【発明の詳細な説明】
β−ラクタム
本発明は、一般式I:
(式中、
Rは、水素;低級シクロアルキル;またはカルボキシ、低級アルコキシカルボ
ニル、カルバモイル、低級アルキルカルバモイル、フェニルカルバモイルもしく
はヒドロキシフェニルカルバモイルにより置換されている低級(シクロ)アルキ
ル;低級アルケニルメチル;低級アルケニルメトキシカルボニル;ホルミル;低
級(シクロ)アルカノイル;低級(シクロ)アルキルスルホニル;ハロゲン、シ
アノ、カルバモイル−低級アルコキシ、カルバモイル−低級アルキルチオもしく
はカルバモイル−低級アルキルアミノにより置換されている低級(シクロ)アル
カノイルまたは低級(シクロ)アルキルスルホニル;カルバモイル、または低級
(シクロ)アルキル、低級アルコキシカルボニル−低級アルキル、ベンジルオキ
シカルボニル−低級アルキル、カルボキシ−低級アルキル、ヒドロキシフェニル
もしくはカルバモイルフェニルにより置換されているカルバモイル;または一般
式:
Q-X-CO- (a1) または
Q-X-SO2- (a2)
の環構造を表し、;
Qは、窒素、硫黄および/または酸素を含んでもよい5−または6−員環を表
し;
Xは、直接結合または基−CH2−、−CH2CH2−、−CH=CH−、−N
H−、−NHCH2−、−CH2NH−、−CH(NH2)−、−CH2CH2−N
H−、−C(=NOCH3)−、−OCH2−もしくは−SCH2−を表し;そ
して
Aは、式(b1)または(b2):
(式中、
R3は、アリールまたはヘテロシクリルを表し;そして
R4は、水素、ヒドロキシ、低級(シクロ)アルキル、低級アルコキシ、低級
(シクロ)アルケニル、低級アルキニル、アラルキル、アリール、アリールオキ
シ、アラルコイルオキシ、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルアルキルを表し
、低級(シクロ)アルキル、低級アルコキシ、低級(シクロ)アルケニル、アラ
ルキル、アリール、アリールオキシ、アラルコイルオキシまたは複素環は、非置
換またはカルボキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、低級アルキル、ベンジル、低級
アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、−CONR5R6−、−CH2−CONR5R6
、−N(R6)COOR7、R6CO−、R6OCO−またはR6COO−(ここで
、R5は、水素、低級アルキルまたは低級シクロアルキルを表し;R6は、水素ま
たは低級アルキルを表し;そしてR7は、水素、低級アルキル、低級アルケニル
またはカルボン酸保護基を表す)により置換されている);
の基を表す)
のβ−ラクタム、および薬学的に使用可能である、これらの化合物の容易に加水
分解しうるエステル、ならびに塩に関する。
ヨーロッパ特許出願公開第671401号明細書は、β−ラクタマーゼ阻害、
また部分的に抗菌特性を有するβ−ラクタムを記載している。本発明による化合
物は、置換基Aにより公知の化合物と異なる。
予期しなかったことに、本発明による化合物は、β−ラクタマーゼ阻害特性に
加えて、グラム陽性およびグラム陰性微生物に対して、また、β−ラクタマーゼ
産生株に対して、改善された活性のスペクトルを有することが見出された。
これらの化合物は、ペニシリン、セファロスポリン、ペネムそしてカルバペネ
ムのようなβ−ラクタム抗生物質と組み合わせて、β−ラクタマーゼ形成病原体
の制御に有用である。これらはまた、それ自身抗菌活性を有し、したがって単独
で細菌病原体に対して使用することができる。
本発明の目的は、上記一般式Iのβ−ラクタムおよびこれらの薬学的に使用可
能な塩、これらの化合物、一般式Iの化合物を含有する薬物またはそれらの薬学
的に使用可能な塩を製造すること、と同様に、特にβ−ラクタマーゼ形成微生物
により引き起こされる感染症を制御および予防する薬物の生産のために、一般式
Iの化合物およびそれらの薬学的に使用可能な塩を使用することである。
一般式Iの定義において示した括弧の中の用語、たとえば「低級(シクロ)ア
ルキル」、「低級(シクロ)アルカノイル」、「低級(シクロ)アルキル−スル
ホニル」は、任意であると理解されるべきであり、したがって「低級アルキル」
、「低級アルカノイル」および「低級アルキルスルホニル」と同様に「低級シク
ロアルキル」「低級シクロアルカノイル」および「低級シクロアルキルスルホニ
ル」を包含して用いられている。
用語「低級アルキル」は、単独で、または「低級アルコキシ」、「低級アルキ
ルアミノ」、「低級アルキルカルバモイル」、「低級アルコキシカルボニル」、
「低級アルカノイル」(=「低級アルキルカルボニル」)、「低級アルキルスル
ホニル」「低級アルキルチオ」などのように組み合わせて、メチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル
などのような、最大7個、好ましくは最大4個の炭素数を有する直鎖状または分
岐状の飽和炭化水素残基を意味する。
「低級シクロアルキル」は、単独で、または対応する組み合わせにより、3〜
6個の炭化水素原子を有する環状炭化水素残基を意味し、たとえばシクロプロピ
ル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。
用語「低級アルケニル」は、単独で、または「低級アルケニルメチル」および
「低級アルケニルメトキシ−カルボニル」のように組み合わせて、ビニル、アリ
ルなどのような二重結合を含有する7個まで、好ましくは4個までの炭素数を有
する不飽和炭化水素残基を包含する。
用語「低級アルキニル」は、エチニル、プロパルギルなどの三重結合を含有す
る7個まで、好ましくは4個までの炭素数を有する不飽和炭化水素残基を包含す
る。
「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素、特にフッ素を意味する。
R(残基Q)において示した「硫黄および/または酸素を含有してもよい5−
または6−員環」は、たとえば、フェニル;ピロリジニル、ピペリジニル、ピペ
ラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒドロチエニルおよびテト
ラヒドロフリルのような飽和複素環;ならびに2−フリル、3−フリル、チアゾ
リル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、2−チエニル、3−チエニル、2−
ピロリル、3−ピロリル、1−ピリジニオ、2−ピリジル、3−ピリジル、4−
ピリジル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリ
アゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、ピリダジニルおよびピリミジニルのよう
な芳香族複素環である。これらの基は、また、たとえば低級アルキル、低級アル
コキシ、低級アルキルチオ、ヒドロキシ、カルバモイル、カルバモイルメチル、
カルバモイルアミノ、スルファモイル、低級アルカノイルオキシル、スルホニル
オキシ、ハロゲン、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、クロロアセチルア
ミノおよびピリジン−1−イル−アセチルアミノにより置換できる。N−複素環
もオキソにより置換できる。このような置換されている環の例は、4−トリル、
4−スルファモイルフェニル、4−ヒドロキシフェニル、4−カルバモイルフェ
ニル、3,4−ジヒドロキシフェニル、3−メチル−(2−フリル)、1−メチ
ル−1H−テトラゾール−5−イル、4−アニシル、3,4,5−トリメトキシ
フェニル、4−クロロフェニル、4−フルオロ(2−ピリジル)、2−アミノ−
4−チアゾリル、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル、p−ア
ミノフェニル、p−(クロロアセチルアミノ)フェニル、3,4−ジスルホニル
−オキシ−フェニル、3,4−ジアセトキシフェニル、2−オキソ−ピロリジニ
ル−3−イル、2−オキソ−テトラヒドロチエン−3−イル、3−メトキシイソ
オキサゾール−5−イル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル、3
−ヒドロキシイソオキサゾール−5−イル、5−アミノ−1,3,4−チアジア
ゾー
ル−2−イル、5−(ピリジン−1−イル−アセチルアミノ)−1,3,4−チ
アジアゾール−2−イルおよび1−メチルピリジン−4−イルである。さらに、
環を縮合させることができるが、特に、たとえばインドリル、1H−ベンゾトリ
アゾール−2−イル、2−オキソ−2H−1−ベンゾピラン−7−イルもしくは
2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−2H−1−ベンゾピラン−7−イル
のようなフェニル環、たとえば2,3−シクロペンテノ−4−ピリジルおよび2
,3−シクロヘキセノ−4−ピリジルにおける飽和5−または6−員炭素環、あ
るいは、たとえばベンズイミダゾール−5−イル、1H−ベンゾトリアゾール−
4−イルまたは2−カルバモイル−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
a]ピリミジン−7−イルのような5−または6−員複素環である。
R3およびR4で示した用語「アリール」は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、
ニトロ、低級アルキルまたは低級アルコキシによりモノ−もしくはジ置換されて
もよいフェニル残基、あるいはナフチル、アントリルまたはフェナントリルのよ
うな多核芳香族を包含する。
R4で示した用語「アラルキル」は、たとえばベンジルのようなアリール基に
より置換されている低級アルキル基を包含する。
R3およびR4で示した用語「ヘテロシクリル」は、たとえばピリジル、ピリジ
ニウミル、ピラジニル、ピペリジル、ピペリジノ、N−オキシド−ピリジル、ピ
リミジル、ピペラジニル、ピロリジニル、ピリダジニル、N−オキシド−ピリダ
ジニル、ピラゾリル、トリアジニル、イミダゾリル、チアゾリル、1,2,3−
チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、
1,2,5−チアジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オ
キサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリ
ル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1H−テトラゾリ
ル、2H−テトラゾリル、チエニル、フリル、ヘキサメチレンイミニル、1H−
アゼピニル、チオフェニル、テトラヒドロチオフェニル、1,2,5−オキサジ
チオリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、4H−1,2,4−オキサジア
ジニル、1,2,5−オキサチアジニル、1,2,3,5−オキサチアジアジニ
ル、1,3,4−チアジアゼピニル、1,2,5,6−オキサトリアゼピニル、
1,6,3,4−ジオキサジチオフェニル、オキサゾリジニル、テトラヒドロチ
エニル、キノリニル、キノリニウムイルなどのような窒素、硫黄および/または
酸素を含有してもよい5−または6−員環を包含する。複素環上の置換基は、メ
チル、エチル、プロピルなどのような低級アルキル基、メトキシ、エトキシなど
のような低級アルコキシ基、フッ素、塩素、臭素などのようなハロゲン、トリフ
ルオロメチル、トリクロロエチルなどのようなハロ置換アルキル基、アミノ、メ
ルカプト、ヒドロキシル、カルバモイルまたはカルボキシル基を含む。さらなる
置換基は、2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル、1,1−ジオキソ−テトラ
ヒドロチエン−3−イルにおけるようなオキソ基である。置換されている複素環
のさらなる例としては、6−メトキシピリジン−3−イル、5−メチルイソキサ
ゾール−3−イル、1−メチル−4−ピリジニオである。
R4で示した用語「ヘテロシクリルアルキル」は、たとえばチオフェン−2−
イルメチルのようなヘテロシクリル基により置換されている低級アルキル基を包
含する。
Rの1つの好ましい亜族は、式(a):
(式中、R1は、水素、ヒドロキシ、カルバモイルまたはスルファモイルを表し
、m、nおよびpは、それぞれ、0または1である)を有する。
(a)の亜族は、である。
好ましい基Rは、4−ヒドロキシフェニルカルバモイル、4−カルバモイルフ
ェ
ニルカルバモイル、ホルミル、アセチル、トリフルオロアセチル、メタンスルホ
ニルまたは式(a5):
の残基である。
Aで示した式:
の基における好ましい残基R3は、フェニル、たとえばp−ヒドロキシフェニル
のような置換されているフェニル、ピリジン−2−、−3−または−4−イル、
キノリン−2−、−3−または−4−イル、1−カルバモイルメチル−キノリン
