JP2011197126A - 潤滑剤塗布装置、画像形成装置、プロセスユニット及び固形潤滑剤 - Google Patents

潤滑剤塗布装置、画像形成装置、プロセスユニット及び固形潤滑剤 Download PDF

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Abstract

【課題】固形潤滑剤10Yの横移動の発生を回避する。
【解決手段】バネ17Yによって塗布ブラシローラ7Yに向けて付勢される固形潤滑剤10Yにおける塗布ブラシローラ7Yに向かう方向への動きを許容しつつ、回転する塗布ブラシローラ7Yとの摺擦面で回転方向の力に加えて回転軸線方向の力が付与される固形潤滑剤10Yにおける回転軸線方向への動きを規制して、固形潤滑剤10Yの塗布ブラシローラ7Yに向けての移動をガイドするガイドレールGLをケーシング内壁面に設けるとともに、塗布ブラシローラ7Yに向かう方向への動きが許容されつつ、回転軸線方向への動きが規制されるようにガイドレールGLに係合するための凹部11Yを、固形潤滑剤10Yに設けた。
【選択図】図12

Description

本発明は、表面を無端移動させる塗布部材により、固形潤滑剤から掻き取って得た潤滑剤粉末を被塗布体に塗布する潤滑剤塗布装置、並びにこれを用いる画像形成装置及びプロセスユニットに関するものである。また、潤滑剤塗布装置に搭載される固形潤滑剤に関するものである。
この種の潤滑剤塗布装置としては、例えば特許文献1で開示されているように、被塗布体としての感光体に潤滑剤を塗布するものが知られている。図1は、従来の潤滑剤塗布装置の要部を感光体203とともに示す要部構成図である。同図において、塗布部材としての塗布ブラシローラ207は、回転可能に支持される回転軸部材208と、これの周面に立設せしめられた複数の起毛からなるブラシローラ部209とを有しており、感光体203に当接しながら図中時計回り方向に回転する。この塗布ブラシローラ207に対しては、バネ219によって付勢される固形潤滑剤が押し当てられている。塗布ブラシローラ207は、その回転に伴って固形潤滑剤210から掻き取って得た潤滑剤粉末を感光体203の表面に塗布する。潤滑剤粉末が塗布された感光体203の表面は、トナーとの物理的な付着力を弱めることで、転写体へのトナー像の転写性を向上させたり、トナーのクリーニング性を向上させたり、自らに対するトナー固着を抑えたりする。
図2は、従来の潤滑剤塗布装置の内部を示す概略構成図である。同図において、固形潤滑剤210は、塗布ブラシローラ207のブラシローラ部208における回転軸線方向のほぼ全域に当接する長さに形成されている。そして、塗布ブラシローラ207によって掻き取られるにつれて厚みを徐々に減少させていくが、バネ219によって塗布ブラシローラ207に向けて付勢されていることで、厚みにかかわらず塗布ブラシローラ207に当接し続ける。但し、厚みが非常に小さくなると、割れや欠けを発生させる可能性が高くなるため、ある程度の厚みまで低下した時点で、固形潤滑剤210を新たなものに交換する必要がある。メンテナンスの容易化や低コスト化の要望が高まっている近年においては、固形潤滑剤210の厚みを大きくする傾向にある。固形潤滑剤210の厚みを大きくすると、新品の固形潤滑剤210をセットしている状態から固形潤滑剤210を寿命の厚みに低下させるまでにおけるバネ219のストローク長が大きくなる。
本発明者らは、実験により、上記ストローク長をより大きくする傾向にある近年においては、固形潤滑剤210の横移動を引き起こし易くなってしまうことを見出した。具体的には、塗布ブラシローラ207と固形潤滑剤210との摺擦面においては、塗布ブラシローラ207が、固形潤滑剤210に対してブラシ回転方向の力を付与するが、ブラシの起毛の傾斜癖などによっては、回転方向の力に加えて、回転軸線方向の力を付与することがある。この力は、回転軸線方向の一端側から他端側、あるいは他端側から一端側、というように、一定の方向に作用するものである。このような力が固形潤滑剤210に作用し続けると、図3に示すように、固形潤滑剤210が塗布ブラシローラ207の回転軸線方向に沿った横移動を引き起こす可能性がでてくる。但し、従来においては、次に説明する理由により、横移動しようとする固形潤滑剤210に対してバネ219が十分な反力を発揮することが可能であったため、その横移動を防ぐことができていた。即ち、バネ219の上記復元量を比較的小さくしていた従来においては、バネ219として自由長の比較的短いものを用いていた。一方、バネ219の上記復元量をより大きくする傾向にある近年においては、バネ219として、自由長の比較的長いものを用いる必要が生ずる。このようなバネ219では、横移動しようとする固形潤滑剤210に対して十分な抗力を発揮させることができず、固形潤滑剤210の横移動を引き起こし易くなるのである。
固形潤滑剤210の横移動が起こると、図3に点線で示したように、塗布ブラシローラ207の回転軸線方向における両端部のうち、何れか一方に対して固形潤滑剤210を当接させることができなくなる。これにより、図示しない感光体の軸線方向における一端部で潤滑剤の塗布不良が発生してしまう。また、この状態では、ブラシ回転軸線方向における一端側に配設されたバネ219と、他端側に配設されたバネ219とで、固形潤滑剤210に対する付勢力の付勢方向に差が生じ易くなる。付勢方向に差が生ずると、塗布ブラシローラ207の一端側と他端側とでブラシに対する単位面積当たりの潤滑剤押し当て力に差が出る。そして、両端部でそれぞれ単位時間あたりの潤滑剤掻き取り量に差が出てしまう。図示の状態では、図4に示すように、固形潤滑剤210の図中右側端部が左側端部よりも多く掻き取られている。これにより、感光体の軸線方向において、潤滑剤の塗布量に大きな偏差が生じて、画質に悪影響を及ぼしてしまう。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、固形潤滑剤の横移動の発生を回避することができる潤滑剤塗布装置等を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、固形潤滑剤と、前記固形潤滑剤から掻き取った潤滑剤粉末を被塗布体に塗布する塗布部材と、前記固形潤滑剤を保持する保持部材と、前記保持部材を付勢して前記保持部材上の前記固形潤滑剤を前記塗布部材に当接させる付勢手段とを備える潤滑剤塗布装置において、前記固形潤滑剤の前記塗布部材に向けての移動を所定方向に規制する規制部を設けるとともに、前記規制部に係合するための係合部を、前記固形潤滑剤及び保持部材のうち、少なくとも何れか一方に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の潤滑剤塗布装置であって、前記塗布部材が、固形潤滑剤及び被塗布体にそれぞれ接触する自らの表面を無端移動させるのに伴って、前記固形潤滑剤から掻き取った潤滑剤粉末を前記被塗布体に塗布するものであり、前記規制部が、前記付勢手段によって前記塗布部材に向けて付勢される前記固形潤滑剤における前記塗布部材に向かう方向への動きを許容しつつ、無端移動する前記塗布部材との摺擦面で無端移動方向の力に加えて無端移動方向と直交する方向の力が付与される前記固形潤滑剤における前記直交する方向への動きを規制して、前記固形潤滑剤の前記塗布部材に向けての移動をガイドするガイド部であり、且つ、前記係合部が、前記ガイド部により、前記塗布部材に向かう方向への動きを許容されつつ、前記直交する方向への動きを規制されるように前記ガイド部に係合するものであることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の潤滑剤塗布装置であって、前記塗布部材が、回転可能に支持される回転軸部材、及びこれの周面に立設せしめられた複数の起毛からなるブラシローラ部を具備する塗布ブラシローラであり、且つ、前記ガイド部が、装置本体の筺体内の全領域のうち、前記ブラシローラ部の回転軸線方向の一端と他端との間の領域に設けられたものであることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2又は3の何れかの潤滑剤塗布装置であって、前記ガイド部が、前記筺体の内壁面に沿って延在するように筺体内壁に設けられたガイドレール部、又は前記内壁面に沿って延在するように筺体内壁に設けられたガイド溝であり、且つ、前記係合部が、前記ガイドレール部に係合する凹部、又は前記ガイド溝に係合する凸部であることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の潤滑剤塗布装置において、前記ガイドレール部に係合する前記係合部としての凹部、又は前記ガイド溝に係合する前記係合部としての凸部を、前記固形潤滑剤と前記保持部材との両方に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の潤滑剤塗布装置において、前記凹部と前記凸部とのうち、少なくとも前記凹部を前記固形潤滑剤と前記保持部材とにそれぞれ設け、前記保持部材の凹部の幅を前記固形潤滑剤の凹部の幅よりも小さくして、それら凹部のうち、前記保持部材の凹部だけを前記ガイドレール部に係合させ、且つ、前記