57mmol、46%。LCMS m/z 890.4 (M+H)+.
ステップ7〜8:C199の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C198をC199に変換した。クロマトグラフィー方法Bにより、C199を得た。LCMS m/z 634.0 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.30 (d, J=8.4 Hz, 1H), 8.17 (bs,
2H), 8.14 (s, 1H), 7.22-7.14 (m, 1H), 6.98 (s, 1H), 6.32-6.25 (m, 1H), 5.14
(dd, J=8.4, 5.7 Hz, 1H), 4.31 (d, J=4.9 Hz, 2H), 3.95-3.89 (m, 1H), 3.61-3.52
(m, 1H), 3.28-3.18 (m, 1H), 1.39 (s, 3H), 1.38 (s, 3H).
(実施例34)
(2S)−2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−5−クロロ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)プロパン酸(C200)
Figure 2013544276
C200は、実施例33に記載の方法と類似の方法によって調製した。クロマトグラフィー方法Bにより、C200を得た。LCMS m/z 651.3 (M-H)-. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.31 (d, J=8.6 Hz, 1H), 8.13 (s,
1H), 7.39 (bs, 2H), 7.26-7.18 (m, 1H), 6.96 (s, 1H), 6.37-6.33 (m, 1H), 5.14
(dd, J=8.6, 5.1 Hz, 1H), 4.60 (q, J=7.0 Hz, 1H), 4.30 (d, J=4.9 Hz, 2H),
3.95-3.90 (m, 1H), 3.75-3.67 (m, 1H), 3.17-3.08 (m, 1H), 1.35 (d, J=7.0 Hz,
3H).
(実施例35)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[(5−ヒドロキシ−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)カルボニル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C204)
Figure 2013544276
ステップ1:C201の調製 三口丸底に入った、C22(50.0g、215mmol)および2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−1−オキシル(2.40mL、15.1mmol)をアセトニトリル(850mL)に溶かした20℃の溶液を、0.67Mリン酸ナトリウム緩衝液(0.67Mリン酸二水素ナトリウムと0.67Mリン酸水素ナトリウムの1:1混合物600mL=pH6.7)で処理した。80%の亜塩素酸ナトリウム(48.7g)を水(180mL)に溶解させることにより、亜塩素酸ナトリウムの溶液を調製し、漂白剤(5.25%次亜塩素酸ナトリウム、4.31mmol、6.10mL)を水(100mL)中で希釈することにより、希次亜塩素酸ナトリウム溶液を調製した。反応混合物を35℃に加熱し、希亜塩素酸ナトリウムおよび希漂白剤溶液を添加漏斗で1回に10%ずつ20分かけて加えた。加え終えた後、反応生成物を周囲温度に冷却し、水(150mL)で希釈した。2.0N水酸化ナトリウム(約100mL)を加えてpHを8.0に調整した。温度を20℃未満に保ちながら、混合物を亜硫酸ナトリウム溶液(水800mL中54.0g)中に注いだ。30分後、混合物をメチルtert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を廃棄し、水層を2.0N塩酸(約200mL)でpH=2に酸性化すると、白色の沈殿物が得られた。沈殿物を濾過によって収集して、C201を白色の固体として得た。収率: 39.8 g, 161 mmol, 75%. LCMS m/z 247.3 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6 ) δ 8.31 (s, 1H),
7.42-7.31 (m, 5H), 6.87 (s, 1H), 4.95 (s, 2H).
ステップ2:C202の調製 C202は、WO2008/116301の実施例22、66ページにあるとおりに調製した。収率: 1.22 g, 4.69 mmol, 57.7%. 1H NMR (400 MHz,
CD3OD) δ 8.02 (s, 1H), 7.48-7.44 (m, 2H),
7.39-7.31 (m, 3H), 7.18 (s, 1H), 4.86 (s, 2H), 4.07 (s, 3H).
ステップ3:C203の調製 C9(750mg、1.42mmol)およびC202(425mg、1.64mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶かした溶液を、N−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(1.12g、2.85mmol)および炭酸水素ナトリウム(301mg、2.85mmol)で処理した。得られる混合物を周囲温度で終夜撹拌した。混合物を水(40mL)で希釈し、周囲温度で15分間撹拌した。得られる沈殿物を濾過し、水で2回、ヘプタンで1回洗浄した。湿ったケークを真空中で乾燥させて、粗製の固体を得た。ジクロロメタン−メタノール勾配を使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、C203が固体として得られた。収率:817.5mg、1.06mmol、74.8%。LCMS m/z 768.3 (M+H)+.
ステップ4〜5:C204の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C203をC204に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C204を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.33 (d, J=8.2 Hz, 1H), 8.88-8.80 (m, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.32 (br
s, 2H), 7.15 (s, 1H), 6.73 (s, 1H), 5.18 (dd, J=8.2, 5.6 Hz, 1H), 4.24-4.19 (m,
1H), 3.90 (s, 3H), 3.63-3.48 (m, 2H), 1.41 (s, 3H), 1.38 (s, 3H).
LCMS m/z 600.3 (M-H)-.
(実施例36)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({N−[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)カルボニル]グリシル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C208)
Figure 2013544276
ステップ1:C205の調製 C39(315mg、0.90mmol)およびトリエチルアミン(318mg、3.14mmol)をジクロロメタン(7mL)に溶かした溶液を、グリシン酸tert−ブチル(141mg、1.08mmol)およびN−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(375mg、0.99mmol)で処理した。反応混合物を周囲温度で72時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。有機層を分離し、真空中で濃縮して、橙色の油状物を得た。ジクロロメタン−メタノール勾配(0〜10%のメタノール)を使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、C205が橙色の油状物として得られた。収率は、定量的であると推定され、生成物をそれ以上精製せずに使用した。LCMS m/z 465.1 (M+1)+.
ステップ2:C206の調製 粗製のC205(417mg、0.89mmol)を96%のギ酸(9mL)に溶解させた。反応混合物を周囲温度で3時間、50℃で2.5時間、次いで周囲温度で終夜撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、次いで水および酢酸エチルに溶解させた。pHが約9に達するまで炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を加えた。水層を分離し、塩酸で酸性化し、次いでジクロロメタンで抽出した。有機層を真空中で濃縮して、C206を白色の固体として得た。収率:390mg、0.95mmol、106%。LCMS m/z 409.0 (M+1)+.
ステップ3:C207の調製 C206(300mg、0.735mmol)およびトリエチルアミン(260mg、2.57mmol)をジクロロメタン(5.6mL)に溶かした溶液を、C9(464mg、0.882mmol)、次いでN−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(364mg、0.956mmol)で処理した。反応混合物を周囲温度で3時間撹拌し、次いで炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で失活させた。有機層を分離し、水層をジクロロメタンで2回抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、暗色の泡沫を得た。水、メタノール、0.1%ギ酸の勾配を用いたPhenomenex Max−RP 150×21.2mm 5μカラムを使用する逆相クロマトグラフィーによって、C207が白色の固体として得られた。収率: 200 mg, 0.22 mmol, 30%. LCMS m/z 917.3 (M+1)+. 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.80 (br s, 1H),
9.33 (d, J=8.6 Hz, 1H), 9.09 (t, J=5.6 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.04 (s, 1H),
7.97 (t, J=5.3 Hz, 1H), 7.31-7.51 (m, 10H), 7.27 (s, 1H), 6.27 (s, 1H), 5.32
(s, 2H), 5.19 (dd, J=7.9, 4.8 Hz, 1H), 5.01 (s, 2H), 3.75 - 3.97 (m, 3H), 3.36
- 3.44 (m, 1H), 3.17 - 3.28 (m, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.42 (s, 3H), 1.38 (s, 9H),
1.37 (s, 3H).
ステップ4〜5:C208の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C207をC208に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C208を得た。LCMS m/z 660.7 (M+1)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 11.64 (t, J=5.3 Hz, 1H),
9.28 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.80-7.75 (m, 1H), 7.51 (s, 1H), 6.87 (s,
1H), 5.15 (dd, J=8.6, 5.6 Hz, 1H), 4.02-3.95 (m, 1H), 3.95-3.83 (m, 2H), 3.59-3.50
(m, 1H), 3.35-3.26 (m, 1H), 1.44 (s, 3H), 1.42 (s, 3H).
(実施例37)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−{[({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]アミノ}スルホニル)アミノ]メチル}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C211)
Figure 2013544276

ステップ1:C209の調製 イソシアン酸クロロスルホニル(0.41g、2.9mmol)の無水ジクロロメタン(4mL)溶液を、氷浴で冷却し、tert−ブタノール(0.48mL、5.0mmol)をゆっくりと加えて処理した。別個のフラスコにおいて、C9(1.28g、2.43mmol)およびトリエチルアミン(0.30g、0.42mL、2.9mmol)を無水ジクロロメタン(6mL)に溶解させ、氷浴で冷却し、次いで、温度を5℃未満に保ちながら第1の溶液をゆっくりと加えて処理した。反応混合物を周囲温度に温め、4時間撹拌した。反応混合物を水(2×5mL)およびブライン(2×5mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、ジクロロメタン中の5%メタノールで溶離するシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、C209を無色の泡沫として得た。収率: 1.28 g, 2.06 mmol, 75%. LCMS m/z 706.2 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm
11.69 (br s, 1H), 10.85 (s, 1H), 9.22 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.63 (t,
J=5.8 Hz, 1H), 7.20 (d, J=0.6 Hz, 1H), 5.17 (ddd, J=9.2, 5.5, 1.2 Hz, 1H),
3.88-3.81 (m, 1H), 3.15-2.98 (m, 2H), 1.43 (s, 9 H), 1.40 (br s, 3 H), 1.39 (s,
9 H), 1.37 (br s, 3 H), 1.36 (s, 9 H).
ステップ2:C210の調製 C209(0.706g、1.0mmol)、C19(0.34g、1.0mmol)、およびトリフェニルホスフィン(265mg、1.01mmol)の無水THF(6mL)中の混合物を、0℃に冷却し、温度を5℃未満に保ちながらジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.215g、0.211mL、1.06mmol)で処理した。反応混合物を0〜5℃で1時間、次いで周囲温度で2時間撹拌した。反応生成物を真空中で濃縮し、残渣を、酢酸エチル中50%ヘプタンから100%酢酸エチルの勾配で溶離させるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製した。生成物を酢酸エチル中10%メタノールで溶離させて、C210を無色の泡沫として得た。収率: 0.55 g, 0.53 mmol, 53%. LCMS m/z 1025.3 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CD2Cl2) δ 9.27-9.19 (m, 1H), 8.42 (d, J=5.7 Hz, 1H), 7.52-7.29 (m, 12H), 7.12
(s, 1H), 7.02-6.94 (m, 1H), 6.16 (s, 1H), 5.23 (t, J=5.5 Hz, 1H), 5.10 (d,
J=4.5 Hz, 2H), 4.95 (s, 2H), 4.72 (s, 2H), 4.00-3.93 (m, 1H), 3.40-3.32 (m,
1H), 3.28-3.19 (m, 1H), 1.55 (s, 6H), 1.54-1.51 (m, 9H), 1.50 (s, 9H), 1.43 (s,
9H).
ステップ3〜4:C211の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C210をC211に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C211を得た。LCMS m/z 667.3 (M-1)-. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ ppm 9.25 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.14
(s, 1H), 7.90-7.84 (m, 1H), 7.20 (m, 1H), 6.85-6.79 (m, 1H), 6.77 (s, 1H), 5.21
(dd, J=8.8, 5.6 Hz, 1H),
4.29 (d, J=5.1 Hz, 2H), 4.20-4.12 (m, 1H),
3.43-3.34 (m, 1H), 3.27-3.17 (m, 1H), 1.41 (s, 6H).
