JPH10508285A - カルバペネム化合物、組成物および治療方法 - Google Patents

カルバペネム化合物、組成物および治療方法

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JPH10508285A JP7524055A JP52405595A JPH10508285A JP H10508285 A JPH10508285 A JP H10508285A JP 7524055 A JP7524055 A JP 7524055A JP 52405595 A JP52405595 A JP 52405595A JP H10508285 A JPH10508285 A JP H10508285A
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Abstract

(57)【要約】 下記式(I)のカルバペネムが有用な抗菌剤として開示されている。医薬組成物および使用方法も開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 カルバペネム化合物、組成物および治療方法 発明の背景 本発明は、カルバペネム核の5員ピロリン環が各種カチオン性−S−ヘテロア リール置換基によって置換されているカルバペネム類の抗菌薬に関する。 チェナマイシンは、広いスペクトルを有する初期のカルバペネム抗菌薬であっ た。それは、下記の構造式を有する。 後に、N−ホルムイミドイルチェナマイシンが発見された。それは下記の構造 式を有する。 本発明のカルバペネムは、グラム陽性菌、特にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA)、メチシリン耐性表皮ブドウ球菌(MRSE)およびメチシリン耐性コアグラ ーゼ陰性ブドウ球菌類(MRCNS)に対して有用である。さらに、バンコマイシン 耐性腸球菌(VRE)の菌株が最近報告されている。本発明の抗菌化合物は、これら の管理困難な病原菌による疾患の治療に特に有用である。そのような病原菌(MR SA/MRCNSおよび VRE)に対して有効で、しかも同時に安全、すなわち望ましくな い副作用が比較的少ない薬剤に対するニーズが高まっている。 さらに、本発明のある種のカルバペネム類は、従来のβ−ラクタム抗生物質の 血清濃度を低下させることが知られている2つの酵素、すなわちデヒドロペプチ ダーゼおよびペニシリナーゼによる不活化濃度が比較的低い。発明の概要 本発明の化合物は、下記式Iによって表される。 上記式中、 R1は、Hまたはメチルを表し、 CO2Mは、カルボン酸、カルボン酸アニオン、医薬的に許容されるエステル 基または保護基によって保護されたカルボン酸を表し、 P*は、Hまたは水酸基の保護基を表し、 Hetは、正電荷を有する1〜3個の原子を有する、下記の基から選択される 置換基を表し、 (ここで、 AはOまたはSであり、 DはO、SまたはNRaであり、 E、G、X、YおよびZはCRまたはNを表す。 各Rは独立に、−R*;水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−ORc;−SRc ;−CONRab;−COORh;−SORc;−SO2c;−SO2NRab; −NRaSO2b;−CORa;−OCORa;−OCONRab;−NRaCON Rbc;−NRaCO2h;−OCO2h;未置換または1〜4個のRd基によっ て置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;ならびに未置換または1〜4 個のRd基によって置換された−C3-7シクロアルキルから選択され、 ただし、R*またはQ(R*およびQは以下に定義される)を有するR基が1〜 3個存在しており、 Ra、RbおよびRcは、水素;未置換または1〜4個のRd基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜4個のRd基によって置 換された−C3-7シクロアルキル;あるいは−R*を表すか、 あるいはRaとRbが、任意の仲介原子(intervening atoms)と一緒になって、 1個以上のO、S、NRc(Rcは上記で定 義した通りである)または−C(O)−が介在していても良い飽和の4〜6員環 を表し、その場合その環は未置換であるかあるいは1〜4個のRi基によって置 換されており、 あるいはRbとRcが、任意の仲介原子と一緒になって、1〜3個のO、S、N Ra(Raは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在していても良 い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかあるいは1〜4個 のRi基によって置換されており、 各Rdは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;−NRef;−ORg;−SRg ;−CONRef;−COORg;−SORg;−SO2g;−SO2NRef; −NReSO2f;−CORe;−NReCORf;−OCORe;−OCONRef ;−NReCONRfg;−NReCO2h;−OCO2h;−C(NRe)NRfg;−NReC(NH)NRfg;−NReC(NRf)Rg;−R*または−Q を表し、 Re、RfおよびRgは、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキルあるいは−R*を表すか、 あるいはReとRfが、任意の仲介原子と一緒になって、1〜3個のO、S−C (O)−またはNRg(Rgは上記で定義した通りである)が介在していても良い 飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかあるいは1〜4個の Ri基によって置換されており、 各Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2:フェニル;−NHSO2h;− ORh;−SRh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−CON(Rh2;−SO2N (Rh2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O)Rh ;−OCORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイル;またはウレ イドを表し、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、O、S、SO2、−C(O)−、NHおよびN CH3のうちの1または2個が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すこと ができ、 Qは、下記の基からなる群から選択され、 (ここで、 aおよびbは1、2または3であり、 L-は医薬的に許容される対イオンであり、 αはO、SまたはNRsを表し、 β、δ、λ、μおよびσはCRt、NまたはN+sを表すが、ただしβ、δ 、λ、μおよびσのうちの1個のみがN+sである。) R*は、下記の基からなる群から選択され、 (ここで、 各dは独立に、O、SまたはNRkを表し、 e、g、x、yおよびzはCRm、NまたはN+kを表すが、ただしいずれ の構造においてもe、g、x、yおよびzのうちの1個のみがN+kを表す。) Rkは、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分 岐の−C1-6アルキル;あるいは−(CH2n(式中、n=1、2または3であ り、Qは前記で定義した通りである)を表し、 各Rmは独立に、水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−NRno;−ORn; −SRn;−CONRno;−COORh;−SORn;−SO2n;−SO2NRno;−NRnSO2o;−CORn;−NRnCORo;−OCORn;−OCO NRno;−NRnCO2h;−NRnCONRoh;−OCO2h;−CNRn NRoRh;−NRnCNHNRoh;−NRnC(NRo)Rh;未置換または1 〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換ま たは1〜4個のRi基によって置換された−C3-7シクロアルキル;および−(C H2nQ(式中、nおよびQは前記で定義した通りである)からなる群から選択 される基を表し、 RnおよびRoは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 各Rsは独立に、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置換 された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 各Rtは独立に、水素;ハロゲン;フェニル;−CN;−NO2;−NRuv; −ORu;−SRu;−CONRuv;−COORh;−SORu;−SO2u;− SO2NRuv;−NRuSO2v;−CORu;−NRuCORv;−OCORu; −OCONRuv;−NRuCO2v;−NRuCONRvw;−OCO2v:ヘ テロアリール;ヘテロアリーリウム;未置換または1〜4個のRi基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 RuおよびRvは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換さ れた直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはRuとRvが、任意の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、S、N Rwまたは−C(O)−が介在していても 良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは1〜4個 のRi基によって置換されており、 各Rwは独立に、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていて も良い−C3-6シクロアルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良い フェニルならびに1〜4個のRi基によって置換されていても良いヘテロアリー ルを表すか、 あるいはRhとRwが、任意の仲介原子と一緒になって、1または2個のO、S 、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表し、 Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、NRw、N+hw または−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8アルキルを表 し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロゲン、CN、NO2 、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw,N+(Rh2w、−C(O) −Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC(O)Rw,OC( O)NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhw またはフェニルもしくはヘテロアリール基(そのフェニルもしくはヘテロアリー ル基は、1〜4個のRi基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分岐のC1-3アルキル 基によって置換されていても良く、そのアルキル基は未置換であるかまたは1〜 4個のRi基によって置換されている)によって置換されており、 RyおよびRzは、水素;フェニル;未置換あるいは1〜4個のRi基によって 置換され、O、S、NRw、N+hwまたは−C(O)−が介在していても良い 直鎖または分岐のC1-6アルキルを表すか、 あるいはRxとRyが、任意の仲介原子と一緒になって、O、S、SO2、NRw 、N+hwまたは−C(O)−が介在していても良く、未置換または1〜4個 のRi基によって置換された飽和の4〜6員環を表し、 RxとRyが一緒になって上記で定義されたような4〜6員環を表す場合、Rz は上記で定義した通りであるか、あるいはRzが、RxとRyが一緒になって表さ れる環に融合した別の飽和4〜6員環を表し、その環はO、S、NRwまたは− C(O)−が介在していても良く、未置換あるいは1〜4個のRi基によって置 換されている。 さらに、医薬組成物、中間体、製造方法および治療方法も開示される。発明の詳細な説明 本明細書においては、特に断りのない限りにおいて、以下に定義される用語を 用いて、本発明を説明する。 カルボン酸アニオンは、負の電荷を有する−COO-基を指す。 特に定義されない限りにおいて、「アルキル」という用語は、炭素数1〜10 の基から誘導される1価アルカン(炭化水素)を指す。それは、直鎖、分岐また は環状のいずれであっても良い。好ましいアルキル基には、メチル、エチル、プ ロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキ シルなどがある。置換されている場合、アルキル基は、いずれかの可能な置換位 置で、上記で定義されたようなRiである4個以下の置換基で置換されていても 良い。そのアルキル基がアルキル基によって置換されていると言った場合、それ は「分岐アルキル基」と互換的に使用される。 シクロアルキルは、炭素数3〜15のアルキル類であり、炭素間に交互または 共鳴の二重結合は持たない。それには、融合 した1〜4個の環も含まれ得る。 「アルケニル」という用語は、炭素数2〜10で、直鎖、分岐または環状の、 炭素−炭素二重結合を少なくとも1個有する炭化水素基を指す。好ましいアルケ ニル基には、エテニル、プロペニル、ブテニルおよびシクロヘキセニルなどがあ る。 「アルキニル」という用語は、炭素数2〜10で、直鎖または分岐の、炭素− 炭素三重結合を少なくとも1個有する炭化水素基を指す。好ましいアルキニル基 には、エチニル、プロピニルおよびブチニルなどがある。 アリールは、フェニル、置換フェニルのような環やナフチル、フェナントレニ ルなどの融合した環などの芳香環を指す。そこでアリール基は、少なくとも6個 の原子を有する環を少なくとも1個持ち、そのような環を5個まで含み得、アリ ールの炭素数は22以下であって、隣接する炭素原子または好適なヘテロ原子同 士の間に交互(共鳴)二重結合を有する。好ましいアリール基は、フェニル、ナ フチルおよびフェナントレニルである。アリール基も同様に、上記で定義された ように置換されていても良い。好ましい置換アリールには、フェニルおよびナフ チルなどがある。 「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1個のヘテロ原子すなわちO、 SまたはNを有する5または6員環の単環式芳香族炭化水素基あるいは環構成原 子数8〜10の二環式芳香族基を指し、結合部位は炭素または窒素原子であって 、さらに1または2個の炭素原子がOまたはSから選択されるヘテロ原子によっ て置き換わっていても良く、そしてさらに1〜3個の別の炭素原子が窒素ヘテロ 原子によって置き換わっていても良く、そのヘテロアリール基は本明細書に記載 のように置換されていても良い。この種の基の例としては、ピロール、ピリジン 、オキサゾール、チアゾールおよびオキサジンがある。最初の窒素および酸素ま たはイオウとともにさらに窒素原子が存在して、例えばチアジアゾールを形成す ることもできる。以下に例を挙げる。 ヘテロアリーリウムは、4級窒素原子を有し、従って正の電荷を持つヘテロア リール基を指す。その例としては下記のものがある。 「ヘテロシクロアルキル」という用語は、環の炭素原子のうちの1個が、O、 SまたはNから選択されるヘテロ原子によって置き換わり、さらに3個以内で別 の炭素原子が当該ヘテロ原子によって置き換わっていても良いシクロアルキル基 (非芳香族)を指す。 「4級窒素」という用語は、4価の正電荷を有する窒素原子を指し、例えば、 テトラアルキルアンモニウム基(例;テトラメチルアンモニウム、N−メチルピ リジニウム)における正電荷を有する窒素、プロトン化されたアンモニウム類( 例;トリメチルヒドロアンモニウム、N−ヒドロピリジニウム)における正電荷 を有する窒素、アミンN−オキサイド(例;N−メチルモルホリン−N−オキサ イド、ピリジン−N−オキサイド)における正電荷を有する窒素およびN−アミ ノアンモニウム基(例;N−アミノピリジニウム)における正電荷を有する窒素 などである。 「ヘテロ原子」という用語は、O、SまたはNを意味し、それらは独立に選択 される。 ハロゲンおよび「ハロ」とは、臭素、塩素、フッ素およびヨウ素を指す。 アルコキシとは、C1〜C4アルキル−O−であって、そのアルキル基が本明細 書に記載のように置換されていても良いものを指す。 「アルコキシカルボニル」基は、式−C(O)ORhによって表され、その場 合Rhは直鎖または分岐のC1-6アルキル基である。Rdにっいて言えば、−CO ORg基がアルコキシカルボニル基を表し、その場合、Rgは直鎖または分岐のC2-6 アルキル基である。RmおよびRtについて言えば、−COORh基がアルコキ シカルボニル基である。 ある基に「置換(された)」とある場合、特に示されていない限り、それは、 その基が1〜4個の置換基を有するということを意味する。R、Ra、Rbおよび Rcに関しては、アルキル基上の置換基はRdについての基から選択される。各種 の基の多くが、4個以下のRi基によって置換されていても良い。Rc、Rfおよ びRgについて言えば、それらの基が置換アルキルを表す場合、その置換基は、 Riについての基から選ばれる。 官能基が「保護された」と言う場合、それは、保護部位で望ましくない副反応 を起こさないように修飾された基を意味する。 本発明の化合物について好適な保護基は、当業者ならば標準的な教科書(例えば 、Greene,T,W.et al, Protective Groups in Organic Synthesis, Wiley,N ew York(1991))を参照すれば、本明細書から自明である。本明細書全体に、好 適な保護基の例が記載されている。 A.好ましい化合物のサブグループ(1Hサブグループの化合物)は下記式I aで表される。 上記式中、 CO2Mは、カルボン酸、カルボン酸アニオンまたは医薬的に許容されるエス テル基を表し、 Hetは、正電荷を有する1〜3個の原子を有する置換基を有し、下記の基か ら選ばれ、 (ここで、 DはO、SまたはNRaであり、 E、G、X、YおよびZはCRまたはNを表す。) 各Rは独立に、−R*;水素;ハロゲン;−CN;−ORc;−SRc;−CO NRab;−COORh;−SORc;−SO2c;−SO2NRab;−CORa ;−OCORa;−OCONRab;−OCO2h;未置換または1〜4個のRd 基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜4 個のRd基によって置換された−C3-7シクロアルキルからなる群から選択され、 ただし、1〜3個のR基がR*またはQを有するものであり、 R*およびQは、上記で定義した通りである。 B.1Hサブグループの化合物のうちで、好ましい1Hサブグループの化合物 には、下記式Iaの化合物が包含される。 上記式中、 CO2Mは、カルボン酸またはカルボン酸アニオンを表し、 Hetは、正電荷を有する1〜2個の原子を有する置換基を有し、下記の基か ら選ばれ、 (ここで、E、G、X、YおよびZはCRまたはNを表す。) 各Rは独立に、−R*;水素;ハロゲン;−CN;−CONRab;−COO Rh;−SORc;−SO2c;−SO2NRab;−OC(O)Ra;−CORa ;未置換または1〜3個のRd基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6ア ルキル;未置換または1〜3個のRd基によって置換された−C3-7シクロアルキ ルからなる群から選択され、ただし、1または2個のR基がR*またはQを有す るものであり、 Ra、RbおよびRcは独立に、−R*;水素;未置換または1〜4個のRd基に よって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜4個の Rd基によって置 換された−C3-7シクロアルキルを表すか、 あるいはRaとRbが、任意の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、S、N Rc(Rcは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在していても良 い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかあるいは1〜4個 のRi基によって置換されており、 Qは、下記の基からなる群から選択される基を表し、 (ここで、 aおよびbは2または3であり、 L-は医薬的に許容される対イオンであり、 αはO、SまたはNRsを表し、 β、δ、λ、μおよびσはCRt、NまたはN+sを表すが、ただしβ、δ 、λ、μおよびσのうちの1個のみがN+sである。) R*は下記の基から選択され、 (ここで、 各dは独立に、O、SまたはNRkを表し、 e、g、x、yおよびzはCRm、NまたはN+kを表すが、ただしいずれ の構造においてもe、g、x、yおよびzのうちの1個のみがN+kを表す。) Rkは、前記で定義した通りである。 C.1H化合物の好ましいサブグループの中で、より好ましい化合物サブグル ープ(より好ましい1H化合物)には、下記式Icの化合物が包含される。 上記式中、 Hetは、正電荷を有する1または2個の置換基を有し、下記の基から成る群 から選択され、 各Rは独立に、水素;未置換または1〜3個のRd基によって置換された直鎖 または分岐の−C1-6アルキル;および−R*から選択されるが、ただしR基の1 または2個はR*またはQを有しており; Rdは、−CN;−NRef;−ORg;−CONRef;−COORg;−S ORg;−SO2g;−SO2NRef;−NReSO2f;−CORe;−NRe CORf;−OCONRef;−NReCONRtg;−NReCO2h;−C( NRe)NRfg;−NReC(NH)NRfg;−NReC(NRf)Rg;−R* または−Qを表し、 Re、RfおよびRgは水素、直鎖または分岐の−C1-6アルキルあるいは−R* を表すか; あるいはReとRfが、1個以上のO、S、−C(O)−またはNRg(Rgは上 記で定義した通りである)が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し、その 環は未置換であるかまたは1〜4個のR1基で置換されており; 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、O、S、SO2、−C(O)−、NHおよびN CH3のうちの1または2個が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すこと ができ、 各R1は独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;一NHSO2h;− ORh;−SRh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−S O2N(Rh2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O )Rh;−OCORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイル;また はウレイドを表し、 Qは、下記の基から選択され、 (ここで、L-は上記で定義した通りである。) Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、NRW、N+hw または−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8アルキルを表 し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロゲン、CN、NO2 、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw,N+(Rh2w、−C(O) −Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC(O)Rw,OC( O)NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhwまたはフェニルもし くはヘテロアリール基(そのフェニルもしくはヘテロアリール基は、1〜4個の Ri基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分岐のC1-3アルキル基によって置換され ていても良く、そのアルキル基は未置換であるかまたは1〜4個のRi基によっ て置換されている)によって置換されており、 Rsは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基に よって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 Rtは、ハロゲン;フェニル;−CN;−NO2;−NRuv;−ORu;−S Ru;−CONRuv;−COORh;−SORu;−SO2u;−SO2NRuv ;−NRuSO2v;−CORu;−NRuCORv;−OCORu;−OCONRu v;−NRuCO2v;−NRuCONRvw;−OCO2v;未置換または1 〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、残 りのRt基は水素であり; R*は下記式の基であり、 各Rmは、ハロゲン;−CN;−NRno;−ORn;−SRn;−CONRno ;−COORh;−SORn;−SO2n;−SO2NRno;−NRnSO2o ;−CORn;−NRnCORo;−OCORn;−OCONRno−NRn−CO2 h;−NRnCONRoh;−OCO2h;未置換または1〜4個のRi基によ って置換された直鎖 または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜4個のRi基によって置換され た−C3-7シクロアルキル;および−(CH2nQ(n=1〜3)からなる群か ら選択され、 RnおよびRoは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 RuおよびRvは独立に、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換さ れた直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはRuとRvが、任意の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、S、N Rwまたは−C(O)−が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し、その場 合その環は未置換であるかまたは1〜4個のRi基によって置換されており、 Rwは、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分 岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良い−C3-6 シクロアルキル;あるいは1〜4個のRi基によって置換されていても良いフェ ニルを表すか、 あるいはRhとRwが、任意の仲介原子と一緒になって、1 または2個のO、S、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5 〜6員環を表す。 D.本発明の化合物で好ましいものの別のサブグループ(1−メチル化合物) には、下記式Ibの化合物が包含される。 上記式中、 CO2Mは、カルボン酸、カルボン酸アニオンまたは医薬的に許容されるエス テル基を表し、 Hetは、式Iの化合物に関して前記で定義した通りである。 E.1−メチル化合物のうちで、好ましいサブグループの化合物(好ましい1 −メチル化合物)は、下記式Ibで表される。 上記式中、 CO2Mは、カルボン酸またはカルボン酸アニオンを表し、 Hetは、正電荷を有する1〜3個の原子を有する置換基を有し、下記の基か らなる群から選ばれ、 (ここで、E、G、X、YおよびZは独立にCRまたはNを表す。) 各Rは、水素;ハロゲン;−CN;−CONRab;−COORh;−SORc ;−SO2c;−SO2NRab;−CORa;未置換または1〜3個のRd基に よって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜3個の Rb基によって置換された−C3-7シクロアルキル;および−R*からなる群から 選択され、ただし、1〜3個のR基がR*またはQを有するものであり、 Qは下記の基からなる群から選択され、 (ここで、 L-は医薬的に許容される対イオンであり、 aおよびbは独立に2または3であり、 αはO、SまたはNRsを表し、 β、δ、λ、μおよびσは独立にCRt、NまたはN+sを表すが、ただし β、δ、λ、μおよびσのうちの1個のみがN+sである。) R*は下記の基から成る群から選択され、 (ここで、 dは、O、SまたはNRkを表し、 e、g、x、yおよびzは独立にCRm、NまたはN+ kを表すが、ただしe、g、x、yおよびzのうちの1個のみがN+kを表す 。) Ra、RbおよびRcは独立に、水素;未置換または1〜4個のRd基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜4個のRd基によ って置換された−C3-7シクロアルキル;または−R*を表すか、 あるいはRaとRbが、任意の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、S、N Rc(Rcは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在していても良 い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかあるいは1〜4個 のRi基によって置換されており、 各Rbは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;−NRef;−ORg;−OSg ;−CONRef;−COORg;−SORg;−SO2g;−SO2NRef; −NReSO2f;−CORe;−NReCORf;−OCORe;−OCONRef ;−NReCONRfg;−NReCO2h;−OCO2h;−C(NRe)NRfg;−NReC(NH)NRfg;−NReC(NRf)Rg;−R*または−Q を表し、 Re、RfおよびRgは水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換された 直鎖または分岐の−C1-6アルキル;あるいは−R*を表すか; あるいはReとRfが、1〜3個のO、S、−C(O)−またはNRg(Rgは上 記で定義した通りである)が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し、その 環は未置換であるかまたは1〜4個のRi基で置換されており; 各Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;− ORh;−SRh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−S O2N(Rh2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O )Rh;−OCORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたは ウレイドを表し、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C1-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHまたはNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 Rkは、水素;未置換または1〜4個のRi基で置換された直鎖または分岐の− C1-6アルキル;あるいは−(CH2nQ(nおよびQは前記で定義した通りで ある)を表し、 各Rmは独立に、水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−NHRn;−NRno ;−ORn;−SRn;−CONRno;−COORh;−SORn;−SO2n; −SO2NRno;−NR−SO2o;−CORn;−NRnCORo;−OCORn ;−OCONRno;−NRnCO2h;−NRnCONRoh;−OCO2h ;−CNRnNRoh;−NRnCNHNRoh;−NRnC(NRo)Rh;未置 換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル ;未置換または1〜4個のRi基によって置換された−C3-7シクロアルキル;お よび−(CH2nQ(n=1〜3)からなる群から選択される基を表し、 RnおよびRoは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 各Rsは独立に、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置換 された直鎖または分岐の−C1-6アルキル を表し、 各Rtは独立に、水素;ハロゲン;フェニル;−CN;−NO2;−NHRu; −NRuv;−ORu;−SRu;−CONRuv;−COORh;−SORu;− SO2u;−SO2NRuv;−NRuSO2v;−CORu;−NRuCORv; −OCORu;−OCONRuv;−NRuCO2v;−NRuCONRvw;− OCO2v;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;未置換または1〜4個のRi 基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し; RuおよびRvは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換さ れた直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはRuとRvが、1個以上のO、S、NRwまたは−C(O)−が介在し ていても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは 1〜4個のRi基によって置換されており、 各Rwは独立に、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖 または分岐のC1-6アルキル;1〜4個の Ri基によって置換されていても良いC3-6シクロアルキル;1〜4個のRi基に よって置換されていても良いフェニルを表し、 Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、NRW、N+hw または−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8アルキルを表 し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロゲン、CN、NO2 、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw、N+(Rh2w−C(O)− Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC(O)Rw,OC(O )NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhwまたはフェニルもしく はヘテロアリール基(そのフェニルもしくはヘテロアリール基は、1〜4個のRi 基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分岐のC1-3アルキル基によって置換されて いても良く、そのアルキル基は未置換であるかまたは1〜4個のRi基によって 置換されている)によって置換されているか、 あるいはRhとRwが、任意の仲介原子と一緒になって、1または2個のO、S 、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表す。 F.より好ましいサブグループの1−メチル化合物は下記式Icで表される。 上記式中、 E、X、YおよびZは、独立にCRまたはNを表し、 各Rは独立に、−R*;水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−ORc;−SRc ;−CONRab;−COORh;−SORc;−SO2c;−SO2NRab; −NRaSO2b;−CORa;−OCORa;−OCONRab;−NRaCON Rbc;−NRaCO2h;−OCO2h;未置換または1〜4個のRd基によっ て置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;ならびに未置換または1〜4 個のRd基によって置換された−C3-7シクロアルキルから選択され、 ただし、該R基には正電荷を有する1〜3個の原子があり、R*またはQを有 するRが1〜3個存在しており、 Qは下記の基からなる群から選択され、 (ここで、 aおよびbは1、2または3であり、 L-は医薬的に許容される対イオンであり、 αはO、SまたはNRsを表し、 β、δ、λ、μおよびσは独立にCRt、NまたはN+sを表すが、ただし β、δ、λ、μおよびσのうちの1個のみがN+sである。) R*は下記の基から成る群から選択され、 (ここで、 各dは独立にO、SまたはNRkを表し、 e、g、x、yおよびzは独立にCRm、NまたはN+kを表すが、ただし いずれの構造においてもe、g、x、yおよびzのうちの1個のみがN+kを表 す。) Ra、RbおよびRcは、水素;未置換または1〜4個のRd基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜4個のRd基によって置 換された−C3-7シクロアルキル;または−R*を表すか、 あるいはRaとRbが、任意の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、S、N Rc(Rcは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在していても良 い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかあるいは1〜4個 のRi基によって置換されており、 あるいはRbとRcが、任意の仲介原子と一緒になって、1〜3個のO、S、N Ra(Raは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在していても良 い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは1〜4個の Rf基によって置換されており、 各Rdは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;−NRe f;−ORg;−SRg;−CONRef;−COORg;−SORg;−SO2g ;−SO2NRef;−NReSO2f;−CORe;−NReCORf;−OCO Re;−OCONRef;−NReCONRfg;−NReCO2h;−OCO2h ;−C(NRe)NRfg;−NReC(NH)NRfg;−NReC(NRf) Rg;−R*または−Qを表し、 Re、RfおよびRgは水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換された 直鎖または分岐の−C1-6アルキル;あるいは−R*を表すか; あるいはReとRf、1〜3個のO、S、−C(O)−またはNRg(Rgは上記 で定義した通りである)が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し、その環 は未置換であるかまたは1〜4個のRi基で置換されており; 各Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;− ORh;−SRh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−S O2N(Rh2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O )Rh;−OCORh;−NHCORh;グアニジニル; カルバミミドイルまたはウレイドを表し、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基が一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 Rkは、水素;未置換または1〜4個のRi基で置換された直鎖または分岐の− C1-6アルキル;あるいは−(CH2nQ(nおよびQは前記で定義した通りで ある)を表し、 各Rmは独立に、水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−NHRn;−NRno ;−ORn;−SRn;−CONRno;−COORh;−SORn;−SO2n; −SO2NRno;−NRnSO2o;−CORn;−NRnCORo;−OCORn ;−OCONRno;−NRnCO2h;−NRnCONRoh;−OCO2h; −CNRnNRoh;−NRnCNHNRoh;−NRnC(NRo)Rh;未置換 または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル; 未置換または1〜4個のRi基によ って置換された−C3-7シクロアルキル;および−(CH2nQ(n=1〜3) からなる群から選択される基を表し、 RhおよびRoは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 各Rsは独立に、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置換 された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 各Rtは独立に、水素;ハロゲン;フェニル;−CN;−NO2;−NHRu; −NRuv;−ORu;−SRu;−CONRuv;−COORh;−SORu;− SO2u;−SO2NRuv;−NRuSO2v;−CORu;−NRuCORv; −OCORu;−OCONRuv;−NRuCO2v;−NRuCONRvw;− OCO2v;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;未置換または1〜4個のRi 基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し; RuおよびRvは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換さ れた直鎖または分岐の−C1-6アルキル を表すか、 あるいはRuとRvが、1個以上のO、S、NRwまたは−C(O)−が介在し ていても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは 1〜4個のRi基によって置換されており、 各Rwは独立に、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖 または分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良い −C3-6シクロアルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いフェニ ルを表し、 Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、NRw、N+hw または−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8アルキルを表 し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロゲン、CN、NO2 、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw,N+(Rh2w、−C(O) −Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC(O)Rw,OC( O)NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhwまたはフェニルもし くはヘテロアリール基(そのフェニルもし くはヘテロアリール基は、1〜4個のRi基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分 岐のC1-3アルキル基によって置換されていても良く、そのアルキル基は未置換 であるかまたは1〜4個のRi基によって置換されている)によって置換されて いるか、 あるいはRhとRwが、任意の仲介原子と一緒になって、1または2個のO、S 、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表し、 RyおよびRzは、水素;フェニル;未置換あるいは1〜4個のRi基によって 置換され、O、S、NRw、N+hwまたは−C(O)−が介在していても良い 直鎖または分岐のC1-6アルキルを表すか、 あるいはRxとRyが、任意の仲介原子と一緒になって、O、S、SO2、NRw 、N+hwまたは−C(O)−が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し 、 RxとRyが一緒になって上記に定義したような4〜6員環を表す場合、Rzは 上記で定義した通りであるか、あるいはRzが、RxとRyが一緒になって表され る環に融合した別の飽和4〜6員環を表し、その環はO、S、NRwまたは−C (O)−が介在していても良く、未置換あるいは1〜4個の Ri基によって置換されている。 G.さらにより好ましいサブグループの1−メチル化合物は下記式Idで表さ れる。 上記式中、 (R)4は正電荷を持つ1〜3個の原子を有し、各Rは、水素;ハロゲン;− CN;−CONRab;−COORh;−SORc;−SO2c;−SO2NRab ;−CORa;未置換または1〜3個のRd基によって置換された直鎖または分 岐の−C1-6アルキル;あるいは−R*からなる群から選択され、ただし、R*ま たはQを有するRが1〜3個存在しており、 Rs、RbおよびRcは独立に、水素;未置換または1〜4個のRd基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;あるいは−R*を表すか、 あるいはRaとRbが、任意の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、S、N Rc(Rcは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在していても良 い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは1〜4個の Ri基によって置換されており、 各Rdは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;−NRef;−ORg;−SRg ;−CONRef;−COORg:−SORg;−SO2g;−SO2NRef; −NReSO2f;−CORe;−NReCORf;−OCORe;−OCONRef ;−NReCONRfg;−NReCO2h;−OCO2h;−C(NRe)NRfg;−NReC(NH)NRfg;−NReC(NRf)Rg;−R*または−Q を表し、 Qは下記の基からなる群から選択され、 (ここで、L-は医薬的に許容される対イオンである。) Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、NRW、N+hw または−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8アルキルを表 し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロゲン、CN、NO2 、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw,N+(Rh2w、−C(O) −Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC(O)Rw,OC( O)NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhwまたはフェニルもし くはヘテロアリール基(そのフェニルもしくはヘテロアリール基は、1〜4個の Ri基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分岐のC1-3アルキル基によって置換され ていても良く、そのアルキル基は未置換であるかまたは1〜4個のRi基によっ て置換されている)によって置換されており、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を 表すことができ、 Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;−O Rh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−SO2N(Rh2 ;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O)Rh;−OC ORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたはウレイドを表し 、 Rwは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖ま たは分岐のC1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いC3- 6 シクロアルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いフェニルを表 し、 あるいはRhとRwが、任意の仲介原子と一緒になって、1個または2個のO、 S、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表し、 R*は下記の基から成る群から選択され、 (ここで、dは、O、SまたはNRkである。) Rkは、水素;未置換または1〜4個のRi基で置換された直鎖または分岐の− C1-6アルキル;あるいは−(CH2nQを表し、 Rmは、水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−NHRn;−NRno;−ORn ;−SRn;−CONRno;−SORn;−SO2n;−SO2NRno;−N RnSO2o;−CORn;−NRnCORo;−NRnCO2h;−NRnCONRoh;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1 -6 アルキル;および−(CH2nQからなる群から選択され、 Rdは、上記で定義した−R*またはQを表し、 RnおよびRoは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表す。 H.別の好ましいサブグループの1−メチル化合物は下記式Idで表される。 上記式中、 各Rは、水素;ハロゲン;−CN;−CONRab;−COORh;−SORc ;−SO2c;−SO2NRab;−CORa;未置換または1〜3個のRb基に よって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;ならびに−R*からなる群 から選択され、 ただし、1または2個のR基がR*またはQを有し、−(R)4は正電荷を有す る1または2個の原子を有するものであり、 Qは下記の基からなる群から選択される基であり、 (ここで、 αはO、SまたはNRsを表し、 β、δ、λ、μおよびσは独立にCRt、NまたはN+sを表すが、ただし β、δ、λ、μおよびσのうちの1個のみがN+sとなり得るものである。) R*は下記の基から成る群から選択され、 (ここで、dはO、SまたはNRkを表す。) Ra、RbおよびRcは独立に、水素;未置換または1〜4個のRd基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;あるいは−R*を表すか、 あるいはRaとRbが、任意の仲介原子と一緒になって、1 個以上のO、S、NRc(Rcは上記で定義した通りである)または−C(O)− が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換である かまたは1〜4個のRi基によって置換されており、 Rdは、−R*または−Qを表し、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 Rkは、水素;未置換または1〜4個のRi基で置換された直鎖または分岐の− C1-6アルキル;あるいは−(CH2nQを表し、 Riは、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;−ORh; −N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−SO2N(Rh2;ヘ テロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O)Rh;−OCORh ;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミド イルまたはウレイドを表し、 Rmは、水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−NHRn;−NRno;−ORn ;−SRn;−CONRno;−SORn;−SO2n;−SO2NRno;−N RnSO2o;−CORn;−NRnCORo;−NRnCO2h;−NRnCONRoh;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1 -6 アルキル;および−(CH2n−Qからなる群から選択され、 RnおよびRoは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 Rsは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直 鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 Rtは、水素;ハロゲン;フェニル;−CN;−NHRu;−NRuv;−ORu ;−SRu;−CONRuv;−COORh;−SORu;−SO2u;−SO2 NRuv;−NRuSO2v;−CORu;−NRuCORv;−OCORu;−O CONRuv;−NRuCO2v;−NRuCONRvw;−OCO2v;未置換 または1〜4個の Ri基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し; RuおよびRvは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換さ れた直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはRuとRvが、1個以上のO、S、NRwまたは−C(O)−が介在し ていても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは 1〜4個のRi基によって置換されており、 各Rwは独立に、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖 または分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良い C3-6シクロアルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いフェニル を表す。 I.別の好ましいサブグループの1−メチル化合物は下記式Ieに従って定義 される。 上記式中、 Hetは、正電荷を持った1〜3個の原子を有する置換基を持ち、下記の基か ら成る群から選択され、 (ここで、E、G、X、YおよびZは独立にCRまたはNを表す。) 