JP2016014266A - 扉体およびその製造方法、扉構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉の高さ方向に亘る視認しやすい光透過部を有すると共に、全体としてまとまりが良く、見栄えがする扉体およびその製造方法、同扉体を用いた扉構造体を提供する。【解決手段】開き戸型の扉構造体D1は、第1の扉部材11、第2の扉部材12、これらの間に挟まれ且つ各々と同じ高さのアクリル樹脂の矩形平板である光透過部13、第2の扉部材12に取り付けたドアノブ14からなる扉体1と、扉体1の取付枠2と、扉体1と取付枠2に取着される蝶番3を備える。第1の扉部材11に係る第1の端面110には、第1の端面の板厚方向の略中央部分を第1の端面の長手方向に亘って形成された所要幅の接着部111と、接着部の両側に沿って第1の端面の長手方向に亘って形成された凹部である条溝112が設けてある。第2の扉部材12に係る第2の端面120も同様な構成であり、接着部121と条溝122が設けてある。【選択図】図2

Description

本発明は、扉体およびその製造方法、扉構造体に関する。更に詳しくは、視認しやすい光透過部を有すると共に、全体としてまとまりが良く、見栄えがするものに関する。
従来から、室内用の扉として、透光性を有する窓あるいは光が透過する部分(以下「光透過部」と称する)が設けられているものがある。
これは、扉体が取り付けられた部屋(例えばトイレ等)が使用中である場合、室外の者がこの光透過部を通じて内部の照明の光を外から視認でき、この結果、視覚的にその部屋が使用中であるか否かを知ることができるように設けられたものである。
このような用途の光透過部は、加工や補強の容易さと行った理由から小さく設けられている場合が多くみられるが、光透過部が小さいと部屋内からの光を外から視認しにくかった。
このため、光の視認性を向上させるべく、例えば、下記の非特許文献1および非特許文献2に開示された扉体9のように光透過部91が縦方向の全長に亘るものがあり、光の視認性を向上させている。なお、本願の図5(a)および(b)において、非特許文献1および非特許文献2に開示された扉体9を示している。
大建工業株式会社 製品情報 室内ドアインターネット<URL:http://www.daiken.jp/b/shitsunai/12_014.html>
大建工業株式会社 2014−15受発注専用カタログ(総合)赤<ハピア ベイシス>〔流通業者様向け〕第9頁 リビングドア Y6 デザイン
通常、扉体9を含むこの種の扉は、図5(b)に示すように、透光性を有し、かつ、扉体自体の厚みよりも薄いガラス等の板である光透過部91を、二分割された扉部材92,93の間に配置し、かつ、光透過部91と二分割された扉部材92,93とが横幅方向において各々が直列となるように配置される構造が多く見受けられる。
しかしながら、図5(b)に示す構造の場合、扉全体に対する衝撃や分割された扉本体に加わる撓みによる破断防止等の安全性の観点から、光透過部91の上下端等に、補強部94のような補強を施すことが必要であり、部品点数が増えることによって製造工程が繁雑になる。また、部品点数の増加によりコスト高になる。
一方、透光性を有する板を、扉部材と略同等の厚みを有するものとすれば破断しにくくなるが、単に透光性を有する板板材を扉部材で挟むのみでは、扉部材との接着面から接着剤が扉部材の厚み方向の表裏面側に溢れてしまって見苦しく、他方、その対策として接着剤の量を少なくすると接着強度が不足する。
また、扉体9は、その表裏面よりも光透過部91が厚み方向に窪んだ構造であるため、光透過部91の下の方に埃や塵が溜まりやすく、見栄えがしない。
本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、扉の高さ方向に亘る視認しやすい光透過部を有すると共に、全体としてまとまりが良く、見栄えがする扉体およびその製造方法、同扉体を用いた扉構造体を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために本発明の扉体は、板体であり、接着面となる第1の端面を有する第1の扉部材と、該第1の扉本体部と表裏面が略面一になるように配置される板体であり、接着面となる第2の端面を有する第2の扉部材と、透光性材料で形成され、前記第1の端面と前記第2の端面に接着されることで、第1の扉部材と第2の扉部材との間に配置され、隣接する両扉部材の表裏面と略面一となる厚さであるか、または、同第1の扉部材と同第2の扉部材の表裏面のいずれか一方または双方の表面から端部が突出する厚さの光透過部とを備える。
