JP6775210B2 - ラック倉庫用パレット - Google Patents

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本発明は、ラック倉庫用パレットに関する。
パレットに載せた荷物を、並設された複数のラックに対して自動で出し入れする物流用自動ラック倉庫がある。
物流用自動ラック倉庫では、パレットを介して荷物がラックに載置されている。ラックには、平行な一対の受桟が他の部材を介設することなく間隔をあけて形成されている。荷物をラックに載置する際には、パレットを一対の受桟の上に載せる。こうすることで、パレットの下面にスタッカークレーンのフォークを挿入することが可能な空間が形成される。以下、本明細書では、このような物流用自動ラック倉庫を「ラック倉庫」と称する。
ラック倉庫に対して大きな水平力(地震力等)が作用すると、ラックに積載された荷物が落下するおそれがある。ラック倉庫内において荷物が落下すると、荷物そのものの損傷だけではなく、ラックや周辺機器等の損壊を引き起こす場合がある。
そのため、ラック倉庫内での荷物の落下防止を目的として、ラック倉庫の制振化または免震化を行う場合がある。
また、特許文献1には、受桟の前端部に落下防止部材を取り付けることで、前面側が後面側よりも高くなるようにパレットを傾斜させて、荷物がラックの前面側から落下することを防止する方法が開示されている。
また、特許文献2には、ラックの支持部材とパレットとの間に傾斜すべり支承を介設しておき、荷物に水平力等が作用した際に傾斜すべり支承上で荷物を滑動させることで、水平力等を吸収する制振構造が開示されている。
さらに、特許文献3には、内蔵された免震層によって水平方向の揺れを吸収することで荷物の落下を防止するパレットが開示されている。
特開平10−025008号公報 特開2014−201385号公報 特開2015−098335号公報
建物(倉庫)自体を制振化または免震化する場合は、大規模な工事が必要となり、手間と費用がかかる。また、大規模なラック倉庫において、各ラックに特許文献1の落下防止部材を設置するには手間がかかる。また、複雑な構造を備える特許文献2の傾斜すべり支承を各ラックに設置するのは、設置の手間に加え、費用がかかる。さらに、免震層を備えたパレットも単価が高く、パレットが多数必要なラック倉庫に採用するには高価であった。
このような観点から、本発明は、荷物の落下防止機能を有する簡易かつ安価なラック倉庫用パレットを提案することを課題とする。
前記課題を解決するための第一の発明は、間隔をあけて対向する左右一対の受桟と前記受桟を支持する前後一対の腕木とを備えるラックに対し、後端が後側の前記腕木よりも前側に位置するように載置されるラック倉庫用パレットであって、上面がフラットであり、該上面に荷物が載置されるものであり、かつ前記各受桟の位置に対応して下向きに開口する一対の溝が下面に形成されたパレット本体を有し、前記溝は、前記下面に対する深さが一定で、かつ、前記受桟の幅よりも大きな幅を有していて、なおかつ、底面が前記パレット本体の上面と平行であり、前記パレット本体の下面が前側の前記腕木の上面に載置されるとともに、前記溝の後端が前記受桟の後部に載置された状態になって前記パレット本体の上面が前側よりも後側が低くなるように傾斜することを特徴としている。
かかるラック倉庫用パレットによれば、前側の腕木にパレット本体の下面が載置されるとともに、受桟の後部に溝の底面が載置されるため、パレット本体の上面は前側よりも後側が低くなるように傾斜する。そのため、パレット本体に上載された荷物がラックの前側(通路側)に落下することを防止できる。また、ラック倉庫用パレットは下面に一対の凹部(溝)が形成されたのみの簡易な構成のため、安価である。また、高価な免震装置や制震装置を多数設置する手間や費用を省略することができる。また、受桟が溝に挿入されることで、ラック倉庫用パレットと受桟とが係合した状態となるので、ラック倉庫用パレットの横方向の移動が抑制される。
なお、本明細書において「前」はラックのスタッカークレーン通路側、「後」は同通路の反対側とする。