−1−イウム−1−3−イル、およびたとえば下記の式:の残基のようなピリジン−1−イウム−2−または−3−イル残基であり、同様
に、下記の式:
の残基のようなキノリン−1−イウム−3−イル残基である。
Aで示した式:
の基におけるR4の意味は、好ましくは、
2,2,2−トリフルオロエチル、
イソブチル、
シクロプロピル、
フェニル、
p−ヒドロキシフェニル、
m−ニトロフェニル、
p−ニトロベンジル、
ピリジン−2−、−3−または−4−イル
たとえば1−ベンジルピリジン−1−イウム−2−イル、1−ベンジルピリジ
ン−1−イウム−3−イル、1−ベンジルピリジン−1−イウム−4−イル、4
−トリフルオロメトキシベンジル−ピリジン−1−イウム−3−イル、1−カル
バモイルメチル−ピリジン−1−イウム−2−イル、1−カルバモイルメチル−
ピリジン−1−イウム−3−イル、1−カルバモイルメチル−ピリジン−1−イ
ウム−4−イルおよび4−ヒドロキシフェニルカルバモイル−メチル−ピリジン
−1−イウム−3−イルのようなピリジン−1−イウム−2−、−3−または−
4−イル
キノリル−3−イル、キノリル−2−イル、1−カルバモイルメチル−キノリ
ン−1−イウム−3−イル、
チオフェン−2−イルメチル
エトキシカルボニル−ピペリジン−4−イル、
ピラジニル、
ピリダジニル、
ピリミジン−2−イル、
チアジアゾリル、
2−オキソテトラヒドロフラニル、
テトラゾール−5−イルメチル、
テトラヒドロフラニルならびに、
ベンズイミダゾリルである。
特に好ましい式Iの化合物、およびそれぞれの塩は:
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−l−オキソ−5−[2
−オキソ−1−(4−ヒドロキシフェニル)ピロリジン−3−イリデンメチル]
−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシク
ロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)(例24)、
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−3−イリデン
メチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジ
アザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)(例2
5)、
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−(チオフェン−2−イルメチル)ピロリジン−3−イリデンメチ
ル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザ
シクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)(例27)
、
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−イソブチル−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3
,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]
インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)(例28)、 (E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[1
−シクロプロピル−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2
,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[c
d]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)(例29)、
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−ピリジン−3−イル−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a
,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト
[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)(例33)、
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−5−[2−(1−ベン
ジルピリジン−1−イウム−3−イル)ビニル]−1−オキソ−1a,2,3,
3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イ
ンデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)(例66)、 (E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−5−[2−(1−カル
バモイルメチルピリジン−1−イウム−3−イル)ビニル]−1−オキソ−1a
,2,3,3a,4,6b-ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト
[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)(例67)、
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−5−[2−[1−[(
4−ヒドロキシフェニルカルバモイル)メチル]ピリジン−1−イウム−3−イ
ル]ビニル]−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1
H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム
塩(1:1)(例70)、および
(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[(E)−2
−[1−[(E)−3−フェニルアリル]ピリジン−1−イウム−3−イル]ビニ
ル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザ
シクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)(例69)である。
式Iの化合物の容易に加水分解されうるエステル類としては、式中で単独また
は複数のカルボキシ基(たとえば6−カルボキシ基)が、容易に加水分解されう
るエステル基の形状で存在する、式Iの化合物として理解されるべきである。こ
のようなエステル類の例としては、従来の種類であることができるが、低級アル
カノイルオキシアルキルエステル、たとえばアセトキシメチル、ピバロイルオキ
シメチル、1−アセトキシエチルおよび1−ピバロイルオキシエチルエステル;
低級アルコキシカルボニルオキシアルキルエステル、たとえばメトキシカルボニ
ルオキシメチル、1−エトキシカルボニルオキシエチルおよび1−イソプロポキ
シカルボニルオキシエチルエステル;1−シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シエチルエステル;(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イ
ル)−メチルエステル;ラクトニルエステル、たとえばフタリジルおよびチオフ
タリジルエステル;低級アルコキシメチルエステル、たとえばメトキシメチルエ
ステル;ならびに低級アルカノイルアミノメチルエステル、たとえばアセトアミ
ドメチルエステルである。他のエステル類、たとえばベンジルおよびシアノメチ
ルエステルも使用することができる。さらなる容易に加水分解しうるエステルは
、
(2,2−ジメチル−1−オキソプロポキシ)メチルエステル、2−[(2−メ
チルプロポキシ)カルボニル]−2−ペンテニルエステル、1−[[(1−メチル
エトキシ)カルボニル]オキシ]エチルエステルおよび3,3−ジメチル−2−オ
キソブチルエステルである。
式Iの化合物の塩の例としては、ナトリウム塩およびカリウム塩のようなアル
カリ金属塩;アンモニウム塩;カルシウム塩のようなアルカリ土類金属塩;アミ
ンの塩のような、たとえばN−エチルピペリジン、プロカイン、ジベンジルアミ
ン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、アルキルアミンまたはジアルキル
アミンの塩、同様に、たとえばアルギニンまたはリシンのようなアミノ酸の塩の
ような有機塩基の塩である。
本発明の式Iのβ−ラクタム、およびそれらの薬学的に使用可能な塩は、
a)一般式II:
(式中、Aは、前記で与えられた意味を有し、Rsは、Rで与えられた意味を有
するか、またはアミノ保護基を意味し、そしてRs1は、カルボキシ保護基を表す
)の化合物のカルボキシ保護基、および存在してもよいアミノ保護基を開裂する
こと、
そして、望むならば、残基Rを生ずる薬剤によって得てもよい、一般式III:
(式中、Aは、前記で与えられた意味を有する)の化合物を処理すること、そし
て、必要ならば、なお存在し得る保護基を開裂すること、または
b)式Iの化合物の容易に加水分解しうるエステルを製造するために、式Iのカ
ルボン酸を対応するエステル化に付すこと、もしくは
c)式Iの化合物の薬学的に使用可能な塩を製造するために、式Iの化合物をそ
のような塩に転換することにより、
本発明にしたがって製造できる。
式IIの化合物における保護基であるRs1=t−ブチルまたはRS=t−ブトキ
シカルボニルの開裂は、酸性剤により、好ましくは塩化メチレンのような有機溶
媒中に、場合によりアニソール、フェノール、クレゾールまたはトリエチルシラ
ンの存在中で、トリフルオロ酢酸により、あるいは、ジオキサン、テトラヒドロ
フランまたは塩化メチレンのような有機溶媒中で塩化水素により、処理すること
によって行われる。温度は、好ましくは−20℃〜室温の間である。
他の保護基(たとえば、位置2のベンジルオキシカルボニルまたはクロロアセ
チル;位置6のp−ニトロベンジル、ベンジルまたはベンズヒドリル)を有する
類似の中間体も、上記の保護基の開裂に好適である。出発物質は同様に調製され
、保護基の開裂は、それ自体公知の方法により実施される。たとえば:
位置2
ベンジルオキシカルボニル:約0〜80℃で、エタノール、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、酢酸エチルまたはジメチルホルムアミド(場合により水性)の
ような有機溶媒中で、パラジウム/炭素により水素化するか、またはパラジウム
/炭素および1,4−シクロヘキサジエンによって処理する;
クロロアセチル:極性溶媒中、好ましくは中性のpHおよび約0〜30℃の水中
で;あるいはメタノールおよび/またはテトラヒドロフラン(場合により水性)
中で、アルカリ金属重炭酸塩、たとえば重炭酸ナトリウムにより約0〜30℃で
、チオ尿素を使用する。
位置6
ベンジルおよびp−ニトロベンジル:酢酸エチル、メタノールもしくはテトラ
ヒドロフランのような有機溶媒中に、または水中に、場合により酢酸もしくは塩
酸のような酸の存在下に、約0〜80℃で、パラジウム/炭素もしくは酸化パラ
ジウムにより水素化するか;あるいは、たとえばジメチルホルムアミド(好まし
くは水性)のような溶媒中で、硫化ナトリウムの存在下に約0℃〜室温で加水分
解する。
ベンズヒドリル:m−クレゾールを約50℃で使用する。
残基Rを位置2に導入するためには、式IIIの化合物を、たとえば式ROHの
酸またはその反応誘導体のうちの1種を使用してアセチル化する。
本発明による方法の変形b)による、式Iのカルボン酸の容易に加水分解しう
るエステルの製造のために、カルボン酸は、好ましくは、エステル基を含有する
対応するハロゲン化物、好ましくはヨウ化物と反応させる。反応は、塩基、たと
えばアルカリ金属水酸化物もしくは炭酸塩、またはトリエチルアミンのような有
機アミンの助けにより、促進することができる。エステル化は、好ましくは、ジ
メチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、ジメチルスルホキシド、
または好ましくはジメチルホルムアミドのような不活性の有機溶媒中で実施され
る。温度は、好ましくは約0〜40℃の範囲である。
本発明による方法の変形c)による、式Iの化合物の塩の製造は、それ自体公
知の方法により行うことができる。たとえば、式Iのカルボン酸を、望ましい塩
基の等モル量と、水のような溶媒中に、またはエタノール、メタノール、アセト
ンなどのような有機溶媒中で好都合に反応させる。対応して、有機または無機酸
の添加により、塩の形成を起こる。塩の形成が行われる温度は重要ではなく、一
般的には室温であるが、僅かにそれ以下かまたはそれ以上であることができ、た
とえば0〜+50℃の範囲である。
下記の反応図式1および2は、本発明による生成物ならびに工程で生ずるそれ
ぞれの中間体の製造の工程を図示している。図式1は、残基AがN−置換されて
