JP2015066719A - 印刷装置、及び、印刷装置の制御方法 - Google Patents

印刷装置、及び、印刷装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】、媒体に印刷を行う装置において、媒体の終端近くに印刷を行うことによる消費財や時間の無駄を省き、効率化を図る。【解決手段】印刷装置1は、ラベル103を有するラベル用紙100を搬送する搬送部と、搬送経路110上に配置される印刷ヘッド40と、用紙検出器61及びラベル検出器63とを備える。印刷装置1は、ラベル用紙100の終端が検出された場合に、ラベル用紙100の終端の位置を特定し、特定したラベル用紙100の終端の位置に基づきラベル103の印刷を完了できるか否かを判定する。印刷を完了できないと判定した場合に印刷ヘッド40による印刷を停止し、または、ラベル103への印刷を実行せずにラベル用紙100を搬送させる。【選択図】図2

Description

本発明は、印刷装置、及び、印刷装置の制御方法に関する。
従来、ロール状の基材にラベルが配置された記録媒体など、長尺の媒体に印刷を行う印刷装置において、媒体の終端を検出する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−48364号公報
一般に、印刷装置においては媒体を安定して搬送するために、搬送ローラー等で媒体を把持して搬送する機構を備えている。搬送ローラーを用いる場合、媒体の終端が近づいてローラーで把持できなくなると、望ましい搬送速度を保つことができないので、正常な印刷ができず、媒体の終端の近傍で印刷画像が乱れることがあった。ラベルが配置された媒体に印刷する例では、媒体の終端に最も近いラベルの印刷状態が乱れてしまい、このラベルを破棄することがあった。このような印刷画像の乱れが発生した場合、媒体の終端近くのラベルやページが破棄されるが、破棄されるラベルやページの印刷に要したインク等の消費財や時間の無駄を省くことが望まれていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、媒体に印刷を行う装置において、媒体の終端近くに印刷を行うことによる消費財や時間の無駄を省き、効率化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の印刷装置は、印刷対象部を有する印刷媒体を搬送する搬送機構と、前記印刷媒体の搬送経路上に配置される印刷ヘッドと、前記搬送経路の複数の検出位置で検出を行う検出手段と、前記検出手段により前記印刷媒体の終端が検出された場合に、前記印刷媒体の終端の位置を特定し、特定した前記印刷媒体の終端の位置に基づき前記印刷対象部の印刷を完了できるか否かを判定し、印刷を完了できないと判定した場合に前記印刷ヘッドによる印刷を停止し、または、前記印刷対象部への印刷を実行せずに前記印刷媒体を搬送させる制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、印刷媒体の搬送経路において印刷媒体の終端を検出し、印刷対象部の印刷を完了できない場合に不要な印刷を停止し、或いは印刷を行わないので、印刷に要するインク等の消費財や時間の無駄を省くことができる。
また、本発明は、上記印刷装置において、前記印刷媒体には、複数の所定長さの前記印刷対象部が搬送方向に沿って並べて配置され、前記制御手段は、前記検出手段の検出結果に基づき前記印刷媒体の終端が検出された場合に、前記検出手段の検出結果に基づき前記印刷対象部の印刷を完了できるか否かを判定すること、を特徴とする。
本発明によれば、印刷媒体の搬送方向に沿って並べて配置された印刷対象部のうち印刷を完了できない印刷対象部がある場合に、この印刷対象部への不要な印刷を停止し、或いは印刷を行わないので、印刷に要するインク等の消費財や時間の無駄を省くことができる。
また、本発明は、上記印刷装置において、前記制御手段は、少なくとも前記印刷媒体の終端に最も近い前記印刷対象部の印刷を完了できるか否かを判定すること、を特徴とする。
本発明によれば、印刷媒体の終端に最も近い印刷対象部の印刷が完了できない場合に、不要な印刷を停止し、或いは印刷を行わないので、印刷に要するインク等の消費財や時間の無駄を省くことができる。
また、本発明は、上記印刷装置において、前記制御手段は、前記検出手段により検出された前記印刷媒体の終端の位置に基づいて、前記印刷対象部の印刷が完了するまで前記印刷媒体を搬送可能か否かを判定することにより、印刷を完了できるか否かを判定すること、を特徴とする。
本発明によれば、印刷が完了するまで印刷媒体を搬送できるか否かをもとに、印刷が完了できるか否かを適切に判定し、不要な印刷動作を省くことができる。
また、本発明は、上記印刷装置において、前記検出手段は、前記印刷ヘッドより上流において、前記印刷媒体の搬送方向における異なる位置で前記印刷媒体を検出する複数の検出器を有すること、を特徴とする。
本発明によれば、複数の検出器によって、印刷媒体の終端とともに印刷対象部の先端等を検出できるので、より適切に、印刷対象部への印刷を完了できるか否かを判定できる。
また、本発明は、上記印刷装置において、前記検出手段は、前記印刷対象部の先端または前記印刷対象部の位置を示すマークを検出し、前記制御手段は、前記検出手段の検出結果に基づき前記印刷対象部の先端の位置を特定し、特定した前記印刷対象部の先端の位置と前記印刷対象部の搬送方向における長さとに基づいて印刷を完了できるか否かを判定すること、を特徴とする。
本発明によれば、印刷対象部の先端またはマークを検出することにより印刷対象部の位置を正確に特定することができ、より適切に、印刷対象部への印刷を完了できるか否かを判定できる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、印刷対象部を有する印刷媒体を搬送する搬送機構と、前記印刷媒体の搬送経路上に配置される印刷ヘッドと、を備えた印刷装置の制御方法であって、前記搬送経路の複数の検出位置で検出を行うことにより、前記印刷媒体の終端を検出した場合に、前記印刷対象部の印刷を完了できるか否かを判定し、印刷を完了できないと判定した場合に前記印刷ヘッドによる印刷を停止し、または、前記印刷対象部への印刷を実行せずに前記印刷媒体を搬送すること、を特徴とする。
