JP3898161B2 - 押入・床の間建築ユニット - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、押入と床の間とを並べて施工する際に用いられる押入・床の間建築ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、床の間の隣に押入を設置する場合、床の間と押入とをそれぞれ別個の専用材料で形成するとともに、互いに別々に施工していた。しかし、このように押入と床の間とを別材料で別々に施工すると、材料点数が増え、材料の在庫管理や現場での作業が煩雑になるとともに、施工作業者が熟練していない場合には、押入と床の間とがまっすぐにつながった状態、すなわち、押入の側壁と床の間の側壁とが平行の状態とはならず、見栄えが悪くなるという問題が発生していた。
【0003】
この問題を解決する技術として、押入と床の間とをそれぞれユニットとして構成し、これら各ユニットを中間パネルを介して連結する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
押入と床の間とをそれぞれユニットとして構成するこの技術では、従来の施工方法に比べて施工精度や手間を改善することができる。しかしながら、押入と床の間との空間形成後、中間パネルを介して連結した床の間と押入の側壁の前端部に床柱を取付けなければならず、なおも手間がかかるという問題があった。
【0005】
さらに、図6に示すように、これらのユニットを設置する場所の間口が幅2m程度の狭いものだと、床の間(1)と押入(2)の間口はそれぞれ幅1m程度しか採れない。したがって、このような押入(2)には引戸を使用することができず、両開きや片開きの扉(3)にしなければならない。これらの扉(3)では、押入(2)の開口を覆う扉(3)の厚み分だけ押入(2)の容積がせまくなり、収納スペースを有効に利用することができなくなるという問題があった。加えて、扉(3)に取り付けられる取手(4)は、引き手形、持ち手形ともにデザイン性が悪く、収納スペースを意識させるためモダンな空間の形成には不向きであるという問題もあった。
【0006】
【特許文献1】
特許第2866624号公報(第1−3頁、第2図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
それゆえ、この発明の主たる課題は、施工が容易であり、狭い間口でもデザイン性よく設置することができ、かつ、収納スペースを有効に使い勝手よく活用することができる押入・床の間建築ユニットを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した発明は、「押入と床の間とを並べて施工する際に用いられる押入・床の間建築ユニット(10)であって、収納物を出し入れするための開口(13)を有する押入筺体(12)、押入筺体(12)に連接し、押入筺体(12)と同じ高さ並びに少なくとも押入筺体(12)と同幅の間口を有する床の間筺体(14)、押入筺体(12)と床の間筺体(14)との前面に間口方向にてスライド自在に取付けられ、押入筺体(12)の開口(13)を開閉する引戸(16)、および引戸(16)の床の間筺体(14)側端部に取付けられた床柱状の取手(34)を備える」ことを特徴とするものである。
【0009】
この発明では、押入筺体(12)の開口(13)を開閉する引戸(16)に床柱状の取手(34)が取付けられているので、押入筺体(12)と床の間筺体(14)の施工後に改めて床柱を取付ける必要がなく、施工の手間を省くことができる。
【0010】
また、引戸(16)に取付けられている取手(34)が床柱状のものであるため、引戸(16)を閉じた状態、つまり、引戸(16)で押入筺体(12)の開口(13)を閉じた状態では、収納スペースである押入を意識させないモダンな空間を演出することができる。
【0011】
そして、押入筺体(12)と床の間筺体(14)の高さを合わせるとともに、床の間筺体(14)の間口を少なくとも押入筺体(12)の間口と同幅となるようにしているので、引戸(16)を、押入筺体(12)と床の間筺体(14)の前面に間口方向にてスライド自在に取付けることができる。このため、両開きや片開きの扉のように扉の厚み分だけ押入筺体(12)の容積が狭くなるようなことはなく、押入筺体(12)の収納スペースを有効に利用することができる。また、押入筺体(12)の開口(13)を全閉もしくは全開することができるので、押入筺体(12)の収納スペースを使い勝手よく利用することができる。