間隔をあけて対向する左右一対の受桟と前記受桟を支持する前後一対の腕木とを備えるラックに対し、前記前後一対の腕木に載置されるラック倉庫用パレットであって、上面がフラットであり、該上面に荷物が載置されるものであり、かつ前記各受桟の位置に対応して下向きに開口する一対の溝が下面に形成されたパレット本体を有し、前記溝は、前記下面に対する深さが一定で、かつ、前記パレット本体が地震力により前記ラックに対して左右にずれた場合であっても前記受桟の上方に位置し得る幅を有していて、なおかつ、底面が前記パレット本体の上面と平行であり、前記パレット本体に前後方向の水平力が作用し、当該パレット本体が前側にずれた際に、前記パレット本体の下面が前側の腕木に載置されるとともに、前記溝の後端が前記受桟の後部に載置された状態になって前記パレット本体の上面が前側よりも後側が低くなるように傾斜することを特徴としている。
かかるラック倉庫用パレットによれば、地震力等の外力によってパレット本体がラックの前側に移動してパレット本体の後端が後側の腕木から外れると、前側の腕木にパレット本体の下面が載置されるとともに、受桟の後部に溝の底面が載置された状態になる。このとき、パレット本体の上面は、前側よりも後側が低くなるように傾斜するため、パレット本体に上載された荷物がラックの前側(通路側)に落下することを防止できる。また、ラック倉庫用パレットは下面に一対の凹部(溝)が形成されたのみの簡易な構成のため、安価である。また、高価な設備を多数設置する手間や費用を省略することができる。地震力によりラックが左右にずれた場合であっても受桟の上方に溝が位置し得るように、溝の幅が受桟の上面の幅に対して十分に大きいため、パレット本体が横方向にずれた後に前側に移動した場合であっても、受桟の後部に溝の底面が載置された状態になる。そのため、パレット本体の上面が傾斜して、荷物が落下し難くなる。
本発明のラック倉庫用パレットによれば、簡易かつ安価に、ラック倉庫内の荷物の落下を防止することが可能となる。
第一の実施形態に係るラック倉庫用パレットの使用状況を示す斜視図である。 ラック倉庫のラックであって、(a)は斜視図、(b)は立面図、(c)は平面図である。 (a)は各実施形態に係るラック倉庫用パレットを上面側から望む斜視図、(b)は同下面側から望む斜視図である。 (a)は図1の(a)のA矢視図、(b)は同B矢視図、(c)は同C矢視図である。 (a)および(b)は第二の実施形態に係るラック倉庫用パレットの使用状況を示す斜視図である。 (a)は図5(a)のD矢視図、(b)は図5(b)の同E矢視図、(c)は同F矢視図、(d)は同G矢視図である。
<第一の実施形態>
第一の実施形態のラック倉庫用パレット1は、図1に示すように、ラック倉庫用のラック2に載置される。
なお、本明細書において各方向(前後上下左右)は、図1に示す方向に統一する。また、本明細書において「前」はラック2のスタッカークレーン通路側、「後」は同通路の反対側とする。
ラック2は、間隔をあけて配設された左右一対の受枠20,20によりラック倉庫用パレット1を支持している。図2(a)に示すように、一対の受枠20,20は、間隔をあけて平行に配設されている。なお、受枠20同士の間に形成された間隔には、スタッカークレーンのフォーク部をラック倉庫用パレット1の下面に挿入することが可能となるように、他の部材が介設されていない。
受枠20は、前後一対の腕木22,22と、一対の腕木22,22の両端にそれぞれ配設された受桟21,21とにより枠状に形成されている。受桟21および腕木22の上面(ラック倉庫用パレット1が載置される面)は水平である。各腕木22は、それぞれ異なるラック柱23に固定されている。ラック柱23は、腕木22を支持する鉛直部材である。また、ラック柱23は、受枠20を上下に複数段支持している。本実施形態のラック柱23は、腕木22の長手方向中間部において腕木22を支持している。ラック2の後側には背面ブレース(図示せず)が設置されている。背面ブレースは、後側に配設された左右のラック柱23,23に上端または下端が固定されている。
なお、ラック2の構成は、限定されるものではない。例えば、受桟21と腕木22は必ずしも枠状に組み合わされている必要はなく、例えば、一対の腕木22,22と一本の受桟21によりコ字状に形成されていてもよい。また、各腕木22は、2本以上のラック柱23により支持されていてもよい。また、背面ブレースは、必ずしもラック柱23に固定する必要はなく、例えば、受桟21の後端部に固定してもよい。また、ラック2の背面側には、背面ブレースに代えて他の補強材または積荷落下防止部材が配設されていてもよい。
