JP2013230776A - 車両用フード - Google Patents

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Abstract

【課題】フードの軽量化と二次衝突時の衝突物の保護を図りつつ、剛性を確保する。
【解決手段】フードスキン10とフードフレーム20とを備える車両用フード1において、フードフレーム20は、左右のヒンジ取付部21からフードフレーム20の先端側に向かって延設された左右の補強ビーム部22と、左右の補強ビーム部22の間に設けられ、補強ビーム部22よりもフードスキン10の近くに配置された開口部23と、左右の補強ビーム部22と開口部23との間にそれぞれ設けられた側壁部24と、開口部23の前方に設けられ、開口部23に近づくほどフードスキン10に近づくように傾斜する前壁部25と、を有し、側壁部24と前壁部25との連続部27に、横方向に延びるビード26を設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の動力搭載室等を開閉するための車両用フードに関する。
従来、走行中の車両に歩行者等の衝突物が衝突(一時衝突)した後に、衝突物がフードに二次的に衝突(二次衝突)することがある。この二次衝突の衝撃から衝突物を保護するための対策として、車両用フードに衝撃吸収機能を設けることが行われている。
例えば、特許文献1には、フードスキンを補強するためのフードフレームを備える車両用フードにおいて、フードフレームに開口部を設けることで、フードの軽量化と二次衝突時の衝突物の保護を図るとともに、開口部の車幅外方に補強ビーム部を設けると共に、開口部周縁に傾斜壁部(縦壁部)を設けることで、フードフレームの面剛性を確保する構造が開示されている。
また、特許文献2には、フード前部にロックリインフォースメントを有し、前記ロックリインフォースメントがフードインナパネルの前部に形成された凹部内に配設された車両用フード構造において、フードインナパネルの凹部の後壁部に車幅方向に沿ってビードを設けることで、後壁部を潰れ易くして衝撃吸収効率を向上させた構造が開示されている。
特開2011−079386号公報 特開2005−119512号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構造では、開口部の前方の傾斜壁部と補強ビーム部の開口部側の傾斜壁部の連続部分が湾曲形状となるため、剛性が高くなりすぎて上方からの荷重を適切に吸収できないという問題がある。
一方、特許文献2に記載の構造では、車幅方向に延在するフードインナパネルの凹部の後壁部の剛性が弱くなりすぎて適切な反力が得られず、二次衝突の際に荷重吸収時間が長くなるという問題がある。
なお、特許文献2のフードフレームは開口部を有していないから、開口部の前側の傾斜壁と開口部の側方の傾斜壁とが連続する部分の剛性について何ら開示されていない。
本発明は、これらの問題に鑑みて成されたものであり、フードの軽量化と二次衝突時の衝突物の保護を図りつつ、フードの剛性を確保することが可能な車両用フードを提供することを課題とする。
本発明に係る車両用フードは、意匠面を形成するフードスキンと、前記フードスキンの裏面に設けられたフードフレームとを備え、車体に対し左右のヒンジによって開閉可能に取付けられた車両用フードにおいて、前記フードフレームは、前記フードフレームの開閉基端側に設けられ前記左右のヒンジを取付ける左右のヒンジ取付部と、前記左右のヒンジ取付部から前記フードフレームの先端側に向かって延設された左右の補強ビーム部と、前記左右の補強ビーム部の間に設けられ、前記補強ビーム部よりも前記フードスキンの近くに配置された開口部と、前記左右の補強ビーム部と前記開口部との間にそれぞれ設けられた側壁部と、前記開口部の前方に設けられ、前記開口部に近づくほど前記フードスキンに近づくように傾斜する前壁部と、を有し、前記側壁部と前記前壁部との連続部に、横方向に延びるビードを設けたことを特徴とする。
このような構成によれば、フードフレームの左右の補強ビーム部の間に開口部が設けられているので、車両用フードの軽量化と二次衝突時の上方からの荷重吸収を図ることができる。また、開口部の前方に前壁部が設けられると共に開口部と補強ビーム部との間に側壁部が設けられているので、車両用フードの剛性を確保することができる。さらに、前壁部と側壁部との連続部に横方向に延びるビードが設けられているので、連続部の上下方向の剛性を抑えて前壁部及び側壁部を開口部内方に倒すことができ、適切に荷重を吸収することができる。