本発明によれば、印刷対象部の印刷を完了できない場合に不要な印刷を停止し、或いは印刷を行わないので、印刷に要するインク等の消費財や時間の無駄を省くことができる。
本発明によれば、不要な印刷を停止し、或いは印刷を行わないので、印刷に要するインク等の消費財や時間の無駄を省くことができる。
実施形態に係る印刷装置の機能ブロック図である。 印刷装置の搬送経路に係る各部の構成を示す要部側面図である。 搬送経路における各部の位置関係を示す説明図である。 印刷装置の動作を示すフローチャートである。 印刷装置の終端処理に係る動作を示すフローチャートである。 印刷装置の巻取対応処理に係る動作を示すフローチャートである。 印刷装置の動作の具体例を示す説明図である。 印刷装置の動作の具体例を示す説明図である。 印刷装置の動作の具体例を示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用した実施形態に係る印刷装置1の機能ブロック図である。また、図2は印刷装置1の搬送経路に係る各部の構成を示す要部側面図である。
印刷装置1は、外部のホストPC5に接続され、ホストPC5が送信するコマンド及びデータを受信して、受信したコマンド及びデータに従って印刷媒体に文字や画像を印刷する。
印刷装置1で印刷に使用される印刷媒体は、所定サイズにカットされたカットシートまたは連続シートであり、これらのシートは紙または合成樹脂製である。これらのシートは、例えば、インクジェット式の印刷に適した、インクの吸収能および定着性を高める表面加工が施されたファイン紙であってもよい。
連続シートは、例えば、ロール状に巻かれた状態で印刷装置1に収容されるロール紙や、折りたたまれた状態で印刷装置1の外部から印刷装置1に供給されるファンフォールド紙が挙げられる。ロール紙としては、普通紙やファイン紙をロール状に巻いた用紙のほか、裏面に粘着剤が付された定型サイズのラベルを、剥離紙(台紙)に並べてロール状に巻いたラベル用紙を用いてもよい。
本実施形態では、裏面に粘着剤が付された所定サイズのラベル103(図3)が、粘着剤から剥離可能な剥離紙を長尺に形成した台紙101(図3)上に配置され、ロール状に巻かれたラベル用紙100を、印刷媒体として使用する。ラベル用紙100は、台紙101の長手方向に、複数のラベル103が等間隔で配置されて構成される。印刷装置1は、ラベル用紙100を搬送して、ラベル用紙100上の各ラベル103の印刷面に文字や画像を印刷する。この場合、ラベル用紙100は印刷媒体に相当し、ラベル103は印刷対象物に相当する。
図2に示すように、ラベル用紙100は、印刷装置1の本体に設けられた印刷媒体収容部21にロール状で収容され、このラベル用紙100が、図中符号Fで示す方向に引き出されて印刷装置1の内部を搬送される。図2においては図中右側が、印刷装置1の前部(フロント)側となっており、印刷装置1の前面には排紙口22が形成されている。
図2にはラベル用紙100が排紙口22まで搬送される搬送経路を符号110で示す。搬送経路110には、ラベル用紙100に張力を与えて弛みを防止するテンションレバー31と、ラベル用紙100を案内する紙案内33、34とが配置される。紙案内33はラベル用紙100を下方から支持する台であり、紙案内34は、紙案内33に対向してラベル用紙100の上方に位置し、ラベル用紙100の浮き上がりを押さえる。
紙案内33、34の前方には、ラベル用紙100に印刷する印刷部が配置されている。印刷部は、プラテン35及び印刷ヘッド40で構成される。本実施形態の印刷ヘッド40は、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(黒)の4色のインクを噴射して、ラベル103の印刷面にドットを形成する。印刷ヘッド40は、K(黒)インクを噴射するノズル部41、C(シアン)インクを噴射するノズル部43、M(マゼンダ)インクを噴射するノズル部45、及び、Y(イエロー)インクを噴射するノズル部47を備える。ノズル部41〜47には、インクを噴射する複数のノズルがラベル用紙100の幅方向に列をなして並べられている。印刷ヘッド40は、ラベル用紙100の幅方向において、走査を行うことなくインクを噴射可能なラインインクジェットヘッドである。従って、ノズル部41〜47のノズル列は、少なくとも、ラベル用紙100の印刷可能範囲105(図3)と同じか、より広い幅に形成されている。本実施形態では、ラベル用紙100の搬送方向Fに沿ってノズル部41、43、45、47の順に配置された構成例を挙げるが、搬送方向Fにおける各色のノズルの配置順序は任意である。
プラテン35は、搬送方向Fに沿って配置される平面を有する。この平面は搬送経路110の下方に位置して、印刷ヘッド40に対向する。プラテン35は、図示しない印刷装置1のフレームに固定され、ラベル用紙100を下方から支持する。プラテン35の平面は、印刷装置1の設置状態及び使用状態においてほぼ水平となる。
プラテン35の平面上には搬送ベルト52が配置されている。搬送ベルト52は幅広の無端形状のベルトであり、プラテン35の平面上を通り、プラテン35の下方に回り込むように配置される。搬送ベルト52の表面のうち、少なくともプラテン35の平面上で上を向く面は、摩擦係数の高い粗面となっている。搬送ベルト52はゴムや合成樹脂等の弾性材料により構成されることが好ましい。プラテン35の下方には、搬送モーター50、及び、搬送モーター50の回転力により搬送ベルト52を動かす駆動機構51が配置されている。搬送モーター50は、例えばDCモーターで構成され、後述する制御部10の制御により回転する。また、駆動機構51は、搬送モーター50の出力軸とかみ合う各種のギヤや搬送ベルト52を動かすローラー等により構成され、搬送モーター50の回転により搬送ベルト52が動いて、ラベル用紙100を搬送方向Fに搬送する。搬送モーター50の回転量または搬送モーター50の回転に伴う搬送ベルト52の移動量は、後述するロータリーエンコーダー57(図1)によって検出される。