各Rは、水素;ハロゲン;−CN;−CONRab;−COORh;−SORc ;−SO2c;−SO2NRab;−CORa;未置換または1〜3個のRd基に よって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜3個の Rd基によって置換された−C3-7シクロアルキル;および −R*からなる群から選択され、ただし、R*またはQを有するRが1または2個 存在しており、 Qは下記の基からなる群から選択され、 (ここで、 L-は医薬的に許容される対イオンを表し、 aおよびbは独立に2または3を表し、 αはO、SまたはNRsを表し、 β、δ、λ、μおよびσは独立にCRt、NまたはN+sを表すが、ただし β、δ、λ、μおよびσのうちの1個のみがN+sである。) R*は下記の基から成る群から選択され、 (ここで、 dはO、SまたはNRkを表し、 e、g、x、yおよびzは独立にCRm、NまたはN+kを表すが、ただし e、g、x、yおよびzのうちの1個のみがN+kを表す。) Ra、RbおよびRcは独立に、水素;未置換または1〜4個のRd基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜4個のRd基によ って置換された−C3-7シクロアルキル;または−R*を表すか、 あるいはRaとRbが、任意の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、S、N Rc(Rcは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在していても良 い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは1〜4個の Ri基によって置換されており、 各Rdは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;−NRef;−ORg;−SRg ;−CONRef;−COORg;−SORg;−SO2g;−SO2NRef; −NReSO2f;−CORe;−NReCORf;−OCORe;−OCONRef ;−NReCONRfg;−NReC O2h;−OCO2h;−C(NRe)NRfg;−NReC(NH)NRfg; −NReC(NRf)Rg;−R*または−Qを表し、 Re、RfおよびRgは、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキル;あるいは−R*を表すか; あるいはReとRfが、1〜3個のO、S、−C(O)−またはNRg(Rgは上 記で定義した通りである)が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し、その 環は未置換であるかまたは1〜4個のRi基で置換されており; 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 Riは、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;−ORh; −N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−SO2N(Rh3;ヘ テロアリ ール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O)Rh;−OCORh;−NH CORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたはウレイドを表し、 Rkは、水素;未置換または1〜4個のRi基で置換された直鎖または分岐の− C1-6アルキル;あるいは−(CH2nQ(n=1〜3)を表し、 Rsは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直 鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 Rt、水素;ハロゲン;フェニル;−CN;−NRuv;−ORu;−SRu; −CONRuv;−COORh;−SORu;−SO2u;−SO2NRuv;− NRuSO2v;−CORu;−NRuCORv;−OCORu;−OCONRuv ;−NRuCO2v;−NRuCONRvw;−OCO2v;未置換または1〜4 個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し; RuおよびRvは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換さ れた直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはRuとRvが、1個以上のO、S、NRwまたは −C(O)−が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は 未置換であるかまたは1〜4個のRi基によって置換されており、 各Rwは独立に、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖 または分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良い C3-6シクロアルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いフェニル を表すか、 あるいはRhとRwが、任意の仲介原子と一緒になって、1または2個のO、S 、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表し、 Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、NRW、N+hw または−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8アルキルを表 し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロゲン、CN、NO2 、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw,N+(Rh2w、−C(O) −Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC(O)Rw,OC( O)NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhw またはフェニルもしくはヘテロアリール基(そのフェニルもしくはヘテロアリー ル基は、1〜4個のRi基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分岐のC1-3アルキル 基によって置換されていても良く、そのアルキル基は未置換であるかまたは1〜 4個のRi基によって置換されている)によって置換されている。 J.別の好ましいサブグループの1−メチル化合物は下記式Ieの化合物を含 む。 上記式中、 Hetは、正電荷を持った1〜3個の原子を有する置換基を持ち、下記の基か ら成る群から選択され、 (ここで、E、G、X、YおよびZは独立にCRまたはNを表す。) 各Rは、水素;ハロゲン;−CN;−CONRab;−COORh;−SORc ;−SO2c;−SO2NRab;−CORa;未置換または1〜3個のRd基に よって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜3個の Rd基によって置換された−C3-7シクロアルキル;および−R*からなる群から 選択され、 ただし、1個のRがQを有するものであり、 R*は下記の基から成る群から選択され、 (ここで、dは、O、SまたはNRkである。) Qは下記式で表され、 (ここで、 aおよびbは2であり、 L-は医薬的に許容される対イオンである。) Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、NRW、N+hw または−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8アルキルを表 し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロゲン、CN、NO2 、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw,N+(Rh2w、−C(O) −Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC(O)Rw OC( O)NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhwまたはフェニルもし くはヘテロアリール基(そのフェニルもしくはヘテロアリール基は、1〜4個の Ri基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分岐のC1-3アルキル基によって置換され ていても良く、そのアルキル基は未置換であるかまたは1〜4個のRi基によっ て置換されている)によって置換されており、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒 になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)−、NHおよびNCH3が 介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ、 各Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;− ORh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−SO2N(Rh 2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O)Rh;−O CORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたはウレイドを表 し、 Rkは、水素;未置換または1〜4個のRi基で置換された直鎖または分岐の− C1-6アルキル;あるいは−(CH2nQ(n=1、2または3であり、Qは前 記で定義した通りである)を表し、 Rmは、水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−NHRh;−NRno;−ORn ;−SRn;−CONRno;−SORn;−SO2n;−SO2NRno;−N RnSO2o;−CORn;−NRnCORo;−NRnCO2h;−NRnCONRoh;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1 -6 アルキル;および −(CH21-3−Qからなる群から選択され、 Ra、RbおよびRcは独立に、水素;未置換または1〜4個のRd基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;または−R*を表すか、 あるいはRaとRbが、任意の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、S、N Rc(Rcは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在していても良 い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは1〜4個の Ri基によって置換されており、 Rdは、R*またはQを表し、 RnおよびRoは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 Rwは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖ま たは分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いC3-6 シクロアルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いフェニルを 表す。 K.別の好ましいサブグループの1−メチル化合物は下記式Ieで表される。 上記式中、 Hetは、正電荷を持った1〜3個の原子を有する置換基を持ち、下記の基か ら成る群から選択され、 (ここで、、E、G、X、YおよびZは独立にCRまたはNを表す。) Rは、水素;ハロゲン;−CN;−CONRab;=COORh;SORc;− SO2c;−SO2NRab;−CORa;未置換または1〜3個のRd基によっ て置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキル;ならびに−R*からなる群から選択される 基であり、 ただし1または2個のRがR*またはQを有するものであり、 Qは下記の基からなる群から選択される基であり、 (ここで、 αはO、SまたはNRsを表し、 β、δ、λ、μおよびσは独立にCRt、NまたはN+sを表すが、ただし β、δ、λ、μおよびσのうちの1個のみがN+sであることができる。) R*は下記の基から成る群から選択され、 (ここで、 dはO、SまたはNRkを表し、 Ra、RbおよびRcは独立に、水素;未置換または1〜4個のRd基によって 置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;または−R*を表すか、 あるいはRaとRbが、任意の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、S、N Rc(Rcは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在していても良 い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは1〜4個の Ri基によって置換されており、 Rdは−R*または−Qを表し、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 Riは、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;−ORh; −N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−SO2N(Rh2;ヘ テロアリ ール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O)Rh;−OCORh;−NH CORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたはウレイドを表し、 Rkは、水素;未置換または1〜4個のRi基で置換された直鎖または分岐の− C1-6アルキル;あるいは−(CH2nQ(nおよびQは前記で定義した通りで ある)を表し、 Rmは、水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−NHRn;−NRno;−ORn ;−SRn;−CONRno;−SORn;−SO2n;−SO2NRno;−N RnSO2o;−CORn;−NRnCORo;−NRnCO2h;−NRnCONRoh;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1 -6 アルキル;および−(CH2n−Q(nおよびQは前記で定義された通りであ る)からなる群から選択され、 RnおよびRoは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 Rsは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直 鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 Rtは、水素;ハロゲン;フェニル;−CN;−NHRu;−NRuv;−ORu ;−SRu;−CONRuv;−COORh;−SORu;−SO2u;−SO2 NRuv;−NRuSO2v;−CORu;−NRuCORv;−OCORu;−O CONRuv;−NRuCO2v;−NRuCONRvw;−OCO2v;未置換 または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを 表し; RuおよびRvは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換さ れた直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはRuとRvが一緒になって、1個以上のO、S、NRwまたは−C(O )−が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換で あるかまたは1〜4個のRi基によって置換されており、 各Rwは独立に、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていて も良いC3-6シクロアルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いフ ェ ニルを表す。 L.さらに別の好ましいサブグループの1−メチル化合物は下記式Ifで表さ れる。 上記式中、 L-は、医薬的に許容される対イオンであり、 nは、1〜3であり、 Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、NRW、N+hw または−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8アルキルを表 し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロゲン、CN、NO2 、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw,N+(Rh2w、−C(O) −Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC(O)Rw,OC( O) NRhw、NRhC(O)Rw、NRwC(O)NRhwまたはフェニルもしくは ヘテロアリール基(そのフェニルもしくはヘテロアリール基は、1〜4個のRi 基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分岐のC1-3アルキル基によって置換されて いても良く、そのアルキル基は未置換であるかまたは1〜4個のRi基によって 置換されている)によって置換されており、 各Rは独立に、水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−ORc;−SRc;−C ONRab;−COORh;−SORc;−SO2c;−SO2NRab;−NRa SO2b;−CORa;−OCORa;−OCONRab;−NRaCONRbc ;−NRaCO2h;−OCO2h;未置換または1〜4個のRd基によって置換 された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;ならびに未置換または1〜4個のRd 基によって置換された−C3-7シクロアルキルから選択され、 各Rdは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;−NRef;−ORg;−SRg ;−CONRef;−COORg;−SORg;−SO2g;−SO2NRef; −NReSO2f;−CORe;−NReCORf;−OCORe;−OCONRef ;−NReCONRfg;−NReCO2h;−OCO2h;−C(NRe)NRfg;−NReC(NH)NRfg;ま たは−NReC(NRf)Rgを表し、 Re、RfおよびRgは、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはReとRfが、任意の仲介原子と一緒になって、1〜3個のO、S、− C(O)−またはNRg(Rgは上記で定義した通りである)が介在していても良 い飽和の4〜6員環を表し、その環は未置換であるかまたは1〜4個のRi基で 置換されており; 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;−O Rh;−N(Rh2;−N+(Rh3 ;−C(O)N(Rh2;−SO2N(Rh2;ヘテロアリール;ヘテロアリー リウム;−CO2h;−C(O)Rh;−OCORh;−NHCORh;グアニジ ニル;カルバミミドイルまたはウレイドを表し、 Rwは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖ま たは分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いC3-6 シクロアルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いフェニルを 表す。 M.さらに好ましいサブグループの1−メチル化合物は下記式Igで表される 。 上記式中、 L-は、医薬的に許容される対イオンであり、 Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、NRW、N+hw または−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8アルキルを表 し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロゲン、CN、NO2 、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw,N+(Rh2w、−C(O) −Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC(O)Rw、OC( O)NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhwまたはフェニルもし くはヘテロアリール基(そのフェニルもしくはヘテロアリール基は、1〜4個の Ri基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分岐のC1-3アルキル基によって置換され ていても良く、そのアルキル基は未置換であるかまたは1〜4個のRi基によっ て置換されている)によって置換されており、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していても良い飽和の4〜6員環を 表すことができ、 Rwは、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分 岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いC3-6シ クロアルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いフェニルを表す か、 あるいはRhとRwが、任意の仲介原子と一緒になって、1または2個のO、S 、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表し、 Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;−O Rh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−SO2N(Rh2 ;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O)Rh;−OC ORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたはウレイドを表す 。 N.別のより好ましいサブグループの1−メチル化合物は下記式Ihで表され る。 上記式中、 L-は、医薬的に許容される対イオンであり、 Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、NRW、N+hw または−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8アルキルを表 し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロゲン、CN、NO2 、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw,N+(Rh2w、−C(O) −Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC(O)Rw,OC( O)NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhwまたはフェニルもし くはヘテロアリール基(そのフェニルもしくはヘテロアリール基は、1〜4個の Ri基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分岐のC1-3アルキル基によって置換され てい ても良く、そのアルキル基は未置換であるかまたは1〜4個のRi基によって置 換されている)によって置換されており、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 Rwは、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分 岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いC3-6シ クロアルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いフェニルを表す か、 あるいはRhとRwが、任意の仲介原子と一緒になって、1または2個のO、S 、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表し、 Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;−O Rh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−SO2N(Rh2 ;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O) Rh;−OCORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたはウレイドを表す。 O.別の好ましいサブグループの1−メチル化合物は下記式Iiで表される。 上記式中、 各Rは独立に、水素あるいは未置換または1〜3個のRd基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキルからなる群から選択される基を表し、 Rdは−Qを表し、 Qは下記の基からなる群から選択される基を表し、 (ここで、 αはO、SまたはNRsを表し、 β、δ、λ、μおよびσは独立にCRt、NまたはN+sを表すが、ただし β、δ、λ、μおよびσのうちの1個のみがN+sであることができ、さらにR 基には正電荷を持つ1〜3個の原子が含まれる。) Rsは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直 鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 Rtは、水素;ハロゲン;フェニル;−CN;−NHRu;−NRuv;−ORu ;−SRu;−CONRuv;−COORh;−SORu;−SO2u;−SO2 NRuv;−NRuSO2v;−CORu;−NRuCORv;−OCORu;−O CONRuv;−NRuCO2v;−NRuCONRvw;−OCO2v;未置換 または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを 表し; Riは、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;−ORh; −N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−SO2N(Rh2;ヘ テロアリー ル;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O)Rh;−OCORh;−NHC ORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたはウレイドを表し、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 RuおよびRvは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換さ れた直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはRuとRvが、1個以上のO、S、NRwまたは−C(O)−が介在し ていても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは 1〜4個のRi基によって置換されており、 各Rwは独立に、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖 または分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良い C3-6シクロアルキル; あるいは1〜4個のRi基によって置換されていても良いフェニルを表す。 P.さらに別のサブグループの1−メチル化合物で好ましいものは、下記式I eで表される。 上記式中、 Hetは、正電荷を持った2または3個の原子を有する置換基を持ち、下記の 基から成る群から選択され、 (ここで、、E、GおよびYは独立にCRまたはNを表し、 XおよびZは独立にCHまたはNを表す。) Rは、水素;未置換またはRd基によって置換された直鎖ま たは分岐の−C1-6アルキルから成る群から選択される基を表し、 ただし、1個のR基があって、そのRはQを有しており、 Rdは、Qを表し、 Qは下記式の基を表し、 (ここで、L-は医薬的に許容される対イオンである。) Rx、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、NRW、N+hwま たは−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8アルキルを表し 、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロゲン、CN、NO2 、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw,N+(Rh2w、−C(O) −Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC(O)Rw,OC( O)NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhwまたはフェニルもし くはヘテロアリール基(そのフェニルもし くはヘテロアリール基は、1〜4個のRi基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分 岐のC1-3アルキル基によって置換されていても良く、そのアルキル基は未置換 であるかまたは1〜4個のRi基によって置換されている)によって置換されて おり、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;−O Rh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−SO2N(Rh2 ;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O)Rh;−OC ORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたはウレイドを表し 、 Rwは、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分 岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いC3-6シ クロアルキル;1〜4 個のRi基によって置換されていても良いフェニルを表すか、 あるいはRhとRwが、任意の仲介原子と一緒になって、1または2個のO、S 、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表す。 Q.別の好ましいサブグループの1−メチル化合物は、下記式Ieに従って定 義される。 上記式中、 Hetは、正電荷を持った1〜3個の原子を有する置換基を持ち、下記の基か ら成る群から選択され、 (ここで、E、G、X、YおよびZは独立にCRまたはNを表 す。) Rは、水素;未置換または1〜3個のRd基によって置換された直鎖または分 岐の−C1-6アルキルから成る群から選択される基を表し、 ただし、Qを有しているR基が1〜3個存在しており、 RdはQを表し、 Qは下記の基からなる群から選択され、 (ここで、 αはO、SまたはNRsを表し、 β、δ、λ、μおよびσは独立にCRt、NまたはN+sを表すが、ただし β、δ、λ、μおよびσのうちの1個のみがN+sであることができる。) Rsは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直 鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 Ri、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHS O2h;−ORh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−S O2N(Rh2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O )Rh;−OCORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたは ウレイドを表し、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 Rtは、水素;ハロゲン;フェニル;−CN;−NHRu;−NRuv;−ORu ;−SRu;−CONRuv;−COORh;−SORu;−SO2u;−SO2 NRuv;−NRuSO2v;−CORu;−NRuCORv;−OCORu;−O CONRuv;−NRuCO2v;−NRuCONRvw;−OCO2v;未置換 または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを 表し; RuおよびRvは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換さ れた直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはRuとRvが一緒になって、1個以上のO、S、NRwまたは−C(O )−が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換で あるかまたは1〜4個のRi基によって置換されており、 各Rwは独立に、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖 または分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良い C3-6シクロアルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いフェニル を表すか、 あるいはRhとRwが、任意の仲介原子と一緒になって、1または2個のO、S 、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表す。 本発明の代表的化合物は、Hetが下記の表に示した基から成る群から選択さ れる、式Iの化合物である。 本発明の別の代表的化合物は、Hetが下記の表に示した基から成る群から選 択される、式Iの化合物である。 本発明の一つの好ましい化合物は下記式で表される。 (ここで、L-は医薬的に許容される対イオンを表す。) 本発明の化合物は、以下のフォームおよび実施例に従って合成することができ る。 本発明の化合物は、2位に好適な脱離基を有する適切に保護されたカルバペン −2−エム−3−カルボキシレートと複素環式チオール酸化合物とを反応させ、 (所望に応じて)そのようにして導入された側鎖の修飾を行い、次に存在する保 護基をはずすことによって所望の最終生成物を得ることで製造される。その方法 を以下のスキームによって図示する。 フローシートAを参照すると、P*、R1、HetおよびMは式Iの化合物に関 して定義した通りである。 P**は、カルボキシル保護基を表す。 Het*は、複素環基を表し、その複素環基は前記で定義されたHetを含む 群から選択されても選択されなくても良く、 式Iの化合物の合成の途中で必要に応じて修飾されてその群のうちの一つを与え るものであり、従ってHet*はHetの前駆体と見ることができる。 Q*は、上記のQとして定義される群の一つを最終生成物中に組み込むような 形で中間体Aと反応する(Aの活性化時に)基を表す。従って、Q*はQの 前駆体と見ることができる。 LGは、トリフルオロメタンスルホン酸エステル基(トリフレート)、ジエチ ルホスホン酸エステル基、ジフェニルホスホン酸エステル基、ジ−(p−クロロ フェニル)ホスホン酸エステル基、メタンスルホン酸エステル基(メシレート) 、ベンゼンスルホン酸エステル基、p−トルエンスルホン酸エステル基、塩素、 臭素、ヨウ素などの好適な脱離基を表す。 ARは、ヨウ化メチル、臭化メチル、トリクロロアセトイミド酸ベンジル、ト リフルオロメタンスルホン酸メチル、四フッ化ホウ酸トリエチルオキソニウムな どの好適なアルキル化剤を表す。 本発明の化合物の合成に使用される複素環式チオレート−SHet*を生成す るために用いられる複素環式チオールまたはチオキソ化合物(以下の互変異性に ついての議論参照)は、 市販されているものもあるし、文献記載の手順に従って容易に製造することもで きる。 必要なチオレート前駆体が市販されておらず、しかも文献的にも公知でない場 合、新たに開発された合成法によってそのチオレート前駆体を合成することが必 要である。例えば、2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾチアゾール(別の 形で、互変異性体の2−メルカプト−ベンゾチアゾールとして表記される。下記 参照)は、適切な置換反応によって、市販のアニリン類またはニトロベンゼン類 から製造することができる(Comprehensive Heterocyclic Chemistry Volume 6; K.T.Potts,ed: Pergamon Press,0xford,1984)。 メルカプタン官能基を有する炭素原子が窒素原子に隣接している複素環式化合 物は、「チオキソ」および「チオール」互変異性体の平衡混合物として存在し( 2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−チアゾール(2−メルカプト−チアゾール) の構造によって例示される;下記に示してある)、実際には中性条件下では大部 分がチオキソ型で存在し得る。しかしながら、塩基で処理すると、その平衡は移 動して、チオール型の塩(チオレート)が優勢となり、それが次に、以下の記述 のようにカルバペ ネムと反応し得る。 複素環式チオレート−SHet*を最初に、2位に好適な脱離基LGを有する 適切に保護されたカルバペン−2−エム−3−カルボキシレートと反応させる。 そのカルバペネムのC−3のカルボン酸基は通常、p−ニトロベンジル(PN B)、アリル、p−メトキシベンジル、トリクロロエチル、2−トリメチルシリ ルエチルなどのカルボキシル保護基として保護される。さらに、6−(ヒドロキ シエチル)側鎖の水酸基は、トリメチルシリル(TMS)、トリエチルシリル( TES)、tert−ブチルジメチルシリル(TBDMS)、tert−ブチル ジフェニルシリル(TBDPS)、アセチル、アリルオキシカルボニル、2−ト リメチルシリルエトキシカルボニル、2−トリクロロエトキシカルボニルなどの 水 酸基保護基で保護されていても良い。 チオレート−SHet*のカルバペネムへの付加は、テトラヒドロフラン(T HF)、エーテル、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド(DMF)、ベンゼ ン、ジメチルスルホキシド(DMSO)などの好適な溶媒中のチオールまたはチ オキソ化合物の溶液を、約−20℃〜35℃の温度で約1〜90分間、水素化ナ トリウム、水酸化ナトリウム、水素化リチウム、水酸化リチウム、リチウムトリ メチルシラノエート、リチウムヘキサメチルジシラジド、水酸化カリウム、ブチ ルリチウム、フェニルリチウム、水酸化セシウムなどの好適な塩基で処理し、次 に得られた混合物と固体または溶液状のカルバペネムとを合せることで行われる 。次に、その反応を約0℃〜75℃で約25〜24時間進行させる。 別法としては、そのチオールまたはチオキソ化合物の塩基による前処理を行わ ずに、そのチオールまたはチオキソ化合物、塩基およびカルバネペムを好適な溶 媒とともに混合することができる。そのチオールまたはチオキソ化合物、塩基お よびカルバペネムを混合したら、その反応を約0℃〜75℃で約0.25〜24 時間進行させる。 その粗な2−ヘテロアリールチオ置換カルバペネムを、結晶化あるいはヘキサ ン、酢酸エチル、エーテル、ベンゼン、塩化メチレン、クロロホルム、アセトン 、メタノールなどの好適な溶媒または2種類以上の溶媒混合物を溶離液とするシ リカゲルでのクロマトグラフィーによって精製する。 化合物Aのヘテロアリール側鎖の修飾による電荷を有する置換基Aの導入 は、脱保護基の除去の前に行うのが最良である。側鎖、すなわちHet*に水酸 基を有する化合物では、最初にその水酸基をトリフレート、メシレート、トシレ ート、ヨウ化物、塩化物、臭化物などの好適な脱離基に変換することによってそ の水酸基を活性化し、次にその得られた脱離基を、求核剤として作用し得るN− メチルイミダゾール、N−(2−ヒドロキシエチル)−イミダゾール、N−メチ ルジアザビシクロオクタン、1−(カルボキサミドメチル)−4−アザ−1−ア ゾニアビシクロ−[2.2.2.]−オクタン、1−(3−ヒドロキシ−1−プ ロプ−1−イル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ−[2.2.2.]−オク タン、ピリジン、モルホリンなどの化合物Q*で置き換えて正電荷を持った置換 基を側鎖中に導入することができる。 別法として、電荷を有する置換基をチオレート−SHet*中に組み入れてか らそのチオレートをカルバペネムに付加させても良いし、あるいは電荷を有する 置換基をAの脱保護後に導入しても良い。 場合によっては、その水酸基の活性化とQ*による置換によってAを生成す る反応は、化合物Q*の塩基性を利用し、化合物Q*をその活性化反応で塩基とし て使用することによって、1段階で行うことができる。 その水酸基の好適な脱離基への変換は、−100℃〜0℃の温度で約5〜12 0分間、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンな どの好適な塩基の存在下に、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、エーテル、ベ ンゼンなどの好適な溶媒中で、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、メタンス ルホン酸無水物、トルエンスルホン酸無水物、メタンスルホニルクロライド、ベ ンゼンスルホニルクロライド、トルエンスルホニルクロライドなどの活性化剤で その水酸基置換化合物を処理することで行われる。そのようにして得られた中間 体は脱離基を有し、約−10℃〜50℃でアセトン、メチルエチルケトンなどの 好適な溶媒中の中間体の溶液を過剰のヨウ化ナ トリウムまたはヨウ化カリウムで約0.25〜24時間処理することで、前記中 間体を別の脱離基であるヨウ化物に変換することができる。 多くの場合、そのヨウ化物は、それ以上精製せずに使用できるだけの純粋な形 で得られる。取扱いやすいようにするため、もし結晶でなければ、そのヨウ化物 をベンゼンから凍結乾燥して、容易に扱える非晶質固体を得ることができる。 活性化水酸基またはヨウ化物は、その活性化中間体を試薬Q*と反応させるこ とによって置換される。場合によっては、その水酸基の活性化および置換は、1 段階で行うことができる。活性化剤を、前段に記載のように、塩化メチレン、テ トラヒドロフラン、エーテル、DMF、ベンゼン、アセトニトリル、DMSOな どの好適な溶媒中で、好適な塩基の存在下に、その水酸基置換化合物の溶液に加 える。得られた活性化中間体を、約−78℃〜50℃で約15分〜120分間、 1〜3モル当量の化合物Q*で処理する。場合によっては、ある溶媒中で活性化 中間体を形成し、その活性化中間体を単離して、別の溶媒中で置換反応を行うこ とが望ましいことがある。それ以外の場合、その中間体の単離を行わずに置換反 応を行うことができ、Q* を塩基としても使用する場合には、その置換を活性化中間体の生成と同時に行う こともできる。 置換反応がヨウ化物を用いることで最も良く行われる場合には、そのヨウ化物 の溶液をほぼ当量(0.9〜1.05モル当量)の化合物Q*と混合する。好ま しくは、トリフルオロメタンスルホン酸銀、テトラフルオロホウ酸銀などの非求 核性酸の銀塩を加える。次に、得られた混合物に当業者には良く知られた標準的 な後処理を施して粗生成物を得て、それを必要に応じて再結晶またはクロマトグ ラフィーによって精製する。 その側鎖に正電荷を導入する別の方法を、窒素を含む側鎖(すなわち、Het* 基)に適用し、それをヨウ化メチル、臭化メチル、トリクロロアセトイミド酸 ベンジル、トリフルオロメタンスルホン酸メチル、トリエチルオキソニウムテト ラフルオロボレートなどの好適なアルキル化剤ARとの反応によって4級化する ことができる。側鎖の窒素原子の4級化は、その化合物の溶液をわずかに過剰( 1.05〜1.2モル当量)のアルキル化剤で処理することで行われる。 合成は、最後から2番目の中間体に存在するあらゆる保護基を除去することで 行われるのが普通である。脱保護した最終生 成物を、例えばイオン交換クロマトグラフィー、逆相シリカゲルでのHPLC、 逆相ポリスチレンゲルでのMPLCなどを用いて、あるいは再結晶によって精製 する。 その最終生成物は、NMR、IR、MSおよびUVなどの標準的方法によって 構造的に特性決定することができる。取扱いを容易にするために、結晶でなけれ ば、その最終生成物を水から凍結乾燥して、取扱いやすい非晶質固体を得ること ができる。 本発明のカルバペネム化合物の一部においては、Mは容易に脱離できるカルボ キシル保護基である。該保護基は、本明細書に記載の合成時にそのカルボキシル 基を保護するのに使用される既知の基からなるものである。それらの保護基は容 易に除去することができる。すなわち、所望に応じて、その分子の残りの部分の 開裂その他の分裂を起こさない方法によって除去することができる。そのような 方法には、化学的および酵素的加水分解、温和な条件下での化学的還元剤または 酸化剤による処理、遷移金属触媒と求核剤による処理、ならびに接触水素化など がある。そのようなエステルを形成する保護基の例には、上記のものに加えて、 ベンズヒドリル、2−ナフチルメチル、ベンジル、トリメチルシリル(TMS) などのシリル、フェナシル、 p−メトキシベンジル、アセトニル、o−ニトロベンジル、p−メトキシフェニ ル、4−ピリジルメチルおよびt−ブチルなどがある。 さらに、カルバペネムのC−6ヒドロキシエチル基は、t−ブチルメトキシフ ェニルシリル、t−ブトキシジフェニルシリル、o−ニトロベンジルオキシカル ボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、t −ブチルオキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニルな ど水酸基保護基によって保護しても良い。 本発明のカルバペネム化合物は、動物およびヒトの患者における細菌感染の治 療において、それ自体でも、医薬的に許容される塩およびエステルの形でも有用 である。「医薬的に許容されるエステル、塩または水和物」という用語は、製薬 業者には自明であると考えられる本発明の化合物の塩、エステルおよび水和物の 形のもの、すなわち、実質的に無毒で、その化合物の薬物動態学的性質、それの 嗜好性、吸収、分配、代謝および排泄に好ましい影響を与えることができるもの を指す。選択においてやはり重要で、性質上より実務的な他の因子としては、原 料のコスト、結晶化の容易さ、収率、安定性、吸湿性、得られ たバルク薬の流動性がある。簡便には、有効成分と医薬的に許容されるキャリア と組み合わせて、医薬組成物を製造することができる。そのようにして、本発明 はさらに、新規カルバペネム化合物を有効成分として使用する、医薬組成物およ び細菌感染の治療方法に関するものでもある。 3位でカルバペネム核に結合した−CO2Mに関しては、それはカルボン酸基 (MがHを表す)、カルボン酸アニオン(Mが負電荷を表す)、医薬的に許容さ れるエステル(Mがエステル形成基を表す)または保護基によって保護されたカ ルボン酸(Mがカルボキシル保護基を表す)を表す。上記の医薬的に許容される 塩は−COOMの形を取り得るものであり、その場合Mは負電荷であって、ナト リウムまたはカリウムなどのアルカリ金属カチオン等の対イオンによって電荷バ ランスが取られている。他の医薬的に許容される対イオンとしては、カルシウム 、マグネシウム、亜鉛、アンモニウムあるいはテトラメチルアンモニウム、テト ラブチルアンモニウム、コリン、トリエチルヒドロアンモニウム、メグルミン、 トリエタノールヒドロアンモニウムなどのアルキルアンモニウムカチオン等があ り得る。 上記の医薬的に許容される塩にはさらに、非毒性酸付加塩も 含まれ得るものである。従って、式Iの化合物は、無機酸または有機酸から誘導 される塩の形で使用することができる。そのような塩には、酢酸塩、アジピン酸 塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重 硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、シクロペン タンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、 フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸 塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエ タンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレ ンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸 塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸 塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩およびウンデカン酸塩 などがある。 本発明の医薬的に許容されるエステルは、医学化学者には自明と考えられるよ うなものであり、例えば米国特許4309438号に詳細に記載されたものなど がある。そのような医薬的に許容されるエステルには、生理条件下で加水分解さ れるもの などがあり、その例としては、ピバロイルオキシメチル、アセトキシメチル、フ タリジル、インダニルおよびメトキシメチルその他の米国特許4479947号 に詳細に記載されたものなどがある。それらはまた、「生体不安定性エステル」 とも称される。 生体不安定エステルは生物学的に加水分解可能であり、胃粘膜または腸粘膜に よる良好な吸収、胃酸分解に対する抵抗性その他の因子のために、多くのものが 経口投与に適している。生体不安定性エステルの例としては、Mがアルコキシア ルキル、シクロアルコキシアルキル、アルケニルオキシアルキル、アリールオキ シアルキル、アルコキシアリール、アルキルチオアルキル、シクロアルキルチオ アルキル、アルケニルチオアルキル、アリールチオアルキルまたはアルキルチオ アリール基を表す化合物などがある。これらの基はいずれも、そのアルキルまた はアリール部分がアシル基またはハロゲンで置換され得る。生体不安定性エステ ル形成部分である化学種Mの例としては、アセトキシメチル、1−アセトキシエ チル、1−アセトキシプロピル、ピバロイルオキシメチル、1−イソプロピルオ キシカルボニルオキシエチル、1−シクロヘキシルオキシカルボニルオキ シエチル、フタリジルおよび(2−オキソ−5−メチル−1,3−ジオキソレン −4−イル)メチルなどが挙げられる。 L-を必要に応じて存在させたり不在させたりして、適切な電荷バランスを取 ることができる。存在する場合、L-は医薬的に許容される対イオンを表す。無 機酸または有機酸から誘導されるほとんどのアニオンが好適である。そのような 対イオンの代表的な例としては、酢酸イオン、アジピン酸イオン、アミノサリチ ル酸イオン、無水メチレンクエン酸イオン、アスコルビン酸イオン、アルパラギ ン酸イオン、安息香酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオン、臭素イオン、クエン 酸イオン、樟脳酸イオン、カンファースルホン酸イオン、塩素イオン、エストル 酸イオン(estolate)、エタンスルホン酸イオン、フマル酸イオン、グルコヘプ タン酸イオン、グルコン酸イオン、グルタミン酸イオン、ラクトバイオン酸イオ ン(lactobionate)、リンゴ酸イオン、マレイン酸イオン、マンデル酸イオン、 メタンスルホン酸イオン、パントテン酸イオン、ペクチン酸イオン、リン酸イオ ン/二リン酸イオン、ポリガラクツロン酸イオン、プロピオン酸イオン、サリチ ル酸イオン、ステアリン酸イオン、コハク酸イオン、硫酸イオン、酒石酸イオン およびトシル酸イ オンなどが挙げられる。他の好適なアニオン種は、通常の技術を持った化学者に は明らかであろう。 同様に、L-がマロン酸イオン、酒石酸イオンまたはエチレンジアミン四酢酸 イオン(EDTA)などの1以上の負電荷を持った化学種を表す場合、適切な数 のカルバペネム分子がそれと会合して、全体の電荷バランスと中性が維持される のを認めることができる。 本発明の化合物は、各種グラム陽性菌に対して活性で、それより程度は低いが グラム陰性菌に対しても活性な有用な抗菌剤であり、従ってヒトおよび動物の医 療において用途を有するものである。 本発明の化合物の多くは、MRSA/MRCNSに対して生物学的に活性であ る。in vitroでの抗菌活性は、その化合物を感受性細菌に感染した哺乳動物に対 して投与した場合の in vivo活性を示唆するものである。 標準的な感受性試験を行って、本発明の化合物がMRSAに対して活性である か否かを決定する。 本発明の化合物は、医薬的に許容されるキャリアとその化合物とを組み合わせ ることによって医薬組成物に処方することが できる。そのようなキャリアの例については、以下に述べる。 本発明の化合物は、粉末または結晶の形、溶液または懸濁液で用いることがで きる。それらは各種手段によって投与することができる。最も重要なものとして は、局所的、経口的および注射(静注または筋注)によって非経口的に行うもの などがある。 好ましい投与経路である注射用の組成物は、アンプルに入った単位製剤で、あ るいは複数用量容器に入れて製造することができる。その注射用組成物は、オイ ル媒体または水系ベヒクルでの懸濁液、液剤または乳液の形を取ることができ、 各種製剤用成分を含有することができる。別法として、その有効成分を粉末(凍 結乾燥したものあるいは凍結乾燥しないもの)の形とし、投与時に無菌水などの 好適なベヒクルで再構成することができる。注射用組成物では、キャリアは無菌 水、生理食塩水または別の例えば筋注用のピーナツ油などの注射用液体から成る のが普通である。さらに、各種緩衝剤、保存剤などを含むこともできる。 局所用組成物は、疎水性または親水性ベースなどのキャリアで処方して、軟膏 、クリーム、ローションを形成したり、水系、 油系またはアルコール系液体で塗布剤(paint)を形成したり、あるいは乾燥希 釈剤で粉剤を形成することができる。 経口用組成物は、錠剤、カプセル、経口懸濁剤および経口液剤などの剤形を取 り得る。経口用組成物には従来の製剤用成分などのキャリアを使用することがで き、徐放性製剤ならびに迅速送達性製剤を含ませることができる。 投与すべき用量は、かなり治療を受ける患者の状態および体型、投与の経路お よび頻度、病原体の特定化合物に対する感受性、その感染の悪性その他の因子に よって決まる。しかしながら、用量は、抗菌分野において公知の治療原理に従っ て、医師の通常の裁量にゆだねられている。感染の種類および投与される個人差 は別として、正確な投与計画に影響を与える別の因子は、その化合物の分子量で ある。 液体と固体のいずれであっても、単位製剤当たりのヒト投与用組成物は、約0 .01%〜約99%の有効成分を含有することができ、好ましい範囲は約10〜 60%である。その組成物は通常、約15mg〜約2.5gの有効成分を含有す る。しかしながら、通常、約250mg〜1000mgの範囲の投与用量を用い ることが好ましい。非経口投与の場合、その単位製剤 には、無菌水溶液、あるいは中性のpHと等張に調節することができる溶液用可 溶性粉末の形で、純粋な化合物を含有させるのが普通である。 本発明には、細菌感染治療を必要とする哺乳動物に対して該感染の治療に有効 な量で式Iの化合物を投与することからなる該哺乳動物における細菌感染治療法 も含まれるものである。 式Iの抗菌性化合物の好ましい投与方法には、経口的および非経口的が含まれ 、例えば静脈注入、静脈ボラス注射および筋肉注射などがある。 成人の場合、式Iの抗菌性化合物約5〜50mg/kg体重を1日1〜4回投 与することが好ましい。好ましい用量は、1日1〜4回投与で抗菌剤250mg 〜1000mgである。より詳細には、軽度の感染の場合、1日2〜3回投与で 用量約250mgとすることが好ましい。非常に感受性のグラム陽性菌に対する 中等度感染の場合、3〜4回で用量約500mgが望ましい。抗生物質に対する 感受性に限度がある微生物に対する重大で生命にかかわる感染の場合、1日3〜 4回投与で用量約1000〜2000mgが望ましいと考えられる。 小児の場合、1日2、3または4回投与で、約5〜25mg /kg体重の用量が好ましく、代表的には用量10mg/kgが望ましい。 式Iの化合物はカルバペネムとして知られる広い分類に入るものである。多く のカルバペネムがデヒドロペプチダーゼ(DHP)として知られる腎臓酵素によ る攻撃に対して感受性である。その分解または攻撃はカルバペネム抗菌剤の効力 を低下させ得るものである。他方、本発明の化合物の多くが、そのような攻撃を 受けにくく、従ってDHP阻害薬を用いる必要がない。しかしながら、そのよう な使用は適宜に行われるもので、本発明の一部であると考えられる。DHP阻害 薬とそのカルバペネムとの併用は、例えば1979年7月24日出願の欧州特許 出願79102616.4号(特許番号0007614号)および1982年8 月9日出願の同82107174.3号(公開番号0072014号)などに開 示されている。 DHP阻害薬が望ましい場合あるいは必要な場合、本発明の化合物を前記の特 許および公開出願明細書に記載されたような適切なDHP阻害薬と併用でまたは 組み合わせで使用することができる。前記で引用の欧州特許出願は、カルバペネ ムのDHP感受性を決定する方法を規定し、好適な阻害薬、併用組成物 および投与法を開示している。式Iの化合物:DHP阻害薬の併用組成物中での 好適な重量比は約1:1である。 好ましいDHP阻害薬は7−(L−2−アミノ−2−カルボキシエチルチオ) −2−(2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキサミド)−2−ヘプテン酸ま たはその有用な塩である。 本発明は、以下の実施例との関連でさらに説明されるが、それら実施例によっ て限定されるものではない。製造例1 (1R,5R,6S)−2−(トリフルオロメチルスルホニル)オキシ−6−[ (1R)−(トリエチルシリロキシ)エチル]−1−メチルカルバペン−2−エ ム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル (3S,4R)−4−[2(R)−4−ジアゾ−4−(p−ニトロベンジル) オキシ)カルボニル−3−オキソ−2−ブチル]−3−[1(R)−ヒドロキシ エチル]−アゼチジン−2−オン(2.00g、5.12mmol)およびロジ ウム(II)オクタノエート二量体(20mg、0.026mmol)の無水塩化 メチレン(20mL)溶液を、窒素雰囲気下に3.25時間加熱還流させた。室 温まで冷却した後、その反応混合物をドライアイス−アセトン浴に入れ、トリエ チルアミン(0.786mL、5.64mmol)を滴下した。得られた溶液を 窒素雰囲気下に−78℃で5分間撹拌してから、トリフルオロメ タンスルホン酸無水物(0.904mL、5.38mmol)を滴下し、−78 ℃でさらに35分間撹拌した。追加のトリエチルアミン(1.07mL、7.6 8mmol)を滴下し、次にトリフルオロメタンスルホン酸トリエチルシリル( 1.27mL、5.64mmol)をゆっくり滴下した。−78℃でさらに75 分間撹拌した後、その反応混合物を冷却浴から取り出し、塩化メチレン(75m L)で希釈し、水で洗浄した(100mLで3回)。有機相を硫酸マグネシウム で乾燥し、濾過後、減圧下にひ蒸発させて、油状物(3.34g)を得た。その 粗生成物をEMシリカゲル60カラム(230〜400メッシュ、3×19cm 、塩化メチレン下での湿式充填)でのフラッシュクロマトグラフィーによって精 製した。