ここで、扉体は、第1の扉部材と、第2の扉部材と、第1、第2の扉部材の間に配置された光透過部とを備えることにより、扉体の向こう側からの光が視認しやすく、かつ、扉体外観の見栄えが向上している。
また、光通過部が、接着面である第1の端面および第2の端面と長さ方向および厚み方向に亘って接着されて所定の接着強度が得られるため、光通過部の上下に補強部を設ける必要が無い。この結果、扉体は、必要な強度を得ながらも加工工程が少なくて済み、また、従来存在していた扉本体における光通過部の窪みが無くなって見栄えがするものとなる。
更に、光透過部は、その端部が第1の扉部材および第2の扉部材の正面および背面と略面一であるものは、扉体の正面および背面において見た目のまとまりがよい。
更にまた、光透過部は、その端部が第1の扉部材と第2の扉部材の表裏面のいずれか一方または双方の表面から突出するものであれば、突出している部分が光透過部として機能するのみならず、引き手として利用することができ、引き手部分との組合せが意匠的な一体感を与える扉体とすることができる。
前記第1の端面もしくは前記第2の端面のいずれか一方または双方が、板厚方向の略中央部分に長手方向に亘って形成された所要幅の接着部と、同接着部の両側に沿って長手方向に亘って形成された条溝または凹部とを含むものである場合は、端面と光透過部が接着される際に、接着部に塗布する接着剤のうち押圧力によって扉部材の表裏面側に流れたものが条溝または凹部に流入して溜まることによって、扉部材の表裏面に接着剤が漏れ出ることを防止できる。
また、扉体は、接着部が形成されていることにより、長手方向に亘って接着剤を塗布するスペースが確保され、光透過部との接着強度を高めることができる。
更に、扉体は、条溝または凹部が形成されていることにより、接着作業の際に接着部から流れた接着剤が流入して溜まる部分(液溜まり部とも換言できる。以下同じ)となり、扉部材の表裏面に接着剤が漏れ出ることを防止できる。
前記光透過部に係る前記第1の端面との接着面もしくは前記第2の端面との接着面のいずれか一方または双方が、板厚方向の略中央部分に長手方向に亘って形成された所要幅の接着部と、同接着部の両側に沿って長手方向に亘って形成された条溝または凹部とを含むものである場合は、端面と光透過部が接着される際に、接着部に塗布する接着剤のうち押圧力によって扉部材の表裏面側に流れたものが条溝または凹部に流入して溜まることによって、扉部材の表裏面に接着剤が漏れ出ることを防止できる。
また、扉体は、接着部が形成されていることにより、長手方向に亘って接着剤を塗布するスペースが確保され、第1の端面および第2の端面、または、第1の端面もしくは第2の端面との接着強度を高めることができる。
更に、扉体は、条溝または凹部が形成されていることにより、接着作業の際に接着部から流れた接着剤が流入して溜まる部分となり、扉部材の表裏面に接着剤が漏れ出ることを防止できる。
上記の目的を達成するために本発明の扉構造体は、板体であり、接着面となる第1の端面を含む第1の扉部材と、該第1の扉本体部と表裏面が略面一になるように配置される板体であり、接着面となる第2の端面を含む第2の扉部材と、透光性材料で形成され、前記第1の端面と前記第2の端面に接着されることで、第1の扉部材と第2の扉部材との間に配置され、隣接する両扉部材の表裏面と略面一となる厚さである光透過部とを有する扉体と、該扉体が取り付けられる取付枠と、該扉体と取付枠を接続し、扉体が取付枠内で回動できるようにする蝶番とを備える。
ここで、扉構造体は、先述べた構造の扉体と、扉部材の取付枠と、蝶番とを備えることにより、扉体の向こう側からの光が視認しやすく、かつ、外観の見栄えが向上している開き戸の扉構造体を提供できる。
また、扉構造体は、光通過部が接着面である第1の端面および第2の端面との長さ方向および厚み方向に亘って接着されていることで所定の接着強度を備えるため、扉体が破断する可能性が低く、安全に使用できる。また、従来存在していた扉本体における光通過部の窪みが無いので同箇所に埃等が溜まらず、また、扉体表面が略面一であるので見た目のまとまりが良く、見栄えがする。
