JP2013256812A - 出入開口構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】壁体の両側の各開口部を容易に選択的に開放または閉鎖可能でありながらも見栄えを向上し、かつ安全性を向上し得る出入開口構造を提供する。
【解決手段】出入開口構造1は、収納部14を設けた収納壁部13の両側に、互いに略同開口幅寸法W1,W1とされた第1開口部11及び第2開口部12を設け、これら第1開口部及び第2開口部の一方を閉鎖させた際には、他方を開放させる構造とされた一枚のスライド扉20を前記収納壁部の前記収納部の開口側とは異なる面13aに沿わせるように設け、このスライド扉を、前記開口幅寸法に前記収納壁部の幅寸法W2を加えた寸法と略等しい扉幅寸法W3としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物内に開口部を設け、該開口部を開閉するスライド扉を設けた出入開口構造に関する。
従来より、住居等の建物内に開口部を設け、該開口部(出入開口)を開閉する引戸等のスライド扉を設けた開口構造が知られている。また、建物内空間の区画の多様化や趣向等に応じて、例えば、玄関スペースを家人用と客人用とに壁体によって区分したり、収納空間や水廻り空間と居室空間等とを壁体によって区分したりしたいという要望があった。また、このような建物内空間を区分する壁体の両側に開口部を設け、これら開口部を選択的に開放または閉鎖させ、その一方を出入口や通路として選択的に使用したい場合があった。
例えば、下記特許文献1では、壁体の両側に第1開口部と第2開口部とを設け、これら第1開口部及び第2開口部の一方を閉塞させたときには他方の開口部を開放させる構造とされた一枚のスライド扉を壁体の一方面に沿わせるように設けた開口構造が提案されている。
特開2012−46911号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された開口構造では、スライド扉が一方の開口部を閉鎖した状態で、壁体の一方面側(スライド扉が存在する側)から見た状態では、壁体が目立ち易くなり、更なる改善が望まれていた。また、一方の開口部を閉鎖した状態のスライド扉を、他方の開口部を閉鎖する方向へ移動させる際に、壁体の一方面側に手指や物品等が存在すれば、スライド扉と壁体との間に挟みこまれるようなことも考えられ、更なる改善が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、壁体の両側の各開口部を容易に選択的に開放または閉鎖可能でありながらも見栄えを向上し、かつ安全性を向上し得る出入開口構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る出入開口構造は、収納部を設けた収納壁部の両側に、互いに略同開口幅寸法とされた第1開口部及び第2開口部を設け、これら第1開口部及び第2開口部の一方を閉鎖させた際には、他方を開放させる構造とされた一枚のスライド扉を前記収納壁部の前記収納部の開口側とは異なる面に沿わせるように設け、このスライド扉を、前記開口幅寸法に前記収納壁部の幅寸法を加えた寸法と略等しい扉幅寸法としたことを特徴とする。
本発明においては、前記スライド扉をスライド移動させて前記第1開口部を閉鎖させる自動閉鎖機構を設けるようにしてもよい。
また、本発明においては、前記第1開口部を前記スライド扉によって開放させた状態で、該スライド扉を停止させるストッパー部を設けるようにしてもよい。
また、本発明においては、前記ストッパー部を、前記スライド扉を停止させるロック操作と解除操作とがなされる構造としてもよい。
また、本発明においては、前記スライド扉に、該スライド扉が前記第1開口部及び前記第2開口部のいずれか一方を閉鎖した状態で、この一方の開口部の開口幅方向略中央に位置する採光窓部を設けるようにしてもよい。
本発明に係る出入開口構造は、上述のような構成としたことで、壁体の両側の各開口部を容易に選択的に開放または閉鎖可能でありながらも見栄えを向上させることができ、安全性を向上させることができる。
(a)、(b)は、いずれも本発明の一実施形態に係る出入開口構造の一例を模式的に示し、(a)は、図2(a)におけるX1−X1線矢視に対応させた一部破断概略横断面図、(b)は、図2(b)におけるX2−X2線矢視に対応させた一部破断概略横断面図である。 (a)、(b)は、いずれも同出入開口構造を模式的に示す一部破断概略正面図である。 (a)は、図2(b)におけるY−Y線矢視に対応させた一部破断概略側面図、(b)は、図2(b)におけるZ1部を模式的に示す一部破断概略斜視図である。 (a)、(b)は、いずれも本発明の他の実施形態に係る出入開口構造の一例を模式的に示す一部破断概略横断面図である。 (a)は、図4(a)におけるX3−X3線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図、(b)は、図4(b)におけるX4−X4線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 (a)、(b)は、いずれも本発明の更に他の実施形態に係る出入開口構造の一例を模式的に示す一部破断概略正面図である。 (a)は、図6(a)におけるX5−X5線矢視に対応させた一部破断概略横断面図、(b)は、図6(b)におけるX6−X6線矢視に対応させた一部破断概略横断面図、(c)は、図6(b)におけるZ2部を模式的に示す一部破断概略斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の各実施形態では、図1(a)に示すV方向から見た状態を基準として、図1(a)における上側を背面(後方)側、下側(スライド扉が存在する側)を手前(前方)側として、その方向等を原則的に説明する。
図1〜図3は、第1実施形態に係る出入開口構造の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る出入開口構造1は、図1及び図2に示すように、収納部14を設けた収納壁部13の両側に、第1開口部11及び第2開口部12を設けた構造とされている。また、出入開口構造1は、これら第1開口部11及び第2開口部12の一方を閉鎖させた際には、他方を開放させる構造とされた一枚のスライド扉20を、収納壁部13の収納部14の開口側とは異なる面(前面)13aに沿わせるようにスライド自在に設けた構造とされている。
この出入開口構造1は、住居等の建物に設けられた開口10に設けられ、これら収納壁部13及びスライド扉20によって建物内空間を間仕切り、また、一方の開口部11(または12)を出入口や通路として利用可能な構成とされている。また、本実施形態では、出入開口構造1に、スライド扉20が建て付けられる扉枠30を設けている。
開口10は、建物の壁体(間仕切壁)に設けられたものとしてもよい。この場合は、開口10の内周天面が横桟やまぐさ等の横架材からなる上枠下地若しくは天井面によって区画され、開口10の左右両側の内周側面が間柱や柱等の左右の縦枠下地によって区画され、開口10の内周底面が床面等によって区画されたものとしてもよい。または、開口10は、建物内の通路や室内等の壁面等によって区画されたものとしてもよい。この場合は、開口10の内周天面が天井面等によって区画され、開口10の左右両側の内周側面が左右の内壁面によって区画され、開口10の内周底面が床面等によって区画されたものとしてもよい。図例では、開口10の上側に垂れ壁等を設けずに、開口10の内周天面を天井面とした例を示している。
扉枠30は、本実施形態では、スライド扉20をスライド自在に吊り下げ支持する上レール部材31と、この上レール部材31の長手方向両端から垂れ下がるように設けられた左右の縦枠32,32と、を備えている。なお、図2、後記する図5及び図6では、上レール部材31を破断して図示している。
上レール部材31は、開口10の開口幅寸法に応じた長さ寸法とされ、収納壁部13の上端部の前面側において開口幅方向に沿って配設されている。
