JP2013225235A - タッチパネル入力装置、および、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】タッチパネル入力装置において、表示、入力機能が一部領域で故障した場合、正常時のタッチキー画像のレイアウトを変更することなく、正常時と同じタッチキー画像のレイアウト関係を維持したまま、タッチキーの表示を可能にする。
【解決手段】タッチパネル入力装置が故障した際に、ユーザから、故障領域41を避けてタッチキー画像を表示するための代替表示領域51の指定を受付ける。そして、正常時に表示されるタッチキー画像を代替表示領域51にスクロール可能に表示する。
【選択図】図5
【解決手段】タッチパネル入力装置が故障した際に、ユーザから、故障領域41を避けてタッチキー画像を表示するための代替表示領域51の指定を受付ける。そして、正常時に表示されるタッチキー画像を代替表示領域51にスクロール可能に表示する。
【選択図】図5
Description
本発明は、タッチパネル入力装置、および、画像形成装置に関し、詳しくは、故障時の表示機能を備えたタッチパネル入力装置、および、画像形成装置に関する。
複写機等の画像形成装置や家電機器など種々の被操作機器の操作パネルには、タッチパネル内蔵の表示装置が用いられている。そして、タッチパネルに表示したタッチキーをタッチすることにより所定の操作を行えるため、操作性がよいが、使用頻度が高いタッチキーの部分は壊れやすいという問題があった。
このため、例えば、特許文献1には、タッチスクリーンの障害発生時に、障害領域がキー入力有効エリアに重なる場合には、画面表示を変更し、キー入力有効エリアを、非障害部位に移動させることが開示されている。また、特許文献2には、タッチパネル釦が故障した場合には、釦のレイアウトとタッチパネルとの物理的位置との結びつきをずらすことにより、機能させたい釦をタッチパネルの故障していない領域に設定できるようにしたタッチパネル装置が開示されている。また、特許文献3には、タッチパネルが故障状態であることを検出し、故障個所と判断した位置に、選択ボタンを表示しないようにすることが開示されている。
タッチパネル装置は、通常、液晶表示装置等の表示装置にボタン画像またはキー画像(以下、「タッチキー」という。)を表示させ、ユーザがそのタッチキー表示位置に該当するタッチパネル上の位置を押圧したことを検出している。そして、タッチキーの表示レイアウトは、被操作機器によって種々の工夫がなされ、ユーザが使い勝手の良いレイアウトとなるように設計されている。また、ユーザにとっても、使い慣れたタッチキーのレイアウトを基に操作を行うことで、タッチ操作のミスの発生が少なくなるという利点を有している。
しかしながら、特許文献1〜3に開示された技術では、タッチパネルの故障時に、正常時の表示画面におけるタッチキーのレイアウトを変更することにより、故障個所にタッチキーを表示させないようにしている。したがって、ユーザは、故障時には正常時と全く異なるタッチキーのレイアウトにしたがって操作を行う必要があり、使い慣れないことから操作性が悪く、誤った操作を招くという問題があった。
本発明は、これらの実情に鑑みてなされたものであり、タッチパネル入力装置において、表示、入力機能が一部領域で故障した場合でも、正常時のタッチキー画像のレイアウトを変更することなく、正常時と同じタッチキー画像のレイアウト関係を維持したまま、タッチキーを表示することができるタッチパネル入力装置、及び、画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、表示画面上に少なくとも1つ以上のタッチキーを含むタッチキー画像を表示し、前記タッチキーが接触されたことを検出して、接触された領域に表示されたタッチキーに応じた入力を受付けるタッチパネル入力装置において、故障時に使用可能な代替表示領域の指定を受付ける代替表示領域設定部と、該代替表示領域に前記タッチキー画像をスクロール可能に表示する画像データスクロール表示部を有することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記代替表示領域設定部は、前記表示画面上で指定された第1の座標位置と第2の座標位置を特定し、前記第1の座標位置と前記第2の座標位置とを結ぶ線を対角線とする矩形領域を、前記代替表示領域として設定することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第2の技術手段において、前記代替表示領域設定部は、前記表示画面上でユーザが接触した位置を前記第1の座標位置として特定し、ユーザが前記表示画面上で接触位置をスライドさせ、前記表示画面上でユーザによる接触がなくなった位置を前記第2の座標位置として特定することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