JP2016060396A - 自動車のボンネット構造 - Google Patents
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Description
上述のボンネットには、少なくとも次の各要件が求められる。すなわち、走行振動や走行風の風圧などに起因して当該ボンネットに撓みや振動が発生しないように車体に確実に支持されていること、車両の衝突時(前突時)にボンネット後端がヒンジを介して車両後方へ後退移動しないこと、歩行者などの衝突物との衝突時において、その衝撃エネルギを吸収することができること、の各要件である。
また、剛性変化点としての補強部とヒンジレインフォースメント前端とが車幅方向に並ぶことにより、前突時に当該剛性変化点に応力が集中して、補強部およびヒンジレインフォースメント前端が下向きに変形(下折れ、谷折れ)し、ヒンジを車体に押付ける曲げモードにして、下折れ変形を促進すると共に、荷重分散を図ることができる。
要するに、ボンネットのヒンジ支持剛性の確保と、車両前突時におけるボンネット後部の後退防止とを両立することができる。
上述の前突荷重伝達経路は中央隆起部の上面と側面とで形成してもよい。
図面は、自動車のボンネット構造を示し、図1は当該ボンネット構造を備えた自動車の前部斜視図であって、図1において、エンジンルーム1の上方を開閉可能に覆うボンネット10を設けている。
上述のエンジンルーム1の前方はフロントバンパ2で覆われており、エンジンルーム1の左右両側方は左右のフロントフェンダ3,3で覆われている。
なお、図1において、8はサイドウインドガラス8aを備えたフロントドア、9は前輪である。
上述のカウルフロントパネル14とカウルフロントレインフォースメント15との間には、車幅方向に延びる閉断面16が形成されており、これによりカウル剛性の向上を図っている。
また、図4に示すように、上述のカウル部4の上方にはカウルグリル17を設ける一方、カウル部4の前方にはカウルグリルフロント18を設けている。
上述のボンネットヒンジ20は、図7にも示すように、カウルサイドパネル19の上端折曲げ部19aにボルト、ナットなどの取付け部材21を用いて固定されるボディ側ヒンジブラケット22と、このボディ側ヒンジブラケット22にヒンジピン23を介して連結されるボンネット側ヒンジブラケット24とを備えており、このボンネット側ヒンジブラケット24が上述のボンネット10の後端部左右両サイド下面に連結固定されている。
また、上述の中央隆起部31の後方に位置するようにボンネットインナパネル26の後辺部26Bに沿って車幅方向に延びる後側隆起部32が設けられている。
上述の深絞り溝33は、複数回のプレス加工により深さが深い凹溝形状に形成されたものである。
また、上述の凸部32cの形状により、図5の(b)に示すように、車幅方向に延びる少なくとも1つの稜線X1を形成している。
上述の深絞り溝33は、図4,図5の(b)に示すように、その溝前部に一段深く、かつ車幅方向に延びる副溝33aが形成されており、この副溝33aの形成により、該副溝33aに沿う複数の稜線X2,X3,X4が形成されている。
上述の深絞り溝33の湾曲構造により、ヒンジレインフォースメント40前端よりも前方部位までヒンジ支持剛性の向上を図り、さらに、該湾曲構造により、深絞り溝33の口開き変形に対する剛性向上を図るように構成したものである。
そして、上述の左右の各側溝28,29により深絞り溝33および後側隆起部32を補強すると共に、ヒンジレインフォースメント40が深絞り溝33よりも下方位置に固定されていることで、当該ヒンジレインフォースメント40上方におけるインパクタ緩衝用(つまり衝突物緩衝用)のクラッシュスペースの拡大を図るように構成したものである。
このストライカ51は、ボンネットインナパネル26の前部車幅方向中央から下方に突出するように設けられており、該ストライカ51は車体側のラッチと係合可能に構成されている。
そして、上述の深絞り溝33と枠状溝30とスティフナ60とにより、通常時のボンネット剛性を確保しつつ、中央隆起部31と後側隆起部32とスティフナ60とにより、全体的に慣性質量をボンネット10上部(ボンネットアウタパネル25側)に集中させつつ、上下方向のクラッシュストロークを大きくし、衝突物緩衝時の反力を初期に高く、後期に低く持続する反力特性を確保するように構成している。
上述の中央隆起部31の前側の左右のコーナ部には、上下の稜線X5,X6を寸断する一対のスリット43,43と、一対のスリット43,43間に位置する柱状部44とが設けられている。上述のスリット43および一対のスリット43は中央隆起部31のコーナ部に沿って斜め上下方向に延びるものであって、一対のスリット43,43により衝突物の衝突エネルギ吸収時における変形抵抗の増大や底付きを防止すると共に、上記柱状部44にて通常時の剛性確保を図り、かつ衝突物緩衝時の初期反力向上を図るように構成している。
