JP6200233B2 - ラック制振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ラック制振装置に関する。
物流システムの効率化のため、複数のラックを平行に並べて配置し、ラック間の床部に敷設されたレール上にスタッカクレーンを走行可能に設置して構成された立体自動倉庫が知られている。スタッカクレーンは、主柱に沿って昇降する荷台と、パレット上の荷の積み下ろしを行うフォークとを備えてなる。ラックは、スタッカクレーンによる荷の積み下ろしが可能なように、クレーン側前面に開口部が設けられている。この開口部には、フォークと平行に所定の幅の腕木が配置されており、腕木の上に保管する荷を積載したパレットを載置して収納するようになっている。
このような構造では、ラック構造体が地震によって揺れると、荷崩れを起すなどしてパレットが腕木から落下してしまうおそれがあるので、以下のような制振対策を施すようになっていた。従来の制振対策としては、ラック構造体の固有振動数に応じて調整された可動質量と可動質量の振動を減衰するためのダンパーとを備えた、いわゆるチューンド・マス・ダンパー(TMD)をラック頂部に設置する構造があった(たとえば、特許文献1,2参照)。
特開2004−10189号公報 特開2003−165602号公報
TMDの設置方法として、特許文献1では、固定梁部材下方にTMDを着脱可能に設置しているが、TMDを固定梁に固定するために一時的にせよ装置を所定の高さに揚重・保持する必要があり、足場や揚重クレーンを用意しなくてはならず、既存のラック倉庫に設置する場合には手間が掛かる。また、特許文献2では施工性を考慮して取付枠内にTMDを設け、取付枠をスタッカクレーンによりラック棚に揚重・設置する工夫がなされている。しかし、TMDが所定の性能を発揮するためには取付枠は剛性を確保する必要があり、枠重量も重くなるなどの問題が生じる。さらに、取付枠とラックとの固定方法も明確に示されていない。
そこで、本発明者らは、設置が簡便なラック制振装置を発明した(特願2012−46111)。このラック制振装置は、摺動可能に支持された付加質量と、前記付加質量の摺動方向に減衰力を発生させるダンパーと、前記付加質量と前記ダンパーを前記ラックに固定する固定用治具と、を備えており、前記固定用治具は、前記ラックのパレット載置部に固定され、前記付加質量を摺動可能に支持するとともに、前記ダンパーの減衰力を前記ラックに伝達することを特徴としている。このようなラック制振装置によれば、パレット載置部に固定される固定用治具を設けたことで、制振装置を予め一体化してパレット載置部に固定できるようにしておけば、パレット載置部に加工を施すことなく、また荷の積み下ろしを行うスタッカクレーンを利用して制振装置の設置を簡便に行うことができる。
しかしながら、前記のラック制振装置では、底部に溝形鋼が設けられているので、底面に凹凸が発生してしまい、既存搬送設備であるローラコンベアで搬送できないという問題があった。
このような観点から、本発明は、搬送および設置が簡便なラック制振装置を提供することを課題とする。
このような課題を解決するための請求項1に係る発明は、パレットを載置するためのラックに設けられるラック制振装置であって、可動質量と、フレームと、前記フレームを前記ラックに固定する固定治具と、を備えており、前記フレームは、前記ラックのパレット載置部に載置され、前記可動質量を摺動可能に支持するとともに、前記固定治具を介して前記ラックの支柱に固定されており、前記フレームには、フォークリフトの爪が挿入可能な爪挿入空間が形成されていることを特徴とするラック制振装置である。
このような構成によれば、フォークリフトを用いて容易にラック制振装置の搬送を行うことができる。また、ラック制振装置は、パレット載置部に載置された状態で固定治具を介してラックの支柱に固定されるので、ラックに簡便に設置することができる。さらにフレームを支柱に直接固定したことによって、可動質量の制振力を支柱に直接伝達することができるので、制振効果を高めることができる。
