JP2021025312A - アウトセット引戸装置 - Google Patents

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義樹 西松
Yoshiki Nishimatsu
義樹 西松
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Abstract

【課題】引込み装置が備えられた引戸において、引込み装置本体が係合ピンに衝突した際の引戸の跳ね上がりを防止する。【解決手段】引戸4に設置された引込み装置本体14と、引込み装置本体14に向けた突出状態で壁面に固設された係合ピン15とからなる引込み装置16が備えられ、引込み装置本体14と係合ピン15とが係合する引込み装置16の作動時において、引戸4の下端部と係合して、引戸4の跳ね上がりを防止する跳ね上がり防止機能付戸当り20が、引戸周辺の床面に固設されている。【選択図】図1

Description

本発明は、建物の開口部に外付けで取り付けられるアウトセット引戸装置に関する。
従来より、開口部に設けられた開戸を引戸にリフォームする場合などにおいて、開口部の内部に設置するインセット引戸に比べて施工が簡単で工期及び工費が低減化できることから、アウトセット引戸が使用されている。
従来のアウトセット引戸は、引戸の上レールと下レールを開口部まわりの壁面や床面に設置し、引戸上部に取り付けた吊り車が前記上レールを走行するとともに、引戸下部に取り付けた戸車が前記下レールを走行することによって、開口部に対してスライド自在に配置されている。
ところが、このような構造のアウトセット引戸装置では、壁面や床面に設置された上レールや下レールが目立って外観を悪くする問題があった。
下レールを目立たなくする技術としては、例えば下記特許文献1の段落[0012]及び[0027]において、引戸扉がレール部材にブラケットを介して吊り下げられるとともに、引戸扉の下端部に設けられた嵌合溝に、床面に固定された振れ止め装置のガイドローラーを差し込むことにより、引戸扉の下部の前後の揺れを抑制した引戸装置が開示されている。
また、上レールを目立たなくする技術として、下記特許文献2には、建物の開口の側方の壁面の部分を引戸収納部とするとともに開口と引戸収納部との間に引戸を移動自在に配置して引戸を開閉自在にし、開口と引戸収納部との間の上方の壁面に回転自在な走行ガイド用のローラを配置し、引戸の上部の背面に引戸の幅方向に亘るようにレール部材を装着するとともにレール部材のレール溝内に上記ローラを転動自在に嵌合し、引戸の下端に戸車を回転自在に装着するとともに床面に敷設したレールに戸車を転動自在に載設して成る引戸装置が開示されている。
また、下記特許文献3には、引戸の下端と床面とに下部案内機構が設けられ、開口部と引戸収納部との間の上部の壁面と、引戸の上端背面との間には、レール部材とガイド部材とからなる上部案内機構を設け、引戸の上端背面には幅方向にわたって切欠部を設けるとともに切欠部には引戸の上端前面から露出しないようにレール部材を突設し、前記開口部と引戸収納部との間の上方の壁面には、引戸の開閉に伴って引戸の上端前面から露出しない位置にガイド部材が設けられている引戸装置が開示されている。
上述した下記特許文献1記載の引戸装置では、床面に下レールが設置されないため外観が良くなるが、引戸扉の上部に開閉方向に沿って引戸扉を吊り下げる上レール(メンテナンスパネル)が目立つように設けられるため、外観が悪かった。
一方、上述した下記特許文献2、3記載の引戸装置では、上レールが外側から見えない位置に設置されるため外観が向上するが、床面に引戸の下端に設けられた戸車が走行する下レールが設けられるため、外観が損なわれるとともに、開口部に設けられた下レールの段差によって、開口部を通過する際に躓いたり車椅子やカートの車輪が引っ掛かったりするおそれがあった。
