JP4031486B2 - 建具 - Google Patents
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特許文献1に記載された上げ下げ窓は、窓枠と、この窓枠の上半分に固定された固定障子と、この固定障子の室内側に沿って上下にスライド開閉自在に設けられた可動障子(下部障子)とを備えて構成されている。そして、下部障子の下端部(スライドシュー)と窓枠との間には、下部障子の重量と同程度の力を上方に作用させて下部障子の開閉操作を容易にさせるためのバランサが設けられている。また、下部障子は、その下框を中心にして上部が室内側に回動(内倒し)可能に構成されており、この内倒し時に下部障子を支持するためのアームが縦框の途中位置と、縦枠に案内されて上下スライド自在に支持されたスライダとに連結されている。従って、内倒しして所定角度だけ傾いた下部障子をアームによって支持することができ、この状態の下部障子の室外面(ガラスパネル)を室内側から掃除できるようになっている。
そして、上側の障子は、開閉可能に構成されていてもよく、また開閉不能な固定障子であってもよい。上側の障子を開閉可能に構成した場合の開閉形式は、上下にスライドする形式でもよく、また当該障子の上辺(上框)または下辺(下框)が窓枠に軸支されて室外側や室内側に回動する突出し形式や内倒し形式等でもよく、さらに当該障子の縦辺(縦框)が窓枠に軸支されて室外側や室内側に回動する開き形式でもよい。
また、縦枠のレール部を副レール部材で塞ぐことで、縦枠の内部構造が室内側から見えなくなり、建具の意匠性を向上させることができる。
このような構成によれば、副レール部材の下端部に設けたストッパーでアームスライド部材を位置決めすることで、下側の障子を内倒しする際のアーム部材の位置決め部材として副レール部材を兼用することができる。
このような構成によれば、副レール部材の下端部に設けたストッパーで下側の障子のスライド部材を位置決めすることで、下側の障子を上方に開放する際の位置決め部材として副レール部材を兼用することができる。これにより、例えば、窓枠の上枠や縦枠の上端部に障子ストッパ等を設ける必要がなくなるため、部品点数が削減できるとともに、建具の外観意匠性をより向上させることができる。
このような構成によれば、副レール部材の摺接面にアームスライド部材が摺接することで、摩擦抵抗を作用させて下側の障子を内倒しする際の回動速度を抑制することができる。
このような構成によれば、副レール部材の摺接面にアームスライド部材が摺接する摺接初期において、傾斜面に沿って摺接することで急激に回動速度を低下させずに徐々に低下させることができ、下側の障子の内倒し時の衝撃を緩和することができる。
このような構成によれば、アームスライド部材の摺接部の進退位置を調節することによって、副レール部材の摺接面との摩擦抵抗が設定できるので、下側の障子の大きさ(重量)等に応じて適宜な摩擦抵抗が作用するようにして回動速度が調節できる。
このような構成によれば、バランサに接続された吊下材(鋼鉄線をより合わせた鋼製のワイヤーロープや、炭素繊維等の高強度繊維を編んだもの等で構成されるロープ、または吊り下げロッド)がレール部内における副レール部材の側面に沿って設けられているので、吊下材が室内側から見えず建具の意匠性を良好にすることができる。さらに、副レール部材を跨ぐようにして吊下材が設けられることで、レール部の奥行き寸法が小さくでき、縦枠の見付け寸法(または見込み寸法)を小さくして、この点でも建具の意匠性を良好にすることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る建具である上げ下げ窓1を室外側から見た正面図である。図2は、上げ下げ窓1を示す縦断面図である。図3は、上げ下げ窓1を示す横断面図であって、上部障子位置における横断面図である。
図1〜図3において、上げ下げ窓1は、戸建て住宅等の建物の外壁2における開口部3に設けられて建物の室内空間と室外空間とを仕切るもので、下端位置が床面よりも所定寸法(例えば、600mm〜900mm)だけ高い位置に設けられた腰窓である。
一方、上部障子20が閉鎖位置にある状態で下部障子30を開放位置まで全開した場合にも、下部障子30の略上半分が上部障子20および網戸50の室内側に重なった状態となり、下部障子30の下方に開口が形成されて上げ下げ窓1が開かれるようになっている。
図4は、上げ下げ窓1の一方の縦枠13および上部障子20の縦框23を拡大して示す横断面図である。図5は、上げ下げ窓1の他方の縦枠13および下部障子30の縦框33を拡大して示す横断面図である。
図6(A)〜(C)は、下部障子30の動作を説明する図である。図7および図8は、それぞれ下部障子30の内倒し状態を示す縦断面図および斜視図である。
図6(A)に示すように、下部障子30が閉鎖位置にある場合には、下框32および下枠12に設けられた2箇所の下部施錠装置(不図示)によって下部障子30が施錠されるようになっている。下部施錠装置は、下枠12に設けられた錠受けと、下框32に設けられた錠部材と、下框32に設けられた把手とを備えて構成され、この把手の操作により錠部材と錠受けとの係合が外れ、下部障子30が開操作可能となる。そして、把手を上方に持ち上げるように開操作すると、図6(B)に示すように、下部障子30が開放位置まで開放でき、把手を下方に押し下げて下部障子30を図6(A)の閉鎖位置まで閉操作すれば、錠部材と錠受けとが自動的に係合して施錠できるようになっている。
