JP4233610B2 - 新規カルバペネム誘導体 - Google Patents

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ゆうこ 狩野
一弘 粟飯原
祐美子 豊岡
鋭郎 佐々木
博正 滝澤
謙一 節原
和子 小林
國夫 渥美
勝義 岩松
孝志 井田
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Description

[発明の背景]
発明の分野
本発明は、優れた抗菌力と広範囲スペクトルを有し、注射剤としてのみならず経口的にも投与し得るカルバペネム化合物に関し、さらに詳しくは、カルバペネム環上の2位に、置換または無置換のイミダゾ[5,1−b]チアゾール基、または置換または無置換のイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム基を有する新規なカルバペネム誘導体またはその塩に関する。
背景技術
カルバペネム誘導体は、強い抗菌力と広範囲にわたり優れた抗菌スペクトルを示すことから、有用性の高いβ−ラクタム剤として研究が盛んに行われている。そして既にイミペネム、パニペネム、およびメロペネムが臨床の場で用いられている。
イミペネムは腎デヒドロペプチダーゼ−1(以下DHP−1と略す)に対する不安定性から、また、パニペネムでは腎毒性軽減のため、両薬剤とも合剤として用いられている。近年上市されたメロペネムは、1β位にメチル基を有するため、DHP−1に対して安定性を増し、単剤での使用が可能となった。
しかしながら、DHP−1に対してより安定な薬剤が依然として求められている。さらに抗菌力においても、今日臨床上で大きな問題となっているメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(以下、「MRSA」と略すことがある)やペニシリン耐性肺炎球菌(以下、「PRSP」と略すことがある)、耐性緑膿菌および腸球菌に対してより有効な薬剤、さらにはインフルエンザ菌に対しても有効な薬剤が求められている。
本発明者らは、先に、WO96/028455号においてカルバペネム環上の2位に新規芳香族複素環イミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−6−イルメチル基を有するカルバペネム誘導体を、さらにPCT/JP97/04270号においてカルバペネム環上の2位にピロリジニルチオ基を介してイミダゾ[5,1−b]チアゾール基を有するカルバペネム誘導体を報告している。
また、WO96/034868号や特開平4−273876号には、芳香族複素環上の炭素原子がカルバペネム環の2位と結合しているカルバペネム誘導体が開示されている。しかしながら、これらの誘導体の抗菌活性や有効性についての具体的データの記載はなされていない。また、二環性芳香族複素環についての記載もなく、イミダゾ[5,1−b]チアゾール基を有するカルバペネム環についての言及もない。
[発明の概要]
本発明者らは、今般、カルバペネム環上の2位に、置換または無置換のイミダゾ[5,1−b]チアゾール基または置換または無置換のイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム基を有する新規なカルバペネム誘導体が、MRSA、PRSP、腸球菌、インフルエンザ菌、およびβ−ラクタマーゼ産生菌に対しても強い抗菌力を有し、かつDHP−1に対して高い安定性を有するとの知見を得た。本発明はかかる知見に基づくものである。
よって、本発明は幅広い抗菌活性を有し、とりわけMRSA、PRSP、腸球菌、インフルエンザ菌、およびβ−ラクタマーゼ産生菌に対しても強い抗菌力を有し、かつDHP−1に対して高い安定性を有する新規化合物の提供をその目的としている。
そして、本発明による化合物は、下記の式(I)の化合物またはその薬学上許容される塩である。
Figure 0004233610
[上記式中、
1は水素原子またはメチル基を表し、
2、R3、R4、およびR5は、いずれか一つがカルバペネム環上の2位との結合を表し、
残りの三つは同一でも異なっていてもよく、それぞれ、
水素原子、
ハロゲン原子、
ニトロ基、
シアノ基、
低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
低級シクロアルキル基(このシクロアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
低級アルキルチオ基、
2-4アルケニル基(このアルケニル基上の一以上の水素原子は、低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
ホルミル基、
低級アルキルカルボニル基、
低級アルコキシカルボニル基、
低級アルキルスルホニル基、
アリールスルホニール基
アミノスルホニル基、
アリールカルボニル基、
アリール基(このアリール基上の一以上の水素原子は、低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、および(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
カルバモイル基、
N−低級アルキルカルバモイル基、
N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
低級アルコキシイミノメチル基、または
ヒドロキシイミノメチル基を表し、
6は、存在しないか、または
低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
低級シクロアルキル基(このシクロアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、もしくは
2-4アルケニル基(このアルケニル基上の一以上の水素原子は、低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)
を表し、そして
Rは、存在しないか、または水素原子もしくは生体内で加水分解され得る基を表すが、
但し、R6が存在しないときRは水素原子または生体内で加水分解され得る基を表し、R6が存在するときRは存在せず分子内塩を形成する。]
[発明の具体的説明]
定義
本明細書において、基または基の一部としての「低級アルキル基」または「低級アルコキシ基」という語は、基が直鎖または分岐鎖の炭素数1−6、好ましくは1−4、のアルキル基またはアルキルオキシ基を意味する。低級アルキルの例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等が挙げられる。また、低級アルコキシの例としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ等が挙げられる。
また、「低級シクロアルキル基」という語は炭素数3−6の単環のアルキル基を意味する。
さらに本明細書においてハロゲン原子とは、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を意味する。
また、アリール基は好ましくはフェニル基またはナフチル基を意味する。
化合物
式(I)において、R2、R3、R4、およびR5のいずれか一つがカルバペネム環上の2位との結合を表す。
そして、残りの三つが同一でも異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよい低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、置換基を有していてもよいC2-4アルケニル基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アミノスルホニル基、アリールカルボニル基、置換基を有していてもよいアリール基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルコキシイミノメチル基、またはヒドロキシイミノメチル基を表す。本発明の好ましい態様によれば、残りの三つの基は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、置換基を有していてもよい低級アルキル基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、アミノスルホニル基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルコキシイミノメチル基、またはヒドロキシイミノメチル基であるのが好ましく、より好ましくは、水素原子、塩素原子、シアノ基、置換基を有していてもよい低級アルキル基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、またはN,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基である。
2、R3、R4、およびR5が表す低級アルキル基上の一以上の水素原子は置換されていてもよく、置換基の例としては、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基で置換されていてもよい。本発明の好ましい態様によれば、置換基の好ましい例としては低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基が挙げられ、特に低級アルコキシ基、水酸基、およびホルミルアミノ基が挙げられる。置換アルキル基の例としては、アミノメチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、カルバモイルメチル基、2−カルバモイルエチル基、2−フルオロエチル基、シクロプロピルメチル基、2−(N−メチルカルバモイル)エチル基、N,N−ジメチルカルバモイルメチル基、2−(N,N−ジメチルカルバモイル)エチル基、2−アミノスルホニルエチル基、アミノスルホニルアミノメチル基、2−(アミノスルホニルアミノ)エチル基、メトキシメチル基、エトキシカルボニルメチル基、ホルミルアミノメチル基、メトキシイミノメチル基、ヒドロキシイミノメチル基、ベンジル基などが挙げられる。
また、R2、R3、R4、およびR5が表すシクロアルキル基上の一以上の水素原子は置換されていてもよく、置換基の例としては低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基が挙げられる。本発明の好ましい態様によれば、置換基の好ましい例としては低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基が挙げられ、特に低級アルコキシ基、水酸基、およびホルミルアミノ基が挙げられる。
さらに、R2、R3、R4、およびR5が表すアルケニル基上の一以上の水素原子は置換されていてもよく、置換基の例としては、低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基が挙げられる。本発明の好ましい態様によれば、置換基の好ましい例としては低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基が挙げられ、特に低級アルコキシ基、水酸基、およびホルミルアミノ基が挙げられる。
2、R3、R4、およびR5が表すアリールカルボニル基は、好ましくはフェニルカルボニル基またはナフチルカルボニル基である。
2、R3、R4およびR5が表すアリール基は、好ましくはフェニル基またはナフチル基である。さらにこNアリール基上の一以上の水素原子は置換されていてもよく、置換基の例としては、低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、および(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基からなる群から選択される基が挙げられる。本発明の好ましい態様によれば、置換基の好ましい例としては低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基が挙げられ、特に低級アルコキシ基、水酸基、およびホルミルアミノ基が挙げられる。
式(I)においてR6は、存在しないか、または低級アルキル基、低級シクロアルキル、もしくはC2-4アルケニル基を表す。好ましくは低級アルキル基である。また、Rは、存在しないか、または水素原子もしくは生体内で加水分解され得る基を表す。そして、式(I)においては、R6が存在しないときRは水素原子または生体内で加水分解され得る基を表し、R6が存在するときRは存在せず分子内塩を形成する。ここで、R6が存在しかつRが存在しないことにより形成される分子内塩とは下記の式(II)で表される化合物を意味する。
Figure 0004233610
6が表す低級アルキル基上の一以上の水素原子は置換されていてもよく、その置換基の例としては、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基が挙げられる。
また、R6が表す低級シクロアルキル基上の一以上の水素原子は置換されていてもよく、その置換基の例としては低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基が挙げられる。
さらに、R6が表すC2-4アルケニル基上の一以上の水素原子は置換されていてもよく、その置換基の例としては低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基が挙げられる。
Rが表す生体内で加水分解され得る基は好ましくはエステルであり、その例としては、低級アルキルカルボニルオキシ低級アルキル基、低級シクロアルキルカルボニルオキシ低級アルキル基、低級シクロアルキルメチルカルボニルオキシ低級アルキル基、低級アルケニルカルボニルオキシ低級アルキル基、アリールカルボニルオキシ低級アルキル基、テトラヒドロフラニルカルボニルオキシメチル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ低級アルキル基、アリールメチルオキシ低級アルキル基、アリールメチルオキシ低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルキルオキシカルボニルオキシ低級アルキル基、低級シクロアルキルオキシカルボニルオキシ低級アルキル基、低級シクロアルキルメトキシカルボニルオキシ低級アルキル基、アリールオキシカルボニルオキシ低級アルキル基、芳香環上に置換基を有してもよい3−フタリジル基、芳香環上に置換基を有してもよい2−(3−フタリジリデン)エチル基、2−オキソテトラヒドロフラン−5−イル基、2−オキソ−5−低級アルキル−1,3−ジオキソレン−4−イルメチル基等が挙げられる。好ましくは、低級アルキルカルボニルオキシ低級アルキル基、低級シクロアルキルカルボニルオキシ低級アルキル基、低級アルキルオキシカルボニルオキシ低級アルキル基、低級シクロアルキルオキシカルボニルオキシ低級アルキル基、低級シクロアルキルメトキシカルボニルオキシ低級アルキル基、アリールオキシカルボニルオキシ低級アルキル基、芳香環上に置換基を有してもよい3−フタリジル基、芳香環上に置換基を有してもよい2−(3−フタリジリデン)エチル基、2−オキソテトラヒドロフラン−5−イル基、および2−オキソ−5−低級アルキル−1,3−ジオキソレン−4−イルメチル基であり、さらに好ましくは、ピバロイルオキシメチルエステル、アセトキシメチルエステル、1−(アセトキシ)エチルエステル、(1−メチルシクロヘキサン−1−イル)カルボニルオキシメチルエステル、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチルエステル、1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルエステル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチルエステル、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチルエステル、3−フタリジルエステル、5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イルメチルエステル、1−[(シクロヘキシルメトキシ)カルボニルオキシ]エチルエステル、1−[(2−メチルシクロヘキサン−1−イル)オキシカルボニルオキシ]エチルエステル、シクロペンチルオキシカルボニルオキシメチルエステル、(Z)−2−(3−フタリジリデン)エチルエステル、(1R,2S,5R)−(l)−メンチルオキシカルボニルオキシメチルエステル、(1S,2R,5S)−(d)−メンチルオキシカルボニルオキシメチルエステル、1−(フェニルオキシカルボニルオキシ)エチルエステル、フェニルオキシカルボニルオキシメチルエステル、および1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)−n−プロピルエステルである。
また、上記のエステル残基の基の一部を表す低級アルキル基、低級シクロアルキル基、C2-4アルケニル基、およびアリール基の一つ以上の水素原子は置換されていてもよく、その置換基の例としては、低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アリール基からなる群から選択される基が挙げられ、好ましくは低級アルキル基、低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基である。
さらに、上記のエステル残基が芳香環上に置換基を有してもよい3−フタリジル基または芳香環上に置換基を有してもよい2−(3−フタリジリデン)エチル基であるときの置換基の例としては、低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アリール基からなる群から選択される基が挙げられ、好ましくは低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基である。
本発明による式(I)で表される化合物の好ましい化合物群としては、R6が存在せず、Rが水素原子または生体内で加水分解され得る基を表す化合物群が挙げられる。
6が存在しない化合物群であって、さらに好ましい化合物群としては、
1が水素原子またはメチル基を表し、
2、R3、R4、およびR5のうちカルバペネム環上の2位との結合を表さないものが、同一または異なって、それぞれ、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基で置換されていてもよく、より好ましくはアルキル基は非置換であるか、または低級アルコキシ基、水酸基、またはホルミルアミノ基で置換されたものである)、
ホルミル基、
低級アルキルカルボニル基、
低級アルコキシカルボニル基、
アミノスルホニル基、
カルバモイル基、
N−低級アルキルカルバモイル基、
N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
低級アルコキシイミノメチル基、または
ヒドロキシイミノメチル基を表す化合物群である。さらに、上記の化合物群の内、Rが、低級アルキルカルボニルオキシ低級アルキル、低級シクロアルキルカルボニルオキシ低級アルキル、低級アルキルオキシカルボニルオキシ低級アルキル、低級シクロアルキルオキシカルボニルオキシ低級アルキル、低級シクロアルキルメトキシカルボニルオキシ低級アルキル、アリールオキシカルボニルオキシ低級アルキル、2−オキソ−5−低級アルキル−1,3−ジオキソレン−4−イルメチル、芳香環上に置換基を有してもよい3−フタリジル、または芳香環上に置換基を有してもよい2−(3−フタリジリデン)エチルである化合物群が好ましい。
また、R6が存在しない化合物群であって、別の好ましい化合物群としては、
1がメチル基を表し、
2がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
3、R4、およびR5が、同一または異なって、それぞれ、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、またはホルミルアミノ基で置換されていてもよい)、
ホルミル基、
低級アルキルカルボニル基、
低級アルコキシカルボニル基、
アミノスルホニル基、
カルバモイル基、
N−低級アルキルカルバモイル基、
N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
低級アルコキシイミノメチル基、または
ヒドロキシイミノメチル基
を表す化合物群、
1が水素原子を表し、
2がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
3、R4、およびR5が、同一または異なって、それぞれ、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、またはホルミルアミノ基で置換されていてもよい)、
ホルミル基、
低級アルキルカルボニル基、
低級アルコキシカルボニル基、
アミノスルホニル基、
カルバモイル基、
N−低級アルキルカルバモイル基、
N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
低級アルコキシイミノメチル基、または
ヒドロキシイミノメチル基
を表す化合物群、
1がメチル基を表し、
3がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
2、R4、およびR5が、同一または異なって、それぞれ、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、またはホルミルアミノ基で置換されていてもよい)、
ホルミル基、
低級アルキルカルボニル基、
低級アルコキシカルボニル基、
アミノスルホニル基、
カルバモイル基、
N−低級アルキルカルバモイル基、
N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
低級アルコキシイミノメチル基、または
ヒドロキシイミノメチル基
を表す化合物群、
1が水素原子を表し、
3がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
2、R4、およびR5が、同一または異なって、それぞれ、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、またはホルミルアミノ基で置換されていてもよい)、
ホルミル基、
低級アルキルカルボニル基、
低級アルコキシカルボニル基、
アミノスルホニル基、
カルバモイル基、
N−低級アルキルカルバモイル基、
N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
低級アルコキシイミノメチル基、または
ヒドロキシイミノメチル基
を表す化合物群、
1が水素原子またはメチル基を表し、
4がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
2、R3、およびR5が、同一または異なって、それぞれ、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、またはホルミルアミノ基で置換されていてもよい)、
ホルミル基、
低級アルキルカルボニル基、
低級アルコキシカルボニル基、
アミノスルホニル基、
カルバモイル基、
N−低級アルキルカルバモイル基、
N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
低級アルコキシイミノメチル基、または
ヒドロキシイミノメチル基
を表す化合物群、
1が水素原子またはメチル基を表し、
5がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
2、R3、およびR4が、同一または異なって、それぞれ、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、またはホルミルアミノ基で置換されていてもよい)、
ホルミル基、
低級アルキルカルボニル基、
低級アルコキシカルボニル基、
アミノスルホニル基、
カルバモイル基、
N−低級アルキルカルバモイル基、
N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
低級アルコキシイミノメチル基、または
ヒドロキシイミノメチル基
を表す化合物群
が挙げられる。
本発明による式(I)で表される化合物の別の好ましい化合物群としては、R6が存在し、Rが存在せず分子内塩を形成してなるものが挙げられる。
6が存在し、分子内塩を形成してなる化合物群であって、さらに好ましい化合物群としては、
1が水素原子またはメチル基を表し、
2、R3、R4、R5、およびR6のうちカルバペネム環上の2位との結合を表さないものが、同一または異なって、それぞれ、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
ホルミル基、
低級アルキルカルボニル基、
低級アルコキシカルボニル基、
アミノスルホニル基、
カルバモイル基、
N−低級アルキルカルバモイル基、
N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
低級アルコキシイミノメチル基、または
ヒドロキシイミノメチル基
を表す化合物群が挙げられ、さらにこの化合物群の内、より好ましい化合物群としては、R2、R3、R4、およびR5のうちカルバペネム環上の2位との結合を表さないものが、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、およびホルミルアミノ基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
ホルミル基、
低級アルキルカルボニル基、
低級アルコキシカルボニル基、
アミノスルホニル基、
カルバモイル基、
N−低級アルキルカルバモイル基、
N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
低級アルコキシイミノメチル基、または
ヒドロキシイミノメチル基を表し、
6が低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基からなる群から選択される基で置換されていてもよい低級アルキル基である化合物群が挙げられる。
6が存在し、分子内塩を形成してなる化合物群であって、別の好ましい化合物群としては、
1がメチル基を表し、
2がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
3、R4、およびR5が、同一または異なって、それぞれ
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、およびホルミルアミノ基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
ホルミル基、
低級アルキルカルボニル基、
低級アルコキシカルボニル基、
アミノスルホニル基、
カルバモイル基、
N−低級アルキルカルバモイル基、
N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
低級アルコキシイミノメチル基、または
ヒドロキシイミノメチル基を表し、
6が低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基からなる群から選択される基で置換されていてもよい低級アルキル基である化合物群、
1が水素原子を表し、
2がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
3、R4、およびR5が、同一または異なって、それぞれ
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、およびホルミルアミノ基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
ホルミル基、
低級アルキルカルボニル基、
低級アルコキシカルボニル基、
アミノスルホニル基、
カルバモイル基、
N−低級アルキルカルバモイル基、
N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
低級アルコキシイミノメチル基、または
ヒドロキシイミノメチル基を表し、
6が低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基からなる群から選択される基で置換されていてもよい低級アルキル基である化合物群、
1がメチル基を表し、
3がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
2、R4、およびR5が、同一または異なって、それぞれ
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、およびホルミルアミノ基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
ホルミル基、
低級アルキルカルボニル基、
低級アルコキシカルボニル基、
アミノスルホニル基、
カルバモイル基、
N−低級アルキルカルバモイル基、
N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
低級アルコキシイミノメチル基、または
ヒドロキシイミノメチル基を表し、
6が低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基からなる群から選択される基で置換されていてもよい低級アルキル基である化合物群、
1が水素原子を表し、
3がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
2、R4、およびR5が、同一または異なって、それぞれ
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、およびホルミルアミノ基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
ホルミル基、
低級アルキルカルボニル基、
低級アルコキシカルボニル基、
アミノスルホニル基、
カルバモイル基、
N−低級アルキルカルバモイル基、
N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
低級アルコキシイミノメチル基、または
ヒドロキシイミノメチル基を表し、
6が低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基からなる群から選択される基で置換されていてもよい低級アルキル基である化合物群、
1が水素原子またはメチル基を表し、
4がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
2、R3、およびR5が、同一または異なって、それぞれ
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、およびホルミルアミノ基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
ホルミル基、
低級アルキルカルボニル基、
低級アルコキシカルボニル基、
アミノスルホニル基、
カルバモイル基、
N−低級アルキルカルバモイル基、
N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
低級アルコキシイミノメチル基、または
ヒドロキシイミノメチル基を表し、
6が低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基からなる群から選択される基で置換されていてもよい低級アルキル基である化合物群、
1が水素原子またはメチル基を表し、
5がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
2、R3、およびR4が、同一または異なって、それぞれ
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、およびホルミルアミノ基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
ホルミル基、
低級アルキルカルボニル基、
低級アルコキシカルボニル基、
アミノスルホニル基、
カルバモイル基、
N−低級アルキルカルバモイル基、
N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
低級アルコキシイミノメチル基、または
ヒドロキシイミノメチル基を表し、
6が低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基からなる群から選択される基で置換されていてもよい低級アルキル基である化合物群が挙げられる。
また、本発明の別の好ましい化合物群としては、R2またはR3がカルバペネム環上の2位との結合を表す化合物群が挙げられる。
さらに、本発明の別の好ましい化合物群としては、R6が、カルバモイル基、フッ素原子、またはヒドロキシ基から選択される基で置換されていてもよい、炭素数1または2のアルキル基である化合物群が挙げられる。
さらにまた、本発明の別の好ましい化合物群としては、
2がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
3、R4、およびR5が共に水素原子であるか、または
3、R4が共に水素原子であり、かつR5がホルミルアミノ基または低級アルコキシ基で置換されていてもよい低級アルキル基、、塩素原子、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、シアノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、およびN,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基からなる群から選択される基である化合物群が挙げられる。
また、本発明の別の好ましい化合物群としては、R2がカルバペネム環上の2位との結合を表し、R3がメチル基である化合物群が挙げられる。
さらにまた、本発明の別の好ましい化合物群としては、R3がカルバペネム環上の2位との結合を表し、R2およびR4が共に水素原子であり、R5が水素原子またはシアノ基である化合物群が挙げられる。
本発明による式(I)の化合物は塩として存在することができ、好ましい塩としては製薬学的に許容される塩である。その例としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムのような無機塩またはアンモニウム塩、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンのような有機塩基との塩、または、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸のような鉱酸との塩、または、酢酸、炭酸、クエン酸、リンゴ酸、シュウ酸、メタンスルホン酸のような有機酸との塩があげられ、好適には分子内塩または、ナトリウム、カリウム塩である。
本発明による式(I)の化合物の具体例を挙げれば次の通りである。
1.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
2.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
3.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
4.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
5.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
6.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
7.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
8.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
9.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
10.(1S,5R,6S)−2−(3,6−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
11.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
12.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
13.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
14.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
15.(1S,5R,6S)−2−(6−カルバモイルメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
16.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
17.(1S,5R,6S)−2−(5,6−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
18.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
19.(1S,5R,6S)−2−(7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
20.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
21.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(2−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
22.(1S,5R,6S)−2−(7−クロロ−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
23.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
24.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
25.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
26.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム27.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
28.(1S,5R,6S)−2−(6,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
29.(5R,6S)−2−(5,6−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
30.(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
31.(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
32.(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルアミノメチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
33.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
34.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
35.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(3−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸36.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
37.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
38.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
39.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
40.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−ヒドロキシメチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
41.(5R,6S)−2−(6,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
42.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
43.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
44.(5R,6S)−2−(6,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
45.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
46.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
47.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸カリウム
48.(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
49.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
50.(5R,6S)−2−(3,6−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
51.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アセトキシメチル
52.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(アセトキシ)エチル(ジアステレオマー混合物)
53.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(1−メチルシクロヘキサン−1−イル)カルボニルオキシメチル
54.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル(ジアステレオマー混合物)
55.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチル(ジアステレオマー混合物)
56.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル(ジアステレオマー混合物)
57.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチル
58.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸3−フタリジル(ジアステレオマー混合物)
59.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル
60.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−[(シクロヘキシルメトキシ)カルボニルオキシ]エチル(ジアステレオマー混合物)
61.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−[(2−メチルシクロヘキサン−1−イル)オキシカルボニルオキシ]エチル(ジアステレオマー混合物)
62.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸シクロペンチルオキシカルボニルオキシメチル
63.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(Z)−2−(3−フタリジリデン)エチル
64.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(1R,2S,5R)−(l)−メンチルオキシカルボニルオキシメチル
65.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(1S,2R,5S)−(d)−メンチルオキシカルボニルオキシメチル
66.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(フェニルオキシカルボニルオキシ)エチル(ジアステレオマー混合物)
67.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸フェニルオキシカルボニルオキシメチル
68.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)−n−プロピル(ジアステレオマー混合物)
69.(1S,5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
70.(1S,5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
71.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸カリウム
72.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
73.(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
74.(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
75.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸76.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
77.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−7−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸カリウム
78.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−7−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
79.(5R,6S)−2−(7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
80.(5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
81.(5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
82.(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
83.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−7−イル)−1−メチル−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
84.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
85.(5R,6S)−2−(7−クロロ−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
86.(5R,6S)−2−(7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
87.(5R,6S)−2−(6−カルバモイルメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
88.(1S,5R,6S)−2−(5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
89.(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
90.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アセトキシメチル
91.(5R,6S)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(アセトキシ)エチル(ジアステレオマー混合物)
92.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(1−メチルシクロヘキサン−1−イル)カルボニルオキシメチル
93.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル(ジアステレオマー混合物)
94.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチル(ジアステレオマー混合物)
95.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(シクロヘキシロキシカルボニルオキシ)エチル(ジアステレオマー混合物)
96.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチル
97.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸3−フタリジル(ジアステレオマー混合物)
98.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル
99.(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
100.(5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
101.(5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
102.(5R,6S)−2−(7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
103.(5R,6S)−2−(7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
104.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(5,6,7−トリメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
105.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
106.(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
107.(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
108.(1S,5R,6S)−2−(7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
109.(1S,5R,6S)−2−(7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
110.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
111.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
112.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
113.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
114.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
115.(1S,5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
116.(1S,5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
117.(1S,5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
118.(1S,5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
119.(5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
120.(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
