JP3527003B2 - 新規イミダゾ[5,1−b]チアゾール誘導体 - Google Patents

新規イミダゾ[5,1−b]チアゾール誘導体

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勝義 岩松
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強い抗菌活性を有
し広範囲スペクトルを特徴とする新規セフェム誘導体の
置換基として特に有用な、新規複素環化合物に関する。
さらに詳しくは、新規な置換もしくは無置換のイミダゾ
[5,1−b]チアゾールに関する。
【0002】
【従来の技術】セフェム系抗生物質は優れた抗菌作用を
有しかつ哺乳類に対して低い毒性を有することから哺乳
類の感染治療に極めて有効な薬剤である。近年、セフェ
ム環7位にアミノチアゾリルアセチル基を有するセフェ
ム誘導体が強い抗菌力とβ−ラクタメースに対する安定
性を持つことから、数多く研究開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】セフタジダイムやセフ
ピロームに代表されるいわゆるオニウム塩型セフェム系
抗生物質は7位にアミノチアゾリルアセチル基、3位に
四級塩型の置換基を有し、強い抗菌活性とグラム陽性菌
から緑膿菌までの広範囲スペクトルを特徴としており、
世界各国で数多く研究開発されている。しかし、これら
のセフタジダイムやセフピロームのようなオニウム塩型
セフェム系化合物も、近年、臨床上で問題とされている
緑膿菌や、黄色ブドウ球菌に代表されるグラム陽性菌に
対する抗菌活性という点では必ずしも満足できるもので
はない。これらに加え、今日ではメチシリン耐性黄色ブ
ドウ球菌(MRSA)やペニシリン耐性肺炎球菌(PR
SP)等による感染症が臨床上重大な問題となってきて
いる。そのためこれらの菌に対しても改善された抗菌活
性を有する新規なセフェム系抗生物質を得ることが強く
望まれている。(W. E. Wick, ”Ceph
alosporinsand Penicillin
s, Chemistry and Biolog
y”, E.H.Flynn編,Academic P
ress, NewYork, N.Y., 1972
年 第11章; 青木初夫著,「抗生物質研究の最先
端」,大野雅二・大村智編,株式会社東京化学同人発
行,1987年,18・1 セファロスポリン; 岡本
了一・井上松久著,総合臨床 Vol.42 No.
2,1993年 耐性発現と分子遺伝学)。これを解決
するため、現在、多くの研究機関、製薬企業において、
様々な含窒素複素環化合物が、セフェム環3位のオニウ
ム塩用の置換基として試されている。その中で、含窒素
複素環化合物のひとつであるイミダゾ[5,1−b]チ
アゾールについては、無置換の化合物は、それ自体の合
成例すらこれまで報告がない。また置換基としてはその
立体的および電子的性質から、被置換複素環の反応性、
親水性(または親油性)、安定性などの化学的物理的性
質を大きく変えることが知られている、フェニル基、ピ
リジル基またはニトロ基により置換された、イミダゾ
[5,1−b]チアゾールはこれまで30数例の合成例
がある。しかし低級アルキル基などの被置換複素環の反
応性、親水性(または親油性)、安定性などの化学的物
理的性質をあまり変えない置換基のみを置換基として有
するイミダゾ[5,1−b]チアゾールは、J. J.
Baldwin等のアメリカ特許(4,735,95
6、1988年4月5日)記載の3−メチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾールおよび7−ホルミル−3−メ
チルイミダゾ[5,1−b]チアゾールの2例のみであ
り、文献、特許としては、この一例のみである。しかし
このBaldwin等のアメリカ特許においては、3−
メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾールの合成法や物
性値が開示されておらず、実際にこの化合物の合成が行
われたかどうか疑義がある。同特許において、7−ホル
ミル−3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
は、その3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
を原料化合物として化学合成された、としているのでや
はり実際に合成が行われたかどうか疑義がある。さらに
これらの文献、特許等で開示されている置換イミダゾ
[5,1−b]チアゾール誘導体において、セフェム環
の側鎖として用いられた例はこれまで一例もない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、強い抗菌
活性を有し広範囲スペクトルを特徴とするセフェム誘導
体を提供することを目的に、特にセフェム環の新規三位
置換基に関する研究を重ねてきた。その結果、前記の一
般式(I)で表わされる、新規な置換もしくは無置換の
イミダゾ[5,1−b]チアゾールの合成に成功した。
無置換のイミダゾ[5,1−b]チアゾールは本発明者
等がここで初めて合成に成功したものであり、またここ
で合成した置換イミダゾ[5,1−b]チアゾールにつ
いても、前記のJ. J. Baldwin等のアメリ
カ特許等にも記載のない新規化合物である。さらにこれ
らの新規な置換もしくは無置換のイミダゾ[5,1−
b]チアゾールをセフェム化合物の三位に導入し、新規
セフェム誘導体を合成したところ、これらの、新規セフ
ェム誘導体は、グラム陽性菌およびグラム陰性菌に対し
幅広く強力な抗菌活性を有し、種々のβーラクタマーゼ
産生菌に対しても強い抗菌活性を示し、さらにメチシリ
ン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)等に対しても有効な
抗菌力を有し、しかも低毒性でよく吸収されることを見
いだした。(これらの新規セフェム化合物については、
本発明者等により、国際特許出願PCT/JP94/0
1529で、すでに出願を行っている。)以上の知見に
基づいて、本発明は完成された。
【0005】すなわち、本発明によると、次の一般式
(I):
【化2】 (式中、R1、R2、R3、およびR4は同一でも異なって
もよく、それぞれ水素原子;カルバモイル基;ホルミル
;C 1-4アルキル(このアルキル基の一以上の水素原
子は、水酸基、ホルミルアミノ基で置換されてもよい
表す。但しR1およびR3が水素原子であり、R2がメ
チル基の場合は、R4は水素原子とホルミル基以外の前
述の基を表す。)
【0006】上記一般式(I)の化合物は、グラム陽性
菌、およびグラム陰性菌に対して幅広い抗菌活性を有す
る新規セフェム化合物の原料化合物である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、基または基の一
部としての「C1-4アルキル基」とは、直鎖または分岐
鎖状のC1-4アルキル基を意味する。その具体例として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、iso−プロピ
ル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、s−ブチル
基、t−ブチル基が挙げられる。また、「アルキレン
基」とは、直鎖または分岐鎖状のアルカン鎖の両鎖端か
ら水素原子を一つずつのぞいて誘導された二価の基を意
味する。また、「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、またはヨウ素原子を意味する。
【0008】一般式(I)においてR1、R2、R3、お
よびR4は、同一または異なってもよく、水素原子、カ
ルボキシル基、C 1-4アルコキシカルボニル基、カルバ
モイル基、N−C 1-4アルキルカルバモイル基、ホルミ
ル基、シアノ基、C 1-4アルコキシ基、メルカプト基、
1-4アルキルチオ基、アミノ基、N−C 1-4アルキル
アミノ基、C 1-4アルキルカルボニルアミノ基、C 1-4
アルコキシカルボニルアミノ基、ウレイド基、N−C
1-4アルキルウレイド基、ハロゲン原子、C 1-4アルキ
ル基、C 3-6シクロアルキル基(例えばシクロペンチ
ル、シクロヘキシル)、C 2-4アルケニル基(例えば2
−プロペニル)、C 2-4アルキニル基(例えば2−プロ
ピニル)を表す。ここで上記のC 1-4アルキル基(この
1-4アルキル基とは、C 1-4アルコキシカルボニル
基、N−C 1-4アルキルカルバモイル基、C 1-4アルコ
キシ基、C 1-4アルキルチオ基、N−C 1-4アルキルア
ミノ基、C 1-4アルキルカルボニルアミノ基、C 1-4
ルコキシカルボニルアミノ基、およびN−C 1-4アルキ
ルウレイド基の中にあるC 1-4アルキル基も含まれ
る。)の一以上の水素原子は、置換されていてもよく、
その置換基の具体例は、水酸基、C 1-4アルコキシ基、
メルカプト基、C 1-4アルキルチオ基、シアノ基、ハロ
ゲン原子、カルボキシル基、C 1-4アルコキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、N−C 1-4アルキルカルバモイ
ル基、ホルミル基、C 1-4アルキルカルボニル基、ヒド
ロキシイミノ基、、C 1-4アルコキシイミノ基、アミノ
基、ホルミルアミノ基、C 1-4アルキル(このアルキル
基の一以上の水素原子は、水酸基、アミノ基、またはハ
ロゲン原子で置換されてもよい。)カルボニルアミノ
基、カルバモイルオキシ基、N−C 1-4アルキルカルバ
モイルオキシ基、C 1-4アルキルスルホニルアミノ基、
ウレイド基、N−C 1-4アルキルウレイド基、C 1-4
ルコキシカルボニルアミノ基、アミノスルホニルアミノ
基、およびN−C 1-4アルキルアミノスルホニルアミノ
基が挙げられる。これらの置換基で置換されたC 1-4
ルキル基の具体例としては、カルボキシメチル基、カル
バモイルメチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキ
シエチル基、(ホルミルアミノ)メチル基、フルオロメ
チル基、ジフルオロメチル基、アセトキシメチル基、
(ヒドロキシイミノ)メチル基、メトキシメチル基、ジ
メトキシメチル基、(R)−1−(ホルミルアミノ)エ
チル基、(S)−1−(ホルミルアミノ)エチル基、2
−(ホルミルアミノ)エチル基、(S)−1−(ホルミ
ルアミノ)−2−ヒドロキシエチル基、(R)−1−
(ホルミルアミノ)−2−ヒドロキシエチル基、(1
S,2S)−1−(ホルミルアミノ)−2−ヒドロキシ
プロピル基、(R)−1−(ホルミルアミノ)−2−メ
チルプロピル基、1−(ホルミルアミノ)−1−メチル
プロピル基、(N−ホルミル−N−メチルアミノ)メチ
ル基、ウレイドメチル基、(カルバモイルオキシ)メチ
ル基、2−(カルバモイルオキシ)エチル基、(N−メ
チルカルバモイルオキシ)メチル基、(アセチルアミ
ノ)メチル基、(トリフルオロアセチルアミノ)メチル
基、(N−メチルウレイド)メチル基、[N−(2−ヒ
ドロキシエチル)カルバモイル]メチル基、アミノスル
ホニルアミノメチル基、(N−メチルアミノスルホニル
アミノ)メチル基、2−アミノスルホニルアミノエチル
基、(N−アリロキシカルボニルアミノスルホニルアミ
ノ)メチル基等が挙げられる。
【0009】さらにR1、R2、R3、およびR4のいずれ
か2つが一緒になってC3-6アルキレン基を表し、環構
造を形成してもよい。さらにこのC3-6アルキレン基の
一以上のメチレン基は、−NH−、−O−、−S−、ま
たは−CO−で置換されてもよい。このような構造の好
ましい例としては、R2とR3とが一緒になってプロパノ
基をあらわす構造、R3とR4とが一緒になって1−オキ
ソ−2−アザプロパノ基をあらわす構造等が挙げられ
る。それらの構造を示せば下記の通りである。
【0010】
【化3】
【0011】本発明による化合物としては、例えば、R
1、R2、R3、およびR4がいずれも水素原子である化合
物が挙げられる。
【0012】また、他の好ましい化合物群としては、R
2がカルバモイル基、ヒドロキシメチル基、フルオロメ
チル基、(カルバモイルオキシ)メチル基、(N−メチ
ルカルバモイルオキシ)メチル基、2−(カルバモイル
オキシ)エチル基、シアノ基、ジフルオロメチル基、ホ
ルミル基、(ヒドロキシイミノ)メチル基、メトキシメ
チル基、メルカプトメチル基、(ホルミルアミノ)メチ
ル基、ウレイドメチル基、アミノスルホニルアミノメチ
ル基、[N−(アリロキシカルボニル)アミノスルホニ
ルアミノ]メチル基、および[N−(2−ヒドロキシエ
チル)カルバモイル]メチル基から選択される基である
化合物が挙げられ、より好ましくは、さらにR1、R3
およびR4が水素原子である化合物が挙げられる。
【0013】また、別の好ましい化合物群としては、R
3が、カルバモイル基、ヒドロキシメチル基、フルオロ
メチル基、(ホルミルアミノ)メチル基、(R)−1−
(ホルミルアミノ)エチル基、(S)−1−(ホルミル
アミノ)エチル基、2−(ホルミルアミノ)エチル基、
(S)−1−(ホルミルアミノ)−2−ヒドロキシエチ
ル基、(R)−1−(ホルミルアミノ)−2−ヒドロキ
シエチル基、(1S,2S)−1−(ホルミルアミノ)
−2−ヒドロキシプロピル基、(R)−1−(ホルミル
アミノ)−2−メチルプロピル基、1−(ホルミルアミ
ノ)−1−メチルプロピル基、(N−ホルミル−N−メ
チルアミノ)メチル基、ウレイドメチル基、アミノメチ
ル基、2−ヒドロキシエチル基、ホルミル基、ジメトキ
シメチル基、カルバモイルメチル基、2−(カルバモイ
ルオキシ)エチル基、メチルチオ基、メトキシメチル
基、アセトキシメチル基、メルカプトメチル基、(N−
メチルウレイド)メチル基、(アセチルアミノ)メチル
基、(トリフルオロアセチルアミノ)メチル基、シアノ
基、カルボキシル基、エトキシカルボニル基、アミノス
ルホニルアミノメチル基、および[N−(アリロキシカ
ルボニル)アミノスルホニルアミノ]メチル基から選択
される基である化合物が、挙げられる。これらの化合物
のより好ましいものとしては、さらにR1、R2、および
4が水素原子である化合物が挙げられる。
【0014】さらに別の好ましい化合物としては、R1
およびR4が水素原子であり、R2がメチル基であり、R
3が(ホルミルアミノ)メチル基である化合物が挙げら
れる。
【0015】またさらに別の好ましい化合物としては、
1が水素原子であり、R2がカルバモイル基であり、R
3が(ホルミルアミノ)メチル基であり、かつR4が水素
原子である化合物が挙げられる。
【0016】また、別の好ましい化合物としては、R2
とR3が一緒になって、1−オキソ−2−アザプロパノ
基を表す化合物が挙げられる。より好ましくは、さらに
1,R4が水素原子である化合物である。
【0017】またさらに別の好ましい化合物群として
は、R4がヒドロキシメチル基である化合物が挙げられ
る。より好ましくは、さらにR1、R2、およびR3が水
素原子である化合物が挙げられる。
【0018】さらにまた別の好ましい化合物群として
は、R1がカルバモイル基である化合物が挙げられる。
より好ましくは、さらにR2がメチル基であり、R3、お
よびR 4が水素原子である化合物が挙げられる。
【0019】また、別の好ましい化合物群としては、R
1が(ホルミルアミノ)メチル基である化合物が挙げら
れる。より好ましくは、さらにR2がメチル基であり、
3、およびR4が水素原子である化合物が挙げられる。
【0020】また、別の好ましい化合物群としては、R
1がアミノスルホニルアミノメチル基である化合物が挙
げられる。より好ましくは、さらにR2がメチル基であ
り、R3、およびR4が水素原子である化合物が挙げられ
る。
【0021】本発明の一般式(I)の化合物は、塩基性
の物質であり、その酸塩とすることができる。そのよう
な塩として、好適には、フッ化水素酸、塩酸、臭化水素
酸、ヨウ化水素酸等のハロゲン化水素酸塩、硫酸塩、硝
酸塩、リン酸塩、過塩素酸塩、炭酸塩等の無機酸塩、酢
酸塩、トリクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、ヒドロ
キシ酢酸塩、乳酸塩、くえん酸塩、酒石酸塩、しゅう酸
塩、安息香酸塩、マンデル酸塩、酪酸塩、マレイン酸
塩、プロピオン酸塩、ぎ酸塩、リンゴ酸塩等のカルボン
酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等の酸性アミ
ノ酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸
塩等のスルホン酸塩、アスコルビン酸塩等の有機酸塩等
が挙げられる。
【0022】化合物の製造 本発明による一般式(I)の化合物は好ましくは下記の
スキームに従って製造することができる。
【0023】
【化4】
【0024】上記の反応式中で示した化合物(1)にお
けるR1、 R2、R3、およびR4は一般式(I)の本発
明化合物について前記したものと同じ意味を表し、脱水
剤とは、一般に有機合成反応における脱水反応、脱水縮
合反応に用いられる反応剤であり、R1、R2、R3、お
よびR4の化学的性質に応じて、オキシ塩化リン、オキ
シ臭化リン等のオキシハロゲン化リン、五塩化リン、三
塩化リン、五臭化リン等のリンハロゲン化物、五酸化リ
ン、ポリリン酸、リン酸、硫酸、発煙硫酸、塩化チオニ
ル、臭化チオニル、塩化スルフリル、塩化メタンスルホ
ニル等の塩化アルキルスルホニル、塩化p−トルエンス
ルホニル等の塩化アリールスルホニル、無水トリフルオ
ロ酢酸等の酸無水物、トリフルオロメタンスルホン酸、
無水トリフルオロメタンスルホン酸、塩化アルミニウ
ム、臭化アルミニウム、塩化亜鉛、三塩化硼素、三フッ
化硼素等のルイス酸、酸化カルシウム等の金属酸化物、
アルミナ、シリカゲル、およびモレキュラーシーブ等の
中から選択できるが、好ましくはオキシ塩化リン、オキ
シ臭化リン等のオキシハロゲン化リンであり、さらに好
ましくはオキシ塩化リンである。
【0025】スキーム中の反応は、式(1)の化合物に
対して、上記の脱水剤を、触媒量、または等量、あるい
は過剰量用い、場合により、無溶媒または適当な溶媒
(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロルメ
タン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等)中で、−20〜200℃の温度で10分〜48時間
反応させることによって終了させることができる。反応
は、都合により、生ずる水を留去しながら行ってもよ
く、また酸補足剤(例えば、炭酸カリウム、炭酸水素ナ
トリウム、トリエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチ
ジン、ジイソプロピルエチルアミン、DBU、DBN、
N,N−ジメチルアニリン等)存在下行ってもよい。反
応終了後、反応液を通常の後処理にかけ、得られた本発
明の一般式(I)で示される化合物は、必要があればシ
リカゲル、ダイヤイオンHP20、またはセファデック
スLH20などのカラムクロマトグラフィー、または結
晶化等で精製する。
【0026】また本発明による一般式(I)の化合物の
うち、R3がアルキルチオ基の化合物は、下記のスキー
ムに従っても製造することができる。
【0027】
【化5】 上記の反応式中で示した化合物(2)におけるR1
2、およびR4は一般式(I)の本発明化合物について
前記したものと同じ意味を表し、CSCl2はチオホス
ゲンであり、RはC1-4アルキル基を表し、Xは脱離基
(例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ジフェニル
ホスホリルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基、p−
トルエンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスル
ホニル基等)を表す。
【0028】スキーム中の式(2)の化合物とチオホス
ゲンとの反応は、式(2)の化合物に対し等量または過
剰量のチオホスゲンとを、適当な溶媒(例えばトルエ
ン、キシレン、ジクロルメタン、クロロホルム、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリル、N,N−
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、酢酸エ
チル、エタノール、メタノール等)中で、−80〜80
℃の温度で10分〜48時間反応させることによって終
了させることができる。反応は、酸補足剤(例えば、水
素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸水素ナトリウム、トリエチルアミン、ピリジン、2,
6−ルチジン、ジイソプロピルエチルアミン、DBU、
DBN、N,N−ジメチルアニリン等)存在下行っても
よい。本スキームの反応は、式(2)の化合物とチオホ
スゲンの反応に引き続き、この反応混合物に、RXを式
(2)の化合物に対し等量または過剰量反応させ完結さ
せる。この第二の工程は−80〜30℃の温度で10分
〜48時間反応させることによって終了させることがで
きる。反応終了後、反応液を通常の後処理にかけ、得ら
れた本発明の一般式(I)で示される化合物は、必要が
あればシリカゲル、ダイヤイオンHP20、またはセフ
ァデックスLH20などのカラムクロマトグラフィー、
または結晶化等で精製する。
【0029】さらに本発明による一般式(I)の化合物
は、上述のスキームの方法により合成された他の一般式
(I)の化合物より、その置換基(R1〜R4)を、有機
合成において一般的に行われる化学変換の手法を用い変
換する事によっても合成することができる。ここで用い
る事ができる、ここで有機合成において一般的に行われ
る化学変換の手法とは、すべての有機合成反応を含み、
好ましくは、イミダゾチアゾール環には作用しないすべ
ての有機合成反応である。そのような化学変換の手法の
例としては、エステルの加水分解によりカルボン酸もし
くはアルコールを得る反応、エステルにアンモニアを作
用させ酸アミドを得る反応、エステルに第一もしくは第
二アミンを作用させN−置換酸アミドを得る反応、エス
テルに還元剤(例えば水素化アルミニウムリチウム、水
素化硼素ナトリウム、ジイソブチルアルミニウム等)を
作用させ、一級アルコールまたはアルデヒドを得る反
応、アルコールの酸化反応によりアルデヒド、ケトンも
しくはカルボン酸を得る反応(ジョーンズ酸化、コリン
ズ酸化、その他の金属酸化物を用いる酸化反応、DMS
O酸化、酸素酸化、過酸化物による酸化反応等)、アル
デヒドのアセタール化反応、アルデヒドにヒドロキシル
アミンを作用させアルドキシムを得る反応、、エステル
に第一もしくは第二アミンを作用させN−置換酸アミド
を得る反応、エステルもしくはアルデヒドに還元剤(例
えば水素化アルミニウムリチウム、水素化硼素ナトリウ
ム、ジイソブチルアルミニウム等)を作用させ、一級ア
ルコールを得る反応、アルデヒドにアンモニアまたは第
一もしくは第二アミン存在下、還元剤(例えば水素化ア
ルミニウムリチウム、水素化硼素ナトリウム、ジイソブ
チルアルミニウム等)を作用させ対応するアミンを得る
反応、酸アミドに脱水剤(例えばオキシ塩化リン等)を
作用させニトリルを得る反応、触媒による水素添加反
応、触媒による脱水素反応、触媒による加水素分解反
応、アルコールよりアミンに変換する反応(例えばガブ
リエル合成、光延反応等)、アルコールにハロゲン化剤
(例えばDAST試薬等)を作用させハライドを得る反
応、アルコールにアシル化剤(酸ハライド、酸無水物
等)を作用させエステルを得る反応、アルコールの水酸
基をカルバモイルオキシ基に変換する反応、アミノ基に
アシル化剤(酸ハライド、酸無水物等)を作用させアミ
ドを得る反応、アミノ基をウレイド基に変換する反応、
アミノ基をアミノスルホニルアミノ基に変換する反応、
水酸基をアミノスルホニルアミノ基に変換する反応(光
延反応等)、アルデヒドとグリニヤール試薬との反応に
より2級アルコールを得る反応、カルボン酸誘導体のク
ルチュウス転移反応(アミノ基生成)、カルボン酸誘導
体のクライゼン縮合反応、カルボン酸誘導体のダルツェ
ン反応、アルデヒドにエノール活性体等を作用させるア
ルドール反応、アルデヒドへのリホルマツスキー反応、
マイケル付加反応、アルデヒドにホスホラン等を作用さ
せオレフィンを得るウィテッヒ反応、水酸基をメルカプ
ト基に変換する反応(チオアセテートを経る反応な
ど)、およびアミノ基にハロゲン化スルホニル等を作用
させスルホンアミドを得る反応等が挙げられる。これら
の化学変換反応においても、反応終了後、反応液を通常
の後処理にかけ、得られた本発明の一般式(I)で示さ
れる化合物は、必要があればシリカゲル、ダイヤイオン
HP20、またはセファデックスLH20などのカラム
クロマトグラフィー、または結晶化等で精製する。
【0030】
【発明の効果】本発明による化合物は、新規セフェム化
合物の合成原料物質となる。その新規セフェム化合物
は、グラム陽性菌、及びグラム陰性菌に対して幅広く強
い抗菌活性を有し、特に種々のβ−ラクタマーゼ産生
菌、さらにはメチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)等
に対しても有効な抗菌力を有している。また、その毒性
は低く、吸収性も高い。従って、本発明による化合物
は、ヒトを含む動物の各種病原性細菌に起因する感染症
の治療にきわめて有効に用いることができる、新規セフ
ェム化合物の原料化合物となる。さらに多くのそのほか
の医薬品や、化学製品の原料としても重要な化合物であ
る。
【0031】本発明による化合物から、好ましくは下記
のスキームに従い、新規セフェム化合物を製造すること
ができる。
【0032】
【化6】
【0033】上記の反応式中で示した化合物(I)、
(4)、および(5)におけるR1、R2、 R3、およ
びR4は一般式(I)の本発明化合物について前記した
ものと同じ意味である。化合物(3)、(4)および
(5)においてnは0または1を表し、Xは、Nまたは
CHを表す。出発物質の一方である化合物(3)のR5
は水素原子またはトリチル基、クロロアセチル基、ホル
ミル基などのアミノ保護基を表わし、R7は水素原子ま
たはジフェニルメチル基、ベンジル基、p−メトキシベ
ンジル基、p−ニトロベンジル基、tert−ブチル
基、アリル基、2,2,2−トリクロロエチル基などの
カルボキシル保護基であるエステル形成基を表わす。R
6は、目的化合物(5)のR8と同じ置換基であるか、R
8にカルボキシル基がある場合はそのカルボキシル基は
ジフェニルメチル基、ベンジル基、p−メトキシベンジ
ル基、p−ニトロベンジル基、tert−ブチル基、ア
リル基、2,2,2−トリクロロエチル基などのカルボ
キシル保護基でエステルを形成していてもよく、あるい
はトリチル基などのオキシム基の保護基を表わす。Wは
ハロゲン原子(すなわち塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子)、ジフェニルホスホリルオキシ基、メタンスルホニ
ルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、トリフ
ルオロメタンスルホニルオキシ基、アセトキシ基などの
脱離基を示す。目的化合物(5)におけるR8は水素原
子;ハロゲン原子(すなわち、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子)、水酸基、カルボキシル基、炭
素数1ー4の低級アルコキシカルボニル基、カルバモイ
ル基、炭素数1ー4のN−低級アルキルカルバモイル
基、シアノ基、アミノ基又は、炭素数1ー4の低級アル
キルアミノ基で置換されてもよい炭素数1ー4の直鎖又
は分岐の低級アルキル基;アルケニル基;アルキニル基
もしくはシクロアルキル基を示す。
【0034】スキーム中の式(I)の化合物と式(3)
の化合物の反応は、式(3)の化合物に対して等量また
は過剰量の式(I)の化合物とを、適当な溶媒(例えば
アセトン、エチルメチルケトン、酢酸エチル、クロロホ
ルム、ジクロルメタン、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、
ヘキサメチルリン酸トリアミド、トルエン、メタノー
ル、エタノール等)中で、−20〜50℃の温度で、2
0分〜72時間反応させることによって終了させること
ができる。反応終了後、反応液を通常の後処理にかけ、
得られた式(4)の化合物は、必要があればシリカゲ
ル、ダイヤイオンHP20、またはセファデックスLH
20などのカラムクロマトグラフィー、または結晶化等
で精製する。ここで、R5とR7がともに水素原子であ
り、R6がR8と同一の場合は、次の脱保護の工程を経る
ことなく目的の(5)で示される化合物を得ることがで
きる。
【0035】一方、R5、R6、およびR7を脱保護して
目的化合物(5)が得られる場合は、用いた保護基、R
5、R6、R7を除去する通常の方法に従って行なえば適
当な順序でよい。酸性条件で基R5、R6、R7が脱保護
できる場合はトリフルオロ酢酸、ギ酸、塩酸などで化合
物(4)を処理すればよい。還元条件で基R5、R6、R
7のいずれかまたは全部が除去される場合は、各種の触
媒による接触還元あるいは亜鉛などの金属還元剤で化合
物(4)を処理すればよい。また、R5がクロロアセチ
ル基である場合は、化合物(4)を各種のチオアミドと
反応させることで除去できる。
【0036】このようにして得られた目的化合物(5)
はそれの含水溶液からpHを調節することで結晶化・沈
澱化させることができる。また必要があれば、化合物
(5)は非イオン性のマクロポーラスレジンを用いるク
ロマトグラフィーやセファデックスなどを用いるゲル濾
過などで精製して単離してもよい。前記(3)の化合物
は公知の方法またはそれに準じた方法で合成することが
でき、具体的には、文献S.Torii,H.Hata
naka,N.Saitoh,M.Sasaoka,a
nd J.Nakai,Tetrahedron Le
tt.,23;2187−2188,1982の記載に
準じて合成できる。
【0037】試験例 本例では、本発明の一般式(I)の化合物を原料化合物
として合成した新規セフェム化合物(合成例参照)の代
表例の抗菌活性を常法の倍数希釈法で測定された各種の
細菌に対する最小発育阻止濃度を示すことにより例証す
る。この際の測定は、感性ディスク用培地N(日水製薬
社製)に供試菌を106CFU/mlで接種し、35℃
で18〜20時間培養後に評価して行われた。試験化合
物およびセフタジダイム(CAZ)、セフピロム(CP
R)の最小発育阻止濃度(μg/ml)の測定値を表1
および表2に示す。
【0038】 表1 最小発育阻止濃度(μg/ml) 試験菌株 合成例2合成例3合成例4合成例5CAZ S. aureus 209P JC-1 6.25 0.39 0.78 0.78 6.25 S. aureus 133* 100 12.5 12.5 6.25 100 S. aureus 126* >100 25 25 12.5 >100 S. epidermidis ATCC14990 6.25 0.39 0.78 0.78 6.25 E. coli NIHJ JC-2 0.05 0.05 ≦0.025 ≦0.025 0.39 K. pneumoniae PCI602 ≦0.025 0.05 ≦0.025 0.05 0.10 P. vulgaris GN76 ≦0.025 0.39 0.20 0.39 0.05 M. morganii 1510/S-1 ≦0.025 0.10 0.05 0.05 0.20 C. freundii GN346/16 0.39 0.10 0.10 0.10 0.39 E. cloacae G-0008 0.05 0.05 0.05 0.05 0.20 S. marcescens No.1 ≦0.025 0.05 0.05 0.05 0.05 P. aeruginosa GN10362 0.78 1.56 1.56 3.13 1.56 P. aeruginosa E-2 0.78 3.13 1.56 3.13 1.56 *メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
【0039】 表2 最小発育阻止濃度(μg/ml) 試験菌株 合成例6合成例10合成例7合成例9CPR S. aureus 209P JC-1 0.39 0.39 0.78 0.39 0.20 S. aureus 133* 6.25 6.25 6.25 3.13 6.25 S. aureus 126* 12.5 12.5 6.25 3.13 50 S. epidermidis ATCC14990 0.39 0.39 0.78 0.20 0.39 E. coli NIHJ JC-2 ≦0.025 ≦0.025 0.05 0.78 0.05 K. pneumoniae PCI602 ≦0.025 ≦0.025 0.05 0.78 0.05 P. vulgaris GN76 0.20 0.20 0.39 3.13 0.20 M. morganii 1510/S-1 ≦0.025 ≦0.025 ≦0.025 0.39 ≦0.025 C. freundii GN346/16 0.10 0.10 0.05 0.78 0.05 E. cloacae G-0008 ≦0.025 ≦0.025 0.05 0.78 0.05 S. marcescens No.1 ≦0.025 ≦0.025 0.10 1.56 ≦0.025 P. aeruginosa GN10362 0.78 0.78 1.56 3.13 3.13 P. aeruginosa E-2 0.78 0.78 1.56 3.13 3.13 *メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
【0040】以上の様に本発明の一般式(I)の化合物
を原料化合物として合成した新規セフェム化合物は強い
抗菌力を有するので、各種病原性細菌に起因する感染症
の治療剤として非常に有用である。
【0041】
【実施例】以下、本発明を実施例及び合成例により説明
する。
【0042】実施例1 イミダゾ[5,1−b]チアゾール 2−(ホルミルアミノ)メチルチアゾール(R.G.J
ones, E.C.Kornfeld, and
K.C. McLaughlin, J.Am.Che
m.Soc.,Vol.72,1950年,4525〜
4529ページ記載と同様にして合成した2−アミノメ
チルチアゾールを、常法によりN−ホルミル化して得ら
れる。)0.930g(6.54mmol)を塩化メチ
レン20mlに溶かし、−20℃にてオキシ塩化リン
1.2ml(13mmol)を滴下する。室温まで昇温
させ30分間撹拌後、減圧下濃縮乾固する。オキシ塩化
リン12mlを加え100℃で30分間撹拌する。室温
まで冷却後、減圧下濃縮乾固する。氷約20gを加え、
氷冷下2N水酸化ナトリウム水溶液でpHを10.5に
調整後、塩化メチレン50ml×3回で抽出する。有機
層を炭酸カリウムで乾燥後濃縮し、シリカゲルフラッシ
ュカラムクロマトグラフィーで精製する(酢酸エチル〜
酢酸エチル:メタノール=20:1で溶出)。イミダゾ
[5,1−b]チアゾール0.488g(60%)が淡
黄色結晶として得られる。
【0043】NMR(CDCl3)δ:6.83(1
H,d,J=4.4Hz),7.10(1H,s),
7.41(1H,d,J=4.4Hz),8.01(1
H,s)MS(EI,CHCl3,100℃):124
(M+
【0044】実施例2 5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 2−(アセチルアミノ)メチルチアゾール1.56g
(10.0mmol)より実施例1と同様にして表題の
化合物1.272g(92%)が淡黄色結晶として得ら
れる。
【0045】NMR(CDCl3)δ:2.57(3
H,s),6.77(1H,d,J=4.2Hz),
6.94(1H,s),7.20(1H,d,J=4.
2Hz)MS(EI,CHCl3,100℃):138
(M+
【0046】実施例3 3−エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 2−(ホルミルアミノ)メチル−4−エチルチアゾール
より実施例1と同様にして表題の化合物(90%)が淡
黄色結晶として得られる。
【0047】NMR(CDCl3)δ:1.39(3
H,t,J=7.5Hz),2.76(2H,qd,J
=7.5,1.4Hz),6.40(1H,d,J=
1.4Hz),7.09(1H,s),7.91(1
H,s)MS(EI,CHCl3,100℃):152
(M+
【0048】実施例4 2,3−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 2−(ホルミルアミノ)メチル−4,5−ジメチルチア
ゾール0.930gより実施例1と同様にして表題の化
合物0.637g(77%)が淡黄色結晶として得られ
る。
【0049】NMR(CDCl3)δ:2.28(1
H,s),2.31(3H,s),7.03(1H,
s),7.79(1H,s) MS(EI,CHCl3,100℃):152(M+
【0050】実施例5 2,3−プロパノイミダゾ[5,1−b]チアゾール 2−(ホルミルアミノ)メチル−4,5−プロパノチア
ゾール0.530gより実施例1と同様にして表題の化
合物0.285g(60%)が淡黄色結晶として得られ
る。
【0051】NMR(CDCl3)δ:2.54〜2.