(実施例38)
2−(5−{[({[(2R,3S)−3−{[(2Z)−2−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ]イミノ}アセチル]アミノ}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−2−イル]メチル}カルバモイル)オキシ]メチル}イソオキサゾール−3−イル)−1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジニウム(C214)
Figure 2013544276
ステップ1:C212の調製 C43(500mg、1.16mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)および水(1mL)中の0℃の懸濁液を、水素化ホウ素ナトリウム(67mg、1.73mmol)で処理した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応生成物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、有機層を飽和塩化アンモニウム(10mL)、水(10mL)、およびブライン(10mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮して、C212を白色の固体として得た。収率: 392 mg, 0.969 mmol, 84%. LCMS m/z 405.1 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm
8.25 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.28 - 7.46 (m, 10H), 7.23 (s, 1H), 5.68 (t, J=6.1
Hz, 1H), 5.27 (s, 2H), 5.24 (s, 2H), 4.61 (d, J=6.1 Hz, 2H).
ステップ2:C213の調製 C212(387mg、0.957mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)懸濁液を、(ジイミダゾール−1−イル)ケトン(155mg、0.957mmol)で処理した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応生成物にC9(504mg、0.957mmol)を加えた。反応生成物を56時間撹拌した。反応生成物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、有機層を水(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮して、粗材料を固体として得た。粗材料をシリカゲル(ヘプタン、酢酸エチル、2−プロパノール)で精製して、C213を白色の固体として得た。収率: 370 mg, 0.387 mmol, 40%. LCMS m/z 957.5 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.29
(d, J=8.6 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.29
- 7.45 (m, 10H), 7.23 (s, 1H), 6.98 (br s, 1H), 5.27 (s, 2H), 5.24 (s, 2H),
5.21 (s, 2H), 5.10 - 5.17 (m, 1H), 3.75 - 3.83 (m, 1H), 3.22 - 3.27 (m, 1H),
3.09 - 3.21 (m, 1H), 1.43 (s, 9H), 1.39 (s, 6H), 1.35 (s, 9H).
ステップ3〜4:C214の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C213をC214に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C213を得た。LCMS m/z 701.3 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ ppm 9.27 (d, J=8.6 Hz, 1H), 8.04
(s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.23 (s, 1H), 6.89-6.85 (m, 1H), 6.75 (s, 1H), 5.20 (s,
2H), 5.14 (dd, J=8.5, 5.6 Hz, 1H), 3.94 - 4.02 (m, 1H), 3.35 - 3.45 (m, 2H),
1.40(s, 3H), 1.39 (s, 3H).
(実施例39)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[4−({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]アミノ}スルホニル)ベンゾイル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C217)
Figure 2013544276
ステップ1:C215の調製 C26−メシレート(5.77g、メタンスルホン酸を1.5当量と推定して12mmol)を20分間ジクロロメタン(50ml)中でスラリー化し、次いでスラリーに20%リン酸三カリウム(水150ml中35.7g、溶液15ml)を加えた。混合物を30分間撹拌し、層を分離し、有機層を真空中で濃縮した。残存する材料をアセトニトリル(20ml)に溶解させた。溶液に水(20ml)、炭酸水素ナトリウム(3.4g、40mmol)、および4−(クロロスルホニル)−安息香酸(2.3g、10mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で10時間撹拌し、次いで、反応フラスコの底の油性残渣からデカントした。ロータリーエバポレーターを使用してアセトニトリルを除去し、残りの水溶液をpH1〜2に酸性化した。得られる沈殿物を濾過し、水、アセトニトリルで順次洗浄し、高真空中で乾燥させて、C215を得た。収率 3.7 g, 7.1 mmol, 71.1%. LCMS m/z 521.1 (M+1) +. 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ13.45 (brs, 1H) 8.46
(t, J=6.2 Hz, 1H) 8.04 - 8.10 (m, 2H) 7.92 (s, 1H) 7.81 - 7.85 (m, 2H) 7.30 -
7.42 (m, 10H) 5.95 (s, 1H) 5.15 (s, 2H) 4.89 - 4.94 (m, 2H) 3.87 (d, J=6.2 Hz,
2H).
ステップ2:C216の調製 C215(1.00g、1.9mmol)およびC9(1.00g、1.9mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(7.7mL)に溶かした溶液を、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.80g、2.1mmol)およびN,N’−ジイソプロピルエチルアミン(0.4mL、2.3mmol)で処理した。反応混合物を室温で7.5時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)および水(200mL)で希釈した。水層を酢酸エチル(3×100mL)で逆抽出した。有機層を合わせ、水(100mL)で洗浄し、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗材料を得、これを、2−プロパノール/酢酸エチル勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、C216を無色の固体として得た。収率: 1.34 g, 1.30 mmol, 67%. LCMS m/z 1029.6 (M+H)+. 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.74 (s,
1H), 9.41 (d, J=8.2 Hz, 1H), 8.57 (t, J=5.2 Hz, 1H), 8.45 (d, J=1.0, 1H), 8.39
(t, J=6.4 Hz, 1H), 7.99 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.94 (s, 1H), 7.81 (d, J=8.6 Hz,
2H), 7.42-7.29 (m, 10H), 7.26 (d, J=0.8 Hz, 1H), 5.95 (s, 1H), 5.19-5.12 (m,
1H), 5.16 (s, 2H), 4.94 (s, 2H), 3.97-3.90 (m, 1H), 3.86 (d, J=6.4 Hz, 2H),
3.56-3.38 (m, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.40 (s, 3H), 1.36 (s, 9H), 1.35 (s, 3H).
ステップ3〜4:C217の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C216をC217に変換した。クロマトグラフィー方法Bにより、C217を得た。LCMS m/z 773.0 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.36 (d, J=8.8 Hz, 1H),
8.64-8.57 (m, 1H), 8.50-8.44 (m, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.96 (d, J=8.4 Hz, 2H),
7.86 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.08 (s, 1H), 6.73 (s, 1H), 5.20 (dd, J=8.5, 5.9 Hz,
1H), 4.19-4.09 (m, 3H), 3.85-3.76 (m, 1H), 3.52-3.42 (m, 1H), 1.42 (s, 3H),
1.39 (s, 3H).
(実施例40)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[3−({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]アミノ}スルホニル)ベンゾイル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C218)
Figure 2013544276
C218は、実施例39に記載の方法と類似の方法によって調製した。クロマトグラフィー方法Bにより、C218を得た。LCMS m/z 773.1 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.36 (d, J=8.6 Hz, 1H), 8.65-8.58
(m, 1H), 8.57-8.51 (m, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 8.02 (d, J=7.8 Hz, 1H),
7.92 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.68 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 7.10 (s, 1H), 6.72 (s, 1H),
5.21 (dd, J=8.6, 5.8 Hz, 1H), 4.19-4.11 (m, 3H), 3.87-3.78 (m, 1H), 3.51-3.41 (m,
1H), 1.41 (s, 3H), 1.39 (s, 3H).
(実施例41)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[{[(4,6−ジヒドロキシ−3−オキソシクロヘキサ−1,4−ジエン−1−イル)メチル]アミノ}(オキソ)アセチル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C221)
Figure 2013544276
ステップ1:C219の調製 C26−メシレート(7.00g、14.6mmol)およびトリエチルアミン(4.10mL、29.1mmol)をジクロロメタン(50mL)に溶かした0℃の溶液を、クロロ(オキソ)酢酸メチル(1.78g、14.6mmol)で処理した。加えた後、白色の沈殿物が形成した。反応混合物を周囲温度で終夜撹拌した。反応混合物を水で処理し、ジクロロメタンで抽出した。水層をジクロロメタンで逆抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。懸濁液を濾過し、真空中で濃縮して、C219を黄褐色の泡沫として得た。収率: 5.96 g, 14.1 mmol, 97%. LCMS m/z 423.1 (M+H)+. 1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.74 (t, J=6.2 Hz,
1H), 7.45-7.34 (m, 3H), 7.33-7.24 (m, 7H), 7.08 (s, 1H), 6.37 (s, 1H), 5.14 (s,
2H), 4.92 (s, 2H), 4.41 (d, J=6.2 Hz, 2H), 3.82 (s, 3H).
ステップ2:C220の調製 C219(5.92g、14.0mmol)をテトラヒドロフラン−メタノール−水(2:2:1、50mL)に溶かした溶液を、水酸化リチウム一水和物(764mg、18.2mmol)で処理し、周囲温度で終夜撹拌した。反応混合物を1N塩酸水溶液でpH3に酸性化し、得られる白色固体の懸濁液を周囲温度で30分間撹拌した。固体を濾過し、水で洗浄した。残りの水を除去するために、固体をドライアイス−アセトン浴において凍結させ、凍結乾燥して、C220を白色の固体として得た。収率:4.29g、10.5mmol、75%。LCMS m/z 409.1 (M+H)+.
ステップ3〜5:C221の調製 実施例35のステップ3および実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C220をC221に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C221を得た。MS m/z 660.7 (M)+. 1H NMR (400
MHz, DMSO-d6) δ 9.44 (t, J=6.2 Hz, 1H), 9.28
(d, J=8.8 Hz, 1H), 8.79-8.76 (m, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.47-7.19 (br s, 2H), 6.88
(s, 1H), 6.72 (s, 1H), 5.18 (dd, J=8.8, 5.8 Hz, 1H), 4.45 (d, J=6.0 Hz, 2H),
4.03-3.98 (m, 1H), 3.76-3.70 (m, 1H), 3.38-3.22 (m, 1H), 1.41 (s, 3H), 1.40 (s,
3H).
(実施例42)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−{[(4−{[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]アミノ}−4−オキソブタノイル)アミノ]メチル}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C223)
Figure 2013544276
ステップ1:C222の調製 C26−メシレート(7.10g、14.8mmol)およびトリエチルアミン(4.16mL、29.6mmol)をジクロロメタン(50mL)に溶かした溶液を、コハク酸無水物(1.48g、14.8mmol)で処理し、反応生成物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を1N塩酸水溶液で処理し、ジクロロメタンで抽出した。水層をジクロロメタンで逆抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。懸濁液を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、C222を白色の固体として得た。収率: 5.80 g, 13.2 mmol, 90%. LCMS: m/z 437.1 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.70
(s, 1H), 7.51-7.35 (m, 10H), 7.14 (s, 1H), 5.52 (s, 2H), 5.24 (s, 2H), 4.47 (s,
2H), 2.65-2.60 (m, 2H), 2.58-2.53 (m, 2H).
ステップ2〜4:C223の調製 実施例35のステップ3および実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C222をC223に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C223を得た。MS m/z 688.7 (M)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.25 (d, J=8.6 Hz, 1H), 8.57 (t,
J=5.8 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.54-7.51 (m, 1H), 7.45-7.20 (br s, 2H), 6.90 (s,
1H), 6.73 (s, 1H), 5.12 (dd, J=8.6, 5.8 Hz, 1H), 4.38 (d, J=6.0, 2H), 3.98-3.94
(m, 1H), 3.55-3.48 (m, 1H), 3.31-3.25 (m, 1H), 2.46-2.40 (m, 2H), 2.34-2.27 (m,
2H), 1.39 (s, 3H), 1.38 (s, 3H).
(実施例43)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−{[(4−{[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}ベンゾイル)アミノ]メチル}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C226)
Figure 2013544276
ステップ1:C224の調製 4−(メトキシカルボニル)安息香酸(2.69g、14.9mmol)を含有するジメチルアセトアミド(25mL)に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(2.72g、16.7mmol)を加えた。得られる反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。次いで、C26−メシレート(酸当量1.5)(7.21g、15.0mmol)およびトリエチルアミン(3.14mL、22.5mmol)をジメチルアセトアミド(25mL)に溶かした溶液を滴下添加し、3.5時間撹拌を続けた。反応混合物を水(50mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム(2×50mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、濃縮して26.6gの粗生成物を得、これをジクロロメタン(50mL)に再溶解し、水(3×50mL)でさらに洗浄して残りのジメチルアセトアミドを除去して、C224を固体として得た。収率: 7.3 g, 14.6 mmol, 98%. LCMS m/z 499.2 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm
9.14 (t, J=5.7 Hz, 1H), 8.01 (q, J=8.8 Hz, 4H), 7.21 - 7.46 (m, 10H), 6.94 (s,
1H), 6.23 (s, 1H), 5.12 (s, 2H), 4.83 (s, 2H), 4.53 (d, J=5.7 Hz, 2H), 3.92 (s,
3H).
