JP2013225093A - 潤滑剤供給装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ - Google Patents

潤滑剤供給装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ Download PDF

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Abstract

【課題】固形潤滑剤の振動による潤滑剤の残量の誤検知を防ぐことができる潤滑剤供給装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】固形潤滑剤3bと、固形潤滑剤3bに当接し、これを摺擦することで削り取った潤滑剤を感光体1などの潤滑剤供給対象に供給する塗布ローラ3aなどの供給部材と、供給部材で削り取られながらの移動方向における固形潤滑剤3bの長さが所定値以下であることを検知することで、固形潤滑剤3bの残量が所定量以下であることを検知する残量検知手段とを備えた潤滑剤供給装置において、上記潤滑剤供給対象への潤滑剤供給動作停止中に残量検知を行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、潤滑剤供給装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジに関するものである。
プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置において、潤滑剤供給対象としての感光体や中間転写ベルトなどの像担持体の保護や低摩擦化のため像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を備えたものが知られている。
潤滑剤供給装置は、バー状の固形潤滑剤に当接し、これを摺擦することで削り取った微粉末状の潤滑剤を像担持体に供給する供給部材を備えている。また、固形潤滑剤の供給部材と当接する側とは反対側の部分を保持する潤滑剤保持部材を備えている。潤滑剤保持部材は、供給部材に対する固形潤滑剤の接離方向に移動可能に潤滑剤供給装置のケースに収納されている。また、ケース内の潤滑剤保持部材の固形潤滑剤保持側と反対側の空間には、潤滑剤保持部材の固形潤滑剤保持側と反対側を供給部材側へ押圧する押圧機構が設けられている。
供給部材が回転すると、これに当接している固形潤滑剤が摺擦され、これにより削り取られて供給部材に付着した潤滑剤が像担持体の表面に塗布される。固形潤滑剤が供給部材による摺擦で徐々に削られながら、潤滑剤保持部材が供給部材側へと移動していく。固形潤滑剤が初期から末期にかけて供給部材に当接し、供給部材により固形潤滑剤を良好に削り取ることができる。
また、潤滑剤が枯渇した状態で画像形成動作が行われると、潤滑剤の保護作用が働かないため、像担持体が磨耗して劣化してしまう。特許文献1や2には、供給部材で削り取られながらの移動方向における固形潤滑剤の長さ(以下、固形潤滑剤の高さという)が所定値以下であることを検知することで、潤滑剤の残量が残り僅かになったことを検知する残量検知手段を備えた潤滑剤供給装置が記載されている。
特許文献1、2に記載の潤滑剤供給装置は、潤滑剤保持部材を導電性部材で構成し、この導電性の潤滑剤保持部材に当接する電極部材を備えている。特許文献1や特許文献2の第6変形例に記載された残量検知手段は、使用初期においては、導電性部材と潤滑剤保持部材とが当接して導通状態となっている。固形潤滑剤の高さが減って、固形潤滑剤の量が残り僅かとなると、導電性部材と潤滑剤保持部材とが離間し非導通状態となる。このように、導通状態から非導通状態となることで、潤滑剤の残量が残り僅かになったことを検知することができる。
また、特許文献2の第5変形例に記載された残量検知手段は、上記とは逆に、使用初期においては、導電性部材と潤滑剤保持部材とは離間しており非導通状態となっている。固形潤滑剤の高さが所定値以下にまで減少すると、導電性部材と潤滑剤保持部材とが当接し導通状態となる。このように、非導通状態から導通状態となることで、潤滑剤の残量が残り僅かになったことを検知することができる。
しかしながら、特許文献1または2に記載の潤滑剤の高さが所定値以下となったことを検知することで、固形潤滑剤の量が残り僅かであることを検知する残量検知手段においては、潤滑剤の残量を誤検知する場合があるという不具合があった。そこで、本発明者は、上記不具合について鋭意研究した結果、次のことがわかった。すなわち、残量検知を潤滑剤供給対象への潤滑剤供給動作中に行うと誤検知する場合があることがわかったのである。その理由について、以下に説明する。潤滑剤供給対象への潤滑剤供給動作中は、供給部材の固形潤滑剤への摺動により固形潤滑剤が固形潤滑剤高さ方向に振動しており、その振動により潤滑剤保持部材の固形潤滑剤高さ方向の位置が微小に変動する。その結果、潤滑剤保持部材と電極部材との接触が不安定となり、潤滑剤量が所定量以下にもかかわらず導通状態とならず潤滑剤量が所定量以上であると誤検知したり、潤滑剤量が所定量以下となっても導通状態が検知され、潤滑剤量が所定量以上あると誤検知したりするのである。
以上、電極部材と潤滑剤保持部材との導通を検知する残量検知手段を用いて上記不具合を説明したが、これに限られるものではない。例えば、潤滑剤の残量がニアエンドとなったときプッシュスイッチが押されて残量を検知する残量検知手段を備えた潤滑剤塗布装置でも、上記不具合は同様に発生する。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、固形潤滑剤の振動による潤滑剤の残量の誤検知を防ぐことができる潤滑剤供給装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、固形潤滑剤と、上記固形潤滑剤の潤滑剤を潤滑剤供給対象に供給する供給部材と、上記固形潤滑剤の残量が所定値以下であることを検知する残量検知手段とを備えた潤滑剤供給装置において、上記潤滑剤供給対象への潤滑剤供給動作停止中に残量検知を行うことを特徴とするものである。
本発明によれば、上記潤滑剤供給対象への潤滑剤供給動作停止中に残量検知を行うことで、固形潤滑剤が振動していない状態で供給部材で削り取られながらの移動方向における固形潤滑剤の長さが所定値以下か否かを検知することができる。これにより、精度よく固形潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知することができる。
実施形態1に係るプリンタを示す概略構成図である。 4つの作像ユニットのうちの1つを示す拡大図である。 (a)は、固形潤滑剤の使用初期状態を示す潤滑剤塗布装置の概略構成図であり、(b)は、固形潤滑剤がニアエンド状態を示す潤滑剤塗布装置の概略構成図。 (a)は、潤滑剤塗布動作停止中における潤滑剤塗布装置の状態を示す図であり、(b)は、潤滑剤塗布動作中における潤滑剤塗布装置3の状態を示す図。 潤滑剤残量検知の制御フロー図。 塗布ローラの走行距離および潤滑剤保持部材と電極部材との導通状態の両方でニアエンドを行う場合の制御フロー図。 固形潤滑剤量の推移とニアエンド検知のタイミングとを示す図。 押圧機構の変形例を示す概略構成図。 押圧機構の変形例の別の構成を示す概略構成図。 潤滑剤残量検知のタイミングチャート。 第1変形例の残量検知部の概略構成図。 第1変形例の断面図。 第2変形例の残量検知部の概略構成図。 図13のA−A断面図。 図13のB−B断面図。
以下に、本発明を、電子写真方式の画像形成装置であるプリンタに適用した一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。
このプリンタは、その内部の略中央に像担持体である中間転写体としての中間転写ベルト56を備えている。中間転写ベルト56は、ポリイミドやポリアミド等の耐熱性材料からなり、中抵抗に調整された基体からなる無端状ベルトで、4つのローラ52,53,54,55に掛け渡して支持され、図中矢印A方向に回転駆動される。中間転写ベルト56の上方にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナーに対応した4つの作像ユニットが中間転写ベルト56のベルト面に沿って並んでいる。
図2は、4つの作像ユニットのうちの1つを示す拡大図である。
いずれの作像ユニットも同様の構成であるので、ここでは、色の区別を示すY、M、C、Kの添え字を省略する。各作像ユニットは、像担持体としての感光体1を有し、各感光体1の周りには、感光体表面を所望電位(マイナス極性)となるように一様に帯電させる帯電手段としての帯電装置2、感光体表面に形成された静電潜像をマイナス極性に帯電された各色トナーで現像してトナー像とする現像手段としての現像装置4、感光体表面に潤滑剤を塗布により供給する潤滑剤供給装置である潤滑剤塗布装置3、トナー像転写後の感光体表面のクリーニングを行うクリーニング装置8がそれぞれ配置されている。
