JP2013233587A - 鋳造用の複合模型及び鋳造方法 - Google Patents
鋳造用の複合模型及び鋳造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013233587A JP2013233587A JP2012108964A JP2012108964A JP2013233587A JP 2013233587 A JP2013233587 A JP 2013233587A JP 2012108964 A JP2012108964 A JP 2012108964A JP 2012108964 A JP2012108964 A JP 2012108964A JP 2013233587 A JP2013233587 A JP 2013233587A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casting
- ceramic sintered
- sintered body
- melting
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
【解決手段】 鋳造用の複合模型1は、熱可塑性樹脂やワックス等からなる熱溶融消失体2と、セラミックス焼結体3とが、一体的に形成されてなり、前記セラミックス焼結体3の所定の外壁面31が、鋳物の内壁面のうちのアンダーカット部分と対応する位置に配されている。そして、前記セラミックス焼結体3は、熱衝撃や振動等の外力によって崩壊する性質を有している。
【選択図】 図2
Description
前記熱溶融消失体は、樹脂成形金型、プレス金型、レーザ加工、切断加工、押し出し加工等により、所望の形状に成形されたものである。
前記セラミックス焼結体は、プレス金型、切断加工、押し出し加工等により、所望の形状に成形されたものである。
インサート成形としては、例えば、成形されたセラミックス焼結体を金型内に挿入配置して、樹脂モールドすることで熱溶融消失体を成形することで、熱溶融消失体とセラミックス焼結体とを一体成形する。
同時成形としては、例えば、同一の金型内で、セラミックス焼結体を成形し、次に、熱溶融消失体を成形することで、熱溶融消失体とセラミックス焼結体とを一体成形する。
嵌め合いとしては、例えば、成形されたセラミックス焼結体の突起部(凸部)と、当該突起部に対応させて同じサイズか若干サイズの小さな熱溶融消失体の窪み部(凹部)とを填め合わせることで、熱溶融消失体とセラミックス焼結体とを一体成形する。
接着としては、例えば、接着剤、粘着剤、接着テープ、粘着テープ等を用いて、熱溶融消失体とセラミックス焼結体とを接合し一体的に形成する。
溶着としては、例えば、溶剤液などにより化学的に熱溶融消失体の一部を溶かすか、加熱することで熱溶融消失体の一部を溶かす方法であり、熱溶融消失体とセラミックス焼結体との境界面の熱溶融消失体を溶かしてセラミックス焼結体に固着させることで、熱溶融消失体とセラミックス焼結体とを一体成形する。
崩壊性セラミック焼結体としては、例えば、ジルコニア、チタニア、カルシア、マグネシア、イットリア等が挙げられる。また、本発明によれば、注湯に耐え得る最小厚みのセラミックシェル構造とすることも容易である。
図1は、本発明を適用した第1の実施形態の鋳造用の複合模型1を側面側から示す外観図である。図1は、水道バルブ用の管体を鋳造するための複合模型1である。図2は、本実施形態の複合模型1を側面側から示す断面図である。
前記熱溶融消失体2は、樹脂成形金型、プレス金型、レーザ加工、切断加工、押し出し加工等により、所望の形状に成形されたものである。
前記セラミックス焼結体3は、プレス金型、切断加工、押し出し加工等により、所望の形状に成形されたものである。
インサート成形としては、例えば、成形されたセラミックス焼結体3を金型内に挿入配置して、樹脂モールドすることで熱溶融消失体2を成形することで、熱溶融消失体2とセラミックス焼結体3とを一体成形する。
同時成形としては、例えば、同一の金型内で、セラミックス焼結体3を成形し、次に、熱溶融消失体2を成形することで、熱溶融消失体2とセラミックス焼結体3とを一体成形する。
嵌め合いとしては、例えば、成形されたセラミックス焼結体3の突起部(凸部)と、当該突起部に対応させて同じサイズか若干サイズの小さな熱溶融消失体2の窪み部(凹部)とを填め合わせることで、熱溶融消失体2とセラミックス焼結体3とを一体成形する。
接着としては、例えば、接着剤、粘着剤、接着テープ、粘着テープ等を用いて、熱溶融消失体2とセラミックス焼結体3とを接合し一体的に形成する。
溶着としては、例えば、溶剤液などにより化学的に熱溶融消失体2の一部を溶かすか、加熱することで熱溶融消失体2の一部を溶かす方法であり、熱溶融消失体2とセラミックス焼結体3との境界面の熱溶融消失体2を溶かしてセラミックス焼結体3に固着させることで、熱溶融消失体2とセラミックス焼結体3とを一体成形する。