図2(b)および(c)に示すように、ラック倉庫用パレット1は、左右に隣り合うラック柱23同士の間において、左右の受枠20,20に跨って載置される。すなわち、ラック倉庫用パレット1は、他の部材が介設されることなく間隔をあけて対向する左右一対の受桟21,21に上載される。
ラック倉庫用パレット1を構成する材料は、ラック倉庫用パレット1に上載される荷物に対して十分な強度を有していれば限定されるものではなく、例えば、木材、プラスチック等の樹脂材または金属を使用すればよい。
第一の実施形態のラック倉庫用パレット1は、図3(a)および(b)に示すように、平面視矩形状で、互いに対向する面(下面11と上面12、前面と後面、左右の側面)が平行な直方体状のパレット本体10により形成されている。すなわち、ラック倉庫用パレット1(パレット本体10)は、水平な面(スラブ等)に載置した際に、上面12が水平になるように構成されている。
パレット本体10には、図1に示すように、フォークリフト爪を挿入可能な開口部13,13,…が形成されている。開口部11は、パレット本体10を前後方向または左右方向に貫通している。すなわち、パレット本体10の前後左右の側面に、それぞれ開口部13が形成されている。なお、開口部13の形状等は限定されるものではなく、必ずしもパレット本体10を貫通している必要はない。
パレット本体10の下面11には、ラック2の間隔をあけて対向する一対の受桟21,21の位置に対応して下向きに開口する一対の溝14が形成されている。溝14は、パレット本体10の側面から間隔をあけた位置に形成されている。溝14は、パレット本体10の側面と平行で、かつ、溝14の底面(上面)はパレット本体10の下面11および上面12と平行である。すなわち、溝14は、下面11に対して、一定の深さにより形成されている。
一般的なラック倉庫用のラック2の受桟21同士の内法寸法は780〜900mm、外法寸法は840〜960mmとされている。そのため、本実施形態では、ラック許容誤差を5mm(最小内法寸法=775mm、最大外法寸法=965mm)として、溝14の寸法を決定するものとし、溝14同士の間隔(左右の溝14の内法寸法)を775mm、溝の幅を95mmとする。
また、本実施形態では、溝14の深さを10〜20mmの範囲内に設定した。こうすることで、ラック倉庫用パレット1をラック2に載置した際のパレット本体10の上面12の傾斜角度が1°程度になる。なお、溝14の深さは10〜20mmに限定されるものではなく、パレットの本体10の上面12の傾斜角度が0.5〜2°の範囲内、好ましくは0.5〜1°の範囲内になるように設定すればよい。
図4(a)に示すように、パレット本体10の前後の長さは、受桟21の前端から後側の腕木22の前面までの距離よりも小さい。そのため、ラック倉庫用パレット1をラック2に載置すると、パレット本体10の後端が後側の腕木よりも前側に位置する。その結果、パレット本体10は、前側の腕木22の上面に下面12が載置されるとともに(図4(b)参照)、溝14の後端が受桟21の後部に載置された状態となり(図4(c)参照)、後側が前側よりも低くなるように上面12が傾斜する。
本実施形態のラック倉庫用パレット1によれば、ラック2に載置するだけで後側が低くなるように上面12が傾斜するため、ラック倉庫用パレット1に上載された荷物が、ラック倉庫用パレット1の前側にすべり出し難くなる。ゆえに、高価な制震装置や免震装置等をラック倉庫用パレット1に設置することなく、簡易かつ安価に、ラック倉庫内における荷物の落下を防止することができる。また、ラック2に対する制震化または免震化を省略あるいは簡略化することができる。
また、ラック倉庫用パレット1の下面11は上面12と平行なため、スタッカークレーンによってラック倉庫用パレット1を輸送しているときや、スラブ等の水平面にラック倉庫用パレット1を載置しているときには、ラック倉庫用パレット1の上面13は水平となる。また、フォークリフトによる輸送時は、開口部10,10からフォークリフト爪を差し込むため、ラック倉庫用パレット1の上面13を水平に維持することができる。
ラック倉庫用パレット1をラック2に載置すると、受桟21がラック倉庫用パレット1の溝14に挿入される。そのため、左右方向の水平力が作用した場合であっても、受桟21と溝14とが係合され、ラック倉庫用パレット1のラック2に対するずれを防止できる。