67(2H,m),2.80〜2.90(4H,m),
.06(1H,s),7.81(1H,s)
【0052】実施例6 2−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 2−(ホルミルアミノ)メチル−5−メチルチアゾール
0.152gより実施例1と同様にして表題の化合物
0.094g(70%)が淡黄色結晶として得られる。
【0053】NMR(CDCl3)δ:2.35(3
H,s),7.00(1H,s),7.13(1H,
s),7.87(1H,s)
【0054】実施例7 7−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー ル 2−(1−ホルミルアミノエチル)チアゾールより実施
例1と同様にして表題の化合物が淡黄色結晶として得ら
れる。
【0055】NMR(CDCl3)δ:2.35(3
H,s),6.76(1H,d,J=4.2Hz),
7.32(1H,d,J=4.2Hz),7.90(1
H,s)
【0056】実施例8 イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−カルボン酸エ
チル 2−アミノメチルチアゾール3.43g(30mmo
l)とトリエチルアミン3.34g(33mmol)の
ジクロルメタン60ml溶液に、氷冷下塩化シュウ酸エ
チル4.512gのジクロルメタン10ml溶液を滴下
する。30分間撹拌後、水20mlを加え10分間撹拌
する。有機層を分離し、水層はジクロルメタン(30m
l、5回)で抽出する。有機層を合せ、少量の飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液で洗浄後無水硫酸ナトリウムで乾
燥する。減圧下濃縮乾固し、2−(エトキザリルアミ
ノ)メチルチアゾールの固体を得る。これに氷冷下オキ
シ塩化リン50mlを加え、12時間加熱還流する。室
温まで冷却後、減圧下濃縮乾固する。残渣に水50ml
ジクロルメタン50mlを加え溶かし、氷冷下炭酸カリ
ウム50gを少量ずつ加える。10分間撹拌後、不溶物
を濾去し、有機層を分離する。水層はジクロルメタン
(30ml,2回)で抽出し、有機層に合せ無水炭酸カ
リウムで乾燥する。シリカゲルフラッシュカラムクロマ
トグラフィーで精製する(酢酸エチルで溶出)。表題の
化合物4.68g(80%)が淡黄色結晶として得られ
る。
【0057】NMR(CDCl3)δ:1.46(3
H,t,J=7.1Hz),4.47(2H,q,J=
7.1Hz),7.08(1H,d,J=4.2H
z),7.31(1H,s),8.28(1H,d,J
=4.2Hz) MS(EI,CHCl3,100℃):196(M+
【0058】実施例9 5−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−カルボン酸エ
チル(実施例8参照)0.929gのメタノール20m
l溶液に、水素化ホウ素ナトリウム0.897gを加え
室温で終夜撹拌する。反応液に氷冷下濃塩酸2mlを滴
下し、10分間撹拌後減圧下濃縮乾固する。これをメタ
ノール50mlに溶かし、再度濃縮乾固する。残渣に氷
冷下炭酸カリウム水溶液(50重量%)30mlとジク
ロルメタン30mlを加え、10分間撹拌後不溶物を濾
去する。有機層を分離し、水層はジクロルメタン(30
ml、2回)で抽出し有機層に合せる。無水炭酸カリウ
ムで乾燥し、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラ
フィーで精製する(酢酸エチル、酢酸エチル:メタノー
ル=20:1で溶出)。表題の化合物0.628g(8
6%)が淡黄色結晶として得られる。
【0059】NMR(CDCl3)δ:1.7−2.1
(1H,br),4.85(2H,s),6.83(1
H,d,J=4.2Hz),6.91(1H,s),
7.56(1H,d,J=4.2Hz) MS(EI,CHCl3,100℃):154(M+
【0060】実施例10 イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−カルボン酸エ
チル a)(tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセトチ
オアミド メタノール230mlに氷冷下撹拌しながら、アンモニ
アガス25gと硫化水素ガス50gを順次溶解させる。
これに(tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセト
ニトリル71.45gを加え、室温で終夜撹拌する。反
応液を氷冷し、水500mlをゆっくり加え、さらに氷
冷下2時間撹拌する。生じた結晶を濾取し、冷水300
mlで洗浄後減圧乾燥する。(tert−ブトキシカル
ボニルアミノ)アセトチオアミド65.88gが無色結
晶として得られる。
【0061】NMR(CDCl3)δ:1.46(9
H,s),4.16(2H,d,J=6.2Hz),
5.2−5.3(1H,br),7.4−7.7(1
H,br),7.7−8.0(1H,br)
【0062】b)2−(tert−ブトキシカルボニル
アミノ)メチルチアゾール−4−カルボン酸エチル (tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセトチオア
ミド10gのエタノール150ml溶液にブロモピルビ
ン酸エチル7.3mlと炭酸カルシウム2.7gを加
え、室温で6時間撹拌する。反応液を濾過し、濾液を減
圧下濃縮乾固する。残渣をクロロホルムに溶かし、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液及び少量の水で洗浄後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下濃縮後、イソプロ
ピルエーテルを加え結晶化し、濾取、減圧下乾燥すると
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチルチ
アゾール−4−カルボン酸エチル11.2g(74%)
が得られる。
【0063】NMR(CDCl3)δ:1.44,(3
H,t,J=7Hz),1.47(9H,s),4.5
7(2H,q,J=7Hz),4.60(2H,s),
7.12(1H,s)
【0064】C)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−
3−カルボン酸エチル 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチルチ
アゾール−4−カルボン酸エチル1.50gにトリフル
オロ酢酸5mlを加え、室温下30分間撹拌する。反応
液を減圧下濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加
えpHを約8とする。ジクロルメタン30mlを加え、
激しく撹拌しながら、ギ酸1mlと無水酢酸1mlをあ
らかじめ混合し50℃で30分間反応させた混合物を加
え、さらに1時間撹拌する。有機層を分離し、水層から
さらにジクロルメタン(2回)で抽出し有機層に合せ、
無水硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下濃縮乾固し、
未精製の2−(ホルミルアミノ)メチルチアゾール−4
−カルボン酸エチル1.15gを得る。これをジクロル
メタン30mlに溶解し、−20℃でオキシ塩化リン
1.2mlを加え、室温で30分間撹拌する。反応液を
減圧下濃縮後、オキシ塩化リン12mlを加え100℃
で30分間撹拌する。反応液を室温まで冷却後、減圧下
濃縮乾固する。残渣を水30mlに溶かしジクロルメタ
ン20mlで洗浄する。これに炭酸水素ナトリウムを加
えpHを約8とし、ジクロルメタン(30ml、2回)
で抽出する。有機層を合せ無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下濃縮乾固する。表題のイミダゾ[5,1−
b]チアゾール−3−カルボン酸エチル0.885g
(85%)が淡褐色結晶として得られる。
【0065】NMR(CDCl3),q,J=7H
z),7.17(1H,s),7.77(1H,s),
8.57(1H,s)
【0066】実施例11 イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−カルボキシア
ミド イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−カルボン酸エ
チル(実施例10参照)1.25gをアンモニアで飽和
させたメタノール溶液30mlに溶かし、16時間撹拌
する。反応液を減圧下濃縮後、水50mlを加える。生
じた沈殿を濾取し、減圧下乾燥する。表題の化合物1.
00gが得られる。
【0067】NMR(DMSO−d6)δ:7.12
(1H,s),7.72(1H,br),8.09(1
H,s),8.20(1H,br),8.54(1H,
br)
【0068】実施例12 イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル酢酸メチ
2−(メチルマロニルアミノ)メチルチアゾールより実
施例1と同様にして(2N水酸化ナトリウムのかわりに
無水炭酸カリウムを用い、pHは8.0とする。)表題
の化合物が淡褐色結晶として得られる。収率63%。
【0069】NMR(CDCl3)δ:3.72(3
H,s),4.00(2H,s),6.82(1H,
d,J=4.2Hz),7.02(1H,s),7.3
9(1H,d,J=4.2Hz) MS(EI,CHCl3,100℃):196(M+
【0070】実施例13 イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イルアセトア
ミド イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル酢酸エチ
ル(実施例12参照)より実施例10と同様にして表題
の化合物が得られる。収率85%。
【0071】NMR(DMSO−d6)δ:3.78
(2H,s),6.93(1H,s),7.07(1
H,br),7.17(1H,d,J=3.6Hz),
7.62(1H,br),7.78(1H,d,J=
3.6Hz) MS(EI,CHCl3,100℃):181(M+
【0072】実施例14 5−(アミノメチル)イミダゾ[5,1−b]チアゾー
a)5−(フタルイミド)メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール 5−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
ル(実施例8参照)0.548g(3.55mmo
l)、フタルイミド1.045g(7.10mmol)
とトリフェニルホスフィン1.86g(7.10mmo
l)の無水テトラヒドロフラン30ml溶液に、室温で
ジエチルアゾジカルボキシレート1.237g(7.1
0mmol)の無水テトラヒドロフラン5ml溶液を滴
下後、室温で1時間撹拌する。反応液を減圧下濃縮し、
残渣に酢酸エチル20mlとヘキサン10mlを加え結
晶化させる。結晶を濾取して、少量の酢酸エチルとヘキ
サンの2:1混合液で洗浄後減圧乾燥する。5−(フタ
ルイミド)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
0.725g(72%)が無色結晶として得られる。
【0073】NMR(CDCl3)δ:5.14(2
H,s),6.64(1H,d,J=4.3Hz),
7.04(1H,s),7.7−7.4(2H,m),
7.83(1H,d,J=4.3Hz),7.85−
7.9(2H,m)
【0074】b)5−アミノメチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール メタノール20mlに、5−(フタルイミド)メチルイ
ミダゾ[5,1−b]チアゾール0.483gと無水ヒ
ドラジン0.072gを加え1時間加熱還流する。反応
液を氷冷し、生じた結晶を濾去し、少量の冷メタノール
で洗浄する。濾液を減圧下濃縮し、5−アミノメチルイ
ミダゾ[5,1−b]チアゾール0.356gを得る。
【0075】NMR(CDCl3)δ:1.76(2
H,br).4.15(2H,s),6.80(1H,
d,J=4.2Hz),6.98(1H,s),7.5
5(1H,d,J=4.3Hz)
【0076】実施例15 5−(ホルミルアミノ)メチルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール 実施例14で得られる5−アミノメチルイミダゾ[5,
1−b]チアゾール0.354gにジクロルメタン20
mlを加え、撹拌しながらギ酸1mlと無水酢酸0.8
mlをあらかじめ混合し50℃で10分間反応させた混
合物を加え、さらに1時間撹拌する。反応液に水10m
lとジクロルメタン30mlを加え、氷冷下無水炭酸カ
リウム10gを加えよく撹拌する。不溶物を濾去後、有
機層を分離し、水層よりジクロルメタン(30ml、2
回)でさらに抽出し有機層に合せ無水炭酸カリウムで乾
燥する。減圧下濃縮しシリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィーで精製する(酢酸エチル、酢酸エチル:
メタノール=20:1で溶出)。表題の化合物0.30
4gが淡黄色結晶として得られる。
【0077】NMR(CDCl3)δ:4.75(2
H,d,J=6.5Hz),6.82(1H,d,J=
4.3Hz),6.75−6.85(1H,br),
6.96(2H,s),7.69(1H,d,J=4.
3Hz),8.27(1H,s)
【0078】実施例16 5−(トリフルオロアセチルアミノ)メチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール a)2−[(N−tert−ブトキシカルボニルグリシ
ル)アミノ]メチルチアゾール N−tert−ブトキシカルボニルグリシン3.854
gと1−ヒドロキシベンゾトリアゾール2.97gに塩
化メチレン60mlを加え、氷冷下撹拌しながらジシク
ロヘキシルカルボジイミド4.54gを加える。氷冷
下、2時間撹拌後2−アミノメチルチアゾール2.28
gを加え、さらに16時間撹拌する。生じた結晶を濾去
し、濾液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後無水
硫酸マグネシウムで乾燥する。塩化メチレンを減圧下濃
縮後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー
で精製する。(酢酸エチルで溶出)2−[(N−ter
t−ブトキシカルボニルグリシル)アミノ]メチルチア
ゾール5.29g(97%)が得られる。
【0079】NMR(CDCl3)δ:1.44(9
H,s),3.87(2H,d,J=5.8Hz),
4.79(2H,d,J=5.8Hz),5.1−5.
3(1H,br),7.0−7.15(1H,br),
7.30(1H,d,J=3.3Hz),7.71(1
H,d,J=3.3Hz)
【0080】b)2−[(N−トリフルオロアセチルグ
リシル)アミノ]メチルチアゾール 2−[(N−tert−ブトキシカルボニルグリシル)
アミノ]メチルチアゾール2.05gにトリフルオロ酢
酸10mlを加え室温で30分間撹拌する。反応液を減
圧下濃縮し、残渣にトリフルオロ酢酸エチル10.74
gとトリエチルアミン3.83gを加え室温で30分間
撹拌する。減圧下濃縮後、シリカゲルフラッシュカラム
クロマトグラフィーで精製する。(酢酸エチル、次いで
酢酸エチル:メタノール=20:1で溶出)2−[(N
−トリフルオロアセチルグリシル)アミノ]メチルチア
ゾール1.98g(98%)が無色結晶として得られ
る。
【0081】NMR(CDCl3)δ:4.10(2
H,d,J=4.7Hz),4.82(2H,J=5.
6Hz),6.75−6.85(1H,br),7.3
4(1H,d,J=3.3Hz)7.25−7.4(1
H,br),7.73(1H,d,J=3.3Hz)
【0082】c)5−(トリフルオロアセチルアミノ)
メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 2−[(N−トリフルオロアセチルグリシル)アミノ]
メチルチアゾール1.98gにオキシ塩化リン20ml
を加え100℃で4.5時間加熱撹拌する。反応液を室
温まで冷却後、減圧下濃縮乾固する。残渣を塩化メチレ
ン30mlに溶かし氷冷下、水50mlをくわえる。氷
冷にて炭酸カリウムを少しずつ加えpH8とし、さらに
1時間撹拌する。生じた結晶を濾取し、冷水と少量の冷
塩化メチレンで洗浄後減圧下、乾燥する。5−(トリフ
ルオロアセチルアミノ)メチルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール1.12g(60%)が淡黄色結晶として得
られる。
【0083】NMR(CDCl3)δ:4.77(0.
8H,d,J=2.9Hz),4.78(1.2H,
d,J=3.2Hz),6.88(1H,d,J=4.
2Hz),7.00(1H,s),7.76(0.4
H,d,J=4.2Hz),7.77(0.6H,d,
J=4.2Hz)
【0084】実施例17 5−[(S)−1−(ホルミルアミノ)エチル]イミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール a)2−[(N−tert−ブトキシカルボニル−L−
アラニル)アミノ]メチルチアゾール N−tert−ブトキシカルボニル−L−アラニン0.
946g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール0.74
3g、ジシクロヘキシルカルボジイミド1.135g及
び2−アミノメチルチアゾール0.628gより、実施
例16a)と同様にして表題の化合物1.427g(1
00%)を得る。
【0085】NMR(CDCl3)δ:1.40(3
H,d,J=7.1Hz),1.43(9H,s),
4.15−4.3(1H,m),4.77(1H,d
d,J=5.8Hz,J=12.2Hz),4.78
(1H,dd,J=5.8Hz,J=12.2Hz),
4.9−5.1(1H,br),7.0−7.2(1
H,br),7.28(1H,d,J=3.3Hz),
7.70(1H,d,J=3.3Hz)
【0086】b)2−[(N−トリフルオロアセチル−
L−アラニル)アミノ]メチルチアゾール 2−[(N−tert−ブトキシカルボニル−L−アラ
ニル)アミノ]メチルチアゾール1.427gを実施例
16b)と同様に処理し、表題の化合物1.368g
(97%)を得る。
【0087】NMR(CDCl3)δ:1.51(3
H,d,J=7.0Hz),4.56(1H,quin
tet,J=7.0Hz),4.78(1H,dd,J
=5.5Hz,J=16.0Hz),4.79(1H,
dd,J=5.5Hz,J=16.0Hz),6.9−
7.1(1H,br),7.33(1H,d,J=3.
3Hz),7.25−7.45(1H,br),7.7
3(1H,d,J=3.3Hz)
【0088】c)5−[(S)−1−(トリフルオロア
セチルアミノ)エチル]イミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール 2−[(N−トリフルオロアセチル−L−アラニル)ア
ミノ]メチルチアゾール1.360gを実施例16c)
と同様に処理し、表題の化合物1.108g(87%)
を得る。
【0089】NMR(CDCl3)δ:1.63(0.
3H,d,J=7.1Hz),1.74(2.7H,
d,J=7.1Hz),5.43−5.75(1H,
m),6.87(1H,d,J=4.2Hz),6.9
9(0.9H,s),7.02(0.1H,s),7.
51(0.9H,d,J=4.2Hz),7.4−7.
6(1H,br),7.65(0.1H,d,J=4.
2Hz)
【0090】d)5−[(S)−1−(ホルミルアミ
ノ)エチル]イミダゾ[5,1−b]チアゾール 5−[(S)−1−(トリフルオロアセチルアミノ)エ
チル]イミダゾ[5,1−b]チアゾール1.108g
のメタノール20ml溶液に、炭酸カリウム2.70g
の水溶液20mlを加えアルゴン雰囲気下室温で14時
間撹拌する。反応液に塩化メチレン50mlを加え、氷
冷下、あらかじめ50℃で10分間加熱し室温に戻した
ギ酸0.50gと無水酢酸0.25gの混合物を加え、
さらに30分間撹拌する。反応液に炭酸カリウム2.7
0gを加え溶解後、再度氷冷下、あらかじめ50℃で1
0分間加熱し室温に戻したギ酸0.50gと無水酢酸
0.25gの混合物を加え、30分間撹拌する。不溶物
を濾去し、有機層を分離する。水層は、塩化メチレン3
0ml2回で抽出し、有機層に合せ無水炭酸カリウムで
乾燥する。減圧下濃縮後、シリカゲルフラッシュカラム
クロマトグラフィーで精製する。(酢酸エチル、次いで
酢酸エチル:メタノール=20:1で溶出)表題の化合
物0.763g(93%)が得られる。
【0091】NMR(CDCl3)δ:1.70(3
H,J=6.9Hz),5.61(1H,dq,J=7
Hz,6.9Hz),6.25−6.45(1H,b
r),6.81(1H,d,J=4.3Hz),6.9
8(1H,s),7.59(1H,d,J=4.3H
z),8.20(1H,s)
【0092】実施例18 5−[(R)−1−(ホルミルアミノ)エチル]イミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール a)2−[(N−tert−ブトキシカルボニル−D−
アラニル)アミノ]メチルチアゾール N−tert−ブトキシカルボニル−D−アラニン0.
946g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール0.74
3g、ジシクロヘキシルカルボジイミド1.135g及
び2−アミノメチルチアゾール0.628gより、実施
例16a)と同様にして表題の化合物1.480g(1
00%)を得る。
【0093】NMR(CDCl3)δ:1.39(3
H,d,J=7.1Hz),1.43(9H,s),
4.15−4.3(1H,m),4.76(1H,d
d,J=5.8Hz,J=12.2Hz),4.77
(1H,dd,J=5.8Hz,J=12.2Hz),
4.9−5.1(1H,br),6.95−7.15
(1H,br),7.28(1H,d,J=3.3H
z),7.70(1H,J=3.3Hz)
【0094】b)2−[(N−トリフルオロアセチル−
D−アラニル)アミノ]メチルチアゾール 2−[(N−tert−ブトキシカルボニル−D−アラ
ニル)アミノ]メチルチアゾール1.480gを実施例
16b)と同様に処理し、表題の化合物1.406g
(100%)を得る。
【0095】NMR(CDCl3)δ:1.51(3
H,d,J=7.0Hz),4.57(1H,quin
tet,J=7.0Hz),4.77(1H,dd,J
=5.5Hz,J=16.0Hz),4.78(1H,
dd,J=5.5Hz,J=16.0Hz),6.9−
7.1(1H,br),7.33(1H,d,J=3.
3Hz),7.35−7.55(1H,br),7.7
3(1H,d,J=3.3Hz)
【0096】c)5−[(R)−1−(トリフルオロア
セチルアミノ)エチル]イミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール 2−[(N−トリフルオロアセチル−D−アラニル)ア
ミノ]メチルチアゾール1.406gを実施例16c)
と同様に処理し、表題の化合物1.165g(89%)
を得る。
【0097】NMR(CDCl3)δ:1.63(0.
3H,d,J=7.1Hz),1.74(2.7H,
d,J=7.1Hz),5.43−5.75(1H,
m),6.87(1H,d,J=4.2Hz),6.9
8(0.9H,s),7.01(0.1H,s),7.
51(0.9H,d,J=4.2Hz),7.64
(0.1H,d,J=4.2Hz),7.55−7.7
5(1H,br)
【0098】d)5−[(R)−1−(ホルミルアミ
ノ)エチル]イミダゾ[5,1−b]チアゾール 5−[(R)−1−(トリフルオロアセチルアミノ)エ
チル]イミダゾ[5,1−b]チアゾール1.165g
を実施例17d)と同様に処理し、表題の化合物0.8
39g(86%)が得られる。
【0099】NMR(CDCl3)δ:1.70(3
H,J=6.9Hz),5.61(1H,dq,J=7
Hz,6.9Hz),6.4−6.55(1H,b
r),6.81(1H,d,J=4.3Hz),6.9
7(1H,s),7.59(1H,d,J=4.3H
z),8.19(1H,s)
【0100】実施例19 イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−カルボキシア
ミド イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−カルボン酸エ
チル(実施例8参照)0.117gの無水メタノール溶
液50mlに、氷冷下アンモニアガスを通じ飽和させ、
これを密栓し室温で3日間撹拌する。反応液を減圧下濃
縮乾固し、表題の化合物0.949g(100%)を淡
黄色結晶として得る。
【0101】NMR(CDCl3)δ:5.3−5.6
(1H,br),6.8−7.2(1H,br),7.
02(1H,d,J=4.2Hz),7.19(1H,
s),8.37(1H,d,J=4.2Hz)
【0102】実施例20 5−(トリフルオロアセチルアミノ)メチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール−3−カルボン酸エチル a)2−アミノメチルチアゾール−4−カルボン酸エチ
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチルチ
アゾール−4−カルボン酸エチル(実施例10b)参
照)20.55gにトリフルオロ酢酸144mlを加え
室温で30分間撹拌する。反応液を減圧下濃縮後、氷冷
で塩化メチレン200mlと水50mlを加え撹拌、溶
解する。氷冷下撹拌しながら、炭酸カリウム50gを少
量ずつ添加後、さらに30分間撹拌する。不溶物を濾去
後、有機層(上層)を分離する。水層から塩化メチレン
(30ml、15回)で抽出し有機層に合せる。無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、濃縮乾固する。表題の化合物
9.91g(79%)を淡黄色結晶として得る。
【0103】NMR(CDCl3)δ:1.41(3
H,t,J=7.1Hz),1.6−1.9(2H,b
r),4.24(2H,s),4.43(1H,q,J
=7.1Hz),8.12(1H,s)
【0104】b)2−[(N−tert−ブトキシカル
ボニルグリシル)アミノ]メチルチアゾール−4−カル
ボン酸エチル N−tert−ブトキシカルボニルグリシン3.854
g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール2.97g、ジ
シクロヘキシルカルボジイミド4.54g及び2−アミ
ノメチルチアゾール−4−カルボン酸エチル0.3.7
25gより、実施例16a)と同様にして表題の化合物
6.869g(100%)を得る。
【0105】NMR(CDCl3)δ:1.40(3
H,t,J=7.1Hz),1.44(9H,s),
3.87(2H,d,J=6.0Hz),4.42(2
H,q,J=7.1Hz),4.79(2H,d,J=
6.2Hz),5.05−5.25(1H,br),
7.0−7.2(1H,br),8.13(1H,s)
【0106】c)2−[(N−トリフルオロアセチルグ
リシル)アミノ]メチルチアゾール−4−カルボン酸エ
チル 2−[(N−tert−ブトキシカルボニルグリシル)
アミノ]メチルチアゾール−4−カルボン酸エチル1.
717gを実施例16b)と同様に処理し、表題の化合
物1.782g(100%)を得る。
【0107】NMR(CDCl3)δ:1.40(3
H,t,J=7.1Hz),4.15(2H,J=4.
9Hz),4.41(2H,q,J=7.1Hz),
4.78(2H,d,J=5.8Hz),7.4−7.
7(2H,br),8.14(1H,s)
【0108】d)5−(トリフルオロアセチルアミノ)
メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−カルボ
ン酸エチル 2−[(N−トリフルオロアセチルグリシル)アミノ]
メチルチアゾール−4−カルボンサンエチル1.782
gにオキシ塩化リン20mlを加え100℃で30分
間、115℃で1時間加熱撹拌する。反応液を室温まで
冷却後、減圧下濃縮乾固する。残渣を塩化メチレン10
0mlに溶かし氷冷下、水100mlを加える。氷冷に
て撹拌しながら炭酸水素ナトリウムを少しずつ加えpH
8とし、さらに1時間撹拌する。有機層を分離し、水層
は塩化メチレン30mlで抽出し有機層に合せる。無水
硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下濃縮し、シリカゲルフラ
ッシュカラムクロマトグラフィーで精製する。(酢酸エ
チル、ヘキサン=2:1で溶出)表題の化合物1.38
2g(86%)が得られる。
【0109】NMR(CDCl3)δ:1.43(3
H,t,J=7.1Hz),4.44(2H,q,J=
7.1Hz),5.06(2H,d,J=5.2H
z),7.13(1H,s),7.7−7.9(1H,
br),7.84(1H,s) MS(EI,CHCl3,100℃):321(M+
【0110】実施例21 5−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチ
ルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−カルボン
酸、5−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)
メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−カルボ
キシアミド、及び3,5−(1−オキソ−2−アザプロ
パノ)イミダゾ[5,1−b]チアゾール 5−(トリフルオロアセチルアミノ)メチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール−4−カルボン酸エチル0.
643gのメタノール10ml溶液に濃アンモニア水2
0mlを加え室温下14時間撹拌する。反応液を減圧下
濃縮乾固し、残渣に水10ml、テトラヒドロフラン2
0mlを加え溶かす。氷冷下飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液2mlとジ−tert−ブチルジカルボナート0.
655gを加え、室温で終夜撹拌する。反応液を減圧下
濃縮乾固し、残渣を水20mlに溶かす。飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液でpH7.5に調整後、塩化メチレン
(30ml、3回)で抽出する。有機層を合せ減圧下濃
縮後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー
で分離精製する。(酢酸エチル、メタノール=20:1
で溶出)5−(N−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−カ
ルボキシアミド0.310g(50%)及び3,5−
(1−オキソ−2−アザプロパノ)イミダゾ[5,1−
b]チアゾール0.020g(5%)が得られる。水層
は1N塩酸でpH3.5に調整後、濃縮乾固し、残渣に
酢酸エチル50mlを加え粉砕しよく撹拌する。不溶物
を濾去し、減圧下濃縮乾固し、5−(N−tert−ブ
トキシカルボニルアミノ)メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール−3−カルボン酸0.180g(30
%)が得られる。このカルボン酸全量と1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール0.135gをN,N−ジメチルホ
ルムアミド5mlに溶かし、氷冷下ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド0.206gを加える。氷冷下終夜撹拌
後、不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮乾固する。トリ
フルオロ酢酸5mlを加え室温で20分間撹拌後、減圧
下濃縮乾固する。塩化メチレン100mlとトリエチル
アミン2mlを加え室温で終夜撹拌する。反応液を濃縮
乾固し、残渣を塩化メチレン500mlとメタノール1
0mlに溶かし、これに50%(w/w)炭酸カリウム
水溶液10mlを加えよく撹拌する。有機層をデカント
し無水炭酸カリウムで乾燥する。減圧下濃縮後、セファ
デックスLH20カラム(500ml、メタノール、ク
ロロホルム=1:1で溶出)により精製する。3,5−
(1−オキソ−2−アザプロパノ)イミダゾ[5,1−
b]チアゾール0.079g(出発物質より22%)得
られる。
【0111】5−(N−tert−ブトキシカルボニル
アミノ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3
−カルボキシアミド;NMR(DMSOd−6)δ:
1.37(9H,s),4.43(2H,d,J=6.
0Hz),6.7−6.9(1H,br),7.02
(1H,s),7.71(1H,s),7.65−7.
9(1H,br),8.15−8.4(1H,br)
【0112】3,5−(1−オキソ−2−アザプロパ
ノ)イミダゾ[5,1−b]チアゾール;NMR(DM
SOd−6)δ:4.85(2H,d,J=1.9H
z),7.02(1H,s),7.79(1H,s),
8.4−8.6(1H,br) MS(EI,DMSO,150℃):179(M+
【0113】5−(N−tert−ブトキシカルボニル
アミノ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−3
−カルボン酸;NMR(DMSOd−6)δ:1.36
(9H,s),4.58(2H, d,J=5.8H
z),6.9−7.1(1H,br),7.00(1
H,s),7.1−7.5(1H,br),7.76
(1H,s)
【0114】実施例22 5−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチ
ルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 5−アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
(実施例15参照)0.306gと炭酸カリウム0.2
76gにテトラヒドロフラン20mlと水10mlを加
え溶解する。氷冷下ジ−tert−ブチルジカルボナー
ト0.465gを加え、室温で終夜撹拌する。反応液を
減圧下濃縮し、残渣に塩化メチレン50mlと水20m
lを加えよく撹拌する。有機層を分離し、水層から塩化
メチレン30mlで抽出し有機層に合せる。無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧下濃縮しシリカゲルフラッシュ
カラムクロマトグラフィーで精製する。(酢酸エチルで
溶出)表題の化合物0.380gg(75%)が得られ
る。
【0115】NMR(CDCl3)δ:1.45(9
H,s),4.60(2H,d,J=6.4Hz),
5.1−5.3(1H,br),6.79(1H,d,
J=4.2Hz),6.97(1H,s),7.68
(1H,d,J=4.2Hz)
【0116】実施例23 3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−カ
ルボン酸エチル 2−アミノメチル−4−メチルチアゾール2.564g
(20mmol)とトリエチルアミン2.226g(2
2mmol)のジクロルメタン50ml溶液に、氷冷下
塩化シュウ酸エチル3.004gのジクロルメタン10
ml溶液を滴下する。30分間撹拌後、水20mlを加
え10分間撹拌する。有機層を分離し、水層はジクロル
メタン(30ml、5回)で抽出する。有機層を合せ、
少量の飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後無水硫酸
ナトリウムで乾燥する。減圧下濃縮乾固し、2−(エト
キザリルアミノ)メチル−4−メチルチアゾールの固体
を得る。これに氷冷下オキシ塩化リン20mlを加え、
10.5時間加熱還流する。室温まで冷却後、減圧下濃
縮乾固する。残渣に水50mlジクロルメタン50ml
を加え溶かし、氷冷下炭酸カリウム50gを少量ずつ加
える。10分間撹拌後、不溶物を濾去し、有機層を分離
する。水層はジクロルメタン(30ml,2回)で抽出
し、有機層に合せ無水炭酸カリウムで乾燥する。減圧下
濃縮後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ
ーで精製する(酢酸エチル、ヘキサン=2:1で溶
出)。表題の化合物1.773g(42%)が淡黄色結
晶として得られる。
【0117】NMR(CDCl3)δ:1.45(3
H,t,J=7.1Hz),2.76(3H,d,J=
1.1Hz),4.42(2H,q,J=7.1H
z),6.57(1H,q,J=1.1Hz),7.2
5(1H,s)
【0118】実施例24 5−ヒドロキシメチル−3−メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール 3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−カ
ルボン酸エチル1.770g(実施例23参照)と水素
化ホウ素ナトリウム1.593gより、実施例9と同様
にして表題の化合物1.298gが得られる。
【0119】実施例25 5−(ホルミルアミノ)メチル−3−メチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール a)5−(フタルイミド)メ
チル−3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 5−ヒドロキシメチル−3−メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール(実施例24参照)1.19g、フタル
イミド2.081g、トリフェニルホスフィン3.71
g及びジエチルアゾジカルボキシレート2.463gよ
り、実施例15a)と同様にして表題化合物1.574
g(75%)が無色結晶として得られる。
【0120】NMR(CDCl3)δ:2.72(3
H,d,J=1.3Hz),5.28(2H,s),
6.40(1H,q,J=1.3Hz),6.95(1
H,s),7.68−7.76(2H,m),7.83
−7.90(2H,m)
【0121】b)5−(ホルミルアミノ)メチル−3−
メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 5−(フタルイミド)メチル−3−メチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール0.885gより、実施例1
4b)、実施例15と同様にして表題化合物0.453
g(88%)が得られる。
【0122】NMR(CDCl3)δ:2.58(3
H,d,J=1.3Hz),4.89(2H,d,J=
5.0Hz),6.38(1H,q,J=1.3H
z),6.7−6.95(1H,br),6.96(1
H,s),8.26(1H,s)
【0123】実施例26 2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)
アクリル酸エチル a)N−(チアゾール−2−イルメチル)フマルアミド
酸エチルエステル フマル酸モノメチルエステル1.585gと1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール1.486gの塩化メチレン1
00ml溶液に氷冷下、ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド2.27gを加え1時間撹拌する。反応液に2−アミ
ノメチルチアゾール1.142gを加え、4℃で3日間
撹拌する。不溶物を濾去後、濾液を飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液50mlで洗浄する。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、シリカゲルフラッシ
ュカラムクロマトグラフィーで精製する(酢酸エチル、
ヘキサン=2:1で溶出)。表題の化合物2.108g
(88%)が淡黄色結晶として得られる。
【0124】NMR(CDCl3)δ:1.31(3
H,t,J=7.1Hz),4.25(2H,q,J=
7.1Hz),4.87(2H,d,J=5.6H
z),6.7−7.1(1H,br),6.88(1
H,d,J=15.4Hz),6.97(1H,d,J
=15.4Hz),7.32(1H,d,J=3.3H
z),7.73(1H,d,J=3.3Hz)
【0125】b)2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール−5−イル)アクリル酸エチル N−(チアゾール−2−イルメチル)フマルアミド酸エ
チルエステル2.108gにオキシ塩化リン30mlを
加え、110℃で5時間加熱撹拌する。室温まで放置
後、減圧下濃縮する。残渣を塩化メチレン100mlに
溶かし、氷冷下良く撹拌しながら飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液100mlを少しずつ加える。添加後、室温で
さらに30分間撹拌する。有機層は分離し、水層から塩
化メチレン(30ml,3回)で抽出し有機層に合せ
る。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、シ
リカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製す
る(酢酸エチル、ヘキサン=2:1で溶出)。表題の化
合物1.727g(89%)が淡黄色結晶として得られ
る。
【0126】NMR(CDCl3)δ:1.34(1
H,t,J=7.1Hz),4.28(2H,q,J=
7.1Hz),6.69(1H,d,J=15.7H
z),7.02(1H,d,J=4.2Hz),7.3
0(1H,s),7.65(1H,d,J=4.2H
z),7.68(1H,d,J=15.7Hz)
【0127】実施例27 2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)
アクリルアミド 2−(イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル)
アクリル酸エチル(実施例26参照)0.445gのメ
タノール20ml溶液に氷冷下、アンモニアガスを通じ
飽和させる。密栓して室温で7日間撹拌する。反応液を
濃縮後、セファデックスLH20のカラム(500m
l)で精製する。(メタノール、クロロホルム=1:1
で溶出)表題化合物0.320g(83%)が得られ
る。
【0128】NMR(DMSO−d6)δ:6.74
(1H,d,J=15.4Hz),7.05−7.15
(1H,br),7.25(1H,s),7.42(1
H,d,J=4.2Hz),7.5−7.6(1H,b
r),7.58(1H,d,J=15.4Hz),8.
29(1H,d,J=4.2Hz)
【0129】実施例28 5−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−カルボキシア
ミド0.237g(実施例19参照)の塩化メチレン2
0ml懸濁液に氷冷で、ジイソプロピルエチルアミン
1.302g、オキシ塩化リン0.52mlを順次加え
る。室温で2時間撹拌後、氷30gを加えよく撹拌す
る。有機層を分離し、水層は塩化メチレン30mlで抽
出し有機層に合せる。これを飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液20mlで洗浄後、無水炭酸カリウムで乾燥する。
減圧下濃縮後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグ
ラフィーで精製する(酢酸エチル、ヘキサン=2:1で
溶出)。表題の化合物0.132g(62%)が淡黄色
結晶として得られる。
【0130】NMR(CDCl3)δ:7.18(1
H,d,J=4.1Hz),7.30(1H,s),
7.70(1H,d,J=4.2Hz). MS(EI,MeOH,100℃):149(M+).
【0131】実施例29 イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−カルボン酸ジ
フェニルメチルエステル イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−カルボン酸エ
チル0.393gのメタノール20ml溶液に2N水酸
化ナトリウム水溶液2mlを加え、室温で6時間撹拌す
る。氷冷下、0.5N塩酸で弱酸性に調整(pH試験紙
でチェックする。)後、酢酸エチル20ml、ジフェニ
ルジアゾメタン0.427gを加え終夜撹拌する。反応
液を減圧下濃縮し、残渣に塩化メチレン30mlと水3
0mlを加えよく撹拌する。有機層を分離し無水硫酸マ
グネシウムで乾燥する。減圧下濃縮後、シリカゲルフラ
ッシュカラムクロマトグラフィーで精製する(酢酸エチ
ル、ヘキサン=1:1で溶出)。表題の化合物0.60
2g(90%)が淡黄色結晶として得られる。
【0132】NMR(CDCl3)δ:7.05(1
H,d,J=4.2Hz),7.15(1H,s),
7.28−7.52(11H,m),8.26(1H,
d,J=4.2Hz).
【0133】実施例30 5−(アセチルアミノ)メチルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール 5−アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール1
50mg(0.98mmol)の塩化メチレン1ml溶
液に無水酢酸1mlとピリジン0.5mlを加え、室温
にて終夜攪拌する。反応液を濃縮して得られる残渣を塩
化メチレンに溶解し、水洗後、有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥する。減圧下濃縮しシリカゲルフラッシュ
カラムクロマトグラフィーで精製する(酢酸エチルで溶
出)。表題の化合物159mg(83%)が無色結晶と
して得られる。
【0134】NMR(CDCl3)δ:2.03(3
H,s),4.68(2H,d,J=6.1Hz),
6.79(1H,d,J=4.1Hz),6.95(1
H,s),7.30(1H,br),7.75(1H,
d,J=4.1Hz). MS(EI,MeOH,120℃):195(M+).
