JP6241769B1 - キャップ部材及びこれを備えた戸体 - Google Patents

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Abstract

【課題】透光板の厚さ方向両側に設けられた格子子状材の一端部を覆いながらも、一端部側における透光性を向上し得るキャップ部材及びこれを備えた戸体を提供する。【解決手段】キャップ部材20は、透光性を有した透光板15の厚さ方向両面のそれぞれに沿わせて帯板状とされた格子子状材16,16を貼着して形成された不透光部18の一端部に、該不透光部の両側の透光部17,17の一端部を露出させるように取り付けられる構成とされており、厚さ方向両側の前記格子子状材の一端部を受け入れるように該格子子状材の長手方向に沿って開口する受入凹所21が設けられ、かつこれら格子子状材の少なくとも一端面16a,16a及び一端部の厚さ方向外側に向く表面16b,16bを覆う構成とされている。【選択図】図1

Description

本発明は、戸体の一端側に取り付けられるキャップ部材及びこれを備えた戸体に関する。
従来より、透光性を有した透光板の表裏に格子状の桟材を設けた戸体等のパネル体が知られている。このようなパネル体においては、桟材の端部を覆うことが望まれる。
例えば、下記特許文献1には、面材の表面側及び裏面側のそれぞれに5本の棒状の組子を幅方向に互いに間隔を置いて配置した構成とされ、これら組子の端部及び面材の端部が挿入される挿入部を上下の框に設けた障子が開示されている。
特開2016−145507号公報
しかしながら、上記構成とされた障子では、面材及び組子の上下の端部を上下の框の挿入部に挿入させた構成としているので、組子の両側に帯状に設けられる透光部の上下両側に框が存在し、透光性の観点からは更なる改善が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、透光板の厚さ方向両側に設けられた格子子状材の一端部を覆いながらも、一端部側における透光性を向上し得るキャップ部材及びこれを備えた戸体を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るキャップ部材は、透光性を有した透光板の厚さ方向両面のそれぞれに沿わせて帯板状とされた格子子状材を貼着して形成された不透光部の一端部に、該不透光部の両側の透光部の一端部を露出させるように取り付けられる構成とされており、厚さ方向両側の前記格子子状材の一端部を受け入れるように該格子子状材の長手方向に沿って開口する受入凹所が設けられ、かつこれら格子子状材の少なくとも一端面及び一端部の厚さ方向外側に向く表面を覆う構成とされていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る戸体は、透光性を有した透光板と、この透光板の厚さ方向両面のそれぞれに沿わせて貼着されて不透光部を構成する帯板状の格子子状材と、前記不透光部の両側の透光部の一端部を露出させるように該不透光部の一端部に取り付けられる本発明に係るキャップ部材と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係るキャップ部材及びこれを備えた戸体は、上述のような構成としたことで、透光板の厚さ方向両側に設けられた格子子状材の一端部を覆いながらも、一端部側における透光性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るキャップ部材の一例及びこれを備えた戸体の一例を模式的に示す概略正面図である。 同戸体の一部破断概略斜視図である。 (a)は、同戸体の一部破断概略正面図、(b)は、(a)におけるY1−Y1線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図、(c)は、(a)におけるY2−Y2線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 (a)は、同戸体の一部破断概略平面図、(b)は、図3(a)におけるX−X線矢視に対応させた一部破断概略横断面図、(c)は、同戸体の一部破断概略底面図である。 (a)は、同キャップ部材の一例を模式的に示す概略斜視図、(b)は、図3(c)におけるZ−Z線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図、(c)は、同戸体が備える連結桟の一例を模式的に示す概略斜視図である。 (a)〜(d)は、同戸体の組立方法の一例を模式的に示し、(a)は、一部破断概略平面図、(b)は、一部破断概略側面図、(c)、(d)は、一部破断概略斜視図である。 (a)〜(d)は、同戸体の組立方法の他の例を模式的に示し、(a)は、一部破断概略側面図、(b)、(d)は、一部破断概略斜視図、(c)は、一部破断概略平面図である。 本発明の他の実施形態に係るキャップ部材の一例及びこれを備えた戸体の一例を模式的に示す一部破断概略斜視図である。 (a)は、同戸体の一部破断概略正面図、(b)は、(a)におけるY3−Y3線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図、(c)は、(a)におけるY4−Y4線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 (a)は、同戸体の一部破断概略平面図、(b)は、同キャップ部材の一例を模式的に示す概略斜視図、(c)は、同戸体が備える連結桟の一例を模式的に示す概略斜視図である。 (a)〜(c)は、本発明の更に他の実施形態に係る戸体の一例を模式的に示し、(a)は、同戸体の一部破断概略正面図、(b)は、(a)におけるY5−Y5線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図、(c)は、(a)におけるY6−Y6線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の各実施形態では、各実施形態に係る戸体を設置した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1〜図7は、第1実施形態に係るキャップ部材の一例及びこれを備えた戸体の一例並びに同戸体の組立方法の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係るキャップ部材20は、図1〜図3に示すように、本実施形態に係る戸体1の一端部に取り付けられる構成とされている。なお、当該キャップ部材20の詳細については後述する。
本実施形態に係る戸体1は、縦方向及び横方向のうちの一方向となる第1方向に延びるように、かつ他方向となる第2方向に間隔を空けて設けられた両側の框材10,10間に板材15を設けた構成とされている。本実施形態では、第1方向を縦方向(戸高方向、上下方向)とし、第2方向を横方向(戸幅方向)としている。つまり、戸体1は、戸高方向に延びるように、かつ戸幅方向に間隔を空けて両側の框材としての縦框10,10を設けた構成とされている。また、本実施形態では、これら両側の縦框10,10間に板材として、透光性を有した透光板15を設けた構成としている。また、戸体1は、透光板15の厚さ方向両面のそれぞれに沿わせて貼着されて不透光部18を構成する帯板状の格子子状材16,16を備えている。
また、戸体1は、戸高方向(第1方向)に延びるように帯板状とされた格子子状材16,16を戸幅方向(第2方向)で一致した位置となるように透光板15の戸厚方向両面のそれぞれに沿わせて貼着して不透光部18を形成した構成とされている。つまり、戸体1は、透光板15における格子子状材16,16の幅方向に沿う方向の両側端部を両側の縦框10,10に接合した構成とされている。このような構成とすれば、不透光部18の戸幅方向両側に透光部17,17を設けることができ、戸幅方向に分割されたそれぞれの透光板を縦框と中間縦桟とによって保持させたようなものと比べて、構造の簡略化を図ることができる。つまり、戸幅方向に間隔を空けて複数の透光部17,17を設けた構成としながらも、構造の簡略化を図ることができる。