また、パレット本体10は、前後方向の水平力が作用した場合であっても、後側の腕木22にパレット本体10の後端が接触することで、後方にずれることがない。また、ラック倉庫用パレット1に上載された荷物は、ラック2の背面ブレースによって後側に落下することが防止されている。
溝14は、一定の深さであるため、前後の向きを気にすることなく、ラック倉庫用パレット1に荷物を上載させることができる。そのため、引当棚の向き(左右)を意識することなくラック倉庫用パレット1を自動搬送することが可能となり、向きを意識してラック倉庫用パレット1を配置する場合に比べて、作業時間を大幅に短縮することができる。
<第二の実施形態>
第二の実施形態のラック倉庫用パレット1は、図5に示すように、ラック倉庫用のラック2に載置される。なお、第二の実施形態で使用するラック2の詳細は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
第二の実施形態のラック倉庫用パレット1は、図3(a)および(b)に示すように、平面視矩形状で、互いに対向する面(下面11と上面12、前面と後面、左右の側面)が平行な直方体状のパレット本体10により形成されている。
パレット本体10の下面11には、一対の受桟21,21の位置に対応して下向きに開口する一対の溝14が形成されている。溝14は、パレット本体10の側面から間隔をあけた位置に形成されている。溝14は、パレット本体10の側面と平行で、かつ、溝14の底面(上面)はパレット本体10の下面11および上面12と平行である。すなわち、溝14は、下面11に対して、一定の深さにより形成されている。本実施形態では、溝14同士の間隔(左右の溝14の間の間隔)を775mm、溝の幅を95mm、さらに、溝14の深さを10〜20mmの範囲内に設定した。
図6(a)に示すように、パレット本体10の前後の長さは、前後に配設された腕木22同士の間隔よりも大きい。そのため、ラック倉庫用パレット1をラック2に載置すると、パレット本体10が前後一対の腕木22,22の上面に載置される。なお、溝14の幅は、受桟21の幅に対して十分に大きく、パレット本体10が横方向(左右方向)にずれた場合であっても、このずれ幅を吸収し得る幅とする。すなわち、パレット本体10が想定される地震力によって横方向にずれた場合であっても、受桟21の全幅が上方の溝14幅内に収まるように構成されている。
この他のパレット本体10の詳細は、第一の実施形態で示したパレット本体10と同様なため、詳細な説明は省略する。
ラック倉庫用パレット1をラック2に載置すると、パレット本体10の上面12は、受枠20(受桟21および腕木22)の上面と平行(水平)となる。
ラック倉庫用パレット1に前後方向の水平力が作用し、ラック倉庫用パレット1が前側にずれると、図6(b)に示すように、パレット本体10の後端が後側の腕木22の上面から落下する。その結果、パレット本体10の下面11が前側の腕木22に載置されるとともに(図6(c))、溝14の後端が受桟21の後部に載置された状態となるので(図6(d))、ラック倉庫用パレット1の上面12は後側が前側よりも低くなるように傾斜する。このとき、パレット本体10の上面12の傾斜角度は、0.5〜2°、好ましくは0.5〜1°を確保していればよい。
第二の実施形態のラック倉庫用パレット1によれば、前後方向の水平力が作用した際にパレット本体10の後側が低くなるように上面12が傾斜するため、ラック倉庫用パレット1に上載された荷物が、ラック倉庫用パレット1の前側にすべり出し難くなる。ゆえに、高価な制震装置や免震装置等をラック倉庫用パレット1に設置することなく、簡易かつ安価に、ラック倉庫内における荷物の落下を防止することができる。また、ラック2に対する制震化または免震化を省略あるいは簡略化することができる。
ラック倉庫用パレット1が前側にずれると、受桟21がラック倉庫用パレット1の溝14に挿入されるため、左右方向のずれが制限される。