第3の技術手段において、前記代替表示領域設定部は、ユーザが前記表示画面上で接触位置をスライドさせている際に、前記第1の座標位置と前記スライドさせている際の接触位置を結ぶ線を対角線とする矩形領域を強調表示することを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1の技術手段において、前記代替表示領域設定部は、正常時に表示される前記タッチキー画像の周辺部からのドラッグ操作によって指定された頂点の位置を特定し、該頂点と対角の位置にある前記タッチキー画像の頂点とを結ぶ線を対角線とする矩形領域を、前記代替表示領域として設定することを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第5の技術手段において、前記表示画面の周辺部からのドラッグ操作に応じて、前記タッチキー画像が移動表示されることを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1から5のいずれか1の技術手段において、前記代替表示領域に初期に表示されるタッチキー画像は、正常時に前記表示画面に表示されるタッチキー画像の一部であることを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第1から7のいずれか1の技術手段において、前記代替表示領域に、前記タッチキー画像とともにスクロールバーが表示されることを特徴としたものである。
第9の技術手段は、第1から8のいずれか1の技術手段であるタッチパネル入力装置を備えた画像形成装置である。
本発明によれば、タッチパネル入力装置の一部に故障領域があった場合、代替表示領域の指定を受付け、この代替表示領域にタッチキー画像をスクロール可能に表示することにより、正常時と同じ配列のタッチキー画像を欠損なく表示することができる。このため、故障時でも、正常時と全く同じタッチキーのレイアウトにしたがって操作を行うことができ、使い勝手を損なうことがなく、また、使い慣れないことによる操作ミスを防ぐことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明のタッチパネル入力装置に係る好適な実施の形態について、本発明のタッチパネル入力装置を画像形成装置に適用した場合について説明する。以下の説明において、異なる図面においても同じ符号を付した構成は同様のものであるとして、その説明を省略する場合がある。
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施形態に係るタッチパネル入力装置を備えた画像形成装置の構成図である。画像形成装置100は、制御部110、操作部120、記憶部130、画像読取部140、画像処理部150、印字部160、報知部170を有する。これらの構成部の中で、画像読取部140、画像処理部150、印字部160を除く構成部が、本発明のタッチパネル入力装置に関係している。
図1は、本発明の一実施形態に係るタッチパネル入力装置を備えた画像形成装置の構成図である。画像形成装置100は、制御部110、操作部120、記憶部130、画像読取部140、画像処理部150、印字部160、報知部170を有する。これらの構成部の中で、画像読取部140、画像処理部150、印字部160を除く構成部が、本発明のタッチパネル入力装置に関係している。
操作部120は、タッチパネル入力部10と操作キー入力部123とを有し、タッチパネル入力部10は、例えば、透明抵抗膜方式のタッチパネル121と、液晶表示部とバックライトとから成る表示部122とから構成され、操作キー入力部123は接触接点を用いたハードキーから構成される。タッチパネル入力部10のタッチパネル121は、表示部122の表示画面とほぼ同じサイズで表示部122に重ねて設けられており、表示部122の表示画面には、画像形成装置を操作するためのGUI(グラフィカルユーザインタフェース)が表示される。そして、タッチパネル入力部10は、表示された箇所をタッチすることで入力を受付けることを可能としており、操作キー入力部123とともに、受付けたユーザ操作に基づいて画像形成装置を操作するものである。
制御部110は、操作部120を制御するための表示制御部111、入力監視部114を有するとともに、画像形成装置100の全体を制御している。制御部110は、図示しない、CPU、ROM、RAMを備え、CPUがROMや記憶部130に記憶されている各種プログラムやデータを読み出して実行することにより、各機能を実現している。