請求項2に係る発明は、パレットを載置するためのラックに設けられるラック制振装置であって、可動質量と、フレームと、前記フレームを前記ラックに固定する固定治具と、を備えており、前記フレームは、前記ラックのパレット載置部に載置され、前記可動質量を摺動可能に支持するとともに、前記固定治具を介して前記ラックの支柱に固定されており、前記フレームには、フォークリフトの爪が挿入可能な爪挿入空間が形成されており、前記フレームの下部には、底板が設けられていることを特徴とするラック制振装置である。このような構成によれば、ラック制振装置の底面が平板状になるので、既存設備であるローラコンベアなどで搬送可能となり、容易にラック制振装置の搬送を行うことができる。さらに、フォークリフトを用いて容易にラック制振装置の搬送を行うことができる。フォークリフトを用いれば、ラック外での搬送も容易に行うことができる。また、ラック制振装置は、パレット載置部に載置された状態で固定治具を介してラックの支柱に固定されるので、ラックに簡便に設置することができる。さらにフレームを支柱に直接固定したことによって、可動質量の制振力を支柱に直接伝達することができるので、制振効果を高めることができる。
請求項3に係る発明は、前記固定治具が、前記フレームに固定されるアジャスタープレートを備えており、前記アジャスタープレートは、前記ラックの支柱の側面に対して進退可能であることを特徴とする。このような構成によれば、ラックの支柱の建て方精度の誤差を吸収して、ラック制振装置を支柱に遊びなく固定することができる。
請求項4に係る発明は、前記アジャスタープレートが、前記固定治具の本体部に対してボルトを介して固定されており、前記ボルトを回転させることで前記支柱の側面に対して進退することを特徴とする。このような構成によれば、ボルトを回転させるだけでアジャスタープレートを進退させることができ、容易に支柱の建て方精度の誤差を吸収できる。
請求項5に係る発明は、前記アジャスタープレートが、前記固定治具の本体部と前記支柱の側面との隙間に差し込まれるくさび状プレートからなることを特徴とする。このような構成によれば、くさび状プレートの固定治具の本体部と支柱の側面との隙間への差し込み量を調整するだけで、アジャスタープレートを進退させることができ、容易に支柱の建て方精度の誤差を吸収できる。
本発明の制振装置によれば、ラック制振装置を容易に搬送することができるとともに簡便に設置することができる。
立体自動倉庫の一部を省略して示した全体斜視図である。 本発明の実施形態に係るラック制振装置を示した平面図である。 本発明の実施形態に係るラック制振装置を示した正面断面図である。 本発明の実施形態に係るラック制振装置を示した側面断面図である。 固定治具を示した図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。 固定治具のアジャスタープレートの変形例を示した図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。
本発明の実施形態に係るラック制振装置を、添付した図面を参照しながら説明する。ラック制振装置10は、立体自動倉庫1のラック2の頂部(最上段)に設けられる。図1に示すように、ラック2は、物流システムの効率化のため、多段、多列に配置された複数のパレット収容部を備えている。立体自動倉庫1は複数列(本実施形態では2列)のラック2を平行に並べて配置し、ラック2間の床部に敷設されたレール3上にスタッカクレーン4を走行可能に設置して構成されている。スタッカクレーン4は主柱4aに沿って昇降する荷台4bとパレット5上の荷の積み降ろしを行うフォーク4c(スライド式フォーク)とを備えている。ラック2は、このスタッカクレーン4により積み降ろしが出来るように、クレーン側の面に開口を設け、フォーク4cと平行に所定の幅で腕木6を配置し、腕木6上に保管する荷を積載したパレット5を収納する構造となっている。立体自動倉庫1の建屋の入口部分とラック棚の端部との間にはローラコンベア7が設けられている。ローラコンベア7には、建屋の入口部分においてフォークリフト(図示せず)などでパレットが載置される。ローラコンベア7上に載置されたパレット(図示せず)は、ラック棚側に移送された後、スタッカクレーン4にて積み上げられて搬送され所望位置のラック2に収容される。