印刷ヘッド40の上流側には、プラテン35に対向して搬送ローラー55が配置されている。搬送ローラー55は、印刷装置1のフレームに回転自在に支持される従動ローラーであり、プラテン35の平面に向けて付勢されている。搬送経路110において、ラベル用紙100は搬送ローラー55と搬送ベルト52との間に挟まれて、搬送ベルト52の移動に伴い確実に搬送方向Fに搬送される。また、印刷ヘッド40のノズル部41、43、45、47の間には、ラベル用紙100を搬送ベルト52から浮き上がらないように押さえるローラー53が配置されている。
これら搬送モーター50、駆動機構51、搬送ベルト52、ローラー53及び搬送ローラー55は、ラベル用紙100を搬送する搬送部として機能する。搬送機構は、この搬送部の一部または全部に相当する。
印刷ヘッド40の下流側、すなわち前側にはカッターユニット37が配置されている。カッターユニット37は搬送経路110を挟んで配置された固定刃38と可動刃39とを備え、可動刃39はカッター駆動モーター59(図1)にギヤ等を介して連結されている。カッター駆動モーター59が駆動すると可動刃39が固定刃38側に移動して、ラベル用紙100をカットする。カッターユニット37は、ラベル用紙100の幅方向において一部を切り残すカットをするものであってもよいし、ラベル用紙100を完全に切断するものであってもよい。印刷装置1は、カッターユニット37により、印刷ヘッド40で印刷されたラベル用紙100を所定長さにカットして、排紙口22から排出する。
印刷装置1の前面には、排紙口22の下方に、巻取ユニット23が着脱可能である。巻取ユニット23は、排紙口22から排出されるラベル用紙100を巻き取る巻取ドラム25と、巻取ドラム25を回転させる図示しない駆動部とを有する。巻取ドラム25は、巻取ユニット23が備えるモーターにより駆動され、或いは、印刷装置1の搬送モーター50から図示しないギヤ列を介して伝達される回転力により、駆動される。巻取ドラム25は、図中矢印Cで示す方向に回転して、ラベル用紙100を巻き取る。巻取ユニット23が使用される場合、印刷装置1は、カッターユニット37でラベル用紙100をカットせず、ラベル用紙100を長尺の状態のまま排紙口22から排出する。例えば、印刷装置1の1回の動作で、印刷媒体収容部21に収容された1巻きのラベル用紙100の全部に印刷を施して、巻取ドラム25に巻き取ることが可能である。
また、印刷装置1は、搬送経路110においてラベル用紙100を検出する2つの検出器を備えている。すなわち、紙案内34の上流部には用紙検出器61(検出器)が配置され、プラテン35上において印刷ヘッド40の上流側にラベル検出器63(検出器)が配置されている。用紙検出器61及びラベル検出器63は、例えば、発光部と受光部とを有する光学式のセンサーである。用紙検出器61は、例えば、紙案内34側に発光部を備え、紙案内33側に受光部を備えた透過型のセンサーである。用紙検出器61の受光量を示す出力値(検出電圧)は、用紙検出器61の位置におけるラベル用紙100の有無により異なるので、用紙検出器61を用いてラベル用紙100の先端及び後端を検出できる。また、ラベル検出器63は、例えば、プラテン35の上方に発光部と受光部とを配置した反射型のセンサーである。ラベル検出器63の受光量を示す出力値(検出電圧)は、ラベル検出器63の直下にラベル用紙100がない場合、台紙101がある場合、ラベル103がある場合の各々で異なる。すなわち、搬送ベルト52の反射光、台紙101の反射光、ラベル103の反射光の光量は、それぞれ異なっている。このため、ラベル検出器63を用いて、ラベル用紙100の先端と後端、及び、ラベル103の先端と後端を検出できる。用紙検出器61及びラベル検出器63は、制御部10と共同して、検出手段を構成する。
図1に示すように、印刷装置1は、印刷装置1の各部を制御する制御部10を備えている。制御部10には、ホストPC5に接続されるI/F(インターフェイス)11及び記憶部12が接続されている。I/F11は、ホストPC5との間で有線または無線接続される。
制御部10は、図示しない演算実行部としてのCPU、ROM、RAM等を備えている。制御部10のROMには、CPUによって実行可能なファームウェア、ファームウェアに係るデータ等が不揮発的に記憶される。また、RAMにはCPUが実行するファームウェアに係るデータ等が一時的に記憶される。制御部10は、その他の周辺回路等を備えていてもよい。記憶部12は、各種のプログラムやデータを不揮発的に記憶する。記憶部12には、制御部10が実行する制御プログラム、これら制御プログラムに関するデータ、印刷装置1がホストPC5から受信したコマンドやデータを記憶する。
制御部10には、スイッチパネル(図示略)に設けられた操作スイッチ60の操作を検出する操作検出部13が接続されている。操作スイッチ60は、例えば、印刷装置1の搬送動作を指示する紙送りスイッチ、カッターユニット37の動作を指示するカットスイッチ、各種設定を行う設定用スイッチ等である。
また、制御部10には、用紙検出器61及びラベル検出器63の検出値を取得するセンサー駆動部14、15が接続されている。センサー駆動部14は、用紙検出器61に駆動用の電力を供給して発光させ、用紙検出器61が受光量に応じて出力する検出電圧を取得して、検出電圧を示す検出値を制御部10に出力する。センサー駆動部15は、ラベル検出器63に駆動用の電力を供給して発光させ、ラベル検出器63が受光量に応じて出力する検出電圧を取得して、検出電圧を示す検出値を制御部10に出力する。
また、制御部10には、ラベル用紙100の搬送量をカウントするカウンター回路16が接続される。カウンター回路16は、搬送部の動作量、すなわち、搬送ベルト52の移動量や搬送モーター50の回転量、搬送ローラー55の回転量等を検出するロータリーエンコーダー57に接続される。カウンター回路16は、制御部10の制御に従って、ロータリーエンコーダー57が出力するパルスをカウントし、カウント値を制御部10に出力する。
制御部10には、搬送モーター50及びカッター駆動モーター59を駆動するモータードライバー17、及び、印刷ヘッド40を駆動するヘッドドライバー18が接続される。モータードライバー17は、制御部10の制御に従って、搬送モーター50及びカッター駆動モーター59の各々に駆動電流を供給する。また、モータードライバー17は、例えばカッター駆動モーター59がステッピングモーターで構成される場合、カッター駆動モーター59に駆動パルスを出力して動作量を制御する。