表示制御部111は、代替表示領域設定部112、画像データスクロール表示部113を有している。代替表示領域設定部112は、タッチパネル入力部10の故障時にユーザ操作によって使用可能な代替表示領域の指定を受付け、代替表示領域を設定する機能を有する。画像データスクロール表示部113は、代替表示領域に、ユーザ操作によってタッチキー画像をスクロール可能に表示する機能を有する。また、入力監視部114は、操作部120のタッチパネル入力部10あるいは操作キー部123に対してユーザ操作があったか否かを監視し、ユーザ操作に応じて、制御部110の表示制御部111あるいは図示しないその他の制御機能部に対してユーザ操作による入力内容を伝える機能を有する。
記憶部130には、表示部122に表示される画像データ134が複数記憶されており、画像形成装置を操作するためのタッチキー画像も画像データ134として記憶部130に記憶されている。また、これらの画像データを表示部122に表示する際の表示領域情報131が通常表示領域情報132として記憶部130に記憶されている。また、タッチパネル入力部10の故障時に代替表示領域が設定された場合には、代替表示領域情報133が記憶部130に記憶される。
画像読取部140は、図示しない原稿から光学的に画像を読み取り、画像処理部150に読み取った画像データを出力する。画像処理部150では、画像読取部140で読み取られた画像データを、制御部110からの制御により印字部160で印刷できるように種々の画像処理を行う。印字部160は、図示しない給紙部、画像印字部、排紙部を有し、例えば、電子写真方式によって、画像データを記録紙に印字する。
図2は、本発明の一実施形態に係るタッチパネル入力装置における表示画面に表示されるタッチキー画像の例を示す図である。タッチキー画像20は、ユーザがタッチ操作をすることによって所定の操作を受付ける、少なくとも1つ以上の操作キーとなるタッチキーを備えた操作用の画像であり、所定のレイアウトを有している。本実施形態では、タッチパネル入力部10の表示画面124に表示されたタッチキー画像20の大きさは、例えば、左下端の第3の座標位置P3(x3,y3)と右上端の第4の座標位置P4(x4,y4)を結ぶ線を対角線とする矩形領域であり、この矩形領域を正常時にタッチキー画像を表示する通常表示領域としている。そして、これらの第3の座標位置P3(x3,y3)と第4の座標位置P4(x4,y4)は、通常表示領域情報132として、記憶部130に記憶されている。
なお、本実施形態では、上記の例では、タッチキー画像20の通常表示領域が表示画面124の大きさと等しいものとしているが、タッチキー画像の通常表示領域は表示画面124の大きさより小さくても構わない。また、矩形領域を特定するための対角線として、左下端の座標位置P3と右上端の座標位置P4を結ぶ線としたが、左上端の座標位置と右下端の座標位置を結ぶ線としてもよい。
タッチキー画面20は、図2に示した例では、タッチキーA21、タッチキーB22、タッチキーC23、タッチキーD24、タッチキーE25、タッチキーF26が、所定の大きさと配列で表示されている。そして、ユーザによってタッチパネル121がタッチ操作(接触ないし押圧)された際に、タッチされた位置の座標が制御部111に取り込まれ、タッチされた位置の座標に表示されているタッチキーに応じた入力操作が実行されるようになっている。したがって、例えば、タッチキーA21の表示個所がタッチされた際は、タッチキーA21に割り当てられた操作が入力されることになる。
タッチパネル入力部10が故障した場合は、タッチパネル入力部10の表示部112にタッチキーが表示されなくなったり、表示されたタッチキーをタッチしてもタッチ位置の読み込みができなくなったりする。前者は表示部122の故障に起因し、後者はタッチパネル121の故障に起因するが、いずれにせよ、ユーザはタッチパネル入力部10を用いた入力操作に支障をきたすことになる。
図3は、図2のタッチキー画像を表示したタッチパネル入力装置における故障個所を示す図であり、タッチパネル入力部10において、故障が生じた個所を故障領域41として示している。そして、本発明では、タッチパネル入力部10が故障した際に、故障個所以外のタッチパネル入力部10の代替表示領域にタッチキー画像を表示し、ユーザからのタッチ操作を受付けるようにしている。
図4は、故障時における代替表示領域の設定方法の一例を説明するための図である。ユーザは、タッチパネル入力部10が故障した際に、故障領域41を避けてタッチキー画像を表示するための代替表示領域51を指定する。代替表示領域51は、図4(A)に示すように、例えば、表示画面124上で指定された第1の座標位置P1(x1,y1)と第2の座標位置P2(x2,y2)とを結ぶ線を対角線とする矩形領域として指定される。