そのカラムを塩化メチレンで溶出し、約15mLずつの分画を回収した 。12〜20番目の分画を合わせ、減圧下に濃縮して油状物を得て、その油状物 では、高真空下でのポンプ引きで微小白色結晶塊が複数個ゆっくり堆積した。そ の油状物−固体混合物(2.454g)をヘキサン(25mL)で処理し、短時 間の結晶誘発(solicite)を行って、多量の結晶沈澱物を得た。その混合物をさ らに追加のヘキサン(25mL)で希釈し、次に 20分間氷浴で冷却し、濾過した。その濾過ケーキを冷ヘキサンで洗浄し(5m Lで3回)、真空乾燥して、綿毛状の白色固体として標題化合物(1.912g )を得た。濾液および洗浄液を減圧下に濃縮して約10mLとし、種を加え、氷 浴中で撹拌して、追加の生成物(0.187g)を白色固体として得た。 1R(KBr)2961、2880、1782、1731、1521、143 8、1341、1290、1217、1174、1144、813、738およ び609cm-1 UV(ジオキサン)λmax273nm(ε14,300) 1H NMR(CDCl3、500MHz)δ0.61(m、CH32 Si) 、0.95(t、C3 CH2Si)、1.25(d、1−CH3 )、1.30( d、CH3 CHOH)、3.37(dq、H−1)、3.40(dd、H−6) 、4.28(p、CH3OH)、4.35(dd、H−5)、5.36およ び5.43(2つのd、C2 64NO2)、7.63および8.23(2つの m、CH26 4 NO2製造例2 (3S,4R)−4−[2(R)−4−ジアゾ−4−(アリルオキシ)カルボニ ル−3−オキソ−2−ブチル]−3−[1(R)−ヒドロキシエチル]−アゼチ ジン−2−オン (3S,4R)−4−[2(R)−4−ジアゾ−4−(p−ニトロベンジル) オキシ)カルボニル−3−オキソ−2−ブチル]−3−[1(R)−ヒドロキシ エチル]−アゼチジン−2−オン(500mg、1.28mmol)およびチタ ン(IV)イソプロポキシド(91mg、0.32mmol)のアリルアルコール (4mL)溶液を、85℃で135分間加熱した。そ の反応混合物を濃縮し、残留物について溶離液をヘキサン:アセトン=2:1と してシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、無色油状物として(3S,4 R)−4−[2(R)−4−ジアゾ−4−(アリルオキシ)カルボニル−3−オ キソ−2−ブチル]−3−[1(R)−ヒドロキシエチル]−アゼチジン−2− オン(300mg)を得た。 1H NMR(CDCl3、400MHz)δ(カルバペネム番号)6.19( brs、NH)、5.90(m、OCH2=CH2)、5.30(m、OCH2 CH=C2 )、4.71(d、OC2 CH=CH2)、4.11(p、CH3 OH)、3.82(dd、H−5)、3.75(dq、H−1)、2.88 (dd、H−6)、1.28(d、C3 CHOH)、1.19(d、1−CH3 製造例3 (1R,5R,6S)−2−(トリフルオロメチルスルホニル)オキシ−6−[ (1R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]−1−メチルカルバペン−2− エム−3−カルボン酸アリル (3S,4R)−4−[2(R)−4−ジアゾ−4−(アリルオキシ)カルボ ニル−3−オキソ−2−ブチル]−3−[1(R)−ヒドロキシエチル]−アゼ チジン−2−オン(213mg、0.55mmol)およびロジウム(II)オク タノエート二量体(3.6mg、0.005mmol)の無水塩化メチレン(4 mL)溶液を、窒素雰囲気下に3時間加熱還流させた。室温まで冷却した後、そ の反応混合物をドライアイス−アセトン浴に入れ、ジイソプロピルエチルアミン (0.10mL、0.57mmol)を滴下した。得られた溶液を窒素雰囲気下 に−78℃で5分間撹拌してから、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0. 117mL、0.55mmol)を滴下し、−78℃でさらに30分間撹拌した 。追加のジイソプロピルエチルアミン(0.19mL、1.09mmol)を滴 下し、次にトリフルオロメタンスルホン酸トリエチルシリル(0.154mL、 0.68mmol)をゆっくり滴下した。−78℃でさらに75分間撹拌した後 、その反応混合物を冷却浴から取り出し、塩化メチレンで希釈し、水で洗浄した 。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過後、減圧下に蒸発させて、油状物を 得た。そうして得られた粗生成物をさらに精製せずに使用した。製造例4 2−チオ−4−((トリメチル)シリロキシ)チアゾロ[5,4−b]ピリジン 段階1:2−クロロ−3−ニトロ−4−ピコリン−N−オキサイド トリフルオロ酢酸(25mL)および30%過酢酸の酢酸(15mL)溶液の 混合物を氷冷し、それに、2−クロロ−3−ニトロ−4−ピコリン(7g、0. 04mol)を加えた。その混合物を30分間かけて昇温させて室温とし、60 ℃の油浴で5時間加熱した。その混合物を塩化メチレン(100mL)と水(1 00mL)との間で分配した。2.5N水酸化ナトリウムを用いてpHを8に調 節し、水層をさらに追加の塩化メチレンで抽出した(100mLで2回)。合わ せた塩化メチレン層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、2−ク ロロ−3−ニトロ−4−ピコリン−N−オキサイド(79%)と2−クロロ−3 −ニトロ−4−ピコリンの4:1(NMR共鳴での積分によって求めたもの)混 合物7.5gを得た。その2つの化合物はシリカでのクロマトグラフィーによっ て分離できたであろうが、そのまま次の反応で使用した。 1H NMR(CDCl3、300MHz)δ2.34(s、Me)、7.16 (d、H5)、8.31(d、H6)段階2:2−クロロ−ニトロ−4−アセトキシメチルピリジン 2−クロロ−3−ニトロ−4−ピコリン−N−オキサイドと2−クロロ−3− ニトロ−4−ピコリンの4:1混合物(7.2g、N−オキサイド基準で0.0 31mmol)を無水酢酸(20mL)に溶かし、その溶液を80℃の油浴で7 0分間加熱した。溶媒を減圧下に除去し、暗色残留物を塩化メチレン(100m L)と飽和炭酸カリウム水溶液(200mL)との間で分配した。水層をさらに 追加の塩化メチレンで再抽出し(50mLで1回)、合わせた塩化メチレン層を 硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過後、減圧下に蒸発させた。得られた粗な固体を 塩化メチレン(20mL)に溶かし、シリカゲルカラム(EMerck 60、230〜 400メッシュ、4×36cm)に充 填した。そのカラムを塩化メチレンで溶出して、25mLずつの分画を回収した 。22〜48番目の分画を合わせ、蒸発させて、実質的に純粋な2−クロロ−3 −ニトロ−4−アセトキシメチルピリジン(1.75g)を白色固体として得た 。 1H NMR(CDCl3、300MHz)δ2.11(s、Ac)、5.14 (s、CH2OAc)、7.41(d、H5)、8.51(d、H6)段階3:2−チオ−4−ヒドロキシメチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン イオウ(0.5g、15.6mmol)および硫化ナトリウム・9水和物(1 .84g、7.66mmol)の水(2mL)懸濁液を50℃油浴で15分間加 熱した。その琥珀色溶液を室温まで冷却し、2−クロロ−3−ニトロ−4−アセ トキシメチルピリジン(0.5g、2.17mmol)および二硫化炭素(0. 5mL、8.3mmol)を加え、その混合物を窒素雰囲気下に70℃油浴で3 .5時間加熱した。室温まで冷却した後、その懸濁液を濾過し、回収されたイオ ウを水(5mL)で洗浄した。その濾液を酢酸で酸性とし、ガム状沈澱物に5% メタノール/塩化メチレン(20mL)を加えた。水層を5%メ タノール/塩化メチレンで再抽出し(10mLで3回)、合わせた抽出液を硫酸 マグネシウムで乾燥し、濾過後、蒸発させて固体を得た(0.58g)。その粗 生成物を、最初に展開溶媒を5%メタノール/塩化メチレンとするシリカゲルカ ラム(EMerck 60、230〜400メッシュ、4×24cm)で精製し、8mL ずつの分画を回収した。5〜10番目の分画を合わせ、蒸発させて、暗色固体を 得た(220mg)。その固体を分取用シリカプレート(analtech、4×500 ミクロン、展開溶媒として5%メタノール/塩化メチレン)に充填し、生成物を 取り出し、20%メタノール/塩化メチレンで溶出し、蒸発させて、淡橙赤色固 体として標題化合物を得た(0.15g)。 1H NMR(DMSO−d6、300MHz)δ4.71(d、C 2OH) 、5.59(t、CH2)、7.45(d、H5)、8.38(d、H6)段階4:2−チオ−4−((トリメチル)シリルオキシメチル)チアゾロ[5, 4−b]ピリジン 2−チオ−4−ヒドロキシメチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン(45mg 、0.227mmol)の溶液をビス(トリ メチルシリル)アセトアミド(0.5mL)に溶かし、窒素雰囲気下に室温で2 0分間撹拌した。その溶液を減圧下に蒸発させ、残留物についてフラッシュシリ カゲルカラム(EMerck 60、230〜400メッシュ、2.5×10cm)に充 填した。そのカラムをヘキサン:ジエチルエーテル=1:1で溶出し、3mLず つの分画を回収した。5〜13番目の分画を合わせ、蒸発させて、白色固体とし て標題化合物を得た(55mg)。 1H NMR(CDCl3、300MHz)δ0.25(s、Si(TMS)3 )、4.94(s、CH2O)、6.98(d、H5)、8.31(d、H6)製造例5 2−チオ−5−((トリメチル)シリルオキシメチル)チアゾロ[5,4−b] ピリジン 段階1:2−チオ−5−(エトキシカルボニル)チアゾロ[5,4−b]ピリジ 硫化ナトリウム・9水和物(1.5g、6.25mmol)およびイオウ(0 .5g、15.6mmol)のエタノール(20mL)懸濁液を50℃の油浴で 10分間加熱して、琥珀色溶液を得た。室温まで冷却した後、2−クロロ−3− ニトロニコチン酸エチル(0.58g、2.5mmol)および二硫化炭素(2 mL)を加え、その混合物を80℃の油浴で20時間加熱した。溶媒を減圧下に 蒸発させ、残留物を塩化メチレン(30mL)と水(5mL)の間で分配した。 そのpHを酢酸で4とし、その水層を5%メタノール/塩化メチレン(2× 20mL)で再抽出した。合わせた抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過後 、蒸発させた。濃アンモニア水を加え、沈澱したイオウを濾過し、その濾液を蒸 発させた。残留物をシリカゲルカラム(EMerck 60、230〜400メッシュ、 2.5×30cm)に充填し、そのカラムを5%メタノール/塩化メチレンで溶 出し、8mLずつの分画を回収した。20〜28番目の分画を合わせ、蒸発させ て、純度の低い淡黄色固体を得た(0.5g)。その回収した固体を熱エタノー ル(3mL)に溶かし、室温まで冷却してから、沈澱物を濾過し、エタノール( 5mL)で洗浄して、白色結晶固体として標題化合物を得た(0.265g)。 1H NMR(CDCl3、300MHz)δ1.43(t、CH23 )、4 .45(q、C2 CH3)、8.02(d、H4)、9.02(d、H6)段階2:2−チオ−5−(ヒドロキシメチル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン 2−チオ−5−(エトキシカルボニル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン(1 20mg、0.5mmol)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶かし、窒素雰 囲気下に室温で水素化リチ ウムアルミニウム(1mL、1mmol、1Mテトラヒドロフラン溶液)で処理 した。30分後、水(0.5mL)を注意深く加え、顆粒状沈澱をソルカ−フロ ック(solka-floc)によって濾過した。その濾液を減圧下に蒸発させ、標題化合 物を固体を得た(120mg)。 1H NMR(DMSO−d6、300MHz)δ4.58(s、CH2OH) 、7.55(d、H4)、8.32(d、H6)段階3:2−チオ−5−((トリメチル)シリルオキシメチル)チアゾロ[5, 4−b]ピリジン 2−チオ−5−ヒドロキシメチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン(120m g、0.61mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)とビス(トリメチルシ リル)アセトアミド(0.5mL)の混合物中に溶かし、窒素雰囲気下に室温で 20分間撹拌した。その溶液を減圧下に蒸発させ、残留物をフラッシュシリカゲ ルカラム(EMerck 60、230〜400メッシュ、2.5×5cm)に充填した 。そのカラムを塩化メチレン(50mL)で溶出し、蒸発させて、白色固体を得 た。その固体をヘキサンでトリチュレーションし、濾過して、標題化合 物を白色固体として得た(64mg)。 1H NMR(CDCl3、300MHz)δ0.19(s、Si(TMS)3 )、4.77(s、CH2O)、7.53(s、H4)、8.36(s、H6)製造例6 2−チオ−6−((トリメチル)シリルオキシメチル)チアゾロ[5,4−b] ピリジン 段階1:2−クロロ−3−ニトロ−6−ピコリン−N−オキサイド 製造例4の段階1の手順の2−クロロ−3−ニトロ−4−ピコリンに代えて2 −クロロ−3−ニトロ−6−ピコリン(2g、 11.6mmol)を用いることによって、白色固体として標題化合物が得られ た(1.6g)。 1H NMR(CDCl3、300MHz)δ2.62(s、Me)、7.35 (d、ArH)、7.66(d、ArH)段階2:2−クロロ−3−ニトロ−6−アセトキシメチルピリジン 2−クロロ−3−ニトロ−6−ピコリン−N−オキサイド(1.6g、8.5 mmol)を無水酢酸(5mL)に溶かし、その溶液を60℃の油浴で3時間加 熱した。製造例4の段階2に記載のように後処理およびクロマトグラフィーを行 うことによって、白色固体として標題化合物(0.42g)を得た。 1H NMR(CDCl3、300MHz)δ2.19(s、Ac)、5.24 (s、CH2 OAc)、7.45(d、H5)、8.23(d、H4)段階3:2−チオ−6−ヒドロキシメチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン イオウ(0.5g、15.6mmol)および硫化ナトリウム・9水和物(2 .0g、8.3mmol)の水(3mL)懸濁液を50℃の油浴で15分間加熱 した。その琥珀色溶液を室 温まで冷却し、2−クロロ−3−ニトロ−6−アセトキシメチルピリジン(0. 4g、1.73mmol)および二硫化炭素(1mL、16.7mmol)を加 え、その混合物を窒素雰囲気下に60℃の油浴で18時間加熱した。製造例4の 段階3に記載のように後処理およびクロマトグラフィーを行うことによって、橙 赤色固体として標題化合物(240mg)を得た。 1H NMR(DMSO−d6、300MHz)δ4.61(s、CH2 OH) 、7.41(d、ArH)、8.11(d、ArH)段階4:2−チオ−6−((トリメチル)シリルオキシメチル)チアゾロ[5, 4−b]ピリジン 製造例6の段階4の手順で2−チオ−4−ヒドロキシメチルチアゾロ[5,4 −b]ピリジンに代えて2−チオ−6−ヒドロキシメチルチアゾロ[5,4−b ]ピリジン(230mg、1.16mmol)を用いて、白色固体として標題化 合物を得た(200mg)。 1H NMR(DMSO−d6、300MHz)δ0.05(s,Si(TMS )3)、4.56(s、CH2O)、7.48(d、ArH)、7.63(d、A rH) 製造例76−ヒドロキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール 段階1:2−アミノ−6−エトキシカルボニルベンゾチアゾール 4−アミノ安息香酸エチル(8.26g、0.05mol) の酢酸(100mL)溶液をチオシアン酸カリウム(14.58g、0.15m ol)で処理し、室温で10分間撹拌して、その塩を溶かした。得られた溶液を 氷浴で冷却し、撹拌しながら、臭素(2.6mL、0.05mol)を15分間 かけて滴下した。冷却浴を外し、その混合物を室温で2.25時間撹拌した。そ の混合物を5℃で5時間放置してから濾過して、黄色沈澱を取った。その濾過ケ ーキをエーテル(2×50mL)および水(2×100mL)で洗浄し、減圧乾 燥して、2−アミノ−6−エトキシカルボニルベンゾチアゾール(2.54g、 収率23%)を黄色固体として得た。酢酸濾液およびエーテル洗浄液を合わせ、 減圧下に蒸発させて、琥珀色ガム状物を得た。黄色固体からの水洗浄液を加え、 その混合物を固体の重炭酸ナトリウムで中和した。得られた沈澱を回収し、水で 洗浄し、減圧乾燥して、淡褐色固体を得た(8.74g)。この物質のプロトン NMR分析により、4−アミノ−3−チオシアナト安息香酸エチル/2−アミノ −6−エトキシカルボニルベンゾチアゾール=65/35の混合物であることが わかった。その混合物を酢酸(100mL)に溶かし、室温で42時間撹拌した 。微細な沈澱物が形成した。その混合物を濾過し、ケーキをエー テルで洗浄し、減圧乾燥して、追加の2−アミノ−6−エトキシカルボニルベン ゾチアゾールをクリーム色粉末として得た(2.28g)。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ1.30(t,CH3)、4 .28(q、CH2)、7.38(d、H−4)、7.82(dd、H−5)、 8.07(brs、NH2)および8.29(d、H−7) 13C NMR(DMSO−d6、125.7MHz)δ14.2、60.4、 116.8、122.3、122.7、127.2、130.5、155.5、 165.5および169.8段階2:2−ブロモ−6−エトキシカルボニルベンゾチアゾー ル 臭化銅(II)(2.70g、12.09mmol)および無水アセトニトリ ル(50mL)の混合物を窒素で脱気し、氷浴で冷却し、亜硝酸tert−ブチ ル(1.8mL、15.13mmol)で処理し、0〜5℃で10分間撹拌し、 次に固体の2−アミノ−6−エトキシカルボニルベンゾチアゾール(2.24g 、10.08mmol)で処理した。冷却浴 を外し、その混合物を室温で2時間撹拌した。その混合物を水(300mL)で 希釈し、エーテルで抽出した(2×100mL)。その抽出液を濾過して銅塩を 除去してから、水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、硫酸 ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に蒸発させて、粗な2−ブロモ−6−エト キシカルボニルベンゾチアゾール(1.90g)を橙赤色−褐色の固体として得 た。 1H NMR(CDCl3、500MHz)δ1.42(t、CH3)、4.4 2(q、CH2)、8.02(d、H−4)、8.15(dd、H−5)および 8.53(d、H−7) 13C NMR(CDCl3、125.7MHz)δ14.3、61.5、12 2.5、122.9、127.8、137.2、142.3、155.0および 165.7段階3:6−エトキシカルボニル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチア ゾール 段階2からの粗な2−ブロモ−6−エトキシカルボニルベンゾチアゾール(1 .90g、6.64mmol)を無水エタノール(35mL)中に懸濁させ、硫 化水素カリウム(0.96g、13.3mmol)で処理した。その混合物を窒 素雰囲気 下に置き、撹拌し、油浴にて80℃で加熱した。原料のベンゾチアゾールが徐々 に溶液中に溶解した。30分間加熱後、その混合物を氷浴で冷却し、1N塩酸( 13.5mL)で処理し、減圧下に蒸発させた。残留物を酢酸エチル(100m L)と水(100mL)の間で分配して、水相をさらに追加の酢酸エチル(50 mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル溶液をブライン(50mL)で洗浄し、 硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、減圧下に蒸発させて、黄色−褐色固体(1. 56g)を得た。それをエーテルでトリチュレーションし、減圧乾燥して、6− エトキシカルボニル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール(1. 14g)を淡褐色粉末として得た。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ1.31(t、CH3)、4 .30(q、CH2)、7.35(d、H−4)、7.94(d、H−5)およ び8.29(s、H−7) 13C NMR(DMSO−d6、125.7MHz)δ14.1、60.9、 112.1、123.2、125.5、128.4、129.7、144.6、 165.0および191.8段階4:6−ヒドロキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾ ール 4.64mmol)の無水テトラヒドロフラン(14mL)溶液を 窒素雰囲気下に加熱還流し、撹拌しながら水素化リチウムアルミニウムの1Mテ トラヒドロフラン溶液(4.7mL)を滴下した。得られた混合物を1時間にわ たって撹拌しながら加熱還流し、氷浴で冷却し、注意深く2N塩酸で処理した。 その混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(25mLで3回 )。合わせた抽出液をブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し 、濾過後、減圧下に蒸発させて、6−ヒドロキシメチル−2−チオキソ−2,3 −ジヒドロベンゾチアゾール(0.89g)を淡黄色固体として得た。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ4.51(s)C2 OH) 、5.28(brs、CH2)、7.25(d、H−4)、7.32(dd 、H−5)および7.60(d、H−7) 13C NMR(DMSO−d6、125.7MHz)δ 62.5、112.0、119.4、125.7、129.3、139.0、1 40.1および189.6製造例8: 7−ヒドロキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール 段階1:7−カルボキシ−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール 硫化ナトリウム・9水和物(28.82g、0.12mol)およびイオウ( 9.60g、0.30mol)から得られたポリスルフィドの水溶液(水30m L)に2−クロロ−3−ニトロ安息香酸(8.06g、0.04mol)の1N 水酸化ナト リウム(50mL)溶液を加えた。得られた混合物を5.5時間にわたり撹拌し ながら加熱還流した。その反応混合物を45℃に冷却し、二硫化炭素(4.81 mL、0.08mL)で処理し、45℃で20時間撹拌した。その混合物を氷浴 で冷却し、酢酸(7g)をゆっくり加えて中和した。固体沈澱物を回収し、氷冷 水で洗浄し、飽和炭酸ナトリウム溶液(100mL)中に懸濁させ、不溶物を濾 去した。濾液を酢酸(33g)で酸性とし、濾過して、不溶物を回収した。その 濾過ケーキを減圧乾燥して、粗な7−カルボキシ−2−チオキソ−2,3−ジヒ ドロベンゾチアゾール(0.70g)を茶色がかった灰白色固体として得た。 IR(KBr)1570、1507、1458、1419、1393、133 3、1259、1076、1040、984、768、668、657および6 29cm-1 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ7.18(t)、7.30( d)および7.62(d) 13C NMR(DMSO−d6、125.7MHz)δ115.4、122. 8、124.7、131.3、134.2、 149.0、169.2および191.1段階2:7−ヒドロキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾ ール 粗な7−カルボキシ−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール(4 80mg、2.27mmol)および無水テトラヒドロフラン(7mL)の混合 物を窒素雰囲気下に置き、数分間音波処理して微細懸濁液を得た。その混合物を 撹拌・加熱還流しながら、それに水素化リチウムアルミニウムの1.0Mテトラ ヒドロフラン溶液(4.5mL)を注意深く加えた。得られた混合物を60分間 加熱還流し、次にそれに対して室温で15分音波処理を行った。その混合物を氷 浴で冷却し、撹拌し、2N塩酸(18mL)で酸性とした。その混合物を水(1 8mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(20mLで4回)。合わせた抽出液 をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、活性炭とともに渦 巻き撹拌し、濾過後、減圧下に蒸発させて、7−ヒドロキシメチル−2−チオキ ソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール(228mg)を淡黄色粉末として得た 。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ4.62(d、C2 OH) 、5.66(t、CH2)、7.13(d、H−6)、7.19(d、H− 4)および7.33(t、H−5) 13C NMR(DMSO−d6、125.7MHz)δ61.7、110.8 、121.2、126.6、127.0、135.9、141.9および190 .7製造例9 4−ヒドロキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール 段階1:4−カルボキシ−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール 製造例8の段階1の手順における2−クロロ−3−ニトロ安息香酸に代えて3 −クロロ−2−ニトロ安息香酸を用いることによって、4−カルボキシ−2−チ オキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾールを固体として得た。段階2:4−カルボキシベンゾチアゾール−2−チオール 4−カルボキシ−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール(1.0 6g、5mmol)の無水テトラヒドロフラン(15mL)溶液を窒素雰囲気下 に氷浴で冷却した。水素化リチウムアルミニウム溶液(10mL、10mmol )を3分間かけて滴下し、フラスコを氷浴から外し、昇温させて室温とした。1 0分後、その混合物を60℃の油浴で1時間加熱した。氷浴で冷却後、塩酸(4 0mL、2N)を注意深く加え、得られた溶液を酢酸エチル(60mL)と水( 40mL)との間で分配した。酢酸エチルを除去し、水層を追加の酢酸エチルで 再抽出した(60mLで2回)。合わせた抽出液をブライン(20mL)で洗浄 し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、 減圧下に蒸発させて、淡黄色泡状物を得た。その固体を水(5mL)と塩化メチ レン(10mL)の混合液中に懸濁させた。1N水酸化ナトリウムでpHを調節 して10とし、水層を0.45ミクロンアクロディスク(acrodisc)で濾過し、 濾液のpHを2N塩酸で調節して3とした。沈澱を濾過し、水(20mL)で洗 浄し、集めた固体を窒素気流下に終夜乾燥して、標題化合物を淡黄色固体(0. 63g)として得た。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ4.69(s、CH2OH) 、5.29(s、CH2OH)、7.26(t、ArH−6’)、7.38およ び7.55(2つのd、ArH−5’およびArH−7’)ならびに13.4( s、NH) 13C NMR(DMSO−d6、500MHz)δ59.67、120.44 、124.48、125.91、127.72、129.55、138.79お よび190.66製造例10 5−ヒドロキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドローベンゾチアゾール 2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール−5−カルボン酸5.04 g(23.9mmol)の無水テトラヒドロフラン(25mL)溶液を撹拌しな がら加熱還流し、水素化リチウムアルミニウム2.0gの無水テトラヒドロフラ ン(25mL)溶液を注意深く加えた。2時間還流後、その溶液を冷却し、冷2 N HCl(500mL)に注意深く加えた。その混合物を酢酸エチル200m Lで3回抽出し、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に蒸発さ せて、標題化合物3.67gを得た。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ7.59(d、ArH)、7 .29(s、ArH)、7.19(d、ArH)、4.52(s、ArC2 O H) 13C NMR(DMSO−d6、500MHz)δ190.4、142.8、 141.8、127.8、122.9、121.7、110.5および62.7製造例11 4−(2−ヒドロキシエチル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾ ール 段階1:1−(2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)チオ尿素 2−アミノフェネチルアルコール(5.00g、36.5mmol)の塩化メ チレン(100mL)溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)と混合 し、室温で撹拌し、チオホスゲン(2.80mL、36.7mmol)で処理し た。35分後、その混合物を濾過して若干の不溶物を除去し、有機相を回収し、 水(400mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。この溶液に 室温でアンモニアガスを30分間吹き込んだ。得られた混合物を濾過して、生成 物を得た(6.30g)。その粗生成物を水(25mL)に再懸濁し、濾過し、 水で洗浄し(10mLで3回)、減圧乾燥して、オフホワイト固体として標題化 合物を得た(6.01g)。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ2.68(t、J=6.9H z、ArC2 )、3.57(t、J=6.9Hz、C2 OH)、4.78(s 、OH)、7.15〜7.26(m、ArH)、9.22(s、NH) 13C NMR(DMSO−d6、125.7MHz)δ35.0、39.4、 39.6、39.8、39.9、40.1、 40.3、40.4、61.9、127.0、127.1、128.2、130 .7、136.4、137.6、182.1段階2:2−アミノ−4−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾール 1−(2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)チオ尿素(3.00g、15 .3mmol)のクロロホルム(75mL)懸濁液を氷冷撹拌したものを臭素( 830μL、16.0mmol)で処理し、その混合物を昇温させて室温とした 。その混合物を30分間音波処理して、形成されていたガム状塊を崩し、その混 合物を終夜撹拌した。その混合物を濾過し、クロロホルムで洗浄し、減圧乾燥し て、粗生成物(2.64g)を得た。その粗生成物を酢酸エチル(40mL)に 懸濁させ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(40mL)と混合した。有機相を回収 し、水(40mL)およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過 し、減圧下に蒸発させて、標題化合物を白色固体として得た(2.30g)。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ2.95(t、J=7.2H z、ArC2 )、3.63(t、J=7.2Hz、C2 OH)、4.64(s 、OH)、6.90 (t、J=7Hz、ArH−6)、7.03(dd、J=1,7Hz、ArH− 5)、7.46(m、ArH−7) 13C NMR(DMSO−d6、125.7MHz)δ36.6、61.7、 119.1、121.1、126.7、129.1、130.9、151.9、 166.2段階3:2−ブロモ−4−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾール CuBr2(1.89g、8.44mmol)のアセトニトリル(22mL) 懸濁液を窒素雰囲気下に氷冷し撹拌したものをt−ブチルニトリル(1.01m L、8.44mmol)で処理した。15分後、その混合物を2−アミノ−4− (2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾール(1.10g、5.66mmol) で処理し、昇温させて室温とした。16時間後、その混合物をエーテル(75m L)で洗浄し、1N塩酸(50mL)、水(50mL)およびブラインで洗浄し 、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に蒸発させて、粗生成物を褐色油 状物(1.28g)として得た。その粗生成物をEMシリカゲル60のカラム( 3×18cm)(230〜400メッシュ、ヘキサン−酢酸エチル=2:1で充 填したもの)でクロマトグラ フィーを行った。そのカラムを前記の溶媒系で溶出し、12mLずつの分画を回 収した。20〜30番目の分画を減圧下に蒸発させて、固体の標題化合物を得た (656mg)。 1H NMR(CDCl3、500MHz)δ3.36(t、J=6.2Hz、 ArC2 )、4.02(t、J=6.2Hz、C2 OH)、7.33(dd、 J=7Hz、ArH−5)、7.37(t、J=7Hz、ArH−6)、7.7 0(dd、J=1.4,7Hz、ArH−7) 13C NMR(DMSO−d6、125.7MHz)δ36.3、63.1、 119.2、125.9、127.5、133.9、138.3、151.4、 171.2段階4:2−チオキソ−4−(2−ヒドロキシエチル)−2,3−ジヒドロベン ゾチアゾール 2−ブロモ−4−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾール(1.45g、 5.62mmol)のメタノール(22mL)溶液を窒素雰囲気下に硫化水素カ リウム(810mg、11.2mmol)で処理し、その混合物を60℃で加熱 した。1.5時間後、その混合物を室温まで冷却した。追加の硫化水素カリウム (400mg、5.55mmol)を加え、70℃ で加熱を再開した。2.5時間後、その混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃 縮して半固体を得た。その固体をpH7.0の1Mリン酸緩衝液(50mL)と 酢酸エチル(50mL)との間で分配した。2N塩酸を用いてpHを7.0に調 節し、有機相を回収し、水(40mL)およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシ ウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して〜25mLとした。生成した沈澱物を 濾過によって回収し、減圧乾燥して、標題化合物をオフホワイト固体として得た (778mg)。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ2.98(t、J=6.3H z、ArC2 )、3.62(t、J=6.3H、C2 OH)、4.7(brs 、OH)、7.17〜7.22(m、ArH−5,6)、7.49(dd、J= 2.1,6.9Hz、ArH−7) 13C NMR(DMSO−d6、125.7MHz)δ34.6、61.4、 119.7、124.5、125.4、128.8、129.6、140.6、 190.4製造例12 5−(2−ヒドロキシエチル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾ ール 段階1:5−カルボキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾ ール 予め生成しておいたポリスルフィド溶液(Na2S・9H2O 72.42g( 0.301mol)、S 26.87g(0.837mol)およびH2O 7 4mLから製造)に、50℃で4−クロロ−3−ニトロ−フェニル酢酸(25. 0g、0.116mol)の1NのNaOH水溶液(143mL、0.143m ol)の溶液を加えた。得られた混合物を機械撹拌し、その間油浴温度を徐々に 上昇させて10分間で115℃ とした。その混合物をその温度で2時間撹拌してから、2時間かけて冷却して室 温とした。二硫化炭素(13.9mL、0.231mol)を加え、反応フラス コを50℃の油浴に入れた。その反応混合物をその温度で18時間撹拌し、次に 氷浴で冷却し、撹拌し、氷酢酸(50mL)を注意深く加えて酸性とした。その 混合物を濾過し、濾過ケーキを水で洗浄した。その固体を水の中で炭酸ナトリウ ム(30.7g、0.29mol)水溶液と撹拌し、次に濾過を行ってイオウを 除去した。濾液を氷浴で冷却し、6N HCl(100mL)を加えて徐々に酸 性としてpHを3.3とした。沈澱物を回収し、氷冷水(100mL)で洗浄し 、減圧乾燥して、淡褐色固体(21.5g、82%)を得た。その粗生成物をエ タノールから再結晶して、淡褐色固体として5−カルボキシメチル−2−チオキ ソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾールを得た(14.2g)。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ3.65(s、CH2)、7 .16(d、H−6)、7.21(s、H−4)および7.58(d、H−7) 13C NMR(DMSO−d6、125.7MHz)δ 40.3(CH2)、113.2(C−4)、121.4(C−7)、125. 7(C−6)、127.6(C−7a)、134.5(C−5)、141.3( C−3a)、172.4(CO2)および190.1(C−2)段階2:5−(2−ヒドロキシエチル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベン ゾチアゾール 5−カルボキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール( 11.27g、0.050mol)の無水テトラヒドロフラン(150mL)溶 液を機械撹拌下に還流しながら、それに水素化リチウムアルミニウム溶液(1M テトラヒドロフラン溶液65mL、0.065mol)を15分間かけて滴下し た。得られた混合物を90分間加熱還流し、次に氷浴で冷却し、2N塩酸(25 0mL)で注意深く処理した。得られた混合物を水(250mL)で希釈し、酢 酸エチルで3回抽出した(250、250および150mL)。合わせた抽出液 をブラインで洗浄し(200mLで2回)、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過後 、減圧下に濃縮して容量を約140mLとした。この時点で若干の固体が存在し ていた。その混合物をエーテル(100mL)で希釈し、濾過した。濾過ケーキ をエーテ ルで洗浄し、減圧乾燥して、5−(2−ヒドロキシエチル)−2−チオキソ−2 ,3−ジヒドロベンゾチアゾール(8.58g)を淡褐色結晶として得た。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ2.76(t、ArC2 C H2OH)、3.59(t、ArCH22 OH)、7.14(d、H−6)、 7.15(s、H−4)および7.55(d、H−7) 13C NMR(DMSO−d6、125.7MHz)δ38.7、61.9、 112.7、121.3、125.3、126.8、139.3、141.3お よび189.9製造例13 5−アセチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール 段階1:5−アセチル−2−クロロベンゾチアゾール 2−クロロ−5−(クロロカルボニル)ベンゾチアゾール (321mg、1.38mmol、米国特許3654296号に従って製造)お よび鉄アセチルアセトネート(14.7mg,0.042mmol)の無水テト ラヒドロフラン(13.8mL)溶液を氷−メタノール浴(−20℃)で冷却し 、窒素雰囲気下で撹拌し、1Mのメチルマグネシウムクロライドのテトラヒドロ フラン溶液(1.38mL)を5分間かけて滴下した。得られた混合物を−15 ℃で15分間、次に室温で30分間撹拌した。その混合物を2N塩酸(1.38 mL)で処理し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。その抽出液を5%重炭酸 ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し 、減圧下に蒸発させて、白色固体を得た(299mg)。その粗生成物をシリカ ゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(25g)塩化メチレン溶液として充填 し、2%酢酸エチル/塩化メチレンで溶出)によって精製して、5−アセチル− 2−クロロベンゾチアゾール(201mg)を白色固体として得た。 IR(KBr)1674、1599、1482、1419、1358、128 5、1256、1207、1091、1060、1020、897、818およ び650cm-1 1H NMR(CDCl3、500MHz)δ2.68(s、CH3)、7.8 6(d、H−7)、8.04(dd、H−6)および8.49(d、H−4) 13C NMR(CDCl3、125.7MHz)δ26.7、121.3、1 23.2、124.9、136.0、140.8、150.9および197.0段階2:5−アセチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール キャップを施したフラスコ中の5−アセチル−2−クロロベンゾチアゾール( 137mg、0.65mmol)、硫化水素カリウム(94mg、1.30mm ol)およびエタノール(3.3mL)の混合物を油浴にて80℃で2時間撹拌 した。その混合物を氷で冷却し、1N塩酸(1.35mL)で酸性とし、減圧で 蒸発させた。残留物を水(25mL)と酢酸エチル(50、25mL)との間で 分配をした。有機抽出液をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過 し、減圧下に蒸発させて、固体を得た(133mg)。それをエーテルでトリチ ュレーションし、乾燥して、淡黄色固体として5−アセチル−2−チオキソ−2 ,3−ジヒドロベンゾチアゾール(110 mg)を得た。 IR(KBr)1679、1570、1514、1451、1356、132 9、1266、1215、1089、1068、1035、876、824、7 30、674および610cm-1 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ2.59(s、CH3)、7 .72(d、H−4)、7.82(d、H−7)および7.87(dd、H−6 ) 13C NMR(CDCl3、125.7MHz)δ26.8、111.0、1 22.0、124.2、134.7、135.6、141.5、190.6およ び196.9製造例14 5−(3−ヒドロキシプロピル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチア ゾール 段階1:5−(3−カルボキシプロピル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベ ンゾチアゾール 硫化ナトリウム・9水和物(6.28g、26.1mmol)およびイオウ( 2.43g、75.8mmol)の混合物に、3−(4−クロロ−3−ニトロフ ェニル)プロピオン酸(2.40g、10.5mmol)の1N水酸化ナトリウ ム水溶液(13.mL)の溶液を加え、その混合物を100℃で加熱した。2時 間後、その混合物を還流から外し、氷浴で冷却し、二硫化炭素(1.25mL、 20.9mmol)で処理し、再度100℃で加熱した。1.5時間後、その反 応液を還流から外し、冷却して室温とした。その混合物を氷酢酸で酸性とし、濾 過し、回収固体を炭酸カリウム(2.89g、20.9mmol)の水溶液(水 25mL)に溶かした。その溶液を再度濾過し、その濾液を濃塩酸によって酸性 としてpHを約1とし、得られた混合物を濾過した。その固体を酢酸エチル(4 0mL)およびアセトン(5mL)に溶かし、酸性化ブラインで洗浄し、硫酸マ グネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に蒸発させて、標題化合物をオフホワイト 固体として得た(1.47g)。 IR(KBr)3223、1710、1610、1511、 1452、1389、1267、1186、1034、884、817cm-1 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ2.53(t、J=7.5H z、ArCH22 CO2H)、2.86(t、J=7.5Hz、ArC2 2 CO2H)、7.14(s、ArH−5)、7.15(d、J=8.3Hz、A rH−6)、7.56(d、J=8.3Hz、ArH−7)、12.18(s、 CO2H) 13C NMR(DMSO−d6、125.7MHz)δ30.5、35.6、 112.4、121.9、125.1、127.3、140.9、141.8、 174.0、190.4段階2:5−(3−ヒドロキシプロピル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベ ンゾチアゾール 窒素雰囲気下に5−(3−カルボキシプロピル)−2−チオキソ−2,3−ジ ヒドロベンゾチアゾール(1.45g、6.06mmol)のテトラヒドロフラ ン(23mL)溶液に水素化リチウムアルミニウム溶液(1Mのテトラヒドロフ ラン溶液)を5分間かけて滴下して、還流した。0.75時間後、 その混合物を冷却して室温とし、注意深く2N塩酸(6mL)で処理し、酢酸エ チル(50mL)と混合し、濾過し、そのケーキを酢酸エチル(5mL)で洗浄 した。その濾液をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧 下に蒸発させて、黄色固体として粗生成物を得た(1.30g)。その粗生成物 をEMシリカゲル60のカラム(230〜400メッシュ、ヘキサン:酢酸エチ ル=1:3で充填)でクロマトグラフィー精製した。そのカラムを前記の溶媒で 溶出し、11mLずつの分画を回収した。8〜16番目の分画を合わせ、減圧下 に蒸発させて固体を得た。その固体を熱トルエン(20mL)−酢酸エチル(5 mL)から結晶化して、淡褐色固体として標題化合物を得た(879mg)。 IR(KBr)3318、2937、1607、1508、1444、141 2、1326、1034、915、807、674cm-1 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ1.69(m、ArCH22 CH2OH)、2.65(t、J=7.8Hz、ArC2 CH2CH2OH) 、3.38(s(br)、ArCH2CH22 OH)、4.47(s、 CH2)、7.10(s、ArH−5)、7.12(d、J=8Hz、Ar H−6)、7.55(d、J=8Hz、ArH−7) 13C NMR(DMSO−d6、125.7MHz)δ31.8、34.8、 60.3、112.3、121.9、125.2、126.9、141.8、1 42.2、190.3製造例15 2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−6−((トリメチル)シリルオキシメチル) チアゾロ[4,5−c]ピリジン 段階1:4−アミノ−ピコリン 4−ニトロ−2−ピコリンN−オキサイド(19.8g、143.4mmol )を、酸化白金(0.4g)の存在下に50psiにて酢酸(100mL)中で 2.5時間水素化を行った(注意:反応は非常に発熱的である!)。その混合物 を濾過し、その濾液を蒸発させて油状物を得た。飽和炭酸カリウム水溶液(50 mL)をその油状物に加え、次に追加の固体炭酸カリウムを加えて、ペーストを 形成した。そのペーストを5%メタノール/塩化メチレンで抽出し(50mLで 6回)、合わせた抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、ピ ンク固体として標題化合物を得た(12.7g)。 1H NMR(CDCl3、300MHz)δ2.40(s、Me)、6.35 (d、ArH)、6.38(s、ArH)および8.18(d、ArH)段階2:4−アミノ−3−ニトロ−2−ピコリン 4−アミノ−ピコリン(6.0g、55.6mmol)を5分間かけて氷冷濃 硫酸に注意深く加えた。硝酸(4mL、90%HNO3)を10分間かけて滴下 し、次にその溶液を氷浴から出した。30分後、その混合物を80℃の油浴に入 れ、それ から15分間かけて昇温して100℃とした。次にその溶液を室温まで冷却し、 氷(300mL)に投入した。炭酸ナトリウムを加えて水層を塩基性とし、その 懸濁液を塩化メチレンで抽出した(200mLで3回)。合わせた塩化メチレン 層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に蒸発させた。得られた粗な固 体(7.6g)を1H NMRで観察したところ、4−アミノ−3−ニトロ−2 −ピコリンと4−アミノ−5−ニトロ−2−ピコリンの1:2混合物から成るも のであった。その混合物を、シリカゲルクロマトグラフィーを繰り返して(E.Me rck 60、230〜400メッシュ、3×(2.5×24cm))精製した。そのカ ラムは5%メタノール/塩化メチレンで溶出し、3回目のカラムで標題化合物を オフホワイト固体を得た(1.5g)。 1H NMR(CDCl3、300MHz)δ2.71(s、Me)、6.57 (d、ArH)および8.09(d、ArH)段階3:4−ヒドロキシ−3−ニトロ−2−ピコリン 4−アミノ−3−ニトロ−2−ピコリン(1.5g、9.8mmol)を水( 27mL)と濃硫酸(4mL)の混合液に溶かし、次に氷浴で冷却した。亜硝酸 ナトリウム(1.2g、 17.4mmol)の水溶液(水4mL)を2分間かけて加え、その溶液を2. 5時間撹拌した。次にその混合物を氷浴から外し、室温で72時間撹拌した。炭 酸ナトリウムでpHを6に調節し、その溶液を5%メタノール/塩化メチレンで 抽出した(100mLで5回)。合わせた抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、 濾過し、蒸発させて泡状物を得た(2g)。1HNMRによってその泡状物を調 べたところ、それが4−ヒドロキシ−3−ニトロ−2−ピコリンと4−アミノ− 3−ニトロ−2−ピコリンの60:40混合物であることが明らかとなった。そ の固体を水(17mL)と濃硫酸(3mL)の氷冷混合液に溶かすことで、上記 の条件を繰り返した。亜硝酸ナトリウム(2g、29mmol)の水溶液(水6 mL)を2分間かけて加え、次にその溶液を60℃の油浴に置いた。その後15 分間で浴温を80℃に上昇させ、その反応をその温度でさらに1時間継続させた 。上記のような後処理を行って、標題化合物を白色固体として得た(820mg )。 1H NMR(DMSO−d6、300MHz)δ2.28(s、Me)、6. 32(d、ArH)および7.71(m、ArH)段階4:4−クロロ−3−ニトロ−2−ピコリン 4−ヒドロキシ−3−ニトロ−2−ピコリン(820mg、5.32mmol )および五塩化リン(1.11g、5.32mmol)とオキシ塩化リン(6m L)の混合物を100℃の油浴で2時間加熱した。オキシ塩化リンを減圧下に除 去し、室温まで冷却後、残留物を氷(10mL)と塩化メチレン(10mL)と の間で分配した。水層を追加の塩化メチレンで再度抽出し(10mLで2回)、 合わせた抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて標題化合物を 淡褐色固体として得た(0.787g)。 1H NMR(CDCl3、300MHz)δ2.60(s、Me)、7.35 (d、ArH)および8.51(d、ArH)段階5:4−クロロ−3−ニトロ−2−ピコリンN−オキサイド 4−クロロ−3−ニトロ−2−ピコリン(0.787g、4.6mmol)を トリフルオロ酢酸(3mL)と32%過酢酸(2mL)との混合物に溶かし、6 0℃の油浴で4時間加熱し、その際、2時間目に32%過酢酸を追加した(2m L)。その溶液を室温まで冷却し、塩化メチレン(30mL)と飽和 炭酸カリウム水溶液(30mL)との間で分配を行った。水層を追加の塩化メチ レンで再度抽出し(20mLで2回)、合わせた抽出液を硫酸マグネシウムで乾 燥し、濾過し、蒸発させて、標題化合物と4−クロロ−3−ニトロ−2−ピコリ ンとの45:55混合物を得た(0.5g)。 1H NMR(CDCl3、300MHz)δ2.60(s、Me)、7.35 (d、ArH)および8.51(d、ArH)段階6:4−クロロ−3−ニトロ−2−(アセトキシメチル)ピリジン 4−クロロ−3−ニトロ−2−ピコリンN−オキサイドと4−クロロ−3−ニ トロ−2−ピコリンの45:55混合物(0.48g、1.15mmol)の無 水酢酸(5mL、53mmol)溶液を60℃の油浴に1時間置いた。次に油浴 温度を1.5時間かけて70℃まで上昇させた。その溶液を室温まで冷却し、蒸 発させ、塩化メチレン(20mL)と飽和炭酸カリウム水溶液(120mL)と の間で分配を行った。水層を追加の塩化メチレンで再度抽出し(20mLで2回 )、合わせた抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、泡状物 を得た(0.43g)。その泡状物を塩化メチレンに 溶かし、分取用シリカゲルプレート(5×1000ミクロン、analtech、20× 20cm)に充填し、それを5%酢酸エチル/塩化メチレンで展開し、酢酸エチ ルで溶出して、標題化合物と4−クロロ−3−ニトロ−2−ピコリンの約1:2 混合物を得た(0.25g)。 1H NMR(CDCl3、400MHz)δ2.15(s、OAc)、5.1 6(s、CH2OAc)、7.38(d、ArH)および8.47(d、ArH )段階7:6−ヒドロキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロチアゾロ[4 ,5−c]ピリジン イオウ(0.5g、15.6mmol)および硫化ナトリウム・9水和物(1 .84g、7.66mmol)の水(5mL)懸濁液を50℃の油浴で15分間 加熱した。その琥珀色溶液を室温まで冷却し、4−クロロ−3−ニトロ−2−ア セトキシメチルピリジンと4−クロロ−3−ニトロ−2−ピコリンの2:1混合 物(0.25g、0.36mmol)および二硫化炭素(2mL、33.4mm ol)を加えて、その混合物を窒素雰囲気下に70℃の油浴で18時間加熱した 。製造例4の段階3に記載のような後処理とクロマトグラフィーによって、1H NMRによる観察で標題化合物と6−メチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロ チアゾロ[4,5−c]ピリジンの約4:1混合物を得た(88mg)。 1H NMR(DMSO−d6、300MHz)δ4.83(s、C2 OH) 、7.75(d、ArH)および8.21(d、ArH)段階8:6−((トリメチル)シリルオキシメチル)−2−チオキソ−2,3− ジヒドロチアゾロ[4,5−c]ピリジン 6−ヒドロキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロチアゾロ[4,5− c]ピリジンおよび6−メチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロチアゾロ[4 ,5−c]ピリジンの4:1混合物(86mg、0.35mmol)をテトラヒ ドロフラン(1mL)とビス(トリフルオロシリル)アセトアミド(0.5mL )の混合物に溶かし、窒素雰囲気下に室温で30分間撹拌した。その溶液を減圧 下に蒸発させ、残留物をフラッシュシリカゲルカラム(EMerck 60、230〜4 00メッシュ、2.5×6cm)に充填した。そのカラムをエーテル:ヘキサン =1:1で溶出し、8mLずつの分画を集めた。1〜8番目の分画を合わせ、蒸 発により標題化合物を固体として得た (62mg、70%)。 1H NMR(DMSO−d6、300MHz)δ0.26(s、Si(TMS )3)、5.05(s、CH2O)、7.30(d、ArH)および8.30(d 、ArH)製造例16 4−ヒドロキシメチル−6−ブロモ−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチ アゾール 段階1:2−アミノ−6−ブロモベンゾチアゾール−4−カルボン酸メチル 2−アミノ−5−ブロモ安息香酸メチル8.46g(4.85mmol)の酢 酸(150mL)溶液に、チオシアン酸カリウム8.8gを加えた。その混合物 を撹拌し、固体が全て溶液に溶け込むまで音波処理し、次に臭素2.2mLを滴 下した。得られた混合物を5時間撹拌し、その後酢酸を減圧下に除去した。残留 物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液とテトラヒドロフランとの間で分配した。その 有機層を分液し、溶媒を減圧下に除去した。残留物について、溶離液をヘキサン :酢酸エチル=3:1とするシリカでのクロマトグラフィーを行って、不純物を 除去し、次にヘキサン:酢酸エチル=1:1を用いて標題化合物を溶出した(4 .06g)。段階2:2,6−ジブロモベンゾチアゾール−4−カルボン酸メチル 臭化銅(II)4.31gと亜硝酸tert−ブチル2.88mLの混合物を無 水アセトニトリル90mLに入れて0℃で撹拌しながら、その混合物に2−アミ ノ−6−ブロモベンゾチアゾール−4−カルボン酸メチル(3.86g)を固体 として加 えた。その混合物を撹拌しながら、6時間かけて室温まで昇温させ、次にエーテ ル600mLと2N HCl 300mLとの間で分配を行った。有機層を2N HCl 100mLで2回抽出し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に蒸 発させて、粗な2,6−ジブロモベンゾチアゾール−4−カルボン酸メチル3. 