また、この上レール部材31には、下向きに開口するガイド溝が設けられている。この上レール部材31は、上板部と、この上板部の幅方向(見込み方向、前後方向)両側縁から垂れ下がるように連成された両側板部と、これら両側板部の下端縁から幅方向内方側に向けて突出するようにそれぞれ連成された案内片と、を有している。また、この上レール部材31のガイド溝に、スライド扉20の上端部に連結固定された後記するランナー部材22,23の転動部(ローラー)等が収容されている。また、この上レール部材31の両案内片に、ランナー部材22,23のローラー等が当該上レール部材31の長手方向に沿って転動自在に支持されることで、スライド扉20が上レール部材31に対してスライド自在に吊り下げ支持されている。
なお、上レール部材31を、帯板状の上枠本体の下向き開口の凹溝に嵌め込み、該上枠本体とともに上枠(鴨居)となるものとしてもよい。
また、図例では、上レール部材31を、開口10の内周天面、つまりは天井面に沿わせるように配設した例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、上レール部材31を、天井に埋め込むように配設したり、収納壁部13の前面側上端部等に固定して配設したりする態様としてもよい。さらには、開口10の内周天面、つまりは天井面と上レール部材31との間に垂れ壁や空間等を設けるように配設する態様としてもよい。
左右の縦枠32,32は、開口10の開口高さ寸法に応じた長さ寸法とされ、帯板状とされている。これら左右の縦枠32,32は、開口10の左右両側の内周側面に沿わせるように配設されたものとしてもよい。
これら左右の縦枠32,32は、スライド扉20の扉幅方向端部が当接される戸当り部として機能する。なお、これら左右の縦枠32,32の互いに向き合う各内側面に、互いに向き合う方向に開口し、スライド扉20の扉幅方向端部を受け入れる戸じゃくり溝を長手方向に沿って設けるようにしてもよい。
図例では、これら左右の縦枠32,32と上レール部材31とを、上レール部材31の長手方向各端部の下面に、各縦枠32,32の上端面を当接させて接合し、三方枠状に枠組みした構造としている。なお、このような枠組み態様に代えて、上レール部材31の長手方向の各端面に、各縦枠32,32の上端部内側面を当接させて接合し、三方枠状に枠組みした構造としてもよい。
収納壁部13は、上記した扉枠30の後方側近傍に配設されている。また、収納壁部13は、その幅方向(左右方向)両側に、第1開口部11及び第2開口部12を形成するように、開口10の開口幅方向略中央に配設されている。
また、本実施形態では、収納壁部13の高さ寸法を、開口10の開口高さ寸法と略同寸法としている。つまり、本実施形態では、収納壁部13の高さ寸法を、床面から天井面に略至る高さ寸法としている。
また、本実施形態では、収納壁部13は、その収納部14が後方側、つまり、スライド扉20が存在する前方側の反対側に開口した構造とされている。この収納壁部13は、収納部14の左右両側を区画する左右の側板13b,13bと、収納部14の奥側(図示手前側)を区画する背板13cと、を備えた略箱形状とされている。
また、本実施形態では、収納壁部13に、左右の側板13b,13b間に架け渡すように複数枚の棚板13dを上下に間隔を空けて設けている。なお、左右の側板13b,13bの各内側面(対向面)に、上下方向に沿って間隔を空けて、これら棚板13dを受ける棚受ダボが挿入される複数のダボ穴を設け、これら棚板13dの上下の配設位置を変更可能とした態様としてもよい。また、収納壁部13に、収納部14を収納開口幅方向(左右方向)に区画するような縦仕切板等を設けるようにしてもよい。
なお、収納壁部13に天板や底板(地板)を設けるようにしてもよく、更に台輪等を下端部に設けるようにしてもよい。
また、この収納壁部13の収納部14の奥行方向に沿う寸法(前後寸法)や収納開口幅方向に沿う寸法(左右寸法)は、当該出入開口構造1が設けられた場所やスペース、収納部14に収納される被収納物の種類や使い勝手等に応じて適宜、設定するようにしてもよい。
また、収納壁部13の左右の側板13b,13bの両方または一方を、連結金具や固定金具等の固定具によって開口10の内周天面や内周底面に固定するようにしてもよい。また、天板を設けた場合には、該天板を同様の固定具によって開口10の内周天面に固定したり、底板を設けた場合には、該底板を同様の固定具によって開口10の内周底面に固定したりするようにしてもよい。
また、収納壁部13の前面13aの左右両側端部等に、スライド扉20の後面に摺るように接する隙間遮蔽部材(モヘア部材)を上下方向に沿って設けるようにしてもよい。
また、収納壁部13の高さ寸法を、床面から天井面に略至る高さ寸法とした態様に限られず、上記した上レール部材31と略同様、天井面と収納壁部13との間に垂れ壁や空間等が設けられるものとしてもよい。
また、本実施形態では、収納壁部13の収納部14を、反スライド扉20側となる後方側に開口したものとした例を示しているが、左右両側または左右一方側に開口したものとしてもよい。
この収納壁部13の両側に設けられた第1開口部11及び第2開口部12は、図1(a)に示すように、互いに略同開口幅寸法W1,W1とされている。本実施形態では、収納壁部13の幅寸法W2を、これら各開口部11,12の開口幅寸法W1よりも小さい幅寸法としている。図例では、収納壁部13の幅寸法W2を、これら各開口部11,12の開口幅寸法W1の略1/2程度としている。これら各開口部11,12の開口幅寸法W1は、出入口や通路としてスムーズに往来が可能なように適宜、設定するようにしてもよい。
これら各開口部11,12は、内周天面が上レール部材31によって区画され、内周底面が床面によって区画されている。また、図示右方側の第1開口部11は、左右両側の内周側面が収納壁部13の一方(図示右方側)の側板13b及び一方(図示右方)の縦枠32によって区画されている。図示左方側の第2開口部12は、左右両側の内周側面が収納壁部13の他方(図示左方側)の側板13b及び他方(図示左方)の縦枠32によって区画されている。
スライド扉20は、略矩形平板状とされ、本実施形態では、高さ寸法が床面近傍から上レール部材31近傍までの高さ寸法とされている。つまりは、このスライド扉20は、本実施形態では、高さ寸法が床面近傍から天井面近傍までの高さ寸法とされ、上端面が上レール部材31の下面に近接対面し、下端面が床面に近接対面し、後面が収納壁部13の前面13aに近接対面するように配設されている。
なお、以下では、スライド扉20の戸先側及び戸尻側を、図示右方側の第1開口部11を開閉する状態を基準として原則的に説明する。つまり、このスライド扉20によって閉鎖される第1開口部11側(図示右方側)の縦枠32に対向する側の扉幅方向端部を戸先側端部とし、その逆側の扉幅方向端部を戸尻側端部として原則的に説明する。
このスライド扉20は、各開口部11,12の開口幅寸法W1に収納壁部13の幅寸法(左右方向に沿う寸法)W2を加えた寸法と略等しい扉幅寸法W3とされている。
つまり、図1(a)及び図2(a)に示すように、スライド扉20が、第1開口部11を閉鎖(第2開口部12を全開)し、その戸先側端面が第1開口部11側の縦枠32に当接した状態で、その戸尻側端面が収納壁部13の第2開口部12側の側面(図示左側板13bの外側面)と略同一平面状となる構成とされている。
一方、図1(b)及び図2(b)に示すように、スライド扉20が、第2開口部12を閉鎖(第1開口部11を全開)し、その戸尻側端面が第2開口部12側の縦枠32に当接した状態で、その戸先側端面が収納壁部13の第1開口部11側の側面(図示右側板13bの外側面)と略同一平面状となる構成とされている。
また、本実施形態では、スライド扉20の戸先側端部の前面側に、手掛部(引手)20aを設けている。図例では、手掛部20aを、前方に開口し、スライド扉20の前面側に凹むように設けられた凹状の手掛部20aとしている。なお、この戸先側端部の後面側にも同様の手掛部を設けるようにしてもよい。また、スライド扉20の戸尻側端部の前後面の両方または一方にも同様の手掛部を設けるようにしてもよい。また、手掛部20aとしては、図例のようなものに限られず、スライド扉20の上下方向の略全長に亘って設けられたものとしてもよく、また、凹状のものに代えて、スライド扉20の前面等に付設されるように設けられたものとしてもよい。