ステップ2:C225の調製 テトラヒドロフラン(50mL)中のC224(7.0g、14mmol)に、水酸化リチウム水溶液(0.375M、52mL)を加えた。反応混合物を室温で22時間撹拌し、次いで真空中でTHFを除去した。水相を6M HCl(8mL)で酸性化した。沈殿物を濾過し、酢酸エチル/n−ヘプタン(1:2、105mL)と共に室温で終夜撹拌した。所望の生成物を濾過によって収集し、高真空中で乾燥させて、C225を固体として得た。収率: 6.44 g, 13.3 mmol, 95%. LCMS m/z 485.2 (M+1)+. 1H
NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ ppm 8.13 (d, J=8.4 Hz, 2H), 8.11 (s, 1H), 7.95 (d, J=8.4 Hz, 2H),
7.33 - 7.52 (m, 11H), 6.61 (s, 1H), 5.42 (s, 2H), 5.10 (s, 2H), 4.56 (s, 2H).
ステップ3〜5:C226の調製 実施例35のステップ3および実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C225をC226に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C226を得た。MS m/z 736.7 (M)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.36 (d, J=8.4 Hz), 1H), 9.30 (t,
J=5.5 Hz, 1H), 8.46-8.43 (m, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.96 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.91
(d, J=8.4 Hz, 2H)7.40-7.22 (br s, 2H), 6.94 (s, 1H), 6.73 (s, 1H), 5.20 (dd,
J=8.6, 5.6 Hz, 1H), 4.59 (d, J=5.6 Hz, 2H), 4.15-4.10 (m, 1H), 3.86-3.80 (m,
1H), 3.48-3.43 (m, 1H), 1.42 (s, 3H), 1.40 (s, 3H).
(実施例44)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−{[(3−{[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}ベンゾイル)アミノ]メチル}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C229)
Figure 2013544276
ステップ1:C227の調製 3−(メトキシカルボニル)安息香酸(2.91g、16.1mmol)のジクロロメタン(50mL)中の周囲温度の懸濁液を、1,1’−カルボニルジイミダゾール(2.62g、16.1mmol)で処理した。5分間撹拌した後、反応混合物が透明になった。2時間撹拌した後、反応混合物をC26−メシレート(7.05g、14.7mmol)およびトリエチルアミン(3.10mL、22.0mmol)で処理し、周囲温度で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、10%クエン酸水溶液、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液、ブラインで洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させた。懸濁液を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、C227をオフホワイト色の固体として得た。収率: 6.57 g, 13.1 mmol, 90%. LCMS m/z 499.2 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CD3OH) δ 8.51
(t, J=1.4 Hz, 1H), 8.19 (dt, J=7.9, 1.4 Hz, 1H), 8.08 (dt, J=7.9, 1.4 Hz, 1H),
7.77 (s, 1H), 7.60 (t, J=7.9 Hz, 1H), 7.46-7.29 (m, 10H), 6.32 (s, 1H), 5.31
(s, 2H), 5.01 (s, 2H), 4.47 (s, 2H), 3.92 (s, 3H).
ステップ2:C228の調製 C227(4.24g、8.50mmol)のテトラヒドロフラン(80mL)懸濁液を1.0M水酸化リチウム水溶液(9.36mL、9.36mmol)で処理し、得られるスラリーを周囲温度で4時間撹拌した。反応が完了するまで追加分の1.0N水酸化リチウム(1.0mLずつ4回)を加えた。反応混合物を1N塩酸水溶液でpH3に酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、黄褐色の固体(3.85g)を得た。ジクロロメタン−メタノール勾配(1〜10%のメタノール)を用いてシリカゲルで精製すると、C228がオフホワイト色の泡沫として得られた。収率: 1.45 g, 2.99 mmol, 35%. LCMS m/z 485.2 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.52
(t, J=1.7 Hz, 1H), 8.19 (dt, J=7.8, 1.2 Hz, 1H), 8.07 (ddd, J=7.8, 1.7, 1.2 Hz,
1H), 7.77 (s, 1H), 7.59 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.48-7.26 (m, 10H), 6.33 (s, 1H),
5.31 (s, 2H), 5.00 (s, 2H), 4.47 (s, 2H).
ステップ3〜5:C229の調製 実施例35のステップ3および実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C228をC229に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C229を得た。MS m/z 736.7 (M)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.40-9.29 (m, 2H), 8.46-8.41 (m,
1H), 8.38 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 8.03 (d, J=7.4 Hz, 1H), 7.96 (d,
J=7.4 Hz, 1H), 7.60 (t, J=7.7 Hz, 1H), 7.44-7.21 (br s, 2H), 6.97 (s, 1H), 6.73
(s, 1H), 5.22 (dd, 8.2, 5.6 Hz, 1H), 4.60 (d, J=5.6 Hz, 2H), 4.15-4.11 (m, 1H),
3.87-3.86 (m, 1H), 3.48-3.43 (m , 1H), 1.42 (s, 3H), 1.40 (s, 3H).
(実施例45)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[(4−{[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)カルボニル]アミノ}フェニル)アセチル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C232)
Figure 2013544276
ステップ1:C230の調製 C39(2.06g、5.86mmol)、(4−アミノフェニル)酢酸エチル(1.08g、6.02mmol)、およびジイソプロピルエチルアミン(1.16mL、6.74mmol)をジメチルホルムアミド(10mL)に溶かした溶液を、N−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(2.34g、6.16mmol)で処理し、室温で終夜撹拌した。反応混合物を水で処理し、酢酸エチルで抽出した。水層を酢酸エチルで逆抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。懸濁液を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、黄褐色の油性固体を得た。10%メタノール−ジクロロメタンを用いたシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、無色の油状物が得られた。油状物を酢酸エチルに溶解させ、10%クエン酸水溶液で2回、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で2回、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。懸濁液を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、C230を黄褐色の固体として得た。収率: 700 mg, 1.37 mmol, 23%. LCMS m/z 513.3 (M+H) +.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.43
(br s, 1H), 7.72 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.39-7.29 (m, 5H), 7.20-7.08 (m, 7H), 6.89
(s, 1H), 6.36 (s, 1H), 5.27 (s, 2H), 4.65 (s, 2H), 4.13 (q, J=7.2 Hz, 2H), 3.55
(s, 2H), 1.24 (t, J=7.2 Hz, 3H).
ステップ2:C231の調製 C230(700mg、1.37mmol)をテトラヒドロフラン−メタノール−水(2:2:1、8.0mL)に溶かした溶液を、水酸化リチウム一水和物(86.0mg、2.05mmol)で処理し、室温で終夜撹拌した。反応混合物を1N塩酸水溶液でpH2に酸性化し、酢酸エチルおよび水で抽出した。水層を酢酸エチルで逆抽出した。有機層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、C231を鮮黄色の固体として得た。収率: 675 mg, 1.39 mmol, 102%. LCMS m/z 485.3 (M+H) +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.27
(br s, 1H), 10.81 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.59 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.47-7.30 (m,
10H), 7.24 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.35 (s, 1H), 5.34 (s, 2H), 5.04 (s, 2H), 3.53
(s, 2H).
ステップ3〜5:C232の調製 実施例35のステップ3および実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C231をC232に変換した。クロマトグラフィー方法Bにより、C232を得た。LCMS m/z 736.8 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.28 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.89 (s,
1H), 7.68 (dd, J=6.6, 3.6 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.54 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.20
(d, J=8.6 Hz, 2H), 6.85 (s, 1H), 5.15 (dd, J=8.6, 5.8 Hz, 1H), 3.99 (dt, J=7.8,
5.8 Hz, 1H), 3.57-3.49 (m, 1H), 3.33 (d, J=1.8 Hz, 2H), 3.31-3.22 (m, 1H), 2.04
(s, 1H), 1.42 (s, 3H), 1.40 (s, 3H).
(実施例46)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−{[(5−{[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}ピリジン−2−イル)アミノ]メチル}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C235)
Figure 2013544276
ステップ1:C233の調製 6−フルオロニコチン酸(0.50g、3.5mmol)および1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.63g、3.9mmol)をジメチルアセトアミド(6.0mL)に溶かした溶液を、室温で15分間撹拌した。この溶液を、C26−メシレート(1.7g、3.5mmol)およびトリエチルアミン(0.75mL)をジメチルアセトアミド(6.0mL)に溶かした溶液の滴下によって処理した。反応混合物を室温で5時間撹拌した後、水(10mL)で失活させた。所望の生成物をジクロロメタン(2×10mL)に抽出した。有機抽出物を合わせて0.33Mクエン酸水溶液(2×10mL)で洗浄し、真空中で濃縮して10mLとし、水(3×5mL)で洗浄し、真空中で濃縮して粗材料(1.05g)を得、これを、シリカゲルクロマトグラフィー(2−プロパノール/酢酸エチル勾配)を使用して精製して、C233を無色の固体として得た。収率: 0.53 g, 1.15 mmol, 33%. LCMS m/z 460.1 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.29
(t, J=4.6 Hz, 1H), 8.75 (d, J=1.8 Hz, 1H), 8.43 (td, J=6.4, 1.8 Hz, 1H), 8.05
(s, 1H), 7.56-7.32 (m, 11H), 6.02 (s, 1H), 5.32 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 4.44 (d,
J=4.6 Hz, 2H).
ステップ2:C234の調製 C233(0.17g、0.37mmol)およびC9(0.23g、0.44mmol)を重水素化ジメチルスルホキシド(0.5mL)に溶かした溶液を、60℃で27時間、次いで65℃で19時間撹拌した。追加のC9(0.08g、0.15mmol)を加え、反応生成物を65℃で10.5時間撹拌した。追加の重水素化ジメチルスルホキシド(0.2mL)を加え、反応混合物を65℃で16.5時間撹拌した。次いで、同様の条件下で試験調製した(piloted)他の4つの反応生成物を、記載した反応生成物と合わせ、真空濃縮して(2.3トル、室温、94時間)、粗材料を得た。合わせた粗材料を、シリカゲルクロマトグラフィーおよび2−プロパノール/酢酸エチル勾配を使用して精製して、C234を無色の固体として得た。収率:0.40g、0.41mmol、78%。LCMS m/z 966.5 (M+H)+.
ステップ3〜4:C235の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C234をC235に変換した。クロマトグラフィー方法Bにより、C235を得た。LCMS m/z 710.3 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.34 (d, J=8.6 Hz, 1H), 8.97 (t,
J=5.8 Hz, 1H), 8.53 (d, J= 2.4 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.00-7.91 (m, 1H),
7.38-7.21 (m, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.76 (s, 1H), 6.55 (d, J= 8.5 Hz, 1H), 5.21
(dd, J=8.6, 5.5 Hz, 1H), 4.54 (d, J=5.8 Hz, 2H), 4.09-4.03 (m, 1H), 3.78-3.55
(m, 2H), 1.41 (s, 6H).
(実施例47)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−{[({[3−(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)イソオキサゾール−5−イル]メチル}カルバモイル)アミノ]メチル}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C239)
Figure 2013544276
ステップ1:C236の調製 C212(1.0g、2.5mmol)のテトラヒドロフラン(40mL)溶液に、フタルイミド(735mg、4.95mmol)およびトリフェニルホスフィン(983mg、3.71mmol)を加えた。得られる懸濁液に、アゾジカルボン酸ジベンジルエステル(872mg、3.71mmol)を加えた。反応生成物を室温で56時間撹拌した。反応生成物を水(25mL)で失活させ、ジクロロメタン(150mL)で希釈した。有機層を水(25mL)およびブライン(25mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。懸濁液を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、粗材料を固体として得た。粗材料をシリカゲル(ヘプタン、酢酸エチル、2−プロパノール)で精製して、C236を白色の固体として得た。収率: 280 mg, 0.525 mmol, 21.0%. LCMS m/z 534.3 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.24
(s, 1H), 7.83 - 7.93 (m, 4H), 7.52 (s, 1H), 7.28 - 7.45 (m, 11H), 5.25 (s, 2H),
5.22 (s, 2H), 5.00 (s, 2H).