【0135】実施例31 5−ウレイドメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 5−アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2
20mg(1.42mmol)と氷0.3mgに氷冷し
た水1mlと5N塩酸1mlを加えて80℃で5分攪拌
する。これにシアン酸ナトリウム111mgを加えて同
温度で2時間攪拌した。さらにシアン酸ナトリウム12
3mgを加えて1時間、シアン酸ナトリウム122mg
を追加して2時間攪拌を続けた。室温まで冷却した後反
応液に炭酸カリウムを加えてアルカリ性にし、塩化メチ
レンで洗浄した。水層にMeOHを加えてよく攪拌し、
不溶物を濾去した。濾液は減圧下に濃縮後、0℃にて終
夜放置して析出する結晶を濾取した。5−ウレイドメチ
ルイミダゾ[5,1−b]チアゾール160mg(57
%)が得られる。
【0136】NMR(DMSO−d6)δ:4.41
(2H,d,J=6.0Hz),5.6(2H,b
r),6.55(1H,t,J=6.0Hz),6.9
2(1H,s),7.20(1H,d,J=4.2H
z),7.84(1H,d,J=4.2Hz). MS(EI,MeOH,190℃):196(M+).
【0137】実施例32 5−ジメトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
a) 5−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 5−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
ル480mg(3.12mmol)の塩化メチレン10
ml溶液に二酸化マンガン5gを加えて室温にて2時間
激しく攪拌した。セライトを用いて反応液より二酸化マ
ンガンを濾別し、濾液を減圧下に濃縮して表題化合物4
42mg(93%)を得た。
【0138】NMR(CDCl3)δ:7.18(1
H,d,J=4.1Hz),7.46(1H,s),
8.45(1H,d,J=4.1Hz),9.76(1
H,s). MS(EI,CHCl3,110℃):152(M+).
【0139】b) 5−ジメトキシメチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール 上記a)の5−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール650mg(4.23mmol)のメタノール10
ml溶液にメチルオルトフォルメート30mlとパラト
ルエンスルホン酸一水和物486mgを加えて4時間加
熱還流した。室温まで冷却後、28%ナトリウムメトキ
シドメタノール溶液2mlを加えて10分攪拌した。反
応液を減圧下に濃縮後塩化メチレンに溶解し、水と飽和
食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥後減圧下濃縮しシリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィーで精製する(ヘキサン:酢酸エチル=
1:9で溶出)。表題の化合物694mg(83%)が
赤褐色油状物質として得られる。
【0140】NMR (CDCl3)δ:3.43(6
H,s),5.56(1H,s),6.79(1H,
d,J=4.2Hz),7.05(1H,s),7.6
8(1H,d, J=4.2Hz).
【0141】実施例33 5−(N−メチルホルミルアミノ)メチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール a) 2−(N−メチル−N−トリフルオロアセチルア
ミノメチルカルボニル)アミノメチルチアゾール N−tert−ブトキシカルボニルザルコシン3.78
g(20mmol)の塩化メチレン60ml溶液に氷冷
下ジシクロヘキシルカルボジイミド4.54g(22m
mol)と1−ヒドロキシベンゾトリアゾール3.24
g(24mmol)を加え、氷冷下に1時間攪拌した。
ここに2−アミノメチルチアゾール2.28g(20m
mol)の塩化メチレン溶液5mlを加えて終夜攪拌し
た。不溶物を濾別した塩化メチレン層を10%炭酸カリ
ウム水溶液で洗浄後、無水炭酸カリウムで乾燥した。減
圧下濃縮しシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフ
ィーで精製し(酢酸エチルで溶出)、2−((N−te
rt−ブトキシカルボニル−N−メチル)アミノメチル
カルボニル)アミノメチルチアゾール6.33gが得ら
れる。
【0142】NMR(CDCl3)δ:1.44(9
H,s),2.96(3H,s),3.93(2H,
s),4.79(2H,d,J=5.8Hz),7.3
0(1H,d,J=3.2Hz),7.71(1H,
d,J=3.2Hz).
【0143】上記2−((N−tert−ブトキシカル
ボニル−N−メチル)アミノメチルカルボニル)アミノ
メチルチアゾール5.80g(20mmol)にトリフ
ルオロ酢酸15mlを加えて室温で30分攪拌した。ト
リフルオロ酢酸を減圧下濃縮して得た残渣を塩化メチレ
ン60mlに溶解し、氷冷下にトリフルオロ酢酸エチル
エステル25gとトリエチルアミン2.78mlを加
え、室温にて終夜攪拌した。反応液を5%炭酸水素ナト
リウム水溶液で4回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥する。減圧下濃縮しシリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィーで精製する(酢酸エチルで溶出)。目的
物を含む画分を濃縮乾固し、これをセファデックスLH
20のカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:水=
1:1)によりさらに精製して2−(N−メチル−N−
トリフルオロアセチルアミノメチルカルボニル)アミノ
メチルチアゾール5.34g(95%)を得た。
【0144】NMR (CDCl3)δ:3.12(1
/4x3H,s),3.28(3/4x3H,s),
4.12(3/4x2H,s),4.16(1/4x2
H,s),4.76(3/4xH,d,J=5.6H
z),4.78(1/4x2H,d,J=5.6H
z),6.98(1/4x1H,br),7.05(3
/4x1H,br),7.30(3/4x1H,d,J
=3.3Hz),7.32(1/4x1H,d,J=
3.3Hz),7.71(1H,s). MS(EI,CHCl3,120℃):28
(M+).
【0145】b) 5−(N−メチル−N−トリフルオ
ロアセチルアミノ)メチルイミダゾ[5,1−b]チア
ゾール 上記a)の(N−メチル−N−トリフルオロアセチルア
ミノメチルカルボニル)アミノメチルチアゾール3.0
2g(10.3mmol)にオキシ塩化リン40mlを
加え、110℃で1.5時間続いて120℃で5時間加
熱した。反応液を室温まで冷却後、減圧下に濃縮する。
残渣に少量の氷と50%炭酸カリウム水溶液15mlを
加えて攪拌した後、塩化メチレンにて3回抽出した。有
機層を無水炭酸カリウムで乾燥し、減圧下濃縮しシリカ
ゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製する
(ヘキサン:酢酸エチル=1:9で溶出)。5−(N−
メチル−N−トリフルオロアセチルアミノ)メチルイミ
ダゾ[5,1−b]チアゾール490mg(18%)が
無色結晶として得られる。
【0146】NMR (CDCl3)δ:3.20(3
H,s),4.89(2H,s),6.82(1H,
d,J=4.3Hz),7.04(1H,s),7.6
9(1H,d,J=4.3Hz). MS(EI,CHC3,120℃):263(M+).
【0147】c) 5−(N−メチルアミノ)メチルイ
ミダゾ[5,1−b]チアゾール 上記b)の5−(N−メチル−N−トリフルオロアセチ
ルアミノ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール3
94mg(1.49mmol)のメタノール3ml溶液
に10%水酸化ナトリウム水溶液3mlを加えて、室温
にて1時間攪拌した。減圧下にメタノールを留去後、ク
ロロホルムで3回抽出した。有機層を無水炭酸カリウム
で乾燥し、減圧下濃縮して表題の化合物272mgを油
状物質として得る。
【0148】NMR(CDCl3)δ:2.45(3
H,s),4.03(2H,s),6.77(1H,
d,J=4.2Hz),6.97(1H,s),7.6
9(1H,s).
【0149】d) 5−(N−メチルホルミルアミノ)
メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 上記c)の5−(N−メチルアミノ)メチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール100mg(0.59mmo
l)の塩化メチレン3ml溶液に、ギ酸1mlと無水酢
酸0.2mlをあらかじめ混合し50℃で10分間反応
させた混合物を加えて室温にて1時間攪拌した。続いて
3時間の還流を行った後、ギ酸5mlと無水酢酸2ml
をあらかじめ混合し50℃で10分間反応させた混合物
を加えてさらに2時間還流した。反応液を室温まで冷却
後、トルエン3mlを加えて減圧下に濃縮乾固する。残
渣に塩化メチレンと50%炭酸カリウム水溶液を加えて
10分間攪拌後、有機層分離した。水層は塩化メチレン
で3回抽出し、合わせた有機層を無水炭酸カリウムで乾
燥する。減圧下濃縮しシリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィーで精製する(酢酸エチル:メタノール=
9:1で溶出)。表題の化合物89mg(77%)が無
色結晶として得られる。
【0150】NMR(CDCl3)δ:2.81(1/
9x3H,s),2.96(8/9x3H,s),4.
71(1/9x2H,s),4.79(8/9x2H,
s),6.78(8/9x1H,d,J=4.3H
z),6.91(1/9x1H,d,J=4.3H
z),6.99(8/9x1H,s),7.07(1/
9x1H,s),7.36(1/9x1H,d,J=
3.5Hz),7.73(8/9x1H,d,J=3.
5Hz),8.08(8/9x1H,s),8.37
(1/9x1H,s). MS(EI,CHCl3,110℃):195(M+).
【0151】実施例34 5−(1−メチルウレイド)メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール 前述の実施例33のc)で合成した5−(N−メチルア
ミノ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール137
mg(0.82mmol)と氷0.3mgに氷冷した水
1mlを加え、これに5N塩酸0.5mlを加えて80
℃で5分攪拌する。これにシアン酸ナトリウム160m
gを加えて同温度で2時間攪拌した。室温まで冷却した
後反応液に炭酸カリウムを加えてアルカリ性にし、塩化
メチレンで4回抽出した。有機層を無水炭酸カリウムで
乾燥し、減圧下に溶媒を留去して5−(1−メチルウレ
イド)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール150
mg(87%)を無色結晶として得た。
【0152】NMR(DMSO−d6)δ:2.74
(3H,s),4.60(2H,s),6.04(2
H,br),6.95(1H,s),7.21(1H,
d,J=4.1Hz),7.81(1H,d,J=4.
1Hz). MS(EI,MeOH,200℃):210(M+).
【0153】実施例35 5−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール a)2−(メトキシアセチルアミノ)メチルチアゾール アミノメチルチアゾール342mg(3.0mmol)
とトリエチルアミン0.50ml(3.6mmol)の
塩化メチレン5ml溶液に、氷冷下メトキシアセチルク
ロリド390mg(3.6mmol)の塩化メチレン2
ml溶液を滴下する。同温度にて15分間攪拌後、水2
mlを加えて5分間攪拌した。有機層を分離し、水層は
塩化メチレンで2回抽出した。有機層を合わせて少量の
50%炭酸カリウム水溶液で洗浄し、無水炭酸カリウム
で乾燥する。減圧下濃縮しシリカゲルフラッシュカラム
クロマトグラフィーで精製する(酢酸エチルで溶出)。
表題の化合物570mgが得られる。
【0154】NMR (CDCl3)δ:3.43(3
H,s),3.97(2H,s),4.81(2H,
d,J=6.0Hz),7.29(1H,d,J=3.
3Hz),7.35(1H,br),7.72(1H,
d,J=3.3Hz).
【0155】b)5−メトキシメチルイミダゾ[5,1
−b]チアゾール 上記a)で得た2−(メトキシアセチルアミノ)メチル
チアゾール570mg(3.1mmol)にオキシ塩化
リン5mlを加え4時間加熱還流する。室温まで冷却
後、減圧下濃縮乾固する。残渣に水2ml塩化メチレン
5mlを加えて溶解し、これに炭酸カリウム2gを少量
ずつ加える。5分間攪拌後、有機層を分離する。水層は
塩化メチレンで2回抽出し、合わせた有機層を無水炭酸
カリウムで乾燥する。減圧下濃縮しシリカゲルフラッシ
ュカラムクロマトグラフィーで精製する(酢酸エチルで
溶出)。目的物を含む画分を濃縮乾固し、これをセファ
デックスLH20のカラムクロマトグラフィー(クロロ
ホルム:メタノール=1:1)によりさらに精製して表
題の化合物110mg(21%)が得られる。
【0156】NMR(CDCl3)δ:3.35(3
H,s),4.73(2H,s),6.82(1H,
d,J=4.2Hz),7.02(1H,s),7.5
0(1H,d,J=4.2Hz). MS(EI,CHCl3,120℃):168(M+).
【0157】実施例36 5−(2−ヒドロキシエチル)イミダゾ[5,1−b]
チアゾール イミダゾ[5,1−b]チアゾール−5−イル酢酸メチ
ル1.10g(5.62mmol)のEtOH15ml
溶液に、氷冷下、リチウムボロヒドリド61mg(2.
8mmol)を加え室温にて30分間攪拌した。ここに
リチウムボロヒドリド130mg(5.6mmol)を
加え室温にて3時間攪拌後、冷蔵庫に終夜放置した。反
応液にメタノール20mlと濃塩酸2mlを氷冷下に加
えて攪拌後、減圧下に濃縮した。ここにメタノール30
mlを加えて減圧下濃縮乾固した。得られた固形物を酢
酸エチルに溶解し、減圧下に約半分まで濃縮して析出す
る結晶640mgを濾取した。
【0158】NMR(CDCl3)δ:3.07(2
H,t,J=5.4Hz),3.60(1H,br),
4.08(2H,t,J=5.4Hz),6.80(1
H,d,J=4.3Hz),6.97(1H,s),
7.30(1H,d,J=4.3Hz). MS(EI,MeOH,100℃):168(M+).
【0159】実施例37 5−(2−ホルミルアミノエチル)イミダゾ[5,1−
b]チアゾール a)5−(2−フタルイミドエチル)イミダゾ[5,1
−b]チアゾール 上記の実施例36により得られた5−(2−ヒドロキシ
エチル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール550mg
(3.27mmol)の無水テトラヒドロフラン15m
l溶液に、室温にてトリフェニルホスフィン1.03g
(3.93mmol)とフタルイミド578mg(3.
93mmol)を加え5分間攪拌後、ジエチルアゾジカ
ルボキシレート0.59ml(3.93mmol)の無
水テトラヒドロフラン5ml溶液を加え冷蔵庫に終夜放
置した。析出する結晶を濾取し、少量の酢酸エチルで洗
浄後減圧下乾燥し、5−(2−フタルイミドエチル)イ
ミダゾ[5,1−b]チアゾール710mg(73%)
が無色結晶として得られる。
【0160】NMR(CDCl3)δ:5.14(2
H,s),6.83(1h,d,J=4.3Hz),
7.04(1H,s),7.70−7.73(2H,
m),7.83(1H,d,J=4.3Hz),7.8
4−7.87(2H,m).
【0161】b)5−(2−ホルミルアミノエチル)イ
ミダゾ[5,1−b]チアゾール 上記a)で得られた5−(2−フタルイミドエチル)イ
ミダゾ[5,1−b]チアゾール710mg(2.39
mmol)のメタノール10ml溶液に無水ヒドラジン
0.11ml(3.58mol)を加え1時間加熱還流
する。反応液を氷冷し、生じた結晶を濾去し、濾液を減
圧下濃縮して未精製の5−(2−アミノエチル)イミダ
ゾ[5,1−b]チアゾールを得る。この5−(2−ア
ミノエチル)イミダゾ[5,1−b]チアゾールをギ酸
エチル20mlに溶解し、室温で1時間、50℃で1時
間攪拌した。反応液に氷冷下トリエチルアミン0.78
mlを加え50℃で3時間攪拌後、さらにトリエチルア
ミン0.36mlを加え70℃で4時間攪拌した。反応
液は減圧下濃縮しシリカゲルフラッシュカラムクロマト
グラフィーで精製する(メタノール:クロロホルム=
1:9で溶出)。5−(2−ホルミルアミノエチル)イ
ミダゾ[5,1−b]チアゾール423mg(90%)
が得られる。
【0162】NMR(CDCl3)δ:3.10(2
H,t,J=6.4Hz),3.80(2H,dt,J
=6.2,6.0Hz),6.75(1H,br),
6.84(1H,d,J=4.2Hz),6.99(1
H,s),7.30(1H,d,J=4.2Hz),
8.17(1H,s). MS(EI,MeOH,100195 (M+).
【0163】実施例38 7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
a)7−エトキシカルボニルイミダゾ[5,1−b]チ
アゾール 2−(N−ホルミルアミノ)−2−(2−チアゾリル)
酢酸エチルエステル(M. Hatanaka and
T. Ishimaru,Bull.Chem.So
c.Jpn.,Vol.46,1973年、3600〜
3601ページに記載の方法により合成した2−アミノ
−2−(2−チアゾリル)酢酸エチルエステルを常法に
よりホルミル化して得られる)270mg(1.26m
mol)のオキシ塩化リン溶液25mlを100℃(油
浴温度)で1時間攪拌した。反応液を室温まで冷却後オ
キシ塩化リンを減圧下濃縮留去し、得られた残渣に少量
の氷と50%炭酸カリウム水溶液15mlを加えて攪拌
した後、塩化メチレンにて3回抽出した。有機層を無水
炭酸カリウムで乾燥し、減圧下濃縮しシリカゲルフラッ
シュカラムクロマトグラフィーで精製する(ヘキサン:
酢酸エチル=1:4で溶出)。7−エトキシカルボニル
イミダゾ[5,1−b]チアゾール140mg(57
%)が得られる。
【0164】NMR(CDCl3)δ:1.43(3
H,t,J=7.0Hz),4.42(2H,q,J=
7.0Hz),7.05(1H,d,J=4.1H
z),7.53(1H,d,J=4.1Hz),8.0
1(1H,s). MS (EI,CHCl3,170℃):196
(M+).
【0165】b)7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,
1−b]チアゾール 上記a)で得られた7−エトキシカルボニルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール95mg(0.49mmo
l)のテトラヒドロフラン(THF)10ml溶液に水
素化ホウ素リチウム300mgを加えて80℃(油浴温
度)で1時間攪拌した。反応液を冷却後、氷冷下にメタ
ノール15mlを少量ずつ加え30分間室温にて攪拌し
た。この溶液に氷冷下濃塩酸を少量ずつ加え、1時間室
温にて攪拌した。減圧下濃縮して得られた残渣を50%
炭酸カリウム水溶液を加えて溶解し、塩化メチレンで4
回抽出した。有機層を無水炭酸カリウムで乾燥し、減圧
下濃縮しシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ
ーで精製する(メタノール:酢酸エチル=3:17で溶
出)。7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チ
アゾール30mg(40%)を得る。
【0166】NMR(CDCl3)δ:4.75(2
H,s),6.81(1H,d,J=4.4Hz),
7.36(1H,d,J=4.4Hz),7.94(1
H,s).MS(EI,CHCl3,150℃):15
4(M+).
【0167】実施例39 3−(カルバモイルオキシメチル)イミダゾ[5,1−
b]チアゾール 3−(ヒドロキシメチル)イミダゾ[5,1−b]チア
ゾール(実施例55参照)0.5g(3.24mmo
l)のピリジン5ml溶液に、氷冷下クロロ炭酸フェニ
ル0.54ml(4.22mmol)を加え、同温で4
0分間攪拌後、室温で2.5時間攪拌した。この溶液に
氷冷下で、アンモニアで飽和させたメタノール溶液20
mlを加え、同温で30分間攪拌後、室温で41時間
攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、得られた残渣をセフ
ァデックスLH20のカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール=1:1)を用い精製し、表題の
化合物0.4g(62.6%)が淡黄色結晶として得ら
れる。
【0168】NMR(DMSO−d6)δ:5.18
(2H,s),6.55−6.95(2H,br),
7.08(1H,s),7.28(1H,s),8.1
7(1H,s) MS(EI,DMSO,110℃):197 (M+
【0169】実施例40 5−(メチルチオ)イミダゾ[5,1−b]チアゾール 2−(アミノメチル)チアゾール0.5g(4.38m
mol)とトリエチルアミン1.22ml(8.76m
mol)をクロロホルム13mlに溶かし、氷冷下でチ
オホスゲン0.35ml(4.60mmol)のクロロ
ホルム10ml溶液を滴下する。同温で1.5時間攪拌
後、反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲル
フラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ク
ロロホルム=3:1)を用い精製し、5,6−ジヒドロ
−5−(チオキソ)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
0.37g(53.8%)が赤色結晶として得られる。
これをN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)4ml
に溶かし、この溶液に氷冷下でヨウ化メチル0.081
mlを加え、同温で1.5時間攪拌する。反応液を減圧
下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル:クロロホルム=1:
1) を用い精製し、表題の化合物0.616 g(2
7.5%)が赤色油状物として得られる。
【0170】NMR(CDCl3)δ:2.52(3
H,s),6.86(1H,d,J=4.2Hz),
7.15(1H,s),7.43(1H,d,J=4.
2Hz)
【0171】実施例41 3−(ホルミルアミノ)メチルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール a)3−(フタリミド)メチルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール 3−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
ル1g(6.48mmol)、フタリミド1.91g
(13mmol)とトリフェニルホスフィン3.39g
(13mmol)の無水テトラヒドロフラン30mlの
溶液に、室温でジエチルアゾカルボキシレート2.26
g(13mmol)を加え室温で1時間攪拌する。反応
液を減圧濃縮後、トルエン:酢酸エチル=5:1のシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製して表題の化合
物1.41g(77%)を得る。
【0172】NMR(CDCl3):δ1.65(2
H,s),6.70(1H,s),7.12(1H,
s),7.7〜7.9(4H,m),8.12(1H,
s)
【0173】b)3−アミノメチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール 3−(フタリミド)メチルイミダゾ[5,1−b]チア
ゾール0.72gをエタノール15mlに溶解し、無水
ヒドラジン0.1mlを加え1時間加熱還流する。。反
応液を冷却後、生じた結晶を濾去する。濾液を減圧濃縮
後、水を加えエーテルで2回洗浄後減圧濃縮して表題の
化合物0.338g(87%)を得る。
【0174】NMR(CDCl3):δ4.47(2
H,S),6.75(1H,S),7.11(1H,
S),8.27(1H,s)
【0175】c)3−(ホルミルアミノ)メチルイミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール 3−アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
0.33gをジクロルメタン10mlに溶解し攪拌しな
がら、ギ酸0.5mlと無水酢酸0.5mlをあらかじ
め混合し50℃で10分間反応させた溶液を加えさらに
室温で1時間攪拌する。反応液に飽和重曹水20mlを
加え有機層を分離し、水層よりジクロルメタン(10m
l,2回)でさらに抽出し有機層に合わせ、無水硫酸マ
グネシウムで脱水後、減圧濃縮乾固して表題の化合物
0.338g(87%)を得る。
【0176】NMR(CDCl3):δ1.75(2
H,s),6.66(1H,s),7.10(1H,
s),8.15(1H,s)
【0177】実施例42 3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチルイ
ミダゾ[5,1−b]チアゾール 3−アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
0.33gをジクロルメタン10mlに溶解し、トリエ
チルアミン1mlとジ−tert−ブチル−ジカーボネ
ート200mgを加え濃アンモニア水5mlを加え、さ
らに室温で30分間攪拌し有機層を分離し、水層よりジ
クロルメタン(10ml,2回)でさらに抽出し有機層
に合わせ、無水硫酸マグネシウムで脱水後、減圧濃縮乾
固して表題の化合物0.49g(91%)を得る。
【0178】NMR(CDCl3):δ1.46(9
H,s),1.88(2H,s),6.58(1H,
s),7.11(1H,s),8.17(1H,s)
【0179】実施例43 イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−カルバルデヒ
3−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
ル(実施例55参照)0.211gをジクロルメタン2
0mlに懸濁させ、二酸化マンガン1.1gを加え室温
で16時間攪拌する。反応液 を濾過後、減圧濃縮乾固
して表題の化合物0.146g(71%)を得る。
【0180】NMR(CDCl3):δ7.11(1
H,s),7.42(1H,s),8.16(1H,
s),8.66(1H,s)
【0181】実施例44 イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−カルバルデヒ
ドオキシム イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−カルバルデヒ
ド(実施例43参照)0.12gをエタノール3mlに
溶解し、トリエチルアミン1mlと塩酸ヒドロキシルア
ミン0.06g を加え60℃で1時間攪拌する。反応
液を減圧濃縮後、クロロホルム:メタノール=20:1
のシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して表題
の化合物0.72g(56%)を得る。
【0182】NMR(CDCl3):δ7.11(1
H,s),7.42(1H,s),8.16(1H,
s),8.66(1H,s)
【0183】実施例45 3−アセトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
3−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
ル(実施例55参照)0.15gをジクロルメタン4m
lに溶解し攪拌し無水酢酸0.1mlを加え室温で3時
間攪拌する。反応液に飽和重曹水5mlを加え有機層を
分離し、水層よりジクロルメタン(5ml,2回)でさ
らに抽出し有機層に合わせ、無水硫酸マグネシウムで脱
水後、減圧濃縮乾固して表題の化合物0.181g(9
5%)を得る。
【0184】NMR(CDCl3):δ2.13(3
H,s),5.23(2H,s),6.87(1H,
s),7.13(1H,s),8.03(1H,s)
【0185】実施例46 3−フルオロメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール a)2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチ
ル−4−ヒドロキシメチルチアゾール 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチルチ
アゾール−4−カルボン酸エチル0.52gのエタノー
ル10mlの溶液に水素化ホウ素リチウム200mgを
加え室温で30分攪拌する。反応液にアセトン2mlを
加え、さらに30分攪拌後減圧濃縮する。残渣にジクロ
ルメタン15mlと飽和食塩水15mlを加え10分間
攪拌後、有機層を分離し、水層よりジクロルメタン(5
ml,2回)でさらに抽出し有機層に合わせ無水硫酸マ
グネシウムで脱水後、減圧濃縮乾固して表題の化合物
0.357g(81%)を得る。
【0186】NMR(CDCl3):δ1.46(9
H,s),4.57(1H,s),4.59(1H,
s),4.71(2H,s),5.50(1H,s),
7.12(1H,s)
【0187】b)2−(tert−ブトキシカルボニル
アミノ)メチル−4−フルオロメチルチアゾール 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−
4−ヒドロキシメチルチアゾール1.0gのジクロルメ
タン20mlの溶液にジエチルアミノスルファートリフ
ルオライド0.6mlを氷冷下加え室温で30分攪拌す
る。反応液に飽和重曹水20mlを加え10分間攪拌
後、有機層を分離し、水層よりジクロルメタン(10m
l,2回)でさらに抽出し有機層に合わせる。無水硫酸
マグネシウムで脱水、減圧濃縮後、クロロホルム:メタ
ノール=50:1のシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製して表題の化合物0.535g(47%)を得
る。
【0188】NMR(CDCl3):δ1.47(9
H,s),4.60(1H,s),4.62(1H,
s),5.43(2H,d,J=47Hz),7.32
(1H,s)
【0189】c)3−フルオロメチルイミダゾ[5,1
−b]チアゾール 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−
4−フルオロメチルチアゾール0.66gにトリフルオ
ロ酢酸2mlを加え、室温下30分攪拌する。反応液を
減圧濃縮後、飽和重曹水を加えpHを約8とする。ジク
ロルメタン20mlを加え攪拌しながら、ギ酸0.33
mlと無水酢酸0.33mlをあらかじめ混合し50℃
で10分間反応させた溶液を加えさらに室温で1時間攪
拌する。有機層を分離し、水層よりジクロルメタン(1
0ml,2回)でさらに抽出し有機層に合わせ、無水硫
酸マグネシウムで脱水後、減圧濃縮乾固して未精製の3
−フルオロメチル−2−(ホルミルアミノ)メチルチア
ゾール0.27gを得る。これをジクロルメタン6ml
に溶解し、−20℃でオキシ塩化リン4.2mlを加
え、室温で30分攪拌する。反応液を減圧濃縮後、オキ
シ塩化リン4.2mlを加え100℃で30分攪拌す
る。反応液を室温まで冷却後、減圧濃縮乾固し残渣 を
水10mlに溶解し、ジクロルメタン5mlで洗浄す
る。これに飽和重曹水を加えpHを約8としジクロルメ
タン(10ml,2回)でさらに抽出し有機層を合わせ
る。無水硫酸マグネシウムで脱水後、減圧濃縮乾固し表
題の化合物0.241g(58%)を得る。
【0190】NMR(CDCl3):δ5.46(2
H,d,J=48Hz),6.92(1H,d,J=6
Hz),7.15(1H,s),8.07(1H,s)
【0191】実施例47 3−(ジフルオロメチル)イミダゾ[5,1−b]チア
ゾール a)2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチ
ルチアゾール−4−カルバルデヒド 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−
4−ヒドロキシメチルチアゾール0.651gより実施
例43と同様に処理して表題の化合物0.505g(7
8%)を得る。
【0192】NMR(CDCl3):δ1.46(9
H,s),4.57(1H,s),4.59(1H,
s),8.70(1H,s)
【0193】b)2−(tert−ブトキシカルボニル
アミノ)メチル−4−ジフルオロメチルチアゾール 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチルチ
アゾール−4−カルバルデヒド0.533gより実施例
46(b)と同様に処理して表題の化合物0.535g
(47%)を得る。
【0194】NMR(CDCl3):δ1.47(9
H,s),4.62(2H,d,J=6Hz),6.7
2(2H,t,J=56Hz),7.57(1H,s)
【0195】c)3−(ジフルオロメチル)イミダゾ
[5,1−b]チアゾール 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−
4−(ジフルオロメチル)チアゾール1.6gより実施
例46(c)と同様に処理して表題の化合物0.873
g(83%)を得る。
【0196】NMR(CDCl3):δ6.75(1
H,t,J=53Hz),7.16(1H,s),7.
17(1H,s),8.11(1H,s)
【0197】実施例48 3−メトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール a)2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチ
ル−4−メトキシメチルチアゾール 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−
4−ヒドロキシメチルチアゾール0.412gをアセト
ニトリル8mlに溶解し、酸化銀0.98gとヨウ化メ
チル0.5mlを加え、室温で6時間攪拌する。反応液
を濾過後減圧濃縮乾固して表題の化合物0.385g
(89%)を得る。
【0198】NMR(CDCl3):δ3.35(3
H,s),4.56(2H,s),4.72(2H,
s),7.15(1H,s)
【0199】b)3−メトキシメチルイミダゾ[5,1
−b]チアゾール 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−
4−メトキシメチルチアゾール0.385gより実施例
46(c)と同様に処理して表題の化合物0.211g
(81%)を得 る。
【0200】NMR(CDCl3):δ3.39(3
H,s),4.57(2H,s),6.73(1H,
s),7.11(1H,s),8.06(1H,s)
【0201】実施例49 3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−カ
ルボキシアミド a)2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチ
ル−4−メチルチアゾール−5−カルボン酸エチル (tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセトチオア
ミド5.02g のエタノール75ml溶液に2−クロ
ロアセト酢酸エチル3.92mlと炭酸カルシウム2.
75gを加え50℃で6時間攪拌する。反応液を濾過
後、濾液を減圧濃縮しトルエン:酢酸エチル=5:1の
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して表題の
化合物5.65g(71%)を得る。
【0202】NMR(CDCl3):δ1.36(3
H,t,J=7Hz),1.47(9H,s),2.8
0(3H,s),4.32(1H,s),4.55(2
H,d,J=7Hz),7.27(1H,s)
【0203】b)3−メチルイミダゾ[5,1−b]チ
アゾール−2−カルボン酸エチル 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−
4−メチルチアゾール−5−カルボン酸エチル5.6g
より実施例10(c)と同様に処理して表題の化合物
2.85g(73%)を得 る。
【0204】NMR(CDCl3):δ1.39(3
H,t,J=7Hz),2.79(3H,s),4.5
7(2H,d,J=7Hz),7.10(1H,s),
8.01(1H,s)
【0205】c)3−メチルイミダゾ[5,1−b]チ
アゾール−2−カルボキシアミド 3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−カ
ルボン酸エチル0.5gをアンモニア飽和メタノール溶
液30mlに溶解し、室温で40時間反応する。反応液
を減圧濃縮後水100mlを加え、析出した沈殿を濾
取、減圧乾燥して表題の化合物0.342g(79%)
を得る。
【0206】NMR(DMSO−d6):δ2.82
(3H,s),7.12(1H,s),8.13(1
H,s),8.21(IH,br),8.53(1H,
br)
【0207】実施例50 3−(エトキシカルボニルメチル)イミダゾ[5,1−
b]チアゾール (a)2−(tert−ブトキシカルボニルアミノメチ
ル)−4−(エトキシカルボニルメチル)チアゾール (tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセトチオア
ミド2gをN,N−ジメチルホルムアミド30mlに溶
解し、4−クロロアセト酢酸エチルエステル1.903
g、炭酸カルシウム526mg、および臭化ナトリウム
1.190gを加え、室温にて3時間、40℃にて1時
間撹拌する。不溶物を濾過した後、濾液を酢酸エチル3
00mlと20%食塩水200mlの混液に投入し、撹
拌後分液する。有機層を20%食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に溶媒を留去す
る。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル15
0g、トルエン:酢酸エチル=3:1で溶出)で精製
し、表題の化合物を3.053g(97%)得る。
【0208】NMR(CDCl3)δ:1.27(3
H,t,J=7Hz),1.47(9H,s),3.7
9(2H,s),4.19(1H,q,J=7Hz),
4.58(1H,s),4.60(1H,s),5.5
3(1H,br−s),7.12(1H,s) MS(EI,CHCl3,110℃):300(M+
【0209】(b)3−(エトキシカルボニルメチル)
イミダゾ[5,1−b]チアゾール 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)−
4−(エトキシカルボニルメチル)チアゾール1.00
gを用いて、実施例10(b)と同様の反応、精製を行
ない表題の化合物を574mg(81%)得る。
【0210】NMR(CDCl3)δ:1.29(1
H,t,J=7Hz),3.78(2H,s),4.2
2(2H,q,J=7Hz),6.74(1H,s),
7.11(1H,s),7.96(1H,s) MS(EI,CHCl3,110℃):210(M+
【0211】実施例51 3−(カルバモイルメチル)イミダゾ[5,1−b]チ
アゾール 3−(エトキシカルボニルメチル)イミダゾ[5,1−
b]チアゾール(実施例50参照)574mgを用いて
実施例11と同様の反応、精製を行ない、表題の化合物
を352mg(71%)得る。
【0212】NMR(DMSO−d6)δ:3.69
(2H,s),6.94(1H,s),7.01(1
H,s),7.19(1H,br−s),7.70(1
H,br−s),8.08(1H,s) MS(EI,DMSO,310℃):181(M+
【0213】実施例52 3−(2−ヒドロキシエチル)イミダゾ[5,1−b]
チアゾール 3−(エトキシカルボニルメチル)イミダゾ[5,1−
b]チアゾール(実施例50参照)900mgをメタノ
ール20mlに溶解し、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウ
ム810mgを加え、室温にて2.5時間撹拌する。濃
塩酸2mlを加え、室温で15分撹拌した後、減圧下に
溶媒を留去する。残渣に水20mlを加え、炭酸水素ナ
トリウムでpHを7.5に調製した後、減圧下で水を留
去する。残渣にジクロロメタン50mlを加え、次い
で、無水硫酸マグネシウムを加える。不溶物を濾過後、
減圧下に溶媒を留去し、残った固体を酢酸エチル10m
lとエーテル50mlの混液で洗浄して、表題の化合物
を476mg(66%)得る。
【0214】NMR(CDCl3)δ:1.95(1
H,br−s),3.01(3H,t,J=6Hz),
4.02(1H,t,J=6Hz),6.57(1H,
s),7.04(1H,s),7.90(1H,s) MS(EI,CHCl3,100℃):168(M+
【0215】実施例53 5−アセトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
5−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
ル(実施例9参照)0.231g(1.50mmol)
のジクロルメタン8ml溶液に、氷冷下無水酢酸0.1
56ml(1.65mmol)を加え、室温で20時間
撹拌する。反応液に水及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液を加え、ジクロルメタンで抽出し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥する。減圧下濃縮乾固し、残渣をシリカゲル
フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製する(クロ
ロホルム:メタノール=30:1で溶出)。表題の化合
物0.237g(81%)が得られる。
【0216】NMR(CDCl3)δ:2.09(3
H,s),5.37(2H,s),6.86(1H,
d,J=4.2Hz),7.10(1H,s), 7.
61(1H,d,J=4.2Hz)
【0217】実施例54 5−(ホルミルアミノ)メチルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール−3−カルボキシアミド 5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチルイ
ミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−カルボキシアミ
ド(実施例21参照)0.296mgにトリフルオロ酢
酸8mlを加え室温で30分間撹拌する。減圧下濃縮乾
固し、残渣に塩化メチレン50mlとテトラヒドロフラ
ン50mlおよびトリエチルアミン1mlを加えよく撹
拌する。これに、あらかじめ50℃10分間加熱し室温
にしたギ酸2mlと無水酢酸1mlの混合液を加え14
時間撹拌する。生じた結晶を濾取し減圧下乾燥すると、
表題化合物0.214gが得られる。
【0218】NMR(DMSOd−6)δ:4.63
(0.85H,d,J=5.5Hz),4.68(0.
15H,d,J=6.3Hz),7.06 (0.85
H,s),7.07(0.15H,s),7.6−7.
9(1H,br),7.74(0.85H,s),7.