ヘッドドライバー18は、印刷ヘッド40にインクタンク(図示略)からインクを供給するポンプ(図示略)や、印刷ヘッド40のノズル部41〜47に設けられたピエゾ素子(図示略)に電圧を供給して、これらを動作させる。これにより、ノズル部41〜47の各ノズルからインク滴が吐出されてドットが形成される。
図3は、ラベル用紙100の搬送経路110における各部の位置関係を示す説明図である。図3(A)は平面図であり、図3(B)は側面図であり、(A)と(B)では搬送方向Fにおける位置を対応させて示す。この図3には、後述するようにラベル用紙100の終端100Aが用紙検出器61により検出されたときの状態を示している。
図3(A)及び(B)には、印刷ヘッド40のノズル部41、43、45、47(図1)が備えるノズル列42、44、46、48を示す。ノズル列42はノズル部41のノズルがラベル用紙100の幅方向に並んだ列である。本実施形態では、ノズル部41、43、45、47がそれぞれ2列のノズル列を備えた構成を例示する。すなわち、印刷ヘッド40は、搬送方向Fの上流側から順に、Kインクを吐出する2列のノズル列42、Cインクを噴射する2列のノズル列44、Mインクを噴射する2列のノズル列46、及び、Yインクを噴射する2列のノズル列48を備えている。
上述のように、ラベル用紙100は台紙101にラベル103が等間隔で並べて配置された構成となっている。印刷装置1は、各ラベル103の長さの指標として論理ラベル長L1を記憶している。論理ラベル長L1は、予め操作スイッチ60の操作やホストPC5から印刷装置1にコマンドを送信することにより設定され、記憶部12または制御部10が内蔵するROMに、制御部10が読み取り可能なデータ形式で記憶される。論理ラベル長L1は、搬送方向Fにおける長さであり、実際のラベル103の長さであるラベル長L2と、ラベル103とラベル103との間隔であるギャップ長L3とを合計した長さである。つまり、論理ラベル長L1は、ラベル103の先端から次のラベル103の先端までの長さである。
ラベル103において文字や画像等の印刷が可能な範囲を、印刷可能範囲105として破線で示す。印刷可能範囲105はノズル列42〜48の幅方向のサイズを含む印刷装置1の仕様とラベル103のサイズ等により決定される。印刷可能範囲105の長さを印刷可能長L4とする。印刷可能長L4の長さは、論理ラベル長L1と同様に印刷装置1に設定され、記憶される。また、印刷可能長L4とともに、印刷装置1には、ラベル用紙100の幅、ラベル103の幅、印刷可能範囲105の幅等が予め設定され、記憶されていてもよい。
さらに、図3(A)に、印刷ヘッド40によりラベル103に印刷される文字や画像を印刷画像107として示し、印刷画像107の長さを印刷長L10とする。印刷長L10は、制御部10が、ホストPC5から受信する印刷データに基づき求めることができる。ラベル103の先端から印刷画像107の先端までの余白部分の長さを印刷データオフセットL11とする。
また、ラベル用紙100においては、ラベル103が終端100A近くまで配置されており、最終のラベル103の末端と終端100Aとの間には、長さL6(余白長)の余白が設けられている。余白長L6は通常、論理ラベル長L1やラベル長L2に比べて短く、本実施形態ではギャップ長L3が余白長L6と等しいものとする。また、ラベル用紙100が本来の長さより短く切られている場合には、余白が存在しないことがある。
図3(A)及び(B)には、印刷装置1の搬送方向Fにおける複数の位置P1〜P6、P10を示す。これらの位置P1〜P6、P10は、制御部10がラベル用紙100の搬送及び印刷を制御する場合に基準となる。
位置P1は、用紙検出器61の検出位置である。図3に示すように、ラベル用紙100の終端(末端)100Aが検出位置P1を通過する際に、用紙検出器61の検出値が変化する。制御部10は、この用紙検出器61の検出値の変化に基づき、検出位置P1に終端100Aが達したことを検出する。制御部10は、用紙検出器61により終端100Aを検出した後は、カウンター回路16のカウント値の増加量に基づいて搬送量を算出することにより、終端100Aの位置を常に特定できる。
位置P2は、ラベル検出器63の検出位置である。ラベル103の先端または後端が検出位置P2を通過する際に、ラベル検出器63の検出値が変化する。制御部10は、ラベル検出器63の検出値の変化に基づき、ラベル103の先端または後端が検出位置P2に達したことを検出する。
位置P3は、印刷ヘッド40が有するノズル列のうち最も上流側に位置するノズル列42の位置であり、以下では印刷基準位置P3と呼ぶ。位置P4は、印刷ヘッド40が有するノズル列のうち最も下流側に位置するノズル列48の位置であり、以下、印刷最終位置P4と呼ぶ。
位置P5は、カッターユニット37がラベル用紙100をカットするカット位置である。カッターユニット37によりラベル用紙100をカットしないで、ラベル用紙100がカット位置P5を通過する動作をさせることも勿論可能である。
位置P6は、巻取ユニット23を使用する場合に、印刷ヘッド40による印刷を完了するために必要なラベル用紙100の最小限の長さに対応する位置であり、保持限界位置P6と呼ぶ。巻取ユニット23を使用する場合、ラベル用紙100には巻取ドラム25に巻き取る力が加わるので、この力に対抗して、搬送ローラー55と搬送ベルト52とでラベル用紙100を挟む必要がある。保持限界位置P6は、ラベル103の印刷が完了するまで搬送ローラー55がラベル用紙100を把持できるか否かを判定する指標である。保持限界位置P6に基づく判定処理については後述する。
このように、印刷装置1では、搬送経路110に配置された機械的構造により、ラベル103への印刷を行うために必要なラベル用紙100の長さ等が決まっている。このため、ラベル用紙100の残りの長さが短い場合、終端100Aの近くのラベル103への印刷を完了できないことがある。印刷を完了できないラベル103は使用されず破棄されるので、このラベル103に印刷画像107を印刷すると、印刷に要したインク等の消費財や時間が無駄になる。この場合、印刷を完了できないラベル103に印刷しないでラベル用紙100を排出し、ラベル用紙100のロールを交換することが望ましい。
