JP2013230911A - 立体自動倉庫のラックに用いるパレット落下防止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前後左右に立設される支柱11と、前後の支柱11A,11Bのそれぞれからラック1内方に向けて突出する前後一対の水平材13A、13B、および一対の水平材13A、13Bの突出端同士を連結して前後方向Xに延在する受け材14からなる腕木部12A、12Bとを備えた立体自動倉庫のラック1に用いられ、前側水平材13Aおよび後側水平材13Bに載置され、前後方向Xに延びるサイドストッパー面を有するストッパー本体20と、当接あるいは接触によりストッパー本体20の後側を後側水平材13Bに係止させるための係止支持部30と、ストッパー本体20の前側を前側水平材13Aに固定させるための固定支持部40とを備え、腕木部12に対して後付けされるストッパー装置2を提供する。
【選択図】図1
Description
すなわち、図20に示す従来のラックの場合には、腕木部12A、12Bのそれぞれの前側水平材13Aにストッパー16が設けられているが、その範囲が部分的であり、水平材13A、13B同士の間に前後方向Xに距離がある。そのため、地震による振動が生じると、腕木部12A、12B上のパレット3が前後左右に傾き、ずれてストッパー16から外れるおそれがあり、その場合、ストッパー16の機能が作用せずにパレット3が脱落したり、物品Mとともに落下したりするという問題があった。
したがって、ラックの後側でのパレット落下防止装置の取付け作業が不要となり、高所であってもラック後側に作業足場を設ける必要がなくなる。
図1乃至図3に示すように、本実施の形態による立体自動倉庫のラックに用いるパレット落下防止装置(以下、ストッパー装置2という)は、図示しないスタッカークレーンによって物品Mをパレット3とともに収納するための立体自動倉庫の既設のラック1に対して後付けにより取り付けるものであり、そのラック1に収納した物品Mが地震に伴う移動を規制するものである。なお、前記スタッカークレーンは、各ラック1の収納口1aに対して物品Mを出し入れするスライドフォークを備え、ラック1の前方の通路を走行および昇降する。
なお、ラック1は、複数の収納領域(区画)を縦横に配列したものをいうが、以下の説明では、1つのパレット(物品M)を収納する領域となる1区画を「ラック1」という。
水平材13A、13Bは、それぞれ支柱11の前後方向Xの内側の側面から左右方向Yの内側に向けて突出している。ここで、本実施の形態では、前部水平材13Aの上面において、ストッパー面16aを有するL形の既設ストッパー16が立設されている。
一方、受け材14の後部14c側の上面には、棒材などを左右方向Yに向けて固定させ、パレット3(物品M)の後方への移動を規制する後方ストッパー18が設けられている。
第2係止板32は、上面32aが後側水平材13Bの下面に接するように設けられている。
このように係止支持部30は、第1係止板31と第2係止板32とストッパー本体20とによって側面視で略コの字状の係止凹部が形成され、この係止凹部を後側水平材13Bに対して後方より係合させるように構成されている。
図1乃至図4に示すように、既設の腕木部12に対して前後方向Xに沿って連続的に延在するストッパー本体20が、ラック1に収納されるパレット3(物品M)の左右両側に設けられるので、パレット3の地震等による左右方向Yの移動を前後方向Xに延びるサイドストッパー面20aの全面で規制することができる。
したがって、ラック1の後側でのストッパー装置2の取付け作業が不要となり、高所であってもラック1の後側に作業足場を設ける必要がなくなる。
図8〜図11に示すように、第2の実施の形態によるストッパー装置2A(パレット落下防止装置)は、第1の実施の形態と同様にサイドストッパー面20aを有するストッパー本体20Aを前側水平材13A及び後側水平材13B上に載置させつつ、係止支持部30Aによってストッパー本体20Aの後側を後側水平材13Bに係止させ、固定支持部40Aによってストッパー本体20Aの前側を前側水平材13Aに固定する構成となっている。
ストッパー本体20Aは、中空で矩形断面の角型パイプであり、高さ寸法が例えば20mmとなっている。