ステップ2:C237の調製 C236(434mg、0.813mmol)のエタノール(10mL)懸濁液に、ヒドラジン水和物(0.2mL、4.06mmol)を加えた。反応生成物を還流させながら1時間撹拌した。反応生成物を熱濾過し、固体をジクロロメタンで洗浄した。濾液を室温で30分間静置した。沈殿した固体を濾過によって収集した。固体を合わせると、C237が白色の固体として得られた。収率: 336 mg, 0.833 mmol, 定量的. LCMS m/z
404.1 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.25 (s, 1H) 7.54 (s, 1H) 7.28 - 7.46 (m, 10H) 7.20 (s, 1H) 5.27
(s, 2H) 5.24 (s, 2H) 3.83 (d, J=0.8 Hz, 2H).
ステップ3:C238の調製 C237(330mg、0.818mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)懸濁液を、1,1’−カルボニルジイミダゾール(133mg、0.818mmol)で処理した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応生成物にC9(431mg、0.818mmol)を加えた。反応生成物を4時間撹拌した。反応生成物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、有機層を水(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。懸濁液を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、粗材料を固体として得た。粗材料をシリカゲル(ヘプタン、酢酸エチル、2−プロパノール)で精製して、C238を白色の固体として得た。収率: 334 mg, 0.349 mmol, 42.7%. LCMS m/z 956.4 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.20
(br s, 1H), 8.24 (s, 1H) 8.20 (s, 1H) 7.53 (s, 1H) 7.30 - 7.46 (m, 10H), 7.25
(s, 1H), 7.12 (s, 1H), 6.98 (br s, 1H), 5.26 (s, 2H), 5.23 (s, 2H), 5.11 - 5.20
(m, 1H), 4.34 - 4.48 (m, 2H), 3.65 - 3.77 (m, 1H), 2.82 (dd, J=13.3, 5.1 Hz,
1H), 2.67 (dd, J=12.9, 7.2 Hz, 1H), 1.43 (s, 6H) 1.36 (s, 18H).
ステップ4〜5:C239の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C238をC239に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C238を得た。LCMS m/z 698.2 (M-H)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.19 (d, J=8.6 Hz, 1H), 8.06 (s,
1H), 7.36 (s, 1H), 7.10 (br s, 1H), 6.98 (s, 1H), 6.75 (s, 1H), 6.06 (br s,
1H), 5.14 (dd, J=8.9, 5.9 Hz, 1H), 4.30 - 4.37 (m, 2H), 3.86 - 3.93 (m, 1H),
3.54 - 3.65 (m, 1H), 3.14 - 3.26 (m, 1H), 1.39 (s, 3H), 1.38(s, 3H).
(実施例48)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[(4−{[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)スルホニル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C242)
Figure 2013544276
ステップ1:C240の調製 C9(1.05g、2.0mmol)のアセトニトリル(
5mL)溶液を、炭酸水素ナトリウム(0.86g、10mmol)の水(10mL)溶
液に続いて、4−(クロロスルホニル)−安息香酸のアセトニトリル(5mL)懸濁液で処理した。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、真空中で濃縮し、1%クエン酸で酸性化して、沈殿物を形成させた。沈殿物を濾過によって収集し、酢酸エチル/ヘプタン(酢酸エチル20〜100%の勾配)を使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、C240を得た。収率:0.92g、1.3mmol、65%。LCMS m/z 711.2 (M+H)+.
ステップ2:C241の調製 C240(0.48g、0.68mmol)、C26(0.23g、0.68mmol)のジクロロメタン(15mL)中の混合物を、N−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(0.27g、0.68mmol)およびトリエチルアミン(0.07g、0.1mL、0.68mmol)で処理し、周囲温度で2時間撹拌した。反応混合物を1%クエン酸(3×10mL)で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られる残渣を酢酸エチルに溶解させ、シリカゲルパッドで濾過し、パッドを酢酸エチルですすいだ。濾液を濃縮すると、C241が得られた。収率 0.42 g, 0.41 mmol, 60%. LCMS m/z 1029.3 (M+H)+. 1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.94 (s, 1H), 9.02
(s, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.92 (d, J=7.2 Hz, 2 H) 7.84 (d, J=7.2 Hz, 2 H),
7.42-7.14 (m, 10H), 7.11-7.01 (m, 1H), 6.35-6.19 (m, 1H), 5.10 (br s, 2H),
5.08-4.99 (m, 1H) 4.84-4.78 (m, 1 H), 4.83 - 4.72 (m, 2 H), 4.53-4.38 (m,
2H), 3.58-3.40 (m, 2H), 3.37 (s, 2H), 3.23- 3.07 (m, 1H), 1.51-1.29 1.48 (br s,
3H), 1.44 (s, 9H,) 1.39 (br s, 3H), 1.35 (s, 9H).
ステップ3〜4:C242の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C241をC242に変換した。クロマトグラフィー方法Bにより、C242を得た。LCMS m/z 773.3 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 12.76-12.40 (m, 1H), 9.40 (t,
J=5.3 Hz, 1H), 9.16 (d, J=9.0 Hz, 1H), 8.11 (br s, 1H), 8.09 (dd, J=8.7, 2.0
Hz, 2H), 7.90 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.44-7.38 (m, 1H), 7.34- 7.19 (m, 2H), 6.90
(s, 1H), 6.73 (s, 1H), 5.11 (dd, J=9.0, 2.7 Hz, 1H), 4.60-4.54 (m, 2H), 3.87
(m, 1H), 3.23-3.17 (m, 2H), 1.38 (s, 3H), 1.37 (s, 3H).
(実施例49)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−{[(N−{[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}−D−アラニル)アミノ]メチル}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C246)
Figure 2013544276
ステップ1:C243の調製 C9(1.05g、2.0mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液を、N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−D−アラニン)(0.64g、2.0mmol)、N−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(0.80g、2.0mmol)、およびトリエチルアミン(0.29mL、2.0mmol)で処理した。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで1%クエン酸(3×10mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、酢酸エチル中50%ヘプタン〜100%酢酸エチル〜酢酸エチル中10%イソプロパノールの勾配を用いたシリカゲルでのクロマトグラフィーにかけると、C243が得られた。収率 0.5 g, 0.6 mmol, 30%. LCMS m/z 820.3 (M+H)+. 1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.87-8.76 (m, 1H),
8.01 (d, J=5.3 Hz, 1H), 7.72 (d, J=7.6 Hz, 2H), 7.52 (dd, J=7.4, 3.3 Hz, 2H),
7.36 (t, J=7.8 Hz, 2H), 7.29-7.22 (m, 5H), 6.49-6.42 (m, 1H), 5.65 (d, J=8.6
Hz, 1H), 5.17-5.12 (m, 1H), 4.29-4.17 (m, 3H), 4.11 (d, J=7.0 Hz, 2H), 3.65-3.58
(m, 1H), 1.55 (s, 6H), 1.46 (s, 9H), 1.42 (s, 9H), 1.38 (d, J=7.0 Hz, 3H).
ステップ2:C244の調製 C243(1.0g、1.2mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液を、モルホリン(3.0g、34mmol)で処理した。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで水(20mL)で洗浄した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、酢酸エチルを用い、次いで1:1イソプロパノール/酢酸エチル中の10%のトリエチルアミンで溶離するシリカゲルでのクロマトグラフィーにかけると、C244が得られた。収率 0.47 g, 0.79 mmol, 65%. LCMS m/z 598.3 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ
7.91-7.82 (m, 2H), 7.34 (s, 1H), 5.97-5.93 (m, 1H), 5.21-5.17 (m, 1H),
4.07-3.98 (m, 2H), 3.72-3.68 (m, 1H), 3.64 (d, J=6.8 Hz, 2H), 3.32-3.22 (m,
2H), 1.60 (s, 6H), 1.51 (s, 9H), 1.43 (s, 9H), 1.41 (d, J=6.8 Hz, 3H).
ステップ3:C245の調製 1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.16g、1.0mmol)の無水ジクロロメタン(5mL)溶液を、C26(336mg、1.0mmol)の無水ジクロロメタン(10mL)溶液を20分かけてゆっくりと加えることにより処理した。得られる溶液にC244(0.47g、0.79mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で10時間撹拌し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、不純なC245を得た。収率0.84g、0.70mmol、89%。LCMS m/z 960.5 (M+H)+. 生成物をそれ以上精製せずに使用した。
ステップ4〜5:C246の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C245をC246に変換した。クロマトグラフィー方法Bにより、C246を得た。LCMS m/z 704.3 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ ppm 13.03-12.22 (m, 2H),
9.20 (d, J=8.6 Hz, 1H), 8.09 (d, J=9.6 Hz, 1H), 7.76 (dd, J=7.4, 2.9 Hz, 1H),
7.28 (br s, 2H), 6.97 (s, 1H), 6.73-6.65 (m, 3H), 5.16 (dd, J=8.6, 2.7 Hz, 1H),
4.32 (d, J=4.9 Hz, 2H), 4.00 (t, J=6.9 Hz, 1H), 3.94 (ddd, J=4.1, 3.3, 1.9 Hz,
1H), 3.66 (qd, J=3.9, 3.1 Hz, 1H), 3.22-3.13 (m, 1H), 1.39 (s, 3 H) 1.38 (s, 3
H) 1.18 (d, J=7.0 Hz, 3H).
(実施例50)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−{[(4−{[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}ピリジン−2−イル)アミノ]メチル}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C249)
Figure 2013544276
ステップ1:C247の調製 ジメチルアセトアミド(15mL)中の2−フルオロピリジン−4−カルボン酸(1.48g、10.5mmol)に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(2.20g、13.6mmol)を加えた。得られる反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。次いで、C26−メシレート(酸当量1.5)(5.05g、10.5mmol)およびトリエチルアミン(2.20mL、15.8mmol)をジメチルアセトアミド(20mL)に溶かした溶液を滴下添加し、14時間撹拌を続けた。反応混合物を水(50mL)で希釈し、ジクロロメタン(100mL)で抽出した。有機層をクエン酸溶液(300mLの水中に21gのクエン酸一水和物、2×50mL)および水(2×50mL)で続けて洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して白色の固体を得、これをn−ヘプタン(250mL)で摩砕して、残りのジメチルアセトアミドを除去した。C247を濾過によって収集して、白色の固体を得た。収率: 3.10 g, 6.7 mmol, 64%. LCMS m/z 460.1 (M+H)+. 1H
NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm
9.53 (t, J=5.7 Hz, 1H), 8.20 (d, J=5.3 Hz, 1H), 7.83 (d, J=5.5 Hz, 1H), 7.60
(s, 1H), 7.39 - 7.48 (m, 3H), 7.18 - 7.36 (m, 7H), 6.93 (s, 1H), 6.20 (s, 1H),
5.15 (s, 2H), 4.70(s, 2H), 4.53 (d, J=5.5 Hz, 2H).
ステップ2:C248の調製 C9(0.53g、1mmol)およびC247(0.46g、1.0mmol)のDMSO−d(2mL)中の混合物を、窒素流中にて55℃で5日間撹拌した。得られる混合物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄した。有機層を真空中で濃縮し、残渣を、酢酸エチル/イソプロパノール(0〜50%のイソプロパノールの勾配)で溶離するシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、C248を得た。収率:0.2g、0.2mmol、21%。LCMS m/z 966.5 (M+H)+.
ステップ3〜4:C249の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C248をC249に変換した。クロマトグラフィー方法Bにより、C249を得た。LCMS m/z 710.3 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.31 (d, J=8.6 Hz, 1H), 9.28-9.22
(m, 1H), 8.10 (s, 1H), 8.06 (d, J=5.6 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.51-7.27 (m, 2H),
6.99-6.92 (m, 2H), 6.83 (s, 1H), 6.73 (s, 1H), 5.21 (dd, J=8.8, 2.9 Hz, 1H),
4.51 (d, J=5.6 Hz, 2H), 4.11 (q, J=6.0 Hz, 1H), 3.75-3.57 (m, 2H), 1.40 (s,
3H), 1.38 (s, 3H).