また、戸体1は、不透光部18の両側に形成される透光部17,17の一端部としての上端部を、当該戸体1の上端面において露出させた構成とされている。このような構成とすれば、透光部17,17の一端側としての上端側に上端面を覆うような框材(上框)や桟状部材等を設けたものと比べて、上端側における透光性を向上させることができる。つまり、戸体1の戸厚方向一方側からの光を透光部17,17の上端面(透光板15の上端面15a)から上方側に向けて出射することができる。これにより、戸体1の上端面が対面される天井面2や上枠等に光を照射することができ、天井面2や上枠を間接照明的に照らすことができ、空間演出性を向上させることができる。また、不透光部18の両側の透光部17,17が戸体1の上端に至るような外観を呈し、すっきりとした印象を与えることができる。
また、本実施形態では、図1に示すように、戸体1の戸高寸法を、上端面が天井面2に近接して対面される寸法としている。つまり、戸体1を、下方側に向く天面が天井面2と略面一状とされた開口を開閉するように建て付けられる構成としている。このような構成とすれば、床面3から天井面2までの比較的に開口高寸法が大とされた開口を開閉することができる。また、不透光部18及び透光部17,17が天井面2近傍に至るまで延びるように設けられることとなり、すっきりとした印象をより効果的に与えることができる。また、戸体1の戸厚方向一方側からの光を透光部17,17の上端面(透光板15の上端面15a)から天井面2に照射することができ、空間演出性をより効果的に向上させることができる。
この戸体1の戸高寸法としては、住居等の建物の床面3から天井面2までの天井高に応じた寸法としてもよい。例えば、この戸体1の戸高寸法を、2200mm〜3000mm程度としてもよく、2500mm程度としてもよい。なお、このような態様に代えて、戸体1の戸高寸法を、天井高よりも小さい寸法(例えば、1700mm〜2000mm程度)としてもよい。この場合は、開口の上側に垂れ壁状の壁部を設けた構成としてもよい。また、戸体1の戸幅寸法は、開口幅に応じて適宜の寸法としてもよく、例えば、500mm〜1000mm程度としてもよい。
また、本実施形態では、この戸体1を、戸幅方向一端部の吊元側端部が開口の吊元側に上下方向に沿う軸回りに回転自在に支持される開き戸とした構成としている。この戸体1は、戸枠に建て付けられる構成としてもよい。図例では、床面3から天井面2までの天井高に応じた長さとされ、開口幅方向両側を区画する縦枠4,5を設けた例を示している。なお、これら縦枠4,5の上端部を連結する上枠を設けた構成としてもよい。つまり、戸枠を、両側の縦枠4,5と上枠とを備えた三方枠としてもよい。この場合は、両側の縦枠4,5と上枠とを三方枠状に枠組みした状態で、これらの固定対象となる枠下地に固定されるものとしてもよい。また、この場合は、上枠の見込方向両側に突き合わせるように天井材を設けたり、上枠の下方側を覆うように天井材を設けたりしてもよい。なお、図例では、開口の下側を床面3によって区画した例を示しているが、開口の下側を区画する下枠(沓摺)を設けた構成としてもよい。
また、これら両側の縦枠4,5の各見込面(開口中心側に向く面)に、戸体1の厚さ方向一方面に当接される戸当たり部をそれぞれの長手方向に沿って延びるように設けた構成としてもよい。
また、これら両側の縦枠4,5のうち、戸先側縦枠4に、戸体1の戸先側端部に設けられたラッチ錠装置のラッチ頭部を受け入れるラッチ受(ストライク)が設けられたものでもよい。
また、これら両側の縦枠4,5のうち、吊元側縦枠5と戸体1の吊元側端部とは、回転連結部材19,19を介して連結されている。図例では、回転連結部材19,19を、戸体1の吊元側端部の上端部及び下端部に切欠状に設けられた凹所に収容される構成としている。このような回転連結部材19,19としては、吊元側縦枠5に固定される枠側蝶番と、この枠側蝶番に対して上下方向に沿う軸回りに回転自在に保持され、戸体1の吊元側端部に固定される戸側蝶番と、を備えた構成とされたものでもよい。
なお、回転連結部材19,19としては、図例のような戸体1の上下端部の凹所に収容される構成とされたものに限られず、吊元側縦枠5及び戸体1の吊元側端部の上下方向途中部位に埋込状に設けられる隠し蝶番や、二枚の取付羽根を備えた羽根蝶番等でもよい。
また、当該戸体1が建て付けられる戸枠としては、上記のような構成に限られず、その他、種々の変形が可能である。
また、これら両側の縦枠4,5を設けていない構成としてもよい。この場合は、開口幅方向両側内側面が無枠状の内装仕上面とされたものでもよい。
戸体1の両側の縦框10,10は、戸高方向に長尺状とされた略矩形平板状とされている。これら両側の縦框10,10のうち、一方の縦框10としての戸先側縦框10Aには、ラッチ錠装置やラッチ錠装置を操作するハンドル等が設けられる。また、両側の縦框10,10のうち、他方の縦框10としての吊元側縦框10Bには、上記した回転連結部材19が固定される。なお、戸体1としては、開き戸を構成するものに限られず、引戸や間仕切体を構成するものとしてもよい。この場合は、両側の縦框10,10の上端部にランナーやガイド突起等の走行案内部材を設けたり、両側の縦框10,10の下端部に戸車やキャスター等の走行案内部材を設けたりしてもよい。また、両側の縦框10,10の下端部を含む戸体1の下端部に、ガイドピンが挿入される凹溝を設けた構成としてもよい。また、これら両側の縦框10,10に、当該戸体1の建て付け態様等に応じて、その他、種々の部材を設けた構成としてもよい。
また、これら両側の縦框10,10は、当該戸体1の戸高方向の全長に亘って設けられている。つまり、これら両側の縦框10,10の長さ寸法は、互いに略同寸法とされ、かつ当該戸体1の戸高寸法と略同寸法とされている。
また、本実施形態では、これら両側の縦框10,10を、桟材状とされたものとせずに、比較的に戸幅方向に沿う幅寸法が大とされたものとしている。また、本実施形態では、これら両側の縦框10,10の幅寸法を、互いに略同寸法としている。
これら縦框10,10のそれぞれの幅寸法は、戸体1の戸幅寸法等に応じて適宜の寸法としてもよい。例えば、これら縦框10,10のそれぞれの幅寸法を、戸体1の戸幅寸法の1/6〜2/5程度の寸法としてもよく、図例では、3/10程度とした例を示している。つまり、図例では、これら両側の縦框10,10の互いに向き合う側端面間の戸幅方向に沿う寸法を、戸体1の戸幅寸法の2/5程度とした例を示している。また、これら縦框10,10の戸厚方向に沿う厚さ寸法は、互いに略同寸法とされており、例えば、25mm〜40mm程度としてもよい。
また、本実施形態では、これら両側の縦框10,10を、木質系材料から形成された構成としている。木質系材料としては、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板や、パーティクルボード等の木質ボード、インシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)等の木質繊維板などを採用するようにしてもよい。また、これら両側の縦框10,10は、このような木質系材料を基材として、その表面側に突板や樹脂シート等の化粧シートが貼着された構成とされたものでもよい。また、これら両側の縦框10,10を、枠状芯材に表面材を貼着した構成とされたいわゆるフラッシュパネル状とされたものとしてもよい。なお、木質系材料から形成された縦框10,10としては、全体が木質系材料からなるものに限られず、大半が木質系材料から形成されたものであればよい。例えば、これら両側の縦框10,10の一部に金属製補強材や樹脂層、繊維強化樹脂層(いわゆるFRP)等が設けられたものでもよく、枠状芯材内にペーパーコアや発泡コア等のコア材が収容されたものでもよい。
また、これら両側の縦框10,10の互いに向き合う側端部には、透光板15の戸幅方向両側端部を接合する接合部11,11が設けられている。本実施形態では、これら両側の縦框10,10の互いに向き合う各側端面に、図4(a)、(b)に示すように、互いに向き合う方向に開口し、かつ長手方向(戸高方向)に延びる接合溝11,11を接合部として設けた構成としている。つまり、透光板15の両側端部が嵌め入れられる接合溝11,11を、両側の縦框10,10の互いに向き合う各側端面に設けた構成としている。これら接合溝11,11の戸厚方向に沿う溝幅寸法や戸幅方向に沿う溝深さ寸法は、透光板15の両側端部の嵌め入れが可能なように適宜の寸法としてもよい。