崩壊性セラミック焼結体3としては、例えば、ジルコニア、チタニア、カルシア、マグネシア、イットリア等が挙げられる。また、注湯に耐え得る最小厚みのセラミックシェル構造とすることもできる。なお、鋳物10を鋳型5から取り出す際に、セラミック焼結体3の崩壊を促進させるために、鋳物製品にダメージを加えない範囲内であれば、多少の振動や衝撃を加えてもよい。
図7は、本発明を適用した第2の実施形態の鋳造用の複合模型1を側面側から示す断面図である。図8は、本実施形態の複合模型1を用いて鋳造した鋳物10を側面側から示す断面図である。ここで、同一の符号は同じ機能を指していることから、その説明を省略する。本実施形態では、図7に示すように、セラミックス焼結体3は、円環状を呈し、その外壁面のうちの傾斜面(テーパ面)31の一部が、熱溶融消失体2の内壁面のうちのアンダーカット部分の傾斜面(テーパ面)21の一部と合わさっている。その一方で、セラミックス焼結体3の外壁面のうちの最外周面311は、熱溶融消失体2の内壁面のうちのアンダーカット部分の底面211とは接していない。そして、セラミックス焼結体3の外壁面のうちの最外周面311は、鋳物10の内壁面のうちのアンダーカット部分101と対応する位置に配されている(図8を参照)。なお、本実施形態では、既知のロストフォーム法またはロストワックス法に基づいて鋳造する。
本実施形態によれば、セラミックス焼結体3の形状の自由度が高くなるので、鋳物製品の仕様に合わせて、セラミックス焼結体3を作製し、熱溶融消失体2に嵌め合せるなどして、組み合わせのバリエーションを増やすことができ、多品種少量生産に対応することが容易となる。
図9は、本発明を適用した第3の実施形態の鋳造用の複合模型1を側面側から示す断面図である。ここで、同一の符号は同じ機能を指していることから、その説明を省略する。図7は、水道用分岐管を鋳造するための複合模型1である。本実施形態では、熱可塑性樹脂やワックス等からなる熱溶融消失体2の内壁側面21全体に、セラミックス焼結体3が詰まっており、セラミックス焼結体3の外側面31が熱溶融消失体2の内壁面21と面接合した複合模型1となっている。
本実施形態によれば、熱溶融消失体2の内側に砂を詰めたり、中子を入れる作業が不要となり、また、セラミックス焼結体3が芯材となっているため、熱溶融消失体2の厚みを薄くすることが容易となる。したがって、鋳物の厚みを薄くすることが容易である。
本実施形態によれば、鋳物の厚みを薄くすることが容易となるうえ、セラミックス焼結体3が中空となっており、多数の切り込みが入っているので、鋳造後に崩壊させ易い。そして、自由なカーブ形状の管体をシームレスで鋳造することが容易である。
2 熱溶融消失体、
3 セラミックス焼結体、
21 熱溶融消失体の内壁面のうちのアンダーカット部分、
31 セラミックス焼結体の外壁面、
10 鋳物、
101 鋳物の内壁面のうちのアンダーカット部分
Claims (8)
- 熱可塑性樹脂やワックス等からなる熱溶融消失体と、セラミックス焼結体とが、一体的に形成されてなり、前記セラミックス焼結体の所定の面が前記熱溶融消失体の内壁面と合わさっていることを特徴とする鋳造用の複合模型。
- 前記セラミックス焼結体の所定の面が、鋳物の内壁面と対応する位置に配されていることを特徴とする請求項1記載の鋳造用の複合模型。
- 前記セラミックス焼結体の所定の面が、鋳物の内壁面のうちのアンダーカット部分と対応する位置に配されていることを特徴とする請求項2記載の鋳造用の複合模型。
- 前記セラミックス焼結体が、熱衝撃や振動等の外力によって崩壊する性質を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の鋳造用の複合模型。
- 熱可塑性樹脂やワックス等からなる熱溶融消失体と、セラミックス焼結体とが、一体的に形成されてなり、前記セラミックス焼結体の所定の面が前記熱溶融消失体の内壁面と合わさっている複合模型を用いて、ロストフォーム法またはロストワックス法に基づいて鋳造し、鋳造後に、前記セラミックス焼結体を取り除くことを特徴とする鋳造方法。
- 注湯によって前記熱溶融消失体を消失させ、前記セラミックス焼結体の所定の面を、鋳物の内壁面と対向させることを特徴とする請求項5記載の鋳造方法。
- 注湯によって前記熱溶融消失体を消失させ、前記セラミックス焼結体の所定の面を、鋳物の内壁面のうちのアンダーカット部分と対応させることを特徴とする請求項6記載の鋳造方法。
- 熱衝撃や振動等の外力によって前記セラミックス焼結体を、崩壊させて取り除くことを特徴とする請求項5から7のいずれか一項記載の鋳造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012108964A JP5923737B2 (ja) | 2012-05-11 | 2012-05-11 | 鋳造用の複合模型及び鋳造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012108964A JP5923737B2 (ja) | 2012-05-11 | 2012-05-11 | 鋳造用の複合模型及び鋳造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013233587A true JP2013233587A (ja) | 2013-11-21 |