121.(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
122.(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
123.(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
124.(5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
125.(5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
126.(1S,5R,6S)−2−(7−エチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
127.(5R,6S)−2−(5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
128.(5R,6S)−2−(5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
129.(5R,6S)−2−(7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
130.(5R,6S)−2−(7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
131.(5R,6S)−2−(7−エチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
132.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5,6,7−トリメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
133.(1S,5R,6S)−2−(7−アセチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
134.(1S,5R,6S)−2−(7−アセチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
135.(5R,6S)−2−(7−アセチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
136.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(高極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)
137.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−[7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
138.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−[7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
139.(1S,5R,6S)−2−[7−(N,N−ジメチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
140.(1S,5R,6S)−2−[7−(N,N−ジメチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
141.(1S,5R,6S)−2−[7−(N,N−ジメチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル]−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム142.(1S,5R,6S)−2−[7−(N,N−ジメチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル]−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
143.(5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
144.(5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
145.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−[7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
146.(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−[7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
147.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム(低極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)
148.(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル(低極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)
が挙げられる。
化合物の製造
本発明による化合物は種々の方法で製造することができる。好ましい製造法を示せば下記の通りである。
方法(1)
まず、本発明による式(I)の化合物であって、R6が存在しない化合物は、好ましくは下記のスキームに従って製造することができる。
Figure 0004233610
[上記スキーム中、
1、R2、R3、R4およびR5は式(I)で定義したものと同じ意味を表し、
7は、水素原子またはヒドロキシル保護基(例えば、t−ブチルジメチルシリル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、4−ニトロベンジルオキシカルボニル基、4−メトキシベンジルオキシカルボニル基等)を表し、
8は、カルボキシル保護基(例えば、4−ニトロベンジル基、4−メトキシベンジル基、ジフェニルメチル基、t−ブチルジメチルシリル基等)を表し、
9は、低級アルキル基(好ましくは、n−ブチル基やメチル基)を表す。]
式(III)の化合物は常法により、また、式(V)のスズ化合物は後述の方法で合成できる。
第一工程において、式(III)の化合物の式(IV)の化合物への変換は、以下の方法で行うことができる。即ち、式(III)の化合物に、1当量または過剰量のトリフルオロメタンスルホン酸無水物を、トリフルオロメタンスルホン酸無水物に対して1当量または過剰量の有機塩基(好ましくは、ジイソプロピルエチルアミン)存在下、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、トルエン等の不活性溶媒およびこれらの混合溶媒中で、−50℃〜+50℃において、10分から24時間反応させた後、通常の分液精製することにより(IV)を得ることができる。
次に第二工程において、式(IV)の化合物の式(VI)の化合物への変換は、以下の方法で行うことができる。即ち、式(IV)の化合物に、1当量または過剰量の(V)の化合物を、パラジウム触媒(例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)−クロロホルム付加物等)0.001〜1当量と、ホスフィン配位子(例えば、トリフェニルホスフィン、トリ−2−フリルホスフィン、トリ−2−チエニルホスフィン、トリス(2,4,6−トリメトキシフェニル)ホスフィン等)0.01〜1当量と、添加物(例えば、塩化亜鉛、塩化リチウム、フッ化セシウム等の単独または組合せ)1から10当量の存在下、不活性溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキサン、アセトニトリル、アセトン、エタノール、ジメチルスルホキシド、スルホラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ヘキサメチルホスホリックトリアミド等)およびこれらの混合溶媒中で、0℃〜100℃において、10分から7日間反応させた後、通常の後処理にかけることにより、式(VI)の化合物を得ることができる。
最後に、式(VI)の化合物の保護基R7およびR8をその保護基の種類により、一段階または複数段階で脱保護反応により除去して、本発明による式(I)の化合物を得ることができる。ここで、R7およびR8基の除去のための脱保護反応は、用いた保護基の種類によって異なるが、一般にこの分野の技術で知られている通常の方法に従って行うことができる。酸性条件下でいずれかまたは全部が脱保護できる場合は、塩酸等の鉱酸、ギ酸、酢酸、クエン酸等の有機酸、または塩化アルミニウム等のルイス酸等を用いる。また、還元条件下で除去される場合には、各種の触媒による接触還元、あるいは亜鉛、鉄等の金属還元剤を用いる。また、R7がシリル系保護基(例えば、t−ブチルジメチルシリル基、またはトリメチルシリル基、トリエチルシリル基等)の場合は、フッ素イオン試薬(例えば、テトラブチルアンモニウムフルオライド等)を用いることにより、さらには、R7がアリルオキシカルボニル基、R8がアリル基の場合は、種々のパラジウム錯体(例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)等)を用いることにより、容易に脱保護できる。
方法(2)
まず、本発明による式(I)の化合物であって、R6が存在しない化合物は、下記のスキームによっても製造することができる。
Figure 0004233610
[上記スキーム中、
1、R2、R3、R4およびR5は、式(I)で定義したものと同じ意味を表し、
8は、上で定義したものと同じ意味を表し、
11はヒドロキシル保護基(例えば、t−ブチルジメチルシリル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、4−ニトロベンジルオキシカルボニル基等)を表し、
12は低級アルキルカルボニルオキシ基(例えば、t−ブチルカルボニルオキシ基、sec−ブチルカルボニルオキシ基、イソプロピルカルボニルオキシ基等)、アリールカルボニルオキシ基(例えば、ベンゼンカルボニルオキシ基、2−クロロベンゼンカルボニルオキシ基等)、アリールチオ基(好ましくは、2−ピリジルチオ基)を表し、
MはLi、MgCl、MgBr、MgIを表す。]
スキーム中の式(VIII)の化合物は、PCT/JP97/04270号に記載の方法で調製することができる。
第一工程において、式(IX)の化合物の式(X)の化合物への変換は以下の方法等で行うことができる。すなわち、用いる反応剤が酸ハライド(例えば、塩化ピバロイル、塩化−2−クロロベンゾイル等)であるとき、式(IX)の化合物に、1当量または過剰量の酸ハライドを、酸ハライドに対し1当量または過剰量の有機塩基(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、ジアザビシクロ[2,2,2]ウンデセン等)存在下、の不活性溶媒(例えば、アセトニトリル、THF、ジクロロメタン、トルエン等、またはこれらの混合溶媒)中で、−50℃から+50℃において、10分から24時間反応させ、通常の後処理にかけることにより式(X)の化合物を得ることができる。
また、用いる反応剤がチオールエステル化剤(好ましくは、2,2’−ジピリジルジスルフィド)であるとき、式(IX)の化合物に、1当量または過剰量のチオールエステル化剤を、チオールエステル化剤に対し1当量または過剰量のホスフィン化合物(例えば、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等)存在下、不活性溶媒(例えば、アセトニトリル、THF、ジクロロメタン、トルエン等、またはこれらの混合溶媒)中で、−50℃から+50℃において、10分から24時間反応させ、通常の後処理にかけることにより式(X)の化合物を得ることができる。
次に第二行程において、式(X)の化合物の式(XI)の化合物への変換は以下の方法等で行うことができる。すなわち、ジエチルエーテル、THF等の不活性溶媒に溶解または懸濁した式(VIII)の化合物に、1当量または過剰量の式(X)の化合物を、ジエチルエーテル、THF等の不活性溶媒に溶解して加え、あるいは、ジエチルエーテル、THF等の不活性溶媒に溶解した式(X)の化合物に、1当量未満の式(VIII)の化合物をジエチルエーテル、THF等の不活性溶媒に溶解または懸濁させて加え、−50℃から+50℃において、10分から24時間反応させ、通常の後処理にかけることにより式(XI)の化合物を得ることができる。
次に第三行程において、式(XI)の化合物から式(XII)の化合物への変換は以下の方法等で行うことができる。すなわち、ベンゼン、トルエン、キシレン、THF、ジオキサンなどの不活性溶媒に溶解した式(XI)の化合物に、触媒量の添加剤(好ましくは、ヒドロキノン)を加え、室温から還流温度で10分から24時間反応させ、通常の後処理にかけることにより式(XII)の化合物を得ることができる。
最後に式(VI)の化合物の保護基R8およびR11をその保護基の種類により、一段階または複数段階で脱保護反応により除去して、本発明による式(I)の化合物を得ることができる。ここで、R8およびR11基の除去のための脱保護反応は、用いた保護基の種類によって異なるが、一般にこの分野の技術で知られている通常の方法に従って行うことができる。酸性条件下でいずれかまたは全部が脱保護できる場合は、塩酸等の鉱酸、ギ酸、酢酸、クエン酸等の有機酸、または塩化アルミニウム等のルイス酸等を用いる。また、還元条件下で除去される場合には、各種の触媒による接触還元または亜鉛、鉄等の金属還元剤を用いることができる。また、R11がシリル系保護基(例えば、t−ブチルジメチルシリル基、またはトリメチルシリル基、トリエチルシリル基等)の場合は、フッ素イオン試薬(例えば、テトラブチルアンモニウムフルオライド等)を用いることにより、さらには、R11がアリルオキシカルボニル基、R8がアリル基の場合は、種々のパラジウム錯体(例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)等)を用いることにより、容易に除去することができる。
以上のようにして得られた式(I)の化合物は、結晶化または非イオン性のマクロハイポーラスレジンを用いるクロマトグラフィー、セファデックス等を用いるゲル濾過、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー等を用いることにより、単離、精製することができる。
方法(3)
また、本発明による式(I)で表される化合物のうち、Rが生体内で加水分解されるエステルである化合物は、下記のスキームに記載のとおり、対応する式(I)の化合物をエステル体に変換することで製造することができる。
Figure 0004233610
[上記スキーム中、
1、R2、R3、R4、R5、およびRは式(I)で定義したものと同じ意味を表し、
Xは、Cl、Br、I、−OSO2CF3、−OSO2CH3、−OSO2PhCH3等の脱離基を表す。]
式(I)の化合物に、1当量または過剰量の塩基の存在下、アルキルハライド:R10−Xを、不活性溶媒中、−70〜+50℃(好ましくは、−30℃から+20℃)において、10分から24時間反応させることにより、エステル体を得ることができる。
この反応における塩基の例としては、有機塩基として、ジイソプロピルエチルアミン、ジアザビシクロ[2,2,2]ウンデセン、2,6−ルチジン等、無機塩基として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等が挙げられる。
また、アルキルハライド:R10−Xの例としては、ピバロイルオキシメチルヨーダイド、1−(ピバロイルオキシ)エチルヨーダイド、イソブチリルオキシメチルヨーダイド、1−(イソブチリルオキシ)エチルヨーダイド、アセトキシメチルヨーダイド、1−(アセトキシ)エチルヨーダイド、(1−メチルシクロヘキサン−1−イル)カルボニルオキシメチルヨーダイド、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチルヨーダイド、1−[(シクロヘキシルメトキシ)カルボニルオキシ]エチルヨーダイド、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチルヨーダイド、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチルヨーダイド、1−[(2−メチルシクロヘキサン−1−イル)オキシカルボニルオキシ]エチルヨーダイド、シクロペンチルオキシカルボニルオキシメチルヨーダイド、1−(イソプロピルオキシカルボニルオキシ)エチルヨーダイド、(1R,2S,5R)−(l)−メンチルオキシカルボニルオキシメチルヨーダイド、(1S,2R,5S)−(d)−メンチルオキシカルボニルオキシメチルヨーダイド、1−(フェニルオキシカルボニルオキシ)エチルヨーダイド、フェニルオキシカルボニルオキシメチルヨーダイド、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)−n−プロピルヨーダイド、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルブロマイド、3−フタリジルブロマイド、(Z)−2−(3−フタリジリデン)エチルブロマイド、等)を挙げることが出来る。
反応に利用可能な不活性溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、N,N−ジメチルイミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、アセトニトリル、アセトン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、アニソール、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、トルエン、ベンゼン、ヘキサメチルホスホリックトリアミド、メタノール、エタノール等が挙げられる。
以上のようにして得られたエステル体は、沈殿化、結晶化またはセファデックス等を用いるゲル濾過、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等を用いることにより、単離、精製することができる。
方法(4)
さらに、本発明による式(I)で表されるの化合物であって、R6が存在する化合物は、好ましくは下記のスキームに従って製造することができる。
Figure 0004233610
[上記スキーム中、
1、R2、R3、R4、R5、およびR6は式(I)で定義したものと同じ意味を表し、
7およびR8は、上で定義したものと同じ意味を表し、
Yは脱離基、例えば、Cl、Br、I、−OSO2CF3、−OSO2CH3、−OSO2PhCH3を表す。]
式(VI)の化合物は、前述の方法に従って合成できる。
第一工程における式(VI)の化合物の式(VII)の化合物への変換は、以下の方法で行うことができる。即ち、式(VI)の化合物に、1当量または過剰量の式R6−Yの化合物を、無溶媒または単独または混合の不活性溶媒(例えば、アセトニトリル、アセトン、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等)中で、−80℃〜+60℃において、15分から一週間反応させた後、慣用されている後処理にかけることにより式(VII)の化合物を得ることができる。ここで、式R6−Yの化合物の好ましい例としては、メチルヨーダイド、カルバモイルメチルヨーダイド、2−フルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート、2−ヒドロキシエチルトリフルオロメタンスルホネート、シクロプロピルメチルブロマイド、メトキシメチルヨーダイド等が挙げられる。
次に、式(VII)の化合物の保護基R7およびR8をその保護基の種類により、一段階または複数段階で脱保護反応により除去して、本発明による式(I)で表される化合物の分子内塩を得ることができる。ここで、R7およびR8基の除去のための脱保護反応は、用いた保護基の種類によって異なるが、一般にこの分野の技術で知られている通常の方法に従って行うことができる。酸性条件下でいずれかまたは全部が脱保護できる場合、塩酸等の鉱酸、ギ酸、酢酸、クエン酸等の有機酸、または塩化アルミニウム等のルイス酸等を用いる。また、還元条件下で除去される場合には、各種の触媒による接触還元または亜鉛、鉄等の金属還元剤を用いることができる。また、R7がシリル系保護基(例えば、t−ブチルジメチルシリル基、または、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基等)の場合は、フッ素イオン試薬(例えば、テトラブチルアンモニウムフルオライド等)を用いることにより、さらにR7がアリルオキシカルボニル基、R8がアリル基の場合は、種々のパラジウム錯体(例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)等)を用いることにより、容易に脱保護できる。
以上のようにして得られた式(I)の化合物は、結晶化または非イオン性のマクロハイポーラスレジンを用いるクロマトグラフィー、セファデックス等を用いるゲル濾過、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー等を用いることにより、単離、精製することができる。
方法(5)
上記反応において用いた式(V)の化合物は、以下の方法で合成できる。
Figure 0004233610
[上記スキーム中、
2、R3、R4、R5は、いずれかひとつがMまたはR9 3Snであり、残りの三つは同一でも異なっていてもよく、式(I)において定義したものと同じ意味を表し(すなわち、それぞれ、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、C2-4アルケニル基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アリール基を表す)、
9は、低級アルキル基(好ましくは、n−ブチル基やメチル基)を表し、
Mは、Li、MgCl、MgBr、MgIを表し、
Zは、Cl、Br、I、または−OSO2CF3を表す。]
また、上記反応において用いた式(VIII)の化合物は、特願平8−313922号に記載の方法で調製することができる。
式(VIII)の化合物から式(V)の化合物への変換は、以下の方法で行うことができる。即ち、式(VIII)の化合物の不活性溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、アニソール、ジメトキシエタン、ジクロロメタン、トルエン等の単独または混合)溶液に、式(VIII)の化合物に対して1当量または過剰量のR9 3SnZを加え、−100℃〜+50℃において、15分から24時間反応させた後、通常の後処理にかけることにより式(V)の化合物を得ることができる。
このようにして得られた式(V)の化合物は、その物性により、蒸留、沈殿化、結晶化または、セファデックス等を用いるゲル濾過、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等を用いることにより、単離、精製できる。
化合物の用途/医薬組成物
本発明による化合物は、グラム陽性菌およびグラム陰性菌に対し、幅広く強力な抗菌活性を有しており、かつ、MRSA、PRSP、腸球菌、インフルエンザ菌およびβ−ラクタマーゼ産生菌に対し強い抗菌力を有している。また、毒性も低く、DHP−1に対しても安定である。従って本発明による化合物は、ヒトを含む動物の各種病原性細菌に起因する感染症の治療に用いることができる。
とりわけ、式(I)中でRが生体中で加水分解される基である化合物は経口による吸収性に優れ、経口剤として用いることが可能であるとの利点を有する。
本発明による化合物およびその薬理学上許容される塩およびそのエステルを有効成分として含有してなる医薬組成物は、経口または非経口(例えば、静注、筋注、皮下投与、直腸投与、経皮投与)のいずれかの投与経路で、ヒトおよびヒト以外の動物に投与することができる。従って、本発明による化合物を有効成分としてなる医薬組成物は、投与経路に応じて適当な剤形とされ、具体的には主として静注、筋注等の注射剤、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、散剤、丸剤、細粒剤、トローチ錠等の経口剤、直腸投与剤、油脂性座剤等のいずれかの製剤形態に調整することができる。これらの製剤は通常用いられている賦形剤、増量剤、結合剤、湿潤化剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、溶解補助剤、防腐剤、矯味矯臭剤、無痛化剤、安定化剤等を用いて常法により製造することができる。使用可能な無毒性の上記添加剤としては、例えば乳糖、果糖、ブドウ糖、デンプン、ゼラチン、炭酸マグネシウム、合成ケイ酸マグネシウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、メチルセルロース、またはその塩、アラビアゴム、ポリエチレングリコール、シロップ、ワセリン、グリセリン、エタノール、プロピレングリコール、クエン酸、塩化ナトリウム、亜硫酸ソーダ、リン酸ナトリウム等が挙げられる。投与量は、用法、患者の年齢、性別、症状の程度等を考慮して適宜決定されるが、感染症の治療のためには、通常成人1日1人当たり約25mg〜2000mg、好ましくは50mg〜1000mgの投与量であり、これを1日1回または数回にわけて投与することができる。
[実施例]
以下、本発明を実施例および合成例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
合成例1
3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
イミダゾ[5,1−b]チアゾール248mgの無水THF4ml溶液をアルゴン雰囲気下、−78℃に冷却した。1.6N−n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液1.31mlを内温−60℃〜−55℃で滴下した。反応液を同温で1時間撹拌した後、トリ−n−ブチルスタニルクロライド0.60mlを加え、同温で1時間、室温に昇温しながら40分間撹拌した。反応液に半飽和塩化アンモニウム水溶液50mlを加え、ジエチルエーテル50mlで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=1:1)で精製した。
そして、Rf=0.7の画分から3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール221mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.90(9H,t,J=7.1Hz),1.22(6H,m),1.34(6H,m),1.59(6H,m),6.63(1H,s),7.10(1H,s),7.92(1H,s)
また、Rf=0.5の画分から、2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール270mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.92(3H,t,J=7.3Hz),1.16(2H,m),1.35(2H,m),1.58(2H,m),7.02(1H,s),7.17(1H,s),7.95(1H,s)
合成例2
2−(トリ−n−ブチルスタニル)−3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール513.2mgの無水THF8ml溶液を、アルゴン雰囲気下、−78℃に冷却し、1.6N−n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液2.47mlを滴下した。反応液を同温で1時間撹拌した後、トリ−n−ブチルスタニルクロライド1.06mlを加え、同温で1時間、室温に昇温しながら30分間撹拌した。反応液に半飽和塩化アンモニウム水溶液50mlを加え、ジエチルエーテル50mlで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製して、2−(トリ−n−ブチルスタニル)−3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール1.44gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.84(9H,t,J=7.3Hz),1.10(6H,m),1.28(6H,m),1.50(6H,m),2.31(3H,s),6.96(1H,s),7.75(1H,s)
MS(PB(CH4−CI)):429(M+H)
合成例3
5−メチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール1.10gのTHF16ml溶液をアルゴン雰囲気下、−78℃に冷却した。1.6N−n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液5.24mlを内温−70〜−65℃で滴下した。同温で1時間撹拌した後、トリ−n−ブチルスタニルクロライド2.40mlを加え、同温で1時間、−40℃まで昇温しながら2時間撹拌した。反応液に半飽和塩化アンモニウム水溶液100mlを加え、ジエチルエーテル100mlで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=1:1)で精製して、表題化合物2.23gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.92(9H,t,J=7.2Hz),1.15(6H,m),1.36(6H,m),1.57(6H,m),2.57(3H,s),6.88(1H,s),6.93(1H,s)
合成例4
7−クロロ−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび7−クロロ−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
a)5,7−ジクロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール5−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール
イミダゾ[5,1−b]チアゾール18.624gのジクロロエタン450ml溶液に、N−クロロこはく酸イミド20.030gを加えた後、浴温60−65℃で1時間加熱した。空冷後、不溶物を濾去し、溶媒を減圧溜去した。得られた残渣を酢酸エチル3.0lに溶解し、蒸留水3.0lで3回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾去した後、溶媒を減圧溜去した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で、分離精製することにより、Rf=0.85の画分から、5,7−ジクロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール2.020gをうす茶色粉末として得た。
NMR(CDCl3)δ:6.91(1H,d,J=4.3Hz),7.28(1H,d,J=4.3Hz)
MS(TSP):195(M++3H),193(M++H)
また、Rf=0.7の画分から、5−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール2.550gをうす茶色粉末として得た。
NMR(CDCl3)δ:6.87(1H,d,J=4.3Hz),7.02(1H,s),7.29(1H,d,J=4.3Hz)
MS(TSP):161(M++3H),159(M++H)
さらに、Rf=0.5の画分から、7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール13.384gを黄白色板状晶として得た。
NMR(CDCl3)δ:6.87(1H,d,J=4.2Hz),7.38(1H,d,J=4.2Hz),7.87(1H,s)
MS(TSP):161(M++3H),159(M++H)
b)7−クロロ−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび7−クロロ−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
THF40mlにアルゴン雰囲気下、1.6N−n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液6.25mlを加え、−78℃に冷却し、7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール1.59gのTHF40ml溶液を内温−40℃で滴下した。反応液を0℃まで昇温しながら1時間撹拌した後、トリ−n−ブチルスタニルクロライド3.43mlを加え、室温に昇温しながら2時間撹拌した。反応液に半飽和塩化アンモニウム水溶液300mlを加え、ジエチルエーテル300mlで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:1〜10:1〜5:1〜3:1)で精製した。
低極性成分として、7−クロロ−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール362mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.90(9H,t,J=7.3Hz),1.22(6H,m),1.34(6H,m),1.54(6H,m),6.63(1H,s),7.77(1H,s)
また、高極性成分として、7−クロロ−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール2.78gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.92(9H,t,J=7.4Hz),1.16(6H,m),1.35(6H,m),1.58(6H,m),7.11(1H,s),7.80(1H,s)
合成例5
2−メチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
合成例3と同様にして、2−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2.20gより表題化合物2.67gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.90(9H,t,J=7.2Hz),1.24(6H,m),1.35(6H,m),1.54(6H,m),2.35(3H,s),7.00(1H,s),7.83(1H,s)
合成例6
5−ホルミルアミノメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
5−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール906mgをTHF30mlおよびHMPA6mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、−78℃に冷却し、1.6N−n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液10.9mlを内温−70〜−65℃で滴下した。反応液を同温で1時間撹拌した後、トリ−n−ブチルスタニルクロライド1.63mlを加え、同温で1時間、0℃まで昇温しながら2時間撹拌した。反応液に半飽和塩化アンモニウム水溶液100mlを加え、ジエチルエーテル100mlで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)で精製して、表題化合物1.59gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.92(9H,t,J=7.4Hz),1.16(6H,m),1.35(6H,m),1.57(6H,m),4.74(2H,d,J=6.1Hz),6.90(1H,s),7.22(1H,br.s),7.37(1H,s),8.28(1H,s)
合成例7
−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
a)3−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
3−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール3.39gのDMF22ml溶液を氷冷し、イミダゾール1.95gおよびt−ブチルジメチルシリルクロライド3.81gを加えた。反応液を室温で6時間反応させた後、酢酸エチル150mlを加え、食塩水で3回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去して、3−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール5.83gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.09(6H,s),0.88(9H,s),4.76(2H,s),6.60(1H,s),7.07(1H,s),8.02(1H,s)
b)3−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
合成例3と同様にして、3−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール548mgより、表題化合物1.01gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.15(6H,s),0.91(9H,t,J=7.4Hz),0.93(9H,s),1.16(6H,m),1.34(6H,m),1.56(6H,m),4.68(2H,s),7.01(1H,s),8.02(1H,s)
合成例8
5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
a)5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
合成例7−a)と同様にして、5−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール1.54gより、5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2.71gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.06(6H,s),0.89(9H,s),4.97(2H,s),6.79(1H,d,J=4.3Hz),6.97(1H,s),7.55(1H,d,J=4.3Hz)
b)5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
合成例3と同様にして、5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール1.34gより、表題化合物2.60gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.05(6H,s),0.89(9H,s),0.91(9H,t,J=7.1Hz),1.14(6H,m),1.35(6H,m),1.57(6H,m),4.96(2H,s),6.90(1H,s),7.32(1H,s)
合成例9
5−カルバモイル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび5−カルバモイル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
合成例6と同様にして、5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール167mgから、低極性成分として、5−カルバモイル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール114mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.87(9H,t,J=7.4Hz),1.12(6H,m),1.32(6H,m),1.53(6H,m),5.23(1H,br.s),6.88(1H,s),6.95(1H,br.s),7.19(1H,s)
また、高極性成分として、5−カルバモイル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール211mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.91(9H,t,J=7.4Hz),1.18(6H,m),1.35(6H,m),1.57(6H,m),5.40(1H,br.s),6.90(1H,br.s),7.12(1H,s),8.12(1H,s)
合成例10
7−カルバモイル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび7−カルバモイル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
a)7−カルボキシルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
7−ヨードイミダゾ[5,1−b]チアゾール5.00gのTHF150ml溶液をアルゴン雰囲気下氷冷し、1.0N−エチルマグネシウムブロマイド/THF溶液20mlを滴下した。反応液を室温で30分撹拌した後、二酸化炭素ガスを吹き込みながら室温で20時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、水100mlを加え、1N塩酸でpH6.5とした。ダイアイオンHP−20(5〜10%メタノール水)で精製して、7−カルボキシルイミダゾ[5,1−b]チアゾール3.31gを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:7.25(1H,d,J=4.1Hz),7.86(1H,d,J=4.1Hz),8.09(1H,s)
b)7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
7−カルボキシルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2.46gのDMF100ml溶液に1−ヒドロキシベンゾトリアゾール5.93gおよび1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩5.62gを加え、室温で1.5時間撹拌し、さらに3.5N−アンモニア/エタノール溶液15mlを加え、室温で20時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、炭酸カリウム水溶液200mlを加え、pH10.4とし、ジクロロメタンで10回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1)で精製することにより、7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール1.83gを得た。
NMR(CDCl3)δ:5.36(1H,br.s),6.77(1H,br.s),7.04(1H,d,J=4.1Hz),7.50(1H,d,J=4.1Hz),7.94(1H,s)
c)7−カルバモイル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび7−カルバモイル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
合成例6と同様にして、7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール1.23gから、低極性成分として、7−カルバモイル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール360mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.90(9H,t,J=7.3Hz),1.24(6H,m),1.35(6H,m),1.55(6H,m),5.38(1H,br.s),6.78(1H,br.s),6.82(1H,s),7.83(1H,s)
また、高極性成分として、7−カルバモイル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール420mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.91(9H,t,J=7.2Hz),1.17(6H,m),1.35(6H,m),1.58(6H,m),5.35(1H,br.s),6.75(1H,br.s),7.23(1H,s),7.88(1H,s)
合成例11
7−シアノ−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
a)7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール
7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール997mgをジクロロメタン80mlに懸濁し、氷冷下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン7.28mlおよびオキシ塩化リン2.23mlを加えた。反応液を同温で3時間撹拌した後、氷水にあけ、炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、pH7.5とした。ジクロロメタンで3回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=15:1)で精製することにより、7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール871mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:7.08(1H,d,J=4.2Hz),7.56(1H,d,J=4.2Hz),8.01(1H,s)
b)7−シアノ−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール903mgのTHF35ml溶液をアルゴン雰囲気下、−78℃に冷却し、1.0N−リチウムビストリメチルシリルアミド/THF溶液6.36mlを内温−70〜−65℃で滴下した。反応液を同温で1時間撹拌した後、トリ−n−ブチルスタニルクロライド1.81mlを加え、同温で1時間撹拌した。反応液に半飽和塩化アンモニウム水溶液100mlを加え、酢酸エチル100mlで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製して、表題化合物795mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.92(9H,t,J=7.3Hz),1.19(6H,m),1.36(6H,m),1.58(6H,m),7.26(1H,s),7.93(1H,s)
合成例12
7−エチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび7−エチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
a)7−ビニルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
7−ヨードイミダゾ[5,1−b]チアゾール5.0gをNMP40mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)550mg、トリ−2−フリルホスフィン558mg、およびトリ−n−ブチルビニルすず6.42mlを加え、70℃で1.5時間、80℃で2時間反応させる。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlと飽和食塩水50mlの混液にあけ、酢酸エチル200mlで2回抽出した。有機層を合わせ、食塩水200mlで3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:酢酸エチル=15:1)で精製して、7−ビニルイミダゾ[5,1−b]チアゾール1.99gを得た。
NMR(CDCl3)δ:5.27(1H,d),5.41(1H,d),6.80(1H,dd),6.91(1H,d),7.42(1H,d),7.98(1H,s)
b)7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
7−ビニルイミダゾ[5,1−b]チアゾール5.0gをエタノール40mlおよび水8mlに溶解し、10%Pd−C2.0gを加え、水素雰囲気下、室温で1晩撹拌した。10%Pd−Cを濾去し、濾液を少量に濃縮した。これに飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mlを加え、酢酸エチル100mlで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:酢酸エチル=3:2)で精製して、7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール1.27gを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.33(3H,t),2.76(2H,q),6.76(1H,d),7.32(1H,d),7.91(1H,s)
c)7−エチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび7−エチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
合成例3と同様にして、7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール1.27gから、低極性成分として、7−エチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール1.50gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.90(9H,t),1.1−1.5(15H,m),1.5−1.7(6H,m),2.76(2H,q),6.57(1H,s),7.82(1H,s)
また、高極性成分として、7−エチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール1.32gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.92(9H,t),1.1−1.5(15H,m),1.5−1.7(6H,m),2.75(2H,q),7.09(1H,s),7.86(1H,s)
合成例13
7−(1−t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび7−(1−t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
a)7−(1−ヒドロキシ)エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
7−ホルミル[5,1−b]チアゾール3.043gの乾燥THF60ml溶液をアルゴン雰囲気下、−58℃に冷却した。この溶液に、攪拌下、0.92M−メチルマグネシウムブロマイド/THF溶液23mlを−60〜−55℃において10分間で滴下し、さらに同温で10分間攪拌した後、そのまま、徐々に室温まで昇温し、2日間攪拌した。この反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液50mlを加えた後、塩析し、酢酸エチル150mlで4回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾去後、溶媒を減圧溜去した。得られた黄色オイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=95:5)で精製することにより、7−(1−ヒドロキシ)エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2.164gを明黄色結晶として得た。
NMR(CDCl3)δ:1.62(3H,d,J=6.5Hz),2.95(1H,br.s),5.08(1H,q,J=6.5Hz),6.82(1H,d,J=4.3Hz),7.37(1H,d,J=4.3Hz),7.94(1H,s)
MS(TSP):169(M++H)
b)7−(1−t−ブチルジメチルオキシ)エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
