JP2013244656A - プリンターおよびその印刷制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ばらばらになってしまうおそれのある用紙に印刷を行うとき、印刷順序を正確に復元できるような印刷物を作成可能にすること。
【解決手段】プリンター1は、記録紙16の残量が設定残量以下になったニアエンド状態を検出した場合には、用紙終端における印刷終了行の後ろの余白部分に終端用マークM1を印刷した後、終端用マークM1が排紙口9の外側に露出されるまで搬送を行ってから記録紙16の搬送動作を停止し、オフラインモードに移行する。印刷を続行するために用紙交換が行われると、保留中の印刷データの印刷を再開する前に、次の記録紙16の先頭における印刷開始行よりも上の余白部分に、直前に印刷した終端用マークM1に対応する先頭用マークM2を印刷する。
【選択図】図4
【解決手段】プリンター1は、記録紙16の残量が設定残量以下になったニアエンド状態を検出した場合には、用紙終端における印刷終了行の後ろの余白部分に終端用マークM1を印刷した後、終端用マークM1が排紙口9の外側に露出されるまで搬送を行ってから記録紙16の搬送動作を停止し、オフラインモードに移行する。印刷を続行するために用紙交換が行われると、保留中の印刷データの印刷を再開する前に、次の記録紙16の先頭における印刷開始行よりも上の余白部分に、直前に印刷した終端用マークM1に対応する先頭用マークM2を印刷する。
【選択図】図4
Description
本発明は、長尺の記録紙(連続紙)を装填して印刷するプリンターおよびその印刷制御方法に関する。
供給される情報を長尺の記録紙に順次印刷するプリンターでは、記録紙の残量が少なくなると印刷を停止し、用紙交換が行われると新たに装填された記録紙の先頭から印刷を再開している。この種のプリンターにおいて、用紙交換に伴って発生する各種の不都合を解消するための構成を備えたものがある。例えば、記録紙の残量が少なくなったときにそのことをユーザーに知らせるため、記録紙の終端部分に予めニアエンドマークを付しておいたり、あるいは、ニアエンド検出器によって用紙の終端が近づいたことを検出したことに基づき、記録紙にニアエンドマークを印刷することが行われている。特許文献1、2には、この種のプリンターが開示されている。
特許文献1、2のような構成では、記録紙の残量が少なくなると、プリンターから外部に排出されている印刷済みの記録紙がニアエンドマークの付された記録紙になるため、用紙交換が必要な状態であることにユーザーが気付きやすい。従って、用紙切れになる前に迅速に用紙交換を行うことができ、用紙切れによって印刷が停止するという事態の発生を抑制できる。また、ユーザーが用紙切れに気付く前に記録紙の残量がなくなってプリンターが停止した場合に、プリンターの故障であると誤解するおそれがないため、用紙切れになった場合においても迅速に印刷を再開できる。
ここで、長時間にわたって受信する情報を順次記録紙に印刷し続ける場合、途中で記録紙が交換されると、受信した一連の情報が複数の記録紙にまたがって印刷される。このように、一連の情報が複数の記録紙にまたがって印刷され、印刷後に記録紙がばらばらになってしまった場合、記録紙の順序を印刷順どおりの順序に復元するのが困難になってしまい、印刷された情報の順序を正しく把握できなくなってしまうおそれがある。また、記録紙を切断して複数のページの印刷物を作成する場合においても同様に、印刷後にばらばらになったページの順序を印刷順どおりの順序に復元するのが困難であり、印刷された情報の順序を正しく把握できなくなってしまうおそれがある。また、ページ落ち(印刷結果の中から一部のページが抜けてしまうこと)を発見できないおそれがある。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、ばらばらになってしまうおそれのある用紙に印刷を行うとき、印刷された情報の印刷順およびページ落ちの有無を正確に把握できるように印刷を行うことのできるプリンターおよびその印刷制御方法を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、用紙装填部から繰り出される連続紙を印刷ヘッドによる印刷位置を経由する搬送路に沿って搬送して当該連続紙への印刷データの印刷を行うプリンターによるプリンターの印刷制御方法であって、
第1の連続紙への印刷の次に、当該第1の連続紙とは別体の第2の連続紙に印刷を行う場合には、
前記第1の連続紙に印刷される印刷データの印刷終了位置よりも用紙後端側に第1のマークを印刷すると共に、前記第2の連続紙に印刷される印刷データの印刷開始位置よりも用紙先頭側に前記第1のマークに対応する第2のマークを印刷することを特徴としている。
第1の連続紙への印刷の次に、当該第1の連続紙とは別体の第2の連続紙に印刷を行う場合には、
前記第1の連続紙に印刷される印刷データの印刷終了位置よりも用紙後端側に第1のマークを印刷すると共に、前記第2の連続紙に印刷される印刷データの印刷開始位置よりも用紙先頭側に前記第1のマークに対応する第2のマークを印刷することを特徴としている。
このように、本発明では、印刷継続中に用紙切れが発生して用紙交換を行うときや、連続紙を切断して複数のページの印刷物を作成するときのように、複数の連続紙にまたがって印刷を行うとき、先に印刷される第1の連続紙と、その次に印刷される第2の連続紙に関連性のあるマークを印刷できる。このようにすると、印刷後に連続紙がばらばらになったとき、このマークに従って連続紙の順序を印刷順どおりの順序に復元できる。よって、別々の連続紙にまたがって印刷された情報の順序およびページ落ちの有無を正確に把握できる。また、第1のマークによってユーザーに用紙交換や用紙切断などの作業を促すこともできる。
本発明において、印刷中の連続紙の残量を監視し、前記第1の連続紙の残量が予め設定した設定残量より少ないニアエンド状態を検出した場合には、予め設定した用紙長さだけ印刷を行った後、前記第1のマークを印刷して印刷を停止するように構成できる。このように、用紙残量がある程度残っているニアエンド状態を検出することにより、用紙の末尾に第1のマークを確実に印刷できる。