この場合、表示画面124上でユーザがタッチパネル121にタッチ操作をした(接触した)位置を前記第1の座標位置P1(x1,y1)として特定し、ユーザが表示画面124上で接触位置をスライドさせ、表示画面124上でユーザの指が離れた位置、すなわち接触がなくなった位置を第2の座標位置P2(x2,y2)として特定してもよい。そして、ユーザが表示画面124上で接触位置をスライドさせている際に、図4(B)に示すように、第1の座標位置P1(x1,y1)とスライドさせている際の接触位置P’1を結ぶ線を対角線とする矩形領域を強調表示してもよい。強調表示としては、矩形領域の輪郭線を太く表示したり、矩形領域内を予め定めた色で表示したりすることができる。これにより、選択中の代替表示領域51の位置と大きさが把握しやすくなる。
代替表示領域設定部112は、これらの操作から、代替表示領域51の第1の座標位置P1(x1,y1)と第2座標位置P2(x2,y2)を特定し、記憶部130に代替表示領域情報133として記憶させる。なお、代替表示領域51となる矩形領域を特定するための対角線として、代替表示領域51の左下端の座標位置P3と右上端の座標位置P4を結ぶ線としたが、代替表示領域51の左上端の座標位置と右下端の座標位置を特定し、これらを結ぶ線としてもよい。
図5、図6は、代替表示領域に縮小したタッチキー画像をスクロール可能に表示した際の図である。図5は、代替表示領域51に最初に表示されるタッチキー画像20を示している。この例では、正常時に表示されるタッチキー画像の一部がそのまま代替表示領域51に表示される。そして、代替表示領域51には、タッチキー画像とともに水平スクロールバー51と垂直スクロールバー52が合わせて表示される。
そして、タッチキー画像20は、例えば、水平スクロールバー51あるいは垂直スクロールバー52のスクロールボックスをドラッグ操作したり、スクロール矢印に触れることで、所定方向にスクロールされるようになっている。また、タッチキー画像20そのものをドラッグすることによっても、タッチキー画像20をスクロールができるようになっている。例えば、図5で示したタッチキー画像20を図示の方向へドラッグ操作することによって、図6で示すように、代替表示領域51に表示されるタッチキー画像20がスクロールされる。そして、ドラッグ操作の際、はじく操作を加えることで画面スクロールの速さが早くなるようにしてもよい。
なお、ユーザに対して、タッチパネル入力部が故障している旨を知らせるために、図1に示すように、報知部170を設け、例えば、タッチパネル入力部10を操作する際に、タッチパネル入力部10が故障中であることを音声でユーザに知らせたり、ランプの点滅で知らせるようにしてもよい。
次に、本発明のタッチパネル入力装置における処理フローについて説明する。図7は、本発明の一実施形態に係るタッチパネル入力装置の処理手順を示すフローチャートである。
まず、制御部110は、タッチパネル入力装置が故障領域指定モードに入ったかどうかを判別する(ステップS101)。故障領域指定モードは、ユーザが、操作部120の操作キー部123の所定のキーを押すか、あるいは、故障個所が関係しない場合は、タッチパネル入力部10から所定のタッチ操作を行うことによって選択することができるようになっている。ユーザが操作部120から故障領域指定モードを選択した際は、入力監視部114は、制御部10の表示制御部111に対して、故障領域指定モードを選択する操作が行われたことを通知する。
タッチパネル入力装置が故障領域指定モードに入っていないと判別した場合(ステップS101でNOの場合)、故障領域指定モードに入ったかどうかの監視を続ける。また、タッチパネル入力装置が故障領域指定モードに入ったと判別した場合(ステップS101でYESの場合)、ステップS102に移り、代替表示領域設定部112は、代替表示領域の始点の座標、すなわち上記第1の座標位置P1(x1,y1)が指定されたかどうかを判別する。
始点の座標が指定されていない場合(ステップS102でNOの場合)、始点の座標が指定されるまで待つ。また、ユーザがタッチパネル121にタッチして、始点の座標が指定された場合(ステップS102でYESの場合)、代替表示領域設定部112は、始点の座標を記憶部130に代替表示領域情報133として記憶する(ステップS103)。
ステップS103に続いて、ステップS104に移り、代替表示領域設定部112は、代替表示領域の終点の座標、すなわち上記第2の座標位置P2(x2,y2)が指定されたかどうかを判別する。そして、終点の座標が指定されていない場合(ステップS104でNOの場合)、終点の座標が指定されるまで待つ。タッチパネル121から指が離れた位置を終点の座標位置の指定とする場合は、接触位置をスライドさせている際に、図4(B)に示すように、始点の座標位置と指をスライドさせている際の接触位置とを結ぶ線を対角線とする矩形領域を強調表示してもよい。
そして、ユーザがタッチパネル121から指を離すことにより、終点の座標が指定された場合(ステップS104でYESの場合)、代替表示領域設定部112は、終点の座標を記憶部130に代替表示領域情報133として記憶させる(ステップS105)。そして、代替表示領域設定部112は、例えば、所定のフラグを立てることにより、代替表示領域51を確定し(ステップS106)、代替表示領域51が確定されたことを画像データスクロール表示部113に通知する。