7−(1−ヒドロキシ)エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2.086gの乾燥DMF12.4ml溶液に、氷冷下、イミダゾール1.098gおよびt−ブチルジメチルシリルクロライド2.150gを加えた後、アルゴン雰囲気下、そのまま1時間攪拌した。この反応液を酢酸エチル100mlで希釈した後、半飽和食塩水50mlで3回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾去後、溶媒を減圧溜去した。得られた黄色オイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタンのみ〜ジクロロメタン:メタノール=96:4)で精製することにより、7−(1−t−ブチルジメチルオキシ)エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール3.440gを乳白色結晶として得た。
NMR(CDCl3)δ:0.09(3H,s),0.12(3H,s),0.95(9H,s),1.52(3H,d,J=6.3Hz),5.10(1H,q,J=6.3Hz),6.77(1H,d,J=4.3Hz),7.33(1H,d,J=4.3Hz),7.90(1H,s)
MS(TSP):283(M+H)
c)7−(1−t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび7−(1−t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
合成例3と同様にして、7−(1−t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール1.67gから、低極性成分として、7−(1−t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール1.38gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.08(3H,s),0.12(3H,s),0.89(9H,t,J=7.3Hz),0.95(9H,s),1.20(6H,m),1.34(6H,m),1.54(9H,m),5.10(1H,q,J=6.3Hz),6.59(1H,s),7.82(1H,s)
また、高極性成分として、7−(1−t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール812mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.09(3H,s),0.12(3H,s),0.91(9H,t,J=7.4Hz),0.95(9H,s),1.13(6H,m),1.34(6H,m),1.55(9H,m),5.08(1H,q,J=6.3Hz),7.09(1H,s),7.85(1H,s)
合成例14
7−シアノ−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール7−メトキシイミノメチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール(高極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)7−シアノ−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール、および7−メトキシイミノメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール(高極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)
a)5−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
DMF15.48mlをジクロロメタン80mlに加え、水冷下、オキシ塩化リン18.32mlのジクロロメタン80ml溶液を滴下した。室温で30分反応させた後、イミダゾ[5,1−b]チアゾールのジクロロメタン40ml溶液を滴下した。2.5時間過熱環流させた後、反応液を氷にあけ、5N水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH9.8とした。ジクロロメタン200mlで5回抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:酢酸エチル=5:1〜酢酸エチルのみ〜ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製した。低極性成分として、5−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール495mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:7.18(1H,d,J=4.1Hz),7.46(1H,s),8.46(1H,d,J=4.1Hz),9.76(1H,s)
また、高極性成分として、7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2.37gを得た。
NMR(CDCl3)δ:7.17(1H,d,J=4.1Hz),7.60(1H,d,J=4.1Hz),8.07(1H,s),9.93(1H,s)
b)7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール(高極性幾何異性体)および7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール(低極性幾何異性体)
7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール249mgをエタノール10mlに懸濁し、O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩219mgおよび1N−水酸化ナトリウム水溶液2.67mlを加えた。反応液を室温で20時間撹拌した後、濃縮した。これに水50mlを加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:酢酸エチル=1:1)で精製して、低極性画分より7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール(低極性幾何異性体)164mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:3.96(3H,s),7.01(1H,d,J=4.1Hz),7.48(1H,d,J=4.1Hz),8.02(1H,s),8.24(1H,s)
また、高極性画分より7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール(高極性幾何異性体)71mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:4.40(3H,s),6.90(1H,d,J=4.4Hz),7.43(1H,d,J=4.4Hz),7.46(1H,s),7.94(1H,s)
c)7−シアノ−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール7−メトキシイミノメチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール(高極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)7−シアノ−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール、および7−メトキシイミノメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール(高極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)
合成例3と同様にして、7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール(高極性幾何異性体)1.17gから、Rf=0.8(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)の画分より、7−シアノ−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール67mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.90(9H,t,J=7.2Hz),1.26(6H,m),1.35(6H,m),1.57(6H,m),6.80(1H,s),7.87(1H,s)
また、Rf=0.6(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)の画分より、7−メトキシイミノメチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール(高極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)1.26gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.90(9H,t,J=7.4Hz),1.22(6H,m),1.34(6H,m),1.56(6H,m),3.98(3H,s),6.71(1H,s),7.46(1H,s),7.84(1H,s)
さらに、Rf=0.4(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)の画分より、7−シアノ−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール150mgを得た。
この化合物のNMRデータは合成例11で得られたものと一致した。
さらにまた、Rf=0.2(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)の画分より、7−メトキシイミノメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール(高極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)980mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.92(9H,t,J=7.3Hz),1.16(6H,m),1.36(6H,m),1.58(6H,m),4.00(3H,s),7.18(1H,s),7.45(1H,s),7.89(1H,s)
合成例15
7−シアノ−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール7−メトキシイミノメチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール(低極性のオキシム異性体である原料由来の立体異性体)7−シアノ−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール、および7−メトキシイミノメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール(低極性のオキシム異性体である原料由来の立体異性体)
合成例3と同様にして、合成例14−b)記載の7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール(低極性幾何異性体)1.47gから、Rf=0.8(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)の画分より、7−シアノ−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール288mgを得た。
この化合物のNMRデータは合成例14で得られたものと一致した。
また、Rf=0.7(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)の画分より、7−メトキシイミノメチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール(低極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)1.68gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.90(9H,t,J=7.4Hz),1.24(6H,m),1.35(6H,m),1.55(6H,m),3.96(3H,s),6.81(1H,s),7.92(1H,s),8.25(1H,s)
さらに、Rf=0.4(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)の画分より、7−シアノ−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール353mgを得た。
この化合物のNMRデータは合成例11で得られたものと一致した。
さらにまた、Rf=0.3(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)の画分より、7−メトキシイミノメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール(低極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)704mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.92(9H,t,J=7.3Hz),1.18(6H,m),1.35(6H,m),1.57(6H,m),3.97(3H,s),7.22(1H,s),7.96(1H,s),8.23(1H,s)
合成例16
7−ホルミルアミノメチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび7−ホルミルアミノメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール0.72gを用い、合成例1と同様にして、低極性成分として、7−ホルミルアミノメチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール0.99g、高極性成分として、7−ホルミルアミノメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール0.64gを得た。
7−ホルミルアミノメチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
NMR(CDCl3):0.90(9H,t,J=7.1Hz),1.22(6H,m),1.34(6H,m),1.55(6H,m),4.58(2H,d,J=5.6Hz),6.32(1H,br s),6.63(1H,s),7.85(1H,s),8.27(1H,s)
7−ホルミルアミノメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
NMR(CDCl3)δ:0.92(9H,t,J=7.3Hz),1.16(6H,m),1.35(6H,m),1.58(6H,m),4.56(2H,d,J=6.4Hz),6.51(1H,br s),7.13(1H,s),7.89(1H,s),8.38(1H,s)
合成例17
7−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび7−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
a)7−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2.42mgのDMF15ml溶液に、氷冷下、イミダゾール1.4gおよびt−ブチルジメチルシリルクロライド2.73gを加え、同温で2時間撹拌した。DMFを減圧下留去し、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去して、7−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール4.02gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.13(6H,s),0.97(9H,s),4.88(2H,s),6.78(1H,d,J=4.1Hz),7.34(1H,d,J=4.1Hz),7.92(1H,s)
b)7−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび7−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
7−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2.24gのTHF25ml溶液を、アルゴン雰囲気下、−78℃に冷却し、1.6N−n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液5.3mlを同温で滴下した。反応液を2時間撹拌した後、トリ−n−ブチルスタニルクロライド2.24mlを加え、同温で1時間、0℃に昇温しながら3時間撹拌した。反応液に飽和塩化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製した。
Rf=0.6(ヘキサン:酢酸エチル=1:1で展開)の画分から、7−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール1.54gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.01(6H,s),0.76(9H,t,J=7.1Hz),0.83(9H,s),1.04−1.26(12H,m),1.38−1.49(6H,m),4.74(2H,s),6.47(1H,s),7.71(1H,s)
MS(TSP):559(M++3H),557(M++H)
また、Rf=0.3の画分から、7−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール1.67gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.01(6H,s),0.78(9H,t,J=7.1Hz),0.83(9H,s),1.00−1.07(6H,m),1.18−1.30(6H,m),1.40−1.50(6H,m),4.73(2H,s),6.97(1H,s),7.73(1H,s)
MS(TSP):559(M++3H),557(M++H)
合成例18
7−(N−メチルカルバモイル)−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび7−(N−メチルカルバモイル)−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
a)7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
7−カルボキシルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2.06gのDMF90ml溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール4.98gおよび1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩4.72gを加え、室温で10分間撹拌し、その後2N−メチルアミン/THF溶液18.5mlを加え、同温で18時間撹拌した。反応液に水を加えて炭酸カリウム粉末でpH=9.6とし、ジクロロメタンで5回と酢酸エチルで5回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)とセファデックスLH−20(ジクロロメタン:メタノール=1:1)のカラムクロマトグラフィーで順次精製して、7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール0.80gを得た。
NMR(CDCl3)δ:3.01(3H,d,J=5.0Hz),6.90(1H,br,s),7.00(1H,d,J=4.1Hz),7.48(1H,d,J=4.1Hz),7.92(1H,s)
MS(EI):181(M+
b)7−(N−メチルカルバモイル)−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび7−(N−メチルカルバモイル)−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール716mgのTHF35ml溶液をアルゴン雰囲気下、−78℃に冷却し、1.6N−n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液6.0mlを同温で滴下した。反応液を1.5時間撹拌した後、トリ−n−ブチルスタニルクロライド1.40mlを加え、−40℃まで昇温しながら5時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製した。
Rf=0.5(ヘキサン:酢酸エチル=1:1で展開)の画分から、7−(N−メチルカルバモイル)−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール441mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.83(9H,t,J=7.3Hz),1.16−1.32(12H,m),1.44−1.61(6H,m),2.94(3H,d,J=5.0Hz),6.72(1H,s),6.70−6.80(1H,m),7.73(1H,s)
また、Rf=0.4の画分から、7−(N−メチルカルバモイル)−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール702mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.91(9H,t,J=7.3Hz),1.15−1.40(12H,m),1.55−1.60(6H,m),3.00(3H,d,J=5.2Hz),6.80−6.88(1H,m),7.21(1H,s),7.85(1H,s)
MS(APCI):472(M++3H),470(M++H)
合成例19
7−メチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび7−メチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
1.66N−n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液15.8mlの乾燥THF75ml溶液を、アルゴン雰囲気下、−69℃に冷却し、攪拌下、7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール3.455gの乾燥THF50ml溶液を−69〜−66℃において、20分間で滴下した。その後反応液を同温でさらに10分間攪拌し、トリ−n−ブチルスタニルクロライド7.8mlを同温で、10分間で滴下した。その後、反応液を徐々に室温まで昇温し、15時間攪拌した。この反応液に半飽和食塩水100mlを加えた後、酢酸エチル250mlで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾去し、溶媒を溜去した。得られたオイルを、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1〜1:1)で精製した。
Rf=0.5の画分(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1において)から、7−メチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール4.760gを黄色油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:0.89(9H,t,J=7.2Hz),1.17−1.23(6H,m),1.27−1.40(6H,m),1.50−1.65(6H,m),2.36(3H,s),6.57(1H,s),7.83(1H,s)
MS(TS):429(M++3H),427(M++H)
また、Rf=0.2の画分(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1において)から、7−メチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール3.653gを黄色油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:0.91(9H,t,J=7.2Hz),1.11−1.17(6H,m),1.19−1.41(6H,m),1.53−1.63(6H,m),2.34(3H,s),7.08(1H,s),7.85(1H,s)
MS(TS):429(M++3H),427(M++H)
合成例20
5,7−ジメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
a)2−(1−アセチルアミノ)エチルチアゾール
2−(1−アミノ)エチルチアゾール3.40gの無水THF53mlに、乾燥ピリジン2.6mlを加え、アルゴン雰囲気下、−70℃に冷却した。その混合液に無水酢酸2.6mlを5分間で滴下した後、氷浴に換え、そのまま1日攪拌した。反応液に5%重曹水40mlを加えた後、ジクロロメタン200mlで1回、100mlで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾去後、溶媒を減圧溜去した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルのみ〜酢酸エチル:メタノール=96:4)で精製することにより、2−(1−アセチルアミノ)エチルチアゾール3.456gを乳白色粉末として得た。
NMR(CDCl3)δ:1.62(3H,d,J=6.9Hz),2.05(3H,s),5.44(1H,quintet,J=6.9Hz),6.43(1H,br.s),7.28(1H,d,J=3.3Hz),7.71(1H,d,J=3.3Hz)
MS(TSP):171(M++H)
b)5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
2−(1−アセチルアミノ)エチルチアゾール3.392gに、乾燥トルエン17mlおよびオキシ塩化リン9mlを加え、浴温90℃で75分間攪拌した。反応液を室温に戻した後、蒸留水30mlとジクロロメタン100mlを加え、攪拌しながら、炭酸カリウムで中和し、塩析し、有機層を分取した。さらに水層をジクロロメタン50mlで抽出した。合わせた有機層を無水炭酸カリウムで乾燥した。得られた粗結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=98:2)で精製することにより、5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2.787gを乳白色結晶として得た。
NMR(CDCl3)δ:2.30(3H,s),2.53(3H,s),6.71(1H,d,J=4.2Hz),7.12(1H,d,J=4.2Hz)
MS(TSP):153(M++H)
c)5,7−ジメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
無水THF50mlをアルゴン雰囲気下、−65℃に冷却した後、1.63N−n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液10.9mlを加え、さらに5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2.564gの無水THF17ml溶液を−64〜−60℃において、15分間で滴下した。その後反応液を同温で80分間攪拌した。この混合液に、トリ−n−ブチルスタニルクロライド5.0mlを、−63〜−58℃において10分間で滴下した後、−30℃まで昇温し、さらに110分間攪拌した。この反応液に、半飽和食塩水100mlを加えた後、酢酸エチル150mlで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾去後、溶媒を減圧溜去した。得られたオイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜1:2)で精製することにより、表題化合物6.164gを明橙色オイルとして得た。
NMR(CDCl3)δ:0.92(9H,t,J=7.2Hz),1.10−1.17(6H,m),1.30−1.42(6H,m),1.53−1.65(6H,m),2.29(3H,s),2.53(3H,s),6.85(1H,s)
MS(TSP):443,441,439
合成例21
7−メトキシメチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび7−メトキシメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
a)7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2.0gをDMF25mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、氷冷下、水素化ナトリウム(60%in oil)600mgを加えた。間もなく白色不溶物が生成した。撹拌困難になった後DMFを追加した。30分後、ヨードメタン2.0gを加えると沈殿は溶解した。更に1時間撹拌後、酢酸エチル200mlおよび半飽和食塩水100mlを加え、撹拌後分液した。有機層を半飽和食塩水100mlで3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、シリカゲルクロマトグラフィー、セファデックスLH−20カラムクロマトグラフィーにて精製して、7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール1.41gを得た。
NMR(CDCl3)δ:3.43(3H,s),4.59(2H,s),6.83(1H,d,J=4.2Hz),7.38(1H,d,J=4.2Hz),7.96(1H,s)
b)7−メトキシメチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールおよび7−メトキシメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール925mgを無水THFに溶解し、アルゴン雰囲気下、−70℃に冷却した。これに1.6N−n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液3.54mlをゆっくり加え、1時間撹拌した。反応液にトリ−n−ブチルスタニルクロライド1.88gの無水THF溶液2mlをゆっくり加えた後、さらに1.5時間撹拌した。酢酸エチル100ml加えた後、溶媒を留去し、約1mlまで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン:酢酸エチル=4:1で溶出する低極性画分より、7−メトキシメチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール896mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.80−1.80(27H,m),3.42(3H,s),4.58(2H,s),6.63(1H,s),7.87(1H,s)
また、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて、ジクロロメタン:酢酸エチル1:1〜1:4で溶出する高極性画分より、7−メトキシメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール712mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.80−1.80(27H,m),3.42(3H,s),4.57(2H,s),7.13(1H,s),7.90(1H,s)
合成例22
7−(N,N−ジメチルカルバモイル)−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾチアゾールおよび7−(N,N−ジメチルカルバモイル)−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾチアゾール(約1:1の混合物)
a)7−(N,N−ジメチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
7−カルボキシルイミダゾ[5,1−b]チアゾール1.71gをDMF34mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、室温で1−ヒドロキシベンゾトリアゾール5.45gおよび1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩6.80gを加え、1時間撹拌した。反応液に飽和ジメチルアミン/THF溶液20mlを氷冷下加え、室温下、終夜撹拌した。反応液にジクロロメタン300mlおよび水180mlを加え、激しく撹拌後分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=94:6〜90:10)で精製して、7−(N,N−ジメチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール663mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:3.0−3.8(6H,m),6.99(1H,d,J=4.2Hz),7.47(1H,d,J=4.2Hz),7.93(1H,s)
b)7−(N,N−ジメチルカルバモイル)−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾチアゾールおよび7−(N,N−ジメチルカルバモイル)−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾチアゾール(混合物)
7−(N,N−ジメチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール660mgを無水THF30mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、−55℃に冷却した。これに1.6N−n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液2.4mlをゆっくり加え、1時間撹拌した。さらに反応液にトリ−n−ブチルスタニルクロライド1.30gの無水THF溶液10mlをゆっくり加えた後、1時間撹拌した。反応液に酢酸エチル120mlおよび水30ml加えて撹拌後分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し、約1mlまで濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)により精製して、表題化合物のほぼ1:1の混合物980mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.7−1.7(27H,m),2.9−3.9(6H,br.s),6.81(0.5H,s,3−スタニル体),7.21(0.5H,s,2−スタニル体),7.84(0.5H,s,3−スタニル体),7.88(0.5H,s,2−スタニル体)
実施例1
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル7.24gの乾燥アセトニトリル150ml溶液に、アルゴン雰囲気下、−15℃で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン6.97mlを滴下し、次いで無水トリフルオロメタンスルホン酸3.70mlを滴下した。反応液を同温で30分間撹拌した後、酢酸エチル500mlを加え、半飽和食塩水、半飽和食塩水と1N塩酸水の混合液(pH1.1)、半飽和食塩水と飽和重曹水の混合液(pH8.9)、半飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、乾燥N−メチルピロリジノン40mlを加えて、酢酸エチルおよびアセトニトリルを減圧下留去した。これにトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)553mgと、トリ−2−フリルホスフィン558mgと、2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール9.14gの乾燥N−メチルピロリジノン10ml溶液と、そして塩化亜鉛5.47gとを加え、アルゴン雰囲気下、50℃で1時間撹拌した。溶媒を減圧濃縮した後、ジエチルエーテル150mlを加え、上澄みを分離した。これをさらに2回行い、得られた残渣に酢酸エチル400mlおよび水80mlを加え、不溶部を濾取し、酢酸エチル及び水で洗浄した(不溶物1)。濾液の有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。残渣にジエチルエーテル100mlおよび酢酸エチル100mlを加え、不溶部を濾取した(不溶物2)。先の不溶物1に酢酸エチル1000ml、メタノール500ml、およびアセトン500mlを加え、室温で45分間撹拌した。不溶物を濾去し、溶媒を減圧下留去した後、残渣にジエチルエーテル30mlおよび酢酸エチル15mlを加え、不溶部を濾取した(不溶物3)。不溶物2と不溶物3とを合わせ、アセトン100mlに溶解し、酢酸エチル900mlおよび半飽和重曹水400mを加え、室温で30分間撹拌した。不溶部を濾去し、濾液の有機層を分離し、これを半飽和食塩水500mlで3回洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去することにより、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル5.71gを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.31(3H,d,J=7.4Hz),1.40(3H,d,J=6.3Hz),3.37(1H,dd,J1=6.6Hz,J2=2.8Hz),3.47(1H,m),4.34(1H,m),4.38(1H,dd,J1=9.4Hz,J2=2.8Hz),5.28(1H,d,J=13.7Hz),5.53(1H,d,J=13.7Hz),7.08(1H,s),7.68(2H,d,J=8.5Hz),8.03(1H,s),8.24(2H,d,J=8.5Hz),8.34(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル4.70gをTHF90mlおよび1/15M−リン酸バッファー(pH6.8)50mlに溶解し、10%Pd−C7.0gを加えた。反応容器を水素で置換し、反応液を室温にて4時間撹拌した。セライト上で触媒を濾去し、触媒を水300mlおよびTHF50mlで洗浄した。濾液に酢酸エチル200mlを加え、不溶物をセライト上で濾去し、水洗した。濾液の水層を分離し、約300mlまで減圧濃縮した。これをダイアイオンHP−20のカラムクロマトグラフィーで精製した。目的物を含む画分を減圧濃縮し、水12mlから結晶化を行い、表題の化合物656mgを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.18(3H,d,J=6.1Hz),1.19(3H,d,J=7.1Hz),3.32(1H,dd,J1=6.3Hz,J2=2.8Hz),3.60(1H,m),4.00(1H,m),4.25(1H,dd,J1=9.6Hz,J2=2.8Hz),5.10(1H,br),7.02(1H,s),8.22(1H,s),8.37(1H,s)
MS(TS):334(M++H)
実施例2
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(1S,5R,6S)−6−[(1R)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(1R,3R,5R,6S)−6−[(1R)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル292mgの乾燥アセトニトリル8ml溶液をアルゴン雰囲気下氷冷し、これにN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.267mlを滴下し、次いで無水トリフルオロメタンスルホン酸0.103mlを滴下した。反応液を同温で30分間撹拌した後、酢酸エチルを加え、半飽和食塩水と飽和重曹水の混合溶液(pH8.9)、半飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、乾燥N−メチルピロリジノン3mlを加えて酢酸エチルを減圧下留去した。これにトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)17mg、トリ−2−フリルホスフィン17mg、2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール376mgの乾燥N−メチルピロリジノン1ml溶液および塩化亜鉛167mgを加え、アルゴン雰囲気下、50℃で4時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、半飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲル(酢酸エチル)とセファデックスLH−20(クロロホルム:メタノール=1:1)のカラムクロマトグラフィーで順次精製することにより、(1S,5R,6S)−6−[(1R)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル111mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.08(3H,s),0.10(3H,s),0.86(9H,s),1.26(3H,d,J=6.3Hz),1.28(3H,d,J=7.7Hz),3.33(1H,dd,J1=4.7Hz,J2=2.8Hz),3.41(1H,m),4.31(1H,m),4.37(1H,dd,J1=9.6Hz,J2=2.8Hz),5.26(1H,d,J=13.7Hz),5.49(1H,d,J=13.7Hz),7.26(1H,s),7.67(2H,d,J=8.3Hz),8.03(1H,s),8.23(2H,d,J=8.3Hz),8.33(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(1S,5R,6S)−6−[(1R)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル111mgの無水THF3ml溶液に、酢酸0.164mlと1M−テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド/THF溶液0.954mlとを加えた後、アルゴン雰囲気下、室温で20時間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加え、半飽和食塩水と飽和重曹水の混合溶液(pH8.0)、半飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、溶媒溜去した。得られた残渣をセファデックスLH−20(クロロホルム:メタノール=1:1)のカラムクロマトグラフィーで精製することにより、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル57.3mgを得た。
この化合物のNMRデータは実施例1のa)で得られたものと一致した。
c)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例1のb)と同様にして、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジルより、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸を得た。
この化合物のNMRデータは実施例1のb)で得られたものと一致した。
実施例3
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸947mgを水180mlに懸濁し、0.1N重曹水7.8mlを加え、室温で2時間撹拌して溶解させ、その後凍結乾燥した。これを乾燥DMF12mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、−30℃でヨードメチルピバレート0.36mlを加え、−10℃まで昇温しながら1.5時間撹拌した。反応液に酢酸エチル100mlを加え、半飽和食塩水100mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、5mlまで減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲル(クロロホルム:メタノール=10:1)とセファデックスLH−20(クロロホルム:メタノール=1:1)のカラムクロマトグラフィーで順次精製することにより、表題の化合物576mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.20(9H,s),1.29(3H,d,J=7.2Hz),1.36(3H,d,J=6.2Hz),3.33(1H,dd,J1=6.5Hz,J2=2.8Hz),3.45(1H,m),4.29(1H,m),4.35(1H,dd,J1=9.7Hz,J2=2.8Hz),5.88(1H,d,J=5.6Hz),5.98(1H,d,J=5.6Hz),7.07(1H,s),8.06(1H,s),8.34(1H,s)
MS(TS):448(M++H)
実施例4
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
a)ヨウ化(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル64.7mgを乾燥ジクロロメタン1mlに溶解し、ヨードメタン0.86mlを加え、アルゴン雰囲気下、遮光して、室温で21時間攪拌した。過剰の試薬を減圧留去し、ヨウ化(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジルを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.18(3H,d,J=6.6Hz),1.22(3H,d,J=7.4Hz),3.49(1H,dd),3.73(1H,m),4.05(1H,m),4.07(3H,s),4.39(1H,dd),5.18(1H,d),5.39(1H,d,J=14.3Hz),5.51(1H,d,J=14.3Hz),7.72(2H,d,J=8.8Hz),7.80(1H,s),8.22(2H,d,J=8.8Hz),8.61(1H,s),9.51(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
ヨウ化(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル全量を、THF2mlおよび1/15M−リン酸バッファー(pH6.8)2mlの混合物に溶解し、10%Pd−C77mgを加えた。反応容器を水素で置換し、反応液を室温にて5時間撹拌した。セライト上で触媒を濾去し、触媒を水で洗浄した。濾液を酢酸エチル20mlで洗浄し、ダイアイオンHP−20のカラムクロマトグラフィーで精製して、表題の化合物14.1mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.23(3H,d,J=7.1Hz),1.30(3H,d,J=6.3Hz),3.53(1H,dd,J1=6.1Hz,J2=2.5Hz),4.06(3H,s),4.28(2H,m),7.47(1H,s),8.05(1H,s),9.10(1H,s)
実施例5
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル491mgの乾燥アセトニトリル12ml溶液に、アルゴン雰囲気下、−15℃で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン0.59mlを滴下し、次いで無水トリフルオロメタンスルホン酸0.227mlを滴下した。反応液を同温で30分間撹拌した後、酢酸エチル40mlを加え、半飽和食塩水、半飽和食塩水と1N塩酸水との混合溶液(pH1.1)、半飽和食塩水と飽和重曹水との混合溶液(pH8.9)、半飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を乾燥N−メチルピロリジノン4mlに溶解し、これにトリ−2−フリルホスフィン37mg、塩化亜鉛370mg、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)37mg、および3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール765mgの乾燥N−メチルピロリジノン2ml溶液を加え、アルゴン雰囲気下、50℃で40分間撹拌した。反応液に酢酸エチル200mlおよび水200mlを加え、有機層を分離した。有機層に半飽和重曹水100mlを加えて30分間撹拌し、不溶物を濾去した。濾液の有機層を分離し、半飽和食塩水200mlで3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=30:1)で精製することにより、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル225mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.16(3H,d,J=7.2Hz),1.36(3H,d,J=6.3Hz),3.48(1H,dd,J1=5.9Hz,J2=3.2Hz),3.65(1H,m),4.34(1H,m),4.55(1H,dd,J1=10.4Hz,J2=3.2Hz),5.12(1H,d,J=13.4Hz),5.30(1H,d,J=13.4Hz),6.98(1H,s),7.06(1H,s),7.35(2H,d,J=8.9Hz),7.89(1H,s),8.12(2H,d,J=8.9Hz)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル4.70gをTHF10mlおよび1/15M−リン酸バッファー(pH6.8)10mlの混合物に溶解し、10%Pd−C240mgを加えた。反応容器を水素で置換し、反応液を室温にて3時間撹拌した。セライト上で触媒を濾去し、触媒を水で洗浄した。濾液を酢酸エチルで洗浄後、水層をダイアイオンHP−20のカラムクロマトグラフィーで精製して、表題の化合物27.5mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.16(3H,d,J=7.1Hz),1.32(3H,d,J=6.3Hz),3.50−3.65(2H,m),4.25−4.48(2H,m),7.42(1H,s),7.45(1H,s),8.70(1H,s)
実施例6
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸32.5mgを水10mlおよびメタノール8mlの混合液に懸濁し、これに炭酸水素ナトリウム7.8mgを加え、室温で10分間撹拌して溶解させた。メタノールを減圧下留去し、凍結乾燥した。これを乾燥DMF2mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、−30℃でヨードメチルピバレート0.03mlを加え、−10℃まで昇温しながら2時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、半飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、3mlまで減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=30:1〜10:1)で精製することにより、表題の化合物26.6mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.14(3H,d,J=7.4Hz),1.17(9H,s),1.37(3H,d,J=6.3Hz),3.43(1H,dd,J1=6.3Hz,J2=3.1Hz),3.70(1H,m),4.32(1H,m),4.48(1H,dd,J1=10.4Hz,J2=3.1Hz),5.74(1H,d,J=5.5Hz),5.87(1H,d,J=5.5Hz),7.07(1H,s),7.13(1H,s),7.85(1H,s)