また、本発明において、前記ニアエンド状態を検出した後、前記予め設定した用紙長さの連続紙への印刷を実行しても印刷データの印刷が完了しない場合には、前記第1の連続紙の終端よりも手前で前記印刷データの印刷を中断して、印刷中断位置よりも後ろに前記第1のマークを印刷して印刷を停止し、前記用紙装填部に前記第2の連続紙が装填されて印刷が再開されると、当該第2の連続紙の先頭に前記第2のマークを印刷して、当該第2のマークの後ろから前記印刷データの印刷を再開することが望ましい。このようにすると、印刷データの途中であっても確実に記録紙の末尾および次の記録紙の先頭に第1、第2のマークを挿入できる。
ここで、前記第1の連続紙に前記第1のマークを印刷した後、当該第1のマークを印刷した前記第1の連続紙の部分を外部に露出させてから当該第1の連続紙の搬送を停止することが望ましい。このようにすると、第1のマークをユーザーが確認できるため、ユーザーが用紙切れの状況を迅速に把握でき、用紙切れをプリンターの故障と誤解するおそれもない。よって、迅速な用紙交換が可能になる。
また、本発明において、前記第1の連続紙と前記第2の連続紙は、前記搬送路における前記印刷ヘッドの搬送方向下流側に配置されたカッターにより、前記用紙装填部から繰り出される連続紙を別体に切り離したものであり、前記用紙装填部から繰り出される連続紙の切断を指示する切断コマンドが入力された場合には、当該切断コマンドに基づく連続紙の切断位置と、当該切断位置よりも前に印刷される印刷データの印刷終了位置との間に前記第1のマークを印刷し、前記切断位置よりも後ろに印刷される印刷データの印刷開始位置と前記切断位置との間に前記第2のマークを印刷するように構成できる。あるいは、前記第1の連続紙と前記第2の連続紙は、前記搬送路における前記印刷ヘッドの搬送方向下流側に配置されたカッターにより、前記用紙装填部から繰り出される連続紙を別体に切り離したものであり、前記用紙装填部から繰り出される連続紙の切断位置が前記カッターによるカット位置に位置決めされるまで前記連続紙を搬送して停止するティアオフ動作の実行を指示するティアオフ操作が行われた場合には、前記切断位置と、当該切断位置よりも前に印刷される印刷データの印刷終了位置との間に前記第1のマークを印刷し、前記切断位置よりも後ろに印刷される印刷データの印刷開始位置と前記切断位置との間に前記第2のマークを印刷するように構成できる。このようにすると、連続紙を切断して複数のページの印刷物を作成したとき、複数のページがばらばらになってもその順序を印刷順どおりの順序に復元できる。
この場合に、前記第1のマークを印刷した後、前記第2のマークを印刷する前に印刷を中断して、前記切断位置が前記カッターによるカット位置に位置決めされるまで前記用紙装填部から繰り出される連続紙を搬送し、当該連続紙が前記切断位置で切断されたことを検出したことに基づいて、あるいは、予め設定した操作が行われたことに基づいて印刷を再開し、前記第1の連続紙と切り離された前記第2の記録紙に前記第2のマークを印刷し、当該第2のマークの後ろから印刷データの印刷を行うように構成できる。あるいは、前記切断位置の前後に前記第1のマークおよび前記第2のマークを印刷した後、前記切断位置が前記カッターによるカット位置に到達するまで前記用紙装填部から繰り出される連続紙の印刷を継続し、当該連続紙の切断位置が前記カット位置に到達するまでに印刷を中断して、当該切断位置で当該連続紙を切断した後、前記第1の連続紙と切り離された前記第2の連続紙への印刷データの印刷を再開するように構成してもよい。このように、本発明では、連続紙の切断動作を第2のマークの印刷動作よりも先に行うこともできるし、その逆の順序で行うことも可能である。
この場合に、前記第1のマークを印刷した後、当該切断位置が前記カッターによるカット位置に位置決めされるまで前記連続紙を搬送して停止するティアオフ動作を行うことが望ましい。このようにすると、ユーザーが用紙カット待ちの状況を迅速に把握でき、用紙カット待ちの状況をプリンターの故障と誤解するおそれもない。よって、連続紙を迅速に切断できる。
次に、本発明のプリンターは、
用紙装填部と、
当該用紙装填部から繰り出される連続紙に印刷するための印刷ヘッドと、
当該印刷ヘッドによる印刷位置を経由する搬送路に沿って前記連続紙を搬送する搬送手段と、
前記印刷ヘッドおよび前記搬送手段を制御することにより、上記のプリンターの印刷制御方法による制御を行う制御手段とを有することを特徴としている。
用紙装填部と、
当該用紙装填部から繰り出される連続紙に印刷するための印刷ヘッドと、
当該印刷ヘッドによる印刷位置を経由する搬送路に沿って前記連続紙を搬送する搬送手段と、
前記印刷ヘッドおよび前記搬送手段を制御することにより、上記のプリンターの印刷制御方法による制御を行う制御手段とを有することを特徴としている。
本発明によれば、複数の連続紙にまたがって印刷を行うとき、先に印刷される第1の連続紙と、その次に印刷される第2の連続紙に関連性のあるマークを印刷できるため、印刷後に連続紙がばらばらになったとき、このマークに従って連続紙の順序を印刷順どおりの順序に復元できる。よって、別々の連続紙にまたがって印刷された情報の順序およびページ落ちの有無を正確に把握できる。また、第1のマークによってユーザーに用紙交換や用紙切断などの作業を促すことができる。
以下に、図面を参照して、本発明のプリンターおよびこのプリンターにおける印刷制御方法の実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本発明の実施の形態に係るプリンターの外観斜視図であり、図2はプリンターの要部の構成を示す概略断面図である。図1に示すように、本例のプリンター1は全体として直方体形状をしたプリンター本体2と、プリンター本体2の後方に設けられたロール紙ホルダー3と、プリンター本体2の上面におけるプリンター前後方向の中程の位置から斜め後方に突出している用紙ガイド4を備えている。プリンター本体2の前端部分には操作パネル5が設けられている。操作パネル5は、プリンター1のステータスを表示する複数のLED6および操作スイッチ7を備えている。