【0012】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、「押入筺体(12)の左右両側の内面に取着され、その高さ方向に所定の間隔で繰り返し形成された水平溝(20)を有する一対の受け桟(18)と、水平溝(20)に出し入れ可能に嵌め込まれ、水平溝(20)内で水平方向に突合わせることにより複数の奥行きを形成する棚板(22)とを具備する」ことを特徴とするもので、これにより、収納スペースである押入筺体(12)内における棚板(22)の位置や奥行きを収納物に合わせて自由に変更することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施例を図面を参照しつつ説明する。この発明の一実施例(図1〜3)の押入・床の間建築ユニット(10)は、押入と床の間とを並べて施工することを目的に、建物内の所定の壁面に取付けられるものであり、押入筺体(12)、床の間筺体(14)および引戸(16)などで構成されている。
【0014】
押入筺体(12)は、押入後面パネル(12a)、押入天井パネル(12b)、押入底面パネル(12c)および左右一対の押入側面パネル(12d)で形成されており、その前面には収納物を出し入れするための開口(13)が設けられている。
【0015】
また、押入筺体(12)を構成する左右一対の押入側面パネル(12d)の表面、すなわち、押入筺体(12)の左右両側の内面には、該内面と略同等の奥行き並びに高さを有する板状の受け桟(18)が取付けられており、さらに、この受け桟(18)の押入空間側の面には、奥行き方向全体に延ばされた水平溝(20)が高さ方向に所定の間隔を隔てて繰り返し形成されている(図2参照)。
【0016】
そして、この水平溝(20)には、開口側から該水平溝(20)に出し入れ可能に嵌め込まれ、対面する受け桟(18)の水平溝(20)同士を架設するとともに、水平溝(20)内で水平方向に突合わせることにより複数の奥行きを形成する棚板(22)が取付けられている。なお、本実施例では、水平溝(20)内で棚板(22)を3枚突合わせることによって、押入の奥行き全体を仕切ることができるようにしている(図3参照)。
【0017】
床の間筺体(14)は、押入筺体(12)に連接して設けられ、美術品や生花などを配置して室内装飾の基点となるものである。この床の間筺体(14)は、床の間後面パネル(14a)、床の間天井パネル(14b)、床の間底面パネル(14c)および左右一対の床の間側面パネル(14d)で形成されており、床の間底面パネル(14c)の上には床板(24)が取付けられている。なお、この床の間筺体(14)は、押入筺体(12)と同じ高さで形成され、かつ、その間口は押入筺体(12)の間口と同幅となるように形成されている。
【0018】
また、押入筺体(12)とこれに連接して設けられた床の間筺体(14)との前面上端部には、両筺体(12)(14)の間口全体に亘って、後述する引戸(16)を吊持するとともに、該引戸(16)の移動を案内する一本のレール(26)が取付けられている。さらに、このレール(26)の押入筺体(12)と床の間筺体(14)の連接部分に近接する位置から垂直に下りた床面には、引戸(16)の移動を補助するためのガイド突起(28)が取付けられている。
【0019】
引戸(16)は、押入筺体(12)の開口(13)を開閉するためのものであり、押入筺体(12)の開口(13)とほぼ同じ大きさ・形状を有する板状部材である。
【0020】
この引戸(16)は、挽材、合板、木質繊維板(IB,MDFなど)、木削片板(パーティクルボード,ストランドボード,OSBなど)、集成材および単板積層材などを単独あるいはこれらを任意複合した材料および合成樹脂、金属等で形成されており、その表面は、化粧紙,化粧樹脂含浸紙,化粧合成樹脂シートおよび化粧単板等からなる化粧材を貼着することによって、あるいは着色塗装,柄模様印刷および透明塗装などを施すことによって装飾・保護されている。
【0021】
この引戸(16)上面における左右両端のそれぞれには、上述したレール(26)に吊持されて引戸(16)の移動を案内する吊車(30)が取付けられており、また、引戸(16)の下面には、幅方向全体に亘って、上述したガイド突起(28)に係合する溝(32)が凹設されている(図4参照)。したがって、これらにより、引戸(16)が押入筺体(12)と床の間筺体(14)の前面において間口方向にてスライド自在に取着されることとなり、押入筺体(12)の開口(13)を全閉(図5(A)参照)もしくは全開(図5(B)参照)することができる。
【0022】
また、この引戸(16)の床の間筺体(14)側の端部には、高さ方向に延びて該端部を覆う床柱状の取手(34)が取付けられており、さらに、引戸(16)の押入筺体(12)側の端部には、高さ方向に延びて該端部を覆うとともに、指先が引っ掛かる程度前方へ向けて突出した取手(36)が取付けられている(図4参照)。
【0023】
床柱状の取手(34)は、挽材,合板,木質繊維板(IB,MDFなど),木削片板(パーティクルボード,ストランドボード,OSBなど),集成材および単板積層材などを単独あるいはこれらを任意複合した材料や、合成樹脂、金属などの材料で形成されており、その表面は、化粧紙,化粧樹脂含浸紙,化粧合成樹脂シートおよび化粧単板等からなる化粧材を貼着することによって、あるいは着色塗装,柄模様印刷および透明塗装などを施すことによって装飾・保護されている。