作像ユニットは、画像形成装置から着脱可能なプロセスカートリッジとして構成、感光体1、帯電装置2、現像装置4、クリーニング装置8および潤滑剤塗布装置3が一括で交換される構成となっている。
また、図1を参照すると、4つの作像ユニットの上方には、帯電した各感光体表面に各色の画像データに基づいて露光して露光部分の電位を落とし、静電潜像を書き込む静電潜像形成手段としての露光装置9が備えられている。また、中間転写ベルト56を挟んで、各感光体1と対向する位置には、感光体1上に形成されたトナー像を中間転写ベルト56上に一次転写する転写手段としての一次転写ローラ51がそれぞれ配置されている。一次転写ローラ51は、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。
中間転写ベルト56のローラ52で支持された部分の外側には、二次転写手段としての二次転写ローラ61が圧接されている。二次転写ローラ61は、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。二次転写ローラ61と中間転写ベルト56との接触部が二次転写部であり、中間転写ベルト56上のトナー像が記録材としての転写紙に転写される。二次転写部の図中左側には、転写紙上のトナー像を転写紙に定着させる定着装置70が備えられている。定着装置70は、内部にハロゲンヒータを有する加熱ローラ72及び定着ローラ73に巻き掛けられた無端の定着ベルト71と、定着ベルト71を介して定着ローラ73に対向、圧接して配置される加圧ローラ74とから構成されている。プリンタの下部には、転写紙を載置し、二次転写部に向けて転写紙を送り出す不図示の給紙装置が備えられている。
感光体1は、有機感光体であり、ポリカーボネート系の樹脂で表面保護層が形成されている。帯電装置2は、帯電部材として導電性芯金の外側に中抵抗の弾性層を被覆して構成される帯電ローラ2aを備える。帯電ローラ2aは、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。帯電ローラ2aは、感光体1に対して微小な間隙をもって配設される。この微小な間隙は、例えば、帯電ローラ2aの両端部の非画像形成領域に一定の厚みを有するスペーサ部材を巻き付けるなどして、スペーサ部材の表面を感光体1表面に当接させることで、設定することができる。
現像装置4は、感光体1と対向する位置に、内部に磁界発生手段を備える現像剤担持体としての現像スリーブ4aが配置されている。現像スリーブ4aの下方には、図示しないトナーボトルから投入されるトナーを現像剤と混合し、攪拌しながら現像スリーブ4aへ汲み上げるための2つのスクリュー4bが備えられている。現像スリーブ4aによって汲み上げられるトナーと磁性キャリアからなる現像剤は、ドクターブレード4cによって所定の現像剤層の厚みに規制され、現像スリーブ4aに担持される。現像スリーブ4aは、感光体1との対向位置において同方向に移動しながら、現像剤を担持搬送し、トナーを感光体1上の静電潜像部分に供給する。なお、図1においては、二成分現像方式の現像装置4の構成を示したが、これに限るものではなく、一成分現像方式の現像装置であっても適用可能である。
潤滑剤塗布装置3は、固定されたケースに収容された固形潤滑剤3bと、固形潤滑剤3bから削り取った粉体状の潤滑剤を感光体1の表面に塗布する塗布手段を構成する供給部材としての塗布ローラ3aとを備える。塗布ローラ3aは、ブラシローラ、ウレタン状発泡ローラを用いることができる。塗布ローラ3aとして、ブラシローラを用いる場合は、ナイロン、アクリル等の樹脂にカーボンブラック等の抵抗制御材料を添加して体積抵抗率1×10Ωcm以上1×10Ωcm以下の範囲内に調整された材料で形成されたブラシローラが好適である。塗布ローラ3aの回転方向は、感光体1に対してカウンター方向である。すなわち、感光体1と塗布ローラ3aとの当接部において、塗布ローラ3aの表面移動方向が、感光体1の表面移動方向と逆方向である。また、塗布ローラ3aの回転方向を、感光体1に対して連れ回り方向にしてもよい。
固形潤滑剤3bは、直方体状に形成されており、後述する押圧機構3cにより塗布ローラ3a側に押圧されている。固形潤滑剤3bの潤滑剤としては、少なくとも脂肪酸金属塩を含有する潤滑剤を用いる。脂肪酸金属塩としては、例えば、フッ素系樹脂、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウムなどのラメラ結晶構造を持つ脂肪酸金属塩や、ラウロイルリジン、モノセチルリン酸エステルナトリウム亜鉛塩、ラウロイルタウリンカルシウムなどの物質を使用することができる。これらの脂肪酸金属塩のうち、特にステアリン酸亜鉛を用いることが好ましい。これは、ステアリン酸亜鉛が、感光体1表面上での伸展性が非常によく、しかも吸湿性が低く、さらに湿度が変化しても潤滑性が損なわれ難い特性を有しているためである。よって、環境変化に影響されにくく感光体表面を保護する能力の高い皮膜化された潤滑剤の保護層を形成することができ、良好に感光体表面を保護できる。また、潤滑性が損なわれ難い特性を有していることで、クリーニング不良の低減効果を良好に得ることができる。また、これらの脂肪酸金属塩の他に、シリコーンオイルやフッ素系オイル、天然ワックスなどの液状の材料、ガス状にした材料を外添法として添加することもできる。
また、固形潤滑剤3bの潤滑剤は、無機潤滑剤である窒化ホウ素を含むことが好ましい。窒化ホウ素の結晶構造としては、六方晶系の低圧相のもの(h−BN)や、立方晶系の高圧相(c−BN)等を挙げることができる。これらの構造の窒化ホウ素のうち、六方晶系の低圧相の窒化ホウ素の結晶は層状の構造を有しており、容易に劈開する物質であるため、摩擦係数は400°C近くまで約0.2以下を維持でき、放電により特性が変化し難く、放電を受けても他の潤滑剤に比べて潤滑性が失われることがない。このような窒化ホウ素を添加することで、感光体1表面に供給されて薄膜化された潤滑剤が、帯電装置2や一次転写ローラ51の作動時に発生する放電によって早期に劣化することはない。窒化ホウ素は、放電により特性が変化し難く、放電を受けても、他の潤滑剤に比べて潤滑性が失われることがない。しかも、感光体1の感光体層が放電により酸化、蒸発してしまうことを防止することもできる。また、窒化ホウ素は、わずかな添加量でも、その潤滑性を発揮できるので、帯電ローラ2aなどへの潤滑剤付着による不具合や、クリーニングブレード8aのブレード鳴きに対して有効である。
本実施形態の固形潤滑剤3bは、ステアリン酸亜鉛と窒化ホウ素とを含有した潤滑剤原料を圧縮成型したものを用いた。なお、固形潤滑剤3bの成型方法は、これに限定されることはなく、溶融成型などの他の成型方法を採用してもよい。これにより、上述したステアリン酸亜鉛の効果と上述した窒化ホウ素窒の効果とを得ることができる。
固形潤滑剤3bは塗布ローラ3aによって削り取られ消耗し、経時的にその厚みが減少するが、押圧機構3cにより押圧されているために常時塗布ローラ3aに当接している。塗布ローラ3aは、回転しながら削り取った潤滑剤を感光体表面に塗布する。その後、感光体1の表面とクリーニングブレード8aとの接触により、塗布された潤滑剤が押し広げられて薄膜状になる。これにより、感光体1の表面の摩擦係数が低下する。なお、感光体1の表面に付着した潤滑剤の膜は非常に薄いため、帯電ローラ2aによる帯電を阻害することはない。
クリーニング装置8は、クリーニング部材としてのクリーニングブレード8a、支持部材8b、トナー回収コイル8cを備える。クリーニングブレード8aは、ウレタンゴム、シリコーンゴム等のゴムを板状に形成してなり、そのエッジが感光体1表面に当接するようにして設けられ、転写後に残留する感光体1上のトナーを除去する。クリーニングブレード8aは、金属、プラスチック、セラミック等からなる支持部材8bに貼着されて支持され、感光体1表面に対し所定の角度で設置される。なお、クリーニング部材としては、クリーニングブレードのほか、クリーニングブラシなどの公知のものを広く利用することができる。
本実施形態において、潤滑剤塗布装置3は、クリーニング装置8よりも下流側に配置される。潤滑剤塗布装置3によって感光体表面に塗布された潤滑剤は、その後に均しブレード8dが感光体表面を摺擦することで引き延ばし、感光体表面に塗布された潤滑剤の塗布ムラをおおまかに均すことができる。
潤滑剤塗布装置3についてより詳細に説明する。
図3は、潤滑剤塗布装置3の概略構成図である。図3(a)は、固形潤滑剤3bの使用初期状態を示す概略構成図であり、図3(b)は、固形潤滑剤3bが残り僅かな状態(ニアエンド状態)を示す概略構成図である。
図3に示すように、固形潤滑剤3bの塗布ローラ3aと当接する面(図中下側の面)とは反対側の部分をその長手方向にわたって保持する潤滑剤保持部材3dが設けられている。潤滑剤保持部材3dは、収納ケース3eに塗布ローラ3aに対して接離可能に設けられている。また、収納ケース3eの潤滑剤保持部材3dより図中上部の空間には、潤滑剤保持部材3dを供給部材側へ押圧する押圧機構3cを備えている。
押圧機構3cは、付勢手段である加圧バネ31aを有しており、加圧バネ31aによって、潤滑剤保持部材3dが塗布ローラ側に押圧されている。
