JP6775122B2 - 戸体 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1には、周端部が框体に挿入された面材の表面側及び裏面側のそれぞれに5本の棒状の組子を幅方向に互いに間隔を置いて配置した構成とされた障子が開示されている。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の各実施形態では、各実施形態に係る戸体を設置した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1〜図7は、第1実施形態に係る戸体の一例及び同戸体の組立方法の一例を模式的に示す図である。
また、戸体1は、不透光部18の両側に形成される透光部17,17の一端部としての上端部を、当該戸体1の上端面において露出させた構成とされている。このような構成とすれば、透光部17,17の一端側としての上端側に上端面を覆うような框材(上框)や桟状部材等を設けたものと比べて、上端側における透光性を向上させることができる。つまり、戸体1の戸厚方向一方側からの光を透光部17,17の上端面(透光板15の上端面15a)から上方側に向けて出射することができる。これにより、戸体1の上端面が対面される天井面2や上枠等に光を照射することができ、天井面2や上枠を間接照明的に照らすことができ、空間演出性を向上させることができる。また、不透光部18の両側の透光部17,17が戸体1の上端に至るような外観を呈し、すっきりとした印象を与えることができる。
この戸体1の戸高寸法としては、住居等の建物の床面3から天井面2までの天井高に応じた寸法としてもよい。例えば、この戸体1の戸高寸法を、2200mm〜3000mm程度としてもよく、2500mm程度としてもよい。なお、このような態様に代えて、戸体1の戸高寸法を、天井高よりも小さい寸法(例えば、1700mm〜2000mm程度)としてもよい。この場合は、開口の上側に垂れ壁状の壁部を設けた構成としてもよい。また、戸体1の戸幅寸法は、開口幅に応じて適宜の寸法としてもよく、例えば、500mm〜1000mm程度としてもよい。
また、これら両側の縦枠4,5のうち、戸先側縦枠4に、戸体1の戸先側端部に設けられたラッチ錠装置のラッチ頭部を受け入れるラッチ受(ストライク)が設けられたものでもよい。
また、これら両側の縦枠4,5のうち、吊元側縦枠5と戸体1の吊元側端部とは、回転連結部材19,19を介して連結されている。図例では、回転連結部材19,19を、戸体1の吊元側端部の上端部及び下端部に切欠状に設けられた凹所に収容される構成としている。このような回転連結部材19,19としては、吊元側縦枠5に固定される枠側蝶番と、この枠側蝶番に対して上下方向に沿う軸回りに回転自在に保持され、戸体1の吊元側端部に固定される戸側蝶番と、を備えた構成とされたものでもよい。
また、当該戸体1が建て付けられる戸枠としては、上記のような構成に限られず、その他、種々の変形が可能である。
また、これら両側の縦枠4,5を設けていない構成としてもよい。この場合は、開口幅方向両側内側面が無枠状の内装仕上面とされたものでもよい。
また、本実施形態では、これら両側の縦框10,10を、桟材状とされたものとせずに、比較的に戸幅方向に沿う幅寸法が大とされたものとしている。また、本実施形態では、これら両側の縦框10,10の幅寸法を、互いに略同寸法としている。
これら縦框10,10のそれぞれの幅寸法は、戸体1の戸幅寸法等に応じて適宜の寸法としてもよい。例えば、これら縦框10,10のそれぞれの幅寸法を、戸体1の戸幅寸法の1/6〜2/5程度の寸法としてもよく、図例では、3/10程度とした例を示している。つまり、図例では、これら両側の縦框10,10の互いに向き合う側端面間の戸幅方向に沿う寸法を、戸体1の戸幅寸法の2/5程度とした例を示している。また、これら縦框10,10の戸厚方向に沿う厚さ寸法は、互いに略同寸法とされており、例えば、25mm〜40mm程度としてもよい。
また、本実施形態では、これら接合溝11,11を、戸厚方向略中心に位置するように設けた構成としている。つまり、戸体1の戸厚方向略中心に位置するように透光板15が設けられることとなる。また、これら接合溝11,11は、各縦框10,10の全長に亘って設けられたものでもよい。