また、前記ビードは、前記連続部の車両上下方向中央位置よりも下方に設けられているのが好ましい。
このような構成によれば、前記ビードは、前記連続部の車両上下方向中央位置よりも下方に設けられているので、二次衝突時に連続部の圧潰を抑制して、連続部を根元から全体的に開口部内方に倒すことができる。これにより、二次衝突時の上方からの荷重を適切に吸収することができる。
また、前記左右の補強ビーム部は、前記フードフレームの前後方向中央近傍に折れ部をそれぞれ有し、前記開口部は、前記左右の折れ部を結ぶ仮想直線上に設けられているのが好ましい。
このような構成によれば、左右の補強ビーム部は、前記フードフレームの前後方向中央近傍に折れ部をそれぞれ有し、前記開口部は、前記左右の折れ部を結ぶ仮想直線上に設けられているので、当該開口部が上方からの衝撃を吸収する脆弱部として機能するとともに、左右の折れ部と開口部とが前突時に車両用フードを折り曲げる折れ線として機能する。これにより、車両用フードの軽量化と二次衝突時の上方からの荷重吸収を図ると共に、車両の前突時に折れ線が起点となって車両用フードが折れ曲がり、車両用フードが車室に侵入することを防止することができる。
また、前記前壁部は、車幅方向に延びて略平面状に形成され、前記左右の補強ビーム部の間に複数の前記開口部が互いに車幅方向に離間して設けられ、前記前壁部のうち、前記開口部同士の間に対応する部位が、前記前壁部の他の部位と車両前後方向略同位置に形成されているのが好ましい。
このような構成によれば、前記前壁部は、車幅方向に延びて略平面状に形成され、前記左右の補強ビーム部の間に複数の前記開口部が互いに車幅方向に離間して設けられ、前記前壁部のうち、前記開口部同士の間に対応する部位が、前記前壁部の他の部位と車両前後方向略同位置に形成されているので、開口部同士の間に対応する部位において前壁部の断面係数が抑えられ、前壁部が開口部内方に倒れやすくなり、二次衝突時の上方からの荷重を適切に吸収することができる。
また、前記フードフレームと前記フードスキンとの間であって前記前壁部の前方には、前記フードスキンを補強するリーンフォースが配置され、前記リーンフォースの後端は、平面視で前記前壁部の下端部よりも前方に配置されているのが好ましい。
このような構成によれば、リーンフォースの後端が、平面視で前記前壁部の下端部よりも前方に配置されているので、二次衝突時にフードスキンに押されたリーンフォースが前壁部の倒れに悪影響を及ぼさず、適切に二次衝突時の上方からの荷重を吸収することができる。
本発明によれば、フードの軽量化と二次衝突時の衝突物の保護を図りつつ、フードの剛性を確保することが可能な車両用フードを提供することができる。
本実施形態に係る車両用フードを備える自動車の斜視図である。 車両用フードの分解斜視図である。 フードフレームの斜視図である。 図1のIV−IV線断面図である。 図1のV−V線断面図である。 フードフレームの側壁部と前壁部の連続部を拡大して示した斜視図である。 図6のVII−VII線断面図である。 フードフレームの平面図である。 フードフレームの中央部付近における前壁部の拡大斜視図である。 図1のX−X線矢視断面図である。 リーンフォースの斜視図であり、(a)は左上から見下ろした斜視図、(b)は右下から見上げた斜視図、である。 リーンフォースが取り付けられたフードフレームの平面図である。 第2実施形態に係る車両用フードのフードフレームの斜視図である。
本発明の実施形態について、図1乃至図12を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。また、方向を説明する場合は、車両用フードが閉じた状態を基準として、車両の運転者からみた前後左右上下に基づいて説明する。なお、車幅方向と左右方向は同義である。
図1は、本実施形態に係る車両用フードを備える自動車の斜視図である。図2は、車両用フードの分解斜視図である。なお、図2においてはフードスキン10を省略している。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る車両用フード1は、自動車Cの前方に設けられたエンジンなどのパワーユニットを収容する動力搭載室の上部を開閉可能に覆う蓋状部材である。車両用フード1は、意匠面を形成するフードスキン10と、フードスキン10の裏面に設けられたフードフレーム20と、を主に有している。また、図2に示すように、車両用フード1の後端側(開閉基端側)の左右には、一対のヒンジ部材40が設けられており、車体に対して車両用フード1を回動可能に支持している。また、車両用フード1の前端側の中央には、リーンフォース30とストライカ50とが設けられている。