また、固形潤滑剤3bの長手方向両端付近には、電極部材41が設けられている。潤滑剤保持部材は、導電性部材で形成されており、電極部材41と潤滑剤保持部材3dは、検知部42に接続されている。検知部42は、検知部42を制御する制御部100に接続されている。検知部42は、電極部材41と潤滑剤保持部材3dとの間に電圧を印加して、電気抵抗を計測する。
図3(a)に示すように、使用初期においては、潤滑剤保持部材3dは、電極部材41から離間しており、非導通状態である。よって、このとき、検知部42により、電極部材41と潤滑剤保持部材3dとの間に電圧を印加しても電極部材41と潤滑剤保持部材3dとの間に電流が流れず、電気抵抗値の測定が不能な状態である。
固形潤滑剤3bが削られ潤滑剤が消費され固形潤滑剤の高さが低くなっていくと、潤滑剤保持部材3dが塗布ローラ3a側へ近づいていく。そして、図3(b)に示すように、潤滑剤の量が残り僅か(ニアエンド)となると、潤滑剤保持部材3dが電極部材41に当接する。潤滑剤保持部材3dが電極部材41に当接すると、潤滑剤保持部材3dと電極部材41とが非導通状態から導通状態に切り替わる。これにより、検知部42が、潤滑剤保持部材3dと電極部材41との間に電圧を印加すると、潤滑剤保持部材3dと電極部材41との間に電流が流れ、検知部42で電気抵抗値が計測される。
制御部100は、検知部42の測定結果を監視しており、検知部42が検知した電気抵抗値が所定値以下であることを検知したら、制御部100は、潤滑剤のニアエンドと判定する。そして、不図示の操作表示部に潤滑剤が残り少なくなくなった旨を報知し、ユーザーに固形潤滑剤の交換を促す。また、不図示の通信手段を用いて、サービスセンターに潤滑剤の交換が必要な旨を通知してもよい。
本実施形態においては、潤滑剤保持部材3dの位置が、潤滑剤ニアエンドに対応する位置に移動するまで潤滑剤保持部材3dと電極部材41とが非通電状態となっており、電極部材間に電圧を印加しても電流が流れない。これにより、ニアエンド検知の度に電力が消費されることがないので、電力消費の低減を図ることができる。
また、本実施形態においては、固形潤滑剤3b長手方向両端部付近にそれぞれ電極部材41を設けているので、固形潤滑剤3bが長手方向で潤滑剤の消費量が異なった場合においても、潤滑剤の消費量が多い側の端部がニアエンドとなった時点で、潤滑剤の消費量が多い側の端部側の電極部材41が潤滑剤保持部材と当接し導通する。これにより、固形潤滑剤3bが長手方向で潤滑剤の消費量が異なった場合においても、正確に潤滑剤のニアエンドを検知することができる。これにより、消費量が多い方側の潤滑剤が枯渇して、感光体を保護できず、感光体表面が傷ついてしまうなどの不具合が発生するのを防止することができる。
また、本実施形態においては、潤滑剤が枯渇する直前の所謂固形潤滑剤のエンド状態ではなく、所定回数感光体1表面に潤滑剤を供給可能な量の残量(ニアエンド状態)を検知するようにしている。潤滑剤のエンド状態を検知する場合、検知後に画像形成動作を行うと、潤滑剤枯渇による不具合が生じるため、潤滑剤の交換作業が完了するまで画像形成動作を禁止する必要があり、ダウンタイムが生じてしまう。
これに対し、本実施形態においては、潤滑剤のニアエンド状態を検知しているので、検知後の所定回数、画像形成動作を行っても、感光体表面に潤滑剤を塗布でき、感光体表面を保護できる。これにより、検知後から固形潤滑剤の準備が整い交換作業を開始するまでの間も、画像形成動作を行うことができ、装置のダウンタイムが生じるのを抑制することができる。また、準備が整うまでの間に、所定回数以上の画像形成動作が行われると、潤滑剤が枯渇してしまい、潤滑剤枯渇による不具合が出てしまう。よって、ニアエンドを検知したら、塗布ローラ3aの走行距離(回転回数)や、画像形成動作回数などを監視する。そして、塗布ローラ3aの走行距離や画像形成動作回数が所定値となったら、潤滑剤のエンド状態と判定して、画像形成動作を禁止する。
また、上述では潤滑剤保持部材3dを導電性材料として、収納ケース3eに設けた電極部材41の導通により、固形潤滑剤3bの残量検知を行う構成を示しているが、潤滑剤保持部材3dに電極部材を別途設けて導通確認を行う構成等、導通の有無により潤滑剤の残量変化を検出できる構成であればよい。
図4(a)は、潤滑剤塗布動作停止中(塗布ローラ3aの回転停止中)における潤滑剤塗布装置3の状態を示しており、図4(b)は、潤滑剤塗布動作中(塗布ローラ3a回転動作中)における潤滑剤塗布装置3の状態を示す図である。
図4(a)に示すように潤滑剤塗布動作停止中のときは、潤滑剤保持部材3dと電極部材41とは離間しており、非導通状態である。
一方、図4(b)に示すように潤滑剤塗布動作中のときは塗布ローラ3aが回転して固形潤滑剤を摺擦している。このため、固形潤滑剤3bは塗布ローラ3aの表面移動方向(図中左側)に力を受ける。潤滑剤保持部材3dは、収納ケース3e内部で移動できるように構成する必要があるため、収納ケース3eに対してある程度のガタがある状態で収納ケース3eに収納されている。このため、固形潤滑剤3bは塗布ローラ3aの表面移動方向(図中左側)に力を受けると、潤滑剤保持部材3dが、塗布ローラ3aの固形潤滑剤を摺擦する方向(図中左側)に傾いたり、移動したりする。その結果、まだ固形潤滑剤の量が十分にある状態で潤滑剤保持部材3dと電極部材41とが導通し、制御部100がニアエンドと誤検知する場合がある。
また、潤滑剤塗布動作時の潤滑剤保持部材3dは、塗布ローラ3aとの固形潤滑剤3bの摺擦部での負荷変動により塗布ローラ3aの回転に対して、固形潤滑剤3bが振動した状態となってしまう。特に、固形潤滑剤3bの重力方向が、塗布ローラ3aの固形潤滑剤に対する摺擦方向と反対側の場合、上記負荷変動による振動が大きくなる。さらに、塗布ローラ自体の回転動作に振れが生じた場合も、それにみあって固形潤滑剤が振動することとなる。その結果、例え、潤滑剤塗布動作時に図4(b)に示すような傾きが生じなかったとしても、上記振動により、ニアエンド時の電極部材41と潤滑剤保持部材との接触状態が不安定となり、振動により導通や非導通を繰り返す状況になる。このため、振動により固形潤滑剤がまだニアエンド状態まで消費されているにもかかわらず電極部材41と潤滑剤保持部材3dが導通せず、ニアエンドを通知しない可能性がある。また、潤滑剤振動により生じる接触状態の不安定化によるノイズ等が導通状態に及ぼす影響を考慮するために、ノイズの影響を受けないような電力量とする等の対応(必要以上の電力を有する構成)が必要となってしまう。そこで、本実施形態においては、潤滑剤塗布動作停止中に残量検知を行うようにした。
図5は、潤滑剤残量検知の制御フロー図である。
図10は、潤滑剤残量検知のタイミングチャートである。
図5に示すように、制御部100は、潤滑剤塗布動作が終了したか否かをチェックする(S1)。図10に示すように、画像形成装置の制御部からの機械動作要求信号により機械動作停止が指示される。すると、感光体1を回転駆動させる駆動モータや塗布ローラ3aを回転駆動させる駆動モータなどを停止(ON→OFF)し、装置本体の動作が停止する。塗布ローラ3aが、回転駆動する場合は、塗布ローラ3aを回転駆動する駆動モータがONからOFFに切り替わったことを検知することで、潤滑剤塗布動作が終了したことを検知することができる。塗布ローラ3aが、感光体1と連れ回りする場合は、例えば、感光体1を回転駆動させる駆動モータがONからOFFに切り替わったことを検知することで潤滑剤塗布動作が終了したことを検知することができる。また、これに限らず、エンコーダなどで塗布ローラ3aが停止したことを検知することで潤滑剤塗布動作が終了したことを検知してもよい。
本体動作が停止したのち、潤滑剤残量検知用のバイアス印加をOFF→ONとし、電極部材41と潤滑剤保持部材3dとの間にバイアスを印加した後、潤滑剤残量検知の判断を実行する。潤滑剤残量検知は、例えば、回転動作終了時から2秒後(Tx−Ta)に0.2秒間隔にて導通状態を10回、確認を行う。10回とも導通を確認した場合に、ニアエンドと判断するように制御する。潤滑剤残量検知の実行時間は、図10に示すように、(ΔL=Ty−Tx)である。
潤滑剤残量検知の判断実行時間(ΔL=Ty−Tx)を経過したら、潤滑剤残量検知用のバイアス印加をON→OFFとし、画像形成装置本体の次動作の実行に備える。
本実施形態では、機械動作停止時(Ta)から次動作開始時(Tb)までのΔNの間に、潤滑剤残量検知開始(Tx)から潤滑剤残量検知終了(Ty)の時間(ΔL)で導通検知により潤滑剤残量の判断を行う構成としている。そのため、導通検知に必要なバイアス印加も潤滑剤残量検知の判断を行うタイミングにのみ実行する(図中ではT1〜T2までのΔM時間バイアス印加を実行する)。このように、残量検知を実行するときのみ、電極部材41と潤滑剤保持部材3dとの間にバイアスを印加するので、省電力な構成とすることができる。
なお、制御部からの動作要求が、潤滑剤残量検知の判断の終了(Ty)前に指示された場合は、潤滑剤残量検知判断の実行を停止して、本体動作を開始する。これにより、潤滑剤残量検知判断終了を待ってから、本体動作を開始する場合に比べて、ダウンタイムを生じさせることがない。