第1固定部材45は、一対のフランジとウェブとからなり、コの字を形成する凹部側が後側を向くようにしてストッパー本体20Aの下面に固定されている。第2固定部材46は、L字形状の2面で前側水平材13Aの前面と下面に当接又は接触する。そして、前側水平材13Aの下面を支持する第1部材46aと、第1固定部材45の一対のフランジと、ストッパー本体20Aをボルト49で貫通させることで、前側水平材13Aに対してストッパー装置2Aが固定される。このような固定により、ストッパー本体20Aの前後方向Xと上下方向への移動が規制されている。
次に、図12〜図15に示すように、第3の実施の形態によるストッパー装置2B(パレット落下防止装置)は、第1の実施の形態と同様のL字形状のストッパー本体20Bと、上記第2の実施の形態と同様の係止支持部30Bと、上記第2の実施の形態における固定支持部40A(図8など参照)の形状を代えた固定支持部40Bと、を備えた構成となっている。ここで、ストッパー本体20Bと、係止支持部30Bは上述した実施の形態と同様の構成であるので、詳しい説明は省略する。
次に、図16〜図19に示すように、第4の実施の形態によるストッパー装置2C(パレット落下防止装置)は、上述した第3の実施の形態において固定支持部40B(図12参照)の構成を代えたものである。ここで、ストッパー本体20Cと、係止支持部30Cは上述した実施の形態と同様の構成であるので、詳しい説明は省略する。
第4固定部材55は、屈曲する二平面のそれぞれに下側に開口する下向き凹部55a、55bが形成されている。
例えば、本実施の形態ではストッパー本体20、20A、20B、20CとしてL形鋼や角型パイプを採用しているが、これらに限定されることはなく、他の形状の部材を用いることも可能である。
また、ストッパー本体のサイドストッパー面20a、および前方ストッパーの高さ寸法は、適宜設定することが可能である。ストッパー本体の場合、サイドストッパー面20aが前後方向Xに連続して形成されていれば、高さは試験などによって得られた寸法に設定することができる。
2、2A、2B、2C ストッパー装置(パレット落下防止装置)
3 パレット
11 支柱
11A 前側支柱
11B 後側支柱
12 腕木部
13 水平材
13A 前側水平材
13B 後側水平材
14 受け材
16 既設ストッパー
17B ナット(前方ストッパー)
20、20A、20B、20C ストッパー本体
20a サイドストッパー面
30 係止支持部
40 固定支持部
43 Uボルト
45 第1固定部材(押さえ板)
46 第2固定部材(押さえ板)
50 前方ストッパー
51 第5固定板(押さえ板)
M 物品
X 前後方向
Y 左右方向
Claims (5)
- 前後左右に立設される支柱と、
前後の前記支柱のそれぞれからラック内方に向けて突出する前後一対の水平材、および該一対の水平材の突出端同士を連結して前後方向に延在する受け材からなる腕木部と、
を備えた立体自動倉庫のラックに用いられ、前記腕木部に対して後付けされるパレット落下防止装置であって、
前記一対の前側水平材および後側水平材に載置され、前後方向に延びるサイドストッパー面を有するストッパー本体と、
当接あるいは接触により前記ストッパー本体の後側を前記後側水平材に係止させるための係止支持部と、
前記ストッパー本体の前側を前記前側水平材に固定させるための固定支持部と、
を備えていることを特徴とする立体自動倉庫のラックに用いるパレット落下防止装置。 - 前記係止支持部は、前記ストッパー本体の前後方向、左右方向、および上下方向の3軸方向の移動を規制することを特徴とする請求項1に記載の立体自動倉庫のラックに用いるパレット落下防止装置。
- 前記固定支持部は、前記前側水平材と前記ストッパー本体とをボルト締結により固定する構成とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の立体自動倉庫のラックに用いるパレット落下防止装置。
- 前記固定支持部には、前記前側水平材に対して上下方向、前後方向の少なくとも一方向を挟持する押さえ板を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の立体自動倉庫のラックに用いるパレット落下防止装置。
- 前記ストッパー本体の前端部には、前記受け材の前側部分で上側に突出する前方ストッパーが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の立体自動倉庫のラックに用いるパレット落下防止装置。
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