JP5923737B2 JP5923737B2 (ja) | 2016-05-25 |
Family
ID=49760134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012108964A Active JP5923737B2 (ja) | 2012-05-11 | 2012-05-11 | 鋳造用の複合模型及び鋳造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5923737B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150097266A (ko) * | 2014-02-18 | 2015-08-26 | 현대자동차주식회사 | 주조제품 및 그 제조방법 |
KR101735399B1 (ko) * | 2017-01-25 | 2017-05-15 | 주식회사 도현 | 풀 몰드 주조방법 |
KR101776827B1 (ko) * | 2015-12-14 | 2017-09-08 | 현대자동차주식회사 | 에어컨 컴프레서용 일체형 피스톤 및 그의 제조방법 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63101041A (ja) * | 1986-10-17 | 1988-05-06 | Suzuki Kinzoku:Kk | 消失模型による鋳造方法 |
JPH02258136A (ja) * | 1989-03-31 | 1990-10-18 | Harachiyuu:Kk | 鋳造用消失雌ねじ模型の製造方法 |
JPH04172145A (ja) * | 1990-11-01 | 1992-06-19 | Kubota Corp | 管状消失模型 |
JPH0716696A (ja) * | 1993-07-07 | 1995-01-20 | Kubota Corp | 管継手の鋳造用消失模型 |
US6305458B1 (en) * | 1999-03-17 | 2001-10-23 | Baker Hughes Incorporated | Lost foam and sand cores stage manufacturing technology |
JP2004090046A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-03-25 | Ebara Corp | 精密鋳造方法及び鋳造品及び回転機械 |
JP2004136325A (ja) * | 2002-10-17 | 2004-05-13 | Kimura Chuzosho:Kk | 消失模型の組み立て方法、消失模型、消失模型による鋳造方法、及び消失模型の結合用固形物 |
-
2012
- 2012-05-11 JP JP2012108964A patent/JP5923737B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63101041A (ja) * | 1986-10-17 | 1988-05-06 | Suzuki Kinzoku:Kk | 消失模型による鋳造方法 |
JPH02258136A (ja) * | 1989-03-31 | 1990-10-18 | Harachiyuu:Kk | 鋳造用消失雌ねじ模型の製造方法 |
JPH04172145A (ja) * | 1990-11-01 | 1992-06-19 | Kubota Corp | 管状消失模型 |
JPH0716696A (ja) * | 1993-07-07 | 1995-01-20 | Kubota Corp | 管継手の鋳造用消失模型 |
US6305458B1 (en) * | 1999-03-17 | 2001-10-23 | Baker Hughes Incorporated | Lost foam and sand cores stage manufacturing technology |
JP2004090046A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-03-25 | Ebara Corp | 精密鋳造方法及び鋳造品及び回転機械 |
JP2004136325A (ja) * | 2002-10-17 | 2004-05-13 | Kimura Chuzosho:Kk | 消失模型の組み立て方法、消失模型、消失模型による鋳造方法、及び消失模型の結合用固形物 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150097266A (ko) * | 2014-02-18 | 2015-08-26 | 현대자동차주식회사 | 주조제품 및 그 제조방법 |