制御部100は、潤滑剤塗布動作が終了し(S1のYES)、ニアエンド状態を検知していないとき(S2のNO)は、潤滑剤保持部材3dと電極部材41との間に電圧を印加し、検知部42で抵抗値を測定する(S2)。検知部42で測定した抵抗値が所定値以下の場合(S3のYES)は、潤滑剤がニアエンド状態であると判定し、その旨をユーザーに報知するとともに、ユニットの交換が必要である旨を報知する(S4)。
一方、ニアエンドを検知しているとき(S2のYES)は、ニアエンド後の塗布ローラ3aの走行距離が所定値Bt以上のとき(S6のYES)は、潤滑エンドと検知し(S7)、画像形成動作を禁止し、潤滑剤の寿命及び今すぐユニットの交換が必要である旨を通知する。
このように、潤滑剤動作終了後の潤滑剤動作停止中に潤滑剤の残量検知を行うので、正確な潤滑剤の残量検知を行うことができる。また、電極部材と潤滑剤保持部材との接触が安定しているので、潤滑剤保持部材と電極部材との間に高い電圧をかけずとも、良好の導通状態を検知することができ、消費電力も必要最低限でおさえることができる。なお、上述では、潤滑剤動作終了後に残量検知を行っているが、潤滑剤動作開始前に残量検知を行ってもよい。また、ニアエンド後に行うエンド検知を常に行うようにしてもよい。
また、上述では、エンド検知をニアエンド検知後からの塗布ローラ3aの走行距離に基づいて行っているが、感光体の走行距離(回転時間)や通紙枚数でニアエンドを検知してもよい。
以下に、通紙枚数によるエンド検知の具体的一例を示す。固形潤滑剤3bの寿命が200K枚である場合、180K枚時点でニア寿命であると判断するように残量検知機構40を構成したとする。残量検知手段(電極部材41と検知部42とで構成)がニアエンドと判断した時から、制御部100によって通紙枚数をカウントするように制御し、規定の通紙枚数(ここでは20K枚)に到達した際に、機械の動作を禁止させると同時に、潤滑剤の寿命及びユニットの交換を通知する。
検知精度向上の面では、感光体もしくは塗布ローラの駆動時間(もしくは走行距離)で潤滑剤エンドを判断する方が、通紙枚数で潤滑剤エンドを判断する場合に比べて望ましい。具体的に説明すると、印刷開始前や印刷終了時に電位や濃度を調整する動作や転写残トナーをクリーニングする動作等の調整動作が実施され、この調整動作時も感光体および塗布ローラ3aが回転駆動し、潤滑剤が消費される。例えば、作像時間に2秒、印刷前後の調整動作に計10秒かかるとする。同じ100枚印刷する場合でも、連続印刷枚数が1枚と少ない場合は、その都度、調整動作が行われるので、12秒×100回=1200秒要する。一方、連続印刷枚数100枚の場合は、10秒+2×100回=210秒と印刷に要する時間は少なくなる。すなわち、同じ100枚印刷する場合でも、一枚ずつ印刷した場合は、潤滑剤が消費された時間が1200秒に対して、連続印刷枚数が100枚のときは、潤滑剤が消費された時間が210秒となり、大きく異なるのである。
よって、検知精度向上の面では、感光体もしくは塗布ローラの駆動時間(もしくは走行距離)で判断する方が好ましい。なぜならば、調整動作中も感光体および塗布ローラ3aは、回転駆動しており、この調整動作時における潤滑剤の消費も把握することができるからである。
また、装置の環境(温度や湿度)を検知して、塗布ローラ3aの回転数を変化させる構成として、環境による塗布量の変動量を抑えるのが好ましい。この場合、感光体の走行距離または駆動時間、塗布ローラ3aの駆動時間でエンド検知するのがこのましい。以下に、具体的に説明する。
例えば、潤滑剤ニアエンドを検知してから潤滑剤の寿命がくるまでの塗布ローラ3aの走行距離が、常温・常湿環境下で20kmであり、エンド検知の設定を、塗布ローラ3aの走行距離が20kmに達したときに行うとした場合を一例にして説明する。
高温高湿環境下においては、潤滑剤の塗布量(消費量)が常温・常湿環境下に対して、例えば(2/3)低下する場合は、潤滑剤の寿命がくる塗布ローラ3aの走行距離が30Kmに延びる。よって、塗布ローラ3aの走行距離20kmで潤滑剤を寿命と判断する場合は、潤滑剤を使い切る前に潤滑剤エンドと判断してしまい、潤滑剤が残った状態で交換されるおそれがある。
また、低温低湿環境下においては、潤滑剤の塗布量が、常温・常湿環境下に対して例えば、1.5倍増加する場合は、潤滑剤の寿命がくる塗布ローラ3aの走行距離が10Kmに短縮される。よって、塗布ローラ3aの走行距離20kmで潤滑剤を寿命と判断する場合は、10Kmを超えた段階で潤滑剤が枯渇して、感光体表面に潤滑剤が塗布されなくなる。その結果、感光体フィルミング、クリーニング不良、感光体磨耗、白ぽち画像、クリーニングブレードの捲れ等の不具合が生じる。
一方、装置の環境(温度や湿度)を検知して、塗布ローラ3aの回転数を変化させる構成においては、高温・高湿環境下において、塗布ローラ3aの回転速度を常温・常湿環境下に比べて1.5倍とすることで、塗布量を、常温・常湿環境下と同じにできる。このように、速度を1.5倍としているので、潤滑剤が使い切る塗布ローラの駆動時間は、常温・常湿環境下と同じ駆動時間になる。また、低温・低湿環境下においては、塗布ローラ3aの回転速度を常温・常湿環境下に比べて0.5倍とすることで、塗布量を、常温・常湿環境下と同じにできる。このように、速度を0.5倍としているので、潤滑剤が使い切る塗布ローラの駆動時間は、常温・常湿環境下と同じ駆動時間になる。
このように、装置の環境(温度や湿度)を検知して、塗布ローラ3aの回転数(回転速度)を変化させる構成として、環境による塗布量の変動量を抑えた場合は、環境がどのように変動しても、塗布ローラ3aの駆動時間が所定の時間となったときに、潤滑剤のエンドとなる。従って、装置の環境(温度や湿度)を検知して、塗布ローラ3aの回転数(回転速度)を変化させる構成の場合、塗布ローラ3aの駆動時間を潤滑剤エンド検知に用いることで、精度のよいエンド検知を行うことができる。
また、上述したように、装置の環境(温度や湿度)を検知して、塗布ローラ3aの回転数(回転速度)を変化させる構成とした場合、感光体の駆動時間も環境によって潤滑剤のエンド条件が変動することがないので、感光体駆動時間で潤滑剤のエンド検知を行うことで、良好なエンド検知を行うことができる。また、環境が変化しても感光体の回転速度が一定であるので、回転速度と駆動時間とから算出される感光体の走行距離も環境によって潤滑剤のエンド条件が変動することがない。よって、感光体の走行距離で潤滑剤のエンド検知を行うことでも、良好なエンド検知を行うことができる。
潤滑剤の感光体1への塗布量は一定ではなく、感光体表面に形成された画像面積率などにより異なる。具体的に説明すると、潤滑剤が塗布された感光体表面に形成されたトナー像は、一次転写部で中間転写ベルト56に転写されるが、このとき、感光体表面の潤滑剤が、トナーとともに中間転写ベルトに移る場合がある。このため、高画像面積率の画像の方が、低画像面積率の画像に比べて、感光体表面の潤滑剤量が少なくなる。その結果、高画像面積率の画像の方が、感光体表面に供給される潤滑剤量が多くなるのである。このため、文字などの低画像面積率の画像を頻繁に出力するユーザーと、写真などの高画像面積率の画像を頻繁に出力するユーザーとで潤滑剤の減り具合が異なる。その結果、低画像面積率の画像を頻繁に出力した場合は、高画像面積率を頻繁に出力した場合に比べて、潤滑剤がニアエンドになるまでの塗布ローラ3aの走行距離が長くなる。
このように、使用条件により潤滑剤がニアエンドとなる塗布ローラ3aの走行距離が異なるので、塗布ローラ3aの走行距離などの動作期間のみでニアエンドを判定する場合、すべての使用条件下で精度よくニアエンドを検知することができない。具体的に説明すると、潤滑剤の消費が多い使用条件のときにおける潤滑剤がニアエンドとなる塗布ローラ3aの走行距離を、ニアエンドの判定に用いた場合、潤滑剤の消費量が少ない使用条件で使用しているユーザーにおいては、固形潤滑剤が使いきれてない状態での潤滑剤の交換となってしまう。これとは逆に、潤滑剤の消費量が少ない使用条件のときにおける潤滑剤がニアエンドとなる塗布ローラ3aの走行距離を、ニアエンドの判定に用いた場合、潤滑剤の消費が多い使用条件のときにニアエンドが検知される前に潤滑剤が枯渇するおそれがある。
一方、本実施形態のように、固形潤滑剤がニアエンドに対応する位置に到達すること(固形潤滑剤の高さが所定高さになったこと)を検知することで、使用条件にかかわらず、精度よくニアエンドを検知することができる。
しかし、低画像面積率を頻繁に出力する使用条件の場合、粉体状に削り取られた潤滑剤のうち感光体へ塗布されなかった潤滑剤が収納ケース3eに堆積していく。その結果、収納ケース3eに堆積した潤滑剤の一部が電極部材41の潤滑剤保持部材との当接部に付着する場合がある。この当接部に潤滑剤が付着すると、潤滑剤保持部材3dが電極部材41と当接しても導通状態とならず、潤滑剤のニアエンドを検知することができないおそれがある。その結果、潤滑剤が枯渇した状態で画像形成動作が行われ、感光体表面が劣化してしまうおそれがある。そこで、塗布ローラ3aの走行距離および潤滑剤保持部材と電極部材との導通状態の両方で、潤滑剤のニアエンドを検知してもよい。