上述の枠状溝30のうち、車幅方向に延びる横溝27には、図5の(a)、図8,図9に示すように、当該横溝27よりも一段深く、かつ、車幅方向に延びる副溝27aが凹設形成されている。そして、該副溝27aの前後両部には車幅方向に延びる稜線X7,X8が形成されている。
なお、図示の便宜上、図2,図3,図7〜図9においては充填剤47の図示を省略している。
つまり、ボンネット10のヒンジ支持剛性の確保と、車両前突時におけるボンネット10後部の後退防止とを両立するように構成したものである。
上述の前突荷重伝達経路Z(中央隆起部31の上面と傾斜側面31j,31k)の後方において、深絞り溝33と、ヒンジレインフォースメント40前端とを車幅方向に並んで設けることにより、図6に示すように、当該左右のヒンジレインフォースメント40,40前端を車幅方向に結ぶ谷折れラインL4が形成されている。
図10の(a)に示すように、車両前突時には、まずプリ山折れラインL2(前置山折れ起点部)に応力が集中すると共に、前突荷重伝達経路Z(中央隆起部31の上面と傾斜側面31j,31k)を介して後方に荷重が伝達される。
なお、図10において、αは通常時(前突前)のストライカ51の位置を示す。また、図3において、48はカウルシールである。さらに、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示す。
また、剛性変化点としての補強部(深絞り溝33)とヒンジレインフォースメント40前端とが車幅方向に並ぶことにより、前突時に当該剛性変化点に応力が集中して、補強部(深絞り溝33)およびヒンジレインフォースメント40前端が下向きに変形(下折れ変形、谷折れ変形)し、ボンネットヒンジ20を車体に押付ける曲げモードにして、下折れ変形を促進すると共に、荷重分散を図ることができる。
要するに、ボンネット10のヒンジ支持剛性の確保と、車両前突時におけるボンネット10後部の後退防止とを両立することができる。
この実施例では、上述の前突荷重伝達経路Zは中央隆起部31の上面と側面31j,31kとで形成されている。
この発明のヒンジは、実施例のボンネットヒンジ20に対応し、
以下同様に、
ロック部は、ストライカ51を介して車体側と係合されるストライカレインフォースメント50に対応し、
補強部および凹溝は、深絞り溝33に対応し、
第1の縦壁は、中央隆起部31の傾斜側面31j,31kに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
20…ボンネットヒンジ(ヒンジ)
25…ボンネットアウタパネル
26…ボンネットインナパネル
31…中央隆起部
31i…傾斜後面
31j,31k…傾斜側面(第1の縦壁)
33…深絞り溝(補強部、凹溝)
33b…第2の縦壁
40…ヒンジレインフォースメント
50…ストライカレインフォースメント(ロック部)
52…山折れ起点
53…窪形状部
Z…前突荷重伝達経路
Claims (5)
- ボンネットアウタパネルとボンネットインナパネルとを有するボンネットの後部が車体にヒンジを介して軸支され、
ボンネットの前部には車体側と係合するロック部が設けられた自動車のボンネット構造であって、
上記ボンネットインナパネルのロック部とヒンジレインフォースメントとの間の部位に、上方への屈曲を促進する山折れ起点が設けられ、
上記山折れ起点よりも後方の部位に、車幅方向に延びて車両前後方向の耐力以上の入力荷重で下向きに変形する補強部と、ヒンジレインフォースメント前端とが車幅方向に並んで設けられた
自動車のボンネット構造。 - 上記補強部は凹溝により形成され、上記ヒンジレインフォースメントが該凹溝前縁まで延びている
請求項1記載の自動車のボンネット構造。 - 上記ボンネットインナパネルに、下面に対して前方上方に傾斜した傾斜後面を有する中央隆起部が設けられ、
上記傾斜後面の下縁よりも前方で上縁と同等乃至後方の側方に、上記ヒンジレインフォースメントの前端が設けられた
請求項1または2記載の自動車のボンネット構造。 - 上記補強部に対し、上記ヒンジレインフォースメントよりも上方に前突荷重伝達経路が車両前後方向に延設された
請求項1〜3の何れか1項に記載の自動車のボンネット構造。 - 上記山折れ起点は上記ボンネットインナパネル下面から上方に窪んだ窪形状部と、該窪形状部から上方に延びる第1の縦壁とで形成され、
上記補強部は上記ボンネットインナパネル上面から下方に窪んだ凹形状部と、該凹形状部から下方に延びる第2の縦壁とで形成される
請求項1〜4の何れか1項に記載の自動車のボンネット構造。
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