図1は本発明の実施の形態に係るプリンターの外観斜視図であり、図2はプリンターの要部の構成を示す概略断面図である。図1に示すように、本例のプリンター1は全体として直方体形状をしたプリンター本体2と、プリンター本体2の後方に設けられたロール紙ホルダー3と、プリンター本体2の上面におけるプリンター前後方向の中程の位置から斜め後方に突出している用紙ガイド4を備えている。プリンター本体2の前端部分には操作パネル5が設けられている。操作パネル5は、プリンター1のステータスを表示する複数のLED6および操作スイッチ7を備えている。
プリンター1の上面において用紙ガイド4の前側に隣接する位置には、プリンター幅方向に延びる排紙口9が設けられている。用紙ガイド4の側方には操作レバー10が設けられている。操作レバー10はプリンター本体2の上面部分から上方に突出しており、プリンター前後方向に移動可能となっている。また、プリンター本体2の側面部分には回転式の操作ノブ11が設けられている。更に、排紙口9の近傍には、排紙口9の縁に沿ってプリンター幅方向に延びるカッター12(図2参照)が固定されている。
図2に示すように、ロール紙ホルダー3の内部には、ロール紙15が転動可能な状態で装填されるロール紙装填部20(用紙装填部)が設けられている。ロール紙15は筒状の巻芯17に長尺の記録紙16(連続紙)を巻き付けたものであり、巻芯17の中心軸線をプリンター幅方向に向けた状態でロール紙装填部20に装填される。ロール紙ホルダー3は、ロール紙15から繰り出される記録紙16に所定の張力を付与するためのテンションローラー21と、記録紙16の残量が予め設定した設定残量以下になったニアエンド状態を検出するニアエンドセンサー22を備えている。
本例では、ニアエンドセンサー22として、ロール紙15の半径寸法を監視して半径寸法が予め設定した寸法以下となったときにニアエンドと判定する構成のものを採用している。すなわち、ニアエンドセンサー22は、一方の端部が所定の軸線L1回りに回転可能に支持され、他方の端部がロール紙15の外周面に当接可能な検出レバー23と、この検出レバー23を、他方の端部分がロール紙15の外周面に当接する方向に付勢している付勢部材24と、検出レバー23の軸線L1回りの回転角度を検出するセンサー25を備え、検出レバー23の軸線L1回りの角度位置に基づいて、ロール紙15の半径寸法を検出する。なお、ロール紙15の半径寸法を光学センサーなどの他の構成のセンサーを用いて検出することにより、ニアエンド状態を検出するように構成してもよい。
プリンター本体2の内部には、プラテンローラー26および印刷ヘッド27が配置されている。プラテンローラー26は回転中心軸線をプリンター幅方向に向けた姿勢で配置されており、印刷ヘッド27による印刷位置Aを規定している。プラテンローラー26には紙送りモーター32からの駆動力が駆動力伝達機構34を介して伝達される。ここで、操作ノブ11はプラテンローラー26に連結されている。本例では、紙送りモーター32へ電力が供給されていない状態では、操作ノブ11を操作することによってプラテンローラー26を回転させることができる。
プラテンローラー26における印刷位置Aよりも上方の部位には、第1押圧ローラー28が所定の付勢力で押し付けられている。一方、印刷位置Aよりも下方には、プラテンローラー26と対向するように第2押圧ローラー29が配置されている。第2押圧ローラー29は、プラテンローラー26に所定の付勢力で押し付けられるニップ位置29Aと、プラテンローラー26の間に空間を開けた開放位置29Bの間を移動可能に取り付けられている。ここで、第2押圧ローラー29は、押圧ローラー移動機構30を介して操作レバー10に連結されている。押圧ローラー移動機構30は、操作レバー10の操作に連動して、第2押圧ローラー29をニップ位置29Aおよび開放位置29Bに移動させるように構成されている。
印刷ヘッド27はプラテンローラー26よりもプリンター前方に配置されている。印刷ヘッド27は、そのヘッド面27aを後方に向けてプラテンローラー26に対峙させた状態でキャリッジ33に搭載されている。印刷ヘッド27はインクリボンに記録ワイヤーを打ち当ててインクリボンのインクを印刷媒体に付着させて印刷を行うシリアル・インパクト・ドット・マトリクス・プリントヘッドである。キャリッジ33は、プリンター幅方向に延びるキャリッジガイド軸35に支持されており、キャリッジモーター36の駆動によってキャリッジガイド軸35に沿ってプリンター幅方向に移動する。
ロール紙装填部20に装填されたロール紙15から繰り出される記録紙16は、テンションローラー21、第2押圧ローラー29とプラテンローラー26の間、印刷位置A、第1押圧ローラー28とプラテンローラー26の間を経由して排紙口9に至る搬送路37に沿って搬送される。第2押圧ローラー29をニップ位置29Aに移動させ、搬送路37に沿って引き出された記録紙16を第2押圧ローラー29とプラテンローラー26に挟み込んだ状態で紙送りモーター32が駆動されると、プラテンローラー26が図2の時計回り方向CWに回転して、記録紙16が搬送路37に沿って排紙口9に向かって搬送される。排紙口9からプリンター1の外部に露出された記録紙16は、用紙ガイド4に沿って上方に排出される。
記録紙16を搬送路37に沿って引き出して、第2押圧ローラー29をニップ位置29Aに移動させると、プリンター1は印刷可能な状態となる。この状態で外部の機器から印刷データが供給されると、プリンター1は印刷を開始する。すなわち、プリンター1は、紙送りモーター32の駆動によってプラテンローラー26を回転駆動させて記録紙16を搬送路37に沿って排紙口9に向かう方向に紙送りする紙送り動作と、印刷ヘッド27をキャリッジガイド軸35に沿って移動させながら駆動して記録紙16に印刷を施す印刷動作を交互に繰り返して、記録紙16に印刷データを印刷する。
ここで、搬送路37には、第2押圧ローラー29とテンションローラー21の間に、記録紙16の残量がゼロになったリアルエンド状態を検出するためのリアルエンドセンサー31が配置されている。本例では、リアルエンドセンサー31として、搬送路37を挟んで対向配置された発光部38と受光部39を備えるものが採用されている。リアルエンドセンサー31は、発光部38から射出された光線が搬送路37を紙送りされる記録紙16によって遮られて受光部39に届かない状態から、記録紙16の終端が発光部38と受光部39の間を通過して受光部39が光線を検出できる状態に変化すると、その時点をリアルエンドとして検出する。なお、反射式の光学センサーや磁気センサーなどの他の構成のセンサーを用いてリアルエンド状態を検出するように構成してもよい。