なお、上記の方法では、それぞれユーザの指等がタッチパネルに触れた位置と離れた位置を検出することによって、始点と終点の座標が指定されたこととしているが、これ以外の方法によって、始点と終点の座標を指定するようにしてもよいことは勿論である。
次に、画像データスクロール表示部113は、代替表示領域51の座標を記憶部130から制御部110に取り込み、代替表示領域51にタッチキー画像20をスクロール可能に表示する。(ステップS107)。さらに、代替表示領域51に表示したタッチキー画像20に対するスクロール操作があったか否かを判別し(ステップS108)、スクロール操作がない場合(NOの場合)、スクロール操作があるまで待つ。ここで、スクロール操作があったかどうかの判別は、入力監視部114が操作部120からスクロール操作があった旨の通知を受けたかどうかで判別できる。
タッチキー画面20に対するスクロール操作があった場合(ステップS108でYESの場合)、画像データスクロール表示部113はスクロール量と方向に応じて、タッチキー画像20をスクロール表示させて、処理を終了する。
以上の例では、ユーザから、タッチパネル部10の故障領域を避けた2点の指定を受け付け、この2点を結ぶ線を対角線とする矩形領域を代替表示領域として設定したが、以下に、代替表示領域の他の設定方法について説明する。
(実施形態2)
図8は、代替表示領域の設定方法の他の例を説明するための図である。図8に示す例では、正常時に表示されるタッチキー画像20の一つの頂点である第4の座標位置P4(x4,y4)の近くに故障領域41があるものとする。ユーザは、先述の方法で所定の故障領域指定モードを選択した後、第4の座標位置P4(x4,y4)に接触し、接触位置をスライドさせて、故障領域41以外の第5の座標位置P5(x5,y5)で非接触とする操作が行われた場合、すなわち、頂点である座標位置P4(x4,y4)がドラッグ操作された場合、代替表示領域設定部112は、正常時に表示されるタッチキー画像20の第4の座標位置P4(x4,y4)と対角にある頂点の位置が第3の座標位置P3(x3,y3)であることを特定する。そして、代替表示領域設定部112は、特定した第3の座標位置P3(x3,y3)と第5の座標位置P5(x5,y5)を結ぶ線を対角線とする矩形領域を代替表示領域51として設定する。
図8は、代替表示領域の設定方法の他の例を説明するための図である。図8に示す例では、正常時に表示されるタッチキー画像20の一つの頂点である第4の座標位置P4(x4,y4)の近くに故障領域41があるものとする。ユーザは、先述の方法で所定の故障領域指定モードを選択した後、第4の座標位置P4(x4,y4)に接触し、接触位置をスライドさせて、故障領域41以外の第5の座標位置P5(x5,y5)で非接触とする操作が行われた場合、すなわち、頂点である座標位置P4(x4,y4)がドラッグ操作された場合、代替表示領域設定部112は、正常時に表示されるタッチキー画像20の第4の座標位置P4(x4,y4)と対角にある頂点の位置が第3の座標位置P3(x3,y3)であることを特定する。そして、代替表示領域設定部112は、特定した第3の座標位置P3(x3,y3)と第5の座標位置P5(x5,y5)を結ぶ線を対角線とする矩形領域を代替表示領域51として設定する。
そして、画像データスクロール表示部113は、代替表示領域51内にタッチキー画像20をスクロール可能に表示する。この場合、第5の座標位置P5(x5,y5)がドラッグ中に故障領域41内にある場合は、タッチパネル入力部10は第5の座標位置P5(x5,y5)を特定できないが、第5の座標位置P5(x5,y5)が故障領域41の外にある場合は、第5の座標位置P5(x5,y5)を特定することができる。そして、画像データスクロール表示部113は、接触位置をスライドさせている期間中であって第5の座標位置P5(x5,y5)が特定できる場合に、代替表示領域51にタッチキー画像20をスクロール可能に表示してもよい。これにより、確実に代替表示領域51を設定することができる。
(実施形態3)
図9は、代替表示領域の設定方法のさらに他の例を説明するための図である。実施形態3では、代替表示領域51の設定方法は実施形態2と同様であるが、画像データスクロール表示部113が、代替表示領域51にタッチキー画像20をスクロール可能に表示する際に、タッチキー画像20自体をドラッグした状態で代替表示領域51に表示している。したがって、ユーザが第5の座標位置P5(x5,y5)で非接触とする操作を行った際に、実施形態2と実施形態3とでは、代替表示領域51に表示されるタッチキー画像20の個所が異なることになる。なお、実施形態3の場合も、確実に代替表示領域51を設定することができる。