図6は、塗布ローラ3aの走行距離および潤滑剤保持部材3dと電極部材41との導通状態の両方でニアエンドを行う場合の制御フロー図である。
図6に示すように、潤滑剤塗布動作終了後(S11のYES)、ニアエンド検知してない(S12のNO)場合は、塗布ローラ3aの走行距離が、所定値B1以上か否かをチェックする(S13)。所定値B1以下(S13のNO)の場合は、検知部42で抵抗値の測定を行い(S14)、抵抗値が所定値以下か否かをチェックする(S14)。抵抗値が所定値以下(S15のYES)の場合は、電極部材41と潤滑剤保持部材3dとが導通しているので、潤滑剤ニアエンドと判定(S16)し、ユーザーに報知する。また、塗布ローラ3aの走行距離が、所定値B1以上のとき(S13のYES)も、潤滑剤ニアエンドと判定(S16)し、ユーザーに報知し、潤滑剤またはユニットの交換を促す。
図7は、固形潤滑剤量の推移とニアエンド検知のタイミングとを示す図である。
図7に示すように、通常の使用条件のときは、塗布ローラ3aが所定値B1となる前に、電極部材41と潤滑剤保持部材3dとが導通し、ニアエンドが検知される。一方、低画像面積率の画像を頻繁に出力するような使用条件のときは、電極部材41と潤滑剤保持部材3dとが導通する前に、塗布ローラ3aの走行距離が所定値B1となり、ニアエンドが検知される。そして、ニアエンドが検知されてから、塗布ローラ3aの走行距離が、上限値Btとなったら、潤滑剤エンド状態として、画像形成動作を禁止する。
例えば、固形潤滑剤3bの高さが3mmのとき、検知部42で電極部材41間の導通を検知してニアエンドを検知する構成とする。そして、通常の使用においては、検知部42が、塗布ローラ3aの走行距離180kmでニアエンドを検知し、Bt=20km、B1=220kmとしたとする。この場合、低画像面積率の使用条件で、250kmで固形潤滑剤3bの高さが3mmとなり、検知部42が電極部材間の導通を検知しニアエンドを検知する構成の場合でも、塗布ローラ3aの走行距離が、220kmに到達した段階で、ニアエンドと判断され、塗布ローラ3aの走行距離が、240kmのときに、エンドと判断されることになる。
また、例えば、高画像での使用条件が多い場合は、クリーニングブレードにて塞き止められる転写残トナー量は多いため、摺擦力は低減しブレードの磨耗に対しては有利になる。ただし、ブレードにトナーの入力量が多いとトナーに付着している添加剤等が感光体に付着し、白ポチ画像が発生することがあるため、通常より多めに潤滑剤を塗布する必要がある。
逆に、低画像での使用条件が多い場合には、上記の白ポチ画像は発生しにくいため潤滑剤の塗布量は少なめでも不良画像が発生することはない。このため、画像面積率に応じて、塗布量を変えてもよい。
また、潤滑剤塗布量が少なめであるため感光体とブレードの摺擦力は潤滑剤塗布量が多い条件と比較すると多めになり、潤滑剤の寿命より早くブレードの寿命が早く到達することがある。よって、上記ニアエンド検知に用いる塗布ローラ3aの走行距離B1を、例えば、クリーニングブレードの寿命などに基づいて、決定することで、クリーニングブレードの寿命により、画像品質が低下する前に、ユニットの交換を行うことができる。
このように、電極部材41の潤滑剤保持部材3dとの当接部に潤滑剤が付着して、潤滑剤保持部材3dが電極部材41と当接しても導通状態とならず、ニアエンドを検知できない事態が生じるおそれがある低画像面積率の画像を頻繁に出力する使用条件のときは、塗布ローラ3aの走行距離でニアエンドを検知するので、ニアエンドが検知されずに、そのまま使用され続けることを防止することができる。これにより、感光体表面を確実に潤滑剤で保護できる。
塗布ローラ3aの走行距離以外にも、塗布ローラ3aの回転時間等を計測することで、ニアエンドを検知してもよい。また、感光体の走行距離(回転時間)や、通紙枚数で、ニアエンドを検知してもよい。塗布ローラ3aが、回転駆動する構成で、環境変動等により潤滑剤塗布ローラの回転数を変化させる制御を搭載した場合は、感光体の走行距離(回転時間)、塗布ローラ3aの回転時間を用いるのが好ましい。
図8は、押圧機構の変形例を示す概略構成図である。
この変形例の押圧機構300cは、潤滑剤保持部材3dの長手方向両端部付近にそれぞれ設けられ、収納ケース3eに揺動自在に取り付けられた揺動部材301aと、付勢手段であるバネ301bとを有している。バネ301bの各端部がそれぞれ揺動部材301aに取り付けられている。各揺動部材301aは、このバネ301bから潤滑剤保持部材の長手方向中心に向かう図中矢印Dの向きの付勢力を得ている。この付勢力によって、図中右側の揺動部材は図中反時計回りに、図中左側の揺動部材は図中時計回りに揺動するように付勢される。これにより、各揺動部材301aの潤滑剤保持部材3dと当接する円弧状の当接部311は、図8に示すように潤滑剤保持部材3d側へ付勢される。
使用初期時においては、各揺動部材301aの揺動端部がバネ301bの付勢力に抗して収納ケース3eの上面部の内周面32へ近づく方向に揺動した状態となっている。このような構成により、2つの揺動部材301aはバネ301bの付勢力を受けて互いに均等な力で潤滑剤保持部材3dを押し、潤滑剤保持部材3dに保持された固形潤滑剤3bを塗布ローラ3aへ押圧する。よって、固形潤滑剤3bは、その長尺方向において塗布ローラ3aへ均一に押圧される。その結果、塗布ローラ3aの回転により摺擦されることで削り取られる潤滑剤の量は、長尺方向において均一となり、感光体1の表面に潤滑剤をムラなく塗布することができる。
この変形例の押圧機構300cにおいては、経時使用によって固形潤滑剤3bの高さが減っても固形潤滑剤3bの加圧力の減少を抑制できる。よって、初期から経時にかけて感光体1の表面に供給される粉末潤滑剤量の変動を小さく抑えることができる。
このような結果が得られる理由は、次の通りである。
一般に、初期から固形潤滑剤3bが無くなるまでの間に変化するバネの伸び変化量に対し、バネ全体の長さを長くすれば長くするほど、バネの伸び変化量に対するバネの付勢力変動は小さくて済む。図3にしめした押圧機構3cは、加圧バネ31aを縮めた状態で配置し、その付勢力(押し出し力)の方向と塗布ローラ3aに対する固形潤滑剤3bの押圧方向とを一致させている。この構成においては、バネ全体の長さを長くするほど、バネの付勢力方向と塗布ローラ3aに対する固形潤滑剤3bの押圧方向とを一致させることが困難となることから、バネ全体の長さを長くするにも限界がある。加えて、図3の押圧機構3cでは、塗布ローラ3aの径方向にバネの長さ分の配置スペースを確保しなければならず、装置の大型化につながる。これらの理由から、図3の押圧機構においては、比較的短いバネを使用しなければならず、経時的なバネの付勢力変動が大きくなる。
これに対し、この変形例の押圧機構300cにおいては、図8に示したように、バネ301bを伸ばした状態で配置し、その付勢力(引っ張り力)で塗布ローラ3aに対して固形潤滑剤3bを押圧できる。よって、バネ全体の長さを長くしても図3の押圧機構3cのような問題は生じない。しかも、変形例の押圧機構300cでは、バネ301bの長さ方向が固形潤滑剤3bの長尺方向すなわち塗布ローラ3aの軸方向に一致するようにバネ301bが配置される。したがって、バネ301bの長さを長くしても、塗布ローラ3aの径方向に配置スペースが広がることはなく、装置を大型化する必要がない。そのため、この変形例の押圧機構300cは、図3に示した押圧機構3cで使用していた加圧バネ31aの長さよりもずっと長いバネ301bを採用できる。その結果、経時的なバネの付勢力変動を小さく抑えることができる。
また、図9に示すように、潤滑剤保持部材3dに各揺動部材301aを揺動自在に取り付けてもよい。この図9の構成においては、各揺動部材301aは、バネ301bから潤滑剤保持部材3dの長手方向中心に向かう付勢力によって、各揺動部材301aの揺動端部が、潤滑剤保持部材3dから離れる方向に付勢され、各揺動部材301aの揺動端部が、収納ケース3eの上面部の内周面32に当接する構成となる。
また、固形潤滑剤3bのニアエンド検知としては、上述に限られず、例えば、電極部材41に替えてプッシュスイッチにしてもよい。この場合、潤滑剤保持部材3dが、潤滑剤ニアエンドのときに対応する位置に到達すると、潤滑剤保持部材3dがプッシュスイッチを押し込み、ニアエンドが検知される。この場合も、潤滑剤塗布動作中にニアエンドの検知を行うと、潤滑剤保持部材の振動により、プッシュスイッチの押圧が不安定となり、誤検知を起こすおそれがある。よって、この場合においても、潤滑剤塗布動作停止中に残量検知を行うことで、正確にニアエンドの検知を行うことができる。
次に、残量検知の変形例について説明する。
[第1変形例]
図11は、第1変形例の残量検知部140の概略構成図であり、図12は、変形例1の断面図である。なお、図12は、仕切り壁43bを省略している。