(実施例51)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[4−({[(4,5−ジヒドロキシピリジン−2−イル)カルボニル]アミノ}メチル)ベンゾイル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C252)
Figure 2013544276
ステップ1:C250の調製 C39(3.03g、8.6mmol)のジメチルアセトアミド(10mL)懸濁液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(1.40g、8.6mmol)を加えた。得られる反応混合物を室温で4時間撹拌した。4−(アミノメチル)安息香酸メチル塩酸塩(1.74g、8.6mmol)およびトリエチルアミン(1.20mL、8.6mmol)のジメチルアセトアミド(10mL)中の懸濁液を滴下添加した。得られる反応混合物を室温で17時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×60mL)で抽出した。有機層を30%飽和炭酸水素ナトリウム(30mL)で洗浄した。水相中に形成した白色の沈殿物を濾過によって収集して、1.38gの純粋なC250を得た。次いで有機層を、クエン酸溶液(100mLの水中に7.2gのクエン酸一水和物、2×50mL)および水(2×30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して白色の固体を得、これをn−ヘプタン(150mL)で摩砕して、残りのジメチルアセトアミドを除去した。所望の生成物を濾過によって収集して、追加の1.74gのC250を白色の固体として得た。収率: 3.1 g, 6.2 mmol, 72%. LCMS m/z 499.2 (M+H)+. 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.51 (t, J=6.0 Hz,
1H), 8.13 (s, 1H), 7.84 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.33 - 7.48 (m, 12H), 6.24 (s, 1H),
5.31 (s, 2H), 5.03 (s, 2H), 4.51 (d, J=6.0 Hz, 2H), 3.85 (s, 3H).
ステップ2:C251の調製 THF(7mL)中のC250(1.38g、2.8mmol)に、水酸化リチウム水溶液(0.5M、7mL)を加えた。反応混合物を室温で20時間撹拌し、次いで1M塩酸(1mL、1mmol)、水(2mL)、およびTHF(3mL)で処理した。混合物を室温で31時間撹拌し、次いで追加の水酸化リチウム(0.375M、6.6mL)で処理した。21時間後、さらに水酸化リチウム(1M、3mL)およびTHF(10mL)を加え、反応混合物を23時間撹拌した。第2回分のC250(1.74g、3.5mmol)を上記と同様にして処理した。2つの粗製の反応混合物を合わせ、ジクロロメタン(50mL)で洗浄した。水相を氷浴で冷却しながら4M塩酸(4.7mL)で酸性化した。沈殿物を濾過し、氷水(10mL)で洗浄し、高真空中で乾燥させて、2.1gの粗製のC251を得た。粗製のC251を室温にて終夜アセトニトリル(30mL)で摩砕した。所望の生成物を濾過によって収集し、高真空中で乾燥させて、C251を固体として得た。収率: 1.2 g, 3.2 mmol, 44%. LCMS m/z 379.1 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.20
(t, J=6.6 Hz, 1H), 8.16 (brs, 1H), 7.88 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.31 - 7.54 (m, 8H),
5.26 (s, 2H), 4.50 (d, J=6.4 Hz, 2H).
ステップ3〜5:C252の調製 実施例39のステップ2および実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C251をC252に変換した。クロマトグラフィー方法Bにより、C252を得た。LCMS m/z 721.8 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.47 (bs, 1H), 9.35 (d, J=9.35,
1H), 8.28 (dd, J= 7.8, 2.8 Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.74 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.61
(s, 1H), 7.37 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.77 (s, 1H), 5.20 (dd, J=8.6, 5.5 Hz, 1H),
4.51 (d, J=5.8 Hz, 2H), 4.11-4.05 (m, 1H), 3.87-3.79 (m, 1H), 3.43-3.34 (m,
1H), 1.42 (s, 3H), 1.40 (s, 3H).
(実施例52)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−{[(4−{[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)カルボニル]アミノ}ベンゾイル)アミノ]メチル}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C256)
Figure 2013544276
ステップ1:C253の調製 C39(2.09g、5.96mmol)、4−アミノ安息香酸tert−ブチル(1.15g、5.96mmol)、およびジイソプロピルエチルアミン(1.19mL、6.86mmol)をジメチルホルムアミド(10mL)に溶かした溶液を、N−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(2.38g、6.26mmol)で処理し、室温で終夜撹拌した。反応混合物を水で処理し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で3回、次いでブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。懸濁液を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、黄褐色の固体(3.65g)を得た。固体を1:1ヘプタン−酢酸エチルで摩砕し、濾過して、C253をオフホワイト色の固体として得た。収率: 2.85 g, 5.41 mmol, 91%. LCMS m/z 527.4 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.12
(s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.90 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.77 (d, J=8.8 Hz, 2H),
7.47-7.29 (M, 10H), 6.43 (s, 1H), 5.34 (s, 2H), 5.05 (s, 2H), 1.52 (s, 9H).
ステップ2:C254の調製 C253(1.40g、2.65mmol)のジクロロメタン(15.0mL)溶液を、トリフルオロ酢酸(1.5mL)で処理し、室温で終夜撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、黄色の油状物を得た。油状物を最小量のジクロロメタンに溶解させ、ジエチルエーテルを加えて、黄褐色の固体を沈殿させた。真空中で濃縮すると、C254が黄褐色の固体として得られた。収率: 1.55 g, 3.29 mmol, 124%. LCMS m/z 471.3 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.17
(s, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.95 (d, J=8.8Hz, 2H), 7.77 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.88-7.29
(m, 10H), 6.61 (s, 1H), 5.38 (s, 2H), 5.09 (s, 2H).
ステップ3:C255の調製 C254(0.61g、1.0mmol)のジメチルホルムアミド(15mL)懸濁液を、トリエチルアミン(0.15mL、1.0mmol)で処理して、透明な溶液を形成した。反応混合物をC9(0.55g、1.04mmol)およびN−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(0.42g、1.0mmol)で処理し、周囲温度で10時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)で処理し、得られる沈殿物を濾過し、水で洗浄し、次いでジクロロメタン(40mL)に懸濁させた。懸濁液を、有機層が透明になるまで20%リン酸三カリウムで洗浄した。有機層をブライン溶液で洗浄し、真空中で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中2.5〜5%のメタノールの勾配で溶離させるシリカゲルでのクロマトグラフィーにかけると、C255が得られた。収率0.52g、0.53mmol、51%。LCMS m/z 980.2 (M+H)+.
ステップ4〜5:C256の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C255をC256に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C256を得た。LCMS m/z 723.8 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 11.31-11.09 (m, 1H), 11.09-10.91
(m, 1H), 9.34 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.24 (dd, J=7.0, 3.5 Hz, 1H), 7.91 (s, 1H),
7.80 (d, J=9.0 Hz, 2H), 7.72 (d, J=9.0 Hz, 2H), 7.66 (s, 1H), 6.74 (s, 1H),
5.21 (dd, J=8.6, 2.7 Hz, 1H), 4.14-4.07 (m, 1H), 3.86- 3.77 (m, 2H), 1.43 (s,
3H), 1.40 (s, 3H).
(実施例53)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−{[(N−{[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}グリシル)アミノ]メチル}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C260)
Figure 2013544276
ステップ1:C257の調製 C9(1.05g、2.0mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液を、N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]グリシン(0.595g、2.0mmol)、N−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(0.80g、2.0mmol)、およびトリエチルアミン(0.21g、0.29mL、2.0mmol)で処理した。反応混合物を周囲温度で10時間撹拌し、1%クエン酸で洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、C257を得た。収率1.2g、1.5mmol、74%。LCMS m/z 806.5 (M+H)+. 生成物は、それ以上精製せずに次のステップで使用した。
ステップ2:C258の調製 C257(1.2g、1.5mmol)のジメチルホルムアミド(10mL)溶液を、モルホリン(2mL、2mmol)で処理した。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、沈殿物が形成した。反応混合物を水(50mL)で処理し、沈殿物を濾別した。濾液を酢酸エチル(150mL)で抽出し、有機層を水(2×50mL)、ブライン(2×50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、C258を固体泡沫として得た。収率 0.79 g, 1.4 mmol, 91%. LCMS m/z 584.9 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.04
(d, J=5.3 Hz, 1H), 7.86 (t, J=5.6 Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 6.05-6.01 (m, 1H),
5.20 (td, J=6.2, 2.2 Hz, 1H), 4.06- 4.01 (m, 1H), 3.83-3.75 (m, 1H), 3.51-3.39
(m, 2H), 3.20 (s, 2H), 1.61 (s, 3H), 1.52 (s, 3H), 1.51 (s, 9H), 1.43 (s, 9H),
1.18 (s, 2H).
ステップ3:C259の調製 1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.24g、1.5mmol)の無水ジクロロメタン(5mL)溶液に、C26(0.504g、1.5mmol)の無水ジクロロメタン(20mL)溶液を40分かけて滴下添加した。得られる溶液にC258(0.78g、1.34mmol)を加え、反応混合物を周囲温度で10時間撹拌し、10%クエン酸(15mL)、炭酸水素ナトリウム水溶液(15mL)、ブライン溶液(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチル、50〜100%の酢酸エチルの勾配、次いで酢酸エチル/イソプロパノール、0〜50%のイソプロパノールの勾配によって精製すると、C259が得られた。収率 0.77 g, 0.81 mmol, 60%. LCMS m/z 947.2 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ
10.32-9.99 (m, 1H), 9.01-8.76 (m, 1H), 8.30-8.14 (m, 1H), 7.45-7.33 (m, 4H),
7.34-7.25 (m, 6H), 6.92 (s, 1H), 6.67 (br s, 1H), 5.04 (dd, J=22.0, 11.1 Hz,
2H), 4.99-4.90 (m, 1H), 4.84 (d, J=4.7 Hz, 2H), 4.77-4.60 (m, 1H), 4.32-4.18
(m, 1H), 4.12 (s, 1H), 3.91 (br s, 2H), 3.71 (d, J=17.8 Hz, 1H), 3.17 (d,
J=12.1 Hz, 1H), 1.84 (br s, 4H), 1.53-1.37 1.51 (s, 3H), 1.47 (s, 9H), 1.44 (s,
3H), 1.41 (s, 9H).
ステップ4〜5:C260の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C259をC260に変換した。クロマトグラフィー方法Bにより、C260を得た。LCMS m/z 690.7 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 12.93-12.38 (m, 2H), 9.25 (d,
J=8.2 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.80 (q, J=3.5 Hz, 1H), 7.36-7.21
(m, 2H), 7.00 (s, 1H), 6.83 (dd, J=6.2, 5.4 Hz, 1H), 6.73 (s, 1H), 6.67 (t,
J=5.8 Hz, 1H), 5.16 (dd, J=8.6, 2.9 Hz, 1H), 4.33 (d, J=5.3 Hz, 2H), 4.02-3.94
(m, 1H), 3.61-3.56 (m, 推定2H; 水により一部不明確), 3.00-3.50 (推定2H; 水により不明確), 1.40 (br s, 6H).
(実施例54)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({N−[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)カルボニル]−L−アラニル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C264)
Figure 2013544276
ステップ1:C261の調製 C261は、実施例49のステップ1について記載した方法と類似の方法によって調製した。収率 1.27 g, 1.55 mmol, 77%. LCMS m/z 821.1 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ
9.22-9.10 (m, 1H), 8.43-8.30 (m, 1H), 7.71 (t, J=7.2 Hz, 1H), 7.56 (d, J=8.0
Hz, 1H), 7.49 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.39-7.25 (m, 6H), 7.19 (t, J=8.0 Hz, 1H),
6.37-6.27 (m, 1H), 5.50 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.12 (t, J=5.3 Hz, 1H), 4.41 (dd,
J=10.5, 3.7 Hz, 1H), 4.35-4.21 (m, 2H), 4.18-4.11 (m, 1H), 4.07-4.00 (m, 1H),
3.63-3.54 (m, 1H), 3.50-3.41 (m, 1H), 1.60 (s, 6H), 1.53 (d, J=3.5 Hz, 3 H),
1.44-1.39 (m, 18H).