そこで本出願人は、先の特許出願(下記特許文献4)において、開口部及びその側方の壁面や床面に上レール及び下レールを目立たなくして、外観を良くするとともに、引戸の開閉操作時に引戸の上方への移動を規制して、引戸が外れるのを防止したアウトセット引戸装置を提案した。更に、本出願人は、下記特許文献5において、引戸の吊り位置を支点とした引戸の回転が生じないようにし、引戸がスムーズに開閉できるようにしたアウトセット引戸装置を提案した。
特開2018−31118号公報 特許第3007619号公報 特開2003−82915号公報 特願2018−199900 特願2019−76225
しかしながら、上記特許文献4、5記載のアウトセット引戸装置に、引込み装置本体と、この引込み装置本体に向けた突出状態で固設された係合ピンとからなる引込み装置が備えられる場合、引戸を勢いよく開操作又は閉操作すると、前記係合ピンが引込み装置本体に勢いよく衝突し、急ブレーキがかかるため、引戸の前記引込み装置本体が設けられた側と反対側が跳ね上がるという問題があった(図20参照)。
特に、上記特許文献4、5に記載されるように、上レール及び下レールを目立たなくして外観を良くしたアウトセット引戸装置の場合は、引戸の支持が引戸の開状態と閉状態のいずれにおいても引戸が重なる引戸重合部において行われるため、引込み装置によって急ブレーキがかかったとき、その反動で引戸の端部が跳ね上がるおそれがあった。
そこで本発明の主たる課題は、引込み装置が備えられた引戸において、引込み装置本体が係合ピンに衝突した際の引戸の跳ね上がりを防止したアウトセット引戸装置を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、開口部に外付けで取り付けられ、前記開口部とその側方の壁面との間を移動して開閉自在に設けられた引戸を備えたアウトセット引戸装置であって、
引戸又は壁面に設置された引込み装置本体と、前記引込み装置本体に向けた突出状態で壁面又は引戸に固設された係合ピンとからなる引込み装置が備えられ、
前記引込み装置本体と前記係合ピンとが係合する前記引込み装置の作動時において、引戸の下端部と係合して、引戸の跳ね上がりを防止する跳ね上がり防止機能付戸当りが、引戸周辺の床面又は壁面に固設されていることを特徴とするアウトセット引戸装置が提供される。
上記請求項1記載の発明では、前記引込み装置本体と前記係合ピンとが係合する前記引込み装置の作動時において、引戸の下端部と係合して、引戸の跳ね上がりを防止する跳ね上がり防止機能付戸当りが、引戸周辺の床面又は壁面に固設されているため、引込み装置本体が係合ピンに衝突した際の引戸の跳ね上がりが防止できるようになる。
請求項2に係る本発明として、前記引込み装置本体と係合ピンとが係合する側と引戸開閉方向反対側の引戸下端部に、引戸の見込み面に開口する戸当り収容空間が形成されるとともに、引戸の下面に、前記戸当り収容空間に連通するとともに、引戸の見込み面から引戸開閉方向に沿って延びる溝部が形成され、かつ前記戸当り収容空間の下面であって前記溝部を跨ぐ両側に引戸下端係合部が形成され、
前記跳ね上がり防止機能付戸当りは、引戸の見込み面側から前記戸当り収容空間に進入可能な戸当り本体と、前記戸当り本体の下側に延び、前記溝部に進入可能な脚部とを有し、
前記戸当り本体は、前記脚部を跨ぐ両側の下端部が前記引戸下端係合部に係合可能に設けられている請求項1記載のアウトセット引戸装置が提供される。
上記請求項2記載の発明は、引戸の跳ね上がりを防止するための詳細な構成である。引戸を開操作又は閉操作すると引込み装置本体が係合ピンに衝突し、その反動で引込み装置本体と係合ピンとの係合部分を支点として引戸開閉方向反対側の引戸下端部が回転するように上方向に跳ね上がるようになる。このような跳ね上がりを防止するため、引込み装置本体と係合ピンとが係合する側と引戸開閉方向反対側の引戸下端部に、引戸の見込み面に開口する戸当り収容空間を形成するとともに、引戸の下面に、前記戸当り収容空間に連通するとともに、引戸の見込み面から引戸開閉方向に沿って延びる溝部を形成し、かつ前記戸当り収容空間の下面であって前記溝部を跨ぐ両側に引戸下端係合部を形成している。一方、前記跳ね上がり防止機能付戸当りは、引戸の見込み面側から前記戸当り収容空間に進入可能な戸当り本体と、この戸当り本体の下側に延び、引戸の見込み面側から前記溝部に進入可能な脚部とを有している。そして、前記戸当り本体は、前記脚部を跨ぐ両側の下端部が前記引戸下端係合部に係合可能に設けられている。このように、引戸の下端部に形成された戸当り収容空間に、跳ね上がり防止機能付戸当りの戸当り本体が進入し、戸当り本体の両側の下端部に引戸下端係合部が係合することによって、引戸の跳ね上がりが防止できるようになっている。