また、本実施形態では、これら接合溝11,11を、戸厚方向略中心に位置するように設けた構成としている。つまり、戸体1の戸厚方向略中心に位置するように透光板15が設けられることとなる。また、これら接合溝11,11は、各縦框10,10の全長に亘って設けられたものでもよい。
透光板15は、戸高方向に長尺状とされた略矩形平板状とされている。この透光板15は、当該戸体1の戸高方向の略全長に亘って設けられている。つまり、透光板15の戸高方向に沿う長さ寸法は、両側の縦框10,10の戸高方向に沿う長さ寸法と略同寸法とされている。本実施形態では、透光板15の長さ寸法を、両側の縦框10,10の長さ寸法よりも僅かに小さい寸法としている(図3(b)、(c)参照)。
また、本実施形態では、図3に示すように、この透光板15の上端面15aと、両側の縦框10,10の上端面10a,10aと、後記する格子子状材16,16の上端面16a,16aと、を略面一状としている。このような構成とすれば、戸体1の上端側に大きな段差等が形成され難く、見栄えを向上させることができる。また、戸体1の上端面において露出する透光部17,17の上端部を、戸体1の上端面が対面される天井面2や上枠等に比較的に近接させることができ、天井面2や上枠等に光をより効果的に照射することができる。図例では、透光板15の上端面15a及び格子子状材16,16の上端面16a,16aを、両側の縦框10,10の上端面10a,10aよりも僅かに下方側に位置させた例を示している。このように僅かな段差(例えば、10mm以下程度、好ましくは、5mm以下程度の段差)があるような場合にも、戸高寸法に比べれば小さな段差であるため、略面一状として把握することが可能である。
また、この透光板15の戸幅方向に沿う幅寸法は、戸体1の戸幅寸法や両側の縦框10,10との接合態様等に応じて適宜の寸法としてもよい。本実施形態では、上述のように、この透光板15における両側の縦框10,10間において露出する部位の幅寸法を、戸体1の戸幅寸法の2/5程度としているが、このような態様に限られず、例えば、戸体1の戸幅寸法の1/3程度や2/3程度等としてもよい。
また、この透光板15は、全体に亘って略一様な厚さとされている。また、この透光板15の厚さ寸法は、両側の縦框10,10の厚さ寸法よりも小とされている。この透光板15の厚さ寸法は、強度上の観点等から適宜の厚さとしてもよく、例えば、3mm〜15mm程度としてもよい。
また、この透光板15は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂系材料や、ガラス等の透光性材料から形成されている。例えば、この透光板15を、二枚のガラス板を厚さ方向に接合した合わせガラスとしてもよい。
また、この透光板15は、略無色透明とされたものに限られず、有色透明とされたものや半透明とされたものでもよい。この透光板15としては、例えば、透明材料に着色剤が添加されて有色透明とされたものや、樹脂フィルム等が積層されて有色透明とされたものでもよい。また、この透光板15としては、スモークガラス状やすりガラス状とされたものでもよく、また、二枚の透明(透光)パネル間に、和紙等のシート材を介在させた構成とされたものでもよく、その他、種々の構成とされたものでもよい。
また、この透光板15の戸幅方向両側端部と両側の縦框10,10とは、両側の縦框10,10の接合溝11,11に圧入状に嵌め入れて接合するようにしてもよく、接着剤等を介して接合するようにしてもよい。
なお、両側の縦框10,10と透光板15とを接合する態様としては、このような態様に限られない。例えば、両側の縦框10,10に固定される接合部材に、透光板15の両側端部が嵌め入れられる凹溝を設けた構成としたり、透光板15の両側端部を戸厚方向両側から挟むように保持するモール状部材を両側の縦框10,10に固定した態様等としてもよい。両側の縦框10,10と透光板15とを接合する接合態様としては、その他、種々の変形が可能である。
この透光板15の厚さ方向両面に貼着された格子子状材16,16は、戸高方向に長尺状とされ、縦格子子を構成するように設けられている。これら格子子状材16,16は、当該戸体1の戸高方向の略全長に亘って設けられている。つまり、これら格子子状材16,16の戸高方向に沿う長さ寸法は、両側の縦框10,10の戸高方向に沿う長さ寸法と略同寸法とされている。本実施形態では、これら格子子状材16,16の長さ寸法を、透光板15の長さ寸法と同長さとし、両側の縦框10,10の長さ寸法よりも僅かに小さい寸法としている(図3(b)参照)。
また、これら格子子状材16,16の戸厚方向に沿う厚さ寸法は、両側の縦框10,10の厚さ寸法よりも小とされている。また、これら厚さ方向両側の格子子状材16,16の厚さ寸法に透光板15の厚さ寸法を足し合わせた寸法を、両側の縦框10,10の厚さ寸法よりも小としている。
また、これら厚さ方向両側の格子子状材16,16の厚さ寸法を、互いに略同寸法としている。これら格子子状材16,16の厚さ寸法は、適宜の寸法としてもよく、図例では、透光板15の厚さ寸法と略同寸法とした例を示している。
また、これら格子子状材16,16の戸幅方向に沿う幅寸法は、これらによって形成される不透光部18の戸幅方向両側に透光部17,17が形成されるように、両側の縦框10,10の互いに向き合う側端面間の戸幅方向に沿う寸法よりも小とされている。本実施形態では、これら厚さ方向両側の格子子状材16,16の幅寸法を、互いに略同寸法としている。
また、本実施形態では、これら格子子状材16,16及びこれらの両側において露出する透光板15の露出部位(透光部17,17)のそれぞれの戸幅方向に沿う幅寸法を、両側の縦框10,10の戸幅方向に沿う幅寸法よりも小としている。つまり、各縦框10,10の幅寸法を、格子子状材16,16によって形成される不透光部18及び透光部17,17のそれぞれの幅寸法よりも大としている。このような構成とすれば、比較的に幅広な両側の縦框10,10間の戸幅方向略中央側に、比較的に幅狭なスリット状の透光部17,17及び不透光部18が設けられることとなり、すっきりとした印象を与えることができる。つまり、戸幅方向中央側に複数本の縦ライン状の透光部17,17及び不透光部18が設けられ、戸体1の高さを強調することができ、戸高寸法が大とされたハイドアに好適なものとなる。また、両側の縦框10,10が比較的に幅広であるので、ラッチ錠装置や、上記のような回転連結部材19,19、ランナー、戸車、引手等の戸体1に必要な種々の部材を両側の縦框10,10に取り付けることができる。
また、本実施形態では、両側の縦框10,10間に複数の不透光部18,18が形成されるように、透光板15の厚さ方向両面のそれぞれにおいて戸幅方向に間隔を空けて複数本の格子子状材16,16を貼着した構成としている。図例では、両側の縦框10,10間に4本の不透光部18,18を設けた例を示している。つまり、両側の縦框10,10間に5本の透光部17,17を設けた構成としている。
また、これら戸幅方向に間隔を空けて設けられた複数の不透光部18,18の戸幅方向に沿う幅寸法を、互いに略同寸法としている。つまり、透光板15の厚さ方向両面のそれぞれにおいて戸幅方向に間隔を空けて設けられた複数本の格子子状材16,16の幅寸法を、互いに略同寸法としている。
また、戸幅方向に間隔を空けて設けられた透光部17,17の戸幅方向に沿う幅寸法を、互いに略同寸法としている。また、図例では、これら透光部17,17の幅寸法と不透光部18,18の幅寸法とを略同寸法とした例を示しているが、互いに異なる寸法としてもよい。
なお、不透光部18を構成する格子子状材16,16は、不透光な構成とされたものであればよく、例えば、上記同様な木質系材料から形成されたものでもよく、また、合成樹脂系材料や金属系材料等から形成されたものでもよい。また、両側の縦框10,10と略同色同柄状となるように、化粧シートの貼着や塗装等によって適宜の表面化粧処理が施されたものでもよい。
また、これら格子子状材16,16は、透光板15の厚さ方向両面に、粘着テープ等の粘着材や接着剤等を介して貼着されたものでもよい。