KR101637638B1 (ko) | 2014-02-18 | 2016-07-07 | 현대자동차주식회사 | 주조제품 및 그 제조방법 |
KR101776827B1 (ko) * | 2015-12-14 | 2017-09-08 | 현대자동차주식회사 | 에어컨 컴프레서용 일체형 피스톤 및 그의 제조방법 |
KR101735399B1 (ko) * | 2017-01-25 | 2017-05-15 | 주식회사 도현 | 풀 몰드 주조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5923737B2 (ja) | 2016-05-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN110834067B (zh) | 一种高温合金多孔座铸件浇注熔模及其熔模制作工艺方法 | |
JP2017013091A (ja) | ワックス成形型、及びロストワックス鋳造法 | |
JP5923737B2 (ja) | 鋳造用の複合模型及び鋳造方法 | |
WO2005113210A2 (en) | Method of producing unitary multi-element ceramic casting cores and integral core/shell system | |
EP1836014B1 (en) | Lost foam casting method, in particular for an engine cylinder head | |
JP2006320672A (ja) | ゴルフクラブヘッドおよびそのワックスパターンの製造方法 | |
US20210031257A1 (en) | Method for producing a casting mold for filling with melt and casting mold | |
JP2020512937A (ja) | 鋳造用中子およびその製造方法 | |
JP2015085350A (ja) | 象嵌鋳造品の製造方法 | |
JP4847782B2 (ja) | モールド射出成形金型 | |
JP2006289393A (ja) | 鋳造用金型の湯口入子、それを備える鋳造用金型、及び、それを備える鋳造装置 | |
JP5006621B2 (ja) | モールド射出成形金型及びそれを用いたモールド射出成形方法 | |
JP5729642B2 (ja) | 柱状インゴットの鋳造装置 | |
JPH03189065A (ja) | 特殊鋼と鋳鉄の一体化構造及びその製造方法 | |
CN210450906U (zh) | 一种高压点冷压铸模具 | |
JPH06170491A (ja) | 管体の鋳型造型方法 | |
JPH09168855A (ja) | 樹脂成形用金型の製造方法および装置 | |
JPH06198388A (ja) | 成形用特殊中子を用いた成形方法 | |
JP6886364B2 (ja) | 組立模型の製造方法 | |
JP2000271727A (ja) | ベント付き金型材及びその製造方法 | |
JP2019130542A (ja) | 鋳造用金型 | |
JP2006055868A (ja) | 鋳造方法および鋳造用金型 | |
JP2006110606A (ja) | 鋳造方法 | |
JP4266816B2 (ja) | 外側の粗い表面を備えた軽金属製のシリンダライナを製造するための方法 | |
JPS6372465A (ja) | 鋳型構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141031 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150818 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150831 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151030 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151130 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160128 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160229 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160309 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5923737 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |