JP4002597B2 - 引き戸 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に車椅子の使用者に適した引き戸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、扉の全開時の扉幅の減少、すなわち収納壁の幅の減少、さらに、扉全体の厚みの減少を目的とし、外扉と、外扉に収納される内扉と、外扉と内扉が収納される収納壁からなり、外扉の移行に連動して内扉が外扉の2倍の速度で移行する引戸が提供されている。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
しかしながら、この引戸は扉の取手が内扉の戸先側に設けられているので、車椅子の使用者が閉鎖状態の扉を開放しようとする場合、開口部の端(内扉の戸先側の取手に手が届く位置)まで車椅子で近づいた後、取手を開放側に移動させる(引戸を開放していく)が、取手を設けた内扉の戸先側は開口幅の全幅に渡って移動するので、扉を所望の位置まで開くために、取手の操作に加えて、開放方向へ、もう一方の手で車椅子を動かせながら扉を開放させなければならない場合があった。
特に、扉に自閉機能が付加されている場合は、開放方向への力を加え続けながら車椅子を動かさなければならず、上記の動作は非常に煩わしかった。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−192740号公報
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】
本発明は、車椅子を移動させなくても、容易に必要な開口幅を得ることが出来る引き戸を提供する事を課題とする。
すなわち、必要な開口幅に対し取手の移動幅が半分で済む引き戸を提供する事を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決する為、本発明が第1の手段として構成したところは、外扉と、外扉に収納される内扉と、外扉と内扉が収納される収納壁からなり、外扉の移行に連動して内扉が外扉の2倍の速度で移行する引き戸において、扉の取手を外扉の戸先側の表裏両側に設け、内扉が外扉に完全に収納された状態で、外扉の取手を設けた戸先側端部が、収納壁より開口側に突出しているものである。
【0007】
【実施例】
以下実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の概略正面図を示し、符号1は、本発明の引き戸を示し、引戸1は、壁面100の開口部に取り付けられた三方枠2と、三方枠2の上部に張り渡された扉支持材3(図7参照)と、扉支持材3に外スライド部材41、42を介して摺動自在に吊り下げられた外扉5と、扉支持材3に内スライド部材43を介して摺動自在に吊り下げられ、外扉5内に収納可能で外扉5と連動する内扉6と、全開放時、外扉5と内扉6を収納する収納壁(戸袋)7と、扉支持枠3と各スライド部材44,42,43と、内扉6及び外扉5の上部を隠蔽する上部カバー8と、外部から隠蔽された外扉5と内扉6の連動装置9等より構成されている。
【0008】
三方枠2は、左右縦枠21、21と、左右縦枠21、21の上端間を連結する上枠22より構成され壁面100の開口部の内壁と床面に固定されている。
そして、左縦枠21の内面側上下方向に渡って戸当たり受け部材23が取り付けられている。
扉支持部材3は、左右端部が高さ調節可能に左右縦枠21,21の上端部に連結され、下面に外スライド部材41、42、内スライド部材43を連結保持している。
【0009】
外スライド部材41、42は対向した同形をなし、対向した同形のスライド部材取付座411、421にて、扉支持部材3の下面に補強材40を介して連結されている。
すなわち外スライド部材41(外スライド部材42は対向した同形をなしているので説明は省略する。)は、補強材40の内面に連結された固定側レール401と、固定側レール401にリテーナー402に保持されたボール403・・・を介して固定側レール401に摺動自在に保持された移動側レール404等より構成され、移動側レール404の外面に外扉5の吊り受け座50が設けられている。
内スライド部材43は外スライド部材41と同形に構成され、移動側レールの外面に吊り受け座50を有している。
【0010】
外扉5は、表裏方向に所定間隔を有して前記外スライド部材41、42の下方に位置し、下面が開口する表扉板ガイド溝511、裏扉板ガイド溝521を有する表裏扉板51、52より構成され、上端に前記吊り受け座50、50に対応して吊座501、501が設けられると共に、表裏扉板51、52の戸先側端部の上下方向所定位置に移動用の取手500が設けられ、さらに、戸尻側下端部が繋ぎ板53にて連結され、一枚の扉として同時に移動する。