そこで、印刷装置1の制御部10は、最も上流側に位置する用紙検出器61によって終端100Aが検出された場合に、用紙検出器61の検出位置P1から印刷最終位置P4の間に存在するラベル103について、印刷可能か否かを判定する。そして、印刷可能でないラベル103に対して不要な印刷を行わないように制御する。
ラベル103が印刷可能でない場合とは、ラベル103の印刷完了までラベル103を所定の搬送速度で搬送できない場合、および、ラベル103の末端が切られている場合等が該当する。
本実施形態の巻取ユニット23を使用しない場合は、印刷ヘッド40でラベル103に正常に印刷をするためには、ローラー53及び搬送ベルト52でラベル用紙100を保持し、安定して搬送できるようにする必要がある。具体的には、印刷画像107の終端部を最下流側のノズル列48で印刷する動作が完了するまで、少なくとも最も下流側のローラー53でラベル用紙100を保持する必要がある。また、本実施形態の巻取ユニット23を使用する場合は、ラベル用紙100には巻取ドラム25に巻き取る力が加わるので、この力に対抗して、搬送ローラー55と搬送ベルト52とでラベル用紙100を挟む必要がある。本実施形態の印刷完了とは、印刷品質を保って印刷を正常に完了できることであり、上記の状態で対象のラベル103に文字や画像の印刷が終了できることに該当する。
制御部10は、用紙検出器61により終端100Aを検出した場合に、検出位置P1から印刷最終位置P4の間にある全てのラベル103を特定する。ここで特定されるラベル103には、印刷最終位置P4の前後に跨がっているラベル103も含まれる。図3の例では、印刷最終位置P4を跨ぐ位置にあるラベル103A、および、ラベル103B〜ラベル103Dを含む4枚のラベル103が特定される。
制御部10は、特定した各ラベル103A〜103Dについて、その先端からラベル用紙100の終端100Aまでの長さを、長さLAとして求める。また、制御部10は、特定した各ラベル103A〜103Dについて、印刷最終位置P4から各ラベル103の終端までの長さLBを求める。制御部10は、ラベル103の終端を論理ラベル長L1に基づく終端として処理するため、例えば図3のラベル103Aの長さLBは、実際には印刷最終位置P4から次のラベル103Bの先端までの長さに相当する。
また、制御部10は、印刷基準位置P3から保持限界位置P6までの長さLCを取得する。保持限界位置P6の位置、及び、長さLCは印刷装置1の機械的構造により決定されるため、予め印刷装置1に設定され、制御部10が参照可能なデータとして記憶されている。
制御部10は、特定した各ラベル103A〜103Dについて、上記の長さLA、LBを、用紙検出器61により終端100Aが検出されたときに算出する。なお、長さLA、LBを求める場合のラベル103の終端とは、ラベル103の先端から論理ラベル長L1を加えた位置であり、ギャップ長L3を含んでいる。図3には、説明のため、制御部10がラベル103Aについて求める長さLA、LBを示す。
ここで、制御部10が印刷可能か否かを判定する処理について説明する。
制御部10は、用紙検出器61により終端100Aを検出した際に特定したラベル103(ラベル103A〜103D)の各々について、長さLAと、論理ラベル長L1とを比較する。長さLAが論理ラベル長L1より短い場合、印刷中にラベル103が途切れる等の事象が発生する。この原因としては、例えばラベル用紙100が切断されたこと等が挙げられる。制御部10は、長さLAが論理ラベル長L1より短いラベル103については印刷を行わない。なお、長さLA<L1となるのは終端100Aに最も近いラベル103(図3ではラベル103D)である。そこで、処理の効率化を図るため、制御部10は、特定したラベル103のうち終端100Aに最も近いラベル103のみについて、長さLAと論理ラベル長L1とを比較してもよい。
さらに、長さLAと論理ラベル長L1とを比較することにより、巻取ユニット23を使用しない場合に、ラベル103を印刷完了まで安定して搬送できるか否かを判定できる。ラベル103を印刷完了まで搬送するためには、印刷画像107の終端が印刷最終位置P4に達するまでの間、ラベル103が搬送ベルト52に所定以上の面積で接している必要がある。言い換えれば、印刷画像107の終端から終端100Aまでの長さが所定長さ以上である必要がある。印刷画像107が最大の場合、印刷可能範囲105と同じサイズになるから、印刷可能範囲105の終端から終端100Aまでの長さが所定長さ以上であれば(条件A)、ラベル103を印刷完了まで搬送できるといえる。
従って、巻取ユニット23を使用しない場合、制御部10が、長さLAが論理ラベル長L1以上であるか否かを判定すると、ラベル103が切られているか否かを判定することができ、かつ、ラベル103を印刷完了まで搬送できるか否かを判定できる。
巻取ユニット23を使用する場合、制御部10は、保持限界位置P6に基づいて、印刷を完了できるか否かを判定する。制御部10は、ラベル103の終端が印刷最終位置P4に達したときを印刷完了とすれば、印刷最終位置P4からラベル103の終端までの長さLBが、印刷完了までの搬送量となる。例えば、印刷ヘッド40の直下に位置するラベル103Aの印刷完了までの搬送量は、図3に示す長さLBである。上記のように、本実施形態ではラベル103の終端を、ラベル103の先端から論理ラベル長L1だけ離れた箇所としている。制御部10は、ラベル用紙100を長さLBだけ搬送したときに、ラベル用紙100を搬送ローラー55で把持できるか否かを、長さLBと、長さLCとを比較して判定する。長さLCは、印刷基準位置P3から保持限界位置P6までの長さであり、LB≦LCであればラベル103の印刷を完了できる。LB=LCの場合、終端100Aの検出時に保持限界位置P6にあったラベル用紙100が、印刷最終位置P4に達している。このとき印刷最終位置P4より上流に残るラベル用紙100の長さは、図3の保持限界位置P6〜検出位置P1の長さである。つまり、保持限界位置P6は、印刷完了時に印刷最終位置P4より上流に残るラベル用紙100の長さを規定する位置である。そして、LB≦LCの場合には印刷完了時のラベル用紙100の残り長さが足りているので、安定した搬送が可能で、印刷を完了できる。また、LB>LCの場合は印刷完了時のラベル用紙100の残り長さが不足するので、印刷を完了できない。制御部10は、各々のラベル103について長さLBを求め、この長さLBを長さLCと比較することにより、各ラベル103を印刷できるか否かを判定する。図3の例では、ラベル103AはLB≦LCであり、印刷を完了できる。一方、図3のラベル103B〜103Dの長さLBは長さLCより長いので、ラベル103B〜103Dは印刷を完了できない。この判定は、ラベル103の論理ラベル長L1にかかわらず、同様に実行できる。