図9は、代替表示領域の設定方法のさらに他の例を説明するための図である。実施形態3では、代替表示領域51の設定方法は実施形態2と同様であるが、画像データスクロール表示部113が、代替表示領域51にタッチキー画像20をスクロール可能に表示する際に、タッチキー画像20自体をドラッグした状態で代替表示領域51に表示している。したがって、ユーザが第5の座標位置P5(x5,y5)で非接触とする操作を行った際に、実施形態2と実施形態3とでは、代替表示領域51に表示されるタッチキー画像20の個所が異なることになる。なお、実施形態3の場合も、確実に代替表示領域51を設定することができる。
(実施形態4)
図10は、代替表示領域の設定方法のさらに他の例を説明するための図である。図10に示す例では、正常時に表示されるタッチキー画像20の左側に故障領域41があるものとする。ユーザは、先述の方法で所定の故障領域指定モードを選択した後、正常時に表示されるタッチキー画像20の左辺部分に接触し、接触位置をスライドさせて、故障領域41を避けた位置で非接触とする操作が行われた場合、すなわち、正常時に表示されるタッチキー画像20の左辺がドラッグ操作された場合、代替表示領域設定部112は、タッチキー画像20の頂点である第3の座標位置P3(x3,y3)が図10に示す第6の座標位置P6(x6,y6)にドラッグされたことと等価であると判断する。
図10は、代替表示領域の設定方法のさらに他の例を説明するための図である。図10に示す例では、正常時に表示されるタッチキー画像20の左側に故障領域41があるものとする。ユーザは、先述の方法で所定の故障領域指定モードを選択した後、正常時に表示されるタッチキー画像20の左辺部分に接触し、接触位置をスライドさせて、故障領域41を避けた位置で非接触とする操作が行われた場合、すなわち、正常時に表示されるタッチキー画像20の左辺がドラッグ操作された場合、代替表示領域設定部112は、タッチキー画像20の頂点である第3の座標位置P3(x3,y3)が図10に示す第6の座標位置P6(x6,y6)にドラッグされたことと等価であると判断する。
さらに、代替表示領域設定部112は、正常時に表示されるタッチキー画像20の第3の座標位置P3(x3,y3)と対角にある頂点の位置が第4の座標位置P4(x4,y4)であることを特定する。そして、代替表示領域設定部112は、特定した第4の座標位置P4(x4,y4)と第6の座標位置P6(x6,y6)を結ぶ線を対角線とする矩形領域を代替表示領域として設定する。
そして、画像データスクロール表示部113は、代替表示領域51内にタッチキー画像20をスクロール可能に表示する。この場合、実施形態2と同様に、ユーザが接触位置をスライドさせている期間中であって、第6の座標位置P6(x6,y6)が特定できる場合に、画像データスクロール表示部113は、代替表示領域51にタッチキー画像20をスクロール可能に表示してもよい。
10…タッチパネル入力部、20…タッチキー画像、21,22,23,24,25,26…タッチキー、41…故障領域、51…代替表示領域、100…画像形成装置、110…制御部、111…表示制御部、112…代替表示領域設定部、113…画像データスクロール表示部、114…入力監視部、120…操作部、121…タッチパネル、122…表示部、123…操作キー部、124…表示画面、130…記憶部、131…表示領域情報、132…通常表示領域情報、133…代替表示領域情報、134…画像データ、140…画像読取部、150…画像処理部、160…印字部、170…報知部。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、表示画面上に少なくとも1つ以上のタッチキーを含むタッチキー画像を表示し、前記タッチキーが接触されたことを検出して、接触された領域に表示されたタッチキーに応じた入力を受付けるタッチパネル入力装置において、故障時に使用可能な代替表示領域の指定を受付ける代替表示領域設定部と、該代替表示領域に前記タッチキー画像をスクロール可能に表示する画像データスクロール表示部を有し、前記代替表示領域設定部は、前記表示画面上で指定された第1の座標位置と第2の座標位置を特定し、前記第1の座標位置と前記第2の座標位置とを結ぶ線を対角線とする矩形領域を、前記代替表示領域として設定することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記代替表示領域設定部は、前記表示画面上でユーザが接触した位置を前記第1の座標位置として特定し、ユーザが前記表示画面上で接触位置をスライドさせ、前記表示画面上でユーザによる接触がなくなった位置を前記第2の座標位置として特定することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第2の技術手段において、前記代替表示領域設定部