(制御系)
図3はプリンター1の制御系を示す概略ブロック図である。プリンター1の制御系はCPUおよびメモリーを備える制御部41を中心に構成されている。制御部41の入力側には、通信インターフェースを備える通信部42および操作スイッチ7が接続されている。制御部41の出力側には、紙送りモーター32、キャリッジモーター36、印刷ヘッド27、LED6が、それぞれデバイスドライバー(不図示)を介して接続されている。また、制御部41には、ニアエンドセンサー22およびリアルエンドセンサー31が接続されている。
図3はプリンター1の制御系を示す概略ブロック図である。プリンター1の制御系はCPUおよびメモリーを備える制御部41を中心に構成されている。制御部41の入力側には、通信インターフェースを備える通信部42および操作スイッチ7が接続されている。制御部41の出力側には、紙送りモーター32、キャリッジモーター36、印刷ヘッド27、LED6が、それぞれデバイスドライバー(不図示)を介して接続されている。また、制御部41には、ニアエンドセンサー22およびリアルエンドセンサー31が接続されている。
制御部41は、プリンター1が受信した印刷データの印刷動作を司る印刷制御部44と、プリンター1の動作モードをオンラインモードとオフラインモードの間で切り替える動作モード切り替え部45と、ニアエンド状態が検出されたときに実行するニアエンド処理動作を司るニアエンド処理制御部46と、記録紙16の終端および次の記録紙16の先頭に予め設定した対応するマークを印刷する動作を司る連続マーク印刷部47と、リアルエンド状態が検出されたときに実行するリアルエンド処理動作を司るリアルエンド処理制御部48を備えている。
印刷制御部44は、通信部42を介して受信した印刷データを一時的に保持する印刷バッファーを備えている。印刷制御部44は、紙送りモーター32、キャリッジモーター36および印刷ヘッド27を駆動制御して、印刷バッファーに保持された印刷データを逐次に印刷するとともに、印刷が済んだ印刷データを印刷バッファーから逐次に消去する。
動作モード切り替え部45は、プリンター1の動作モードを、外部の機器から供給される印刷データを逐次に印刷するオンラインモードと、外部の機器からの印刷データの受け付けを停止するオフラインモードの間で切り替える。動作モード切り替え部45は、プリンター1の起動時には動作モードをオンラインモードとする。また、動作モード切り替え部45は、動作モード切り替え指令に基づき、プリンター1の動作モードをオンラインモードとオフラインモードの間で切り換える。ここで、動作モード切り替え指令は、外部の機器からの入力や操作スイッチ7の操作に基づいて入力可能である。また、動作モード切り替え指令は、印刷制御部44、連続マーク印刷部47、リアルエンド処理制御部48等からも供給される。
ニアエンド処理制御部46は、ニアエンドセンサー22の出力に基づいて用紙残量を監視しており、用紙残量が予め設定した設定残量より少ないニアエンド状態が検出されると、印刷バッファーの印刷データに基づいて設定行数分の印刷を行う。ここで、設定行数とは、設定残量(すなわち、ニアエンド状態における用紙残量)の記録紙16に印刷可能な行数であり、例えば、255行などの行数に設定される。本例では、記録紙16が無くなった状態で印刷が行われることを回避するために、設定残量を、設定行数よりも多くの行数を印刷することが可能な用紙長に設定している。従って、設定残量に対して設定行数の印刷が行われた場合には、印刷終了行よりも後ろ側にある記録紙16の末尾に少なくとも1行の印刷が可能な余白が形成される。
図4は記録紙16の末尾および先頭に印刷されるマークの説明図である。連続マーク印刷部47は、ニアエンド状態が検出されて設定行数の印刷が行われ、これに伴って設定行数分の用紙長さだけ記録紙16(16A:第1の連続紙)が搬送されると、この記録紙16(16A)の末尾の余白部分に終端用マークM1(第1のマーク)を印刷する。図4の例では、終端用マークM1として、ページの終端であることを示す文字列「END」と、ページ番号を示す「#001」、および、次のページに印刷すべきページ番号である「#002」を組み合わせたものを用いている。終端用マークM1の印刷後、連続マーク印刷部47は、印刷動作を停止すると共に、終端用マークM1が排紙口9の外側に移動するまで搬送してから記録紙16(16A)の搬送を停止する。
また、連続マーク印刷部47は、終端用マークM1の印刷後、ロール紙15の交換が行われるなどして次に印刷データの印刷が再開されるときには、新たに装填されたロール紙15から引き出された記録紙16(16B:第2の連続紙)の先頭における印刷開始行の上の余白部分に、先頭用マークM2(第2のマーク)を印刷する。このため、本例では、記録紙16の先頭における印刷データの印刷開始位置を、印刷開始行の前に少なくとも1行の印刷が可能な余白が形成される位置に設定している。図4の例では、先頭用マークM2として、ページの先頭であることを示す文字列「Srart」と、ページ番号を示す「#002」を組み合わせたものを用いている。連続マーク印刷部47は、先頭用マークM2のページ番号として、直前に印刷された終端用マークM1のページ番号に1を加算した番号を印刷する。これにより、先頭用マークM2と、その直前に印刷された終端用マークM1のページ番号が連番になると共に、終端用マークM1を見れば次のページ番号までも知ることができる。
連続マーク印刷部47は、先頭用マークM2の印刷後、次に記録紙16のニアエンド状態が検出されると、先頭用マークM2が印刷された記録紙16の末尾に、この先頭用マークM2と同じページ番号およびその次のページ番号を含む終端用マークM1を印刷する。そして、ニアエンド状態が検出され、ロール紙15の交換が行われる毎に、交換前の記録紙16の末尾への終端用マークM1の印刷と、交換後の記録紙16の先頭への先頭用マークM2の印刷を行う。このようにして、連続マーク印刷部47は、ロール紙15の交換が行われる毎にそのページ番号を1ずつ加算しながら、先の記録紙16の末尾および次の記録紙16の先頭に対して、連番のページ番号を含むマークを印刷する。