図4〜図6は、印刷装置1の動作を示すフローチャートである。
制御部10は、ホストPC5から印刷コマンドと印刷データを受信して印刷動作を開始し(ステップS11)、印刷実行前に記憶部12またはROMから、印刷媒体収容部21のラベル用紙100の論理ラベル長L1を取得する(ステップS12)。
その後、制御部10は印刷を開始し、印刷中に、用紙検出器61により終端100Aが検出されたか否かを監視する(ステップS13)。終端100Aが検出されない間(ステップS13;No)、制御部10は印刷を継続する。終端100Aが検出されると(ステップS13;Yes)、制御部10は、巻取ユニット23を使用しているか否かを判別する(ステップS14)。ここで、印刷装置1は、巻取ユニット23を使用するか否かを制御部10が特定可能な構成となっている。例えば、ホストPC5から印刷装置1にコマンドを送信することにより、巻取ユニット23の使用/不使用を設定してもよい。また、印刷装置1の前面において巻取ユニット23が装着される位置に、巻取ユニット23の装着時に機械的に動作するセンサーを配置し、このセンサーの検出状態により巻取ユニット23の有無を検出する構成としてもよい。
巻取ユニット23を使用していない場合(ステップS14;No)、制御部10は後述する終端処理で終端100Aの位置に基づく印刷制御を行い(ステップS15)、その後、動作を停止する。また、巻取ユニット23を使用している場合(ステップS14;Yes)、制御部10は、制御部10は後述する巻取対応処理を実行し(ステップS16)、終端100Aの位置に基づく印刷制御を行って、その後、動作を停止する。
図5は、図4のステップS15の終端処理に係る動作を詳細に示すフローチャートである。
制御部10は、ラベル用紙100上のラベル103のうち、印刷が完了していないラベル103、すなわち印刷最終位置P4から終端100Aの間にあるラベル103を特定し、各ラベル103について長さLAを求める(ステップS21)。
次いで、制御部10は、特定したラベル103の中から判定対象の1つのラベル103を選択する(ステップS22)。ステップS22において、制御部10は、ステップS21で特定したラベル103で図5の処理をしていないラベル103のうち、終端100Aから離れたラベル103から順に選択する。つまり、先に印刷されるラベル103から順に選択する。
制御部10は、判定対象のラベル103の長さLAと論理ラベル長L1とを比較し、長さLAが論理ラベル長L1以上か判定する(ステップS23)。長さLAが論理ラベル長L1以上の長さである場合(ステップS23;Yes)、制御部10は、判定対象のラベル103を印刷完了できるラベルに設定する(ステップS24)。制御部10は、ステップS21で特定した全てのラベル103について、判定対象としてステップS23の判定が済んだか否かを判定する(ステップS25)。全てのラベル103の判定が済んでいない場合(ステップS25;No)、制御部10はステップS22に戻って、次のラベル103を判定対象として選択する。
全てのラベル103について判定が済んだ場合(ステップS25;Yes)、全てのラベル103が印刷完了できるラベルと判定されたことになる。この場合、制御部10は、印刷を継続して全てのラベル103に対する印刷を行い(ステップS26)、その後にホストPC5に対して印刷完了を通知して(ステップS27)、本処理を終了する。
一方、長さLAが論理ラベル長L1より短い場合(ステップS23;No)、制御部10は、判定対象のラベル103を印刷完了できないラベルに設定する(ステップS28)。制御部10は、印刷完了できないラベルであると判定したラベル103の印刷状態の監視を開始する(ステップS29)。制御部10は、監視するラベル103が既に印刷ヘッド40により印刷中であるか否かを判定し(ステップS30)、印刷中でない場合は(ステップS30;No)、監視するラベル103の1枚前のラベル103の印刷後に、印刷を停止する(ステップS31)。ステップS31で印刷を停止する場合、制御部10は、印刷ヘッド40の動作を停止した上でラベル用紙100の搬送を停止してもよいし、ラベル用紙100を終端100Aまで排出してから搬送を停止してもよい。
その後、制御部10は、ホストPC5に対して用紙切れを通知し(ステップS32)、本処理を終了する。
また、判定対象のラベル103を印刷完了できないラベルに設定した後、監視するラベル103が既に印刷ヘッド40により印刷中である場合(ステップS30;Yes)、制御部10は、印刷を中断して、印刷動作を停止する(ステップS33)。ステップS33で、制御部10は、印刷画像107の印刷が途中であっても印刷ヘッド40からのインクの吐出を停止する。その後は、ラベル用紙100の搬送を停止してもよいし、ラベル用紙100を終端100Aまで排出してから搬送を停止してもよい。制御部10は、ステップS32に移行して用紙切れを通知する。
また、図6は、図4のステップS16の巻取対応処理に係る動作を詳細に示すフローチャートである。図6の処理において、図5の終端処理と共通する動作は同ステップ番号を付して説明を省略する。
制御部10は、ラベル用紙100上のラベル103のうち、印刷が完了していないラベル103、すなわち印刷最終位置P4から終端100Aの間にあるラベル103を特定し、各ラベル103について長さLA、LBを求める(ステップS41)。
次いで、制御部10は、特定したラベル103の中から判定対象の1つのラベル103を選択する(ステップS22)。ステップS22の処理は上述の通りである。