いる2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル基である化合物の製造を示し
ている。図式2は、残基Aが置換されているエテン−1,2−ジイル基である化
合物の製造を示している。図式 1 図式 2 符号は、反応図式1および図式2において下記の意味を有する:
Rs2=カルボキシ保護基、好ましくはt−ブチル;
Rs=アミノ保護基、好ましくはt−ブトキシカルボニル;
R3=式(b1)で与えられた意味;
R4=式(b2)で与えられた意味;
R5=ベンジル、メチルカルバモイル;
R6=ベンジル、4−トリフロオロメトキシベンジル、メチルカルバモイル、
4−ヒドロキシフェニルカルバモイルメチル;
R11=水素、低級アルキル、たとえばトリフルオロメチル、4−カルバモイル
フェニルアミノのようなハロ置換されている低級アルキル;
X=ハロゲン。
図式1
(1)-------(2)
5−ヒドロキシ構成単位(1)の、対応するアルデヒド(2)への酸化は、2
,2,6,6−テトラメチル−ピペリジニルオキシル基(TEMPO)の存在下
で起こる。
TEMPO−触媒酸化は、塩化メチレンなどのような好適な溶媒の存在中で行
われる。
酸化系は、結果として生ずる塩酸の中和のために、塩基、たとえば酢酸ナトリ
ウム、重炭酸ナトリウムなどを含有する。
酸化は、−15〜50℃、好ましくは0〜5℃の温度範囲で好都合に行うこと
ができる。酸化は、大気圧下で好都合に実施される。
(2)-------(3)
アルデヒド(2)をウィッティッヒ試薬と反応させ、付加生成物(3)を得る
。反応は、塩基の存在下に、好ましくは水素化ナトリウムまたは水素化リチウム
の存在下に実施される。第三級アミンまたは有機リチウム化合物もまた好適であ
る。アセトン、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエ
タンおよびアルコールのような、水と混和性の溶媒は、好適な溶媒である。反応
は、−20〜25℃の温度範囲で行われる。
アルデヒド(2)のウィッティッヒ試薬との反応は、エポキシブタン中に還流
下で加熱して行うこともできる。
(3)-------(4)
保護基は、たとえばトリフルオロ酢酸により、−20℃〜室温の温度範囲で反
応させて除去する。
(4)-------(5)
化合物(4)のアシル化は、式ROHの対応する酸のようなアシル化剤により
、2−ハロピリジニウム塩、たとえば2−クロロもしくは2−フルオロ−1−メ
チルピリジニウムクロリドまたはトシラートの存在下に、あるいは、またカルボ
ニルジイミダゾールまたはN,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミドの存在下
に、後者では、好ましくはN−ヒドロキシベンズトリアゾール、N−ヒドロキシ
スクシンイミドまたはN−ヒドロキシフタルイミドとともに実施する。たとえば
酸ハロゲン化物(好ましくは塩化物)、酸無水物または酸アジドのようなカルボ
ン酸の対応する反応誘導体も、使用することができる。たとえば2−ベンズチア
ゾリルチオエステルのような対応するチオールエステルと同様に、ヒドロキシベ
ンズトリアゾールエステル、N−ヒドロキシスクシンイミドエステルまたはN−
ヒドロキシフタルイミドエステルも、同様に使用できる。反応は、好ましくは有
機溶媒または溶媒混合物、たとえばアセトン、塩化メチレン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシドもしくはアセトニトリル中で実施される。温度は、一般に−30℃〜室
温である。
(5)-------(6)
残基R4が、ピリジル、ピペリジノまたはキノリニルのような窒素含有基を含
むとき、窒素原子の第四級化を、臭化ベンジルまたはブロモアセトアミドと反応
させることによって行うことができる。
図式2
(1)-------(7)-------(8)
5−ヒドロキシ構成単位(1)とメタンスルホニルクロリド/Cal2および
トリフェニルホスフィンとの反応によってウィッティッヒ試薬(7)を得て、次
にそれを、芳香族アルデヒドと反応させて、付加生成物(8)に転換できる。
(8)-------(9)-------(10)
保護基の除去、アシル化、および望むならば第四級化を、図式1の下記の反応
で示した条件と同等な条件で行う。
(3)-------(4)-------(5)-------(6)
前述したように、本発明の一般式Iの化合物および薬学的に使用可能な塩は、
β−ラクタマーゼ阻害活性に加えて、グラム陽性およびグラム陰性微生物と同様
に、β−ラクタマーゼ産生株に対する改善された活性の範囲を示す。
これらの治療上で貴重な特性を、以下で説明するように、in vitroで測定でき
る。
A.β−ラクタマーゼの単離
種々のβ−ラクタマーゼを、Klebsiella pneumoniae NCTC 418、Proteus vulg
aris 1028、Bacillus licheniformis 749/C、Escherichia coli SNO1およびCitr
obacter freundii 1203などのペニシリン耐性またはセファロスポリン耐性菌株
から単離できる。この目的のため、対応する菌株をTryptic Soy Broth(Difco)
中で培養し、最後の対数増殖期において遠心法により採取する(必要なときは、
アンピシリン50〜100mg/lを、対数期の終わり頃に、β−ラクタマーゼを
誘導するために培地に加える)。このように得られた細菌群塊を、20mM Tris-
HCl緩衝液(pH7.0)によって処理する;細胞を冷却しながら、フレンチプレ
スにより切断開放する。混合物を、20〜30分間遠心分離(20,000r/mi
n)して、透明な租抽出物を得た。タンパク質の精製を、Cartwright,S.J.& Wa
ley,S.G.[Biochem.J.221,505-512(1980)]の方法、およびB.licheniformis
のためにはEllerby,L.M.ら[Biochemistry 29,5797-5806(1990)]の方法によっ
て行う。
B.β−ラクタマーゼ活性の測定
単離されたβ−ラクタマーゼの活性の測定は、発色性セファロスポリンニトロ
セフィン(Glaxo製87/312)を使用して、O'Callaghan,C.H.ら[Antimicr.Ag.C
hemother.1,283-288(1972)]の方法にしたがって実施できる。必須の試験バッ
チは、水1mlにあたり50mMリン酸緩衝液(pH7.0)、ニトロセフィン0.1mM
および約0.1のΔA/minを達成するために十分な酵素(β−ラクタマーゼ)を
含有する。色の変化を伴う基質の開裂を37℃で行い、続いて、分光光度計を使
用して、482nmで定量的に追跡する。
C.一般式Iの化合物のβ−ラクタマーゼ阻害活性の測定
β−ラクタマーゼ(試験B)による発色性基質の上述の開裂は、式Iの化合物
(阻害剤)の添加により阻害できる。阻害剤は、時間に依存する反応でβ−ラク
タマーゼを不可逆的に不活性化することが見出されているため、反応(基質の開
裂)は、それぞれの場合において、β−ラクタマーゼを阻害剤により15分間の
予備培養を行った後、基質を加えることによって開始される。試験に供された特
定のβ−ラクタマーゼ阻害剤の親和力の測定値として、それは阻害剤の強度の測
定値であるが、阻害剤が存在しない上記の試験条件(試験B)下に行われる基質
(ニトロセフィン)の開裂を50%阻害する濃度(IC50、単位μM)が、こ
こで用いられる。IC50を測定するために、阻害剤の濃度が異なる4〜6個の
試験を実施した。IC50の決定は、グラフによって行った。
上記の試験(試験C)で得られた結果を、以下の表1に示す。 D.抗菌活性
Citrobacter freundii 1982およびStaphylococcus aureus 887に対する式Iの化
合物のin vitroでの最低阻害濃度(MIC、単位μg/ml)を測定し、表2に
まとめた。 本発明による生成物は、薬物、たとえば薬剤の形状として、好ましくは非経口
投与で使用できる。
前述したように、本発明による化合物は、単独またはβ−ラクタム抗生物質、
たとえばβ−ラクタム環を含有する抗生物質、たとえば、ベンジルペニシリン、
ピペラシリン、フェノキシメチルペニシリン、カルベニシリン、アパルシリン、
メチシリン、プロピシリン、トリカルシリン、アンピシリン、アモキシシリンま
たはメシリナムのようなペニシリン、あるいはセフトリアキソン、セフタジジム
、
セフェタメット、セフェタメットピボキシル、セホタキシム、セフメノキシム、
セフチゾキシム、セフロキシム、セファロリジン、セファロチン、セファゾリン
、セファレキシン、セフォキシチン、セファセトリル、セファマンドール、セフ
ァピリン、セフラジン、セファログリシン、(6R,7R)−7−[(Z)−2
−(2−アミノ−4−チアゾリル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド]−
3−(アジドメチル)−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0
]オクト−2−エン−2−カルボン酸または(E)−2−(イソブトキシカルボニ
ル)−2−ペンテニル(6R,7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノ−4−
チアゾリル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−(アジドメチル)
−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−
2−カルボキシラートのようなセファロスポリン、あるいはまた、イミペネムお
よびメロペネムのようなペネムまたはカルバペネムと組み合わせて、感染症の制
御および予防、特にβ−ラクタマーゼ形成病原体の制御および予防に使用できる
。したがって、一般式Iの化合物またはそれらと塩基との薬学的に使用可能な塩
を、β−ラクタム抗生物質の投与あるいは摂取の前、同時に、または後に投与で
きる。本発明による生成物をβ−ラクタム抗生物質と同時に投与するときには、
特定の目的のための組合せとして、あるいは一般式Iの化合物または塩基および
β−ラクタム抗生物質を有するそれらの薬学的に使用可能な塩を含有する薬学的
な組合せとして投与することにより行うことができる。このような薬学的な組合
せもまた、本発明の目的である。
一般式Iの化合物または塩基を有するそれらの薬学的に使用可能な塩の投与量
は、広い範囲内で変えることができ、勿論、それぞれの特定の場合において、個
別の要件およびβ−ラクタマーゼ産生病原体を制御することに適合させることに
なる。一般的に、成人を考慮に入れると、1日量は約0.1〜約2.0gである
。β−ラクタマーゼ阻害剤(一般式Iの化合物または塩基を有するそれらの薬学
的に使用可能な塩)のβ−ラクタム抗生物質に対する割合も、広い範囲内で変え
ることができ、それぞれの特定の場合において、個別の要件に適合させることに
なる。一般的には、割合は約1:20〜1:1である。
下記の例は本発明をより詳細に説明する。下記の例において、DMFはジメチ
ルホルムアミドを意味し、THFはテトラヒドロフランを意味する。
1.5−ヒドロキシメチル構成単位の合成
図式1および2、化合物1
例1
ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−ヒドロキシメチル−1−オ
キソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザ
シクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート
この化合物は、下記の反応順序a)〜f)によって得ることができる。
a)ベンジル(E)−および(Z)−(1S,5R)−6−(3,4−ジメト
キシベンジル)−7−オキソ−4−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリル
エトキシ)プロピリデン]−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−
2−カルボキシラートの混合物
ベンジル(1S,5S)−6−(3,4−ジメトキシベンジル)−4,7−ジ
オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−2−カルボキシラー
ト49g(119.4mmol)を、無水塩化メチレン(250ml)中に加え、1−
[2−(トリメチルシリル)エトキシ]−3−トリフェニルホスホルアニリデン
−プロパン−2−オン(51.9g;119.4mmol)を含む無水塩化メチレン
(125ml)を滴下した(40分間)。室温で2.5時間の後、反応混合物を1
N水性塩酸(650ml)に注ぎ、塩化メチレン(2×300ml)で抽出した。合
わせた有機相を、水(3×500ml)および飽和塩化ナトリウム水溶液(500
ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、濃縮した。残留物を、酢酸エチ
ル/n−ヘキサン7:3を使用して、シリカゲル(1.7kg、粒度0.040〜
0.063mm)のクロマトグラフィーに付した。収率:無色油状物として51.