また、本実施形態では、スライド扉20に、採光窓部21を設けている。この採光窓部21は、上下方向に長尺で、比較的に幅狭のスリット状とされている。図例では、スライド扉20の上下方向の概ね全長に亘って採光窓部21を設けた例を示している。
また、この採光窓部21は、当該スライド扉20が第1開口部11及び第2開口部12のいずれか一方を閉鎖した状態で、この一方の開口部の開口幅方向略中央に位置するように設けられている。本実施形態では、図1(a)及び図2(a)に示すように、この採光窓部21を、当該スライド扉20が第1開口部11を閉鎖した状態で、この第1開口部11の開口幅方向略中央に位置するように設けている。つまり、採光窓部21を、当該スライド扉20の扉幅方向中央ではなく、戸先側に寄った位置に設けている。
また、図1(b)及び図2(b)に示すように、当該スライド扉20が第2開口部12を閉鎖した状態で、その一部が収納壁部13の第2開口部12側の側面よりも第2開口部12側に位置するように採光窓部21を設けた例を示している。なお、この状態で、収納壁部13と前後方向で重なり合わないように、その全体が第2開口部12側に位置するように採光窓部21を設けるような態様としてもよい。
なお、この採光窓部21は、透明や半透明等の透光性を有した材料から形成されたものとしてもよい。
また、この採光窓部21は、当該スライド扉20の扉本体の厚さ寸法と略同厚さ寸法とされたものとしてもよい。図例では、扉本体の厚さよりも薄い厚さ寸法とされた鏡板状の採光窓部21を例示している。つまり、スライド扉20の扉本体の前後面から凹むように採光窓部21を設けた例を示している。
また、本実施形態では、出入開口構造1に、スライド扉20の下端側をガイドする下端ガイド部材19を設けている。
本実施形態では、この下端ガイド部材19を、収納壁部13に設けている。また、本実施形態では、収納壁部13の前面13aの下端部に、収納壁部13の幅方向に間隔を空けて複数の下端ガイド部材19,19を設けている。図例では、収納壁部13の幅方向両端部近傍に、それぞれ下端ガイド部材19,19を設けた例を示している。
これら下端ガイド部材19,19は、図3(a)に示すように、収納壁部13の前面13aの下端部に固定される固定片19aと、この固定片19aの下端縁から床面に沿うように前方に突出する連結片19bと、この連結片19bの前端縁から上方に向けて突出するガイド部としてのガイド片19cと、を備えている。スライド扉20の下端部には、下方に向けて開口したガイド凹溝20bが当該スライド扉20の扉幅方向の全幅に亘って形成されている。このガイド凹溝20bに、各下端ガイド部材19,19のガイド片(ガイド部)19c,19cが挿入(遊挿)され、スライド扉20の下端側がガイドされる。
上記のように、下端ガイド部材19,19を収納壁部13に設けることで、例えば、床側に下端ガイド部材としてのガイドピン等を設ける態様とした場合と比べて、当該出入開口構造1を施工する際における作業性を向上させることができる。
また、図例のように、収納壁部13の幅方向両端部近傍に、それぞれ下端ガイド部材19,19を設けた構造とすることで、比較的に扉幅寸法W3が大きく形成されたスライド扉20の下端側を安定的にガイドすることができる。また、これら下端ガイド部材19,19は、収納壁部13の前面13a側で、常時、スライド扉20が存在する位置に設けられているので、これら下端ガイド部材19,19を目立ち難くすることができ、見栄えを向上させることができる。
なお、下端ガイド部材19,19のガイド部としては、図例のような片状のものに限られず、ピン状のものとしてもよい。
また、下端ガイド部材としては、上記のように収納壁部13に設けられたものに限られない。例えば、床面上に固定的に配設されるガイドピンや、上下方向に出没自在とされた磁石を設けたガイドピンを有し、床に埋め込まれるように配設されるマグネットガイド等としてもよい。
また、複数の下端ガイド部材を設けずに、単一の下端ガイド部材を設けた構造としてもよい。
また、スライド扉20の上端部の扉幅方向両側端部近傍には、図2に示すように、上記した上レール部材31に収容されてガイドされるランナー部材22,23がそれぞれに連結固定されている。これらランナー部材22,23は、スライド扉20の上端部に設けられたカップ部等に連結固定される連結固定部やこの連結固定部に回動自在に設けられた転動部(ローラー)等を備えている。
このような上吊り構造でスライド扉20が上レール部材31に案内支持される構成とすることで、下レールが不要となり、床面側の見栄えを向上させることができる。
また、本実施形態では、出入開口構造1に、図2に示すように、スライド扉20をスライド移動させて第1開口部11を閉鎖させる自動閉鎖機構(オートクローズ機構)24を設けている。
本実施形態では、この自動閉鎖機構24を、上レール部材31のガイド溝に配設し、スライド扉20の戸先側に設けられたランナー部材23に連結固定している。
この自動閉鎖機構24は、第1開口部11を開放させた状態のスライド扉20を、第1開口部11を閉鎖させる側へ付勢する付勢部材26を備えている。本実施形態では、この付勢部材26を、図2に示すように、内周側端部(巻心)がスライド扉20の上端側に固定され、外周側端部が上レール部材31に固定された渦巻きばね26としている。スライド扉20の上端側には、この渦巻きばね26の内周側端部が固定された内端固定部27が設けられている。また、上レール部材31には、この渦巻きばね26の外周側端部が固定された外端固定部31aが設けられている。
この渦巻きばね26は、図2(b)に示すように、スライド扉20によって第1開口部11を開放させた状態では、外周側端部側が繰り出されて伸長し、当該渦巻きばね26に比較的に大きな巻き込み力(付勢力、弾性復元力)が生じた状態とされる。この渦巻きばね26の弾性復元力によって、スライド扉20が第1開口部11を閉鎖させる側に付勢される。また、この渦巻きばね26は、第1開口部11を全開させた状態のスライド扉20を、第1開口部11を全閉させるまでスライド移動させる構成とされたものとしてもよい。または、第1開口部11を半開きさせた状態のスライド扉20を、第1開口部11を全閉させるまでスライド移動させる構成とされたものとしてもよい。
また、本実施形態では、自動閉鎖機構24に、上レール部材31に沿って転動する補助ローラー25を設けている。図例では、この補助ローラー25を、戸先側のランナー部材23から間隔を空けて、内端固定部27近傍に設けた例を示している。このような補助ローラー25を設けることで、スライド扉20の上端側に固定された自動閉鎖機構24が上レール部材31に対して摺り動くようなことが低減され、自動閉鎖機構24を上レール部材31に対してスムーズかつ安定的に移動させることができる。なお、このような補助ローラー25を設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、自動閉鎖機構24に、第1開口部11を閉鎖するスライド扉20の戸先側端部と、その当接対象としての第1開口部11側の縦枠32との衝撃を緩和し、吸収する衝撃吸収部(ショックアブソーバー、ダンパー)28を設けている。図例では、この衝撃吸収部を、エアーシリンダー28としている。
このエアーシリンダー28には、シリンダー本体や、該シリンダー本体に対してスライド扉20のスライド方向に伸縮するロッド29、短縮されたロッド29を伸長状態に復帰させるばね等の復帰部などが設けられている。
このエアーシリンダー28は、図2(b)に示すように、スライド扉20によって第1開口部11を開放させた状態では、復帰部によって伸長状態とされたロッド29が、スライド扉20の戸先側端面よりも第1開口部11側の縦枠32側に大きく突出した状態とされる。また、自動閉鎖機構24によってスライド扉20が第1開口部11を閉鎖する方向へスライド移動されれば、ロッド29の先端部が当接対象としての上レール部材31の端内壁部や縦枠32等の当接部に当接し、図2(a)に示すように、短縮される。このようにロッド29が短縮されることで、シリンダー本体内のエアーの圧縮によるいわゆるエアークッション作用により、スライド移動するスライド扉20が減速(減衰)される。