リアルエンド処理制御部48は、リアルエンド状態が検出されると、即時に紙送り動作および印刷動作を停止し、その後の印刷を保留する。また、動作モード切り替え部45に動作モード切り替え指令を供給して、動作モードをオンラインモードからオフラインモードに切り替え、プリンター1が外部の機器から新たな印刷データを受け付けない状態とする。
(用紙交換前後の印刷制御)
図5は用紙交換前後の印刷制御を示すフローチャートである。プリンター1は、電源が投入されるとオンラインモードとされ、ニアエンドセンサー22がニアエンド状態を検出可能な状態となる。ニアエンド処理制御部46および印刷制御部44は、ニアエンドセンサー22の出力に基づいて記録紙16(第1の記録紙)の残量を監視しながら、外部の機器から印刷データの供給を受けて逐次に印刷を行う(ステップS1、S2)。
図5は用紙交換前後の印刷制御を示すフローチャートである。プリンター1は、電源が投入されるとオンラインモードとされ、ニアエンドセンサー22がニアエンド状態を検出可能な状態となる。ニアエンド処理制御部46および印刷制御部44は、ニアエンドセンサー22の出力に基づいて記録紙16(第1の記録紙)の残量を監視しながら、外部の機器から印刷データの供給を受けて逐次に印刷を行う(ステップS1、S2)。
ニアエンド処理制御部46は、ニアエンドセンサー22がニアエンド状態を検出すると(ステップS1:Yes)、設定行数となるまで行単位の印刷を実行する(ステップS3)。ここで、連続マーク印刷部47は、印刷行数が設定行数となっても受信済みの印刷データの印刷が終わらない場合には、印刷の途中でも動作モード切り替え指令を動作モード切り替え部45に供給してプリンター1をオフラインモードに移行させ(ステップS4)、印刷データの印刷を中断して、印刷バッファーに保持された残りの印刷データの印刷を保留する。そして、印刷終了行(すなわち、印刷中断位置)の後ろ側に残っている記録紙16(16A)の末尾の余白部分に終端用マークM1を印刷する(ステップS5)。続いて、終端用マークM1が排紙口9の外側に移動するまで搬送動作を行ってから搬送動作を停止する(ステップS6)。
ここで、印刷を続行するために新たなロール紙15がユーザーによってプリンター1に装填されると(ステップS7)、連続マーク印刷部47は、搬送路37に引き出された新たな記録紙16(16B)の先頭を印刷位置Aに位置決めする頭出し動作を行う(ステップS8)。ここで、連続マーク印刷部47は、印刷データの印刷開始位置ではなく、先頭用マークM2の印刷位置、すなわち、新たな記録紙16の先頭の余白部分を印刷位置Aに位置決めする。しかる後に、連続マーク印刷部47は、この余白部分に先頭用マークM2を印刷する(ステップS9)。そして、プリンター1をオンラインモードに復帰させ(ステップS10)、ステップS2に戻り、ニアエンド処理制御部46および印刷制御部44の制御に基づき、記録紙16の残量を監視しながら保留中の印刷データの印刷を実行する。
(作用効果)
以上のように、本例のプリンター1では、記録紙16の残量が少ない状態、すなわち、記録紙16の残量が設定残量以下になったニアエンド状態を検出した場合には、用紙の末尾における印刷終了行の後ろの余白部分に終端用マークM1を印刷して印刷を停止する。そして、用紙交換が行われ、次の記録紙16への印刷データの印刷を再開するときには、次の記録紙16の先頭における印刷開始行よりも上の余白部分に、直前に印刷した終端用マークM1に対応する先頭用マークM2を印刷する。本例では、このように、ばらばらになってしまうおそれのある複数の記録紙16にまたがって印刷が行われる場合に、これらの記録紙に関連性のあるマークを印刷できるため、印刷後に記録紙16がばらばらになったとしても、このマークに従って記録紙16の順序を印刷順どおりの順序に復元できる。よって、別々の記録紙にまたがって印刷された情報の順序を正確に把握できる。また、印刷されたはずの記録紙16が抜けていること(ページ落ち)の有無を確認できる。
以上のように、本例のプリンター1では、記録紙16の残量が少ない状態、すなわち、記録紙16の残量が設定残量以下になったニアエンド状態を検出した場合には、用紙の末尾における印刷終了行の後ろの余白部分に終端用マークM1を印刷して印刷を停止する。そして、用紙交換が行われ、次の記録紙16への印刷データの印刷を再開するときには、次の記録紙16の先頭における印刷開始行よりも上の余白部分に、直前に印刷した終端用マークM1に対応する先頭用マークM2を印刷する。本例では、このように、ばらばらになってしまうおそれのある複数の記録紙16にまたがって印刷が行われる場合に、これらの記録紙に関連性のあるマークを印刷できるため、印刷後に記録紙16がばらばらになったとしても、このマークに従って記録紙16の順序を印刷順どおりの順序に復元できる。よって、別々の記録紙にまたがって印刷された情報の順序を正確に把握できる。また、印刷されたはずの記録紙16が抜けていること(ページ落ち)の有無を確認できる。
また、本例では、ニアエンド状態を検出できるため、検出時点を基準として設定行数分の印刷動作およびこれに伴う搬送動作を行うことにより、記録紙16の末尾に終端用マークM1を確実に印刷できる。更に、印刷データの途中で用紙終端に到達した場合においても終端用マークM1および先頭用マークM2を確実に印刷できる。また、用紙交換待ちの状態に移行するときには、終端用マークM1が排紙口9の外側に露出されるまで搬送してから記録紙16の搬送動作を停止するため、ユーザーに用紙切れの状態を容易に把握させることができると共に、用紙切れの状態をプリンター1の故障と誤解するおそれもない。よって、迅速な用紙交換が可能になる。
(改変例)
(1)上記実施形態では、ニアエンド状態を検出したことに基づいて終端用マークM1および先頭用マークM2の印刷を行っているが、リアルエンド処理制御部48がリアルエンド状態を検出したことに基づいて終端用マークM1および先頭用マークM2を印刷する処理を行うように構成してもよい。この場合には、リアルエンドセンサー31による検出位置から印刷位置Aまでの搬送距離を考慮して記録紙16の搬送動作を行い、終端用マークM1の印刷を行えばよい。