固形潤滑剤の凹部に対しては、前記ガイドレール部を非接触で受け入れさせるようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項5の潤滑剤塗布装置において、前記凹部と前記凸部とのうち、少なくとも前記凹部を前記固形潤滑剤と前記保持部材とにそれぞれ設け、前記保持部材の凹部の幅を前記固形潤滑剤の凹部の幅よりも大きくして、それら凹部のうち、前記固形潤滑剤の凹部だけを前記ガイドレール部に係合させ、且つ、前記保持部材の凹部に対しては、前記ガイドレール部を非接触で受け入れさせるようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項4の潤滑剤塗布装置において、前記筺体に具備される複数の内壁面のうち、前記筺体内に配設された前記固形潤滑剤を挟んで相対向する2つの内壁面における一方に対して前記ガイドレール部を設けるとともに、他方における前記ガイドレール部との対向位置に対して前記ガイド溝を設け、且つ、前記固形潤滑剤における前記一方との対向面に前記ガイドレール部に対応する前記凹部を設けるとともに、前記固形潤滑剤における前記他方との対向面に前記ガイド溝に対応する前記凸部を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項2又は3の潤滑剤塗布装置であって、前記ガイド部が、前記筺体の内壁に突設せしめられたガイド棒であり、且つ、前記固形潤滑剤の前記係合部が、前記ガイド棒を受け入れる穴部であることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項9の潤滑剤塗布装置において、前記固形潤滑剤の前記穴部に連通した状態で前記ガイド棒を受け入れる貫通口を前記保持部材に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項10の潤滑剤塗布装置において、前記保持部材の前記貫通口の径と、前記固形潤滑剤の前記穴部の径とを互いに異ならせて、前記貫通口と前記穴部とのうち、何れか一方だけを前記ガイド棒に係合させ、他方に対しては前記ガイド棒を非接触で受け入れさせるようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求9乃至11の何れかの潤滑剤塗布装置において、前記ガイド棒として、非真円状の横断面形状のものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項1乃至12の何れかの潤滑剤塗布装置において、前記付勢手段によって前記固形潤滑剤とともに前記塗布部材に向けて付勢している前記保持部材を、前記固形潤滑剤の消耗に伴って前記塗布部材に対して所定位置まで近づけたときに、前記固形潤滑剤又は前記保持部材に設けた導電部に対して接触又は離間させるための電極部材を、前記ガイド部に固定するとともに、前記電極部材と前記導電部との間の導通の入切に基づいて前記固形潤滑剤の寿命到達を通知する寿命通知手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、トナー像を担持する像担持体と、これの表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段とを備える画像形成装置において、前記潤滑剤塗布手段として、請求項1乃至13の何れかの潤滑剤塗布装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、トナー像を担持する像担持体と、これの表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置と、前記像担持体の表面にトナー像を形成するトナー像形成手段とを備える画像形成装置に用いられ、少なくとも、前記像担持体と前記潤滑剤塗布装置とを共通の保持体に保持させて1つのユニットとして画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能に構成したプロセスユニットであって、前記潤滑剤塗布装置が、請求項1乃至13の何れかの潤滑剤塗布装置であることを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、固形潤滑剤及び被塗布体にそれぞれ接触しながら回転するのに伴って、前記固形潤滑剤から掻き取った潤滑剤粉末を前記被塗布体に塗布する塗布部材と、前記固形潤滑剤を保持する保持部材と、前記保持部材を付勢して前記保持部材上の前記固形潤滑剤を前記塗布部材に当接させる付勢手段とを備える潤滑剤塗布装置に搭載される前記固形潤滑剤であって、請求項4乃至8の何れかの潤滑剤塗布装置における前記ガイドレール部に対応する前記凹部、請求項4乃至8の何れかの潤滑剤塗布装置における前記ガイド溝に対応する前記凸部、あるいは、請求項9乃至12の何れかの潤滑剤塗布装置における前記ガイド棒を受け入れる前記穴部、を具備していることを特徴とするものである。
これらの発明においては、固形潤滑剤と塗布部材との摺擦面で塗布部材から固形潤滑剤に対して塗布部材無端移動方向と直交する方向への力が付与されて、固形潤滑剤とともに保持部材が同方向に横移動しようとすると、固形潤滑剤又は保持部材の係合部に係合しているガイド部がその横移動を規制する。これにより、固形潤滑剤の横移動の発生を回避することができる。
従来の潤滑剤塗布装置の要部を感光体とともに示す要部構成図。 同潤滑剤塗布装置の内部を示す概略構成図。 固形潤滑剤の横移動を説明するための説明図。 固形潤滑剤の偏摩耗を説明するための説明図。 実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタにおけるY用のプロセスユニット及び現像装置を示す拡大構成図。 同プロセスユニット及び現像装置を示す斜視図。 同現像装置を示す斜視図。 同プロセスユニットを中間転写ベルトとともに示す拡大構成図。 同プロセスユニットを示す組み立て分解斜視図。 同プロセスユニットの潤滑剤塗布装置の内部を示す分解斜視図。 同潤滑剤塗布装置の内部を部分的に示す拡大部分斜視図。 同潤滑剤塗布装置の内部を示す拡大斜視図。 同潤滑剤塗布装置の固形潤滑剤及び保持部材を示す側面図。 同固形潤滑剤及び保持部材の長手方向の一端部を示す拡大斜視図。 同固形潤滑剤のケーシング内部を示す組み立て分解斜視図。 同潤滑剤塗布装置への塗布ブラシローラのセット操作を説明する拡大分解斜視図。 第1変形例に係るプリンタにおけるY用の固形潤滑剤及び保持部材の長手方向の一端部を示す拡大部分斜視図。 第2変形例に係るプリンタにおけるY用の潤滑剤塗布装置の固形潤滑剤、保持部材及びケーシングを示す組み立て分解斜視図。 第3変形例に係るプリンタにおけるY用の潤滑剤塗布装置の固形潤滑剤、保持部材及びケーシングを示す組み立て分解斜視図。 同固形潤滑剤、保持部材及びケーシングを示す斜視図。 同固形潤滑剤及びケーシングを示す断面図。 (a)、(b)、(c)は、何れも同潤滑剤塗布装置における補助レールの断面形状の一例を示す平面図。 第4変形例に係るプリンタにおけるY用の固形潤滑剤、保持部材及びケーシングを示す分解斜視図。 同固形潤滑剤及びケーシングを示す断面図。 第5変形例に係るプリンタにおけるY用の塗布ブラシローラ、固形潤滑剤、保持部材及びケーシングを示す組み立て分解斜視図。 同塗布ブラシローラ、固形潤滑剤、保持部材及びケーシングを示す横断面図。 第6変形例に係るプリンタにおけるY用のガイドレールと電極とを示す組み立て分解斜視図。 同ガイドレールと電極とを示す斜視図。 同プリンタにおけるY用の塗布ブラシローラ及びその周囲構成を示す横断面図(潤滑剤が初期状態のとき)。 同塗布ブラシローラ及びその周囲構成を示す横断面図(潤滑剤が中程度まで消耗したとき)。 同塗布ブラシローラ及びその周囲構成を示す横断面図(潤滑剤が寿命まで消耗したとき)。 第7変形例に係るプリンタにおけるY用のガイドレールと電極とを示す斜視図。 同プリンタにおけるY用の塗布ブラシローラ及びその周囲構成を示す横断面図(潤滑剤が初期状態のとき)。 同塗布ブラシローラ及びその周囲構成を示す横断面図(潤滑剤が中程度まで消耗したとき)。 同塗布ブラシローラ及びその周囲構成を示す横断面図(潤滑剤が寿命まで消耗したとき)。 第8変形例に係るプリンタにおけるY用の塗布ブラシローラ、固形潤滑剤、保持部材及びケーシングを示す組み立て分解斜視図。 第9変形例に係るプリンタにおけるY用の塗布ブラシローラ、固形潤滑剤、保持部材及びケーシングを示す組み立て分解斜視図。 第10変形例に係るプリンタにおけるY用の塗布ブラシローラ、固形潤滑剤、保持部材及びケーシングを示す組み立て分解斜視図。 第11変形例に係るプリンタにおけるY用の固形潤滑剤と保持部材とを示す組み立て分解斜視図。 同プリンタおける塗布ブラシローラとその周囲構成とを示す断面図。 (a)、(b)、(c)、(d)は何れも、同保持部材の一例を示す部分斜視図。 (a)、(b)、(c)、(d)は何れも、第13変形例に係るプリンタのガイド棒の一例を示す拡大斜視図。 第14変形例に係るプリンタにおける塗布ブラシローラとその周囲構成とを示す断面図。 第15変形例に係るプリンタにおけるY用の固形潤滑剤と保持部材とを示す組み立て分解斜視図。 