請求項3に係る本発明として、前記戸当り本体は、上下方向に位置調整可能に形成されている請求項2記載のアウトセット引戸装置が提供される。
上記請求項3記載の発明では、前記戸当り本体の両側の下端部と引戸下端係合部とが適切な状態で係合できるようにするため、戸当り本体を上下方向に位置調整可能に設けている。
請求項4に係る本発明として、前記戸当り本体は、前記脚部に対して、引戸開閉方向と直交する方向に移動自在に設けられている請求項2、3いずれかに記載のアウトセット引戸装置が提供される。
上記請求項4記載の発明では、前記戸当り本体を、脚部に対して、引戸開閉方向と直交する方向に移動自在に設けることによって、引戸の室内外方向への位置ずれや長期的な変形などに対応できるようになる。
請求項5に係る本発明として、前記戸当り本体の少なくとも引戸と対向する面に、先端に向けて漸次幅狭となるテーパ部が形成されている請求項2〜4いずれかに記載のアウトセット引戸装置が提供される。
上記請求項5記載の発明では、引戸の開閉操作によって戸当り収容空間に戸当り本体を進入しやすくするため、戸当り本体の少なくとも引戸と対向する面に、先端に向けて漸次幅狭となるテーパ部を形成している。
請求項6に係る本発明として、前記引込み装置による引戸の引き込み完了時において、前記跳ね上がり防止機能付戸当りが引戸に収容され隠れるようになっている請求項1〜5いずれかに記載のアウトセット引戸装置が提供される。
上記請求項6記載の発明では、引き込み完了時に、前記跳ね上がり防止機能付戸当りが引戸に収容され隠れるため、外観が良くなる。
以上詳説のとおり本発明によれば、引込み装置が備えられた引戸において、引込み装置本体が係合ピンに衝突した際の引戸の跳ね上がりが防止できるようになる。
本発明に係るアウトセット引戸装置1を示す、(A)は正面図、(B)は側面図である。 図1のII部拡大図である。 図1のIII部拡大図である。 開き状態のアウトセット引戸装置1を示す斜視図である。 閉まり状態のアウトセット引戸装置1を示す斜視図である。 引戸4の分解斜視図である。 受け枠10を示す斜視図である。 戸車6を示す斜視図である。 ガイドレール8を示す、(A)は正面図、(B)は上面図、(C)は側面図である。 カバー材11を示す、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は斜視図である。 係合部材9を示す、(A)は正面図、(B)は上面図、(C)は側面図、(D)は(B)のD-D断面図である。 係合部材9の斜視図である。 引込み装置本体14の斜視図である。 図13のXIV-XIV断面図である。 跳ね上がり防止機能付戸当り20を示す、(A)は正面図、(B)は上面図、(C)は側面図、(A)のD-D断面図、(B)のE-E断面図である。 跳ね上がり防止機能付戸当り20を示す、(A)は斜視図、(B)は(A)のB-B断面斜視図、(C)は(A)のC-C断面斜視図である。 戸当り本体24を上下調整したときの引戸4の下端部の側面図である。 跳ね上がり防止機能付戸当り20の断面図である。 引戸4を開操作したときの跳ね上がり防止機能の作動要領を示す正面図である。 従来の引戸を開操作したときの正面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