4g(76%)。 b)t−ブチル(1S,4R,5R)−6−(3,4−ジメトキシベンジル)
−7−オキソ−4−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシ)プロ
ピル]−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−2−カルボキシラー
ト
上記で調製したベンジル(E)−および(Z)−(1S,5R)−6−(3,
4−ジメトキシベンジル)−7−オキソ−4−[2−オキソ−3−(2−トリメ
チルシリルエトキシ)プロピリデン]−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]
ヘプタン−2−カルボキシラートの混合物(5.14g;90.7mmol)を、メ
タノール(2リットル)中に加え、ジ−t−ブチルジカルボナート(29.7ml
;136mmol)を添加し、Pd/C(15g)上で水素化した。15時間後、反
応混合物を吸引濾過し、濃縮して、酢酸エチル/n−ヘキサン1:1を使用して
、シリカゲル(1kg、粒度0.040〜0.063mm)のクロマトグラフィーに
付した。収率:無色泡状物として25.7g(53%)。
c)t−ブチル(1S,4R,5R)−7−オキソ−4−[2−オキソ−3−
(2−トリメチルシリルエトキシ)プロピル]−2,6−ジアザビシクロ[3.
2.0]ヘプタン−2−カルボキシラート
t−ブチル(1S,4R,5R)−6−(3,4−ジメトキシベンジル)−7
−オキソ−4−[2−オキソ−3−(2−トリメチルシリルエトキシ)プロピル
]−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−2−カルボキシラート25
.7g(48mmol)を、アセトニトリル(500ml)と水(240ml)の中に加
えた。溶液を60℃に加温し、過硫酸カリウム(84g;310mmol)を1時間
の間隔で4回に分けて添加した。同時に、15%炭酸ナトリウム水溶液によりpH
値を5に保持した。60℃で3時間の後、得られた懸濁液を冷却し、pHを7に調
整
し、次に混合物を水(200ml)で希釈し、酢酸エチル(2×1,000ml)で
抽出した。合わせた有機相を、飽和塩化ナトリウム水溶液(500ml)で洗浄し
、硫酸マグネシウム上で乾燥して、濃縮した。残留物を、酢酸エチル/n−ヘキ
サン1:1を使用して、シリカゲル(1,000g、粒度0.040−0.06
3mm)のクロマトグラフィーに付した。収率:無色固体として12.7g(69
%)。融点89〜91℃(酢酸エチル)。
d)ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−(2−トリメチルシリ
ルエトキシメチル)−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒド
ロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキ
シラート
t−ブチル(1S,4R,5R)−7−オキソ−4−[2−オキソ−3−(2
−トリメチルシリルエトキシ)プロピル]−2,6−ジアザビシクロ[3.2.
0]ヘプタン−2−カルボキシラート(12.7g;33mmol)およびメチルジ
イソプロピルアミン(7.0ml;39.6mmol)を、無水塩化メチレン(90ml
)中で−5℃にあらかじめ冷却し、炭酸カルシウム(13.1g;131mmol)
およびt−ブチルオキサリルクロリド(6ml;39.6mmol)を無水塩化メチレ
ン(30ml)に含む懸濁液に、氷浴で冷却しながら加えた。0℃で2時間の後、
該懸濁液を、エタノールを含まないクロロホルム(120ml)で希釈し、シリカ
ゲル(70g;粒度0.040〜0.063mm)により濾過した。続いて、カラ
ムをクロロホルム(120ml)ですすぎ洗いをした。合わせた有機相を無水トル
エン(900ml)で希釈し、亜リン酸トリエチル(11.5ml;66mmol)を室
温で添加し、還流条件下で15時間加熱した。得られた溶液を濃縮した。残留物
を酢酸エチル(1,200ml)中に溶解し、水(600ml)および飽和塩化ナト
リウム水溶液(600ml)で連続して洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。
濃縮した後、残留物を、n−ヘキサン/アセトン9:1を使用して、シリカゲル
(600g、粒度0.040〜0.063mm)のクロマトグラフィーに付した。
収率:無色固体として8.7g(55%)。
e)t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−ヒドロキシメチル−1−オ
キソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザ
シクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート
ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−(2−トリメチルシリルエ
トキシメチル)−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−
1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラ
ート(8.7g;18.1mmol)を塩化メチレン(30ml)中に溶解し、あらか
じめ−20℃に冷却したトリフルオロ酢酸(80ml)(温度は−18〜−20℃
に保持された)に、激しく撹拌しながら滴下した。−20℃で3時間の後、反応
混合物を同じ温度で濃縮し、無水エーテル(670ml)で処理し、吸引濾過した
。収率:ベージュ色固体として5.3g(74%)。
f)ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−ヒドロキシメチル−1
−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジ
アザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート
t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−ヒドロキシメチル−1−オキソ
−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシク
ロブト[cd]インデン−6−カルボキシラート(5.3g;13.4mmol)を
、ジオキサン/水1:1(150ml)中に加え、重炭酸ナトリウム(2.2g;
26.7mmol)およびジ−t−ブチルジカルボナート(3.7ml;16mmol)を
室温で添加した。1時間後、反応混合物を飽和塩化ナトリウム水溶液(150ml
)に注ぎ、酢酸エチル(3×150ml)で抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥し
て、濃縮した。残留物を、酢酸エチルを使用して、シリカゲル(150g、粒度
0.040〜0.063mm)のクロマトグラフィーに付した。収率:無色固体と
して3.2g(63%)。融点175℃。
5−ヒドロキシメチル「構成単位」を、下記の改良された方法によっても得る
ことができる(反応順序a1)〜g1))。
a1)n−ブチル(t−ブチルジメチルシリルオキシ)アセタート
n−ブチルグリコラート(231g;1.75mmol)およびイミダゾール(3
45.1g;5.07mol)を0℃で合わせた。得られた懸濁液を、t−ブチル
ジメチルクロロシラン(3.03g;2.01mol)により1.5時間かけて1
部分ずつ添加した。室温で20時間の後、反応混合物をエーテル/n−ヘキサン
1:1(1リットル)で希釈し、吸引濾過した。結晶をエーテル/n−ヘキサン
1:1(200ml)で十分にすすぎ洗いをした。濾液を、水(2×700ml)お
よび飽和塩化ナトリウム水溶液(500ml)により連続して洗浄し、硫酸マグネ
シウム上で乾燥し、濃縮した。得られた油状物をVigreuxカラム(7.5cm)で
蒸留した。収率:無色油状物として405g(94%)(沸点78℃/0.98
mmHg)。
b1)ジメチル[3−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル]ホスホ
ナート
ジメチルメタンホスホナート(70ml;634.8mmol)をテトラヒドロフラ
ン(1.6リットル)中に−75℃で加え、1.6Mn−ブチルリチウムを含むテ
トラヒドロフラン(437ml;700mmol)を、この温度で添加した。−75℃
で1.5時間の後、n−ブチル(t−ブチルジメチルシリルオキシ)アセタート
(52.1g;211.6mmol)を含むテトラヒドロフラン(110ml)を加え
、浴を−30℃で2時間撹拌した。続いて反応混合物を1N氷冷水性塩酸(80
0ml)に注ぎ、酢酸エチル(2×1リットル)により急速に抽出した。合
わせた有機相を、水(2×1リットル)および飽和塩化ナトリウム水溶液(50
0ml)で連続して洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮した。残留物を、
トルエン(2×300ml)により共沸させて蒸留した(沸点:89〜95℃;0.
42mmHg)。収率:無色油状物として57.2g(92%)。
c1)ベンジル(Z)−および(E)−(1S,5R)−4−[3−(t−ブ
チルジメチルシリルオキシ)−2−オキソ−プロピリデン]−6−(2,4−ジ
メトキシベンジル)−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプ
タン−2−カルボキシラート
ジメチル[3−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル]ホスホナート
(39.4g;133.2mmol)をTHF(177ml)中に溶解し、0℃に冷却
した。水素化ナトリウム(油中55〜60%の懸濁液4.25g)を、温度が+
5℃を越えないような方法で一部分ずつ加えた。0℃で40分の後、ベンジル−
(1S,5S)−6−(2,4−ジメトキシベンジル)−4,7−ジオキソ−2,6−ジ
アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−2−カルボキシラート(ヨーロッパ特許
出願公開第508245号明細書は、対応する3,4−ジメトキシベンジル化合
物を開示している)を塩化エチレン(750ml)中に含む、あらかじめ−20℃に
冷却した溶液を1回で加えた。反応混合物を−6〜−7℃で1時間撹拌し、1N
氷冷水性塩酸(140ml)に注ぎ、酢酸エチル(2×1リットル)で抽出した。
合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液(1リットル)で洗浄し、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥して、濃縮した。収率:黄色油状物として76g。それ以上の
精製を行わずに、それを次の工程に使用した。
d1)t−ブチル(1S,4R,5R)−4−[3−(t−ブチルジメチルシ
リルオキシ)−2−オキソ−プロピル]−6−(2,4−ジメトキシベンジル)
−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−2−カルボキ
シ
ラート
上記で調製された(Z)−および(E)−(1S,5R)−4−[3−(t−
ブチルジメチルシリルオキシ)−2−オキソ−プロピリデン]−6−(2,4−
ジメトキシベンジル)−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘ
プタン−2−カルボキシラート(76g;最大73.8mmol)の混合物をメタノ
ール(900ml)中に溶解し、ジ−t−ブチルジカルボナート(24.4ml;1
12mmol)を添加して、10%Pd/C(9g)上で水素化した。1.5時間後
、反応混合物を吸引濾過し、濃縮して、酢酸エチル/n−ヘキサン1:4を使用
して、シリカゲル(400g;粒度0.063〜0.2mm)のクロマトグラフィー
に付した。得られた固形の残留物を、n−ヘキサン(200ml)により混練し、
吸引濾過した。収率:無色粉末として17g(42%)。
e1)t−ブチル(1S,4R,5R)−4−[3−(t−ブチルジメチルシ
リルオキシ)−2−オキソ−プロピル]−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン−2−カルボキシラート
この化合物を、t−ブチル(1S,4R,5R)−4−[3−(t−ブチルジ
メチルシリルオキシ)−2−オキソ−プロピル]−6−(2,4−ジメトキシベ
ンジル)−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−2−
カルボキシラート(17g;31.0mmol)から出発して、例1c)と同様にし
て調製した。得られた残留物を、酢酸エチル/n−ヘキサン7:3を使用して、
シリカゲル(400g;粒度0.063〜0.2mm)のクロマトグラフィーに付
し、続いてn−ヘキサンから結晶化した。収率:無色粉末として7.17g(5
8%)。 f1)ジ-t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシメチル)−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサ
ヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカル
ボキシラート
t−ブチル(1S,4R,5R)−4−[3−(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)−2−オキソ−プロピル]−7−オキソ−2,6−ジアザビシクロ[3.