ステップ2:C262の調製 C262は、実施例53のステップ2について記載した方法と類似の方法によって調製した。収率 0.93 g, 1.6 mmol, 101%. LCMS m/z 598.9 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.04
(d, J=5.5 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.91 (t, J=5.8 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H),
6.00-5.96 (m, 2H), 5.20 (td, J=4.9, 2.9 Hz, 1H), 4.02 (qd, J=4.7, 2.5 Hz, 1H),
3.84 (qd, J=7.4, 2.1 Hz, 1H), 3.74-3.67 (m, 1H), 3.13-3.03 (m, 1H), 1.64 (s,
6H), 1.51 (s, 9H), 1.44 (s, 9H), 1.40 (d, J=6.8 Hz, 3 H).
ステップ3:C263の調製 C39(0.304g、0.78mmol)およびC262(0.47g、0.78mmol)を無水ジクロロメタン(10mL)に溶かした溶液を、N−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(0.31g、0.78mmol)およびトリエチルアミン(0.11mL、0.78mmol)で処理した。反応混合物を周囲温度で10時間撹拌し、10%クエン酸(10mL)で処理した。有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。イソプロパノールを0〜30%とした酢酸エチル/イソプロパノール勾配で溶離させるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、C263が得られた。収率0.29g、0.31mmol、40%。LCMS m/z 931.5 (M+H)+.
ステップ4〜5:C264の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C263をC264に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C264を得た。LCMS m/z 675.1 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 11.79 (d, J=6.8 Hz, 1H),
11.12-10.48 (m, 1H), 9.30 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.89 (t, J=5.3 Hz, 1H), 7.80 (s,
1H), 7.51 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 5.15 (dd, J=8.5, 5.7 Hz, 1H), 4.32 (dt,
J=13.8, 6.8 Hz, 1H), 3.99 (dd, J=12.6, 5.4 Hz, 1H), 3.52-3.42 (m, 1H),
3.41-3.31 (m, 1H), 1.44 (s, 3H), 1.43(s, 3H), 1.28 (d, J=6.8 Hz, 3H).
(実施例55)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−{[(N−{[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}−L−アラニル)アミノ]メチル}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C266)
Figure 2013544276
ステップ1:C265の調製 1,1’−カルボニルジイミダゾール(1.26g、7.6mmol)の無水ジクロロメタン(50mL)溶液に、C26(2.33g、6.93mmol)の無水ジクロロメタン(50mL)溶液を周囲温度で2時間かけて滴下添加した。次いで反応混合物を冷蔵庫に入れた。約3週間後、フラスコを調べると、沈殿物が形成していた。固体を濾過によって収集し、次のステップで直接使用した。ジクロロメタン(5mL)およびTHF(5mL)中の固体(0.43g、1mmol)およびC262(0.47g、0.78mmol)を、周囲温度で10時間撹拌した。得られる溶液を水(2×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、C265を得た。収率0.5g、0.52mmol、66.7%。LCMS m/z 961.2 (M+H)+.
ステップ2〜3:C266の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C265をC266に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C266を得た。LCMS m/z 704.1 (M+H)+. 1H NMR (400
MHz, DMSO-d6) δ 9.26 (d, J=8.6 Hz,
1H), 8.16 (s, 1H), 7.91 (q, J=3.5 Hz, 1H), 7.22 - 7.48 (m, 1H),
7.04 (s, 1H), 6.76 (m, 2H), 5.15 (dd, J=8.4, 2.9 Hz, 1H), 4.37 (d, J=4.5 Hz,
2H), 3.98 (m, 2H), 3.15-3.68, (推定2H; 水により不明確), 1.41 (m, 3H), 1.40 (m, 3H), 1.19 (d, J=7.02 Hz, 3H).
(実施例56)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[(3−{[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)カルボニル]アミノ}フェニル)アセチル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C269)
Figure 2013544276
ステップ1:C267の調製 C39(2.09g、5.96mmol)、(3−アミノ
フェニル)酢酸メチル(1.01g、5.94mmol)、およびジイソプロピルエチル
アミン(1.20mL、6.94mmol)をジメチルホルムアミド(10mL)に溶かした溶液を、N−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(2.37g、6.24mmol)で処理し、周囲温度で終夜撹拌した。反応混合物を水で処理し、黄褐色の沈殿物が形成した。沈殿物を濾過し、水ですすぎ、真空中で乾燥させて、C267を黄褐色の固体として得た。収率: 3.13 g, 6.27 mmol, 105%. LCMS m/z 499.8 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.67
(br s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.69 (d, J=7.4 Hz, 1H), 7.41-7.16 (m, 12H), 7.11 (s,
1H), 7.06 (d, J=7.4 Hz, 1H), 5.37 (s, 2H), 4.78 (s, 2H), 3.65 (s, 3H), 3.59 (s,
2H).
ステップ2:C268の調製 C267(1.58g、3.17mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)溶液を、1.0M水酸化リチウム水溶液(3.8mL、3.8mmol)で処理し、周囲温度で4時間撹拌した。反応混合物を1N塩酸水溶液でpH2に酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、真空中で濃縮して、C268を黄味の強い黄褐色(yellow−tan)の固体として得た。収率: 1.58 g, 3.26 mmol, 105%. LCMS m/z 485.7 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.34
(s, 1H), 10.84 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.53 (d, J=7.4 Hz, 1H),
7.47-7.26 (m, 11H), 7.03 (d, J=7.4 Hz, 1H), 6.31 (s, 1H), 5.33 (s, 2H), 5.02
(s, 2H), 3.30 (s, 2H).
ステップ3〜5:C269の調製 実施例35のステップ3および実施例4経路1のステップ2〜3について記載した方法と類似の方法によって、C268をC269に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C269を得た。MS m/z 736.8 (M)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.29 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.91 (s,
1H), 7.77-7.71 (m, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.59-7.55 (m, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.25 (t,
J=7.8 Hz, 1H), 7.00 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.17 (dd, J=8.6, 5.6 Hz,
1H), 4.04-3.98 (m, 1H), 3.58-3.49 (m, 1H), 3.37 (d, J=4.3 Hz, 2H), 3.34-3.27
(m, 1H), 1.43 (s, 3H), 1.41 (s, 3H).
(実施例57)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[(5−ヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)カルバモイル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C272)
Figure 2013544276
ステップ1:C270の調製 C39(7.6g、23mmol)、O−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ヒドロキシルアミン(3.32g、28.3mmol)、およびジイソプロピルエチルアミン(8.79g、68.0mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の懸濁液に、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(10.8g、28.3mmol)を加えた。2時間後、反応生成物を水(250mL)中に注ぎ、得られる懸濁液を10分間撹拌した。メチルtert−ブチルエーテル(250mL)を加え、二相性の懸濁液を2時間撹拌し、次いで濾過して白色の固体を収集した。固体をメチルtert−ブチルエーテル(3×100mL)で洗浄した。固体をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解させ、1N塩酸(112mL)を加え、溶液を室温で2時間撹拌した。反応生成物を濃縮し、湿った残渣をメチルtert−ブチルエーテル(150mL)と炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(150mL)とに分配した。得られる懸濁液を終夜撹拌した。白色の沈殿物を濾過によって収集し、水(3×100mL)、次いでメチルtert−ブチルエーテル(3×100mL)で洗浄して、C270を白色の固体として得た。収率: 7.12 g, 20.32 mmol, 90%. LCMS m/z 351.4 (M+1). 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.19 (s, 1 H) 7.64
(s, 1 H) 7.28 - 7.48 (m, 10 H) 5.29 (d, J=9.76 Hz, 4 H).
ステップ2:C271の調製 C270(754mg、2.15mmol)のアセトニトリル(50mL)懸濁液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(386mg、2.31mmol)を加えた。75分後、C9(810mg、1.54mmol)を加え、反応生成物を60℃に加熱した。4時間後、反応生成物を室温に冷却し、終夜撹拌した。反応生成物を濾過して白色の固体を除去した。濾液を濃縮し、Biotage SNAP 50g KP−SILカラムでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=99:1〜97:3)によって精製して、C271を白色の固体として得た。収率:0.7g、0.815mmol、53%。LCMS m/z 859.4 (M+1).
ステップ3〜4:C272の調製 実施例4経路1のステップ2〜3について記載した方法と類似の方法によって、C271をC272に変換した。10〜40%の(0.1%TFA−ACN/0.1%TFA−水勾配)を使用するC−18修飾カラムでの逆相精製によって、C272が白色の固体として得られた。LCMS m/z 603.3 (M+H)+. 1H NMR (400
MHz, DMSO-d6 + D2O) δ ppm 7.58
(s, 1H), 6.73 (s, 1H), 6.54 (s, 1H), 5.14 (d, J=5.7 Hz, 1H), 3.95 - 4.18 (m,
1H), 3.65 (d, J=3.1 Hz, 1H), 3.30 (dd, J=14.5, 8.5 Hz, 1H), 1.39 (s, 3H), 1.38
(s, 3H).
(実施例58)
1−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)カルボニル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)シクロブタンカルボン酸(C274)
Figure 2013544276
ステップ1:C273の調製 実施例35のステップ3に記載の方法と類似の方法によって、C176とC39をC273に変換した。収率:673.8mg、0.74mmol、56.8%。LCMS m/z 907.2 (M+H)+.
ステップ2〜3:C274の調製 実施例4経路1のステップ2〜3について記載した方法と類似の方法によって、C273をC274に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C274を得た。MS m/z 614.5 (M-1)-. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 11.08 (t, J=5.5 Hz, 1H), 9.36 (d,
J=9.0 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 6.94 (s, 1H), 5.25 (dd, J=9.2, 5.3
Hz, 1H), 4.12-4.01 (m, 2H), 3.50-3.42 (m, 1H), 2.52-2.41 (m, 2H), 2.35-2.25 (m,
2H), 1.92-1.83 (m, 1H), 1.78-1.71 (m, 1H).
(実施例59)
1−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[3−({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]アミノ}スルホニル)ベンゾイル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)シクロブタンカルボン酸(C276)
Figure 2013544276
ステップ1:C275の調製 アセトン(100ml)および水(20mL)中のC26−メシレート(酸当量1.5)(5.23g、10.9mmol)および3−(クロロスルホニル)安息香酸(2.40g、10.9mmol)に、炭酸水素ナトリウム(2.31g、27.2mmol)の水(20mL)溶液を室温で加えた。得られる反応混合物を室温で7.5時間撹拌した。真空中でアセトンを除去した。ジクロロメタン(70mL)およびメタノール(4mL)を加え、得られる混合物を室温で21時間撹拌した。1M NaOH(15mL)をゆっくりと加え、混合物を1時間撹拌した。有機相を分離し、1M NaOH(15mL)と共に撹拌することにより再抽出した。水相を合わせてジクロロメタン(45mL)で洗浄し、次いで4M HCl(5mL)を加えて酸性化した。懸濁液を室温で1時間撹拌した。得られる沈殿物を濾過によって収集し、n−ペンタンで洗浄して、C275を固体として得た。収率: 2.49 g, 4.78 mmol, 44%. LCMS m/z 521.1 (M+H)+. 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.48 (t,
J=6.2 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.15 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.96 (d,
J=8.0 Hz, 1H), 7.69 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.26 - 7.48 (m, 10H), 6.03 (s, 1H), 5.17
(s, 2H), 4.96 (s, 2H), 3.86 (d, J=6.2 Hz, 2H).
ステップ2〜4:C276の調製 実施例39のステップ2および実施例4のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C275をC276に変換した。クロマトグラフィー方法Bにより、C276を得た。LCMS m/z 785.8 (M+1). 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 9.42 (d, J=8.6 Hz, 1H), 8.64 (t, J= 5.1 Hz, 1H), 8.54
(dd, J= 6.8, 3.6 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 8.02 (d, J= 7.8 Hz, 1H),
7.93 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.68 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.35 (bs, 2H), 7.12 (s, 1H),
6.75 (s, 1H), 5.24 (dd, J= 8.6, 5.7 Hz, 1H), 4.18 (d, J=5.1 Hz, 2H), 4.24-4.13
(m, 1H), 3.90-3.81 (m, 1H), 3.56-3.45 (m, 1H), 2.50-2.22 (m, 4H), 1.93-1.69 (m,
2H).