同プリンタの塗布ブラシローラ及びその周囲構成を示す断面図。 第16変形例に係るプリンタにおける固形潤滑剤、保持部材、及びガイド棒を示す組み立て分解斜視図。 同プリンタの塗布ブラシローラ及びその周囲構成を示す断面図。 第17変形例に係るプリンタのY用の固形潤滑剤及び保持部材を示す斜視図。 第18変形例に係るプリンタのY用の固形潤滑剤を示す斜視図。 第19変形例に係るプリンタのY用のガイド棒及び電極を示す組み立て分解斜視図。 同ガイド棒及び電極を示す斜視図。 第20変形例に係るプリンタのY用のガイド棒及び電極を示す組み立て分解斜視図。 同ガイド棒及び電極を示す斜視図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の一実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図5は、実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。このプリンタは、トナー像形成手段たる作像ユニットとして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、C、M、Kと記す)用の4つの作像ユニット1Y,C,M,Kを備えている。これらは、画像を形成する画像形成物質として、互いに異なる色のY,C,M,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。Yトナー像を生成するための作像ユニット1Yを例にすると、これは図6に示すように、プロセスユニット2Yと現像ユニット25Yとを有している。これらユニットは、図7に示すように作像ユニット1Yとしてプリンタ本体に対して一体的に着脱される。プリンタ本体から取り外した状態では、図8に示すように現像ユニット25Yを図示しないプロセスユニット(図7の2Y)に対して着脱することができる。
先に示した図6において、プロセスユニット2Yは、潜像担持体たるドラム状の感光体3Y、ドラムクリーニング装置4Y、図示しない除電装置、帯電装置20Yなどを有している。
帯電装置20Yは、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動せしめられる感光体3Yの表面を一様帯電せしめる。同図においては、図示しない電源によって帯電バイアスが印加されながら、図中反時計回りに回転駆動される帯電ローラ21Yを感光体3Yに接触又は接近させることで、感光体3Yを一様帯電せしめる方式の帯電装置20Yを示した。帯電ローラ21Yの代わりに、帯電ブラシを接触又は接近させるものを用いてもよい。また、スコロトロンチャージャーやコロトロンチャージャーのように、チャージャー方式によって感光体3Yを一様帯電せしめるものを用いてもよい。但し、スコロトロンチャージャー方式は、放電の際にオゾンが発生するため、対環境を重視する観点から、近年においてはあまり使用されていない。また、コロトロンチャージャー方式は、オゾンの発生は少ないが、感光体をプラスに帯電させるものであるので、反転現象方式が主流になっている近年においてはあまり使用されていない。近年においては、帯電ローラ方式が最も一般的な方式である。帯電ローラ方式には、帯電ローラを感光体に接触させる接触帯電ローラ方式と、帯電ローラを感光体に非接触で接近させる非接触帯電ローラ方式とがある。
接触帯電ローラ方式において、帯電ローラに印加する帯電バイアスとして、直流に交流を重畳したものを採用する場合には、直流だけからなるものを採用する場合に比べて、高画質を得ることができる。この反面、感光体にトナーを固着させるいわゆるフィルミングを発生させ易くなるというデメリットがある。また、重畳バイアスの場合には、交流を定電流制御することによって、環境変化による帯電ローラの抵抗値変動によらず、感光体の表面の帯電電位を安定化させることができるというメリットがある反面、高圧電源のコストが高くなり、且つ交流高周波の音がうるさいというデメリットがある。直流だけからなる帯電バイアスを採用する場合には、環境変化による帯電ローラの抵抗値変動により、帯電電位を変化させ易くなるため、環境変化に伴って電圧値を変化させる対策が必要になる。
一方、非接触帯電ローラ方式において、帯電バイアスとして交流電圧を採用し、それを定電流制御すると、感光体と帯電ローラのギャップ変動によって帯電電位にムラを発生させ易くなるため、ギャップ変動に追従した電圧値の変更を行う必要がある。但し、非接触方式であるため、帯電ローラの汚れに対しては、接触方式よりも余裕がある。交流電圧を変更する方法としては、帯電ローラ近傍の温度を検知した結果に応じて電圧値を切り替える方法、感光体上の地汚れを定期的に検知した結果に応じて電圧値を切り替える方法、フィードバック電流値によって印加電圧を決定する方法などが挙げられる。これらの方法を採用することにより、感光体表面電位を約−500V〜−700Vに帯電させる。
帯電ローラの駆動方式としては、感光体に圧接させ、摩擦力で連れまわりさせる方法や、感光体ギヤ等から駆動力をもらう方法などがある。低速機では、前者の方法が取られる場合が多いが、高速、高画質を要求される機械では、後者の場合が多い。
図6において、帯電ローラ21Yの表面がトナーによって汚れると、その汚れの箇所における帯電能力が低下して、感光体3Yを狙いの電位に帯電させることが困難になる。そこで、帯電ローラ21Yには、その表面に付着したトナーを除去するためのクリーニングローラ22Yを当接させている。このクリーニングローラ22Yとしては、回転可能に支持される回転軸部材に繊維を静電植毛した植毛ローラや、回転軸部材の回りにメラミン樹脂をローラ上に配したメラミンローラ等を用いることができる。長寿命化の観点からすると、メラミンローラが有利である。クリーニングローラ22Yと帯電ローラ21Yとの間で、スリップが発生すると、トナーを帯電ローラ21Y表面に擦りつけてフィルミングを発生させ易くなるので両者の線速は同じに設定することが望ましい。より好ましくは、クリーニングローラ22Yを従動ローラとして帯電ローラ21Yに連れ回らせるようにする。
帯電装置20Yによって一様帯電せしめられた感光体3Yの表面は、後述する光書込ユニットから発せられるレーザ光によって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。
現像手段たる現像ユニット25Yは、第1搬送スクリュウ28Yが配設された第1剤収容部26Yを有している。また、透磁率センサからなるトナー濃度センサ(以下、トナー濃度センサという)29Y、第2搬送スクリュウ30Y、現像ロール31Y、ドクターブレード34Yなどが配設された第2剤収容部27Yも有している。これら2つの剤収容部内には、磁性キャリアとマイナス帯電性のYトナーとからなる図示しないY現像剤が内包されている。第1搬送スクリュウ28Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、第1剤収容部26Y内のY現像剤を図紙面に直交する方向における手前側から奥側へと搬送する。そして、第1剤収容部26Yと第2剤収容部27Yとの間の仕切壁に設けられた図示しない連通口を経て、第2剤収容部27Y内に進入する。
第2剤収容部27Y内の第2搬送スクリュウ30Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、Y現像剤を図中奥側から手前側へと搬送する。搬送途中のY現像剤は、第1剤収容部27Yの底部に固定されたトナー濃度センサ29Yによってそのトナー濃度が検知される。このようにしてY現像剤を搬送する第2搬送スクリュウ30Yの図中上方には、現像ロール31Yが第2搬送スクリュウ30Yと平行な姿勢で配設されている。この現像ロール31Yは、図中反時計回り方向に回転駆動せしめられる非磁性パイプからなる現像スリーブ32Yにマグネットローラ33Yを内包している。第2搬送スクリュウ30Yによって搬送されるY現像剤の一部は、マグネットローラ33Yの発する磁力によって現像スリーブ32Y表面に汲み上げられる。そして、現像部材たる現像スリーブ32Yと所定の間隙を保持するように配設されたドクターブレード34Yによってその層厚が規制された後、感光体3Yと対向する現像領域まで搬送され、感光体3Y上のY用の静電潜像にYトナーを付着させる。この付着により、感光体3Y上にYトナー像が形成される。現像によってYトナーを消費したY現像剤は、現像ロール31Yの現像スリーブ32Yの回転に伴って第2搬送スクリュウ30Y上に戻される。そして、図中手前端まで搬送されると、図示しない連通口を経て第1剤収容部28Y内に戻る。