【0024】
この床柱状の取手(34)は、引戸(16)の表面より前方に向けて突出するものであれば、その断面形状は特に限定されるものではなく、図4に示した略四角形のものの他に略円形や略半円形などいずれの形状であってもよい。
【0025】
本発明の一実施例の押入・床の間建築ユニット(10)を施工する際には、まず、押入後面パネル(12a)、押入天井パネル(12b)、押入底面パネル(12c)および左右の押入側面パネル(12d)を連結して押入筺体(12)を組み立てるとともに、床の間後面パネル(14a)、床の間天井パネル(14b)、床の間底面パネル(14c)および左右の床の間側面パネル(14d)を連結して床の間筺体(14)を組み立てる。
【0026】
次に、押入筺体(12)の前面と床の間筺体(14)の前面とが面一となるように、一方の押入側面パネル(12d)と一方の床の間側面パネル(14d)とを連接し、このパネル(12d)(14d)同士を固定する。また、これと共に、左右の押入側面パネル(12d)に水平溝(20)が対面するように受け桟(18)を取着し、床の間底面パネル(14c)上に床板(24)を取着する。なお、以上の工程は、押入・床の間建築ユニット(10)を取付ける施工現場で行ってもよいし、上記工程を工場で行い、組み立てられた各筺体(12)(14)を現場に搬入するようにしてもよい。
【0027】
続いて、側面同士を連接した押入筺体(12)および床の間筺体(14)を所定の設置箇所に配置した後、押入筺体(12)と床の間筺体(14)の前面上端部に予め吊車(30)を取付けたレール(26)を固定するとともに、このレール(26)の押入筺体(12)と床の間筺体(14)の連接部分に近接する位置から垂直に下りた床面にガイド突起(28)を取付ける。
【0028】
そして、床柱状の取手(34)が床の間筺体(14)側に配置されるように引戸(16)を押入筺体(12)および床の間筺体(14)の前面に位置決めし、引戸(16)上面の左右両端部に予めレール(26)に取付けられた吊車(30)を固定するとともに、引戸(16)下面に凹設された溝(32)にガイド突起(28)を係合させる。これにより、押入・床の間建築ユニット(10)の施工が完了する。
【0029】
なお、該ユニット(10)の押入筺体(12)を収納スペースとして所定の高さ並びに奥行きで仕切って使用する場合には、所定の高さに位置する水平溝(20)に棚板(22)の端部を嵌め込んで対面する水平溝(20)同士を架設するとともに、所定の奥行きに対応する枚数の棚板(22)を該水平溝(20)に嵌め込んで水平方向に突合わせる。これにより、押入筺体(12)を所定の高さ並びに奥行きで仕切ることができる。
【0030】
この実施例によれば、押入筺体(12)の開口(13)を開閉する引戸(16)に床柱状の取手(34)が取付けられているので、押入筺体(12)と床の間筺体(14)の施工後に改めて床柱を取付ける必要がなく、施工の手間を省くことができる。
【0031】
また、引戸(16)に取付けられている取手(34)が床柱状のものであるため、引戸(16)を閉じた状態、つまり、引戸(16)で押入筺体(12)の開口(13)を閉じた状態では、収納スペースである押入を意識させないモダンな空間を演出することができる。
【0032】
さらに、押入筺体(12)と床の間筺体(14)の高さを合わせるとともに、床の間筺体(14)の間口と押入筺体(12)の間口とが同幅となるようにしているので、押入筺体(12)の開口(13)を開閉する引戸(16)を、押入筺体(12)と床の間筺体(14)の前面に間口方向にてスライド自在に取付けることができ、且つ、押入筺体(12)の開口(13)を全閉もしくは全開することができる。したがって、両開きや片開きの扉のように扉の厚み分だけ押入筺体(12)の容積が狭くなるようなことはなく、押入筺体(12)の収納スペースを有効に、且つ、使い勝手よく利用することができる。
【0033】
そして、押入筺体(12)の左右両側の内面には、高さ方向に所定の間隔で繰り返し形成された水平溝(20)を有する受け桟(18)が取付けられるとともに、この水平溝(20)に複数の奥行きを形成する棚板(22)が出し入れ可能に嵌め込まれている。このため、収納スペースである押入筺体(12)内における棚板(22)の位置や奥行きを収納物に合わせて自由に変更することができる。
【0034】