そして、表扉板51の戸先側内面には、後記する内扉6の移動時の表裏方向への振れを防止する回転自在の第1ガイド部材510が第1ガイド取付座512を介して設けられている。
【0011】
収納壁7は、前記外扉5が収納される大きさで表裏方向に所定間隔を有し、上部が扉支持部3に設けられた収納壁取付座(図示せず。)に連結され、戸尻側端部が右縦枠21に係止され、下端部が床面に連結固定された表裏地レール材20、20に係止立設された表裏戸袋パネル71、72より構成されている。
表裏戸袋パネル71、72の戸先側内面には、前記ガイド溝511、521に下方から嵌合し、外扉5の移動時の表裏方向への振れを防止する回転自在の第2、第3ガイド部材711,721がガイド取付座712,722を介して設けられている。
【0012】
内扉6は、下面が開口し、前記第1ガイド部材510が内嵌する内扉ガイド溝61を下端部に有し、上端部に前記吊り受け座50に対応して、吊座60が設けられている。そして、戸先側端面に前記戸当たり受け部材23に対応して戸当たり部62が取り付けられている。
上部カバー8は、上端部が三方枠2の上枠22の内面に係止し、戸先側と戸尻側の端部が扉支持部3に設けたカバー取付座(図示せず。)に着脱自在に連結された表裏上カバー体81、82より形成され、内扉6、外扉5の上端部、表裏戸袋パネル71、72の上端及び扉支持部3を表裏両側から隠蔽している。
【0013】
連動装置9は、基端部が表戸袋パネル71の戸尻側端部下端に設けられたリンク取付座91に回動自在に連結され、遊端部が内扉6の戸尻側端部に設けられた連動案内部92に上下方向に移動可能で回動自在に連結された連動杆93の中間部を、表扉板51の戸尻側端部に形成されたリンク保持座94に回動自在で上下方向に移動可能に連結して構成されている。
【0014】
尚、実施例では、収納壁7は、表裏戸袋パネル71、72より構成され、上部カバー8は、表裏上カバー体81、82より構成され、連動装置9は連動杆93をもって構成しているが、外扉5と内扉6が開閉する部分(出入り口部)以外を壁面と同一の内装で仕上げる場合は、施工の容易さを考慮した収納壁7、連動装置9、表裏上カバー体81、82等に適宜変更可能である。
【0015】
本発明は上記の如く構成されているので、閉鎖状態(図3に示す。)から、外扉5が戸尻側に移動すると、連動装置9によって、外扉5の移動距離の2倍の移動距離で内扉6は移動し、外扉5が収納壁7内に収納される速さの2倍の速さで内扉6は、外扉5内に収納されていき、内扉6が外扉5に完全に収納された時点で、外扉5の移動用の取手500(外扉5の戸先側端部)が収納壁7からやや突出した状態で収納壁7に収納されて停止し全開状態となる。(図5に示す状態。)
【0016】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によると、外扉に内扉が収納される構成であるので、移動用の取手を表裏両側(部屋内側と廊下側)に設けても、内扉の移動に一切影響を与える事がない。又、外扉に設けた取手を開放方向に移動させると、外扉の移動距離に対し内扉は2倍の距離移動するので、取手の移動距離が小さくとも大きな開口幅を得る事が出来る。
すなわち、必要な開口幅に対し取手の移動幅が半分で済むので、車椅子を移動させなくても、簡単に必要な開口幅を得ることが出来る。
さらに、外扉と内扉の全開放状態で、外扉の取手を設けた戸先側端部が収納壁より、開口側に突出しているので外扉の全開時に指先を収納壁に衝突させることがなく安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の全閉時の概略正面図
【図2】 本発明の全開時の概略正面図
【図3】 本発明の全閉時の要部横断面図
【図4】 本発明の開放途中の要部横断面図
【図5】 本発明の全開時の要部横断面図
【図6】 本発明の要部縦断面図
【図7】 図6のA部拡大図
【図8】 図6のB部拡大図
【符号の説明】
1 引き戸
5 外扉
500 取手
6 内扉
7 収納壁
Claims (1)
- 外扉と、外扉に収納される内扉と、外扉と内扉が収納される収納壁からなり、外扉の移行に連動して内扉が外扉の2倍の速度で移行する引き戸において、扉の取手を外扉の戸先側の表裏両側に設け、内扉が外扉に完全に収納された状態で、外扉の取手を設けた戸先側端部が、収納壁より開口側に突出していることを特徴とする引き戸。
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2003
- 2003-03-04 JP JP2003056551A patent/JP4002597B2/ja not_active Expired - Fee Related
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