なお、本実施形態においては、スタッカクレーン4側からラック制振装置10を見た方向を正面とする。また、スタッカクレーン4のフォーク4cの移動方向をX軸方向(図2の上下方向、図3の紙面垂直方向、図4の左右方向)とし、クレーン側前面の開口幅方向をY軸方向(図2および図3の左右方向、図4の紙面垂直方向)とし、高さ方向をZ軸方向(図2の紙面垂直方向、図3および図4の上下方向)として説明する。
図2乃至図4に示すように、ラック制振装置10は、ラック2に設けられた腕木6上に設置されている。腕木6は、X軸方向で隣り合う支柱11,11からそれぞれY軸方向に張り出すはね出し部材12,12の先端部に、直交した状態で連結されている。腕木6とはね出し部材12は、クレーン側の面に形成された開口(図3参照)の両側にそれぞれ設けられている。これら腕木6とはね出し部材12の先端部がパレットの載置部を構成している。
ラック制振装置10は、可動質量20と、フレーム30と、フレーム30をラック2に固定する固定治具50と、を備えている。
可動質量20は、フレーム30に摺動可能に支持されている。可動質量20は、複数の板材を積層してなり(図3参照)、平らな直方体形状を呈している(図2中、二点鎖線にて示す)。なお、可動質量20の形状は直方体に囚われる必要はない。
図3および図4に示すように、フレーム30は、ラック2のパレット載置部に載置される部位で、可動質量20を摺動可能に支持するとともに、固定治具50を介してラック2に固定される部材である。フレーム30は、上部フレーム31と下部フレーム32とを備えてなる。上部フレーム31は、横材を矩形に組み合わせた枠状を呈しており、下部フレーム32上に上部フレーム31が固定されて一体化されている。
上部フレーム31には、可動質量20を摺動可能に支持する摺動部33が設けられている。摺動部33は、市販されているリニアガイドまたはすべり材を用いる。すべり材を用いる場合は、図3に示すような構造となる。直線状のガイド部材34と、ガイド部材34に設けられた摺動材35と、摺動材35上を滑る移動部材36とを備えている。ガイド部材34は、断面が下方に突出する山形状を呈し、可動質量20の摺動方向(本実施形態ではX方向)に延在している。ガイド部材34は上部が開口しており、その上面に摺動材35が設けられている。摺動材35は、例えば、フッ素樹脂のような摩擦係数の小さいすべり材にて構成され、ガイド部材34に沿って敷設されている。移動部材36は、摺動材35と面接触するように、下面が下方に山形状に突出している。移動部材36は、上部が可動質量20の底面に固定され、可動質量20と一体化して摺動材35上を摺動する。
図2乃至図4に示すように、可動質量20と上部フレーム31との間にはダンパー37が設けられている。図2および図3に示すように、ダンパー37は、可動質量20の摺動方向(X軸方向)に減衰力を発生させるように、可動質量20の摺動方向に沿って配置されている。ダンパー37の一端は、可動質量20の底面に設けられたブラケット21に連結されている。ダンパー37の他端は、上部フレーム31の内側面に設けられたブラケット38に連結されている。ダンパー37は、例えばオイルダンパーからなるがこれに限定されるものではなく、粘弾性ダンパーや鋼材、摩擦を用いた履歴系のダンパーなどの他の方式のダンパーでもよい。
図2に示すように、可動質量20と上部フレーム31との間には複数のバネ部材39が設けられている。バネ部材39は、可動質量20の摺動方向(X軸方向)に沿って設けられており、可動質量20のX軸方向中間部を中心に対称配置されている。バネ部材39の一端は、可動質量20の底面に設けられたブラケット22に連結されている。ブラケット22は、X軸方向中間部に設けられており、ブラケット22のX軸方向両端部には、それぞれバネ部材39が連結されている。バネ部材39の他端は、上部フレーム31の内側面に設けられたブラケット40に連結されている。バネ部材39は、地震などの振動によって可動質量20が移動した後に、可動質量20を原点復帰させる役目を果たす。
