JP6025113B2 - 間仕切収納装置 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1では、片面に開口部が形成され、該開口部の内方に物品を収容するスペースを設けた間仕切りパネルと、この間仕切りパネルの片面側に開口部を覆うべく装着されたスライド式のドアと、を備えた間仕切りユニットが提案されている。この間仕切りユニットは、間仕切りパネルの側方に形成された通路をスライド式のドアによって開放及び遮断する構成とされている。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、収納壁体の開口に対面した状態を基準として、手前側を前方、その逆側を後方とし、また、間仕切収納装置が設置された状態を基準として、その方向等を原則的に説明する。
本実施形態に係る間仕切収納装置1は、図1及び図2に示すように、前方に開口する収納壁体10と、この収納壁体10の前方側においてスライド自在とされたスライド扉20と、を備えている。
この間仕切収納装置1は、住居等の建物の開口部2に設置され、これら収納壁体10及びスライド扉20によって建物内空間を間仕切り可能な構成とされている。また、本実施形態では、間仕切収納装置1は、スライド扉20が建て付けられる扉枠3を備えている。
上レール部材4は、開口部2の開口幅寸法に応じた長さ寸法とされ、収納壁体10の上端部の前面側において開口幅方向に沿って配設される。
また、この上レール部材4には、下向きに開口するガイド溝が設けられている。この上レール部材4は、上板部と、この上板部の幅方向(見込み方向、前後方向)両側縁から垂れ下がるように連成された両側板部と、これら両側板部の下端縁から幅方向内方側に向けて突出するようにそれぞれ連成された案内片と、を有している。また、この上レール部材4のガイド溝に、スライド扉20の上端部に連結固定された後記するランナー部材22,23の転動部(ローラー)等が収容される。また、この上レール部材4の両案内片に、ランナー部材22,23のローラー等が当該上レール部材4の長手方向に沿って転動自在に支持されることで、スライド扉20が上レール部材4に対してスライド自在に吊り下げ支持される。
また、図例では、上レール部材4を、開口部2の内周天面、つまりは天井面に沿わせるように配設した例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、上レール部材4を、天井に埋め込むように配設したり、収納壁体10の前面側上端部等に固定して配設したりする態様としてもよい。さらには、開口部2の内周天面、つまりは天井面と上レール部材4との間に垂れ壁や空間等を設けるように配設する態様としてもよい。
これら左右の縦枠5,5は、スライド扉20の扉幅方向端部が当接される戸当り部として機能する。なお、これら左右の縦枠5,5の互いに向き合う各内側面に、互いに向き合う方向に開口し、スライド扉20の扉幅方向端部を受け入れる戸じゃくり溝を長手方向に沿って設けるようにしてもよい。
これら左右の縦枠5,5と上レール部材4とは、上レール部材4の長手方向の各端面に、各縦枠5,5の上端部内側面を当接させて接合されて三方枠状に枠組みされるものとしてもよい。または、これら左右の縦枠5,5と上レール部材4とは、上レール部材4の長手方向各端部の下面に、各縦枠5,5の上端面を当接させて接合されて三方枠状に枠組みされるものとしてもよい。
本実施形態では、開口部2の左右の内周側面のうちの一方の内周側面(図示左側内周側面)に収納壁体10を沿わせるように配設し、この収納壁体10の一側方となる開口部2の他方側(図示右方側)に、スライド扉20によって開閉される出入開口6を設けた例を示している。
また、収納壁体10は、本実施形態では、その高さ寸法が開口部2の開口高さ寸法と略同寸法とされている。つまり、本実施形態では、収納壁体10の高さ寸法を、床面から天井面に略至る高さ寸法としている。