また、本実施形態では、図2及び図4(a)に示すように、両側の縦框10,10を連結するように、かつ透光板15の一端部としての上端部に沿うように配されるワイヤー14を設けた構成としている。つまり、これら両側の縦框10,10の上端部を連結するワイヤー14を設けている。このような構成とすれば、両側の縦框10,10の上端側同士を比較的に強固に連結することができる。
このワイヤー14は、戸幅方向に長尺状の紐状(ロープ状)とされている。このワイヤー14は、図3(b)、(c)に示すように、透光板15の上端面15aに近接または当接するように配されている。図例では、このワイヤー14を、透光板15の厚さ方向略中央部の上方側に位置するように設けた例を示している。
このワイヤー14の径(戸厚方向に沿う寸法)は、透光板15の厚さ寸法よりも小とされている。このワイヤー14の径は、強度上の観点や、透光部17,17の上端側を露出させる観点等から適宜の寸法としてもよい。例えば、このワイヤー14の径を、透光板15の厚さ寸法の1/10〜1/2程度としてもよく、0.5mm〜3mm程度等としてもよい。
また、このワイヤー14は、長手方向両端部がねじ等の止具9によって両側の縦框10,10の上端部に固定されている。このワイヤー14の長さ寸法は、両側の縦框10,10における透光板15の戸幅方向両外方側部位に当該ワイヤー14の両端部の固定が可能なように、透光板15の幅寸法よりも大とされている。また、図例では、ワイヤー14の両端部に、止具9が挿通される挿通孔を設けた環状部を設けた例を示している。
また、両側の縦框10,10には、このワイヤー14の両端部を受け入れるワイヤー受入凹部12,12が上端面10a,l0aにおいて開口するように設けられている。ワイヤー受入凹部12,12は、両側の縦框10,10の上端面10a,l0a及び互いに向き合う側端面において開口するように切欠状に設けられている。また、これらワイヤー受入凹部12,12は、これらに受け入れられて両端部が固定されたワイヤー14が両側の縦框10,10の上端面10a,10aから突出しないように設けられている。また、これらワイヤー受入凹部12,12は、ワイヤー14の両端部の環状部とそれ以外の部位とに対応させた形状とされている。また、これらワイヤー受入凹部12,12は、接合溝11,11に連通するように設けられている。
なお、ワイヤー14は、適宜の金属系材料から形成されたものでもよい。
また、本実施形態では、図2及び図3に示すように、不透光部18の両側の透光部17,17の上端部を露出させるように不透光部18の上端部に取り付けられるキャップ部材20を設けた構成としている。
また、このキャップ部材20は、厚さ方向両側の格子子状材16,16の一端部としての上端部を受け入れるように格子子状材16,16の長手方向に沿って開口、つまり、下向きに開口する受入凹所21を設けた構成とされている。また、このキャップ部材20は、これら格子子状材16,16の少なくとも一端面としての上端面16a,16a及び上端部の厚さ方向外側に向く表面16b,16bを覆う構成とされている。このような構成とすれば、透光板15の戸厚方向両側に貼着された格子子状材16,16の上端部をキャップ部材20によって覆うことができ、格子子状材16,16の上端部を保護することができる。また、格子子状材16,16の上端部に引っ掛かるようなことや、格子子状材16,16の上端側からの剥離等を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように戸幅方向に間隔を空けて複数(図例では、4つ)の不透光部18,18を設けており、これら不透光部18,18の各上端部にキャップ部材20,20を取り付けた構成としている。なお、これら複数(図例では、4つ)のキャップ部材20,20は、互いに同様の構成であるので、以下では、一つのキャップ部材20を例にとって説明する。
本実施形態では、このキャップ部材20を、略無色透明としている。このような構成とすれば、汎用性を向上させながらも、キャップ部材20を目立ち難くすることができる。つまり、例えば、キャップ部材20を格子子状材16,16の色柄に応じた色柄とすることも考えられるが、この場合には、格子子状材16,16の色柄に応じて多種のキャップ部材20を必要とするが、上記構成によれば、このような必要性を低減することができる。
このキャップ部材20は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂系材料から一体的に形成された樹脂成型品としてもよい。
また、本実施形態では、透光板15の上端部側に沿うように配される上記したワイヤー14を受け入れる凹部(ワイヤー受入凹部)23をキャップ部材20に設けた構成としている。このような構成とすれば、ワイヤー14を受け入れることができ、当該キャップ部材20からワイヤー14が浮いたり、ワイヤー14によって当該キャップ部材20が浮いたりするようなことを抑制することができる。
また、本実施形態では、このキャップ部材20を、厚さ方向両側の格子子状材16,16の上端部の幅方向両側面16c,16c,16c,16cを覆う構成としている(図5(b)参照)。このような構成とすれば、厚さ方向両側の格子子状材16,16の上端部を略全体に亘って覆うことができ、格子子状材16,16の上端部に引っ掛かるようなことや、格子子状材16,16の上端側からの剥離等をより効果的に抑制することができる。
このキャップ部材20の受入凹所21は、透光板15及びこれの厚さ方向両側に貼着された格子子状材16,16の上端部の受け入れが可能なように形成されている。この受入凹所21の戸幅方向に沿う寸法は、格子子状材16,16の上端部の嵌め入れが可能なように、格子子状材16,16の幅寸法と略同寸法とされている。また、この受入凹所21の戸厚方向に沿う寸法は、厚さ方向両側の格子子状材16,16の厚さ寸法と透光板15の厚さ寸法とを足し合わせた寸法と略同寸法とされている。なお、上記のように格子子状材16,16の裏面(透光板15側に向く面)に粘着テープ等の粘着材が貼着されている場合には、粘着材の厚さを足し合わせた寸法を格子子状材16,16の厚さ寸法として把握するようにしてもよい。また、この受入凹所21の戸高方向に沿う深さ寸法は、格子子状材16,16の上端側の剥離を抑制する観点やキャップ部材20を目立ち難くする観点等から適宜の寸法としてもよい。図例では、この受入凹所21の深さ寸法を、格子子状材16,16及び透光板15のそれぞれの厚さ寸法と略同寸法とした例を示している。
また、キャップ部材20は、図3、図4(a)、(b)及び図5(a)、(b)に示すように、受入凹所21の底側を区画する底面部22の四周端部から格子子状材16,16の長手方向に沿って四周の側面部24,24,25,25を突出させるように設けた構成とされている。
底面部22は、戸高方向に厚さ方向を沿わせて配される薄板状とされている。この底面部22の厚さ寸法は、強度上の観点やキャップ部材20を目立ち難くする観点等から適宜の寸法としてもよく、0.5mm〜3mm程度等としてもよい。
また、この底面部22は、厚さ方向両側の格子子状材16,16及びこれらの間に位置する透光板15の上端面15a,16a,16aを覆う構成とされている。この底面部22の厚さ方向一方側となる受入凹所21の底面(裏面)に格子子状材16,16及びこれらの間に位置する透光板15の上端面15a,16a,16aが当接または近接される。
また、この底面部22の厚さ方向他方側となる反受入凹所側面(表面)が両側の縦框10,10の上端面10a,10aと略同一平面状となるようにキャップ部材20を取り付けた例を示している。
また、本実施形態では、この底面部22が透光板15の上端面15aとワイヤー14との間に位置するようにキャップ部材20を取り付けた構成としている。このような構成とすれば、ワイヤー14によってキャップ部材20の脱離を抑制することができる。
また、この底面部22に、ワイヤー受入凹部23を設けた構成としている。また、底面部22の厚さ方向他方側となる反受入凹所側において開口するように、かつ戸幅方向に延びるようにワイヤー受入凹部23を設けた構成としている。また、底面部22の戸厚方向略中央部に位置するようにワイヤー受入凹部23を設けた構成としている。また、底面部22の戸幅方向の全体に亘って凹溝状にワイヤー受入凹部23を設けた構成としている。