トナー濃度センサ29YによるY現像剤の透磁率の検知結果は、電圧信号として図示しない制御部に送られる。Y現像剤の透磁率は、Y現像剤のYトナー濃度と相関を示すため、トナー濃度センサ29はYトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。上記制御部はRAMを備えており、この中にトナー濃度センサ29Yからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefや、他の現像ユニットに搭載されたC,M,K用のトナー濃度センサからの出力電圧の目標値であるC用Vtref、M用Vtref、K用Vtrefのデータを格納している。Y用の現像ユニット25Yについては、トナー濃度センサ29Yからの出力電圧の値とY用Vtrefを比較し、図示しないY用のトナー供給装置を比較結果に応じた時間だけ駆動させる。この駆動により、現像に伴うYトナーの消費によってYトナー濃度を低下させたY現像剤に対し、第1剤収容部26Yで適量のYトナーが供給される。このため、第2剤収容部27Y内のY現像剤のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。他色用のプロセスユニット(1C,M,K)内における現像剤についても、同様のトナー供給制御が実施される。
感光体3Y上に形成されたYトナー像は、後述する中間転写ベルトに中間転写される。プロセスユニット2Yのドラムクリーニング装置4Yは、中間転写工程を経た後の感光体3Y表面に残留したトナーを除去する。これによってクリーニング処理が施された感光体3Y表面は、図示しない除電装置によって除電される。この除電により、感光体3Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。
先に示した図5においては、他色用の作像ユニット1C,M,Kでも、同様にして感光体3C,M,K上にC,M,Kトナー像が形成されて、中間転写ベルト61上に重ね合わせて転写される。
作像ユニット1Y,C,M,Kの図中下方には、光書込ユニット40が配設されている。潜像形成手段たる光書込ユニット40は、画像情報に基づいて発したレーザ光Lを、各作像ユニット1Y,C,M,Kの感光体3Y,C,M,Kに照射する。これにより、感光体3Y,C,M,K上にY,C,M,K用の静電潜像が形成される。なお、光書込ユニット40は、光源から発したレーザ光Lを、モータによって回転駆動されるポリゴンミラー41によって偏向せしめながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体3Y,C,M,Kに照射するものである。かかる構成のものに代えて、LDEアレイによる光走査を行うものを採用することもできる。
光書込ユニット40の下方には、第1給紙カセット51、第2給紙カセット52が鉛直方向に重なるように配設されている。これら給紙カセット内には、それぞれ、記録部材たる記録紙Pが複数枚重ねられた記録紙束の状態で収容されており、一番上の記録紙Pには、第1給紙ローラ51a、第2給紙ローラ52aがそれぞれ当接している。第1給紙ローラ51aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第1給紙カセット31内の一番上の記録紙Pが、カセットの図中右側方において鉛直方向に延在するように配設された給紙路53に向けて排出される。また、第2給紙ローラ52aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第2給紙カセット52内の一番上の記録紙Pが、給紙路53に向けて排出される。
給紙路53内には、複数の搬送ローラ対54が配設されており、給紙路53に送り込まれた記録紙Pは、これら搬送ローラ対54のローラ間に挟み込まれながら、給紙路53内を図中下側から上側に向けて搬送される。
給紙路53の末端には、レジストローラ対55が配設されている。レジストローラ対55は、記録紙Pを搬送ローラ対54から送られてくる記録紙Pをローラ間に挟み込むとすぐに、両ローラの回転を一旦停止させる。そして、記録紙Pを適切なタイミングで後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
各作像ユニット1Y,C,M,Kの図中上方には、無端移動体たる中間転写ベルト61を張架しながら図中反時計回りに無端移動せしめる転写ユニット60が配設されている。転写手段たる転写ユニット60は、中間転写ベルト61の他、ベルトクリーニングユニット62、第1ブラケット63、第2ブラケット64などを備えている。また、4つの1次転写ローラ65Y,C,M,K、2次転写バックアップローラ66、駆動ローラ67、補助ローラ68、テンションローラ69なども備えている。中間転写ベルト61は、これら8つのローラに張架されながら、駆動ローラ67の回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。4つの1次転写ローラ65Y,C,M,Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト61を感光体3Y,C,M,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト61の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する。中間転写ベルト61は、その無端移動に伴ってY,C,M,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、そのおもて面に感光体3Y,C,M,K上のY,C,M,Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト61上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
2次転写バックアップローラ66は、中間転写ベルト61のループ外側に配設された2次転写ローラ70との間に中間転写ベルト61を挟み込んで2次転写ニップを形成している。先に説明したレジストローラ対55は、ローラ間に挟み込んだ記録紙Pを、中間転写ベルト61上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで、2次転写ニップに向けて送り出す。中間転写ベルト61上の4色トナー像は、2次転写バイアスが印加される2次転写ローラ70と2次転写バックアップローラ66との間に形成される2次転写電界や、ニップ圧の影響により、2次転写ニップ内で記録紙Pに一括2次転写される。そして、記録紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト61には、記録紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、ベルトクリーニングユニット62によってクリーニングされる。なお、ベルトクリーニングユニット62は、クリーニングブレード62aを中間転写ベルト61のおもて面に当接させており、これによってベルト上の転写残トナーを掻き取って除去するものである。
転写ユニット60の第1ブラケット63は、図示しないソレノイドの駆動のオンオフに伴って、補助ローラ68の回転軸線を中心にして所定の回転角度で揺動するようになっている。実施形態に係るプリンタは、モノクロ画像を形成する場合には、前述のソレノイドの駆動によって第1ブラケット63を図中反時計回りに少しだけ回転させる。この回転により、補助ローラ68の回転軸線を中心にしてY,C,M用の1次転写ローラ65Y,C,Mを図中反時計回りに公転させることで、中間転写ベルト61をY,C,M用の感光体3Y,C,Mから離間させる。そして、4つの作像ユニット1Y,C,M,Kのうち、K用の作像ユニット1Kだけを駆動して、モノクロ画像を形成する。これにより、モノクロ画像形成時にY,C,M用の作像ユニットを無駄に駆動させることによるそれら作像ユニットの消耗を回避することができる。
2次転写ニップの図中上方には、定着ユニット80が配設されている。この定着ユニット80は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加圧加熱ローラ81と、定着ベルトユニット82とを備えている。定着ベルトユニット82は、定着部材たる定着ベルト84、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加熱ローラ83、テンションローラ85、駆動ローラ86、図示しない温度センサ等を有している。そして、無端状の定着ベルト84を加熱ローラ83、テンションローラ85及び駆動ローラ86によって張架しながら、図中反時計回り方向に無端移動せしめる。この無端移動の過程で、定着ベルト84は加熱ローラ83によって裏面側から加熱される。このようにして加熱される定着ベルト84の加熱ローラ83掛け回し箇所には、図中時計回り方向に回転駆動される加圧加熱ローラ81がおもて面側から当接している。これにより、加圧加熱ローラ81と定着ベルト84とが当接する定着ニップが形成されている。
定着ベルト84のループ外側には、図示しない温度センサが定着ベルト84のおもて面と所定の間隙を介して対向するように配設されており、定着ニップに進入する直前の定着ベルト84の表面温度を検知する。この検知結果は、図示しない定着電源回路に送られる。定着電源回路は、温度センサによる検知結果に基づいて、加熱ローラ83に内包される発熱源や、加圧加熱ローラ81に内包される発熱源に対する電源の供給をオンオフ制御する。これにより、定着ベルト84の表面温度が約140[°]に維持される。