75(0.15H,s),8.00(0.15H,
s),8.03(0.85H,s),8.1−8.4
(2H,br)
【0219】実施例55 3−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−カルボン酸エ
チル(実施例10参照)0.80gのメタノール16m
l溶液に水素化ホウ素ナトリウム400mgを加え室温
で30分間撹拌する。反応液にアセトン3mlを滴下し
30分間撹拌後、減圧下濃縮乾固する。残渣に塩化メチ
レン20mlと飽和食塩水20mlを加え10分間撹拌
後、有機層を分離し水層は塩化メチレン(20ml、2
回)で抽出し有機層に合せる。無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧下濃縮乾固する。表題の化合物0.615
gが淡褐色結晶として得られる。
【0220】NMR(CDCl3)δ:4.97(2
H,s),6.71(1H,s),7.04(1H,
s),8.06(1H,s)
【0221】実施例56 3−シアノイミダゾ[5,1−b]チアゾール イミダゾ[5,1−b]チアゾール−3−カルボキシア
ミド0.334g(実施例11参照)より実施例28と
同様に処理し、表題の化合物0.149g(50%)を
得る。
【0222】NMR(CDCl3)δ:7.26(1
H,s),7.70(1H,s),8.18(1H,
s)
【0223】実施例57 7−(ホルミルアミノ)メチルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール a)7−(フタルイミド)メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール 7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
ル(実施例38参照)0.344g(2.23mmo
l)、フタルイミド0.660g(4.46mmol)
とトリフェニルホスフィン0.900g(4.46mm
ol)の無水テトラヒドロフラン20ml溶液に、アル
ゴン雰囲気下、室温でジエチルアゾジカルボキシレート
0.700ml(4.46mmol)を加える。室温で
30分間撹拌後、反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカ
ゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製する
(クロロホルム:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチルのみ
で溶出)。7−(フタルイミド)メチルイミダゾ[5,
1−b]チアゾール0.379g(60%)が得られ
る。
【0224】NMR(CDCl3)δ:4.98(2
H,s),6.80(1H,d,J=4.3Hz),
7.34(1H,d,J=4.3Hz),7.64−
7.84(4H,m),7.91(1H,s)
【0225】b)7−アミノメチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール 7−(フタルイミド)メチルイミダゾ[5,1−b]チ
アゾール0.379g(1.34mmol)をエタノー
ル15mlに懸濁し、無水ヒドラジン0.063ml
(2.0mmol)を加え、1時間加熱還流する。反応
液を氷冷し、生じた結晶を濾去する。濾液を減圧下濃縮
し、少量のジクロルメタンを加え、不溶部を濾去する。
濾液を減圧下濃縮し、未精製の7−アミノメチルイミダ
ゾ[5,1−b]チアゾールを得る。
【0226】c)7−(ホルミルアミノ)メチルイミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール 上記b)で得られる未精製の7−アミノメチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール全量のジクロルメタン5ml
溶液を氷冷し、蟻酸0.5mlと無水酢酸0.5mlを
あらかじめ混合し50℃で10分間反応させた混合物を
加え、氷冷下30分間撹拌する。反応液に水10mlと
ジクロルメタン20ml、50%炭酸カリウム水溶液5
mlを加え、有機層を分離し、水層よりさらにジクロル
メタン20mlで3回抽出する。有機層を乾燥し、シリ
カゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製する
(クロロホルム:メタノール=15:1で溶出)。表題
の化合物0.088g(36%)が得られる。
【0227】NMR(CDCl3)δ:4.53(2
H,d,J=5.8Hz),6.84(1H,d,J=
4.2Hz),6.86(1H,br),7.38(1
H,d,J=4.2Hz),7.93(1H,s),
8.26(1H,s)
【0228】実施例58 5−((S)−1−ホルミルアミノ−2−ヒドロキシエ
チル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール a)2−[(N−tert−ブトキシカルボニル−D−
セリル)アミノ]メチルチアゾール N−tert−ブトキシカルボニル−D−セリン2.0
52gと1−ヒドロキシベンゾトリアゾール2.27g
に塩化メチレン50mlを加え、これに氷冷下撹拌しな
がらジシクロヘキシルカルボジイミド1.49gを加え
る。氷冷下1時間撹拌後、アミノメチルチアゾール1.
142gの塩化メチレン3ml溶液を加え、さらに14
時間撹拌する。生じた結晶を濾去し、濾液を5%炭酸水
素ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥する。減圧下濃縮後、シリカゲルフラッシュカラム
クロマトグラフィーで精製(酢酸エチルで溶出)し2−
[(N−tert−ブトキシカルボニル−D−セリル)
アミノ]メチルチアゾール2.309g(77%)を得
る。
【0229】NMR(CDCl3)δ:1.46(9
H,s),3.61〜3.67(1H,m),3.98
〜4.18(2H,m),4.18〜4.30(1H,
br),4.78(1H,dd,J=16.8Hz,
6.4Hz),4.83(1H,dd,J=16.8H
z,6.4Hz),5.56〜5.70(1H,b
r),7.29(1H,d,J=3.3Hz),7.3
0〜7.44(1H,br),7.68(1H,d,J
=3.3Hz)
【0230】b)2−[(N−トリフルオロアセチル−
D−セリル)アミノ]メチルチアゾール 2−[(N−tert−ブトキシカルボニル−D−セリ
ル)アミノ]メチルチアゾール2.00gにトリフルオ
ロ酢酸20mlを加え30分間撹拌後、反応液を減圧下
濃縮乾固する。得られた(D−セリル)アミノメチルチ
アゾールのトリフルオロ酢酸塩に塩化メチレン50ml
を加え、これに撹拌しながらトリエチルアミン3.36
g、トリフルオロ酢酸エチル4.72gを加える。室温
下3時間撹拌後、減圧下濃縮しシリカゲルフラッシュカ
ラムクロマトグラフィーで精製(酢酸エチルで溶出)し
2−[(N−トリフルオロアセチル−D−セリル)アミ
ノ]メチルチアゾール1.965g(quant.)を
得る。
【0231】NMR(CDCl3)δ:1.5〜1.7
(1h,br),3.69(1H,dd,J=11.5
Hz,6.9Hz),4.17(1H,dd,J=1
1.5Hz,3.4Hz),4.57(1H,td,J
=6.9Hz,3.4Hz),4.76(1H,dd,
J=16.8Hz,5.6Hz),4.96(1H,d
d,J=16.8Hz,6.9Hz),7.00〜7.
07(1H,br),7.31(1h,d,J=3.3
Hz),7.68(1H,J=3.3hz),7.60
〜7.68(1H,br)
【0232】c)2−[(O−アセチル−N−トリフル
オロアセチル−D−セリル)アミノ]メチルチアゾール 2−[(N−トリフルオロアセチル−D−セリル)アミ
ノ]メチルチアゾール1.965gのピリジン20ml
溶液に無水酢酸2mlを加え室温下14時間撹拌する。
減圧下濃縮乾固後、塩化メチレン50mlに溶解し、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液30mlで洗浄する。水層
を塩化メチレン30mlで再抽出し有機層にあわせ無水
硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下濃縮乾固し、2−
[(O−アセチル−N−トリフルオロアセチル−D−セ
リル)アミノ]メチルチアゾール2.07g(92%)
が得られる.
【0233】NMR(CDCl3)δ:2.05(3
H,s),4.36〜4.41(1H,m),4.77
〜4.85(2H,m),7.33(1H,d,J=
3.3Hz),7.42〜7.52(1H,br),
7.6〜7.7(1H,br),7.72(1H,d,
J=3.3Hz) MS(EI.CHCl3,160℃):339(M+
【0234】d)5−[(S)−2−アセトキシ−1−
(トリフルオロアセチルアミノ)エチル]イミダゾ
[5,1−b]チアゾール 2−[(O−アセチル−N−トリフルオロアセチル−D
−セリル)アミノ]メチルチアゾール0.506gにオ
キシ塩化リン10mlを加え、5時間加熱還流する。室
温まで冷却後、減圧下濃縮乾固する。これに塩化メチレ
ン50mlを加えよく撹拌後、氷冷下飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液30mlを加えさらに30分間撹拌する。
不溶物を濾去後、有機層を分離し、水層は塩化メチレン
30mlで再抽出し有機層にあわせ、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥する。減圧下濃縮しシリカゲルフラッシュカ
ラムクロマトグラフィーで精製(酢酸エチル:ヘキサン
=2:1で溶出)し5−[(S)−2−アセトキシ−1
−(トリフルオロアセチルアミノ)エチル]イミダゾ
[5,1−b]チアゾール0.319g(67%)を得
る。
【0235】NMR(CDCl3)δ:2.08(3
H,s),4.53(1H,dd,J=11.6Hz,
5.3Hz),4.57(1H,dd,J=11.6H
z,7.8Hz),5.67(1H,td,J=7.8
Hz,5.3Hz),6.92(1H,d,J=4.3
Hz),7.05(1H,s),7.56(1H,d,
J=4.3Hz),7.64〜7.74(1H,br)
【0236】e)5−((S)−1−ホルミルアミノ−
2−ヒドロキシエチル)イミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール 5−[(S)−2−アセトキシ−1−(トリフルオロア
セチルアミノ)エチル]イミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール0.310gのメタノール10ml溶液に水酸化ナ
トリウム0.160gの水溶液5mlを加え室温下14
時間撹拌する。反応液を減圧下濃縮乾固し、5−
[(S)−1−アミノ−2−ヒドロキシエチル]イミダ
ゾ[5,1−b]チアゾールを含む固体を得る。これに
塩化メチレン50mlを加えよく撹拌する。この懸濁液
に、氷冷下あらかじめ無水酢酸0.5gとギ酸2.0g
を混合し10分間50℃に加熱後室温にしたものを加え
る。室温で30分間撹拌後、氷冷にし、水4mlと炭酸
カリウム4gを加え室温下30分間撹拌する。これにメ
タノール4mlを加えさらに1時間撹拌する。有機層を
デカントにより分離し、結晶を含む水層は塩化メチレン
30ml、3回で洗い有機層に合わせる。無水炭酸カリウ
ムで乾燥後濃縮乾固し、5−((S)−1−ホルミルア
ミノ−2−ヒドロキシエチル)イミダゾ[5,1−b]
チアゾール0.200g(quant.)を得る。
【0237】NMR(DMSOd−6)δ:3.88
(2H,t,J=5.8Hz),5.01(1H,t,
J=5.8Hz),5.27(1H,dt,J=8.4
Hz,5.8Hz),6.97(1H,s),7.22
(1H,d,J=4.2Hz),7.80(1H,d,
J=4.2Hz),8.08(1H,s),8.61
(1H,d,J=8.4Hz) MS(EI,DMSO,200℃):211(M+
【0238】実施例59 5−((R)−1−ウレイドエチル)イミダゾ[5,1
−b]チアゾール 5−[(R)−1−(ホルミルアミノ)エチル]イミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール(実施例18参照)0.2
34gに2N水酸化ナトリウム水溶液3mlを加え、室
温で16時間撹拌する。反応液を5N塩酸でpH5に調
整後、70℃に加熱しシアン酸ナトリウム0.160g
を加え、70℃で1時間、室温で更に16時間撹拌す
る。反応液を減圧下濃縮乾固し、残渣に塩化メチレン5
0ml、メタノール50mlを加えよく撹拌後、不溶物
を濾去する。濾液を減圧下濃縮し、残渣をセファデック
スLH20で精製(溶出液;クロロホルム:メタノール
=1:1)すると表題化合物0.221g(87%)が
得られる。
【0239】NMR(DMSOd−6)δ:1.45
(3H,d,J=6.9Hz),5.13(1H,d
q,J=8.7Hz,6.9Hz),5.52(2H,
br),6.45(1H,d,J=8.7Hz),6.
92(1H,s),7.20(1H,d,J=4.2H
z),7.80(1H,d,J=4.2Hz)
【0240】実施例60 5−((R)−1−ホルミルアミノ−2−ヒドロキシエ
チル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール a)2−[(N−tert−ブトキシカルボニル−L−
セリル)アミノ]メチルチアゾール N−tert−ブトキシカルボニル−L−セリン2.0
52g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール2.27
g、ジシクロヘキシルカルボジイミド1.49g及びア
ミノメチルチアゾール1.142gより実施例58a)
と同様にして2−[(N−tert−ブトキシカルボニ
ル−L−セリル)アミノ]メチルチアゾール2.399
g(80%)を得る。
【0241】NMR(CDCl3)δ:1.45(9
H,s),3.61〜3.67(1H,m),4.05
〜4.30(3H,m),4.78(1H,dd,J=
16.8Hz,6.4Hz),4.83(1H,dd,
J=16.8Hz,6.4Hz),5.54〜5.69
(1H,br),7.29(1H,d,J=3.3H
z),7.29〜7.42(1H,br),7.67
(1H,d,J=3.3Hz)
【0242】b)2−[(N−トリフルオロアセチル−
L−セリル)アミノ]メチルチアゾール 2−[(N−tert−ブトキシカルボニル−L−セリ
ル)アミノ]メチルチアゾール1.540g、トリフル
オロ酢酸15mlを加え30分間撹拌後、反応液を減圧
下濃縮乾固する。得られた(L−セリル)アミノメチル
チアゾールのトリフルオロ酢酸塩に塩化メチレン50m
lを加え、これに撹拌しながらトリエチルアミン2.7
3g、トリフルオロ酢酸エチル3.84gを加える。室
温下3時間撹拌後、減圧下濃縮しシリカゲルフラッシュ
カラムクロマトグラフィーで精製(酢酸エチルで溶出)
し2−[(N−トリフルオロアセチル−L−セリル)ア
ミノ]メチルチアゾール1.519g(quant.)
を得る。
【0243】NMR(CDCl3)δ:1.5〜1.7
5(1H,br),3.69(1H,dd,J=11.
5Hz,6.7Hz),4.18(1H,dd,J=1
1.5Hz,3.5Hz),4.58(1H,td,J
=11.5Hz,3.5Hz),4.75(1H,d
d,J=16.7Hz,5.5Hz),4.96(1
H,dd,J=16.7Hz,6.9Hz),7.01
〜7.07(1H,br),7.31(1H,d,J=
3.3Hz),7.60〜7.70(1H,br),
7.68(1H,d,J=3.3Hz)
【0244】c)2−[(O−アセチル−N−トリフル
オロアセチル−L−セリル)アミノ]メチルチアゾール 2−[(N−トリフルオロアセチル−L−セリル)アミ
ノ]メチルチアゾール1.518gのピリジン18ml
溶液に無水酢酸1.8mlを加え室温下14時間撹拌す
る。減圧下濃縮乾固後、塩化メチレン40mlに溶解
し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液25mlで洗浄す
る。水層を塩化メチレン30mlで再抽出し有機層にあ
わせ無水硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下濃縮乾固
し、2−[(O−アセチル−N−トリフルオロアセチル
−L−セリル)アミノ]メチルチアゾール1.733g
(quant.)が得られる.
【0245】NMR(CDCl3)δ:2.06(3
H,s),4.36〜4.40(2H,m),4.75
〜4.85(3H,m),7.17〜7.26(1H,
br),7.34(1H,d,J=3.3Hz),7.
73(1H,d,J=3.3Hz)
【0246】d)5−[(R)−2−アセトキシ−1−
(トリフルオロアセチルアミノ)エチル]イミダゾ
[5,1−b]チアゾール 2−[(O−アセチル−N−トリフルオロアセチル−L
−セリル)アミノ]メチルチアゾール1.733gにオ
キシ塩化リン20mlを加え、5時間加熱還流する。室
温まで冷却後、減圧下濃縮乾固する。これに塩化メチレ
ン100mlを加えよく撹拌後、氷冷下飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液60mlを加えさらに30分間撹拌す
る。不溶物を濾去後、有機層を分離し、水層は塩化メチ
レン50mlで再抽出し有機層にあわせ、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥する。減圧下濃縮しシリカゲルフラッシ
ュカラムクロマトグラフィーで精製(酢酸エチル:ヘキ
サン=2:1で溶出)し5−[(R)−2−アセトキシ
−1−(トリフルオロアセチルアミノ)エチル]イミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール1.064g(65%)を
得る。
【0247】NMR(CDCl3)δ:2.08(3
H,s),4.53(1H,dd,J=11.6Hz,
5.3Hz),4.57(1H,dd,J=11.6H
z,7.8Hz),5.67(1H,td,J=7.8
Hz,5.3Hz),6.92(1H,d,J=4.3
Hz),7.05(1H,s),7.57(1H,d,
J=4.3Hz),7.68〜7.78(1H,br)
【0248】e)5−((R)−1−ホルミルアミノ−
2−ヒドロキシエチル)イミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール 5−[(R)−2−アセトキシ−1−(トリフルオロア
セチルアミノ)エチル]イミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール0.747gのメタノール10ml溶液に水酸化ナ
トリウム0.233gの水溶液5mlを加え室温下14
時間撹拌する。反応液を減圧下濃縮乾固し、5−
[(R)−1−アミノ−2−ヒドロキシエチル]イミダ
ゾ[5,1−b]チアゾールを含む固体を得る。これに
塩化メチレン50mlを加えよく撹拌する。この懸濁液
に、氷冷下あらかじめ無水酢酸1.2gとギ酸2.7g
を混合し10分間50℃に加熱後室温にしたものを加え
る。室温で30分間撹拌後、氷冷にし、水5mlと炭酸
カリウム5gを加え室温下30分間撹拌する。これにメ
タノール20mlを加えさらに1時間撹拌する。有機層
をデカントにより分離し、結晶を含む水層は塩化メチレ
ン20ml、5回で洗い有機層に合わせる。無水炭酸カ
リウムで乾燥後濃縮乾固し、残渣をセファデクックスL
H20で精製する(溶離液;クロロホルム:メタノール
=1:1)。5−((R)−1−ホルミルアミノ−2−
ヒドロキシエチル)イミダゾ[5,1−b]チアゾール
0.440g(quant.)を得る。
【0249】NMR(CDCl3)δ:3.90(1
H,dd,J=11.6Hz,3.6Hz),4.42
(1H,dd,J=11.6Hz,2.0Hz),5.
45(1H,ddd,J=9.0Hz,3.6Hz,
2.0Hz),6.8〜6.9(1H,br),6.8
3(1H,d,J=4.3Hz),6.97(1H,
s),7.76(1H,d,J=4.3Hz),8.2
6(1H,s) MS(EI,DMSO,200℃):211(M+
【0250】実施例61 5−((S)−2−オキサゾリノン−4−イル)イミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール 5−[(S)−2−アセトキシ−1−(トリフルオロア
セチルアミノ)エチル]イミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール(実施例58e参照)0.358gのメタノール1
0ml溶液に、室温下水酸化ナトリウム0.20gの水
溶液5mlを加え、14時間撹拌する。減圧下濃縮乾固
し、残渣に塩化メチレン30mlを加えよく撹拌し懸濁
させ、氷冷下、炭酸トリクロロメチル0.280g、ト
リエチルアミン1mlを順次加える。室温で1時間撹拌
後、減圧下濃縮し、シリカゲルフラッシュカラムクロマ
トグラフィー(溶出液;酢酸エチル、酢酸エチル:メタ
ノール=20:1)で精製する。表題の化合物0.09
9gが得られる。
【0251】NMR(CDCl3)δ:4.55(1
H,dd,J=9.1Hz,6.3Hz),4.80
(1H,t,J=9.1Hz),5.38(1H,dd
d,J=9.1Hz,6.3Hz,1.2Hz),5.
82(1H,br),6.95(1H,d,J=4.3
Hz),7.04(1H,s),7.49(1H,d,
J=4.3Hz) MS(EI,CDCl3,270℃):209(M+
【0252】実施例62 5−[(1S,2S)−1−(ホルミルアミノ)−2−
ヒドロキシプロピル]イミダゾ[5,1−b]チアゾ−
a)5−[(1S,2S)−2−アセトキシ−1−(ト
リフルオロアセチルアミノ)プロピル]イミダゾ[5,
1−b]チアゾール N−tert−ブトキシカルボニル−D−スレオニン
3.0g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール2.59
g、ジシクロヘキシルカルボジイミド3.96g及び、
2−アミノメチルチアゾール1.56gより、実施例1
6a)と同様にして未精製の2−[N−(tert−ブ
トキシカルボニル−D−スレオニル)アミノ]メチルチ
アゾールを得る。次に、未精製の2−[N−(tert
−ブトキシカルボニル−D−スレオニル)アミノ]メチ
ルチアゾールを実施例16b)と同様に処理し、未精製
の2−[N−トリフルオロアセチル−D−スレオニル)
アミノ]メチルチアゾールを得る。次に、未精製の2−
[N−トリフルオロアセチル−D−スレオニル)アミ
ノ]メチルチアゾールの塩化メチレン溶液(20ml)
に、トリエチルアミン2.77gと無水酢酸2.6ml
を0℃で加え室温で20時間攪拌する。反応液に塩化メ
チレン100mlを加え飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水にて洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥
する。塩化メチレン溶液を減圧下濃縮後、セファデック
スLH−20のカラムクロマトグラフィー(50%メタ
ノール水)により精製後、減圧下濃縮する。この残渣
を、実施例16c)と同様に行い、塩化メチレン250
mlにて抽出後無水炭酸カリウムにて乾燥し減圧下濃縮
する。得られた残渣をセファデックスLH−20のカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=
1:1)、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー
(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3)にて精製し表題
の化合物1.0g(21%)を淡黄色結晶として得る。
【0253】NMR(CDCl3)δ:1.26(3
H,d,J=6Hz),2.07(3H,s),5.4
1(1H,t,J=8Hz),5.61(1H,qui
nt,J=7Hz),6.91(1H,d,J=4H
z),7.06(1H,s),7.52(1H,d,J
=4Hz),7.60(1H,brs).
【0254】b)5−[(1S,2S)−1−(ホルミ
ルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]イミダゾ[5、
1−b]チアゾール 5−[(1S,2S)−1−(トリフルオロアセチルア
ミノ)−2−アセトキシプロピル]イミダゾ[5、1−
b]チアゾール0.475gのジオキサン:水=1:1
(12ml)の溶液に水酸化ナトリウム0.2g加え室
温で1.5時間攪拌させる。反応液を減圧下濃縮し、残
渣に水7ml、塩化メチレン7mlを加えさらに、無水
酢酸0.6ml、ギ酸1.2mlの混合物を加え、溶液
のpHをアルカリ性に保ち3時間攪拌する。塩化メチレ
ン200mlにて抽出し、飽和炭酸カリウム水溶液で洗
浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥する。減圧下濃縮後、
シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=2:1)にて精製し表題の化合物
0.16g(53%)をえる。
【0255】NMR(CDCl3)δ:1.31(3
H,d,J=6Hz),4.63(1H,q,J=6H
z),5.29(1H,d,J=9Hz),6.59
(1H,brd,J=9Hz),6.82(1H,d,
J=4Hz),6.97(1H,s),7.73(1
H,d,J=4Hz),8.34(1H,s).
【0256】実施例63 3−メタンスルホニルオキシメチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール 3−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
ル(実施例55参照)818mg(5.3mmol)の
乾燥ジクロロメタン16mlに溶かした液にジイソプロ
ピルエチルアミン1.85ml(10.6mmol)を
加えた後、攪拌下、−5℃でメシルクロリド0.53m
l(6.85mmol)を滴下する。そのまま20分攪
拌した後、10%炭酸ナトリウム水溶液15mlを加
え、塩析をし、ジクロロメタンで抽出(75mlで3
回)する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾
過し、溶媒を溜去することにより、表題の化合物486
mg(39%)が燈色オイルとして得られる。
【0257】NMR(CDCl3)δ:2.76(3
H,s),4.80(2H,s),7.03(1H,
s),7.12(1H,s),8.16(1H,s)
【0258】実施例64 3−アセチルチオメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール 3−メタンスルホニルオキシメチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール(実施例63参照)486mg(2.1
mmol)を乾燥DMF10mlに溶解した液に、チオ
酢酸カリウム720mg(6.3mmol)を加え、ア
ルゴン雰囲気下、室温で3日間攪拌する。反応液に水6
0mlを加え、ジクロロメタンで抽出(120mlで3
回)する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾
過し、溶媒を溜去することにより得られた赤色オイルを
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセ
トン=2:1)、続けてセファデックスLH20(クロ
ロホルム:メタノール=1:1)で精製することによ
り、表題の化合物145.7mg(30%)が乳白色粉
末として得られる。
【0259】NMR(CDCl3)δ:2.40(3
H,s),4.26(2H,s),6.73(1H,
s),7.11(1H,s),7.90(1H,s) MS(EI):212(M+
【0260】実施例65 5−アセチルチオメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール a)2−クロロアセチルアミノメチルチアゾール アミノメチルチアゾール571mg(5.0mmol)
にTHF5mlと5%重曹水10mlを加えた溶液に、
攪拌下、塩化クロロアセチル0.48ml(6.0mm
ol)を無水THF0.48mlで希釈した液を10分
間で滴下する(3−7℃)。同温でそのまま20分間攪
拌した後、重曹でアルカリ性とし、塩析後、酢酸エチル
で抽出(30mlで3回)する。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、濾過し、溶媒を溜去することによ
り、2−クロロアセチルアミノメチルチアゾール842
mg(88%)が燈色オイルとして得られる。
【0261】NMR(CDCl3)δ:4.13(2
H,s),4.82(2H,d,J=5.8Hz),
7.33(1H,d,J=3.3Hz),7.4(1
H,br.s),7.75(1H,d,J=3.3H
z) MS(EI):192,190(M+
【0262】b)2−アセチルチオメチルカルボニルア
ミノメチルチアゾール 2−クロロアセチルアミノメチルチアゾール830mg
(4.35mmol)を乾燥DMF10mlに溶解した
液に、チオ酢酸カリウム1.552g(13.0mmo
l)を加え、アルゴン雰囲気下、室温で16時間攪拌す
る。反応液に水20mlを加え、酢酸エチルで抽出(4
0mlで3回)する。合わせた有機層を水、飽和食塩水
で続けて洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過
し、溶媒を溜去する。得られたかっ色オイルをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノ
ール=99:1)で精製することにより、2−アセチル
チオメチルカルボニルアミノメチルチアゾール902m
g(90%)が薄茶色結晶として得られる。
【0263】NMR(CDCl3)δ:2.42(3
H,s),3.62(2H,s),4.75(2H,
d,J=5.9Hz),7.06(1H,br.s),
7.29(1H,d,J=3.3Hz),7.72(1
H,d,J=3.3Hz) MS(EI):230(M+
【0264】c)5−アセチルチオメチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール 2−アセチルチオメチルカルボニルアミノメチルチアゾ
ール867mg(3.76mmol)にオキシ塩化リン
8.6mlを加え、攪拌下、8時間100℃に加熱す
る。空冷後、オキシ塩化リンを減圧溜去した残渣に水2
0mlとジクロロメタン30mlを加え、氷浴中、攪拌
下、炭酸ナトリウムでpH9とする。不溶物を濾去後、
有機層を分取し、さらに、水層をジクロロメタンで抽出
(30mlで3回)する。合わせた有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、濾過し、溶媒を溜去することによ
り得られた暗赤色オイルをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:3)で精製する
ことにより、表題の化合物635.3mg(79.5
%)が黄色オイルとして得られる。
【0265】NMR(CDCl3)δ:2.39(3
H,s),4.48(2H,s),6.80(1H,
d,J=4.2Hz),7.00(1H,s),7.4
9(1H,d,J=4.2Hz) MS(EI):212(M+
【0266】実施例66 5−メルカプトメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
5−アセチルチオメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール213mg(1.0mmol)をメタノール0.7
mlに溶かした液に、氷浴中、攪拌下、2N−水酸化ナ
トリウム水溶液0.53mlを加え、そのまま15分間
攪拌する。反応液に希塩酸を加えてpH6とし、食塩水
を加えた後、酢酸エチルで抽出する。有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、濾過し、溶媒を溜去することに
より、表題の化合物161mg(94%)が燈色オイル
として得られる。
【0267】NMR(CDCl3)δ:1.97(1
H,br.s),4.04(2H,s),6.85(1
H,d,J=4.2Hz),6.97(1H,s),
7.46(1H,d,J=4.2Hz)
【0268】実施例67 3−アセチルチオメチル−5−アリルオキシカルボニル
アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール a)2−[(アリルオキシカルボニルアミノ)メチルカ
ルボニルアミノ]メチルチアゾール−4−カルボン酸エ
チル N−アリルオキシカルボニルグリシン1.75g(11
mmol)と1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1.6
2g(12mmol)とを乾燥ジクロロメタン30ml
に溶かした液に、氷冷下、1,3−ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド2.476g(12mmol)を加え、3
−5℃で1.75時間攪拌する。反応液に、2−アミノ
メチルチアゾール−4−カルボン酸エチル(実施例20
参照)1.576g(8.46mmol)の乾燥ジクロ
ロメタン(20ml)溶液を5分間で滴下し、そのま
ま、3−5℃で0.5時間攪拌する。不溶物を濾去後、
濾液を5%重曹水で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウム
と無水炭酸カリウム(1:1)で乾燥後、濾過し、溶媒
を溜去することにより得られた暗赤色オイルをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製する
ことにより、2−[(アリルオキシカルボニルアミノ)
メチルカルボニルアミノ]メチルチアゾール−4−カル
ボン酸エチル2.600g(93.9%)が無色粉末と
して得られる。
【0269】NMR(CDCl3)δ:1.40(3
H,t,J=7.1Hz),3.96(2H,d,J=
5.8Hz),4.40(2H,q,J=7.1H
z),4.56(2H,d,J=5.6Hz),4.7
7(2H,d,J=6.0Hz),5.19−5.32
(2H,m),5.64(1H,br.t),5.81
−5.96(1H,m),7.43(1H,br.
t),8.11(1H,s) MS(EI):327(M+
【0270】b)2−[(アリルオキシカルボニルアミ
ノ)メチルカルボニルアミノ]メチル−4−ヒドロキシ
メチルチアゾール 2−[(アリルオキシカルボニルアミノ)メチルカルボ
ニルアミノ]メチルチアゾール−4−カルボン酸エチル
2.572g(7.86mmol)を乾燥エタノール3
0mlに溶解した液に、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウ
ム1.189g(31.4mmol)を徐々に加えた
後、室温で44時間攪拌する。反応を2N−塩酸を加え
て止め、次に、無水炭酸カリウムでpH8に合わせ、塩
析後、酢酸エチルで抽出(100mlで3回)する。有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、溶媒を
溜去することにより得られたオイルをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=95:
5)で精製することにより、2−[(アリルオキシカル
ボニルアミノ)メチルカルボニルアミノ]メチル−4−
ヒドロキシメチルチアゾール1.430g(63.8
%)が無色粉末として得られる。
【0271】NMR(CD3COCD3)δ:3.89
(2H,d,J=6.0Hz),4.28(1H,b
r.t),4.52−4.55(2H,m),4.67
(4H,d,J=5.9Hz),5.13−5.33
(2H,m),5.85−5.97(1H,m),6.
56(1H,br.t),7.22(1H,s),8.
03(1H,br.s) MS(EI):285(M+
【0272】c)2−[(アリルオキシカルボニルアミ
ノ)メチルカルボニルアミノ]メチル−4−アセチルチ
オメチルチアゾール 2−[(アリルオキシカルボニルアミノ)メチルカルボ
ニルアミノ]メチル−4−ヒドロキシメチルチアゾール
713mg(2.5mmol)とジイソプロピルエチル
アミン0.57ml(3.27mmol)とを乾燥DM
F10mlに溶かし、−15℃に冷却し攪拌する。この
混合液にアルゴン雰囲気下、メシルクロリド0.235
ml(3.0mmol)の乾燥DMF(1ml)溶液を
2分間で滴下した後、同温で30分間攪拌する。さら
に、チオ酢酸カリウム874mg(7.5mmol)を
加え、0℃で3.5時間、室温で18.5時間攪拌した
後、酢酸エチル200mlで希釈し、水、5%重曹水、
10%クエン酸水、飽和食塩水で続けて洗浄する。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、溶媒を溜
去することにより得られた赤色オイルをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=9
8:2)、続けてセファデックスLH20(クロロホル
ム:メタノール=1:1)で精製することにより、2−
[(アリルオキシカルボニルアミノ)メチルカルボニル
アミノ]メチル−4−アセチルチオメチルチアゾール6
30mg(73.3%)が赤燈色粉末として得られる。
【0273】NMR(CDCl3)δ:2.36(3
H,s),3.93(2H,d,J=5.9Hz),
4.19(2H,s),4.59(2H,d,J=5.
6Hz),4.72(2H,d,J=5.9Hz),
5.21−5.34(2H,m),5.46(1H,b
r.t),5.85−5.97(1H,m),6.92
(1H,br.t),7.13(1H,s) MS(EI):343(M+
【0274】d)3−アセチルチオメチル−5−アリル
オキシカルボニルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール 2−[(アリルオキシカルボニルアミノ)メチルカルボ
ニルアミノ]メチル−4−アセチルチオメチルチアゾー
ル630mg(1.83mmol)にオキシ塩化リン
4.3mlを加え、攪拌下、4時間100℃に加熱す
る。空冷後、オキシ塩化リンを減圧溜去した残渣に氷水
とジクロロメタン30mlを加え、攪拌下、炭酸ナトリ
ウムでpH9とする。不溶物を濾去後、有機層を分取
し、さらに、水層をジクロロメタンで抽出(30mlで
2回)する。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、濾過し、溶媒を溜去することにより得られたこ
げ茶色オイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)で精製することによ
り、表題の化合物418mg(70%)が微赤色結晶と
して得られる。
【0275】NMR(CDCl3)δ:2.39(3
H,s),4.41(2H,br.s),4.59(2
H,br.d,J=5.5Hz),4.72(2H,
d,J=5.6Hz),5.19−5.33(2H,
m),5.62(1H,br.s),5.85−5.9
7(1H,m),6.78(1H,s),7.01(1
H,s) MS(EI):325(M+
【0276】実施例68 5−アリルオキシカルボニルアミノ−3−(N−メチル
−N−トリフルオロアセチルアミノ)メチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール及び、5−アリルオキシカル
ボニルアミノ−3−(N−メチルアミノ)メチルイミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール a)2−[(アリルオキシカルボニルアミノ)メチルカ
ルボニルアミノ]メチル−4−クロロメチルチアゾール 2−[(アリルオキシカルボニルアミノ)メチルカルボ
ニルアミノ]メチル−4−ヒドロキシメチルチアゾール
(実施例67b)参照)723mg(2.53mmo
l)に乾燥ジクロロメタン10mlを加えた懸濁液に、
乾燥DMF0.030ml(0.39mmol)を加え
た後、攪拌下、−13−−11℃で塩化チオニル0.5
5ml(7.54mmol)を5分間で滴下する。同温
で30分間攪拌し、さらに、室温で20分間攪拌する。
乾燥アセトニトリル4mlを加え透明液にした後、室温
で2時間攪拌する。反応液を10%炭酸ナトリウム水溶
液15mlに注ぎ、pH9に合わせ、酢酸エチルで抽出
(50mlで3回)する。合わせた有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、濾過し、溶媒を溜去することによ
り、2−[(アリルオキシカルボニルアミノ)メチルカ
ルボニルアミノ]メチル−4−クロロメチルチアゾール
685mg(89%)が乳白色結晶として得られる。
【0277】NMR(CDCl3)δ:3.94(2
H,d,J=5.8Hz),4.59(2H,d,J=
5.6Hz),4.65(2H,s),4.75(2
H,d,J=6.0Hz),5.21−5.34(2
H,m),5.46(1H,br.t),5.85−
5.97(1H,m),6.99(1H,br.s),
7.26(1H,s) MS(EI):305,303(M+
【0278】b)2−[(アリルオキシカルボニルアミ
ノ)メチルカルボニルアミノ]メチル−4−(N−メチ
ル−N−トリフルオロアセチルアミノ)メチルチアゾー
2−[(アリルオキシカルボニルアミノ)メチルカルボ
ニルアミノ]メチル−4−クロロメチルチアゾール66
7mg(2.2mmol)にジクロロメタン12mlと
メタノール4mlを加えた溶液に、40%メチルアミン
水溶液2.56mlを加え、室温で1日攪拌する。溶媒
と水分を減圧溜去(メタノール−ベンゼン共沸2回)
し、乾固した後、ジクロロメタン10mlとトリエチル
アミン4.5mlとを加えて溶解し、トリフルオロ酢酸
エチル2.2mlを加え、室温で3日間攪拌する。溶媒
を溜去した残渣に、飽和食塩水を加えた後、酢酸エチル
で抽出(30mlで3回)し、合わせた有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、溶媒を溜去する。得
られたオイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル)で精製することにより、2−[(アリル
オキシカルボニルアミノ)メチルカルボニルアミノ]メ
チル−4−(N−メチル−N−トリフルオロアセチルア
ミノ)メチルチアゾール550.2mg(63.5%)
が淡燈色粉末として得られる。
【0279】NMR(CDCl3)δ:3.07(1/
3x3H,s),3.22(2/3x3H,s),3.