00gを得た(それ以上の精製を行わずに次段階で使用)。段階3:6−ブロモ−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール−4− カルボン酸メチル 前段階で得られた粗な2,6−ジブロモベンゾチアゾール−4−カルボン酸メ チル3.00gに、エタノール60mLおよびKSH3.0gを加え、得られた 混合物を80℃で撹拌した。30分後、反応液を冷却し、溶媒を減圧下に除去し た。残留物を酢酸エチルに取り、水およびブラインで抽出した。有機層を分液し 、溶媒を減圧下に除去した。残留物についてヘキサン:酢酸エチル=3:1で溶 出するシリカでのクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た(0.909 g)。段階4:6−ブロモ−4−ヒドロキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロ ベンゾチアゾール 6−ブロモ−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール−4−カルボ ン酸メチル(640mg)の無水テトラヒドロフラン(13mL)溶液を撹拌し ながら0℃まで冷却し、次に水素化リチウムアルミニウム80mgを加えた。そ の反応液を撹拌し、5時間かけて昇温して室温とし、次に酢酸エチルと2N塩酸 との間で分配した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に蒸発さ せて、標題化合物573mgを得た。 1H NMR(CD3COCD3、400MHz)δ7.84(s、ArH)、 7.52(s、ArH)、4.67(s、ArC2 OH)製造例17 4−ヒドロキシメチル−6−クロロ−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチ アゾール 製造例16の手順での2−アミノ−5−ブロモ安息香酸メチルに代えて2−ア ミノ−5−クロロ安息香酸メチルを用いることによって、4−ヒドロキシメチル −6−クロロ−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾールを得た。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ7.71(s、ArH)、7 .40(s、ArH)、5.43(s、O H)、4.67(s、ArC2 OH)製造例18 5−クロロ−4−ヒドロキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチ アゾール 段階1:3,6−ジクロロ−2−ニトロ安息香酸 2−アミノ−3,6−ジクロロ安息香酸1.0g(4.85mmol)のアセ トン(25mL)および水(5mL)の溶液に0℃で重炭酸ナトリウム10gと 、次にオキソン(oxone;登録商標)20gを少量ずつ15分間かけて加えた。 得られた混合物を撹拌し、2時間かけて昇温させて室温とし、その後溶媒を減圧 下に除去した。残留物をアセトン5mLでトリチュレーションし、濾過し、アセ トンを減圧下に蒸発させて、標題化 合物1.16gを得た。段階2:5−クロロ−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール−4− カルボン酸 3,6−ジクロロ−2−ニトロ安息香酸(1.16g)に、水6mLおよび水 酸化ナトリウム0.245gを加えた。その混合物を室温で撹拌して、全ての固 体を溶かした。Na2S・9H2O 3.1g、S 1.2gおよびH2O 4m Lを混合し、それを半透明溶液が得られるまで撹拌・加温することで、ポリスル フィドの溶液を調製した。このポリスルフィド溶液を反応液に加え、得られた混 合物を100℃で2時間加熱し、その後二硫化炭素5mLを加え、加熱をさらに 6時間継続した。その溶液を冷却し、酢酸で酸性としてpH3とし、濾過した。 そうして得られた固体を5%炭酸ナトリウム100mLとともに15分間音波処 理して、再度濾過した。その濾液を塩酸で酸性とし、得られた沈澱を濾過で回収 し、高真空下に乾燥して、標題化合物246mgを得た。段階3:5−クロロ−4−ヒドロキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロ ベンゾチアゾール 5−クロロ−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾ ール−4−カルボン酸(246mg)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に、 水素化リチウムアルミニウム(200mg)を加え、得られた混合物を50℃で 6時間加熱し、次に酢酸エチルと2N HClとの間で分配を行った。有機層を 分液し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に蒸発させて、5−クロロ−4−ヒド ロキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール138mgを 得た。 1H NMR(CD3COCD3、400MHz)δ7.52(d、ArH)、 7.30(d、ArH)、5.05(s、ArC2 OH)製造例19 4−ヒドロキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロチエノ[3,2−d] チアゾール 段階1:2−アミノチエノ[3,2−d]チアゾール−4−カルボン酸メチル 3−アミノチオフェン−4−カルボン酸塩酸塩6.0g(31.0mmol) のクロロホルム215mLおよび飽和重炭酸ナトリウム水溶液100mLとの混 合物を室温で高撹拌しながら、それにチオホスゲン2.50mL(32.6mL )を加えた。30分後、ブライン100mLを加え、有機層を分液し、高撹拌し ながらアンモニアガスを吹き込んだ。30分後、反応液を減圧下に蒸発させた。 その残留物にクロロホルム250mLを加え、その混合物を音波処理し、微細懸 濁液を得 た。この混合物を高撹拌しながら0℃まで冷却し、次に臭素1.92mL(37 .2mmol)を加えた。撹拌を1時間継続し、その後溶媒を減圧下に除去した 。残留物にメタノール180mLおよび重炭酸ナトリウム6.24gを含む水1 80mLを加えた。その混合物を0℃に冷却して数時間経過させてから濾過した 。そうして得られた固体をテトラヒドロフランに溶かし、ヘキサンで沈澱させて 、高真空下で乾燥後、赤みがかった粉末状の標題化合物3.08gを得た。その 濾液からメタノール/水混合物をロータリーエバポレータでの留去で約50mL とし、冷却して0℃とし、濾過して、黄色固体として追加の標題化合物3.63 gを得た。 1H NMR(CD3OD、500MHz)δ8.12(s、チオフェンH)、 3.88(3 CCO) 13C NMR(CD3OD、500MHz)δ173.4、162.5、15 3.5、133.7、121.7、120.3、50.7段階2:2−チオキソ−2,3−ジヒドロチエノ[3,2−d]チアゾール−4 −カルボン酸メチル 無水アセトニトリル90mLに臭化銅(II)3.8g (17.0mmol)の入ったものを0℃で高撹拌し、それに亜硝酸t−ブチル 2.53mL(21.3mmol)を加えた。5分後、2−アミノチエノ[3, 2−d]チアゾール−4−カルボン酸メチル3.05g(14.2mmol)を 固体として加えた。その反応液を0℃で3時間撹拌してから、酢酸エチル500 mLと4N HCl 200mLとの間で分配を行った。有機層を分液し、追加 の4N HCl 150mLで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に蒸発 させた。その粗残留物をメタノール100mLに溶かしたものに、KSH 5. 0gを加え、その反応液を80℃で2.5時間撹拌した。メタノールを減圧下に 除去し、その残留物をブライン100mLと酢酸エチル250mLとの間で分配 した。ブラインを酢酸エチル100mLで2回洗浄した。合わせた有機層を蒸発 させ、残留物についてヘキサン:テトラヒドロフラン=1:1を溶離液とするシ リカでのクロマトグラフィーを行った。そのようにして、標題化合物1.55g を得た。 1H NMR(CDCl3、400MHz)δ.段階3:4−ヒドロキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロチエノ[3, 2−d]チアゾール 2−チオキソ−2,3−ジヒドロチエノ[3,2−d]チアゾール−4−カル ボン酸メチル1.55g(6.69mmol)の無水テトラヒドロフラン(40 mL)溶液を0℃とし、それに水素化リチウムアルミニウム0.325g(8. 55mmol)を加えた。その反応液を0℃で1.5時間撹拌し、次に30分間 かけて室温まで昇温した。その反応液を0℃まで再度冷却し、水15mLと次に 2N HCl 14mLを注意深く加えた。次にその反応液を、酢酸エチル20 0mLの入った分液漏斗に入れた。有機層を分液し、水層を酢酸エチル50mL で2回洗浄した。合わせた有機層を減圧下に蒸発させ、残留物について、ヘキサ ン:テトラヒドロフラン=1:1を溶離液とするシリカでのクロマトグラフィー を行って、標題化合物1.12gを得た。 1H NMR(CD3COCD3、400MHz)δ7.15(s、チオフェン H)、4.79(C2 OH)製造例20 4−((4−ヒドロキシメチルフェニル)アミノカルボニル)−2−チオキソ− 2,3−ジヒドロベンゾチアゾール 段階1:4−クロロカルボニル−2−クロロベンゾチアゾール 五塩化リン(5.0g、24mmol)およびジメチルホルムアミド(3.7 mL、48mmol)のオキシ塩化リン(50mL)と混合したものに、4−カ ルボキシ−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール(1.68g、7 .95mmol)を加えた。その溶液を105℃の油浴で2時間加熱し、過剰の オキシ塩化リンを減圧下に留去した。黒色粘性液体を室温まで冷却し、ベンゼン で抽出した(50mLで3回)。合わせた抽出液を炭素で処理し、濾過し、蒸発 させて、黄色固体として標題化合物を得た(1.7g)。 1H NMR(CDCl3、500MHz)δ7.60(dd、ArH)、8. 11(d、ArH)および8.33(d、ArH) 13C NMR(CDCl3、500MHz)δ164.3、157.3、14 8.5、138.2、131.9、127.4、127.3および125.4p pm段階2:4−(4−ヒドロキシメチルフェニル)アミノカルボニル)−2−クロ ロベンゾチアゾール 4−クロロカルボニル−2−クロロベンゾチアゾール(0.232g、1mm ol)のクロロホルム(5mL)溶液を氷浴で冷却し、p−アミノベンジルアル コール(0.246g、2mmol)で処理した。5分後、その混合物について 塩化メチレン(5mL)と飽和炭酸カリウム水(10mL)との間で分配を行っ た。水層を追加の塩化メチレン(10mLで1回)で再度抽出し、合わせた塩化 メチレン層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に蒸発させた。得られ た粗な固体を塩化メチレン(1mL)に溶かし、分取用シリカゲルプレート(5 ×1000ミクロン、analtech、20×20cm)に充填した。そのプレートを 5%メタノール/塩化メチレンで展開 し、生成物の帯を10%メタノール/塩化メチレンで溶出した。溶出液を蒸発さ せて、標題化合物を白色固体として得た(0.22g)。 1H NMR(CDCl3、500MHz)δ4.66(s、C2 OH)、7 .36(d、2ArH)、7.54(dd、ArH)、7.72(d、2ArH )、7.89(d、ArH)および8.43(d、ArH) 13C NMR(CDCl3、500MHz)δ161.6、155.2、14 7.2、137.6、137.1、136.4、129.3、127.7、12 6.2、126.1、124.6、120.3および64.8ppm段階3:4−((4−ヒドロキシメチルフェニル)アミノカルボニル)−2−チ オキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール 4−(4−ヒドロキシメチルフェニル)アミノカルボニル)−2−クロロベン ゾチアゾール(0.22g、0.69mmol)と硫化水素カリウム(0.1g 、1.38mmol)をメタノール(3mL)に入れた溶液を、窒素雰囲気下に 60℃の油浴で15時間加熱した。室温まで冷却後、その混合物を塩化メチレン (10mL)と水(10mL)との間で分配し、2N 塩酸でpHを4に調節し、得られた濃厚乳液を濾過した。回収した固体を水(5 mL)および塩化メチレン(5mL)で洗浄し、減圧乾燥後に標題化合物を白色 固体として得た(0.137g)。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ4.45(s、C2 OH) 、7.30(d、2ArH)、7.40(dd、ArH)、7.40(d、2A rH)および7.85(d、2ArH) 13C NMR(DMSO−d6、500MHz)δ190.8、164.4、 138.7、137.6、131.1、127.1、126.4、124.7、 124.2、120.9、120.4および63.0ppm製造例21 5−ヒドロキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロチアゾロ[4,5−b ]ピリジン 段階1:5−メチル−6−ブロモ−2−チオキソ−2,3−ジヒドロチアゾロ[ 4,5−b]ピリジン キサントゲン酸エチルカリウム(4.8g、30mmol)および2−アミノ −3,5−ジブロモ−6−ピコリン(2.66g、10mmol)をN−メチル ピロリジノン(10mL)に溶かし、その溶液を窒素雰囲気下で4.5時間にわ たり、 170℃の油浴に置いた。その暗色溶液を冷却して室温とし、水(50mL)で 希釈し、酢酸(5mL)で酸性とした。その懸濁液を濾過し、回収固体を水(2 0mL)で洗浄し、減圧乾燥して、標題化合物を淡黄色固体として得た(2.1 6g、83%)。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ2.50(s、Me)および 8.22(s、ArH) 13C NMR(DMSO−d6、500MHz)δ191.2、154.2、 152.6、130.7、123.1、119.3および24.5ppm段階2:5−メチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロチアゾロ[4,5−b] ピリジン 5−メチル−6−ブロモ−2−チオキソ−2,3−ジヒドロチアゾロ[4,5 −b]ピリジン(5.0g、19.14mmol)のテトラヒドロフラン(50 mL)溶液を氷冷し、それを水素化リチウムアルミニウム(1.5g、39.4 7mmol)で処理した。その混合物を氷浴から外し、室温まで昇温後、70℃ の油浴で1時間撹拌した。室温まで冷却して、水(1mL)を注意深く加えて、 過剰の水素化物を消費した。得られた 懸濁液を塩化メチレン(300mL)と水(200mL)の間で分配した。その 混合物を酢酸(5mL)で酸性とし、水層を追加の塩化メチレンで再度抽出した (200mLで2回)。合わせた抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、 蒸発させて固体を得た(2.89g)。その固体をエタノール(30mL)とと もに濾過し、減圧乾燥して、標題化合物を得た(2.0g)。 1H NMR(10%CD3OD/CDCl3、500MHz)δ2.65(s 、Me)、7.05(d、ArH)および7.65(d、ArH) 13C NMR(10%CD3OD/CDCl3、500MHz)δ191.3、 156.6、152.9、130.0、119.4、116.0、115.0お よび23.8ppm段階3:5−メチル−2−クロロ−チアゾロ[4,5−b]ピリジン 5−メチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロチアゾロ[4,5−b]ピリジ ン(2g、11mmol)を塩化スルフリル(6mL、24.88mmol)に 加え、得られた琥珀色液体を蒸発させ、塩化メチレン(50mL)と炭酸カリウ ム水溶液 (50mL)の間で分配を行った。水層を追加の塩化メチレンで再抽出し(50 mLで3回)、合わせた塩化メチレン層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、 蒸発させて泡状物を得た(2.7g)。その泡状物を5%酢酸エチル/塩化メチ レン(10mL)に溶かし、シリカゲルプラグ(10mL)を通して濾過した。 そのシリカゲルを5%酢酸エチル/塩化メチレン(150mL)で溶出し、蒸発 させて標題化合物を泡状物として得た(1.4g)。 1H NMR(CDCl3、500MHz)δ2.75(s、Me)、7.28 (d、ArH)および8.06(d、ArH)段階4:5−メチル−2−クロロ−チアゾロ[4,5−b]ピリジン N−オキ サイド 5−メチル−2−クロロ−チアゾロ[4,5−b]ピリジン(1.0g、5. 4mmol)の塩化メチレン(15mL)溶液に、m−クロロ過安息香酸(1. 87g、10.8mmol、約90%)を加えた。その混合物を室温で5時間撹 拌してから、塩化メチレン(30mL)と飽和炭酸ナトリウム水溶液(50mL )との間で分配を行った。水層を追加の塩化メチレンで再抽出し(20mLで6 回)、合わせた抽出液を硫酸マグネシウ ムで乾燥し、濾過し、蒸発させて泡状物を得た(1.2g)。ジエチルエーテル (20mL)を加えて、標題化合物を2つの塊の白色固体として得た(0.47 5g)。 1H NMR(CDCl3、500MHz)δ2.71(s、Me)、7.35 (d、ArH)および7.58(d、ArH)段階5:5−(アセトキシメチル)−2−クロロ−チアゾロ[4,5−b]ピリ ジン 5−メチル−2−クロロ−チアゾロ[4,5−b]ピリジン N−オキサイド(450mg、2.24mmol)を無水酢酸(5mL)に懸 濁させ、70℃の油浴で45分間加熱した。その溶液を蒸発させて、標題化合物 を固体として得た。 1H NMR(CDCl3、500MHz)δ2.16(s、OMe)、5.3 3(s、CH2OAc)、7.43(d、ArH)および8.17(d、ArH )段階6:5−アセトキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロチアゾロ[4 ,5−b]ピリジン 硫化水素カリウム(400mg、5.55mmol)のエタノール(5mL) 懸濁液に、5−(アセトキシメチル)−2−クロロ−チアゾロ[4,5−b]ピ リジン(500mg、 2.06mmol)を加えた。室温で70分後に、その混合物を酢酸エチル(2 0mL)と水(10mL)との間で分配し、2N塩酸でpHを7.9から4.0 に調節し、水層を追加の酢酸エチルで抽出した(20mLで3回)。合わせた酢 酸エチル層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し(40mLで1回)、硫酸マグ ネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、橙赤色泡状物を得た(550mg)。 その泡状物を塩化メチレン(約1mL)に溶かし、分取用シリカプレート(5× 1000ミクロン、20×20cm、Analtech)に充填した。そのプレートを5 %メタノール/塩化メチレンで展開し、生成物の帯を取り出し、5%メタノール /塩化メチレンで溶出し、蒸発させて標題化合物を得た(300mg)。 1H NMR(CDCl3、500MHz)δ2.16(s、OAc)、5.4 7(s、CH2OAc)、7.32(d、ArH)および7.80(d、ArH ) 13C NMR(CDCl3、500MHz)δ191.0、170.6、15 4.1、152.8、130.5、124.2、117.9、66.0および2 0.9ppm段階7:5−ヒドロキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロチアゾロ[4 ,5−b]ピリジン 5−アセトキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロチアゾロ[4,5− b]ピリジン(216mg、0.90mmol)を水(3mL)に懸濁させ、5 N水酸化ナトリウム(0.36mL、1.798mmol)で処理した。固体を 急速に溶解させ、10分後に2N塩酸(0.9mL、1.8mmol)を加えた 。その懸濁液を濾過し、回収した固体を水(3mL)で洗浄し、減圧下に終夜乾 燥後、標題化合物をオフホワイト固体として得た(169mg)。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ8.07(d、ArH)、7 .36(d、ArH)および4.54(s、CH2OH) 13C NMR(DMSO−d6、500MHz)δ191.4、160.7、 153.4、131.2、122.3、116.6および64.1ppm製造例22 1−(3−ヒドロキシプロピル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2. 2]オクタン トリフルオロメタンスルホネート 1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO;5.39g、 0.048mol)の無水アセトニトリル(100mL)溶液に、3−ブロモ− 1−プロパノール(5.56g、0.040mol)の無水アセトニトリル(2 0mL)溶液を5分間かけて滴下した。得られた溶液を室温で19時間攪拌した 。その混合物を減圧下に濃縮して透明油状物を得て、それを無水エーテルでトリ チュレーションした(50mLで3回)。油状残留物を減圧乾燥して、1−(3 − ヒドロキシプロピル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタ ンブロマイドを白色固体として得た(10.27g)。そのブロマイド塩をメタ ノール(100mL)に溶かし、固体のトリフルオロメタンスルホン酸銀(10 .25g、0.040mol)で処理した。直ちに、多量の黄色沈殿が生成した 。その混合物を、暗所にて室温で30分間攪拌してから、メタノールで洗浄した セライト層を通して濾過した。その濾過ケーキをメタノールで洗浄し、合わせた 濾液を減圧下に濃縮して油状物を得た。その油状物をエーテル(50mL)でト リチュレーションし、暗所で乾燥して、白色固体を得た(12.74g)。その ようにして得られた粗生成物を、イソプロパノール−エーテルから再結晶して、 所望のトリフレート塩を、白色結晶固体として得た(10.89g)。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ1.80(m、NCH22 CH2OH)、3.01(t、N(C2 CH23N)、3.21〜3.28(m 、NC2 CH2CH2OH+N(CH22 3N)、3.47(q、NCH2C H22 OH)および4.77(t、OH) 13C NMR(DMSO−d6、125.7MHz)δ 24.5、44.7、51.6、57.7および61.5製造例23 1−((N−メチル)カルバモイルメチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ [2.2.2]オクタン トリフルオロメタンスルホネート 1,4−[2.2.2]オクタン(2.64g、24mmol)をアセトニト リル(20mL)に溶かし、2−クロロ−(N−メチル)アセトアミド(2.6 4g、21mmol)で処理した。その混合物を1時間攪拌し、得られた懸濁液 を濾過した。回収固体をアセトニトリル(20mL)で洗浄し、減圧乾燥して、 1−((N−メチル)カルバモイルメチル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ [2.2.2]オクタン クロラ イドを、非常に吸湿性の白色固体として得た(4.0g、85%)。そのクロラ イド塩をメタノール(20mL)に溶かし、トリフルオロメタンスルホン酸銀( 4.68g、18.2mmol)で処理した。30分後、得られた黄色懸濁液を 濾過し、回収した固体をメタノール(20mL)で洗浄した。濾液を減圧下に濃 縮して、得られた油状物をイソプロパノール(25mL)からトリチュレーショ ンした。沈殿固体を濾取し、減圧乾燥して、標題化合物を白色固体として得た( 5.66g)。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ2.63および2.64(s 、NHC3 )、3.03および3.45(2つのm、N(CH2CH23N)、 3.90(s、C2 CONHCH3)および8.45(s、NCH3製造例24 1−シアノメチル−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン トリフルオロメタンスルホネート DABCO(1.345g、12mmol)のアセトニトリル(50mL)溶 液に、2分間かけてブロモアセトニトリル(0.7mL、10mmol)を滴下 した。その添加中に沈殿が生成した。その混合物を室温で30分間攪拌してから 、濾過した。その固体をアセトニトリルで洗浄し、減圧乾燥して、1−シアノメ チル−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイドを白 色固体として得た(2.302g、99%)。そのブロマイド塩の一部(0.9 28g、4mmol)をメタノール(40mL)に溶かし、その溶液をトリフル オロメタンスルホン酸銀(1.064g、4mmol)で処理した。直ちに沈殿 が生成した。その混合物を、暗所にて室温で4時間攪拌してから、メタノールで 洗浄したセライト充填層を通して濾過した。濾液を減圧下に蒸発させて白色固体 を得た。 その固体をイソプロパノールから再結晶して、1−シアノメチル−4−アザ−1 −アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン トリフルオロメタンスルホネート を白色フレークとして得た(1.164g)。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ3.09および3.39(2 つの広いs、N(C2 2 3N)および4.78(s、NCH2CN) 13C NMR(DMSO−d6、125.7MHz)δ44.5、50.3、 52.7および111.5製造例25〜40 1−置換−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンの塩 製造例21〜23の手順において適切なアルキル化剤(RX)に取り換えるこ とによって、以下の表に示した1−置換−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2 .2.2]オクタン トリフルオロメタンスルホネート(トリフレート)を製造 した。 製造例41 5−(イミダゾール−2−イル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチア ゾール 段階1:1−(イミダゾール−2−イル)−3−ニトロ−4−クロロベンゼン 酢酸アンモニウム(1.04g、13.5mmol)の酢酸(5mL)懸濁液 を攪拌しながら、それに4−クロロ−3−ニトロベンズアルデヒド(1g、5. 39mmol)を加えた。グリオキサール(0.77mL、6.74mmol、 40%水溶液)を1分間かけて加え、得られた黄色懸濁液を室温で30分間攪拌 した。得られた橙赤色溶液を90℃の油浴に入れ、その温度で7時間攪拌した。 その間、30分後には酢酸アンモニウム(0.5g、6.5mmol)およびグ リオキサール(0.4mL、3.5mmol、40%水溶液)を加えた。その混 合物を冷却して室温とし、減圧下に蒸発させ、残留油状物を塩化メチレン(50 mL)と炭酸カリウム水溶液(50mL)との間で分配した。水層を追加の塩化 メチレンで再抽出し(50mLで3回)、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで 乾燥し、濾過し、蒸発させて、暗色油状物を得た(1.08g)。その油状物を ジエチルエーテル(50mL)でトリチュレーションし、不溶物を濾過した。濾 液を蒸発させて油状物を得て、それを分取用シリカプレート(5×1000ミク ロン、analtech) に充填した。そのプレートを5%メタノール/塩化メチレンで展開・溶出し、蒸 発させて、標題化合物を黄色固体として得た(0.36g)。 1H NMR(10%CD3OD/CDCl3、500MHz)δ7.06(s 、2ImH)、7.50(d、H5)、7.97(dd、H6)および8.31 (d、H2) 13C NMR(10%CD3OD/CDCl3、500MHz)δ121.8、 123.9、126.1、129.4、130.1、132.3、143.4お よび148.0段階2:5−(イミダゾール−2−イル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベ ンゾチアゾール ポリスルフィド溶液(硫化ナトリウム・9水和物(1.44g、6mmol) およびイオウ(0.45g、14mmol)を水(8mL)に加えたもの)に1 −(イミダゾール−2−イル)−3−ニトロ−4−クロロベンゼン(0.5g、 2mmol)を加え、得られた溶液を100℃の油浴で18時間加熱した。その 混合物を50℃の油浴に入れ、二硫化炭素(1mL、16.6mmol)で処理 した。2時間後、その混合物を冷却して室温とし、イオウを濾去し、濾液を蒸発 させて約3mLと し、それをアンバークロム(Amberchrom)161樹脂カラム(8mL)に充填し た。そのカラムを水(10mL)で洗浄し、10%アセトニトリル/水(25m L)で溶出した。溶出液を蒸発させ、分取用逆相プレート(4×1000ミクロ ン、analtech)に充填した。そのプレートを20%アセトニトリル/水で展開・ 溶出し、蒸発させて、標題化合物を固体として得た(0.07g)。 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ7.09(s、21mH)、 7.53(d、H7)、7.62(dd、H6)および7.82(d、H4) 13C NMR(DMSO−d6、500MHz)δ111.6、119.1、 120.5、128.7、134.2、146.1および187.9実施例1 (1R,5S,6S)−2−{5−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1,4− ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクト−1−イルメチル]ベンゾチア ゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカ ルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド/トリフルオロメタン スルホネート 段階1:(1R,5S,6S)−2−[5−(ヒドロキシメチル)ベンゾチアゾ ール−2−イルチオ]−6−[(1R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル] −1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル 粉末水酸化リチウム・1水和物(0.218g、5.2mmol)および5− ヒドロキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール(0.8 68g、4.4mmol) を無水テトラヒドロフラン(60mL)中に懸濁した。その混合物に数分間音波 処理を施し、次に室温で約3分間攪拌した。固体の(1R,5R,6S)−2− (トリフルオロメチルスルホニル)オキシ−6−[(1R)−(トリエチルシリ ルオキシ)エチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニ トロベンジル(2.435g、4mmol)を加えた。得られた混合物を室温で 45分間攪拌し、次に酢酸エチル(400mL)で希釈し、水(200mLで2 回)およびブライン(200mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過 し、減圧下に蒸発させて、オフホワイト色の固体を得た(2.58g)。その粗 生成物を塩化メチレンに溶かしたものをフラッシュシリカゲルのカラム(乾燥状 態で250mL)塩化メチレン下に充填、4×20.5mL)に充填した。その カラムを塩化メチレン:酢酸エチル=8:1で溶出し、2.5〜3分ごとに12 5mLずつの分画を回収した。6〜12番目の分画を合わせ、減圧下に蒸発させ て、白色固体として標題化合物を得た(2.242g)。 融点158〜161℃(微量加熱台) IR(KBr)2957、2876、1781、1711、 1607、1560、1523、1458、1417、1380、1340、1 278、1206、1147、1055、986、844、801、738およ び688cm-1 UV(ジオキサン)λmax334.5(ε21,700)、269.0nm( ε17,300) 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ0.53(q、CH32 S i)、0.88(t、C3 CH2Si)、1.04(d、1−CH3)、1.1 1(d、C3 CHOSi)、3.56(t、H−6)、3.77(dq、H− 1)、4.23(m、CH3OSi)、4.37(dd、H−5)、4.6 4(d、C2 OH)、5.36(t、CH2)、5.38および5.49( 2つのd、C2 64NO2)、7.43(d、ArH−6’)、7.72およ び8.19(2つのd、C64NO2)、7.93(s、ArH−4’)ならび に8.02(d、ArH−7’) 13C NMR(DMSO−d6、125.7MHz)δ4.3、6.6、15 .8、21.6、42.6、54.5、61.0、62.5、64.5、65. 4、119.9、121.6、123.3、124.6、128.30、 128.34、134.2、141.0、141.9、143.2、147.0 、152.9、159.5、159.9および174.7段階2:(1R,5S,6S)−2−[5−(メタンスルホニルオキシメチル) ベンゾチアゾール−2−イルチオ]−6−[(1R)−(トリエチルシリルオキ シ)エチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベ ンジル (1R,5S,6S)−2−[5−(ヒドロキシメチル)ベンゾチアゾール− 2−イルチオ]−6−[(1R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]−1− メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル(1.104 g、1.68mmol)の無水塩化メチレン(16.8mL)溶液を−55℃( 浴温度)に冷却し、窒素雰囲気下に攪拌した。トリエチルアミン(0.328m L、2.35mmol)を加え、次にメタンスルホニルクロライド(0.156 mL、2.01mmol)を滴下した。得られた溶液をその冷却下に90分間攪 拌し、その間、浴温度は−35℃まで上昇した。その溶液を酢酸エチル:ジエチ ルエーテル=1:1(150mL)で希釈し、水(75mL)、飽和塩化アンモ ニウム水溶液(75 mL)、5%重炭酸ナトリウム水溶液(75mL)およびブライン(75mL) で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下に除去して、標 題化合物を透明油状物として得た(1.29g)。 1H NMR(CDCl3、500MHz)δ0.60(q、CH32 Si) 、0.94(t、C3 CH2Si)、1.12(d、1−CH3)、1.23( d、C3 CHOSi)、3.01(s、OSO2CH3)、3.32(dd、H −6)、3.93(dq、H−1)、4.30(p、CH3OSi)、4. 43(dd、H−5)、5.30および5.49(2つのd、C2 64NO2 )、5.38(s、CH2OSO2)、7.47(dd、ArH−6’)、7.6 6および8.21(2つのd、C64NO2)、7.87(s、ArH−7’) ならびに8.03(s、ArH−4’)段階3:(1R,5S,6S)−2−[5−(ヨードメチル)ベンゾチアゾール −2−イルチオ]−6−[(1R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]−1 −メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル (1R,5S,6S)−2−[5−(メタンスルホニルオキシメチル)ベンゾ チアゾール−2−イルチオ]−6−[(1R)−(トリエチルシリルオキシ)エ チル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル (1.29g、1.68mmol)のアセトン(17mL)溶液を氷浴で冷却し 、ヨウ化ナトリウム(0.756g、5.04mmol)で処理した。その混合 物を、0〜5℃で暗所にて30分間攪拌し、次に室温でさらに30分間攪拌した 。その混合物を酢酸エチル:ジエチルエーテル=1:1(150mL)で希釈し 、水(75mL)、5%チオ硫酸ナトリウム水溶液(75mL)、水(75mL )およびブライン(75mL)で洗浄した。有機溶液を硫酸マグネシウムで乾燥 し、濾過し、減圧下に蒸発させて、黄色泡状物を得た。その泡状物をベンゼン( 15mL)から凍結乾燥して、淡黄色の非晶質固体として標題化合物を得た(1 .18g)。 IR(KBr)2957、2875、1782、1718、1522、134 0、1322、1277、1210、1144、985、738cm-1 1H NMR(CDCl3、500MHz)δ0.60(q、 CH32 Si)、0.94(t、C3 CH2Si)、1.12(d、1−CH3 )、1.23(d、C3 CHOSi)、3.31(dd、H−6)、3.89 (dq、H−1)、4.29(p、CH3OSi)、4.41(dd、H− 5)、4.60(s、CH2I)、5.30および5.49(2つのd、C2 64NO2)、7.44(dd、ArH−6’)、7.65および8.21(2 つのd、C64NO2)、7.75(d、ArH−7’)ならびに7.98(d 、ArH−4’) 13C NMR(CDCl3、125.7MHz)δ4.8、4.9、6.7、 16.3、22.4、43.1、55.6、61.4、65.3、65.7、1 221.6、122.4、123.7、126.5、128.2、128.6、 135.7、138.3、142.3、142.5、153.4、160.0、 161.3および174.0段階4:(1R,5S,6S)−2−{5−[4−(2−ヒドロキシエチル)− 1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチルメチル]ベンゾチア ゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル ]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル ビ ス(トリフルオロメタンスルホネート) (1R,5S,6S)−2−[5−(ヨードメチル)ベンゾチアゾール−2− イルチオ]−6−[(1R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]−1−メチ ルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル(191mg、0 .25mmol)および1−(2−ヒドロキシエチル)−4−アザ−1−アゾニ アビシクロ[2.2.2]オクタン トリフルオロメタンスルホネート(77m g、0.25mmol)を無水アセトニトリル(5.0mL)に溶かした。ほと んどすぐに、溶液から白色固体が沈殿した。その混合物を暗所で攪拌し、1分間 かけて0.986Mトリフルオロメタンスルホン酸銀のアセトニトリル溶液(0 .25mL、0.25mmol)を滴下した。得られた混合物を暗所にて室温で 40分間攪拌し、アセトニトリルで洗浄したセライト充填層を通して濾過した。 濾液を減圧 下に蒸発させた。残留物をエーテルでトリチュレーションし、減圧乾燥して、実 質的に純粋な標題化合物を淡黄色粉末として得た(275mg)。 IR(KBr)2959、1784、1718、1523、1340、127 4、1166、1032、852、739、641および519cm-1 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ0.55(q、CH32 S i)、0.89(t、C3 CH2Si)、1.09(d、1−CH3)、1.1 3(d、C3 CHOSi)、3.56(m、NC2 CH2OH)、3.64( t、H−6)、3.79(dq、H−1)、3.87(m、N(C2 2 3 N+NCH22 OH)、4.26(dq、CH3OSi)、4.41(d d、H−5)、4.92(s、ArCH2N)、5.38および5.47(2つ のd、C2 64NO2)、5.44(NCH2CH2)、7.57(d、A rH−6’)、7.70および8.18(2つのd、C64NO2)、8.16 (s、ArH−4’)ならびに8.28(d、ArH−7’)段階5:(1R,5S,6S)−2−{5−[4−(2−ヒドロキシエチル)− 1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクト−1−イルメチル]ベンゾチ アゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチル カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド/トリフルオロメタ ンスルホネート (1R,5S,6S)−2−{5−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1,4 −ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチルメチル]ベンゾチアゾール −2−イルチオ}−6−[1(R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]−1 −メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル ビス(ト リフルオロメタンスルホネート)(270mg、0.247mmol)のテトラ ヒドロフラン−水=2:1(7.5mL)溶液のpHを1Mトリフルオロメタン スルホン酸水溶液(0.090mL)によって2.3とした。得られた溶液を室 温で35分間攪拌し、トリエチルシリル保護基の脱離を行った。その反応混合物 を1M重炭酸ナトリウム水溶液(0.10mL)によって中和し、次にその混合 物にn−ブタノール(5.0mL)、酢酸エチル(2.5mL)、pH7の 1Mリン酸緩衝液(1.4mL)、水(6.3mL)および10%パラジウム炭 素(60mg)を加えた。得られた混合物を水素雰囲気下に90分間攪拌して、 p−ニトロベンジル保護基の還元的開裂を行った。その反応混合物の下層である 水相を分液し、テトラヒドロフラン/水で洗浄したセライト層を通して濾過した 。その反応混合物の有機層を水で抽出し(5mLで2回)、その抽出液を用いて 前記濾過層を洗浄した。合わせた水系抽出液をエーテル:酢酸エチル=1:1で 洗浄し(20mLで2回)、減圧下に濃縮して容量を12.7mLとした。その 水溶液を20%塩化ナトリウム水溶液(5mL)で希釈してから、トソハアス( TosoHaas)アンバークロムCG−161樹脂(1×11cm、約10mL)に充 填した。そのカラムを20%塩化ナトリウム水(5mL)、次に水(8.5mL の分画を6つ)および最後に40%アセトニトリル水溶液(8.5mLの分画を 3つ)で溶出した。第2のアセトニトリル水溶液分画を水で希釈し、減圧下に濃 縮して容量を7.7mLとし、凍結乾燥して、非晶質の白色固体として標題化合 物を得た(99mg)。その生成物は、元素分析により、クロライド塩とトリフ ルオロメタンスルホン酸塩の混合物であることが明らかになった。 IR(KBr)2969、1762、1602、1386、1252、115 3、1110、1030、852および640cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax307nm(ε12, 370) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.05(d、1−CH3)、1.2 1(d、C3 CHOH)、3.46(dq、H−1)、3.51(dd、H− 6)、3.70(m、NC2 CH2OH)、4.06(m、N(C2 2 3 N+NCH22 OH)、4.20(p、CH3OH)、4.29(dd、 H−5)、4.91(s、ArCH2N)、7.48(dd、ArH−6’)、 7.87(d、ArH−4’)ならびに7.99(d、ArH−7’)実施例2 (1R,5S,6S)−2−{5−[4−(3−ヒドロキシプロピル)−1,4 −ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチルメチル]ベンゾチアゾール −2−イルチオ}−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペ ン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド 段階1:(1R,5S,6S)−2−{5−[4−(3−ヒドロキシプロピル) −1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチルメチル]ベンゾチ アゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−(トリエチルシリルオキシ)エチ ル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル ビス(トリフルオロメタンスルホネート) 実施例1の段階4の手順において、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−アザ −1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン トリフルオロメタンスルホネ ートに代えて1−(3−ヒドロキシプロピル)−4−アザ−1−アゾニアビシク ロ[2.2.2]オクタン トリフルオロメタンスルホネートを用いることによ って、標題化合物を得た。段階2:(1R,5S,6S)−2−{5−[4−(3−ヒドロキシプロピル) −1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチルメチル]ベンゾチ アゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチル カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド/トリフルオロメタ ンスルホネート 実施例1の段階5において、(1R,5S,6S)−2− {5−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2 .2]−1−オクチルメチル]ベンゾチアゾール−2−イルチオ}−6−[1( R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]−1−メチルカルバペン−2−エム −3−カルボン酸p−ニトロベンジル ビス(トリフルオロメタンスルホネート )に代えて(1R,5S,6S)−2−{5−[4−(3−ヒドロキシプロピル )−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチルメチル]ベンゾ チアゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−(トリエチルシリルオキシ)エ チル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル ビス(トリフルオロメタンスルホネート)を用いることによって粗生成物を得 て、それを改良法によって精製した。標題化合物は、バイオラッド(Bio-Rad) マクロ−プレプ(Macro-Prep)CM樹脂でのイオン交換クロマトグラフィーと、 それに続くトソハアス・アンバークロムCG−161樹脂での脱塩によって、ク ロライド塩として得た。それは以下のような方法で行った。前記粗生成物の水溶 液(約100mgを9.5mLに溶かしたもの)をマクロ−プレプCM樹脂(1 3mL)に充填し、そのカラムを水(13mLの分画を5つ)と 次に5%塩化ナトリウム水溶液(6.5mLの分画を5個)で溶出した。塩化ナ トリウムの2〜4番目の分画を氷冷してから、アンバークロムCG−161樹脂 (10.5mL)のカラムに充填した。そのカラムを氷冷水(10mL分画を5 つ)と次に氷冷20%イソプロパノール水溶液(10mL分画を3つ)で溶出し た。イソプロパノール水溶液の2および3番目の分画を合わせ、減圧下に濃縮し て容量を11.8mLとし、凍結乾燥して、標題化合物を白色非晶質固体として 得た(77mg)。 IR(KBr)3022、2968、1762、1603、1420、138 8、1252、1148、1108、1055、994、852および766c m-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax317nm(ε12, 350) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.03(d、1−CH3)、1.2 0(d、C3 CHOH)、2.02(m、NCH22 CH2OH)、3.44 (dq、H−1)、3.49(dd、H−6)、3.64(m、NC2 CH2C H2OH)、3.66(t、NCH2CH22 OH)、3.98および4.05 (2つのm、N(C2 2 3N) 、4.18(p、CH3OH)、4.25(dd、H−5)、4.75(s 、HOD)、4.92(s、ArCH2N)、7.47(d、ArH−6’)、 7.84(s、ArH−4’)ならびに7.97(d、ArH−7’)実施例3〜19 実施例1および2の手順を適切に変えることによって、以下の表に示した化合 物A1、LiSHet*およびQ*を反応させて、式Ia(Hetは以下の表に定 義された通りである)の化合物を製造した。 a)最終生成物は、トソハアスのアンバークロム(登録商標)CG−161樹 脂での精製後に、クロライド塩とトリフルオロメタンスルホン酸塩の混合物(X =ClとTfOの混合物)として得られた。 b)最終生成物は、バイオラッドのマクロープレプCM樹脂でのイオン交換ク ロマトグラフィーとそれに続くトソハアスのアンバークロム(登録商標)CG− 161樹脂での脱塩(詳細 については実施例2の段階2参照)によってクロライド塩(X=Cl)として得 られた。 c)TES水酸基保護基を除く段階で、トリフルオロメタンスルホン酸に代え て塩酸を用いた。 d)最終生成物は、アンバークロム(登録商標)CG−161樹脂でのクロマ トグラフィーによって精製し、さらに、トソハアスのアンバークロム(登録商標 )CG−1000sd樹脂のカラムでのMPLCによって精製して、最終生成物 をクロライド塩として得た(X=Cl)。 実施例3の最終生成物((1R,5S,6S)−2−{5−[4−n−プロピ ル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチルメチル]ベンゾ チアゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチ ルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド/トリフルオロメ タンスルホネート)についてのデータ IR(KBr)2972、1762、1603、1412、1386、125 4、1156、1106、1031、994、852および640cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax 307nm(ε12,300) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.94(t、NCH2CH2CH3) 、1.05(d、1−CH3)、1.21(d、CH3CHOH)、1.78(m 、NCH2CH2CH3)、3.46(m、H−1+NCH2CH2CH3)、3.5 2(dd、H−6)、3.94および4.01(2つのm、N(CH2CH23 N)、4.20(p、CH3CHOH)、4.29(dd、H−5)、4.75 (s、HOD)、4.92(s、ArCH2N)、7.47(d、ArH−6’ )、7.87(s、ArH−4’)ならびに7.99(d、ArH−7’) 実施例4の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(5−((4−カルバ モイルメチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)メ チル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]−6−[1(R)−ヒドロキシエチ ル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド/ トリフルオロメタンスルホネート)についてのデータ IR(KBr)3390(br)、1762、1697、1601、1385 、1252、1148、994および 845cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax305nm(ε12, 230) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.09(d、1−CH3)、1.2 3(d、CH3CHOH)、3.50(dq、H−1)、3.54(dd、H− 6)、4.08および4.24(2つのt、N(CH2CH23N)、4.24 (m、CH3CHOH)、4.33(dd、H−5)、4.38(s、NCH2C ONH2)、4.93(s、ArCH2N)、7.51(dd、ArH−6’)、 7.93(s、ArH−4’)ならびに8.03(d、ArH−7’) 実施例5の最終生成物((1R,5S,6S)−2−{5−[(4−{N−メ チルカルバモイルメチル}−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1− オクチル)メチル)]ベンゾチアゾール−2−イルチオ]−6−[1(R)−ヒ ドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド/トリフルオロメタンスルホネート)についてのデータ IR(KBr)3023、2971、1762、1679、 1603、1420、1386、1253、1157、1031、866、64 0cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax306nm(ε12, 420) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.07(d、1−CH3)、1.2 2(d、CH3CHOH)、2.74(s、NCH3)、3.48(dq、H−1 )、3.53(dd、H−6)、4.06(m、N(CH2CH23N)、4. 20(m、N(CH2CH23N+CH3CHOH)、4.29(s、NCH2C ON)、4.31(dd、H−5)、4.92(s、ArCH2N)、7.49 (dd、ArH−6’)、7.91(d、ArH−4’)ならびに8.01(d 、ArH−7’) 実施例6の最終生成物((1R,5S,6S)−2−{5−[(4−{N,N −ジメチルカルバモイルメチル}−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2] −1−オクチル)メチル)]ベンゾチアゾール−2−イルチオ]−6−[1(R )−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレ ート クロライド/トリフルオロメタンスルホネート) についてのデータ IR(KBr)2969、1762、1656、1605、1420、138 6、1255、1160、1117、1031、867、640cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax306nm(ε12, 140) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.05(d、1−CH3)、1.2 1(d、CH3CHOH)、2.90(s、NCH3)、2.94(s、NCH3 )、3.47(dq、H−1)、3.52(dd、H−6)、4.07および4 .25(2つのbrt、N(CH2CH23N)、4.21(p、CH3CHOH )、4.30(dd、H−5)、4.61(s、NCH2CON)、4.75( s、HOD)、4.91(s、ArCH2N)、7.48(dd、ArH−6’ )、7.88(d、ArH−4’)ならびに7.99(d、ArH−7’) 実施例7の最終生成物((1R,5S,6S)−2−{5−[(4−{N−フ ェニルカルバモイルメチル}−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1 −オクチル)メチル)]ベンゾチアゾール−2−イルチオ]−6−[1(R)− ヒドロキ シエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロラ イド/トリフルオロメタンスルホネート)についてのデータ IR(KBr)3020、2971、1762、1686、1600、156 0、1448、1421、1385、1252、1148、993、869、7 63および694cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax306nm(ε12, 250) 1H NMR(20%CD3CN/D2O、500MHz)δ1.24(d、1 −CH3)、1.36(d、CH3CHOH)、3.64(dd、H−6)、3. 