また、本実施形態では、図3に示すように、この透光板15の上端面15aと、両側の縦框10,10の上端面10a,10aと、後記する格子子状材16,16の上端面16a,16aと、を略面一状としている。このような構成とすれば、戸体1の上端側に大きな段差等が形成され難く、見栄えを向上させることができる。また、戸体1の上端面において露出する透光部17,17の上端部を、戸体1の上端面が対面される天井面2や上枠等に比較的に近接させることができ、天井面2や上枠等に光をより効果的に照射することができる。図例では、透光板15の上端面15a及び格子子状材16,16の上端面16a,16aを、両側の縦框10,10の上端面10a,10aよりも僅かに下方側に位置させた例を示している。このように僅かな段差(例えば、10mm以下程度、好ましくは、5mm以下程度の段差)があるような場合にも、戸高寸法に比べれば小さな段差であるため、略面一状として把握することが可能である。
また、この透光板15は、全体に亘って略一様な厚さとされている。また、この透光板15の厚さ寸法は、両側の縦框10,10の厚さ寸法よりも小とされている。この透光板15の厚さ寸法は、強度上の観点等から適宜の厚さとしてもよく、例えば、3mm〜15mm程度としてもよい。
また、この透光板15は、略無色透明とされたものに限られず、有色透明とされたものや半透明とされたものでもよい。この透光板15としては、例えば、透明材料に着色剤が添加されて有色透明とされたものや、樹脂フィルム等が積層されて有色透明とされたものでもよい。また、この透光板15としては、スモークガラス状やすりガラス状とされたものでもよく、また、二枚の透明(透光)パネル間に、和紙等のシート材を介在させた構成とされたものでもよく、その他、種々の構成とされたものでもよい。
なお、両側の縦框10,10と透光板15とを接合する態様としては、このような態様に限られない。例えば、両側の縦框10,10に固定される接合部材に、透光板15の両側端部が嵌め入れられる凹溝を設けた構成としたり、透光板15の両側端部を戸厚方向両側から挟むように保持するモール状部材を両側の縦框10,10に固定した態様等としてもよい。両側の縦框10,10と透光板15とを接合する接合態様としては、その他、種々の変形が可能である。
また、これら格子子状材16,16の戸厚方向に沿う厚さ寸法は、両側の縦框10,10の厚さ寸法よりも小とされている。また、これら厚さ方向両側の格子子状材16,16の厚さ寸法に透光板15の厚さ寸法を足し合わせた寸法を、両側の縦框10,10の厚さ寸法よりも小としている。
また、これら格子子状材16,16の戸幅方向に沿う幅寸法は、これらによって形成される不透光部18の戸幅方向両側に透光部17,17が形成されるように、両側の縦框10,10の互いに向き合う側端面間の戸幅方向に沿う寸法よりも小とされている。本実施形態では、これら厚さ方向両側の格子子状材16,16の幅寸法を、互いに略同寸法としている。
また、これら戸幅方向に間隔を空けて設けられた複数の不透光部18,18の戸幅方向に沿う幅寸法を、互いに略同寸法としている。つまり、透光板15の厚さ方向両面のそれぞれにおいて戸幅方向に間隔を空けて設けられた複数本の格子子状材16,16の幅寸法を、互いに略同寸法としている。
なお、不透光部18を構成する格子子状材16,16は、不透光な構成とされたものであればよく、例えば、上記同様な木質系材料から形成されたものでもよく、また、合成樹脂系材料や金属系材料等から形成されたものでもよい。また、両側の縦框10,10と略同色同柄状となるように、化粧シートの貼着や塗装等によって適宜の表面化粧処理が施されたものでもよい。
また、これら格子子状材16,16は、透光板15の厚さ方向両面に、粘着テープ等の粘着材や接着剤等を介して貼着されたものでもよい。
このワイヤー14は、戸幅方向に長尺状の紐状(ロープ状)とされている。このワイヤー14は、図3(b)、(c)に示すように、透光板15の上端面15aに近接または当接するように配されている。図例では、このワイヤー14を、透光板15の厚さ方向略中央部の上方側に位置するように設けた例を示している。
このワイヤー14の径(戸厚方向に沿う寸法)は、透光板15の厚さ寸法よりも小とされている。このワイヤー14の径は、強度上の観点や、透光部17,17の上端側を露出させる観点等から適宜の寸法としてもよい。例えば、このワイヤー14の径を、透光板15の厚さ寸法の1/10〜1/2程度としてもよく、0.5mm〜3mm程度等としてもよい。