本発明に係るアウトセット引戸装置1は、図1〜図5に示されるように、建物の開口部2に外付け(アウトセット)で取り付けられ、前記開口部2とその側方の壁面3との間を移動して開閉自在に設けられた引戸4を備えている。前記引戸4を開口部2とその側方の壁面3との間を移動させることにより、図4に示されるように、引戸4が開口部2の側方の壁面3に移動して開口部2が開放された開状態と、図5に示されるように、開口部2が引戸4によって塞がれた閉状態とに状態変化が可能となっている。
前記アウトセット引戸装置1では、前記引戸4の開状態、閉状態及びその中間の状態のいずれにおいても、常に、前記引戸4と壁面3とが重なる部分を有し、その壁面3の部分を引戸重合部5とする。前記引戸重合部5は、図1に示されるように、開口部2の直ぐ側方の壁面部分であって、引戸4の高さと同じ高さを有するとともに、開口部2の側縁から所定の幅を有する部分である。
図1に示されるアウトセット引戸装置1では、引戸4の下面両側にそれぞれ戸車6、6が設けられるとともに、床面に前記戸車6が走行する戸車用レール7が配設されている。一方、引戸4の上面には全幅に亘って下向きに開口するガイドレール8が設けられるとともに、前記引戸重合部5に固定され、上方から前記ガイドレール8が係合する係合部材9が配設されている。これにより前記引戸4が開閉自在となっている。
図6の引戸4の分解斜視図に示されるように、前記引戸4の下面両側にはそれぞれ、下面及び見込み面に開口する切欠き部4a、4aが形成され、この切欠き部4aに受け枠10が内設されている。
前記受け枠10は、詳細には図7に示されるように、下面及び両端面が開口する断面略逆U字形の部材であり、上面に引戸4に対する固定用ビスが挿通される複数の通孔10a、10aが設けられている。内空部は、仕切り壁10bによって引戸開閉方向に2つの空間に区画されており、奥側(引戸4の見込み面から遠い側)の空間には、前記戸車6が嵌装されるようになっている。前記仕切り壁10bより手前側の空間(引戸4の見込み面に開口する空間)は戸当り収容空間21であり、これについては後段で詳述する。
前記戸車6は、例えば図8に示されるように、外ケース6a内に、ローラ6b及びその保持枠からなる戸車本体が収容されたものである。前記戸車6は、前記戸車本体を略上下方向に沿う方向に位置調整可能とした上下方向調整機構及び/又は室内外方向に位置調整可能とした室内外方向調整機構が備えられるのが好ましい。
一方、前記引戸4の上面には、図3及び図6に示されるように、見付面と面一で上方に起立する起立壁4bが設けられ、この起立壁4bの背面に前記ガイドレール8が設けられている。これによって、ガイドレール8及びそれに係合される前記係合部材9などが前記起立壁24bによって前面から見えない場所に設置されるため、引戸4の外観が良くなる。
前記ガイドレール8は、図8に示されるように、上板とその前後の垂下板とからなる下向きに開口する断面略コの字形のレール部8aが上部に形成されるとともに、その下部に引戸前側の垂下板から下側に延在して断面略L字形の定着部8bが形成されている。前記レール部8aの引戸後側の垂下板の下端より下側は、引戸開閉方向に沿って開口しており、この開口を通じて壁面から突出する前記係合部材9がガイドレール8内部に挿入できるようになっている。
前記ガイドレール8の両端には、図10に示されるように、樹脂製のカバー材11が取り付けられている。
前記ガイドレール8のレール部8aに係合する前記係合部材9は、図11及び図12に示されるように、略箱形をした係合部材本体12、12が、前記引戸重合部5に固設される断面略L字形の定着部材13の両端部にそれぞれ、上方に突出した状態で配置されている。
前記係合部材本体12は、前記定着部材13に固設されるケーシング12aと、前記ケーシング12aの上面を覆い、前記ケーシング12aより室内外方向に延出して設けられ、室内外方向の位置調整機構によって前記ケーシング12aに対して位置調整可能とされた位置可変上蓋12bとを備えている。前記位置可変上蓋12bの位置調整は、前記位置可変上蓋12bにラック部を設けるとともに、このラック部に噛合するピニオンを備えた調整ねじ12cを前記ケーシング12aに設け、前記調整ねじ12cの回動操作によって、前記位置可変上蓋12bを室内外方向に位置調整する。これによって、位置可変上蓋12bに係合するガイドレール8を介して、引戸4の上部が室内外方向に位置調整できるようになる。