なお、上述の実施例では、押入筺体(12)を形成する各パネルと床の間筺体(14)を形成する各パネルとをそれぞれ別個のもので構成する例を示したが、押入後面パネル(12a)と床の間後面パネル(14a)とを一体化して一枚のパネルで構成するようにしてもよいし、押入天井パネル(12b)と床の間天井パネル(14b)とを一体化して一枚のパネルで構成するようにしてもよい。また、押入底面パネル(12c)と床の間底面パネル(14c)とを一体化して一枚のパネルで構成するようにしてもよいし、互いに連接して固定される押入側面パネル(12d)と床の間側面パネル(14d)とを一枚のパネルで構成するようにしてもよい。また、押入後面パネル(12a)、押入天井パネル(12b)、押入底面パネル(12c)および押入側面パネル(12d)を一体化して箱状となった押入筺体(12)や同様にして一体化した床の間筺体(14)であってもよい。このように各パネルを可能な限り一体化してそれぞれ一枚のパネルで構成したりボックス状とすることによって、押入・床の間建築ユニット(10)を構成する材料点数が減り、在庫管理や施工の手間を省くことができる。
【0035】
また、上述の例では、引戸(16)の上端部に吊車(30)を取り付け、この吊車(30)を押入筺体(12)および床の間筺体(14)の前面上端部に固定したレール(26)に係合して引戸(16)を吊持するとともに、引戸(16)下面に凹設された溝(32)にガイド突起(28)を係合することによって、引戸(16)を押入筺体(12)と床の間筺体(14)の前面に間口方向にてスライド自在に取着する場合を示した。このように上吊りで引戸(16)を取付けると、床面に敷居などの突出部分がないため、押入に収納物を出し入れする際に足や物が床面の突出部分に引っ掛かる心配がなく安全であるが、本発明においては、引戸(16)が押入筺体(12)と床の間筺体(14)の前面にてスライド自在に移動できれば、その取付け方法はいかなるものであってもよい。したがって、例えば、図示しないが、所定の溝が形成された鴨居と敷居を設けるとともに、引戸(16)が該溝を摺動するようにしてもよい。
【0036】
さらに、押入筺体(12)の間口と床の間筺体(14)の間口とを同幅にする場合を示したが、床の間筺体(14)の間口は少なくとも押入筺体(12)の間口と同幅であればよく、床の間筺体(14)の間口が押入筺体(12)の間口よりも広幅であってもよい。
【0037】
つまり、床の間筺体(14)の間口が押入筺体(12)の間口よりも狭幅である場合には、引戸(16)を床の間筺体(14)側へスライドさせて押入筺体(12)の開口(13)を開ける際に、押入筺体(12)の開口が全開とはならず、収納物の出し入れに不便をきたすようになるが、床の間筺体(14)の間口が少なくとも押入筺体(12)の間口と同幅であれば、このような問題は発生しない。
【0038】
加えて、床の間筺体(12)の上端部に幕板(図示せず)を設け、該幕板に床の間を照らす照明を組み込むことで、よりモダンな空間を演出することができる。
【0039】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明によれば、押入筺体の開口を開閉する引戸に床柱状の取手が取付けられているので、押入筺体と床の間筺体の施工後に改めて床柱を取付ける必要がなく施工の手間を省くことができ、また、引戸を閉じた際に、収納スペースである押入を意識させないモダンな空間を演出することができる。
【0040】
さらに、引戸を押入筺体と床の間筺体の前面に間口方向にてスライド自在に取付けているので、両開きや片開きの扉のように扉の厚み分だけ押入筺体の容積が狭くなるようなことはなく、押入筺体の収納スペースを有効に且つ使い勝手よく利用することができる。
【0041】
また、請求項2に記載した発明によれば、収納スペースである押入筺体内における棚板の位置や奥行きを収納物に合わせて自由に変更することができる。
【0042】
したがって、施工が容易であり、狭い間口でもデザイン性よく設置することができ、かつ、収納スペースを有効に使い勝手よく活用することができる押入・床の間建築ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の押入・床の間建築ユニットを示す正面図である。
【図2】図1の引戸を除いた押入・床の間建築ユニットを示す正面図である。
【図3】図1におけるI−I線断面図である。
【図4】本発明の一実施例の引戸を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施例の押入・床の間建築ユニットの使用態様を示す説明図である。
【図6】従来の押入・床の間建築ユニットを示す正面図である。
【符号の説明】
(10)… 押入・床の間建築ユニット
(12)… 押入筺体
(14)… 床の間筺体
(16)… 引戸
(18)… 受け桟
(20)… 水平溝
(22)… 棚板
(26)… レール
(28)… ガイド突起
(30)… 吊車
(32)… 溝
(34)… (床柱状の)取手
【発明の属する技術分野】
本発明は、押入と床の間とを並べて施工する際に用いられる押入・床の間建築ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、床の間の隣に押入を設置する場合、床の間と押入とをそれぞれ別個の専用材料で形成するとともに、互いに別々に施工していた。しかし、このように押入と床の間とを別材料で別々に施工すると、材料点数が増え、材料の在庫管理や現場での作業が煩雑になるとともに、施工作業者が熟練していない場合には、押入と床の間とがまっすぐにつながった状態、すなわち、押入の側壁と床の間の側壁とが平行の状態とはならず、見栄えが悪くなるという問題が発生していた。