また、両側の縦框10,10には、このワイヤー14の両端部を受け入れるワイヤー受入凹部12,12が上端面10a,l0aにおいて開口するように設けられている。ワイヤー受入凹部12,12は、両側の縦框10,10の上端面10a,l0a及び互いに向き合う側端面において開口するように切欠状に設けられている。また、これらワイヤー受入凹部12,12は、これらに受け入れられて両端部が固定されたワイヤー14が両側の縦框10,10の上端面10a,10aから突出しないように設けられている。また、これらワイヤー受入凹部12,12は、ワイヤー14の両端部の環状部とそれ以外の部位とに対応させた形状とされている。また、これらワイヤー受入凹部12,12は、接合溝11,11に連通するように設けられている。
なお、ワイヤー14は、適宜の金属系材料から形成されたものでもよい。
また、このキャップ部材20は、厚さ方向両側の格子子状材16,16の一端部としての上端部を受け入れるように格子子状材16,16の長手方向に沿って開口、つまり、下向きに開口する受入凹所21を設けた構成とされている。また、このキャップ部材20は、これら格子子状材16,16の少なくとも一端面としての上端面16a,16a及び上端部の厚さ方向外側に向く表面16b,16bを覆う構成とされている。このような構成とすれば、透光板15の戸厚方向両側に貼着された格子子状材16,16の上端部をキャップ部材20によって覆うことができ、格子子状材16,16の上端部を保護することができる。また、格子子状材16,16の上端部に引っ掛かるようなことや、格子子状材16,16の上端側からの剥離等を抑制することができる。
本実施形態では、このキャップ部材20を、略無色透明としている。このような構成とすれば、汎用性を向上させながらも、キャップ部材20を目立ち難くすることができる。つまり、例えば、キャップ部材20を格子子状材16,16の色柄に応じた色柄とすることも考えられるが、この場合には、格子子状材16,16の色柄に応じて多種のキャップ部材20を必要とするが、上記構成によれば、このような必要性を低減することができる。
このキャップ部材20は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂系材料から一体的に形成された樹脂成型品としてもよい。
また、本実施形態では、このキャップ部材20を、厚さ方向両側の格子子状材16,16の上端部の幅方向両側面16c,16c,16c,16cを覆う構成としている(図5(b)参照)。このような構成とすれば、厚さ方向両側の格子子状材16,16の上端部を略全体に亘って覆うことができ、格子子状材16,16の上端部に引っ掛かるようなことや、格子子状材16,16の上端側からの剥離等をより効果的に抑制することができる。
底面部22は、戸高方向に厚さ方向を沿わせて配される薄板状とされている。この底面部22の厚さ寸法は、強度上の観点やキャップ部材20を目立ち難くする観点等から適宜の寸法としてもよく、0.5mm〜3mm程度等としてもよい。
また、この底面部22は、厚さ方向両側の格子子状材16,16及びこれらの間に位置する透光板15の上端面15a,16a,16aを覆う構成とされている。この底面部22の厚さ方向一方側となる受入凹所21の底面(裏面)に格子子状材16,16及びこれらの間に位置する透光板15の上端面15a,16a,16aが当接または近接される。
また、本実施形態では、この底面部22が透光板15の上端面15aとワイヤー14との間に位置するようにキャップ部材20を取り付けた構成としている。このような構成とすれば、ワイヤー14によってキャップ部材20の脱離を抑制することができる。
また、この底面部22に、ワイヤー受入凹部23を設けた構成としている。また、底面部22の厚さ方向他方側となる反受入凹所側において開口するように、かつ戸幅方向に延びるようにワイヤー受入凹部23を設けた構成としている。また、底面部22の戸厚方向略中央部に位置するようにワイヤー受入凹部23を設けた構成としている。また、底面部22の戸幅方向の全体に亘って凹溝状にワイヤー受入凹部23を設けた構成としている。
また、これら表面側片部24,24は、厚さ方向両側の格子子状材16,16の上端部の各表面16b,16bを覆う構成とされている。これら表面側片部24,24の厚さ方向一方側となる戸厚方向中心側に向く内側面に、格子子状材16,16の上端部の表面16b,16bが当接または近接される。