前記定着部材13は、断面略L字形の部材であり、前記引戸重合部5の幅内におさまる長さ寸法で形成されている。前記定着部材13を壁面に固定した状態で、L字形の一方の平板部13aが壁面3に固設され、他方の平板部13bが壁面からほぼ垂直に突出して設けられている。この壁面から突出した平板部13bの先端部が、前記ガイドレール8の後側に設けられた室内外方向に沿って延びる開口から前記ガイドレール8内に挿入される。
壁面3から突出する前記平板部13bの上面の両端部にはそれぞれ、前記係合部材本体12が設けられている。一方、下面の両端部にはそれぞれ、後述する引込み装置本体14に係合する係合ピン15が、軸方向を上下方向にほぼ一致させた状態で垂設されている。
本アウトセット引戸装置1では、前記ガイドレール8内に設置された引込み装置本体14と、前記引込み装置本体14に向けた突出状態で前記定着部材13の壁面3から突出する平板部13bの下面に固設された係合ピン15とからなる引込み装置16が備えられている。
前記引込み装置本体14としては、公知のものを制限無く用いることができる。例えば、図13及び図14に示されるように、ケース14aと、該ケース14a内に引戸4の開閉方向に沿ってスライド可能に設けられ、前記ケース14aに形成されたスライド案内溝14eに係合する係合突部を有し、かつ引戸4の開閉に伴って係合ピン15と係脱する関係にある作動カム14bと、前記ケース14a内にピストン先端が前記作動カム14bに連結された状態で設けられたピストン式ダンパー14cと、一端が前記作動カム14bに係止されるとともに、他端が前記ケース14aに係止され、前記作動カム14bに引戸4の引込み方向の付勢力を与えるスプリング部材14dとから構成されたものを用いることができる。
前記スライド案内溝14eの引戸端部側には、前記スライド案内溝14eから連続して屈曲状案内溝14fからなる仮停止部が形成され、引戸4の開閉操作に伴い前記係合ピン15によって前記作動カム14bが前記スプリング部材14dの付勢力に抗して引戸端部側に移動され、スライド案内溝14eの引戸端部側において作動カム14bの係合突部が前記屈曲案内溝14f側に案内されることにより前記作動カム14bが揺動し前記係合ピン15の係合が解除されるとともに、前記作動カム14bの係合突部が前記屈曲状案内溝14fに係合することによって仮停止状態とされる。
前記引込み装置16は、引戸4の開操作又は閉操作に伴い係合ピン15が前記作動カム14bに衝突し、該作動カム14bを揺動動作させることにより仮停止状態が解除されることにより、前記ピストン式ダンパー14cによる制動力を受けながら前記スプリング部材14dの付勢力により引戸4を開き位置又は締まり位置まで引込むようになっている。
前記引込み装置本体14は、図6に示されるように、引戸4の開閉方向の両端部にそれぞれ配置され、戸先側に配置された引込み装置本体14Aが開操作した引戸4を開き位置まで引き込む開き用として使用され、戸尻側に配置された引込み装置本体14Bが閉操作した引戸4を閉まり位置まで引き込む閉まり用として使用される。また、図12に示されるように、前記開き用の引込み装置本体14Aと係合する開き用の係合ピン15Aが前記定着部材13の引戸開方向側の端部に配置されるとともに、前記閉まり用の引込み装置本体14Bと係合する閉まり用の係合ピン15Bが前記定着部材13の引戸閉方向側の端部に配置されている。これら係合ピン15A、15Bは、引戸開閉方向に重ならないように、室内外方向にずれた位置に設けられるとともに、各係合ピン15A、15Bに係合する引込み装置本体14A、14Bも、対応する係合ピン15A、15Bと同じ室内外方向にずれた位置に設けられ、各引込み装置本体14の作動カム14bが対応する係合ピン15のみに衝突し、対応しない係合ピン15には衝突しないようになっている。
(跳ね上がり防止機能)