図3および図4に示すように、下部フレーム32は、可動質量20の摺動方向に直交する水平方向(Y軸方向)に延在する3本の横材を備えてなる。横材は、例えば角パイプや溝型鋼などの鋼材などで構成されている。下部フレーム32の両端部は、腕木6またははね出し部材12の先端部上に後記する底板45を介して載置される。下部フレーム32の下部には、底板45が設けられている。底板45は、ラック制振装置10の最下部に配置される部材であって、下面がフラットな平板状を呈して、フレーム30を下側から覆っている。底板45は、平面視矩形形状を呈しており、下部フレーム32の下面に固定されている。底板45は、下部フレーム32の全体よりわずかにはみ出す平面サイズに形成されている。底板45は、腕木6上に載置される。底板45の周縁部には立上り部が形成されており、底板45は上部が開口した箱状に形成されている。このような形状の底板45によれば、オイルダンパー等からオイル漏れが発生した場合に、下方に保管している荷にオイルが漏れ落ちないようにするためのオイルパンの役目を果たすことができるともに、下面を平滑にしたことで、ラック制振装置10を、ローラコンベア7(図1参照)等で搬送することができる。
図4に示すように、下部フレーム32はY軸方向に延在して、X軸方向に間隔をあけて配置されているので、上部フレーム31と下部フレーム32と底板45によって、フォークリフトの爪が挿入できる爪挿入空間が区画形成されている。この爪挿入空間は、スタッカクレーン4のフォーク4cの移動方向と直交する方向(Y軸方向)にフォークリフトの爪を挿入できるように構成されている。なお、本実施形態では、スタッカクレーン4(図1参照)のフォークとフォークリフトの爪の挿入方向が直交する構成となっているが、施設によっては、スタッカクレーンのフォークとフォークリフトの爪の挿入方向が同じになる場合がある。この場合には、下部フレームの延在方向をX軸方向とすればよい。
図2に示すように、固定治具50は、フレーム30をラック2の支柱11に固定する部材である。固定治具50は、フレーム30の四隅にそれぞれ固定されており、フレーム30を囲って配置された4本の支柱11,11・・の側面を内側から押圧することで、ラック制振装置10を4本の支柱11,11・・に圧着固定する。固定治具50は、四角柱状の支柱11の側面のうち、隣り合う支柱11と対抗する2面(4本の支柱11,11・・の内側となる2面)を圧着して拘束する。
図5の(a)および(b)に示すように、固定治具50は、基板部52と、基板部52に直交して配置された直交板53と、基板部52と平行に配置された平行板54と、直交板53から支柱11に近接離間する第一アジャスタープレート55と、平行板54から支柱11に近接離間する第二アジャスタープレート56とを備えてなる。基板部52と直行板53と平行板54とで、固定治具50の本体部を構成している。なお、図5では、図2の右下の固定治具50を図示しており、(b)の支柱11(二点鎖線にて図示)は、透視して図示している。
基板部52は、上部フレーム31を構成する横材のうち、X軸方向に延在する横材の外側面に固定されるプレートである。基板部52は横材にボルト止めされている。なお、基板部52は横材に溶接固定してもよい。
直交板53は、基板部52に直交してY軸方向に延在しており、基板部52の表面に溶接されている。直交板53の背面(支柱11に対向する面の裏面)には、基板部52に固定された補強リブ57が溶接されている。直交板53は、支柱11の側面のうち、X軸方向に隣り合う支柱11に対向する側面11aと間隔をあけて平行になるように配置される。直交板53には、第一アジャスタープレート55を支柱11に圧着するためのボルトBを挿通させるタップ孔(図示せず)が設けられている。本実施形態では、ボルトBの軸部にナット部材Nを設けて、振動によるボルトの緩みを抑制している。
平行板54は、直交板53に直交してX軸方向に延在しており、基板部52と平行になっている。平行板54は、直交板53の表面に溶接されており、その背面(支柱11に対向する面の裏面)には、基板部52と直交板53に固定された補強リブ58が溶接されている。平行板54は、支柱11の側面のうち、Y軸方向に隣り合う支柱11に対向する側面11bと間隔をあけて平行になるように配置される。平行板54には、第二アジャスタープレート56を支柱11に圧着するためのボルトBを挿通させるタップ孔(図示せず)が設けられている。本実施形態では、ボルトBの軸部にナット部材Nを設けて、振動によるボルトの緩みを抑制している。