図11(a)に示すように、この変形例1においては、回転電極部材141bと、回転電極部材141b、潤滑剤がニアエンドのとき、回転電極部材141bと当接する電極部材142a、抵抗検知部142cなどを有している。抵抗検知部142cは、電極部材142aと回転電極部材141bとに接続されており、電極部材42aと回転電極部材141との間に電圧を印加して、電気抵抗を計測する。回転電極部材141、電極部材142aは、これらを覆うカバー部材43に位置決め保持されている。電極部材142aは、回転電極部材141よりも鉛直方向上方に配置されている。
収納ケース3eの塗布ローラ3aと固形潤滑剤3bとの当接部よりも塗布ローラ回転方向下流側の側面には、潤滑剤保持部材3dの移動方向に延びる開口部31eが設けられている。この開口部31eに押し部材としての潤滑剤保持部材3dに設けられた当接突起部31dが貫通している(図12参照)。また、カバー部材143には、カバー部材143で覆われた空間を、開口部31eが配置された空間と、電極部材142aが配置された空間とに仕切る仕切り壁143bが設けられている。
回転電極部材141は、カバー部材143の回転軸143cに回転自在に支持されている。図12(a)に示すように、使用初期においては、潤滑剤保持部材3dに設けられた当接突起部31dは、回転電極部材141から離間しており、回転電極部材141は、仕切り壁143bに当接して回転電極部材141の自重による回転が規制されている。このとき、回転電極部材141は電極部材142aから離間している。よって、このとき、抵抗検知部142cにより、電極部材142aと回転電極部材141bとの間に電圧を印加しても電極部材142aと回転電極部材141との間に電流が流れず、電気抵抗値の測定が不能な状態である。
固形潤滑剤3bが削られ潤滑剤が消費され固形潤滑剤の高さが低くなっていくと、潤滑剤保持部材3dが塗布ローラ3a側へ近づいていく。そして、固形潤滑剤3bの高さが所定値となると、潤滑剤保持部材3dに設けられた当接突起部31dが回転電極部材141に当接する。さらに固形潤滑剤3bが削られ、高さが低くなると、当接突起部31dにより回転電極部材141の図中右側端部が押され、回転電極部材141が自重による回転方向と逆方向(図中時計回り)に回転する。そして、図11(b)、図12(b)に示すように、潤滑剤の量が残り僅か(ニアエンド)となると、回転電極部材141が電極部材42aと当接する。回転電極部材141が電極部材142aに当接すると、回転電極部材141と電極部材142aとが非導通状態から導通状態に切り替わる。これにより、抵抗検知部42cにより電極部材142aと回転電極部材141との間に電圧を印加すると、電極部材間に電流が流れる。その結果、抵抗検知部42cで電気抵抗値が計測され、回転電極部材141が固形潤滑剤3bの消費に伴い回転したことが検知され、潤滑剤ニアエンドを検知することができる。
この変形例の残量検知部140は、固形潤滑剤3bの消費に伴い回転する回転電極部材141を用い、回転電極部材141の当接突起部31dと当接する箇所と回転支点を挟んで反対側の箇所を、電極部材142aに当接させることにより潤滑剤のニアエンドを検知するようにしている。このように、構成することで、図12に示すように、電極部材142aと回転電極部材141との当接箇所を、固形潤滑剤3bと塗布ローラ3aとの当接部から離れた位置に設けることができる。これにより、塗布ローラ3aにより削れた潤滑剤粉が、電極部材142aの回転電極部材141との当接部や、回転電極部材141の電極部材142aとの当接部に付着するのを抑制することができる。これにより、各電極部材に付着した潤滑剤により電極部材間に導通不良が生じるのを抑制することができ、精度よく潤滑剤のニアエンドを検知することができる。
また、残量検知部40を収納ケース3eの外に設けたので、飛散した潤滑剤粉が電極部材142aや回転電極部材142の電極部材142aとの当接部に付着するのを抑制することができる。
また、この変形例においては、回転電極部材141の電極部材142aとの当接部を当接突起部31dとの当接部よりも鉛直方向上方に配置するなどにして、電極部材を、鉛直上方に配置している。これにより、開口部31eから進入してきた潤滑剤粉が、電極部材142aに付着するのを抑制することができる。また、回転電極部材141の電極部材142aとの当接部を当接突起部31dとの当接部よりも鉛直方向上方に配置することで、回転電極部材141の回転量が少なくとも、電極部材142aを、十分に鉛直上方に配置することができる。
さらに、仕切り壁43bにより、カバー部材43で覆われた空間を、開口部31eが設けられた空間と、電極部材142aが設けられた空間とに仕切っている。これにより、開口部31eから進入してきた潤滑剤粉が、電極部材142aに付着するのをより一層抑制することができる。また、カバー部材43と仕切り壁43bとを樹脂で一体成形するのが好ましい。これにより、カバー部材43と仕切り壁43bとを別部材で構成した場合に比べて、部品点数を削減でき、装置を安価にすることができる。また、収納ケース3eに仕切り壁43bを設けてもよい。この場合も、収納ケース3eと仕切り壁43bとを樹脂で一体成形することで、部品点数を削減でき、装置を安価にすることができる。また、カバー部材43、収納ケース3eそれぞれに仕切り壁を設けて、組み合わせることで、カバー部材43で覆われた空間を、開口部31eが設けられた空間と、各電極部材が設けられた空間とに仕切ってもよい。
また、カバー部材43で開口部31e、電極部材142a、回転電極部材141を覆っている。これにより、開口部31eから潤滑剤供給装置3外へ潤滑剤粉が飛散するのを抑制することができ、装置が汚れるのを抑制することができる。また、飛散トナーなどが、電極部材142aや回転電極部材の電極部材142aとの当接部に付着するのを抑制することができ、電極部材間に導通不良が生じるのを抑制することができる。
また、この変形例においては、カバー部材143に電極部材142a,回転電極部材141を位置決め保持している。このように、同一の部材に電極部材142a,回転電極部材141を位置決め保持することで、部品公差を最小限に抑えることができる。これにより、電極部材142a,回転電極部材141のそれぞれの位置関係を精度よく出すことができる。これにより、固形潤滑剤3bがニアエンド状態のときに、確実に電極部材142aに回転電極部材141を当接させることができ、精度よく潤滑剤のニアエンド状態を検知することができる。また、カバー部材143を収納ケース3eから取り外すだけで、残量検知部40を、潤滑剤供給装置3から取り外すことができ、残量検知部40の交換作業を容易に行うことができる。
[第2変形例]
図13は、第2変形例の残量検知部240の概略構成図であり、図14は、図13のA−A断面図であり、図15は、図13のB−B断面図である。図13(a)、図14(a)、図15(a)は、固形潤滑剤3bの使用初期状態を示す概略構成図であり、図13(b)、図14(b)、図15(b)は、固形潤滑剤3bが残り僅かな状態(ニアエンド状態)を示す概略構成図である。また、潤滑剤供給装置3の長手方向他端側は、一端側と同様な構成である。
この第2変形例2の残量検知部240は、図13に示すように、回転部材241と、回転部材241の回動を検知する回動検知手段としての回動検知部242とを有している。回動検知部242は、第1電極部材242a、この第1電極部材242aに対向配置された第2電極部材242b、抵抗検知部242cなどを有している。抵抗検知部242cは、第1電極部材242aと第2電極部材242bとに接続されており、第1電極部材242aと第2電極部材242bとの間に電圧を印加して、電気抵抗を計測する。また、抵抗検知部242cは、制御部100に接続されている。回転部材241、第1電極部材242a,第2電極部材242bは、これらを覆うカバー部材243に位置決め保持されている。
第1電極部材242a,第2電極部材242bは、板金などの導電性部材からなる板状形状であり、第2電極部材242bの図中右側端部(固形潤滑剤長手方向端部)側が第1電極部材242a側に撓み可能にカバー部材243に保持されている。また、第2電極部材242bの図中右側端部側は、第1電極部材242a側に折り曲げられている。
また、収納ケース3eの塗布ローラ3aと固形潤滑剤3bとの当接部よりも塗布ローラ回転方向下流側の側面には、潤滑剤保持部材3dの移動方向に延びる開口部31eが設けられている。回転部材41の一端(図中右端)には、上記開口部31eを貫通して潤滑剤保持部材3dに当接する当接部241bが設けられている。回転部材241の他端には、第2電極部材242bを押して、第2電極部材242bを第1電極部材242aに当接させて回転部材241が回動したことが検知される被検知部241aが設けられている。
当接部241bは、図14に示すように、回転部材241の軸部から開口部31e側へ所定長さ延びた部分と、その部分の先端から鉛直方向に延びて、固形潤滑剤長手方向に直交する平面部分とで構成されている。当接部241bを上記構成とすることで、回転部材241は、自重で図中反時計回りに回動する。また、図14に示すように、潤滑剤供給装置3は、鉛直方向(図中上下方向)に対して、図中時計回りに傾いている。よって、残量検知部240を収納ケース3eの潤滑剤保持部材3dよりも上方に位置する側面に設けることで、回転部材241の自重による回動により、当接部241bを潤滑剤保持部材3dに当接させることができる。