図9は、ロック装置60が設けられたスライドシュー36を示す斜視図である。図10(A),(B)は、ブレーキ装置70を示す横断面図および縦断面図である。
係合部材62および規制部材64は、室内レール部材133に案内されるスライドシュー36に設けられている。このスライドシュー36は、室内レール部材133の内面に沿った側面略矩形状の本体部361と、この本体部361内に軸支された上下2つの滑車362,363と、下側の滑車363と同軸に本体部361に軸支されて下部障子30側に突出した回動軸364とを備えて構成されている。この回動軸364に下部障子30の下框32がビス止め固定されている。そして、前記バランサに接続されたロープ39は、2つの滑車362,363に巻かれており、これらの滑車362,363を介してスライドシュー36および下部障子30がバランサによって上方に付勢されている。
係合部材62は、金属板材からなり、受け部材61の受け部に係合する鉤形に折れ曲がった係合部621を上部に有し、下部に突出して規制部材64に規制される突片部622を有して形成されている。この係合部材62は、スライドシュー36に軸支されるとともに、この軸支位置よりも上側がばねで押圧されて室外側に付勢されている。規制部材64は、回動軸364に固定された円盤部分から径方向上方に突出して係合部材62の突片部622に当接可能な規制部641を有して形成され、下部障子30の回動に伴って回動されるようになっている。
以上のスペーサ139およびブレーキシュー381Bは、例えば、一方がゴムや軟質樹脂等の弾性体から形成され、他方が金属や硬質樹脂等から形成されていてもよく、また、少なくとも一方が金属や硬質樹脂等から板ばね状に他方に突出して形成されていてもよい。すなわち、スペーサ139およびブレーキシュー381Bが互いに摺動することで所定の抵抗(摩擦力)が作用して、スライドシュー381のスライド速度を低下させることができ、かつスライドシュー381のスライドが阻害されない程度の摺動性が確保される構成であればよい。
(1)すなわち、下部障子30のスライドシュー36を案内する室内レール部材133を塞いで内部レール137を取り付け、この内部レール137で下部障子30のラッチ装置37および内倒しアーム38のスライドシュー381を上下スライド自在に支持することで、室内レール部材133に形成された開口から縦枠13内部への埃やゴミ等の浸入を防止することができる。従って、スライドシュー36やロープ39などへの埃やゴミ等の付着が防止でき、下部障子30の円滑な開閉操作性を確保することができる。
例えば、前記実施形態においては、上げ下げ窓1が上下一対の2枚の障子(上部障子20および下部障子30)を有して構成されていたが、これに限らず、3枚以上の障子を有して構成されていてもよい。
また、前記実施形態では、上部障子20および下部障子30がそれぞれ上下にスライド開閉可能に構成されていたが、これに限らず、上部障子20が開閉不能な固定障子であってもよく、また突出し形式や内倒し形式、開き形式、辷出し形式等で開閉されるものであってもよい。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (7)
- 上枠、下枠、および左右の縦枠を有する窓枠と、この窓枠内に支持された少なくとも上下二段の障子とを備え、
前記少なくとも上下二段の障子のうち、少なくとも下側の障子の下端部には、前記縦枠に案内されて当該障子を上下方向にスライド開閉自在に支持するスライド部材が設けられ、このスライド部材に軸支されて当該下側の障子が室内側に回動可能かつ前記窓枠に接続されたアーム部材を介して所定回動位置で支持され、
前記縦枠には、前記スライド部材を上下に案内するレール部が当該障子に向かって開口して形成され、このレール部における所定の高さ位置よりも上側には、前記下側の障子の上端部を上下スライド自在かつ係脱自在に支持するとともに、前記アーム部材の端部を上下スライド自在に支持する副レール部材が当該レール部の開口を塞いで設けられている建具。 - 前記アーム部材の端部には、前記副レール部材にスライド自在に支持されるアームスライド部材が設けられ、
前記副レール部材の下端部には、前記下側の障子の回動操作に伴って下方にスライドする前記アームスライド部材に当接して当該障子の回動位置を規定するストッパーが設けられている請求項1に記載の建具。 - 前記ストッパーの下端面は、上方に開放操作された前記下側の障子のスライド部材に当接して当該障子の開放位置を規定可能に構成されている請求項2に記載の建具。
- 前記副レール部材には、前記下側の障子の回動操作に伴って下方にスライドする前記アームスライド部材と摺接する摺接面が設けられている請求項2または請求項3に記載の建具。
- 前記摺接面の上部には、上方から下方に向かって前記アームスライド部材に近づく傾斜面が形成されている請求項4に記載の建具。
- 前記アームスライド部材には、前記副レール部材の摺接面に摺接する摺接部が設けられ、この摺接部は、前記摺接面に向かって進退位置が調節可能に構成されている請求項4または請求項5に記載の建具。
- 前記窓枠には、吊下材を介して前記スライド部材に接続されて前記下側の障子を上方に付勢するバランサが設けられており、
前記バランサに接続された前記吊下材は、前記縦枠のレール部内において、前記副レール部材の一方の側面に沿って下方に延びるとともに、前記スライド部材に設けられた滑車に巻かれて折返し、前記副レール部材の他方の側面に沿って上方に延びて設けられている請求項1から請求項6のいずれかに記載の建具。
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