上述した2次転写ニップを通過した記録紙Pは、中間転写ベルト61から分離した後、定着ユニット80内に送られる。そして、定着ユニット80内の定着ニップに挟まれながら図中下側から上側に向けて搬送される過程で、定着ベルト84によって加熱されたり、押圧されたりして、フルカラートナー像が定着せしめられる。
このようにして定着処理が施された記録紙Pは、排紙ローラ対87のローラ間を経た後、機外へと排出される。プリンタ本体の筺体の上面には、スタック部88が形成されており、排紙ローラ対87によって機外に排出された記録紙Pは、このスタック部88に順次スタックされる。
転写ユニット60の上方には、Y,C,M,Kトナーを収容する4つのトナーカートリッジ100Y,C,M,Kが配設されている。トナーカートリッジ100Y,C,M,K内のY,C,M,Kトナーは、作像ユニット1Y,C,M,Kの現像ユニット25Y,C,M,Kに適宜供給される。これらトナーカートリッジ100Y,C,M,Kは、作像ユニット1Y,C,M,Kとは独立してプリンタ本体に脱着可能である。
図9は、Y用のプロセスユニット2Yを中間転写ベルト61とともに示す拡大構成図である。また、図10は、プロセスユニット2Yを示す組み立て分解斜視図である。また、図11は、プロセスユニット2Yの潤滑剤塗布装置6Yの内部を示す分解斜視図である。これらの図において、中間転写ベルト61と当接するY用の1次転写ニップを通過した後の感光体3Yの表面には、中間転写ベルト61に転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、プロセスユニット2Yのドラムクリーニング装置4Yによって除去される。
ドラムクリーニング装置4Yは、片持ち支持されるクリーニングブレード5Yの自由端側をカウンター方向で感光体3Y表面に当接させており、そのブレードエッジによって感光体3Y表面上から転写残トナーを掻き取る。掻き取られた転写残トナーは、ドラムクリーニング装置4Y内の回収コイル上に落下してドラムクリーニング装置4Y外に排出される。排出された転写残トナーは、図示しない廃トナーボトル内に落下する。
ドラムクリーニング装置4Yによるクリーニング処理が施された後の感光体3Y表面に対しては、潤滑剤塗布装置6Yによる潤滑剤塗布処理と潤滑剤均し処理とが施される。潤滑剤塗布装置6Yは、回転自在に支持される回転軸部材8Yと、これの周面に立設せしめられた複数の起毛からなるブラシローラ部9Yとを具備する塗布ブラシローラ7Yのブラシ先端を感光体3Yに当接させながら、図中時計回り方向に回転駆動される。この塗布ブラシローラ7Yに対しては、コイルバネ19Yによって保持部材17Yとともに塗布ブラシローラ7Yに向けて付勢される固形潤滑剤10Yが押し当てられている。塗布ブラシローラ7Yは、その回転駆動に伴って、固形潤滑剤10Yから掻き取って得た潤滑剤粉末を感光体3Yの表面に塗布する。これにより、感光体3Yの表面摩擦抵抗を低下させて、クリーニング性の向上、転写性の向上、フィルミングの抑制などが図られる。
塗布部材たる塗布ブラシローラ7Yのブラシローラ部9Yに用いられる起毛としては、絶縁性あるいは導電性のポリエチレンテレフタレートからなるものや、アクリル繊維などを例示することができる。なお、塗布ブラシローラ7Yに代えて、スポンジ製のローラ部を具備する塗布スポンジローラを用いてもよい。
固形潤滑剤10Yとしては、各種の脂肪酸塩からなるものや、ステアリン酸亜鉛からなるものを例示することができる。その他、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、オレイン酸などの脂肪酸と、亜鉛、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、リチウムなどの金属から構成される脂肪酸金属塩とを主成分とするものを例示することもできる。特にステアリン酸亜鉛が好適である。
次に、実施形態に係るプリンタの特徴的な構成について説明する。
図12は、Y用の潤滑剤塗布装置6Yの内部を部分的に示す拡大部分斜視図である。また、図13は、潤滑剤塗布装置6Yの内部を示す拡大斜視図である。これらの図において、固形潤滑剤10Yは、C型鋼からなる保持部材17Yの表面に、両面テープなどによって固定されている。保持部材17Yにおける潤滑剤固定面の裏面には、コイルバネ19Yが押し当てられている。このコイルバネ19Yは、保持部材17Yを介して、固形潤滑剤10Yを図示しない塗布ブラシローラに向かう図中矢印A方向に付勢している。この矢印A方向は、塗布ブラシローラ7Yの回転軸線方向に直交する直交仮想面に沿い、且つ、塗布ブラシローラ7Yの中心に向かう方向である。
固形潤滑剤10Yは、塗布ブラシローラ7Yのブラシローラ部の長手方向におけるほぼ全域に当接するように、細長いブロック状に成型されている。図14に示すように、このブロック状の固形潤滑剤10Yにおける短手方向寸法である幅Cは、保持部材17Yの幅Cよりも大きい値に設定されている。このため、保持部材17Yの表面上では、固形潤滑剤10Yが保持部材17Yよりも幅方向に出っ張っている。このように出っ張っている潤滑剤箇所の側面には、図12や図15に示すように、切り欠きのような凹部11Yが形成されている。
一方、潤滑剤塗布装置6Yのケーシングにおける複数の内壁のうち、固形潤滑剤10Yの凹部11Yに対向する内壁Sa(図11参照)には、図12に示したように、図中矢印A方向、即ちバネ付勢方向に延在するガイドレール部GLがケーシングに一体形成されている。そして、固形潤滑剤10Yは、そのガイドレール部GLに対して、自らの係合部たる凹部11Yを係合させる姿勢でセットされている。このように係合した状態において、ガイドレール部GLは、コイルバネ19Yによって塗布ブラシローラ7Yに向けて付勢される固形潤滑剤10Yにおける塗布ブラシローラ7Yに向かう方向への動き、即ち、図中矢印A方向へのスライド移動を許容する。この一方で、回転する塗布ブラシローラ7Yとの摺擦面で回転方向の力に加えて回転方向と直交する方向(図中矢印B方向)の力が付与されてしまう固形潤滑剤10Yにおける同方向への動きを規制する。このようにして、ガイドレール部GLは、固形潤滑剤10Yの塗布ブラシローラ7Yに向けての移動をガイドするガイド部として機能している。
かかる構成においては、ガイドレール部GLが、固形潤滑剤10Yの図中矢印B方向への移動である横移動を規制しながら、塗布ブラシローラ7Yに向けての移動をガイドすることで、固形潤滑剤10Yの横移動の発生を回避することができる。また、固形潤滑剤10Yの幅Cを保持部材17Yの幅Cよりも大きくして固形潤滑剤10Yを保持部材17Yから出っ張らせ、図15にしめしたように、その出っ張りの箇所に凹部11Yを設けたことで、固形潤滑剤10Yだけをガイドレール部GLに摺擦させることが可能になる。固形潤滑剤10Yは、それ自体が表面摩擦抵抗の非常に小さな物質であるので、固形潤滑剤10Yだけを摺擦させることで、非常にスムーズなスライド移動を可能にすることができる。
固形潤滑剤10Y及び保持部材17Yを装置内に組み付ける際には、図16に示すように、固形潤滑剤10Yの凹部11Yをケーシングのガイドレール部GLに係合させながら、固形潤滑剤10Yを保持部材17Yとともにケーシングの底板に向けて押し込む。このとき、図示しないバネの抗力に反して押し込むことになるので、手を離すとバネによって固形潤滑剤10Yや保持部材17Yがケーシング内から弾き出されてしまう。このため、手を離すと同時に、図17に示すように、塗布ブラシローラ7Yで固形潤滑剤10Yを引き続き押し込みながら、塗布ブラシローラ7Yを軸受け内にセットする。
なお、Y用の潤滑剤塗布装置6Yについて詳しく説明してきたが、他色用の潤滑剤塗布装置においても、それぞれ同様の構成により、固形潤滑剤の横移動を回避するようになっている。また、塗布ブラシローラ7Yの回転方向については、感光体3Yとの接触部でカウンター方向となる方向、順方向となる方向、の何れを採用してもよい。
次に、実施形態に係るプリンタの各変形例について説明する。なお、以下に特筆しない限り、各変形例の構成は、実施形態と同様である。
[第1変形例]
図18は、第1変形例に係るプリンタにおけるY用の固形潤滑剤10Yと保持部材17Yとを示す拡大分解斜視図である。同図において、固形潤滑剤10Yの幅Cは、実施形態とは逆に、保持部材17Yの幅Cよりも小さくなっている。このため、実施形態とは逆に、保持部材17Yが固形潤滑剤10Yよりも幅方向に出っ張っている。そして、その出っ張っている箇所に、図示しないケーシングのガイドレール部に係合する凹部18Yが形成されている。この凹部10Yをガイドレール部に係合させることにより、固形潤滑剤10Yとともに横移動しようとする保持部材17Yの横移動を規制することで、固形潤滑剤10Yの横移動を回避することができる。固形潤滑剤10Yに対しては、ガイドレール部を非接触とすることで、ガイドレール部を強く押し当てることによる固形潤滑剤10Yの割れや欠けの発生を回避することができる。
[第2変形例]
先に図15に示した実施形態のように固形潤滑剤10Yを保持部材17Yよりも幅方向に出っ張らせたり、先に図18に示した第1変形例のように保持部材17Yを固形潤滑剤10Yよりも幅方向に出っ張らせたりすると、装置内のデッドスペースを大きくしてしまう。出っ張らせた領域では、高さ方向において、固形潤滑剤10Yや保持部材17Yの可動範囲だけが有効領域となり、その他の領域が有効利用されないデッドスペースになるからである。