第一アジャスタープレート55には、ボルトBの軸部の先端部が回転可能に固定されている。直交板53に螺合されたボルトBを回転させることで、第一アジャスタープレート55は、直交板53に対して移動し、支柱11の側面11aに向かって近接離間可能となる。第一アジャスタープレート55は、直交板53と支柱11の側面11aの両方に平行な状態を保持しながら移動して、支柱11の側面11aに圧着する。
第二アジャスタープレート56には、ボルトBの軸部の先端部が回転可能に固定されている。平行板54に螺合されたボルトBを回転させることで、第二アジャスタープレート56は、平行板54に対して移動し、支柱11の側面11bに向かって近接離間可能となる。第二アジャスタープレート56は、平行板54と支柱11の側面11bの両方に平行な状態を保持しながら移動して、支柱11の側面11bに圧着する。
第一アジャスタープレート55および第二アジャスタープレート56の移動可能距離は、ラック頂部における支柱11の建て方誤差の許容値(例えば±5mm程度)よりも若干長い距離となっており、固定治具50が建て方誤差を吸収できるようになっている。
なお、振動によるボルトの緩みが懸念される場合には、本実施形態のようにダブルナットを採用してもよいし、スプリングワッシャーを採用するなどの対策を施してもよい。
以上の固定治具50を上部フレーム31の四隅部分に設けることで、4本の支柱11,11・・を内側からそれぞれ圧着することになるので、ラック制振装置10の水平方向への移動を規制する。
図5に示した固定治具50より簡単な構造としては、図6に示すような固定治具60を採用してもよい。固定治具60は、アジャスタープレート65の形状が固定治具50と異なる。なお、基板部52、直交板53および平行板54の形状は、ボルト孔とナット部材Nを備えていないこと以外は固定治具50と同等であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
アジャスタープレート65は、2つ設けられており、直交板53と支柱11の側面11aとの間(以下、「隙間63)という)と、平行板54と支柱11の側面11bとの間(以下、「隙間64)という)にそれぞれ挿入される。アジャスタープレート65は、断面L字形状を呈しており、隙間63または隙間64に挿入される挿入部66と、挿入部66の上端から直角に屈曲した係止部67とを備えている。挿入部66は、係止部67側から先端に向かうに連れて厚さが漸減されたくさび状を呈している。挿入部66の薄い部分と厚い部分の厚さ寸法の差は、ラック頂部における支柱11の建て方誤差の許容値(例えば±5mm程度)よりも若干長い距離となっている。挿入部66は、隙間63または隙間64に打撃挿入される(差し込まれる)ことで、隙間63または隙間64を押し広げて、支柱11の側面11aまたは支柱11の側面11bに圧着される。
係止部67は、挿入部66の外側面(支柱11に接触する面)に対して直角になっている。係止部67は、直交板53または平行板54の上部を覆う。
なお、アジャスタープレート65は、落下防止のために固定治具60にワイヤーなどで接続しておくのが好ましい。
以上のような構成のラック制振装置10によれば、底面がフラットな平板状になるので、ラック2に隣接して設けられた既存設備であるローラコンベア7やチェーンコンベアなどでラック制振装置10を搬送することができる。さらに、スタッカクレーン4のフォーク4cを底板45の下に入り込ませることで、スタッカクレーン4によってラック制振装置10を搬送することも可能である。
また、フレーム30に切欠き部46,46を設けて、フォークリフトの爪が挿入できる爪挿入空間を形成したことで、ローラコンベア7などの搬送設備に至るまで、通常のフォークリフトを用いて搬送できる。