実施例7
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
a)ヨウ化(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル102mgを乾燥ジクロロメタン1.5mlに懸濁し、ヨードメタン2.7mlを加え、アルゴン雰囲気下、遮光して、室温で3日間攪拌した。過剰の試薬を減圧留去し、ヨウ化(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル122mgを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.06(3H,d,J=7.6Hz),1.17(3H,d,J=6.3Hz),3.55(1H,dd,J1=5.5Hz,J2=3.2Hz),3.66(1H,m),3.94(1H,m),3.98(3H,s),4.44(1H,dd,J1=10.5Hz,J2=3.2Hz),5.19(1H,d,J=13.4Hz),5.28(1H,d,J=13.4Hz),7.49(2H,d,J=8.8Hz),7.72(1H,s),7.82(1H,s),8.19(2H,d,J=8.8Hz),9.73(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
ヨウ化(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル60.5mgをTHF1.8mlおよび1/15M−リン酸バッファー(pH6.8)1.8mlに溶解し、10%Pd−C71mgを加えた。反応容器を水素で置換し、反応液を室温にて3.5時間撹拌した。セライト上で触媒を濾去し、触媒を水で洗浄した。濾液を酢酸エチル20mlで洗浄し、ダイアイオンHP−20およびコスモシール40C18−PREP(水:メタノール=20:1)のカラムクロマトグラフィーで精製することにより、表題の化合物8.3mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.14(3H,d,J=7.4Hz),1.31(3H,d,J=6.3Hz),3.55(1H,m),3.62(1H,dd,J1=5.8Hz,J2=2.9Hz),4.06(3H,s),4.30(1H,m),4.43(1H,dd,J1=9.9Hz,J2=2.9Hz),7.52(1H,s),7.61(1H,s),9.06(1H,s)
実施例8
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル149mgの乾燥アセトニトリル4ml溶液を氷冷し、アルゴン雰囲気下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン0.187mlを滴下し、次いで無水トリフルオロメタンスルホン酸0.071mlを滴下した。溶液を同温で30分間撹拌した後、酢酸エチルを加え、半飽和食塩水と飽和重曹水の混合溶液(pH8.9)、半飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を乾燥N−メチルピロリジノン2mlに溶解し、この溶液にトリ−2−フリルホスフィン12mg、塩化亜鉛116mg、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)12mg、および2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール306mgの乾燥N−メチルピロリジノン1ml溶液を加え、アルゴン雰囲気下、50℃で2時間撹拌した。反応液に酢酸エチル50mlおよび水50mlを加え、不溶物を濾去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液の有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をセファデックスLH−20(クロロホルム:メタノール=1:1)のカラムクロマトグラフィーで精製した。目的物を含む画分を減圧濃縮し、ジエチルエーテル13mlを加えて不溶物を濾取し、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル38.5mgを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.17(3H,d,J=6.2Hz),3.31(1H,m),3.40−3.55(3H,m),4.01(1H,m),4.24(1H,m),5.15(1H,d,J=4.9Hz),5.41(1H,d,J=14.0Hz),5.53(1H,d,J=14.0Hz),7.04(1H,s),7.75(2H,d,J=8.9Hz),8.24(2H,d,J=8.9Hz),8.28(1H,s),8.37(1H,s)
b)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル41mgをTHF2mlおよび1/15M−リン酸バッファー(pH6.8)2mlに溶解し、10%Pd−C61mgを加えた。反応容器を水素で置換し、反応液を室温にて2時間撹拌した。セライト上で触媒を濾去し、触媒を水で洗浄した。濾液を酢酸エチルで洗浄後、水層をダイアイオンHP−20のカラムクロマトグラフィーで精製して、表題の化合物5.7mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.31(3H,d,J=6.3Hz),3.30(2H,m),3.53(1H,dd,J1=5.9Hz,J2=3.0Hz),4.26(2H,m),7.37(1H,s),7.89(1H,s),8.88(1H,s)
実施例9
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル353.2mgの乾燥アセトニトリル7ml溶液に、アルゴン雰囲気下、−15℃で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン0.34mlを滴下し、次いで無水トリフルオロメタンスルホン酸0.18mlを滴下した。反応液を同温で30分間撹拌した後、酢酸エチル10mlを加え、半飽和食塩水、半飽和食塩水と1N塩酸水の混合液、半飽和食塩水と飽和重曹水の混合液、半飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、乾燥N−メチルピロリジノン2mlを加えて、酢酸エチルを減圧下留去した。これにトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)26.8mg、トリ−2−フリルホスフィン27.2mg、3−メチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール470mgの乾燥N−メチルピロリジノン0.5ml溶液、および塩化亜鉛266mgを加え、アルゴン雰囲気下、50℃で1時間撹拌した。溶媒を減圧濃縮し、酢酸エチル20mlおよび水80mlを加え、飽和重曹水で弱アルカリ性にした。不溶部を濾取して残渣をアセトンに溶解し、可溶部を濃縮した。また、濾液は有機層を分離し、飽和食塩水20mlで1回洗浄した。アセトン可溶部と併せて無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=95:5)で精製することにより、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル5.71gを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.11(3H,d,J=7.3Hz),1.30(3H,d,J=6.3Hz),2.14(3H,s),3.31−3.41(2H,m),4.26(1H,m),4.39(1H,dd,J1=10.2Hz,J2=3.6Hz),5.13(1H,d,J=13.7Hz),5.33(1H,d,J=13.7Hz),7.02(1H,s),7.43(2H,d,J=8.5Hz),7.80(1H,s),8.05(2H,d,J=8.5Hz)
MS(FAB+):483(M++H)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル157.3mgをTHF3mlおよび1/15M−リン酸バッファー(pH6.8)3mlに溶解し、10%Pd−C0.24gを加えた。反応容器を水素で置換し、反応液を室温にて1時間撹拌した。セライト上で触媒を濾去し、触媒を水50mlで洗浄した。濾液に酢酸エチル20mlを加え、分液後、さらに有機層を水で洗い、あわせた水層を、約30mlまで減圧濃縮した。これをダイアイオンHP−20のカラムクロマトグラフィーで精製した。目的物を含む画分を凍結乾燥して、表題の化合物63.5mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.16(3H,d,J=7.1Hz),1.30(3H,d,J=6.3Hz),2.38(3H,s),3.40(1H,m),3.57(1H,m),4.28(1H,m),4.38(1H,dd,J1=9.7Hz,J2=3.0Hz),7.50(1H,s),9.00(1H,s)
MS(FAB+):348(M++H)
実施例10
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム29.4mgを乾燥DMF0.8mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、−30℃でヨードメチルピバレート0.017mlを加え、−10℃まで昇温しながら4時間撹拌した。反応液に酢酸エチル10mlを加え、分液後、水層を酢酸エチルで二回抽出し、有機層を半飽和食塩水10mlで洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、1mlまで減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲル(クロロホルム:メタノール=20:1)とセファデックスLH−20(ジクロロメタン:メタノール=1:1)のカラムクロマトグラフィーとで順次精製することにより、表題の化合物7.9mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.02(9H,s),1.09(3H,d,J=7.4Hz),1.29(3H,d,J=6.3Hz),3.27−3.34(2H,m),4.24(1H,m),4.33(1H,dd,J1=9.7Hz,J2=2.8Hz),5.69(1H,d,J=5.5Hz),5.82(1H,d,J=5.5Hz),7.02(1H,s),7.88(1H,s)
実施例11
(1S,5R,6S)−2−(3,6−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
a)ヨウ化(1S,5R,6S)−2−(3,6−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル73.6mgを乾燥ジクロロメタン0.5mlに溶解し、ヨードメタン0.95mlを加え、アルゴン雰囲気下、遮光して、室温で18時間撹拌した。過剰の試薬を減圧留去し、ヨウ化(1S,5R,6S)−2−(3,6−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル89.1mgを得た。
NMR(CD3OD)δ:0.99(3H,d,J=7.4Hz),1.09(3H,d,J=6.0Hz),2.10(3H,s),3.10(1H,m),3.92(3H,s),3.98(1H,m),4.29(1H,dd,J1=10.5Hz,J2=3.0Hz),5.02(1H,d,J=13.1Hz),5.15(1H,d,J=13.1Hz),7.34(2H,d,J=8.5Hz),7.54(1H,s),7.89(2H,d,J=8.5Hz),9.26(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−2−(3,6−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
ヨウ化(1S,5R,6S)−2−(3,6−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル89.1mgをTHF2mlおよび1/15M−リン酸バッファー(pH6.8)2mlに溶解し、10%Pd−C102.7mgを加えた。反応容器を水素で置換し、反応液を室温にて5時間撹拌した。セライト上で触媒を濾去し、触媒を水で洗浄した。濾液に酢酸エチル20mlを加え、分液後さらに有機層を水で洗い、あわせた水層を約30mlまで減圧濃縮した。これをダイアイオンHP−20のカラムクロマトグラフィーで精製して、表題の化合物17.0mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.16(3H,d,J=7.2Hz),1.30(3H,d,J=6.3Hz),2.37(3H,s),3.40(1H,m),3.58(1H,m),4.09(3H,s),4.28(1H,m),4.39(1H,dd,J1=9.8Hz,J2=2.2Hz),7.58(1H,s),9.22(1H,s)
実施例12
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル493mgの乾燥アセトニトリル13ml溶液を氷冷し、アルゴン雰囲気下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン0.619mlを滴下し、次いで無水トリフルオロメタンスルホン酸0.235mlを滴下した。反応液を同温で30分間撹拌した後、酢酸エチルを加え、半飽和食塩水、半飽和食塩水と1N塩酸水の混合液(pH1.1)、半飽和食塩水と飽和重曹水の混合液(pH8.9)、半飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を乾燥N−メチルピロリジノン5mlに溶解し、トリ−2−フリルホスフィン40mg、塩化亜鉛384mg、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)40mg、および3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール950mgの乾燥N−メチルピロリジノン2ml溶液を加え、アルゴン雰囲気下、50℃で1.5時間撹拌した。反応液に酢酸エチル50mlおよび半飽和重曹水50mlを加え、不溶物を濾去し、濾液を酢酸エチルで洗浄した。濾液の有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=15:1)で精製することにより、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル303mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.40(3H,d,J=6.3Hz),3.38(3H,m),4.33(1H,m),4.44(1H,m),5.22(1H,d,J=13.2Hz),5.36(1H,d,J=13.2Hz),7.06(1H,s),7.09(1H,s),7.43(2H,d,J=8.9Hz),7.75(1H,s),8.18(2H,d,J=8.9Hz)
b)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル203mgをTHF4mlおよび1/15M−リン酸バッファー(pH6.8)4mlに溶解し、10%Pd−C152mgを加えた。反応容器を水素で置換し、反応液を室温にて1時間撹拌した。セライト上で触媒を濾去し、触媒を水で洗浄した。濾液を酢酸エチルで洗浄後、水層をダイアイオンHP−20のカラムクロマトグラフィーで精製し、その後水1mlから結晶化を行い、表題の化合物32.8mgを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.17(3H,d,J=6.3Hz),3.20(1H,m),3.55(2H,m),3.99(1H,m),4.28(1H,m),5.14(1H,m),7.06(1H,s),7.34(1H,s),7.99(1H,s)
実施例13
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸42.1mgを水10mlに懸濁し、0.1N重曹水1.3mlを加え、室温で1時間撹拌して溶解させ、その後凍結乾燥した。これを乾燥DMF1mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、−30℃でヨードメチルピバレート0.034mlを加え、−10℃まで昇温しながら1.5時間撹拌した。反応液に酢酸エチル20mlを加え、半飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、3mlまで減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲル(クロロホルム:メタノール=15:1)とセファデックスLH−20(クロロホルム:メタノール=1:1)のカラムクロマトグラフィーで順次精製することにより、表題の化合物27.2mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.19(9H,s),1.38(3H,d,J=6.2Hz),3.37(3H,m),4.29(1H,m),4.42(1H,m),5.78(1H,d,J=5.5Hz),5.88(1H,d,J=5.5Hz),7.13(2H,s),7.80(1H,s)
実施例14
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル100mgを乾燥ジクロロメタン1.5mlに懸濁し、ヨードメタン1.37mlを加え、アルゴン雰囲気下、遮光して、室温で24時間攪拌した。過剰の試薬を減圧留去し、得られた残渣をTHF4mlおよび1/15M−リン酸バッファー(pH6.8)4mlに溶解し、10%Pd−C160mgを加えた。反応容器を水素で置換し、反応液を室温にて3.5時間撹拌した。セライト上で触媒を濾去し、触媒を水で洗浄した。濾液を酢酸エチルで洗浄し、ダイアイオンHP−20およびコスモシール40C18−PREP(水:メタノール=20:1)のカラムクロマトグラフィーで精製することにより、表題の化合物4.8mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.31(3H,d,J=6.5Hz),3.25(1H,m),3.45(1H,m),3.60(1H,dd,J1=6.0Hz,J2=3.2Hz),4.08(3H,s),4.28(1H,m),4.39(1H,m),7.49(1H,s),7.62(1H,s),8.93(1H,s)
実施例15
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
a)ヨウ化(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル51.6mgにヨードメタン1.5mlを加え、アルゴン雰囲気下、遮光して、室温で2日間攪拌した。過剰の試薬を減圧留去し、ヨウ化(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル59.5mgを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.18(3H,d,J=6.2Hz),3.45(2H,m),3.58(1H,dd,J1=5.8Hz,J2=3.1Hz),4.05(1H,m),4.07(3H,s),4.31(1H,m),5.44(1H,d,J=13.5Hz),5.55(1H,d,J=13.5Hz),7.75(2H,d,J=8.8Hz),7.81(1H,s),8.25(2H,d,J=8.8Hz),8.59(1H,s),9.53(1H,s)
b)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
ヨウ化(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル58mgをTHF2mlおよび1/15M−リン酸バッファー(pH6.8)2mlに溶解し、10%Pd−C68mgを加えた。反応容器を水素で置換し、反応液を室温にて4時間撹拌した。セライト上で触媒を濾去し、触媒を水で洗浄した。濾液を酢酸エチルで洗浄後、水層をダイアイオンHP−20のカラムクロマトグラフィーで精製して、表題の化合物5.4mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.29(3H,d,J=6.5Hz),3.31(2H,m),3.53(1H,dd,J1=5.8Hz,J2=3.0Hz),4.05(3H,s),4.25(2H,m),7.47(1H,s),7.90(1H,s),9.09(1H,s)
実施例16
(1S,5R,6S)−2−(6−カルバモイルメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
a)ヨウ化(1S,5R,6S)−2−(6−カルバモイルメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
後記する実施例88−a)と同様にして、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル64.3mgより、ヨウ化(1S,5R,6S)−2−(6−カルバモイルメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジルを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.18(3H,d,J=6.3Hz),1.22(3H,d,J=7.2Hz),3.50(1H,dd,J1=5.7Hz,J2=3.0Hz),3.72(1H,m),4.05(1H,m),4.38(1H,m),5.18(2H,s),5.40(1H,d,J=13.8Hz),5.51(1H,d,J=13.8Hz),7.59(1H,s),7.71(2H,d,J=9.0Hz),7.83(2H,m),8.22(2H,d,J=9.0Hz),8.64(1H,s),9.54(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−2−(6−カルバモイルメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
実施例4−b)と同様にして、上で得られたヨウ化(1S,5R,6S)−2−(6−カルバモイルメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジルの全量より、表題化合物58.6mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD;4.80ppm):1.26(3H,d,J=7.2Hz),1.31(3H,d,J=6.4Hz),3.57(1H,dd,J1=6.1HzHz,J2=2.8Hz),3.66(1H,m),4.28(1H,m),4.36(1H,dd,J1=9.3Hz,J2=2.8Hz),5.25(2H,s),7.57(1H,s),8.13(1H,s),9.25(1H,s)
実施例17
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル724mgおよび5−メチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール1.04gより、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル433mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,d,J=7.4Hz),1.39(3H,d,J=6.3Hz),2.59(3H,s),3.36(1H,dd,J1=6.5Hz,J2=2.8Hz),3.46(1H,m),4.32(1H,m),4.37(1H,dd,J1=9.6Hz,J2=2.8Hz),5.27(1H,d,J=13.8Hz),5.53(1H,d,J=13.8Hz),6.92(1H,s),7.67(2H,d,J=8.7Hz),8.19(1H,s),8.22(2H,d,J=8.5Hz)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル326mgより、表題化合物98.5mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.21(3H,d,J=7.1Hz),1.29(3H,d,J=6.4Hz),2.77(3H,s),3.51(1H,dd,J1=6.0Hz,J2=2.7Hz),3.60(1H,m),4.27(2H,m),7.25(1H,s),7.92(1H,s)
実施例18
(1S,5R,6S)−2−(5,6−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
精製にダイアイオンHP−20のカラムクロマトグラフィーを用いた以外は実施例14と同様にして、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル107mgより、表題化合物19.1mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.26(3H,d,J=7.1Hz),1.31(3H,d,J=6.4Hz),2.78(3H,s),3.55(1H,dd,J1=6.1Hz,J2=2.8Hz),3.64(1H,m),3.92(3H,s),4.28(1H,m),4.33(1H,dd,J1=9.3Hz,J2=2.8Hz),7.37(1H,s),7.97(1H,s)
実施例19
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸46.8mgを水5mlに溶解し、0.1N重曹水1.34mlを加え、凍結乾燥した。これをDMF1mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、−30℃でピバロイルオキシメチルヨーダイド0.034mlを加え、同温で1.5時間撹拌した。反応液に酢酸エチル50mlを加え、半飽和食塩水50mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、1mlまで減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲル(ジクロロメタン:メタノール=20:1)とセファデックスLH−20(クロロホルム:メタノール=1:1)のカラムクロマトグラフィーで順次精製することにより、表題化合物44.5mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.21(9H,s),1.28(3H,d,J=7.1Hz),1.37(3H,d,J=6.3Hz),2.63(3H,s),3.32(1H,dd,J1=6.7Hz,J2=2.8Hz),3.44(1H,m),4.31(2H,m),5.87(1H,d,J=5.6Hz),5.99(1H,d,J=5.6Hz),6.92(1H,s),8.16(1H,s)
実施例20
(1S,5R,6S)−2−(7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(1S,5R,6S)−2−(7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル724mgおよび7−クロロ−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール1.07gより、(1S,5R,6S)−2−(7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル183mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.31(3H,d,J=7.4Hz),1.40(3H,d,J=6.3Hz),3.37(1H,dd,J1=6.5Hz,J2=2.7Hz),3.46(1H,m),4.35(2H,m),5.28(1H,d,J=13.5Hz),5.52(1H,d,J=13.5Hz),7.68(2H,d,J=8.9Hz),7.89(1H,s),8.24(2H,d,J=8.9Hz)),8.27(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−2−(7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル134mgより、表題化合物8.2mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.22(3H,d,J=7.1Hz),1.32(3H,d,J=6.3Hz),3.53(2H,m),4.29(2H,m),7.81(1H,s),7.98(1H,s)
実施例21
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル190mgおよび2−メチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール272mgより、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル40.4mgを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.00(3H,m),1.17(3H,d,J=6.1Hz),2.14(3H,s),3.56(1H,m),3.78(1H,m),4.06(1H,m),4.55(1H,m),5.10−5.40(3H,m),7.00(1H,m),7.50−7.70(2H,m),8.12−8.28(3H,m)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル40.4mgより、表題化合物11.9mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.06(3H,d,J=7.1Hz),1.32(3H,d,J=6.4Hz),2.42(3H,s),3.62(2H,m),4.31(1H,m),4.46(1H,dd,J1=9.9Hz,J2=2.8Hz),7.52(1H,s),8.98(1H,s)
実施例22
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(2−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(2−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル270mgおよび2−メチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール406mgより、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(2−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル123mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.37(3H,d,J=6.2Hz),2.18(3H,s),3.27(2H,br.s),3.44(1H,dd,J1=5.7Hz,J2=2.5Hz),4.31(1H,m),4.51(1H,m),5.15(1H,d,J=13.4Hz),5.30(1H,d,J=13.4Hz),6.99(1H,s),7.33(2H,d,J=8.7Hz),7.78(1H,s),8.11(2H,d,J=8.7Hz)
b)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(2−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(2−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル73mgより、表題化合物12.9mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.30(3H,d,J=6.4Hz),2.36(3H,s),3.14(1H,dd,J1=17.7Hz,J2=10.1Hz),3.38(1H,dd,J1=17.7Hz,J2=8.6Hz),3.61(1H,dd,J1=5.9Hz,J2=2.9Hz),4.28(1H,m),4.42(1H,m),7.47(1H,s),8.80(1H,s)
実施例23
(1S,5R,6S)−2−(7−クロロ−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
a)ヨウ化(1S,5R,6S)−2−(7−クロロ−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
反応時間が4日間である以外は実施例4−a)と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル49mgより、ヨウ化(1S,5R,6S)−2−(7−クロロ−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジルを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.18(3H,d,J=6.2Hz),1.22(3H,d,J=7.4Hz),3.50(1H,dd,J1=5.9Hz,J2=2.8Hz),3.25(1H,m),4.01(3H,s),4.03(1H,m),4.40(1H,dd,J1=10.3Hz,J2=2.8Hz),5.41(1H,d,J=13.9Hz),5.53(1H,d,J=13.9Hz),7.74(2H,d,J=8.9Hz),8.24(2H,d,J=8.9Hz),8.71(1H,s),9.69(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−2−(7−クロロ−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
実施例4−b)と同様にして、上で得られたヨウ化(1S,5R,6S)−2−(7−クロロ−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル全量より、表題化合物12.1mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.24(3H,d,J=7.1Hz),1.31(3H,d,J=6.4Hz),3.54(1H,dd,J1=6.1Hz,J2=2.9Hz),3.63(1H,m),4.01(3H,s),4.27(1H,m),4.32(1H,dd,J1=9.4Hz,J2=2.9Hz),8.11(1H,s),9.26(1H,s)
実施例24
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸30.6mgより、表題化合物14.6mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.23(9H,s),1.37(3H,d,J=6.2Hz),3.30(3H,m),4.30(2H,m),5.91(1H,d,J=5.5Hz),6.01(1H,d,J=5.5Hz),7.07(1H,s),8.05(1H,s),8.31(1H,s)
実施例25
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル491mgおよび5−メチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール730mgより、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル218mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.40(3H,d,J=6.4Hz),2.59(3H,s),3.32(3H,m),4.32(2H,m),5.31(1H,d,J=13.8Hz),5.56(1H,d,J=13.8Hz),6.91(1H,s),7.70(2H,d,J=8.9Hz),8.11(1H,s),8.25(2H,d,J=8.9Hz)
b)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル161mgより、表題化合物46.5mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.30(3H,d,J=6.4Hz),2.72(3H,s),3.23(2H,m),3.50(1H,dd,J1=5.8Hz,J2=3.0Hz),4.24(2H,m),7.23(1H,s),7.72(1H,s)
実施例26
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸40.2mgより、表題化合物20.0mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.23(9H,s),1.36(3H,d,J=6.2Hz),2.61(3H,s),3.26(1H,dd,J1=6.6Hz,J2=2.8Hz),3.33(2H,m),4.30(2H,m),5.90(1H,d,J=5.5Hz),6.01(1H,d,J=5.5Hz),6.91(1H,s),8.12(1H,s)
実施例27
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
a)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル725mgおよび7−メチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール1.04gを用い、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル110mgを黄橙色固体として得た。
NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,d,J=7.2Hz),1.40(3H,d,J=6.2Hz),2.34(3H,s),3.34−3.49(2H,m),4.28−4.39(2H,m),5.27(1H,d,J=13.7Hz),5.52(1H,d,J=13.7Hz),7.67(2H,d,J=6.9Hz),7.95(1H,s),8.23(2H,d,J=6.9Hz),8.24(1H,s)
MS(TSP):483(M++H)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル90mgを用い、精製にCHP−20P(3%THF水)を用いた以外は、後記する実施例134−d)と同様にして、表題化合物51.5mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.24(3H,d,J=7.1Hz),1.31(3H,d,J=6.3Hz),2.34(3H,s),3.48−3.59(2H,m),4.21−4.32(2H,m),7.78(1H,s),8.01(1H,s)
MS(FAB+):392(M++Na),370(M++H)
実施例28
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム42.8mgを用い、後記する実施例135と同様にして、表題化合物28mgを橙色粉末として得た。
NMR(CDCl3)δ:1.21(9H,s),1.29(3H,d,J=7.4Hz),1.37(3H,d,J=6.2Hz),2.34(3H,s),3.32(1H,dd,J1=7.0Hz,J2=2.9Hz),3.40−3.48(1H,m),4.25−4.35(2H,m),5.88(1H,d,J=5.6Hz),5.99(1H,d,J=5.6Hz),7.96(1H,s),8.25(1H,s)
MS(TSP):462(M++H)
実施例29
(1S,5R,6S)−2−(6,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
a)ヨウ化(1S,5R,6S)−2−(6,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル18.5mgおよびメチルヨーダイド0.5mlを用い、実施例4−a)と同様にして、ヨウ化(1S,5R,6S)−2−(6,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル18.8mgを黄橙色オイルとして得た。
NMR(Acetone−d6)δ:1.31(3H,d,J=6.3Hz),1.36(3H,d,J=7.2Hz),2.63(3H,s),3.55(1H,dd,J1=6.3Hz,J2=3.0Hz),3.82−3.92(1H,m),4.22(3H,s),4.35−4.45(1H,br.s),4.55(1H,dd,J1=9.9Hz,J2=3.0Hz),5.44(1H,d,J=13.8Hz),5.62(1H,d,J=13.8Hz),7.83(2H,d,J=6.9Hz),8,25(2H,d,J=6.9Hz),9.01(1H,s),9.85(1H,s)
MS(TSI):497(M+
b)(1S,5R,6S)−2−(6,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
ヨウ化(1S,5R,6S)−2−(6,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル18.8mgを用いて、精製にCHP−20P(2%THF水)を用いた以外は、実施例4−b)と同様にして、表題化合物9.3mgを黄色アモルファスとして得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.25(3H,d,J=7.1Hz),1.31(3H,d,6.3Hz),2.41(3H,s),3.53−3.65(2H,m),3.93(3H,s),4.22−4.36(2H,m),8.01(1H,s),9.05(0.5H,s,partially exchanged with D2O)
MS(FAB+):362(M++H)
実施例30
(5R,6S)−2−(5,6−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
a)ヨウ化(5R,6S)−2−(5,6−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
反応時間が3日間である以外は、実施例4−a)と同様にして、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル57mgより、ヨウ化(5R,6S)−2−(5,6−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジルを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.17(3H,d,J=6.2Hz),2.82(3H,s),3.48(2H,m),3.59(1H,dd,J1=5.5Hz,J2=3.1Hz),3.92(3H,s),4.04(1H,m),4.33(1H,m),5.44(1H,d,J=13.7Hz),5.55(1H,d,J=13.7Hz),7.71(1H,s),7.76(2H,d,J=8.8Hz),8.25(2H,d,J=8.8Hz),8.58(1H,s)
b)(5R,6S)−2−(5,6−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
実施例4−b)と同様にして、上で得られたヨウ化(5R,6S)−2−(5,6−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル全量より、表題化合物14.2mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.31(3H,d,J=6.4Hz),2.77(3H,s),3.32(2H,m),3.55(1H,dd,J1=6.2Hz,J2=3.0Hz),3.91(3H,s),4.28(2H,m),7.37(1H,s),7.83(1H,s)
実施例31
(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル305mgおよび5−ホルミルアミノメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール473mgより、(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル40.4mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.33(3H,d,J=7.2Hz),1.38(3H,d,J=6.3Hz),3.37(1H,dd,J1=6.1Hz,J2=2.8Hz),3.57(1H,m),4.34(2H,m),4.73(2H,d,J=6.3Hz),5.29(1H,d,J=13.7Hz),5.53(1H,d,J=13.7Hz),6.94(1H,s),6.96(1H,br.s),7.66(2H,d,J=8.8Hz),8.21(2H,d,J=8.8Hz),8.26(1H,s),8.33(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル160mgより、表題化合物44.3mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.25(3H,d,J=7.2Hz),1.31(3H,d,J=6.4Hz),3.55(1H,dd,J1=6.0Hz,J2=2.7Hz),3.64(1H,m),4.27(1H,m),4.34(1H,dd,J1=9.3Hz,J2=2.7Hz),4.92(2H,d,J=2.7Hz),7.37(1H,s),8.07(1H,s),8.25(1H,s)
実施例32
(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸34.7mgより、表題化合物31.2mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.19(9H,s),1.31(3H,d,J=7.3Hz),1.35(3H,d,J=6.2Hz),3.34(1H,dd,J1=6.0Hz,J2=2.9Hz),3.56(1H,m),4.32(2H,m),4.77(2H,m),5.86(1H,d,J=5.6Hz),5.97(1H,d,J=5.6Hz),6.94(1H,s),7.08(1H,br.s),8.26(1H,s),8.28(1H,s)
実施例33
(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルアミノメチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
a)ヨウ化(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルアミノメチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例4−a)と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル50.4mgより、ヨウ化(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルアミノメチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジルを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.18(3H,d,J=6.1Hz),1.26(3H,d,J=7.1Hz),3.50(1H,dd,J1=5.2Hz,J2=3.0Hz),3.76(1H,m),4.05(3H,s),4.07(1H,m),4.41(1H,dd,J1=10.0Hz,J2=3.0Hz),4.88(2H,m),5.19(1H,d,J=4.9Hz),5.41(1H,d,J=13.8Hz),5.52(1H,d,J=13.8Hz),7.73(2H,d,J=8.9Hz),7.79(1H,s),8.14(1H,s),8.22(2H,d,J=8.9Hz),8.64(1H,s),8.83(1H,m)
b)(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルアミノメチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
実施例4−b)と同様にして、上で得られたヨウ化(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルアミノメチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル全量より、表題化合物22.2mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.28(3H,d,J=7.2Hz),1.31(3H,d,J=6.4Hz),3.56(1H,m),3.67(1H,m)4.05(3H,s),4.28(1H,m),4.34(1H,m),4.95(2H,d,J=3.8Hz),7.50(1H,s),8.16(1H,s),8.20(1H,s)
実施例34
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(1S,5R,6S)−2−(5−t−ブチルジメチルシリルオキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル724mgおよび5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール1.34gより、(1S,5R,6S)−2−(5−t−ブチルジメチルシリルオキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル799mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.08(3H,s),0.09(3H,s),0.89(9H,s),1.31(3H,d,J=7.4Hz),1.40(3H,d,J=6.3Hz),3.36(1H,dd,J1=6.6Hz,J2=2.7Hz),3.49(1H,m),4.34(2H,m),4.97(2H,s),5.26(1H,d,J=13.7Hz),5.51(1H,d,J=13.7Hz),6.94(1H,s),7.67(2H,d,J=8.8Hz),8.23(2H,d,J=8.8Hz),8.35(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(1S,5R,6S)−2−(5−t−ブチルジメチルシリルオキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル799mgをTHF20mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、酢酸1.1mlおよび1M−テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド/THF溶液6.5mlを加え、室温で30分撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、酢酸エチル100m、食塩水100ml、および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、pH7.8とした。有機層を分離し、有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をセファデックスLH−20(クロロホルム:メタノール=1:1)のカラムクロマトグラフィーで精製して、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル619mgを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.19(3H,d,J=6.3Hz),2.23(3H,d,J=7.2Hz),3.40(1H,dd,J1=5.8Hz,J2=2.7Hz),3.69(1H,m),4.04(1H,m),4.33(1H,dd,J1=9.7Hz,J2=2.8Hz),4.68(2H,d,J=5.8Hz),5.14(1H,d,J=5.2Hz),5.38(1H,d,J=14.3Hz),5.49(1H,t,J=5.8Hz),5.51(1H,d,J=14.3Hz),6.92(1H,s),7.73(2H,d,J=8.5Hz),8.21(2H,d,J=8.5Hz),8.36(1H,s)
c)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル200mgより、表題化合物57.8mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.26(3H,d,J=7.6Hz),1.32(3H,d,J=6.1Hz),3.54(1H,m),3.63(1H,m),4.30(2H,m),4.97(2H,m),7.18(1H,s),7.98(1H,s)