制御部10は、判定対象のラベル103の長さLAと論理ラベル長L1とを比較し、長さLAが論理ラベル長L1以上か判定する(ステップS23)。長さLAが論理ラベル長L1以上の長さである場合(ステップS23;Yes)、制御部10は、判定対象のラベル103が印刷完了できるかを判定対象のラベル103の長さLBと長さLCとを比較し、長さLBが長さLC以上か判定する(ステップS42)。ここで、長さLBが長さLC以上の長さである場合(ステップS42;Yes)、制御部10は、判定対象のラベル103を印刷完了できるラベルに設定する(ステップS24)。制御部10は、ステップS21で特定した全てのラベル103について、判定対象としてステップS23の判定が済んだか否かを判定する(ステップS25)。全てのラベル103の判定が済んでいない場合(ステップS25;No)、制御部10はステップS22に戻って、次のラベル103を判定対象として選択する。また、全てのラベル103について判定が済んだ場合(ステップS25;Yes)、制御部10は、ステップS26〜S27の処理を実行する。
一方、長さLAが論理ラベル長L1より短い場合(ステップS23;No)、および、長さLBが長さLCより短い場合(ステップS42;No)、制御部10は、判定対象のラベル103を印刷完了できないラベルに設定する(ステップS28)。その後、制御部10は、ステップS29〜S33の処理を実行する。
図7〜図9は、印刷装置1の動作の具体例を示す説明図である。
図7(A)〜(C)は、巻取ユニット23を用いない場合の動作例を示す。この場合の動作は図5に示した通りである。
図7(A)の例では、ラベル用紙100の終端100A側が切断されており、ラベル103が短くなっている。この場合、ラベル103のLAが論理ラベル長L1より短いので、制御部10はラベル103への印刷を行わずに停止する。図7(A)の例のように、ラベル103が長い場合、用紙検出器61により終端100Aが検出された時点で、ラベル103の先端側の印刷が開始されていることがある。その場合、制御部10は、LAが論理ラベル長L1より短いと判定してから速やかに、印刷を中断する。このため、インクの無駄な消費を防止できる。
図7(B)の例では、ラベル用紙100の末端側が切断されておらず、長さLAと論理ラベル長L1とが等しい。この場合、全てのラベル103の印刷を完了できるので、制御部10は、ラベル用紙100の最後のラベル103まで印刷を行ってから停止する。図7(C)の例では、図7(A)と同様にラベル用紙100の終端100A側がカットされているが、最も終端100Aに近いラベル103を除いて、他のラベル103は印刷可能である。この場合、制御部10は、最も終端100Aに近いラベル103を除いて、他のラベル103を印刷してから、停止する。
図8及び図9(A)、(B)は、巻取ユニット23を使用する場合の動作例を示す。この場合の動作は図6に示した通りである。
図8の例では、終端100Aに最も近いラベル103について、長さLAが論理ラベル長L1に等しく、長さLBは長さLCより長い。この図8(A)の例のように、ラベル103の論理ラベル長L1が長い場合には、長さLBが長さLCより長くなりやすい。制御部10は、図6に示した処理により、終端100Aに最も近いラベル103を印刷完了できないラベルとして判定し、その前のラベル103の印刷を完了してから印刷装置1の印刷動作を停止させる。
また、図9(A)の例では、ラベル103が短く、終端100Aが用紙検出器61で検出されたときに、複数のラベル103が印刷ヘッド40の上流側にある。つまり、印刷されていないラベル103が複数あるので、制御部10は、未印刷のラベル103の全てを特定して、印刷できるか否か判定する。この例では、終端100A側から4枚目のラベル103Fについて、長さLAが論理ラベル長L1より長いが、長さLBが長さLCより長い。このため、ラベル103Fは印刷を完了できないと判定される。
図9(B)は、図9(A)のラベル用紙100が搬送され、ラベル103Fの前のラベル103が印刷中となった状態を示す。ラベル103Fの印刷を完了するためには、図9(B)に示す状態から、さらにラベル103の終端が印刷最終位置P4に達するまで搬送する必要がある。しかし、図9(B)に明らかなように、ラベル103Fより上流側のラベル用紙100の長さは短いので、ラベル103Fの印刷完了まで搬送ローラー55がラベル用紙100を把持できない。これに対し、ラベル103Fの下流側のラベル103は、印刷を完了できる。
従って、制御部10は、ラベル103Fの印刷を開始する前に印刷動作を停止する。ここで、ラベル103Fよりも上流側に位置する複数のラベル103について、制御部10は、印刷完了できるか否かを判定しないので、速やかに印刷を停止できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態に係る印刷装置1は、印刷対象部であるラベル103を有するラベル用紙100を搬送する搬送部(搬送機構)を備えている。また、印刷装置1は、ラベル用紙100の搬送経路上に配置される印刷ヘッド40と、搬送経路の複数の検出位置で検出を行う用紙検出器61及びラベル検出器63とを備えている。印刷装置1は、制御部10により、ラベル用紙100の終端100Aが検出された場合に、用紙検出器61及びラベル検出器63の検出結果に基づきラベル103の印刷を完了できるか否かを判定する。印刷を完了できないと判定した場合に印刷ヘッド40による印刷を停止し、または、ラベル103への印刷を実行せずにラベル用紙100を搬送させる。このため、ラベル103の印刷を完了できない場合に不要な印刷を停止し、或いは印刷を行わないので、印刷に要するインク等の消費財や時間の無駄を省くことができる。
また、ラベル用紙100には、複数の所定長さのラベル103が搬送方向Fに沿って並べて配置されている。制御部10は、用紙検出器61及びラベル検出器63の検出結果に基づき終端100Aを検出した場合に、用紙検出器61及びラベル検出器63の検出結果に基づきラベル103の印刷を完了できるか否かを判定する。このため、搬送方向Fに沿って並べて配置されたラベル103のうち印刷を完了できないラベル103がある場合に、このラベル103への不要な印刷を停止し、或いは印刷を行わないので、印刷に要するインク等の消費財や時間の無駄を省くことができる。