【0003】
この問題を解決する技術として、押入と床の間とをそれぞれユニットとして構成し、これら各ユニットを中間パネルを介して連結する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
押入と床の間とをそれぞれユニットとして構成するこの技術では、従来の施工方法に比べて施工精度や手間を改善することができる。しかしながら、押入と床の間との空間形成後、中間パネルを介して連結した床の間と押入の側壁の前端部に床柱を取付けなければならず、なおも手間がかかるという問題があった。
【0005】
さらに、図6に示すように、これらのユニットを設置する場所の間口が幅2m程度の狭いものだと、床の間(1)と押入(2)の間口はそれぞれ幅1m程度しか採れない。したがって、このような押入(2)には引戸を使用することができず、両開きや片開きの扉(3)にしなければならない。これらの扉(3)では、押入(2)の開口を覆う扉(3)の厚み分だけ押入(2)の容積がせまくなり、収納スペースを有効に利用することができなくなるという問題があった。加えて、扉(3)に取り付けられる取手(4)は、引き手形、持ち手形ともにデザイン性が悪く、収納スペースを意識させるためモダンな空間の形成には不向きであるという問題もあった。
【0006】
【特許文献1】
特許第2866624号公報(第1−3頁、第2図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
それゆえ、この発明の主たる課題は、施工が容易であり、狭い間口でもデザイン性よく設置することができ、かつ、収納スペースを有効に使い勝手よく活用することができる押入・床の間建築ユニットを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した発明は、「押入と床の間とを並べて施工する際に用いられる押入・床の間建築ユニット(10)であって、収納物を出し入れするための開口(13)を有する押入筺体(12)、押入筺体(12)に連接し、押入筺体(12)と同じ高さ並びに少なくとも押入筺体(12)と同幅の間口を有する床の間筺体(14)、押入筺体(12)と床の間筺体(14)との前面に間口方向にてスライド自在に取付けられ、押入筺体(12)の開口(13)を開閉する引戸(16)、および引戸(16)の床の間筺体(14)側端部に取付けられた床柱状の取手(34)を備える」ことを特徴とするものである。
【0009】
この発明では、押入筺体(12)の開口(13)を開閉する引戸(16)に床柱状の取手(34)が取付けられているので、押入筺体(12)と床の間筺体(14)の施工後に改めて床柱を取付ける必要がなく、施工の手間を省くことができる。
【0010】
また、引戸(16)に取付けられている取手(34)が床柱状のものであるため、引戸(16)を閉じた状態、つまり、引戸(16)で押入筺体(12)の開口(13)を閉じた状態では、収納スペースである押入を意識させないモダンな空間を演出することができる。
【0011】
そして、押入筺体(12)と床の間筺体(14)の高さを合わせるとともに、床の間筺体(14)の間口を少なくとも押入筺体(12)の間口と同幅となるようにしているので、引戸(16)を、押入筺体(12)と床の間筺体(14)の前面に間口方向にてスライド自在に取付けることができる。このため、両開きや片開きの扉のように扉の厚み分だけ押入筺体(12)の容積が狭くなるようなことはなく、押入筺体(12)の収納スペースを有効に利用することができる。また、押入筺体(12)の開口(13)を全閉もしくは全開することができるので、押入筺体(12)の収納スペースを使い勝手よく利用することができる。
【0012】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、「押入筺体(12)の左右両側の内面に取着され、その高さ方向に所定の間隔で繰り返し形成された水平溝(20)を有する一対の受け桟(18)と、水平溝(20)に出し入れ可能に嵌め込まれ、水平溝(20)内で水平方向に突合わせることにより複数の奥行きを形成する棚板(22)とを具備する」ことを特徴とするもので、これにより、収納スペースである押入筺体(12)内における棚板(22)の位置や奥行きを収納物に合わせて自由に変更することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施例を図面を参照しつつ説明する。この発明の一実施例(図1〜3)の押入・床の間建築ユニット(10)は、押入と床の間とを並べて施工することを目的に、建物内の所定の壁面に取付けられるものであり、押入筺体(12)、床の間筺体(14)および引戸(16)などで構成されている。