また、カバー部材243には、カバー部材243で覆われた空間を、開口部31eが配置された空間と、第1電極部材242aおよび第2電極部材242bとが配置された空間とに仕切る仕切り壁243bが設けられている。回転部材241は、図13に示すように、仕切り壁243bに設けられた貫通穴243cを貫通している。そして、当接部241bが設けられた一端部が、開口部31eが配置された空間に位置している。被検知部241aが設けられた他端部が、第1電極部材242a、第2電極部材242bが配置された空間に位置している。
また、カバー部材243の側壁部には、回転部材241の回動を規制する規制手段としての回動規制部243dが、設けられている。回動規制部243dは、カバー部材243の固形潤滑剤長手方向中央側の側壁部(図13の左側の側壁部)から、回転部材241側に延び、図15(a)に示すように、先端部が、被検知部241a所定の隙間を有して対向している。
図14(a)に示すように、使用初期においては、回転部材241の当接部241bが、潤滑剤保持部材3dに突き当てっており、回転部材241の自重による回転が規制されている。このとき、図13(a)、図15(a)に示すように、回転部材241の被検知部241aは、第2電極部材242bを押しておらず、第2電極部材242bは、第1電極部材242aから離間している。よって、このとき、抵抗検知部242cにより、第1電極部材242aと第2電極部材242bとの間に電圧を印加しても第1電極部材242aと第2電極部材242bとの間に電流が流れず、電気抵抗値の測定が不能な状態である。
固形潤滑剤3bが削られ潤滑剤が消費され固形潤滑剤の高さが低くなっていくと、潤滑剤保持部材3dが塗布ローラ3a側へ近づいていく。そして、固形潤滑剤3bの高さが所定値以下(ニアエンド状態)となると、当接部41bが、潤滑剤保持部材3dの側面から離間する。すると、回転部材241が自重で回動し、被検知部241aが第2電極部材242bを押し込む。これにより、第2電極部材242bが第1電極部材242a側に撓み、図13(b)に示すように、第2電極部材242bの先端(図中右側端部)が、第1電極部材242aと当接する。第2電極部材242bが第1電極部材242aに当接すると、第2電極部材242bと第1電極部材242aとが非導通状態から導通状態に切り替わる。これにより、抵抗検知部242cにより第1電極部材242aと第2電極部材242bとの間に電圧を印加すると、電極部材間に電流が流れる。その結果、抵抗検知部242cで電気抵抗値が計測され、固形潤滑剤がニアエンドとなり、回転部材241が回動したことを検知することができる。
この第2変形例においては、固形潤滑剤3bがニアエンドになるまで第1電極部材242aと第2電極部材42bとが非通電状態となっており、電極部材間に電圧を印加しても電流が流れない。これにより、ニアエンド検知の度に電力が消費されることがないので、電力消費の低減を図ることができる。また、板金などの比較的安価な材料で構成される第1、第2電極部材242a,242bで、回動検知部242を構成することができ、回動検知部242を安価にすることができる。
また、この第2変形例2の残量検知部240は、固形潤滑剤3bの長手方向に延びる回転部材241の一端の当接部241bを潤滑剤保持部材3dに当接させ、回転部材241の他端に被検知部241aを設けて、被検知部241aの回動を回動検知部242で検知して、潤滑剤のニアエンドを検知する。このように、構成することで、図13(a)に示すように、潤滑剤のニアエンドを検知するための検知部(第1電極部材242aと第2電極部材242bとの当接部)を、開口部31eから離れた位置に設けることができる。これにより、塗布ローラ3aにより削れた潤滑剤粉が、第1電極部材242aの第2電極部材242bとの当接部や、第2電極部材242bの第1電極部材242aとの当接部に付着するのを抑制することができる。これにより、各電極部材に付着した潤滑剤により電極部材間に導通不良が生じるのを抑制することができ、精度よく潤滑剤のニアエンドを検知することができる。
また、フォトインタラプタにて固形潤滑剤3bのニアエンドを検知する構成にすることもできる。この場合は、電極部材の配置位置にフォトインタラプタを配置する。潤滑剤保持部材3dが、潤滑剤ニアエンドのときに対応する位置に到達すると、潤滑剤保持部材3dが光を遮ることで、ニアエンドが検知される。この場合も潤滑剤塗布動作中にニアエンドの検知を行うと、潤滑剤保持部材の振動により誤検知を起こすおそれがある。よって、この場合においても、潤滑剤塗布動作停止中に残量検知を行うことで、正確にニアエンドの検知を行うことができる。フォトリフレクタを用いて、潤滑剤のニアエンドを検知することもできる。この場合は、潤滑剤保持部材3dが、潤滑剤ニアエンドのときに対応する位置にあるとき、フォトリフレクタと対向する箇所に反射板を設けることで、ニアエンドを検知することができる。
また、中間転写ベルト56に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置に、上述した潤滑剤塗布装置を適用してもよい。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の(1)〜(13)態様毎に特有の効果を奏する。
(1)
固形潤滑剤3bと、固形潤滑剤3bの潤滑剤を感光体1などの潤滑剤供給対象に供給する塗布ローラ3aなどの供給部材と、固形潤滑剤3bの残量が所定量以下であることを検知する残量検知手段(本実施形態においては、導電性の潤滑剤保持部材3d、電極部材41、検知部42および制御部100にて構成)とを備えた潤滑剤供給装置において、上記潤滑剤供給対象への潤滑剤供給動作停止中に残量検知を行う。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、精度よく固形潤滑剤3bの残量が所定量以下であることを検知することができる。
(2)
また、上記(1)に記載の態様の潤滑剤供給装置において、残量検知手段は、固形潤滑剤3bに設けた第1導電性部材(本実施形態では、導電性部材で構成した潤滑剤保持部材3d)と、固形潤滑剤3bの残量が所定量以下となったときに第1導電性部材に当接する、または、上記固形潤滑剤3bの残量が所定量以下となったときに上記第1導電性部材から離間する電極部材41などの第2導電性部材とを備え、第1導電性部材と上記第2導電性部材との間の導通状態に基づいて残量検知を行う。
かかる構成を備えることで、板金などの比較的安価な材料で構成される第1、第2導電性部材で、残量検知手段を構成することができるので、フォトセンサなど、板金に比べて高価な部材で残量検知手段を構成した場合に比べて、装置を安価することができる。
(3)
また、上記(2)に記載の態様の潤滑剤供給装置において、残量検知手段は、上記固形潤滑剤長手方向複数箇所で第1導電性部材と第2導電性部材との間の導通が行われるよう構成した。
かかる構成を備えることで、固形潤滑剤3bが長手方向で潤滑剤の消費量が異なった場合においても、潤滑剤の消費量が多い側の固形潤滑剤の高さが所定以下となった時点で、潤滑剤の消費量が多い側の第1導電部材と第2導電部材との導通状態が変化して潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知することができる。これにより、消費量が多い方側の潤滑剤が枯渇して、潤滑剤保持部材が感光体と当接し、感光体表面を傷つけてしまうなどの不具合が発生するのを抑制することができる。
(4)
また、上記(3)に記載の態様の潤滑剤供給装置において、上記第1導電性部材と上記第2導電性部材との導通が、少なくとも上記固形潤滑剤の長手方向両端部で行われる構成にした。
固形潤滑剤3bが長手方向で潤滑剤の消費量が異なった場合、長手方向端部が最も早く固形潤滑剤の高さが所定以下となる。よって、上記(4)のように構成することで、消費量が多い方側の潤滑剤が枯渇して、潤滑剤保持部材が感光体と当接し、感光体表面を傷つけてしまうなどの不具合が発生するのを防止することができる。
(5)
また、上記(2)乃至(4)いずれかに記載の態様の潤滑剤供給装置において、上記固形潤滑剤が、所定回数上記潤滑剤供給対象に供給可能な潤滑剤量を残した段階(潤滑剤ニアエンド)で、第1導電性部材と第2導電性部材とが当接することを特徴とする潤滑剤供給装置。
かかる構成とすることで、検知後から固形潤滑剤の準備が整い交換作業を開始するまでの間も、上記潤滑剤供給対象に潤滑剤を供給することができ装置のダウンタイムが生じるのを抑制することができる。
また、ニアエンドとなるまで、第1導電性部材と第2導電性部材とが離間して非導通状態であり、ニアエンドとなると第1導電性部材と第2導電性部材とが当接して導通するものである。よってニアエンドとなるまでのニアエンド検知において電力が消費されない。これにより、ニアエンドとなるまで、第1導電性部材と第2導電性部材とが当接して導通状態となっており、ニアエンドとなると第1導電性部材と第2導電性部材とが離間して非導通状態となるものに比べて、電力消費を抑えることができる。