以上説明したように、本実施形態に係るラック制振装置10は、立体自動倉庫1の建屋の外からラック上部の設置位置まで、既存の搬送設備および立体自動倉庫1を用いて容易に搬送することができる。そして、ラック制振装置10を搬送するに際して仮設の揚重設備を設ける必要もないので、立体自動倉庫1の使用状態を保持しつつ、ラック制振装置10の搬送および設置工事を行うことができる。
一方、固定治具50は、フレーム30に固定され、ラック2の支柱11の側面11a,11bに対して進退可能なアジャスタープレート(第一アジャスタープレート55および第二アジャスタープレート56)を備えているので、ラック2の支柱11の建て方精度の誤差を吸収して、ラック制振装置10を支柱11に遊びなく固定することができる。また、ラック制振装置10の設置は、腕木6で重量を支持した状態で、第一アジャスタープレート55および第二アジャスタープレート56を移動させればよいので、簡便な設置工事で済む。アジャスタープレートの移動は、ボルトBを回転させるだけでよく容易である。さらに、固定治具60を用いれば、アジャスタープレート65を隙間63,64に打撃挿入するだけで、アジャスタープレート65が直交板53あるいは平行板54に対して移動し、支柱11に圧着されるので、設置工事がより一層簡便になる。また、ラック制振装置10を設置するためのラック2側の加工や溶接作業を行うことなく設置工事を行うことができる。
さらに、固定治具50を介してフレーム30を支柱11に直接固定したことによって、可動質量20の制振力は、腕木6を介さずに支柱11に直接伝達することができるので、制振効果を高めることができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、前記実施形態ではラックの最上段にラック制振装置10を設置しているが、最上段に限定されるものではなく、ラックの上部であれば、最上段よりも下の段であっても制振効果を得ることができる。
10 ラック制振装置
30 フレーム
45 底板
50 固定治具
55 第一アジャスタープレート
56 第二アジャスタープレート
60 固定治具
65 アジャスタープレート

Claims (5)

  1. パレットを載置するためのラックに設けられるラック制振装置であって、
    可動質量と、フレームと、前記フレームを前記ラックに固定する固定治具と、を備えており、
    前記フレームは、前記ラックのパレット載置部に載置され、前記可動質量を摺動可能に支持するとともに、前記固定治具を介して前記ラックの支柱に固定されており、
    前記フレームには、フォークリフトの爪が挿入可能な爪挿入空間が形成されている
    ことを特徴とするラック制振装置。
  2. パレットを載置するためのラックに設けられるラック制振装置であって、
    可動質量と、フレームと、前記フレームを前記ラックに固定する固定治具と、を備えており、
    前記フレームは、前記ラックのパレット載置部に載置され、前記可動質量を摺動可能に支持するとともに、前記固定治具を介して前記ラックの支柱に固定されており、
    前記フレームには、フォークリフトの爪が挿入可能な爪挿入空間が形成されており、
    前記フレームの下部には、底板が設けられている
    ことを特徴とするラック制振装置。
  3. 前記固定治具は、前記フレームに固定されるアジャスタープレートを備えており、
    前記アジャスタープレートは、前記ラックの支柱の側面に対して進退可能である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラック制振装置。
  4. 前記アジャスタープレートは、前記固定治具の本体部に対してボルトを介して固定されており、前記ボルトを回転させることで前記支柱の側面に対して進退する
    ことを特徴とする請求項3に記載のラック制振装置。
  5. 前記アジャスタープレートは、前記固定治具の本体部と前記支柱の側面との隙間に差し込まれるくさび状プレートからなる
    ことを特徴とする請求項3に記載のラック制振装置。
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