更に、取付枠は、扉構造体の周部を囲む部材として使用され、また、蝶番は、取付枠と扉体に取着され、同扉体を取付枠内で回動できるようにする。
上記の目的を達成するために本発明の扉構造体は、板体であり、接着面となる第1の端面を含む第1の扉部材と、該第1の扉本体部と表裏面が略面一になるように配置される板体であり、接着面となる第2の端面を含む第2の扉部材と、透光性材料で形成され、前記第1の端面と前記第2の端面に接着されることで、第1の扉部材と第2の扉部材との間に配置され、同第1の扉部材と同第2の扉部材の表裏面のいずれか一方または双方の表面から端部が突出する光透過部とを有する扉体と、該扉体が取り付けられる取付枠と、該取付枠と前記扉体の間に配置され、同扉体を同取付枠の幅方向へスライドさせるガイド手段とを備える。
ここで、扉構造体は、先述べた構造の扉体と、扉部材の取付枠と、ガイド手段とを備えることにより、扉体の向こう側からの光が視認しやすく、かつ、外観の見栄えが向上している引き戸の扉構造体を提供できる。
また、扉構造体が、接着面である第1の端面および第2の端面との長さ方向および厚み方向に亘って接着されていることで所定の接着強度を備えるため、扉体が破断する可能性が低く、安全に使用できる。また、従来存在していた扉本体における光通過部の窪みが無いので同箇所に埃等が溜まらない。
更に、第1の扉部材と第2の扉部材の表裏面のいずれか一方または双方の表面から突出する光透過部の端部が、光透過部として機能するのみならず、引き手として利用することができ、引き手部分との組合せが意匠的な一体感を与える扉体となり、見栄えがする。
更にまた、取付枠は、扉構造体の周部を囲む部材として使用され、また、ガイド手段は、扉体を取付枠の幅方向へスライドできるようにする。
上記の目的を達成するために扉体の製造方法は、接着面となる第1の端面を有する板状の第1の扉部材と、接着面となる第2の端面を有する板状の第2の扉部材との間において、透光性材料の板体を前記第1の端面と前記第2の端面に接着することで、隣接する両扉部材の表裏面と略面一となる厚さであるか、または、同第1の扉部材と同第2の扉部材の表裏面のいずれか一方または双方の表面から端部が突出する厚さの光透過部を形成する工程を備える。
ここで、扉部材の製造方法は、先に述べた工程を備えることにより、扉体の向こう側からの光が視認しやすく、かつ、扉体外観の見栄えが向上した扉体を提供することができる。
また、本製造方法によれば、扉体は、従来接着強度が弱かった箇所である光通過部について所定の接着強度が得られるため、光通過部の上下に補強部を設ける必要が無く、この結果、加工工程を減らすことができ、作業効率の向上が期待できる。
本発明による扉体によれば、扉の高さ方向に亘る視認しやすい光透過部を有すると共に、全体としてまとまりが良く、見栄えがするものを提供できる。
また、本発明による扉構造体によれば、扉の高さ方向に亘る視認しやすい光透過部を有すると共に、全体としてまとまりが良く、見栄えがする扉体を備えた扉構造体を提供できる。
更に、本発明による扉体の製造方法によれば、扉の高さ方向に亘る簡易かつ効率の良い方法でありながら、視認しやすい光透過部を有し、かつ、まとまりが良く、見栄えがする扉部材を製造することができる。
本発明に係る開き戸型の扉構造体の第1実施形態を示す正面図である。 図1に示す扉体のA−A部分の接着前の状態を示す断面視説明図(a)と、接着後の構造を示す断面視説明図(b)である。 本発明に係る引き戸型の扉構造体の第2実施形態を示す斜視図と、扉体の要部構造を拡大した断面視説明図である。 扉体の変形例1に係る要部構造の断面視説明図(a)と、扉体の変形例2に係る要部構造の断面視説明図(b)である。 非特許文献1あるいは2に示す従来の扉体(a)と、従来の扉体のB−B部分の構造を示す断面視説明図(b)である。
図1ないし図4を参照して、本発明の実施の形態を更に詳細に説明する。なお、各図における符号は、煩雑さを軽減し理解を容易にする範囲内で付している。
〔第1実施形態〕
図1ないし図2を参照して、第1実施形態に係る扉構造体D1について説明する。
扉構造体D1は、開き戸型のものであり、扉体1と、扉体1が取り付けられる取付枠2と、扉体1と取付枠2を接続し、扉体1が取付枠2内で回動できるようにする蝶番3とを備えている。