(6)
また、上記(2)乃至(5)いずれかに記載の態様の潤滑剤供給装置において、残量検知を行うときのみ、第1導電性部材と第2導電性部材との間の通電を行う。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、電力量の総量を減らすことができ、装置の省電力化を図ることができる。
(7)
また、上記(6)に記載の態様の潤滑剤供給装置において、残量検知手段は、下記(1)乃至(3)の動作を実行して残量検知を行う。
(1)上記供給部材の動作停止後、上記第1導電性部材と上記第2導電性部材との間の通電動作開始
(2)上記第1導電性部材と上記第2導電性部材との間の導通状態に基づいて残量検知
(3)残量検知終了後、上記第1導電性部材と上記第2導電性部材との間の通電動作停止
かかる構成を備えることで、残量検知を行うときのみ、第1導電性部材と第2導電性部材との間の通電を行うことができる。
(8)
また、上記(2)乃至(7)いずれかに記載の態様の潤滑剤供給装置において、上記残量検知手段は、上記固形潤滑剤の終了前のニアエンド状態を検知する。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、ニアエンド検知後から固形潤滑剤3bの準備が整い交換作業を開始するまでの間も、上記感光体1などの潤滑剤供給対象に潤滑剤を供給することができ装置のダウンタイムが生じるのを抑制することができる。
(9)
また、上記(2)乃至(8)いずれかに記載の態様の潤滑剤供給装置において、上記残量検知手段は、上記第1導電性部材と上記第2導電性部材との間の導通状態および潤滑剤供給動作量とに基づいて残量検知を行う。
かかる構成を備えることで、第2導電性部材の第1導電性部材との導通状態によるニアエンド検知に不具合が生じた場合でも、潤滑剤供給動作量によりニアエンドを検知することができる。これにより、潤滑剤が枯渇した状態で動作が行われるのを確実に防止することができる。
(10)
また、上記(9)に記載の態様の潤滑剤供給装置において、潤滑剤供給対象への潤滑剤供給動作量として、供給部材の走行距離、潤滑剤供給対象の走行距離または上記供給部材の駆動時間を用いた。
かかる構成を備えることで、通紙枚数で残量を検知する場合に比べて、潤滑剤の残量を検知することができる。
(11)
また、上記(1)乃至(10)いずれかに記載の態様の潤滑剤供給装置において、上記供給部材の上記固形潤滑剤3bに対する摺擦方向下流側に上記残量検知手段を設けた。
かかる構成を備えることで、上記供給部材の上記固形潤滑剤3bに対する摺擦方向下流側で潤滑剤の残量を検知することができる。
(12)
また、感光体1などの像担持体と、像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段とを有し、像担持体上の画像を最終的に記録材上に転移させて該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、潤滑剤供給手段として、上記(1)乃至(11)いずれかに記載の態様の潤滑剤供給装置を用いた。
かかる構成を備えることで、潤滑剤のニアエンドを良好に検知することができ、潤滑剤が枯渇した状態で画像形成動作が行われるのを抑制することができる。これにより、感光体の劣化を経時に亘り抑制することができる。
(13)
また、感光体1などの像担持体と、像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段とを有し、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジにおいて、潤滑剤供給手段として、上記(1)乃至(11)いずれかに記載の態様の潤滑剤供給装置を用いた。
かかる構成を備えることで、潤滑剤のニアエンドを良好に検知することができ、潤滑剤が枯渇した状態で画像形成動作が行われるのを抑制することができる。これにより、感光体の劣化を経時に亘り抑制することができるプロセスカートリッジを提供することができる。
1:感光体
3:潤滑剤塗布装置
3a:塗布ローラ
3b:固形潤滑剤
3c:押圧機構
3d:潤滑剤保持部材
3e:収納ケース
31a:加圧バネ
41:電極部材
42:検知部
100:制御部
300c:押圧機構
301a:揺動部材
301b:バネ
特開2010−271665号公報 特開2011−197126号公報

Claims (13)

  1. 固形潤滑剤と、
    上記固形潤滑剤の潤滑剤を潤滑剤供給対象に供給する供給部材と、
    上記固形潤滑剤の残量が所定値以下であることを検知する残量検知手段とを備えた潤滑剤供給装置において、
    上記潤滑剤供給対象への潤滑剤供給動作停止中に残量検知を行うことを特徴とする潤滑剤供給装置。
  2. 請求項1の潤滑剤供給装置において、
    上記残量検知手段は、
    上記固形潤滑剤に設けた第1導電性部材と、
    上記固形潤滑剤の残量が所定量以下となったときに上記第1導電性部材に当接する、または、上記固形潤滑剤の残量が所定量以下となったときに上記第1導電性部材から離間する第2導電性部材とを備え、
    上記第1導電性部材と上記第2導電性部材との間の導通状態に基づいて残量検知を行うことを特徴とする潤滑剤供給装置。
  3. 請求項2の潤滑剤供給装置において、
    上記残量検知手段は、
    上記固形潤滑剤長手方向複数箇所で上記第1導電性部材と上記第2導電性部材との間の導通が行われるよう構成したことを特徴とする潤滑剤供給装置。
  4. 請求項3の潤滑剤供給装置において、
    上記第1導電性部材と上記第2導電性部材の導通が、少なくとも上記固形潤滑剤の長手方向両端部で行われる構成にしたことを特徴とする潤滑剤供給装置。
  5. 請求項2乃至4いずれかの潤滑剤供給装置において、
    上記固形潤滑剤使用初期のときは、上記第1導電性部材と上記第2電極部材とが離間しており、上記固形潤滑剤が、所定回数上記潤滑剤供給対象に供給可能な潤滑剤を残した段階で、上記第1導電性部材と上記第2導電性部材とが当接することを特徴とする潤滑剤供給装置。
  6. 請求項2乃至5いずれかの潤滑剤供給装置において、
    残量検知を行うときのみ、上記第1導電性部材と上記第2導電性部材との間の通電を行うことを特徴とする潤滑剤供給装置。
  7. 請求項6の潤滑剤供給装置において、
    残量検知手段は、下記(1)乃至(3)の動作を実行して残量検知を行うことを特徴とする潤滑剤供給装置。
    (1)上記供給部材の動作停止後、上記第1導電性部材と上記第2導電性部材との間の通電動作開始
    (2)上記第1導電性部材と上記第2導電性部材との間の導通状態に基づいて残量検知
    (3)残量検知終了後、上記第1導電性部材と上記第2導電性部材との間の通電動作停止
  8. 請求項2乃至7いずれかの潤滑剤供給装置において、
    上記残量検知手段は、上記固形潤滑剤の終了前のニアエンド状態を検知することを特徴とする潤滑剤供給装置。
  9. 請求項2乃至8いずれかの潤滑剤供給装置において、
    上記残量検知手段は、上記第1導電性部材と上記第2導電性部材との間の導通状態および潤滑剤供給動作量とに基づいて残量検知を行うことを特徴とする潤滑剤供給装置。
  10. 請求項9の潤滑剤供給装置において、
    上記潤滑剤供給対象への潤滑剤供給動作量として、上記供給部材の走行距離、上記潤滑剤供給対象の走行距離または上記供給部材の駆動時間を用いたことを特徴とする潤滑剤供給装置。
  11. 請求項1乃至10いずれかの潤滑剤供給装置において、
    上記供給部材の上記固形潤滑剤に対する摺擦方向下流側に上記残量検知手段を設けたことを特徴とする潤滑剤供給装置。
  12. 像担持体と、該像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段とを有し、該像担持体上の画像を最終的に記録材上に転移させて該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、
    上記潤滑剤供給手段として、請求項1乃至11いずれかの潤滑剤供給装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  13. 像担持体と、該像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段とを有し、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジにおいて、
    上記潤滑剤供給手段として、請求項1乃至11いずれかの潤滑剤供給装置を用いたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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