(1)上記実施形態では、ニアエンド状態を検出したことに基づいて終端用マークM1および先頭用マークM2の印刷を行っているが、リアルエンド処理制御部48がリアルエンド状態を検出したことに基づいて終端用マークM1および先頭用マークM2を印刷する処理を行うように構成してもよい。この場合には、リアルエンドセンサー31による検出位置から印刷位置Aまでの搬送距離を考慮して記録紙16の搬送動作を行い、終端用マークM1の印刷を行えばよい。
(2)上記実施形態は、ニアエンド状態を検出して、用紙交換すなわちロール紙15の交換に伴って前の記録紙16の終端と次の記録紙16の先頭に終端用マークM1および先頭用マークM2を印刷するものであったが、長尺の記録紙16を切断して複数のページの印刷物を作成する場合に、先に印刷されるページの終端と、次に印刷されるページの先頭に終端用マークM1および先頭用マークM2を印刷する処理を行うこともできる。
(切断コマンドに基づいて切断位置の前後に関連性のあるマークを印刷する制御)
図6は記録紙の切断位置の前後に印刷されるマークの説明図であり、図6(a)は切断前の状態、図6(b)は切断後の状態を示している。また、図7は印刷データに含まれる切断コマンドに基づいて切断位置の前後に関連性のあるマークを印刷する制御を示すフローチャートである。本例では、ページ区切り位置でペーパーカットを行うための切断コマンド(切断指示)が印刷データに含まれている。このような印刷データを受信すると、印刷制御部44は、まず、最初のページの印刷データを逐次に印刷する(ステップS11)。印刷制御部44は、印刷データのページ区切り位置にある切断コマンドを検出すると、切断コマンドよりも前の印刷データの印刷を終えた段階で印刷を中断し、プリンター1をオフラインモードに移行させる(ステップS12)。そして、切断コマンドよりも後ろの印刷データの印刷を保留する。
図6は記録紙の切断位置の前後に印刷されるマークの説明図であり、図6(a)は切断前の状態、図6(b)は切断後の状態を示している。また、図7は印刷データに含まれる切断コマンドに基づいて切断位置の前後に関連性のあるマークを印刷する制御を示すフローチャートである。本例では、ページ区切り位置でペーパーカットを行うための切断コマンド(切断指示)が印刷データに含まれている。このような印刷データを受信すると、印刷制御部44は、まず、最初のページの印刷データを逐次に印刷する(ステップS11)。印刷制御部44は、印刷データのページ区切り位置にある切断コマンドを検出すると、切断コマンドよりも前の印刷データの印刷を終えた段階で印刷を中断し、プリンター1をオフラインモードに移行させる(ステップS12)。そして、切断コマンドよりも後ろの印刷データの印刷を保留する。
連続マーク印刷部47は、印刷データに含まれる切断コマンドに基づき、切断コマンドよりも前の印刷データの最終行La(図6(a)参照)から予め設定した用紙長だけ後方の位置を切断位置C(図6(a)参照)と判断する。そして、最終行Laと切断位置Cとの間の余白領域に終端用マークM1を印刷する(ステップS13)。切断位置Cは、最終行Laの後ろに少なくとも1行分の余白が確保されるように設定されている。
終端用マークM1の印刷後、連続マーク印刷部47は、切断位置Cがカッター12によるカット位置Bに位置決めされるまで記録紙16を搬送してから記録紙16の搬送を停止するティアオフ動作を行う(ステップS14)。カット位置Bは、印刷ヘッド27による印刷位置Aの搬送方向後方側に設定されている。従って、ティアオフ動作により、記録紙16に印刷した終端用マークM1が排紙口9の外側に露出された状態になる。
カッター12によって記録紙16が切断位置Cで切断されると、印刷済みの記録紙16C(第1の連続紙:図6(b)参照)と、残りの記録紙16D(第2の連続紙:図6(b)参照)が別体に切り離される(ステップS15)。この切断動作は、ユーザーが手動で行うことが想定されている。連続マーク印刷部47は、記録紙16の切断が実行されたことを搬送路37等に設けられたセンサーによって検出したことに基づき、あるいは、印刷を再開するための予め設定した操作(例えば、図示しない印刷再開ボタンの操作)が行われたことに基づき、印刷を再開する。連続マーク印刷部47は、印刷を再開すると、記録紙16Dの頭出し動作を行う(ステップS16)。続いて、記録紙16Dの先頭の余白部分に先頭用マークM2を印刷する(ステップS17)。しかる後に、プリンター1をオンラインモードに復帰させる(ステップS18)。そして、ステップS11に戻り、先頭用マークM2の後ろから保留中の印刷データの印刷を行う。
ここで、記録紙16の切断後に保留中の印刷データの印刷を再開するとき、再開後に印刷する印刷データの先頭行Lb(図6(b)参照)は、記録紙16Dの先端(すなわち、切断位置C)よりも少なくとも1行分後ろ側から印刷される。これにより、先頭行Lbの前に先頭用マークM2を印刷するための余白が確保される。ステップS17の頭出し動作では、先頭行Lbよりも前の余白部分を印刷位置Aに位置決めすることにより、先頭行Lbよりも上に先頭用マークM2を印刷する。
(ティアオフ操作に基づいて切断位置の前後に関連性のあるマークを印刷する制御)
図8はティアオフスイッチの操作に基づいて切断位置の前後に関連性のあるマークを印刷する制御を示すフローチャートである。本例では、ペーパーカットを行うための切断コマンド(切断指示)が印刷データに含まれていない。このような印刷データを受信すると、印刷制御部44は、印刷データを逐次に印刷する(ステップS21)。受信済みの印刷データの印刷を完了すると、印刷制御部44は、印刷動作を停止してオンラインモードのまま待機する(ステップS22)。待機状態で新たな印刷データを受信すると、ステップS21に戻って印刷を行う。
図8はティアオフスイッチの操作に基づいて切断位置の前後に関連性のあるマークを印刷する制御を示すフローチャートである。本例では、ペーパーカットを行うための切断コマンド(切断指示)が印刷データに含まれていない。このような印刷データを受信すると、印刷制御部44は、印刷データを逐次に印刷する(ステップS21)。受信済みの印刷データの印刷を完了すると、印刷制御部44は、印刷動作を停止してオンラインモードのまま待機する(ステップS22)。待機状態で新たな印刷データを受信すると、ステップS21に戻って印刷を行う。