【0014】
押入筺体(12)は、押入後面パネル(12a)、押入天井パネル(12b)、押入底面パネル(12c)および左右一対の押入側面パネル(12d)で形成されており、その前面には収納物を出し入れするための開口(13)が設けられている。
【0015】
また、押入筺体(12)を構成する左右一対の押入側面パネル(12d)の表面、すなわち、押入筺体(12)の左右両側の内面には、該内面と略同等の奥行き並びに高さを有する板状の受け桟(18)が取付けられており、さらに、この受け桟(18)の押入空間側の面には、奥行き方向全体に延ばされた水平溝(20)が高さ方向に所定の間隔を隔てて繰り返し形成されている(図2参照)。
【0016】
そして、この水平溝(20)には、開口側から該水平溝(20)に出し入れ可能に嵌め込まれ、対面する受け桟(18)の水平溝(20)同士を架設するとともに、水平溝(20)内で水平方向に突合わせることにより複数の奥行きを形成する棚板(22)が取付けられている。なお、本実施例では、水平溝(20)内で棚板(22)を3枚突合わせることによって、押入の奥行き全体を仕切ることができるようにしている(図3参照)。
【0017】
床の間筺体(14)は、押入筺体(12)に連接して設けられ、美術品や生花などを配置して室内装飾の基点となるものである。この床の間筺体(14)は、床の間後面パネル(14a)、床の間天井パネル(14b)、床の間底面パネル(14c)および左右一対の床の間側面パネル(14d)で形成されており、床の間底面パネル(14c)の上には床板(24)が取付けられている。なお、この床の間筺体(14)は、押入筺体(12)と同じ高さで形成され、かつ、その間口は押入筺体(12)の間口と同幅となるように形成されている。
【0018】
また、押入筺体(12)とこれに連接して設けられた床の間筺体(14)との前面上端部には、両筺体(12)(14)の間口全体に亘って、後述する引戸(16)を吊持するとともに、該引戸(16)の移動を案内する一本のレール(26)が取付けられている。さらに、このレール(26)の押入筺体(12)と床の間筺体(14)の連接部分に近接する位置から垂直に下りた床面には、引戸(16)の移動を補助するためのガイド突起(28)が取付けられている。
【0019】
引戸(16)は、押入筺体(12)の開口(13)を開閉するためのものであり、押入筺体(12)の開口(13)とほぼ同じ大きさ・形状を有する板状部材である。
【0020】
この引戸(16)は、挽材、合板、木質繊維板(IB,MDFなど)、木削片板(パーティクルボード,ストランドボード,OSBなど)、集成材および単板積層材などを単独あるいはこれらを任意複合した材料および合成樹脂、金属等で形成されており、その表面は、化粧紙,化粧樹脂含浸紙,化粧合成樹脂シートおよび化粧単板等からなる化粧材を貼着することによって、あるいは着色塗装,柄模様印刷および透明塗装などを施すことによって装飾・保護されている。
【0021】
この引戸(16)上面における左右両端のそれぞれには、上述したレール(26)に吊持されて引戸(16)の移動を案内する吊車(30)が取付けられており、また、引戸(16)の下面には、幅方向全体に亘って、上述したガイド突起(28)に係合する溝(32)が凹設されている(図4参照)。したがって、これらにより、引戸(16)が押入筺体(12)と床の間筺体(14)の前面において間口方向にてスライド自在に取着されることとなり、押入筺体(12)の開口(13)を全閉(図5(A)参照)もしくは全開(図5(B)参照)することができる。
【0022】
また、この引戸(16)の床の間筺体(14)側の端部には、高さ方向に延びて該端部を覆う床柱状の取手(34)が取付けられており、さらに、引戸(16)の押入筺体(12)側の端部には、高さ方向に延びて該端部を覆うとともに、指先が引っ掛かる程度前方へ向けて突出した取手(36)が取付けられている(図4参照)。
【0023】
床柱状の取手(34)は、挽材,合板,木質繊維板(IB,MDFなど),木削片板(パーティクルボード,ストランドボード,OSBなど),集成材および単板積層材などを単独あるいはこれらを任意複合した材料や、合成樹脂、金属などの材料で形成されており、その表面は、化粧紙,化粧樹脂含浸紙,化粧合成樹脂シートおよび化粧単板等からなる化粧材を貼着することによって、あるいは着色塗装,柄模様印刷および透明塗装などを施すことによって装飾・保護されている。
【0024】
この床柱状の取手(34)は、引戸(16)の表面より前方に向けて突出するものであれば、その断面形状は特に限定されるものではなく、図4に示した略四角形のものの他に略円形や略半円形などいずれの形状であってもよい。
【0025】
