JP2014201385A - 自動ラック倉庫の制振構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ラックの支持部材とパレットの間に介装される傾斜すべり支承機構15を備え、この傾斜すべり支承機構15を、パレットに支持された案内部材16と、案内部材16上に荷物出入方向T1に進退自在に配設されたパレット受け部材17とを備えて構成する。案内部材16は、荷物出入方向T1一端16aから他端16b側に向かうに従い漸次下方に傾斜する第1傾斜面16cと、他端16bから一端16a側に向かうに従い漸次下方に傾斜する第2傾斜面16dとを備えて形成する。パレット受け部材17は、案内部材16の上面に当接する下面17aを凸の円弧状に形成する。
【選択図】図3
Description
なお、パレット11上の荷物に崩落のおそれがあるのは400galを超えた場合であり、本実施形態の制振構造Bによればそのおそれがなくなる。
ここで、図中の凡例にある比較パラメータは次の通りである。
2)s1/20u0.1:傾斜面の勾配が1/20で、摩擦係数μ=0.1のケース
3)s1/20u0.2:傾斜面の勾配が1/20で、摩擦係数μ=0.2のケース
4)s1/50u0.1:傾斜面の勾配が1/50で、摩擦係数μ=0.1のケース
5)s1/50u0.2:傾斜面の勾配が1/50で、摩擦係数μ=0.2のケース
6)s1/100u0.1:傾斜面の勾配が1/100で、摩擦係数μ=0.1のケース
7)s1/100u0.2:傾斜面の勾配が1/100で、摩擦係数μ=0.2のケース
また、上記の7)のケースは、tanθ=1/100<0.1μ=0.02となり、上述の本実施形態の制振構造Bの条件を満足していないが、比較のため、ここでは解析ケースに加えている。
この結果、ラック本体の加速度は、無制振より大きくなる場合も見受けられ、上部では入力加速度の2倍以上となることが確認された。また、傾斜角度が大きいほど、最大応答加速度が大きくなる傾向が認められた。さらに、摩擦係数μ=0.1に比べ、μ=0.2の方が、最大応答加速度が大きくなる傾向が認められた。
荷物の最大応答加速度は傾斜角度θと摩擦係数μにより決まる上限「応答加速度の上限=(摩擦係数(μ)+勾配(tanθ))×980gal」で頭打ちされ、傾斜角度、摩擦係数が大きいほど、最大応答加速度が大きくなる。
そして、この結果では、地震動によらず、全段にわたり400gal以下となり、荷物が崩落するおそれがないことが確認された。また、入力地震動が大きくなると、各段の応答加速度が上限に均等化され、一定値に近くなることが確認された。
荷物とラック本体(支持部材、腕木)との相対変位は、いずれも100mm以内であり、傾斜すべり支承の可動変位許容値に納まっていることが確認された。また、摩擦係数μ=0.1に比べ、μ=0.2の方が、上部で相対変位が大きくなる傾向が確認された。なお、荷物とラック本体との残留変位はいずれも12mm以下であった。
ラック本体の最大応答変位は、摩擦係数μ=0.1に比べ、μ=0.2の方が大きくなる傾向が確認された。Kik−net成田地震動では、無制振の場合においてもラック本体は許容応力度以内にあった。このため、傾斜すべり支承を用いた制振を講じた場合にはいずれもラック本体が許容応力度以内となった。一方で、傾斜すべり支承を用いた制振を講じた場合には、無制振の場合に対して1/2以下の応力しか生じないことが確認された。よって、本実施形態の制振構造を備えた場合には、ラック本体構造を補強する必要がないことが確認された。
これにより、本実施形態の制振構造Bにおいては、残留変位がほとんどないので、地震直後でも稼動停止せずにすぐ自動倉庫機能を復帰させて事業継続することが可能になる。 また、制振構造Bを備えることによりラック本体1に作用するせん断力が増大するわけではないので、ラック本体1の構造部材を補強する必要がない。
1a 収納棚
2 柱
3 腕木
4 支持枠
5 リニアガイド
6 可動質量(錘)
7 オイルダンパー
10 パレット支持架台
11 パレット
12 支持部材(腕木)
13 接続部材
14 ストッパー
15 傾斜すべり支承機構
16 案内部材
16a 一端
16b 他端
16c 第1傾斜面
16d 第2傾斜面
17 パレット受け部材
17a 下面
18 接合金具
18a 保持部
18b ボルト軸
19 ガイド部
20 係合部
21 ガイド溝
A 従来の自動ラック倉庫の制振構造
B 自動ラック倉庫の制振構造
F 外力
T1 荷物出入方向(ラックの奥行き方向)
T2 上下方向
T3 開口方向(スタッカクレーンの走行方向)
Claims (4)
- パレットに上積みした荷物を前記パレットとともに出し入れする収納棚が上下方向及び/又は横方向に複数並設されてなるラックを備えた自動ラック倉庫の制振構造であって、
前記ラックが、上下方向に立設された複数の柱と、前記柱に固設されて前記柱とともに前記収納棚を形成し前記パレットを出し入れ可能に上載して支持する支持部材と備え、
前記ラックの支持部材と前記パレットの間に介装される傾斜すべり支承機構を備えて構成されており、
前記傾斜すべり支承機構は、前記支持部材に支持され前記パレットとともに前記荷物を出し入れする荷物出入方向に延設された案内部材と、前記案内部材上に前記荷物出入方向に進退自在に配設され前記パレットを上載して支持するパレット受け部材とを備え、
前記案内部材は、前記パレット受け部材が当接する上面が前記荷物出入方向一端から他端側に向かうに従い漸次下方に傾斜する第1傾斜面と、前記他端から前記一端側に向かうに従い漸次下方に傾斜する第2傾斜面とを備えて形成され、
前記パレット受け部材は、前記案内部材の上面に当接する下面が前記荷物出入方向に沿う断面視で下方に凸の円弧状に形成されていることを特徴とする自動ラック倉庫の制振構造。 - 請求項1記載の自動ラック倉庫の制振構造において、
前記案内部材の前記第1傾斜面と前記第2傾斜面のそれぞれの水平に対する傾斜角度をθ、前記案内部材の上面と前記パレット受け部材の下面との間の摩擦係数をμとしたとき、
前記摩擦係数μが0.05〜0.2とされ、
tanθ=0.01〜0.05、且つtanθ≧0.1μの条件を満たすように前記案内部材が形成されていることを特徴とする自動ラック倉庫の制振構造。 - 請求項1または請求項2に記載の自動ラック倉庫の制振構造において、
前記案内部材が、前記荷物出入方向に直交する幅方向両側端側にそれぞれ前記上面から上方に突出し前記荷物出入方向に延びるガイド部を備えて形成され、
あるいは前記パレット受け部材が、前記荷物出入方向に直交する幅方向両側端側にそれぞれ、前記下面から下方に突出し前記荷物出入方向に延びるガイド部を備えて形成されており、
前記両側端側に形成された一対のガイド部の間に係合させて、前記案内部材上に前記パレット受け部材が前記荷物出入方向に進退自在に設けられていることを特徴とする自動ラック倉庫の制振構造。 - 請求項3記載の自動ラック倉庫の制振構造において、
前記案内部材あるいは前記パレット受け部材に設けられた前記ガイド部に幅方向内側に突出する係合部が設けられ、
前記ガイド部を備えていない前記案内部材あるいは前記パレット受け部材の側面に、幅方向内側に凹み前記係合部が係合して前記案内部材上の前記パレット受け部材を前記荷物出入方向に進退自在に案内するガイド溝が形成されていることを特徴とする自動ラック倉庫の制振構造。
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