本アウトセット引戸装置1では、図1に示されるように、前記引込み装置本体14と係合ピン15とが係合する引込み装置16の作動時において、引戸4の下端部と係合して、引戸4の跳ね上がりを防止する跳ね上がり防止機能付戸当り20が、引戸周辺の床面に固設されている。前記跳ね上がり防止機能付戸当り20は、引戸4の開操作により開き用の引込み装置本体14Aと係合ピン15Aとの衝突時の跳ね上がりを防止する開き用の跳ね上がり防止機能付戸当り20Aが、開き位置にある引戸4の戸尻側の端部に配置されるとともに、引戸4の閉操作により閉まり用の引込み装置本体14Bと係合ピン15Bとの衝突時の跳ね上がりを防止する閉まり用の跳ね上がり防止機能付戸当り20Bが、閉まり位置にある引戸4の戸先側の端部に配置されている。
本アウトセット引戸装置1では、上述のように、前記引込み装置本体14と係合ピン15とが係合する引込み装置16の作動時において、引戸4の下端部と係合して、引戸4の跳ね上がりを防止する跳ね上がり防止機能付戸当り20が、引戸周辺の床面に固設されているため、引込み装置本体14が係合ピン15に衝突した際の引戸4の跳ね上がりが防止できるようになる。
以下、更に詳細に説明すると、図1及び図2に示されるように、引戸4には、引込み装置本体14と係合ピン15とが係合する側と引戸開閉方向反対側の下端部に、見込み面に開口する戸当り収容空間21が形成されるとともに、引戸4の下面に、前記戸当り収容空間21に連通するとともに、引戸4の見込み面から引戸開閉方向に沿って延びる溝部22が形成され、かつ前記戸当り収容空間21の下面であって前記溝部22を跨ぐ両側に引戸下端係合部23(図7参照。)が形成されている。
前記跳ね上がり防止機能付戸当り20は、図15及び図16に示されるように、引戸4の見込み面側から前記戸当り収容空間21に進入可能な戸当り本体24と、前記戸当り本体24の下側に延び、前記溝部22に進入可能な脚部25とを備えている。そして、前記戸当り本体24は、前記脚部25を跨ぐ両側の下端部が前記戸当り収容空間21の引戸下端係合部23に係合可能に設けられている。
このように、跳ね上がり防止機能付戸当り20の戸当り本体24の下端部が、引戸4の戸当り収容空間21に形成された引戸下端係合部23に係合することにより、引戸4の跳ね上がりが防止できるようになっている。
前記跳ね上がり防止機能付戸当り20の構造について更に詳細に説明すると、図15及び図16に示されるように、前記跳ね上がり防止機能付戸当り20は、略四角柱の外形を有し、下端に周方向に延出するフランジ25aを備えた前記脚部25と、前記脚部25の上端から外嵌される略四角形の凹部24aが備えられた戸当り本体24と、前記脚部25に前記凹部24aを嵌装した状態で前記戸当り本体24及び脚部25の中央部を上下方向に貫通して配置されるとともに、前記脚部25の下端部で下端がカシメられ回動可能かつ抜脱不能とされた調整ねじ26と、前記調整ねじ26に螺合されるとともに、前記戸当り本体24の両側面を貫通するスリット24b内に配置され、前記調整ねじ26の回動操作によって軸方向に螺進退するのに伴い前記戸当り本体24を上下方向に位置調整する調整板27とから構成されている。前記戸当り本体24の上面の中央部には、前記調整ねじ26の頭部が没入状態で挿入される頭部没入用凹部24cが形成されている。また、前記脚部25下端のフランジ25aには、床面固定用の複数のビス挿通孔25b、25b…が設けられている。
図17に示されるように、引戸4の開閉操作によって、跳ね上がり防止機能付戸当り20の戸当り本体24が戸当り収容空間21にスムーズに進入できるように、前記戸当り本体24が上下方向に位置調整可能に形成するのが好ましい。図17(A)は戸当り本体24を下端まで移動させた状態、(B)は中間状態、(C)は上端まで移動させた状態である。戸当り本体24を上下方向に位置調整可能に形成するには、上述の通り、調整ねじ26の回動操作によって、前記戸当り本体24のスリット24b内に配置された前記調整板27を螺進退させることにより行うようにする。このように戸当り本体24を上下方向に位置調整可能とすることによって、戸当り本体24が引戸4に設けられた戸当り収容空間21に進入しやすくなるとともに、戸当り本体24の両側の下端部が戸当り収容空間21の引戸下端係合部23に適切な位置で係合でき、引戸4の跳ね上がりが確実に防止できるようになる。上下方向の調整量は任意であるが、上下にそれぞれ1〜10mm、好ましくは2〜5mmとするのがよい。