ここで、制御部10は、少なくともラベル用紙100の終端に最も近いラベル103の印刷を完了できるか否かを判定するので、印刷に要するインク等の消費財や時間の無駄を省くことができる。また、制御部10は、用紙検出器61により検出された終端100Aの位置に基づいて、ラベル103の印刷が完了するまでラベル用紙100を搬送可能か否かを判定することにより、印刷を完了できるか否かを判定する。このため、印刷が完了できるか否かを適切に判定し、不要な印刷動作を省くことができる。
また、用紙検出器61及びラベル検出器63は、印刷ヘッド40より上流において、ラベル用紙100の搬送方向Fにおける異なる位置でラベル用紙100を検出するので、より適切に、ラベル103への印刷を完了できるか否かを判定できる。また、ラベル検出器63は、ラベル103の先端を検出し、制御部10はラベル検出器63の検出結果に基づきラベル103の先端の位置を特定する。そして、特定したラベル103の先端の位置とラベル103の搬送方向Fにおける長さとに基づいて印刷を完了できるか否かを判定する。このため、ラベル103の位置を正確に特定することができ、より適切に、ラベル103への印刷を完了できるか否かを判定できる。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、搬送経路110に用紙検出器61及びラベル検出器63を備え、ラベル検出器63によりラベル103の先端を検出する例について説明した。本発明はこれに限定されず、例えば、ラベル検出器63により、ラベル用紙100に付されたブラックマークを検出してもよいし、ブラックマークを検出するための光センサーを追加してもよい。ブラックマークは、ラベル用紙100におけるラベル103の位置を示す黒色または濃色のマークであり、ラベル用紙100の表面に付されていても裏面に付されていてもよい。ラベル検出器63、または追加の光センサーは、ブラックマークの位置に対応して、搬送経路110の上方に設けられていても、下方に設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、ホストPC5から受信した印刷データに基づいて印刷装置1が印刷を行う構成を例に挙げて説明したが、印刷装置1は、内蔵する画像データや文字データ等を印刷するスタンドアロンのプリンターであってもよい。また、上記実施形態ではインクジェット式プリンターを例に挙げて説明したが、印刷装置1の構成は特に限定されず、ドットインパクト式プリンター、サーマルプリンター、レーザープリンター等にも適用できる。また、図1に示す各機能ブロックはハードウェアとソフトウェアの協働により任意に実現可能であり、特定のハードウェア構成を示唆するものではない。また、制御部10は、印刷装置1に外部接続される記憶媒体に記憶させたプログラムを実行することにより、各種動作を実行してもよい。
1…印刷装置、10…制御部(制御手段、検出手段)、12…記憶部、13…操作検出部、14、15…センサー駆動部、21…印刷媒体収容部、22…排紙口、23…巻取ユニット、35…プラテン、37…カッターユニット、40…印刷ヘッド、50…搬送モーター、61…用紙検出器(検出手段、検出器)、63…ラベル検出器(検出手段、検出器)、100…ラベル用紙(印刷媒体)、103…ラベル(印刷対象部)、110…搬送経路。

Claims (7)

  1. 印刷対象部を有する印刷媒体を搬送する搬送機構と、
    前記印刷媒体の搬送経路上に配置される印刷ヘッドと、
    前記搬送経路の複数の検出位置で検出を行う検出手段と、
    前記検出手段により前記印刷媒体の終端が検出された場合に前記印刷媒体の終端の位置を特定し、特定した前記印刷媒体の終端の位置に基づき前記印刷対象部の印刷を完了できるか否かを判定し、印刷を完了できないと判定した場合に前記印刷ヘッドによる印刷を停止し、または、前記印刷対象部への印刷を実行せずに前記印刷媒体を搬送させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記印刷媒体には、複数の所定長さの前記印刷対象部が搬送方向に沿って並べて配置され、
    前記制御手段は、前記検出手段の検出結果に基づき前記印刷媒体の終端が検出された場合に、前記検出手段の検出結果に基づき前記印刷対象部の印刷を完了できるか否かを判定すること、を特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記制御手段は、少なくとも前記印刷媒体の終端に最も近い前記印刷対象部の印刷を完了できるか否かを判定すること、を特徴とする請求項2記載の印刷装置。
  4. 前記制御手段は、前記検出手段により検出された前記印刷媒体の終端の位置に基づいて、前記印刷対象部の印刷が完了するまで前記印刷媒体を搬送可能か否かを判定することにより、印刷を完了できるか否かを判定すること、を特徴とする請求項2または3記載の印刷装置。
  5. 前記検出手段は、前記印刷ヘッドより上流において、前記印刷媒体の搬送方向における異なる位置で前記印刷媒体を検出する複数の検出器を有すること、を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 前記検出手段は、前記印刷対象部の先端または前記印刷対象部の位置を示すマークを検出し、
    前記制御手段は、前記検出手段の検出結果に基づき前記印刷対象部の先端の位置を特定し、特定した前記印刷対象部の先端の位置と前記印刷対象部の搬送方向における長さとに基づいて印刷を完了できるか否かを判定すること、を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の印刷装置。
  7. 印刷対象部を有する印刷媒体を搬送する搬送機構と、前記印刷媒体の搬送経路上に配置される印刷ヘッドと、を備えた印刷装置の制御方法であって、
    前記搬送経路の複数の検出位置で検出を行うことにより、前記印刷媒体の終端を検出した場合に、前記印刷対象部の印刷を完了できるか否かを判定し、印刷を完了できないと判定した場合に前記印刷ヘッドによる印刷を停止し、または、前記印刷対象部への印刷を実行せずに前記印刷媒体を搬送すること、
    を特徴とする印刷装置の制御方法。
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