また、これら側面部25,25は、厚さ方向両側の格子子状材16,16の上端部の幅方向両側面16c,16c,16c,16cを覆う構成とされている。これら側面部25,25の厚さ方向一方側となる戸幅方向中心側に向く内側面に、格子子状材16,16の上端部の幅方向両側面16c,16c,16c,16cが当接または近接される。
これら側面凹所26,26の戸厚方向に沿う寸法は、透光板15の上端部の受け入れが可能なように、透光板15の厚さ寸法と略同寸法とされている。
なお、当該キャップ部材20は、透光板15及び格子子状材16,16の上端部の両方または一方に、粘着テープ等の粘着材や接着剤等を介して固定されたものでもよく、ステープルやねじ等の止具によって固定されたものでもよい。
また、本実施形態では、連結桟30の凹溝32に、透光板15の厚さ寸法に応じた溝幅の幅狭部33と、この幅狭部33の溝幅に戸厚方向両側の格子子状材16,16の厚さ寸法を足し合わせた寸法に応じた溝幅の幅広部34と、を設けている(図5(c)も参照)。このような構成とすれば、透光板15及び戸厚方向両側の格子子状材16,16の下端部を見栄え良く納めることができる。つまり、戸厚方向両側に格子子状材16,16が貼着された部位に応じた一様な溝幅とされた凹溝32を設けたものと比べて、格子子状材16,16が貼着された部位の戸幅方向両側において透光板15が露出する部位(透光部17,17)の下端部と凹溝32の溝壁との間における隙間を生じ難くすることができる。
この連結桟30の戸厚方向に沿う寸法は、図4(c)に示すように、両側の縦框10,10の厚さ寸法よりも小とされている。この連結桟30の戸厚方向に沿う寸法は、透光板15の厚さ方向両側に設けられた格子子状材16,16の下端部の受け入れが可能なように、これら透光板15及び格子子状材16,16の厚さ寸法を足し合わせた寸法よりも大とされている。この連結桟30の戸厚方向に沿う寸法は、連結桟30の全長に亘って一様な寸法とされている。
この連結桟30の戸高方向に沿う寸法は、3mm〜20mm程度でもよく、好ましくは、10mm以下でもよく、より好ましくは、7mm以下でもよい。この連結桟30の戸高方向に沿う寸法は、連結桟30の全長に亘って一様な寸法とされている。
また、この連結桟30の両端部が嵌め込まれる両側の縦框10,10の桟受入凹部13,13は、各縦框10,10の下端面及び互いに向き合う側端面において開口するように切欠状に設けられている。また、これら桟受入凹部13,13は、これらに受け入れられて両端部が固定された連結桟30が両側の縦框10,10の下端面から突出しないように設けられている。図例では、連結桟30の下方側に向く面と各縦框10,10の下端面とが略同一平面状となるように連結桟30の両端部を桟受入凹部13,13に嵌め入れた例を示している。また、これら桟受入凹部13,13は、接合溝11,11に連通するように設けられている。
また、この連結桟30の平板部35、両側片部36,36及び対向片部37,37は、当該連結桟30の全長に亘って設けられている。
また、この平板部35は、透光板15の下端面及び厚さ方向両側の格子子状材16,16の下端面16d,16dを覆う構成とされている。この平板部35の厚さ方向一方側となる中空状凹所31の底面に透光板15の下端面及び厚さ方向両側の格子子状材16,16の下端面16d,16dが当接または近接される。
また、本実施形態では、図5(c)に示すように、この平板部35の戸幅方向両端部に、連結桟30の両端部を両側の縦框10,10に固定する止具9,9(図4(c)参照)が挿通される止具挿通孔35a,35aを設けた構成としている。図例では、平板部35の戸幅方向両端部のそれぞれに、戸幅方向に間隔を空けて複数(図例では、2つ)の止具挿通孔35a,35a,35a,35aを設けた例を示している。これら止具挿通孔35a,35a,35a,35aは、平面視して(戸高方向に見て)対向片部37,37と重なり合わないように設けられている。
また、これら側片部36,36は、透光板15の下端部の戸厚方向両面及び厚さ方向両側の格子子状材16,16の下端部の各表面16b,16bを覆う構成とされている。