四周の側面部24,24,25,25のうち、戸厚方向両側の表面側片部24,24は、戸厚方向に厚さ方向を沿わせて配される薄板状とされている。これら表面側片部24,24の厚さ寸法は、上記同様、強度上の観点やキャップ部材20を目立ち難くする観点等から適宜の寸法としてもよく、0.5mm〜3mm程度等としてもよい。
また、これら表面側片部24,24は、厚さ方向両側の格子子状材16,16の上端部の各表面16b,16bを覆う構成とされている。これら表面側片部24,24の厚さ方向一方側となる戸厚方向中心側に向く内側面に、格子子状材16,16の上端部の表面16b,16bが当接または近接される。
また、四周の側面部24,24,25,25のうち、戸幅方向両側の側面部25,25は、戸幅方向に厚さ方向を沿わせて配される薄板状とされている。これら側面部25,25の厚さ寸法は、上記同様、強度上の観点やキャップ部材20を目立ち難くする観点等から適宜の寸法としてもよく、0.5mm〜3mm程度等としてもよい。
また、これら側面部25,25は、厚さ方向両側の格子子状材16,16の上端部の幅方向両側面16c,16c,16c,16cを覆う構成とされている。これら側面部25,25の厚さ方向一方側となる戸幅方向中心側に向く内側面に、格子子状材16,16の上端部の幅方向両側面16c,16c,16c,16cが当接または近接される。
また、本実施形態では、これら側面部25,25に、透光板15を受け入れる切欠状の凹所(側面凹所)26,26を設けた構成としている。このような構成とすれば、厚さ方向両側の格子子状材16,16の上端部の幅方向両側面16c,16c,16c,16cを覆うことが可能でありながらも、キャップ部材20と透光板15の透光部17,17との上端部側における段差を低減することができる。つまり、格子子状材16,16の上端部の幅方向両側面16c,16c,16c,16cを覆う場合には、透光板15の上端部から突出させるように設けられた厚さ方向両側の格子子状材16,16の上端部を覆う構成とすることも考えられるが、このようなものと比べて、上記段差を低減することができる。
これら側面部25,25の側面凹所26,26は、それぞれの側面部25,25を厚さ方向に貫通するように、かつ受入凹所21と同方向に向けて開口するように設けられている。また、本実施形態では、これら側面凹所26,26を、側面部25,25の反底面部側から底面部22に略至るまで設けた構成としている。
これら側面凹所26,26の戸厚方向に沿う寸法は、透光板15の上端部の受け入れが可能なように、透光板15の厚さ寸法と略同寸法とされている。
なお、当該キャップ部材20は、透光板15及び格子子状材16,16の上端部の両方または一方に、粘着テープ等の粘着材や接着剤等を介して固定されたものでもよく、ステープルやねじ等の止具によって固定されたものでもよい。
また、本実施形態では、図2及び図4(c)に示すように、両側の縦框10,10の下端部に設けられた凹部(桟受入凹部)13,13に両端部が嵌め込まれるように固定され、これら両側の縦框10,10を連結する連結桟30を設けた構成としている。このような構成とすれば、透光板15を介して連結された両側の縦框10,10同士の連結を、連結桟30によって補強することができる。また、連結桟30の両端部をねじ等の止具9,9によって両側の縦框10,10の下端面側から固定することができ、縦框10,10の外側面側において止具9,9を目立ち難くすることができる。また、両側の縦框10,10の下端部の桟受入凹部13,13に連結桟30の両端部が納められるので、これら縦框10,10の下端側において連結桟30を目立ち難くすることができる。つまり、連結桟30と両側の縦框10,10とを縦框勝ち状に組み付けることができる。また、連結桟30の戸高方向に沿う寸法を比較的に小さい寸法として連結桟30を目立ち難い構成とすれば、両側の縦框10,10が戸高方向の略全長に亘って設けられたような外観を呈し、三方框でありながらも、二方框状のすっきりとした印象を与えることができる。
また、図3(b)、(c)に示すように、この連結桟30に、透光板15の下端部及び戸厚方向両側の格子子状材16,16の下端部を受け入れる凹溝32を設けた構成としている。このような構成とすれば、透光板15の下端部及び戸厚方向両側の格子子状材16,16の下端部を連結桟30によって覆うことができ、透光板15の下端部及び格子子状材16,16の下端部を保護することができる。また、透光板15の下端部や格子子状材16,16の下端部に足が引っ掛かるようなことや、格子子状材16,16の下端側からの剥離等を抑制することができる。
また、本実施形態では、連結桟30の凹溝32に、透光板15の厚さ寸法に応じた溝幅の幅狭部33と、この幅狭部33の溝幅に戸厚方向両側の格子子状材16,16の厚さ寸法を足し合わせた寸法に応じた溝幅の幅広部34と、を設けている(図5(c)も参照)。このような構成とすれば、透光板15及び戸厚方向両側の格子子状材16,16の下端部を見栄え良く納めることができる。つまり、戸厚方向両側に格子子状材16,16が貼着された部位に応じた一様な溝幅とされた凹溝32を設けたものと比べて、格子子状材16,16が貼着された部位の戸幅方向両側において透光板15が露出する部位(透光部17,17)の下端部と凹溝32の溝壁との間における隙間を生じ難くすることができる。
また、本実施形態では、この連結桟30を、金属系材料から形成された構成としている。このような構成とすれば、木質系材料から形成された両側の縦框10,10同士を比較的に強固に連結することができる。なお、この連結桟30は、両側の縦框10,10と略同色同柄状となるように、化粧シートの貼着や塗装等によって適宜の表面化粧処理が施されたものでもよい。
この連結桟30の戸厚方向に沿う寸法は、図4(c)に示すように、両側の縦框10,10の厚さ寸法よりも小とされている。この連結桟30の戸厚方向に沿う寸法は、透光板15の厚さ方向両側に設けられた格子子状材16,16の下端部の受け入れが可能なように、これら透光板15及び格子子状材16,16の厚さ寸法を足し合わせた寸法よりも大とされている。この連結桟30の戸厚方向に沿う寸法は、連結桟30の全長に亘って一様な寸法とされている。
また、本実施形態では、この連結桟30の戸高方向に沿う寸法を、戸厚方向に沿う寸法よりも小としている。このような構成とすれば、連結桟30の戸高方向に沿う寸法が比較的に小さい寸法となり、透光板15及び格子子状材16,16の下端側において連結桟30を目立ち難くすることができる。また、このように薄型の連結桟30とした場合にも、凹溝32を設けているので、透光板15の下端部や格子子状材16,16の下端部に足が引っ掛かるようなことや、格子子状材16,16の下端側からの剥離等を抑制することができる。
この連結桟30の戸高方向に沿う寸法は、3mm〜20mm程度でもよく、好ましくは、10mm以下でもよく、より好ましくは、7mm以下でもよい。この連結桟30の戸高方向に沿う寸法は、連結桟30の全長に亘って一様な寸法とされている。
この連結桟30の長さ寸法は、両側の縦框10,10における透光板15の戸幅方向両外方側部位に当該連結桟30の両端部の固定が可能なように、透光板15の幅寸法よりも大とされている。
また、この連結桟30の両端部が嵌め込まれる両側の縦框10,10の桟受入凹部13,13は、各縦框10,10の下端面及び互いに向き合う側端面において開口するように切欠状に設けられている。また、これら桟受入凹部13,13は、これらに受け入れられて両端部が固定された連結桟30が両側の縦框10,10の下端面から突出しないように設けられている。図例では、連結桟30の下方側に向く面と各縦框10,10の下端面とが略同一平面状となるように連結桟30の両端部を桟受入凹部13,13に嵌め入れた例を示している。また、これら桟受入凹部13,13は、接合溝11,11に連通するように設けられている。
また、本実施形態では、連結桟30を、戸高方向に厚さ方向を沿わせた平板部35と、この平板部35の戸厚方向両側から戸高方向に沿って立ち上がるように設けられた両側片部36,36と、を備えた構成としている。また、連結桟30を、これら両側片部36,36の先端部から互いに対向する方向に向けて突出するように設けられ、幅狭部33及び幅広部34の溝幅方向両側縁を構成する対向片部37,37を備えた構成としている。このような構成とすれば、連結桟30が中空状となり、中実状とした場合と比べて、軽量化を図ることができる。また、幅狭部33及び幅広部34の溝幅方向両側縁を対向片部37,37によって構成しているので、例えば、幅広部34の溝幅方向両側を、両側片部36,36によって構成したようなものと比べて、戸厚方向に沿う方向への強度を向上させることができる。