なお、取付枠2は、壁板(符号省略)と扉体1との間に配置される矩形の枠体であり、扉体1の上下左右を囲むように配置されている。また、蝶番3は、図1において、扉体1の右側部と取付枠2の右側縦枠との間に配置され、これらを接続して扉体1が回動できるように取着している。
扉体1について詳述する。
扉体1は、横幅が広い第1の扉部材11と、横幅が狭い第2の扉部材12と、第1の扉部材11と第2の扉部材12の間に挟まれる形で配置された光透過部13と、第2の扉部材12の高さ方向略中間位置に取り付けられたドアノブ14からなる。なお、第1の扉部材11、第2の扉部材12および光透過部13は、同じ高さである。
第1の扉部材11および第2の扉部材12は、左右の縦方向に配置された縦枠101と、各縦枠101の上端と、下端と、上端および下端の間の高さ方向中間位置とを横架した横枠(図示および符号省略)とを有し、縦枠101および横枠に囲まれた領域にペーパーコア102が配置され、縦枠101、横枠およびペーパーコア102を覆うように表裏面に化粧板103が接着されている構造である(図2(a),(b)参照)。なお、第1の扉部材11の縦枠は図示を省略する。
第1の扉部材11は、図1において左側の端面となる第1の端面110に、接着部111と条溝112が設けられている(図2(a),(b)参照)。
接着部111は、第1の端面110の板厚方向の略中央部分を第1の端面110の長手方向(即ち、第1の扉部材11の高さ方向)に亘って形成された所要幅の部分である。
条溝112は、接着部111の両側に沿って第1の端面110の長手方向に亘って形成された凹部である。
第2の扉部材12は、図1において右側の端面となる第2の端面120に、接着部121と条溝122が設けられている(図2(a),(b)参照)。
接着部121は、第2の端面120の板厚方向の略中央部分を第2の端面120の長手方向(即ち、第2の扉部材12の高さ方向)に亘って形成された所要幅の部分である。
条溝122は、接着部121の両側に沿って第2の端面120の長手方向に亘って形成された凹部である。
光透過部13は、光透過性を有するアクリル樹脂の矩形平板である(図2(a),(b)参照)。
なお、光透過部13の長手方向側面のうち、幅の狭い一対の側面132は、その長さが、第1の扉部材11および第2の扉部材12の長さと略同じであり(図1参照)、扉本体1の表裏面側に現れる部分である(図2(a),(b)参照)。
また、光透過部13の長手方向側面のうち、一対の側面131は、その長さおよび幅が、第1の扉部材11および第2の扉部材12の板厚および長さと略同じである。なお、各々の側面131は、第1の端面110あるいは第2の端面120と同じ長さ、同じ幅であるとも換言できる。各々の側面131は、第1の端面110あるいは第2の端面120との接着部分となる(図2(a),(b)参照)。
扉体1の製造方法について説明する。
まず、第1の扉部材11に係る第1の端面110にある接着部111に接着剤Aを塗布し、第2の扉部材12に係る第2の端面120にある接着部121に接着剤Aを塗布する(図2(a)参照)。
次に、光透過部13に係る各側面131と、第1の端面110および第2の端面120とを当接させて接着する。このとき、第1の扉部材11の表裏面と、第2の扉部材12の表裏面と、光透過部13の各側面132が、後述のように略面一となるように接着する(図2(b)参照)。
このとき、図2(b)に示すように、接着部111および接着部121と各側面131との間には、接着に必要な量の接着剤Aが塗布されており、接着部111,121に塗布された接着剤Aのうち、押圧力によって各扉部材11,12の表裏面側に押し出されたものが条溝112,122に流入して溜まる。これにより、扉部材11,12の表裏面に接着剤Aが漏れ出ることを防止できる。
このようにして製造された扉体1は、全高に亘って光透過部13を備えているため、扉体1の向こう側からの光が視認しやすい。また、光透過部の側面132が第1の扉部材11および第2の扉部材12の表裏面(正面および背面とも換言できる)と略面一であるので、扉体1の表裏面において見た目のまとまりがよく、加えて、従来存在していた扉本体における光通過部の窪みが無くなって埃等が溜まらないので、扉体外観の見栄えが向上している。
なお、光通過部13が、接着面である第1の端面110および第2の端面120と長さ方向および厚み方向に亘って接着されて所定の接着強度が得られるため、光通過部13の上下に補強部を設ける必要が無い。この結果、扉体1は、必要な強度を得ながらも加工工程が少なくて済む。