93(2H,d,J=6.0Hz),4.59(2H,
dd,J1=5.6Hz,J2=1.3Hz),4.67
(2/3x2H,s),4.68(1/3x2H,
s),4.73(2H,d,J=6.0Hz),5.2
1−5.34(2H,m),5.48(1H,br.
s),5.84−5.97(1H,m),6.99(1
H,br.t),7.07(1/3x1H,s),7.
16(2/3x1H,s) MS(EI):394(M+
【0280】c)5−アリルオキシカルボニルアミノ−
3−(N−メチル−N−トリフルオロアセチルアミノ)
メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール及び、5−ア
リルオキシカルボニルアミノ−3−(N−メチルアミ
ノ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 2−[(アリルオキシカルボニルアミノ)メチルカルボ
ニルアミノ]メチル−4−(N−メチル−N−トリフル
オロアセチルアミノ)メチルチアゾール547mg
(1.39mmol)にオキシ塩化リン3.2mlを加
え、攪拌下、1時間100℃に加熱する。空冷後、オキ
シ塩化リンを減圧溜去し、得られた残渣を氷水10ml
に懸濁させ、氷冷濃アンモニア水50mlに徐々に注
ぎ、氷冷下、30分間攪拌する。反応液をジクロロメタ
ンで抽出(50mlで3回)し、有機層を乾燥(無水硫
酸マグネシウム:無水炭酸カリウム=1:1)、濾過
し、溶媒を減圧溜去する。得られた粉末をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=9
5:5)で精製することにより、Rf=0.7の画分か
ら、5−アリルオキシカルボニルアミノ−3−(N−メ
チル−N−トリフルオロアセチルアミノ)メチルイミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール82.8mg(15.9
%)が淡燈色固体として得られる。
【0281】NMR(CDCl3)δ:3.21(1/
4x3H,s),3.30(3/4x3H,s),4.
57(2H,d,J=5.2Hz),4.68(2H,
d,J=5.8Hz),5.05(2H,br.s),
5.19−5.33(2H,m),5.61(1H,b
r.s),5.83−5.97(1H,m),6.43
(3/4x1H,br.s),6.47(1/4x1
H,br.s(shoulder)),7.04(1
H,s),7.26(1H,s) MS(EI):376(M+
【0282】Rf=0.2の画分より、5−アリルオキ
シカルボニルアミノ−3−(N−メチルアミノ)メチル
イミダゾ[5,1−b]チアゾール264.3mg(6
8.0%)が無色粉末として得られる。
【0283】NMR(CDCl3)δ:2.51(3
H,s),3.94(2H,s),4.58(2H,
d,J=5.3Hz),4.84(2H,d,J=5.
5Hz),5.18−5.32(2H,m),5.85
−5.97(1H,m),6.29(1H,br.
s),6.62(1H,s),7.00(1H,s)M
S(EI):280(M+
【0284】実施例69 5−アセチルチオメチル−3−アリルオキシカルボニル
アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール及び、
3−アセチルチオメチル−5−クロロメチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール a)2−t−ブトキシカルボニルアミノメチル−4−フ
タルイミドメチルチアゾール 2−t−ブトキシカルボニルアミノメチル−4−ヒドロ
キシメチルチアゾール(実施例46b)参照)4.88
6g(20.0mmol)とフタルイミド4.414g
(30.0mmol)とトリフェニルフォスフィン7.
869g(30.0mmol)の無水テトラヒドロフラ
ン100ml溶液を攪拌下、アルゴン置換した後、水浴
中、ジエチルアゾジカルボキシレート4.7ml(30
mmol)の無水テトラヒドロフラン(5.3ml)溶
液を15分間で滴下し、そのまま室温で1時間攪拌す
る。溶媒を減圧溜去して得られるオイルをジクロロメタ
ンとジイソプロピルエーテルで結晶化し、溶媒を溜去
後、結晶をジイソプロピルエーテルで2回洗浄する。得
られた粗結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(トルエン:アセトン=3:1)で精製することによ
り、単品画分より、2−t−ブトキシカルボニルアミノ
メチル−4−フタルイミドメチルチアゾール3.444
gが乳白色粉末として得られる。さらに、不純物の混じ
った画分から得られた粉末をエタノールとジエチルエー
テルの混合溶媒から再結晶することにより、無色針状晶
3.319gが得られる(合計6.763g,98
%)。
【0285】NMR(CDCl3)δ:1.45(9
H,s),4.55(2H,d,J=6.0Hz),
4.96(2H,s),5.20(1H,br.s),
7.14(1H,s),7.72−7.78(2H,
m),7.86−7.89(2H,m) MS(EI):373(M+
【0286】b)4−アリルオキシカルボニルアミノメ
チル−2−t−ブトキシカルボニルアミノメチルチアゾ
ール 2−t−ブトキシカルボニルアミノメチル−4−フタル
イミドメチルチアゾール6.76g(18.1g)をの
乾燥メタノール80ml溶液に、無水ヒドラジン0.7
4ml(23.6mmol)を加え、2.5時間加熱還
流する。反応液を氷冷後、濾過し、結晶をメタノールで
よく洗浄する。濾液を減圧濃縮して得られる残渣にメタ
ノール90mlと水90ml及び、2N−水酸化ナトリ
ウム水溶液9mlを加え、−5℃に冷却する。激しく攪
拌した混合液に、クロロぎ酸アリル2.56ml(24
mmol)のジクロロメタン30ml溶液を、2N−水
酸化ナトリウム水溶液でpH9に合わせながら、−5−
0℃で80分間で滴下する。反応液に水50mlを加
え、ジクロロメタンで抽出(200mlで3回)し、合
わせた有機層を10%クエン酸水、飽和食塩水で洗浄す
る。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、
溶媒を溜去することにより得られたオイルをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:酢酸エチ
ル=1:1)、続けてセファデックスLH20(クロロ
ホルム:メタノール=1:1)で精製することにより、
4−アリルオキシカルボニルアミノメチル−2−t−ブ
トキシカルボニルアミノメチルチアゾール4.39g
(74%)が微黄色粘体として得られる。
【0287】NMR(CDCl3)δ:1.47(9
H,s),4.43(2H,d,J=6.0Hz),
4.45−4.58(4H,m),5.19−5.37
(4H,m+br),5.86−5.99(1H,
m),7.08(1H,s) MS(EI):327(M+
【0288】c)4−アリルオキシカルボニルアミノメ
チル−2−アミノメチルチアゾール・1/2炭酸塩 4−アリルオキシカルボニルアミノメチル−2−t−ブ
トキシカルボニルアミノメチルチアゾール4.169g
(12.7mmol)をトリフルオロ酢酸10mlに溶
かし、室温で2時間攪拌する。トリフルオロ酢酸を減圧
溜去した残渣に、2N−水酸化ナトリウム水溶液10m
lを氷冷下に加え、さらに、水酸化ナトリウムでpH>
13とし、塩析をした後、ジエチルエーテルで抽出(1
00mlで4回)をする。合わせた有機層を芒硝乾燥
後、濾過し、溶媒を溜去することにより得られたオイル
をセファデックスLH20(クロロホルム:メタノール
=1:1)で精製することにより、4−アリルオキシカ
ルボニルアミノメチル−2−アミノメチルチアゾール・
1/2炭酸塩3.217g(97.8%)が明黄色オイ
ルとして得られる。
【0289】NMR(CDCl3)δ:3.8(2H,
br.s),4.30(2H,s),4.45(2H,
d),4.55(2H,dd),5.18−5.32
(2H,m),5.60(1H,br.s),5.83
−5.97(1H,m),7.11(1H,s) MS(EI):227(M+
【0290】d)4−アリルオキシカルボニルアミノメ
チル−2−クロロアセチルアミノメチルチアゾール 4−アリルオキシカルボニルアミノメチル−2−アミノ
メチルチアゾール・1/2炭酸塩1038mg(4.0
mmol)にジクロロメタン4mlと5%重曹水8.1
mlを加えた溶液を氷冷し、激しく攪拌した中に、塩化
クロロアセチル0.38ml(4.8mmol)の乾燥
ジクロロメタン4ml溶液を10分間で滴下した。10
%炭酸ナトリウム水溶液でpH8に調整しながら、2−
5℃で40分間、室温で20分間激しく攪拌した。反応
液に10%炭酸ナトリウム水溶液4mlと飽和食塩水2
mlを加え、酢酸エチルで抽出(30mlで3回)す
る。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
濾過し、溶媒を溜去することにより、4−アリルオキシ
カルボニルアミノメチル−2−クロロアセチルアミノメ
チルチアゾール1064mg(87.2%)が無色固体
として得られる。
【0291】NMR(CDCl3)δ:4.11(2
H,s),4.44(2H,d,J=6.0Hz),
4.58(2H,d,J=5.5Hz),4.75(2
H,d,J=5.8Hz),5.19−5.33(2
H,m),5.55(1H,br.t),5.85−
5.97(1H,m),7.13(1H,s),7.5
0(1H,br.s) MS(EI):303(M+
【0292】e)2−アセチルチオメチルカルボニルア
ミノメチル−4−アリルオキシカルボニルアミノメチル
チアゾール 4−アリルオキシカルボニルアミノメチル−2−クロロ
アセチルアミノメチルチアゾール1046mg(3.4
4mmol)を乾燥DMF10mlに溶解した液に、チ
オ酢酸カリウム1204mg(10.3mmol)を加
え、室温で160分間攪拌する。反応液に水20mlを
加え、酢酸エチルで抽出(40mlで3回)する。合わ
せた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、濾過し、溶媒を溜去することにより得られ
た固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エ
チル)で精製することにより、2−アセチルチオメチル
カルボニルアミノメチル−4−アリルオキシカルボニル
アミノメチルチアゾール1054mg(89.1%)が
無色板状晶として得られる。
【0293】NMR(CDCl3)δ:2.42(3
H,s),3.61(2H,s),4.44(2H,
d,J=5.9Hz),4.59(2H,d,J=5.
5Hz),4.69(2H,d,J=5.8Hz),
5.19−5.34(2H,m),5.39(1H,b
r.s),5.86−5.99(1H,m),6.99
(1H,br.t),7.09(1H,s) MS(EI):343(M+
【0294】f)5−アセチルチオメチル−3−アリル
オキシカルボニルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール及び、3−アセチルチオメチル−5−クロロ
メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 2−アセチルチオメチルカルボニルアミノメチル−4−
アリルオキシカルボニルアミノメチルチアゾール104
5mg(3.04mmol)にオキシ塩化リン7.1m
lを加え、攪拌下、7時間100℃に加熱する。空冷
後、オキシ塩化リンを減圧溜去した残渣に水10mlと
ジクロロメタン40mlを加え、氷浴中、攪拌下、炭酸
水素ナトリウムでpH8とする。有機層を分取し、さら
に、水層をジクロロメタンで抽出(30mlで2回)す
る。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
濾過し、溶媒を溜去することにより得られた赤色オイル
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢
酸エチル=1:2)で精製することにより、Rf=0.
4の画分から、3−アセチルチオメチル−5−クロロメ
チルイミダゾ[5,1−b]チアゾール45.6mg
(5.7%)が黄色オイルとして得られる。
【0295】NMR(CDCl3)δ:2.36(3
H,s),4.66(2H,s),4.89(2H,
s),6.88(1H,s),7.06(1H,s) MS(EI):262,260(M+
【0296】Rf=0.2の画分の粗生成物をセファデ
ックスLH20(クロロホルム:メタノール=1:1)
で精製することにより、5−アセチルチオメチル−3−
アリルオキシカルボニルアミノメチルイミダゾ[5,1
−b]チアゾール555mg(56.1%)が微黄色ア
モルファスとして得られる。
【0297】NMR(CDCl3)δ:2.38(3
H,s),4.52(2H,s),4.62(4H,
d,J=5.9Hz),5.22−5.36(2H,
m),5.58(1H,br.s),5.87−6.0
0(1H,m),6.73(1H,s),7.01(1
H,s) MS(EI):325(M+
【0298】実施例70 3−アリルオキシカルボニルアミノメチル−5−メルカ
プトメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 5−アセチルチオメチル−3−アリルオキシカルボニル
アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール(実施
例69参照)317mg(0.97mmol)をメタノ
ール1.5mlに溶かした液に、氷浴中、攪拌下、2N
−水酸化ナトリウム水溶液0.51mlを加え、そのま
ま25分間攪拌する。反応液に希塩酸を加えてpH6と
し、食塩水を加えた後、酢酸エチルで抽出する。有機層
を芒硝で乾燥後、濾過し、溶媒を溜去することにより、
表題の化合物248mg(90%)が黄色オイルとして
得られる。
【0299】NMR(CDCl3)δ:2.13(1
H,br.s),4.08(2H,s),4.61(2
H,d,J=5.7Hz),4.71(2H,d,J=
5.8Hz),5.20−5.35(2H,m),5.
86−5.99(1H,m),6.36(1H,br.
t),6.71(1H,s),6.90(1H,s)
【0300】実施例71 3−アリルオキシカルボニルアミノメチル−5−トリフ
ルオロアセチルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チ
アゾール a)4−アリルオキシカルボニルアミノメチル−2−
[(t−ブトキシカルボニルアミノ)メチルカルボニル
アミノ]メチルチアゾール N−t−ブトキシカルボニルグリシン1.394g
(7.96mmol)と1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール1.165g(8.62mmol)とに無水テトラ
ヒドロフラン30mlを加えた混合液に、氷冷下、1,
3−ジシクロヘキシルカルボジイミド1.779g
(8.62mmol)を加え、4℃で75分間攪拌す
る。反応液に、4−アリルオキシカルボニルアミノメチ
ル−2−アミノメチルチアゾール・1/2炭酸塩(実施
例69c)参照)1.713g(6.63mmol)の
無水テトラヒドロフラン15ml溶液を滴下し、そのま
ま、4℃で2時間攪拌する。不溶物を濾去後、濾液を酢
酸エチル200mlで希釈し、続けて5%重曹水、飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過
し、溶媒を溜去する。得られた明黄色オイルをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
1:2〜酢酸エチル)で精製することにより、4−アリ
ルオキシカルボニルアミノメチル−2−[(t−ブトキ
シカルボニルアミノ)メチルカルボニルアミノ]メチル
チアゾール1.430g(56.1%)が無色粘体とし
て得られる。
【0301】NMR(CDCl3)δ:1.44(9
H,s),3.86(2H,d,J=5.9Hz),
4.42(2H,d,J=6.0Hz),4.58(2
H,d,J=5.7Hz),4.70(2H,d,J=
5.9Hz),5.19−5.34(3H,m+br.
s),5.49(1H,br.t,J=5.8Hz),
5.85−5.98(1H,m),7.10(1H,
s),7.17(1H,br.t) MS(EI):384(M+
【0302】b)4−アリルオキシカルボニルアミノメ
チル−2−[(トリフルオロアセチルアミノ)メチルカ
ルボニルアミノ]メチルチアゾール 4−アリルオキシカルボニルアミノメチル−2−[(t
−ブトキシカルボニルアミノ)メチルカルボニルアミ
ノ]メチルチアゾール1.406g(3.66mmo
l)をトリフルオロ酢酸3mlに溶かし、室温で40分
間攪拌する。トリフルオロ酢酸を減圧溜去した残渣に、
乾燥ジクロロメタン11mlとトリエチルアミン2.5
5mlとを加えて溶解し、トリフルオロ酢酸エチル4.
35mlを加え、室温で30分間攪拌する。溶媒を溜去
した残渣を酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を溜去す
る。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル)で精製することにより、4−アリルオ
キシカルボニルアミノメチル−2−[(トリフルオロア
セチルアミノ)メチルカルボニルアミノ]メチルチアゾ
ール1.133g(81.5%)が無色粉末として得ら
れる。
【0303】NMR(CD3COCD3)δ:4.10
(2H,dd,J1=6.0Hz,J2=2.1H
z),4.39(2H,dd,J1=6.2Hz,J2
=1.0Hz),4.54(2H,d,J=5.5H
z),4.67(1H,d,J=6.0Hz),5.1
3−5.33(2H,m),5.87−6.00(1
H,m),6.73(1H,br.s),7.21(1
H,s),8.20(1H,br.s),8.65(1
H,br.s) MS(EI):380(M+
【0304】c)3−アリルオキシカルボニルアミノメ
チル−5−トリフルオロアセチルアミノメチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール 4−アリルオキシカルボニルアミノメチル−2−[(ト
リフルオロアセチルアミノ)メチルカルボニルアミノ]
メチルチアゾール1.132g(2.98mmol)に
オキシ塩化リン6.9mlを加え、攪拌下、50分間1
00℃、2.5時間110℃に加熱する。空冷後、オキ
シ塩化リンを減圧溜去し、水20mlとジクロロメタン
50mlを加え、氷浴中、攪拌下、炭酸カリウムでpH
8とする。不溶物を濾去後、有機層を分取し、さらに、
水層をジクロロメタン50mlで抽出する。合わせた有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、溶媒を
溜去することにより得られたオイルをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)
で精製することにより、表題の化合物322mg(30
%)が微燈色粉末として得られる。
【0305】NMR(CDCl3)δ:4.60−4.
63(4H,m),4.87(2H,d,J=5.2H
z),5.22−5.36(2H,m),5.73(1
H,br.s),5.86−5.99(1H,m),
6.81(1H,s),7.05(1H,s),8.1
6(1H,br.s) MS(EI):362(M+
【0306】実施例72 3−アリルオキシカルボニルアミノメチル−5−アミノ
メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 3−アリルオキシカルボニルアミノメチル−5−トリフ
ルオロアセチルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チ
アゾール(実施例71参照)322mg(0.89mm
ol)をメタノール6mlに溶解した液に、無水炭酸カ
リウム184mg(1.34mmol)の水溶液(4m
l)を氷冷下に加え、室温で3日間攪拌する。塩析後、
ジクロロメタンで抽出(20mlで4回)し、乾燥(無
水硫酸マグネシウム:無水炭酸カリウム=1:1)後、
濾過し、溶媒を減圧溜去することにより、表題の化合物
226mg(95.5%)が薄茶色粉末として得られ
る。
【0307】NMR(CDCl3)δ:4.33(2
H,s),4.54−4.58(4H,d+br),
5.18−5.31(2H,m),5.84−5.97
(1H,m),6.76(1H,s),6.96(1
H,s),8.60(1H,br.s) MS(EI):266(M+
【0308】実施例73 7−メルカプトメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
a)2−(1−ホルミルアミノ2−ヒドロキシエチル)
チアゾール 2−(N−ホルミルアミノ)−2−(2−チアゾリル)
酢酸エチルエステル(M.Hatanaka and
T.Ishimaru,Bull.Chem.Soc.
Jpn.,Vol.46,1973年3600−360
1ページに記載の方法により合成した2−アミノ−2−
(2−チアゾリル)酢酸エチルエステルを常法によりホ
ルミル化して得られる)476mgのテトラヒドロフラ
ン5ml溶液に水素化ホウ素リチウム97mgを加え、
室温で40分間撹拌する。反応液を氷冷し、メタノール
3ml、塩酸水を加えて酸性とし、減圧下溶媒を留去す
る。炭酸カリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、ジク
ロロメタンで3回抽出する。有機層を乾燥し、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製する(クロロホル
ム:メタノール=15:1で溶出)。表題の化合物21
3mg(56%)が得られる。
【0309】NMR(CDCl3)δ:3.6(1H,
br),4.0(2H,m),5.5(1H,m),
6.75(1H,br),7.35(1H,d,J=
3.3Hz),7.73(1H,d,J=3.3H
z),8.29(1H,s)
【0310】b)2−(2−アセチルチオ−1−ホルミ
ルアミノエチル)チアゾール 2−(1−ホルミルアミノ−2−ヒドロキシエチル)チ
アゾール649mgのジメチルホルムアミド12ml溶
液を−20℃に冷却し、トリエチルアミン0.9ml、
メタンスルホニルクロリド0.53mlを加え、同温で
4時間撹拌する。チオ酢酸カリウム1.72gを加え、
室温にて終夜撹拌した後、食塩水及び炭酸水素ナトリウ
ム溶液を加え、pH8とし、酢酸エチルで抽出する。有
機層を乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製する(トルエン:酢酸エチル=1:1で溶出)。表
題の化合物524mg(60%)が得られる。
【0311】NMR(CDCl3)δ:2.37(3
H,s),3.53(2H,d,J=6.3Hz),
5.6(1H,m),6.75(1H,br),7.3
2(1H,d,J=3.3Hz),7.75(1H,
d,J=3.3Hz),8.27(1H,s)
【0312】c)7−アセチルチオメチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール 2−(2−アセチルチオ−1−ホルミルアミノエチル)
チアゾール524mgをオキシ塩化リン10mlに溶解
し、100℃にて30分間加熱する。反応液を氷冷しな
がら水を加え、炭酸水素ナトリウム溶液を加えてpH8
とし、ジクロロメタンで抽出する。有機層を乾燥し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製する(酢酸エ
チルで溶出)。表題の化合物277mg(54%)が得
られる。
【0313】NMR(CDCl3)δ:2.38(3
H,s),4.25(2H,s),6.81(1H,
d,J=4.2Hz),7.34(1H,d,J=4.
2Hz),7.90(1H,s)
【0314】d)7−メルカプトメチルイミダゾ[5,
1−b]チアゾール 7−アセチルチオメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール254mgのメタノール5ml溶液を氷冷し、1規
定水酸化ナトリウム水溶液1.26mlを加え、30分
間撹拌する。溶媒を留去し、1規定塩酸水1.26ml
を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を乾燥し、溶媒
を留去すると表題の化合物210mg(100%)が得
られる。
【0315】NMR(CDCl3)δ:3.89(2
H,d,J=8.1Hz),6.82(1H,d,J=
4.2Hz),7.37(1H,d,J=4.2H
z),7.92(1H,s)
【0316】実施例74 2−ヒドロキシメチル−3−メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール 2−エトキシカルボニル−3−メチルイミダゾ[5,1
−b]チアゾール(実施例23参照)1.684gのエ
タノール60ml溶液に水素化ホウ素ナトリウム1.5
6gを加え、室温で4日間撹拌する。減圧下溶媒を留去
し、水を加え、ジクロロメタンで2回抽出する。有機層
を乾燥し、溶媒を留去すると表題の化合物1.33g
(99%)が得られる。
【0317】NMR(CDCl3)δ:2.39(3
H,s),4.70(2H,s),7.07(1H,
s),7.84(1H,s)
【0318】実施例75 2−メルカプトメチル−3−メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール a)2−アセチルチオメチル−3−メチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール 2−ヒドロキシメチル−3−メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール(実施例24参照)447mgのジメチ
ルホルムアミド13ml溶液を−40℃に冷却し、ジイ
ソプロピルエチルアミン0.83ml、メタンスルホニ
ルクロリド0.37mlを加え、−25℃で4時間撹拌
する。チオ酢酸カリウム910mgを加え、室温にて終
夜撹拌した後、食塩水及び炭酸水素ナトリウム溶液を加
え、pH8とし、酢酸エチルで抽出する。有機層を乾燥
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製する
(トルエン:酢酸エチル=1:1で溶出)。表題の化合
物355mg(59%)が得られる。
【0319】NMR(CDCl3)δ:2.39(3
H,s),2.43(3H,s),4.14(2H,
s),7.05(1H,s),7.84(1H,s)
【0320】b)2−メルカプトメチル−3−メチルイ
ミダゾ[5,1−b]チアゾール 2−アセチルチオメチル−3−メチルイミダゾ[5,1
−b]チアゾール122mgのメタノール2ml溶液を
氷冷し、1規定水酸化ナトリウム水溶液567mlを加
え、20分間撹拌する。溶媒を留去し、水2ml及び1
規定塩酸水567mlを加え、酢酸エチルで抽出する。
有機層を乾燥し、溶媒を留去すると表題の化合物89.
6mg(90%)が得られる。
【0321】NMR(CDCl3)δ:2.36(3
H,s),3.77(2H,s),7.06(1H,
s),7.84(1H,s)
【0322】実施例76 3−ウレイドメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 3−アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2
00mg(1.31mmol)と氷0.5gに氷冷した
水1mlと5N塩酸0.5mlを加えて80℃で5分攪
拌する。これにシアン酸ナトリウム254mgを加えて
同温度で1時間攪拌した。室温まで冷却した後反応液を
ヂエチルエーテルにて1回洗浄後、分離した水層に炭酸
カリウムを加えてアルカリ性にし、MeOHを加えてよ
く攪拌し、不溶物を濾去した。濾液は減圧下に濃縮後、
0℃にて終夜放置して析出する結晶を濾取した。3−ウ
レイドメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール38m
gが得られる。また結晶を濾取した母液をダイアイオン
HP20レジンのカラムクロマトグラフィー(溶離液:
メタノール:水=1:1)により精製して表題の化合物
49mgが得られる。
【0323】NMR(DMSO−d6)δ:4.37
(2H,d,J=6.0Hz),5.69(2H,B
r),6.59(1H,m),6.96(1H,s),
7.04(1H,s),7.20(1H,s).
【0324】実施例77 3−N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイルイミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール 3−エトキシカルボニルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール170mg(0.86mmol)のエタノール3m
l溶液にエタノールアミン62mg(1.04mmo
l)を加え4時間加熱還流する。反応液を冷却後濃縮
し、ダイアイオンHP20レジンのカラムクロマトグラ
フィー(溶離液:メタノール:水=1:1)により精製
して表題の化合物190mgが得られる。
【0325】NMR(DMSO−d6)δ:2.57
(2H,t,J=5.7Hz),3.53(2H,t,
J=6.0Hz),7.11(1H,s),8.09
(1H,s),8.53(1H,s),8.78(1
H,s). MS(EI,MeOH,120℃):211(M+).
【0326】実施例78 2−ヒドロキシメチル−3−メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール 2−エトキシカルボニル−3−メチルイミダゾ[5,1
−b]チアゾール1.684gのエタノール60ml溶
液に水素化ホウ素ナトリウム1.56gを加え、室温で
4日間攪拌する。減圧下溶媒を留去し、水を加え、ジク
ロロメタンで2回抽出する。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濾過する。溶媒を減圧溜去すると表題の
化合物1.33g(99%)が得られる。
【0327】NMR(CDCl3)δ:2.39(3
H,s),4.70(2H,s),7.07(1H,
s),7.84(1H,s)
【0328】実施例79 2−ホルミルアミノメチル−3−メチルイミダゾ[5,
1−b]チアゾール a)2−フタルイミドメチル−3−メチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール 2−ヒドロキシメチル−3−メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール(実施例78参照)505mg(3.0
mmol)、フタルイミド662mg(4.5mmo
l)とトリフェニルホスフィン1180mg(4.5m
mol)の無水テトラヒドロフラン10ml溶液に、ア
ルゴン雰囲気下、室温でジエチルアゾジカルボキシレー
ト0.705ml(4.5mmol)を滴下後、そのま
ま室温で4.5時間撹拌する。溶媒を減圧溜去して得ら
れるオイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル:メタノール=97:3)、続けてセファデッ
クスLH−20(クロロホルム:メタノール=1:1)
で精製することにより、2−フタルイミドメチル−3−
メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール389.3m
g(43.6%)がレモン色結晶として得られる。
【0329】NMR(CDCl3)δ:2.60(3
H,s),4.86(2H,s),7.03(1H,
s),7.73−7.76(2H,m),7.86−
7.89(2H,m),7.87(1H,s) MS(EI):297(M+
【0330】b)2−アミノメチル−3−メチルイミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール 2−フタルイミドメチル−3−メチルイミダゾ[5,1
−b]チアゾール380mg(1.28mmol)の乾
燥メタノール15ml溶液に、無水ヒドラジン0.05
2ml(1.66mmol)を加え、6時間加熱還流す
る。反応液を氷冷し、生じる結晶を濾去し、少量の冷メ
タノールで洗浄する。濾液を減圧濃縮して得られる残渣
にジクロロメタン15mlを加え、2N−塩酸15ml
で抽出した後、水酸化カリウムでアルカリ性とする。水
層よりジクロロメタンで抽出(40mlで3回)した有
機層を無水炭酸カリウムで乾燥し、濾過する。溶媒を減
圧溜去することにより、2−アミノメチル−3−メチル
イミダゾ[5,1−b]チアゾール185mg(86.
6%)が乳白色粉末として得られる。
【0331】NMR(CDCl3)δ:2.36(3
H,s),3.91(2H,s),7.07(1H,
s),7.82(1H,s) MS(EI):167(M+
【0332】c)2−ホルミルアミノメチル−3−メチ
ルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 2−アミノメチル−3−メチルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール92mg(0.55mmol)の乾燥ジクロ
ロメタン5ml溶液に、予め酢酸0.26mlとぎ酸
0.52mlを55℃で20分間反応させておいた混合
液を、室温で加え、そのまま、室温で1時間撹拌する。
反応液に水2mlを加え、撹拌下、無水炭酸カリウムで
アルカリ性にする。ジクロロメタンで抽出(15mlで
3回)した有機層を無水炭酸カリウムで乾燥し、濾過
し、溶媒を減圧溜去する。得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノ
ール=95:5)で精製することにより、表題の化合物
101.5mg(94.5%)が無色針状晶として得ら
れる。
【0333】NMR(CDCl3)δ:2.43(3
H,s),4.49(2H,d,J=6.0Hz),
6.33(1H,br.s),7.06(1H,s),
7.84(1H,s),8.26(1H,s) MS(EI):195(M+
【0334】実施例80 3−(N−アリルオキシカルボニルアミノスルホニルア
ミノ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 3−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
ル463mg(3.0mmol)、N−アリルオキシカ
ルボニルアミノスルホニルアミノ811mg(4.5m
mol)とトリフェニルホスフィン1180mg(4.
5mmol)の無水テトラヒドロフラン5ml溶液に、
アルゴン雰囲気下、−51℃でジエチルアゾジカルボキ
シレート0.71ml(4.5mmol)を滴下後、−
51−−37℃で15分間撹拌し、さらに、室温まで昇
温しながら70分間撹拌する。溶媒を減圧溜去して得ら
れるオイルを酢酸エチル50mlに溶解し、2N−塩酸
で抽出(30mlで2回)し、合わせた水層を酢酸エチ
ル20mlで洗浄する。炭酸水素ナトリウムで中和(p
H7)した後、酢酸エチルで抽出(100mlで2回)
する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過
し、溶媒を減圧溜去する。得られたオイルをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル〜酢酸エチル:
メタノール=95:5)、続けてセファデックスLH−
20(クロロホルム:メタノール=1:1)で精製する
ことにより、表題の化合物145.6mg(15.3
%)が乳白色アモルファスとして得られる。
【0335】NMR(CDCl3)δ:4.85(2
H,dt,J1=5.9Hz,J2=1.2Hz),5.
01(2H,s),5.36−5.48(2H,m),
5.93−6.07(1H,m),6.70(1H,
s),6.91(1H,s),7.1(2H,br.
s),8.01(1H,s) MS(FD):317(M++1)
【0336】実施例81 2−(N−アリルオキシカルボニルアミノスルホニルア
ミノ)メチル−3−メチルイミダゾ[5,1−b]チア
ゾール 2−ヒドロキシメチル−3−メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール(実施例78参照)365mg(2.1
6mmol)、N−アリルオキシカルボニルアミノスル
ホニルアミノ586mg(3.25mmol)とトリフ
ェニルホスフィン854mg(3.25mmol)の無
水テトラヒドロフラン6.7ml溶液に、アルゴン雰囲
気下、−37℃でジエチルアゾジカルボキシレート0.
51ml(3.25mmol)を滴下後、−37−−2
0℃で110分間撹拌する。溶媒を減圧溜去して得られ
るオイルをジクロロメタン50mlに懸濁し、2N−塩
酸で抽出(15mlで2回)し、合わせた水層をジクロ
ロメタン20mlで洗浄する。無水炭酸カリウムでアル
カリ性にした後、ジクロロメタンで抽出(30mlで3
回)する。合わせた有機層を半飽和食塩水で洗浄し、乾
燥(無水硫酸マグネシウム:無水炭酸カリウム=1:
1)後、濾過し、溶媒を減圧溜去する。得られたオイル
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:
メタノール=95:5)、続けてセファデックスLH−
20(クロロホルム:メタノール=1:1)で精製する
ことにより、表題の化合物208.5mg(29.1
%)が乳白色粉末として得られる。
【0337】NMR(CD3COCD3)δ:2.49
(3H,s),4.81(2H,dt,J1=5.6H
z,J2=1.4Hz),4.98(2H,s),5.
27(1H,dq,J1=10.5Hz,J2=1.4H
z),5.36(1H,dq,J1=16.7Hz,J2
=1.6Hz),5.98−6.11(1H,m),
6.96(1H,s),7.12(2H,br.s),
7.99(1H,s)MS(EI):330(M+
【0338】実施例82 3−[2−(N−アリルオキシカルボニルアミノスルホ
ニルアミノ)エチル]イミダゾ[5,1−b]チアゾー
3−(2−ヒドロキシエチル)イミダゾ[5,1−b]
チアゾール550mg(3.27mmol)、N−アリ
ルオキシカルボニルアミノスルホニルアミノ884mg
(4.9mmol)とトリフェニルホスフィン1286
mg(4.9mmol)の無水テトラヒドロフラン10
ml溶液に、アルゴン雰囲気下、−38℃でジエチルア
ゾジカルボキシレート0.77ml(4.9mmol)
を滴下後、−38−−32℃で30分間撹拌し、さら
に、0℃まで昇温しながら10分間撹拌する。溶媒を減
圧溜去して得られるオイルをジクロロメタン50mlに
溶解し、2N−塩酸で抽出(20mlで2回)し、合わ
せた水層をジクロロメタン10mlで洗浄する。無水炭
酸カリウムでpH9とし、ジクロロメタンで抽出(30
mlで2回)した後、乾燥(無水硫酸マグネシウム:無
水炭酸カリウム=1:1)、濾過し、溶媒を減圧溜去す
る。得られたオイルをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル〜酢酸エチル:メタノール=97:
3)で精製することにより、表題の化合物548mg
(50.7%)が乳白色アモルファスとして得られる。
【0339】NMR(CDCl3)δ:3.12(2
H,br.t),3.98−4.03(2H,m),
4.62−4.64(2H,m),5.26−5.37
(2H,m),5.76−5.89(1H,m),6.
58(1H,s),6.6(2H,br.s),7.0
4(1H,s),8.12(1H,s) MS(EI):330(M+
【0340】実施例83 3−[N−(2−アリルオキシカルボニルアミノエチ
ル)カルバモイル]イミダゾ[5,1−b]チアゾール 3−エトキシカルボニルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール319mgにエチレンジアミン7mlを加え、室温
で30分間攪拌する。減圧下にエチレンジアミンを留去
し、トルエン共沸をおこなう。残査にジクロロメタン6
mlと水6mlを加え、氷冷下、クロロぎ酸アリル0.
95mlを加える。炭酸水素ナトリウム溶液を加えて、
水層をpH8に調整しながら氷冷下5時間攪拌する。有
機層を分離し、水層からジクロロメタンでさらに3回抽
出する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥
剤を濾過後、溶媒を減圧溜去し、得られた残査をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール=20:1で溶出)で精製する。表題の化合物31
1mg(65%)が得られる。
【0341】NMR(CDCl3)δ:3.4−3.6
(4H,m),4.60(2H,m),5.15−5.
35(3H,m),5.8−5.95(1H,m),
7.13(1H,s),7.40(1H,s),7.6
0(1H,br.s),8.70(1H,s)
【0342】実施例84 3−[(アリルオキシカルボニルアミノメチル)カルボ
ニルアミノ]メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール N−アリルオキシカルボニルグリシン307mgのジク
ロロメタン5ml溶液を氷冷し、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール287mg、1,3−ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド438mgを加え、氷冷下2時間攪拌す
る。3−アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
ル236mgのジクロロメタン5ml溶液とDMF10
mlを加え、ジクロロメタンを減圧下に留去し、室温に
て1.5時間攪拌する。反応液に食塩水を加え、酢酸エ
チルで3回抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、乾燥剤を濾過後、溶媒を減圧溜去し、得られた
残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム:メタノール=10:1)で精製し、表題の化合物
387mg(85%)が得られる。
【0343】NMR(CDCl3)δ:3.89(2
H,d,J=5.9Hz),4.51(2H,d,J=
5.5Hz),5.1−5.3(2H,m),5.75
−5.95(1H,m),6.08(1H,br.
s),6.74(1H,s),7.00(1H,s),
7.78(1H,br.s),8.04(1H,s)
【0344】合成例1 (6R,7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノチア
ゾール−4−イル)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−(イミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−6
−イル)メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート
(分子内塩) (6R,7R)−7−[(Z)−2−(2−トリチルア
ミノチアゾール−4−イル)−2−メトキシイミノ]ア
セトアミド−3−クロルメチル−3−セフェム−4−カ
ルボン酸p−メトキシベンジルエステル0.397g
(0.5mmol)のアセトン(8ml)溶液に、アル
ゴン雰囲気下室温でイミダゾ[5,1−b]チアゾール
(実施例1参照)0.075g(0.6mmol)及び
ヨウ化ナトリウム0.0824g(0.55mmol)
を加え10分間よく撹拌する。反応液を遮光し終夜放置
する。アセトンを減圧下留去し、残渣にジクロルメタン
30mlと水20mlを加えよく撹拌する。有機層を分
離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮乾固
する。残渣にアニソール1mlを加えよく撹拌後、氷冷
下トリフルオロ酢酸10mlを加え1時間撹拌する。反
応液に−10℃に冷却したイソプロピルエーテル50m
lを加え、生じた沈殿を濾取しイソプロピルエーテル5
0mlで2回洗浄する。これを減圧下乾燥後、水30m
lに懸濁させよく撹拌しながら炭酸水素ナトリウムを加
えpH7.5に調整する。これをダイアイオンHP20
レジン50mlのカラムクロマトグラフィー(溶離液:
水200ml,10%メタノール水200ml,20%
メタノール水200ml)を用い精製する。目的物を含
む分画を濃縮乾固し、これをセファデックスLH20
100mlのカラムクロマトグラフィー(50%メタノ
ール水)によりさらに精製後、減圧下濃縮、凍結乾燥
し、表題の化合物0.032gを得る。
【0345】NMR(D2O)δ(DO=4.8
0):3.25(1H,d,J=17.7Hz),3.