図1に示すように、フードスキン10は、自動車Cの意匠面を形成する板状部材であり、例えば、プレス成型等によって所定形状に加工された薄板状の圧延鋼板で構成されている。フードスキン10は、左右端部よりも中央部が膨出した形状になっている。
図3は、フードフレームの斜視図である。図4は、図1のIV−IV線断面図である。図5は、図1のV−V線断面図である。
図3に示すように、フードフレーム20は、車両用フード1の剛性を高めるために、フードスキン10の裏面に取り付けられる板状部材である。フードフレーム20は、例えば、プレス成型等によって所定の凹凸形状及び開口形状に形成された薄板状の圧延鋼板で構成されている。フードフレーム20は、後記する2つの開口部23の周縁23aと外周壁部28の上端28aとがフードスキン10の裏面にエプトシーラ(登録商標)等で接着固定されており、他の部分はフードスキン10に対して下方に離間している。なお、フードフレーム20の外周壁部28の上端28aは、フードスキン10の外周端部にヘミング加工で接合されている。
フードフレーム20は、後端側の左右に設けられたヒンジ取付部21と、左右のヒンジ取付部21から先端側に向かって延設された左右の補強ビーム部22と、左右の補強ビーム部22の間に設けられた2つの開口部23と、左右の補強ビーム部22と開口部23との間に設けられた左右の側壁部24と、2つの開口部23の前方に設けられた前壁部25と、側壁部24と前壁部25とに亘って設けられたビード26と、前壁部25のさらに前方に設けられたストライカ取付部20bと、フードフレーム20の外周に沿って設けられた外周壁部28と、を主に有している。
左右のヒンジ取付部21は、その裏面側に左右のヒンジ部材40(図2参照)を取り付けるための部位である。各ヒンジ取付部21は、前後方向に細長く形成されており、後端側ほど上方に位置するように傾斜している。
左右の補強ビーム部22は、フードフレーム20の左右端部付近において前後方向に延設された部位であり、前後方向の曲げ剛性を高める機能を有している。図4に示すように、各補強ビーム部22は、側壁部24と外周壁部28とを側壁とした台形溝形状の底面を構成している。この台形溝形状によって、フードフレーム20の左右端部付近の剛性が強化される。各補強ビーム部22には、折れ部22aが上向きに膨出形成されている。
図3、図4、図5に示すように、2つの開口部23は、平面視で左右方向に細長い略長方形状の貫通孔であり、互いに左右に離間して配置されている。各開口部23は、補強ビーム部22よりも上方に配置されており、開口部23の周縁23aは、フードスキン10の裏面にエプトシーラ(登録商標)等で接着固定されている。換言すれば、開口部23の周囲には、開口部23を上方に突出配置するための傾斜壁(縦壁)が周設されている。開口部23同士の間には、台形溝形状の連結部29が設けられている。連結部29の底面には、折れ部29aが上向きに膨出形成されている(図10参照)。
図3、図4に示すように、側壁部24は、開口部23と補強ビーム部22の間に設けられた傾斜壁である。側壁部24は、補強ビーム部22から開口部23に近づくほど上方に位置するように傾斜している。側壁部24は、上下方向寸法H1の中央位置(H1/2)よりも下方に、外側に向かって円弧状に膨出して前後方向に延在するビード26aを有している。なお、側壁部24は、補強ベース部22に沿って、ヒンジ取付部21の側方まで延設されている。これにより、車両用フード1の左右端部における面剛性が適切に確保される。
図3、図5に示すように、前壁部25は、開口部23の前側に設けられた傾斜壁である。前壁部25は、開口部23に近づくほどフードスキン10に近づくように傾斜している。前壁部25の下端部25aは、開口部23の前方においてはフードフレーム20の底面部20aに連続しており、連結部29の前方においては底面部20aに凹設されたストライカ取付部20bに連続している。前壁部25は、上下方向寸法H2の中央位置(H2/2)よりも下方に、外側に向かって円弧状に膨出して左右方向に延在するビード26bを有している。このビード26bによって、前壁部25を開口部23内方に全体的に(中折れすることなく)倒すことができる。