(実施例60)
1−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−{[(4−{[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]アミノ}−4−オキソブタノイル)アミノ]メチル}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)シクロブタンカルボン酸(C277)
Figure 2013544276
C277は、実施例42に記載の方法と類似の方法によって調製した。クロマトグラフィー方法Bにより、C277を得た。LCMS m/z 701.8 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.31 (d, J=8.6 Hz, 1H), 8.56 (t,
J=5.9 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.47 (dd, J= 6.3, 4.5 Hz, 1H), 7.30 (bs, 2H), 6.89
(s, 1H), 6.75 (s, 1H), 5.14 (dd, J=8.6, 5.6 Hz, 1H), 4.37 (d, J=6.3 Hz, 2H),
3.97 (dt, J=7.8, 5.6 Hz, 1H), 3.56-3.47 (m, 1H), 3.41-3.32 (m, 1H), 2.54-2.21
(m, 4H), 2.42 (t, J=7.7 Hz, 2H), 2.30 (t, J=7.7 Hz, 2H), 1.93-1.70 (m, 2H).
(実施例61)
1−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[4−({[(4,5−ジヒドロキシピリジン−2−イル)カルボニル]アミノ}メチル)ベンゾイル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)シクロブタンカルボン酸(C278)
Figure 2013544276
C278は、実施例51に記載の方法と類似の方法によって調製した。クロマトグラフィー方法Bにより、C278を得た。LCMS m/z 733.8 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.38 (d, J=8.6 Hz, 1H), 8.29-8.24
(m, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.73 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.57 (s, 1H), 7.36 (d, J=8.4 Hz,
2H), 6.76 (s, 1H), 5.22 (dd, J=8.6, 5.3 Hz, 1H), 4.49 (d, J=6.2 Hz, 2H), 4.10
(dt, J=9.2, 4.2 Hz, 1H), 3.90-3.81 (m, 1H), 3.47-3.39 (m, 1H), 2.52-2.22 (m,
4H), 1.92-1.69 (m, 2H).
(実施例62)
1−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[4−({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)カルボニル]アミノ}メチル)ベンゾイル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)シクロブタンカルボン酸(C280)
Figure 2013544276
ステップ1:C279の調製 C39(1.47g、4.2mmol)のジメチルアセトアミド(6mL)懸濁液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.68g、4.2mmol)を加えた。得られる反応混合物を室温で4時間撹拌した。4−(アミノメチル)安息香酸(650mg、4.2mmol)のジメチルアセトアミド(4mL)懸濁液を加えた。得られる反応混合物を室温で44時間撹拌した。反応混合物をクエン酸溶液(7.5gのクエン酸一水和物を100mLの水に溶かした溶液、15mL)で希釈した。水相に沈殿物が形成し、これを濾過によって収集し、クエン酸溶液(5mL)で洗浄して、1.5gの粗生成物を得た。粗生成物をジクロロメタン/メタノール(9.5/0.5、10mL)で摩砕し、濾過によって収集し、n−ペンタンで洗浄して、C279を白色の固体として得た。収率: 1.3 g, 2.7 mmol, 64%. LCMS m/z 485.1 (M+H)+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.50
(t, J=6.0 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.83 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.31 - 7.48 (m, 12H),
6.24 (s, 1H), 5.31 (s, 2H), 5.03 (s, 2H), 4.50 (d, J=6.0 Hz, 2H).
ステップ2〜4:C280の調製 実施例39のステップ2および実施例4のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C279をC280に変換した。クロマトグラフィー方法Bにより、C280を得た。LCMS m/z 749.8 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 12.05 (bs, 1H), 11.94 (bs, 1H),
10.84 (bs, 2H), 9.40 (d, J=8.6 Hz, 1H), 8.28-8.23 (m, 1H), 7.88 (d, J=8.4 Hz,
1H), 7.81 (m, 1H), 7.74 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.55 (d, J= 1.6 Hz, 1H), 7.39 (d,
J=8.4 Hz, 1H), 7.36 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.82-6.78 (m, 1H), 5.23 (dd, J=8.6, 5.7
Hz, 1H), 4.60-4.53 (m, 2H), 4.14-4.08 (m, 1H), 3.87 (m, 1H), 3.51-3.42 (m, 1H),
2.52-2.23 (m, 4H), 1.92-1.72 (m, 2H).
(実施例63)
1−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[(Z)−(シアノイミノ){[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]アミノ}メチル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)シクロブタンカルボン酸(C283)
Figure 2013544276
ステップ1:C281の調製 C26(1.68g、5mmol)およびジフェニルシアノカルボンイミデート(diphenylcyano carbonimidate)(1.19g、5mmol)を無水ジクロロメタン(25mL)に溶かした溶液を、周囲温度で1時間撹拌した。得られる生成物(C281)を濾過によって収集し、最小量のジクロロメタンで洗浄し、風乾した。濾液を濃縮し、メチルtert−ブチルエーテルで摩砕すると、追加のC281が生成し、これを以前に単離した生成物と合わせた。収率 2.03 g, 4.23 mmol, 84.7%. LCMS m/z 481.8 (M+H)+. 1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.30 (br s, 0.5 H),
8.77 (br s, 0.5 H), 8.00 - 8.07 (m, 1 H), 6.95 - 7.52 (m, 15 H), 6.01 (br s,
0.5 H), 5.93 (br s, 0.5 H), 5.24 (s, 2 H), 4.99 (d, J=6.63 Hz, 2 H), 4.34 (d,
J=18.73 Hz, 2 H).
ステップ2:C282の調製 C281(0.48g、1mmol)、C176(0.57g、1mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(131mg、0.175mL、1mmol)、およびDMAP(0.12g、1mmol)のアセトニトリル(15mL)中の混合物を、40℃で72時間撹拌した。追加の量のC176(0.57g、1mmol)を加え、44℃で72時間加熱を続けた。真空中で溶媒を除去し、C282をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。収率0.57g、0.59mmol、59.4%。LCMS m/z 960.4 (M+H)+.
ステップ3〜4:C283の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C282をC283に変換した。クロマトグラフィー方法Aにより、C283を得た。LCMS m/z 667.3 (M-H)-. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 12.34-12.99 (m, 1H), 10.33-10.98 (m, 1H), 9.27 (d,
J=8.8 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.67 (t, J=6.2 Hz, 1H), 7.44-7.52 (m, 1H),
7.22-7.37 (m, 2H), 6.88 (s, 1H), 6.70 (s, 1H), 5.19 (dd, J=8.2, 2.2 Hz, 1H),
4.06-4.13 (m, 1H), 3.44-3.62 (推定, 2H; 水により不明確), 2.33-2.46 (m, 2H), 2.19-2.33 (m, 2H), 1.71-1.93 (m, 2H).
(実施例64)
1−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−{[(3−{[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}ベンゾイル)アミノ]メチル}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)シクロブタンカルボン酸(C284)
Figure 2013544276
C284は、実施例44に記載の方法と類似の方法によって調製して、オフホワイト色の固体として得られた。クロマトグラフィー方法Aにより、C284を得た。MS m/z 748.6 (M)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.41 (d, J=8.6 Hz, 1H), 9.32 (t,
J=5.5 Hz, 1H), 8.46-8.41 (m, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.04 (d, J=7.2
Hz, 1H), 7.97 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.60 (t, J=7.7 Hz, 1H), 7.40-7.17 (br s, 2H),
6.93 (s, 1H), 6.75 (s, 1H), 5.25 (dd, J=8.6, 5.6 Hz, 1H), 4.59 (d, J= 5.8 Hz,
2H), 4.18-4.13 (m, 1H), 3.92-3.86 (m, 1H), 3.53-3.48 (m, 1H), 2.50-2.45 (m,
1H), 2.40-2.25 (m, 3H), 1.94-1-84 (m, 1H), 1.82-1.73 (m, 1H).
(実施例65)
1−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[{[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]アミノ}(オキソ)アセチル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)シクロブタンカルボン酸(C286)
Figure 2013544276
ステップ1:C285の調製 C176(750mg、1.31mmol)およびC220(535mg、1.31mmol)を無水ジメチルホルムアミド(5mL)に溶かした溶液を、N−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(548mg、1.44mmol)およびピリジン塩酸塩(159mg、1.38mmol)で処理した。得られる混合物を周囲温度で終夜撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水で3回、ブラインで1回洗浄した。有機層を真空中でシリカゲルで濃縮した。塩化メチレン−メタノール勾配を使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、C285が橙色の泡沫として得られた。収率:717.7mg、0.75mmol、56.9%。LCMS m/z 963.4 (M+H)+.
ステップ2〜3:C286の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C285をC286に変換して、オフホワイト色の固体を得た。クロマトグラフィー方法Aにより、C286を得た。MS m/z 672.7 (M)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.43 (t, J=5.8 Hz, 1H), 9.33 (d,
J=8.8 Hz, 1H), 8.82-8.79 (m, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.49-7.19 (br s, 2H), 6.89 (s,
1H), 6.74 (s, 1H), 5.23 (dd, J=8.6, 5.5 Hz, 1H), 4.46 (d, J=6.0 Hz, 2H),
4.06-4.01 (m , 1H), 3.81-3.75 (m, 1H), 3.43-3.35 (m, 1H), 2.47-2.24 (m, 4H),
1.93 (m, 1H), 1.83-1.73 (m, 1H).
(実施例66)
1−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)カルボニル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)シクロペンタンカルボン酸(C289)
Figure 2013544276
ステップ1:C288の調製 C287は、実施例30経路1のステップ1〜9について記載した方法と類似の方法によって調製した。実施例35のステップ3について記載した方法と類似の方法によって、C287とC39をC288に変換した。収率:525.1mg、0.57mmol、44.7%。LCMS m/z 920.5 (M+H)+.
ステップ2〜3:C289の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C288をC289に変換して、オフホワイト色の固体を得た。クロマトグラフィー方法Aにより、C289を得た。MS m/z 628.5 (M-H)-. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 11.18 (t, J=5.2 Hz, 1H), 9.23 (d,
J=9.0 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 6.92 (s, 1H), 5.22 (dd, J=9.0, 5.5
Hz, 1H), 4.05-3.93 (m, 2H), 3.49-3.42 (m, 1H), 2.06-1.89 (m, 4H), 1.76-1.52 (m,
4H).
(実施例67)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−{[(3−{[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)カルボニル]アミノ}ベンゾイル)アミノ]メチル}−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C290)
Figure 2013544276
C290は、実施例36に記載の方法と類似の方法によって調製した。クロマトグラフィー方法Aにより、C290を得た。LCMS m/z 723.3 (M+1)+. 1H NMR (400
MHz, DMSO-d6) δ 9.38 (d, J=8.6 Hz, 1H),
8.40-8.35 (m, 1H), 8.05-8.03 (m, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.88-7.86 (m, 1H), 7.68 (s,
1H), 7.55 - 7.51 (m, 1H), 7.44 (t, J=7.8 Hz, 1H), 6.81 (s, 1H), 5.24 (dd,
J=8.6, 5.8 Hz, 1H), 4.18-4.08 (m, 1H), 3.91-3.79 (m, 1H), 3.50-3.35 (m, 1H),
1.45 (s, 3H), 1.43 (s, 3H).
(実施例68)
2−({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−{[(2R,3S)−2−({[(3−{[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}フェニル)スルホニル]アミノ}メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル]アミノ}−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)−2−メチルプロパン酸(C293)
Figure 2013544276
ステップ1:C291の調製 C9(500mg、0.95mmol)のアセトニトリル(5mL)溶液を、炭酸水素ナトリウム(410mg、4.87mmol)の水(5mL)溶液で処理した。得られる懸濁液に、3−(クロロスルホニル)安息香酸(220mg、0.95mmol)を加えた。得られる混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、C291を不純な固体として得た。収率:674mg、0.95mmol、定量的。LCMS m/z 711.3 (M+1)+.