〔第2実施形態〕
図3を参照して、第2実施形態に係る扉構造体D2について説明する。なお、扉構造体D1と同様の構成については、説明を省略すると共に、同様の符号を付し、相違する点についての説明を以下行う。
扉構造体D2は、引き戸型のものであり、扉体1aと、扉体1aが取り付けられる取付枠2aと、取付枠2aと扉体1aの間に配置され、扉体1aを取付枠2aの幅方向へスライドさせるガイド手段である上吊式引き戸金具(図示および符号省略)を備える。
取付枠2aは、壁板(符号省略)と扉本体1aとの間に配置される矩形の枠体であり、扉本体1aの上下左右を囲むように配置されている。なお、扉構造体D2は引き戸であるため、取付枠2aの上下枠(いわゆる鴨居と敷居)の横幅は、扉本体1aの横幅の略2倍に設定されている。なお、扉構造体D2は、取付枠2aにより囲まれた領域の半分で壁となっており、同領域の半分である開口部を扉本体1aが塞ぐようになっている。
なお、本実施形態において、ガイド手段は、取付枠の上枠の下面と扉本体の上面との間に設けられた上吊式引き戸金具であるが、これに限定するものではなく、例えば、取付枠の上枠下面と下枠上面に設けられたレール状のガイド溝または凸状のガイド部等の公知手段であってもよい。
扉本体1aは、横幅が広い第1の扉部材11aと、横幅が狭い第2の扉部材12aと、第1の扉部材11aと第2の扉部材12aの間に挟まれる形で配置された光透過部13aからなる。なお、第1の扉部材11aおよび第2の扉部材12aについては、接着面となるその端面を含む構造が、第1の扉部材11および第2の扉部材12と同様の構造であるため、説明を省略する。
光透過部13aは、光透過性を有するアクリル樹脂の矩形平板である点において光透過部13と同じであるが、接着される側の側面(光透過部13においては側面131)である側面131aが、光透過部13の側面131よりも幅広に形成されている。
この結果、扉本体1aは、光透過部13aの端部が第1の扉部材11aと第2の扉部材12aの表裏面の双方から突出することとなる。この突出している部分は、光を透過する部分として機能するのみならず、引き手として利用することができ、また、引き手部分との組合せが意匠的な一体感を与える扉体とすることができる。
なお、本実施例において、光透過部が扉部材表裏面から突出する幅は、表裏各々10mmであるが、これに限定するものではなく、指が掛かる程度の幅であれば、特にその数値を限定するものではない。
〔変形例1〕
図4(a)に示す扉体1bは、扉体1の変形例である。
扉体1bは、第1の扉部材11bの第1の端面110bと、第2の扉部材12bの第2の端面120bとが各々平坦であって、先に述べたような接着部および条溝が形成されておらず、光透過部13bに接着部および条溝が形成されている点が、扉体1と異なる。なお、扉体1と同様の構成については説明および符号を省略し、相違する点についての説明を以下行う。
光透過部13bは、その側面131bの両方に、接着部133と条溝134が設けられている(図4(a)参照)。
接着部133は、側面131bの板厚方向の略中央部分を側面131bの長手方向(即ち、側面131bの高さ方向)に亘って形成された所要幅の部分である。
条溝134は、接着部133の両側に沿って側面131bの長手方向に亘って形成された凹部である。
扉体1bの作用効果について説明する。なお、扉体1と同様の作用効果については説明を省略し、相違する点についての説明を以下行う。
まず、光透過部13bに係る各々の接着部133に接着剤Aを塗布する。
次に、各側面131bと、第1の端面110bおよび第2の端面120bとを当接させて接着する。
このとき、扉体1と同様に、第1の扉部材11bおよび第2の扉部材12bの表裏面と、光透過部13の各側面132が略面一となるように接着する(図4(a)参照)。
図4(a)に示すように、各接着部133と、第1の端面110bおよび第2の端面120bとの間には、接着に必要な量の接着剤Aが塗布されており、各接着部133に塗布された接着剤Aのうち、押圧力によって各扉部材11b,12bの表裏面側に押し出されたものが条溝134に流入して溜まる。これにより、扉部材11b,12bの表裏面に接着剤Aが漏れ出ることを防止できる。
〔変形例2〕
図4(b)に示す扉体1cは、扉体1の変形例である。なお、扉体1と同様の構成については説明および符号を省略し、相違する点についての説明を以下行う。