66(1H,d,J=17.7Hz), 3.97(3
H,s),5.14(1H,d,J=14.6Hz),
5.27(1H,d,J=4.9Hz),5.29(1
H,d,J=14.6Hz),5.84(1H,d,J
=4.9Hz),6.97(1H,s),7.53(1
H,d,J=4.2Hz),7.77(1H,s),
7.93(1H,d,J=4.2Hz),9.37(1
H,s)
【0346】合成例2 (6R,7R)−7−[(Z)−2−(2−アミノチア
ゾール−4−イル)−2−((S)−1−カルボキシエ
トキシイミノ)アセトアミド]−3−(イミダゾ[5,
1−b]チアゾリウム−6−イル)メチル−3−セフェ
ム−4−カルボキシレート(分子内塩) (6R,7R)−7−[(Z)−2−(2−トリチルア
ミノチアゾール−4−イル)−2−((S)−1−ジフ
ェニルメトキシカルボニルエトキシイミノ)アセトアミ
ド]−3−クロルメチル−3−セフェム−4−カルボン
酸p−メトキシベンジルエステル1.019g(1.0
0mmol)、イミダゾ[5,1−b]チアゾール(実
施例1参照)0.137g(1.1mmol)及びヨウ
化ナトリウム0.165g(1.1mmol)より合成
例1と同様にして、表題の化合物の一ナトリウム塩0.
310gを得る。
【0347】NMR(D2O)δ(DO=4.8
0):1.44(3H,d,J=7.0Hz),3.2
4(1H,d,J=17.9Hz), 3.66(1
H,d,J=17.9Hz),4.66(1H,q,J
=7.0Hz),5.11(1H,d,J=14.7H
z),5.28(1H,d,J=4.8Hz),5.3
3(1H,d,J=14.7Hz),5.86(1H,
d,J=4.8Hz),6.95(1H,s),7.5
2(1H,d,J=4.4Hz),7.78(1H,
s),7.91(1H,d,J=4.4Hz),9.3
7(1H,s)
【0348】合成例3 (6R,7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−メトキ
シイミノアセトアミド]−3−(イミダゾ[5,1−
b]チアゾリウム−6−イル)メチル−3−セフェム−
4−カルボキシレート(分子内塩) (6R,7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−メトキ
シイミノアセトアミド]−3−アセトキシメチル−3−
セフェム−4−カルボン酸ナトリウム0.215gの水
1mlーアセトニトリル1mlの混合溶液に、ヨウ化ナ
トリウム0.675gとイミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール(実施例1参照)0.168gを加え、70℃で4
時間撹拌する。反応液を室温まで冷却後、アセトン20
mlをくわえる。生じた沈殿を濾取し、ダイアイオンH
P20、セファデックスLH20のカラムクロマトグラ
フィーで順次精製して、表題の化合物0.007gを得
る。
【0349】NMR(D2O)δ(DO=4.8
0):3.24(1H,d,J=18.0Hz),3.
64(1H,d,J=18.0Hz), 4.06(3
H,s),5.14(1H,d,J=14.6Hz),
5.26(1H,d,J=4.7Hz),5.29(1
H,d,J=14.6Hz),5.88(1H,d,J
=4.7Hz),7.54(1H,d,J=4.3H
z),7.76(1H,s),7.93(1H,d,J
=4.3Hz)
【0350】合成例4 (6R,7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−メトキ
シイミノアセトアミド]−3−(5−ヒドロキシメチル
イミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−6−イル)メチ
ル−3−セフェム−4−カルボキシレート(分子内塩) (6R,7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−メトキ
シイミノアセトアミド]−3−クロルメチル−3−セフ
ェム−4−カルボン酸p−メトキシベンジルエステル
0.553g(1.00mmol)のアセトン10ml
溶液にヨウ化ナトリウム0.180g(1.20mmo
l)と5−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チ
アゾール(実施例9参照)0.093g(1.20mm
ol)を順次加え、アルゴン雰囲気下遮光し室温で終夜
撹拌する。反応液に酢酸エチル20mlを加え撹拌後、
沈殿を濾取し減圧下乾燥する。得られた粉末をメタノー
ル30mlに溶かし、これにトリフルオロ酢酸でpHを
5.5〜6に調整した2Nトリフルオロ酢酸ナトリウム
水溶液20mlを加え撹拌後、約10mlまで減圧下濃
縮する。生じた沈殿を濾取、減圧下乾燥する。これに氷
冷で、アニソール2mlとトリフルオロ酢酸10mlを
順次加え1時間撹拌する。反応液に、−10℃に冷却し
たイソプロピルエーテル50mlを加え、生じた沈殿を
濾取、減圧乾燥する。これを水30mlに懸濁させよく
撹拌しながら炭酸水素ナトリウムを加えpH7.5に調
整する。これをダイアイオンHP20レジン50mlの
カラムクロマトグラフィー(溶離液:水200ml,1
0%メタノール水200ml,20%メタノール水20
0ml,30%メタノール水200ml)を用い精製す
る。目的物を含む分画を濃縮乾固し、これをセファデッ
クスLH20 200mlのカラムクロマトグラフィー
(50%メタノール水)によりさらに精製後、減圧下濃
縮、凍結乾燥し、表題の化合物0.133gを得る。
【0351】NMR(D2O)δ(DO=4.8
0):3.22(1H,J=17.9Hz),3.54
(1H,d,J=17.9Hz),4.06 (3H,
s),5.19(2H,s),5.25(1H,d,J
=5.2Hz),5.26(1H,d,J=15.0H
z),5.32(1H,d,J=15.0Hz),5.
87(1H,d,J=5.2Hz),7.57(1H,
d,J=4.3Hz),7.75(1H,s),8.0
5(1H,d,J=4.3Hz)
【0352】合成例5 (6R,7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−メトキ
シイミノアセトアミド]−3−(3−カルバモイルイミ
ダゾ[5,1−b]チアゾリウム−6−イル)メチル−
3−セフェム−4−カルボキシレート(分子内塩) (6R,7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−メトキ
シイミノアセトアミド]−3−クロルメチル−3−セフ
ェム−4−カルボン酸p−メトキシベンジルエステル
0.161gをアセトン5mlに溶かし、ヨウ化ナトリ
ウム0.047gを加え3時間撹拌する。反応液を減圧
下濃縮後、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)
1.5mlに溶解する。これにイミダゾ[5,1−b]
チアゾール−3−カルボキシアミド(実施例11参照)
0.055gを加え室温下16時間撹拌する。反応液に
10%トリフルオロ酢酸ナトリウム水溶液を加え、生じ
た沈殿を濾取、減圧下乾燥する。これにアニソール1m
l、トリフルオロ酢酸2mlを加え氷冷下1時間撹拌す
る。反応液にイソプロピルエーテルを加え生じた沈殿を
濾取する。これを炭酸水素ナトリウム水溶液に溶解後、
ダイアイオンHP20、セファデックスLH20のカラ
ムクロマトグラフィーで順次精製し、表題の化合物の一
ナトリウム塩0.037g(22%)を得る。
【0353】NMR(D2O)δ(DO=4.8
0):3.22(1H,s,J=18Hz),3.63
(1H,s,J=18Hz),4.03 (3H,
s),5.14(1H,d,J=15Hz),5.25
(1H,d,J=5Hz),5.34(1H,d,J=
15Hz),5.85(1H,d,J=5Hz),7.
88(1H,s),8.35(1H,s),9.77
(1H,s)
【0354】合成例6 (6R,7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−(2−
フルオロエトキシイミノ)アセトアミド]−3−(3−
カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−6
−イル)メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート
(分子内塩) (6R,7R)−7−[(Z)−2−(5−トリチルア
ミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−
(2−フルオロエトキシイミノ)アセトアミド]−3−
クロルメチル−3−セフェム−4−カルボン酸p−メト
キシベンジルエステル0.261g、イミダゾ[5,1
−b]チアゾール−3−カルボキシアミド(実施例11
参照)0.055g及びヨウ化ナトリウム0.047g
より合成例5と同様にして、表題の化合物0.037g
(20%)を得る。
【0355】NMR(D2O)δ(DO=4.8
0):3.24(1H,d,J=18Hz),3.63
(1H,J=18Hz),4.49(1H, m),
4.59(1H,m),4.68(1H,m),4.8
4(1H,m),5.18(1H,d,J=14H
z),5.27(1H,d,J=5Hz),5.33
(1H,d,J=14Hz),5.87(1H,d,J
=5Hz),7.88(1H,s),8.37(1H,
s),9.78(1H,s)
【0356】合成例7 (6R,7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−(エト
キシイミノ)アセトアミド]−3−[5−(ホルミルア
ミノ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−6
−イル]メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート
(分子内塩) (6R,7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−エトキ
シイミノアセトアミド]−3−クロルメチル−3−セフ
ェム−4−カルボン酸p−メトキシベンジルエステル
0.227g(0.4mmol)、5−(ホルミルアミ
ノ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール(実施例
15参照)0.091g(0.5mmol)及びヨウ化
ナトリウム0.075g(0.50mmol)より合成
例4と同様にして、表題の化合物0.068gを得る。
【0357】NMR(D2O)δ(DO=4.8
0):1.31(3H,t,J=7.1Hz),3.1
6(1H,d,J=17.8Hz),3.58(1H,
d,J=17.8Hz),4.34(2H,q,J=
7.1Hz),5.03(2H,s),5.28(1
H,d,J=4.8Hz),5.29(1H,d,J=
15.6Hz),5.34(1H,d,J=15.6H
z),5.87(1H,d,J=4.8Hz),7.5
9(1H,d,J=4.4Hz),7.73(1H,
s),8.04(1H,d,J=4.4Hz),8.2
0(1H,s)
【0358】合成例8 (6R,7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−メトキ
シイミノアセトアミド]−3−(3−(ホルミルアミ
ノ)メチルルイミダゾ[5,1−b]チアゾリウム−6
−イル)メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート
(分子内塩) (6R,7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−メトキ
シイミノアセトアミド]−3−クロロメチル−3−セフ
ェム−4−カルボン酸p−メトキシベンジルエステル
0.161gをアセトン5mlに溶かし、ヨウ化ナトリ
ウム0.047gを加え3時間攪拌する。これに3−
(ホルミルアミノ)メチルイミダゾ[5,1−b]チア
ゾール(実施例41参照)0.061gを加え室温下1
6時間攪拌する。反応液に10%トリフルオロ酢酸ナト
リウム水溶液を加え、生じた沈殿を濾取、減圧下乾燥す
る。これにアニソール1ml,トリフルオロ酢酸2ml
を加え氷冷下1時間攪拌する。反応液にイソプロピルエ
ーテルを加え生じた沈殿を濾取する。これを炭酸水素ナ
トリウム水溶液に溶解後、ダイヤイオンHP20、セフ
ァデックスLH20のカラムクロマトグラフィーで順次
精製し、表題の化合物0.054gを得る。
【0359】NMR(D2O)δ(DO=4.8
0):3.23(1H,d,J=18Hz), 3.6
5(1H,d,18=Hz), 4.06(3H,
s),4.70(2H,s),5.15(1H,d,J
=15Hz),5.28(1H,d,J=5Hz),
5.32(1H,d,J=15Hz),5.87(1
H,d,J=5Hz), 7.46(1H,s),
7.80 (1H,s), 8.22(1H,s),
9.33(1H,s)
【0360】合成例9 (6R,7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−シクロ
ペンチルオキシイミノアセトアミド]−3−(イミダゾ
[5,1−b]チアゾリウム−6−イル)メチル−3−
セフェム−4−カルボキシレート(分子内塩) (6R,7R)−7−[(Z)−2−(5−トリチルア
ミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−
シクロペンチルオキシアセトアミド]−3−クロロメチ
ル−3−セフェム−4−カルボン酸p−メトキシベンジ
ルエステル0.254g、イミダゾ[5,1−b]チア
ゾール(実施例1参照)0.041g及びヨウ化ナトリ
ウム0.047mgより合成例8と同様にして表題の化
合物0.071gを得る。
【0361】NMR(D2O)δ(DO=4.8
0):1.4〜1.9(8H,m),3.23(1H,
d,J=18Hz),3.64(1H,d,J=18H
z),4.89(1H,m),5.13(1H,d,J
=15Hz),5.27(1H,d,J=5Hz),
5.30(1H,d,J=15Hz),5.81(1
H,d,J=5Hz),7.54(1H,d,J=4H
z),7.77(1H,s),7.93(1H,d,J
=4Hz),9.37(1H,s)
【0362】合成例10 (6R,7R)−7−[(Z)−2−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−(2−
フルオロエトキシイミノ)アセトアミド]−3−(イミ
ダゾ[5,1−b]チアゾリウム−6−イル)メチル−
3−セフェム−4−カルボキシレート(分子内塩) (6R,7R)−7−[(Z)−2−(5−トリチルア
ミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−
(2−フルオロエトキシイミノ)アセトアミド]−3−
クロルメチル−3−セフェム−4−カルボン酸p−メト
キシベンジルエステル 0.248g(0.30mmo
l)、イミダゾ[5,1−b]チアゾール(実施例1参
照)0.045g(0.36mmol)及びヨウ化ナト
リウム0.090g(0.60mmol)より合成例4
と同様にして、表題の化合物0.064gを得る。
【0363】NMR(D2O)δ(DO=4.8
0):3.26(1H,d,J=17.8Hz),3.
66(1H,d,J=17.8Hz),4.50−4.
72(3H,m),4.84−4.88(1H,m),
5.16(1H,d,J=14.5Hz),5.29
(1H,d,J=4.9Hz),5.32(1H,d,
J=14.5Hz),5.89(1H,d,J=4.9
Hz),7.56(1H,d,J=4.3Hz),7.
79(1H,s),7.95(1H,d,J=4.3H
z),9.38(1H,s)
【0364】実施例85 2−N’,N’−ジメチルアミノスルホニルアミノメチ
ル−3−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 2−アミノメチル−3−メチルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール534mgのジクロロメタン10ml溶液に
4−N,N−ジメチルアミノピリジン780mgを加え
た後、塩化ジメチルカルバモイル0.69mlを加え、
室温で1時間攪拌し、その後、260分間加熱還流す
る。さらに、4−N,N−ジメチルアミノピリジン78
0mgと塩化ジメチルカルバモイル0.69mlを加
え、4時間加熱還流する。ジクロロメタン50mlで希
釈した後、蒸留水で2回洗い、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を減圧下に留去する。得られる残査をセフ
ァデックスLH−20で精製し、表題の化合物413.
2mgが明黄緑色固体として得られる。
【0365】NMR(CDCl3)δ:2.42(2
H,s),2.80(3H,s),4.27(2H,
d,J=5.8Hz),4.64(1H,br.t),
7.08(1H,s),7.86(1H,s) MS(EI):274(M+
【0366】実施例86 3−アリルオキシカルボニルアミノイミダゾ[5,1−
b]チアゾール a)2−t−ブトキシカルボニルアミノメチルチアゾー
ル−4−カルボン酸 2−t−ブトキシカルボニルアミノメチルチアゾール−
4−カルボン酸エチル5.727gのエタノール100
ml溶液に2N−水酸化ナトリウム水溶液20mlを加
えた後、室温で45分攪拌する。2N−塩酸でpH5へ
合わせた後、溶媒を減圧留去する。エタノール300m
lに加熱溶解し、塩を濾去した後、溶媒を減圧留去する
ことにより、2−t−ブトキシカルボニルアミノメチル
チアゾール−4−カルボン酸4.228gが乳白色固体
として得られる。
【0367】NMR(CD3SOCD3)δ:1.41
(9H,s),4.39(2H,d,J=6.0H
z),7.86(1H,br.t,J=6.0Hz),
8.34(1H,s),13.0(1H,br.s) MS(EI):258(M+
【0368】b)4−アリルオキシカルボニルアミノ−
2−t−ブトキシカルボニルアミノメチルチアゾール 2−t−ブトキシカルボニルアミノメチルチアゾール−
4−カルボン酸4.228gの乾燥THF210ml溶
液にトリエチルアミン2.74mlを加えた混合液に、
撹拌下、−12℃でクロロギ酸エチル1.94mlを2
分間で滴下した後、同温で120分攪拌する。アジ化ナ
トリウム1.316gの冷水50ml溶液を加え、2℃
で140分間撹拌した後、反応液を半量まで減圧濃縮す
る。酢酸エチル300mlで希釈した溶液を水洗した
後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を
減圧留去して得られる無色粉末を乾燥トルエン200m
lに溶解し、乾燥アリルアルコール3.34mlを加え
た混合液を撹拌下、油温90℃で3時間加熱する。溶媒
を減圧留去して得られるオイルを酢酸エチル400ml
に溶解した液を水洗、無水硫酸マグネシウム乾燥をし、
溶媒を減圧留去することにより、4−アリルオキシカル
ボニルアミノ−2−t−ブトキシカルボニルアミノメチ
ルチアゾール4791gが橙色オイルとして得られる。
【0369】NMR(CD3SOCD3)δ:1.46
(9H,s),4.54(2H,d,J=5.8H
z),4.70(2H,d,J=5.5Hz),5.2
5−5.40(2+1H,m+br.s),5.90−
6.04(1H,m),7.20(1H,br.s),
8.02(1H,br.s) MS(EI):313(M+
【0370】c)4−アリルオキシカルボニルアミノ−
2−ホルミルアミノメチルチアゾール 4−アリルオキシカルボニルアミノ−2−t−ブトキシ
カルボニルアミノメチルチアゾール4.791gにトリ
フルオロ酢酸24.0mlを加え、室温で50分間撹拌
する。試薬を減圧留去して得られた暗赤色オイルをジク
ロロメタン50mlと蒸留水50mlに溶かし、重曹で
pH5とする。室温で激しく撹拌下、無水酢酸7.2m
lとギ酸14.4mlの混合液を15分間で滴下する。
重曹で再びpH5とした後、そのまま2.5時間撹拌す
る。さらに、無水酢酸2.9mlとギ酸5.8mlの混
合液を25分間で滴下後、重曹で再びpH5とし、その
まま2.5時間撹拌する。ジクロロメタン250mlを
加えてよく振盪した後、沈殿物を濾取し、濾液は有機層
を分離、乾燥(硫酸マグネシウム)、濾過する。この濾
液と、沈殿物をジクロロメタン−メタノールの混合溶媒
で溶離した液を合わせ、溶媒を減圧留去することによ
り、4−アリルオキシカルボニルアミノ−2−ホルミル
アミノメチルチアゾール3.408gを淡橙色粉末とし
て得る。
【0371】NMR(CD3COCD3)δ:4.63−
4.68(4H,m),5.22(1H,ddd,J1
=10.5Hz,J2=3.0Hz,J3=1.4H
z),5.38(1H,dq,J1=17.3Hz,J
2=1.7Hz),5.93−6.06(1H,m),
7.21(1H,s),7.94(1H,br.s),
8.30(1H,s),9.35(1H,br.s) MS(EI):241(M+
【0372】d)3−アリルオキシカルボニルアミノイ
ミダゾ[5,1−b]チアゾール 4−アリルオキシカルボニルアミノ−2−ホルミルアミ
ノメチルチアゾール3.408gに乾燥トルエン17m
lを加えた懸濁液に、オキシ塩化リン6.4mlを加
え、油温100℃で45分間撹拌する。溶媒を減圧留去
して得られた残渣に、ジクロロメタン200mlと0.
1N−水酸化ナトリウム水溶液100mlを加え、撹拌
下、2N−水酸化ナトリウム水溶液でpH8.0とす
る。不溶物を濾去後、濾液から有機層を分離し、水層か
らさらにジクロロメタン100mlで抽出した液と合わ
せ、乾燥(硫酸マグネシウム)、濾過する。溶媒を減圧
留去することにより得られる黄土色粉末をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し、表題の化合物2.
390gを淡橙色粉末として得る。
【0373】NMR(CD3COCD3)δ:4.69−
4.72(2H,m),5.25(1H,ddd,J1
=10.5Hz,J2=2.8Hz,J3=1.4H
z),5.38(1H,dq,J1=17.2Hz,J
2=1.6Hz),5.95−6.08(1H,m),
6.89(1H,s),7.04(1H,s),8.2
0(1H,s),9.43(1H,br.s) MS(EI):223(M+
【0374】実施例87 3−(N−アリルオキシカルボニル−N−メチル)アミ
ノイミダゾ[5,1−b]チアゾール 3−アリルオキシカルボニルアミノイミダゾ[5,1−
b]チアゾール111.6mgの無水THF2.5ml
溶液に、撹拌下5℃で、1.68Mのn−ブチルリチウ
ム/n−ヘキサン溶液0.30mlを3分間で滴下した
後、室温で5分間撹拌する。ヨウ化メチル0.040m
lを加えて10分間撹拌した後、乾燥DMF0.50m
lを加えて析出物を溶解し、さらに190分間撹拌す
る。酢酸エチル20mlで希釈した反応液を、1/15
M−リン酸バッファー(pH7.0)で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムと無水炭酸カリウムで乾燥、濾過後、溶
媒を減圧留去する。得られた残渣をセファデックスLH
−20にて精製し、表題の化合物94.0mgを乳白色
粉末として得る。
【0375】NMR(CDCl3)δ:3.38(3
H,s),4.64(2H,br.d,J=5.3H
z),5.20(2H,br.d,J=11.1H
z),5.79−5.93(1H,m),6.65(1
H,s),7.10(1H,s),7.82(1H,
s) MS(EI):237(M+
【0376】実施例88 3−メトキシカルボニルアミノイミダゾ[5,1−b]
チアゾール a)2−t−ブトキシカルボニルアミノメチル−4−メ
トキシカルボニルアミノチアゾール 2−t−ブトキシカルボニルアミノメチルチアゾール−
4−カルボン酸2.583gの乾燥DMF50ml溶液
にトリエチルアミン1.53mlとジフェニルリン酸ア
ジド2.37mlを加えた混合液を、撹拌下、油温10
0℃で10分間加熱した後、すぐ氷冷して室温に戻す。
乾燥メタノール2.0mlを加え、油温80℃で30分
間加熱した後、溶媒を減圧留去する。残渣を酢酸エチル
100mlで希釈した液を15%炭酸カリウム水溶液で
洗浄し、水層から酢酸エチル50mlで再抽出した分と
合わせ、さらに、蒸留水、飽和食塩水で続けて洗浄す
る。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去し
て得られるオイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し、2−t−ブトキシカルボニルアミノメチ
ル−4−メトキシカルボニルアミノチアゾール817m
gが微赤色結晶として得られる。
【0377】NMR(CDCl3)δ:1.47(9
H,s),3.81(3H,s),4.53(2H,b
r.d,J=5.7Hz),5.28(1H,br.
s),7.20(1H,br.s),7.89(1H,
br.s) MS(EI):287(M+
【0378】b)2−ホルミルアミノメチル−4−メト
キシカルボニルアミノチアゾール 2−t−ブトキシカルボニルアミノメチル−4−メトキ
シカルボニルアミノチアゾール776mgにトリフルオ
ロ酢酸3.9mlを加え、室温で50分間撹拌する。試
薬を減圧留去して得られた薄茶色固体ををジクロロメタ
ン13.5mlと15%炭酸カリウム水溶液10mlに
溶かし、pH10.0とした。氷冷下で激しく撹拌しな
がら、無水酢酸2.55mlとギ酸1.27mlの混合
液を10分間で滴下する。炭酸カリウムでpH6に合わ
せた後、氷浴を外して、30分間撹拌する。ジクロロメ
タン100mlと蒸留水20mlを加えてよく振盪した
後、有機層を分取する。水層を炭酸カリウムでpH11
に合わせた後、ジクロロメタン100mlで2回抽出
し、上記有機層と合わせ、乾燥(無水硫酸マグネシウム
と無水炭酸カリウム)、濾過する。溶媒を減圧留去する
ことにより、2−ホルミルアミノメチル−4−メトキシ
カルボニルアミノチアゾール581mgを淡黄色粉末と
して得る。
【0379】NMR(CD3COCD3)δ:3.73
(3H,s),4.64(2H,d,J=6.3H
z),7.20(1H,s),7.91(1H,br.
s),8.29(1H,s),9.24(1H,br.
s) MS(メタン−CI):216(M++1)
【0380】c)3−メトキシカルボニルアミノイミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール 2−ホルミルアミノメチル−4−メトキシカルボニルア
ミノチアゾール560mgに乾燥トルエン2.8mlを
加えた懸濁液に、オキシ塩化リン1.17mlを加え、
油温100℃で45分間撹拌する。溶媒を減圧留去して
得られた残渣に、撹拌下、ジクロロメタン30mlと1
5%炭酸カリウム水溶液10mlを加えてpH9.5と
し、有機層を分取する。水層を食塩で塩析後、さらにジ
クロロメタン30mlで3回抽出し、上記有機層液と合
わせ、乾燥(硫酸マグネシウム)、濾過する。溶媒を減
圧留去することにより得られる乳白色粉末をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにて精製し、表題の化合物4
17.5mgを無色粉末として得る。
【0381】NMR(CD3COCD3)δ:3.79
(3H,s)6.88(1H,s),7.04(1H,
s),8.20(1H,s),9.37(1H,br.
s) MS(メタン−CI):198(M++1)
【0382】実施例89 5−イミダゾ[5,1−b]チアゾールカルボン酸ナト
リウム 5−イミダゾ[5,1−b]チアゾールカルボン酸エチ
ル1.560gのエタノール40ml溶液に、2N−水
酸化ナトリウム水溶液6.0mlを加え、室温で25分
間撹拌する。沈殿を濾取し、エタノールとジエチルエー
テルで良く洗浄後、減圧乾燥することにより、表題の化
合物1.442gを黄白色粉末として得る。
【0383】NMR(D2O)δ(HOD=4.80p
pm):7.17(1H,s),7.16(1H,d,
J=4.2Hz),8.20(1H,d,J=4.2H
z) MS(FD):213(M++Na)
【0384】実施例90 3−[N’−(p−メトキシベンジルオキシカルボニ
ル)アミノスルホニルアミノ]メチルイミダゾ[5,1
−b]チアゾール クロロスルホニルイソシアネート0.53mlの乾燥ジ
クロロメタン9.5ml溶液に、アルゴン雰囲気下、p
−アニスアルコール0.76mlを−53〜−47℃に
おいて、撹拌下、3分間で滴下する。そのまま、20分
間で−30℃まで昇温し、さらに5分間で0℃まで昇温
した後、−20℃に冷却する。この薄赤紫の溶液を、3
−アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール46
0mgとトリエチルアミン0.84mlの乾燥ジクロロ
メタン40ml 溶液に−60〜−55℃において、5
分間で滴下し、同温で50分間攪拌する。ジクロロメタ
ン150mlで希釈した後、1/15M−リン酸バッフ
ァー(pH7.0)で2回洗い、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を減圧下に留去する。得られる残査をセ
ファデックスLH−20で精製し、表題の化合物170
mgが無色粉末として得られる。
【0385】NMR(CD3COCD3)δ:3.81
(3H,s),4.53(2H,br.s),5.01
(2H,s),6.93(2H,d,J=6.6H
z),7.03(1H,s),7.05(1H,s),
7.33(2H,d,J=6.6Hz),7.52(1
H,br.s),8.23(1H,s),10.5(1
H,br.s) MS(SIMS):397(M++1)
【0386】実施例91 3−(N’−アリルオキシカルボニルアミノスルホニル
アミノ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール クロロスルホニルイソシアネート0.87mlの乾燥ジ
クロロメタン1.5ml溶液に、アルゴン雰囲気下、ア
リルアルコール0.68mlを−43℃において、撹拌
下滴下し−43〜−37℃で30分間撹拌する。この混
合液を、3−アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チア
ゾール766mgとトリエチルアミン1.40mlの乾
燥ジクロロメタン50ml溶液に、アルゴン雰囲気下、
−60℃において滴下し、同温で1.5時間攪拌する。
蒸留水を加えた後15%炭酸カリウム水溶液と2N−塩
酸でpH6.0へ合わせ、塩析後、酢酸エチルで5回抽
出する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
を減圧下に留去して得られる残査をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで分離し、エタノール−ジエチルエー
テルから再結晶することにより、表題の化合物1135
mgが乳白色粉末として得られる。
【0387】NMR(CD3SOCD3)δ:4.34
(2H,br.d,J=6.1Hz),4.49(2
H,br.dt,J=5.5Hz),5.21−5.2
5(1H,m),5.28−5.36(1H,m),
5.82−5.95(1H,m),7.06(1H,
d,J=0.6Hz),7.07(1H,s),8.2
2(1H,d,J=0.6Hz),8.60(1H,b
r.t,J=5.9Hz),11.5(1H,br.
s) MS(SIMS):317(M++1)
【0388】実施例92 3−(N’−アリルオキシカルボニル−N’−メチルア
ミノスルホニルアミノ)メチルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール及び、3−(N’−アリルオキシカルボニル
−N,N’−ジメチルアミノスルホニルアミノ)メチル
イミダゾ[5,1−b]チアゾール 3−(N’−アリルオキシカルボニルアミノスルホニル
アミノ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール29
0mgの乾燥DMF4.6ml溶液に、撹拌下、1Mの
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド/THF溶液
0.96mlを、−7〜−5℃において3分間で滴下
し、同温で40分間撹拌する。ヨウ化メチル0.077
mlを加え、−4〜6℃で200分間撹拌する。酢酸エ
チル50mlで希釈した後、5%重曹水、飽和食塩水で
続けて洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧下に留去する。得られる残査をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで分離し、低極性成分であ
る3−(N’−アリルオキシカルボニル−N,N’−ジ
メチルアミノスルホニルアミノ)メチルイミダゾ[5,
1−b]チアゾール48.9mgを薄黄色粉末として得
る。
【0389】NMR(CDCl3)δ:2.82(3
H,s),3.38(3H,s),4.63(2H,
s),4.72−4.75(2H,m),5.32−
5.38(2H,m),5.91−6.04(1H,
m),6.75(1H,s),7.14(1H,s),
8.21(1H,s) MS(EI):344(M+
【0390】また、高極性成分である3−(N’−アリ
ルオキシカルボニル−N’−メチルアミノスルホニルア
ミノ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール98.
5mgを乳白色粉末として得る。
【0391】NMR(CDCl3)δ:3.24(3
H,s),4.37(2H,s),4.60(2H,d
t,J1=5.8Hz,J2=1.3Hz),5.28
−5.39(2H,m),5.82−5.95(1H,
m),6.80(1H,s),7.12(1H,s),
8.09(1H,s) MS(SIMS):331(M++1)
【0392】実施例93 3−(N’−メトキシカルボニルアミノスルホニルアミ
ノ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール クロロスルホニルイソシアネート0.175mlの乾燥
ジクロロメタン0.35ml溶液に、乾燥メタノール
0.081mlを浴温−55℃において、撹拌下滴下
後、20分間撹拌する。析出物を乾燥ジクロロメタン
2.0mlで溶解し、この混合液を、3−アミノメチル
イミダゾ[5,1−b]チアゾール153mgとトリエ
チルアミン0.28mlの乾燥ジクロロメタン10ml
溶液に、内温−47℃において2分間で滴下し、−47
〜−35℃で60分間攪拌する。1/15m−リン酸バ
ッファー10mlを加えた後、5%重曹水でpH7.5
とし、塩析後、ジクロロメタン30mlで5回抽出す
る。水層を1N−塩酸でpH6とした後、酢酸エチル3
0mlで5回抽出し、これとジクロロメタン抽出液と合
わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下に
留去する。得られる残査をメタノールから再結晶するこ
とにより、表題の化合物87.4mgが明黄色結晶とし
て得られる。
【0393】NMR(CD3SOCD3)δ:3.56
(3H,s),4.33(2H,br.d,J=4.7
Hz),7.06(1H,s),7.07(1H,
s),8.22(1H,s),8.53(1H,br.
s),11.4(1H,br.s) MS(FD):290(M+
【0394】実施例94 2−アリルオキシカルボニルアミノイミダゾ[5,1−
b]チアゾール a)2−t−ブトキシカルボニルアミノメチルチアゾー
ル−5−カルボン酸 2−t−ブトキシカルボニルアミノメチルチアゾール−
5−カルボン酸エチル10.022gのエタノール17
5ml溶液に、氷冷化で2N−水酸化ナトリウム水溶液
21mlを滴下した後、6〜11℃で25分、氷浴を外
して145分間攪拌する。2N−塩酸21mlを加えて
中和した後、溶媒を減圧留去し、真空ポンプで10時間
乾燥する。エタノール100mlに加熱溶解し、塩を濾
去した後、溶媒を減圧留去することを2回繰り返すこと
により、2−t−ブトキシカルボニルアミノメチルチア
ゾール−5−カルボン酸9.002gが乳白色固体とし
て得られる。
【0395】NMR(CD3COCD3)δ:1.45
(9H,s),4.56(2H,d,J=6.3H
z),6.99(1H,br.t),8.23(1H,
s) MS(EI):258(M+
【0396】b)5−アリルオキシカルボニルアミノ−
2−t−ブトキシカルボニルアミノメチルチアゾール 2−t−ブトキシカルボニルアミノメチルチアゾール−
5−カルボン酸3.745gの乾燥THF145ml溶
液にトリエチルアミン2.45mlを加えた混合液に、
撹拌下、−12℃でクロロギ酸エチル1.65mlを4
分間で滴下した後−12〜−10℃で50分間攪拌す
る。アジ化ナトリウム1.257gの冷水43ml溶液
を加え、−1〜5℃で110分間撹拌した後、反応液を
半量まで減圧濃縮する。酢酸エチル150mlで希釈し
た溶液を半飽和食塩水、半飽和食塩水+5%重曹水
(1:1)、飽和食塩水で続けて洗浄した後、有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去して
得られる黄褐色固体を乾燥トルエン180mlに溶解
し、乾燥アリルアルコール3.0mlを加えた混合液を
撹拌下、油温105℃で2時間加熱する。溶媒を約50
mlまで減圧濃縮後、酢酸エチル250mlで希釈した
液を、5%重曹水、半飽和食塩水で続けて洗浄し、無水
硫酸マグネシウム乾燥する。溶媒を減圧留去することに
より、5−アリルオキシカルボニルアミノ−2−t−ブ
トキシカルボニルアミノメチルチアゾール4.323g
が黄褐色粉末として得られる。
【0397】NMR(CDCl3)δ:1.47(9
H,s),4.53(2H,d,J=5.9Hz),
4.70(2H,dt,J1=5.8Hz,J2=1.
3Hz),5.22−5.44(2+1H,br.s+
m),5.88−6.05(1H,m),7.30(1
H,s),7.40(1H,br.s)
【0398】c)5−アリルオキシカルボニルアミノ−
2−ホルミルアミノメチルチアゾール 5−アリルオキシカルボニルアミノ−2−t−ブトキシ
カルボニルアミノメチルチアゾール4.293gにトリ
フルオロ酢酸21.5mlを氷冷化で加えた後、室温で
30分間撹拌する。試薬を減圧留去して得られた暗赤色
オイルをジクロロメタン69mlと15%炭酸カリウム
水溶液30mlに溶かし、pH6.2とする。氷浴中で
激しく撹拌下、無水酢酸6.5mlとギ酸13.0ml
の混合液を10分間で滴下する。炭酸カリウムで再びp
H5.8とした後、氷浴を外して、20分間撹拌する。
ジクロロメタン200mlで希釈後、激しく撹拌下、炭
酸カリウムを加えて塩析しpH11.2とする。不溶物
を濾去後、濾液の有機層を分離し、水層からさらにジク
ロロメタン200mlで2回抽出してこれに合わせる。
乾燥(硫酸マグネシウムと無水炭酸カリウム)、濾過
後、溶媒を減圧留去することにより、5−アリルオキシ
カルボニルアミノ−2−ホルミルアミノメチルチアゾー
ル2.670gを黄白色粉末として得る。
【0399】NMR(CD3COCD3)δ:4.60
(2H,d,J=6.2Hz),4.66(2H,d
t,J1=5.6Hz,J2=1.5Hz),5.19
−5.39(2H,m),5.91−6.22(1H,
m),7.30(1H,s),7.87(1H,br.
s),8.28(1H,br.s),9.68(1H,
br.s) MS(EI):241(M+
【0400】d)2−アリルオキシカルボニルアミノイ
ミダゾ[5,1−b]チアゾール 5−アリルオキシカルボニルアミノ−2−ホルミルアミ
ノメチルチアゾール2.670gに乾燥トルエン13.