このようなエアーシリンダー28を設けることで、スライド扉20の戸先側端部と、その当接対象としての第1開口部11側の縦枠32との衝撃を緩和し、吸収することができ、衝撃音の発生や、スライド扉20や自動閉鎖機構24等の損傷等を抑制することができる。
なお、衝撃吸収部としては、図例のようなエアーシリンダー28に限られず、油等の液体の粘性抵抗を利用した液体式(オイル式)のシリンダー等を採用するようにしてもよく、または、ゴム等の弾性体を採用するようにしてもよい。さらには、このような衝撃吸収部28を自動閉鎖機構24に設けないようにしてもよい。
なお、自動閉鎖機構24に設けられる付勢部材としては、上述のような渦巻きばね26に限られず、引張コイルばね等の他のばね部材としてもよい。
また、自動閉鎖機構24としては、このようなばね部材によってスライド扉20を、第1開口部11を閉鎖させる側へ付勢する構成とされたものに限られない。例えば、スライド扉20の上端側に紐状部材の一端を固定し、この紐状部材の他端側を、中空形状とされた縦枠32等に収容させ、該紐状部材の他端に錘(バラスト)等を設けた構成とされたものとしてもよい。このようなものでも、錘の自重により、第1開口部11を開放させた状態のスライド扉20を、第1開口部11を閉鎖させる側へスライド移動させることができる。その他、種々の構成とされた自動閉鎖機構24の採用が可能である。
また、本実施形態では、出入開口構造1に、図1及び図2に示すように、スライド扉20が自動閉鎖機構24によってスライド移動されて閉鎖される第1開口部11を、スライド扉20によって開放させた状態で、スライド扉20を停止させるストッパー部16を設けている。
本実施形態では、このストッパー部16を、スライド扉20を停止させるロック操作と解除操作とがなされる構造としている。また、本実施形態では、このストッパー部16は、そのロック操作及び解除操作が第1開口部11側において可能な構造とされている。
このストッパー部16は、図1及び図2に示すように、収納壁部13の第1開口部11側の側面(第1開口部11側の側板13bの外側面)に設けられている。図例では、第1開口部11側の側板13bの上下方向略中央部で前端(背板13c)側にストッパー部16を設けた例を示している。
また、このストッパー部16は、図3(b)に示すように、第1開口部11側の側板13bの外側面に固定された本体部17と、この本体部17に対して前後方向にスライド自在とされたスライドストッパー18と、を備えている。
本体部17には、前後方向に開口し、スライドストッパー18を受け入れる中空部が設けられている。
スライドストッパー18は、本体部17の前面側に対して前方に突出したロック位置と没入したロック解除位置との間を本体部17に対してスライド自在とされている。また、このスライドストッパー18の後端部には、収納壁部13の幅方向外方側に向けて突出する操作片18aが設けられている。この操作片18aをしてスライドストッパー18を本体部17に対して容易にスライド移動させることができる。
このスライドストッパー18は、スライド扉20を、第1開口部11を開放させた状態とし、ロック位置とされれば、図1(b)及び図3(b)に示すように、収納壁部13の前面13a(側板13bの前端面)から大きく突出し、スライド扉20の戸先側端面に当接される。これにより、自動閉鎖機構24によって第1開口部11を閉鎖する方向へ付勢されたスライド扉20の閉鎖側への移動が停止される。つまり、このスライドストッパー18をロック位置とすれば、第1開口部11を開放させた状態でスライド扉20を停止させることが可能とされている。
一方、スライドストッパー18は、ロック解除位置とされれば、図1(a)に示すように、スライド扉20と当接しないように没入される。図例では、スライドストッパー18は、ロック解除位置では、収納壁部13の前面13aから突出しないように没入される態様とされている。このようにスライドストッパー18をロック解除位置とすれば、スライド扉20のスライド移動が可能とされ、自動閉鎖機構24によってスライド扉20をスライド移動させて第1開口部11を閉鎖させることができる。
なお、図例では、単一のストッパー部16を、収納壁部13に設けた例を示しているが、複数のストッパー部16を、収納壁部13に上下に間隔を空けて設けるようにしてもよい。
また、収納壁部13の第1開口部11側の側面に設けられるストッパー部16としては、図例のような態様に限られない。例えば、該側面に対して直交する軸廻りに回動自在に一端部が連結固定された回転ストッパーを採用するようにしてもよい。この場合、この回転ストッパーの他端部側を収納壁部13の前面13aに対して突出させたロック位置で保持する保持部を設け、ロック解除位置では回転ストッパー自体の自重により、スライド扉20と当接しないように没入されるものとしてもよい。
上記構成とされた本実施形態に係る出入開口構造1によれば、壁体としての収納壁部13の両側の各開口部11,12を容易に選択的に開放または閉鎖可能でありながらも見栄えを向上させることができ、安全性を向上させることができる。
つまり、収納部14を設けた収納壁部13の両側の第1開口部11及び第2開口部12の一方を閉鎖させた際には、他方を開放させる構造とされた一枚のスライド扉20を設けている。従って、この一枚のスライド扉20をスライドさせることで、収納壁部13の両側の各開口部11,12を容易に選択的に開放または閉鎖することができる。
また、これら第1開口部11及び第2開口部12を、収納部14を設けた収納壁部13によって区分しているので、この収納壁部13の収納部14に物品等を収納することができる。
また、スライド扉20を、各開口部11,12の開口幅寸法W1に収納壁部13の幅寸法W2を加えた寸法と略等しい扉幅寸法W3としている。従って、スライド扉20が一方の開口部11(または12)を閉鎖した状態で、収納壁部13のスライド扉20が沿う面側(前方側)から見た状態では、収納壁部13がスライド扉20によって略覆い隠されて目立ち難くなり、見栄えを向上させることができる。また、収納壁部13の前方側には、常時、スライド扉20が存在するため、収納壁部13の前面13aとスライド扉20との間に手指や物品等が挟みこまれるようなことを抑制することができ、安全性を向上させることができる。
また、本実施形態では、スライド扉20をスライド移動させて第1開口部11を閉鎖させる自動閉鎖機構24を設けているので、第1開口部11を自動的に閉鎖させることができ、使い勝手を向上させることができる。これにより、例えば、主には第2開口部12を開放させておきたい場合における使い勝手を向上させることができ、第1開口部11を閉鎖させておきたい場合等における閉め忘れや半開き状態となるようなこと等を抑制することもできる。
また、本実施形態では、スライド扉20が自動閉鎖機構24によってスライド移動されて閉鎖される第1開口部11を、スライド扉20によって開放させた状態で、スライド扉20を停止させるストッパー部16を設けている。従って、自動閉鎖機構24によって自動的に閉鎖される第1開口部11の開放状態を維持することができ、使い勝手をより向上させることができる。
また、例えば、第2開口部12を通路として利用するために、第1開口部11側へスライド扉20をスライド移動させようとした場合にもこのスライド移動を防止または抑制することができ、第1開口部11を通路として利用している際における安全性を向上させることができる。
また、本実施形態では、ストッパー部16を、スライド扉20を停止させるロック操作と解除操作とがなされる構造としている。従って、例えば、ばね等の付勢部材によるキャッチ機構等によってスライド扉20を停止させた状態とその解除とがスライド扉20のスライドに伴いなされるものと比べて、より確実に停止させることができる。また、解除操作がなされる構造とされているので、開放側の第1開口部11側の人や物等の不在を確認して解除操作を行うこともでき、安全性をより向上させることができる。