第1の扉部材11cは、第1の端面110cに、接着部(符号省略)と切欠部113が設けられている(図4(b)参照)。接着部(符号省略)は、第1の端面110cの板厚方向の略中央部分を第1の端面110cの長手方向(即ち、第1の扉部材11cの高さ方向)に亘って形成された所要幅の部分である。
切欠部113は、接着部(符号省略)の両側に沿って第1の端面110cの長手方向に亘って形成されており、第1の端面110cの板厚方向の表面側および裏面側に開口した形状である。
第2の扉部材12cは、第2の端面120cに、接着部(符号省略)を挟んで切欠部123が設けられている(図4(b)参照)。接着部(符号省略)は、第2の端面120cの板厚方向の略中央部分を第2の端面120cの長手方向(即ち、第2の扉部材12cの高さ方向)に亘って形成された所要幅の部分である。
切欠部123は、接着部(符号省略)の両側に沿って第2の端面120cの長手方向に亘って形成されており、第2の端面120cの板厚方向の表面側および裏面側に開口した形状である。
光透過部13cは、その表裏面側の側面が閉塞部135であり、その幅方向両側が光透過部13cの板厚方向へ庇状に突出しており、この突出部分が切欠部113,123により生じる開口部を閉じる部分となる。なお、光透過部13cの形状は、I字鋼型、あるいは、断面視I字状とも換言できる。
つまり、扉体1cは、扉体1に係る条溝112および条溝122に代わり、切欠部113および切欠部123が設けられている点と、切欠部113および切欠部123により生じる扉部材表裏面側の開口部を閉じるために、光透過部13cの両先端に閉塞部135が設けられている点が、扉体1と異なる。
扉体1cの作用効果について説明する。なお、扉体1と同様の作用効果については説明を省略し、相違する点についての説明を以下行う。
第1の扉部材11cに係る第1の端面110cにある接着部(符号省略)に接着剤Aを塗布し、第2の扉部材12cに係る第2の端面120cにある接着部(符号省略)に接着剤Aを塗布し、各端面と光透過部13cに係る各側面131cを当接させて接着する。このとき、第1の扉部材11cの表裏面と、第2の扉部材12cの表裏面と、光透過部13cの各側面135が略面一となるように接着する(図4(b)参照)。
この接着箇所において、塗布された接着剤Aのうち、押圧力によって各扉部材11c,12cの表裏面側に押し出されたものが、切欠部113,123へ流れる。なお、先に述べた通り、切欠部113,123は閉塞部135によって閉塞された空間となっているので、流れた接着剤Aは同空間内に溜まり、これにより、扉部材11c,12cの表裏面に接着剤Aが漏れ出ることを防止できる。
本実施の形態においては、第1の扉部材の方が第2の扉部材よりも横幅が広い態様であるが、これに限定するものではなく、例えば、第2の扉部材の方が第1の扉部材よりも横幅が広い態様であってもよいし、第1の扉部材と第2の扉部材よりも横幅が同じ態様であってもよく、適宜設計変更することができる。
本実施の形態においては、扉体の光透過部が1条であるが、これに限定するものではなく、光透過部が2条以上であってもよく、その場合、光透過部の数に対応した複数の扉部材を備えた態様であってもよく、適宜設計変更することができる。
本実施の形態においては、扉体の光透過部が縦方向であるが、これに限定するものではなく、例えば、横方向や斜め方向であってもよく、適宜設計変更することができる。
本実施の形態において、扉部材は、左右の縦枠と、各縦枠の上端と、下端と、上端および下端の間の高さ方向中間位置とを横架した横枠とを有し、各枠に囲まれた領域にペーパーコアが配置され、表裏面に化粧板が接着されている構造であるが、これに限定するものではなく、例えば、上記枠体の本数や構造、コア材の有無は適宜変更可能であり、また、扉部材がパーティクルボードやMDF等の合板、無垢の一枚板であってもよい。
本実施の形態において、光透過部は、アクリル樹脂の平板であるが、これに限定するものではなく、他の樹脂によるもの、または、ガラス等、光透過性を有する所要剛性または所要強度の素材であればよい。