本発明の一実施例の押入・床の間建築ユニット(10)を施工する際には、まず、押入後面パネル(12a)、押入天井パネル(12b)、押入底面パネル(12c)および左右の押入側面パネル(12d)を連結して押入筺体(12)を組み立てるとともに、床の間後面パネル(14a)、床の間天井パネル(14b)、床の間底面パネル(14c)および左右の床の間側面パネル(14d)を連結して床の間筺体(14)を組み立てる。
【0026】
次に、押入筺体(12)の前面と床の間筺体(14)の前面とが面一となるように、一方の押入側面パネル(12d)と一方の床の間側面パネル(14d)とを連接し、このパネル(12d)(14d)同士を固定する。また、これと共に、左右の押入側面パネル(12d)に水平溝(20)が対面するように受け桟(18)を取着し、床の間底面パネル(14c)上に床板(24)を取着する。なお、以上の工程は、押入・床の間建築ユニット(10)を取付ける施工現場で行ってもよいし、上記工程を工場で行い、組み立てられた各筺体(12)(14)を現場に搬入するようにしてもよい。
【0027】
続いて、側面同士を連接した押入筺体(12)および床の間筺体(14)を所定の設置箇所に配置した後、押入筺体(12)と床の間筺体(14)の前面上端部に予め吊車(30)を取付けたレール(26)を固定するとともに、このレール(26)の押入筺体(12)と床の間筺体(14)の連接部分に近接する位置から垂直に下りた床面にガイド突起(28)を取付ける。
【0028】
そして、床柱状の取手(34)が床の間筺体(14)側に配置されるように引戸(16)を押入筺体(12)および床の間筺体(14)の前面に位置決めし、引戸(16)上面の左右両端部に予めレール(26)に取付けられた吊車(30)を固定するとともに、引戸(16)下面に凹設された溝(32)にガイド突起(28)を係合させる。これにより、押入・床の間建築ユニット(10)の施工が完了する。
【0029】
なお、該ユニット(10)の押入筺体(12)を収納スペースとして所定の高さ並びに奥行きで仕切って使用する場合には、所定の高さに位置する水平溝(20)に棚板(22)の端部を嵌め込んで対面する水平溝(20)同士を架設するとともに、所定の奥行きに対応する枚数の棚板(22)を該水平溝(20)に嵌め込んで水平方向に突合わせる。これにより、押入筺体(12)を所定の高さ並びに奥行きで仕切ることができる。
【0030】
この実施例によれば、押入筺体(12)の開口(13)を開閉する引戸(16)に床柱状の取手(34)が取付けられているので、押入筺体(12)と床の間筺体(14)の施工後に改めて床柱を取付ける必要がなく、施工の手間を省くことができる。
【0031】
また、引戸(16)に取付けられている取手(34)が床柱状のものであるため、引戸(16)を閉じた状態、つまり、引戸(16)で押入筺体(12)の開口(13)を閉じた状態では、収納スペースである押入を意識させないモダンな空間を演出することができる。
【0032】
さらに、押入筺体(12)と床の間筺体(14)の高さを合わせるとともに、床の間筺体(14)の間口と押入筺体(12)の間口とが同幅となるようにしているので、押入筺体(12)の開口(13)を開閉する引戸(16)を、押入筺体(12)と床の間筺体(14)の前面に間口方向にてスライド自在に取付けることができ、且つ、押入筺体(12)の開口(13)を全閉もしくは全開することができる。したがって、両開きや片開きの扉のように扉の厚み分だけ押入筺体(12)の容積が狭くなるようなことはなく、押入筺体(12)の収納スペースを有効に、且つ、使い勝手よく利用することができる。
【0033】
そして、押入筺体(12)の左右両側の内面には、高さ方向に所定の間隔で繰り返し形成された水平溝(20)を有する受け桟(18)が取付けられるとともに、この水平溝(20)に複数の奥行きを形成する棚板(22)が出し入れ可能に嵌め込まれている。このため、収納スペースである押入筺体(12)内における棚板(22)の位置や奥行きを収納物に合わせて自由に変更することができる。
【0034】
なお、上述の実施例では、押入筺体(12)を形成する各パネルと床の間筺体(14)を形成する各パネルとをそれぞれ別個のもので構成する例を示したが、押入後面パネル(12a)と床の間後面パネル(14a)とを一体化して一枚のパネルで構成するようにしてもよいし、押入天井パネル(12b)と床の間天井パネル(14b)とを一体化して一枚のパネルで構成するようにしてもよい。また、押入底面パネル(12c)と床の間底面パネル(14c)とを一体化して一枚のパネルで構成するようにしてもよいし、互いに連接して固定される押入側面パネル(12d)と床の間側面パネル(14d)とを一枚のパネルで構成するようにしてもよい。また、押入後面パネル(12a)、押入天井パネル(12b)、押入底面パネル(12c)および押入側面パネル(12d)を一体化して箱状となった押入筺体(12)や同様にして一体化した床の間筺体(14)であってもよい。このように各パネルを可能な限り一体化してそれぞれ一枚のパネルで構成したりボックス状とすることによって、押入・床の間建築ユニット(10)を構成する材料点数が減り、在庫管理や施工の手間を省くことができる。