本例では、プリンター1の操作パネル5に設けられた操作スイッチ7の1つがティオアフスイッチである。受信済みの印刷データの印刷が終わった後、ユーザーによってティアオフスイッチが操作されると(ステップS23)、連続マーク印刷部47は、この操作に基づいてプリンター1をオフラインモードに移行させる(ステップS24)。続いて、連続マーク印刷部47は、印刷済みの印刷データの最終行La(図6(a)参照)から予め設定した用紙長だけ後方の位置を切断位置C(図6(a)参照)と判断して、最終行Laと切断位置Cとの間の余白領域に終端用マークM1を印刷する(ステップS25)。しかる後に、連続マーク印刷部47は、切断位置Cがカッター12によるカット位置Bに位置決めされるまで記録紙16を搬送してから記録紙16の搬送を停止するティアオフ動作を行う(ステップS26)。
ティアオフ動作が行われると、上述したように、記録紙16に印刷した終端用マークM1が排紙口9の外側に露出された状態になる。ユーザーによる用紙カットが行われ(ステップS27)、記録紙16が切断位置Cで切断されると、連続マーク印刷部47は、記録紙16の切断が実行されたことを搬送路37等に設けられたセンサーによって検出したことに基づき、あるいは、印刷を再開するための予め設定した操作(例えば、図示しない印刷再開ボタンの操作)が行われたことに基づき、印刷を再開する。連続マーク印刷部47は、印刷を再開すると、記録紙16Dの頭出し動作(ステップS28)、および、記録紙16Dの先頭の余白部分への先頭用マークM2の印刷動作(ステップS29)を行った後、プリンター1をオンラインモードに復帰させて待機する(ステップS30)。ステップS30の待機状態において新たな印刷データを受信すると、ステップS21に戻り、先頭用マークM2の後ろから新たに受信した印刷データの印刷を行う。なお、ステップS21の印刷動作の途中でティアオフスイッチの操作を受け付ける設定にすることもできる。この場合には、その時点で印刷を中断してオフラインモードに移行すると共に印刷データの印刷を保留し、用紙カット後に頭出し動作および先頭用マークM2の印刷を行い、しかる後にオンラインモードに復帰して保留中の印刷データの印刷を再開すればよい。
このように、印刷データと共に入力される切断コマンド、あるいは、ティアオフスイッチの操作入力に基づいて切断位置Cの前後に終端用マークM1および先頭用マークM2を印刷する制御を行うことにより、長尺の記録紙16から複数のページの印刷物を作成して、印刷後にページがばらばらになった場合においても、終端用マークM1および先頭用マークM2に従って印刷順どおりにページの順序を復元できる。また、ページ落ちの有無を確認できる。よって、ページの連続性を保証できる。
なお、カッター12として手動のカッターの代わりにオートカッターを用いることもできる。この場合には、上記の手順とは異なり、先頭用マークM2の印刷を用紙カットの前に行うこともできる。すなわち、切断位置Cの手前に終端用マークM1を印刷し、続いて、切断位置Cの後ろに先頭用マークM2を印刷した後も印刷を継続する。そして、切断位置Cがカット位置Bに到達するまでのいずれかの時点(カット位置Bに到達した時点を含む)で印刷を中断し、カット位置Bに到達するまで記録紙16を搬送し、カット位置Bに到達したらオートカッターによる自動切断を行い、しかる後に中断位置の後ろから印刷を再開する。このようにすると、切断後に記録紙16を逆送することなく印刷を再開できる。
(3)上記各例では、終端用マークM1および先頭用マークM2として、連番のページ番号を含むと共に、終端用マークM1には次の先頭用マークM2に含まれるページ番号を加えたものを用いているが、終端用マークM1および先頭用マークM2は互いに対応付けられているものであればよく、このようなマークに限定されるものではない。例えば、終端用マークM1とその次に印刷する先頭用マークM2の対に、他の対には含まれない同一の記号や対応する記号が含まれているものであればよい。
1…プリンター、2…プリンター本体、3…ロール紙ホルダー、4…用紙ガイド、5…操作パネル、6…LED、7…操作スイッチ、9…排紙口、10…操作レバー、11…操作ノブ、12…カッター、15…ロール紙、16…記録紙(連続紙)、16(16A)…記録紙(第1の連続紙)、16(16B)…記録紙(第2の連続紙)、17…巻芯、20…ロール紙装填部(用紙装填部)、21…テンションローラー、22…ニアエンドセンサー、23…検出レバー、24…付勢部材、25…センサー、26…プラテンローラー、27…印刷ヘッド、27a…ヘッド面、28…押圧ローラー、29…押圧ローラー、29A…ニップ位置、29B…開放位置、30…押圧ローラー移動機構、31…リアルエンドセンサー、32…紙送りモーター、33…キャリッジ、34…駆動力伝達機構、35…キャリッジガイド軸、36…キャリッジモーター、37…搬送路、38…発光部、39…受光部、41…制御部、42…通信部、44…印刷制御部、45…動作モード切り替え部、46…ニアエンド処理制御部、47…連続マーク印刷部、48…リアルエンド処理制御部、A…印刷位置、B…カット位置、C…切断位置、M1…終端用マーク(第1のマーク)、M2…先頭用マーク(第2のマーク)、La…最終行、Lb…先頭行
Claims (10)
- 用紙装填部から繰り出される連続紙を印刷ヘッドによる印刷位置を経由する搬送路に沿って搬送して当該連続紙への印刷データの印刷を行うプリンターの印刷制御方法であって、
第1の連続紙への印刷の次に、当該第1の連続紙とは別体の第2の連続紙に印刷を行う場合には、
前記第1の連続紙に印刷される印刷データの印刷終了位置よりも用紙後端側に第1のマークを印刷すると共に、前記第2の連続紙に印刷される印刷データの印刷開始位置よりも用紙先頭側に前記第1のマークに対応する第2のマークを印刷することを特徴とするプリンターの印刷制御方法。 - 請求項1において、
印刷中の連続紙の残量を監視し、
前記第1の連続紙の残量が予め設定した設定残量より少ないニアエンド状態を検出した場合には、予め設定した用紙長さだけ印刷を行った後、前記第1のマークを印刷して印刷を停止することを特徴とするプリンターの印刷制御方法。 - 請求項2において、
前記ニアエンド状態を検出した後、前記予め設定した用紙長さの連続紙への印刷を実行しても印刷データの印刷が完了しない場合には、前記第1の連続紙の終端よりも手前で前記印刷データの印刷を中断して、印刷中断位置よりも後ろに前記第1のマークを印刷して印刷を停止し、
