JP2013235921A - 吸着ノズル検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転テーブル30を所定回転角ずつ回転させる回転装置20と、回転テーブル30に着脱可能に取り付けられ、吸着ノズル500を垂直状態で保持する複数のノズル保持部40fが円周上等間隔に設けられたノズル保持パレット40と、上下方向移動可能に設けられ、吸着ノズル500のノズル穴に接続して連通するノズル接続部51と、ノズル接続部51にエアを供給するポンプと、ポンプによってノズル接続部を介して吸着ノズルに供給されたエアの流量を検出する流量検出部と、流量検出部で検出されたエアの流量に基づいて、吸着ノズル500の清掃状態を判定する清掃状態判定部を有する。
【選択図】図2
Description
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の吸着ノズル検査装置100は、図1〜図3に示すように、主に、基台11、ガイドレール12、移動台13、スライド部材14、回転装置20、回転テーブル30、ノズル保持パレット40、流量検査部50、突上装置60、識別部撮像装置70、吸着ノズル撮像装置80、制御部90とから構成されている。
次に、図3を用いて、回転装置20について説明する。回転装置20は、ノズル保持パレット40のノズル保持部40fを各検査位置(1)〜(3)(図1示)に順次割り出すものであり、主に、揺動部材21、回転部材22、アクチュエータ23、第1ストッパ部材24、第2ストッパ部材25、回転テーブル30とから構成されている。揺動部材21は、円板状の本体部21aと、当該本体部21aの外縁から外周側に突出した板状の突出部21bとから構成されていて、本体部21aの中心を揺動中心として、移動台13上に揺動可能に取り付けられている。
次に、図4を用いて、ノズル保持パレット40について説明する。ノズル保持パレット40は、後述する複数の吸着ノズル500を垂直状態で保持するものである。ノズル保持パレット40は、その下部に形成された円柱形状の取付部40aと、取付部40aと同軸に、取付部40a上に形成された円板状の保持部40bとから構成されている。
次に図5を用いて、本実施形態の吸着ノズル検査装置100で検査される吸着ノズル500について説明する。部品装着装置の吸着ノズル500は、順次供給位置に供給された電子部品等の部品を吸着して基板等の被装着物の装着位置まで搬送して、当該部品を被装着物に装着するためのものである。図5の(B)に示すように、吸着ノズル500は、固定部501、可動部502、コイルスプリング503とから構成されている。
次に、図1及び図2を用いて、流量検査部50について説明する。なお、図2において、後述の上下動装置52は表示していない。流量検査部50は、図1に示すように、ノズル接続部51、上下動装置52、エア流路54、ポンプ55、蓄圧部56、電磁弁57、流量検出センサ58、圧力センサ59とから構成されている。図1に示すように、ノズル接続部51は、ブロック状であり、検査位置(3)に割り出されるノズル保持パレット40のノズル保持部40fの直上に配設されている。図2に示すように、ノズル接続部51には、その下端に開口するエア通路51aが形成されている。また、エア通路51aの開口部には、ゴムや樹脂等の柔軟な材料で構成されたリング状のパッキン51bが取り付けられている。
次に、図2を用いて突上装置60について説明する。突上装置60は、ノズル保持パレット40の表示筒40kを上方に突き上げるものであり、移動台13上に設けられている。突上装置60は、本体61と、本体61の上端面から突出し、本体61に対して上下方向移動可能に取り付けられた突上ピン62とから構成されている。突上ピン62は、検査位置(3)に割り出されるノズル保持パレット40の表示筒40kの直下に配設されている。本体61は、突上ピン62を上下方向に移動させ、制御部90に通信可能に接続されたアクチュエータ(不図示)を有している。制御部90からの制御信号によって、アクチュエータは、突上ピン62を上方に移動させ、又は、下方に退避させる。突上ピン62が上方に移動すると、突上ピン62がその直上にある表示筒40kを突き上げる。