図6は、フードフレームの側壁部と前壁部の連続部を拡大して示した斜視図である。図7は、図6のVII−VII線断面図である。
図6に示すように、側壁部24と前壁部25とは互いに略直交するように延設されており、各側壁部24の前側は前壁部25の左右側(図6では左側)に連続している。換言すれば、側壁部24と前壁部25との連続部27は、湾曲形状(R形状)に形成されている。そして、図7に示すように、連続部27は、上下方向寸法H3の中央位置(H3/2)よりも下方に、外側に向かって円弧状に膨出して横方向に延在するビード26cを有している。ビード26a、ビード26b及びビード26cは、互いに連続して車幅方向(略水平方向)に延在する一連のビード26を構成している。
なお、横方向とは、上下方向以外の方向(左右方向及び前後方向)をいい、水平方向及び水平方向に対して鋭角に(より好ましくは45°以下に)傾斜した方向を含む。
このように、連続部27は、湾曲形状に形成されているため、直線状の側壁部24及び前壁部25に比較して剛性が大きく成り易いが、連続部27にビード26cが設けられているので、連続部27の剛性が小さくなり荷重吸収機能が高まる。また、連続部27の上下方向中央位置よりも下方にビード26cが設けられているので、二次衝突時に連続部27の圧潰を抑制して、前壁部25及び側壁部24を根元から全体的に開口部23の内方に倒すことができる。
なお、連続部27は、曲率半径Rが大きい程、開口部23内方に倒れ易くなるので好ましい。本実施形態では、連側部27の曲率半径Rは、例えば上下方向中央位置で300mm程度に設定されている。
図8は、フードフレームの平面図である。
図8に示すように、左右の補強ビーム部22と中央の連結部29には、それぞれ、前突時に車両用フード1を上向きに折り曲げるための折れ線Lとして機能する折れ部22a、29aが設けられている。折れ部22a、29aは、上向きに膨出形成された円弧状の部位であり(図6、図10参照)、ストライカ取付部20bの後端とヒンジ取付部21の後端との前後方向寸法Tの略中央位置(T/2)において左右方向に延設されている。そして、開口部23は、この折れ部22a、29aを結ぶ仮想直線と重なる位置(つまり仮想直線上)に設けられている。これにより、折れ部22a、29a及び開口部23が折れ線Lとして機能し、前突時に車両用フード1を上向きに折り曲げて衝撃を吸収することができる。
図9は、フードフレームの中央部付近における前壁部の拡大斜視図である。
図9に示すように、開口部23同士の間に設けられた連結部29の前方(つまり、開口部23同士の間に対応する部分)において、前壁部25は、車幅方向に延びて略平面状に連続して一体に形成されている(図9の太破線Mを参照)。換言すれば、前壁部25のうち、連結部29の前方に位置する部位25bが、前壁部25の他の部位(より詳しくは、開口部23の前方に位置する部位25c)と車両前後方向で略同位置に(略同一の仮想平面上に)形成されている。また、前壁部25のうち連結部29の前方部位において、ビード26も連続して形成されている。そのため、開口部23同士の間に対応する部分において、前壁部25の断面係数が抑えられ、ビード26とも相まって前壁部25か開口部23内方に倒れ易くなる。
図10は、図1のX−X線矢視断面図である。図11は、リーンフォースの斜視図であり、(a)は左上から見下ろした斜視図、(b)は右下から見上げた斜視図、である。図12は、リーンフォースが取り付けられたフードフレームの平面図である。
図10に示すように、フードフレーム20の左右方向中央部には、ストライカ取付部20bが凹設されている。ストライカ取付部20bの底部上面側には、ストライカプレート51が設置されており、ストライカ取付部20bの底部裏面側には側面視コ字状のストライカ本体52が突設されている。このストライカ本体52が、車体側に設けられたロック部材(図示省略)にロックされることにより、車両用フード1が閉じた状態となる。そして、ストライカ取付部20bの底面(より詳しくはストライカプレート51)とフードスキン10との間には、フードスキン10を補強するためのリーンフォース30が設置されている。
図10、図11(a)(b)に示すように、リーンフォース30は、平面視略四角形状の本体部31と、本体部31に貫通形成された3つの開口部32と、中央の開口部32の前縁から下方に垂設された2つの前脚部33と、3つの開口部32の後縁からそれぞれ1つずつ垂設された3つの後脚部34と、を備えている。本体部31は、フードスキン10の裏面に溶接固定されており、前脚部33及び後脚部34の下端部は、ストライカプレート51に当接している。