68(dq、H−1)、4.19および4.39(2つのm、(CH2CH23 N)、4.35(p、CH3CHOH)、4.49(dd、H−5)、4.61 (s、NCH2CON)、4.74(s、HOD)、5.06(s、ArCH2N )、7.40(m、PhH−4)、7.56(t、PhH−3+PhH−5)、 7.60(s、PhH−2+PhH−6)、7.69(d、ArH−6’)、8 .16(s、ArH−4’)ならびに8.24(d、ArH−7’) 実施例8の最終生成物((1R,5S,6S)−2−{5−[(4−フェナシ ル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)メチル)]ベ ンゾチアゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1− メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド)についての データ IR(KBr)2970、1762、1696、1597、1229、112 8、1016、1000、866、762、688および658cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax305nm(ε12, 930) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.09(d、1−CH3)、1.2 3(d、CH3CHOH)、3.51(dq、H−1)、3.54(dd、H− 6)、4.15(m、N(CH2CH23N)、4.22(p、CH3CHOH) 、4.33(m、N(CH2CH23N+H−5)、4.75(s、HOD)、 4.97(s、ArCH2N)、7.54(d、ArH−6’)、7.56(t 、PhH−3+PhH−5)、7.74(t、PhH−4)、7.92(s、P hH− 2+PhH−6)、7.96(d、ArH−4’)ならびに8.06(d、Ar H−7’) 実施例9の最終生成物((1R,5S,6S)−2−{6−[(4−カルバモ イルメチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)メチ ル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]−6−[1(R)−ヒドロキシエチル ]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド/ト リフルオロメタンスルホネート)についてのデータ IR(KBr)1758、1697、1599、1444、1414、138 5、1254、1149、1068、1030、1000、842、764およ び641cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax305nm(ε14, 270)および296nm(ε14,490) 1H NMR(0.8%TFAのD2O溶液、500MHz)δ1.03(d、 1−CH3)、1.18(d、CH3CHOH)、3.52(dd、H−6)、3 .68(dq、H−1)、4.05および4.22(2つのbrt、N(CH2 CH23N)、4.30(brd、H−5)、4.36(s、NC H2CONH2)、4.92(s、ArCH2N)、7.65(d、ArH−5’ )、8.07(d、ArH−4’)ならびに8.16(s、ArH−7’) 実施例10の最終生成物((1R,5S,6S)−2−{7−[(4−カルバ モイルメチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)メ チル]ベンゾチアゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−ヒドロキシエチル ]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド/ト リフルオロメタンスルホネート)についてのデータ IR(KBr)1759、1698、1602、1458、1387、127 1、1151および640cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax310nm(ε12, 460) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.07(d、1−CH3)、1.2 2(d、CH3CHOH)、3.51(m、H−1)、3.52(dd、H−6 )、4.12(brt、N(CH2CH23N)、4.23(m、N(CH2CH23N+CH3CHOH+NCH2CONH2)、4.38(dd、H−5)、4 .98および5.03(2つのd、ArCH2 N)、7.56(d、ArH−6’)、7.61(t、ArH−5’)ならび に7.85(d、ArH−4’) 13C NMR(D2O、125.7MHz)δ15.5、19.9、42.5 、51.1、52.1、56.0、59.9、62.2、64.7、68.4、 115.0、118.8、124.5、127.8、128.7、131.0、 139.1、140.2、153.5、165.2、166.4、166.9お よび176.9 実施例11の最終生成物((1R,5S,6S)−2−{4−[(4−カルバ モイルメチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)メ チル]−6−クロロベンゾチアゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−ヒド ロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート ク ロライド/トリフルオロメタンスルホネート)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax320nm(ε11, 934) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.16(d)、1.26(d)、3 .46(dq)、3.60(dd)、 4.10(brt)、4.30(brm)、4.38(brm)、5.09(s )、7.64(s)、8.10(s) 実施例12の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[4−((4−(2− ヒドロキシエチル)−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチ ル)メチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]−6−[1(R)−ヒドロキ シエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレートクロライ ド/トリフルオロメタンスルホネート)についてのデータ IR(KBr)3422(br)、1758、1602、1450、1389 、1279cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax312nm(ε12, 700) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.13(d、J=7.3Hz、1− CH3)、1.24(d、J=6.2Hz、CH3CHOH)、3.45(dq、 J=7.3、9.6Hz、H−1)、3.56(dd、J=3.0、5.3Hz 、H−6)、3.70(t、J=4.3Hz、CH2OH)、4.00〜4.1 0(m、N(CH2CH23N)、4.23(p、J =6Hz、CH3CHOH)、4.35(dd、J=2.8、9.8Hz、H− 5)、5.08(s、ArCH2)、7.47(t、J=8Hz、ArH−6’ )、7.58(d、J=8Hz、ArH−5’)、8.02(d、J=8Hz) ArH−7’) 実施例13の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((4−カル バモイルメチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル) メチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]−6−[(1R)−ヒドロキシエ チル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレートクロライド/ トリフルオロメタンスルホネート)についてのデータ UV(水)λmax312nm(ε12,640) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.14(d、1−CH3)、1.2 5(d、CH3CH2OH)、3.46(dq、H−1)、3.58(dd、H− 6)、4.05および4.20(2つのs、N(CH2CH23N)、4.21 (p、CH3CHOH)、4.36(s、NCH2CONH2)、4.36(dd 、H−5)、5.11(s、ArCH2N)、 7.49(dd、ArH)、7.64(d、ArH)および8.06(s、Ar H) 実施例14の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((4−カル バモイルメチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル) メチル)−6−ブロモベンゾチアゾール−2−イル)チオ]−6−[(1R)− ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド/トリフルオロメタンスルホネート)についてのデータ UV(pH7の0.1M MOPS)λmax322nm(ε13700) 1H NMR(D2O、500MHz)δ8.14(s、ArH)、7.72( s、ArH)、5.04(dd、ArCH2N)、4.38(dd、H−5)、 4.36(s、NCH2CONH2)、4.26(5重線、CH3CHOH)、4 .21および4.05(brm、DABCO)、3.60(dd、H−6)、3 .48(dq、H−1)、1.26(d、CH3CH2OH)、1.16(d、1 −CH3) 実施例15の最終生成物((1R,5S,6S)−2− [(4−((4−(N,N−ジメチルカルバモイル)メチル−1,4−ジアゾニ アビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)メチル)ベンゾチアゾール−2−イ ル)チオ]−6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2 −エム−3−カルボキシレート クロライド/トリフルオロメタンスルホネート )についてのデータ UV(水)λmax311nm(ε11,400) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.14(d、1−CH3)、1.2 5(d、CH3CHOH)、2.90および2.94(2つのs、NMe2)、3 .45(dq、H−1)、3.58(dd、H−6)、4.05および4.22 (2つのm、N(CH2CH23N)、4.25(p、CH3CHOH)、4.3 6(dd、H−5)、4.60(s、NCH2CONH2)、5.11(s、Ar CH2N)、7.49(dd、ArH)、7.60(d、ArH)ならびに8. 07(s、ArH) 実施例16の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[4−((4−プロピ ル−(1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)メチル)ベ ンゾチアゾール−2−イル) チオ]−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エ ム−3−カルボキシレート クロライド/トリフルオロメタンスルホネート)に ついてのデータ IR(KBr)3422(br)、1758、1602、1388cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax312nm(ε12, 400) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.94(t、J=7.3Hz、CH2 CH2CH3)、1.12(d)J=7.1Hz、1−CH3)、1.24(d、 J=6.5Hz)CH3CHOH)、1.77(tq、J=4.6、7.3、C H2CH2CH3)、3.45(dq、J=7.1、10.0Hz、H−1)、3 .46(t、J=4.6Hz、CH2CH2CH3)、3.56(dd、J=3. 1、5.8Hz、H−6)、3.90および4.01(いずれもt(br)、J =8Hz、N(CH2CH23N)、4.23(p、J=6Hz、CH3CHOH )、4.35(dd、J=3.1、10.0Hz、H−5)、5.07(s、A rCH2)、7.47(t、J=8Hz、ArH−6’)、7.57(d、 J=8Hz、ArH−5’)、8.01(d、J=8Hz、ArH−7’) 13C NMR(D2O、125.7MHz)δ9.5、15.3、15.4、 20.0、43.0、51.0、51.2、51.2、55.9、59.9、6 4.8、65.0、66.5、117.5、125.2、128.6、131. 6、137.0、141.0、153.0、166.2、169.3、177. 1 実施例17の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((4−カル バモイルメチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル) メチル)−5−クロロベンゾチアゾール−2−イル)チオ}−6−[1(R)− ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS)λmax322nm(ε=13300 ) 1H NMR(D2O、500MHz)δ8.06(d、ArH)、7.60( d、ArH)、5.30(dd、ArCH2N)、4.38(dd、H−5)、 4.36(s、NC H2CONH2)、4.26(5重線、CH3CHOH)、4.19(brm、D ABCO)、3.62(dd、H−6)、3.47(dq、H−1)、1.26 (d、CH3CHOH)、1.16(d、1−CH3) 実施例18の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((4−(N −メチル)カルバモイル)メチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2] −1−オクチル)メチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]−6−[(1R )−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレ ート クロライド/トリフルオロメタンスルホネート)についてのデータ UV(水)λmax311nm(ε11,714) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.15(d、1−CH3)、1.2 6(d、CH3CHOH)、2.73(s、NHCH3)、3.46(dq、H− 1)、3.59(dd、H−6)、4.05および4.16(2つのm、(CH2 CH23N)、4.25(p、CH3CHOH)、4.28(s、NCH2CO NH2)、4.36(dd、H−5)、5.13(s、ArCH2N)、7.50 (dd、ArH)、 7.61(d、ArH)および8.09(s、ArH) 実施例19の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((4−カル バモイルメチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル) メチル)チアゾロ[4,5−b]−2−ピリジル)チオ]−6−[(1R)−ヒ ドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド)についてのデータ UV(水)λmax319nm(ε18,320) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.11(d、1−CH3)、1.2 4(d、CH3CHOH)、3.59(dd、H−6)、3.62(dq、H− 1)、4.21および4.24(2つのs、N(CH2CH23N)、4.39 (s、NCH2CONH2)、4.40(dd、H−5)、4.95(ABq、A rCH2N)、7.60(d、ArH)および8.45(d、ArH)実施例20 (1R,5S,6S)−2−{5−[(3−メチルイミダゾリウム−1−イル) メチル]ベンゾチアゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−ヒドロキシエチ ル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート 段階1:(1R,5S,6S)−2−{5−[(3−メチルイミダゾリウム−1 −イル)メチル]ベンゾチアゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−(トリ エチルシリルオキシ)エチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボ ン酸p−ニトロベンジル トリフルオロメタンスルホネート (1R,5S,6S)−2−[5−(ヒドロキシメチル)ベンゾチアゾール− 2−イルチオ]−6−[(1R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]−1− メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル(196mg )0.299mmol)の無水塩化メチレン(14.9mL)溶液を、1−メチ ルイミダゾール(0.072mL、0.903mmol)で処理してから、ドラ イアイス−アセトン浴で冷却し、窒素雰囲気下に攪拌した。30秒間かけてトリ フルオルメタンスルホン酸無水物(0.060mL、0.357mL)を滴下し た。冷却浴を外し、その混合物を室温で30分間攪拌した。得られた溶液を塩化 メチレン(75mL)で希釈し、0.2N塩酸(25mL)、5%重炭酸ナトリ ウム水溶液(25mL)およびブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム で乾燥し、濾過し、減圧下に蒸発させて、粗な(1R, 5S,6S)−2−{5−[(3−メチルイミダゾリウム−1−イル)メチル] ベンゾチアゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−(トリエチルシリルオキ シ)エチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベ ンジル トリフルオロメタンスルホネートを白色泡状物として得た(250mg )。1H NMR(CDCl3、500MHz)δ0.61(q、CH32 Si )、0.95(t、C3 CH2Si)、 1.13(d、1−CH3)、1.23(d、C3 CHOSi)、3.34(d d、H−6)、3.92(dq、H−1)、4.03(s、NCH3)、4.3 1(dq、CH3OSi)、4.46(dd、H−5)、5.30および5 .48(2つのd、C2 64NO2)、5.62(s、ArCH2N)、7. 19(m、ImH−4”およびImH−5”)、7.53(dd、ArH−6’ )、7.64および8.19(2つのm、C64NO2)、7.89(d、Ar H−7’)、7.93(d、ArH−4’)ならびに9.91(s、ImH−2 ”)段階2:(1R,5S,6S)−2−{5−[(3−メチルイミダゾリウム−1 −イル)メチル]ベンゾチアゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−ヒドロ キシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3− カルボキシレート (1R,5S,6S)−2−{5−[(3−メチルイミダゾリウム−1−イル )メチル]ベンゾチアゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−(トリエチル シリルオキシ)エチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p −ニトロベンジル トリフルオロメタンスルホネート(250mg)0.287 mmol)のテトラヒドロフラン(6.0mL)および水(2.9mL)溶液を 氷浴で冷却して攪拌しながら、1N塩酸(0.165mL、0.6当量)を加え てpHを2.3に調節した。得られた溶液を0〜5℃で2時間攪拌して、トリエ チルシリル保護基の脱離を行った。その溶液を重炭酸ナトリウム(13.9mg 、0.165mmol)の水溶液(水0.2mL)で中和し、次にそれを、n− ブタノール(5.8mL)、酢酸エチル(2.9mL)、pH7の1Mリン酸緩 衝液(1.5mL)、水(7.3mL)および10%パラジウム−炭素(120 mg)の混合物に加えた。得られた混合物を水 素雰囲気下に80分間攪拌し、次にセライト層を通して濾過して触媒を除去し、 その層を水(10mL)で洗浄した。濾液層を分液し、有機層を水(5mL)で 抽出した。合わせた水溶液を塩化メチレン(15mL)およびジエチルエーテル( 15mL)で洗浄し、減圧下に濃縮して、容量を9.5mLとし、それをトソハ アスのアンバークロムCG−161樹脂(27mL、1.7×12cm)に充填 した。そのカラムを水(27mLの分画を5つ)と、次に40%アセトニトリル /水(27mL分画を3つ)で溶出した。分画7を水(5mL)で希釈し、減圧 下に濃縮して容量を11.3mLとし、ゲルマン(Gelman)0.45ミクロンC Rアクロディスク(acrodisc)を通して濾過し、凍結乾燥して、かすかに黄色の 非晶質固体として標題化合物を得た(97mg)。 IR(KBr)1762、1603、1388、1280、1166、992 および752cm-1 UV(H2O)λmax319nm(ε13,290) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.96(d、1−CH3)、1.1 9(d、C3 CHOH)、3.33(dq、H−1)、3.45(dd、H− 6)、3.85(s、N CH3)、4.19(p、CH3OH)、4.21(dd、H−5)、5.4 8(s、ArCH2N)、7.37(dd、ArH−6’)、7.42および7 .48(2つのt、ImH−4”およびImH−5”)、7.75(d、ArH −4’)、7.82(d、ArH−7’)ならびに8.82(s、ImH−2” ) 13C NMR(D2O、125.7MHz)δ15.5、19.9、35.7 、42.4、52.5、55.8、59.6、64.7、80.5、121.2 、122.2、122.3、122.6、123.9、125.6、130.4 、132.6、136.3、138.5、152.4、167.0および176 .9実施例21 (1R,5S,6S)−2−[4−((N−メチルイミダゾリウム)メチル)チ アゾロ[5,4−b]ピリジニル−2−チオ]−6−[(1R)−ヒドロキシエ チル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート 段階1:(1R,5S,6S)−2−[4−(ヒドロキシメチル)チアゾロ[5 ,4−b]ピリジニル−2−チオ]−6−[(1R)−((トリエチル)シリル )オキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニト ロベンジル 2−チオ−(5−(トリメチルシリルオキシメチル)チアゾロ[5,4−b] ピリジン(118mg、0.464mmol)のテトラヒドロフラン(4mL) 溶液を氷冷し、それに1分間かけてリチウムビス(トリメチルシリル)アミド( 1.0MのTHF溶液0.464mL、0.464mmol)を加えて、淡黄色 溶液を得た。10分後に、(1R,5R,6S)−2−(トリフルオロメタンス ルホノ)オキシ−6−[(1R)−((トリエチル)シリル)オキシエチル]− 1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル(282 mg、0.464mmol)を加え、さらに25分間攪拌後、その溶液を氷浴か ら出し、昇温させて室温とした。計155分後、その混合物を塩化メチレン(2 0mL)と5%重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)との間で分配した。水層を 追加の塩化メチレンで再抽出し(10mLで2回)、合わせた塩化メチ レン抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、油状物を得たが (320mg)、それにはNMRにより、テトラヒドロフランが残留しているこ とが認められた。その油状物をテトラヒドロフラン(4mL)、水(2mL)お よび酢酸(0.5mL)の混合液に溶かし、得られた溶液を室温で45分間攪拌 した。その混合物について、塩化メチレン(20mL)と5%重炭酸ナトリウム 水溶液(30mL)との間での分配を行った。水層を追加の塩化メチレンで再抽 出し(10mLで2回)、合わせた塩化メチレン抽出液を硫酸マグネシウムで乾 燥し、濾過し、蒸発させて、油状物を得た(290mg)。その油状物にはNM Rにより、テトラヒドロフランが残留しているのが認められた。その粗生成物を アナルテク(Analtech)のシリカゲルGF分取用プレートでクロマトグラフィー 精製した(3×1000ミクロン、塩化メチレン:酢酸エチル=4:1)。その 生成物の部分を取り、酢酸エチルで溶出し、蒸発させて、標題化合物を白色固体 として得た(115mg)。 1H NMR(CDCl3、400MHz)δ0.59(q、Si(CH23 3)、0.91(t、Si(C2 CH33)、1.13(d、1−CH3)、 1.22(d、C 3 CHOH)、3.32(dd、H−6)、3.83(dq、H−1)、4.2 7(p、CH3OH)、4.40(dd、H−5)、5.13(ABq、C2 OH)、5.28および5.47(2つのd、C2 64NO2)、7.4 5(d、ArH5)、7.63および8.19(2つのm、CH26 4 NO2) ならびに8.52(d、ArH6)段階2:(1R,5S,6S)−2−[4−(N−メチルイミダゾリウム)メチ ル)チアゾロ[5,4−b]ピリジニル−2−チオ}−6−[(1R)−((ト リエチル)シリル)オキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カ ルボン酸p−ニトロベンジル トリフレート (1R,5S,6S)−2−[4−(ヒドロキシメチル)チアゾロ[5,4− b]ピリジニル−2−チオ]−6−[(1R)−((トリエチル)シリル)オキ シエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベン ジル(115mg、0.161mmol)およびN−メチルイミダゾール(0. 039mL、0.483mmol)を、窒素雰囲気下に塩化メチレン(5mL) に加えた。その混合物をドライアイス/アセトン浴で冷却し、トリフルオロメタ ンスルホン酸 無水物(0.041mL、0.242mmol)で処理した。その油状懸濁液を 冷却浴から直ちに外し、昇温させて室温とした。計30分後に、その透明溶液を 塩化メチレン(10mL)と水(5mL)との間で分配した。水層を塩化メチレ ンで再抽出し、合わせた塩化メチレン層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、 蒸発させて、標題化合物を白色固体として得た(138mg)。 1H NMR(CDCl3、400MHz)δ0.59(q、Si(CH23 3)、0.92(t、Si(C2 CH33)、1.18(d、1−CH3)、 1.21(d、C3 CHOH)、3.39(dd、H−6)、3.72(dq 、H−1)、3.96(s、ImMe)、4.30(p、CH3OH)、4 .46(dd、H−5)、5.27および5.44(2つのd、C2 64N O2)、5.13(s、C2 Im)、7.17(s、ImH)、7.49(s、 ImH)、7.62および8.17(2つのm、CH26 4 NO2)、7.70 (d、ArH5)、8.57(d、ArH6)および9.59(s、ImH)段階3:(1R,5S,6S)−2−[4−((N−メチルイミダゾリウム)メ チル)チアゾロ[5,4−b]ピリジニル−2−チオ]−6−[(1R)−ヒド ロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート (1R,5S,6S)−2−[4−((N−メチルイミダゾリウム)メチル) チアゾロ[5,4−b]ピリジニル−2−チオ}−6−[(1R)−((トリエ チル)シリル)オキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボ ン酸p−ニトロベンジル トリフレート(138mg、0.15mmol)のテ トラヒドロフラン(3mL)と水(1.5mL)の混合液の溶液のpHを、2N 塩酸を用いて2.15に調節した。室温で35分間攪拌後、5%重炭酸ナトリウ ム水溶液を用いてpHを6.0に調節した。ブタノール(3mL)、酢酸エチル (1.5mL)およびpH7の0.1Nリン酸ナトリウム緩衝液(9mL)を加 え、その混合物を高速攪拌しながら、10%パラジウム−炭素(60mg)の存 在下に水素化した(大気圧)。2時間後、その混合物を0.45ミクロンのアク ロディスクを通して濾過し、水層を取り、有機層を水で抽出した(3mLで1回 )。合わせた水層に窒素を吹き込んで、揮発性有機 物を減圧下に蒸発させた。その水層(約5mL)をアンバークロムカラム(6m L)に充填し、そのカラムを水(10mL)と次にアセトニトリル:水=60: 40(10mL)で溶出した。そのアセトニトリル/水の溶出液を蒸発させて約 1mLとし、それを分取用逆相プレート(analtech、2×1000ミクロン、展 開溶媒25%アセトニトリル/水)に充填した。生成物の帯を取り、40%アセ トニトリル/水(30mL)で溶出した。その溶出液をヘキサンで洗浄し(20 mLで1回)、蒸発させ、凍結乾燥して、標題化合物を白色固体として得た(3 0mg)。 UV(水)max、309nm(ε10,300) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.10(d、1−CH3)、1.2 5(d、C3 CHOH)、3.51(dq、H−1)、3.56(dd、H− 6)、3.87(s、ImMe)、4.25(p、CH3OH)、4.36 (dd、H−5)、5.81(s、C2 Im)、7.46(s、ImH)、7 .52(s、ImH)、7.70(d、ArH5)、8.49(d、ArH6) および8.84(s、ImH)実施例22〜35 実施例20および21の手順を適切に変えることで、以下の表に示した化合物A1 、LiSHet*およびQ*を反応させて、式Ia(Hetは以下の表に定義 された通りである)の化合物を製造した。 a)実施例20の適切な変法を用いて製造した。 b)実施例21の適切な変法を用いて製造した。 c)最終生成物は、アンバークロム(登録商標)CG−161に代えて、アン バークロム(登録商標)CG−1000でクロマトグラフィー精製した。 実施例22の最終生成物((1R,5S,6S)−2−{6−[(3−メチル イミダゾリウム−1−イル)メチル]ベンゾチアゾール−2−イルチオ}−6− [(1R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カル ボキシレート)についてのデータ IR(KBr)2967、1762、1608、1443、1382、124 7、1161、999および764cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax318nm(ε14, 160)および305nm(ε14,280) 1H NMR(7%DMSO−d6/D2O、500MHz)δ1.00(d、 1−CH3)、1.21(d、C 3CHOH)、3.37(dq、H−1)、3 .48(dd、H−6)、3.87(s、NCH3)、4.20(pNCH3 OH)、 4.25(dd、H−5)、5.49(s、ArCH2N)、7.44および7 .49(2つのm、ImH−4”およびImH−5”)、7.48(dd、Ar H−5’)、7.80(d、ArH−4’)、7.88(d、ArH−7’)お よび8.84(s、ImH−2”) 実施例23の最終生成物((1R,5S,6S)−2−{7−[(3−メチル イミダゾリウム−1−イル)メチル]ベンゾチアゾール−2−イルチオ}−6− [(1R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カル ボキシレート)についてのデータ IR(KBr)2967、1760、1606、1452、1383、117 6、1157、754および624cm-1 UV(H2O)λmax306nm(ε12,640)および319nm(ε12 ,640) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.97(d、1−CH3)、1.2 0(d、C3 CHOH)、3.36(dq、H−1)、3.45(dd、H− 6)、3.86(s、NCH3)、4.19(p、CH3OH)、4.26( dd、H−5)、5.45(s、ArCH2N)、7.38(d、 ArH−6’)、7.42〜7.44(m、ImH−4”およびImH−5”) 、7.49(t、ArH−5’)、7.72(d、ArH−4’)および8.8 2(s、ImH−2”) 13C NMR(D2O、125.7MHz)δ15.4、20.0、35.9 、42.6、52.1、55.9、59.7、64.7、122.3、122. 7、124.1、126.2、12 7.0、127.6、130.1、136 .6、139.1、153.1、165.8および176.8 実施例24の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[5−((N−メチル イミダゾリウム)メチル)チアゾロ[5,4−b]ピリジニル−2−チオ]−6 −[(1R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カ ルボキシレート)についてのデータ UV(水)λmax309nm(ε14,150) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.08(d、1−CH3)、1.2 4(d、C 3CHOH)、3.53(dq、H−1)、3.55(dd、H− 6)、3.89(s、ImMe)、4.24(p、CH3OH)、4.36 (dd、H−5)、5.59(s、C2 Im)、7.47(s、Im H)、7.54(s、ImH)、8.15(s、ArH4)、8.52(d、A rH6)および8.89(s、ImH) 実施例25の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[6−((N−メチル イミダゾリウム)メチル)チアゾロ[5,4−b]ピリジニル−2−チオ]−6 −[(1R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カ ルボキシレート)についてのデータ UV(水)λmax309nm(ε15,200) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.08(d、1−CH3)、1.2 3(d、C3 CHOH)、3.51(dq、H−1)、3.54(dd、H− 6)、3.90(s、ImMe)、4.24(p、CH3OH)、4.33 (dd、H−5)、5.63(s、C2 Im)、7.47(s、ImH)、7 .51(s、ImH)、7.59(s、ArH5)、8.17(s、ArH4) および8.89(s、ImH) 実施例26の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[4−((N−メチル イミダゾリウム)メチル)チアゾロ[4,5−c]ピリジニル−2−チオ]−6 −[(1R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カ ルボキシ レート)についてのデータ UV(水)λmax295nm(ε12,950) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.10(d、1−CH3)、1.2 5(d、C3 CHOH)、3.56(dq、H−1)、3.56(dd、H− 6)、3.87(s、ImMe)、4.24(p、CH3OH)、4.38 (dd、H−5)、5.89(s、CH2Im)、7.44(s、ImH)、7 .49(s、ImH)、8.0(s、ArH)、8.33(s、ArH)および 8.83(s、ImH) 実施例27の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((3−メチ ルイミダゾリウム−1−イル)メチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]− 6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3− カルボキシレート)についてのデータ UV(H2O)λmax307nm(ε13,380) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.84(d、1−CH3)、1.1 7(d、C3 CHOH)、3.27(dq、H−1)、3.36(dd、H− 6)、3.76(s、NCH3)、4.15(p、CH3OH)、4.20( dd、 H−5)、5.56(s、ArCH2N)、7.33および7.37(2つのm 、ImH−4”およびImH−5”)、7.33(t、ArH−6’)、7.4 1および7.68(2つのd、ArH−5’およびArH−7’)および8.6 8(s、ImH−2”) 13C NMR(D2O、500MHz)δ176.6、166.4、166. 2、150.8、138.6、136.4、136.2、130.2、127. 8、125.7、125.6、123.5、122.9、122.4、64.7 6、59.67、55.92、49.86、42.41、35.75、20.1 3および15.44 実施例28の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((3−メチ ルイミダゾリウム−1−イル)メチル)−6−ブロモベンゾチアゾール−2−イ ル)チオ]−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2 −エム−3−カルボキシレート)についてのデータ UV(pH=7の0.1M MOPS):λmax314nm(ε14100) 1H NMR(D2O、500MHz)δ8.74(s、I mH−2”)、7.76(s、ArH)、7.55 (s、ArH)、7.43 および7.38(2つのm、ImH−4”およびImH−5”)、5.60(s 、ArCH2N)、4.31(dd、H−5)、4.21(5重線、CH、C OH)、3.81(s、NCH3)、3.49(dd、H−6)、3.41(d q、H−1)、1.21(d、C3 CHOH)、1.01(d、1−CH3) 実施例29の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((4−メチ ルモルホリン−4−イル)メチル)−6−クロロベンゾチアゾール−2−イル) チオ]−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エ ム−3−カルボキシレート)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液):λmax319nm(ε13 ,656) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.12(d)、1.24(d)、3 .13(s)、3.45(brt)、3.51(brt)、3.55(brs) 、3.66(brd)、4.10(brt)、4.12(brt)、4.23( brt)、4.35(d)、4.94(dd)、7.64(s)、 8.01(s) 実施例30の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(5−((4−メチ ルモルホリン−4−イル)メチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]−6− [1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カル ボキシレート)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液):λmax319nm(ε12 ,380) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.06(d)、1.22(d)、3 .14(s)、3.42(d)、3.47(dd)、3.52(m)、3.66 (m)、4.06(m)、4.22(m)、4.32(dd)、7.52(d) 、7.95(s)、8.00(d) 実施例31の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(5−((1,4− ジメチルピペラジン−1−イル)メチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ] −6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3 −カルボキシレート)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液):λmax 315nm(ε11,350) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.04(d)、1.17(d)、2 .55(s)、3.10(s)、3.33(brd)、3.45(dq)、3. 51(m)、3.67(brt)、4.21(m)、4.29(dd)、7.5 0(d)、7.90(s)、7.96(d、 実施例32の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(5−((4−メチ ルチオモルホリン−1,1−ジオキシイド−1−イル)メチル)ベンゾチアゾー ル−2−イル)チオ]−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカル バペン−2−エム−3−カルボキシレート)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax315nm(ε11, 522) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.08(d)、1.23(d)、3 .26(s)、3.52(m)、3.74(brd)、3.88(brt)、4 .02(brd)、4.22(m)、4.34(dd)、7.55(d)、7. 99(s)、8.04(d) 実施例33の最終生成物((1R,5S,6S)−2− [(5−((4−メチルピペリジン−1−イル)メチル)ベンゾチアゾール−2 −イル)チオ]−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン −2−エム−3−カルボキシレート)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax315nm(ε12, 842) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.05(d)、1.22(d)、1 .58(m)、1.73(m)、1.93(m)、2.97(s)、3.33( brm)、3.40(brm)、3.46(dd)、3.51(dd)、4.2 2(m)、4.31(dd)、4.61(s)、7.50(d)、7.91(s )、7.97(d) 実施例34の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((3−メチ ルイミダゾリウム−1−イル)メチル)−5−クロロベンゾチアゾール−2−イ ル)チオ]−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2 −エム−3−カルボキシレート)についてのデータ UV(pH=7の0.1M MOPS):λmax322nm(ε13300) 1H NMR(D2O、500MHz)δ8.06(d、ArH)、7.60( d、ArH)、5.30(dd、ArC2 N)、4.38(dd、H−5)、 4.36(s、NC2 CONH2)、4.26(5重線、CH3OH)、4 .19(brm、DABCO)、3.62(dd、H−6)、3.47(dq、 H−1)、1.26(d、C3 CHOH)、1.16(d、1−CH3) 実施例35の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((3−メチ ルイミダゾリウム−1−イル)メチル)−6−クロロベンゾチアゾール−2−イ ル)チオ]−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2 −エム−3−カルボキシレート)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液):λmax315nm(ε11 ,441) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.03(d)1.24(d)、3. 41(m)、3.50(q)、3.83(s)、4.22(m)、4.30(q )、5.63(s)、7.40(s)、7.45(s)、7.76(s)、8. 74(s) 実施例36の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((3−メチ ルイミダゾリウム−1−イル)メチル)−6−クロロベンゾチアゾール−2−イ ル)チオ]−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2 −エム−3−カルボキシレート)についてのデータ UV(水):λmax284nm(ε18,633) 1H NMR(0.125mLD2O/0.05mLCD3CN、500MHz )δ1.26(d、1−CH3)、1.32(d、C 3CHOH)、3.66( dd、H−6)、3.80(dq、H−1)、4.09(s、NCH3)、4. 31(p、CH3OH)、4.37(dd、H−5)、5.52(s、Ar CH2N)、7.31および7.39(2つのs、ImH)、7.65(dd、 ArH)、7.68および7.79(2つのd、ArH)、8.24および8. 27(2つのd、ArH)ならびに9.01(s、ImH) 実施例37の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((3−メチ ルイミダゾリウム−1−イル)メチル)−1,3−チアゾロ[5,4−b]チオ フェン−2−イル)チオ]−6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−1−メチル カル バペン−2−エム−3−カルボキシレート)についてのデータ UV(pH7の0.1M MOPS緩衝液):λmax318nm(ε1090 0) 1H NMR(D2O、500MHz)δ8.76(s、イミダゾール−H)、 7.84(s、チオフェン−H)、7.48(s、イミダゾール−H)、7.4 1(s、イミダゾール−H)、5.58(s、C2 イミダゾール)、4.2( m、H−5およびCH3OH)、3.83(s、イミダゾール−Me)、3 .41(dq、H−1)、3.06(dd、H−6)、1.21(d、C3 C HOH)、0.97(d、1−CH3実施例38 (1R,5S,6S)−2−(5−{2−[4−(3−ヒドロキシプロピル−1 ,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル]エチル}ベンゾチア ゾール−2−イルチオ)−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカ ルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド 段階1:(1R,5S,6S)−2−[5−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチ アゾール−2−イルチオ]−6−[(1R)−(トリエチルシリルオキシ)エチ ル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル 5−(2−ヒドロキシエチル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチア ゾール(14.51g、0.069mol)、粉末水酸化リチウム・1水和物( 3.40g、0.81mol)およびテトラヒドロフラン(312mL)の混合 物を攪拌し、室温で10分間超音波処理した。得られた褐色溶液に、固体の(1 R,5R,6S)−2−(トリフルオロメチルスルホニル)オキシ−6−[(1 R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]−1−メチルカルバペン−2−エム −3−カルボン酸p−ニトロベンジル(38.0g、0.62mol)を2分間 かけて加えた。得られた混合物を室温で40分間攪拌し、次に酢酸エチル(2. 2L)で希釈した。得られた溶液をリン酸緩衝液(pH7の1Mリン酸緩衝液1 50mL+H2O750mL)、緩衝ブライン溶液(pH7の1Mリン酸緩衝液 100mL+飽和塩化ナトリウム水800mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで 乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、粘性の琥珀色泡状物を 得た(50.43g)。その粗生成物を塩化メチレン(200mL)に溶かした 溶液をフラッシュシリカゲルの9×57cmカラムに充填し、そのカラムを流速 100mL/分にて塩化メチレン:酢酸エチル=7:1で溶出した。混合した分 画について再度クロマトグラフィーを行った後、非晶質白色固体として、(1R ,5S,6S)−2−[5−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾール−2− イルチオ]−6−[(1R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]−1−メチ ルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジルを得た(34.1 g)。 IR(KBr)2956、1782、1607、1523、1442、137 9、1340、1277、1211、1144、1055、986および738 cm-1 1H NMR(CDCl3、500MHz)δ0.59(q、CH32 Si) 、0.94(t、C 3CH2Si)、1.11(d、1−CH3)、1.22( d、C 3CHOSi)、3.02(t、ArC2 CH2OH)、3.30(d d、H−6)、3.86(dq、H−1)、3.95(t、ArCH22 OH )、4.28(p、CH3OSi)、 4.40(dd、H−5)、5.30および5.49(2つのd、C2 64 NO2)、7.31(dd、ArH−6’)、7.66および8.21(2つの m、C64NO2)、7.76(d、ArH−7’)ならびに7.87(s、A rH−4’) 13C NMR(CDCl3、125.7MHz)δ4.9、6.7、16.3 、22.4、39.0、43.1、53.5、55.6、61.3、63.5、 65.3、65.7、121.1、123.0、123.7、127.1、12 8.2、134.4、137.8、142.5、143.0、153.7、16 0.0、160.3および174.0段階2:(1R,5S,6S)−2−(5−{2−[4−(3−ヒドロキシプロ ピル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル]エチル}ベ ンゾチアゾール−2−イルチオ)−6−[1(R)−(トリエチルシリルオキシ )エチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベン ジル ビス(トリフルオロメタンスルホネート) (1R,5S,6S)−2−[5−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾー ル−2−イルチオ]−6−[(1R)−(トリ エチルシリルオキシ)エチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボ ン酸p−ニトロベンジル(34.67g、0.052mol)の塩化メチレン( 500mL)溶液を−20℃(氷−メタノール)浴で冷却しながら、2,6−ル チジン(15.08mL、0.129mol)およびそれに続いてトリフルオロ メタンスルホン酸無水物(10.88mL、0.065mol)を加えた。得ら れた溶液を−20℃で65分間攪拌してから、塩化メチレン(500mL)と水 (900mL)の混合液中に投入した。直ちに分液を行い、有機層をただちに0 .2N塩酸(1Lで2回)および水(900mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで 乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、粗な(1R,5S,6S)−2−(5−{ 2−[4−(3−{トリフルオロメタンスルホニルオキシ}プロピル−1,4− ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル]エチル}ベンゾチアゾール −2−イルチオ)−6−[1(R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]−1 −メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジルを粘性液体 として得た(約100mL)。その粗トリフレート中間体を直ちにアセトニトリ ル(500mL)に溶かし、その溶液を固体の1− (3−ヒドロキシプロピル)−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2] オクタン トリフルオロメタンスルホネート(16.58g、0.052mmo l)で処理した。得られ溶液を室温で1時間攪拌し、次に減圧下に濃縮した。固 体残留物をイソプロパノールから再結晶し、濾過によって固体を回収して、(1 R,5S,6S)−2−(5−{2−[4−(3−ヒドロキシプロピル−1,4 −ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル]エチル}ベンゾチアゾー ル−2−イルチオ)−6−[1(R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]− 1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル ビス( トリフルオロメタンスルホネート)を白色結晶固体として得た(50.5g)。 IR(KBr)2958、1786、1718、1608、1522、138 0、1340、1273、1161、1033、851、738および641c m-1 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ0.54(q、CH32 S i)、0.89(t、C 3CH2Si)、1.07(d、1−CH3)、1.1 2(d、C 3CHOSi)、1.87(m、NCH2 2CH2OH)、 3.23(m、ArC 2CH2N)、3.51(t、NCH2CH22 OH) 、3.58(m、NC2 CH2CH2OH)、3.60(t、H−6)、3.7 4(dg、H−1)、3.82(m、ArCH2 2N)、3.85〜3.97 (m、N(C2 2 ),N)、4.25(dq、CH3OSi)、4.3 8(dd、H−5)、5.38および5.48(2つのd、C2 64NO2) 、7.45(d、ArH−6’)、7.71および8.18(2つのd、C64 NO2)、8.01(s、ArH−4’)ならびに8.10(d、ArH−7’ )段階3:(1R,5S,6S)−2−(5−{2−[4−(3−ヒドロキシプロ ピル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル]エチル}ベ ンゾチアゾール−2−イルチオ)−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1− メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド (1R,5S,6S)−2−(5−{2−[4−(3−ヒドロキシプロピル− 1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル]エチル}ベンゾチ アゾール−2−イルチオ)−6−[1(R)−(トリエチルシリルオキシ)エチ ル]−1 −メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル ビス(ト リフルオロメタンスルホネート)(32.6g、0.029mol)のテトラヒ ドロフラン:水=2:1(446mL)溶液を室温で攪拌しながら、1Mトリフ ルオロメタンスルホン酸水溶液(4.6mL)を加えることによって溶液のpH を2.3に調節した。得られた溶液を室温で攪拌した。必要に応じて、1Mトリ フルオロメタンスルホン酸水溶液(計0.4mL)を追加して、pHを2.3に 維持した。室温で75分後、トリエチルシリル保護基の除去が完了したと判断し 、1M重炭酸ナトリウム水溶液(6.2mL)を加えることで、その混合物のp Hを6.5に上げた。攪拌機、隔膜および水素バルーンを取り付けた吹き込みバ ルブを装着した3Lの三首丸底フラスコ中の、n−ブタノール(297mL)、 酢酸エチル(149mL)、pH7の1Mリン酸緩衝液(162mL)および水 (297mL)の混合物に、上記反応混合物を加えた。10%パラジウム−炭素 (3.26g)を加え、得られた混合物を、水素雰囲気下に室温で激しく攪拌し た。還元をUVで監視し(下相0.01mLを水5.0mLに入れたもの)、7 5分後に反応終了と判断した。その反応混合物を、予め洗浄した (テトラヒドロフラン/水)セライト床を通して濾過した。濾液の分液を行い、 有機層を水で抽出した(250mLで3回)。その抽出液を用いて濾過ケーキを 洗浄し、それを最初の水層と合わせた。得られた水溶液をエーテル:酢酸エチル =1:1で洗浄し(800mLで2回)、減圧下に濃縮して容量を849mLと した。その粗生成物溶液を弱いカチオン交換樹脂であるバイオラッドのマクロー プレプCMのカラム(5×43cm)に流速50mL/分で充填した。サンプル 充填終了後、カラムを、水で50mL/分にて14分間、次に水で75mL/分 にて38分間、最後に5%塩化ナトリウム水溶液で75mL/分にて溶出した。 生成物は、溶離液を5%塩化ナトリウム水溶液に代えてから6分後に溶出し始め 、完全に溶出するのに28分間を要した。得られた精製生成物の5%塩化ナトリ ウム水溶液(総容量2249mL)を、アンバークロムCG−161樹脂のカラ ム(5×43cm)に流速65mL/分で充填した。そのカラムを、水で流速6 5mL/分にて80分間溶出したところ、それ以降は、溶出液について硝酸銀試 験によって塩素イオンの検査が陰性であった。溶離液を水:イソプロパノール= 4:1に切り換え、その溶離液でカラムを65mL /分にて溶出した。生成物は溶離液を水:イソプロパノール=4:1に切り換え てから14分後に溶出し始め、完全に溶出するのに11分を要した。得られた脱 塩精製生成物の水:イソプロパノール=4:1溶液(総容量約700mL)を水 (500mL)で希釈し、減圧下に濃縮して、容量を670mLとした。