次に、図1、図2を用いて、識別部撮像装置70について説明する。識別部撮像装置70は、吸着ノズル500の識別部501dのパターン501e(図5(A)示)を読み取る装置である。識別部撮像装置70は、撮像装置71とブラケット72とから構成されている。撮像装置71は、検査位置(1)に割り出されるノズル保持パレット40のノズル保持部40fの直上に配設されている。撮像装置71は、CCDやCMOS等の撮像素子と、この撮像素子に被写像を結像するレンズを有していて、識別部501dを撮像し、撮像データを制御部90に出力する。ブラケット72は、基台11上に取り付けられ、撮像装置71を検査位置(1)に割り出されるノズル保持部40fの直上で保持している。
次に、図1、図2、図6を用いて、吸着ノズル撮像装置80について説明する。吸着ノズル撮像装置80は、ノズル保持パレット40のノズル保持部40fで保持されている吸着ノズル500の吸着部502bを撮像するものである。吸着ノズル撮像装置80は、撮像装置81、光反射部82、ブラケット83とから構成されている。吸着ノズル撮像装置80は、ノズル保持パレット40(回転テーブル30)の側方位置に、ブラケット83を介して基台11に取り付けられている。撮像装置81は、下方が開口した有底筒状の筐体81aと、CCDやCMOS等の撮像素子81bと、この撮像素子81bに被写像を結像する単数又は複数のレンズ81cを有している。
次に制御部90について説明する。制御部90は、吸着ノズル検査装置100を統括制御するものであり、マイクロコンピュータ(不図示)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続された入出力インターフェース、CPU、RAM、ROM、不揮発性メモリー等の記憶部90aを備えている。CPUは、図8に示すフローチャートに対応したプログラムを実行する。RAMは同プログラムの実行に必要な変数を一時的に記憶するものであり、ROMや記憶部90aは前記プログラムを記憶している。
次に、図7に示すフローチャートを用いて、吸着ノズルの洗浄・検査工程について説明する。部品装着装置において使用後の吸着ノズル500は、ノズル保持パレット40の各ノズル保持部40fで保持された状態で、ストックされる(P1)。次に、各吸着ノズル500がノズル保持パレット40で保持された状態で、清掃装置によって、吸着ノズル500の吸着部502bや、ノズル穴502f、識別部501dが清掃され(P2)、ブロー装置によってノズル穴502f内に圧縮空気が送給され、ノズル穴502f内の洗浄液や異物が除去される(P3)。次に、後述の「吸着ノズル検査処理」において、各吸着ノズル500がノズル保持パレット40で保持された状態で、各吸着ノズル500が検査される(P4)。検査後の各吸着ノズル500は、ノズル保持パレット40で保持された状態で、ストックされる(P5)。
次に、図8に示すフローチャートを用い、制御部90で実行される「吸着ノズル検査処理」について説明する。「吸着ノズル検査処理」において、図9に示す「吸着ノズル検査情報」が順次生成される。「吸着ノズル検査情報」は、「識別情報」と、後述のS15「吸着部検査」及びS16「流量検査」の検査結果を対応付けした情報であり、記憶部90aに記憶されたうえで、ホストコンピュータ200に送信される。
S20において、制御部90は、記憶部90aに記憶されている、各吸着ノズル500の「識別情報」と対応付けされた各吸着ノズル500の異常情報である「吸着ノズル検査情報」を、ホストコンピュータ200に送信し、「吸着ノズル検査処理」が終了する。