図11(a)(b)に示すように、中央の開口部32は、左右の開口部32よりも左右方向の幅寸法が大きく形成されている。また、中央の後脚部34は、左右の後脚部24及び2つの前脚部33よりも左右方向の幅寸法が大きく形成されている。つまり、左右の後脚部24及び2つの前脚部33は、中央の後脚部34よりも剛性が小さくなっている。また、3つの後脚部34は、フードスキン10から離れるほど前側に位置するように傾斜(屈曲)している。これにより、車両用フード1を閉じる際の操作者の手付きによる荷重を支持するとともに、二次衝突時には前脚部33及び後脚部34が容易に折れ曲がることで、上方からの荷重吸収を阻害しないようになっている。
図12に示すように、平面視で、リーンフォース30の本体部31の後端部31aは、前壁部25の下端部25a(より詳しくは、開口部23の前方における前壁部25の下端部25a)よりも前方に配置されている(符号N参照)。つまり、本体部31の後端部31aは、平面視で前壁部25の下端部25aに重ならない位置に配置されている。そのため、二次衝突時にフードスキン10に押されたリーンフォース30が前壁部25の倒れに悪影響を及ぼさず、適切に二次衝突時の上方からの荷重を吸収することができる。
本実施形態に係る車両用フード1は、基本的に以上のように構成されるものであり、次に、車両用フード1の作用効果について図1乃至図12を参照して説明する。
本実施形態に係る車両用フード1によれば、フードフレーム20の左右の補強ビーム部22の間に開口部23が設けられているので、車両用フード1の軽量化と二次衝突時の上方からの荷重吸収を図ることができる。また、開口部23の前方に前壁部25が設けられると共に開口部23と補強ビーム部22との間に側壁部24が設けられているので、車両用フード1の剛性を確保することができる。さらに、図6に示すように、前壁部25と側壁部24との連続部27に横方向に延びるビード26cが設けられているので、連続部27の上下方向の剛性を抑えて前壁部25及び側壁部24を開口部23の内方に倒すことができ、適切に荷重を吸収することができる。
また、図7に示すように、前壁部25と側壁部24との連続部27において、ビード26cが、連続部27の車両上下方向中央位置(H3/2)よりも下方に設けられているので、二次衝突時に連続部27の圧潰を抑制して、前壁部25及び側壁部24を根元から全体的に開口部23内方に倒すことができる。これにより、二次衝突時の上方からの荷重を適切に吸収することができる。
また、図8に示すように、左右の補強ビーム部22及び連結部29は、フードフレーム20の前後方向中央近傍に折れ部22a,29aをそれぞれ有し、開口部23は、これら3つの折れ部22a,29aを結ぶ仮想直線上に設けられているので、左右の開口部23が上方からの衝撃を吸収する脆弱部として機能するとともに、3つの折れ部22a,29aと2つの開口部23前突時に車両用フードを折り曲げる折れ線Lとして機能する。これにより、車両用フード1の軽量化と二次衝突時の上方からの荷重吸収を図ると共に、自動車Cの前突時に折れ線Lが起点となって車両用フード1が上向きに折れ曲がり、車両用フード1が車室に侵入するのを防止することができる。
また、図9に示すように、前壁部25は、車幅方向に延びて略平面状に形成され、左右の補強ビーム部22の間に2つの開口部23が互いに車幅方向に離間して設けられ、前壁部25のうち、開口部23同士の間の連結部29の前方に位置する部位25bが、前壁部25の他の部位(例えば開口部23の前方に位置する部位25c)と車両前後方向で略同位置に(略同一の仮想平面上に)形成されているので、連結部29の前方部分における前壁部25の断面係数が抑えられ、前壁部25が開口部23内方に倒れやすくなり、二次衝突時の上方からの荷重を適切に吸収することができる。
また、図12に示すように、リーンフォース30の本体部31の後端31aが、平面視で前壁部25の下端部25aよりも前方に配置されているので(符号N参照)、二次衝突時にフードスキン10に押されたリーンフォース30が前壁部25の倒れに悪影響を及ぼさず、適切に二次衝突時の上方からの荷重を吸収することができる。