そこで、第2変形例に係るプリンタにおいては、図19に示すように、固形潤滑剤10Yの幅Cと、保持部材17Yの幅Cとをほぼ同じにしている。そして、ケーシングのガイドレールGLを受け入れさせるための凹部を、固形潤滑剤10Yと保持部材17Yとにそれぞれ設けている(11Y、18Y)。固形潤滑剤10Yの凹部11Yの幅Wや、保持部材17Yの凹部18Yの幅Wについては、何れも、ガイドレールの幅Wよりも大きくしている。これにより、何れの凹部(11Y、18Y)に対しても、ガイドレールGLを受け入れさせることができる。
固形潤滑剤10Yの凹部11Yの幅Wと、保持部材17Yの凹部18Yの幅Wとの大小関係については、潤滑剤の破損防止と押圧不良防止とのうち、何れを優先するのかに応じて適宜選択することが望ましい。具体的には、固形潤滑剤10Yの破損防止を優先したい場合には、保持部材17Yの凹部18Yの幅Wを、固形潤滑剤10Yの凹部11Yの幅Wよりも小さくして、保持部材17Yの凹部18YだけをガイドレールGLに係合させる。固形潤滑剤10Yの凹部11Yに対しては、その内部にガイドレールGLを受け入れさせるものの、その内壁と、ガイドレールGLの側面との間に所定の間隙を形成させる。これにより、ガイドレールGLを固形潤滑剤10Yに押し当ててしまうことによる固形潤滑剤10Yの破損を防止することができる。
一方、固形潤滑剤10Yの押圧不良防止を優先したい場合には、固形潤滑剤10Yの凹部11Yの幅Wを、保持部材17Yの凹部18Yの幅Wよりも小さくして、固形潤滑剤10Yの凹部11YだけをガイドレールGLに係合させる。保持部材17Yの凹部18Yについては、その内部にガイドレールGLを受け入れさせるものの、その内壁と、ガイドレールGLの側面との間に所定の間隙を形成させる。これにより、表面摩擦抵抗の比較的大きな保持部材17Yの表面の微小突起をガイドレールGLの表面に引っ掛けることに起因する固形潤滑剤10Yの塗布ブラシローラに対する押圧不良の発生を防止することができる。
また、破損防止と押圧不良抑制とを同程度に実施したい場合には、幅Wと幅Wとを同じ値に設定する。これにより、固形潤滑剤10Yの凹部11Yの内壁をガイドレールGLに接触させて、ガイドレールGLの側面に潤滑剤粉末を付着させることで、ガイドレールGLの表面摩擦抵抗を下げる。すると、ガイドレールGL上で保持部材17Yの凹部18Yをスムーズに滑らせて押圧不良の発生を抑えることができる。
[第3変形例]
図20は、第3変形例に係るプリンタにおけるY用の固形潤滑剤10Y、保持部材17Y及びケーシングを示す組み立て分解斜視図である。図示のように、第3変形例に係るプリンタにおいても、第2変形例と同様に、固形潤滑剤10Y及び保持部材17Yの双方にそれぞれ凹部(11Y、18Y)を設けている。ケーシングの内壁面Saに補助レールPrが設けられている点が、第2変形例と異なっている。
補助レールPrは、ガイドレールGLの両脇にそれぞれガイドレールGLと所定の距離をおいて配設されている。これら2つの補助レールPrの内壁面Saからの突出量Tは、ガイドレールGLの内壁面Saからの突出量Tよりも小さくなっている。これにより、図21や図22に示すように、ガイドレールGLを固形潤滑剤10Yの凹部11Yや、保持部材17Yの図示しない凹部に受け入れさせた状態で、補助レールPrの先端を、固形潤滑剤10Yや保持部材17Yの側面に突き当てる。補助レールPrがない状態では、固形潤滑剤10Yの側面や保持部材17Yの側面の全域をケーシングの内壁面Saに摺擦させるのに対し、補助レールPrを設けたことで、内壁面Saにはそれら側面を全く接触させることがなくなる。固形潤滑剤10Yや保持部材17Yの側面に対しては、補助レールPrの先端だけを摺擦させるので、第2変形例に比べて、摺擦抵抗を大幅に軽減する。これにより、引っ掛かりによる潤滑剤押圧不良の発生を防止することができる。
なお、ガイドレールGLや補助レールPrとしては、断面形状が矩形状のものに限らず、図23の(a)、(b)(c)に示すように、丸状のもの、多角形状のもの、楕円状のものなどを採用してもよい。
[第4変形例]
図24は、第4変形例に係るプリンタにおけるY用の固形潤滑剤10Y、保持部材17Y及びケーシングを示す分解斜視図である。第4変形例に係るプリンタでは、ケーシングの内壁面Saではなく、固形潤滑剤10Yの側面に、潤滑剤からなる補助レール部Prを設けている点が、第3変形例と異なっている。この補助レール部Prの潤滑剤側面からの突出量Tについては、ガイドレールGLの突出量Tよりも小さくしている。これにより、図25に示すように、ケーシングの内壁面Saに対しては、潤滑剤からなる補助レール部Prだけを摺擦させて、引っ掛かりによる潤滑剤押圧不良の発生を防止することができる。
なお、補助レール部を固形潤滑剤10Yに設けることに加えて、あるいは代えて、保持部材17Yに設けてもよい。
[第5変形例]
図26は、第5変形例に係るプリンタにおけるY用の塗布ブラシローラ7Y、固形潤滑剤10Y、保持部材17Y及びケーシングを示す組み立て分解斜視図である。この潤滑剤塗布装置においては、固形潤滑剤10Yの凹部11Yや、保持部材17Yの凹部18Yを、それらの長手方向の両端部にそれぞれ設けている。このため、ケーシングの内壁面Saには、それら凹部にそれぞれ対応する2つのガイドレールGLを設けている。かかる構成では、ガイドレールGLや凹部を固形潤滑剤10Yの長手方向の中央部に1つだけしか設けていない実施形態などに比べて、固形潤滑剤10Yや保持部材17Yの長手方向両端部における振れを抑えることができる。
図26に示すように、固形潤滑剤10Yや保持部材17Yの長手方向の寸法は、塗布ブラシローラ7Yのブラシローラ部の回転軸線方向における寸法とほぼ同じにしている。このため、固形潤滑剤10Yの長手方向の両端部にそれぞれ設けた凹部11Yや、保持部材17Yの長手方向の両端部にそれぞれ設けた凹部18Yは、何れも、ブラシローラ部の回転軸線方向の一端と他端との間の領域に位置することになる。また、ケーシングの内壁面Saに設けた2つのガイドレールGLも、同様にして、塗布ブラシローラ7Yのブラシローラ部の回転軸線方向における一端と他端との間の領域に位置することになる。つまり、これまで説明してきた実施形態や変形例においては、何れも、ガイドレールGLや凹部などからなるガイド手段を、ブラシローラ部の回転軸線方向における一端と他端との間に配設している。かかる構成では、例えば、ブラシローラ部の両端にそれぞれ突き当たる突き当て部材を配設した構成のように、ガイド手段をブラシローラ部の両端よりも外側の領域に設ける場合に比べて、潤滑剤塗布装置のローラ回転軸線方向における小サイズ化を図ることができる。ローラ軸線方向における潤滑剤塗布装置のサイズは、潤滑剤塗布装置そのものだけでなく、プロセスユニットや現像ユニットのサイズにも影響を与えるので、前者のサイズの小型化により、プロセスユニットや現像ユニットの小サイズ化を可能にすることもできる。
2つのガイドレールGLのうち、一方には、電極16Yを固定している。この電極16Yは、図27に示すように、ガイドレールGLとともに、固形潤滑剤10Yの凹部11Y内に受け入れられる。電極16Yには、CPUが電気接続されている。また、このCPUには、金属製のコイルバネ19Yを介して、金属製の保持部材17Yが電気接続されている。
固形潤滑剤10Yの厚みが十分に大きいうちは、電極16Yが固形潤滑剤10Yの凹部11Yの内壁に接触しているが、保持部材17Yには届いていない状態になっている。よって、電極16Yと保持部材17Yとは導通していない。固形潤滑剤10Yが消費されてその厚みが徐々に低下していくと、保持部材17Yが図示の状態よりも塗布ブラシローラ7Yに近づいていく。すると、保持部材17Yの凹部が、電極16Yに徐々に近づいていく。そして、固形潤滑剤10Yがほぼ寿命までその厚みを低下させると、保持部材17Yの凹部が電極16Yに到達して、その凹部の内壁が電極16Yに接触する。これにより、寿命通知手段たるCPUが電極16Yと保持部材17Yとの導通を検知して、固形潤滑剤10Yの寿命到達を、ディスプレイ表示によってユーザーに通知する。このように、第5変形例においては、ガイドレールGLを寿命検知用の電極の支持部材として利用して、低コスト化を図ることができている。
[第6変形例]
図28は、第6変形例に係るプリンタにおけるY用のガイドレールGLと電極16Yとを示す組み立て分解斜視図である。また、図29は、ガイドレールGLと電極16Yとを示す斜視図である。第6変形例に係るプリンタにおいても、第5変形例と同様に、ガイドレールGLに電極16Yを固定している。電極16Yに傾斜を設けている点が、第5変形例と異なっている。この傾斜は、図示しない塗布ブラシローラから遠い位置にある電極箇所ほど、ガイドレールGLから遠ざけるような傾斜になっている。
このような電極16Yを固定した状態で、固形潤滑剤をセットすると、図30に示すように、電極16Yのレール延在方向のうち、塗布ブラシローラ7Yから最も離れた電極先端部が、保持部材17Yの凹部18Yの内壁に接触する。これにより、電極16Yと保持部材17Yとの導通が図示しないCPUに検知される。導通を検知したCPUは、固形潤滑剤10Yについて正しくセットされていると判断する。つまり、固形潤滑剤10Yが初期状態であるときに導通を検知させるようにしたことで、寿命のみならず、正しくセットされているか否かを検出させることができている。