実施例35
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸39.6mgより、表題化合物20.3mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.18(9H,s),1.28(3H,d,J=7.4Hz),1.36(3H,d,J=6.3Hz),3.33(1H,dd,J1=6.5Hz,J2=2.7Hz),3.47(1H,m),4.31(2H,m),4.95(2H,s),5.87(1H,d,J=5.6Hz),5.97(1H,d,J=5.6Hz),6.96(1H,s),8.26(1H,s)
実施例36
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(3−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(1S,5R,6S)−2−(3−t−ブチルジメチルシリルオキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル256mgおよび3−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール346mgより、(1S,5R,6S)−2−(3−t−ブチルジメチルシリルオキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル146mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.01(3H,s),0.06(3H,s),0.85(9H,s),1.22(3H,d,J=7.4Hz),1.39(3H,d,J=6.2Hz),3.40(1H,m),4.34(1H,m),4.44(1H,m),4.45(1H,d,J=13.4Hz),4.59(1H,d,J=13.4Hz),5.19(1H,d,J=13,7Hz),5.40(1H,d,J=13.7Hz),7.08(1H,s),7.52(2H,d,J=8.9Hz),8.09(1H,s),8.15(2H,d,J=8.9Hz)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(3−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例34−b)と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(3−t−ブチルジメチルシリルオキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル200mgより、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(3−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル75.9mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.16(3H,d,J=7.4Hz),1.37(3H,d,J=6.3Hz),3.42(2H,m),4.32(1H,m),4.46(1H,dd,J1=10.4Hz,J2=3.1Hz),4.54(1H,d,J=13.6Hz),4.61(1H,d,J=13.6Hz),5.22(1H,d,J=13.4Hz),5.44(1H,d,J=13.4Hz),7.07(1H,s),7.56(2H,d,J=8.5Hz),8.18(2H,d,J=8.5Hz),8.20(1H,s)
c)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(3−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(3−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル75.9mgより、表題化合物11.4mgを得た。
NMR(D2O)δ(HOD=4.80ppm):1.18(3H,d,J=6.9Hz),1.32(3H,d,J=6.4Hz),3.44(1H,m),3.61(1H,m),4.30(1H,m),4.42(1H,m),7.61(1H,s),9.19(1H,s)
実施例37
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル543mgおよび7−メチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール780mgより、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル406mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.16(3H,d,J=7.4Hz),1.37(3H,d,J=6.3Hz),2.29(3H,s),3.46(1H,dd,J1=6.0Hz,J2=3.2Hz),3.63(1H,m),4.33(1H,m),4.51(1H,dd,J1=10.4Hz,J2=3.2Hz),5.13(1H,d,J=13.4Hz),5.31(1H,d,J=13.4Hz),6.92(1H,s),7.36(2H,d,J=8.5Hz),7.75(1H,s),8.14(2H,d,J=8.5Hz)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル200mgより、表題化合物79.1mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.14(3H,d,J=7.4Hz),1.31(3H,d,J=6.4Hz),2.42(3H,s),3.55(1H,m),3.60(1H,dd,J1=5.9Hz,J2=3.0Hz),4.30(1H,m),4.42(1H,dd,J1=10.0Hz,J2=3.0Hz),7.37(1H,s),8.60(1H,s)
実施例38
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
a)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル934mgおよび7−メチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール1.375gを用い、実施例5−a)と同様にして、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル758mgを橙色アモルファスとして得た。
NMR(CDCl3)δ:1.40(3H,d,J=6.3Hz),2.1(1H,br.s),2.33(3H,s),3.29−3.36(3H,m),4.25−4.38(2H,m),5.31(1H,d,J=13.7Hz),5.54(1H.d,J=13.7Hz),7.69(2H,d,J=6.9Hz),7.93(1H,s),8.14(1H,s),8.24(2H,d,J=6.9Hz)
MS(TSP):469(M++H)
b)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル328mgを用い、精製にCHP−20P(2%THF水)を用いた以外は、後記する実施例134−d)と同様にして、表題化合物111.4mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.30(3H,d,J=6.3Hz),2.37(3H,s),3.31−3.34(2H,br.s.t),3.53−3.55(1H,m),4.22−4.35(2H,m),7.82(1H,s),8.70(1H,s)
MS(TSP):356(M++Na),334(M++H)
実施例39
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム51.4mgを用い、後記する実施例135と同様にして、表題化合物29.1mgを黄色粉末として得た。
NMR(CDCl3)δ:1.22(9H,s),2.33(3H,s),3.22−3.34(3H,m),4.24−4.35(2H,m),5.90(1H,d,J=5.6Hz),6.00(1H,d,J=5.6Hz),7.94(1H,s),8.18(1H,s)
MS(TSP):448(M++H)
実施例40
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸39.5mgより、表題化合物28.3mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.12(3H,d,J=7.2Hz),1.16(9H,s),1.36(3H,d,J=6.2Hz),2.34(3H,s),3.41(1H,dd,J1=6.5Hz,J2=3.2Hz),3.70(1H,m),4.31(1H,m),4.47(1H,dd,J1=10.4Hz,J2=3.2Hz),5.73(1H,d,J=5.5Hz),5.86(1H,d,J=5.5Hz),7.03(1H,s),7.78(1H,s)
実施例41
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−ヒドロキシメチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
反応時間が3日間である以外は、実施例14と同様にして、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル100mgより、表題化合物19.3mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.26(3H,d,J=6.9Hz),1.32(3H,d,J=6.1Hz),3.56(1H,m),3.66(1H,m),4.05(3H,s),4.30(2H,m),5.13(2H,s),7.51(1H,s),8.14(1H,s)
実施例42
(5R,6S)−2−(6,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
a)ヨウ化(5R,6S)−2−(6,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル93.7mgを用い、実施例4−a)と同様にして、ヨウ化(5R,6S)−2−(6,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル64.0mgを黄橙色オイルとして得た。
NMR(CD3OD)δ:1.31(3H,d,J=6.3Hz),2.49(3H,s),3.45−3.55(3H,m),4.01(3H,s),4.10−4.25(1H,m),4.30−4.40(1H,m),5.40(1H,d,J=13.5Hz),5.55(1H,d,J=13.5Hz),7.76(2H,d,J=9Hz),8.24(2H,d,J=9.0Hz),8.38(1H,s),9.25(0.2H,s,exchanged with CD3OD)
MS(TSP):483(M+
b)(5R,6S)−2−(6,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
ヨウ化(5R,6S)−2−(6,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル61.0mgを用いて、精製にCHP−20P(2%THF水)とコスモシール40C18−PREP(水:メタノール=20:1から10:1)を用いた以外は、実施例4−b)と同様にして、表題化合物7.2mgを黄色アモルファスとして得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.30(3H,d,J=6.3Hz),2.41(3H,s),3.24−3.40(2H,m),3.51−3.55(1H,m),3.92(3H,s),4.22−4.28(2H,m),7.86(1H,m),9.04(0.5H,s,exchanged with D2O)
MS( )
実施例43
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル696mgおよび7−メチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール1.05gより、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル608mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.39(3H,d,J=6.3Hz),2.30(3H,s),3.35(3H,m),4.31(1H,m),4.43(1H,m),5.21(1H,d,J=13.3Hz),5.34(1H,d,J=13.3Hz),7.01(1H,s),7.42(2H,d,J=8.9Hz),7.67(1H,s),8.16(2H,d,J=8.9Hz)
b)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル306mgより、表題化合物45.5mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.32(3H,d,J=6.1Hz),2.48(3H,s),3.25(1H,dd,J1=17.2Hz,J2=10.0Hz),3.47(1H,dd,J1=17.2Hz,J2=8.4Hz),3.61(1H,m),4.29(1H,m),4.40(1H,m),7.47(1H,s),8.73(1H,s)
実施例44
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸62.6mgより、表題化合物37.8mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.19(9H,s),1.38(3H,d,J=6.2Hz),2.34(3H,s),3.35(3H,m),4.28(1H,m),4.40(1H,m),5.78(1H,d,J=5.5Hz),5.88(1H,d,J=5.5Hz),7.09(1H,s),7.71(1H,s)
実施例45
(5R,6S)−2−(6,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
a)ヨウ化(5R,6S)−2−(6,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例4−a)と同様にして、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル103mgより、ヨウ化(5R,6S)−2−(6,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジルを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.18(3H,d,J=6.2Hz),2.39(3H,s),3.30(2H,m),3.55(1H,m),3.88(3H,s),4.04(1H,m),4.33(1H,m),5.22(1H,d,J=13.7Hz),5.31(1H,d,J=13.7Hz),7.53(2H,d,J=8.7Hz),7.84(1H,s),8.20(2H,d,J=8.7Hz),9.57(1H,s)
b)(5R,6S)−2−(6,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
実施例4−b)と同様にして、上で得られたヨウ化(5R,6S)−2−(6,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジルの全量より、表題化合物24.9mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.30(3H,d,J=6.5Hz),2.45(3H,s),3.22(1H,dd,J1=17.6Hz,J2=10.2Hz),3.44(1H,dd,J1=17.6Hz,J2=8.8Hz),3.58(1H,dd,J1=5.8Hz,J2=2.8Hz),3.94(3H,s),4.26(1H,m),4.37(1H,m),7.44(1H,s),8.85(1H,s)
実施例46
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル696mgおよび3−メチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール1.14gより、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル622mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.39(3H,d,J=6.3Hz),2.20(3H,s),3.20(2H,m),3.35(1H,dd,J1=6.4Hz,J2=2.9Hz),4.31(1H,m),4.40(1H,m),5.24(1H,d,J=13.7Hz),5.42(1H,d,J=13.7Hz),7.09(1H,s),7.54(2H,d,J=8.4Hz),7.86(1H,s),8.15(2H,d,J=8.4Hz)
b)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル329mgより、表題化合物94.6mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.30(3H,d,J=6.5Hz),2.37(3H,s),3.15(1H,dd,J1=17.3Hz,J2=10.2Hz),3.32(1H,dd,J1=17.3Hz,J2=8.3Hz),3.58(1H,dd,J1=5.8Hz,J2=3.0Hz),4.26(1H,m),4.37(1H,m),7.52(1H,s),9.06(1H,s)
実施例47
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸61.4mgより、表題化合物38.6mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.11(9H,s),1.37(3H,d,J=6.3Hz),2.30(3H,s),3.19(2H,m),3.31(1H,dd,J1=6.5Hz,J2=2.9Hz),4.28(1H,m),4.36(1H,m),5.80(1H,d,J=5.5Hz),5.90(1H,d,J=5.5Hz),7.08(1H,s),7.93(1H,s)
実施例48
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸カリウム
a)(3S,4R)−1−[(アリルオキシカルボニル)(トリフェニルホスホラニリデン)メチル]−3−((1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−4−[(1R)−1−[(ピリジン−2−イル)チオカルボニル]エチル]アゼチジン−2−オン
(3S,4R)−1−[(アリルオキシカルボニル)(トリフェニルホスホラニリデン)メチル]−3−((1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−4−[(1R)−1−(カルボキシ)エチル]アゼチジン−2−オン6.6gと、トリフェニルホスフィン2.75gのアセトニトリル30ml溶液とを混合し、氷冷し、アルゴン雰囲気下で2,2‘−ジピリジルジスルフィド2.31gを加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製して、(3S,4R)−1−[(アリルオキシカルボニル)(トリフェニルホスホラニリデン)メチル]−3−((1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−4−[(1R)−1−[(ピリジン−2−イル)チオカルボニル]エチル]アゼチジン−2−オン5.2gを得た。
NMR(CDCl3)δ:−0.15(3H,s),−0.07(3H,s),0.80(9H,s),0.97(3H,d,J=6.1Hz),1.13(3H,d,J=7.1Hz),2.25−2.35(1H,m),2.60−2.67(2H,m),3.16(1H,m),4.15−4.30(1H,m),4.60−4.75(2H,m),5.10−5.22(1H,m),7.50−7.80(19H,m)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル
5−ブロムイミダゾ[5,1−b]チアゾール0.61gのTHF6ml溶液を氷冷し、エチルマグネシウムプロミドの1M−THF溶液3.2mlを加えた。室温で2時間攪拌した後、−50℃に冷却し、(3S,4R)−1−[(アリルオキシカルボニル)(トリフェニルホスホラニリデン)メチル]−3−((1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−4−[(1R)−1−[(ピリジン−2−イル)チオカルボニル]エチル]アゼチジン−2−オン2.23gのTHF6ml溶液を加え、10℃まで昇温しながら1時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を12ml加え、ジクロロメタンで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:2)で精製して、粗精製物0.67gを得た。この粗精製物0.63gと、ヒドロキノン4.5mgのキシレン7ml溶液とを140℃で6時間加熱攪拌した。反応混合物に酢酸エチル30mlを加え、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製して(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル0.35gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.12(6H,s),0.90(9H,s),1.12(3H,d,J=7.4Hz),1.29(3H,d,J=6.1Hz),3.32(1H,dd,J=2.9,6.4Hz),3.81−3.91(1H,m),4.23−4.35(2H,m),4.62−4.78(2H,m),5.18−5.38(2H,m),5.79−5.93(1H,m),6.90(1H,d,J=4.2Hz),7.17(1H,d,J=4.2Hz),7.31(1H,s)
c)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル0.35gのTHF12ml溶液に、水冷下、酢酸0.66ml、1M−テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド/THF溶液2.9mlを加え、室温で36時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチル50mlを加え、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製して、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル0.16gを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.17(3H,d,J=7.4Hz),1.37(3H,d,J=6.3Hz),3.38(1H,dd,J=2.9,6.6Hz),3.82−3.92(1H,m),4.25−4.35(1H,m),4.39(1H,dd,J=2.9,10.0Hz),4.60−4.78(1H,m),5.18−5.34(2H,m),5.77−5.90(1H,m),6.91(1H,d,J=4.3Hz),7.15(1H,d,J=4.3Hz),7.31(1H,s)
d)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸カリウム
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル40mgのジクロロメタン0.8ml、酢酸エチル0.8ml溶液に、アルゴン雰囲気下、トリフェニルホスフィン3.4mg、2−エチルヘキサン酸カリウム29mg、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)6.4mgを加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物をジエチルエーテルにあけ、生成する沈殿をろ取し、コスモシール40C18−PREPのカラムクロマトグラフィー(水:メタノール=20:1)で精製して、表題化合物13mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.10(3H,d,J=7.2Hz),1.31(3H,d,J=6.4Hz),3.50−3.65(2H,m),4.25−4.37(2H,m),7.10(1H,d,J=4.3Hz),7.22(1H,s),7.38(1H,d,J=4.3Hz)
実施例49
(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル134mgをDMF2mlに溶解し、メチルヨーダイド1.6mlを加え、室温で12時間攪拌した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をTHF5ml、0.1Mリン酸ナトリウムバッファー(pH6.8)5mlに溶解し、10%Pd−C150mgを加えた。反応容器を水素で置換し、反応液を室温にて1時間撹拌した。セライト上で触媒を濾去し、触媒を0.1Mリン酸ナトリウムバッファー(pH6.8)2mlおよびTHF2mlの混合液で洗浄した。濾液を酢酸エチル10mlで洗浄し、得られた水層をコスモシール40C18−PREPカラムクロマトグラフィー(水:メタノール=20:1)で精製した。目的物を含む画分を減圧濃縮した後、凍結乾燥を行い、表題化合物58mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.24(3H,d,J=7.2Hz),1.30(3H,d,J=6.4Hz),3.52−3.68(2H,m),4.01(3H,s),4.23−4.35(2H,m),4.68(2H,s),8.09(1H,s),8.26(1H,s),9.15(1H,s)
実施例50
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸カリウム40mgをDMF0.8mlに溶解し、−30℃でピバロイルオキシメチルヨーダイド31mgを加え、室温まで昇温しながら1時間攪拌した。反応混合物にジクロロメタン30mlを加え、半飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=4:1)で精製して、表題化合物54mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.17(3H,d,J=7.0Hz),1.20(9H,s),1.37(3H,d,J=6.3Hz),3.38(1H,dd,J=2.9,6.6Hz),3.85−3.95(1H,m),4.25−4.33(1H,m),4.38(1H,dd,J=2.9,10.0Hz),5.78(1H,d,J=5.5Hz),5.96(1H,d,J=5.5Hz),6.95(1H,d,J=4.2Hz),7.15(1H,d,J=4.2Hz),7.34(1H,s)
実施例51
(5R,6S)−2−(3,6−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
実施例14と同様にして、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル109mgより、表題化合物4.6mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.31(3H,d,J=6.5Hz),2.36(3H,s),3.15(1H,dd,J1=17.1Hz,J2=9.8Hz),3.32(1H,dd,J1=17.1Hz,J2=8.3Hz),3.59(1H,m),4.09(3H,s),4.28(1H,m),4.38(1H,m),7.57(1H,s),9.20(1H,s)
実施例52
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アセトキシメチル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム49mgをDMF1mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、−20℃でアセトキシメチルブロマイド32mgを加え、−10℃まで昇温しながら3時間撹拌した。反応液に酢酸エチル20mlを加えて抽出し(2回)、有機層を半飽和食塩水10mlで2回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、2mlまで減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲル(クロロホルム:メタノール=9:1)とセファデックスLH−20(ジクロロメタン:メタノール=1:1)のカラムクロマトグラフィーで順次精製することにより、表題化合物11mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.29(3H,d,J=7.4Hz),1.37(3H,d,J=6.3Hz),2.13(3H,s),3.31−3.51(2H,m),4.27−4.39(2H,m),5.88,5.96(2H,AB,J=5.7Hz),7.08(1H,s),8.06(1H,s),8.38(1H,s)
MS(TSP):406(M++H)
実施例53
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(アセトキシ)エチル(ジアステレオマー混合物)
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム49mgおよび1−(アセトキシ)エチルヨーダイド45mgより、実施例52と同様にして、表題化合物11mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.27,1.28(total 3H,d each,J=7.1Hz),1.37,1.38(total 3H,d each,J=6.0Hz),1.56,1.61(total 3H,d each,J=5.5Hz),2.06,2.13(total 3H,s each),3.09−3.49(2H,m),4.26−4.42(2H,m),7.01−7.07(2H,m),8.05(1H,s),8.41(1H,s)
実施例54
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(1−メチルシクロヘキサン−1−イル)カルボニルオキシメチル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム49mgおよび(1−メチルシクロヘキサン−1−イル)カルボニルオキシメチルヨーダイド39mgより、実施例52と同様にして、表題化合物42mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.14(3H,s),1.28(3H,d,J=7.1Hz),1.36(3H,d,J=6.1Hz),1.17−1.60(8H,m),1.95−2.05(2H,m),3.29−3.50(2H,m),4.25−4.40(2H,m),5.92,5.97(2H,AB,J=5.5Hz),7.07(1H,s),8.07(1H,s),8.33(1H,s)
実施例55
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル(ジアステレオマー混合物)
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム49mgおよび1−(エトキシカルボニルオキシ)エチルヨーダイド68mgより、実施例52と同様にして、表題化合物39mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.27−1.39(9H,m),1.59,1.65(total 3H,d each,J=5.5Hz),3.30−3.49(2H,m),4.15−4.45(4H,m),6.91−7.00(1H,m),7.07(1H,s),8.04(1H,s),8.41,8.42(total 1H,s each)
MS(TSP):450(M++H)
実施例56
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチル(ジアステレオマー混合物)
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム49mgおよび1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルヨーダイド71mgより、実施例52と同様にして、表題化合物30mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.26−1.39(12H,m),1.59,1.65(total 3H,d each,J=5.5Hz),3.29−3.49(2H,m),4.26−4.35(2H,m),4.84−5.00(1H,m),6.91−6.98(1H,m),7.07(1H,m),8.03(1H,s),8.43(1H,s)
MS(TSP):464(M++H)
実施例57
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル(ジアステレオマー混合物)
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム49mgおよび1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチルヨーダイド62mgより、実施例52と同様にして、表題化合物39mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.28,1.29(total 3H,d each,J=7.4Hz),1.36,1.38(total 3H,d each,J=6.4Hz),1.59,1.65(total 3H,d each,J=5.4Hz),1.15−2.05(8H,m),3.29−3.49(2H,m),4.26−4.35(2H,m),4.57−4.75(1H,m),6.92−6.98(1H,m),7.07(1H,s),8.03(1H,s),8.42,8.43(total 1H,s each)
MS(TSP):504(M++H)
実施例58
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム49mgおよびシクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチルヨーダイド59mgより、実施例52と同様にして、表題化合物46mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.28(3H,d,J=7.4Hz),1.37,(3H,d,J=6.2Hz),1.20−1.60(4H,m),1.68−1.80(2H,m),1.82−1.98(2H,m),3.30−3.50(2H,m),4.25−4.40(2H,m),4.61−4.70(1H,m),5.90,5.96(2H,AB,J=5.8Hz),7.08(1H,s),8.05(1H,s),8.41(1H,s)
実施例59
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸3−フタリジル(ジアステレオマー混合物)
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム44mgおよび3−フタリジルブロマイド32mgより、実施例52と同様にして、表題化合物38mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.25−1.40(6H,m),3.30−3.60(2H,m),4.21−4.35(2H,m),7.07,7.10(total 1H,s each),7.46,7.47(total 1H,s each),7.62−7.86(4H,m),8.01,8.06(total 1H,s each),8.25,8.51(total 1H,s each)
MS(TSP):466(M++H)
実施例60
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム49mgおよび(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルブロマイド53mgより、実施例52と同様にして、表題化合物37mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.29(3H,d,J=7.4Hz),1.37(3H,d,J=6.3Hz),2.22(3H,s),3.32−3.52(2H,m),4.25−4.45(2H,m),5.01,5.08(2H,AB,J=14.0Hz),7.08(1H,s),8.07(1H,s),8.26(1H,s)
実施例61
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−[(シクロヘキシルメトキシ)カルボニルオキシ]エチル(ジアステレオマー混合物)
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム44.8mgおよび1−[(シクロヘキシルメトキシ)カルボニルオキシ]エチルヨーダイド89.0mgより、実施例52と同様にして、表題化合物42.1mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.85−1.00(2H,m),1.10−1.20(2H,m),1.20,1.21(total3H,d each,J=7.2Hz),1.28,1.31(total3H,d each,J=6.2Hz),1.53(3H,d,J=5.5Hz),1.58(3H,d,J=5.5Hz),1.60−1.75(4H,m),1.98−2.10(4H,m),3.25−3.28(1H,m),3.34−3.42(1H,m),3.88−3.96(2H,m),4.78−4.30(2H,m),6.83−6.90(1H,m),7.02(1H,s),8.02(1H,s),8.35−8.36(1H,m)
MS(TSP):518(M++H)
実施例62
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−[(2−メチルシクロヘキサン−1−イル)オキシカルボニルオキシ]エチル(ジアステレオマー混合物)
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム61.7mgおよび1−[(2−メチルシクロヘキシ−1−イル)オキシカルボニルオキシ]エチルヨーダイド89.0mgより、実施例52と同様にして、表題化合物59.6mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.80−0.93(4H,m),1.20,1.21(total3H,d each,J=7.4Hz),1.28,1.30(total3H,d each,J=6.3Hz),1.52,1.58(total3H,d each,J=5.5Hz),1.58(3H,d,J=5.5Hz),1.62−1.73(2H,m),1.90−2.15(4H,m),3.23−3.28(1H,m),3.35−3.42(1H,m),3.42(3H,s),4.18−4.30(3H,m),6.83−6.92(1H,m),7.01(1H,s),8.01(1H,s),8.32−8.37(1H,m)
MS(TSP):518(M++H)
実施例63
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸シクロペンチルオキシカルボニルオキシメチル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム61.1mgおよびシクロペンチルオキシカルボニルオキシメチルヨーダイド69.7mgより、実施例52と同様にして、表題化合物54.4mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.21(3H,d,J=7.1Hz),1.29(3H,d,J=6.1Hz),1.48−1.58(2H,m),1.63−1.85(5H,m),3.25−3.30(1H,m),3.35−3.42(1H,m),4.20−4.38(4H,m),5.00−5.08(1H,m),5.82(1H,d,J=5.7Hz),5.88(1H,d,J=5.47Hz),7.00(1H,s),7.99(1H,s),8.32(1H,s)
MS(TSP):476(M++H)
実施例64
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(Z)−2−(3−フタリジリデン)エチル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム58.0mgおよび(Z)−3−(2−ブロモエチリデン)フタライド81.2mgより、実施例52と同様にして、表題化合物36.8mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,d,J=7.3Hz),1.38(3H,d,J=6.2Hz),3.33−3.50(3H,m),4.29−4.38(2H,m),5.18−5.30(2H,m),5.80−5.85(1H,m),7.08(1H,s),7.21−7.26(2H,m),7.91−7.95(1H,m),8.06(1H,s),8.39(1H,s)
MS(TSP):492(M++H)
実施例65
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(1R,2S,5R)−(1)−メンチルオキシカルボニルオキシメチル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム64.4mgおよび(1R,2S,5R)−(1)−メンチルオキシカルボニルオキシメチルヨーダイド92.5mgより、実施例52と同様にして、表題化合物80.4mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.67(3H,d,J=6.9Hz),0.79(3H,d,J=6.9Hz),0.84(3H,d,J=6.6Hz),0.90−1.05(2H,m),1.22(3H,d,J=7.5Hz),1.30(3H,d,J=6.3Hz),1.38−1.45(1H,m),1.56−1.65(2H,m),1.80−1.93(3H,m),2.00−2.08(1H,m),3.22−3.28(1H,m),3.33−3.45(1H,m),4.19−4.30(2H,m),4.42−4.51(1H,m),5.83(1H,d,J=5.8Hz),5.90(1H,d,J=5.8Hz),7.00(1H,s),7.98(1H,s),8.33(1H,s)
MS(APCI):546(M++H)
実施例66
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(1S,2R,5S)−(d)−メンチルオキシカルボニルオキシメチル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム61.7mgおよび(1S,2R,5S)−(d)−メンチルオキシカルボニルオキシメチルヨーダイド90.0mgより、実施例52と同様にして、表題化合物89.2mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.70(3H,d,J=7.1Hz),0.81(3H,d,J=7.2Hz),0.83(3H,d,J=7.1Hz),0.90−1.05(2H,m),1.21(3H,d,J=7.1Hz),1.29(3H,d,J=6.0Hz),1.32−1.43(1H,m),1.55−1.62(2H,m),1.80−2.03(4H,m),3.23−3.28(1H,m),3.36−3.42(1H,m),4.18−4.30(2H,m),4.41−4.52(1H,m),5.83(1H,d,J=5.8Hz),5.90(1H,d,J=5.8Hz),7.00(1H,s),7.98(1H,s),8.33(1H,s)
MS(APCI):546(M++H)
実施例67
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(フェニルオキシカルボニルオキシ)エチル(ジアステレオマー混合物)
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム63.8mgおよび1−(フェニルオキシカルボニルオキシ)エチルヨーダイド268.6mgより、実施例52と同様にして、表題化合物43.3mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.25−1.35(3H,m),1.38−1.45(3H,m),1.67,1.73(total3H,d each,J=5.5Hz),(5H,m),3.32−3.50(1H,m),4.25−4.40(2H,m),7.00−7.06(1H,m),7.07(1H,s),7.18−7.42(5H,m),8.04(1H,s),8.41(1H,s)
MS(TSP):498(M++H)
実施例68
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸フェニルオキシカルボニルオキシメチル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム63.5mgおよびフェニルオキシカルボニルオキシメチルヨーダイド101.9mgより、実施例52と同様にして、表題化合物79.0mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.24(3H,d,J=7.1Hz),1.34(3H,d,J=6.3Hz),3.31−3.45(3H,m),4.28−4.40(2H,m),5.95(1H,d,J=5.8Hz),6.10(1H,d,J=5.8Hz),7.05(1H,s),7.25−7.40(5H,m),8.04(1H,s),8.31(1H,s)
MS(TSP):484(M++H)
実施例69
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)−n−プロピル(ジアステレオマー混合物)
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム61.3mgおよび1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)−n−プロピルヨーダイド100.8mgより、実施例52と同様にして、表題化合物60.0mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.01,1.08(total3H,t each,J=7.4Hz),1.28,1.30(total3H,d each,J=7.1Hz),1.36,1.39(total3H,d each,J=6.6Hz),1.42−1.80(6H,m),1.85−2.05(4H,m),3.30−3.46(2H,m),4.25−4.35(2H,m),4.60−4.72(1H,m),6.78−6.84(1H,m),7.08(1H,s),8.03(1H,s),8.44,8.46(total1H,s each)
MS(TSP):518(M++H)
実施例70
(1S,5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(1S,5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル251mgおよび5−カルバモイル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール364mgより、(1S,5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル92mgを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.17(3H,d,J=7.0Hz),1.20(3H,d,J=6.3Hz),3.42(1H,m),3.72(1H,m),4.04(1H,m),4.34(1H,m),5.14(1H,d,J=4.7Hz),5.37(1H,d,J=13.8Hz),5.49(1H,d,J=13.8Hz),7.23(1H,s),7.52(1H,br.s),7.70(2H,d,J=8.2Hz),7.81(1H,br.s),8.19(2H,d,J=8.2Hz),8.71(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル92mgより、表題化合物23.9mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.24(3H,d,J=7.1Hz),1.33(3H,d,J=6.3Hz),3.50(1H,m),3.58(1H,m),4.30(2H,m),7.10(1H,s),8.21(1H,s)
実施例71
(1S,5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸15.7mgより、表題化合物9.8mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.22(9H,s),1.33(3H,d,J=7.2Hz),1.37(3H,d,J=6.3Hz),3.35(1H,dd,J1=6.3Hz,J2=2.7Hz),3.66(1H,m),4.30(1H,m),4.37(1H,dd,J1=9.5Hz,J2=2.7Hz),5.58(1H,br.s),5.89(1H,d,J=5.5Hz),5.99(1H,d,J=5.5Hz),7.00(1H,br.s),7.15(1H,s),8.73(1H,s)
実施例72
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸カリウム
a)(3S,4R)−1−[(アリルオキシカルボニル)(トリフェニルホスホラニリデン)メチル]−3−[(1R)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−[(ピバロイルオキシカルボニル)メチル]アゼチジン−2−オン
(3S,4R)−1−[(アリルオキシカルボニル)(トリフェニルホスホラニリデン)メチル]−3−[(1R)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−(カルボキシメチル)アゼチジン−2−オン0.65gのトルエン4ml溶液に、氷冷下、トリエチルアミン0.14mlおよび塩化ピバロイル0.12mlを加え、同温度で30分間攪拌した。生じた沈殿を濾別し、濾液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製して、(3S,4R)−1−[(アリルオキシカルボニル)(トリフェニルホスホラニリデン)メチル]−3−[(1R)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−[(ピバロイルオキシカルボニル)メチル]アゼチジン−2−オン0.60gを得た。
NMR(CDCl3)δ:−0.13(3H,s),−0.05(3H,s),0.80(9H,s),1.06(3H,d,J=6.0Hz),2.52−2.62(1H,m),2.73−2.95(2H,m),4.03−4.20(1H,m),4.40−4.67(2H,m),5.10−5.35(2H,m),5.87−5.98(1H,m),7.43−7.85(15H,m)
b)(5R,6S)−6−[(1R)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル
(3S,4R)−1−[(アリルオキシカルボニル)(トリフェニルホスホラニリデン)メチル]−3−[(1R)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−[(ピバロイルオキシカルボニル)メチル]アゼチジン−2−オン1.52gを用い、実施例48−b)と同様にして、(5R,6S)−6−[(1R)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル0.31gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.10(6H,s),0.90(9H,s),1.28(3H,d,J=6.0Hz),3.22(1H,dd,J=2.9,6.2Hz),3.35(1H,dd,J=8.8,18.6Hz),3.60(1H,dd,J=10.0,18.6Hz),4.22−4.32(2H,m),4.70−4.75(2H,m),5.20−5.38(2H,m),5.80−5.94(1H,m),6.91(1H,d,J=4.2Hz),7.12(1H,d,J=4.2Hz),7.30(1H,s)