その溶 液を凍結乾燥したところ、(1R,5S,6S)−2−(5−{2−[4−(3 −ヒドロキシプロピル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オク チル]エチル}ベンゾチアゾール−2−イルチオ)−6−[1(R)−ヒドロキ シエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロラ イドを非晶質の綿毛状白色固体として得た(13.8g)。 IR(KBr)2966、1762、1601、1387、1278、111 7、1055、995、851、815および766cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液):λmax319.5nm(ε 13,970) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.86(d、1−CH3)、1.1 4(d、C 3CHOH)、2.08(m、 NCH22 CH2OH)、3.21(dq、H−1)、3.30(m、ArC2 CH2N)、3.38(dd、H−6)、3.71(m、NC2 CH22 OH)、3.88(m、ArCH22 N)、4.06(dd、H−5)、4. 05〜4.19(m、CH3OH+N(C2 2 3N)、4.74(s、 HOD)、7.28(d、ArH−6’)、7.61(s、ArH−4’)なら びに7.69(d、ArH−7’) 13C NMR(D2O、125.7MHz)δ15.5、20.0、24.5 、27.9、42.4、51.3、51.4、55.6、57.7、59.6、 62.9、64.5、65.2、121.4、122.2、126.5、130 .8、133.5、134.7、137.8、152.3、165.5、166 .5および177.0実施例39〜55 実施例38の手順を適切に変えることで、以下の表に示した化合物A1、Li SHet*およびQ*を反応させて、式Ia(Hetは以下の表に定義された通り である)の化合物を製造した。 a)TES水酸基保護基を除去する段階で、トリフルオロメタンスルホン酸に 代えて、塩酸を用いた。 b)最終生成物を、アンバークロム(登録商標)CG−161樹脂でのクロマ トグラフィーによって精製し、さらにトソハアスのアンバークロム(登録商標) CG−1000sd樹脂のカラムでのMPLCによって精製して、クロライド塩 (X =Cl)として得た。 c)最終脱塩段階で、アンバークロム(登録商標)CG−161樹脂に代えて 、アンバークロム(登録商標)CG−1000sd樹脂を用いた。 実施例39の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[4−((4−カルバ モイルメチル−(1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル] エチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]−6−[1(R)−ヒドロキシエ チル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド )についてのデータ IR(KBr)3426(br)、1757、1697、1600、1390 cm-1 UV(pH7の0.1M MOPS緩衝液):λmax295nm(ε13,0 00) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.10(d、J=7.3Hz、1− CH3)、1.23(d、J=6.1Hz、C3 CHOH)、3.43(dq、 J=7.3、9.7Hz、H−1)、3.55(dd、J=3.4、5.4Hz 、H−6)、3.90(t、J=8.2Hz、ArC2 CH2)、 4.14および4.30(t(br)、J=6Hz、N(CH2CH23N)、 4.23(p、J=6Hz、CH3OH)、4.33(m、H−5)、4. 41(s、NC2 CONH2)、7.34〜7.40(m、ArH−5’,6’ )、7.82(d、J=7.3Hz、ArH−7’) 実施例40の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(5−((4−カル バモイルメチル−1, 4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル )エチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]−6−[1(R)−ヒドロキシ エチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレートクロライド )についてのデータ IR(KBr)3424(br)、1762、1696、1599および13 89cm-1 UV(pH7の0.1M MOPS緩衝液):λmax319nm(ε13,9 00) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.85(d、J=7.1Hz、1− CH3)、1.13(d、J=6.4Hz、C 3CHOH)、3.21(dq、 J=7.1、9.6Hz、H−1)、3.30(t(br)、J=8Hz、Ar C2 C H2N)、3.37(dd、J=2.9、5.2Hz、H−6)、3.88(m 、ArCH22 N)、4.04(dd、J=2.5、9.6Hz、H−5)、 4.13(p、J=6Hz、CH3OH)、4.17および4.33(2つ のt(br)、J=7Hz、N(C2 2 3N)、4.45(s、C2 CO NH2)、7.27(d、J=8.3Hz、ArH−6’)、7.61(s、A rH−4’)、7.68(d、J=8.3Hz、ArH−7’) 13C NMR(D2O、125.7MHz)δ15.5、20.0、27.9 、42.4、51.3、52.2、55.6、59.6、62.2、64.5、 65.3、121.5、122.2、126.5、131.0、133.5、1 34.7、137.7、152.3、165.3、165.5、166.5、1 77.0 実施例41の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(5−(3−(4− カルバモイルメチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチ ル)プロピル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]−6−[1(R)−ヒドロ キシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カーボキシ レート クロライド)についてのデータ IR(KBr)3423(br)、1762、1696、1599、1388 、1282、1135cm-1 UV(pH7の0.1M MOPS緩衝液):λmax319nm(ε13,3 00) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.79(d、J=7.1Hz、1− CH3)、1.12(d、J=6.4Hz、C3 CHOH)、2.19(p、J =8Hz、ArCH22 CH2N)、2 79(t、J=7.5Hz、ArC2 CH2CH2N)、3.14(dq、J=7.4、9.7Hz、H−1)、3 .32(dd、J=3、5.2Hz、H−6)、3.64(m、ArCH2CH2 2 N)、4.01(dd、J=3、9.7Hz、H−5)、4.04および 4.27(2つのt(br)、J=7Hz、N(C2 2 3N)、4.13 (p、J=6Hz、CH3OH)、4.41(t、C2 CONH2)、7. 22(d、J=8.2Hz、ArH−6’)、7.57(s、ArH−4’)、 7.61(d、J=8.2Hz、ArH−7’) 13C NMR(D2O、125.7MHz)δ7.4、15. 6、20.0、23.2、23.7、31.2、42.4、51.1、52.2 、55.4、59.5、62.2、64.4、64.7、115.0、120. 8、121.7、126.4、131.4、133.7、137.3、139. 0、152.3、164.6、165.3、166.4、177.0 実施例42の最終生成物((1R,5S,6S)−2−(5−{2−[4−( 2−ヒドロキシエチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オク チル]エチル}ベンゾチアゾール−2−イルチオ)−6−[1(R)−ヒドロキ シエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロラ イド)についてのデータ IR(KBr)3022、2967、1762、1600、1386、127 7、1119、995、862、815および766cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液):λmax318nm(ε13 ,350) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.90(d、1−CH3)、1.1 6(d、C3 CHOH)、3.25(dq、H−1)、3.31(m、ArC2 CH2N)、 3.41(dd、H−6)、3.78(m、NC2 CH2OH)、3.88(m 、ArCH22 N)、4.09(dd、H−5)、4.10〜4.22(m、 NCH22 OH+CH3OH+N(C2 2 3N)、4.74(s、H OD)、7.29(d、ArH−6’)、7.63(s、ArH−4’)および 7.72(d、ArH−7’) 13C NMR(D2O、125.7MHz)δ15.5、20.0、27.9 、42.4、51.3、52.0、54.9、55.7、59.6、64.5、 65.2、66.4、121.4、122.2、126.4、130.8、13 3.5、134.7、137.9、152.3、165.7、166.6および 177.0 実施例43の最終生成物((1R,5S,6S)−2−(5−{2−[4−( シアノメチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル]エ チル}ベンゾチアゾール−2−イルチオ)−6−[1(R)−ヒドロキシエチル ]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド)に ついてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液):λmax 318nm(ε9266) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.02(d)、1.20(d)、3 .38(m)、3.49(dd)、3.95(m)、4.15(t)、4.20 (t)、4.29(t)、5.06(t)、7.34(d)、7.73(s)、 7.85(d) 実施例44の最終生成物((1R,5S,6S)−2−(5−{2−[4−( N−メチルカルバモイルメチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]− 1−オクチル]エチル}ベンゾチアゾール−2−イルチオ)−6−[1(R)− ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液):λmax318nm(ε12 ,413) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.93(d)、1.17(d)、2 .77(s)、3.28(m)、3.43(dd)、3.87(t)、4.13 (m)、4.30(t)、4.37(s)、7.30(d)、7.65(s)、 7.75(d) 実施例45の最終生成物((1R,5S,6S)−2−(5−{2−[4−( 2−フェノキシエチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オク チル]エチル}ベンゾチアゾール−2−イルチオ)−6−[1(R)−ヒドロキ シエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロラ イド)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液):λmax310nm(ε10 ,380) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.98(d)、1.18(d)、3 .27(t)、3.33(m)、3.45(m)、3.62(t)、3.78( t)、3.90(t)、4.14(m)、4.22(m)、4.52(brs) 、4.59(brs)、7.02(t)、7.08(t)、7.32(d)、7 .38(t)、7.69(s)、7.80(d) 実施例46の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[5−(2−[4−( 2−フルオロエチル)−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オク チル)エチル}ベンゾチアゾール−2−イルチオ]−6−[(1R)−ヒドロキ シエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド)についてのデータ UV(水):λmax316nm(ε13,800) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.92(d、1−CH3)、1.1 6(d、C3 CHOH)、3.28(dq、H−1)、3.31(m、CH22 Ar)、3.42(dd、H−6)、3.89(m、C2 CH2Ar)、4 .04および4.15(2つのm、C2 CH2F)、4.10(dd、H−5) 、4.11(p、CH32 OH)、4.17(brs、N(CH2CH23N )、5.00および5.09(2つのm、CH22 F)、7.30(dd、A rH)、7.63(s、ArH)および7.74(d、ArH) 実施例47の最終生成物((1R,5S,6S)−2−(5−{2−[4−( 3−フルオロプロピル)−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オ クチル)エチル}ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]−6−[1(R)−ヒド ロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート ク ロライド)についてのデータ UV(水):λmax318nm(ε13,300) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.87(d、1−CH3)、1.1 4(d、C3 CHOH)、2.27および2.33(2つのm、CH22 C H2F)、3.22(dq、H−1)、3.30(m、CH22 Ar)、3. 39(dd、H−6)、3.80および3.89(2つのm、C2 CH2CH2 F)、4.07(m、C2 CH2Ar)、4.10(dd、H−5)、4.10 (p、CH3OH)、4.10および4.14(2つのm、N(CH2CH2 3N)、4.58および4.67(2つのm、CH2CH22 F)、7.28 (dd、ArH)、7.61(s、ArH)および7.70(d、ArH) 実施例48の最終生成物((1R,5S,6S)−2−(5−{2−[4−( 2−(R)−2, 3−ジヒドロキシプロピル)−1,4−ジアゾニアビシクロ [2.2.2]−1−オクチル)エチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ] −6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3 −カルボキシレート クロライド)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液):λmax315nm(ε12 ,695) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.91(d)、1.15(d)、3 .28(m)、3.42(dd)、3.60(d)、3.69(m)、3.88 (t)、4.11(m)、4.28(m)、4.38(m)、7.29(d)、 7.64(s)、7.73(d) 実施例49の最終生成物((1R,5S,6S)−2−(5−(2−[4−( 4−ヒドロキシブチル)−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オ クチル)エチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]−6−[(1R)−ヒド ロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート ク ロライド)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液):λmax315nm(ε12 ,134) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.97(d)、1.20(d)、1 .60(m)、1.88(m)、3.35(m)、3.46(dd)、3.64 (m)、3.88(dd)、4.05(t)、4.16(t)、4.19(t) 、7.31(d)、7.67(s)、7.80(d) 実施例50の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[5 −(2−(4−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル)−1,4−ジアゾニ アビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)エチル)ベンゾチアゾール−2−イ ルチオ]−6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2− エム−3−カルボキシレート クロライド)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液):λmax318nm(ε13 ,631) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.97(d)、1.80(d)、3 .32(m)、3.45(dd)、3.64(t)、3.73(t)、3.87 (t)、4.03(s)、4.13(t)、4.18(t)、7.31(d)、 7.67(s)、7.78(d) 実施例51の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[5−(2−(4−( 3−シアノプロピル)−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オク チル)エチル)ベンゾチアゾール−2−イルチオ]−6−[(1R)−ヒドロキ シエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロラ イド)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液):λmax 318nm(ε13,204) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.94(d)、1.17(d)、2 .27(m)、2.68(t)、3.29(t)、3.44(dd)、3.74 (m)、3.89(t)、4.14(m)、7.30(d)、7.64(s)、 7.75(d) 実施例52の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[5−(2−(4−( 3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル)−1,4−ジアゾニアビシクロ[2 .2.2]−1−オクチル)エチル)ベンゾチアゾール−2−イルチオ]−6− [(1R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カル ボキシレート クロライド)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液):λmax315nm(ε12 ,754) 1H NMR(DMSO、500MHz)δ0.95(d)、1.10(d) 、2.48(s)、3.20(brt)、3.39(brd)、3.47(br t)、3.76(brt)、4.17(brd)、4.56(brd)、6.9 5(t)、7.28(m)、7.74(s)、7.80(d) 実施例53の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[5−(2−(4−( 3−イソプロポキシ−2−ヒドロキシプロピル)−1,4−ジアゾニアビシクロ [2.2.2]−1−オクチル)エチル)ベンゾチアゾール−2−イルチオ]− 6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3− カルボキシレート クロライド)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液):λmax318nm(ε13 ,168) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.00(d)、1.13(d)、1 .18(d)、3.35(m)、3.46(dd)、3.53(dd)、3.7 1(m)、3.88(t)、4.12(s)、4.18(m)、4.22(br m)、4.43(brm)、7.33(d)、7.69(s)、7.81(d) 実施例54の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[5−(2−(4−( メチルチオメチル)−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチ ル)エチル)ベンゾチアゾール−2−イルチオ]−6−[(1R)−ヒドロキシ エチル] −1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド)につ いてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液):λmax318nm(ε13 ,500) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.82(d)、1.12(d)、2 .41(s)、3.19(dq)、3.30(m)、3.36(dd)、3.8 8(m)、4.03(dd)、4.13(m)、4.89(s)、7.27(d d)、7.60(d)、7.66(d) 実施例55の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[5−(2−(4−( メチルスルホニルメチル)−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1− オクチル)エチル)ベンゾチアゾール−2−イルチオ]−6−[(1R)−ヒド ロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート ク ロライド)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液):λmax318nm(ε12 ,400) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.00(d)、1.19(d)、3 .33(m)、3.39(s)、3.47 (dd)、3.92(m)、4.19(m)、4.48(m)、7.32(dd )、7.69(d)、7.82(d)実施例56 (1R,5S,6S)−2−[(4−((3−メチルイミダゾリウム−1−イル )エチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]−6−[1(R)−ヒドロキシ エチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート 段階1:(1R,5S,6S)−2−[(4−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾ チアゾール−2−イル)チオ]−6−[1(R)−(トリエチルシリルオキシエ チル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル 粉末水酸化リチウム・1水和物(50mg、1.20mmol)のテトラヒド ロフラン(15mL)懸濁液を窒素雰囲気下に5分間音波処理して、不透明溶液 を得た。その溶液を室温で、4−(2−ヒドロキシエチル)−2−チオキソ−2 ,3−ジヒドロベンゾチアゾール(222mg、1.05mmol)で処理して 、淡黄色溶液を得た。結晶の(1R,5R,6S)−2−(トリフルオロメチル スルホニル)オキシ−6−[(1R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]− 1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル(609 mg、1.00mmol)を加え、得られた混合物を室温で攪拌し、薄層クロマ トグラフィーを行った(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)。60分後、その反応 物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(40mLで2回)およびブラインで 洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に蒸発させて、油状物を得 た(1.221g)。得られた粗生成物を EMシリカゲル60(230〜400メッシュ、ヘキサン:酢酸エチル=3:2 で充填)のカラム(2×18cm)でのクロマトグラフィーによって精製した。 そのカラムを上記の溶媒で溶出し、〜5mLずつの分画を回収した。14〜30 番目の分画を合わせ、減圧下に蒸発させ、残留物をベンゼンから凍結乾燥して、 (1R,5S,6S)−2−[(4−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾー ル−2−イル)チオ]−6−[1(R)−(トリエチルシリルオキシエチル]− 1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジルを白色固 体として得た(573mg)。 1H NMR(CDCl3、500MHz)δ0.60(q、J=8Hz、CH32 Si)、0.94(t、J=8Hz、C3 CH2Si)、1.13(d、 J=7.3Hz、1−CH3)、1.24(d、J=6.2Hz、C3 CHOS i)、3.31(dd、J=3.1、5.6Hz、H−6)、3.34(m、A rC2 CH2OH)、3.80(dq、J=7.3、10.1Hz、H−1)、 3.98(m、ArCH22 OH)、4.27(p、J=6Hz、CH3 OSi)、4.37(dd、J=3.1、10.1Hz、H− 5)、5.31および5.48(2つのd、J=13.6Hz、C2 64N O2)、7.33〜7.37(m、ArH−5’、6’)、7.64〜7.67 および8.19〜8.22(2つのm、CH26 4 NO2)、7.71(dd、 J=2.1、7.1Hz、ArH−7’)段階2:(1R,5S,6S)−2−[(4−(3−(メチルイミダゾリウム− 1−イル)エチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]−6−[1(R)−ト リエチルシリルオキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボ ン酸p−ニトロベンジル トリフルオロメタンスルホネート (1R,5S,6S)−2−[(4−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾ ール−2−イル)チオ]−6−[1(R)−(トリエチルシリルオキシエチル] −1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル(25 0mg、0.373mmol)の無水塩化メチレン(6.2mL)溶液を、窒素 雰囲気下に2,6−ルチジン(109μL、0.933mmol)で処理し、ド ライアイス−アセトン浴で冷却した。その冷溶液をトリフルオロメタンスルホン 酸無水物(78μL)0.466mmol)で処理した。45分後に、冷却浴を 外し、 その反応液を塩化メチレン(4mL)で希釈し、水(5mL)、0.2N塩酸( 5mL)および水(5mLで2回)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過 し、減圧下に蒸発させて、粗な(1R,5S,6S)−2−[(4−(2−トリ フルオロメタンスルホニルオキシエチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ] −6−[1(R)−トリエチルシリルオキシエチル]−1−メチルカルバペン− 2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジルを泡状物として得た(285mg )。その泡状物を、窒素雰囲気下に室温でアセトニトリル(6.2mL)に溶か し、1−メチルイミダゾール(33μL、0.414mmol)で処理した。2 時間後、その溶液を減圧下に蒸発させて油状物を得て、それをベンゼンから凍結 乾燥して、粗な(1R,5S,6S)−2−[(4−(2−(メチルイミダゾリ ウム−1−イル)エチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]−6−[1(R )−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p −ニトロベンジル トリフルオロメタンスルホネートをオフホワイト固体として 得た(315mg)。段階3:(1R,5S,6S)−2−[(4−(3−(メチルイミダゾリウム− 1−イル)エチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]−6−[1(R)−ト リエチルシリルオキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボ キシレート (1R,5S,6S)−2−[(4−(2−(メチルイミダゾリウム−1−イ ル)エチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]−6−[1(R)−トリエチ ルシリルオキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレ ート トリフルオロメタンスルホネート(285mg、0.322mmol)の テトラヒドロフラン(12mL)および水(6mL)の溶液を攪拌しながら、2 N塩酸を用いてpHを2.3に調節した。追加の酸を加えるかあるいは飽和重炭 酸ナトリウム水溶液を加えることによってそのpHを維持した。35分後、その 溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液を用いて中和し、n−ブタノール(7.2m L)、酢酸エチル(3.6mL)、pH7.0の0.5Mリン酸緩衝液(3.6 mL)、水(7.2mL)および10%パラジウム−炭素(70mg)と混合し た。得られた混合物を水素雰囲気下に75分間攪拌し、次にセライ ト層を通して濾過して触媒を濾去し、その触媒は水で洗浄した。濾液層を分液し 、有機層を水で抽出した(20mL)。合わせた水層を酢酸エチル(30mL) で洗浄し、減圧下に濃縮して〜10mLとし、アンバークロム(トソハアス)C G−161樹脂のカラム(2×8cm)に充填した。そのカラムを水(〜50m L)と次に40%アセトニトリル/水で溶出した。アセトニトリル/水分画を等 量の水で希釈し、減圧下に濃縮して〜10mLとし、ゲルマン0.45μmアク ロディスクを通して濾過し、凍結乾燥して、標題化合物を黄色非晶質固体として 得た(51.3mg)。 IR(KBr)3424(br)、1758、1603、1387、1280 および1176cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax303nm(ε11, 500)および320nm(ε9,310) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.04(d、J=7.1Hz、1− CH3)、1.23(d、J=6.2Hz、C3 CHOH)、3.42(m、A rC2 CH2Im)、3.48(dq、J=7.3、9.8Hz、H−1)、3 .5 1(dd、J=3.0、6.0Hz、H−6)、3.66(s、ImCH3)、 4.23(p、J=6Hz、CH3OH)、4.33(dd、J=3.0、 9.8Hz、H−5)、4.44(t、ArCH22 Im)、7.12(t、 J=1.6Hz、ImH−5”)、7.20(t、J=1.6Hz、ImH−4 ”)、7.23(t、J=7.3Hz、ArH−5’)、7.31(t、J=7 Hz、ArH−6’)、7.73(d、J=7.8Hz、ArH−7’)、8. 21(s、ImH−2”)実施例57〜61 実施例56の手順を適切に変えることで、以下の表に示した化合物A1、Li SHet*およびQ*を反応させて、式Ia(Hetは以下の表に定義された通り である)の化合物を製造した。 a)粗生成物をアンバークロム(登録商標)CG−161に代えてアンバーク ロム(登録商標)CG−1000でクロマトグラフィー精製した。 b)TES水酸基保護基を除去する段階で、塩酸に代えてトリフルオロメタン スルホン酸を用いた。 実施例57の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(5−((3−メチ ルイミダゾリウム−1−イル)エチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]− 6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3− カー ボキシレート)についてのデータ IR(KBr)3424(br)、1762、1605および1384cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax320nm(ε13, 900) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.92(d、J=7.3Hz、1− CH3)、1.18(d、J=6.2Hz、C3 CHOH)、3.22(t、J =6.8Hz、ArC2 CH2Im)、3.27(dq、J=7.3、9.8H z、H−1)、3.42(dd、J=3.0、5.7Hz、H−6)、3.69 (s、ImCH3)、4.18(p、J=6Hz、CH3OH)、4.20( dd、J=3.0、9.8Hz、H−5)、4.45(t、J=6.8Hz、A rCH22 Im)、7.13(dd、J=1、8.4Hz、ArH−6’)、 7.29および7.33(2つのt、J=1.7Hz、ImH−4”,5”)、 7.40(d、J=1Hz、ArH−4’)、7.64(d、J=8.2Hz、 ArH−7’)、8.43(s、ImH−2”) 実施例58の最終生成物((1R,5S,6S)−2− [(5−((1,4−ジメチルピペラジニウム−1−イル)エチル)ベンゾチア ゾール−2−イル)チオ]−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチル カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax320nm(ε12, 308) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.94(d)、1.17(d)、2 .43(s)、2.98(brt)、3.25(s)、3.42(dd)、3. 58(s)、3.69(brt)、4.13(dd)、4.17(t)、7.3 2(d)、7.69(s)、7.77(d) 実施例59の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(5−((4−メチ ル−1,1−ジオキソチオモルホリニウム−1−イル)エチル)ベンゾチアゾー ル−2−イル)チオ]−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカル バペン−2−エム−3−カルボキシレート)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax317nm(ε12, 056) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.00(d)、 1.19(d)、3.35(m)、3.42(s)、3.46(dd)、3.7 4(brt)、3.83(brt)、3.88(m)、4.15(t)、4.2 9(m)、7.36(d)、7.75(s)、7.85(d) 実施例60の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(5−(2−(1− ピリジニオ)エチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]−6−[1(R)− ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート )についてのデータ IR(KBr)3424(br)、1758、1604、1384、1278 cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax318nm(ε13, 700) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.83(d、J=7.1Hz)1− CH3)、1.16(d、J=6.4Hz)C3 CHOH)、3.20(dq、 J=7.1、9.3Hz、H−1)、3.37(t、J=6.9Hz、ArC 2 CH2N)、3.3〜3.4(m、H−6)、4.1〜4.7(p、J=6Hz 、CH3OHおよびH−5)、4.85(t、 J=6.9Hz、ArCH22 N)、7.08(d、J=8.4Hz、ArH −6’)、7.31(s、ArH−4’)、7.55(d、J=8.4Hz、A rH−7’)、7.86(t、J=7.0Hz、PyrH−3”、5”)、8. 38(dd、J=6.0、7.0Hz、PyrH−4”)、8.61(d、J= 6.0Hz、PyrH−2”、6”) 13C NMR(D2O、125.7MHz)δ15.5、20.1、36.4 、42.4、55.7、59.6、62.5、64.6、121.2、122. 1、126.2、128.0、130.3、134.5、134.6、138. 4、144.1、145.7、152.4、166.0、166.2、176. 6 実施例61の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(5−((1−メチ ルピペリジニウム−1−イル)エチル)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ]− 6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3− カルボキシレート)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax317nm(ε13, 325) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.94(d)、1.17(d)、1 .63(m)、1.86(brt)、3.13(s)、3.20(m)、3.3 1(m)、4.10(m)、3.56(m)、4.16(m)、7.32(d) 、7.70(s)、7.77(d)実施例62 (1R,5S,6S)−2−[(4−((4−カルバモイルメチル−1,4−ジ アゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)メチル)チエノ[3,2−d ]チアゾール−2−イル)チオ]−6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−1− メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド 段階1:(1R,5S,6S)−2−[(4−ヒドロキシメチルチエノ[3,2 −d]チアゾール−2−イル)チオ]−6−[(1R)−トリエチルシリルオキ シエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベン ジル 4−ヒドロキシメチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロチエノ[3,2−d ]チアゾール4.0g(19.9mmol)の無水テトラヒドロフラン200m L溶液に、室温で微粉末 LiOH−H2O 825mg(19.6mmol)を固体として一回に加えた 。得られた混合物を音波処理し、10分間攪拌した。その混合物に(1R,5S ,6S)−2−トリフルオロメチルスルホニロキシ−6−[(1R)−トリエチ ルシリルオキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p −ニトロベンジル11.5g(18.9mmol)を固体として1回で加えた。 2時間後、溶媒を減圧下に除去し、粗生成物を、溶離液をCH2Cl2−EtOA c=8:1とするEMシリカゲル60(230〜400メッシュ)でクロマトグ ラフィー精製した。そのようにして、標題化合物10.8gを白色泡状物として 得た。 1H NMR(CDCl3、400MHz)δ8.21および7.65(2つの d、CH26 4 NO2)、7.41(s、チオフェンH)、5.48および5. 29(2つのd、C2 64NO2)、4.95(s、C2 OH)、4.29 (dd、H−5)、4.24(5重線、CH3OTES)、3.40(dq 、H−1)、3.25(dd、H−6)、1.18(d、C3 CHOTES) 、1.10(d、1−CH3)、0.90(t、SiCH23 )、0.56( q、 SiC2 CH3段階2:(1R,5S,6S)−2−[(4−メタンスルホニルオキシメチルチ エノ[3,2−d]チアゾール−2−イル)チオ]−6−[(1R)−トリエチ ルシリルオキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p −ニトロベンジル (1R,5S,6S)−2−[(4−ヒドロキシメチルチエノ[3,2−d] チアゾール−2−イル)チオ]−6−[(1R)−トリエチルシリルオキシエチ ル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル 10.8g(16.3mmol)の無水塩化メチレン150mL溶液を−78℃ とし、それにトリエチルアミン3.16mL(2.29g、22.7mmol) と次にMsCl 1.57mL(2.32g、20.3mmol)を加えた。そ の反応液を−78℃で1.5時間攪拌し、次に昇温させて30分間かけて室温と した。その反応液を酢酸エチル:ジエチルエーテル=1:1(1L)で希釈し、 それぞれ300mLの水、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム 水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し 、蒸発させ て、標題化合物を白色泡状物として得た(12.5g)。 1H NMR(CDCl3、400MHz)δ8.20および7.65(2つの d)CH26 4 NO2)、7.64(s、チオフェンH)、5.49(dd、C2 OMs)、5.48および5.29(2つのd、C2 64NO2)、4. 31(dd、H−5)、4.25(5重線、CH3OTES)、3.49( dq、H−1)、3.25(dd、H−6)、1.18(d、C3 CHOTE S)、1.10(d、1−CH3)、0.90(t、SiCH23 )、0.5 6(q、SiC2 CH3)段階3:(1R,5S,6S)−2−[(4−ヨードメチルチエノ[3,2−d ]チアゾール−2−イル)チオ]−6−[(1R)−トリエチルシリルオキシエ チル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル (1R,5S,6S)−2−[(4−メタンスルホニルオキシメチルチエノ[ 3,2−d]チアゾール−2−イル)チオ]−6−[(1R)−トリエチルシリ ルオキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニト ロベンジル12.5g(16.3mmol)のアセトン200mL溶液 に、0℃でヨウ化ナトリウム7.25g(48.3mmol)を加えた。その反 応液を暗所にて0℃で1.5時間攪拌し、次に30分かけて昇温させて室温とし た。その反応液を酢酸エチル:ジエチルエーテル=1:1(500mL)で希釈 し、それぞれ150mLの水、5%チオ硫酸ナトリウム水溶液、水およびブライ ンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留 物についてベンゼンからの凍結乾燥を行って、標題化合物を得た(12.1g) 。 1H NMR(CDCl3、400MHz)δ8.21および7.65(2つの d、CH26 4 NO2)、7.47(s、チオフェンH)、5.50および5. 30(2つのd、C2 64NO2)、4.69および4.62(2つのd、C2 I)、4.31(dd、H−5)、4.23(5重線、CH3OTES) 、3.68(dq、H−1)、3.25(dd、H−6)、3.04(s、C 3 SO3)、1.20(d、C3 CHOTES)、1.10(d、1−CH3)、 0.90(t、SiCH23 )、0.56(q、SiC2 CH3段階4:(1R,5S,6S)−2−[(4−((4−カルバモイルメチル−1 ,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)メチル)チエノ[3 ,2−d]チアゾール−2−イル)チオ]−6−[(1R)−トリエチルシリル オキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロ ベンジル ビス(トリフルオロメタンスルホネート) (1R,5S,6S)−2−[(4−ヨードメチルチエノ[3,2−d]チア ゾール−2−イル)チオ]−6−[(1R)−トリエチルシリルオキシエチル] −1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル12. 1g(15.7mmol)の無水アセトニトリル350mL溶液に、1−カルバ モイルメチル−4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン トリ フルオロメタンスルホネート5.24g(16.5mmol)を加え、次に1. 01Mトリフルオロメタンスルホン酸銀のアセトニトリル溶液15.2mLを加 えた。その反応液を暗所で1時間攪拌し、セライト濾過し、蒸発させた。そのよ うにして得られた粘性油状物をエチルエーテル200mLでトリチュレーション して、砕けやすい固体を得て、それを高真空で乾燥した。そのようにして、標題 化合物17.8gを得た。 1H NMR(CD3CN、500MHz)δ8.21および7.71(2つの d、CH26 4 NO2)、8.09(s、チオフェンH)、6.84および6. 39(2つのbrs、CON2 )、5.48および5.32(2つのd、C2 64NO2)、4.88(dd、C2 DABCO)、4.36(dd、H−5 )、4.31(5重線、CH3OTES)、4.19(s、C2 CONH2 )、4.07および3.93(2つのbrt、DABCO)、3.54(dq、 H−1)、3.44(brt、H−6)、1.16(d、C3 CHOTES) 、1.09(d、1−CH3)、0.94(t、SiCH23 )、0.60( q、SiC2 CH3段階5:(1R,5S,6S)−2−[(4−((4−カルバモイルメチル−1 ,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)メチル)チエノ[3 ,2−d]チアゾール−2−イル)チオ]−6−[(1R)−ヒドロキシエチル ]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド (1R,5S,6S)−2−[(4−((4−カルバモイル メチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)メチル) チエノ[3,2−d]チアゾール−2−イル)チオ]−6−[(1R)−トリエ チルシリルオキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸 p−ニトロベンジル ビス(トリフルオロメタンスルホネート)17.8g(1 5.7mmol)のテトラヒドロフラン(300mL)と水(150mL)の溶 液に、pHが2.3となるまで1Nトリフルオロメタンスルホン酸水溶液を加え た。その反応液を室温で35分間攪拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液を用 いてpHを7に調節した。その反応液にn−BuOH350mL、酢酸エチル1 75mL、pH7の1Mリン酸緩衝液100mL、水400mLおよび10%P d/C4.0gを加えた。その混合物を、水素雰囲気下に室温で160分間高速 攪拌した。分液を行い、有機層を水75mLで洗浄した。合わせた水層をセライ ト濾過し、そのセライトを水250mLで洗浄した。合わせた水層をブライン2 00mLに加え、クロロホルム250mLで2回、エーテル30mLで1回抽出 した。次にそれを4℃で大きいカラムに入ったCG−161樹脂300mLに充 填し、塩が全て流れ出るまでそれを冷水で溶出し、次に20%アセト ニトリルで溶出して生成物を出した。生成物を含む分画(約750mL)を減圧 下に蒸発させて容量を約200mLとし、次に凍結乾燥して、粗生成物5.10 gを得た。それをCG−1000逆相ゲルを充填した2.5×15cmカラムで 中圧液体クロマトグラフィーによって精製した。そのカラムには0.10M塩化 アンモニウム水溶液を入れて平衡状態とし、次に上記粗生成物500〜600m gを0.10M塩化アンモニウム水10mLで導入した。溶出速度は14mL/ 分であった。0.10M塩化アンモニウム水溶液で1分間溶出した後、溶離液を 水のみに切り替えたところ、第1のピーク(所望の生成物、クロライド塩)が約 15分後に溶出した。次に溶離液を20%アセトニトリルに切り換えたところ、 第2のピーク(所望の生成物のトリフレート塩と開環物との混合物)が溶出した 。そのようにして、粗生成物5.06gを精製して、凍結乾燥後に、第1のピー クから所望の生成物2.20gと第2のピークからトリフレート/開環物2.3 2gを得た。第2のピークから得られたものを同様にして再度精製して、第1の ピークから所望の生成物0.95gと第2のピークから1.34gを得た。その 後者は、プロトンNMRおよび元素分析から、所望の化合物 のトリフレート塩と開環物の2:1混合物であることが明らかになった。そのよ うにして、標題化合物3.15gを綿状白色の凍結乾燥品として得た。それは元 素分析によって、水を8%含有することが明らかになった。 UV(pH7の0.1M MOPS緩衝液)λmax318nm(ε11200 ) 1H NMR(D2O、500MHz)δ8.10(s、チオフェンH)、5. 02(dd、アリールC2 DABCO)、4.38(s、C2 CONH2)、 4.22(m、DABCO、H−5およびH−8)、4.10(m、DABCO )、3.47(dd、H−6)、3.25(dq、H−1)、1.22(d、C3 CHOH)、1.09(d、1−CH3実施例63〜71 実施例62の手順を適切に変えることで、以下の表に示した化合物A1、Li SHet*およびQ*を反応させて、式Ia(Hetは以下の表に定義された通り である)の化合物を製造した。 a)最終生成物は、トソハアスのアンバークロム(登録商標)CG−161樹 脂での精製後にクロライド塩とトリフルオロメタンスルホン酸塩の混合物(X= ClおよびTfOの混合物)として得た。 b)最終生成物は、バイオラッドのマクロ−プレプCM樹脂でのイオン交換ク ロマトグラフィーとそれに続くトソハアスのアンバークロム(登録商標)CG− 161樹脂での脱塩によってクロライド塩(X=Cl)として得た(詳細につい ては、実施例2の段階2参照)。 c)TES水酸基保護基を除去する段階において、トリフルオロメタンスルホ ン酸に代えて塩酸を用いた。 d)最終生成物は、アンバークロム(登録商標)CG−161樹脂でクロマト グラフィーを行い、次にトソハアスのア ンバークロム(登録商標)CG−1000sd樹脂のカラムでのMPLCによっ てさらに精製することで、クロライド塩(X=Cl)として得た。 e)最終生成物は、逆相(C18)シリカゲルでの分取HPLCとそれに続く トソハアスのアンバークロムCG−161樹脂での脱塩によって精製した。 実施例63の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((4−(N −フェニルカルバモイル)メチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2] −1−オクチル)メチル)チエノ[3,2−d]チアゾール−2−イル)チオ] −6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3 −カルボキシレート クロライド)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax315nm(ε10, 076) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.09(d)、1.21(d)、2 .02(s)、2.50(dq)、3.47(dd)、4.14(brt)、4 .19(t)、4.23(dd)、4.29(brt)、5.01(dd)、7 .27 (m)、7.41(m)、8.11(s) 実施例64の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((4−プロ ピル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)メチル)チ エノ[3,2−d]チアゾール−2−イル)チオ]−6−[(1R)−ヒドロキ シエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロラ イド)についてのデータ UV(pH=7の0.1M MOPS緩衝液)λmax317nm(ε1060 0) 1H NMR(D2O、500MHz)δ8.09(s、チオフェンH)、4. 98(dd、アリールC2 DABCO)、4.24(dd、H−5)、4.2 0(5重線、H−8)、4.05および3.93(いずれもbrt、DABCO )、3.47(m、H−6およびC2 CH2CH3)、3.25(dq、H−1 )、1.78(m、CH22 CH3)、1.22(d、C3 CHOH)、1. 09(d)1−CH3)、0.94(t、CH2CH23 ) 実施例65の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((4−(3 −ヒドロキシプロピル)−1,4−ジア ゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)メチル)チエノ[3,2−d] チアゾール−2−イル)チオ]−6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−1−メ チルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド)についてのデ ータ UV(pH=7の0.1M MOPS緩衝液)λmax320nm(ε1070 0) 1H NMR(D2O、500MHz、δ8.09(s、チオフェンH)、4. 99(dd、アリールC2 DABCO)、4.24(dd、H−5)、4.2 1(5重線、H−8)、4.07および3.96(いずれもbrt、DABCO )、3.65(m、C2 CH22 OH)、3.48(dd、H−6)、3. 26(dq、H−1)、2.02(m、CH22 CH2OH)、1.22(d 、C3 CHOH)、1.10(d、1−CH3) 実施例66の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((4−(2 −ヒドロキシエチル)−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オク チル)メチル)チエノ[3,2−d]チアゾール−2−イル)チオ]−6−[( 1R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3 −カルボキシレート クロライド)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax315nm(ε10, 183) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.09(d)、1.22(d)、3 .16(dd)、3.26(dq)、3.48(dd)、3.71(s)、4. 07(s)、4.20(m)、4.98(dd)、8.10(s) 実施例67の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((4−(N ,N−ジメチルカルバモイルメチル)−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2. 2]−1−オクチル)メチル)チエノ[3,2−d]チアゾール−2−イル)チ オ]−6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム −3−カルボキシレート クロライド)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax315nm(ε851 1) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.09(d)、1.22(d)、2 .93(m)、3.25(dq)、3.47(dd)、4.10(brd)、4 .24(m)、4.61 (s)、4.97(dd)、8.10(s) 実施例68の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((4−シア ノメチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)メチル )チエノ[3,2−d]チアゾール−2−イル)チオ]−6−[(1R)−ヒド ロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート ク ロライド)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax315nm(ε884 5) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.09(d)、1.22(d)、3 .26(dq)、3.47(dd)、4.10(brm)、4.18(t)、4 .22(t)、4.31(brt)、5.05(m)、8.11(s) 実施例69の最終生成物((1R,5S,6S)−2−[(4−((4−(N −メチルカルバモイルメチル)−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]− 1−オクチル)メチル)チエノ[3,2−d]チアゾール−2−イル)チオ]− 6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3− カルボキシレート クロライド)についてのデー タ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax315nm(ε926 3) 1H NMR(D2O、400MHz)δ1.13(d) 、1.26(d)、 2.78(s)、3.31(dq)、3.51(dd)、4.10(brm)、 4.24(brt) 、4.28(d)、4.34(s)、5.03(d)、8 .14(s) 実施例70の最終生成物((1R,5S,6S)−2−{5−[(4−{モル ホリン−4−イルカルボニルメチル}−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2. 