また、本実施形態では、平板部35、両側片部36,36及び対向片部37,37に囲まれた中空状凹所31を、戸幅方向両端部において開口させるように全長に亘って設けた構成としている。このような構成とすれば、連結桟30の戸幅方向両端部が封止されたものと比べて、より軽量化を図ることができる。また、連結桟30を、戸幅方向に沿って押出成形された押出成形体を加工して形成することができ、例えば、折曲加工等によって形成したものと比べて、寸法精度を向上させることができる。また、対向片部37,37によって区画される幅広部34を、切削や打ち抜き(プレス)等によって加工することができる。
また、この連結桟30の平板部35、両側片部36,36及び対向片部37,37は、当該連結桟30の全長に亘って設けられている。
平板部35は、薄板状とされ、上方側に向けて開口する中空状凹所31(凹溝32)の底側を区画する構成とされている。この平板部35の厚さ寸法は、強度上の観点や連結桟30を目立ち難くする観点等から適宜の寸法としてもよく、1mm〜5mm程度等としてもよい。
また、この平板部35は、透光板15の下端面及び厚さ方向両側の格子子状材16,16の下端面16d,16dを覆う構成とされている。この平板部35の厚さ方向一方側となる中空状凹所31の底面に透光板15の下端面及び厚さ方向両側の格子子状材16,16の下端面16d,16dが当接または近接される。
また、本実施形態では、図5(c)に示すように、この平板部35の戸幅方向両端部に、連結桟30の両端部を両側の縦框10,10に固定する止具9,9(図4(c)参照)が挿通される止具挿通孔35a,35aを設けた構成としている。図例では、平板部35の戸幅方向両端部のそれぞれに、戸幅方向に間隔を空けて複数(図例では、2つ)の止具挿通孔35a,35a,35a,35aを設けた例を示している。これら止具挿通孔35a,35a,35a,35aは、平面視して(戸高方向に見て)対向片部37,37と重なり合わないように設けられている。
両側の側片部36,36は、戸厚方向に厚さ方向を沿わせて配される薄板状とされている。これら側片部36,36の厚さ寸法は、上記同様、強度上の観点等から適宜の寸法としてもよく、1mm〜5mm程度等としてもよい。
また、これら側片部36,36は、透光板15の下端部の戸厚方向両面及び厚さ方向両側の格子子状材16,16の下端部の各表面16b,16bを覆う構成とされている。
両側の対向片部37,37は、戸高方向に厚さ方向を沿わせて配される薄板状とされている。これら対向片部37,37の厚さ寸法は、上記同様、強度上の観点等から適宜の寸法としてもよく、1mm〜5mm程度等としてもよい。図例では、これら対向片部37,37の厚さ寸法を、平板部35及び側片部36,36の厚さ寸法よりも小とした例を示しているが、このような態様に限られない。
また、これら対向片部37,37には、幅狭部33の溝幅方向両側を区画する幅狭区画部38,38と、幅広部34の溝幅方向両側を区画する幅広区画部39,39と、が設けられている。幅狭区画部38,38の各側片部36,36からの突出寸法は、幅広区画部39,39の各側片部36,36からの突出寸法よりも大とされている。
幅狭区画部38,38は、図3(c)及び図5(c)に示すように、幅狭部33の溝幅寸法が透光板15の厚さ寸法と略同寸法となるように設けられている。これら幅狭区画部38,38の突出方向先端部が透光板15の厚さ方向両面に当接または近接される。また、図例では、連結桟30の長手方向両端側の対向片部37,37を、幅狭区画部38,38とした例を示している。換言すれば、凹溝32の長手方向両端部を幅狭部33,33とした例を示している。
幅広区画部39,39は、図3(b)及び図5(c)に示すように、幅広部34の溝幅寸法が透光板15の厚さ寸法に両側の格子子状材16,16の厚さ寸法を足し合わせた寸法と略同寸法となるように設けられている。これら幅広区画部39,39の突出方向先端部が両側の格子子状材16,16の各表面16b,16bに当接または近接される。
また、これら幅広区画部39,39の戸幅方向両側に設けられた幅狭区画部38,38の戸幅方向両縁部が格子子状材16,16の戸幅方向両側面16c,16c,16c,16cに当接または近接される。また、これら幅広区画部39,39、つまり、幅広部34は、上記した不透光部18の個数及び位置に応じた個数及び位置となるように設けられている。
なお、連結桟30は、上述のように押出成形された押出成形体の対向片部37,37に幅広部34が形成されるように加工して形成されたものに限られず、金属板に折曲加工を施して形成されたものでもよく、鋳造成形品でもよい。また、連結桟30は、金属系材料から形成されたものに限られず、硬質の合成樹脂系材料等から形成されたものでもよい。
次に、上記構成とされた戸体1の組立方法の一例について、図面を参照しながら説明する。
図6は、第1例に係る戸体1の組立方法の一例を模式的に示す図である。
まず、図6(a)に示すように、透光板15の厚さ方向両面に格子子状材16,16を貼着する。この際、透光板15の厚さ方向一方側の戸幅方向一端側から順に格子子状材16を貼着するようにしてもよい。また、各格子子状材16の戸幅方向における位置合わせをするための位置決め治具6,7を用いて各格子子状材16を透光板15に貼着するようにしてもよい。図例では、透光板15の戸幅方向両端側の格子子状材16を位置決めする端部位置決め部材6と、隣り合う格子子状材16,16間に透光部17が形成されるように位置決めする透光幅位置決め部材7と、を用いた例を示している。
端部位置決め部材6の戸幅方向に沿う寸法は、透光板15の戸幅方向一端面から戸幅方向一端側に設けられる格子子状材16までの戸幅方向に沿う寸法に応じた寸法とされている。透光幅位置決め部材7の戸幅方向に沿う寸法は、透光部17の幅寸法に応じた寸法とされている。
また、各格子子状材16は、裏面に上記のような粘着テープ等の粘着材が設けられている場合には、適宜、剥離紙を剥がし、接着剤を併用して一本毎に位置決め治具6,7によって位置決めしながら貼着するようにしてもよい。
そして、図6(b)に示すように、透光板15の両側端部に両側の縦框10,10を接合する。この際、両側の縦框10,10の戸幅方向における位置合わせをするための框位置決め部材8を用いて両側の縦框10,10を透光板15の両側端部に接合するようにしてもよい。図例では、透光板15の厚さ方向両側に沿わせられる一対の框位置決め部材8,8を設けた例を示している。
また、これら両側の框位置決め部材8,8の互いに向き合う側に、透光板15に貼着された格子子状材16,16を受け入れる凹溝をそれぞれに設けた構成としている。これら框位置決め部材8,8の戸幅方向に沿う寸法は、両側の縦框10,10間の戸幅方向に沿う寸法に応じた寸法とされている。
また、図6(c)に示すように、このように框位置決め部材8,8によって両側の縦框10,10を位置決めした状態で、両側の縦框10,10の下端部に連結桟30の両端部を固定する。この際、連結桟30の下面と両側の縦框10,10の下端面とが略同一平面状となるように位置合わせしながら連結桟30を固定するようにしてもよい。
また、各キャップ部材20を固定する。なお、各キャップ部材20は、内面側に上記のような粘着テープ等の粘着材が設けられている場合には、適宜、剥離紙を剥がし、接着剤を併用して不透光部18の上端部に固定するようにしてもよい。また、各キャップ部材20は、透光板15の厚さ方向両側に格子子状材16,16を固定した後に固定すればよく、図例のような態様に限られない。
また、図6(d)に示すように、両側の縦框10,10の上端部にワイヤー14の両端部を固定する。なお、ワイヤー14は、框位置決め部材8,8によって両側の縦框10,10を位置決めした状態で、両側の縦框10,10の上端部に固定するようにしてもよい。
上記のような工程を経て、図1及び図2に示す戸体1が組み立てられる。なお、上記組立方法の手順は、一例に過ぎず、種々の変形が可能である。