c)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル
(5R,6S)−6−[(1R)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル0.31gを用い、実施例48−c)と同様にして、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル72mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.40(3H,d,J=6.3Hz),3.30(1H,dd,J=3.0,6.6Hz),3.40(1H,dd,J=12.0,18.7Hz),3.60(1H,dd,J=10.0,18.7Hz),4.24−4.36(2H,m),4.64−4.82(2H,m),5.20−5.36(2H,m),5.81−5.94(1H,m),6.92(1H,d,J=4.2Hz),7.10(1H,d,J=4.2Hz),7.31(1H,s)
d)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸カリウム
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル72mgを用い、実施例48−d)と同様にして、表題化合物49mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.32(3H,d,J=6.5Hz),3.22(1H,dd,J=10.1,17.8Hz),3.48(1H,dd,J=9.0,17.8Hz),3.56(1H,dd,J=2.8,5.8Hz),4.25−4.44(2H,m),7.11(1H,d,J=4.1Hz),7.19(1H,s),7.27(1H,d,J=4.1Hz)
実施例73
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸カリウム25mgを用い、実施例50と同様にして、表題化合物20mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.20(9H,s),1.38(3H,d,J=6.4Hz),3.38(1H,dd,J=9.1,19.8Hz),3.60(1H,dd,J=9.9,19.8Hz),4.23−4.48(2H,m),5.84(1H,d,J=5.5Hz),5.95(1H,d,J=5.5Hz),6.96(1H,d,J=4.3Hz),7.13(1H,d,J=4.3Hz),7.33(1H,s)
実施例74
(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル292mgをジクロロメタン20mlに懸濁し、二酸化マンガン936mgを加え、室温で2日間撹拌した。二酸化マンガンを濾去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製することにより、(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル148mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.36(3H,d,J=7.4Hz),1.40(3H,d,J=6.2Hz),3.40(1H,dd,J1=6.4Hz,J2=2.9Hz),3.67(1H,m),4.32(1H,m),4.41(1H,dd,J1=9.3Hz,J2=2.9Hz),5.31(1H,d,J=13.4Hz),5.55(1H,d,J=13.4Hz),7.41(1H,s),7.68(2H,d,J=8.8Hz),8.24(2H,d,J=8.8Hz),8.82(1H,s),9.75(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル115mgより、表題化合物34.7mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.23(3H,d,J=6.9Hz),1.34(3H,d,J=6.3Hz),3.51(1H,m),3.59(1H,m),4.30(2H,m),7.37(1H,s),8.32(1H,s),9.40(1H,s)
実施例75
(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸40.0mgより、表題化合物33.2mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.22(9H,s),1.34(3H,d,J=7.4Hz),1.37(3H,d,J=6.2Hz),3.37(1H,dd,J1=6.4Hz,J2=2.9Hz),3.67(1H,m),4.30(1H,m),4.39(1H,dd,J1=9.6Hz,J2=2.9Hz),5.90(1H,d,J=5.6Hz),6.00(1H,d,J=5.6Hz),7.42(1H,s),8.80(1H,s),9.76(1H,s)
実施例76
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(1S,5R,6S)−2−(7−t−ブチルジメチルシリルオキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル598.9mgおよび7−t−ブチルジメチルシリルオキシメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール1.03gより、(1S,5R,6S)−2−(7−t−ブチルジメチルシリルオキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル392.6mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.14,0.16(total6H,s each),0.97,1.09(total9H,s each),1.30(3H,d,J=7.2Hz),1.40(3H,d,J=6.2Hz),3.35−3.39(1H,m),3.43−3.51(1H,m),4.28−4.40(2H,m),4.88,4.89(total2H,s each),5.27(1H,d,J=14.0Hz),5.52(1H,d,J=14.0Hz),7.51(1H,s),7.68(2H,d,J=8.9Hz),7.95(1H,s),8.24(2H,d,J=8.9Hz),8.33(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(1S,5R,6S)−2−(7−t−ブチルジメチルシリルオキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル334.6mgのTHF10ml溶液に、酢酸0.28mlおよび1M−テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド/THF溶液1.64ml加え、室温にて2.5時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウムの水溶液でpH=8.2とした後に、酢酸エチルで2回抽出し、半飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=9:1)で精製することにより、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル183mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.29(3H,d,J=6.8Hz),1.39(3H,d,J=6.2Hz),2.92−3.00(1H,m),3.36(1H,dd,J1=6.6Hz,J2=2.7Hz),3.38−3.50(1H,m),4.29−4.39(2H,m),4.77(2H,s),5.27(1H,d,J=13.8Hz),5.52(1H,d,J=13.8Hz),7.67(2H,d,J=8.9Hz),7.98(1H,s),8.23(2H,d,J=8.9Hz),8.31(1H,s)
c)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル139.0mgより、表題化合物87.7mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.25(3H,d,J=7.1Hz),1.31(3H,d,J=6.3Hz),3.50−3.61(2H,m),4.24−4.32(2H,m),4.66(2H,s),7.89(1H,s),8.11(1H,s)
実施例77
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
a)ヨウ化(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例4−a)と同様にして、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル54.5mgより、ヨウ化(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル68.1mgを得た。
NMR(CD3OD)δ:1.22(3H,d,J=6.3Hz),1.26(3H,d,J=7.4Hz),3.24(3H,s),3.60−3.68(1H,m),3.96(2H,s),4.03−4.12(1H,m),4,31−4.36(1H,m),5.25(1H,d,J=13.7Hz),5.42(1H,d,J=13.7Hz),7.63(2H,d,J=8.8Hz),8.11(2H,d,J=8.8Hz),8.42(1H,s),9.29(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
実施例4−b)と同様にして、ヨウ化(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル68.1mgより、表題化合物16.9mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.24(3H,d,J=7.2Hz),1.30(3H,d,J=6.3Hz),3.51−3.67(3H,m),4.01(2H,s),4.21−4.33(3H,m),4.86(2H,s),8.06(1H,s),9.14(1H,s)
実施例78
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−7−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸カリウム
a)(3S,4R)−1−(アリルオキシカルボニル)(トリフェニルホスホラニリデン)メチル−3−((1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−4−[(1R)−1−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−7−イル−カルボニル)エチル]−アゼチジン−2−オン
7−ヨードイミダゾ[5,1−b]チアゾール540mgをTHF16mlに溶解し、氷冷下、アルゴン雰囲気下、1M−エチルマグネシウムブロマイド/THF溶液2.4mlを加え、30分間室温で撹拌した。原料消失を確認後、−35〜−40℃に冷却し、(3S,4R)−1−(アリルオキシカルボニル)(トリフェニルホスホラニリデン)メチル−3−((1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−4−[(1R)−1−(ピバロイルオキシカルボニル)エチル]−アゼチジン−2−オン1.64gをTHF溶液10mlとしてゆっくり加えた。15分後氷浴に移し、3時間撹拌した。飽和アンモニウム水溶液25mlを加え、酢酸エチル25mlで4回抽出した。有機層を飽和食塩水30mlで2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:4〜酢酸エチル)で精製して、(3S,4R)−1−(アリルオキシカルボニル)(トリフェニルホスホラニリデン)メチル−3−((1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−4−[(1R)−1−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−7−イル−カルボニル)エチル]−アゼチジン−2−オン570mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:−0.2−0.0(6H,m),0.6−0.8(9H,m),0.8−1.5(6H,m),2.7−3.4(3H,m),4.0−4.7(3H,m),5.0−5.4(2H,m),5.8−6.0(1H,m),7−8(18H,m)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−7−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル
(3S,4R)−1−(アリルオキシカルボニル)(トリフェニルホスホラニリデン)メチル−3−((1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−4−[(1R)−1−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−7−イル−カルボニル)エチル]−アゼチジン−2−オン276mgをキシレン8mlに溶解し、ヒドロキノン8mgを加え、125℃に加熱した。冷却後、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜1:3)で精製して、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−7−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル145mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.10(6H,m),0.90(9H,s),1.20(3H,d,J=7.2Hz),1.32(3H,d,J=6.2Hz)3.25(1H,dd,J1=6.9Hz,J2=2.6Hz),3.9−4.3(3H,m),4.8(2H,m),5.3−5.4(2H,m),6.0(1H,m),7.03(1H,d,J=4.3Hz),7.50(1H,d,4.3Hz),8.10(1H,s)
c)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−7−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−7−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル460mgをTHF14mlに溶解し、酢酸860μlおよび1M−テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド/THF溶液3.76mlを加え、室温下2日間撹拌した。酢酸エチル20mlを加え、半飽和食塩水30ml、半飽和食塩水と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の混液(1:1)30mlで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=97:3〜95:5)で精製して、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−7−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル286mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.21(3H,d,J=7.2Hz),1.39(3H,d,J=6.3Hz),3.30(1H,dd,J1=6.9Hz,J2=2.5Hz),4.0(1H,m),4.2−4.4(2H,m),4.83(2H,m),5.2−5.5(2H,m),6.0(1H,m),7.04(1H,d,J=4.3Hz),7.53(1H,d,J=4.3Hz),8.12(1H,s)
d)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−7−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸カリウム
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−7−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル117mgをジクロロメタン2.5mlおよび酢酸エチル2.5mlの混合液に溶解し、トリフェニルホスフィン8.1mg、2−エチルヘキサン酸カリウム56.5mg、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)11.8mgを加え、アルゴン雰囲気下、室温にて20分撹拌した。原料消失を確認後、酢酸エチル10mlを加え、水10mlで3〜4回抽出し、水層を減圧下濃縮した。コスモシール40C18−PREPのカラムクロマトグラフィーにて精製して、表題化合物55mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.13(3H,d,J=7.2Hz),1.34(3H,d,J=6.3Hz),3.37(1H,dd,J1=6.5Hz,J2=2Hz),3.53(1H,m),4.17(1H,dd,J1=8.6Hz,J2=2Hz),4.26(1H,m),7.17(1H,d,J=4.1Hz),7.69(1H,d,J=4.1Hz),8.26(1H,s)
実施例79
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−7−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−7−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル77mgをジクロロメタンに溶解し、氷冷下、トリフルオロメタンスルホン酸メチル37mgを滴下した。原料消失確認後、溶媒を減圧下留去した。残渣にジクロロメタン2.4mlおよび酢酸エチル2.4mlを加え、アセトニトリル約1mlを加えて均一溶液とし、アルゴン雰囲気下、トリフェニルホスフィン5.2mgおよび2−エチルヘキサン酸カリウム36.5mgを加え、さらにテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を加え、室温下40分撹拌した。反応液にジクロロメタン10mlを加え、水20mlで2回抽出した。水層を濃縮した後、ダイアイオンHP−20(水〜水:アセトン=10:1)およびコスモシール40C18−PREP(水:アセトニトリル=95:5)のクロマトグラフィー(水:アセトニトリル=95:5〜90:10)により順次精製して、表題化合物5.8mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.09(3H,d,J=7.4Hz),1.31(3H,d,J=6.5Hz),2.58(1H,m),3.5−3.7(2H,m),3.96(3H,s),4.30(1H,m),4.45(1H,dd,J1=10.2Hz,J2=3.0Hz),7.53(1H,d,J=4.2Hz),7.92(1H,d,J=4.2Hz),9.31(1H,s)
実施例80
(5R,6S)−2−(7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
a)(5R,6S)−2−(7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル887mgおよび7−クロロ−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール1.254gを用い、実施例5−a)と同様にして、(5R,6S)−2−(7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル907mgを黄色粉末として得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.17(3H,d,J=6.3Hz),3.40−3.50(2H,m),3.52(1H,dd,J1=6.1Hz,J2=3.1Hz),3.97−4.05(1H,m),4.25(1H,dt,J1=10.3Hz,J2=2.8Hz),5.17(1H,d,J=4.9Hz),5.42(1H,d=13.7Hz),5.54(1H,d=13.7Hz),7.76(2H,d,J=8.5Hz),8.22(1H,s),8.25(2H,d,J=8.5Hz),8.36(1H,s)
MS(TSP):489(M++H)
b)(5R,6S)−2−(7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
(5R,6S)−2−(7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル245mgを用い、精製にCHP−20P(2%THF水)を用いた以外は、後記する実施例134−d)と同様にして、表題化合物113mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.30(1H,d,J=6.3Hz),3.21−3.25(2H,m),3.51(1H,dd,J1=5.9Hz,J2=2.9Hz),4.20−4.26(2H,m),7.71(1H,s),8.00(1H,s)
実施例81
(5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル170mgおよび5−カルバモイル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール267mgより、(5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル108mgを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.17(3H,d,J=6.3Hz),3.53(3H,m),4.03(1H,m),4.27(1H,m),5.15(1H,d,J=5.0Hz),5.42(1H,d,J=13.8Hz),5.54(1H,d,J=13.8Hz),7.23(1H,s),7.53(1H,br.s),7.76(2H,d,J=8.7Hz),7.83(1H,br.s),8.24(2H,d,J=8.7Hz),8.63(1H,s)
b)(5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル105mgより、表題化合物34.7mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.33(3H,d,J=6.1Hz),3.28(2H,m),3.53(1H,m),4.28(2H,m),7.10(1H,s),8.00(1H,s)
実施例82
(5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸35.8mgより、表題化合物12.2mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.24(9H,s),1.37(3H,d,J=6.3Hz),3.33(1H,dd,J1=6.3Hz,J2=2.8Hz),3.46(2H,m),4.30(2H,m),5.60(1H,br.s),5.91(1H,d,J=5.5Hz),6.03(1H,d,J=5.5Hz),6.98(1H,br.s),7.13(1H,s),8.56(1H,s)
実施例83
(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
(1S,5R,6S)−2−(5−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル33mgをジクロロメタン1mlに懸濁し、氷冷下、トリフルオロメタンスルホン酸メチル0.017mlを加えて5時間撹拌した後、減圧濃縮した。これをTHF2mlおよび1/15M−リン酸ナトリウムバッファー(pH6.6)2mlに溶解し、10%Pd−C47mgを加えた。反応容器を水素で置換し、反応液を室温にて2時間撹拌した。セライト上で触媒を濾去し、触媒を水で洗浄した。濾液を酢酸エチルで洗浄した後、水層をダイアイオンHP−20(20%メタノール水)およびコスモシール40C18PREP(水:メタノール=10:1)のカラムクロマトグラフィーで精製して、表題化合物2.5mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.27(3H,d,J=6.9Hz),1.32(3H,d,J=6.3Hz),3.57(1H,m),3.64(1H,m)4.07(3H,s),4.29(1H,m),4.35(1H,m),7.52(1H,s),8.09(1H,s),9.12(1H,s)
実施例84
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−7−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−7−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム27mgをDMF0.5mlに溶解し、炭酸水素ナトリウム4.0mgを加え、アルゴン雰囲気下、−30℃に冷却した。ピバロイルオキシメチルヨーダイド30mgを加え、−20〜−30℃で1時間撹拌した。酢酸エチル20mlと半飽和食塩水10mlとを加え、撹拌後分液した。有機層を半飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去し、約1ml程度まで濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル〜酢酸エチル:メタノール=97:3)で精製後、溶媒を約0.5ml程度まで濃縮し、イソプロピルエーテル中に滴下した。生じた沈殿を濾取し、減圧下乾燥して、表題化合物17mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.23(9H,s),1.24(3H,d,J=7.9Hz),1.38(3H,d,J=6.3Hz),3.29(1H,dd,J1=6.6Hz,J2=2.5Hz),3.98(1H,m),4.2−4.4(2H,m),5.96(1H,d,J=5.5Hz),6.05(1H,d,J=5.5Hz),7.02(1H,d,J=4.2Hz),7.54(1H,d,J=4.2Hz),8.12(1H,s)
実施例85
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸58.5mgより、表題化合物7.5mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.14(9H,s),1.20(3H,d,J=7.4Hz),1.29(3H,d,J=6.2Hz),3.25(1H,dd,J1=6.6Hz,J2=2.7Hz),3.25−3.40(1H,m),4.18−4.28(2H,m),4.71(2H,s),5.81(1H,d,J=5.6Hz),5.91(1H,d,J=5.6Hz),6.64(1H,s),7.95(1H,s),8.25(1H,s)
実施例86
(5R,6S)−2−(7−クロロ−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
(5R,6S)−2−(7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル98mgを用い、溶媒としてジクロロメタンとDMFの混合溶媒(1:1)を用いた以外は、実施例4−a)と同様にして、粗ヨウ化(5R,6S)−2−(7−クロロ−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル99mgを黄褐色オイルとして得た。
そのうち61.0mgを用いて、精製にCHP−20P(10%メタノール水)を用いた以外は、実施例4−b)と同様にして、表題化合物7.5mgを淡黄色綿状体として得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.30(3H,d,J=6.3Hz),3.30−3.45(2H,m),3.56(1H,dd,J1=6.1Hz,J2=3.0Hz),4.00(3H,s),4.22−4.35(2H,m),7.97(1H,s),8.44(0.2H,s,partially exchaged with D2O)
MS(FAB+):370(M++3),368(M++1)
実施例87
(5R,6S)−2−(7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(5R,6S)−2−(7−クロロイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム58mgを用い、後記の実施例135と同様にして、表題化合物41mgを黄色粉末として得た。
NMR(CDCl3)δ:1.22(9H,s),1.36(3H,d,J=6.3Hz),3.25−3.35(3H,m),4.22−4.37(2H,m),5.90(1H,d,J=5.6Hz),6.01(1H,d,J=5.6Hz),7.92(1H,s),8.18(1H,s)
MS(FAB+):470(M++3),468(M++1)
実施例88
(5R,6S)−2−(6−カルバモイルメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
a)ヨウ化(5R,6S)−2−(6−カルバモイルメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル69mgをアセトン2mlに懸濁し、ヨードアセトアミド281mgを加え、室温で25時間撹拌した。反応溶液を減圧乾固し、酢酸エチル3mlを加え、不溶物を濾取して、ヨウ化(5R,6S)−2−(6−カルバモイルメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジルを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.18(3H,d,J=6.1Hz),3.45(3H,m),4.03(1H,m),4.32(1H,m),5.17(2H,s),5.45(1H,d,J=13.8Hz),5.55(1H,d,J=13.8Hz),7.08(1H,br.s),7.63(1H,br.s),7.75(2H,d,J=8.5Hz),7.83(1H,s),8.25(2H,d,J=8.5Hz),8.60(1H,s),9.55(1H,s)
b)(5R,6S)−2−(6−カルバモイルメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
実施例4−b)と同様にして、上で得られたヨウ化(5R,6S)−2−(6−カルバモイルメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジルの全量より、表題化合物11.2mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.30(3H,d,J=6.5Hz),3.32(2H,m),3.54(1H,dd,J1=5.6Hz,J2=2.8Hz),4.26(2H,m),5.24(2H,s),7.53(1H,s),7.94(1H,s)
実施例89
(1S,5R,6S)−2−(5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
a)(1S,5R,6S)−2−(5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル544mgおよび5,7−ジメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール728mgを用い、実施例5−a)と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル365mgを暗黄色粉末として得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.18(3H,d,J=6.6Hz),1.21(3H,d,J=7.8Hz),2.14(3H,s),2.45(3H,s),3.34−3.41(1H,m),3.65−3.77(1H,m),3.97−4.05(1H,m),4.30(1H,dd,J1=9.5Hz,J2=2.6Hz),5.15(1H,d,J=5.0Hz),5.37(1H,d,J=13.8Hz),5.50(1H,d,J=13.8Hz),7.72(2H,d,J=8.8Hz),8.21(1H,s),8.22(2H,d,J=8.8Hz)
MS(TSP):497(M++H)
b)(1S,5R,6S)−2−(5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
(1S,5R,6S)−2−(5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル224mgおよび10%パラジウム炭素224mgを用い、精製にHP−20(20%メタノール水)とコスモシール40C18−PREP(10%メタノール水)を用いた以外は、後記する実施例134−d)と同様にして、表題化合物103mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.24(3H,d,J=6.9Hz),1.31(3H,d,J=6.6Hz),2.28(3H,s),2.65(3H,s),3.50−3.65(2H,m),4.24−4.35(2H,m),7.79(1H,s)
MS(TSP):384(M++Na),362(M++H)
実施例90
(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
a)(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル0.36gおよび7−ホルミルアミノメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール0.47gより、(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル0.46gを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.27(3H,d,J=7.4Hz),1.38(3H,d,J=6.3Hz),3.34(1H,dd,J=2.8,6.6Hz),3.45(1H,m),4.25(1H,m),4.45(1H,dd,J=2.8,9.4Hz),4.49(2H,s),5.29(1H,d,J=13.5Hz),5.50(1H,d,J=13.5Hz),7.66(2H,d,J=8.5Hz),8.00(1H,s),8,19(1H,s),8.22(2H,d,J=8.5Hz),8.30(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
後記する実施例134−d)と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル0.27gより、表題化合物58mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.22(3H,d,J=7.1Hz),1.31((3H,d,J=6.3Hz),3.45−3.60(2H,m),4.20−4.30(2H,m),4.43(2H,s),7.84(1H,s),8.05(1H,s),8.16(1H,s)
実施例91
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アセトキシメチル
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム60.2mgをDMF1.4mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、−30℃でアセトキシメチルブロマイド67.7mgを加え、−10℃まで昇温しながら3時間撹拌した。反応液に酢酸エチル20mlを加えて抽出し(2回)、半飽和食塩水10mlで2回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した後、2mlまで減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲル(ジクロロメタン:メタノール=15:1)とセファデックスLH−20(ジクロロメタン:メタノール=1:1)のカラムクロマトグラフィーで順次精製することにより、表題化合物22.1mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.39(3H,d,J=6.3Hz),2.10(3H,s),3.32−3.40(3H,m),4.25−4.34(1H,m),4.37−4.45(1H,m),5.78(1H,d,J=5.6Hz),5.86(1H,d,J=5.6Hz),7.13(2H,s),7.79(1H,s)
MS(TSP):392(M++H)
実施例92
(5R,6S)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(アセトキシ)エチル(ジアステレオマー混合物)
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム56.4mgおよび1−(アセトキシ)エチルヨーダイド70.6mgから、実施例91と同様にして、表題化合物21.2mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.35−1.48(6H,m),2.05−2.10(3H,m),3.30−3.41(3H,m),4.23−4.32(1H,m),4.36−4.45(1H,m),6.85−6.92(1H,m),7.08,7.10(total1H,s each),7.12(1H,s),7.83,7.84(total1H,s each)
MS(TSP):406(M++H)
実施例93
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(1−メチルシクロヘキサン−1−イル)カルボニルオキシメチル
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム62.5mgおよび(1−メチルシクロヘキサン−1−イル)カルボニルオキシメチルヨーダイド69.8mgから、実施例91と同様にして、表題化合物55.5mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.15−1.25(6H,m),1.36(3H,s),1.37(3H,d,J=6.3Hz),1.40−1.56(3H,m),1.93−2.06(2H,m),3.31−3.29(3H,m),4.25−4.33(1H,m),4.37−4.45(1H,m),5.82(1H,d,J=5.5Hz),5.87(1H,d,J=5.5Hz),7.12(1H,s),7.14(1H,s),7.82(1H,s)
MS(TSP):474(M++H)
実施例94
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル(ジアステレオマー混合物)
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム60.0mgおよび1−(エトキシカルボニルオキシ)エチルヨーダイド85.9mgから、実施例91と同様にして、表題化合物28.4mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.21−1.36(6H,m),1.40−1.46(3H,m),3.24−3.32(3H,m),4.12−4.28(3H,m),4.30−4.39(1H,m),6.71−6.47(1H,m),7.05(2H,s),7.75(1H,s)
MS(TSP):436(M++H)
実施例95
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチル(ジアステレオマー混合物)
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム48mgをDMF1mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、−20℃で1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルヨーダイド73mgを加え、−10℃まで昇温しながら3時間撹拌した。反応液に酢酸エチル20mlを加えて抽出し(2回)、半飽和食塩水10mlで2回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した後、2mlまで減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲル(クロロホルム:メタノール=9:1)とセファデックスLH−20(ジクロロメタン:メタノール=1:1)のカラムクロマトグラフィーで順次精製することにより、表題化合物22mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.28−1.47(12Hz,m),3.24−3.42(3H,m),4.21−4.47(2H,m),6.67−6.88(1H,m)7.10(1H,s),7.13(1H,s),7.85(1H,s)
MS(TSP):450(M++H)
実施例96
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸1−(シクロヘキシロキシカルボニルオキシ)エチル(ジアステレオマー混合物)
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム48mgおよび1−(シクロヘキシロキシカルボニルオキシ)エチルヨーダイド63mgから、実施例95と同様にして、表題化合物45mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.20−1.67(12H,m),1.68−1.84(2H,m),1.86−2.20(2H,m),3.24−3.45(3H,m),4.22−4.48(2H,m),4.57−4.71(1H,m),6.77−6.88(1H,m),7.11,7.12(total 1H,s each),7.14(1H,s),7.84,7.85(total 1H,s each)
MS(TSP):490(M++H)
実施例97
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチル
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム61.7mgおよびシクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチルヨーダイド69.8mgから、実施例91と同様にして、表題化合物39.5mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.23−1.98(10H,m),1.38(3H,d,J=6.2Hz),3.33−3.42(3H,m),4.26−4.36(1H,m),4.36−4.46(1H,m),4.00−4.70(1H,m),5.80(1H,d,J=5.7Hz),5.88(1H,d,J=5.7Hz),7.13(1H,s),7.18(1H,s),7.83(1H,s)
MS(TSP):476(M++H)
実施例98
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸3−フタリジル(ジアステレオマー混合物)
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム42mgおよび3−フタリジルブロマイド39mgから、実施例95と同様にして、表題化合物24mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.36,1.37(total 3H,d each,J=6.3Hz),3.13−3.45(3H,m),4.21−4.50(2H,m),6.98,6.99(total 1H,s each),7.10,7.25(total 1H,s each),7.40(1H,s),7.80,7.87(total 1H,s each),7.35−7.91(4H,m)
MS(TSP):452(M++H)
実施例99
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム65.3mgおよび(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルブロマイド65.8mgから、実施例91と同様にして、表題化合物15.9mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.39(3H,d,J=6.3Hz),2.78(3H,s),3.35−3.40(3H,m),4.29−4.34(1H,m),4.38−4.46(1H,m),4.90(1H,s),4.91(1H,s),7.03(1H,s),7.12(1H,s),7.73(1H,s)
MS(TSP):476(M++H)
実施例100
(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム33mgをDMF0.8mlに溶解し、−30℃でピバロイルオキシメチルヨーダイド29mgを加え、室温まで昇温しながら1時間攪拌した。反応混合物にジクロロメタン30mlを加え、半飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=4:1)で精製して、表題化合物29mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.20(9H,s),1.24(3H,d,J=7.2Hz),1.34(3H,d,J=6.2Hz),3.31(1H,dd,J=2.8,6.5Hz),3.41(1H,m),3.49(2H,s),4.25−4.35(2H,m),4.45−4.60(2H,m),5.86(1H,d,J=5.6Hz),5.98(1H,d,J=5.6Hz),6.72(1H,br.s s),8.00(1H,s),8.26(1H,s),8.34(1H,s)
実施例101
(5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
a)(5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル0.42gおよび7−ホルミルアミノメチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール0.47gを用い、実施例5−a)と同様にして、(5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル0.70gを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.17(3H,d,J=6.0Hz),3.15−3.30(2H,m),3.50−3.62(1H,m),3.95−4.05(1H,m),4.25−4.33(3H,m),5.28(1H,d,J=13.5Hz),5.33(1H,d,J=13.5Hz),7.37(1H,s),7.52(2H,d,J=8.3Hz),7.96(1H,s),8.14(1H,s),8.17(2H,d,J=8.3Hz)
b)(5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
(5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル0.55gを用い、後記する実施例134−d)と同様にして、表題化合物27mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.32(3H,d,J=6.3Hz),3.20(1H,dd,J=2.9,5.9Hz),3.40−3.48(1H,m),3.58(1H,dd,J=2.9,5.9Hz),4.23−4.30(1H,m),4.32−4.41(1H,m),4.50(2H,s),7.05(1H,s),7.94(1H,s),8.17(1H,s)
実施例102
(5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(5R,6S)−2−(7−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム45mgを用い、実施例50と同様にして、表題化合物24mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.20(9H,s),1.35(3H,d,J=6.2Hz),3.29−3.40(3H,m),4.22−4.32(1H,m),4.35−4.44(1H,m),4.50(2H,d,J=5.6Hz),5.73(1H,d,J=5.6Hz),5.83(1H,d,J=5.6Hz),6.85(1H,t,J=5.6Hz),7.06(1H,s),7.72(1H,s),8.22(1H,s)
実施例103
(5R,6S)−2−(7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(5R,6S)−2−(7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル255mgおよび7−カルバモイル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール401mgより、(5R,6S)−2−(7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル124mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.41(3H,d,J=6.1Hz),3.39(3H,m),4.32(1H,m),4.46(1H,m),5.21(1H,d,J=13.0Hz),5.37(1H,d,J=13.0Hz),7.17(1H,s),7.47(2H,d,J=8.7Hz),7.56(1H,s),8.19(2H,d,J=8.7Hz)
b)(5R,6S)−2−(7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(5R,6S)−2−(7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル124mgより、表題化合物42.3mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.33(3H,d,J=6.5Hz),3.23(1H,dd,J1=17.0Hz,J2=9.9Hz),3.48(1H,dd,J1=17.0Hz,J2=8.5Hz),3.60(1H,m),4.29(1H,m),4.40(1H,m),7.21(1H,s),7.87(1H,s)
実施例104
(5R,6S)−2−(7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(5R,6S)−2−(7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸44.6mgより、表題化合物14.1mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.19(9H,s),1.37(3H,d,J=6.3Hz),3.38(3H,m),4.29(1H,m),4.43(1H,m),5.71(1H,br.s),5.77(1H,d,J=5.5Hz),5.88(1H,d,J=5.5Hz),6.91(1H,br.s),7.21(1H,s),7.71(1H,s)
実施例105
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(5,6,7−トリメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
a)ヨウ化(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(5,6,7−トリメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(1S,5R,6S)−2−(5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル99.3mgおよびメチルヨーダイド1.0mlを用い、実施例4−a)と同様にして、ヨウ化(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(5,6,7−トリメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル121.3mgを黄橙色粉末として得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.18(3H,d,J=6.3Hz),1.23(3H,d,J=7.2Hz),2.44(3H,s),2.83(3H,s),3.48(1H,dd,J1=5.9Hz,J2=2.9Hz),3.73−3.84(1H,m),3.80(3H,s),4.02−4.09(1H,m),4.39(1H,dd,J1=10.1Hz,J2=2.9Hz),5.19(1H,d,J=5.2Hz),5.40(1H,d,J=13.8Hz),5.52(1H,d,J=13.8Hz),7.73(2H,d,J=8.8Hz),8.24(2H,d,J=8.8Hz),8.59(1H,s)