2]−1−オクチル)メチル]チエノ[3,2−d]チアゾール−2−イルチオ }−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム− 3−カルボキシレート クロライド)についてのデータ 1R(KBr)2969、1756、1654、1598、1387、127 4、1245、1113および849cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax318nm(ε11, 190) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.07(d、1−CH3)、1.2 1(d、C3 CHOH)、3.25(dq、H−1)、3.42および3.5 5(2つのt、モルホリニル−NCH2)、3.46(dd、H−6)、3.7 1(t、モルホリニル−OCH2)、4.11および4.26(2つのt、N( C2 2 3N)、4.19(p CH3OH)、4.22(dd、H−5 )、4.70(s、NCH2CON)、4.75(s、HOD)、4.99(s 、ArCH2N)および8.10(s、ArH−5’) 13C NMR(D2O、125.7MHz)δ15.6、20.0、41.9 、42.7、45.0、51.0、52.3、56.0、59.3、61.0、 61.8、64.9、65.6、66.0、115.7、133.6、134. 5、136.2、137.6、158.0、161.4、165.7、166. 7および176.8 実施例71の最終生成物((1R,5S,6S)−2−{5−[(4−{ピロ リジン−1−イルカルボニルメチル}−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2. 2]−1−オクチル)メチル]チエノ[3,2−d]チアゾール−2−イル)チ オ}−6 −[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カ ルボキシレート クロライド)についてのデータ IR(KBr)2970、1756、1648、1599、1386、128 3、1263、1148、1058、1011、851、766、735および 669cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax319nm(ε11, 160) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.08(d、1−CH3)、1.2 1(d、C3 CHOH)、1.84および1.94(2つのp、ピロリジニル 3−CH2+4−CH2)、3.25(d、NH−1)、3.36および3.40 (2つのt、ピロリジニル2−CH2+5−CH2)、3.47(dd、H−6) 、4.10および4.26(2つのt、N(C2 2 3N)、4.20(p 、CH3OH)、4.23(dd、H−5)、4.51(s、NCH2CON )、4.99(ABq、ArCH2N)および8.10(s、ArH−5’)実施例72 (1R,5S,6S)−2−{5−[(4−カルバモイルメチル−1,4−ジア ゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)アセチル]ベンゾチアゾール− 2−イルチオ}−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン −2−エム−3−カルボキシレート クロライド 段階1:(1R,5S,6S)−2−(5−アセチルベンゾチアゾール−2−イ ルチオ)−6−[(1R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]−1−メチル カルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル 5−アセチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチアゾール(110m g、0.53mmol)、粉末水酸化リチウム・1水和物(26.1mg)0. 62mmol)およびテト ラヒドロフラン(4.8mL)の混合物を数分間音波処理し、次に室温で5分間 攪拌した。固体の(1R,5S,6S)−2−(トリフルオロメチルスルホニル )オキシ−6−[(1R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]−1−メチル カルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル(292mg、0. 48mmol)を加え、その混合物を室温で30分間攪拌した。その混合物を酢 酸エチル(50mL)で希釈し、水(25mLで2回)およびブライン(25m L)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に蒸発させて、ガム 状物を得た(290mg)。その粗生成物について、溶離溶媒を塩化メチレン: 酢酸エチル=7:1とするシリカゲル(2×12cmカラム)でのフラッシュク ロマトグラフィーによる精製を行った。生成物を含有する分画を減圧下に蒸発さ せて、淡黄色のガム状物を得て、それにエーテルを加えて渦状に振盪して、白色 結晶を得た。氷冷後、その混合物を濾過し、固体部分を冷エーテルで洗浄し、減 圧下に乾燥して、(1R,5S,6S)−2−(5−アセチルベンゾチアゾール −2−イルチオ)−6−[(1R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]−1 −メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベ ンジルを白色固体として得た(175mg)。 IR(KBr)2957、2876、1782、1711、1685、152 2、1340、1276、1207、1144、983、739cm-1 1H NMR(CDCl3、500MHz)δ0.60(q、CH32 Si) 、0.95(t、C3 CH2Si)、1.13(d、1−CH3)、1.23( d、C3 CHOSi)、2.70(COCH3)、3.33(dd、H−6)、 3.96(dq、H−1)、4.30(dq、CH3OSi)、4.45( dd、H−5)、5.30および5.49(2つのd、C2 64NO2)、7 .66および8.21(2つのm、C64NO2)、7.90(d、ArH−7 ’)、8.03(dd、ArH−6’)および8.53(d、ArH−4’) 13C NMR(CDCl3、125.7MHz)δ4.9、6.8、16.3 、22.4、26.7、43.1、55.6、61.6、65.3、65.8、 121.4、122.9、123.7、124.8、128.2、129.2、 135.9、141.3、142.4、153.2、159.9、 174.0および197.1段階2:(1R,5S,6S)−2−[5−(ブロモアセチル)ベンゾチアゾー ル−2−イルチオ]−6−[(1R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]− 1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル (1R,5S,6S)−2−(5−アセチルベンゾチアゾール−2−イルチオ )−6−[(1R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]−1−メチルカルバ ペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル(234mg、0.35m mol)およびトリエチルアミン(0.086mL、0.62mmol)の塩化 メチレン(1.75mL)溶液を氷浴で冷却し、窒素雰囲気下に攪拌し、トリフ ルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(0.102mL、0.53mmol )を3分間かけて滴下した。得られた溶液を0〜5℃で60分間攪拌し、塩化メ チレン(20mL)で希釈し、水(10mL)、希塩化アンモニウム水溶液(1 0mL)、5%重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)およびブラインで洗浄した 。その塩化メチレン溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に蒸発さ せて、泡状物を得た(247mg)。その泡状物は、所望の側鎖(トリ メチルシリル)エノールエーテルと側鎖がケトンの出発原料との78:22混合 物であることがわかった。その粗シリルエノールエーテルの無水テトラヒドロフ ラン(1.75mL)溶液を氷浴で冷却し、窒素雰囲気下に攪拌し、N−ブロモ コハク酸イミド(62mg、0.35mmol)で処理した。得られた溶液を0 〜5℃で60分間攪拌し、エーテル:酢酸エチル=1:1(20mL)溶液で希 釈し、水(10mL)、5%重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)およびブライ ン(10mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に蒸発さ せて、ガム状物を得た(266mg)。その粗生成物を、溶離溶媒として塩化メ チレンと0.5〜1%酢酸エチル/塩化メチレンを用いるシリカゲル(25g) でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含有する分画を 減圧下に蒸発させて、(1R,5S,6S)−2−[5−(ブロモアセチル)ベ ンゾチアゾール−2−イルチオ]−6−[(1R)−(トリエチルシリルオキシ )エチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベン ジルを泡状物として得た(171mg)。 IR(薄膜)2955、2875、1782、1703、 1682、1522、1339、1320、1276、1210、1142、9 82および738cm-1 1H NMR(CDCl3、500MHz)δ0.61(q、CH32 Si) 、0.95(t、C3 CH2Si)、1.14(d、1−CH3)、1.24( d、C3 CHOSi)、3.34(dd、H−6)、3.99(dq、H−1 )、4.30(p、CH3OSi)、4.46(dd、H−5)、4.51 (s、CH2Br)、5.31および5.49(2つのd、C2 64NO2) 、7.66および8.22(2つのm、C64NO2)、7.94(d、ArH −7’)、8.04(dd、ArH−6’)および8.57(d、ArH−4’ ) 13C NMR(CDCl3、125.7MHz)δ4.9、6.8、16.3 、22.4、30.4、43.1、55.6、61.6、65.3、65.8、 121.8、123.4、123.7、125.3、128.3、129.6、 132.6、140.8、141.7、142.4、153.2、159.9、 163.2、174.0および190.6段階3:(1R,5S,6S)−2−{5−[(4−カルバモイルメチル−1, 4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)アセチル]ベンゾチア ゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカ ルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル ブロマイド トリフ ルオロメタンスルホネート (1R,5S,6S)−2−[5−(ブロモアセチル)ベンゾチアゾール−2 −イルチオ]−6−[(1R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]−1−メ チルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル(169mg、 0.227mmol)および1−カルバモイルメチル−4−アザ−1−アゾニア ビシクロ[2.2.2]オクタン トリフルオロメタンスルホネート(73mg 、0.229mmol)の無水アセトニトリル(4.5mL)との混合物を数分 間音波処理して、DABCO塩を溶かしてから、室温で攪拌したところ、白色沈 殿が生成した。6時間後、その混合物をエーテル(5mL)で希釈し、数分間攪 拌し、濾過した。固体をエーテルで洗浄し、減圧乾燥して、(1R,5S,6S )−2−{5−[(4−カルバモイルメチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2 .2.2] −1−オクチル)アセチル]ベンゾチアゾール−2−イルチオ}−6−[1(R )−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p −ニトロベンジル ブロマイド トリフルオロメタンスルホネートを白色粉末と して得た(88mg)。 1R(KBr)2958、1785、1697、1608、1523、141 5、1380、1340、1321、1276、1167、1142、1031 、1009、984、847、738および641cm-1 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ0.55(q、CH32 S i)、0.89(t、C3 CH2Si)、1.08(d、1−CH3)、1.1 3(d、C3 CHOSi)、3.64(dd、H−6)、3.83(dq、H −1)、4.20(brs、N(C2 2 3N)、4.26(m、CH3 OSi)、4.30(s、NC2 CONH2)、4.41(dd、H−5)、5 .38および5.47(2つのd、C2 LC64NO2)、7.70および8. 17(2つのd、C64NO2)、7.90および8.09(2つのbrs、C ONH2)、8.03(d、ArH− 6’)、8.33(d、ArH−7’)および8.63(s、ArH−4’)段階4:(1R,5S,6S)−2−{5−[(4−カルバモイルメチル−1, 4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)アセチル]ベンゾチア ゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカ ルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライド (1R,5S,6S)−2−{5−[(4−カルバモイルメチル−1,4−ジ アゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)アセチル]ベンゾチアゾール −2−イルチオ}−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペ ン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル ブロマイド トリフルオロ メタンスルホネート(80mg、0.075mmol)のテトラヒドロフラン: 水=2:1(2.3mL)溶液を室温で攪拌しながら、1Mトリフルオロメタン スルホン酸水溶液(0.025mL)を加えることで溶液のpHを2.3に調節 した。得られた溶液を室温で35分間攪拌してから、1M重炭酸ナトリウム水溶 液(0.025mL)を加えることで中和した。その反応混合物を、n−ブタノ ール(1.5mL)、 酢酸エチル(0.75mL)、pH7の1Mリン酸緩衝液(0.4mL)および 水(1.9mL)の混合物に加えた。5%ロジウム/炭素(16mg)を加え、 得られた混合物を氷水浴で冷却して7℃とし、水素雰囲気下に80分間攪拌した 。下層の水相を分液し、テトラヒドロフラン/水で洗浄したセライト層を通して 濾過した。上層の有機相は水で抽出し(10mLで2回)、その抽出液を用いて フィルター層を洗浄した。合わせた抽出水溶液を水(5mL)で希釈し、エーテ ル:酢酸エチル=1:1で洗浄し(5mLで2回)、減圧下に濃縮して容量を5 mLとした。その水溶液をバイオラッドのマクロ−プレプCM樹脂(3mL)の カラムに充填し、そのカラムを水(15mL)と次に5%塩化ナトリウム水溶液 によって溶出した(1.5mLの分画を10個)。生成物を含有する塩化ナトリ ウム分画の3〜7番目を氷冷し、次にトソハアスのアンバークロムCG−161 樹脂(3mL)のカラムに充填した。そのカラムを氷冷水(15mL)、次に2 0%イソプロパノール水溶液(3mLの分画を3個)で溶出した。第2のイソプ ロパノール分画を水で希釈し、減圧下に濃縮して容量を2.5mLとし、凍結乾 燥して、(1R,5S,6S)−2−{5−[(4−カ ルバモイルメチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オクチル )アセチル]ベンゾチアゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−ヒドロキシ エチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロライ ドをオフホワイトの非晶質固体として得た(20mg)。 IR(KBr)2969、1761、1696、1597、1460、138 7、1278、1254、1140、1076、990、845、816および 643cm-1 UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax292.5nm(sh 、ε21,010)および260.5nm(ε24,420) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.08(d、1−CH3)、1.2 2(d、C3 CHOH)、3.49(dq、H−1)、3.53(dd、H− 6)、4.22(p、CH3OH)、4.32(dd、H−5)、4.35 〜4.46(m、N(C2 2 3N)、7.94(dd、ArH−6’)、 8.06(d、ArH−7’)および8.37(d、ArH−4’)ArCOC2 NおよびNC2 CONH2は、D交換のために観察されない。実施例73〜76 実施例72の段階3および4の手順を適切に変えることによって、(1R,5 S,6S)−2−[5−(ブロモアセチル)ベンゾチアゾール−2−イルチオ] −6−[(1R)−(トリエチルシリルオキシ)エチル]−1−メチルカルバペ ン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル(化合物A4)を以下の表に 示されたような化合物Q*と反応させて、式IIaの化合物(Hetは以下の表 で定義される通りであり、X-は医薬的に許容される対イオンである)が製造さ れる。 実施例77〜163 実施例1〜71の手順を適切に変えることで、以下の表に示した化合物A1、 LiSHet*およびQ*を反応させて、式Ia(Hetは以下の表に定義された 通りであり、X−は医薬的に許容される対イオンである)の化合物が製造される 。 実施例164〜167 実施例1〜71の手順を適切に変えることで、以下の表に示した化合物A1、 LiSHet*およびQ*を反応させて、式Ia(Hetは以下の表に定義された 通りであり、X-は医薬的に許容される対イオンである)の化合物が製造される 。 実施例168 (1R,5S,6S)−2−(5−((1,3−ジメチル)イミダゾール−2− イウム)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ−6−[(1R)−ヒドロキシエチ ル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート 段階1:(1R,5S,6S)−2−(5−(イミダゾール−2−イル)ベンゾ チアゾール−2−イル)チオ−6−[(1R)−((トリエチル)シリル)オキ シエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベン ジル 5−(イミダゾール−2−イル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチ アゾール(50mg、0.214mmol)、(1R,5R,6S)−2−(ト リフルオロメタンスルホノ)オキシ−6−[(1R)−((トリエチル)シリル )オキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニト ロベンジル(130mg、0.214mmol)および粉末水酸化リチウム・1 水和物(0.011g、0.257mmol)のテトラヒドロフラン(2mL) 溶液を室温で1時間攪拌した。その混合物を塩化メチレン(10mL)と水(1 0mL)との間で分配した。水層を追加の塩化メチレンで再抽出し(10mLで 3回)、合わせた塩化メチレン抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸 発させて油状物を得た(0.13g)。その油状物について、分取用シリカプレ ートでのクロマトグラフィーを行った(2×1000ミクロン、5%メタノール /塩化メチレン、20×20cm)。生成物の 帯を取り、5%メタノール/塩化メチレンで溶出し、蒸発させて、標題化合物を 透明油状物として得た(58mg)。 1H NMR(CDCl3、500MHz)δ0.61(q、Si(CH23 3)0.94(t、Si(C2 CH33)、1.12(d、1−CH3)、1 .22(d、C3 CHOH)、3.33(dd、H−6)、3.86(dq、 H−1)、4.30(p、CH3OH)、4.41(dd、H−5)、5. 29および5.47(2つのd、C2 64NO2)、7.20(s、2ImH )、7.64および8.20(2つのm、CH26 4 NO2)、7.80(d、 Ar7’H)、8.00(dd、Ar6’H)および8.39(d、Ar4’H )段階2:(1R,5S,6S)−2−(5−(1,3−ジメチル)イミダゾール −2−イウム)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ−6−[(1R)−((トリ エチル)シリル)オキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カル ボン酸p−ニトロベンジル トリフルオロメタンスルホネート (1R,5S,6S)−2−(5−(イミダゾール−2−イル)ベンゾチアゾ ール−2−イル)チオ−6−[(1R)− ((トリエチル)シリル)オキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム− 3−カルボン酸p−ニトロベンジル(58mg、0.084mmol)およびジ イソプロピルエチルアミン(0.016mL、0.092mmol)を窒素雰囲 気下に塩化メチレン(3mL)に溶かした。その混合物を氷浴で冷却し、トリフ ルオロメタンスルホン酸メチル(0.019mL、0.168mmol)で処理 した。20分後、追加量のトリフルオロメタンスルホン酸メチル(0.005m L、0.044mmol)を加え、7分後にその混合物を冷却浴から出し、昇温 させて室温とした。計34分後に、得られた透明溶液を塩化メチレン(10mL )とpH7の0.1Nリン酸カリウム緩衝液(20mL)との間で分配した。塩 化メチレン層を再度pH7の0.1Nリン酸カリウム緩衝液(20mL)で洗浄 し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、標題化合物を白色固体と して得た(67mg)。 1H NMR(CDCl3、500MHz)δ0.60(q、Si(CH23 3)、0.94(t、Si(C2 CH33)、1.17(d、1−CH3)、 1.23(d、C3 CHOH)、3.38(dd、H−6)、3.83(s、 2Me)、4.03(dq、H−1)、4.32(p、CH3OH)、4. 50(dd、H−5)、5.31および5.49(2つのd、C2 64NO2 )、7.65(s、2ImH)、7.67および8.21(2つのm、CH26 4 NO2)、7.70(dd、Ar6’H)、8.14(d、Ar7’H)およ び8.16(d、Ar4’H)段階3:(1R,5S,6S)−2−(5−((1,3−ジメチル)イミダゾー ル−2−イウム)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ−6−[(1R)−ヒドロ キシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート (1R,5S,6S)−2−(5−(1,3−ジメチル)イミダゾール−2− イウム)ベンゾチアゾール−2−イル)チオ−6−[(1R)−((トリエチル )シリル)オキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボン酸 p−ニトロベンジル トリフルオロメタンスルホネート(67mg、0.077 mmol)のテトラヒドロフラン(1mL)と水(0.5mL)の混合溶媒溶液 のpHを、1Nトリフルオロメタンスルホン酸水溶液を用いて2.3に調節した 。室温で60分間攪拌した後、1.0M重炭酸ナトリウム水溶液を用いて pHを6に調節した。ブタノール(1.5mL)、酢酸エチル(1mL)および pH7の0.1Nリン酸カリウム緩衝液(4mL)を加え、その混合物を高速攪 拌しながら、10%パラジウム/炭素(20mg)の存在下に水素化を行った( 大気圧)。120分後、その混合物を、ソルカフロック(solka-floc)の層を通 して濾過し、水層を分液し、有機相を水で抽出した(5mLで1回)。合わせた 水層に窒素を吹き込み、揮発性有機物を減圧下に蒸発させた。その水層(約5m L)をアンバークロム161カラム(5mL)に充填し、そのカラムを水で洗浄 し(5mLで5回)、次に20%イソプロパノール/水で溶出した(5mL分画 を5つ)。1〜3番目の分画を合わせ、蒸発させ、凍結乾燥して、標題化合物を 白色固体として得た(29mg)。 UV(水)λmax314nm(ε13,900) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.03(d、1−CH3)、1.2 1(d、C3 CHOH)、3.49(dq、H−1)、3.50(dd、H− 6)、3.71(s、2ImMe)、4.21(p、CH3OH)、4.3 2(dd、H−5)、7.53(s、2ImH)、7.49(s、 ImH)、7.54(dd、Ar6’H)、8.00(d、Ar7’H)および 8.13(d、Ar4’H)実施例169〜173 実施例1〜71の手順を適切に変えることで、以下の表に示した化合物A1、 LiSHet*およびQ*を反応させて、式Ia(Hetは以下の表に定義された 通りであり、X-は表中のコメントに記載される通りである)の化合物を製造し た。 a)最終生成物は、トソハアスのアンバークロム(登録商標)CG−161樹 脂での精製後にクロライド塩とトリフルオロメタンスルホン酸塩の混合物(X= ClおよびTfOの混合物)として得た。 b)最終生成物は、バイオラッドのマクロ−プレプCM樹脂でのイオン交換ク ロマトグラフィーとそれに続くトソハアスのアンバークロムCG−161樹脂で の脱塩によってクロライド塩(X=Cl)として得た(詳細については、実施例 2の段階2参照)。 c)TES水酸基保護基を外す段階において塩酸を用いた。 d)TES水酸基保護基を外す段階において、トリフルオロメタンスルホン酸 を用いた。 実施例169の最終生成物((1R,5S,6S)−2−{4−[(4−(N −2−チアゾリル)−カルバモイルメチル−1,4−ジアゾニアビシクロ[2. 2.2]−1−オクチル)メチル]チエノチアゾール−2−イルチオ}−6−[ 1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボ キシレート クロライド/トリフルオロメタンスルホネート)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax292nm(ε179 00) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.09(d)、1.20(d)、3 .24(d)、4.12(d)、4.20(m)、4.28(brs)、4.4 5(d)、5.00(dd)、7.14(d)、7.42(d)、8.11(s ) 実施例170の最終生成物((1R,5S,6S)−2−{4−[(4−(N −2−(1−メチルイミダゾリル)−カルバモイルメチル−1,4−ジアゾニア ビシクロ[2.2.2]−1−オクチル)メチル]チエノチアゾール−2−イル チオ}−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エ ム−3−カルボキシレート クロライド)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax310nm(ε808 7) 1H NMR(D2O、500MHz)δ1.09(d)、1.22(d)、3 .25(dq)、3.47(dd)、4.05(s)、4.22(m)、4.8 9(s)、4.97(dd)、7.16(s)、7.28(s)、8.09(s ) 実施例171の最終生成物((1R,5S,6S)−2−{5−[(4−(3 −シクロペントキシ−2(S)−ヒドロキシプロピル)−1,4−ジアゾニアビ シクロ[2.2.2]−1−オクチル)メチル]ベンゾチアゾール−2−イルチ オ}−6−[1(R)−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム −3−カルボキシレート クロライド)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax315nm(ε12, 967) 1H NMR(DMSO−d6、500MHz)δ1.03(d)、1.42〜 1.70(m)、3.15〜2.60(m)、3.78(dq)、3.95〜4 .20(m)、4.30(m)、4.60(m)、5.03(m)、6.22( m)、7.38(d)、7.81(s)、7.96(d) 実施例172の最終生成物((1R,5S,6S)−2−{5−[(4−(3 ,3,3−トリフルオロプロピル)−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2 ]−1−オクチル)メチル]ベンゾチアゾール−2−イルチオ}−6−[1(R )−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カ ーボキシレート クロライド)についてのデータ UV(水)λmax318nm(ε12,700) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.91(d、1−CH3)、1.1 6(d、CH3CHOH)、3.00(m、CH2CH2CF3)、3.26(dq 、H−1)、3.31(m、CH2CH2Ar)、3.42(dd、H−6)、3 .89(m、CH2CH2CF3)、3.90(m、CH2CH2Ar)、4.10 (dd、H−5)、4.13(p、CH3CHOH)、4.15(m、N(CH2 CH23N)、7.29(dd、Ar5’H)、7.62(d、Ar4’H)お よび7.73(d、Ar6’H) 実施例173の最終生成物((1R,5S,6S)−2−{5−[(4−(メ チルスルホニルメチル)−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]−1−オ クチル)メチル]ベンゾチアゾール−2−イルチオ}−6−[1(R)−ヒドロ キシエチル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキシレート クロ ライド)についてのデータ UV(pH7.0の0.1M MOPS緩衝液)λmax318nm(ε13, 600) 1H NMR(D2O、500MHz)δ0.87(d)、1.12(d)、2 .93(s)、2.96(s)、3.18(dq)、3.31(m)、3.36 (dd)、3.93(m)、4.03(dd)、4.12(m)、4.25(m )、4.41(m)、5.02(s)、5.03(s)、7.28(d)、7. 61(s)、7.66(d)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C Z,EE,FI,GE,HU,JP,KG,KR,KZ ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN,MX, NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,T J,TT,UA,US,UZ (72)発明者 ラツトクリフ,ロナルド・ダブリユ アメリカ合衆国、ニュー・ジャージィ・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ウオーデル,シヤーマン・テイー アメリカ合衆国、ニュー・ジャージィ・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 スミロスキー,サンドラ・ピー アメリカ合衆国、ニュー・ジャージィ・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ワイルケニング,ロバート・アール アメリカ合衆国、ニュー・ジャージィ・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ワイルドンガー,ケニース・ジエイ アメリカ合衆国、ニュー・ジャージィ・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 下記式Iによって表される化合物または該化合物の医薬的に許容される塩 。 [式中、 R1は、Hまたはメチルを表し、 CO2Mは、カルボン酸、カルボン酸アニオン、医薬的に許容されるエステル 基または保護基によって保護されたカルボン酸を表し、 P*は、Hまたは水酸基の保護基を表し、 Hetは、正電荷を有する1〜3個の原子を有する、下記の基から選択される 置換基を表し、 (ここで、 AはOまたはSであり、 DはO、SまたはNRaであり、 E、G、X、YおよびZはCRまたはNを表す。) 各Rは独立に、−R*;水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−ORc;−SRc ;−CONRab;−COORh;−SORc;−SO2c;−SO2NRab; −NRaSO2b;−CORa;−OCORa;−OCONRab;−NRaCON Rbc;−NRaCO2h;−OCO2h;未置換または1〜4個のRd基によっ て置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;ならびに未置換または1〜4 個のRd基によって置換された−C3-7シクロアルキルから選択され、 ただし、R*またはQを有するR基が1〜3個存在しており(そのR*およびQ は以下に定義される)、 Ra、RbおよびRcは、水素;未置換または1〜4個のRd基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜4個のRd基によって置 換された−C3-7シクロアルキル;あるいは−R*を表すか、 あるいはRaとRbが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、 S、NRc(Rcは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在してい ても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは1〜 4個のRi基によって置換されており、 あるいはRbとRcが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1〜3個のO、 S、NRa(Raは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在してい ても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは1〜 4個のR1基によって置換されており、 各Rdは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;−NRef;−ORg;−SRg ;−CONRef;−COORg;−SORg;−SO2g;−SO2NRef; −NReSO2f;−CORe;−NReCORf;−OCORe;−OCONRef ;−NReCONRfg;−NReCO2 h;−OCO2h;−C(NRe)NRfg;−NReC(NH)NRfg;− NReC(NRf)Rg;−R*または−Qを表し、 Re、RfおよびRgは、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキルあるいは−R*を表すか、 あるいはReとRfが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1〜3個のO、 S、−C(O)−またはNRg(Rgは上記で定義した通りである)が介在してい ても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは1〜 4個のRi基によって置換されており、 各Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;− ORh;−SRh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−CON(Rh2;−SO2N (Rh2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O)Rh ;−OCORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイル;またはウレ イドを表し、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、ある いは2個のRh基が存在する場合には、それらのRh基は一緒になって、O、S、 SO2、−C(O)−、NHおよびNCH3のうちの1または2個が介在していて もよい飽和の4〜6員環を表すことができ、 Qは、下記の基からなる群から選択され、 (ここで、 aおよびbは1、2または3であり、 L-は医薬的に許容される対イオンであり、 αはO、SまたはNRsを表し、 β、δ、λ、μおよびσはCRt、NまたはN+sを表すが、ただしβ、δ 、λ、μおよびσのうちの1個のみがN+sである。) R*は、下記の基からなる群から選択され、 (ここで、 各dは独立に、O、SまたはNRkを表し、 e、g、x、yおよびzはCRm、NまたはN+kを表すが、ただしいずれ の構造においてもe、g、x、yおよびzのうちの1個のみがN+kを表す。) Rkは、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分 岐の−C1-6アルキル;あるいは−(CH2nQ(式中、n=1、2または3で あり、Qは前記で定義した通りである)を表し、 各Rmは独立に、水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−NRno;−ORn; −SRn;−CONRno;−COORh;−SORn;−SO2n;−SO2NRno;−NRnSO2o;−CORn;−NRnCORo;−OC ORn;−OCONRno;−NRnCO2h;−NRnCONRoh;−OCO2 h;−CNRnNRoh;−NRnCNHNRoh;−NRnC(NRo)Rh;未 置換または1〜4個のRf基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキ ル;未置換または1〜4個のRi基によって置換された−C3-7シクロアルキル; および−(CH2nQ(式中、nおよびQは前記で定義した通りである)からな る群から選択される基を表し、 RnおよびRoは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 各Rsは独立に、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置換 された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 各Rtは独立に、水素;ハロゲン;フェニル;−CN;−NO2;−NRuv; −ORu;−SRu;−CONRuv;−COORh;−SORu;−SO2u;− SO2NRuv;−NRuSO2v;−CORu;−NRuCORv;−OCORu; −OCONRuv;−NRuCO2v; −NRuCONRvw;−OCO2v;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム; 未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アル キルを表し、 RuおよびRvは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換さ れた直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはRuとRvが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、 S、NRwまたは−C(O)−が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し、 その場合その環は未置換であるかまたは1〜4個のRi基によって置換されてお り、 各Rwは独立に、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていて も良い−C3-7シクロアルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良い フェニルを表すか、 あるいはRhとRwが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1または2個の O、S、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表 し、 Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、 NRw、N+hwまたは−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8 アルキルを表し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロ ゲン、CN、NO2、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw,N+(Rh2w、−C(O)−Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC( O)Rw、OC(O)NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhwまた はフェニルもしくはヘテロアリール基(そのフェニルもしくはヘテロアリール基 は、1〜4個のRi基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分岐のC1-3アルキル基に よって置換されていても良く、そのアルキル基は未置換であるかまたは1〜4個 のRi基によって置換されている)によって置換されており、 RyおよびRzは、水素;フェニル;未置換あるいは1〜4個のRi基によって 置換され、O、S、NRw、N+hwまたは−C(O)−が介在していても良い 直鎖または分岐のC1-6アルキルを表すか、 あるいはRxとRyが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、O、S、SO2 、NRw、N+hwまたは−C(O)−が介在していても良く、未置換または1 〜4個のRi基によ って置換された飽和の4〜6員環を表し、 RxとRyが一緒になって上記で定義されたような4〜6員環を表す場合、Rz は上記で定義した通りであるか、あるいはRzが、RxとRyが一緒になって表さ れる環に融合した別の飽和4〜6員環を表し、その後者の環はO、S、NRwま たは−C(O)−が介在していても良く、未置換あるいは1〜4個のRi基によ って置換されている。] 2. AがSを表す請求項1に記載の化合物。 3. AがOを表す請求項1に記載の化合物。 4. 下記式Iaによって表される請求項1に記載の化合物。 [式中、 CO2Mはカルボン酸、カルボン酸アニオンまたは医薬的に許容されるエステ ル基を表し、 Hetは、正電荷を有する1〜3個の原子を有する置換基を 有し、下記の基から選ばれ、 (ここで、 DはO、SまたはNRaであり、 E、G、X、YおよびZはCRまたはNを表す。) 各Rは独立に、−R*;水素;ハロゲン;−CN;−ORc;−SRc;−CO NRab;−COORh;−SORc;−SO2c;−SO2NRab;−CORa ;−OCORa;−OCONRab;−OCO2h;未置換または1〜4個のRd 基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜4 個のRd基によって置換された−C3-7シクロアルキルからなる群から選択され、 ただし、1〜3個のR基がR*またはQを有するものであり、 R*およびQは、上記で定義した通りである。] 5. 下記式Iaで表される請求項4に記載の化合物。 [式中、 CO2Mは、カルボン酸またはカルボン酸アニオンを表し、 Hetは、正電荷を有する1〜2個の原子を有する置換基を有し、下記の基か ら選ばれ、 (ここで、 E、G、X、YおよびZはCRまたはNを表す。) 各Rは独立に、−R*;水素;ハロゲン;−CN;−CONRab;−COO Rh;−SORc;−SO2c;−SO2NRab;−OC(O)Ra;−CORa ;未置換または1〜3個のRd基によって置換された直鎖または分岐の −C1-6アルキル;未置換または1〜3個のRd基によって置換された−C3-7シ クロアルキルからなる群から選択され、ただし、1または2個のR基がR*また はQを有するものであり、 Ra、RbおよびRcは独立に、−R*;水素;未置換または1〜4個のRd基に よって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜4個の Rd基によって置換された−C3-7シクロアルキルを表すか、 あるいはRaとRbが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、 S、NRc(Rcは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在してい ても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは1〜 4個のRi基によって置換されており、 Qは、下記の基からなる群から選択される基を表し、 (ここで、 aおよびbは2または3であり、 L-は医薬的に許容される対イオンであり、 αはO、SまたはNRsを表し、 β、δ、λ、μおよびσはCRt、NまたはN+sを表すが、ただしβ、δ 、λ、μおよびσのうちの1個のみがN+sである。) R*は、下記の基から選択され、 (ここで、 各dは独立に、O、SまたはNRkを表し、 e、g、x、yおよびzはCRm、NまたはN+kを表すが、ただしいずれ の構造においてもe、g、x、yおよびzのうちの1個のみがN+kを表す。) Rkは、前記で定義した通りである。] 6. 下記式Icで表される請求項5に記載の化合物。 式中、Hetは、正電荷を有する1または2個の置換基を有し、下記の基から 成る群から選択され、 各Rは独立に、水素;未置換または1〜3個のRd基によって置換された直鎖 または分岐の−C1-6アルキル;および−R*から選択されるが、ただしR基の1 または2個はR*またはQを有しており; Rdは、−CN;−NRef;−ORg;−CONRef;−COORg;−S ORg;−SO2g;−SO2NRef;−NReSO2f;−CORe;−NRe CORf;−OCONRef;−NReCONRfg;−N ReCO2h;−C(NRe)NRfg;−NReC(NH)NRfg;−NReC (NRf)Rg;−R*または−Qを表し、 Re、RfおよびRgは、水素、直鎖または分岐の−C1-6アルキルあるいは−R* を表すか; あるいはReとRfが、1個以上のO、S、−C(O)−またはNRg(Rgは上 記で定義した通りである)が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し、その 環は未置換であるかまたは1〜4個のRi基で置換されており; 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、O、S、SO2、−C(O)−、NHおよびN CH3のうちの1または2個が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すこと ができ、 各Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;− ORh;−SRh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−S O2N(Rh2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2 h;−C(O)Rh;−OCORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミ ドイル;またはウレイドを表し、 Qは、下記の基から選択され、 (ここで、 L-は上記で定義した通りであり; Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、NRw、N+h wまたは−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8アルキルを 表し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロゲン、CN、N O2、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw,N+(Rh2w、−C(O )−Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC(O)Rw、OC (O)NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhwまたはフェニルも しくはヘテロアリール基(そのフェニルもし くはヘテロアリール基は、1〜4個のRi基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分 岐のC1-3アルキル基によって置換されていても良く、そのアルキル基は未置換 であるかまたは1〜4個のRi基によって置換されている)によって置換されて おり、 Rsは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置換された 直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 Rtは、ハロゲン;フェニル;−CN;−NO2;−NRuv;−ORu;− SRu;−CONRuv;−COORh;−SORu;−SO2u;−SO2NRu v;−NRuSO2v;−CORu;−NRuCORv;−OCORu;−OCON Ruv;−NRuCO2v;−NRuCONRvw;−OCO2v;未置換または 1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 残りのRt基は水素である。) R*は、下記式の基であり、 各Rmは、ハロゲン;−CN;−NRno;−ORn;−SRn;−CONRno ;−COORh;−SORn;−SO2n;−SO2NRno;−NRnSO2o ;−CORn;−NRnCORo;−OCORn;−OCONRno;−NRnCO2 h;−NRnCONRoh;−OCO2h;未置換または1〜4個のRi基によ って置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜4個のRi 基によって置換された−C3-7シクロアルキル;および−(CH2nQ(n=1 〜3)からなる群から選択され、 RnおよびRoは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 RuおよびRvは独立に、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換さ れた直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはRuとRvが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、 S、NRwまたは−C(O)−が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し、 その場合その環は未置換あるかまたは1〜4個のRi基によって置換されており 、 Rwは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖ま たは分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良い− C1-6シクロアルキル;あるいは1〜4個のRi基によって置換されていても良い フェニルを表すか、 あるいはRhとRwが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1または2個の O、S、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表 す。] 7. 下記式Ibによって表される請求項1に記載の化合物。 [式中、CO2Mは、カルボン酸、カルボン酸アニオンまたは医薬的に許容さ れるエステル基を表し、 Hetは、式Iの化合物に関して前記で定義した通りである。] 8. 下記式Ibで表される請求項7に記載の化合物。 [式中、CO2Mはカルボン酸またはカルボン酸アニオンを表し、 Hetは、正電荷を有する1〜3個の原子を有する置換基を有し、下記の基か らなる群から選ばれ、 (ここで、 E、G、X、YおよびZは独立に、CRまたはNを表す。) 