両側の対向片部37,37は、戸高方向に厚さ方向を沿わせて配される薄板状とされている。これら対向片部37,37の厚さ寸法は、上記同様、強度上の観点等から適宜の寸法としてもよく、1mm〜5mm程度等としてもよい。図例では、これら対向片部37,37の厚さ寸法を、平板部35及び側片部36,36の厚さ寸法よりも小とした例を示しているが、このような態様に限られない。
幅狭区画部38,38は、図3(c)及び図5(c)に示すように、幅狭部33の溝幅寸法が透光板15の厚さ寸法と略同寸法となるように設けられている。これら幅狭区画部38,38の突出方向先端部が透光板15の厚さ方向両面に当接または近接される。また、図例では、連結桟30の長手方向両端側の対向片部37,37を、幅狭区画部38,38とした例を示している。換言すれば、凹溝32の長手方向両端部を幅狭部33,33とした例を示している。
また、これら幅広区画部39,39の戸幅方向両側に設けられた幅狭区画部38,38の戸幅方向両縁部が格子子状材16,16の戸幅方向両側面16c,16c,16c,16cに当接または近接される。また、これら幅広区画部39,39、つまり、幅広部34は、上記した不透光部18の個数及び位置に応じた個数及び位置となるように設けられている。
なお、連結桟30は、上述のように押出成形された押出成形体の対向片部37,37に幅広部34が形成されるように加工して形成されたものに限られず、金属板に折曲加工を施して形成されたものでもよく、鋳造成形品でもよい。また、連結桟30は、金属系材料から形成されたものに限られず、硬質の合成樹脂系材料等から形成されたものでもよい。
図6は、第1例に係る戸体1の組立方法の一例を模式的に示す図である。
まず、図6(a)に示すように、透光板15の厚さ方向両面に格子子状材16,16を貼着する。この際、透光板15の厚さ方向一方側の戸幅方向一端側から順に格子子状材16を貼着するようにしてもよい。また、各格子子状材16の戸幅方向における位置合わせをするための位置決め治具6,7を用いて各格子子状材16を透光板15に貼着するようにしてもよい。図例では、透光板15の戸幅方向両端側の格子子状材16を位置決めする端部位置決め部材6と、隣り合う格子子状材16,16間に透光部17が形成されるように位置決めする透光幅位置決め部材7と、を用いた例を示している。
また、各格子子状材16は、裏面に上記のような粘着テープ等の粘着材が設けられている場合には、適宜、剥離紙を剥がし、接着剤を併用して一本毎に位置決め治具6,7によって位置決めしながら貼着するようにしてもよい。
そして、図6(b)に示すように、透光板15の両側端部に両側の縦框10,10を接合する。この際、両側の縦框10,10の戸幅方向における位置合わせをするための框位置決め部材8を用いて両側の縦框10,10を透光板15の両側端部に接合するようにしてもよい。図例では、透光板15の厚さ方向両側に沿わせられる一対の框位置決め部材8,8を設けた例を示している。
また、図6(c)に示すように、このように框位置決め部材8,8によって両側の縦框10,10を位置決めした状態で、両側の縦框10,10の下端部に連結桟30の両端部を固定する。この際、連結桟30の下面と両側の縦框10,10の下端面とが略同一平面状となるように位置合わせしながら連結桟30を固定するようにしてもよい。
また、各キャップ部材20を固定する。なお、各キャップ部材20は、内面側に上記のような粘着テープ等の粘着材が設けられている場合には、適宜、剥離紙を剥がし、接着剤を併用して不透光部18の上端部に固定するようにしてもよい。また、各キャップ部材20は、透光板15の厚さ方向両側に格子子状材16,16を固定した後に固定すればよく、図例のような態様に限られない。
上記のような工程を経て、図1及び図2に示す戸体1が組み立てられる。なお、上記組立方法の手順は、一例に過ぎず、種々の変形が可能である。
図7は、第2例に係る戸体1の組立方法の一例を模式的に示す図である。
上記第1例では、透光板15に格子子状材16,16を貼着した後に両側の縦框10,10を接合した例を示したが、本例では、透光板15に両側の縦框10,10を接合した後に格子子状材16,16を貼着する構成としている。
つまり、図7(a)に示すように、まず、透光板15の両側端部に両側の縦框10,10を接合する。この際、上記と概ね同様、両側の縦框10,10の戸幅方向における位置合わせをするための框位置決め部材8A,8Aを用いて両側の縦框10,10を透光板15の両側端部に接合するようにしてもよい。図例では、上記のような格子子状材16,16を受け入れる凹溝を設けていない平板状の框位置決め部材8A,8Aを用いた例を示している。