また、本実施形態では、収納壁体10に、左右の側板13,13間に架け渡すように複数枚(図例では6枚)の棚板15を上下に間隔を空けて設けている。なお、左右の側板13,13の各内側面(対向面)に、上下方向に沿って間隔を空けて、これら棚板15を受ける棚受ダボが挿入される複数のダボ穴を設け、これら棚板15の上下の配設位置を変更可能とした態様としてもよい。また、収納壁体10に、収納スペースを左右に区画するような縦仕切板等を設けるようにしてもよい。
また、図例では、収納壁体10の天板12を開口部2の内周天面に沿わせるように配設した例を示している。また、図例では、左右の側板13,13のうちの開口部2の一方の内周側面(図示左側内周側面)に沿うように配設される一方(図示左方)の側板13の厚さ寸法(左右寸法)を、一方(図示左方)の縦枠5の厚さ寸法(見付寸法、左右寸法)と略同寸法とした例を示している。
また、図例では、底板(地板)を備えていない収納壁体10を例示しているが、底板を備えたものとしてもよく、更に台輪等を下端部に備えたものとしてもよい。
また、収納壁体10の天板12を、連結金具や固定金具等の固定具によって開口部2の内周天面に固定したり、左右の側板13,13の両方または一方を、同様の固定具によって開口部2の内周側面や内周天面に固定したりするようにしてもよい。
また、天板12を設けずに、収納壁体10の収納スペースの天面を開口部2の内周天面によって区画する態様としてもよい。
また、他方(図示右方側)の側板13の前端部等に、スライド扉20の後面に摺るように接する隙間遮蔽部材(モヘア部材)を上下方向に沿って設けるようにしてもよい。
また、収納壁体10の高さ寸法を、床面から天井面に略至る高さ寸法とした態様に限られず、上記した上レール部材4と略同様、天井面と収納壁体10との間に垂れ壁や空間等が設けられるものとしてもよい。
収納壁体10の一側方に設けられる出入開口6は、本実施形態では、内周天面が上レール部材4によって区画され、内周底面が床面等によって区画され、左右両側の内周側面が収納壁体10の他方(図示右方側)の側板13及び他方(図示右方)の縦枠5によって区画されている。この出入開口6の幅寸法は、収納壁体10の前方開口11の幅寸法と略同寸法とされている。
なお、以下では、スライド扉20の戸先側及び戸尻側を、この出入開口6を開閉する状態を基準として原則的に説明する。つまり、このスライド扉20によって閉鎖される出入開口6側(図示右方側)の縦枠5(開口部2の出入開口6側の内側面)に対向する側の扉幅方向端部を戸先側端部とし、その逆側の収納壁体10側の縦枠5(開口部2の収納壁体10側の内側面)に対向する側の扉幅方向端部を戸尻側端部として説明する。
また、スライド扉20は、本実施形態では、その扉幅寸法が、収納壁体10の前方開口11の幅寸法及び出入開口6の幅寸法に応じた寸法とされている。本実施形態では、スライド扉20の扉幅寸法を、左右の縦枠5,5に、スライド扉20の扉幅方向の一方の側端部が当接した状態で、スライド扉20の他方の側端部が収納壁体10の出入開口6側端部と前後方向(スライド扉20の扉厚さ方向に沿う方向)で重合するように形成している。このスライド扉20の他方の側端部と収納壁体10の出入開口6側端部との重ね合わせ部位の幅寸法(左右寸法)は、スライド扉20の後面と収納壁体10の前面との間の隙間等に応じて、明かり漏れ等を防止する観点等から適宜の寸法としてもよい。
このような構成とすることで、当該間仕切収納装置1を前後方向に沿う方向から見た状態で、スライド扉20と収納壁体10との段差等が目立ち難くなり、また、比較的に大きく開放側の収納壁体10の前方開口11や出入開口6を開放させることができる。なお、スライド扉20の開放側の側端部が開放側の収納壁体10の前方開口11や出入開口6の一部に重合するような態様としてもよい。
また、図例では、スライド扉20は、採光窓や鏡板等を有しておらず、その前面及び後面が手掛部21を除いて、概ね段差のないフラットな略平坦面とされている。なお、このスライド扉20の前面及び後面の両方または一方を、例えば、鏡等によって構成する態様としてもよい。または、スライド扉20に、採光窓や鏡板等を設けるようにしてもよい。
本実施形態では、この下端ガイド部材19を、収納壁体10に設けている。この下端ガイド部材19は、図1及び図2に示すように、収納壁体10の出入開口6側の側板13の下端前端面に固定されている。
この下端ガイド部材19は、図3(a)に示すように、側板13に固定される固定片19aと、この固定片19aの下端縁から床面に沿うように前方に突出する連結片19bと、この連結片19bの前端縁から上方に向けて突出するガイド部としてのガイド片19cと、を備えている。スライド扉20の下端部には、下方に向けて開口したガイド凹溝20aが当該スライド扉20の扉幅方向の全長に亘って形成されている。このガイド凹溝20aに、下端ガイド部材19のガイド片(ガイド部)19cが挿入(遊挿)され、スライド扉20の下端側がガイドされる。
なお、下端ガイド部材19のガイド部としては、図例のような片状のものに限られず、ピン状のものとしてもよい。
また、下端ガイド部材としては、上記のように収納壁体10に設けられたものに限られない。例えば、床面上に固定的に配設されるガイドピンや、上下方向に出没自在とされた磁石を設けたガイドピンを有し、床に埋め込まれるように配設されるマグネットガイド等としてもよい。
このような上吊り構造でスライド扉20が上レール部材4に案内支持される構成とすることで、下レールが不要となり、床面側の見栄えを向上させることができる。
本実施形態では、この自動閉鎖機構24を、スライド扉20をスライド移動させて収納壁体10の前方開口11を閉鎖させる構成としている。
また、本実施形態では、自動閉鎖機構24を、上レール部材4のガイド溝に配設しており、スライド扉20の戸尻側に設けられたランナー部材23に連結固定している。
このエアーシリンダー28には、シリンダー本体や、該シリンダー本体に対してスライド扉20のスライド方向に伸縮するロッド29、短縮されたロッド29を伸長状態に復帰させるばね等の復帰部などが設けられている。
このエアーシリンダー28は、図1(b)に示すように、スライド扉20によって収納壁体10の前方開口11を開放させた状態では、復帰部によって伸長状態とされたロッド29が、スライド扉20の戸尻側端面よりも収納壁体10側の縦枠5側に大きく突出した状態とされる。また、自動閉鎖機構24によってスライド扉20が収納壁体10の前方開口11を閉鎖する方向へスライド移動されれば、ロッド29の先端部が当接対象としての上レール部材4の端内壁部や縦枠5等の当接部に当接し、図1(a)に示すように、短縮される。このようにロッド29が短縮されることで、シリンダー本体内のエアーの圧縮によるいわゆるエアークッション作用により、スライド移動するスライド扉20が減速(減衰)される。
なお、衝撃吸収部としては、図例のようなエアーシリンダー28に限られず、油等の液体の粘性抵抗を利用した液体式(オイル式)のシリンダー等を採用するようにしてもよく、または、ゴム等の弾性体を採用するようにしてもよい。さらには、このような衝撃吸収部28を自動閉鎖機構24に設けないようにしてもよい。
また、自動閉鎖機構24としては、このようなばね部材によってスライド扉20を収納壁体10の前方開口11を閉鎖させる側へ付勢する構成とされたものに限られない。例えば、スライド扉20の上端側に紐状部材の一端を固定し、この紐状部材の他端側を、中空形状とされた縦枠5等に収容させ、該紐状部材の他端に錘(バラスト)等を設けた構成とされたものとしてもよい。このようなものでも、錘の自重により、スライド扉20を収納壁体10の前方開口11を閉鎖させる側へスライド移動させることができる。その他、種々の構成とされた自動閉鎖機構24の採用が可能である。
本実施形態では、このストッパー部16を、スライド扉20を停止させるロック操作と解除操作とがなされる構造としている。また、本実施形態では、このストッパー部16は、そのロック操作及び解除操作が収納壁体10の前方開口11側(当該間仕切収納装置1の前方側)において可能な構造とされている。
また、このストッパー部16は、図3(b)に示すように、側板13の内側面に固定された本体部17と、この本体部17に対して前後方向にスライド自在とされたスライドストッパー18と、を備えている。
本体部17には、前後方向に開口し、スライドストッパー18を受け入れる中空部が設けられている。
スライドストッパー18は、本体部17の前面側に対して前方に突出したロック位置と没入したロック解除位置との間を本体部17に対してスライド自在とされている。また、このスライドストッパー18の後端部には、収納壁体10の幅方向内方側に向けて突出する操作片18aが設けられている。この操作片18aをしてスライドストッパー18を本体部17に対して容易にスライド移動させることができる。
一方、スライドストッパー18は、ロック解除位置では、図2(a)及び図2(b)に示すように、スライド扉20と当接しないように没入される。図例では、スライドストッパー18は、ロック解除位置では、収納壁体10の前面から突出しないように没入される態様とされている。このようにスライドストッパー18をロック解除位置とすれば、スライド扉20のスライド移動が可能とされ、自動閉鎖機構24によってスライド扉20をスライド移動させて収納壁体10の前方開口11を閉鎖させることができる。
また、スライド扉20を停止させるロック操作と解除操作とがなされる構造のストッパー部16としては、上記したような態様に限られない。例えば、収納壁体10の出入開口6側の側板13の内側面に、該内側面に対して直交する軸廻りに回動自在に一端部が連結固定された回転ストッパーを採用するようにしてもよい。この場合、この回転ストッパーの他端部側を収納壁体10の前面に対して突出させたロック位置で保持する保持部を設け、ロック解除位置では回転ストッパー自体の自重により、スライド扉20と当接しないように没入されるものとしてもよい。
つまり、前方に開口する収納壁体10と、この収納壁体10の前方側においてスライド自在とされ、かつ、収納壁体10の一側方に設けられる出入開口6を閉鎖するスライド扉20と、を備えている。従って、これら収納壁体10及びスライド扉20によって建物内を間仕切ることができる。また、前方に開口する収納壁体10に物品等を収納することができる。また、出入開口6を開放させることで、当該間仕切収納装置1によって間仕切られた前方側空間と後方側空間とを連通させることができ、この出入開口6を通路として利用することができる。
また、スライド扉20をスライド移動させて収納壁体10の前方開口11及び出入開口6のいずれか一方を閉鎖させる自動閉鎖機構24を備えているので、いずれか一方側の開口11(6)を自動的に閉鎖させることができ、使い勝手を向上させることができる。これにより、例えば、主には収納壁体10の前方開口11を閉鎖させておきたい場合や、または収納壁体10を飾り棚状に利用して主には開放し、出入開口6を閉鎖させておきたい場合等における閉め忘れや半開き状態となるようなこと等を抑制することもできる。
また、例えば、自動閉鎖機構24を、スライド扉20をスライド移動させて出入開口6を閉鎖させる構成とした場合と比べて、安全性を向上させることができる。つまり、図2(a)に示すように、収納壁体10の前方開口11が閉鎖された状態から、収納壁体10に物品等を出し入れするために、図2(b)に示すように、スライド扉20を出入開口6側へスライド移動させる際には、出入開口6側が視界に入り易くなる。これにより、出入開口6側の人や物等の不在を確認し易くなり、安全性を向上させることができる。また、自動閉鎖機構24を、スライド扉20をスライド移動させて出入開口6を閉鎖させる構成とした場合において、出入開口6が閉鎖された状態から、出入開口6を通路として利用するために、例えば、後方側からスライド扉20を収納壁体10の前方開口11側へスライド移動させる際には、収納壁体10の前方開口11側が視界に入り難くなることが考えられる。