【0035】
また、上述の例では、引戸(16)の上端部に吊車(30)を取り付け、この吊車(30)を押入筺体(12)および床の間筺体(14)の前面上端部に固定したレール(26)に係合して引戸(16)を吊持するとともに、引戸(16)下面に凹設された溝(32)にガイド突起(28)を係合することによって、引戸(16)を押入筺体(12)と床の間筺体(14)の前面に間口方向にてスライド自在に取着する場合を示した。このように上吊りで引戸(16)を取付けると、床面に敷居などの突出部分がないため、押入に収納物を出し入れする際に足や物が床面の突出部分に引っ掛かる心配がなく安全であるが、本発明においては、引戸(16)が押入筺体(12)と床の間筺体(14)の前面にてスライド自在に移動できれば、その取付け方法はいかなるものであってもよい。したがって、例えば、図示しないが、所定の溝が形成された鴨居と敷居を設けるとともに、引戸(16)が該溝を摺動するようにしてもよい。
【0036】
さらに、押入筺体(12)の間口と床の間筺体(14)の間口とを同幅にする場合を示したが、床の間筺体(14)の間口は少なくとも押入筺体(12)の間口と同幅であればよく、床の間筺体(14)の間口が押入筺体(12)の間口よりも広幅であってもよい。
【0037】
つまり、床の間筺体(14)の間口が押入筺体(12)の間口よりも狭幅である場合には、引戸(16)を床の間筺体(14)側へスライドさせて押入筺体(12)の開口(13)を開ける際に、押入筺体(12)の開口が全開とはならず、収納物の出し入れに不便をきたすようになるが、床の間筺体(14)の間口が少なくとも押入筺体(12)の間口と同幅であれば、このような問題は発生しない。
【0038】
加えて、床の間筺体(12)の上端部に幕板(図示せず)を設け、該幕板に床の間を照らす照明を組み込むことで、よりモダンな空間を演出することができる。
【0039】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明によれば、押入筺体の開口を開閉する引戸に床柱状の取手が取付けられているので、押入筺体と床の間筺体の施工後に改めて床柱を取付ける必要がなく施工の手間を省くことができ、また、引戸を閉じた際に、収納スペースである押入を意識させないモダンな空間を演出することができる。
【0040】
さらに、引戸を押入筺体と床の間筺体の前面に間口方向にてスライド自在に取付けているので、両開きや片開きの扉のように扉の厚み分だけ押入筺体の容積が狭くなるようなことはなく、押入筺体の収納スペースを有効に且つ使い勝手よく利用することができる。
【0041】
また、請求項2に記載した発明によれば、収納スペースである押入筺体内における棚板の位置や奥行きを収納物に合わせて自由に変更することができる。
【0042】
したがって、施工が容易であり、狭い間口でもデザイン性よく設置することができ、かつ、収納スペースを有効に使い勝手よく活用することができる押入・床の間建築ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の押入・床の間建築ユニットを示す正面図である。
【図2】図1の引戸を除いた押入・床の間建築ユニットを示す正面図である。
【図3】図1におけるI−I線断面図である。
【図4】本発明の一実施例の引戸を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施例の押入・床の間建築ユニットの使用態様を示す説明図である。
【図6】従来の押入・床の間建築ユニットを示す正面図である。
【符号の説明】
(10)… 押入・床の間建築ユニット
(12)… 押入筺体
(14)… 床の間筺体
(16)… 引戸
(18)… 受け桟
(20)… 水平溝
(22)… 棚板
(26)… レール
(28)… ガイド突起
(30)… 吊車
(32)… 溝
(34)… (床柱状の)取手
Claims (2)
- 押入と床の間とを並べて施工する際に用いられる押入・床の間建築ユニットであって、
収納物を出し入れするための開口を有する押入筺体、
前記押入筺体に連接し、前記押入筺体と同じ高さ並びに少なくとも前記押入筺体と同幅の間口を有する床の間筺体、
前記押入筺体と前記床の間筺体との前面に間口方向にてスライド自在に取付けられ、前記押入筺体の開口を開閉する引戸、および
前記引戸の床の間筺体側端部に取付けられた床柱状の取手を備える、押入・床の間建築ユニット。 - 前記押入筺体の左右両側の内面に取着され、その高さ方向に所定の間隔で繰り返し形成された水平溝を有する一対の受け桟と、
前記水平溝に出し入れ可能に嵌め込まれ、前記水平溝内で水平方向に突合わせることにより複数の奥行きを形成する棚板とを具備することを特徴とする請求項1に記載の押入・床の間建築ユニット。
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