ラック2に背面ブレースが設けられているため、前後方向の水平力が作用した際に、パレット本体10の後側への移動が制限されている。そのため、ラック倉庫用パレット1が後側に移動しても前側の腕木22からパレット本体10が落下することはなく、したがって、前側が後側よりも低くなるようにパレット本体10の上面12が傾斜することもない。なお、背面ブレースが設置されていない場合、または、背面ブレースが設置されている場合であっても地震力によりパレット本体10が後側に移動して前側の腕木22から落下するおそれがある場合は、ストッパー等を設置して、パレット本体10の後側への移動を制御する。
溝14の幅が受桟21の幅に対して十分に大きいため、地震力等によりパレット本体10が左右のいずれかに移動した後に前側に移動した場合であっても、溝14の後端が受桟21の後部に載置された状態となる。そのため、パレット本体10の後側が低くなるように上面12が傾斜し、ラック倉庫用パレット1に上載された荷物が、ラック倉庫用パレット1の前側にすべり出し難くなる。
溝14は、一定の深さであるため、前後の向きを気にすることなく、ラック倉庫用パレット1に荷物を上載させることができる。そのため、前後の向きを考慮して荷物を載せる場合に比べて、作業時間を大幅に短縮することができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
前記各実施形態では、ラック倉庫用パレット1の下面11および上面12が平面を呈していたが、下面11および上面12は、板材を組み合わせることにより形成されたスノコ状であってもよいし、網状であってもよい。
溝14の底面の材質をパレット本体10の下面11の材質と変えることにより、下面11と溝14の底面の摩擦係数を変えることができ、ラック2への載置時(溝14の底面が受桟21と接している状態)と輸送時あるいは搬送時のラック倉庫用パレット1の摩擦係数が変更可能となり、ひいては、輸送時のラック倉庫用パレット1を滑動しにくくするあるいはその逆も可能となる。
前記各実施形態では、パレット本体10に下面11に左右の側面と平行な一対の溝14,14が形成されている場合について説明したが、さらに、前面および後面と平行な一対の溝14,14(合計4本の溝14,14,…)が形成されていてもよい。このようにすれば、前後左右の向きを意識することなく、ラック倉庫用パレット1を自動搬送することができ、ひいては、さらなる作業の効率化を図ることができる。
1 ラック倉庫用パレット
10 パレット本体
11 下面
12 上面
13 開口
14 溝
2 ラック
20 受枠
21 受桟
22 腕木
23 ラック柱

Claims (2)

  1. 間隔をあけて対向する左右一対の受桟と前記受桟を支持する前後一対の腕木とを備えるラックに対し、後端が後側の前記腕木よりも前側に位置するように載置されるラック倉庫用パレットであって、
    上面がフラットであり、該上面に荷物が載置されるものであり、かつ前記各受桟の位置に対応して下向きに開口する一対の溝が下面に形成されたパレット本体を有し、
    前記溝は、前記下面に対する深さが一定で、かつ、前記受桟の幅よりも大きな幅を有していて、なおかつ、底面が前記パレット本体の上面と平行であり、
    前記パレット本体の下面が前側の前記腕木の上面に載置されるとともに、前記溝の後端が前記受桟の後部に載置された状態になって前記パレット本体の上面が前側よりも後側が低くなるように傾斜することを特徴とする、ラック倉庫用パレット。
  2. 間隔をあけて対向する左右一対の受桟と前記受桟を支持する前後一対の腕木とを備えるラックに対し、前記前後一対の腕木に載置されるラック倉庫用パレットであって、
    上面がフラットであり、該上面に荷物が載置されるものであり、かつ前記各受桟の位置に対応して下向きに開口する一対の溝が下面に形成されたパレット本体を有し、
    前記溝は、前記下面に対する深さが一定で、かつ、前記パレット本体が地震力により前記ラックに対して左右にずれた場合であっても前記受桟の上方に位置し得る幅を有していて、なおかつ、底面が前記パレット本体の上面と平行であり、
    前記パレット本体に前後方向の水平力が作用し、当該パレット本体が前側にずれた際に、前記パレット本体の下面が前側の腕木に載置されるとともに、前記溝の後端が前記受桟の後部に載置された状態になって前記パレット本体の上面が前側よりも後側が低くなるように傾斜することを特徴とする、ラック倉庫用パレット。
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