本明細書および本特許請求の範囲において、光透過部の説明に係る「略面一」の語は、扉部材の表面から僅かに突出している程度の状態を表現するものであり、その突出部分は扉部材の表面から0.1mm〜2.0mm以内であることが好ましく、更に好ましくは0.5mm〜1.5mm以内である。0.1mm以下であると、通過した光の視認性が低下し、一方、2.0mmを超えると扉表面に対する平坦性が失われ、見た目が悪くなるからである。なお、先に述べた通り、光透過部が扉部材の表面から僅かに突出している態様が好ましいが、完全に面一である構成や、光透過部が扉部材の表面から僅かに窪んでいる態様を除外するものではない。
本明細書および本特許請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書および本特許請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
D1,D2 扉構造体
1,1a,1b,1c 扉体
101 縦枠
102 ペーパーコア
103 化粧板
11,11a,11b,11c 第1の扉部材
110,110b 第1の端面
111 接着部
112 条溝
113 切欠部
12,12a,12b,12c 第2の扉部材
120,120b 第2の端面
121 接着部
122 条溝
123 切欠部
13,13a,13b,13c 光透過部
131,131a,131b,131c 側面
132 側面
133 接着部
134 条溝
135 閉塞部
14 ドアノブ
2,2a 取付枠
3 蝶番
9 扉体
91 光透過部
92,93 扉部材
94 補強部
A 接着剤

Claims (6)

  1. 板体であり、接着面となる第1の端面を有する第1の扉部材と、
    該第1の扉本体部と表裏面が略面一になるように配置される板体であり、接着面となる第2の端面を有する第2の扉部材と、
    透光性材料で形成され、前記第1の端面と前記第2の端面に接着されることで、第1の扉部材と第2の扉部材との間に配置され、隣接する両扉部材の表裏面と略面一となる厚さであるか、または、同第1の扉部材と同第2の扉部材の表裏面のいずれか一方または双方の表面から端部が突出する厚さの光透過部とを備える
    扉体。
  2. 前記第1の端面もしくは前記第2の端面のいずれか一方または双方が、板厚方向の略中央部分に長手方向に亘って形成された所要幅の接着部と、同接着部の両側に沿って長手方向に亘って形成された条溝または凹部とを含むものである
    請求項1の扉部材。
  3. 前記光透過部に係る前記第1の端面との接着面もしくは前記第2の端面との接着面のいずれか一方または双方が、板厚方向の略中央部分に長手方向に亘って形成された所要幅の接着部と、同接着部の両側に沿って長手方向に亘って形成された条溝または凹部とを含むものである
    請求項1の扉部材。
  4. 板体であり、接着面となる第1の端面を含む第1の扉部材と、該第1の扉本体部と表裏面が略面一になるように配置される板体であり、接着面となる第2の端面を含む第2の扉部材と、透光性材料で形成され、前記第1の端面と前記第2の端面に接着されることで、第1の扉部材と第2の扉部材との間に配置され、隣接する両扉部材の表裏面と略面一となる厚さである光透過部とを有する扉体と、
    該扉体が取り付けられる取付枠と、
    該扉体と取付枠を接続し、扉体が取付枠内で回動できるようにする蝶番とを備える
    扉構造体。
  5. 板体であり、接着面となる第1の端面を含む第1の扉部材と、該第1の扉本体部と表裏面が略面一になるように配置される板体であり、接着面となる第2の端面を含む第2の扉部材と、透光性材料で形成され、前記第1の端面と前記第2の端面に接着されることで、第1の扉部材と第2の扉部材との間に配置され、同第1の扉部材と同第2の扉部材の表裏面のいずれか一方または双方の表面から端部が突出する光透過部とを有する扉体と、
    該扉体が取り付けられる取付枠と、
    該取付枠と前記扉体の間に配置され、同扉体を同取付枠の幅方向へスライドさせるガイド手段とを備える
    扉構造体。
  6. 接着面となる第1の端面を有する板状の第1の扉部材と、接着面となる第2の端面を有する板状の第2の扉部材との間において、透光性材料の板体を前記第1の端面と前記第2の端面に接着することで、隣接する両扉部材の表裏面と略面一となる厚さであるか、または、同第1の扉部材と同第2の扉部材の表裏面のいずれか一方または双方の表面から端部が突出する厚さの光透過部を形成する工程を備える
    扉体の製造方法。
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