固形潤滑剤10Yが消費されてその厚みを減少させていくと、図31に示すように、電極16Yのレール延在方向の先端部ではなく、中央部あたりが、保持部材17Yの凹部18Yの内壁に接触するようになる。この状態でも、電極16Yと保持部材17Yとが導通しているため、CPUは、固形潤滑剤10Yについて、まだ寿命に到達していないと判断する。
固形潤滑剤10Yがほぼ寿命まで消費されると、図32に示すように、保持部材17Yの凹部18Yが、電極16Yのレール延在方向における根本部あたりの位置にくる。この状態では、凹部18Yが電極16Yに接触することができず、電極16Yと保持部材17Yとが非導通状態になる。すると、CPUが固形潤滑剤10Yについて寿命に到達したと判断して、その旨をユーザーに通知する。その後、ユーザーあるいはサービスマンの作業によって固形潤滑剤10Yが新たなものに交換されると、再び図30に示した状態になって、CPUが電極16Yと保持部材17Yとの導通を検知することで、新たな固形潤滑剤10Yが正しくセットされたことを把握する。
[第7変形例]
図33は、第7変形例に係るプリンタにおけるY用のガイドレールGLと電極16Yとを示す斜視図である。このプリンタにおいては、ケーシングの内壁Saに対してガイドレールGLを2つ設けている。これらのガイドレールGLは、図示しない固形潤滑剤及び保持部材に対してそれぞれ長手方向の両端部に設けられた凹部に受け入れられるようになっている。
2つのガイドレールGLには、それぞれ電極16Yが固定されている。これら電極16Yには、傾斜が設けられているが、その傾きが第6変形例に係るプリンタとは逆になっている。具体的には、その傾斜は、図示しない塗布ブラシローラに対して近い位置にある電極箇所ほど、ガイドレールGLから遠ざけるような傾斜になっている。
このような傾斜を有する電極16YをガイドレールGLに固定した状態で、固形潤滑剤をセットする。すると、図34に示すように、電極16Yのレール延在方向のうち、塗布ブラシローラ7Yに最も近づいている箇所である電極先端部が、固形潤滑剤10Yの凹部11Yの内壁に接触する。この状態では、電極16Yと保持部材17Yとが非導通状態となる。
固形潤滑剤10Yが消費されてその厚みが小さくなっていくにつれて、保持部材17Yが塗布ブラシローラ7Yに徐々に近づいていく。そして、固形潤滑剤10Yの厚みが寿命近くまで小さくなると、図35に示すように、電極16Yの先端と保持部材17Yの凹部18Yの内壁とが接触して両者が導通状態となる。その後、固形潤滑剤10Yが更に消費されると、図36に示すように、電極16Yの先端部が保持部材17Yの凹部18Yの内壁から外れて、その復元力によって凹部18Yの外部に向けて瞬時に移動する。これにより、電極16Yと保持部材17Yとが再び非導通状態になる。
CPUは、2つの電極16Yが何れも保持部材17Yに対して非導通となっている初期状態(図34の状態)から、少なくとも何れか一方の電極16Yが保持部材17Yに対して導通となる状態(図35の状態)に変化すると、固形潤滑剤10Yがもうすぐ寿命になることをユーザーに報知する。その後、保持部材17Yに対して導通状態となっていた電極16Yが再び非導通状態(図36の状態)になると、CPUは固形潤滑剤Yが寿命に到達したことをユーザーに報知する。
かかる構成では、固形潤滑剤10Yが寿命に到達する前に、もうすぐ寿命に到達することをユーザーに報知して、交換の準備をユーザーにしてもらうことができる。また、固形潤滑剤10Yが何らかの理由によって長手方向の一端部で偏摩耗を起こしたとしても、その一端部に対応する方の電極16Yによってその一端部の寿命到達を適切に検知することができる。更には、固形潤滑剤10Yが寿命に到達すると、板バネの原理によって電極16Yの先端部が保持部材17Yから勢い良く外れて非導通状態となるので、寿命到達を確実に検知することができる。
[第8変形例]
図37は、第8変形例に係るプリンタにおけるY用の塗布ブラシローラ7Y、固形潤滑剤10Y、保持部材17Y及びケーシングを示す組み立て分解斜視図である。この潤滑剤塗布装置においては、次に説明する点が第5変形例に係るプリンタと異なっている。即ち、ケーシングの内壁面Saに、2つのガイドレールの代わりに、2つのガイド溝GDを設けている。そして、固形潤滑剤10Yと保持部材17Yとのうち、固形潤滑剤10Yだけに、前述の2つのガイド溝GDにそれぞれ個別に係合させるための2つの凸部111Yを設けている。第5変形例に係るプリンタと同様の理由により、固形潤滑剤10Yの長手方向の両端部にそれぞれ設けた凸部111Yは、何れも、塗布ブラシローラ7Yのブラシローラ部の回転軸線方向の一端と他端との間の領域に位置することになる。また、ケーシングの内壁面Saに設けた2つのガイド溝GDも、塗布ブラシローラ7Yのブラシローラ部の回転軸線方向における一端と他端との間の領域に位置することになる。かかる構成においても、ガイド手段をブラシローラ部の両端よりも外側の領域に設ける場合に比べて、潤滑剤塗布装置のローラ回転軸線方向における小サイズ化を図ることができる。
[第9変形例]
図38は、第9変形例に係るプリンタにおけるY用の塗布ブラシローラ7Y、固形潤滑剤10Y、保持部材17Y及びケーシングを示す組み立て分解斜視図である。この潤滑剤塗布装置においては、ガイド溝GDに係合させるための凸部118Yを、固形潤滑剤10Yではなく、保持部材17Yに設けている点が、第8変形例と異なっている。
先に説明した第8変形例に係るプリンタでは、固形潤滑剤10Yに設けた潤滑剤からなる凸部118Yが、ガイド溝GDの内壁に対して非常に低い摩擦抵抗を発揮することで、固形潤滑剤10Y自体をスムーズにガイド溝GDの延在方向にスライド移動させることができる。これにより、凸部111Yをガイド溝GDの内壁の微小突起に引っ掛けてしまうことによる固形潤滑剤10Yのブラシに対する押圧不良や、スライド移動不良の発生を抑えることができる。但し、固形潤滑剤10Yが強い力で横移動しようとした際に、その凸部118Yをガイド溝GDの内壁に強く押し付けてしまうので、固形潤滑剤10Yの割れや欠けを発生させ易くなるというデメリットがある。一方、第9変形例に係るプリンタでは、固形潤滑剤10Yが強い力で横移動しようとしても、それによってガイド溝GDの内壁に強く押し付けてしまうのは、固形潤滑剤10Yではなく、剛性の強い金属からなる保持部材17Yの凸部118Yであるので、固形潤滑剤10Yの割れや欠けを発生させることがない。この反面、凸部118Yをガイド溝GDの内壁の微小突起に引っ掛けてしまうことによる固形潤滑剤10Yのブラシに対する押圧不良や、スライド移動不良を発生させるおそれがある。
なお、ガイド溝GDに係合させるための凸部を、固形潤滑剤10Yと保持部材17Yとの両方に、設けてもよい。この場合、それぞれの凸部の幅については互いに同じ値に設定する。これにより、固形潤滑剤10Yと保持部材17Yとのうち、何れか一方だけに凸部を設ける場合に比べて、固形潤滑剤10Yの割れや欠けの発生を抑えつつ、固形潤滑剤10Yのブラシに対する押圧不良や、スライド移動不良の発生を抑えることができる。
[第10変形例]
図39は、第10変形例に係るプリンタにおけるY用の塗布ブラシローラ7Y、固形潤滑剤10Y、保持部材17Y及びケーシングを示す組み立て分解斜視図である。この潤滑剤塗布装置においては、潤滑剤塗布装置の筺体としてのケーシング内における複数の内壁面のうち、ケーシング内に配設された固形潤滑剤10Yを挟んで相対向する2つの内壁面Sa1及び内壁面Sa2における一方である内壁面Sa2に対して2つのガイドレールGLを設けている。また、他方である内壁面Sa1においては、内壁面Sa2の2つのガイドレールGLとの対向位置に対してそれぞれガイド溝GDを設けている。
固形潤滑剤10Yにおいては、ケーシングの内壁面Sa1の2つのガイド溝GDにそれぞれ個別に係合させるための2つの凸部111Yを、潤滑剤長手方向の両端部に設けている。また、ケーシングの内壁面Sa2の2つのガイドレールGLにそれぞれ個別に係合させるための2つの凹部11Yを、潤滑剤長手方向の両端部に設けている。潤滑剤長手方向においては、幅方向の一方の側面に設けた凸部111Yの位置と、他方の側面に設けた凹部11Yの位置とが、互いに同じなり、凸部111Yと凹部11Yとが潤滑剤を介して幅方向に対向している。
保持部材17Yにおいては、固形潤滑剤10Yの2つの凹部11Yにそれぞれ連通する位置に、ガイドレールGLに係合するため、あるいはガイドレールGLを非接触で受け入れるための凹部18Yがそれぞれ設けられている。