また、前記戸当り本体24は、図18に示されるように、前記脚部25に対して、引戸開閉方向と直交する方向に移動自在に設けるのが好ましい。図18は、前記調整ねじ26の中心軸において、跳ね上がり防止機能付戸当り20を引戸開閉方向と直交する室内外方向に切断した断面図である。図18(A)は戸当り本体24がほぼ中央に位置した状態、(B)は戸当り本体24が右側に移動した状態である。戸当り本体24は、引戸開閉方向と直交する室内外方向に対して固定されておらず、所定の範囲内で自由に移動することが可能となっている。戸当り本体24を引戸開閉方向と直交する室内外方向に移動自在とすることによって、引戸4の室内外方向に対する位置ずれや、引戸4の長期的な変形等に対応して、戸当り本体24が戸当り収容空間21に確実に進入できるようになる。戸当り本体24を引戸開閉方向と直交する方向に移動自在とするには、図15(D)、図16(C)及び図18に示されるように、戸当り本体24に形成された調整ねじ26の挿通孔と前記頭部没入用凹部24cとを引戸開閉方向と直交する方向に長い長孔とするとともに、脚部25と戸当り本体24の凹部24aとの間に引戸開閉方向と直交する方向に間隙部28を設け、かつ前記調整板27が前記スリット24b内を引戸開閉方向と直交する方向に移動自在に設けることによって成すことができる。戸当り本体24の引戸開閉方向と直交する方向への移動量は任意であるが、左右にそれぞれ1〜10mm、好ましくは2〜5mmとするのがよい。
また、前記戸当り本体24が戸当り収容空間21にスムーズに進入できるように、戸当り本体24の少なくとも引戸4と対向する面に、先端に向けて漸次幅狭となるテーパ部29を形成するのが好ましい。テーパ部29を設けることにより、引戸4が引戸開閉方向と直交する方向に多少位置ずれしても、戸当り本体24が戸当り収容空間21に進入しやすくなる。前記テーパ部29の角度αは、30〜60度が好ましく、長さは2〜10mmとするのがよい。
次に、引戸4を開操作するときを例に挙げて跳ね上がり防止機能の作動について図19に基づいて説明する。なお、引戸4を閉操作するときも同様にして跳ね上がり防止機能が作動するようになっている。閉まり状態にある引戸4の開操作を行うと、同図19(A)に示されるように、係合ピン15に引込み装置本体14の作動カム14bが近づき、図19(B)に示されるように、作動カム14bが係合ピン15に衝突して引込み装置本体14と係合ピン15との係合が開始する。この引込み装置本体14と係合ピン15との係合が開始する引込み装置16の作動開始時において、跳ね上がり防止機能付戸当り20(戸当り本体24の下面)と引戸4(引戸下端係合部23)とが、既に引戸開閉方向に所定の長さLだけ係合しているのが好ましい。これによって、引込み装置本体14の作動カム14bが係合ピン15に衝突した際の引戸4の跳ね上がりが防止できる。このときの戸当り本体24と引戸下端係合部23との係合長さLとしては、5〜10mmとするのが好ましい。これに対して、跳ね上がり防止機能がない引戸においては、図20に示されるように、戸先側に設けられた引込み装置本体が係合ピンと係合することによって、戸先側の上部で急ブレーキがかかるため、その反動で戸尻側の下部が跳ね上がるようになる。
その後、引込み装置本体14の引き込みにより、引戸4が開き位置まで引き込まれ、戸当り本体24が戸当り収容空間21の奥の端面に当接するようになる。