は、ユーザが前記表示画面上で接触位置をスライドさせている際に、前記第1の座標位置と前記スライドさせている際の接触位置を結ぶ線を対角線とする矩形領域を強調表示することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、表示画面上に少なくとも1つ以上のタッチキーを含むタッチキー画像を表示し、前記タッチキーが接触されたことを検出して、接触された領域に表示されたタッチキーに応じた入力を受付けるタッチパネル入力装置において、故障時に使用可能な代替表示領域の指定を受付ける代替表示領域設定部と、該代替表示領域に前記タッチキー画像をスクロール可能に表示する画像データスクロール表示部を有し、前記代替表示領域設定部は、正常時に表示される前記タッチキー画像の周辺部からのドラッグ操作によって指定された頂点の位置を特定し、該頂点と対角の位置にある前記タッチキー画像の頂点とを結ぶ線を対角線とする矩形領域を、前記代替表示領域として設定することを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第4の技術手段において、前記表示画面の周辺部からのドラッグ操作に応じて、前記タッチキー画像が移動表示されることを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第1から5のいずれか1の技術手段において、前記代替表示領域に初期に表示されるタッチキー画像は、正常時に前記表示画面に表示されるタッチキー画像の一部であることを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1から6のいずれか1の技術手段において、前記代替表示領域に、前記タッチキー画像とともにスクロールバーが表示されることを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第1から7のいずれか1の技術手段であるタッチパネル入力装置を
備えた画像形成装置である。
備えた画像形成装置である。
Claims (9)
- 表示画面上に少なくとも1つ以上のタッチキーを含むタッチキー画像を表示し、前記タッチキーが接触されたことを検出して、接触された領域に表示されたタッチキーに応じた入力を受付けるタッチパネル入力装置において、
故障時に使用可能な代替表示領域の指定を受付ける代替表示領域設定部と、
該代替表示領域に前記タッチキー画像をスクロール可能に表示する画像データスクロール表示部を有することを特徴とするタッチパネル入力装置。 - 前記代替表示領域設定部は、前記表示画面上で指定された第1の座標位置と第2の座標位置を特定し、前記第1の座標位置と前記第2の座標位置とを結ぶ線を対角線とする矩形領域を、前記代替表示領域として設定することを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル入力装置。
- 前記代替表示領域設定部は、前記表示画面上でユーザが接触した位置を前記第1の座標位置として特定し、ユーザが前記表示画面上で接触位置をスライドさせ、前記表示画面上でユーザによる接触がなくなった位置を前記第2の座標位置として特定することを特徴とする請求項2に記載のタッチパネル入力装置。
- 前記代替表示領域設定部は、ユーザが前記表示画面上で接触位置をスライドさせている際に、前記第1の座標位置と前記スライドさせている際の接触位置を結ぶ線を対角線とする矩形領域を強調表示することを特徴とする請求項3に記載のタッチパネル入力装置。
- 前記代替表示領域設定部は、正常時に表示される前記タッチキー画像の周辺部からのドラッグ操作によって指定された頂点の位置を特定し、該頂点と対角の位置にある前記タッチキー画像の頂点とを結ぶ線を対角線とする矩形領域を、前記代替表示領域として設定することを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル入力装置。
- 前記表示画面の周辺部からのドラッグ操作に応じて、前記タッチキー画像が移動表示されることを特徴とする請求項5に記載のタッチパネル入力装置。
- 前記代替表示領域に初期に表示されるタッチキー画像は、正常時に前記表示画面に表示されるタッチキー画像の一部であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1に記載のタッチパネル入力装置。
- 前記代替表示領域に、前記タッチキー画像とともにスクロールバーが表示されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1に記載のタッチパネル入力装置。
- 請求項1から8のいずれか1に記載のタッチパネル入力装置を備えた画像形成装置。
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