5mlを加えた懸濁液に、オキシ塩化リン5.0mlを
加え、油温100℃で45分間撹拌する。溶媒を減圧留
去して得られた残渣に、ジクロロメタン200mlと1
5%炭酸カリウム水溶液50mlを加え、激しく撹拌
下、炭酸カリウムで塩析し、pH12以上とする。不溶
物を濾去後、濾液から有機層を分離し、水層からさらに
ジクロロメタン50mlで抽出した液と合わせ、乾燥
(硫酸マグネシウムと炭酸カリウム)、濾過する。溶媒
を減圧留去することにより得られるベージュ色粉末をセ
ファデックスLH−20にて精製し、表題の化合物1.
724gを微黄色結晶として得る。
【0401】NMR(CDCl3)δ:4.69−4.
72(2H,m),5.27−5.41(2H,m),
5.89−6.00(1H,m),7.05(1H,
s),7.43(1H,s),7.91(1H,s),
8.56(1H,br.s) MS(メタン−CI):224(M++1)
【0402】実施例95 2−t−ブトキシキシカルボニルアミノイミダゾ[5,
1−b]チアゾール a)イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−カルボン
イミダゾ[5,1−b]チアゾール−2−カルボン酸エ
チル996mgのエタノール25ml溶液に、2N−水
酸化ナトリウム水溶液3.8mlを加えた後、室温で3
0分攪拌する。1N−塩酸5mlを加えてpH5.2と
した後、溶媒を減圧留去することにより、イミダゾ
[5,1−b]チアゾール−2−カルボン酸が、食塩と
の混合物として得られる(1.275g)。
【0403】NMR(CD3SOCD3)δ:7.03
(1H,s),8.22(1H,s),8.40(1
H,s) MS(FD):168(M+
【0404】b)2−t−ブトキシキシカルボニルアミ
ノイミダゾ[5,1−b]チアゾール a)で得られたイミダゾ[5,1−b]チアゾール−2
−カルボン酸と食塩の混合物1.275gの無水THF
50ml溶液にトリエチルアミン0.85mlを加えた
混合液に、撹拌下、浴温−10℃でクロロギ酸エチル
0.58mlを滴下した後、同温で65分間攪拌する。
アジ化ナトリウム440mgの冷水15ml溶液を加
え、浴温−5℃で35分間撹拌した後、反応液を半量ま
で減圧濃縮する。酢酸エチル100mlで希釈した溶液
を半飽和食塩水、5%重曹水(1:1)洗浄した後、そ
の水層を重曹でpH8.3として、酢酸エチル100m
lで再抽出する。両有機層を合わせ、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、溶媒を減圧留去する。得られた暗緑色タ
ールを乾燥トルエン76mlに溶解し、t−ブタノール
4.85mlを加えた混合液を撹拌下、油温85℃で1
3時間加熱する。溶媒を減圧留去して得られるオイルを
シリカゲルカラムクロマトグラフィーとセファデックス
LH−20で精製することにより、表題の化合物422
mgを明黄色結晶として得る。
【0405】NMR(CDCl3)δ:1.53(9
H,s),7.03(1H,s),7.26(1H,b
r.s),7.36(1H,br.s),7.88(1
H,br.s) MS(EI):239(M+
【0406】実施例96 3−ヒドラジノカルボニルイミダゾ[5,1−b]チア
ゾ−ル 3−エトキシカルボニルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
−ル369mgのエタノ−ル4ml溶液にヒドラジン1
水和物353mgを加え、室温で12時間攪拌する。生
成した沈殿を瀘取することにより表題の化合物263m
gが得られる。
【0407】NMR(CD3SOCD3)δ:4.58
(2H,br.s),7.10(1H,s),7.97
(1H,s),8.53(1H,s),10.01(1
H,br.s)
【0408】実施例97 3−(N’−アリルオキシカルボニル)ヒドラジノカル
ボニルイミダゾ[5,1−b]チアゾ−ル 3−ヒドラジノカルボニルイミダゾ[5,1−b]チア
ゾ−ル300mgのDMF20mlの溶液に氷冷下、ト
リエチルアミン0.45ml、クロロギ酸アリル358
mgを順次滴下し、室温で20時間撹拌する。溶媒を減
圧溜去して得られる残渣をジクロロメタンに溶解し水洗
する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤
を濾去し、溶媒を溜去する。得られた残渣をエチルアル
コールに懸濁させ、濾取することにより、表題の化合物
264mgが得られる。
【0409】NMR(CD3SOCD3)δ:4.5−
4.6(2H,m),5.2−5.4(2H,m),
5.9−6.0(1H,m),7.15(1H,s),
8.17(1H,s),8.50(1H,s),9.5
0(1H,s)
【0410】実施例98 3−(N’−スルファミド)ヒドラジノカルボニルイミ
ダゾ[5,1−b]チアゾ−ル 3−ヒドラジノカルボニルイミダゾ[5,1−b]チア
ゾ−ル200mgのDMF10ml溶液にジイソプロピ
ルエチルアミン0.86ml、スルファモイルクロライ
ド190mgを順次加え、室温で12時間撹拌する。溶
媒を溜去し残さを水2mlに溶解させ、ダイアイオンH
P−20レジンにより精製して表題の化合物124mg
が得られる。
【0411】NMR(CD3SOCD3)δ:6.97
(2H,br.s),7.13(1H,s),8.23
(1H,s),8.51(1H,s),8.95(1
H,br.s)
【0412】実施例99 3−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)アミノメ
チルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 3−アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2
29mgにジクロロメタン3mlと水3mlを加え、氷
冷下、クロロギ酸4−ニトロベンジル388mgを加え
る。室温で1.5時間撹拌した後、結晶を濾取し、ジク
ロロメタンと水で洗浄する。表題の化合物350mgが
得られる。
【0413】NMR(DMSO−d6)δ:4.42
(2H,d,J=5.8Hz),5.21(2H,
s),7.06(1H,s),7.07(1H,s),
7.60(2H,d,J=8.7Hz),8.14−
8.27(3H,m)
【0414】実施例100 3−メタンスルフォニルアミノメチルイミダゾ[5,1
−b]チアゾール 3−アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2
04mgをジクロロメタン4mlに溶解し、−10℃で
N,N−ジイソプロピルエチルアミン0.255ml、
メタンスルフォニルクロライド0.114mlを加え、
10分間撹拌する。反応液にジクロロメタン3ml及び
半飽和炭酸水素ナトリウム水溶液3mlを加え、結晶を
濾取し、ジクロロメタンと水で洗浄する。表題の化合物
275mgが得られる。
【0415】NMR(DMSO−d6)δ:2.95
(3H,s),4.39(2H,d,J=5.9H
z),7.07(1H,s),7.13(1H,s),
7.81(1H,t,J=5.9Hz),8.21(1
H,s)
【0416】実施例101 3−アリルオキシカルボニルイミダゾ[5,1−b]チ
アゾール 3−エトキシカルボニルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール380mgをアリルアルコール4mlに溶解し、ナ
トリウムエトキサイド13mgを加え、80℃で50時
間、100℃で19時間撹拌する。反応液を減圧濃縮
し、水を加え、ジクロロメタンで抽出する。有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、溶媒を減圧溜去
すると、表題の化合物394mgが得られる。
【0417】NMR(CDCl3)δ:4.90(2
H,m),5.34−5.49(2H,m),5.95
−6.11(1H,m),7.18(1H,s),7.
81(1H,s),8.57(1H,s)
【0418】実施例102 3−(N’,N’−ジメチルスルファミド)メチルイミ
ダゾ[5,1−b]チアゾール 3−アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2
10mgをジクロロメタン4mlに溶解し、室温にて4
−ジメチルアミノピリジン202mg、N,N−ジメチ
ルスルファモイルクロライド0.179mlを加え、
2.5時間撹拌する。反応液に半飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加え、ジクロロメタンで3回抽出する。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、溶媒を減
圧溜去して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1で溶
出)で精製すると、表題の化合物177mgが得られ
る。
【0419】NMR(DMSO−d6)δ:2.63
(6H,s),4.33(2H,d,J=6.0H
z),7.07(1H,s),7.12(1H,s),
7.92(1H,t,J=6.0Hz),8.22(1
H,s)
【0420】実施例103 3−スルファミドメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール 3−アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール7
70mgをDMF15mlに溶解し、−60℃でN,N
−ジイソプロピルエチルアミン4.78ml、スルファ
モイルクロライド1.04gを加え、−30−−20℃
で4時間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、水30mlに
溶解して炭酸水素ナトリウム水溶液でpH7.5とす
る。ダイアイオンHP−20レジンにて精製後、メタノ
ールにて結晶化を行い、表題の化合物636mgを得
る。
【0421】NMR(DMSO−d6)δ:4.25
(2H,d,J=6.3Hz),6.85(2H,
s),7.06(1H,s),7.09(1H,s),
7.31(1H,t,J=6.3Hz),8.23(1
H,s)
【0422】実施例104 5−スルファミドメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール 実施例103と同様にして、5−アミノメチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール112mgを用いて表題の化
合物120mgを得る。
【0423】NMR(DMSO−d6)δ:4.32
(2H,d,J=6.4Hz),6.77(2H,
s),6.95(1H,s),7.20(1H,t,J
=6.4Hz),7.24(1H,d,J=4.2H
z),7.83(1H,d,J=4.2Hz)
【0424】実施例105 7−(N−アリルオキシカルボニルスルファミド)メチ
ルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 7−アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2
68mg、N−アリルオキシカルボニルスルファミド4
71mg、トリフェニルホスフィン548mgのTHF
11ml溶液に−50℃にてジエチルアゾジカルボキシ
レート0.329mlを加え、室温にて1時間撹拌す
る。溶媒を減圧溜去して得られる残査をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製すると、表題の化合物13
1mgが得られる。
【0425】NMR(DMSO−d6)δ:4.71
(2H,m),4.86(2H,s),5.19−5.
38(2H,m),5.89−6.00(1H,m),
7.16(1H,d,J=4.2Hz),7.61(2
H,s),7.81(1H,d,J=4.2Hz),
8.10(1H,s),8.29(1H,s)
【0426】実施例106 7−スルファミドメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール (A法) 7−(N−アリルオキシカルボニルスルファミ
ド)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール232m
gのジクロロメタン5ml、DMF1ml溶液にアルゴ
ン雰囲気化、アニリン0.2ml、テトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム59mgを加え、室温に
て3時間撹拌する。溶媒を減圧溜去して得られる残査に
メタノール3mlを加え、不溶部を濾去し、濾液をセフ
ァデックスLH−20で精製する。表題の化合物40m
gを得る。
【0427】NMR(DMSO−d6)δ:4.11
(2H,d,J=6.4Hz),6.60(2H,
s),6.94(1H,t,J=6.4Hz),7.1
7(1H,d,J=4.1Hz),7.82(1H,
d,J=4.1Hz),8.11(1H,s)
【0428】(B法)実施例103と同様にして、7−
アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール396
mgを用いて表題の化合物136mgを得る。
【0429】NMR(DMSO−d6)δ:4.11
(2H,d,J=6.4Hz),6.60(2H,
s),6.94(1H,t,J=6.4Hz),7.1
7(1H,d,J=4.1Hz),7.82(1H,
d,J=4.1Hz),8.11(1H,s)
【0430】実施例107 3−(N−メチルアミノ)メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール メチルアミン塩酸塩120mgのメタノール0.5ml
溶液に水酸化カリウム46mg及び3−ホルミルイミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール90mgを加え、室温で
6.5時間撹拌する。シアノ水素化ホウ素ナトリウム6
4mgを加え、室温で17時間撹拌した後、溶媒を減圧
溜去する。残査に水20mlを加え、ジクロロメタンで
2回抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、濾過し、溶媒を減圧溜去して表題の化合物47.6
mgを得る。
【0431】NMR(CDCl3)δ:2.48(3
H,s),3.91(2H,s),6.62(1H,
s),7.08(1H,s),8.11(1H,s)
【0432】実施例108 3−(N−メチルスルファミド)メチルイミダゾ[5,
1−b]チアゾール 3−(N−メチルアミノ)メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール47mgをDMF1mlに溶解し、−4
5℃でN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.305
ml、スルファモイルクロライド100mgを加え、室
温まで昇温しながら8時間撹拌する。反応液を減圧濃縮
し、水10ml及び炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、
pH9.0としてジクロロメタンで4回抽出する。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、溶媒を減
圧溜去して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製すると、表題の化合物37.4mgが得
られる。
【0433】NMR(CDCl3)δ:2.78(3
H,s),4.40(2H,s),6.77(1H,
s),7.10(1H,s),8.22(1H,s)
【0434】実施例109 3−(N−アリルオキシカルボニル−N−メチルアミ
ノ)メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 3−(N−メチルアミノ)メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾールと3−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,
1−b]チアゾールの約1:1の混合物207mgにジ
クロロメタン10mlと水3mlを加え、氷冷下、クロ
ロギ酸アリル0.092mlを加える。炭酸水素ナトリ
ウム溶液を加えて、水層をpH8.5に調整しながら氷
冷下30分間撹拌する。有機層を分離し、水層からジク
ロロメタンでさらに1回抽出する。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、濾過し、溶媒を減圧溜去して得ら
れた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
すると、表題の化合物73.6mgが得られる。
【0435】NMR(CDCl3)δ:2.90(3
H,s),4.65(4H,m),5.20−5.40
(2H,m),5.87−6.05(1H,m),6.
69(1H,s),7.11(1H,s),8.14
(1H,s)
【0436】実施例110 3−(N−ホルミル−N−メチルアミノ)メチルイミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール 3−(N−メチルアミノ)メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール294mgのジクロロメタン6ml溶液
に、予め無水酢酸0.25mlとギ酸0.50mlを5
0℃で5分間反応させておいた混合液を氷冷下に加え、
同温で30分間攪拌する。反応液に水を加え、攪拌下、
無水炭酸カリウムでアルカリ性にし、ジクロロメタンで
3回抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、濾過し、溶媒を減圧溜去して得られた残査をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、表題の化
合物174mgが得られる。
【0437】NMR(CDCl3)δ:2.91(0.
6H,s),2.93(2.4H,s),4.58
(0.4H,s),4.69(1.6H,s),6.7
7(1H,s),7.10(0.8H,s),7.30
(0.2H,s),7.88(0.2H,s),8.0
9(0.8H,s),8.17(0.8H,s),8.
37(0.2H,s)
【0438】実施例111 3−[N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]メチルイ
ミダゾ[5,1−b]チアゾール 2−アミノエタノール0.181mlのメタノール2m
l溶液に4Nジオキサン塩酸0.25ml及び、3−ホ
ルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール76mgを加
え、室温で30分間撹拌する。シアノ水素化ホウ素ナト
リウム42mgを加え、室温で3時間撹拌した後、4N
ジオキサン塩酸0.25mlを加え、室温で15時間撹
拌する。溶媒を減圧溜去し、残査に無水炭酸カリウム水
溶液を加え、pH10.8としてジクロロメタンで3回
抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾
過し、溶媒を減圧溜去して得られた残査をセファデック
スLH−20で精製することにより、表題の化合物61
mgが得られる。
【0439】NMR(CDCl3)δ:2.80−2.
88(2H,m),3.66−3.75(2H,m),
3.99(2H,s),6.65(1H,s),7.0
9(1H,s),8.12(1H,s)
【0440】実施例112 3−[N−(2−ヒドロキシエチル)スルファミド]メ
チルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 及び3−[N
−(2−スルファモイルオキシエチル)スルファミド]
メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 3−[N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]メチルイ
ミダゾ[5,1−b]チアゾール410mgをDMF6
mlに溶解し、−30℃でトリエチルアミン1.40m
l、スルファモイルクロライド491mgを加え、−3
0〜−20℃で4時間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、
水に溶解して炭酸水素ナトリウム水溶液でpH7.5と
し、ダイアイオンHP−20カラムクロマトグラフィー
及びセファデックスLH−20にて精製する。セファデ
ックスLH−20の前半の画分より、3−[N−(2−
ヒドロキシエチル)スルファミド]メチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール59mgが得られる。
【0441】NMR(DMSO−d6)δ:3.10−
3.18(2H,m),3.33−3.40(2H,
m),4.45(2H,s),4.75(1H,t,J
=5.0Hz),7.07(3H,m),7.23(1
H,s),8.18(1H,s)
【0442】セファデックスLH−20の後半の画分よ
り、3−[N−(2−スルファモイルオキシエチル)ス
ルファミド]メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール
85mgが得られる。
【0443】NMR(DMSO−d6)δ:3.35−
3.44(2H,m),3.96−4.02(2H,
m),4.47(2H,s),7.08(1H,s),
7.22(1H,s),7.27(2H,s),7.4
8(2H,s),8.15(1H,s)
【0444】実施例113 3−オギザミドメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
3−アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2
55mgのエタノール12ml溶液にオギザミン酸エチ
ル586mgを加え、室温で4日間撹拌する。生じた結
晶を濾取し、エタノールで洗浄して表題の化合物319
mgを得る。
【0445】NMR(DMSO−d6)δ:4.48
(2H,d,J=6.1Hz),7.03(1H,
s),7.05(1H,s),7.86(1H,s),
8.15(1H,s),8.25(1H,s),9.4
4(1H,t,J=6.1Hz)
【0446】実施例114 3−ヒドロキシアセトアミドメチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール 3−アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール2
96mgのTHF4ml、メタノール4ml溶液にグリ
コール酸162mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル26mg、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
439mgを加え、室温で1時間撹拌する。不溶物を濾
去し、メタノールで洗浄して濾液を減圧濃縮する。残査
にジクロロメタン及び炭酸カリウム水溶液を加え、結晶
を濾取する。濾液の有機層を分離し、水層からジクロロ
メタンでさらに5回抽出する。有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、濾過し、溶媒を減圧溜去して、先の結
晶と合わせ、酢酸エチルにて結晶化を行う。これに水2
0ml及び1N塩酸水2.7mlを加え、不溶物を濾去
する。濾液に無水炭酸カリウムを溶解し、生じた結晶を
濾取し、ジクロロメタン及び水で洗浄し、表題の化合物
267mgを得る。
【0447】NMR(DMSO−d6)δ:3.87
(2H,d,J=5.8Hz),4.47(2H,d,
J=6.0Hz),5.57(1H,t,J=5.8H
z),7.00(1H,s),7.05(1H,s),
8.26(1H,s),8.52(1H,t,J=6.
0Hz)
【0448】実施例115 2−アセトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ−
a)2−N−t−ブトキシカルボニルアミノメチル−5
−ホルミルチアゾ−ル クロロマロンジアルデヒド5.5g(純度65 %)の
DMF33ml溶液に炭酸カルシウム4.7g、臭化ナ
トリウム4.8g、N−t−ブトキシカルボニルアミノ
アセトチオアミド5.8gを加え、60℃で11時間撹
拌する。溶媒を減圧留去し、得られる残渣を酢酸エチル
300mlに溶解し、飽和重層水で2回、10 %食塩
水で1回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過す
る。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ−で精製することにより、2−N−
t−ブトキシカルボニルアミノメチル−5−ホルミルチ
アゾ−ル4.57gが得られる。
【0449】NMR(CDCl3)δ:1.48(9
H,s),4.66(2H,d,J=6.2Hz),
5.33(1H,br.s),8.32(1H,s),
10.00(1H,s)
【0450】b)2−N−t−ブトキシカルボニルアミ
ノメチル−5−ヒドロキシメチルチアゾ−ル 2−N−t−ブトキシカルボニルアミノメチル−5−ホ
ルミルチアゾ−ル4.12gのメタノ−ル25ml溶液
に水素化ホウ素ナトリウム330mgを氷冷下に加え、
室温で1時間撹拌する。減圧下、溶媒を留去し、水40
mlを加え、酢酸エチル(80mlで3回)で抽出す
る。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過する。
溶媒を減圧留去すると2−N−t−ブトキシカルボニル
アミノメチル−5−ヒドロキシメチルチアゾ−ル2.1
7gが得られる。
【0451】NMR(CDCl3)δ:1.47(9
H,s),2.21(1H,br.s),4.57(2
H,d,J=6.0Hz),4.83(2H,d,J=
4.1Hz),5.30(1H,br.s),7.54
(1H,s)
【0452】c)5−アセトキシメチル−2−N−t−
ブトキシカルボニルアミノメチルチアゾ−ル 2−N−t−ブトキシカルボニルアミノメチル−5−ヒ
ドロキシメチルチアゾ−ル2.17gのピリジン20m
l−ジクロロメタン10ml溶液に無水酢酸6mlを加
え、室温で17時間放置する。減圧下、溶媒を留去し、
得られる残渣をクロロホルム120mlに溶解し、水で
1回、10%食塩水で2回洗浄後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、濾過する。溶媒を減圧留去すると5−アセト
キシメチル−2−N−t−ブトキシカルボニルアミノメ
チルチアゾ−ル2.47gが得られる。
【0453】NMR(CDCl3)δ:1.47(9
H,s),2.08(3H,s),4.59(2H,
d),5.23(2H,m),7.64(1H,s)
【0454】d)5−アセトキシメチル−2−N−ホル
ミルアミノメチルチアゾ−ル 5−アセトキシメチル−2−N−t−ブトキシカルボニ
ルアミノメチルチアゾ−ル2.46gに氷冷下でトリフ
ルオロ酢酸8mlを加えて溶解し、室温で1時間放置す
る。溶媒を減圧留去し、得られる残渣を氷冷下にジクロ
ロメタン24.6mlに溶解し、飽和重層水40mlを
加えて撹拌する。この溶液に予めギ酸3.7ml−無水
酢酸2.0mlの混液を50℃で30分間反応させた混
合酸無水物溶液と10 %炭酸ナトリウム水溶液を反応
液がpH3.0−6.5の範囲になるように氷冷下で滴
下した。有機層を分離した後、残った水層を半量まで減
圧濃縮し、クロロホルム(15mlで4回)で抽出す
る。合せた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過
する。溶媒を減圧留去すると5−アセトキシメチル−2
−N−ホルミルアミノメチルチアゾ−ル1.74gが得
られる。
【0455】NMR(CDCl3)δ:2.08(3
H,s),4.77(2H,d,J=6.0Hz),
5.24(2H,br.s),6.51(1H,br.
s),7.65(1H,s),8.30(1H,s)
【0456】e)2−アセトキシメチルイミダゾ[5,
1−b]チアゾ−ル 5−アセトキシメチル−2−N−ホルミルアミノメチル
チアゾ−ル1.74gのトルエン8.7ml溶液にオキ
シ塩化リン3.8mlを加え、100℃で2時間撹拌す
る。減圧下溶媒を留去し、残渣に氷冷下でクロロホルム
70ml、飽和重層水52mlを加えて撹拌した後、有
機層を分離する。同様に水層よりクロロホルム(26m
lで2回)で抽出する。有機層を合わせて飽和重層水で
1回洗浄する。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
濾過する。溶媒を減圧留去する。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ−で精製することにより、
表題化合物974mgが得られる。
【0457】NMR(CDCl3)δ:2.12(3
H,s),5.12(2H,d,J=0.8Hz),
7.07(1H,s),7.47(1H,s),7.9
6(1H,s)
【0458】実施例116 2−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ−
2−アセトキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ−
ル846mgをメタノ−ル17ml−飽和炭酸カリウム
水溶液1mlの混液に溶解し、室温で1時間30分撹拌
する。反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮して得られる残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−で精製するこ
とにより、表題化合物550mgが得られる。
【0459】NMR(CD3OD)δ:4.64(2
H,d,J=1.13Hz),7.00(1H,s),
7.68(1H,s),8.10(1H,s)
【0460】実施例117 2−スルファミドメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
−ル a)2−N−t−ブトキシカルボニルアミノメチル−5
−フタルイミドメチルチアゾ−ル 2−N−t−ブトキシカルボニルアミノメチル−5−ヒ
ドロキシメチルチアゾ−ル1.06gのTHF20ml
溶液にアルゴン雰囲気下、氷冷下でフタルイミド959
mg、トリフェニルホスフィン1.7g、ジエチルアゾ
ジカルボキシレ−ト1.03mlを加え、室温で1時間
撹拌する。溶媒を減圧留去して得られる残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ−、続けてセファデックスL
H−20で精製することにより、2−N−t−ブトキシ
カルボニルアミノメチル−5−フタルイミドメチルチア
ゾ−ル1.02gが得られる。
【0461】NMR(CDCl3)δ:1.45(9
H,s),4.55(2H,d,J=5.5Hz),
5.00(2H,br.s),7.71−7.75(3
H,m),7.85−7.88(2H,m) MS(SIMS):374(M++1)
【0462】b)2−フタルイミドメチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾ−ル 2−N−t−ブトキシカルボニルアミノメチル−5−フ
タルイミドメチルチアゾ−ル1.64gに氷冷下でトリ
フルオロ酢酸25mlを加えて室温で1時間放置した。
溶媒を減圧留去した後、残渣に氷冷下でジクロロメタン
75ml、飽和重層水25mlを加えて撹拌する。水層
を分離した後、同様に有機層を飽和重層水で1回洗浄す
る。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過する。
溶媒を減圧留去し、得られる残渣997mgをジクロロ
メタン9mlに溶解し、予め無水酢酸0.446ml−
ギ酸0.446mlの混液を50℃で30分加熱反応さ
せた混合酸無水物溶液を氷冷下で加える。2時間後、反
応液に飽和重層水9mlを加え、ジクロロメタンで抽出
(9mlで2回)する。合せた有機層を飽和重層水で洗
浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濾過する。溶媒を減
圧留去して、得られる残渣1.22gにオキシ塩化リン
8.9mlを加えて100℃で1時間加熱撹拌する。反
応液を減圧濃縮し、得られる残渣を氷冷下でジクロロメ
タン21mlで希釈する。この溶液に氷冷下で飽和重層
水9ml、飽和炭酸カリウム水溶液3.2mlを加えて
撹拌後、有機層を分離する。さらに水層よりジクロロメ
タンで抽出(27mlで2回)する。合せた有機層を飽
和重層水で洗浄後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
する。濾過して溶媒を減圧留去することにより得られる
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−、続けてセ
ファデックスLH−20で精製することにより、2−フ
タルイミドメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ−ル4
12mgを得る。
【0463】NMR(CDCl3−CD3OD)δ:4.
96(2H,br.s),7.42(1H,s),7.
79−7.88(2H,m),7.88(1H,s),
7.90−7.93(2H,m),8.52(1H,
s) MS(FD):283(M+
【0464】c)2−スルファミドメチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾ−ル 2−フタルイミドメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
−ル406mgのエタノ−ル16ml溶液に、無水ヒド
ラジン0.067mlを加えて90℃で1時間30分加
熱還流する。反応液を氷冷した後、濾過する。濾液を減
圧濃縮して得られる残渣をジクロロメタン8mlで希釈
し、1N−水酸化ナトリウム水溶液で洗浄する。有機層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過して溶媒を減圧留
去することにより得られる残渣188mgをDMF4m
lに溶解する。この溶液に−60℃でジイソプロピルエ
チルアミン0.963ml、スルファモイルクロライド
212mgを加えて−60℃で4時間撹拌する。溶媒を
減圧留去し、ダイアイオンHP−20レジンにより精製
して、表題の化合物180mgを得る。
【0465】NMR(CD3OD)δ:4.28(2
H,br.s),7.01(1H,s),7.72(1
H,s),8.12(1H,s) MS(EI):232(M+
【0466】実施例118 2−ホルミルアミノメチルイミダゾ[5,1−b]チア
ゾール a)2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−4
−フタルイミドメチルチアゾール 2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−4−ヒ
ドロキシメチルチアゾール631mg 、フタルイミド
573mg、トリフェニルホスフィン1.02gの無水
テトラヒドロフラン10ml溶液に、ジエチルアゾジカ
ルボキシレート0.62mlを加え、室温で1.5時間
撹拌する。反応液を減圧濃縮して得られる残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、
2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−4−フ
タルイミドメチルチアゾール1.41gが得られる。
【0467】NMR(CDCl3)δ:1.43(9
H,s),4.56(2H,d,J=7.5Hz),
5.00(2H,s),5.22(1H,br.s),
7.69(1H,s),7.71−7.75(2H,
m),7.83−7.88(2H,m)
【0468】b)2−ホルミルアミノメチル−4−フタ
ルイミドメチルチアゾール 2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−4−フ
タルイミドメチルチアゾール812mg に氷冷下トリ
フルオロ酢酸8mlを加え同温で40分間撹拌する。ジ
クロロメタン30mlと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
を pH 約10 になるまで加える。ジクロロメタン
で抽出(10mlで5回)抽出し、有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を5mlまで減圧溜
去して、2−アミノメチル−4−フタルイミドメチルチ
アゾールの溶液を得る。 これに、予め酢酸0.31m
lとぎ酸0.62mlを50℃で15分間反応させてお
いた混合液を、氷冷下に加え、室温で1時間攪拌する。
反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、アルカ
リ性にする。ジクロロメタンで抽出(15mlで2回)
した有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧溜
去する。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製することにより、2−ホルミルアミノ
メチル−4−フタルイミドメチルチアゾール352mg
が黄色粉末として得られる。
【0469】NMR(CDCl3)δ:4.72(2
H,d,J=7.5Hz),5.01(2H,s),
6.34(1H,br.s),7.71−7.78(3
H,m),7.83−7.90(2H,m),8.29
(1H,s)
【0470】c)2−フタルイミドメチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール 2−ホルミルアミノメチル−4−フタルイミドメチルチ
アゾール352mgに氷冷下、オキシ塩化リン3.5m
lを加え30分間加熱還流する。反応液を冷却後減圧下
濃縮乾固し、ジクロロメタン16mlと飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液6mlを加え、さらに飽和炭酸カリウム
水溶液を pH 約9 になるまで加える。ジクロロメ
タンで抽出(10mlで4回)した有機層を飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液で洗浄し、 無水硫酸マグネシウム
で乾燥、濾過し、溶媒を減圧溜去する。得られた粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製するこ
とにより、2−フタルイミドメチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール279mgが茶白色固体として得られ
る。
【0471】NMR(CDCl3)δ:4.89(2
H,s),7.01(1H,s),7.55(1H,
s),7.74−7.78(2H,m),7.87−
7.90(2H,m),7.93(1H,s)
【0472】d)2−アミノメチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール 2−フタルイミドメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール278.6mgの乾燥エタノール10ml溶液に、
無水ヒドラジン0.046mlを加え、2時間加熱還流
する。反応液を氷冷し、生じる結晶を濾去し、少量のジ
クロロメタンで洗浄する。濾液を減圧濃縮して得られる
残渣にジクロロメタン15mlを加え、1N 水酸化ナ
トリウムでアルカリ性とする。水層よりジクロロメタン
で抽出(20mlで10回)した有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濾過する。溶媒を減圧溜去すること
により、2−アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チア
ゾール154.6mgが得られる。
【0473】NMR(CDCl3)δ:3.91(2
H,s),7.04(1H,s),7.90(1H,
s),8.24(1H,s)
【0474】e)2−ホルミルアミノメチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール 2−アミノメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール1
54.6mgの乾燥ジクロロメタン3ml 溶液に、予
め酢酸0.14mlとぎ酸0.28mlを50℃で15
分間反応させておいた混合液を、室温で加え、そのま
ま、室温で1時間攪拌する。反応液に水2mlを加え、
攪拌下、無水炭酸カリウムでアルカリ性にする。ジクロ
ロメタンで抽出(15mlで3回)した有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧溜去す
る。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製することにより、表題の化合物118.4
mgが無色固体として得られる。
【0475】NMR(CDCl3)δ:4.52(2
H,d,J=6.3Hz),6.05(1H,br.
s),7.06(1H,s),7.40(1H,s),
7.93(1H,s),8.24(1H,s)
【0476】実施例119 2,5−ジヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チ
アゾール a)5−エトキシカルボニル−2−(エトギザリルアミ
ノ)メチルチアゾール 2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−5−エ
トキシカルボニルチアゾール4.00gに氷冷下トリフ
ルオロ酢酸13mlを加え同温1時間撹拌する。溶媒を
減圧下濃縮溜去し、ジクロロメタン15mlと飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液5mlを加え、さらに粉末炭酸水
素ナトリウムを中性になるまで加える。これにジクロロ
メタン10mlに溶解したクロログリオキシル酸エチル
32mlを炭酸水素ナトリウムと水を加えて反応液を中
性に保ちながら10分間かけて滴下し、ジクロロメタン
で抽出(10mlで5回)、水で洗浄(20mlで1
回)する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾
過し、溶媒を減圧溜去する。得られた粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、
5−エトキシカルボニル−2−(エトギザリルアミノ)
メチルチアゾール3.65gが得られる。
【0477】NMR(CDCl3)δ:1.41(6
H,m),4.40(4H,m),4.87(2H,
d,J =6.4Hz),7.85(1H,br.
s),8.16(1H,s) MS(ESI):287(M++H)
【0478】b)2,5−ジエトキシカルボニルイミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール 5−エトキシカルボニル−2−(エトギザリルアミノ)
メチルチアゾール3.53gに氷冷下オキシ塩化リン2
0mlを加え15時間加熱還流する。反応液を冷却後減
圧下濃縮乾固し、水20ml、ジクロロメタン20ml
を加えて溶かし、氷冷下炭酸カリウムをアルカリ性にな
るまで加える。ジクロロメタンで抽出(10mlで4
回)した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
し、溶媒を減圧溜去する。得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、
2,5−ジエトキシカルボニルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール2.37gが得られる。
【0479】NMR(CDCl3)δ:1.40(6
H,m),4.42(4H, q,J=7.1Hz),
7.33(1H,s),7.60(1H,s) MS(ESI):269(M++H)
【0480】c)2,5−ジヒドロキシメチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール 2,5−ジエトキシカルボニルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール0.758gの無水テトラヒドロフラン10
ml溶液にジイソブチルアルミニウムヒドリドの1.5
Nヘキサン溶液9.4mlを加え、−78℃で2時間撹
拌する。反応液にメタノールを10ml加え、30分撹
拌後、セライト濾過する。溶媒を減圧溜去し、得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
することにより、表題の化合物383.3mgが得られ
る。
【0481】NMR(DMSO−d6)δ:4.70
(2H,d,J=5.5Hz),4.76(2H,d,
J=5.5Hz),5.43(1H,t,J=5.5H
z),5.65(1H,t,J=5.5Hz),6.9
7(1H,s),7.07(1H,s)
【0482】実施例120 3−アリルオキシカルボニルメチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール 3−エトキシカルボニルメチルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール314.2mgのアリルアルコール6.2m
l溶液にナトリウムエトキシド粉末30mgを加え7時
間加熱還流する。反応液を冷却後減圧下濃縮し、ジクロ
ロメタンで抽出(10mlで4回)した有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧溜去す
る。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製することにより、表題の化合物240.4
mgが無色固体として得られる。
【0483】NMR(CDCl3)δ:3.82(2
H,s),4.65(2H,d,J=6.0Hz),
5.29(2H,m),5.90(1H,m),6.7
3(1H,s),7.11(1H,s),7.96(1
H,s)MS(EI):222(M+
【0484】実施例121 3−N−ヒドロキシカルバモイルメチルイミダゾ[5,
1−b]チアゾール 3−エトキシカルボニルメチルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール204.3mgのエタノール2ml溶液にヒ
ドロキシルアミン塩酸塩108.2mgとナトリウムエ
トキシド粉末210.2mgを加え、室温で2時間攪拌
する。氷冷下反応液に1N−塩酸0.4mlを加えて中
性にする。溶媒を減圧溜去し、ダイアイオンHP−20
レジンにより精製して、表題の化合物140mgが得ら
れる。
【0485】NMR(D2O)δ(HOD=4.75p
pm):3.80(2H,s),6.94(1H,
s),7.06(1H,s),8.07(1H,s) MS(EI):197(M+
【0486】実施例122 3−フェニルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 実施例10と同様にして、(t−ブトキシカルボニルア
ミノ)アセトチオアミド1.9g及び2’−ブロモアセ
トフェノン2.49gより表題の化合物1.32gを得
る。
【0487】NMR(CDCl3)δ:6.78(1
H,s),7.07(1H,s),7.17(1H,
s),7.52(3H,m),7.65(2H,m),
8.18(1H,s)
【0488】実施例123 3−アセチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 3−(1−ヒドロキシエチル)イミダゾ[5,1−b]
チアゾール651mgをジクロロメタン130mlに溶
解し、活性二酸化マンガン9.77gを加え、室温で4
時間撹拌する。反応終了後、不溶部を瀘去し、ジクロロ
メタンで洗浄する。瀘液を減圧下濃縮乾固して、表題の
化合物550mgを得る。
【0489】NMR(CDCl3)δ:2.58(3
H,s),7.17(1H,s),7.80(1H,
s),8.78(1H,s)
【0490】実施例124 2−エトキシカルボニルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール 2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−5−エ
トキシカルボニルチアゾール2.86gを用い、実施例
10と同様にして表題の化合物1.88gを得る。
【0491】NMR(CDCl3)δ:1.40(3
H,t),4.39(2H, q),7.11(1H,
s),8.08(1H,s),8.11(1H,s)
【0492】実施例125 2−カルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 2−エトキシカルボニルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール294mgを2m− アンモニア/メタノール溶液
8ml に溶解し、室温で4日間撹拌する。減圧化濃縮
し、残査にジクロロメタン3mlを加え、沈殿を瀘取
し、ジクロロメタンで洗浄後、減圧下乾燥することによ
り、表題の化合物226mgを得る。
【0493】NMR(DMSO−d6)δ:7.05
(1H,s),7.72(1H,br.s),8.19
(1H,br.s),8.33(1H,s),8.50
(1H,s)
【0494】実施例126 3−(1−ヒドロキシエチル)イミダゾ[5,1−b]
チアゾール 3−ホルミルイミダゾ[5,1−b]チアゾール304
mgの無水THF15ml溶液に、アルゴン雰囲気下、
−78℃で3.0m メチルマグネシウムブロミド−ジ
エチルエーテル溶液1mlを滴下し、同温度で3.5時
間撹拌する。反応液に塩化アンモニウム水溶液を加え、
酢酸エチルで3回抽出する。有機層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後濾過し、溶媒を減圧溜去して得られる残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すること
により、表題の化合物296mgが無色結晶として得ら
れる。
【0495】NMR(CD3OD)δ:1.65(3
H,d,J=7.5Hz),5.01(1H, q,J
=7.5Hz),6.61(1H,s),6.97(1
H,s),8.09(1H,s)
【0496】実施例127 2,3−ビスエトキシカルボニルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール a)4,5−ビスエトキシカルボニル−2−t−ブトキ
シカルボニルアミノメチルチアゾール 2−クロロ−3−オキソコハク酸ジエチル7.39gの
無水dMF100ml溶液に、t−ブトキシカルボニル
アミノアセトチオアミド5.7g、炭酸カルシウム1.