2.0]ヘプタン−2−カルボキシラート(7.17g;18.0mmol)および
エチルジイソプロピルアミン(3.7ml;21.6mmol)を、無水塩化メチレン
(70ml)中で0℃にあらかじめ冷却し、炭酸カルシウム(7.1g;71mmol
)およびt−ブチル−オキサリルクロリド(3.55g;21.6mmol)を無水
塩化メチレン(50ml)に含む懸濁液に、氷浴で冷却しながら加えた。0℃で1.
5時間の後、反応混合物を塩化メチレン(200ml)で希釈し、1N氷冷水性塩
酸(100ml)、氷冷水(2×100ml)および氷冷飽和塩化ナトリウム水溶液
(100ml)により連続して洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、濃縮した
。残留物を無水トルエン(250ml)中に溶解し、無水トルエン(50ml)中の
亜リン酸トリエチル(6.26ml;36mmol)を室温で添加し、還流条件下で1
5時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(100ml)にとり、水(20ml)お
よび飽和塩化ナトリウム水溶液(2×20ml)により連続して洗浄し、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥して、濃縮した。固体残留物をn−ヘキサン(200ml)によ
り混練し、吸引濾過した。収率:無色粉末として5.61g(63%)。
g1)ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−ヒドロキシメチル−
1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−
ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート
ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−(t−ブチルジメチルシリ
ルオキシメチル)−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシ
ラー
ト(5.61g;11.34mmol)を、テトラヒドロフラン(80ml)中に溶解
し、1N水性塩酸(23ml)により室温で処理した。1時間後、反応混合物を酢
酸エチル(200ml)で希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液(50ml)および飽和
塩化ナトリウム水溶液(50ml)で連続して洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥
して、濃縮した。残留物をn−ヘキサンから結晶化した。収率:無色粉末として
3.93g(91%)。融点184℃。
例2
図式1、(1)→(2)
ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−ホルミル−1−オキソ−1
a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブ
ト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート
ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−ヒドロキシメチル−1−オ
キソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザ
シクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート(例1)(1.14
g;3mmol)を塩化メチレン(30ml)中に溶解し、0℃に冷却した。KBr(56
mg;0.47mmol)および重炭酸ナトリウム(126mg;1.5mmol)を蒸留水(1
2ml)に含む溶液を、1回で加えた。次に、TEMPO(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−1−オキシルラジカル)(70mg;0.45mmol)を塩化
メチレン(3ml)に含む溶液を、よく撹拌しながら約5分間で滴下した。その後、
12パーセントJavelle水(2.8ml;4.5mmol)を滴下し、続いて混合物を
0℃でさらに2時間撹拌した。反応混合物を分液漏斗に注ぎ、塩化メチレン(1
00ml)および飽和NaCl溶液100mlで希釈した。有機相を分離し、飽和N
aCl
溶液100mlで洗浄した。両方のNaCl相を、塩化メチレン(100ml)で逆
抽出して、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、吸引濾過して、濃縮し
た。得られた生成物を真空中で恒量に乾燥した。
収率:橙赤色粉末として1.13g(100%)。
例3
式1、ウィッティッヒ反応(2)→(3):NaHの存在中での方法A
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−(4−ニトロベンジル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−1
a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブ
ト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート
(RS)−[2−オキソ−1−(4−ニトロベンジル)ピロリジン−3−イル]
トリフェニルホスホニウムブロミド(202mg;0.36mmol)をTHF(3ml
)に懸濁し、0℃に冷却し、水素化ナトリウム(13mg;0.33mmol)を加え
た。続いて、氷浴を除去し、混合物を室温でさらに30分間撹拌した。反応混合
物を再び0℃に冷却し、ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−ホル
ミル−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,
6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート(例2)
114mg(0.3mmol)を含む塩化エチレン(9ml)を加えた。0℃で30分の
後、混合物を室温で24時間撹拌した。その後、反応混合物を塩化メチレン(2
0ml)で希釈し、有機相を分離し、HClの1N(10ml)で洗浄し、飽和塩化
ナトリウム溶液10mlで2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、吸引濾過し
て、濃縮した。得られた残留物を、酢酸エチルを使用して、シリカゲル(14g
;粒度
0.063〜0.2mm)のクロマトグラフィーに付した。
収率:黄色の固体泡状物として67mg(39%)。
以下を同様に調製した。
例4
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−(チオフェン−2−イルメチル)ピロリジン−3−イリデンメチ
ル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザ
シクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート
ジ−t−ブチルー(1aS,3aR,6bR)−5−ホルミル−1−オキソ−
1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロ
ブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート(例2)0.57g(1.5mmol
)および(RS)−トリフェニル(1−チオフェン−2−イルメチル−2−オキソ−
ピロリジン−3−イル)ホスホニウムブロミド(0.94g;1.8mmol)から
出発した。
収率:無色粉末として277mg(35%)。
例5
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1
−イソブチル−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3
,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]
インデン−2,6−ジカルボキシラート
ジ−t−ブチル−(1aS,3aR,6bR)−5−ホルミル−1−オキソ−
1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロ
ブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート(例2)95mg(0.25mmol)
および(RS)−(1−イソブチル−2−オキソ−ピロリジン−3−イル)トリ
フェニルホスホニウムブロミド(145mg;0.3mmol)から出発した。
収率:黄色の樹脂として52mg(42%)。
例6
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1
−シクロプロピル−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2
,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[c
d]インデン−2,6−ジカルボキシラート ジ−t−ブチル−(1aS,3aR,6bR)−5−ホルミル−1−オキソ−
1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロ
ブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート(例2)570mg(1.5mmol)
および(RS)−(1−シクロプロピル−2−オキソ−ピロリジン−3−イル)
トリフェニルホスホニウムブロミド(840mg;1.8mmol)から出発した。
収率:黄色粉末として690mg(95%)。
例7
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1
−フェニル−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,
3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イ
ンデン−2,6−ジカルボキシラート
ジ−t−ブチル−(1aS,3aR,6bR)−5−ホルミル−1−オキソ−
1,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブ
ト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート(例2)95mg(0.25mmol)お
よび(RS)−(1−フェニル−2−オキソ−ピロリジン−3−イル)トリフェニル
ホスホニウムブロミド(138mg;0.3mmol)から出発した。
収率:黄色粉末として38mg(29%)。 例8
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1
−(1−エトキシカルボニルピペリジン−4−イル)−2−オキソ−ピロリジン
−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H
−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート
ジ−t−ブチル−(1aS,3aR,6bR)−5−ホルミル−1−オキソ−
1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロ
ブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート(例2)95mg(0.25mmol)
および(RS)−[1−(1−エトキシカルボニル−ピペリジン−4−イル)−
2−オキソ−ピロリジン−3−イル]トリフェニルホスホニウムブロミド(17
4mg;0.3mmol)から出発した。
収率:黄色粉末として64mg(43%)。
例9
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,
6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2
,6−ジカルボキシラート ジ−t−ブチル−(1aS,3aR,6bR)−5−ホルミル−1−オキソ−
1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロ
ブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート(例2)855mg(2.2
5mmol)および(RS)−(2−オキソ−1−ピロリジン−3−イル−ピロリジ
ン−3−イル)トリフェニルホスホニウムブロミド(1.36g;2.7mmol)
から出発した。
収率:黄色粉末として352mg(30%)。
例10
図式1、ウィッティッヒ反応(2)→(3):LiOHの存在中での方法B
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−(4−t−ブトキシカルボニルオキシ−フェニル)−ピロリジン
−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H
−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート
(Rs)−[1−(4−t−ブトキシカルボニルオキシ−フェニル)−2−オ
キソ−ピロリジン−3−イル]トリフェニルホスホニウムブロミド(340mg;
0.55mmol)およびジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−ホルミ
ル−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−
ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート(例2)190mg(
0.5mmol)を塩化メチレン(10ml)に懸濁し、モレキュラーシーブ4Å(1g)お
よび水酸化リチウム−水和物(24mg;0.55mmol)を添加した。混合物を室
温で3日間撹拌した。次に懸濁物質を濾過により除去し、母液を塩化メチレン(
約100ml)で希釈し、1N HCl(10ml)および飽和塩化ナトリウム溶液(
20ml)の混合物で洗浄し、その後飽和塩化ナトリウム溶液2×30mlで再び洗
浄した。水性相を塩化メチレン(50ml)で逆抽出した。合わせた有機相を硫酸
マグネシウム上で乾燥し、吸引濾過して、濃縮した。褐色の残留物を、酢酸エチ
ル/ヘキサン2:1を使用して、シリカゲル(60g;粒度0.063〜0.2
mm)のクロマトグラフィーに付した。
収率:44mg(15%)。
以下を、同様に合成した。
例11
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1
−(3−ニトロフェニル)−2−オキソ−1−ピロリジン−3−イリデンメチル]
−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシク
ロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート
ジ−t−ブチル−(1aS,3aR,6bR)−5−ホルミル−1−オキソ−
1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロ
ブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート(例2)(95mg;0.25mmol
)および80℃のジクロロエタン中の(RS)−[1−(3−ニトロフェニル)−
2−オキソ−ピロリジン−3−イル]トリフェニルホスホニウムブロミド(15
1mg;0.275mmol)を含むから出発した。
収率:黄色粉末として47mg(33%)。
例12
図式1、ウィッティッヒ反応(2)→(3):エポキシブタンの存在中での方
法C
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−3−イリデン
メチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジ
アザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート
ジ−t−ブチル−(1aS,3aR,6bR)−5−ホルミル−1−オキソ−
1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロ
ブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート(例2)(66mg;0.17mmol)
およびrac−[2−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3−ピロ
リジニノレ]トリフェニノレホスホニウムブロミド(98mg;0.19mmol、1.