また、本実施形態では、ストッパー部16のロック操作及び解除操作が、自動閉鎖機構24によりスライド移動されるスライド扉20によって閉鎖される第1開口部11側において可能な構造とされている。従って、第1開口部11を通路として利用している際における安全性をより向上させることができる。つまり、ストッパー部16をロック位置とし、第1開口部11を開放させた状態でスライド扉20を停止させた状態においては、第2開口部12側からはストッパー部16の解除操作がし難い構造となる。これにより、例えば、第2開口部12を通路として利用するために、スライド扉20を第2開口部12側等からスライド移動させようとした場合にも、このスライド移動を防止することができる。また、上述のように自動閉鎖機構24が設けられているので、第1開口部11を半開き状態にし難く、第1開口部11を通路として利用する際には、第1開口部11を開放させた状態でストッパー部16をロック操作する必要が生じる。従って、第1開口部11を通路として利用する際には、比較的に確実にストッパー部16のロック操作がなされることとなり、第1開口部11を通路として利用している際における安全性をより向上させることができる。
また、本実施形態では、スライド扉20に、スライド扉20が第1開口部11及び第2開口部12のいずれか一方を閉鎖した状態で、この一方の開口部(図例では、第1開口部11)の開口幅方向略中央に位置する採光窓部21を設けている。従って、スライド扉20が第1開口部11を閉鎖した状態で、収納壁部13のスライド扉20が沿う面側(前方側)とは反対側(後方側)からスライド扉20を見た状態では、採光窓部21が第1開口部11の開口幅方向略中央に位置することとなる。これにより、例えば、スライド扉20の扉幅方向略中央に採光窓部21を設けた場合と比べて、第1開口部11を閉鎖したスライド扉20を後方側から見た状態における見栄えを向上させることができる。
次に、本発明の他の実施形態に係る出入開口構造の一例について図4及び図5に基づいて説明する。
なお、第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
図4及び図5は、第2実施形態に係る出入開口構造の一例を模式的に示す図である。
本実施形態では、出入開口構造1Aを、図4に示すように、住居等の建物の壁体2,5によって区画された建物内空間の玄関構造の一部として組み込んで適用した例を示している。
この玄関構造は、建物の屋外空間側に面する外側壁体2に、屋外と建物内空間とを連通させる玄関出入口3を設け、この玄関出入口3に、この玄関出入口3を開閉する玄関扉4を設けた構造とされている。図例では、玄関扉4として、一側部が開口枠に蝶番等の連結部材で連結支持された開き戸を示している。なお、玄関扉4を引戸等としてもよい。
また、玄関出入口3の後方側(建物内空間側)に、この玄関出入口3に連なるように玄関土間部6を設けている。この玄関土間部6上の空間は、玄関土間部側の空間としての主玄関スペースとなる。図例では、この玄関土間部6の手前側を、玄関出入口3を設けた外側壁体2で区画し、その左右両側を、それぞれ壁体(図例では、外側壁体2及び間仕切壁等の内側壁体5)によって区画した例を示している。
また、この玄関土間部6の後方側に、この玄関土間部6から段上がり状に形成されたフロアー部8を設けている(図5も参照)。
本実施形態では、この玄関土間部6とフロアー部8との直線状の境界部分に沿うように、出入開口構造1Aを設けている。また、本実施形態では、収納壁部13Aの一側方側(図示右方側)の第1開口部を客人用開口部11Aとし、収納壁部13Aの他側方側(図示左方側)の第2開口部を家人用開口部12Aとしている。
また、家人用開口部12A側に、玄関土間部6をフロアー部8側、つまり図例では、後方側へ入り込ませるように連続的に延出させた補助土間部7を設けている。図例では、平面視して略方形状で左右に長い玄関土間部6の左右一方側(図示左方側)の一部分を後方側に延出させるように補助土間部7を設け、この補助土間部7と玄関土間部6とによって平面視して略L字状の一連の土間部を形成した例を示している。
また、この補助土間部7上の空間を、主玄関スペースの後方側の居室空間の一部とし、また、補助土間部7側の空間としての補助玄関スペースとしている。また、客人用開口部11A側のフロアー部8上の空間を、主玄関スペースの後方側の居室空間の一部とし、客人用開口部側居室空間としている。
収納壁部13A及びその両側の開口部11A,12Aは、これら居室空間としての客人用開口部側空間及び補助玄関スペースと、主玄関スペースとを区画するように設けられている。
本実施形態では、開口10Aの左右両側の一方に、主玄関スペースと居室空間とを区画する間仕切壁33を設けている。図例では、客人用開口部11A側の縦枠32と内側壁体5とを接続するように、主玄関スペースとその後方側の客人用開口部側居室空間とを区画する間仕切壁33を設けている。なお、この間仕切壁33に代えて、または加えて、家人用開口部12A側の縦枠32と外側壁体2とを接続するように、主玄関スペースとその後方側の補助玄関スペースとを区画する間仕切壁を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、収納壁部13Aを、フロアー部8上で、補助土間部7側近傍に設けている。これにより、客人用開口部11Aの下側は、フロアー部8によって区画される一方、家人用開口部12Aの下側は、その概ね全体が補助土間部7によって区画されることとなる。つまり、本実施形態では、収納壁部13Aの両側の開口部11A,12Aの開口高さ寸法を異なる寸法としている。なお、収納壁部13Aの全体を、フロアー部8上に設ける態様に代えて、その一部が補助土間部7上に位置するように設けるようにしてもよい。この場合は、必要に応じて、収納壁部13Aの下端に、補助土間部7に接地される支持脚等を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、収納壁部13Aの客人用開口部11A側の側板13bに沿わせるように、壁体15を設け、この壁体15を含み、収納壁部13Aとして把握している。また、本実施形態では、この壁体15を含む収納壁部13Aの幅寸法W2を、第1実施形態よりも大きい幅寸法としている。図例では、収納壁部13Aの幅寸法W2を、各開口部11A,12Aの開口幅寸法W1の略2/3程度としている。また、本実施形態では、この壁体15の客人用開口部11A側の側面に、上記同様のストッパー部16を設けている。
壁体15は、厚さ方向を当該収納壁部13Aの幅方向に沿わせ、その板幅方向を、前後方向に沿わせて設けられている。図例では、その板幅寸法を、収納壁部13Aの収納部14を区画する収納箱体の前後寸法と略同寸法としている。また、収納壁部13Aの収納箱体をフロアー部8から天井に至る高さ寸法とせず、壁体15をフロアー部8から天井に至る高さ寸法としている。また、本実施形態では、上レール部材31を天井面よりも下方側に設け、収納壁部13Aの収納箱体の高さ寸法を、上レール部材31近傍に至る高さ寸法としている。なお、この収納壁部13Aの収納箱体の客人用開口部11A側の側板13bを、壁体15にねじ等の固定止具等で固定するようにしてもよい。これによれば、収納壁部13Aの収納箱体の安定性を向上させることができる。
また、本実施形態では、スライド扉20Aの高さ寸法を、フロアー部8から上レール部材31までの高さ寸法に応じた高さ寸法としている。つまり、図5(b)に示すように、家人用開口部12Aを閉鎖した状態では、補助土間部7との間に、主玄関スペース側と補助玄関スペース側とを連通させる下側空間部が形成される高さ寸法としている。
また、スライド扉20Aを、その扉幅方向の少なくとも一部が、フロアー部8上に位置するように配設している。