そして、図7(c)に示すように、透光板15の厚さ方向両側に格子子状材16,16を貼着する。この際、上記と概ね同様、透光板15の厚さ方向一方側の戸幅方向一端側から順に格子子状材16を貼着するようにしてもよい。また、上記と概ね同様、透光幅位置決め部材7を用いて格子子状材16を位置合わせしながら貼着するようにしてもよい。また、この際、格子子状材16を斜め状にして格子子状材16の下端部を連結桟30の幅広部34に差し入れた後に、格子子状材16を透光板15に沿わせるようにして貼着するようにしてもよい。
そして、図7(d)に示すように、各キャップ部材20を不透光部18の上端部に固定し、ワイヤー14の両端部を両側の縦框10,10の上端部に固定するようにしてもよい。
上記のような工程を経て、図1及び図2に示す戸体1が組み立てられる。なお、上記組立方法の手順は、一例に過ぎず、種々の変形が可能である。
なお、以下の各実施形態では、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
図8〜図10は、第2実施形態に係る戸体の一例を模式的に示す図である。
また、本実施形態では、図8及び図9(a)に示すように、戸体1Aの両側の縦框10,10間に、3本の不透光部18を設けた構成としている。つまり、両側の縦框10,10間に4本の透光部17を設けた構成としている。つまりは、上記第1実施形態よりも透光部17及び不透光部18を少なくしている。例えば、戸体1,1Aの戸幅寸法を異ならせる場合には、不透光部18(格子子状材16)の幅寸法を、各戸体1,1Aにおいて略同寸法とし、これらの本数を異ならせるような態様等としてもよい。このような構成とすれば、戸体1,1Aの戸幅寸法を異ならせる場合にも共通の格子子状材16を用いることができる。なお、この場合は、透光板15の幅寸法を適宜、変形するようにすればよく、また、両側の縦框10,10の幅寸法も異ならせるようにしてもよい。
また、この底面部22Aの厚さ方向他方側となる反受入凹所側面(表面)が両側の縦框10,10の上端面10a,10aよりも僅かに上方側に位置するようにキャップ部材20Aを取り付けた例を示している。
この連結桟30Aの戸高方向に沿う寸法は、見栄え上の観点等から適宜の寸法としてもよく、両側の縦框10,10の幅寸法よりも小としてもよい。図例では、この連結桟30Aの戸高方向に沿う寸法を、透光部17及び不透光部18のそれぞれの幅寸法と略同寸法とした例を示している。このような構成とすれば、それぞれに細幅スリット状とされた透光部17及び不透光部18と連結桟30Aとのデザインの統一感を向上させることができる。
上記構成とされた本実施形態に係る戸体1Aも、上記同様にして組立可能であるが、ワイヤー14を固定した後に、キャップ部材20Aを固定するようにすればよい。
また、本実施形態に係る戸体1Aにおいても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
本実施形態に係る戸体1Bは、図11(a)に示すように、戸体1Bの両側の縦框10,10間に、5本の不透光部18を設けた構成としている。つまり、両側の縦框10,10間に6本の透光部17を設けた構成としている。つまりは、上記第1実施形態よりも透光部17及び不透光部18を多くしている。
また、本実施形態では、上記のような連結桟30,30Aを設けずに、不透光部18の上端部及び下端部の両方にキャップ部材20,20を取り付けた例を示している。つまり、本実施形態では、不透光部18の上端側に設けられたキャップ部材20に加えて、不透光部18の下端側にキャップ部材20を設けた構成としている。また、これら上下両側のキャップ部材20,20を、互いに同様の構成とされたものとし、上記第1実施形態において説明したキャップ部材20と同様の構成としている。
また、本実施形態では、両側の縦框10,10の下端部を、連結桟30,30Aに代えて、ワイヤー14によって連結した構成としている。また、キャップ部材20を、底面部22がこのワイヤー14と透光板15の下端面との間に位置するように取り付けた構成としている。