前記用紙装填部に前記第2の連続紙が装填されて印刷が再開されると、当該第2の連続紙に前記第2のマークを印刷して、当該第2のマークの後ろから前記印刷データの印刷を再開することを特徴とするプリンターの印刷制御方法。 - 請求項2または3において、
前記第1の連続紙に前記第1のマークを印刷した後、当該第1のマークを印刷した前記第1の連続紙の部分を外部に露出させてから当該第1の連続紙の搬送を停止することを特徴とするプリンターの印刷制御方法。 - 請求項1において、
前記第1の連続紙と前記第2の連続紙は、前記搬送路における前記印刷ヘッドの搬送方向下流側に配置されたカッターにより、前記用紙装填部から繰り出される連続紙を別体に切り離したものであり、
前記用紙装填部から繰り出される連続紙の切断を指示する切断コマンドが入力された場合には、
当該切断コマンドに基づく連続紙の切断位置と、当該切断位置よりも前に印刷される印刷データの印刷終了位置との間に前記第1のマークを印刷し、
前記切断位置よりも後ろに印刷される印刷データの印刷開始位置と前記切断位置との間に前記第2のマークを印刷することを特徴とするプリンターの印刷制御方法。 - 請求項1において、
前記第1の連続紙と前記第2の連続紙は、前記搬送路における前記印刷ヘッドの搬送方向下流側に配置されたカッターにより、前記用紙装填部から繰り出される連続紙を別体に切り離したものであり、
前記用紙装填部から繰り出される連続紙の切断位置が前記カッターによるカット位置に位置決めされるまで前記連続紙を搬送して停止するティアオフ動作の実行を指示するティアオフ操作が行われた場合には、
前記切断位置と、当該切断位置よりも前に印刷される印刷データの印刷終了位置との間に前記第1のマークを印刷し、
前記切断位置よりも後ろに印刷される印刷データの印刷開始位置と前記切断位置との間に前記第2のマークを印刷することを特徴とするプリンターの印刷制御方法。 - 請求項5または6において、
前記第1のマークを印刷した後、前記第2のマークを印刷する前に印刷を中断して、前記切断位置が前記カッターによるカット位置に位置決めされるまで前記用紙装填部から繰り出される連続紙を搬送し、
当該連続紙が前記切断位置で切断されたことを検出したことに基づいて、あるいは、予め設定した操作が行われたことに基づいて印刷を再開し、
前記第1の連続紙と切り離された前記第2の記録紙に前記第2のマークを印刷し、当該第2のマークの後ろから印刷データの印刷を行うことを特徴とするプリンターの印刷制御方法。 - 請求項5または6において、
前記切断位置の前後に前記第1のマークおよび前記第2のマークを印刷した後、前記切断位置が前記カッターによるカット位置に到達するまで前記用紙装填部から繰り出される連続紙の印刷を継続し、
当該連続紙の切断位置が前記カット位置に到達するまでに印刷を中断して、当該切断位置で当該連続紙を切断した後、
前記第1の連続紙と切り離された前記第2の連続紙への印刷データの印刷を再開することを特徴とするプリンターの印刷制御方法。 - 請求項5において、
前記第1のマークを印刷した後、前記切断位置が前記カッターによるカット位置に位置決めされるまで前記連続紙を搬送して停止するティアオフ動作を行うことを特徴とするプリンターの印刷制御方法。 - 用紙装填部と、
当該用紙装填部から繰り出される連続紙に印刷するための印刷ヘッドと、
当該印刷ヘッドによる印刷位置を経由する搬送路に沿って前記連続紙を搬送する搬送手段と、
前記印刷ヘッドおよび前記搬送手段を制御することにより、請求項1ないし9のいずれかの項に記載のプリンターの印刷制御方法による制御を行う制御手段とを有することを特徴とするプリンター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012119429A JP2013244656A (ja) | 2012-05-25 | 2012-05-25 | プリンターおよびその印刷制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012119429A JP2013244656A (ja) | 2012-05-25 | 2012-05-25 | プリンターおよびその印刷制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013244656A true JP2013244656A (ja) | 2013-12-09 |
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ID=49844817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012119429A Pending JP2013244656A (ja) | 2012-05-25 | 2012-05-25 | プリンターおよびその印刷制御方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2013244656A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017043008A (ja) * | 2015-08-27 | 2017-03-02 | 株式会社沖データ | 画像形成装置及び画像形成システム |
JP2017142724A (ja) * | 2016-02-12 | 2017-08-17 | 富士ゼロックス株式会社 | 印刷制御装置、印刷システムおよびプログラム |
JP2021094793A (ja) * | 2019-12-18 | 2021-06-24 | シャープ株式会社 | 画像形成装置及び画像形成システム |
JP2022052129A (ja) * | 2020-09-23 | 2022-04-04 | カシオ計算機株式会社 | 印刷装置、印刷方法、及びプログラム |
-
2012
- 2012-05-25 JP JP2012119429A patent/JP2013244656A/ja active Pending
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