1当量)をエポキシブタン(8.5ml)中に含む懸濁液を、Ar下で還流しながら3
.5時間加熱した。得られた反応溶液を濃縮した。残留物を塩化メチレン(20ml
)にとり、飽和塩化ナトリウム溶液(2×10ml)で洗浄した。水性相を塩化メ
チレン(20ml)で逆抽出した。合わせた有機相をMgSO4上で乾燥し、濃縮し
て、油状の残留物をシリカゲルのクロマトグラフィーに2回付した(溶離剤はそ
れぞれ塩化メチレン/アセトン19:1およびテトラヒドロフラン/ヘキサン2
:3である)。t−ブチルメチルエーテルから結晶化した後、ジ−t−ブチル(
E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−(2
,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2
,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[c
d]インデン−2,6−ジカルボキシラート29mg(31%)を、白色粉末とし
て得た。
保護基の除去、図式1、(3)→(4)
例13
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
(4−ヒドロキシフェニル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3
,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]
インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:0.8)
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−(4−t−ブトキシカルボニルオキシ−フェニル)ピロリジン−3
−イリデン−メチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−
2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート(
0.5g;0.784mmol)(例10)を無水塩化メチレン(2ml)中に含む溶
液を、無水のトリフルオロ酢酸(8ml)に、−20〜−18℃の温度で滴下した
。この温度で2時間の後、溶液を塩化メチレン(14ml)で希釈し、室温でさら
に2時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物を無水エーテル(100ml)で
混練し、吸引下で濾取し、エーテル(2×20ml)で洗浄した。結晶を高真空中
で10時間乾燥した。
収率:黄色粉末として0.35g(94%)。
以下を、同様に合成した。
例14
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a
,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト
[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:1)
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−3−イリデン
メチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジ
アザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート(例12)(160m
g、0.30mmol)から出発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−
オキソ−5−[2−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジ
ン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1
H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオ
ロアセタート(1:1)121mg(0.25mmol、82%)を、ベージュ色沈殿
物として得た。
例15
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
(4−ニトロベンジル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3
a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イン
デン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:0.77)
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−(4−ニトロベンジル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−1
a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロ
ブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート(例3)212mg(0.3
65mmol)から出発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−
5−[2−オキソ−1−(4−ニトロベンジル)ピロリジン−3−イリデンメチ
ル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザ
シクロブト[cd]インデン−2,6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1
:0.77)158mg(85%)を、褐色を帯びた粉末として得た。
例16
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
(チオフェン−2−イルメチル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2
,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[c
d]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:0.75)
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−(チオフェン−2−イルメチル)ピロリジン−3−イリデンメチ
ル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザ
シクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート(例4)250mg(
0.472mmol)から出発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オ
キソ−5−[2−オキソ−1−(チオフェン−2−イルメチル)−ピロリジン−
3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−
2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロア
セタート(1:0.75)214mg(96%)を、黄色粉末として得た。
例17
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1−(イソブチル)
−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b−
ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カル
ボン酸トリフルオロアセタート(1:0.7)
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1−
イソブチル−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a
,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−
2,6−ジカルボキシラート(例5)250mg(0.5mmol)から出発して、(E)
−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1−(イソブチル)−2−
オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b−
ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カル
ボン酸トリフルオロアセタート(1:0.7)218mg(88%)を、褐色を帯
びた粉末として得た。 例18
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1−(3−ニトロ
フェニル)−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,
3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イ
ンデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:0.7)
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1
−(3−ニトロフェニル)−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−
1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロ
ブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート(例11)460mg(0.
81mmol)から出発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−
5−[1−(3−ニトロフェニル)−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメ
チル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジア
ザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:
0.7)280mg(71%)を、黄色粉末として得た。
例19
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1−シクロプロピ
ル−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4
,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6
−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:0.82) ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1
−シクロプロピル−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2
,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[c
d]インデン−2,6−ジカルボキシラート(例6)690mg(1.4mmol)か
ら出
発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1−シクロ
プロピル−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3
a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イン
デン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:0.82)355mg(59
%)を、ベージュ色粉末として得た。
例20
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
フェニル−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b
−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カ
ルボン酸トリフルオロアセタート(1:0.77)
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1
−フェニル−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,
3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イ
ンデン−2,6−ジカルボキシラート(例7)255mg(0.49mmol)から出
発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ
−1−フェニル−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b
−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カ
ルボン酸トリフルオロアセタート(1:0.77)215mg(97%)を、ベージ
ュ色粉末として得た。
例21
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1−(1−エトキ
シカルボニル−ピペリジン−4−イル)−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデ
ンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−
ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(
1:0.73)
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1
−(1−エトキシカルボニル−ピペリジン−4−イル)−2−オキソ−ピロリジ
ン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1
H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート
(例8)418mg(0.696mmol)から出発して、(E)−(1aS,3aR
,6bR)−1−オキソ−5−[1−(1−エトキシカルボニル−ピペリジン−
4−イル)−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,
3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イ
ンデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:0.73)310mg(8
4%)を、ベージュ色粉末として得た。 例22
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
ピリジン−3−イル−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a
,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデ
ン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:1.4)
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−ピリジン−3−イル−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a
,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト
[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート(例9)262mg(0.5mmol
)から出発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−ピリジン−3−イル−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a
,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト
[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:1.4)26
3mg(100%)を、黄色粉末として得た。
アシル化、図式1、(4)→(5)
例23
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−(4−カルバモイル−フェニルカ
ルバモイル)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオ
ロエチル)−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘ
キサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボ
ン酸ナトリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−
1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロ
ブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:1)(例
14)48mg、0.10mmolをアセトニトリル/水1:1(2ml)中に加え、0
℃に冷却した。溶液を、重炭酸ナトリウム(16mg;0.2mmol)および2,5
−ジオキソ−ピロリジン−1−イル4−カルバモイル−カルバミン酸フェニル(
30mg;0.11mmol)により処理した。混合物を0℃で10分間撹拌した。次
に、室温でさらに1〜2時間撹拌した。続いて反応混合物を水(2ml)で希釈し
、塩化メチレン(3×3ml)で洗浄し、凍結乾燥した。残留物を少量の水に溶解
し、水を使用してポリマー疎水性ゲルのクロマトグラフィーに付し、凍結乾燥し
た。
収率:黄色を帯びた凍結乾燥物34mg(61%)。
例24
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2−
オキソ−1−(4−ヒドロキシフェニル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−
1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロ
ブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1) 塩化アセチル(59μl;0.81mmol)を、(E)−(1aS,3aR,6
bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−(4−ヒドロキシフェニル)ピロ
リジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフ
ルオルアセタート(1:0.8)(例13)0.32g;0.675mmolお
よび炭酸水素ナトリウム(181mg;2.16mmol)をDMF(8ml)に含む溶
液に、−10℃で加えた。反応混合物を−10℃で2.5時間撹拌し、次に濃縮
した。残留物を少量の水の中に溶解し、ポリマー疎水性ゲルのクロマトグラフィ
ーに付した(溶離剤:水/アセトニトリル)。(E)−(1aS,3aR,6b
R)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−(4−ヒドロキシフ
ェニル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b−
ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カル
ボン酸ナトリウム塩(1:1)113mg(38%)を、黄色を帯びた粉末として
得た。
以下を、同様に合成した。
例25
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−3−イリデン
メチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジ
アザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1) (E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a
,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト
[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:1)(例14
)80mg(0.165mmol)および塩化アセチル(12μl、0.165mmol)か
ら出発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ
−5−[2−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−3
−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−
2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(
1:1)29mg(40%)を、黄色を帯びた凍結乾燥物として得た。
例26
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−(4−ニトロベンジル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−1
a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブ
ト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
(4−ニトロベンジル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3
a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イン
デン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:0.77)(例15)122mg
(0.238mmol)および塩化アセチル(21μl、0.286mmol)から出発
して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−
[2−オキソ−1−(4−ニトロベンジル)−ピロリジン−3−イリデンメチル
]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシ
クロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)61mg(5
3%)を、赤色を帯びた凍結乾燥物として得た。
例27
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−(チオフェン−2−イルメチル)ピロリジン−3−イリデンメチ
ル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザ
シクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
(チオフェン−2−イルメチル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2
,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[c
d]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:0.75)(例1
6)80mg(0.17mmol)および塩化アセチル(15μl、0.204mmol)から
出発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−
5−[2−オキソ−1−(チオフェン−2−イルメチル)ピロリジン−3−イリ
デンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジア
ザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)50mg(6
5%)を、黄色の凍結乾燥物として得た。
例28
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−イソブチルピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,
3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イ
ンデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1−(イソブチル)−
2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘ
キサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボ
ン酸トリフルオロアセタート(1:0.7)(例17)142mg(0.334mmol)お
よび塩化アセチル(30μl、0.4mmol)から出発して、(E)−(1aS,
3aR,6bR)−2−アセチル-1−オキソ−5−[2−オキソ−1−イソブ
チル−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘ
キサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボ
ン酸ナトリウム塩(1:1)63mg(46%)を、赤色を帯びた凍結乾燥物とし
て得た。
例29
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[1
−シクロプロピル−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2
,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[c
d]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1) (E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1−シクロプロピ
ル−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4
,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−
6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:0.82)(例19)150mg(
0.355mmol)および塩化アセチル(32μl、0.426mmol)から出発し
て、(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[
1−シクロプロピル−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−
1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロ
ブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)49mg(35%
)を、橙色粉末として得た。
例30
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[1
−(3−ニトロフェニル)−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−
1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロ
ブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1−(3−ニトロ
フェニル)−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,
3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イ
ンデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:0.7)(例18)130mg
(0.265mmol)および塩化アセチル(24μl、0.318mmol)から出発
して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−
[1−(3−ニトロフェニル)−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル
]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシ
クロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)73mg(5
8%)を、黄色粉末として得た。
例31
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2
−
オキソ−1−フェニル−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3
a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イン
デン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
フェニル−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b
−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カ
ルボン酸トリフルオロアセタート(1:0.77)(例20)91mg(0.2mm
ol)および塩化アセチル(18μl、0.24mmol)から出発して、(E)−(
1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2−オキソ−1
−フェニル−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘ
キサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボ
ン酸ナトリウム塩(1:1)41mg(48%)を、黄色粉末として得た。
例32
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[1
−(1−エトキシカルボニルピペリジン−4−イル)−2−オキソ−ピロリジン
−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H
−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩
(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1−(1−エトキ
シカルボニルピペリジン−4−イル)−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデン
メチル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジ
アザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1
:0.73)(例21)107mg(0.2mmol)および塩化アセチル(18μl
、0.24mmol)から出発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−ア
セチル−1−オキソ−5−[1−(1−エトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ル)−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,
4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン
−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)60mg(59%)を、赤色粉末として
得た。
例33
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−ピリジン−3−イル−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a
,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト
[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
ピリジン−3−イル−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a
,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデ
ン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:1.14)(例22)108mg(0
.2mmol)および塩化アセチル(18μl、0.24mmol)から出発して、(E
)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2−オキ
ソ−1−ピリジン−3−イル−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,
3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd
]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)58mg(67%)を、黄色
粉末として得た。
例34
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
(3−ニトロフェニル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−2−トリフルオロ
アセチル−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジ
アザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1) (E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
(3−ニトロフェニル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3
a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イン
デン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(例18)135mg(0.275
mmol)をDMF(3ml)に含む溶液に、濃トリフルオロ酢酸(21μl;0.2
75mmol)およびジシクロヘキシルカルボジイミド(67mg;0.324mmol)
を添加し、室温で1時間撹拌した。続いて反応混合物を吸引濾過し、母液を蒸発
させ、残留物を水(4ml)で処理した。飽和炭酸水素ナトリウ
ム溶液でpHを7.5に調整し、得られた溶液を疎水性ポリマーのクロマトグラフ
ィーに付した。
収率:黄色粉末として64mg(44%)。
以下を、同様に合成した。
例35
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
(チオフェン−2−イルメチル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−2−トリ
フルオロアセチル−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−
ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1) (E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
(チオフェン−2−イルメチル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2
,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[c
d]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:0.75)(例1
6)80mg(0.17mmol)から出発して、(E)−(1aS,3aR,6bR
)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−(チオフェン−2−イルメチル)ピロ
リジン−3−イリデンメチル]−2−トリフルオルアセチル−1a,2,3,3
a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イン
デン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)36mg(42%)を、黄色粉末と
して得た。
例36
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
シクロプロピルピロリジン−3−イリデンメチル]−2−トリフルオロアセチル
−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシク
ロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[1−シクロプロピ
ル−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4
,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6
−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:0.82)(例19)164mg(0
.387mmol)から出発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキ
ソ−5−[2−オキソ−1−シクロプロピルピロリジン−3−イリデンメチル]
−2−トリフルオルアセチル−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−
1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウ
ム塩(1:1)72mg(42%)を、ベージュ色粉末として得た。
例37
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
フェニル−ピロリジン−3−イリデンメチル]−2−トリフルオロアセチル−1
a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブ
ト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
フェニルピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a,4,6b−
ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カル
ボン酸トリフルオロアセタート(1:0.77)(例20)86mg(0.189mmol)
から出発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−
オキソ−1−フェニル−ピロリジン−3−イリデンメチル]−2−トリフルオル
アセチル−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジ
アザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)34mg
(38%)を、黄色粉末として得た。
例38
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
ピリジン−3−イルピロリジン−3−イリデンメチル]−2−トリフルオロアセ
チル−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザ
シクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−オキソ−1−
ピリジン−3−イル−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,2,3,3a
,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデ
ン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:1.4)(例22)108mg
(0.2mmol)から出発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキ
ソ−5−[2−オキソ−1−ピリジン−3−イル−ピロリジン−3−イリデンメ
チル]−2−トリフルオルアセチル−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒ
ドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナ
トリウム塩(1:1)52mg(54%)を、黄色粉末として得た。
第四級化、図式1、(5)→(6)。
例39
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−5−[1−(1−ベン
ジルピリジン−1−イウム−3−イル)−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデ
ンメチル]−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H
−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩
(1:1) (E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−(3−ピリジニル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,
2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[
cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)(例33)75mg(0
.174mmol)をジエチルホルムアミド(1.5ml)中に溶解し、0.142モル
のトリフルオロ酢酸溶液を含むDMF(1.23ml;0.174mmol)でを添加
した。室温で10分間撹拌した後、臭化ベンジル(41μl;0.348mmol)
を加え、続いて混合物を室温でさらに21時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、
残留物を水(2ml)および少量のアセトニトリルにとり、水/アセトニトリルを
使用して、疎水性ポリマーのクロマトグラフィーに付した。(E)−(1aS,
3aR,6bR)−2−アセチル−5−[1−(1−ベンジルピリジン−1−イ
ウム−3−イル)−2−オキソ−ピロリジン−3−イリデンメチル]−1−オキ
ソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシ
クロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)54mg(6
2%)を、黄色粉末として得た。
以下を、同様に合成した。
例40
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−5−[1−(1−カル
バモイルメチルピリジン−1−イウム−3−イル)−2−オキソ−ピロリジン−
3−イリデンメチル]−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒ
ドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナ
トリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2
−オキソ−1−(3−ピリジニル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−1a,
2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[
cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)(例33)75mg(0
.174mmol)および2−ブロモアセトアミド(50mg;0.348mmo1)から
出発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−5−[1−(
1−カルバモイルメチルピリジン−1−イウム−3−イル)−2−オキソ−ピ
ロリジン−3−イリデンメチル]−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b
−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カ
ルボン酸ナトリウム塩(1:1)53mg(66%)を、橙色粉末として得た。
例41、図式2、(1)→(7)
ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−トリフェニルホスホニウム
メチル−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2
,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラ−トブロ
ミド ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−ヒドロキシメチル−1−オ
キソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザ
シクロブト[cd]インデン−2,6−カルボキシラート11.4g(30mmol
)を塩化メチレン(100ml)中に溶解し、モレキュラーシーブ4Å(10g)
によって処理し、−40℃に冷却した。反応混合物の温度を−14℃に上昇させ
て、トリエチルアミン(6.0ml;42mmol)およびメタンスルホニルクロリド
(3.3ml;42mmol)を添加した。温度を再び−40℃に下げた直後に、ヨウ
化カルシウム(10.98g;30mmol)をジメチルスルホキシド(300ml)
中に含む溶液を1回で加え、温度を+10℃に上昇させた。反応混合物を0℃に
冷却し、さらに1時間撹拌した。続いて、溶液を氷冷1N HClの500mlに
注ぎ、酢酸エチル(2×700ml)で抽出した。合わせた有機相を、5%チオ硫
酸ナトリウム溶液(250mlおよび100ml)、飽和硫酸水素ナトリウム溶液(
100ml)および飽和塩化ナトリウム溶液(2×100ml)により連続して洗浄
し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、吸引濾過して、濃縮した。得られた白色の
残留物をペンタン(150ml)で短時間混練し、吸引下で濾取し、高真空中で恒
量に乾燥した。得られた白色粉末(8.95g)を、直ちにDMSO(90ml)
とアセトニトリル(90ml)の混合液中にとり、トリフェニルホスフィン(9.
55g;36.5mmol)を添加し、50℃で20時間撹拌した。反応混合物を室
温に冷却し、水(300ml)およびエーテル(500ml)で抽出した。分離した
水性相をエーテル(300ml)で逆抽出した。2個の有機相を水(100ml)で逆抽
出した。合わせた水性相を、NaClで飽和した後、塩化メチレン(2×300
ml)で抽出した。続いて、塩化メチレン相を飽和塩化ナトリウム溶液(300ml
)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、吸引濾過し、濃縮した。得られた無
色の樹脂を、エーテル(500ml)で混練し、吸引下で濾取し、高真空中で恒量
に乾燥した。ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−トリフェニルホ
スホニウムメチル−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−ジカルボキシラー
トブロミド13.45g(98%)を、白色粉末として得た。
ウィッティッヒ反応、図式2、(7)→(8)
例42
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−5−(2−ピリジン−
3−イルビニル)−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラ
ート
ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−トリフェニルホスホニウム
メチル−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−
2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−カルボキシラート(例
41)2.41g(3.2mmol)を無水ジメチルスルホキシド80ml中に溶解し
、ピリミジン−3−アルデヒド(0.62ml;6.4mmol)およびトリエチルア
ミン(1.12ml;8.0mmol)を添加した。室温で24時間の後、反応混合物
をリン酸塩緩衝溶液(pH7)400mlに注ぎ、酢酸エチル(2×200ml)で抽出
した。続いて、合わせた有機相を水(2×100ml)および飽和塩化ナトリウム
(100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、吸引濾過し、濃縮した。
得られた残留物を酢酸エチル/ヘキサン1:1を使用して、シリカゲル(275
g;粒度0.063〜0.2mm)のクロマトグラフィーに付した。ジ−t−ブチ
ル(E)−(1aS,3aR,6bR)−5−(2−ピリジン−3−イルビニル
)−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6
a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート1.42
g(98%)を、黄色粉末として得た。
以下を、同様に合成した。
例43
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−5−スチリル−1−オ
キソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザ
シクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート
ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−トリフェニルホスホニウム
メチル−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2
,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラートブロ
ミド(151mg;0.2mmol)(例41)およびベンズアルデヒド(40μl;
0.4mmol)から。
収率:無色粉末として81mg(90%)。
例44
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−5−(2−ピリジン−
2−イルビニル)−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシ
ラート ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−トリフェニルホスホニウム
メチル−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2
,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラートブロ
ミド(2.41g;3.2mmol)(例41)およびピリジン−2−カルボキシア
ルデヒド(0.63ml;6.4mmol)から。
収率:無色粉末として1.13g(78%)。
例45
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−5−(2−ピリジン−
4−イルビニル)−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラ
ート
ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−トリフェニルホスホニウム
メチル−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2
,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラートブロ
ミド(2.41g;3.2mmol)(例41)およびピリジン−4−カルボキシア
ルデヒド(0.63ml;6.4mmol)から。
収率:無色粉末として1.20g(80%)。
例46
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−5−[2−(4−t−
ブトキシカルボニルオキシフェニル)ビニル]−1−オキソ−1a,2,3,3
a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イン
デン−2,6−ジカルボキシラート
ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−トリフェニルホスホニウム
メチル−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2
,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラートブロ
ミド(1.2g;1.6mmol)(例41)およびカルボン酸t−ブチルエステル
4−ホルミルフェニルエステル(711mg;3.2mmol)から。
収率:無色粉末として0.6g(66%)。
例47
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2
−キノリン−2−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラ
ート ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−トリフェニルホスホニウム
メチル−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2
,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラートブロ
ミド(2.41g;3.2mmol)(例41)およびキノリン−2−カルボアルデ
ヒド(1.0;6.4mmol)から。
収率:黄色の泡状の樹脂として1.5g(94%)。
例48
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2
−キノリン−3−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラ
ート
ジ−t−ブチル(1aS,3aR,6bR)−5−トリフェニルホスホニウム
メチル−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2
,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラートブロ
ミド(2.41g;3.2mmol)(例41)およびキノリン−3−カルボアルデ
ヒド(1.0;6.4mmol)から。
収率:黄色粉末として1.5g(94%)。
保護基の除去、図式2、(8)→(9)
下記の例を、例13(図式1(3)→(4))と同様にして実施した。
例49
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−スチリル−1a,2
,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[c
d]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−5−スチリル−1−オ
キソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザ
シクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラート(例43)100mg
(0.22mmol)から出発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オ
キソ−5−スチリル−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−
2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロア
セタート83mg(98%)を、無色粉末として得た。
例50
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2−ピリジン−2
−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6
a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセター
ト(1:1.58)
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−5−(2−ピリジン−
2−イルビニル)−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシ
ラート(例44)303mg(0.668mmol)から出発して、(E)−(1aS
,3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2−ピリジン−2−イルビニル)−1
a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブ
ト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:1.58)3
00mg(94%)を、橙色粉末として得た。
例51
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2−ピリジン−4
−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6
a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセター
ト(1:1.45)
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−5−(2−ピリジン−
4−イルビニル)−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラ
ート(例45)363mg(0.8mmol)から出発して、(E)−(1aS,3a
R,6bR)−1−オキソ−5−(2−ピリジン−4−イルビニル)−1a,2
,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[c
d]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:1.45)203m
g(55%)を、橙色粉末として得た。
例52
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−(4−ヒドロ
キシフェニル)ビニル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H
−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロ
アセタート(1:0.83)
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−5−[2−(4−t−
ブトキシカルボニルオキシフェニル)ビニル]−1−オキソ−1a,2,3,3
a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イン
デン−2,6−ジカルボキシラート(例46)571mg(1mmol)から出発して
、(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−(4−ヒド
ロキシフェニル)ビニル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1
H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオ
ロアセタート(1:0.83)375mg(92%)を、黄色粉末として得た。
例53
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2−ピリジン−3
−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6
a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセター
ト(1:1.5)
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−5−(2−ピリジン−
3−イルビニル)−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラ
ート(例42)1.42g(3.13mmol)から出発して、(E)−(1aS,
3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2−ピリジン−3−イルビニル)−1a
,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト
[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:1.5)1.
