JP5006621B2 - モールド射出成形金型及びそれを用いたモールド射出成形方法 - Google Patents
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Description
本発明の課題点は、上記従来技術の状況に鑑み、モールド射出成形金型において、成形部の寸法が小さい場合にも、キャビティ内から空気や樹脂ガスを容易に抜くことができるようにすることである。
図1及び図2は、本発明の実施例の説明図である。図1は、実施例としてのモールド射出成形金型の全体構成を示す図、図2は、図1のモールド射出成形金型の要部構成を示す図である。
図1において、100はモールド射出成形金型、1は可動金型部材、2は固定金型部材、Pは、可動金型部材1を固定金型部材2から分離させる分離面(パーティング)、11は、成形部のキャビティを有する第1の可動金型部材、12は、該第1の可動金型部材11を支持する第2の可動金型部材、21は、第1の可動金型部材11に対向して配され、上記キャビティを覆って該第1の可動金型部材11とともに成形部を形成する第1の固定金型部材、22は、該第1の固定金型部材21を支持する第2の固定金型部材、13は、第2の可動金型部材12を所定の高さ位置に支持するスペーサブロック、14は、可動金型部材1を射出成形機に取付ける可動側取付け板、15は、成形品を成形部から突き出すためのイジェクトピン、16、17は、イジェクトピン15を支持するイジェクタプレート、23は、ランナープレート、24は固定側取付け板、25は、供給された溶融樹脂を金型内へ導くスプルーブシュ、26は、成形機(図示なし)に対しモールド射出成形金型100を位置決めするためのロケートリングである。
射出成形機は、上記モールド射出成形金型100と、樹脂を溶融させ該溶融樹脂を該モールド射出成形金型100に供給する樹脂供給部(図示なし)と、上記コンプレッサ50と、これらを制御する制御部(図示なし)とを備えて構成されるものとする。
第1の可動金型部材11に形成される成形部としてのキャビティ111は、成形品が表面に複数の凸部を有する形状の場合、該複数の凸部に対応し共通の第1の凹部111a内にさらに複数の第2の凹部111bを有し、該第2の凹部111bのそれぞれに連通して複数の微細孔(第1の孔)と複数のエア孔113が設けられ、溝部114は、該複数のエア孔113に共通して連通するようになっている。本実施例の場合、隣接する第2の凹部111b相互間の間隔は例えば2×10−3m以下、微細孔112の直径は例えば0.05×10−3m〜0.1×10−3m程度、長さは例えば3×10−3m〜5×10−3m程度とする。
1…可動金型部材、
2…固定金型部材、
11…第1の可動金型部材、
12…第2の可動金型部材、
21…第1の固定金型部材、
22…第2の固定金型部材、
13…スペーサブロック、
14…可動側取付け板、
15…イジェクトピン、
16、17…イジェクタプレート、
23…ランナープレート、
24…固定側取付け板、
25…スプルーブシュ、
26…ロケートリング、
111…キャビティ、
112…微細孔、
113…エア孔、
114…溝部、
115…第2の孔、
116…エアチューブ、
117…継手、
211…1次スプルー部、
212…2次スプルー部、
213…ランナー部、
50…コンプレッサ。
Claims (3)
- 可動金型と固定金型との間にキャビティを形成し該キャビティに充填される樹脂を成形するモールド射出成形金型であって、
成形部としてのキャビティと、該キャビティに連通した第1の孔と、上記キャビティの平面領域内で該第1の孔の位置とは異なる位置に設けられ上記キャビティに連通したイジェクトピン挿入用孔と、当該可動金型部材上で上記キャビティが形成された面とは反対側の面に形成され該第1の孔に連通する溝部とが形成された第1の可動金型部材と、
上記第1の可動金型部材を支持し、上記溝部を覆い、かつ該溝部に連通する第2の孔を有する第2の可動金型部材と、
上記第1の可動金型部材に対向して配され、上記キャビティを覆って該第1の可動金型部材とともに成形部を形成するとともに、該成形部に連通し該成形部に溶融した樹脂を供給する第1のスプルー部が設けられた第1の固定金型部材と、
上記第1の固定金型部材を支持し、上記第1のスプルー部に連通し該第1のスプルー部に溶融した樹脂を供給する第2のスプルー部が設けられた第2の固定金型部材と、を備え、
上記キャビティ内の空気または樹脂ガスを、上記第1の孔、上記溝部、上記第2の孔を経て外部に抜く構成としたことを特徴とするモールド射出成形金型。 - 上記第1の可動金型部材は、上記キャビティが、成形品表面の複数の凸部に対応し共通の第1の凹部内にさらに複数の第2の凹部を有し、さらに、該第2の凹部のそれぞれに連通した複数の第1の孔と、該複数の第1の孔に共通的に連通する溝部とが形成された構成である請求項1に記載のモールド射出成形金型。
- 可動金型と固定金型との間にキャビティを形成し該キャビティに充填される樹脂を成形するモールド射出成形金型によるモールド射出成形方法であって、
上記モールド射出成形金型が、成形部としてのキャビティと、該キャビティに連通した第1の孔と、上記キャビティの平面領域内で該第1の孔の位置とは異なる位置に設けられ上記キャビティに連通したイジェクトピン挿入用孔と、当該可動金型部材上で上記キャビティが形成された面とは反対側の面に形成され該第1の孔に連通する溝部とが形成された第1の可動金型部材と、該第1の可動金型部材を支持し、上記溝部を覆い、かつ該溝部に連通する第2の孔を有する第2の可動金型部材と、上記第1の可動金型部材に対向して配され、上記キャビティを覆って該第1の可動金型部材とともに成形部を形成するとともに、該成形部に連通し該成形部に溶融した樹脂を供給する第1のスプルー部が設けられた第1の固定金型部材と、該第1の固定金型部材を支持し、上記第1のスプルー部に連通し該第1のスプルー部に溶融した樹脂を供給する第2のスプルー部が設けられた第2の固定金型部材と、を備えて成り、モールド射出成形を行うとき、
溶融樹脂を、上記第2のスプルー部及び上記第1のスプルー部を経て上記キャビティに供給するとともに、該キャビティ内の空気または樹脂ガスを、上記第1の孔、上記溝部、上記第2の孔を経て外部に抜くステップと、
上記キャビティ内への上記溶融樹脂の充填が完了する直前に、上記第2の孔に圧縮空気を流し込み、上記溝部及び上記第1の孔内の空気圧を増大させて該第1の孔内に上記キャビティ側から上記溶融樹脂が流れ込まないようにするステップと、
上記溶融樹脂を加熱処理し硬化させて固化状態にするステップと、
上記第1、第2の可動金型部材を移動させて上記第1、第2の固定金型部材から分離させ、上記キャビティ内にある固化状態の樹脂部を、上記第2のスプルー部にある固化状態の樹脂部から分断するステップと、
上記第1、第2の固定金型部材の移動を停止させ、上記イジェクトピン挿入用孔内のイジェクトピンを移動させて上記キャビティ内にある固化状態の樹脂部を押し、該樹脂部を該キャビティの内面から離間させるステップと、
を経て、モールド射出成形を行うことを特徴とするモールド射出成形方法。
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