このように、本アウトセット引戸装置1では、引込み装置16による引戸4の引き込み完了時において、跳ね上がり防止機能付戸当り20が引戸4に収容され隠れるようになっている。すなわち、跳ね上がり防止機能付戸当り20の戸当り本体24が、引戸4に形成された戸当り収容空間21内に完全に収容され、外部から視認できないようになっている。このため、引戸4の外観が良好となる。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、引込み装置本体14が引戸4に設置され、係合ピン15が壁面に固設されていたが、引込み装置本体14を壁面に固設し、係合ピン15を引戸4に設置するようにしてもよい。
(2)上記形態例では、跳ね上がり防止機能付戸当り20が引戸周辺の床面に固設されていたが、引戸周辺の壁面に固設するようにしてもよい。
(3)上記形態例では、引戸4の下面に備えられた戸車6、6が戸車用レール7を走行する引戸を例に挙げ説明したが、上面に備えられた吊車が上レールを走行する吊戸に適用することも可能である。
(4)上記形態例では、引込み装置16及び跳ね上がり防止機能付戸当り20が引戸4の開き用と閉まり用の両方に設けられていたが、開き用と閉まり用のいずれか一方のみに設けてもよい。
1…アウトセット引戸装置、2…開口部、3…壁面、4…引戸、5…引戸重合部、6…戸車、7…戸車用レール、8…ガイドレール、9…係合部材、10…受け枠、11…カバー材、12…係合部材本体、13…定着部材、14…引込み装置本体、15…係合ピン、16…引込み装置、20…跳ね上がり防止機能付戸当り、21…収容空間、22…溝部、23…引戸下端係合部、24…戸当り本体、25…脚部、26…調整ねじ、27…調整板、28…間隙部、29…テーパ部

Claims (6)

  1. 開口部に外付けで取り付けられ、前記開口部とその側方の壁面との間を移動して開閉自在に設けられた引戸を備えたアウトセット引戸装置であって、
    引戸又は壁面に設置された引込み装置本体と、前記引込み装置本体に向けた突出状態で壁面又は引戸に固設された係合ピンとからなる引込み装置が備えられ、
    前記引込み装置本体と前記係合ピンとが係合する前記引込み装置の作動時において、引戸の下端部と係合して、引戸の跳ね上がりを防止する跳ね上がり防止機能付戸当りが、引戸周辺の床面又は壁面に固設されていることを特徴とするアウトセット引戸装置。
  2. 前記引込み装置本体と係合ピンとが係合する側と引戸開閉方向反対側の引戸下端部に、引戸の見込み面に開口する戸当り収容空間が形成されるとともに、引戸の下面に、前記戸当り収容空間に連通するとともに、引戸の見込み面から引戸開閉方向に沿って延びる溝部が形成され、かつ前記戸当り収容空間の下面であって前記溝部を跨ぐ両側に引戸下端係合部が形成され、
    前記跳ね上がり防止機能付戸当りは、引戸の見込み面側から前記戸当り収容空間に進入可能な戸当り本体と、前記戸当り本体の下側に延び、前記溝部に進入可能な脚部とを有し、
    前記戸当り本体は、前記脚部を跨ぐ両側の下端部が前記引戸下端係合部に係合可能に設けられている請求項1記載のアウトセット引戸装置。
  3. 前記戸当り本体は、上下方向に位置調整可能に形成されている請求項2記載のアウトセット引戸装置。
  4. 前記戸当り本体は、前記脚部に対して、引戸開閉方向と直交する方向に移動自在に設けられている請求項2、3いずれかに記載のアウトセット引戸装置。
  5. 前記戸当り本体の少なくとも引戸と対向する面に、先端に向けて漸次幅狭となるテーパ部が形成されている請求項2〜4いずれかに記載のアウトセット引戸装置。
  6. 前記引込み装置による引戸の引き込み完了時において、前記跳ね上がり防止機能付戸当りが引戸に収容され隠れるようになっている請求項1〜5いずれかに記載のアウトセット引戸装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11898388B1 (en) * 2023-07-25 2024-02-13 Glasscraft Door Company Wall support connector assembly

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