65g及び臭化ナトリウム3.09gを順次加え、室温
で5時間撹拌する。反応液を酢酸エチルで希釈後、セラ
イトを用いて濾過し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及
び飽和食塩水で洗浄する。有機層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥後濾過し、溶媒を減圧溜去して得られる残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することに
より、4,5−ビスエトキシカルボニル−2−t−ブト
キシカルボニルアミノメチルチアゾール8.5gが得ら
れる。
【0497】NMR(CDCl3)δ:1.36(3
H,t,J=7.2Hz),1.40(3H,t,J=
7.2Hz),1.47(9H,s),4.36(2
H, q,J=7.2Hz),4.43(2H, q,
J=7.2Hz),4.60(2H,d,J=6.3H
z),5.26−5.36(1H,br.s) MS(EI):359(M++1)
【0498】b)2,3−ビスエトキシカルボニルイミ
ダゾ[5,1−b]チアゾール 4,5−ビスエトキシカルボニル−2−tーブトキシカ
ルボニルアミノメチルチアゾール10.24gにトリフ
ルオロ酢酸30mlを加え、室温で1時間撹拌する。反
応液を減圧下濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を
加え pHを約8とする。ジクロロメタン150mlを
加え、激しく撹拌しながら、ギ酸27mlと無水酢酸1
3.5mlをあらかじめ混合し50℃で30分間反応さ
せた混合物を室温で加え、さらに1時間撹拌する。有機
層を分離し、水層からさらにジクロロメタンで3回抽出
し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後濾過
し、溶媒を減圧溜去する。得られる未精製の4,5−ビ
スエトキシカルボニル−2−ホルミルアミノメチルチア
ゾールにトルエン30ml及びオキシ塩化リン13.3
mlを加え、100℃で80分間撹拌する。反応液を室
温まで冷却後、減圧下濃縮し得られる残留物をジクロロ
メタンで希釈し、炭酸カリウム水溶液を加えpHを約8
とする。有機層を分離し、水層からさらにジクロロメタ
ンで4回抽出し、合わせた有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後濾過する。溶媒を減圧溜去して得られる残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製するこ
とにより、表題の化合物6.6gが得られる。
【0499】NMR(CDCl3)δ:1.40(3
H,t,J=7.2Hz),1.44(3H,t,J=
7.1Hz),4.41(2H, q,J=7.2H
z),4.49(2H, q,J=7.1Hz),7.
16(1H,s),8.43(1H,s) MS(EI):269(M++1)
【0500】実施例128 2,3−ビスヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール 2,3−ビスエトキシカルボニルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール268mgの無水tHF5ml溶液に、
アルゴン雰囲気下、−78℃で1.5m−ジイソブチル
アルミナムハイドライド/トルエン溶液1.33mlを
滴下し、同温度で1時間撹拌する。反応液をジエチルエ
ーテル5mlで希釈後、水を1.5ml加える。室温で
2時間撹拌した後、セライトを用いて濾過し、濾液を無
水硫酸マグネシウムで乾燥後濾過する。溶媒を減圧溜去
して得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製することにより、表題の化合物148mgが
無色結晶として得られる。
【0501】NMR(CD3OD)δ:4.70(2
H,s),4.78(2H,s),7.04(1H,
s),8.20(1H,s) MS(EI):184(M+
【0502】実施例129 2,3−ジカルバモイルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール 2,3−ビスエトキシカルボニルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール268mg に室温で2.0m−アンモ
ニア/メタノール溶液30mlを加え、同温度で1日撹
拌する。生じた沈殿をを濾取し、減圧下乾燥することに
より、表題の化合物188mgを得る。
【0503】NMR(DMSO−d6)δ:7.14
(1H,s),8.20−8.50(4H,m),8.
90−9.10(1H,br.s) MS(EI):210(M+
【0504】実施例130 1,2,3,9−テトラヒドロ−3,9−ジオキソイミ
ダゾ[4’,3’:2,3]チアゾロ[5,4−d]ピ
リダジン(下記の化学構造を有する)
【化7】 2,3−ビス(エトキシカルボニル)イミダゾ[5,1
−b]チアゾール268mgの無水エタノール100m
l溶液に、アルゴン雰囲気下、室温で無水ヒドラジン
0.04mlを滴下し、同温度で2週間撹拌する。生じ
た沈殿をを濾取し、減圧下乾燥することにより、表題の
化合物81mgを得る。
【0505】NMR(DMSO−d6)δ:7.19
(1H,s),8.57(1H,s) MS(EI):209(M++1)
【0506】実施例131 3−エトキシカルボニル−2−メチルイミダゾ[5,1
−b]チアゾール a)2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−4
−エトキシカルボニル−5−メチルチアゾール 3−ブロモ−2−オキソ酪酸エチル24.6gの無水d
MF250ml溶液に、(t−ブトキシカルボニルアミ
ノ)アセトチオアミド21.5g及び炭酸カルシウム
6.9gを加え、40℃で15時間撹拌する。反応液を
酢酸エチルで希釈後セライトを用いて濾過し、水、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄する。
有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後濾過し、溶媒を減
圧溜去して得られる残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製することにより、2−(t−ブトキシ
カルボニルアミノ)メチル−4−エトキシカルボニル−
5−メチルチアゾール23.5gが黄色結晶として得ら
れる。
【0507】NMR(CDCl3)δ:1.41(3
H,t,J=7.1Hz),2.75(3H,s),
4.41(2H, q,J=7.1Hz),4.55
(2H,d,J=6.0Hz),5.26−5.36
(1H,br.s) MS(EI):300(M+
【0508】b)3−エトキシカルボニル−2−メチル
イミダゾ[5,1−b]チアゾール 2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−4−エ
トキシカルボニル−5−メチルチアゾール9.0gにト
リフルオロ酢酸30mlを加え、室温で1時間撹拌す
る。反応液を減圧下濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え pHを約8とする。ジクロロメタン150
mlを加え、激しく撹拌しながら、ギ酸28.4mlと
無水酢酸14.2mlをあらかじめ混合し50℃で30
分間反応させた混合物を室温で加え、さらに1時間撹拌
する。有機層を分離し、水層からさらにジクロロメタン
で4回抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥後濾過し、溶媒を減圧溜去する。得られる未精製の
2−ホルミルアミノメチル−4、5−エトキシカルボニ
ルチアゾールにトルエン30ml及びオキシ塩化リン1
4mlを加え、100℃で1時間撹拌する。反応液を室
温まで冷却後、減圧下濃縮し得られる残留物をジクロロ
メタンで希釈し、炭酸カリウム水溶液を加えpHを約8
とする。有機層を分離し、水層からさらにジクロロメタ
ンで5回抽出し、合わせた有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後濾過する。溶媒を減圧溜去することにより、
表題の化合物5.43gが得られる。
【0509】NMR(CDCl3)δ:1.46(3
H,t,J=7.1Hz),2.71(3H,s),
4.46(2H, q,J=7.1Hz),7.08
(1H,s),8.49(1H,s) MS(EI):210(M+
【0510】実施例132 3−ヒドロキシメチル−2−メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール 3−エトキシカルボニル−2−メチルイミダゾ[5,1
−b]チアゾール2.10gのメタノール30ml溶液
に水素化ホウ素ナトリウム1.91gを加え、室温で2
時間撹拌する。減圧下溶媒を留去し、水を加え、ジクロ
ロメタンで5回抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濾過する。溶媒を減圧溜去して得られる残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製する
ことにより、表題の化合物1.4gが黄色結晶として得
られる。
【0511】NMR(CDCl3)δ:2.34(3
H,s),4.76(2H,s),6.96(1H,
s),8.00(1H,s) MS(EI):168(M+
【0512】実施例133 3−ホルミルアミノメチル−2−メチルイミダゾ[5,
1−b]チアゾール a)3−フタルイミドメチル−2−メチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール 3−ヒドロキシメチル−2−メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール962mg、フタルイミド1.68g及
びトリフェニルホスフィン3.0gの無水THF30m
l溶液に、アルゴン雰囲気下、室温でジエチルアゾジカ
ルボキシレート1.8mlを滴下後、そのまま室温で2
時間攪拌する。溶媒を減圧溜去して得られる残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによ
り、3−フタルイミドメチル−2−メチルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール1.7gが得られる。
【0513】NMR(CDCl3)δ:2.61(3
H,s),4.93(2H,s),7.01(1H,
s),7.73−7.76(2H,m),7.86−
7.89(2H,m),8.27(1H,s)
【0514】b)3−アミノメチル−2−メチルイミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール 3−フタルイミドメチル−2−メチルイミダゾ[5,1
−b]チアゾール1.7gの乾燥エタノール30ml溶
液に、ヒドラジン一水和物0.42mlを加え、2時間
加熱還流する。反応液を氷冷し、生じる結晶を濾去し、
少量の冷メタノールで洗浄する。濾液を減圧濃縮して得
られる残渣にジクロロメタンを加え、1N−塩酸で抽出
した後、1N−水酸化カリウム水溶液でアルカリ性とす
る。水層よりジクロロメタンで抽出した有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥後濾過し、濾液を減圧溜去すること
により、3−アミノメチル−2−メチルイミダゾ[5,
1−b]チアゾール820mgが緑色粉末として得られ
る。
【0515】NMR(CDCl3)δ:2.35(3
H,s),4.00(2H,s),7.03(1H,
s),8.08(1H,s) MS(EI):167(M+
【0516】c)3−ホルミルアミノメチル−2−メチ
ルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 3−アミノメチル−2−メチルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール167mgの乾燥ジクロロメタン5ml溶液
に、ギ酸0.94mlと無水酢酸0.47mlをあらか
じめ混合し50℃で30分間反応させた混合物を室温で
加え、同温度で1時間攪拌する。反応液に飽和炭酸カリ
ウム水溶液を加えアルカリ性とする。有機層を分離し、
水層からさらにジクロロメタンで5回抽出し、合わせた
有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後濾過する。溶媒を
減圧溜去することにより、表題の化合物117mgが得
られる。
【0517】NMR(DMSO−d6)δ:2.36
(3H,s),4.46(2H,d,J=6.0H
z),7.00(1H,s),8.09(1H,s),
8.11(1H,s),8.60−8.70(1H,b
r.s) MS(EI):195(M+
【0518】実施例134 2−メチル−3−アミノスルホニルアミノメチルイミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール 3−アミノメチル−2−メチルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール334mgの乾燥DMF5ml溶液に、アル
ゴン雰囲気下、−40℃でトリエチルアミン0.84m
lを滴下後、スルファモイルクロリド347mgを加
え、−40〜−10℃で3時間攪拌する。反応液を水で
希釈後、炭酸水素ナトリウムを用いて pHを約7.5
とし、そのままダイアイオンHP−20カラムクロマト
グラフィーに付すことにより、表題の化合物110mg
が淡緑色粉末として得られる。
【0519】NMR(DMSO−d6)δ:2.41
(3H,s),4.29(2H,d,J=6.3H
z),6.95(2H,s),7.09(1H,s),
7.29(1H,t,J=6.3Hz),8.23(1
H,s) MS(FD):246(M+
【0520】実施例135 3−カルバモイル−2−メチルイミダゾ[5,1−b]
チアゾール 3−エトキシカルボニル−2−メチルイミダゾ[5,1
−b]チアゾール210mgに室温で2.0M−アンモ
ニア/メタノール溶液20mlを加え、同温度で2 週
間撹拌する。生じた沈殿をを濾取し、減圧下乾燥するこ
とにより、表題の化合物80mgを得る。
【0521】NMR(DMSO−d6)δ:2.40
(3H,s),6.90(1H,s),7.65−7.
90(2H,m),8.16(1H,s) MS(EI):181(M+)、
【0522】実施例136 2−エトキシカルボニルイミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール a)2−(N−t−ブトキシカルボニルアミノ)メチル
−5−エトキシカルボニルチアゾール クロロホルミル酢酸エチル4.7gの無水dMF90m
l溶液に、(N−t−ブトキシカルボニルアミノ)アセ
トチオアミド21.5g、炭酸カルシウム6.0g及び
臭化ナトリウム3.2gを順次加え、室温で12時間撹
拌する。反応液を酢酸エチルで希釈後セライトを用いて
濾過し、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食
塩水で洗浄する。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後
濾過し、溶媒を減圧溜去して得られる残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、2
−(N−t−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−5−
エトキシカルボニルチアゾール4.9gが得られる。
【0523】NMR(CDCl3)δ:1.37(3
H,t,J=7.1Hz),4.36(2H, q,J
=7.1Hz),4.62(2H,d,J=6.5H
z),5.24−5.32(1H,br.s),8.2
8(1H,s) MS(EI):287(M++1)
【0524】b)2−エトキシカルボニルイミダゾ
[5,1−b]チアゾール 2−(N−t−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−5
−エトキシカルボニルチアゾール2.86gを用い、実
施例10と同様にして表題の化合物1.88gを得る。
【0525】NMR(CDCl3)δ:1.40(3
H,t),4.39(2H, q),7.11(1H,
s),8.08(1H,s),8.11(1H,s)
【0526】実施例137 イミダゾ[5,1−b]−5−カルバルデヒド 5−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
ル(実施例8参照)1.91gをジクロロメタン50m
lに懸濁させ、二酸化マンガン6.71gを加え室温で
1.5時間撹拌する。反応液を濾過後、減圧濃縮乾固し
て表題の化合物0.929g(79%)を得る。
【0527】NMR(CDCl3):δ7.17(1
H,d,J=4.1Hz), 7.61(1H,d,J
=4.1Hz), 8.08(1H,s), 9.93
(1H,s)
【0528】実施例138 イミダゾ[5,1−b]−7−カルバルデヒド 7−ヒドロキシメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
ル(実施例38参照)1.54gをジクロロメタン70
mlに懸濁させ、二酸化マンガン8.69gを加え室温
で1時間撹拌する。反応液を濾過後、減圧濃縮乾固して
表題の化合物1.34g(87%)を得る。
【0529】NMR(CDCl3):δ7.19(1
H,d,J=4.1Hz), 7.46(1H,s),
8.46(1H,d,J=4.1Hz), 9.76
(1H,s)
【0530】実施例139 5−[1−(ホルミルアミノ)−1−メチルエチル]イ
ミダゾ[5,1−b]チアゾール a)5−[1−(トリフルオロアセトアミド)−1−メ
チルエチル]イミダゾ[5,1−b]チアゾール 2− アミノイソブチル酸2.5gに氷冷下、トリエチ
ルアミン17ml、トリフルオロ酢酸エチル15ml及
びメタノール50mlを加えた後、室温に戻し2時間撹
拌後、更にトリフルオロ酢酸エチル6mlを加え50℃
で一晩撹拌し、減圧下乾固した。得られた残渣のジクロ
ロメタン20ml溶液に、氷冷下、1.0Mジシクロヘ
キシルカルボジイミドの38mlジクロロメタン溶液及
び、アミノメチルチアゾール2.8gを加え、室温で一
晩撹拌した。ジクロロメタンを留去した後、酢酸エチル
100mlを加え、析出物を濾去し、濾液を飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液にて洗い、硫酸マグネシウムにて乾
燥し、減圧乾固し残渣9.8gを得た。次に得られた残
渣1.8gのオキシ塩化リン20mlの溶液を110
℃、19時間撹拌した。反応後室温にし、減圧下濃縮乾
固後、氷冷下、水100ml、ジクロロメタン100m
lを加え、炭酸水素ナトリウムにてpH8とし、分液し
た。ジクロロメタン層を硫酸マグネシウムにて乾燥させ
た後、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ク
ロロホルム=1:2)にて精製し、表題の化合物を1.
14g得た。
【0531】NMR(CDCl3)δ:1.90(6
H,s),6.91(1H,d,J=4.3Hz),
7.61(1H,s),7.45(1H,d,J=4.
3Hz),8.38(1H,br−s).
【0532】b)5−[1−(ホルミルアミノ)−1−
メチルエチル]イミダゾ[5,1−b]チアゾール 5−[1−(トリフルオロアセトアミド)−1−メチル
エチル]イミダゾ[5,1−b]チアゾール1gのメタ
ノール3ml溶液に24%水酸化ナトリウム水溶液3m
lを室温で加え、50℃、10時間撹拌した後、減圧留
去し、その残渣に飽和炭酸カリウム水溶液100ml、
酢酸エチル100mlを加え抽出し、酢酸エチル層を硫
酸マグネシウムにて乾燥し、減圧留去した。得られた残
渣に氷冷下、ギ酸3mlと無水酢酸1.5mlの混合物
を加え、室温で3時間撹拌した。反応液にジクロロメタ
ン100ml、飽和炭酸カリウム水溶液100mlを加
え、抽出し、ジクロロメタン層を硫酸マグネシウムにて
乾燥し減圧下留去した。シリカゲルクロマトグラフィー
(メタノール:クロロホルム=1:10)にて精製し、
表題の化合物を0.63g得た。
【0533】NMR(CD3OD)δ:1.74(6
H,s),6.95(1H,s),7.11(1H,
d,J=4.3Hz),7.71(1H,d,J=4.
3Hz),8.01(1H,s).
【0534】実施例140 3−[2−(アミノスルホニルアミノ)エチル]イミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール 3−[2−(N−アリルオキシカルボニルアミノスルホ
ニルアミノ)]エチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
ル0.165gのジクロロメタン2.5ml、ジメチル
ホルムアミド1ml溶液に室温下、テトラキス(トリフ
ェニルフォスフィン)パラジウム0.03gを加え、室
温で2時間撹拌した。反応液を濃縮しセファデックスL
H−20(クロロホルム:メタノール=1:1)にて精
製し表題の化合物を0.075g得た。
【0535】NMR(CD3OD)δ:3.10(2
H,t,J=6.8Hz),3.43(2H,t,J=
6.8Hz),6.88(1H,s),7.05(1
H,s),8.22(1H,s).
【0536】実施例141 5−[(R)−1−(アミノスルホニルアミノ)エチ
ル]イミダゾ[5,1−b]チアゾール 5−[(R)−1−(アミノ)エチル]イミダゾ[5,
1−b]チアゾール0.42gのジメチルホルムアミド
2ml溶液に−20℃で、4−ジメチルアミノピリジン
1.31ml、スルファモイルクロライド0.347g
を加え、−5℃で5時間撹拌し、更にスルファモイルク
ロライド0.133gを加え、室温で一晩撹拌した。反
応液を濃縮し、ジクロロメタン30ml、水30mlを
加え水層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液にて中和しH
P−20、セファデックスLH−20(クロロホルム:
メタノール=1:1)にて精製し表題の化合物を0.2
g得た。
【0537】NMR(DMSOd−6)δ:1.59
(3H,d,J=6.8Hz),4.67−4.77
(1H,m),6.79(2H,s),6.93(1
H,s),7.16(1H,d,J=8.6Hz),
7.23(1H,d,J=4.3Hz),7.92(1
H,d,J=4.3Hz).
【0538】実施例142 5−[(R)−1−(N’,N’−ジメチルアミノスル
ホニルアミノ)エチル]イミダゾ[5,1−b]チアゾ
ール 5−[(R)−1−(アミノ)エチル]イミダゾ[5,
1−b]チアゾール0.42gのジクロロメタン5ml
溶液に−20℃で、4−ジメチルアミノピリジン0.4
51g、N,N−ジメチルスルファモイルクロライド
0.4mlを加え、室温で3.5時間撹拌し、40℃で
4時間撹拌後、更にN,N−ジメチルスルファモイルク
ロライド0.2ml、4−ジメチルアミノピリジン0.
225gを加え一晩撹拌した。反応液を濃縮し、ジクロ
ロメタン10ml、5%炭酸水素ナトリウム水溶液10
mlを加え、pH9を確認した後抽出した。ジクロロメ
タン層を硫酸マグネシウムにて乾燥し濾過した後、減圧
留去した。さらに、シリカゲルクロマトグラフィー(酢
酸エチル)にて精製し表題の化合物を0.571g得
た。
【0539】NMR(CDCl3)δ:1.72(3
H,d,J=6.9Hz),2.69(6H,s),
4.80−4.90(1H,m),5.55(1H,
d,J=8.4Hz),6.83(1H,d,J=4.
2Hz),6.99(1H,s),7.66(1H,
d,J=4.2Hz).
【0540】実施例143 5−[(R)−1−(メタンスルホンアミド)エチル]
イミダゾ[5,1−b]チアゾール 5−[(R)−1−(アミノ)エチル]イミダゾ[5,
1−b]チアゾール1.032gのジクロロメタン5m
l溶液に−10℃で、ジイソプロピルエチルアミン1.
184ml、メシルクロライド0.526mlを加え、
0.5時間撹拌した。反応終了後、ジクロロメタン10
ml、半飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mlを加え
抽出し、ジクロロメタン層を硫酸マグネシウムにて乾燥
し濾過した後、減圧留去した。シリカゲルクロマトグラ
フィー(クロロホルム:メタノール=30:1)にて精
製し表題の化合物を1.04g得た。
【0541】NMR(CDCl3)δ:1.73(3
H,d,J=6.9Hz),2.83(3H,s),
4.94−5.04(1H,m),5.88(1H,
d,J=8.7Hz),6.84(1H,d,J=4.
3Hz),7.02(1H,s),7.65(1H,
d,J=4.3Hz).
【0542】実施例144 5−[(S)−1−(アミノスルホニルアミノ)エチ
ル]イミダゾ[5,1−b]チアゾール 5−[(S)−1−(ホルミルアミノ)エチル]イミダ
ゾ[5,1−b]チアゾール0.2gのメタノール2m
l溶液に、氷冷下、20%水酸化カリウム水溶液6ml
加え、4時間で徐々に80℃まで加温し、反応終了後減
圧乾固し、ジクロロメタン20ml、水10mlを加え
抽出し、ジクロロメタン層を硫酸マグネシウムにて乾燥
し濾過した後、減圧留去した。残渣のジメチルホルムア
ミド1ml溶液に−20℃で、ジイソプロピルエチルア
ミン0.544ml、スルファモイルクロライド0.2
4gを加え、室温で一晩撹拌した。反応液を濃縮し、ジ
クロロメタン10ml、水10mlを加え水層を5%炭
酸水素ナトリウム水溶液にて中和しHP−20、セファ
デックスLH−20(クロロホルム:メタノール=1:
1)にて精製し表題の化合物を0.17g得た。
【0543】NMR(DMSOd−6)δ:1.59
(3H,d,J=6.8Hz),4.67−4.77
(1H,m),6.79(2H,s),6.93(1
H,s),7.16(1H,d,J=8.6Hz),
7.23(1H,d,J=4.3Hz),7.92(1
H,d,J=4.3Hz).
【0544】実施例145 5−(メタンスルホンアミドメチル)イミダゾ[5,1
−b]チアゾール 5−(アミノメチル)イミダゾ[5,1−b]チアゾー
ル0.639gのジクロロメタン5ml溶液、ジイソプ
ロピルエチルアミン0.8ml、メシルクロライド0.
356mlを用い実施例143と同様にして表題の化合
物を0.29g得た。
【0545】NMR(DMSOd−6)δ:2.90
(3H,s),4.44(2H,d,J=6.2H
z),6.99(1H,s),7.28(1H,d,J
=4.1Hz),7.69(1H,t,J=6.2H
z),7.84(1H,d,J=4.1Hz).
【0546】実施例146 2−ホルミル−3−メチルイミダゾ[5,1−b]チア
ゾール 2−ヒドロキシメチル−3−メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾール1.77gのジクロロメタン200ml
溶液に、二酸化マンガン18g加え室温で1.5時間撹
拌した。反応終了後、不溶物を濾去し、ジクロロメタン
で洗浄した。濾液を減圧乾固し表題の化合物を1.36
g得た。
【0547】NMR(CDCl3)δ:2.82(3
H,s),7.15(1H,s),8.09(1H,
s),10.08(1H,s).
【0548】実施例147 5−(イソプロピルチオ)イミダゾ[5,1−b]チア
ゾール 5,6−ジヒドロ−5−(チオキソ)イミダゾ[5,1
−b]チアゾール0.41g(2.59mmol)のメ
タノール溶液12mlに5.7Mナトリウムメトキシド
のメタノール溶液0.5ml(2.85mmol)を加
える。室温で30分間撹拌後、イソプロピルブロミド
0.29ml(3.09mmol)を加え、更に13時
間撹拌する。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出
し、飽和食塩水で洗う。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=
40:1)を用い精製し、表題の化合物0.25g(4
5%)が赤色油状物として得られる。
【0549】NMR(CDCl3)δ:1.28(6
H,d,J=1.3Hz),3.38(1H,sep
t,J=1.3Hz),6.86(1H,d,J=4.
2Hz),7.20(1H,s),7.52(1H,
d,J=4.2Hz)
【0550】実施例148 2,3−ビス(メチルチオ)イミダゾ[5,1−b]チ
アゾール アルゴン雰囲気下、−78℃でイミダゾ[5,1−b]
チアゾール0.20g(1.62mmol)のテトラヒ
ドロフラン溶液10mlに1.6Mn−ブチルリチウム
のヘキサン溶液1.06ml(1.70mmol)を加
え、同温で撹拌する。10分後、チオメタンスルホン酸
のメチルエステル0.18ml(1.75mmol)を
加え、同温で更に30分間撹拌する。水を加え、反応を
止めた後、ジクロロメタンを加える。炭酸カリウムを有
機層が上層となるまで加えた後、有機層を分離する。水
層にジクロロメタンを加え、有機物を抽出し、有機層に
あわせる。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)を用い精
製し、表題の化合物0.15g(43%)が黄色結晶状
物質として得られる。
【0551】NMR(CDCl3)δ:2.45(3
H,s),2.53(3H,s),7.10(1H,
s),8.65(1H,s)
【0552】実施例149 5−(2−オキソプロピルチオ)イミダゾ[5,1−
b]チアゾール 5,6−ジヒドロ−5−(チオキソ)イミダゾ[5,1
−b]チアゾール0.20g(1.27mmol)のメ
タノール溶液6mlに5.7Mナトリウムメトキシドの
メタノール溶液0.25ml(1.43mmol)を加
える。室温で30分間撹拌後、クロロアセトン0.12
ml(1.51mmol)を加え、更に7時間撹拌す
る。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、飽和
食塩水で洗う。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=1:1)を
用い精製し、表題の化合物0.16g(58%)が黄色
結晶状物質として得られる。
【0553】NMR(CDCl3)δ:2.28(3
H,s),3.76(2H,s),6.89(1H,
d,J=4.2Hz),7.17(1H,d,J=0.
7Hz),7.60(1H,dd,J=0.7,4.2
Hz)
【0554】実施例150 5−(カルバモイルメチル)イミダゾ[5,1−b]チ
アゾール 5,6−ジヒドロ−5−(チオキソ)イミダゾ[5,1
−b]チアゾール0.20g(1.27mmol)のメ
タノール溶液6mlに5.7Mナトリウムメトキシドの
メタノール溶液0.25ml(1.43mmol)を加
える。室温で30分間撹拌後、クロロアセトアミド0.
15g(1.58mmol)を加え、更に6.5時間撹
拌する。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、
飽和食塩水で洗う。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=2
0:1)を用い精製し、表題の化合物0.054g(2
0%)が黄色結晶状物質として得られる。
【0555】NMR(CDCl3)δ:3.51(2
H,s),5.4−5.6(1H,brs),6.92
(1H,d,J=4.2Hz),7.49(1H,d,
J=4.2Hz),7.8−8.1(1H,brs)
【0556】実施例151 5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ−ル−3−カ
ルボン酸エチル 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチルチ
アゾ−ル−4−カルボン酸エチル15.2gにトリフル
オロ酢酸50mlを加え室温下1時間撹拌する。反応液
を減圧下濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え
pHを約8とする。ジクロルメタン250mlを加え激
しく撹拌しながら無水酢酸25mlを加え更に1時間撹
拌する。有機層を分離し、更に水層からジクロルメタン
(2回)で抽出し、有機層に合わせ無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥する。減圧下濃縮乾固し、未精製の2−(アセ
チルアミノ)メチルチアゾ−ル−4−カルボン酸エチル
13.0gを得る。このうち12.2gをトルエン50
mlに溶解し、氷冷下オキシ塩化リン50mlを加えた
後、100℃で3時間撹拌する。反応液を室温まで冷却
し、減圧下濃縮乾固した後水300mlに溶かしジクロ
ルメタン300mlで洗浄する。これに炭酸水素ナトリ
ウムを加えpHを約8としジクロルメタンで抽出する。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下濃縮乾固
し、表題の化合物9.0g(75%)を得る。
【0557】NMR(CDCl3)δ:1.41(3
H,t,J=7.1Hz),2.80(3H,s),
4.39(2H,q,J=7.1Hz),7.00(1
H,s),7.70(1H,s)
【0558】実施例152 3−ヒドロキシメチル5−メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾ−ル 5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ−ル−3−カ
ルボン酸エチル8.78gを実施例78と同様に処理し
表題の化合物4.40g(53%)を得る。
【0559】NMR(CD3OD)δ:2.72(3
H,s),4.73(2H,s),6.86(1H,
s),6.97(1H,s)
【0560】実施例153 5−メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ−ル−3−カ
ルバルデヒド 3−ヒドロキシメチル5−メチルイミダゾ[5,1−
b]チアゾ−ル4.40gを実施例43と同様に処理し
表題の化合物2.50g(67%)を得る。
【0561】NMR(CDCl3)δ:2.89(3
H,s),7.04(1H,s),7.80(1H,
s),9.64(1H,s)
【0562】実施例154 3,5−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ−ル−
2−カルボン酸エチル 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−
4−メチルチアゾ−ル−5−カルボン酸エチル8.30
gより実施例151と同様に処理し表題の化合物4.5
0g(73%)を得る。
【0563】NMR(CDCl3)δ:1.38(3
H,t,J=7.1Hz),2.78(3H,s),
2.93(3H,s),4.35(2H,d,J=7.
1Hz),6.86(1H,s)
【0564】実施例155 2−ヒドロキシメチル3,5−ジメチルイミダゾ[5,
1−b]チアゾ−ル 3,5−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ−ル−
2−カルボン酸エチル4.45gを実施例78と同様に
処理し表題の化合物3.30g(92%)を得る。
【0565】NMR(CD3OD)δ:2.41(3
H,s),2.99(3H,s),4.21(2H,
s),7.51(1H,s)
【0566】実施例156 3,5−ジメチルイミダゾ[5,1−b]チアゾ−ル−
2−カルバルデヒド 2−ヒドロキシメチル3,5−ジメチルイミダゾ[5,
1−b]チアゾ−ル3.30gを実施例43と同様に処
理し表題の化合物3.00g(92%)を得る。
【0567】NMR(CDCl3)δ:2.79(3
H,s),2.89(3H,s),6.90(1H,
s),10.20(1H,s)
【0568】実施例157 5−[(N−アリルオキシカルボニル)アミノスルホニ
ルアミノ]メチルイミダゾ[5,1−b]チアゾール 5−ヒドロキシエチルイミダゾ[5,1−b]チアゾー
ル0.563gのテトラヒドロフラン15ml溶液に室
温下、アリルオキシカルボニル) アミノスルホニルア
ミノのテトラヒドロフラン4ml溶液を加え、−50℃
に冷却し、トリフェニルフォスフィン1.15gのテト
ラヒドロフラン4ml溶液及び、ジエチルアゾジカルボ
キシレート0.69mlのテトラヒドロフラン4ml溶
液を加えアルゴンガス下自然昇温させ3時間撹拌した。
反応液を酢酸エチルにて希釈し、水で洗い、硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、溶媒留去し、セファデックスLH
−20(クロロホルム:メタノール=1:1)にて精製
し表題の化合物を0.793g得た。
【0569】NMR(DMSOd−6):δ4.67
(2H,d,J=3.6Hz),5.10(2H,
s),5.19,5.75(2H,dd,J=30.0
Hz),5.81−5.95(1H,m),7.00
(1H,s),7.24(1H,d,J=4.2H
z),7.75(2H,s),7.84(1H,d,J
=4.2Hz).
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 利秋 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 津島 正樹 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 岩松 勝義 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 粟飯原 一弘 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 天野 和子 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 滝沢 博正 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 佐藤 康夫 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 佐々木 鋭郎 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 勢津 文仁 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 豊岡 祐美子 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 石井 美幸 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 佐藤 尊彦 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 平岩 由起子 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明治製菓株式会社薬品総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−231684(JP,A) 特開 平6−184165(JP,A) 特開 平3−163087(JP,A) 米国特許4735956(US,A) 特許3152934(JP,B2) J. Heterocyclic C hem.,Vol.20, No.2, p.419−421,1983年 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 513/04 325 A61K 31/546 C07D 519/06 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式(I)で表される無置換もしくは置換
    イミダゾ[5,1−b]チアゾール、及びその塩。 【化1】 (式中、R1、R2、R3、およびR4は同一でも異なって
    もよく、それぞれ水素原子;カルバモイル基;ホルミル
    ;C 1-4アルキル(このアルキル基の一以上の水素原
    子は、水酸基、ホルミルアミノ基で置換されてもよい
    表す。但しR1およびR3が水素原子であり、R2がメ
    チル基の場合は、R4は水素原子とホルミル基以外の前
    述の基を表す。)
  2. 【請求項2】R1、R2、R3およびR4が水素原子である
    請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】R2がカルバモイル基またはC 1-4 アルキル
    (このアルキル基の一以上の水素原子は、水酸基、ホル
    ミルアミノ基で置換されてもよい)から選択される基で
    ある、請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1、R3およびR4が水素原子である請求
    項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】R3 1-4 アルキル基(このアルキル基の
    一以上の水素原子は、水酸基、ホルミルアミノ基で置換
    されてもよい)である、請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】R1、R2およびR4が水素原子である請求
    項5記載の化合物。
  7. 【請求項7】R1が水素原子であり、R2がメチル基であ
    り、R3が(ホルミルアミノ)メチル基であり、かつR4
    が水素原子である請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】R2がカルバモイル基であり、R3が(ホル
    ミルアミノ)メチル基である、請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】R1およびR4が水素原子である、請求項8
    記載の化合物。
  10. 【請求項10】R 3 がヒドロキシメチル基である、請求
    項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】1、R2およびR4が水素原子である、
    請求項10記載の化合物。
  12. 【請求項12】1がカルバモイル基である、請求項1
    記載の化合物。
  13. 【請求項13】2がメチル基であり、R3、およびR4
    が水素原子である、請求項12記載の化合物。
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