05g(72%)を、黄色粉末として得た。
例54
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2−キノリン−2
−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6
a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセター
ト
(1:1.5)
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2
−キノリン−2−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシ
ラート(例47)1.5g(2.97mmol)から出発して、(E)−(1aS,
3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2−キノリン−2−イルビニル)−1a
,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト
[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:1.5)1.
3g(86%)を、濃赤色粉末として得た。
例55
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2−キノリン−3
−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6
a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセター
ト(1:1.4)
ジ−t−ブチル(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2
−キノリン−3−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−
1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−2,6−ジカルボキシラー
ト(例48)1.5g(3mmol)から出発して、(E)−(1aS,3aR,6
bR)−1−オキソ−5−(2−キノリン−3−イルビニル)−1a,2,3,
3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イ
ンデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(1:1.4)1.25g(8
2%)を、橙色粉末として得た。 アシル化、図式1、(9)→(10)
例56
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−ホルミル−1−オキソ−5−(2
−ピリジン−2−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリ
ウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2−ピリジン−2
−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6
a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセター
ト(1:1.58)(例50)198mg(0.4mmol)をジメチルホルムアミド
4ml中に溶解し、0℃に冷却し、濃ギ酸(0.3ml;8mmol)およびジシクロヘ
キシルカルボジイミド(181mg;0.88mmol)を添加した。0℃で2時間の
後、沈殿物質を吸引下で濾取し、母液を濃縮した。残留物を水5ml中に懸濁し、
飽和炭酸水素ナトリウム溶液によりpHを7.5に調整した。溶解した物質を、水
/アセトニトリル4:1を使用して、疎水ポリマーのクロマトグラフィーに付し
た。(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−ホルミル−1−オキソ−5−
(2−ピリジン−2−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒ
ドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナ
トリウム塩(1:1)8.2mg(59%)を、赤色粉末として得た。
下記の例を、例24(図式1(4)→(5))と同様にして実施した。
例57
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−スチ
リル−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザ
シクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−スチリル−1a,2
,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[c
d]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(例49)65mg(0.
168mmol)および塩化アセチル(15μl;0.2mmol)から出発して、(E
)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−スチリル−
1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロ
ブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)27mg(45%)を、
無色粉末として得た。
例58
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−(2
−ピリジン−2−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリ
ウ
ム塩(1:1) (E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2−ピリジン−2
−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6
a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセター
ト(1:1.58)(例50)141mg(0.295mmol)および塩化アセチル
(26μl;0.354mmol)から出発して、(E)−(1aS,3aR,6b
R)−2−アセチル−1−オキソ−5−(2−ピリジン−2−イルビニル)−1
a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブ
ト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)38mg(36%)
を、無色粉末として得た。
例59
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−(2
−ピリジン−4−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリ
ウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2−ピリジン−4
−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6
a−
ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート(
1:1.45)(例51)155mg(0.236mmol)および塩化アセチル(3
0μl;0.4mmol)から出発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−2
−アセチル−1−オキソ−5−(2−ピリジン−4−イルビニル)−1a,2,
3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd
]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)76mg(62%)を、赤色
粉末として得た。
例60
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2
−(4−ヒドロキシフェニル)ビニル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキ
サヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン
酸ナトリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−[2−(4−ヒドロ
キシフェニル)ビニル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H
−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロ
アセタート(1:0.83)(例52)122mg(0.3mmol)および塩化アセ
チル(27μl;0.36mmol)から出発して、(E)−(1aS,3aR,6
bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2−(4−ヒドロキシフェニル)ビ
ニル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジア
ザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)82mg
(72%)を、黄色粉末として得た。 例61
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−(2
−キノリン−2−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリ
ウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2−キノリン−2
−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6
a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセター
ト(1:1.5)(例54)1.3g(2.55mmol)および塩化アセチル(2
25μl;3.06mmol)から出発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)
−2−アセチル−1−オキソ−5−(2−キノリン−2−イルビニル)−1a,
2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[
cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)231mg(22%)を
、赤色粉末として得た。
例62
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−(2
−ピリジン−3−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリ
ウ
ム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2−ピリジン−3
−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6
a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアヤター
ト(1:1.5)(例53)1.03g(2.2mmol)および塩化アセチル(1
94μl;2.64mmol)から出発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)
−2−アセチル−1−オキソ−5−(2−ピリジン−3−イルビニル)−1a,
2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[
cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)434mg(55%)を
、橙色粉末として得た。
例63
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−(2
−キノリン−2−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリ
ウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2−キノリン−2
−
イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a
−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセタート
(1:1.4)(例55)507mg(1mmol)および塩化アセチル(88μl;
1.2mmol)から出発して、(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチ
ル−1−オキソ−5−(2−キノリン−2−イルビニル)−1a,2,3,3a
,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデ
ン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)234mg(57%)を、黄色粉末と
して得た。
下記の例を、例34(図式1、(4)→(5))と同様にして実施した。
例64
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2−ピリジン−2
−イルビニル)−2−トリフルオロアセチル−1a,2,3,3a,4,6b−
ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カル
ボン酸ナトリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−1−オキソ−5−(2−ピリジン−2
−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6
a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸トリフルオロアセター
ト(1:1.58)(例50)141mgから出発して、(E)−(1aS,3a
R,6bR)−1−オキソ−5−(2−ピリジン−2−イルビニル)−2−トリ
フルオロアセチル−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,
6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:
1)51mg(42%)を、橙色粉末として得た。
第四級化、図式2、(10)→(11)
下記の例を、例39(図式1、(5)→(6))と同様にして実施した。
例65
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−5−[2−(1−ベン
ジルピリジン−1−イウム−2−イル)ビニル]−1−オキソ−1a,2,3,
3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イ
ンデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−(2
−ピリジン−2−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリ
ウム塩(例58)75mg(0.207mmol)から出発して、(E)−(1aS,
3aR,6bR)−2−アセチル−5−[2−(1−ベンジルピリジン−1−イ
ウム−2−イル)ビニル]−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキ
サヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン
酸ナトリウム塩(1:1)41mg(47%)を、黄色粉末として得た。
例66
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−5−[2−(1−ベン
ジルピリジン−1−イウム−3−イル)ビニル]−1−オキソ−1a,2,3,
3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イ
ンデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−(2
−ピリジン−3−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリ
ウム塩(例62)75mg(0.207mmol)から出発して、(E)−(1aS,
3aR,6bR)−2−アセチル−5−[2−(1−ベンジルピリジン−1−イ
ウム−2−イル)ビニル]−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキ
サヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン
酸ナトリウム塩(1:1)65mg(74%)を、橙色粉末として得た。
下記の例を、例40(図式1、(5)→(6))と同様にして実施した。
例67
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−5−[2−(1−カル
バモイルメチル−ピリジン−1−イウム−3−イル)ビニル]−1−オキソ−1
a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブ
ト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−(2
−ピリジン−3−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリ
ウ
ム塩(1:1)(例62)75mg(0.207mmol)から出発して、(E)−(
1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−5−[2−(1−カルバモイルメチ
ル−ピリジン−1−イウム−3−イル)ビニル]−1−オキソ−1a,2,3,
3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]イ
ンデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)39mg(39%)を、橙色粉末
として得た。
例68
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−5−[2−(1−カル
バモイルメチル−キノリン−1−イウム−3−イル)ビニル]−1−オキソ−1
a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブ
ト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−(2
−キノリン−2−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリ
ウム塩(1:1)(例63)82mg(0.2mmol)から出発して、(E)−(1
aS,3aR,6bR)−2−アセチル−5−[2−(1−カルバモイルメチル-
キノリン−1−イウム−3−イル)ビニル]−1−オキソ−1a,2,3,3a
,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデ
ン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)20mg(22%)を、褐色粉末とし
て得た。
例69
(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[(E)−2
−[1−[(E)−3−フェニルアリル]ピリジン−1−イウム−3−イル]ビニ
ル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザ
シクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)
例39と同様にして、(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−
1−オキソ−5−(2−ピリジン−3−イルビニル)−1a,2,3,3a,4
,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6
−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)(例62)55mg(0.152mmol)およ
び3−ブロモ−1−フェニル−1−プロペン(61mg;0.304mmol)から出
発した。
収率:橙色粉末として44mg(64%)。
例70
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−5−[2−[1−[(
4−ヒドロキシフェニル−カルバモイル)−メチル]ピリジン−1−イウム−3
−イル]ビニル]−1−オキソ−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリ
ウム塩(1:1)
例39と同様にして、(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−
1−オキソ−5−(2−ピリジン−3−イルビニル)−1a,2,3,3a,4
,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6
−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)(例62)55mg(0.152mmol)およ
び2−ブロモ−4’−ヒドロキシアセトアニリド(70mg;0.304mmol)か
ら出発した。
収率:橙色粉末として42mg(57%)。
例71
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2
−[1−(4−トリフルオロメトキシベンジル)ピリジン−1−イウム−3−イ
ル]−ビニル]−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6
a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1
)
例39と同様にして、(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−
1−オキソ−5−(2−ピリジン−3−イルビニル)−1a,2,3,3a,4
,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6
−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)(例62)55mg(0.152mmol)およ
び4−トリフルオロメトキシベンジルブロミド(78mg;0.304mmol)か
ら出発した。
収率:橙色粉末として40mg(51%)。
例72
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−5−[2−(1−カル
バモイルメチルーピリジン−1−イウム−2−イル)ビニル]−1−オキソ−1
a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブ
ト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−(2
−ピリジン−3−イルビニル)−1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ
−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリ
ウム塩(1:1)(例58)50mg(0.138mmol)から出発して、(E)−
(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−5−[2−(1−カルバモイルメ
チル−ピリジン−1−イウム−2−イル]ビニル]−1−オキソ−1a,2,3
,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロブト[cd]
インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(1:1)26mg(37%)を、橙色粉
末として得た。 例73
筋中投与のための乾性アンプル剤の製造
(E)−(1aS,3aR,6bR)−2−アセチル−1−オキソ−5−[2
−
オキソ−1−(4−ヒドロキシフェニル)ピロリジン−3−イリデンメチル]−
1a,2,3,3a,4,6b−ヘキサヒドロ−1H−2,6a−ジアザシクロ
ブト[cd]インデン−6−カルボン酸ナトリウム塩(例24)0.5gおよび
セフトリアキソン1gの凍結乾燥物を調製して、アンプルの中へ充填した。投与
する前に、凍結乾燥物を2%リドカイン塩酸塩水溶液4mlで処理した。
望むならば、2個の活性物質を、2個の異なるアンプルに別々に充填できる。
式Iの異なる化合物も、活性物質として使用できる。セフトリアキソンに加え
て、他の公知のβ−ラクタム抗生物質も、β−ラクタム抗生物質として考慮に入
ってくる。