また、本実施形態に係る戸体1Bにおいても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。また、本実施形態では、不透光部18の両側の透光部17,17の下端部が戸体1Bの下端面において露出することとなるので、戸体1Bの上下両端側における透光性を向上させることができる。つまり、戸体1Bの下端面が対面される床面3(図1参照)や下枠等に光を照射することができ、床面3や下枠を間接照明的に照らすことができ、空間演出性を向上させることができる。また、不透光部18の両側の透光部17,17が戸体1Bの下端に至るような外観を呈し、すっきりとした印象を与えることができる。
また、上記した例では、キャップ部材20,20Aに、ワイヤー受入凹部23,23Aや側面凹所26を設けた例を示しているが、これらの両方または一方を設けていない構成としてもよい。さらには、キャップ部材20,20Aに、戸幅方向両側の側面部25,25Aを設けていない構成としてもよい。
また、上記した例では、連結桟30,30Aの凹溝32に幅狭部33と幅広部34とを設けた例を示しているが、凹溝32の全長に亘って幅広部34を設けた構成としてもよい。この場合は、透光部17の厚さ方向両側に形成される隙間に適宜の充填部材を充填した態様等としてもよい。上記各実施形態に係る戸体1,1Aに適用される連結桟30,30Aとしては、その他、種々の変形が可能である。
また、上記各実施形態では、両側の縦框10,10のそれぞれの幅寸法を、透光部17及び不透光部18のそれぞれの幅寸法よりも大とした例を示しているが、小としてもよい。または、各縦框10,10の幅寸法を、透光部17及び不透光部18のそれぞれの幅寸法と同程度の寸法としてもよい。また、上記各実施形態では、両側の縦框10,10のそれぞれの幅寸法を、互いに略同寸法とした例を示しているが、異なる寸法としてもよい。
また、上記した例では、戸体1,1A,1Bに、3本〜5本の不透光部18を設けた構成、つまり、4本〜6本の透光部17を設けた構成とした例を示しているが、このような本数に限られず、2本以上の透光部17を設けた構成とすればよい。また、透光部17の戸高方向途中部位に、透光部17を戸高方向に区分するように横格子子状材(貫状部材)を設けた構成等としてもよい。
上記各実施形態に係る戸体1,1A,1Bとしては、その他、種々の変形が可能である。
10 縦框
10a 上端面
13 桟受入凹部(凹部)
15 透光板
15a 上端面
16 格子子状材
16a 上端面
16b 表面(厚さ方向外側に向く表面)
17 透光部
18 不透光部
20,20A キャップ部材
21 受入凹所
30,30A 連結桟
32 凹溝
2 天井面
Claims (6)
- 戸幅方向両側の縦框間に透光性を有した透光板を設けた戸体であって、
戸高方向に延びるように帯板状とされた格子子状材を戸幅方向で一致した位置となるように前記透光板の戸厚方向両面のそれぞれに沿わせて貼着して不透光部を形成した構成とされ、かつ、該不透光部の両側に形成される透光部の上端部を、当該戸体の上端面において露出させた構成とされていることを特徴とする戸体。 - 請求項1において、
前記縦框、前記透光板及び前記格子子状材の上端面は、互いに略面一状とされていることを特徴とする戸体。 - 請求項1または2において、
前記戸幅方向両側の縦框の戸幅方向に沿う寸法は、互いに略同寸法とされ、かつ前記不透光部及び前記透光部のそれぞれの戸幅方向に沿う寸法よりも大とされていることを特徴とする戸体。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
当該戸体は、上端面が天井面に近接して対面される戸高寸法とされていることを特徴とする戸体。 - 請求項1乃至4のいずれか1項において、
前記不透光部の上端部には、戸厚方向両側の前記格子子状材の上端部を受け入れるように下向きに開口する受入凹所が設けられ、かつこれら格子子状材の少なくとも上端面及び上端部の戸厚方向外側に向く表面を覆うキャップ部材が取り付けられていることを特徴とする戸体。 - 請求項1乃至5のいずれか1項において、
前記両側の縦框の下端部に設けられた凹部に両端部が嵌め込まれるように固定され、これら両側の縦框を連結する連結桟を備えており、
前記連結桟には、前記透光板の下端部及び戸厚方向両側の前記格子子状材の下端部を受け入れる凹溝が設けられていることを特徴とする戸体。
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