以上、本実施形態に係る車両用フード1について、図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、傾斜壁である側壁部24、前壁部25及び連続部27において、上下方向中央位置よりも下方にビード26を設ける構成としたが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、これらの傾斜壁の上下方向中央位置や上下方向中央位置よりも上方にビード26を設ける構成としてもよい。なお、傾斜壁の上下方向中央位置よりも上方にビード26を設けると、傾斜壁が折れるタイミングが早くなりすぎて荷重吸収機能が弱まるので、上下方向の中央位置かそれよりも下方にビード26を設けるのが好ましい。
また、本実施形態のフードフレーム20は、2つの開口部23を有しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、1つ又は3つ以上の開口部23を有する構造であってもよい。以下、変形例に係るフードフレーム20Aについて、図13を参照して説明する。なお、前記した実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図13に示すように、変形例のフードフレーム20Aは、4つの開口部23Aを有している。開口部23Aは、前後方向に細長い略四角形状に形成されている。このように、開口部23Aの数や大きさや形状を変更することにより、車両用フードの面剛性を調節することができる。
また、変形例のフードフレーム20Aは、隣り合う開口部23A同士の間に、合計3つの連結部29をそれぞれ有している。そして、前壁部25は、これら3つの連結部29の前方部位において車幅方向に延びて略平面状に連続して一体に形成されている。そのため、開口部23A同士の間に対応する部分において前壁部25の断面係数が抑えられ、前壁部25が開口部23A内方に倒れやすくなり、二次衝突時の上方からの荷重を適切に吸収することができる。
1 車両用フード
10 フードスキン
20 フードフレーム
21 ヒンジ取付部
22 補強ビーム部
23 開口部
24 側壁部
25 前壁部
26 ビード
27 連続部
28 外周壁部
29 連結部
30 リーンフォース
40 ヒンジ部材
50 ストライカ

Claims (5)

  1. 意匠面を形成するフードスキンと、前記フードスキンの裏面に設けられたフードフレームとを備え、車体に対し左右のヒンジによって開閉可能に取付けられた車両用フードにおいて、
    前記フードフレームは、
    前記フードフレームの開閉基端側に設けられ前記左右のヒンジを取付ける左右のヒンジ取付部と、
    前記左右のヒンジ取付部から前記フードフレームの先端側に向かって延設された左右の補強ビーム部と、
    前記左右の補強ビーム部の間に設けられ、前記補強ビーム部よりも前記フードスキンの近くに配置された開口部と、
    前記左右の補強ビーム部と前記開口部との間にそれぞれ設けられた側壁部と、
    前記開口部の前方に設けられ、前記開口部に近づくほど前記フードスキンに近づくように傾斜する前壁部と、を有し、
    前記側壁部と前記前壁部との連続部に、横方向に延びるビードを設けたことを特徴とする車両用フード。
  2. 前記ビードは、前記連続部の車両上下方向中央位置よりも下方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用フード。
  3. 前記左右の補強ビーム部は、前記フードフレームの前後方向中央近傍に折れ部をそれぞれ有し、前記開口部は、前記左右の折れ部を結ぶ仮想直線上に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用フード。
  4. 前記前壁部は、車幅方向に延びて略平面状に形成され、
    前記左右の補強ビーム部の間に複数の前記開口部が互いに車幅方向に離間して設けられ、
    前記前壁部のうち、前記開口部同士の間に対応する部位が、前記前壁部の他の部位と車両前後方向略同位置に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両用フード。
  5. 前記フードフレームと前記フードスキンとの間であって前記前壁部の前方には、前記フードスキンを補強するリーンフォースが配置され、
    前記リーンフォースの後端は、平面視で前記前壁部の下端部よりも前方に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両用フード。
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