このような際に、収納壁体10の前方開口11側に人や物等が存在すれば、スライド扉20に接触することも考えられる。また、例えば、自動閉鎖機構24自体を設けない態様とした場合には、収納壁体10の前方開口11及び出入開口6が半開き状態となることが考えられ、このような状態においても上記と同様の接触等が生じることが考えられる。上記構成によれば、収納壁体10の前方開口11側が主には閉鎖された状態となるので、このようなことを抑制することもできる。
特に、本実施形態のように、自動閉鎖機構24を、スライド扉20をスライド移動させて収納壁体10の前方開口11を閉鎖させる構成とした場合には、収納壁体10の前方開口11を開放状態に維持できるので、物品等を出し入れする際における使い勝手を向上させることができる。また、収納壁体10の前方開口11を開放させた状態でスライド扉20を停止させることができる。従って、例えば、上記のように出入開口6を通路として利用するために、収納壁体10の前方開口11側へスライド扉20をスライド移動させようとした場合にもこのスライド移動を防止または抑制することができ、収納壁体10に物品等を出し入れしている際における安全性を向上させることができる。
なお、以下の各変形例では、上記した例との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
図4(a)は、第1変形例に係る間仕切収納装置1Aを模式的に示している。
本変形例に係る間仕切収納装置1Aは、開口部2Aの開口幅方向略中央に、左右横並びに設けられる第1収納壁体10Aと第2収納壁体10Bとを備えている。また、第1収納壁体10Aの一側方となる図示右方側に第1出入開口6Aを設け、第2収納壁体10Bの一側方となる図示左方側に第2出入開口6Bを設けた例を示している。これら収納壁体10A,10B同士は互いに略同幅寸法とされ、また、これら出入開口6A,6B同士は互いに略同幅寸法とされている。
また、これら第1収納壁体10Aと第2収納壁体10Bとは隣接側の互いの側板13,13同士を当接させるように配設されている。
また、第1収納壁体10Aの前方側には、第1スライド扉20Aがスライド自在に設けられ、第2収納壁体10Bの前方側には、第2スライド扉20Bがスライド自在に設けられている。
また、これらスライド扉20A,20B同士は互いに略同幅寸法とされ、また、これらスライド扉20A,20Bは、各収納壁体10A,10Bの幅寸法と略同幅寸法とされている。また、これらスライド扉20A,20Bは、図4(a)に示すように、各収納壁体10A,10Bの前方開口11,11を閉鎖した状態で、各戸尻側端面が各収納壁体10A,10Bの隣接側の側板13,13の各外側面と略同一平面状となり、互いの戸尻側端面が突き合わせられるように当接する構成とされている。つまり、本変形例では、これらスライド扉20A,20Bの戸尻側端部の当接対象が他方のスライド扉20A,20Bとなる。なお、各スライド扉20A,20Bの他方の収納壁体10A,10B側への移動を防止するストッパー片等を上レール部材4Aや床側、収納壁体10A,10Bの前面側等の適所に設けるようにしてもよい。また、上記のような態様に代えて、各収納壁体10A,10Bの隣接側の側板13,13の前方側に、スライド扉20A,20Bの戸尻側端部が当接される縦枠等を設けるようにしてもよい。
また、本変形例においても、図示は省略しているが、各スライド扉20A,20Bは、それぞれの出入開口6A,6Bを閉鎖した状態で、それぞれの戸尻側端面が各収納壁体10A,10Bのそれぞれの出入開口6A,6B側の側板13,13の内側面と略同一平面状となる構成とされている。
上記構成とされた本変形例に係る間仕切収納装置1Aにおいても、上記した間仕切収納装置1と略同様の効果を奏する。
また、本変形例に係る間仕切収納装置1Aによれば、収納壁体10A,10Bの両側にそれぞれ通路となる出入開口6A,6Bを設けることができる。
なお、上記した第1変形例との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本変形例に係る間仕切収納装置1Bは、開口部2Aの開口幅方向略中央に設けられる単一の収納壁体10Cを備えている点が上記第1変形例とは主に異なる。また、本変形例では、この収納壁体10Cの左右両側方に、上記と同様の第1出入開口6A及び第2出入開口6Bをそれぞれに設けている。
また、この収納壁体10Cの出入開口6A,6B側となる両側板13,13の内側面には、上記と同様のストッパー部16,16がそれぞれに設けられている。また、この収納壁体10Cの出入開口6A,6B側となる両側板13,13の下端前端面には、上記と同様の下端ガイド部材19,19がそれぞれに設けられている。
このような構成により、本変形例に係る間仕切収納装置1Bにおいては、図4(b)に示すように、両スライド扉20A,20Bが、収納壁体10Cの前方開口11Aを閉鎖した際には、この収納壁体10Cの両側方にそれぞれ設けられる出入開口6A,6Bを開放させる構成とされている。一方、図示は省略しているが、両スライド扉20A,20Bが、これら出入開口6A,6Bを閉鎖した際には、収納壁体10Cの前方開口11Aを開放させる構成とされている。
また、本変形例に係る間仕切収納装置1Bによれば、単一の収納壁体10Cの両側にそれぞれ通路となる出入開口6A,6Bを設けることができるので、上記第1変形例と比べて、構造の簡略化を図ることができる。
なお、上記した各変形例では、各スライド扉20A,20B同士の幅寸法を略同寸法とし、各出入開口6A,6B同士の幅寸法を略同寸法とした例を示しているが、これらを異なる幅寸法としてもよい。この場合は、必要に応じて、収納壁体10A,10B,10Cの幅寸法や上レール部材4Aの長さ寸法等を適宜、調整するようにしてもよい。
また、本実施形態では、スライド扉20,20A,20Bを上吊り構造とした例を示しているが、このような態様に限られず、下荷重構造としてもよい。この場合は、スライド扉20,20A,20Bの上端部に、ランナー部材に代えて、上レール等に係合する案内片やピボット等を設けるようにしてもよい。また、この場合は、スライド扉20,20A,20Bの下端部に戸車を設け、この戸車をガイドする下レール等を床に敷設または床に埋設するようにしてもよい。
さらには、このようなスライド扉20,20A,20Bを停止させて自動閉鎖側の開口11,11A(6,6A,6B)の開放状態を維持させるストッパー部を設けないようにしてもよい。
6 出入開口
6A 第1出入開口(出入開口)
6B 第2出入開口(出入開口)
10,10C 収納壁体
10A 第1収納壁体(収納壁体)
10B 第2収納壁体(収納壁体)
11,11A 前方開口
16 ストッパー部
20 スライド扉
20A 第1スライド扉(スライド扉)
20B 第2スライド扉(スライド扉)
24 自動閉鎖機構
Claims (1)
- 前方に開口する収納壁体と、
前記収納壁体の前方側においてスライド自在とされ、かつ、該収納壁体の前方開口を閉鎖した際には該収納壁体の一側方に設けられる出入開口を開放させる一方、該出入開口を閉鎖した際には前記収納壁体の前方開口を開放させるスライド扉と、
該スライド扉をスライド移動させて前記収納壁体の前方開口を閉鎖させる自動閉鎖機構と、
前記収納壁体の前方開口を、該スライド扉によって開放させた状態で、該スライド扉を停止させるストッパー部と、
を備えており、
前記スライド扉を停止させる前記ストッパー部のロック位置及びロック解除位置への手動操作が、前記収納壁体の前方開口の開口方向と同方向となる当該間仕切収納装置の前方側において当該間仕切収納装置に対面した状態で可能な構造とされていることを特徴とする間仕切収納装置。
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