MS(TSP):511(M+
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(5,6,7−トリメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
ヨウ化(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−(5,6,7−トリメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル115mgを用いて、精製にCHP−20P(20〜30%メタノール水)とコスモシール40C18−PREP(20%メタノール水)を用いた以外は、実施例4−b)と同様にして、表題化合物9.1mgを乳白色綿状体として得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.26(3H,d,J=7.1Hz),1.31(3H,d,J=6.5Hz),2.39(3H,s),2.76(3H,s),3.55(1H,dd,J1=6.2Hz,J2=2.8Hz),3.57−3.67(1H,m),3.79(3H,s),4.28(1H,quintet,J=6.2Hz),4.34(1H,dd,J1=9.3Hz,J2=2.8Hz),7.92(1H,s)
MS(TSP):376(M++H)
実施例106
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
a)(5R,6S)−2−(7−t−ブチルジメチルシリルオキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル994.3mgおよび7−t−ブチルジメチルシリルオキシメチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール1.76gより、(5R,6S)−2−(7−t−ブチルジメチルシリルオキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル1.53gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.14(6H,s),0.96(9H,s),1.37(3H,d,J=6.3Hz),2.48(1H,br.s,s)3.33−3.40(3H,m),4.26−4.33(1H,m),4.39−4.47(1H,m),4.83(2H,s),5.19(1H,d,J=13.5Hz),5.33(1H,d,J=13.5Hz),7.02(1H,s),7.39(2H,d,J=8.9Hz),7.74(1H,s),8.14(2H,d,J=8.9Hz)
MS(TSP):599(M+
b)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(5R,6S)−2−(7−t−ブチルジメチルシリルオキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル848.8mgのTHF20ml溶液に、酢酸1.22mlおよび1M−テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド/THF溶液7.1ml加え、室温にて2.5時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウムの水溶液で中和した後に、酢酸エチルで2回抽出し、半飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=9:1)で精製することにより、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル324.3mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.29(3H,d,J=6.3Hz),3.40−3.48(3H,m),4.18−4.28(1H,m),4.32−4.40(1H,m),4.15(2H,s),5.13(2H,d,J=13.9Hz),5.28(2H,d,J=13.9Hz),6.98(1H,s),7.35(2H,d,J=8.7Hz),7.12(1H,s),8.10(2H,d,J=8.7Hz)
MS(TSP):485(M++H)
c)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
後記する実施例134−d)と同様にして、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル157.0mgより、表題化合物57.7mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.32(3H,d,J=6.4Hz),3.10−3.27(1H,m),3.41−3.50(1H,m),3.57−3.61(1H,m),4.20−4.40(2H,m),4.76(2H,s),7.23(1H,s),8.26(1H,s)
実施例107
(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
a)(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル183.0mgのジクロロメタン15ml溶液に、二酸化マンガン596.7mgを加え、室温にて38時間撹拌した。触媒をセライトで濾過し、濾液を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=9:1)で精製することにより、(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル127mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.24(3H,d,J=7.2Hz),1.32(3H,d,J=6.3Hz),3.34(1H,dd,J1=6.4Hz,J2=2.7Hz),3.41−4.50(1H,m),4.21−4.32(1H,m),4.37(1H,dd,J1=9.6Hz,J2=2.7Hz),5.20(1H,d,J=13.7Hz),5.45(1H,d,J=13.7Hz),7.59(2H,d,J=8.4Hz),8.02(1H,s),8.14(2H,d,J=8.4Hz),8.42(1H,s),9.83(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル127.0mgより、後記する実施例134−d)と同様にして、表題化合物56.7mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.19(3H,d,J=6.6Hz),1.32(3H,d,J=5.9Hz),3.46−3.60(2H,m),4.21−4.34(2H,m),7.94(1H,s),8.12(1H,s),9.41(1H,s)
実施例108
(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
後記する実施例135と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム31.4mgより、表題化合物26.0mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.19(9H,s),1.33(3H,d,J=7.2Hz),1.36(3H,d,J=6.3Hz),3.35−3.40(1H,m),3.49−3.56(1H,m),4.23−4.27(1H,m),4.41(1H,dd,J1=9.2Hz,J2=2.8Hz),5.87(1H,d,J=5.7Hz),5.99(1H,d,J=5.7Hz),8.11(1H,s),8.51(1H,s),9.91(1H,s)
実施例109
(1S,5R,6S)−2−(7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(1S,5R,6S)−2−(7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル215mgおよび7−カルバモイル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール324mgより、(1S,5R,6S)−2−(7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル109mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,d,J=7.4Hz),1.40(3H,d,J=6.3Hz),3.38(1H,dd,J1=6.6Hz,J2=2.8Hz),3.50(1H,m),4.32(1H,m),4.41(1H,dd,J1=9.7Hz,J2=2.8Hz),5.27(1H,d,J=13.5Hz),5.52(1H,d,J=13.5Hz),5.53(1H,br.s),6.78(1H,br.s),7.67(2H,d,J=8.9Hz),7.95(1H,s),8.24(2H,d,J=8.9Hz),8.50(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−2−(7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル123mgより、表題化合物73.8mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.22(3H,d,J=7.1Hz),1.33(3H,d,J=6.4Hz),3.53(2H,m),4.30(2H,m),7.92(1H,s),8.05(1H,s)
実施例110
(1S,5R,6S)−2−(7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(7−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸35.2mgより、表題化合物31.5mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.20(9H,s),1.28(3H,d,J=7.4Hz),1.37(3H,d,J=6.2Hz),3.35(1H,dd,J1=6.8Hz,J2=2.7Hz),3.50(1H,m),4.28(1H,m),4.41(1H,dd,J1=9.9Hz,J2=2.7Hz),5.58(1H,br.s),5.87(1H,d,J=5.6Hz),5.98(1H,d,J=5.6Hz),6.92(1H,br.s),8.01(1H,s),8.51(1H,s)
実施例111
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
a)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル730mgおよび7−メトキシメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール1.010gより、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル550mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.28(3H,d,J=7.3Hz),1.37(3H,d,J=6.1Hz),3.35(3H,s),3.3−3.5(1H,m),3.55(1H,m),4.27(1H,m),4.37(1H,dd,J1=9.5Hz,J2=2.3Hz)4.60(2H,s)5.27(1H,d,J=13.7Hz),5.50(1H,d,J=13.7Hz),7.65(2H,d,J=8.7Hz),8.18(1H,m),8.20(2H,d,J=8.7Hz),8.30(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル550mgをTHF30mlおよび1/15Mリン酸バッファー(pH6.8)30mlに溶解し、10%Pd−C660mgを加え、水素雰囲気下、室温下1時間激しく撹拌した。セライト濾過の後、THF:水混合液(1:1)で洗浄した。洗液を併せ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpHを6.7とし、酢酸エチル30mlで洗浄後、減圧下溶媒を濃縮した。得られた残渣をダイアイオンHP−20のカラムクロマトグラフィーで精製して、凍結乾燥後220mgの粉末を得た。そのうち120mgをコスモシール40C18−PREPのカラムクロマトグラフィーにて精製して、表題化合物58mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.22(3H,d,J=7.1Hz),1.31(3H,d,J=6.3Hz),3.36(3H,s),3.50(1H,dd,J1=6.1Hz,J2=2.6Hz),3.54(1H,m),4.26(1H,m),4.29(1H,dd,J1=9.3Hz,J2=2.5Hz),4.49(2H,s),7.84(1H,s),8.13(1H,s)
実施例112
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム40mgをDMF0.6mlに溶解し、炭酸水素ナトリウム4.2mgを加え、アルゴン雰囲気下、−30℃に冷却した。ピバロイルオキシメチルヨーダイド34mgを加え、1時間撹拌した。酢酸エチル30mlを加え、飽和食塩水20ml、半飽和食塩水20mlで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、1ml程度まで濃縮した。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5)で精製して、表題化合物18.4mg得た。
NMR(CDCl3)δ:1.21(9H,s),1.28(3H,d,J=7.2Hz),1.36(3H,d,J=6.3Hz),3.32(1H,dd,J1=6.8Hz,J2=2.8Hz),3.44(3H,s),3.4−3.5(1H,m),4.27(1H,m),4.34(1H,dd,J1=9.7Hz,J2=2.8Hz),4.58(2H,s),5.88(1H,d,J=5.7Hz),5.93(1H,d,J=5.7Hz),8.02(1H,s),8.33(1H,s)
実施例113
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
a)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル697mgおよび7−メトキシメチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール896mgより、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル450mgを得た。
b)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
後記する実施例134−d)と同様にして、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル100mgより、表題化合物30mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.31(3H,d,J=6.3Hz),3.33(2H,m),3.39(3H,s),3.59(1H,dd,J1=5.8Hz,J2=2.3Hz),4.2−4.4(2H,m),4.60(2H,s),7.13(1H,s),8.04(1H,s)
実施例114
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
後記する実施例135と同様にして、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム28mgより、表題化合物10mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.19(9H,s),1.37(3H,d,J=6.3Hz),3.3−3.4(2H,m),3.43(3H,s),4.27(1H,s),4.40(1H,m),5.78(1H,d,J=5.5Hz),5.88(1H,d,J=5.5Hz),7.14(1H,s),7.78(1H,s)
実施例115
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム39.5mgから、後記する実施例135と同様にして、表題化合物9.0mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.20(3H,d,J=5.8Hz),3.68−3.80(3H,m),4.90−5.05(2H,m),5.72(1H,d,J=6.0Hz),5.88(1H,d,J=6.0Hz),6.30−6.42(2H,m),7.70(1H,s),9.60(1H,s)
実施例116
(1S,5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(1S,5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル362mgおよび7−シアノ−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール526mgより、(1S,5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル253mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,d,J=7.2Hz),1.40(3H,d,J=6.3Hz),3.49(1H,dd,J=6.4Hz,J2=2.8Hz),3.50(1H,m),4.32(1H,m),4.42(1H,dd,J1=9.8Hz,J2=2.8Hz),5.29(1H,d,J=13.7Hz),5.53(1H,d,J=13.7Hz),7.68(2H,d,J=8.9Hz),8.01(1H,s),8.25(2H,d,J=8.9Hz),8.37(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル101mgより、表題化合物62.1mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.23(3H,d,J=7.1Hz),1.32(3H,d,J=6.2Hz),3.51(1H,m),3.59(1H,m),4.29(2H,m),8.00(1H,s),8.16(1H,s)
実施例117
(1S,5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸36.7mgより、表題化合物34.3mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.21(9H,s),1.30(3H,d,J=7.2Hz),1.37(3H,d,J=6.3Hz),3.37(1H,dd,J1=6.5Hz,J2=3.0Hz),3.50(1H,m),4.30(1H,m),4.41(1H,dd,J1=9.9Hz,J2=3.0Hz),5.87(1H,d,J=5.6Hz),5.99(1H,d,J=5.6Hz),8.06(1H,s),8.37(1H,s)
実施例118
(1S,5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(1S,5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル362mgおよび7−エチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール529mgより、(1S,5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル258mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.32(6H,m),1.40(3H,d,J=6.2Hz),2.75(2H,q,J=7.6Hz),3.36(1H,dd,J1=6.5Hz,J2=2.8Hz),3.46(1H,m),4.33(2H,m),5.28(1H,d,J=13.7Hz),5.52(1H,d,J=13.7Hz),7.68(2H,d,J=8.6Hz),7.94(1H,s),8.24(2H,d,J=8.6Hz),8.26(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
精製をダイアイオンHP−20(10%メタノール水〜40%メタノール水)、および、コスモシール40C18PREP(水:メタノール=5:1)のカラムクロマトグラフィーで行った以外は、実施例5−b)と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル164mgより、表題化合物31.7mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.30(9H,m),2.82(2H,q,J=7.7Hz),3.56(1H,dd,J1=6.0Hz,J2=3.0Hz),3.61(1H,m),4.28(1H,m),4.34(1H,dd,J1=9.4Hz,J2=3.0Hz),8.02(1H,s),8.86(1H,s)
実施例119
(1S,5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸45.3mgより、表題化合物15.8mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.21(9H,s),1.29(3H,d,J=7.2Hz),1.32(3H,t,J=7.6Hz),1.37(3H,d,J=6.2Hz),2.75(2H,q,J=7.6Hz),3.32(1H,dd,J1=6.0Hz,J2=2.8Hz),3.44(1H,m),4.31(2H,m),5.88(1H,d,J=5.6Hz),5.98(1H,d,J=5.6Hz),7.97(1H,s),8.26(1H,s)
実施例120
(5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル239mgおよび5−カルバモイル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール376mgより、(5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル27.8mgを得た。
NMR(CD3OD)δ:1.31(3H,d,J=6.3Hz),3.1−3.7(3H,m),4.1−4.4(2H,m),4.9−5.2(2H,m),7.30(2H,m),8.1(2H,m)
b)(5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(5R,6S)−2−(5−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル33.2mgより、表題化合物16.9mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.33(3H,d,J=6.3Hz),3.15(1H,dd,J1=17.6Hz,J2=9.9Hz),3.27(1H,dd,J1=17.7Hz,J2=8.5Hz),3.53(1H,m),4.30(2H,m),7.19(1H,s),7.21(1H,s)
実施例121
(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル348mgおよび7−エチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール529mgより、(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル203mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.31(3H,t,J=7.5Hz),1.39(3H,d,J=6.3Hz),2.74(2H,q,J=7.5Hz),3.32(3H,m),4.32(2H,m),5.30(1H,d,J=13.7Hz),5.54(1H,d,J=13.7Hz),7.68(2H,d,J=8.4Hz),7.93(1H,s),8.15(1H,s),8.23(2H,d,J=8.4Hz)
b)(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル203mgより、表題化合物49.1mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.31(6H,m),2.76(2H,q,J=7.5Hz),3.31(2H,m),3.54(1H,m),4.28(2H,m),7.79(1H,s),8.58(1H,s)
実施例122
(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸43.0mgより、表題化合物23.3mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.23(9H,s),1.32(3H,t,J=7.6Hz),1.36(3H,d,J=6.3Hz),2.74(2H,q,J=7.6Hz),3.29(3H,m),4.28(2H,m),5.91(1H,d,J=5.6Hz),6.00(1H,d,J=5.6Hz),7.96(1H,s),8.20(1H,s)
実施例123
(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル627mgおよび7−エチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール882mgより、(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル765mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,t),1.38(3H,d),2.72(2H,q),3.25−3.45(3H,m),4.32(1H,m),4.33(1H,m),5.28(2H,ABq),7.00(1H,s),7.42(2H,d),7.67(1H,s),8.17(2H,d)
b)(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル203mgより、表題化合物86.6mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.31(6H,m),2.80(2H,q,J=7.7Hz),3.21(1H,dd,J1=17.3Hz,J2=10.1Hz),3.45(1H,dd,J1=17.3Hz,J2=8.9Hz),3.59(1H,m),4.29(1H,m),4.38(1H,m),7.25(1H,s),8.33(1H,s)
実施例124
(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸41.6mgより、表題化合物29.1mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.19(9H,s),1.32(3H,t,J=7.6Hz),1.37(3H,d,J=6.3Hz),2.75(2H,q,J=7.6Hz),3.35(3H,m),4.28(1H,m),4.40(1H,m),5.78(1H,d,J=5.5Hz),5.88(1H,d,J=5.5Hz),7.08(1H,s),7.72(1H,s)
実施例125
(5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル276mgおよび7−シアノ−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール417mgより、(5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル200mgを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.17(3H,d,J=6.3Hz),3.47(2H,m),3.54(1H,dd,J1=6.0Hz,J2=3.0Hz),4.01(1H,m),4.27(1H,m),5.17(1H,d,J=5.0Hz),5.43(1H,d,J=13.7Hz),5.56(1H,d,J=13.7Hz),7.76(2H,d,J=8.5Hz),8.25(2H,d,J=8.5Hz),8.43(1H,s),8.51(1H,s)
b)(5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル148mgより、表題化合物53.8mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.31(3H,d,J=6.4Hz),3.27(3H,m),3.51(1H,dd,J1=5.8Hz,J2=2.8Hz),4.26(2H,m),7.82(1H,s),8.13(1H,s)
実施例126
(5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸41.2mgより、表題化合物18.5mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.23(9H,s),1.37(3H,d,J=6.3Hz),3.34(3H,m),4.32(2H,m),5.90(1H,d,J=5.6Hz),6.02(1H,d,J=5.6Hz),8.03(1H,s),8.29(1H,s)
実施例127
(1S,5R,6S)−2−(7−エチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
a)ヨウ化(1S,5R,6S)−2−(7−エチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例4−a)と同様にして、(1S,5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル97.7mgより、ヨウ化(1S,5R,6S)−2−(7−エチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジルを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.18(3H,d,J=6.3Hz),1.22(3H,d,J=7.4Hz),1.29(3H,t,J=7.6Hz),2.88(2H,t,J=7.6Hz),3.49(1H,dd,J1=5.7Hz,J2=3.1Hz),3.73(1H,m),3.98(3H,s),4.04(1H,m),4.39(1H,dd,J1=10.1Hz,J2=3.1Hz),5.18(1H,d,J=4.4Hz),5.40(1H,d,J=13.9Hz),5.53(1H,d,J=13.9Hz),7.73(2H,d,J=8.7Hz),8.23(2H,d,J=8.7Hz),8.61(1H,s),9.51(1H,s)
)(1S,5R,6S)−2−(7−エチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
実施例4−b)と同様にして、上で得られたヨウ化(1S,5R,6S)−2−(7−エチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジルの全量より、表題化合物50.6mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.22(3H,d,J=6.9Hz),1.33(6H,m),2.82(2H,q,J=7.4Hz),3.55(2H,m),3.94(3H,s),4.27(2H,m),8.02(1H,s),9.05(1H,s)
実施例128
(5R,6S)−2−(5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(5R,6S)−2−(5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル560mgおよび5,7−ジメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール852mgより、(5R,6S)−2−(5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル355mgを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.17(3H,d,J=6.3Hz),2.14(3H,s),2.46(3H,s),3.3−3.5(3H,m),4.01(1H,m),4.24(1H,m),5.16(1H,d,J=5.0Hz),5.40(1H,d,J=14.0Hz),5.52(1H,d,J=14.0Hz),7.75(2H,d,J=8.3Hz),8.15(1H,s),8.24(2H,d,J=8.3Hz)
b)(5R,6S)−2−(5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(5R,6S)−2−(5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル269mgより、表題化合物105.2mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.32(3H,d,J=6.2Hz),2.33(3H,s),2.70(3H,s),3.30(2H,m),3.55(1H,m),4.30(2H,m),7.71(1H,s)
実施例129
(5R,6S)−2−(5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(5R,6S)−2−(5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸99.4mgより、表題化合物40.3mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.23(9H,s),1.37(3H,d,J=6.3Hz),2.28(3H,s),2.57(3H,s),3.28(3H,m),4.27(2H,m),5.90(1H,d,J=5.6Hz),6.01(1H,d,J=5.6Hz),8.02(1H,s)
実施例130
(5R,6S)−2−(7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(5R,6S)−2−(7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル428mgのジクロロメタン30ml溶液に、二酸化マンガン1.03gを加え、室温にて18時間撹拌した。触媒をセライトで濾過し、濾液を減圧下留去した。得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより、(5R,6S)−2−(7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル202.8mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,d,J=6.4Hz),3.30−3.40(4H,m),4.21−4.36(1H,m),4.42(1H,dt,J1=9.6Hz,J2=3.0Hz),5.14(1H,d,J=13.5Hz),5.29(1H,d,J=13.5Hz),7.40(2H,d,J=8.8Hz),7.72(1H,s),8.09(2H,d,J=8.8Hz),9.79(1H,s)
MS(TSP):483(M++H)
b)(5R,6S)−2−(7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(5R,6S)−2−(7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル142.1mgより、実施例5−b)と同様にして、表題化合物45.1mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.27(3H,d,J=6.2Hz),3.19−3.28(1H,m),3.43−3.53(1H,m),3.59−3.62(1H,m),4.25−4.32(1H,m),4.36−4.44(1H,m),7.34(1H,s),7.99(1H,s),9.58(1H,s)
実施例131
(5R,6S)−2−(7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸31.4mgおよびピバロイルオキシメチルヨーダイド0.016mlより、実施例19と同様にして、表題化合物8.2mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.19(9H,s),1.38(3H,d,J=6.3Hz),2.33(1H,br.s,s),3.37−3.41(3H,m),4.28−4.34(1H,m),4.42−4.50(1H,m),5.77(1H,d,J=5.5Hz),5.88(1H,d,J=5.5Hz),7.27(1H,s),7.84(1H,s)
実施例132
(5R,6S)−2−(7−エチル−6−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
実施例14と同様にして、(5R,6S)−2−(7−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル73.9mgより、表題化合物2.2mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.32(3H,d,J=6.4Hz),1.40(3H,t,J=7.4Hz),2.90(2H,q,J=7.4Hz),3.24(1H,dd,J1=17.1Hz,J2=9.8Hz),3.45(1H,dd,J1=17.1Hz,J2=8.7Hz),3.60(1H,m),3.96(3H,s),4.29(1H,m),4.39(1H,m),7.44(1H,s),8.84(1H,s)
実施例133
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5,6,7−トリメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
a)ヨウ化(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5,6,7−トリメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
反応時間が4日間である以外は、実施例4−a)と同様にして、(5R,6S)−2−(5,7−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル86.1mgより、ヨウ化(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5,6,7−トリメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジルを得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.17(3H,d,J=6.5Hz),2.44(3H,s),2.84(3H,s),3.50(2H,m),3.60(1H,m),3.80(3H,s),4.04(1H,m),4.33(1H,m),5.20(1H,br.s),5.44(1H,d,J=13.6Hz),5.56(1H,d,J=13.6Hz),7.76(2H,d,J=8.4Hz),8.26(2H,d,J=8.4Hz),8.55(1H,s)
b)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5,6,7−トリメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(分子内塩)
実施例4−b)と同様にして、上で得られたヨウ化(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(5,6,7−トリメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−2−イル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジルの全量より、表題化合物19.8mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.28(3H,d,J=6.4Hz),2.34(3H,s),2.73(3H,s),3.25(2H,m),3.46(1H,m),3.76(3H,s),4.22(2H,m),7.73(1H,s)
実施例134
(1S,5R,6S)−2−(7−アセチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
a)(1S,5R,6S)−2−[7−(1−t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(ジアステレオマー約1:1の混合物)
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル575mgおよび7−(1−t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール(ラセミ体)1.09gより、(1S,5R,6S)−2−[7−(1−t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(ジアステレオマー約1:1の混合物)332mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.09(1.5H,s),0.11(1.5H,s),0.13(3H,s),0.95(4.5H,s),0.96(4.5H,s),1.30(3H,d,J=7.2Hz),1.39(3H,d,J=6.3Hz),1.50(3H,m),3.36(1H,dd,J1=6.5Hz,J2=2.7Hz),3.45(1H,m),4.34(2H,m),5.09(1H,m),5.26(1H,d,J=13.7Hz),5.51(1H,d,J=13.7Hz),7.67(2H,d,J=8.8Hz),7.93(1H,s),8.23(2H,d,J=8.8Hz),8.32(0.5H,s),8.32(0.5H,s)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−[7−(1−ヒドロキシ)エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(ジアステレオマー約1:1の混合物)
(1S,5R,6S)−2−[7−(1−t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(ジアステレオマー約1:1の混合物)332mgをDMF3mlおよびNMP1mlに溶解し、アンモニウム水素ジフルオライド180mgを加え、室温で16時間撹拌した。反応溶液に酢酸エチル50ml、食塩水50mlおよび炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてpH8とした。有機層を分離し、水層からさらに酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて食塩水で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製して、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−[7−(1−ヒドロキシ)エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(ジアステレオマー約1:1の混合物)80.5mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,d,J=7.2Hz),1.40(3H,d,J=6.3Hz),1.61(3H,d,J=6.5Hz),3.36(1H,dd,J1=6.3Hz,J2=2.6Hz),3.46(1H,m),4.34(2H,m),5.07(1H,q,J=6.5Hz),5.27(1H,d,J=13.7Hz),5.52(1H,d,J=13.7Hz),7.68(2H,d,J=8.6Hz),7.96(1H,s),8.24(2H,d,J=8.6Hz),8.32(1H,s)
c)(1S,5R,6S)−2−(7−アセチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例74−a)と同様にして、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−[7−(1−ヒドロキシ)エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(ジアステレオマー約1:1の混合物)197mgより(1S,5R,6S)−2−(7−アセチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル98.2mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.31(3H,d,J=7.4Hz),1.40(3H,d,J=6.2Hz),2.61(3H,s),3.40(1H,dd,J1=6.6Hz,J2=2.9Hz),3.52(1H,m),4.32(1H,m),4.42(1H,dd,J1=9.7Hz,J2=2.9Hz),5.27(1H,d,J=13.5Hz),5.52(1H,d,J=13.5Hz),7.67(2H,d,J=8.5Hz),8.01(1H,s),8.22(2H,d,J=8.5Hz),8.50(1H,s)
d)(1S,5R,6S)−2−(7−アセチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
(1S,5R,6S)−2−(7−アセチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル98.2mgをTHF5.8mlおよび1/15M−リン酸ナトリウムバッファー(pH6.6)5.8mlに溶解し、10%Pd−C98mgを加えた。反応容器を水素で置換し、反応液を室温にて2時間撹拌した。セライト上で触媒を濾去し、触媒を水で洗浄した。濾液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてpH6.5とし、酢酸エチルで洗浄後、水層をダイアイオンHP−20(20%メタノール水)のカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物38.1mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.20(3H,d,J=7.2Hz),1.33(3H,d,J=6.4Hz),2.45(3H,s),3.50(1H,dd,J1=6.1Hz,J2=2.5Hz),3.57(1H,m),4.28(1H,m),4.33(1H,dd,J1=9.3Hz,J2=2.5Hz),7.92(1H,s),8.05(1H,s)
実施例135
(1S,5R,6S)−2−(7−アセチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(1S,5R,6S)−2−(7−アセチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム38.1mgをDMF3mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、−30℃でピバロイルオキシメチルヨーダイド0.021mlを加え、1.5時間撹拌した。反応液に酢酸エチル20mlを加え、半飽和食塩水20mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、3mlまで減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲル(ジクロロメタン:メタノール=20:1)とセファデックスLH−20(クロロホルム:メタノール=1:1)のカラムクロマトグラフィーで順次精製することにより、表題化合物35.8mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.20(9H,s),1.29(3H,d,J=7.3Hz),1.37(3H,d,J=6.3Hz),2.62(3H,s),3.36(1H,dd,J1=6.5Hz,J2=2.9Hz),3.50(1H,m),4.30(1H,m),4.40(1H,dd,J1=9.7Hz,J2=2.9Hz),5.87(1H,d,J=5.6Hz),5.99(1H,d,J=5.6Hz),8.05(1H,s),8.51(1H,s)
実施例136
(5R,6S)−2−(7−アセチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(5R,6S)−2−[7−(1−t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル]−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(ジアステレオマー約1:1の混合物)
実施例5−a)と同様にして、(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル1.52gおよび7−(1−t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール(ラセミ体)3.00gより、(5R,6S)−2−[7−(1−t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル]−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(ジアステレオマー約1:1の混合物)1.26gを得た。
NMR(CDCl3)δ:0.10(3H,s),0.13(3H,s),0.96(9H,s),1.39(3H,d,J=6.3Hz),1.47(1.5H,d,J=6.2Hz),1.49(1.5H,d,J=6.2Hz),3.36(3H,m),4.31(1H,m),4.42(1H,m),5.08(1H,q,J=6.2Hz),5.23(1H,d,J=13.5Hz),5.37(1H,d,J=13.5Hz),7.04(0.5H,s),7.05(0.5H,s),7.43(1H,d,J=8.2Hz),7.45(1H,d,J=8.2Hz),7.66(1H,s),8.18(2H,d,J=8.2Hz)
b)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−[7−(1−ヒドロキシ)エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(ジアステレオマー約1:1の混合物)
反応時間が4日間である以外は、実施例134−b)と同様にして、(5R,6S)−2−[7−(1−t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル]−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(ジアステレオマー約1:1の混合物)1.03gより、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−[7−(1−ヒドロキシ)エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(ジアステレオマー約1:1の混合物)245mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.41(3H,d,J=6.3Hz),1.59(3H,d,J=6.3Hz),3.36(3H,m),4.32(1H,m),4.43(1H,m),5.03(1H,q,J=6.3Hz),5.21(1H,d,J=13.5Hz),5.36(1H,d,J=13.5Hz),7.03(1H,s),7.44(2H,d,J=8.8Hz),7.67(1H,s),8.18(2H,d,J=8.8Hz)