上述した説明から明らかなように、図8のS16において、ポンプ55がノズル接続部51を介して吸着ノズル500のノズル穴502fにエアを流通させ、制御部90(清掃状態判定部)が流量検査センサ58(流量検出部で)検出されたノズル穴502fを流通するエアの流量に基づいて吸着ノズル500の清掃状態を判定する。つまり、制御部90がノズル穴502fを流通するエアの流量が所定の適正値の下限よりも下回ると判断した場合には、ノズル穴502f内に異物が残存し、吸着ノズル500の清掃状態が不十分であると判定する。このように、実際にノズル穴502fにエアを流通させることにより、ノズル穴502f内に異物が残存しているか否かを判断して吸着ノズル500の清掃状態を判定することにしているので、吸着ノズル500の吸引力の低下を確実に検出することができる。
なお、以上説明した実施形態では、ポンプ55がノズル接続部51のエア通路51aにエアを供給し、流量検出センサ58がポンプ55によってノズル接続部51を介してノズル穴502fに供給されたエアの流量を検出し、制御部90が流量検出センサ58で検出されたエアの流量に基づいて、ノズル穴502fの清掃状態を判定している。しかし、ポンプ55がノズル接続部51のエア通路51aからエアを吸引し、流量検出センサ58がポンプ55によってノズル接続部51を介してノズル穴502fから吸引されたエアの流量を検出し、制御部90が流量検出センサ58で検出されたエアの流量に基づいて、ノズル穴502fの清掃状態を判定する実施形態であっても差し支え無い。
Claims (6)
- 部品を吸着するために用いられる吸着ノズルの清掃状態を検査する吸着ノズル検査装置であって、
取付台と、
前記取付台に回転可能に設けられ、前記吸着ノズルを垂直状態で保持する複数のノズル保持部が円周上等間隔をおいて設けられたノズル保持パレットと、
前記ノズル保持パレットを所定回転角ずつ回転し、前記ノズル保持部を検査位置に順次割り出す回転装置と、
上下方向移動可能に設けられ、前記検査位置に割り出された前記吸着ノズルの基端に開口するノズル穴に接続し、エアが供給又は吸引されるノズル接続部と、
前記ノズル接続部を介して前記ノズル穴に供給されたエアの流量又は前記ノズル接続部を介して前記ノズル穴から吸引されたエアの流量を検出する流量検出部と、
前記流量検出部で検出されたエアの流量に基づいて、前記吸着ノズルの清掃状態を判定する清掃状態判定部と、を有する吸着ノズル検査装置。 - 請求項1において、
前記回転装置には、前記取付台に対して回転可能な回転テーブルを有し、
前記ノズル保持パレットは、前記回転テーブルに着脱可能に取り付けられている吸着ノズル検査装置。 - 請求項1又は請求項2において、
前記吸着ノズルの先端部を撮像する吸着ノズル撮像装置を有し、
前記清掃状態判定部は、前記吸着ノズル撮像装置によって撮像された前記吸着ノズルの先端部の画像に基づいて、前記吸着ノズルの清掃状態を判定する吸着ノズル判定装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、
前記吸着ノズルには、当該吸着ノズルを識別するための識別情報が記載又は記憶された識別部が設けられ、
前記識別部の識別情報を読み取る識別情報読取部と、
前記清掃状態判定部によって判定された前記吸着ノズルの清掃状態と、前記識別情報読取部で読み取られた前記識別情報とを対応付けして記憶する対応付部と、を有する吸着ノズル検査装置。 - 請求項4において、
前記識別部は、前記吸着ノズルを識別するためのパターンであり、
前記識別情報読取部は、前記パターンを撮像する識別部撮像装置であり、
前記清掃状態判定部は、前記識別部撮像装置によって撮像されたパターンの汚損状態に基づいて、前記吸着ノズルの清掃状態を判定する吸着ノズル検査装置。 - 請求項1〜請求項5のいずれかにおいて、
前記ノズル保持パレット又は前記回転テーブルには、前記各ノズル保持部に対応する位置に、それぞれ前記吸着ノズルの清掃状態の良否の結果が表示される表示部が設けられ、
前記清掃状態判定部による前記吸着ノズルの清掃状態の判定結果に基づいて、前記表示部に前記吸着ノズルの清掃状態の良否の結果を反映させる判定結果反映部を有する吸着ノズル検査装置。
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