また、本実施形態では、図4(b)及び図5(b)に示すように、スライド扉20Aが家人用開口部12Aを閉鎖した状態で、採光窓部21Aの全体が収納壁部13Aの前方側に位置する構造としている。つまり、スライド扉20Aが家人用開口部12Aを閉鎖した状態で、採光窓部21Aと収納壁部13Aとが前後方向で重なる構造としている。このような構造とすることで、スライド扉20Aが家人用開口部12Aを閉鎖した状態で、家人用開口部12Aの後方側からスライド扉20Aを見た状態では、採光窓部21Aが露出しないこととなる。これにより、上記第1実施形態と比べて、家人用開口部12Aを閉鎖したスライド扉20Aをスライドさせる際に、その後方側から採光窓部21Aに手掛け等がし難くなり、この採光窓部21Aに手指等が挟みこまれるようなことを抑制することができる。
また、図5に示すように、上レール部材31の長手方向一方側の上方側に、壁体15と間仕切壁33とを接続し、主玄関スペースとその後方側の客人用開口部側居室空間とを区画するように、天井から垂れ下がる垂れ壁34を設けている。一方、上レール部材31の長手方向他方側の上方側に、主玄関スペース側と補助玄関スペース側とを連通させるように、天井との間に上側空間部39を設けている。
また、客人用開口部11A側の縦枠32を、下端をフロアー部8に当接させ、上端を上レール部材31に結合し、間仕切壁33に沿うように配設している。一方、家人用開口部12A側の縦枠32を、客人用開口部11A側の縦枠32と略同長さ寸法とし、下端を補助土間部7に当接させずに、客人用開口部11A側の縦枠32の下端と略同高さに位置させている。このように、家人用開口部12A側の縦枠32の下端を補助土間部7に当接させずに浮かせることで、雨天や清掃等によって土間部に水気等がある場合にもこの縦枠32の下端部の汚損等を抑制することができる。なお、この家人用開口部12A側の縦枠32の下端を、補助土間部7に当接させるようにしてもよい。
また、図例では、図4に示すように、客人用開口部側居室空間と補助玄関スペースとを区画し、補助玄関スペースを囲むように区画する補助玄関壁部35,36を設けている。図例では、収納壁部13Aの壁体15に連なるように、後方側(奥側)に延びるように第1補助玄関壁部35を設けている。なお、この第1補助玄関壁部35と収納壁部13Aの壁体15とを一連のものとして把握するようにしてもよい。また、図例では、第1補助玄関壁部35を、補助玄関スペースの後方側を客人用開口部側居室空間側に入り込ませるように平面視してその後方側が屈曲した形状とした例を示しているが、このような態様に限られない。
また、この第1補助玄関土間部35の後端部と家人用開口部12A側の開口10Aの内側面を構成する壁体(図例では、外側壁体2)とを接続するように第2補助玄関壁部36を設けた例を示している。これら補助玄関壁部35,36は、フロアー部8(及び補助土間部7)から天井に至るように設けられている。
これら補助玄関壁部35,36、家人用開口部12A側の開口10Aの内側面を構成する壁体及び出入開口構造1Aの一部によって、補助玄関スペースの四周が区画されている。
また、図例では、補助玄関スペース側にフロアー部8の一部によって補助フロアー部が形成されるように、フロアー部8上にこれら補助玄関壁部35,36を設けている。このように、補助玄関スペース側に、補助土間部7から段上がり状の補助フロアー部をフロアー部8と一連に設けることで、家人が玄関上りとして利用でき、スムーズな出入が可能となり、使い勝手を向上させることができる。
また、第1補助玄関壁部35に、居室出入口37とこの居室出入口37を開閉する居室側扉38とを設けている。
居室出入口37は、客人用開口部側居室空間と補助玄関スペースとを連通させる出入口となる。
なお、図4において、符号9は、靴等の収納棚などを備え、補助玄関スペースに設けられた収納部である。
また、図例では、居室側扉38を、居室出入口37に設けられた扉枠等に蝶番等の連結部材で連結支持された開き戸としているが、スライド扉(引戸)や、折戸等としてもよい。または、開閉スクリーンとしてもよい。この場合は、居室出入口37の上側を区画する天井や開口枠等に開閉スクリーンの巻取機構を設け、この巻取機構によって上下方向に巻き取り及び繰り出し可能なロールスクリーン式の開閉スクリーンとしてもよい。また、例えば、プリーツスクリーンやブラインドカーテン、シェードカーテン、その他のカーテンなどの開閉可能でかつ遮蔽可能な遮蔽開閉部材を、居室出入口37を開閉する扉として採用するようにしてもよい。つまり、主玄関スペースや客人用開口部側居室空間から補助玄関スペースがある程度、視覚的に遮蔽されるものであれば、どのような扉(遮蔽開閉部材)を採用するようにしてもよい。
上記構造とされた本実施形態に係る出入開口構造1Aを適用した玄関構造は、スライド扉20A及び居室側扉38を開閉させることで、以下のような態様で使用するようにしてもよい。
図4(a)及び図5(a)に示すように、スライド扉20Aをスライドさせて、客人用開口部11Aを閉鎖させて家人用開口部12Aを開放させ、また、居室側扉38を回動させて、居室出入口37を開放させる。この状態では、図4(a)に示すように、玄関出入口3とリビング等に通じる客人用開口部側居室空間とが、主玄関スペース、家人用開口部12A、補助玄関スペース及び居室出入口37を介して連通し、家人用通路が形成される。
一方、図4(b)及び図5(b)に示すように、家人用開口部12Aを閉鎖させて客人用開口部11Aを開放させ、また、居室側扉38を回動させて、居室出入口37を閉鎖させる。この状態では、図4(b)に示すように、玄関出入口3とリビング等に通じる客人用開口部側居室空間とが、主玄関スペース及び客人用開口部11Aを介して連通し、客人用通路が形成される。また、補助玄関スペースが、主玄関スペース側及び客人用開口部側居室空間側から概ね隠蔽された状態となる。
上記構成とされた本実施形態に係る出入開口構造1Aにおいても、上記した第1実施形態と略同様の効果を奏する。
また、この出入開口構造1Aを適用した玄関構造によれば、上記のように、スライド扉20A及び居室側扉38を開閉させることで、家人用通路と客人用通路とを選択的に容易に形成することができる。また、建物の玄関スペースを見栄え良く家人用と客人用とに区分することができるとともに、使い勝手を向上させることができる。
また、スライド扉20Aをスライド移動させて第1開口部としての客人用開口部11Aを閉鎖する自動閉鎖機構24を設けているので、主に家人が使用する家人用開口部12Aが開放されることとなり、使い勝手を向上させることができる。
また、図例では、家人用開口部12A側に、補助土間部7を設けているので、この補助土間部7を家人用の玄関土間として利用することができる。従って、この補助土間部7に家人の履物等を並べることができる。また、キャスター付きのバッグや荷台、ゴルフバッグ等をスムーズに出し入れすることができ、これらを補助玄関スペースに収納することもできる。また、家人用開口部12Aをスライド扉20Aによって閉鎖させれば、主玄関スペース側から補助土間部7が目立ち難くなり、補助土間部7上の補助玄関スペースを主玄関スペース側から見栄え良く区分することができる。
また、図例では、収納壁部13Aの収納箱体及び家人用開口部12Aの上方側に上側空間部39を設け、客人用開口部11A側には上側空間部を設けずに、垂れ壁34を設けた構造としている。これによれば、スライド扉20A及び居室側扉38によって客人用開口部11A及び居室出入口37をそれぞれ閉鎖させれば、リビング等に通じる客人用開口部側居室空間側から主玄関スペース及び補助玄関スペースを略遮断できる。これにより、客人用開口部側居室空間側の気密性を向上させることができ、また、玄関側の臭気(空気)が客人用開口部側居室空間側に流入することを抑制することができる。
また、図例では、スライド扉20Aが家人用開口部12Aを閉鎖した状態でスライド扉20Aの下端と補助土間部7との間に下側空間部が形成される構造としている。従って、この下側空間部や、上側空間部39を介して補助玄関スペース側の空気を換気でき、補助土間部7に置かれた靴等や、補助玄関スペースに収納された靴やスポーツ用品等の収納物の臭気を補助玄関スペース側に篭り難くすることができる。