ステップ2:C292の調製 粗製のC291(674mg、0.948mmol)、C26(319mg、0.948mmol)、N−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(379mg、0.948mmol)、およびトリエチルアミン(99mg、0.948mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶かした溶液を、周囲温度で2時間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で失活させ、ジクロロメタンで抽出した(3回)。有機層を合わせて真空中で濃縮して、赤色の泡沫を得た。粗生成物は、Phenomenex HILIC(Diol) 250×21.2mm 5μカラムを使用して、合計12.5分間で、1.5分間はヘプタン中5%のエタノールとし、8.5分間はヘプタン中5〜100%のエタノールとし、100%のエタノールで1分間保持し、次いでさらに1.5分かけて100%から5%のエタノールに下降させることで精製した。溶媒は、0.1%のギ酸で改質し、28.0mL/分の速度で実施して、C292を淡い桃色の固体として得た。収率:120mg、0.10mmol、10%。LCMS m/z 1029.8 (M+1)+.
ステップ3〜4:C293の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C292をC293に変換して、生成物を淡黄色の固体として得た。クロマトグラフィー方法Aにより、C293を得た。LCMS m/z 773.2 (M+1)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.40 (t, J=5.7 Hz, 1H), 9.19 (d,
J=8.8 Hz, 1H), 8.33 (br s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.17 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.99 (d,
J=8.2 Hz, 1H), 7.76 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.43-7.21 (br s, 2H), 7.40 (dd, J=7.4,
3.5 Hz, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.75 (s, 1H), 5.17 (dd, J=8.8, 5.6 Hz, 1H), 4.62 (d,
J=5.46 Hz, 2H), 3.94-3.87 (m, 1H), 3.32 - 3.16 (m, 2H), 1.36 (s, 6H).
(実施例69)
({[(1Z)−1−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)−2−({(2R,3S)−2−[({[(1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル]カルバモイル}アミノ)メチル]−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル}アミノ)−2−オキソエチリデン]アミノ}オキシ)酢酸(C296)
Figure 2013544276
ステップ1:C295の調製 実施例30経路1でC176について記載した方法と類似の方法によって、C294を調製し、引き続いて、実施例33のステップ6に記載の方法と類似の方法によって、C295に変換した。収率:0.80g、0.93mmol、58%。LCMS m/z 861.5 (M+H)+.
ステップ2〜3:C296の調製 実施例4経路1のステップ2〜3に記載の方法と類似の方法によって、C295をC296に変換した。クロマトグラフィー方法Bにより、C296を得た。LCMS m/z 605.2 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.32 (d, J= 8.6 Hz, 1H), 8.14 (s,
1H), 7.28 (br s, 2H), 7.19 (t, J=5.1 Hz, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.81 (s, 1H),
6.40-6.32 (m, 1H), 5.20 (dd, J=8.6, 5.5 Hz, 1H), 4.59 (AB四重線, JAB=16.6 Hz, ΔνAB=21.2 Hz, 2H), 4.32 (d, J=5.1 Hz, 2H), 3.98-3.92 (m, 1H), 3.67-3.58
(m, 1H), 3.26-3.16 (m, 1H).
(実施例70)
2−(((1−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2S,3R)−2−((3−((1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル)ウレイド)メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチリデン)アミノ)オキシ)−2−メチルプロパン酸
Figure 2013544276
表題化合物は、本明細書に記載の方法を使用して調製した。
生物学的実施例
化合物の生物活性を評価するために、実施例1〜69に記載の選択した化合物のin vitro抗菌活性を、臨床・検査標準協会(Clinical and Laboratory Standards Institute)(CLSI、元NCCLS)の指針に従う最小阻害濃度(MIC)試験によって評価した。Clinical and Laboratory Standards Institute.Methods for Dilution Antimicrobial Susceptibility Tests for Bacteria that Grow Aerobically、認定規格−第8版、CLSI文書M7−A8[ISBN 1−56238−689−1]、Clinical and Laboratory Standards Institute、940 West Valley Road,Suite 1400,Wayne,Pennsylvania 19087−1898 USA、2006、またClinical and Laboratory Standards Institute.Performance Standards for Antimicrobial Susceptibility Testing、Twentieth Informational Supplement、CLSI文書M100−S20[ISBN1−56238−716−2]、Clinical and Laboratory Standards Instituteを参照されたい。
MIC測定は、化合物の抗菌活性を評価する標準の実験方法である。MICとは、終夜のインキュベート後に目に見える細菌増殖を阻害する、最低の薬物濃度を表す。MIC値を求めるには、ある範囲の薬物濃度(たとえば、0.06μg/mL〜64μg/mL)を、規定された株の細菌と共にインキュベートする。通常、薬物濃度範囲は、2倍きざみ(たとえば、0.06μg/mL、0.12μg/mL、0.25μg/mL、0.50μg/mL、1.0μg/mLなど)にされ、種々の薬物濃度を、すべて個々に、およそ同じ数の細菌と共に終夜インキュベートする。次いで、各濃度での薬物の効果を視覚的に検査し、薬物無しの対照と比べて細菌増殖が阻害されている最低薬物濃度を特定することにより、MICを決定する。通常、細菌は、MICより低い薬物濃度では増殖し続け、MIC以上の濃度では増殖しない。
以下で表1に記載するMIC値は、各試験化合物を2通りに評価したアッセイから導いた。2通りの値に0〜2倍の開きがあった場合では、2つの値の低い方を以下で報告した。一般的に述べれば、2通りの値に2倍を超える開きがあった場合、アッセイを無効とみなし、2通りの実施間の開きが2倍以下になるまで繰り返した。上で言及したCLSIの指針に沿って、対照生物と基準化合物の両方を各MICアッセイにおいて利用して、適正な品質管理を期した。そうした対照生物および基準化合物を用いて出されたMIC値は、アッセイを有効とみなし、また本明細書に含めるために、規定された範囲内に収まることが求められた。当業者なら、MIC値は、実験によって変動してよく、また変動することは理解されよう。一般的に述べれば、MIC値には、多くの場合、実験によって+/−2倍の変動があると認識すべきである。各化合物および各微生物について単一のMICが報告されていても、読者は、各化合物が1回しか試験されなかったと推断すべきでない。化合物のいくつかは、複数の試験にかけた。表1に報告するデータは、化合物の相対的活性を反映するものであり、上述の指針に照らして、そうした場合には異なるMICが出されていることもある。
こうしたMIC測定において、以下の細菌株を使用した:
1)緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)UC−12120:野生型、1091−05とラベル表示、
2)肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae):シプロフロキサシン耐性分離株、広域スペクトルβ−ラクタマーゼ(ESBL)を発現、臨床分離株、1000−02とラベル表示、
3)アシネトバクター・バウマニ/ヘモリチカス(Acinetobacter baumannii/haemolyticus):多剤耐性臨床分離株、AB−3167とラベル表示。
以下の結果(表1)は、実施例1〜69に記載の最終生成物を用いて取得した。
Figure 2013544276
Figure 2013544276

Claims (17)

  1. 式(I)の化合物
    Figure 2013544276
    または薬学的に許容できるその塩
    [式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、またはフェニル(C〜C)アルキルであり、フェニル(C〜C)アルキルのフェニルおよび(C〜C)アルキル部分は、置換されていてもよく、または
    およびRは、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキルまたは置換されていてもよい4〜6員ヘテロ環を形成しており、
    Eは、C(H)、C(F)、C(Cl)、またはNであり、
    Xは、−O−C(=O)−、−NH−C(=O)−、−NH−SO−、−NH−C(=N−CN)−、−NH−T−、またはトリアゾールであり、
    Lは、存在しないか、−(CH−、−(CH−NH−(CH−、−(CH−O−(CH−、−(CH−C(=O)−NH−(CH−、−(CH−NH−C(=O)−(CH−、−CH(CH)−NH−C(=O)−(CH−、−(CH−NH−C(=O)−NH−(CH−、−CH(CH)−NH−C(=O)−NH−(CH−、−(CH−T−SO−NH−(CH−、−(CH−T−(CH、−(CH−T−C(=O)−NH−(CH−、−(CH−T−(CH−NH−C(=O)−、−NH−(CH−T−、−O−(CH−T−、−(CH−Y−C(=O)−(CH−、または−(CH−Y−(CH−であり、
    Tは、置換されていてもよいフェニルまたは置換されていてもよい5員もしくは6員ヘテロアリールであり、
    Yは、置換されていてもよい4〜6員ヘテロ環であり、
    pおよびqは、それぞれ独立に、0、1、2、または3であり、
    Aは、
    Figure 2013544276
    であり、
    は、水素、(C〜C)アルキル、またはOHであり、
    但し、式(I)は、2−(((1−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2S,3R)−2−((3−((1,5−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−2−イル)メチル)ウレイド)メチル)−4−オキソ−1−スルホアゼチジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチリデン)アミノ)オキシ)−2−メチルプロパン酸を包含しない]。
  2. 式(IA)の化合物
    Figure 2013544276
    [式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、またはフェニル(C〜C)アルキルであり、フェニル(C〜C)アルキルのフェニルおよび(C〜C)アルキル部分は、置換されていてもよく、または
    およびRは、これらが結合している炭素原子と共に、一緒になって、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキルまたは置換されていてもよい4〜6員ヘテロ環を形成しており、
    Eは、C(H)、C(F)、C(Cl)、またはNであり、
    Xは、−O−C(=O)−、−NH−C(=O)−、−NH−SO−、−NH−C(=N−CN)−、−NH−T−、またはトリアゾールであり、
    Lは、存在しないか、−(CH−、−(CH−NH−(CH−、−(CH−O−(CH−、−(CH−C(=O)−NH−(CH−、−(CH−NH−C(=O)−(CH−、−CH(CH)−NH−C(=O)−(CH−、−(CH−NH−C(=O)−NH−(CH−、−CH(CH)−NH−C(=O)−NH−(CH−、−(CH−T−SO−NH−(CH−、−(CH−T−(CH、−(CH−T−C(=O)−NH−(CH−、−(CH−T−(CH−NH−C(=O)−、−NH−(CH−T−、−O−(CH−T−、−(CH−Y−C(=O)−(CH−、または−(CH−Y−(CH−であり、
    Tは、置換されていてもよいフェニルまたは置換されていてもよい5員もしくは6員ヘテロアリールであり、
    Yは、置換されていてもよい4〜6員ヘテロ環であり、
    pおよびqは、それぞれ独立に、0、1、2、または3であり、
    Aは、
    Figure 2013544276
    であり、
    は、水素、(C〜C)アルキル、またはOHである]。
  3. EがC(H)である、請求項1または2に記載の化合物。
  4. Aが
    Figure 2013544276
    であり、RがOHである、請求項1、2または3に記載の化合物。
  5. Xが−NH−C(=O)−である、請求項1、2、3または4に記載の化合物。
  6. Lが−(CH−NH−(CH−であり、pは0であり、qは1である、請求項1、2、3、4または5に記載の化合物。
  7. およびRが、これらが結合している炭素原子と一緒になって、(C〜C)シクロアルキルを形成している、請求項1から6のいずれかに記載の化合物。
  8. およびRが、それぞれメチルである、請求項1から6のいずれかに記載の化合物。
  9. Xが−O−C(=O)−である、請求項1、2、3、4、または6から8のいずれかに記載の化合物。
  10. Lが、存在しないか、−(CH−NH−C(=O)−(CH−、−(CH−NH−(CH−、−(CH−C(=O)−NH−(CH−、または−(CH−T−(CHであり、Tは、イソオキサゾール、オキサゾール、チアゾール、またはピリミジンである、請求項1から5および7から9のいずれかに記載の化合物。
  11. Lが、存在しないか、−(CH−T−(CH、−(CH−NH−C(=O)−(CH−、−CH(CH)−NH−C(=O)−NH−(CH−、−CH(CH)−NH−C(=O)−(CH−、−(CH−C(=O)−NH−(CH−、または−(CH−T−C(=O)−NH−(CH−である、請求項1から5および7から9のいずれかに記載の化合物。

  12. Figure 2013544276
    の化合物または薬学的に許容できるその塩。

  13. Figure 2013544276
    の化合物または薬学的に許容できるその塩。

  14. Figure 2013544276
    の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  15. 少なくとも1種の薬学的に許容できる担体と混合された請求項1から14のいずれかに記載の化合物を含む、医薬組成物。
  16. そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の請求項1から14のいずれかに記載の化合物を投与することを含む、細菌感染症を治療する方法。
  17. 細菌感染症のための医薬の製造における、請求項1から14のいずれかに記載の化合物の使用。
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