次に、戸体1の組立方法の他例について、図面を参照しながら説明する。なお、上記した第1例と同様の手順については、その説明を省略または簡略に説明する。
図7は、第2例に係る戸体1の組立方法の一例を模式的に示す図である。
上記第1例では、透光板15に格子子状材16,16を貼着した後に両側の縦框10,10を接合した例を示したが、本例では、透光板15に両側の縦框10,10を接合した後に格子子状材16,16を貼着する構成としている。
つまり、図7(a)に示すように、まず、透光板15の両側端部に両側の縦框10,10を接合する。この際、上記と概ね同様、両側の縦框10,10の戸幅方向における位置合わせをするための框位置決め部材8A,8Aを用いて両側の縦框10,10を透光板15の両側端部に接合するようにしてもよい。図例では、上記のような格子子状材16,16を受け入れる凹溝を設けていない平板状の框位置決め部材8A,8Aを用いた例を示している。
また、図7(b)に示すように、このように框位置決め部材8A,8Aによって両側の縦框10,10を位置決めした状態で、両側の縦框10,10の下端部に連結桟30の両端部を固定する。
そして、図7(c)に示すように、透光板15の厚さ方向両側に格子子状材16,16を貼着する。この際、上記と概ね同様、透光板15の厚さ方向一方側の戸幅方向一端側から順に格子子状材16を貼着するようにしてもよい。また、上記と概ね同様、透光幅位置決め部材7を用いて格子子状材16を位置合わせしながら貼着するようにしてもよい。また、この際、格子子状材16を斜め状にして格子子状材16の下端部を連結桟30の幅広部34に差し入れた後に、格子子状材16を透光板15に沿わせるようにして貼着するようにしてもよい。
そして、図7(d)に示すように、各キャップ部材20を不透光部18の上端部に固定し、ワイヤー14の両端部を両側の縦框10,10の上端部に固定するようにしてもよい。
上記のような工程を経て、図1及び図2に示す戸体1が組み立てられる。なお、上記組立方法の手順は、一例に過ぎず、種々の変形が可能である。
次に、本発明に係る他の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下の各実施形態では、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
図8〜図10は、第2実施形態に係るキャップ部材の一例及びこれを備えた戸体の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る戸体1Aは、キャップ部材20A及び連結桟30Aの構成が上記第1実施形態とは主に異なる。
また、本実施形態では、図8及び図9(a)に示すように、戸体1Aの両側の縦框10,10間に、3本の不透光部18を設けた構成としている。つまり、両側の縦框10,10間に4本の透光部17を設けた構成としている。つまりは、上記第1実施形態よりも透光部17及び不透光部18を少なくしている。例えば、戸体1,1Aの戸幅寸法を異ならせる場合には、不透光部18(格子子状材16)の幅寸法を、各戸体1,1Aにおいて略同寸法とし、これらの本数を異ならせるような態様等としてもよい。このような構成とすれば、戸体1,1Aの戸幅寸法を異ならせる場合にも共通の格子子状材16を用いることができる。なお、この場合は、透光板15の幅寸法を適宜、変形するようにすればよく、また、両側の縦框10,10の幅寸法も異ならせるようにしてもよい。
キャップ部材20Aは、図8及び図9に示すように、本実施形態では、底面部22Aが透光板15の上端面15aに沿うように設けられたワイヤー14の上側に位置するように取り付けられる構成とされている。また、図9(b)、(c)及び図10(b)に示すように、ワイヤー受入凹部23Aを、戸幅方向両側の側面部25A,25Aのそれぞれに設けられた側面凹所26,26の開口側に向く底側縁部に切欠状に設けた構成としている。これら側面凹所26,26の開口側に向く底側縁部は、上述のように、側面凹所26,26が底面部22Aまで設けられているので、底面部22Aの厚さ方向一方側となる受入凹所21の底面(裏面)と略同一平面状となる。そのため、ワイヤー受入凹部23Aは、これら底側縁部を含み底面部22Aの裏面側に戸幅方向の全体に亘って凹溝状に設けられている(図9(b)参照)。
また、図10(a)、(b)に示すように、底面部22Aの厚さ方向他方側となる反受入凹所側(表面側)に、キャップ部材20Aを固定する止具を受け入れる止具受入凹部22aを設けた構成としている。図例では、止具を、透光板15の厚さ方向両側に貼着された格子子状材16,16の上端部に透光板15を跨ぐように打ち込まれるステープル(いわゆるU針)とし、止具受入凹部22aを、この止具を受け入れる構成とした例を示している。また、底面部22Aに戸幅方向に間隔を空けて複数(図例では、2つ)の止具受入凹部22a,22aを設けた構成としている。また、これら止具受入凹部22a,22aを、戸厚方向に延びる凹溝状とされた部位の両端にステープルの両針部が挿通される挿通孔を設けた構成としている。なお、このような止具受入凹部22a,22aを、上記第1実施形態において説明したキャップ部材20に設けた構成としてもよい。また、このような止具受入凹部22a,22aを、キャップ部材20Aに設けていない構成としてもよい。
また、この底面部22Aの厚さ方向他方側となる反受入凹所側面(表面)が両側の縦框10,10の上端面10a,10aよりも僅かに上方側に位置するようにキャップ部材20Aを取り付けた例を示している。
連結桟30Aは、図8及び図9に示すように、本実施形態では、戸高方向に沿う寸法が上記第1実施形態において説明した連結桟30よりも大とされている。このような構成とすれば、凹溝32を比較的に深くすることができ、透光板15及び格子子状材16,16の下端部を安定的に受け入れることができる。
この連結桟30Aの戸高方向に沿う寸法は、見栄え上の観点等から適宜の寸法としてもよく、両側の縦框10,10の幅寸法よりも小としてもよい。図例では、この連結桟30Aの戸高方向に沿う寸法を、透光部17及び不透光部18のそれぞれの幅寸法と略同寸法とした例を示している。このような構成とすれば、それぞれに細幅スリット状とされた透光部17及び不透光部18と連結桟30Aとのデザインの統一感を向上させることができる。
また、この連結桟30Aは、両側片部36A,36Aの戸高方向に沿う寸法を上記第1実施形態よりも大として戸高方向に沿う寸法が大とされている。このように比較的に戸高方向に沿う寸法を大とした場合には、ブロック状のスペーサー部材を中空状凹所31Aの両端部に収容させた構成としてもよい。また、このスペーサー部材に、連結桟30Aの各端部を各縦框10,10に固定する止具9,9が挿通される構成等としてもよい。また、各縦框10,10の桟受入凹部13,13は、連結桟30Aの戸高方向に沿う寸法に応じた深さ(戸高方向に沿う寸法)とされている。
上記構成とされた本実施形態に係る戸体1Aも、上記同様にして組立可能であるが、ワイヤー14を固定した後に、キャップ部材20Aを固定するようにすればよい。
また、本実施形態に係る戸体1Aにおいても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
図11は、第3実施形態に係る戸体の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る戸体1Bは、図11(a)に示すように、戸体1Bの両側の縦框10,10間に、5本の不透光部18を設けた構成としている。つまり、両側の縦框10,10間に6本の透光部17を設けた構成としている。つまりは、上記第1実施形態よりも透光部17及び不透光部18を多くしている。
また、本実施形態では、上記のような連結桟30,30Aを設けずに、不透光部18の上端部及び下端部の両方にキャップ部材20,20を取り付けた例を示している。つまり、本実施形態では、不透光部18の上端側に設けられたキャップ部材20に加えて、不透光部18の下端側にキャップ部材20を設けた構成としている。また、これら上下両側のキャップ部材20,20を、互いに同様の構成とされたものとし、上記第1実施形態において説明したキャップ部材20と同様の構成としている。