なお、上側空間部39を設けずに垂れ壁等の閉塞部材を設けるようにしてもよい。または、第1実施形態と略同様、出入開口構造1A自体を天井に略至る高さ寸法等としてもよい。
また、上記した例では、スライド扉20Aが家人用開口部12Aを閉鎖した状態でスライド扉20Aの下端と補助土間部7との間に下側空間部が形成される構造とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、スライド扉20Aをフロアー部8の手前側に配置し、その下端面が玄関土間部6に近接対面する構造とされたものとしてもよい。この場合は、玄関土間部6や、フロアー部8の前方側の立ち上り面等に、上記同様の下ガイド部を設けるようにしてもよい。
次に、本発明の更に他の実施形態に係る出入開口構造の一例について図6及び図7に基づいて説明する。
なお、上記各実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
図6及び図7は、第3実施形態に係る出入開口構造の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る出入開口構造1Bは、収納壁部13B、スライド扉20B及びストッパー部40の構成が上記各実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、スライド扉20Bに、扉幅方向に間隔を空けて二箇所に採光窓部21B,21Cを設けている。また、これら採光窓部21B,21Cは、一方が閉鎖側の開口部11B,12Bの開口幅方向略中央に位置し、他方が収納壁部13Bの前方に位置するように設けられている。
つまり、図6(a)及び図7(a)に示すように、スライド扉20Bが第1開口部11Bを閉鎖した状態では、スライド扉20Bの第1開口部11B側の第1採光窓部21Bが第1開口部11Bの開口幅方向略中央に位置する。また、この状態では、スライド扉20Bの第2開口部12B側の第2採光窓部21Cが収納壁部13Bの前方に位置する。
一方、図6(b)及び図7(b)に示すように、スライド扉20Bが第2開口部12Bを閉鎖した状態では、スライド扉20Bの第2採光窓部21Cが第2開口部12Bの開口幅方向略中央に位置し、第1採光窓部21Bが収納壁部13Bの前方に位置する。
上記のような構成とすることで、スライド扉20Bがいずれの開口部11B,12Bを閉鎖した際にも、閉鎖側の開口部の開口幅方向略中央に、いずれか一方の採光窓部が位置することとなる。これにより、いずれの開口部11B,12Bを閉鎖した際にも、後方側からスライド扉20Bを見た状態における見栄えを向上させることができる。
また、他方の採光窓部は、収納壁部13Bの前方に位置するため、上記第2実施形態と略同様、その後方側からこの採光窓部に手掛け等がし難くなり、この採光窓部に手指等が挟みこまれるようなことを抑制することができる。
また、本実施形態では、収納壁部13Bの幅寸法W2を、上記各実施形態よりも大きい幅寸法としている。図例では、収納壁部13Bの幅寸法W2を、各開口部11B,12Bの開口幅寸法W1の略4/5程度としている。
また、本実施形態では、収納壁部13Bの前面13aに、着色部(模様部)13eを設けている。図例では、スライド扉20Bが一方の開口部11B(または12B)を閉鎖した状態で、反閉鎖側の採光窓部21C(または21B)と前後方向で重なる位置となるように、着色部13e,13eを収納壁部13Bの前面13aの二箇所に設けた例を示している。
このような着色部13e,13eを設けることで、閉鎖側の開口幅方向略中央に位置する採光窓部21B(または21C)を採光窓部21B(または21C)として機能させながらも、他方の収納壁部13Bの前方に位置する採光窓部21C(または21B)の透過性により着色部13eを意匠上のアクセントとして機能させることができる。
なお、図6では、採光窓部21C(または21B)の後方に位置する着色部13eを、梨地状にハッチングを施して概念的に示している。
また、着色部13e,13eとしては、単色に着色されたものに限られず、模様状に着色されたものとしてもよい。また、着色部13e,13eは、収納壁部13Bの前面13aに、塗装等によって施すようにしてもよく、または、シート状(フィルム状)体を貼着することで施すようにしてもよい。
また、上記のように、反閉鎖側の採光窓部21C(または21B)と前後方向で重なる位置となるように、着色部13e,13eを収納壁部13Bの前面13aの二箇所に設けた場合には、これらの色や模様等を互いに異なるものとしてもよい。
また、上記のように、着色部13e,13eを二箇所に設ける態様に限られず、反閉鎖側の採光窓部21C,21Bの両方に前後方向で重なるように、その幅寸法を大きくした単一の着色部としてもよい。または、例えば、収納壁部13Bの幅寸法W2を、各開口部11B,12Bの開口幅寸法W1と略同寸法等とすることで、反閉鎖側の採光窓部21C,21Bの両方が、収納壁部13Bの幅方向の概ね同位置に位置付けられるものとし、それに応じた単一の着色部13eを設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、ストッパー部40を、収納壁部13Bに設けずに、スライド扉20Bに設けている。
ストッパー部40は、図7(c)に示すように、スライド扉20Bの戸先側端部に設けられ、下方側(床側)に向けて進退自在とされたストッパーピン(ロックピン)42を有したいわゆるフランス落し(丸落し)錠状の構造とされている。
このストッパー部40は、スライド扉20Bの戸先側端部の下端部に埋め込まれるように設けられた本体部41と、この本体部41から下方側に向けて進退自在とされたストッパーピン42と、を備えている。このストッパーピン42は、本体部41に対して下方側に突出したロック位置と没入(引退)したロック解除位置との間を本体部41に対して進退自在とされている。また、ストッパー部40は、スライド扉20Bの戸先側端面に露出するように設けられ、ストッパーピン42を進退させる操作部43を備えている。また、ストッパー部40は、収納壁部13Bの第1開口部11B側端部の前方の床側に設けられ、ストッパーピン42を受け入れるロック凹所45を設けたストッパー受具44を備えている。
このストッパー部40は、スライド扉20Bによって第1開口部11Bを開放させ、ストッパーピン42をロック位置とすれば、図7(c)に示すように、ストッパーピン42がスライド扉20Bの下端から大きく突出し、ストッパー受具44のロック凹所45に挿入される。これにより、上記各実施形態と同様、自動閉鎖機構24によって第1開口部11Bを閉鎖する方向へ付勢されたスライド扉20Bの閉鎖側への移動が停止される。
一方、ストッパー部40は、ストッパーピン42をロック解除位置とすれば、図示は省略しているが、ストッパーピン42が没入され、ストッパーピン42とストッパー受具44のロック凹所45との係合が解除される。この状態では、上記各実施形態と同様、スライド扉20Bのスライド移動が可能とされ、自動閉鎖機構24によってスライド扉20Bをスライド移動させて第1開口部11Bを閉鎖させることができる。
このように、本実施形態においても、ストッパー部40を、スライド扉20Bを停止させるロック操作と解除操作とがなされる構造としている。また、本実施形態においても、ストッパー部40は、そのロック操作及び解除操作が第1開口部11B側において可能な構造とされている。これにより、上記したストッパー部16と同様の効果を奏する。
また、上記のようなストッパー部40を設けることで、上記各実施形態において説明したストッパー部16と比べて、ストッパー部40を目立ち難くすることができ、見栄えを向上させることができる。なお、ストッパー部40の本体部41等を、スライド扉20Bの戸先側端部の下端部に設けた態様に代えて、または加えて、スライド扉20Bの戸先側端部の上端部に設けるようにしてもよい。この場合は、上レール部材31等の天井側に、適宜、ストッパー受具44を設けるようにしてもよい。
上記構成とされた本実施形態に係る出入開口構造1Bにおいても、上記した各実施形態と略同様の効果を奏する。