各Rは、水素;ハロゲン;−CN;−CONRab;−COORh;−SORc ;−SO2c;−SO2NRab;−CORa;未置換または1〜3個のRd基に よって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜3個 のRd基によって置換された−C3-7シクロアルキル;および−R*からなる群か ら選択され、ただし、1〜3個のR基がR*またはQを有するものであり、 Qは、下記の基からなる群から選択され、 (ここで、 L-は医薬的に許容される対イオンであり、 aおよびbは独立に2または3であり、 αはO、SまたはNRsを表し、 β、δ、λ、μおよびσは独立にCRt、NまたはN+sを表すが、ただし β、δ、λ、μおよびσのうちの1個のみがN+sである。) R*は、下記の基から成る群から選択され、 (ここで、 各dはO、SまたはNRkを表し、 e、g、x、yおよびzは独立にCRm、NまたはN+kを表すが、ただし e、g、x、yおよびzのうちの1個のみがN+kを表す。) Ra、RbおよびRcは独立に、水素;未置換または1〜4個のRd基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜4個のRd基によ って置換された−C3-7シクロアルキル;または−R*を表すか、 あるいはRaとRbが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、 S、NRc(Rcは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在してい ても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは1〜 4個のRi基によって置換されており、 各Rdは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;−NRe f;−ORg;−SRg;−CONRef;−COORg;−SORg;−SO2g ;−SO2NRef;−NReSO2f;−CORe;−NReCORf;−OCO Re;−OCONRef;−NReCONRfg;−NReCO2h;−OCO2h ;−C(NRe)NRfg;−NReC(NH)NRfg;−NReC(NRf) Rg;−R*または−Qを表し、 Re、RfおよびRgは、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキル;あるいは−R*を表すか; あるいはReとRfが、1〜3個のO、S、−C(O)−またはNRg(Rgは上 記で定義した通りである)が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し、その 環は未置換であるかまたは1〜4個のRi基で置換されており; 各Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;− ORh;−SRh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−S O2N(Rh2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O )Rh;−OCORh;−NHCORh;グア ニジニル;カルバミミドイルまたはウレイドを表し、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 Rkは、水素;未置換または1〜4個のRi基で置換された直鎖または分岐の− C1-6アルキル;あるいは−(CH2nQ(nおよびQは前記で定義した通りで ある)を表し、 各Rmは独立に、水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−NHRn;−NRno ;−ORn;−SRn;−CONRno;−COORh;−SORn;−SO2n; −SO2NRno;−NRnSO2o;−CORn;−NRnCORo;−OCORn ;−OCONRno;−NRnCO2h;−NRnCONRoh;−OCO2h; −CNRnNRoh;−NRnCNHNRoh;−NRnC(NRo)Rh;未置換 または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル; 未置換または1〜4個 のRi基によって置換された−C3-7シクロアルキル;および−(CH2nQ(n =1〜3)からなる群から選択される基を表し、 RnおよびRoは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 各Rsは独立に、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置換 された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 各Rtは独立に、水素;ハロゲン;フェニル;−CN;−NO2;−NHRu; −NRuv;−ORu;−SRu;−CONRuv;−COORh;−SORu;− SO2u;−SO2NRuv;−NRuSO2v;−CORu;−NRuCORv; −OCORu;−OCONRuv;−NRuCO2v;−NRuCONRvw;− OCO2v;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;未置換または1〜4個のRi 基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し; RuおよびRvは、水素あるいは未置換または1〜4個の Ri基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはRuとRvが、1個以上のO、S、NRwまたは−C(O)−が介在し ていても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは 1〜4個のRi基によって置換されており、 Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、NRw、N+hw または−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8アルキルを表 し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロゲン、CN、NO2 、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw、N+(Rh2w、−C(O) −Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC(O)Rw,OC( O)NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhwまたはフェニルもし くはヘテロアリール基(そのフェニルもしくはヘテロアリール基は、1〜4個の Ri基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分岐のC1-3アルキル基によって置換され ていても良く、そのアルキル基は未置換であるかまたは1〜4個のRi基によっ て置換されている)によって置換されており、 各Rwは独立に、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換され た直鎖または分岐のC1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても 良いC3-6シクロアルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いフェ ニルを表すか、 あるいはRhとRwが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1または2個の O、S、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表 す。] 9. 下記式Icによって表される請求項8に記載の化合物。 [上記式中、 E、X、YおよびZは独立に、CRまたはNを表し、 各Rは独立に、−R*;水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−ORc;−SRc ;−CONRab;−COORh;−S ORc;−SO2c;−SO2NRab;−NRaSO2b;−CORa;−OCO Ra;−OCONRab;−NRaCONRbc;−NRaCO2h;−OCO2h ;未置換または1〜4個のRd基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6 アルキル;ならびに未置換または1〜4個のRd基によって置換された−C3-7シ クロアルキルから選択され、 ただし、該R基には正電荷を有する1〜3個の原子があり、R*またはQを有 するRが1〜3個存在しており、 Qは下記の基からなる群から選択され、 (ここで、 aおよびbは1、2または3であり、 L-は医薬的に許容される対イオンであり、 αはO、SまたはNRsを表し、 β、δ、λ、μおよびσは独立にCRt、NまたはN+sを表すが、ただし β、δ、λ、μおよびσのうちの1個のみがN+sである。) R*は下記の基から成る群から選択され、 (ここで、 各dは独立に、O、SまたはNRkを表し、 e、g、x、yおよびzは独立にCRm、NまたはN+kを表すが、ただし いずれの構造においてもe、g、x、yおよびzのうちの1個のみがN+kを表 す。) Ra、RbおよびRcは、水素;未置換または1〜4個のRd基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜4個のRd基によって置 換された−C3-7シクロアルキル;または−R*を表すか、 あるいはRaとRbが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、 S、NRc(Rcは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在してい ても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは1〜 4個のRi基によって置換されており、 あるいはRbとRcが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1〜3個のO、 S、NRa(Raは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在してい ても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは1〜 4個のRi基によって置換されており、 各Rdは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;−NRef;−ORg;−SRg ;−CONRef;−COORg;−SORg;−SO2g;−SO2NRef; −NReSO2f;−CORe;−NReCORf;−OCORe;−OCONRef ;−NReCONRfg;−NReCO2h;−OCO2h;−C(NRe)NRfg;−NReC(NH)NRfg;−NReC(NRf)Rg;−R*または−Q を表し、 Re、RfおよびRgは、水素;未置換または1〜4個の Ri基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;あるいは−R*を 表すか; あるいはReとRfが、1〜3個のO、S、−C(O)−またはNRg(Rgは上 記で定義した通りである)が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し、その 環は未置換であるかまたは1〜4個のRi基で置換されており; 各Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;− ORh;−SRh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−S O2N(Rh2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O )Rh;−OCORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたは ウレイドを表し、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基が一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 Rkは、水素;未置換または1〜4個のRi基で置換された 直鎖または分岐の−C1-6アルキル;あるいは−(CH2nQ(nおよびQは前 記で定義した通りである)を表し、 各Rmは独立に、水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−NHRn;−NRno ;−ORn;−SRn;−CONRno;−COORh;−SORn;−SO2n; −SO2NRno;−NRnSO2o;−CORn;−NRnCORo;−OCORn ;−OCONRno;−NRnCO2h;−NRnCONRoh;−OCO2h; −CNRnNRoh;−NRnCNHNRoh;−NRnC(NRo)Rh;未置換 または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル; 未置換または1〜4個のRi基によって置換された−C3-7シクロアルキル;およ び−(CH2nQ(n=1〜3)からなる群から選択される基を表し、 RnおよびRoは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 各Rsは独立に、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置換 された直鎖または分岐の−C1-6アルキル を表し、 各Rtは独立に、水素;ハロゲン;フェニル;−CN;−NO2;−NHRu; −NRuv;−ORu;−SRu;−CONRuv;−COORh;−SORu;− SO2u;−SO2NRuv;−NRuSO2v;−CORu;−NRuCORv; −OCORu;−OCONRuv;−NRuCO2v;−NRuCONRvw;− OCO2v;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;未置換または1〜4個のRi 基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し; RuおよびRvは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換さ れた直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはRuとRvが、1個以上のO、S、NRwまたは−C(O)−が介在し ていても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは 1〜4個のRi基によって置換されており、 Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、NRw、N+hw または−C(O)−が介在していても良 い直鎖または分岐のC1-8アルキルを表し、そのアルキル鎖は未置換であるかあ るいは1〜4個のハロゲン、CN、NO2、ORw、SRw、SORw、SO2w、 NRhw、N+(Rh2w、−C(O)−Rw、C(O)NRhw、SO2NRh w、CO2w、OC(O)Rw,OC(O)NRhw、NRhC(O)Rw、NRh C(O)NRhwまたはフェニルもしくはヘテロアリール基(そのフェニルも しくはヘテロアリール基は、1〜4個のRi基あるいは1〜2個の直鎖もしくは 分岐のC1-3アルキル基によって置換されていても良く、そのアルキル基は未置 換であるかまたは1〜4個のRi基によって置換されている)によって置換され ており、 RyおよびRzは、水素;フェニル;未置換あるいは1〜4個のRi基によって 置換され、O、S、NRw、N+hwまたは−C(O)−が介在していても良い 直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはRxとRyが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、O、S、SO2 、NRw、N+hwまたは−C(O)−が介在していても良い飽和の4〜6員環 を表し、 RxとRyが一緒になって上記に定義したような4〜6員環 を表す場合、Rzは上記で定義した通りであるか、あるいはRzが、RxとRyが一 緒になって表される環に融合した別の飽和4〜6員環を表し、その環はO、S、 NRwまたは−C(O)−が介在していても良く、未置換であるかあるいは1〜 4個のRi基によって置換されており、 各Rwは独立に、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていて も良い−C3-6シクロアルキル;あるいは1〜4個のRi基によって置換されてい ても良いフェニルを表すか、 あるいはRhとRwが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1または2個の O、S、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表 す。] 10. 下記式Idで表される請求項9に記載の化合物。 [上記式中、 (R)4は、正電荷を有する1〜3個の原子を有し、各Rは、水素;ハロゲン ;−CN;−CONRab;−COORh;−SORc;−SO2c;−SO2N Rab;−CORa;未置換または1〜3個のRd基によって置換された直鎖また は分岐の−C1-6アルキル;あるいは−R*からなる群から選択され、ただし、R* またはQを有するRが1〜3個存在しており、 Ra、RbおよびRcは独立に、水素;未置換または1〜4個のRd基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;あるいは−R*を表すか、 あるいはRaとRbが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、 S、NRc(Rcは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在してい ても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは1〜 4個のRi基によって置換されており、 各Rdは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;−NRef;−ORg;−SRg ;−CONRef;−COORg;−SORg;−SO2g;−SO2NRef; −NReS O2f;−CORe;−NReCORf;−OCORe;−OCONRef;−NRe CONRfg;−NReCO2h;−OCO2h;−C(NRe)NRfg;− NReC(NH)NRfg;−NReC(NRf)Rg;−R*または−Qを表し、 Qは、下記の基からなる群から選択され、 (ここで、L-は医薬的に許容される対イオンである。) Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、NRw、N+hw または−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8アルキルを表 し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロゲン、CN、NO2 、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhW,N+(Rh2w、−C(O) −Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC(O)Rw,OC( O) NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhwまたはフェニルもしくは ヘテロアリール基(そのフェニルもしくはヘテロアリール基は、1〜4個のRi 基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分岐のC1-3アルキル基によって置換されて いても良く、そのアルキル基は未置換であるかまたは1〜4個のRi基によって 置換されている)によって置換されており、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 各Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;− ORh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−SO2N(Rh 2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O)Rh;−O CORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたはウレイドを表 し、 Rwは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によっ て置換された直鎖または分岐のC1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換さ れていても良いC3-6シクロアルキル;あるいは1〜4個のRi基によって置換さ れていても良いフェニルを表し、 あるいはRhとRwが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1または2個の O、S、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表 し、 R*は、下記の基から成る群から選択され、 (ここで、dは、O、SまたはNRkである。) Rkは、水素;未置換または1〜4個のRi基で置換された直鎖または分岐の− C1-6アルキル;あるいは−(CH2nQを表し、 Rmは、水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−NHRn; −NRno;−ORn;−SRn;−CONRno;−SORn;−SO2n;− SO2NRno;−NRnSO2o;−CORn;−NRnCORo;−NRnCO2 h;−NRnCONRoh;未置換または1〜4個のRi基によって置換された 直鎖または分岐の−C1-6アルキル;および−(CH2nQからなる群から選択 され、 Rdは、上記で定義した−R*またはQを表し、 RnおよびRoは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表す。] 11. 下記式Idで表される請求項9に記載の化合物。 [上記式中、 各Rは、水素;ハロゲン;−CN;−CONRab;−C OORh;−SORc;−SO2c;−SO2NRab;−CORa;未置換または 1〜3個のRd基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;ならび に−R*からなる群から選択され、 ただし、1または2個のR基がR*またはQを有し、−(R)4は正電荷を有す る1または2個の原子を有するものであり、 Qは、下記の基からなる群から選択される基であり、 (ここで、αはO、SまたはNRsを表し、 β、δ、λ、μおよびσは独立にCRt、NまたはN+sを表すが、ただし β、δ、λ、μおよびσのうちの1個のみがN+sとなり得るものである。) R*は、下記の基から成る群から選択され、 (ここで、dは、O、SまたはNRkを表す。) Ra、RbおよびRcは独立に、水素;未置換または1〜4個のRd基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;あるいは−R*を表すか、 あるいはRaとRbが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、 S、NRc(Rcは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在してい ても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは1〜 4個のRi基によって置換されており、 Rdは、−R*または−Qを表し、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を 表すことができ、 Rkは、水素;未置換または1〜4個のRi基で置換された直鎖または分岐の− C1-6アルキル;あるいは−(CH2nQを表し、 各Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;− ORh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−SO2N(Rh 2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O)Rh;−O CORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたはウレイドを表 し、 Rmは、水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−NHRn;−NRno;−ORn ;−SRn;−CONRno;−SORn;−SO2n;−SO2NRno;−N RnSO2o;−CORn;−NRnCORo;−NRnCO2h;−NRnCONRoh;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1 -6 アルキル;および−(CH2n−Qからなる群から選択され、 RnおよびRoは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキ ルを表し、 Rsは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直 鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 Rtは、水素;ハロゲン;フェニル;−CN;−NHRu;−NRuv;−ORu ;−SRu;−CONRuv;−COORh;−SORu;−SO2u;−SO2 NRuv;−NRuSO2v;−CORu;−NRuCORv;−OCORu;−O CONRuv;−NRuCO2v;−NRu−CONRvw;−OCO2v;未置 換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル を表し; RuおよびRvは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換さ れた直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはRuとRvが、1個以上のO、S、NRwまたは−C(O)−が介在し ていても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは 1〜4個のRi基によって置換されており、 各Rwは独立に、水素;未置換または1〜4個のRi基によ って置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置 換されていても良いC3-6シクロアルキル;あるいは1〜4個のRi基によって置 換されていても良いフェニルを表し、 あるいはRhとRwが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1または2個の O、S、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表 す。] 12. 下記式Ieに従って表される請求項8に記載の化合物。 [上記式中、 Hetは、正電荷を持った1〜3個の原子を有する置換基を持ち、下記の基か ら成る群から選択され、 (ここで、E、G、X、YおよびZは独立にCRまたはNを表す。) 各Rは、水素;ハロゲン;−CN;−CONRab;−COORh;−SORc ;−SO2c;−SO2NRab;−CORa;未置換または1〜3個のRd基に よって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜3個の Rd基によって置換された−C3-7シクロアルキル;および−R*からなる群から 選択され、ただし、1または2個のRが存在し、そのRはR*またはQを有する ものであり、 Qは、下記の基からなる群から選択され、 (ここで、 L-は医薬的に許容される対イオンを表し、 aおよびbは独立に2または3を表し、 αはO、SまたはNRsを表し、 β、δ、λ、μおよびσは独立にCRt、NまたはN+sを表すが、ただし β、δ、λ、μおよびσのうちの1個のみがN+sである。) R*は下記の基から成る群から選択され、 (ここで、 dはO、SまたはNRkを表し、 e、g、x、yおよびzは独立にCRm、NまたはN+kを表すが、ただし e、g、x、yおよびzのうちの1個のみがN+kを表す。) Ra、RbおよびRcは独立に、水素;未置換または1〜4個のRd基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜4個のRd基によ って置換された−C3-7シクロアルキル;または−R*を表すか、 あるいはRaとRbが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、 S、NRc(Rcは上記で定義した通りで ある)または−C(O)−が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し、その 場合その環は未置換であるかまたは1〜4個のRi基によって置換されており、 各Rdは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;−NRef;−ORg;−SRg ;−CONRef;−COORg;−SORg;−SO2g;−SO2NRef; −NReSO2f;−CORe;−NReCORf;−OCORe;−OCONRef ;−NReCONRfg;−NReCO2h;−OCO2h;−C(NRe)NRfg;−NReC(NH)NRfg;−NReC(NRf)Rg;−R*または−Q を表し、 Re、RfおよびRgは、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキル;あるいは−R*を表すか; あるいはReとRfが、1〜3個のO、S、−C(O)−またはNRg(Rgは上 記で定義した通りである)が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し、その 環は未置換であるかまたは1〜4個のRi基で置換されており; 各Rhは独立に、H;直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル 基;−C3-6シクロアルキルまたはフェニル基を表すか、あるいは2個のRh基が 存在する場合には、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、S O2、−C(O)−、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環 を表すことができ、 各Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;− ORh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−SO2N(Rh 2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O)Rh;−O CORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたはウレイドを表 し、 Rkは、水素;未置換または1〜4個のRi基で置換された直鎖または分岐の− C1-6アルキル;あるいは−(CH2nQを表し、 Rsは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直 鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 Rtは、水素;ハロゲン;フェニル;−CN;−NRuv;−ORu;−SRu ;−CONRuv;−COORh;−SORu;−SO2u;−SO2NRuv; −NRuSO2 v;−CORu;−NRuCORv;−OCORu;−OCONRuv;−NRuC O2v;−NRuCONRvw;−OCO2v;未置換または1〜4個のRi基に よって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し; RuおよびRvは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換さ れた直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはRuとRvが、1個以上のO、S、NRwまたは−C(O)−が介在し ていても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは 1〜4個のRi基によって置換されており、 各Rwは独立に、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖 または分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良い C3-6シクロアルキル;あるいは1〜4個のRi基によって置換されていても良い フェニルを表す。] 13. 下記式Ieによって表される請求項12に記載の化合物。 [上記式中、 Hetは、正電荷を持った1〜3個の原子を有する置換基を持ち、下記の基か ら成る群から選択され、 (ここで、E、G、X、YおよびZは独立にCRまたはNを表す。) 各Rは、水素;ハロゲン;−CN;−CONRab;−COORh;−SORc ;−SO2c;−SO2NRab;−CORa;未置換または1〜3個のRd基に よって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;未置換または1〜3個の Rd基によって置換された−C3-7シクロアルキル;および −R*からなる群から選択され、 ただし、1個のRがQを有するものであり、 R*は下記の基から成る群から選択され、 (ここで、dは、O、SまたはNRkである。) Qは、下記式で表され、 (ここで、 aおよびbは2であり、 L-は医薬的に許容される対イオンである。) Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、 NRw、N+hwまたは−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8 アルキルを表し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロ ゲン、CN、NO2、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw,N+(Rh2w、−C(O)−Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC( O)Rw,OC(O)NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhwまた はフェニルもしくはヘテロアリール基(そのフェニルもしくはヘテロアリール基 は、1〜4個のRi基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分岐のC1-3アルキル基に よって置換されていても良く、そのアルキル基は未置換であるかまたは1〜4個 のRi基によって置換されている)によって置換されており、 各Rhは独立に、H;直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基;−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 各Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニ ル;−NHSO2h;−ORh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N( Rh2;−SO2N(Rh2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h ;−C(O)Rh;−OCORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミド イルまたはウレイドを表し、 Rkは、水素;未置換または1〜4個のRi基で置換された直鎖または分岐の− C1-6アルキル;あるいは−(CH2nQ(n=1、2または3であり、Qは前 記で定義した通りである)を表し、 Rmは、水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−NHRn;−NRno;−ORn ;−SRn;−CONRno;−SORn;−SO2n;−SO2NRno;−N RnSO2o;−CORn;−NRnCORo;−NRnCO2h;−NRnCONRoh;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1 -6 アルキル;および−(CH21-3Qからなる群から選択され、 Ra、RbおよびRcは独立に、水素;未置換または1〜4個のRd基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;または−R*を表すか、 あるいはRaとRbが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、 S、NRc(Rcは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在してい ても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは1〜 4個のRi基によって置換されており、 Rdは、R*またはQを表し、 RnおよびRoは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 Rwは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖ま たは分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いC3-6 シクロアルキル;あるいは1〜4個のRi基によって置換されていても良いフ ェニルを表し、 あるいはRhとRwが、任意の複数の仲介弦と一緒になって、または2個のO、 S、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表す。 ] 14. 下記式Ieで表される請求項12に記載の化合物。 [上記式中、 Hetは、正電荷を持った1〜3個の原子を有する置換基を持ち、下記の基か ら成る群から選択され、 (ここで、E、G、X、YおよびZは独立にCRまたはNを表す。) Rは、水素;ハロゲン;−CN;−CONRab;−COORh;−SORc; −SO2c;−SO2NRab;−CORa;未置換または1〜3個のRd基によ って置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;ならびに−R*からなる群か ら選択される基であり、ただし1または2個のRがR* またはQを有するものであり、 Qは下記の基からなる群から選択される基であり、 (ここで、 αはO、SまたはNRsを表し、 β、δ、λ、μおよびσは独立にCRt、NまたはN+sを表すが、ただし β、δ、λ、μおよびσのうちの1個のみがN+sであることができる。) R*は下記の基から成る群から選択され、 (ここで、dは、O、SまたはNRkを表す。) Ra、RbおよびRcは独立に、水素;未置換または1〜4個のRd基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アル キル;または−R*を表すか、 あるいはRaとRbが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1個以上のO、 S、NRc(Rcは上記で定義した通りである)または−C(O)−が介在してい ても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは1〜 4個のRi基によって置換されており、 Rdは、−R*または−Qを表し、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 各Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;− ORh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−SO2N(Rh2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O)Rh;− OCORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたはウレイドを 表し、 Rkは、水素;未置換または1〜4個のRi基で置換された直鎖または分岐の− C1-6アルキル;あるいは−(CH2nQ(nおよびQは前記で定義した通りで ある)を表し、 Rmは、水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−NHRn;−NRno;−ORn ;−SRn;−CONRno;−SORn;−SO2n;−SO2NRno;−N RnSO2o;−CORn;−NRnCORo;−NRnCO2h;−NRnCONRoh;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1 -6 アルキル;および−(CH2n−Q(nおよびQは前記で定義された通りであ る)からなる群から選択され、 RnおよびRoは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置 換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 Rsは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直 鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 Rtは、水素;ハロゲン;フェニル;−CN;−NHRu;−NRuv;−ORu ;−SRu;−CONRuv;−COORh;−SORu;−SO2u;−SO2 NRuv; −NRuSO2v;−CORu;−NRuCORv;−OCORu;−OCONRuv ;−NRuCO2v;−NRuCONRvw;−OCO2v;未置換または1〜 4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し; RuおよびRvは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換さ れた直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはRuとRvが一緒になって、1個以上のO、S、NRwまたは−C(O )−が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換で あるかまたは1〜4個のRi基によって置換されており、 各Rwは独立に、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていて も良いC3-6シクロアルキル;あるいは1〜4個のRi基によって置換されていて も良いフェニルを表す。] 15. 下記式Ifで表される請求項10に記載の化合物。 [上記式中、 L-は医薬的に許容される対イオンであり、 nは1〜3であり、 Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、NRw、N+hw または−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8アルキルを表 し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロゲン、CN、NO2 、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw,N+(Rh2w、−C(O) −Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC(O)Rw,OC( O)NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhwまたはフェニルもし くはヘテロアリール基(そのフェニルもしくはヘテロアリール基は、1〜4個の Ri基あるいは1〜2個 の直鎖もしくは分岐のC1-3アルキル基によって置換されていても良く、そのア ルキル基は未置換であるかまたは1〜4個のRi基によって置換されている)に よって置換されており、 各Rは独立に、水素;ハロゲン;−CN;−NO2;−ORc;−SRc;−C ONRab;−COORh;−SORc;−SO2c;−SO2NRab;−NRa SO2b;−CORa;−OCORa;−OCONRab;−NRaCONRbc ;−NRaCO2h;−OCO2h;未置換または1〜4個のRd基によって置換 された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;ならびに未置換または1〜4個のRd 基によって置換された−C3-7シクロアルキルから選択され、 各Rdは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2:−NRef;−ORg;−SRg ;−CONRef;−COORg;−SORg;−SO2g;−SO2NRef; −NReSO2f;−CORe;−NReCORf;−OCORe;−OCONRef ;−NReCONRfg;−NReCO2h;−OCO2h;−C(NRe)NRfg;−NReC(NH)NRfg;または−NReC(NRf) Rgを表し、 Re、RfおよびRgは、水素;未置換または1〜4個のR1基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはReとRfが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1〜3個のO、 S、−C(O)−またはNRg(Rgは上記で定義した通りである)が介在してい ても良い飽和の4〜6員環を表し、その環は未置換であるかまたは1〜4個のRi 基で置換されており; 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 各R1は独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;− ORh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−SO2N(Rh 2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C (O)Rh;−OCORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイルま たはウレイドを表し、 Rwは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖ま たは分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いC3-6 シクロアルキル;あるいは1〜4個のRi基によって置換されていても良いフ ェニルを表し、 あるいはRhとRwが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1または2個の O、S、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表 す。] 16. 下記式Igで表される請求項15に記載の化合物。 [上記式中、 L-は医薬的に許容される対イオンであり、 Rxは、水素;あるいは1または2個のO、S、SO、 SO2、NRw、N+hwまたは−C(O)−が介在していても良い直鎖または 分岐のC1-8アルキルを表し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4 個のハロゲン、CN、NO2、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw,N+ (Rh2w、−C(O)−Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w 、OC(O)Rw,OC(O)NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhwまたはフェニルもしくはヘテロアリール基(そのフェニルもしくはヘテロア リール基は、1〜4個のRi基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分岐のC1-3アル キル基によって置換されていても良く、そのアルキル基は未置換であるかまたは 1〜4個のRi基によって置換されている)によって置換されており、 各Rhは独立に、H;直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基;−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 Rwは、水素;未置換または1〜4個のRi基によって置換 された直鎖または分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されて いても良いC3-6シクロアルキル;あるいは1〜4個のRi基によって置換されて いても良いフェニルを表すか、 あるいはRhとRwが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1または2個の O、S、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表 し、 各Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;− ORh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−SO2N(Rh 2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O)Rh;−O CORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたはウレイドを表 す。] 17. 下記式Ihで表される請求項15に記載の化合物。 [上記式中、 L-は、医薬的に許容される対イオンであり、 Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、NRw、N+hw または−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8アルキルを表 し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロゲン、CN、NO2 、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw,N+(Rh2w、−C(O) −Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC(O)Rw,OC( O)NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhwまたはフェニルもし くはヘテロアリール基(そのフェニルもしくはヘテロアリール基は、1〜4個の Ri基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分岐のC1-3アルキル基によって置換され ていても良く、そのアルキル基は未置換であるかまたは1〜4個のRi基によっ て置換されている)によって置換されており、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、 NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ、 Rwは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖ま たは分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いC3-6 シクロアルキル;あるいは1〜4個のRi基によって置換されていても良いフ ェニルを表すか、 あるいはRhとRwが、任意の複数の仲介原子と一緒になって、1または2個の O、S、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽和の5〜6員環を表 し、 各Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;− ORh;−SRh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−S O2N(Rh2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O )Rh;−OCORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたは ウレイドを表す。] 18. 下記式Iiで表される請求項11に記載の化合物。 [上記式中、 各Rは独立に、水素あるいは未置換または1〜3個のRd基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキルからなる群から選択される基を表し、 Rdは、−Qを表し、 Qは下記の基からなる群から選択される基を表し、 (ここで、 αはO、SまたはNRsを表し、 β、δ、λ、μおよびσは独立にCRt、NまたはN+ sを表すが、ただしβ、δ、λ、μおよびσのうちの1個のみがN+sである ことができ、さらにR基には正電荷を持つ1〜3個の原子がある。) Rsは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直 鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 Rtは、水素;ハロゲン;フェニル;−CN;−NHRu;−NRuv;−ORu ;−SRu;−CONRuv;−COORh;−SORu;−SO2u;−SO2 NRuv;−NRuSO2v;−CORu;−NRuCORv;−OCORu;−O CONRuv;−NRuCO2v;−NRuCONRvw;−OCO2v;未置換 または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを 表し; 各Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;− ORh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−SO2N(Rh 2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O)Rh;−O CORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたはウレイドを表 し、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 RuおよびRvは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換さ れた直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはRuとRvが、1個以上のO、S、NRwまたは−C(O)−が介在し ていても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換であるかまたは 1〜4個のRi基によって置換されており、 各Rwは独立に、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていて も良いC3-6シクロアルキル;あるいは1〜4個のRi基によって置換されていて も良いフェニルを表す。] 19. 下記式Ieで表される請求項13に記載の化合物。 [上記式中、 Hetは、正電荷を持った2または3個の原子を有する置換基を持ち、下記の 基から成る群から選択され、 (ここで、 E、GおよびYは独立にCRまたはNを表し、 XおよびZは独立にCHまたはNを表す。) Rは、水素;未置換またはRd基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6 アルキルから成る群から選択される基を表し、ただし、Qを有するR基が1個存 在し、 RdはQを表し、 Qは下記式の基を表し、 (ここで、L-は医薬的に許容される対イオンである。) Rxは、水素あるいは1または2個のO、S、SO、SO2、NRw、N+hw または−C(O)−が介在していても良い直鎖または分岐のC1-8アルキルを表 し、そのアルキル鎖は未置換であるかあるいは1〜4個のハロゲン、CN、NO2 、ORw、SRw、SORw、SO2w、NRhw,N+(Rh2w、−C(O) −Rw、C(O)NRhw、SO2NRhw、CO2w、OC(O)Rw,OC( O)NRhw、NRhC(O)Rw、NRhC(O)NRhwまたはフェニルもし くはヘテロアリール基(そのフェニルもしくはヘテロアリール基は、1〜4個の Ri基あるいは1〜2個の直鎖もしくは分岐のC1-3アルキル基によって置換され ていても良く、そのアルキル基は未置換であるかまたは1〜4個の Ri基によって置換されている)によって置換されており、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 各Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;− ORh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−SO2N(Rh2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2h;−C(O)Rh;−O CORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミドイルまたはウレイドを表 し、 Rwは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換された直鎖ま たは分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていても良いC3-6 シクロアルキル;あるいは1〜4個のRi基によって置換されていても良いフ ェニルを表すか、 あるいはRhとRwが、任意の複数の仲介原子と一緒になっ て、1または2個のO、S、SO2、NHまたはNCH3が介在していても良い飽 和の5〜6員環を表す。] 20. 下記式Ieで表される請求項14に記載の化合物。 [上記式中、 Hetは、正電荷を持った1〜3個の原子を有する置換基を持ち、下記の基か ら成る群から選択され、 式中、E、G、X、YおよびZは独立にCRまたはNを表し、 Rは、水素;未置換または1〜3個のRd基によって置換された直鎖または分 岐の−C1-6アルキルから成る群から選択さ れる基を表し、 ただし、Qを有するR基が1〜3個存在しており、 RdはQを表し、 Qは下記の基からなる群から選択され、 (ここで、 αはO、SまたはNRsを表し、 β、δ、λ、μおよびσは独立にCRt、NまたはN+sを表すが、ただし β、δ、λ、μおよびσのうちの1個のみがN+sであることができる。) Rsは、水素;フェニル;未置換または1〜4個のRi基によって置換された直 鎖または分岐の−C1-6アルキルを表し、 各Riは独立に、ハロゲン;−CN;−NO2;フェニル;−NHSO2h;− ORh;−SRh;−N(Rh2;−N+(Rh3;−C(O)N(Rh2;−S O2N(Rh2;ヘテロアリール;ヘテロアリーリウム;−CO2 h;−C(O)Rh;−OCORh;−NHCORh;グアニジニル;カルバミミ ドイルまたはウレイドを表し、 各Rhは独立に、H、直鎖もしくは分岐の−C1-6アルキル基、−C3-6シクロ アルキル基またはフェニルを表すか、あるいは2個のRh基が存在する場合には 、それらのRh基は一緒になって、1または2個のO、S、SO2、−C(O)− 、NHおよびNCH3が介在していてもよい飽和の4〜6員環を表すことができ 、 Rtは、水素;ハロゲン;フェニル;−CN;−NHRu;−NRuv;−ORu ;−SRu;−CONRuv;−COORh;−SORu;−SO2u;−SO2 NRuv;−NRuSO2v;−CORu;−NRuCORv;−OCORu;−O CONRuv;−NRuCO2v;−NRuCONRvw;−OCO2v;未置換 または1〜4個のRi基によって置換された直鎖または分岐の−C1-6アルキルを 表し; RuおよびRvは、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換さ れた直鎖または分岐の−C1-6アルキルを表すか、 あるいはRuとRvが一緒になって、1個以上のO、S、NRwまたは−C(O )−が介在していても良い飽和の4〜6員環を表し、その場合その環は未置換で あるかまたは1〜4個のRi基によって置換されており、 各Rwは独立に、水素あるいは未置換または1〜4個のRi基によって置換され た直鎖または分岐の−C1-6アルキル;1〜4個のRi基によって置換されていて も良いC3-6シクロアルキル;あるいは1〜4個のRi基によって置換されていて も良いフェニルを表す。] 21. Hetが以下の基からなる群から選択される請求項16に記載の化合物 。 22. Hetが以下の基から選択される請求項7に記載の化合物。 23. Hetが以下の基からなる群から選択される請求項1に記載の化合物。 [上記において、X-はL-に等しく、L-は医薬的に許容される対イオンを表 す。] 24. 下記式によって表される化合物。 [式中、L-は、医薬的に許容される対イオンを表す。] 25. 請求項1に記載の化合物と医薬的に許容されるキャリアとを含有する医 薬組成物。 26. 錠剤、カプセル、液剤または懸濁液の形態の請求項25に記載の医薬組 成物。 27. 注射液または凍結乾燥固体の形態の請求項25に記載の医薬組成物。 28. さらにDHP阻害薬を含有する請求項25に記載の医薬組成物。 29. DHP阻害薬が7−(L−2−アミノ−2−カルボキシエチルチオ)− 2−(2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキサミド)−2−ヘプテン酸であ る請求項28に記載の医薬組成物。
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