下端側のキャップ部材20は、厚さ方向両側の格子子状材16,16の一端部としての下端部を受け入れるように格子子状材16,16の長手方向に沿う方向となる上方側に向けて開口する受入凹所21を設けた構成とされている。この下端側のキャップ部材20は、これら格子子状材16,16の少なくとも一端面としての下端面16d,16d及び下端部の厚さ方向外側に向く表面16b,16bを覆う構成とされている。
また、本実施形態では、両側の縦框10,10の下端部を、連結桟30,30Aに代えて、ワイヤー14によって連結した構成としている。また、キャップ部材20を、底面部22がこのワイヤー14と透光板15の下端面との間に位置するように取り付けた構成としている。
上記構成とされた本実施形態に係る戸体1Bも、上記同様にして組立可能であり、下端側に連結桟30,30Aに代えて、キャップ部材20やワイヤー14を固定するようにすればよい。
また、本実施形態に係る戸体1Bにおいても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。また、本実施形態では、不透光部18の両側の透光部17,17の下端部が戸体1Bの下端面において露出することとなるので、戸体1Bの上下両端側における透光性を向上させることができる。つまり、戸体1Bの下端面が対面される床面3(図1参照)や下枠等に光を照射することができ、床面3や下枠を間接照明的に照らすことができ、空間演出性を向上させることができる。また、不透光部18の両側の透光部17,17が戸体1Bの下端に至るような外観を呈し、すっきりとした印象を与えることができる。
なお、上記した各実施形態に係る戸体1,1A,1Bにおける互いに異なる構成を、適宜、組み替えたり、組み合わせたりして適用するようにしてもよい。例えば、第2実施形態において説明した連結桟30Aを、第1実施形態において説明した戸体1に連結桟30に代えて設けた構成としてもよい。また、例えば、第2実施形態において説明したキャップ部材20Aを第3実施形態において説明した戸体1Bの上端側及び下端側の両方または一方のキャップ部材20に代えて設けた構成としてもよい。その他、種々の組み替えや組み合わせが可能である。
また、上記した例では、キャップ部材20,20Aに、ワイヤー受入凹部23,23Aや側面凹所26を設けた例を示しているが、これらの両方または一方を設けていない構成としてもよい。さらには、キャップ部材20,20Aに、戸幅方向両側の側面部25,25Aを設けていない構成としてもよい。また、上記した例では、キャップ部材20,20Aを略無色透明とした例を示しているが、有色透明としたり、不透明なものとしたりしてもよい。上記各実施形態に係る戸体1,1A,1Bに適用されるキャップ部材20,20Aとしては、その他、種々の変形が可能である。
また、上記した例では、連結桟30,30Aの中空状凹所31,31Aを戸幅方向両端部において開口させた構成とした例を示しているが、このような態様に限られない。また、上記した例では、平板状とされた両側片部36,36Aの先端部に、幅狭部33及び幅広部34の溝幅方向両側縁部を構成する対向片部37,37を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、凹溝32の溝幅方向両側を区画する両側片部36,36Aの対向する内面に凹凸を設けて幅狭部33及び幅広部34の溝幅方向両側を構成する態様等としてもよい。また、上記した例では、連結桟30,30Aを一体的に成形されたものとした例を示しているが、複数の部材を組み合わせて構成されたものとしてもよい。
また、上記した例では、連結桟30,30Aの凹溝32に幅狭部33と幅広部34とを設けた例を示しているが、凹溝32の全長に亘って幅広部34を設けた構成としてもよい。この場合は、透光部15の厚さ方向両側に形成される隙間に適宜の充填部材を充填した態様等としてもよい。上記各実施形態に係る戸体1,1Aに適用される連結桟30,30Aとしては、その他、種々の変形が可能である。
また、上記各実施形態では、両側の縦框10,10の下端部を、これら縦框10,10の幅寸法に比して戸高方向に沿う寸法が小とされた連結桟30,30Aによって連結した例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、両側の縦框10,10の下端部を、これら縦框10,10の幅寸法と戸高方向に沿う寸法が概ね同寸法とされた下框状部材によって連結したような構成等としてもよい。
また、上記各実施形態では、両側の縦框10,10のそれぞれの幅寸法を、透光部17及び不透光部18のそれぞれの幅寸法よりも大とした例を示しているが、小としてもよい。または、各縦框10,10の幅寸法を、透光部17及び不透光部18のそれぞれの幅寸法と同程度の寸法としてもよい。また、上記各実施形態では、両側の縦框10,10のそれぞれの幅寸法を、互いに略同寸法とした例を示しているが、異なる寸法としてもよい。
また、上記した例では、戸体1,1A,1Bに、3本〜5本の不透光部18を設けた構成、つまり、4本〜6本の透光部17を設けた構成とした例を示しているが、このような本数に限られず、2本以上の透光部17を設けた構成とすればよい。また、透光部17の戸高方向途中部位に、透光部17を戸高方向に区分するように横格子子状材(貫状部材)を設けた構成等としてもよい。
また、上記各実施形態では、第1方向を縦方向(戸高方向、上下方向)とし、第2方向を横方向(戸幅方向)とした例を示しているが、第1方向を横方向(戸幅方向)とし、第2方向を縦方向(戸高方向、上下方向)としてもよい。つまり、戸幅方向に延びるように、かつ戸高方向に間隔を空けて両側の框材としての横框10,10を設けた構成とされたものとしてもよい。つまりは、上記したキャップ部材20,20Aや連結桟30,30Aが戸体1,1A,1Bの戸幅方向の端部に設けられるものとしてもよい。この場合は、上記した上端部(上端面)や下端部(下端面)を、戸幅方向の端部(端面)として把握するようにすればよい。
上記各実施形態に係る戸体1,1A,1Bとしては、その他、種々の変形が可能である。
1,1A,1B 戸体
10 縦框(框材)
14 ワイヤー
15 透光板
16 格子子状材
16a 上端面(一端面)
16b 表面(厚さ方向外側に向く表面)
16c 側面
16d 下端面(一端面)
17 透光部
18 不透光部
20,20A キャップ部材
21 受入凹所
23,23A ワイヤー受入凹部(凹部)
25,25A 側面部
26 側面凹所(凹所)

Claims (6)

  1. 透光性を有した透光板の厚さ方向両面のそれぞれに沿わせて帯板状とされた格子子状材を貼着して形成された不透光部の一端部に、該不透光部の両側の透光部の一端部を露出させるように取り付けられる構成とされており、
    厚さ方向両側の前記格子子状材の一端部を受け入れるように該格子子状材の長手方向に沿って開口する受入凹所が設けられ、かつこれら格子子状材の少なくとも一端面及び一端部の厚さ方向外側に向く表面を覆う構成とされていることを特徴とするキャップ部材。
  2. 請求項1において、
    厚さ方向両側の前記格子子状材の一端部の幅方向両側面を覆う構成とされていることを特徴とするキャップ部材。
  3. 請求項2において、
    厚さ方向両側の前記格子子状材の一端部の幅方向両側面を覆う側面部には、前記透光板を受け入れる切欠状の凹所が設けられていることを特徴とするキャップ部材。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    略無色透明であることを特徴とするキャップ部材。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記透光板における前記格子子状材の幅方向に沿う方向の両側端部に接合される両側の框材を連結するように、かつ前記透光板の一端部側に沿うように配されるワイヤーを受け入れる凹部が設けられていることを特徴とするキャップ部材。
  6. 透光性を有した透光板と、この透光板の厚さ方向両面のそれぞれに沿わせて貼着されて不透光部を構成する帯板状の格子子状材と、前記不透光部の両側の透光部の一端部を露出させるように該不透光部の一端部に取り付けられる請求項1乃至5のいずれか1項に記載のキャップ部材と、を備えていることを特徴とする戸体。
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