なお、本実施形態に係る出入開口構造1Bや第1実施形態に係る出入開口構造1を、第2実施形態と同様、玄関構造の一部として組み込んで適用するようにしてもよい。
また、上記各実施形態において説明した互いに異なる構成等を、これらの機能を阻害しない限りにおいて適宜、組み替えたり、組み合わせたりして、適用するようにしてもよい。この場合、必要に応じて適宜、変形するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、収納壁部13,13A,13Bの幅寸法W2を、開口部11,11A,11B,12,12A,12Bの開口幅寸法W1よりも小さい幅寸法とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、収納壁部13,13A,13Bの幅寸法W2と開口部11,11A,11B,12,12A,12Bの開口幅寸法W1とを略同寸法としたり、収納壁部13,13A,13Bの幅寸法W2を、開口部11,11A,11B,12,12A,12Bの開口幅寸法W1よりも大きい幅寸法としたりしてもよい。この場合は、スライド扉20,20A,20Bや上レール部材31等の寸法を、適宜、調整するようにすればよい。
また、上記各実施形態では、上レール部材31を下向きに開口し、両側板部に、ランナー部材22,23の転動部を転動自在に支持する案内片を連成したものとしているが、このような態様に限られない。ランナー部材の形状や構造に応じて、例えば、略L字状とされたものや、横向きに開口した略コ字状(略U字状または略C字状)とされたものとしてもよい。
また、上記各実施形態では、スライド扉20,20A,20Bを上吊り構造とした例を示しているが、このような態様に限られず、下荷重構造としてもよい。この場合は、スライド扉20,20A,20Bの上端部に、ランナー部材に代えて、上レール等に係合する案内片やピボット等を設けるようにしてもよい。また、この場合は、スライド扉20,20A,20Bの下端部に戸車を設け、この戸車をガイドする下レール等を床に敷設または床に埋設するようにしてもよい。また、この場合において、上記第2実施形態のように、出入開口構造1,1A,1Bを玄関構造に適用した場合には、玄関土間部6に下レール等を設けるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、扉枠30として、左右の縦枠32,32を備えたものを例示しているが、これら左右の縦枠32,32を備えずに、上レール部材31のみを備えたものとしてもよい。この場合は、開口10,10Aの左右両側の壁仕上げ面を、スライド扉20,20A,20Bの扉幅方向端部が当接される戸当り部として把握するようにしてもよい。また、この場合は、開口10,10Aの開口幅寸法に応じて、また、必要に応じて、収納壁部13,13A,13Bの幅寸法W2やスライド扉20,20A,20Bの扉幅寸法W3、上レール部材31の長さ寸法等を適宜、調整するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、自動閉鎖機構24を、スライド扉20,20A,20Bをスライド移動させて第1開口部11,11A,11Bを閉鎖させる構成とした例を示しているが、このような態様に限られない。自動閉鎖機構24を、スライド扉20,20A,20Bをスライド移動させて第2開口部12,12A,12Bを閉鎖させる構成としてもよい。この場合は、ストッパー部16,40を設ける位置を、適宜、変形するようにしてもよい。
また、ストッパー部としては、上記第1,2実施形態で説明したような収納壁部13,13A側に設けたストッパー部16や、上記第3実施形態で説明したようなフランス落し(丸落し)錠状のストッパー部40に限られない。例えば、スライド扉20,20A,20Bの戸先側端部に、スライド扉20,20A,20Bの後面から前後方向に出没するストッパーピンを設け、収納壁部13,13A,13Bの第1開口部11,11A,11B側の側板13b等に該ストッパーピンを受け入れるロック凹所を設けた、いわゆる召し合わせ錠状の構造とされたものとしてもよい。この場合、スライド扉20,20A,20Bの前面側にストッパーピンを出没させる操作部等を設けるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、ロック操作と解除操作とが手動でなされるストッパー部16,40を例示したが、このような態様に限られない。例えば、スライド扉20,20A,20Bを停止させた状態とその解除とがスライド扉20,20A,20Bのスライドに伴いなされるばね等の付勢部材によるキャッチ機構等をストッパー部として設けるようにしてもよい。このようなストッパー部としては、上レール部材31の適所に、ランナー部材を規制するばね等の付勢部材を設けた態様としてもよい。
さらには、このようなスライド扉20,20A,20Bを停止させて自動閉鎖側の開口部11,11A,11B(12,12A,12B)の開放状態を維持させるストッパー部を設けないようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、スライド扉20,20A,20Bをスライド移動させて第1開口部11,11A,11Bを閉鎖させる自動閉鎖機構24を設けた例を示しているが、このような自動閉鎖機構24を設けないようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、スライド扉20,20A,20Bに、採光窓部21,21A,21B,21Cを設けた例を示しているが、このような採光窓部に代えて、鏡板を設けるようにしてもよい。さらには、このような採光窓部や鏡板等を設けずに、その前後面が略平坦面とされたスライド扉としてもよい。
また、上記各実施形態では、住居等の建物に設けられた開口10,10Aに設けられた出入開口構造1,1A,1Bとして説明したが、上記した収納壁部13,13A,13Bやスライド扉20,20A,20B、扉枠30などの各構成部材を備え、開口10,10Aに設置される間仕切収納装置1,1A,1Bとして把握するようにしてもよい。
1,1A,1B 出入開口構造
11,11B 第1開口部
12,12B 第2開口部
11A 客人用開口部(第1開口部)
12A 家人用開口部(第2開口部)
13,13A,13B 収納壁部
13a 前面(開口側とは異なる面)
14 収納部
15 壁体(収納壁部)
16,40 ストッパー部
20,20A,20B スライド扉
21,21A 採光窓部
21B 第1採光窓部(採光窓部)
21C 第2採光窓部(採光窓部)
24 自動閉鎖機構
W1 開口幅寸法
W2 収納壁部の幅寸法
W3 扉幅寸法

Claims (5)

  1. 収納部を設けた収納壁部の両側に、互いに略同開口幅寸法とされた第1開口部及び第2開口部を設け、これら第1開口部及び第2開口部の一方を閉鎖させた際には、他方を開放させる構造とされた一枚のスライド扉を前記収納壁部の前記収納部の開口側とは異なる面に沿わせるように設け、このスライド扉を、前記開口幅寸法に前記収納壁部の幅寸法を加えた寸法と略等しい扉幅寸法としたことを特徴とする出入開口構造。
  2. 請求項1において、
    前記スライド扉をスライド移動させて前記第1開口部を閉鎖させる自動閉鎖機構を設けたことを特徴とする出入開口構造。
  3. 請求項2において、
    前記第1開口部を前記スライド扉によって開放させた状態で、該スライド扉を停止させるストッパー部を設けたことを特徴とする出入開口構造。
  4. 請求項3において、
    前記ストッパー部は、前記スライド扉を停止させるロック操作と解除操作とがなされる構造とされていることを特徴とする出入開口構造。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記スライド扉に、該スライド扉が前記第1開口部及び前記第2開口部のいずれか一方を閉鎖した状態で、この一方の開口部の開口幅方向略中央に位置する採光窓部を設けたことを特徴とする出入開口構造。
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