c)(5R,6S)−2−(7−アセチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例74−a)と同様にして、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−[7−(1−ヒドロキシ)エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(ジアステレオマー約1:1の混合物)262mgより(5R,6S)−2−(7−アセチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル58.6mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.40(3H,d,J=6.3Hz),2.57(3H,s),3.41(3H,m),4.33(1H,m),4.48(1H,m),5.20(1H,d,J=13.4Hz),5.36(1H,d,J=13.4Hz),7.23(1H,s),7.46(2H,d,J=8.8Hz),7.79(1H,s),8.16(2H,d,J=8.8Hz)
d)(5R,6S)−2−(7−アセチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(5R,6S)−2−(7−アセチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル58.6mgより、表題化合物6.6mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.32(3H,d,J=6.3Hz),2.56(3H,s),3.25(1H,m),3.48(1H,m),3.61(1H,m),4.29(1H,m),4.40(1H,m),7.31(1H,s),7.96(1H,s)
実施例137
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(高極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)
a)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(高極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル362mgおよび、合成例14記載の7−メトキシイミノメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール(高極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)564mgより、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(高極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)275mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,d,J=7.4Hz),1.39(3H,d,J=6.2Hz),3.38(1H,dd,J1=6.3Hz,J2=2.8Hz),3.50(1H,m),4.00(3H,s),4.33(1H,m),4.40(1H,dd,J1=9.6Hz,J2=2.8Hz),5.26(1H,d,J=13.7Hz),5.52(1H,d,J=13.7Hz),7.46(1H,s),7.66(2H,d,J=8.8Hz),7.96(1H,s),8.21(2H,d,J=8.8Hz),8.33(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(高極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)
実施例5−b)と同様にして、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(高極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)225mgより、表題化合物14.7mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.19(3H,d,J=7.0Hz),1.32(3H,d,J=6.5Hz),3.47(2H,m),3.88(3H,s),4.28(2H,m),7.23(1H,s),7.80(1H,s),8.13(1H,s)
実施例138
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−[7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−[7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル205mgおよび7−(N−メチルカルバモイル)−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール299mgより、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−[7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル201mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,d,J=7.3Hz),1.40(3H,d,J=6.2Hz),1.72(1H,m),3.01(3H,d,J=5.0Hz),3.38−3.41(1H,m),3.45−3.54(1H,m),4.28−4.37(1H,m),4.40−4.45(1H,m),5.27(1H,d,J=13.7Hz),5.51(1H,d,J=13.7Hz),7.66(2H,d,J=8.9Hz),7.92(1H,s),8.23(2H,d,J=8.9Hz),8.48(1H,s)
MS(APCI):526(M++H)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−[7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−[7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル116.2mgから、実施例5−b)と同様にして、表題化合物61mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.22(3H,d,J=6.9Hz),1.31(3H,d,J=6.0Hz),2.91(3H,s),3.48−3.61(2H,m),4.23−4.32(2H,m),7.92(1H,s),8.04(1H,s)
実施例139
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−[7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−[7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸41.8mgおよびピバロイルオキシメチルヨーダイド0.023mlから、実施例19と同様にして、表題化合物23.0mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.17(9H,s),1.28(3H,d,J=7.4Hz),1.37(3H,d,J=6.3Hz),2.26−2.29(1H,m),3.01(3H,d,J=5.0Hz),3.32−3.38(1H,m),3.45−3.54(1H,m),4.26−4.33(1H,s),4.38−4.41(1H,m),5.87(1H,d,J=5.6Hz),5.99(1H,d,J=5.6Hz),6.88−6.93(1H,m),7.97(1H,s),8.51(1H,s)
MS(TSP):505(M++H)
実施例140
(1S,5R,6S)−2−[7−(N,N−ジメチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル725mgを無水アセトニトリル6mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、−25℃に冷却した。ジイソプロピルエチルアミン520mgを加え、続いて無水トリフルオロメタンスルホン酸636mgを加え、30〜40分間撹拌した。酢酸エチル50mlおよび半飽和食塩水20mlを加え、撹拌後分液した。有機層を半飽和食塩水15mlと1N塩酸2mlとの混液、半飽和食塩水15mlと飽和炭酸水素ナトリウム溶液1mlとの混液でそれぞれ洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。約1mlまで濃縮後、NMP6mlを加え再び溶媒を濃縮した。濃縮物に、合成例22に記載の7−(N,N−ジメチルカルバモイル)−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾチアゾールおよび7−(N,N−ジメチルカルバモイル)−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾチアゾールの混合物(約1:1)980mgのNMP溶液3mlを加え、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)55mg、トリ−2−フリルホスフィン56mg、および十分乾燥した塩化亜鉛560mgを加え、アルゴン雰囲気下、室温下1時間、さらに55℃で2時間撹拌した。反応液に酢酸エチル100mlを加え、水50ml、半飽和食塩水50mlで3〜4回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=98:2〜95:5)で精製して、(1S,5R,6S)−2−[7−(N,N−ジメチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジルと(1S,5R,6S)−2−[7−(N,N−ジメチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル]−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジルの混合物(約1:1)699mgを得た。
この混合物をTHF28.5ml、1/15Mリン酸バッファー(pH6.8)28.5mlに溶解し、10%Pd−C600mgを加え、反応容器内を水素で置換し、反応液を室温下2時間激しく撹拌した。セライト濾過の後、THF/水混合液(1:1)50mlでセライトを洗浄した。併せた瀘液を酢酸エチル80mlで洗浄後、減圧下溶媒を濃縮した。得られた残渣をダイアイオンHP−20のカラムクロマトグラフィー(水〜水:アセトニトリル=9:1)にて脱塩精製した後、コスモシール5C18−MS(20x250mm)分取用カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル:水=1:1)により分離精製して、主なる2成分のうち先に溶出する画分を集めて、減圧下濃縮し、凍結乾燥して、表題化合物156mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm)2位/1.21(3H,d,J=7.1Hz)1.32(3H,d,J=6.3Hz),2.9−3.7(7H,m),3.49(1H,dd,J1=6.3Hz,J2=2.5Hz),4.27(2H,m),7.89(1H,s),8.01(1H,s)
実施例141
(1S,5R,6S)−2−[7−(N,N−ジメチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(1R,5R,6S)−2−[7−(N,N−ジメチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム50mgをDMF0.7mlに溶解し、炭酸水素ナトリウム5.0mgを加え、アルゴン雰囲気下、−30℃に冷却した。反応液にピバロイルオキシメチルヨーダイド43mgを加え、1時間撹拌した。酢酸エチル20mlで抽出して、有機層を半飽和食塩水12mlで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去し、1ml程度まで濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=95:5)で精製して、表題化合物55mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.18(9H,s),1.26(3H,d,J=7.3Hz),1.35(3H,d,J=6.3Hz),3.0−3.8(6H,m),3.32(1H,dd,J1=7.1Hz,J2=2.8Hz),3.46(1H,m),4.23(1H,m),4.37(1H,dd,J1=9.8Hz,J2=2.8Hz),5.85(1H,d,J=5.6Hz),5.96(1H,d,J=5.6Hz),8.00(1H,s),8.50(1H,s)
実施例142
(1S,5R,6S)−2−[7−(N,N−ジメチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル]−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
実施例140の分取クロマトグラフィーにおいて、主なる2成分のうち後から溶出する画分を集めて減圧下濃縮し、凍結乾燥して、表題化合物154mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.14(3H,d,J=7.1Hz),1.31(3H,d,J=6.4Hz),3.0−3.7(8H,m),4.3(1H,m),4.41(1H,dd,J1=9.9Hz,J2=3.0Hz),7.25(1H,s),8.01(1H,s)
実施例143
(1S,5R,6S)−2−[7−(N,N−ジメチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル]−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(1S,5R,6S)−2−[7−(N,N−ジメチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル]−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム50mgをDMF0.7mlに溶解し、炭酸水素ナトリウム5.0mgを加え、アルゴン雰囲気下、−30℃に冷却した。ピバロイルオキシメチルヨーダイド43mgを加え、1時間撹拌した。酢酸エチル20mlで抽出し、有機層を半飽和食塩水12mlで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去し、1ml程度まで濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=95:5)で精製して、表題化合物48mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.14(9H,s),1.12(3H,d,J=7.6Hz),1.34(3H,d,J=6.2Hz),3.0−3.8(6H,m),3.42(1H,dd,J1=6.5Hz,J2=3.2Hz),3.6(1H,m),4.28(1H,m),4.48(1H,dd,J1=10.4Hz,J2=3.2Hz),5.70(1H,d,J=5.6Hz),5.83(1H,d,J=5.6Hz),7.18(1H,s),7.74(1H,s)
実施例144
(5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル46mgおよび7−シアノ−3−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール69.6mgより、(5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル29.7mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.41(3H,d,J=6.3Hz),3.39(3H,m),4.33(1H,m),4.47(1H,m),5.23(1H,d,J=13.3Hz),5.39(1H,d,J=13.3Hz),7.18(1H,s),7.54(2H,d,J=8.4Hz),7.69(1H,s),8.22(2H,d,J=8.4Hz)
b)(5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
実施例5−b)と同様にして、(5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル124mgより、表題化合物35.4mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.32(3H,d,J=6.4Hz),3.23(1H,dd,J1=17.3Hz,J2=9.9Hz),3.46(1H,dd,J1=17.3Hz,J2=8.3Hz),3.60(1H,dd,J1=6.0Hz,J2=2.9Hz),4.28(1H,m),4.39(1H,m),7.27(1H,s),7.98(1H,s)
実施例145
(5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
実施例19と同様にして、(5R,6S)−2−(7−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−イル)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸31.1mgより、表題化合物23.2mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.20(9H,s),1.38(3H,d,J=6.3Hz),3.38(3H,m),4.30(1H,m),4.4(1H,m),5.76(1H,d,J=5.6Hz),5.88(1H,d,J=5.6Hz),7.20(1H,s),7.76(1H,s)
実施例146
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−[7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
a)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−[7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
実施例5−a)と同様にして、(3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル264.3mgおよび7−(N−メチルカルバモイル)−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール379.2mgより、(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−[7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル217.6mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.41(3H,d,J=6.3Hz),3.01(3H,d,J=5.0Hz),3.32−3.40(3H,m),4.30−4.40(3H,m),5.32(1H,d,J=13.8Hz),5.54(1H,d,J=13.8Hz),6.86(1H,br.s,s),7.69(2H,d,J=8.4Hz),7.92(1H,s),8.25(2H,d,J=8.4Hz),8.49(1H,s)
MS(TSP):512(M++H)
b)(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−[7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−[7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル116.2mgから、実施例5−b)と同様にして、表題化合物61mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.30(3H,d,J=6.5Hz),2.90(3H,s),3.15−3.21(2H,m),3.42−3.48(1H,m),4.18−4.30(2H,m),7.65(1H,s),7.93(1H,s)
実施例147
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−[7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル
(5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−[7−(N−メチルカルバモイル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸41.8mgおよびピバロイルオキシメチルヨーダイド0.023mlから、実施例19と同様にして、表題化合物23.0mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.22(9H,s),1.37(3H,d,J=6.3Hz),1.18(1H,br.s,s),3.01(3H,d,J=5.1Hz),3.29−3.37(3H,m),4.26−4.38(2H,m),5.90(1H,d,J=5.6Hz),6.01(1H,d,J=5.6Hz),6.89(1H,br.s,s),7.95(1H,s),8.58(1H,s)
MS(FAB+):491(M++H)
実施例148
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム(低極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)
a)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(低極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)
実施例5−a)と同様にして、(1R,3R,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル452mgおよび合成例15に記載の7−メトキシイミノメチル−2−(トリ−n−ブチルスタニル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール(低極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)704mgより、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(低極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)252mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,d,J=7.2Hz),1.39(3H,d,J=6.1Hz),3.38(1H,dd,J1=6.4Hz,J2=2.8Hz),3.52(1H,m),3.96(3H,s),4.33(1H,m),4.40(1H,dd,J1=9.6Hz,J2=2.8Hz),5.28(1H,d,J=13.7Hz),5.53(1H,d,J=13.7Hz),7.67(2H,d,J=8.2Hz),8.03(1H,s),8.22(1H,s),8.23(2H,d,J=8.2Hz),8.44(1H,s)
b)(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム(低極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)
実施例134−d)と同様にして、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(低極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)252mgより、表題化合物90.8mgを得た。
NMR(D2O)δ(OD=4.80ppm):1.22(3H,d,J=6.9Hz),1.33(3H,d,J=6.3Hz),3.53(2H,m),3.93(3H,s),4.30(2H,m),7.85(1H,s),8.05(2H,2s)
実施例149
(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチル(低極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)
実施例135と同様にして、(1S,5R,6S)−6−((1R)−1−ヒドロキシエチル)−2−(7−メトキシイミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−イル)−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム(低極性のオキシム異性体である原料由来の幾何異性体)105mgより、表題化合物96.2mgを得た。
NMR(CDCl3)δ:1.20(9H,s),1.30(3H,d,J=7.2Hz),1.37(3H,d,J=6.2Hz),3.34(1H,dd,J1=6.3Hz,J2=2.7Hz),3.49(1H,m),3.97(3H,s),4.30(1H,m),4.37(1H,dd,J1=9.8Hz,J2=2.7Hz),5.88(1H,d,J=5.6Hz),6.00(1H,d,J=5.6Hz),8.07(1H,s),8.23(1H,s),8.44(1H,s)
以上の実施例化合物の構造は、下記に示される通りである。
なお、下記で*は、カルパペネム環上の2位との結合を表す。また、POMはピバロイルオキシメチル基を表す。
Figure 0004233610
Figure 0004233610
Figure 0004233610
Figure 0004233610
Figure 0004233610
Figure 0004233610
Figure 0004233610
製剤例1:注射用製剤
1バイヤル中実施例1の化合物1000mg(力価)を含有するよう無菌的に分注した。
製剤例2:カプセル剤
実施例3の化合物 250部(力価)
乳糖 60部(力価)
ステアリン酸マグネシウム 5部(力価)
これらを均一に混合し、250mg(力価)/カプセルになるようカプセルに充填した。
製剤例3:直腸投与用ソフトカプセル剤
オリーブ油 160部(力価)
ポリキシエチレンラウリルエーテル 10部(力価)
ヘキサメタン酸ナトリウム 5部(力価)
上記成分からなる均一な基剤に実施例3の化合物25部(力価)を加え、均一に混合し、250mg(力価)/カプセルになるよう直腸用ソフトカプセルに充填した。
試験例1:抗菌活性
本発明による化合物の各種病原菌に対する最小発育阻止濃度(MIC、μg/ml)をCHEMOTHERAPY,vol.16,No.1,99,1968に記載の方法に準じて測定した。測定培地は、Sensitivity Disk agar-N + 5% Horse bloodであり、接種菌量は、106CFU/mlとした。
その結果は、以下の表に示される通りであった。
Figure 0004233610
上記から明らかなように、本発明による化合物は、MRSA、PRSP、腸球菌、インフルエンザ菌、およびβ−ラクタマーゼ産生菌を含む各種病原菌に対して強い抗菌力を有している。
試験例2:DHP−Iに対する安定性
本発明による化合物のブタおよびマウスの腎デヒドロペプチダーゼ−I(DHP−I)に対する安定性を下記の方法に従い測定した。
(1)各種動物のkidney acetone powderからのDHP−Iの調製
kidney acetone powder(sigma社製)Porcine Type II(Lot.33H7225)1.5gを、20%ブタノールを含む50mM−Tris・HClbuffer(pH7.0)100mlに懸濁し、5℃で48時間撹拌した。50mM−Tris・HClbuffer(pH7.0)でブタノール臭がなくなるまで透析(セルロースチューブ30/32 Viskase Sales Corp)を行ってブタノールを除いた。透析液を10000×g(KUBOTA 6800)で20分間遠心分離し、上澄を部分精製DHP−Iとした。この部分精製DHP−Iは、小分けして−80℃で保存した。同様にしてMouse(Lot.23F8105)1.5gを上記と同様にして部分精製DHP−Iを調製して保存した。
(2)各種DHP−Iに対する安定性の測定
基質薬剤である本発明による化合物について、滅菌精製水で2000μg(力価)/mlの溶液を調製した。前記各種動物部分精製DHP−Iに、前記本発明による化合物の2000μg(力価)/mlの溶液を、最終濃度100μg(力価)/mlになるように添加した。ブランクとして、各種動物部分精製DHP−Iの代わりに50mM−Tris・HClbuffer(pH7.0)を用いた。37℃で3時間反応後、一定量を抜取り、同量のメタノールを加え、氷冷中で反応を停止した。反応液をフィルター(サンプレップLCR13-LH MILLIPORE)に通して、HPLC(カラム:CAPCELL PACK C18 SG120、資生堂社製;検出:UV;移動層:アセトニトリル−10mM酢酸水溶液)にて、下記の式で表される残存量(%)を測定した。
Figure 0004233610
3時間後の本発明による化合物の残存量(%)は、下記に示される通りであった。
Figure 0004233610
上記表から、本発明による化合物は、ブタの腎DHP−1に対して、一般式(II)のカルバペネム誘導体は、ブタおよびマウスの腎DHP−1に対して高い安定性を有していることがわかる。
試験例3:経口吸収性試験
マウス(ICR、オス、n=3)に、実施例3の化合物を0.5mg(実施例3の化合物の原体である実施例1の化合物として)/0.2ml/マウスの量で0.5%メチルセルロース懸濁液として経口投与し、直後にシラスタチン(実施例1の化合物が、マウスのDHP−1に不安定なため、DHP−1阻害剤であるシラスタチンを併用した)を同量、皮下投与した。その結果、尿中に、実施例1の化合物が、8時間までに投与量の36%排出された。
試験例4:急性毒性試験
実施例1の化合物をマウス(ICR、オス)一群3匹に、静脈内投与により2000mg/kg投与した。その結果、マウスは全例生存した。

Claims (28)

  1. 下記の式(I)の化合物またはその薬学上許容される塩。
    Figure 0004233610
    [上記式中、
    1は水素原子またはメチル基を表し、
    2、R3、R4、およびR5は、いずれか一つがカルバペネム環上の2位との結合を表し、
    残りの三つは同一でも異なっていてもよく、それぞれ、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    ニトロ基、
    シアノ基、
    低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
    低級シクロアルキル基(このシクロアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
    低級アルキルチオ基、
    2-4アルケニル基(このアルケニル基上の一以上の水素原子は、低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
    ホルミル基、
    低級アルキルカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニル基、
    低級アルキルスルホニル基、
    アリールスルホニル基、
    アミノスルホニル基、
    アリールカルボニル基、
    アリール基(このアリール基上の一以上の水素原子は、低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、および(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
    カルバモイル基、
    N−低級アルキルカルバモイル基、
    N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
    低級アルコキシイミノメチル基、または
    ヒドロキシイミノメチル基を表し、
    6は、存在しないか、または
    低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
    低級シクロアルキル基(このシクロアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、もしくは
    2-4アルケニル基(このアルケニル基上の一以上の水素原子は、低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)
    を表し、そして
    Rは、存在しないか、または水素原子もしくは生体内で加水分解され得る基を表し、ここで生体内で加水分解され得る基は、低級アルキルカルボニルオキシ低級アルキル、低級シクロアルキルカルボニルオキシ低級アルキル、低級アルキルオキシカルボニルオキシ低級アルキル、低級シクロアルキルオキシカルボニルオキシ低級アルキル、低級シクロアルキルメトキシカルボニルオキシ低級アルキル、アリールオキシカルボニルオキシ低級アルキル、2−オキソ−5−低級アルキル−1,3−ジオキソレン−4−イルメチル、芳香環上に置換基を有してもよい3−フタリジル、または芳香環上に置換基を有してもよい2−(3−フタリジリデン)エチルを表し、
    但し、R6が存在しないときRは水素原子または生体内で加水分解され得る基を表し、R6が存在するときRは存在せず分子内塩を形成する。]
  2. 6が存在せず、Rが水素原子または生体内で加水分解され得る基を表す、請求項1に記載の化合物。
  3. 1が水素原子またはメチル基を表し、
    2、R3、R4、およびR5のうちカルバペネム環上の2位との結合を表さないものが、同一または異なって、それぞれ、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
    ホルミル基、
    低級アルキルカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニル基、
    アミノスルホニル基、
    カルバモイル基、
    N−低級アルキルカルバモイル基、
    N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
    低級アルコキシイミノメチル基、または
    ヒドロキシイミノメチル基
    を表す、請求項2に記載の化合物。
  4. 低級アルキル基が非置換、または低級アルコキシ基、水酸基、またはホルミルアミノ基で置換されたものである、請求項3に記載の化合物。
  5. 1がメチル基を表し、
    2がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
    3、R4、およびR5が、同一または異なって、それぞれ、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、またはホルミルアミノ基で置換されていてもよい)、
    ホルミル基、
    低級アルキルカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニル基、
    アミノスルホニル基、
    カルバモイル基、
    N−低級アルキルカルバモイル基、
    N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
    低級アルコキシイミノメチル基、または
    ヒドロキシイミノメチル基
    を表す、請求項2に記載の化合物。
  6. 1が水素原子を表し、
    2がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
    3、R4、およびR5が、同一または異なって、それぞれ、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、またはホルミルアミノ基で置換されていてもよい)、
    ホルミル基、
    低級アルキルカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニル基、
    アミノスルホニル基、
    カルバモイル基、
    N−低級アルキルカルバモイル基、
    N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
    低級アルコキシイミノメチル基、または
    ヒドロキシイミノメチル基
    を表す、請求項2に記載の化合物。
  7. 1がメチル基を表し、
    3がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
    2、R4、およびR5が、同一または異なって、それぞれ、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、またはホルミルアミノ基で置換されていてもよい)、
    ホルミル基、
    低級アルキルカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニル基、
    アミノスルホニル基、
    カルバモイル基、
    N−低級アルキルカルバモイル基、
    N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
    低級アルコキシイミノメチル基、または
    ヒドロキシイミノメチル基
    を表す、請求項2に記載の化合物。
  8. 1が水素原子を表し、
    3がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
    2、R4、およびR5が、同一または異なって、それぞれ、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、またはホルミルアミノ基で置換されていてもよい)、
    ホルミル基、
    低級アルキルカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニル基、
    アミノスルホニル基、
    カルバモイル基、
    N−低級アルキルカルバモイル基、
    N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
    低級アルコキシイミノメチル基、または
    ヒドロキシイミノメチル基
    を表す、請求項2に記載の化合物。
  9. 1が水素原子またはメチル基を表し、
    4がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
    2、R3、およびR5が、同一または異なって、それぞれ、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、またはホルミルアミノ基で置換されていてもよい)、
    ホルミル基、
    低級アルキルカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニル基、
    アミノスルホニル基、
    カルバモイル基、
    N−低級アルキルカルバモイル基、
    N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
    低級アルコキシイミノメチル基、または
    ヒドロキシイミノメチル基
    を表す、請求項2に記載の化合物。
  10. 1が水素原子またはメチル基を表し、
    5がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
    2、R3、およびR4が、同一または異なって、それぞれ、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、またはホルミルアミノ基で置換されていてもよい)、
    ホルミル基、
    低級アルキルカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニル基、
    アミノスルホニル基、
    カルバモイル基、
    N−低級アルキルカルバモイル基、
    N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
    低級アルコキシイミノメチル基、または
    ヒドロキシイミノメチル基
    を表す、請求項2に記載の化合物。
  11. 6が存在し、Rが存在せず分子内塩を形成する、請求項1に記載の化合物。
  12. 1が水素原子またはメチル基を表し、
    2、R3、R4、およびR5のうちカルバペネム環上の2位との結合を表さないものが、同一または異なって、それぞれ、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級シクロアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基、水酸基、アミノ基、N−低級アルキルアミノ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミルアミノ基、低級アルキルカルボニルアミノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニル基、(N−低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ基、(N,N−ジ低級アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、およびアリール基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
    ホルミル基、
    低級アルキルカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニル基、
    アミノスルホニル基、
    カルバモイル基、
    N−低級アルキルカルバモイル基、
    N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
    低級アルコキシイミノメチル基、または
    ヒドロキシイミノメチル基
    を表す、請求項11に記載の化合物。
  13. 2、R3、R4、およびR5のうちカルバペネム環上の2位との結合を表さないものが、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、およびホルミルアミノ基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
    ホルミル基、
    低級アルキルカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニル基、
    アミノスルホニル基、
    カルバモイル基、
    N−低級アルキルカルバモイル基、
    N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
    低級アルコキシイミノメチル基、または
    ヒドロキシイミノメチル基を表し、
    6が低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基からなる群から選択される基で置換されていてもよい低級アルキル基である、請求項12に記載の化合物。
  14. 1がメチル基を表し、
    2がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
    3、R4、およびR5が、同一または異なって、それぞれ
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、およびホルミルアミノ基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
    ホルミル基、
    低級アルキルカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニル基、
    アミノスルホニル基、
    カルバモイル基、
    N−低級アルキルカルバモイル基、
    N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
    低級アルコキシイミノメチル基、または
    ヒドロキシイミノメチル基を表し、
    6が低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基からなる群から選択される基で置換されていてもよい低級アルキル基である、請求項11に記載の化合物。
  15. 1が水素原子を表し、
    2がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
    3、R4、およびR5が、同一または異なって、それぞれ
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、およびホルミルアミノ基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
    ホルミル基、
    低級アルキルカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニル基、
    アミノスルホニル基、
    カルバモイル基、
    N−低級アルキルカルバモイル基、
    N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
    低級アルコキシイミノメチル基、または
    ヒドロキシイミノメチル基を表し、
    6が低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基からなる群から選択される基で置換されていてもよい低級アルキル基である、請求項11に記載の化合物。
  16. 1がメチル基を表し、
    3がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
    2、R4、およびR5が、同一または異なって、それぞれ
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、およびホルミルアミノ基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
    ホルミル基、
    低級アルキルカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニル基、
    アミノスルホニル基、
    カルバモイル基、
    N−低級アルキルカルバモイル基、
    N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
    低級アルコキシイミノメチル基、または
    ヒドロキシイミノメチル基を表し、
    6が低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基からなる群から選択される基で置換されていてもよい低級アルキル基である、請求項11に記載の化合物。
  17. 1が水素原子を表し、
    3がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
    2、R4、およびR5が、同一または異なって、それぞれ
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、およびホルミルアミノ基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
    ホルミル基、
    低級アルキルカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニル基、
    アミノスルホニル基、
    カルバモイル基、
    N−低級アルキルカルバモイル基、
    N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
    低級アルコキシイミノメチル基、または
    ヒドロキシイミノメチル基を表し、
    6が低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基からなる群から選択される基で置換されていてもよい低級アルキル基である、請求項11に記載の化合物。
  18. 1が水素原子またはメチル基を表し、
    4がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
    2、R3、およびR5が、同一または異なって、それぞれ
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、およびホルミルアミノ基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
    ホルミル基、
    低級アルキルカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニル基、
    アミノスルホニル基、
    カルバモイル基、
    N−低級アルキルカルバモイル基、
    N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
    低級アルコキシイミノメチル基、または
    ヒドロキシイミノメチル基を表し、
    6が低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基からなる群から選択される基で置換されていてもよい低級アルキル基である、請求項11に記載の化合物。
  19. 1が水素原子またはメチル基を表し、
    5がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
    2、R3、およびR4が、同一または異なって、それぞれ
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    低級アルキル基(このアルキル基上の一以上の水素原子は、低級アルコキシ基、水酸基、およびホルミルアミノ基からなる群から選択される基で置換されていてもよい)、
    ホルミル基、
    低級アルキルカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニル基、
    アミノスルホニル基、
    カルバモイル基、
    N−低級アルキルカルバモイル基、
    N,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基、
    低級アルコキシイミノメチル基、または
    ヒドロキシイミノメチル基を表し、
    6が低級アルコキシ基、水酸基、ホルミルアミノ基、およびカルバモイル基からなる群から選択される基で置換されていてもよい低級アルキル基である、請求項11に記載の化合物。
  20. 2またはR3がカルバペネム環上の2位との結合を表す、請求項1に記載の化合物。
  21. 6が、カルバモイル基、フッ素原子、またはヒドロキシ基から選択される基で置換されていてもよい、炭素数1または2のアルキル基である請求項1に記載の化合物。
  22. 2がカルバペネム環上の2位との結合を表し、
    3、R4、およびR5が共に水素原子であるか、または
    3、R4が共に水素原子であり、かつR5がホルミルアミノ基または低級アルコキシ基で置換されていてもよい低級アルキル基、塩素原子、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、シアノ基、カルバモイル基、N−低級アルキルカルバモイル基、およびN,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル基からなる群から選択される基である、請求項1に記載の化合物。
  23. 2がカルバペネム環上の2位との結合を表し、R3がメチル基である請求項1に記載の化合物。
  24. 3がカルバペネム環上の2位との結合を表し、R2、およびR4が共に水素原子であり、R5が水素原子またはシアノ基である、請求項1に記載の化合物。
  25. 請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物と薬学上許容される担体とを含んでなる、医薬組成物。
  26. 抗菌剤として用いられる、請求項25に記載の医薬組成物。
  27. 請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物を、ヒトを除く動物に投与することを含んでなる、病原性細菌に起因する感染症の治療方法。
  28. 抗菌剤の製造のための、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物の使用。
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