以上のように、第10変形例に係るプリンタにおいては、固形潤滑剤10Yの幅方向に並ぶ2つの側面のうち、一方の側面に凸部111Yを設けるとともに、他方の側面に凹部11Yを設け、且つ、凸部111Yと凹部11Yとを幅方向で互いに対向させ得る位置に設けている。かかる構成を採用しているのは、次に説明する理由による。即ち、図39に示した凸部111Yと凹部11Yとのうち、凸部111Yだけを設けたとする。すると、固形潤滑剤10Yの幅方向の寸法は、潤滑剤長手方向の位置によって異なってくる。具体的には、潤滑剤長手方向において、凸部111Yを設けていない箇所では、固形潤滑剤10Yの基本幅寸法がそのまま幅方向の寸法となる。これに対し、潤滑剤長手方向において、凸部111Yを設けている箇所では、固形潤滑剤10Yの幅方向の寸法が、前述の基本幅寸法と、凸部111Yの潤滑剤側面からの出っ張り量とを加算した値となる。つまり、凸部111Yを設けている箇所では、設けていない箇所に比べて、幅方向の寸法が大きくなる。その寸法の違いは、そのまま潤滑剤掻き取り量の差となり、ひいては、潤滑剤塗布量の差となって現れる。塗布ブラシローラ7Yの回転軸線方向において、固形潤滑剤10Yの凸部111Yに対応する箇所での潤滑剤塗布量が、凸部111Yに対応しない箇所での潤滑剤塗布量よりも多くなってしまうのである。このように潤滑剤塗布量が異なると、形成画像の画質にムラを発生させてしまうおそれがある。
また、図39に示した凸部111Yと凹部11Yとのうち、凹部11Yだけを設けたとする。すると、塗布ブラシローラ7Yの回転軸線方向において、固形潤滑剤10Yの凹部11Yに対応する箇所での潤滑剤塗布量が、凹部11Yに対応しない箇所での潤滑剤塗布量よりも少なくなってしまう。このように潤滑剤塗布量が異なった場合にも、形成画像の画質にムラを発生させてしまうおそれがある。
そこで、固形潤滑剤10Yの幅方向における2つの側面のうち、何れか一方に対しては、凸部111Yを設けるとともに、他方に対しては固形潤滑剤10Yを介して凸部111Yに対向する位置に凹部11Yを設けている。かかる構成では、凸部111Yだけ、あるいは凹部11Yだけしか設けない場合に比べて、潤滑剤長手方向における潤滑剤幅方向のばらつきを低減して、前述の画質のムラを抑えることができる。なお、第10変形例に係るプリンタにおいては、凸部111Yの出っ張り量と、凹部11Yの窪み量とを同じにしているので、潤滑剤長手方向において、凸部111Y及び凹部11Yを設けた箇所と、設けていない箇所とで、潤滑剤幅寸法を同じにしている。よって、前述の画質のムラの発生を回避することができる。
[第11変形例]
図40は、第11変形例に係るプリンタにおけるY用の固形潤滑剤10Yと保持部材17Yとを示す組み立て分解斜視図である。第11変形例に係るプリンタでは、固形潤滑剤10Yの動きをガイドするためのガイド部として、ガイドレールの代わりに、ガイド棒GBを設けている。このガイド棒GBは、ケーシングの底壁面(図11のSb)において固形潤滑剤に向けて真っ直ぐに突出する姿勢で設けられている。本例では、ガイド棒GBをケーシングの底壁と一体形成しているが、別体として形成してもよい。この場合、ケーシングと異なる材料(例えば金属)でガイド棒GBを構成することも可能である。
固形潤滑剤10Yには、ケーシングの底壁に設けられたガイド棒GBを受け入れるための穴部112Yが2つ設けられている。これら穴部112Yは、固形潤滑剤10Yの長手方向の両端部にそれぞれ個別に位置するように設けられている。上述したガイド棒GBは、それら2つの穴部112Y内にそれぞれ個別に差し込まれるように、ケーシングの底壁に2つ設けられている。
また、保持部材17Yにも、2つのガイド棒GBをそれぞれ個別に受け入れるための貫通口119Yが長手方向の両端部にそれぞれ設けられている。
潤滑剤塗布装置を組み立てる際には、まず、ガイド棒GBに対してコイルバネ19Yを挿入する。また、固形潤滑剤10Yを保持部材17Yに固定する。この際、固形潤滑剤10Yの穴部112Yを、保持部材17Yの貫通口119Yに連通させる姿勢で、固形潤滑剤10Yを保持部材17Yに固定する。次いで、保持部材17Yの貫通口119Yと、固形潤滑剤10Yの穴部112Yとにガイド棒GBを挿入しながら、固形潤滑剤10Y及び保持部材17Yをケーシング内にセットする。その後、図示しない塗布ブラシローラをセットする。なお、コイルバネ19Yの外径は、保持部材17Yの貫通口119Yの内径よりも大きくしてあるので、コイルバネ19Yを貫通口119Y内に入れ込んでしまうことはない。ガイド棒GBに挿入されたコイルバネ19Yは、ケーシングの底壁面と、保持部材19Yの底裏面との間に介在しつつ、保持部材19Yを図示しない塗布ブラシローラに向けて付勢する。コイルバネ10Yをガイド棒GBに挿入することで、コイルバネ10Yの座屈の発生を回避することができる。
固形潤滑剤10Yの両端部にそれぞれ設けた穴部112Y、保持部材の両端部にそれぞれ設けた貫通口119Y、及びケーシングの底壁に設けた2つのガイド棒GBは、何れも、図示しない塗布ブラシローラのブラシローラ部における回転軸線方向の一端と他端との間の領域に位置している。よって、これまで説明した実施形態や各変形例に係るプリンタと同様に、ガイド棒GBなどからなるガイド手段をブラシローラ部の両端よりも外側の領域に設ける場合に比べて、潤滑剤塗布装置のローラ回転軸線方向における小サイズ化を図ることができる。
図41は、第11変形例に係るプリンタおける塗布ブラシローラ7Yとその周囲構成とを示す断面図である。固形潤滑剤10Yの穴部112Yとしては、厚み方向の下端から上端まで突き抜ける貫通穴を設けている。塗布ブラシローラ7Yの回転中心から、ケーシングの底壁面に突設せしめたガイド棒GBの先端に至るまでの距離L1については、塗布ブラシローラ7Yの半径r1よりも大きい値に設定している。このため、固形潤滑剤10Yの厚みにかかわらず、ガイド棒GBの先端を固形潤滑剤10Yの上端面よりも下側の穴部112Y内に位置させる。
固形潤滑剤10Yあるいは保持部材17Yは、ガイド棒GBに対して、自らの係合部たる穴部112Yあるいは貫通口119Yを係合させる。このように係合した状態において、ガイド棒GBは、コイルバネ19Yによって塗布ブラシローラ7Yに向けて付勢される固形潤滑剤10Yにおける塗布ブラシローラ7Yに向かう方向への動き、即ち、図中矢印A方向へのスライド移動を許容する。この一方で、回転する塗布ブラシローラ7Yとの摺擦面で回転方向の力に加えて回転方向と直交する方向の力が付与されてしまう固形潤滑剤10Yにおける同方向への動きを、直接あるいは保持部材17Yを介して規制する。このようにして、ガイド棒GBは、固形潤滑剤10Yの塗布ブラシローラ7Yに向けての移動をガイドするガイド部として機能している。
かかる構成においては、ガイド棒GBが、固形潤滑剤10Yの横移動を規制しながら、塗布ブラシローラ7Yに向けての移動をガイドすることで、固形潤滑剤10Yの横移動の発生を回避することができる。なお、穴部112Yの径と、貫通口119Yの径とについては、互いに同じ値としている。また、穴部112Yや貫通口119Yとしては、それぞれ真円状の断面形状のものを設けているが、楕円状の断面形状のものや、多角形状の断面形状のものを設けてもよい。
保持部材17Yとして、板状のものを用いた例について説明したが、実施形態と同様に、図42(a)に示すようなC型鋼状のものを図示の姿勢で用い、その上に固形潤滑剤を固定してもよい。また、図42(b)に示すように、保持部材17YとしてC型鋼状のものを図42(a)とは上下逆向きの姿勢で用い、その上に固形潤滑剤を固定してもよい。また、図42(c)に示すように、保持部材17YとしてL型鋼状のものを図示の姿勢で用い、その上に固形潤滑剤を固定してもよい。更には、図42(d)に示すように、保持部材17YとしてL型鋼状のものを図42(c)とは上下逆さまの姿勢で用い、その上に固形潤滑剤を固定してもよい。これらのことは、実施形態や第1〜第10変形例でも同様である。
[第12変形例]
第12変形例に係るプリンタは、次に説明する点だけが、第11変形例に係るプリンタと異なっている。即ち、固形潤滑剤10Yの穴部112Yの径と、保持部材17Yの貫通口119Yの径とを互いに異ならせている点である。それらの径のうち、何れをより大きくするのかについては、潤滑剤の破損防止と押圧不良防止とのうち、何れを優先するのかに応じて適宜選択する。
具体的には、固形潤滑剤10Yの破損防止を優先したい場合には、保持部材17Yの貫通口119Yの径を、固形潤滑剤10Yの穴部112Yの径よりも小さくして、保持部材17Yの貫通口119Yだけをガイド棒GBに係合させる。固形潤滑剤10Yの穴部112Yに対しては、その内部にガイド棒GBを受け入れさせるものの、その内壁と、ガイド棒GBとの間に所定の間隙を形成させる。これにより、ガイド棒GBを固形潤滑剤10Yに押し当ててしまうことによる固形潤滑剤10Yの破損を防止することができる。
一方、固形潤滑剤10Yの押圧不良防止を優先したい場合には、固形潤滑剤10Yの穴部112Yの径を、保持部材17Yの貫通口119Yの径よりも小さくして、固形潤滑剤10Yの穴部112Yだけをガイド棒GBに係合させる。保持部材17Yの貫通口119Yについては、その内部にガイド棒GBを受け入れさせるものの、その内壁と、ガイド棒GBとの間に所定の間隙を形成させる。これにより、表面摩擦抵抗の比較的大きな保持部材17Yの表面の微小突起をガイド棒GBの表面に引っ掛けることに起因する固形潤滑剤10Yの塗布ブラシローラに対する押圧不良の発生を防止することができる。
なお、第11変形例に係るプリンタにおいては、穴部112Y及び貫通口119Yの両方をガイド棒GBに接触させることで、ガイド棒GBに潤滑剤粉末を付着させてガイド棒GBの表面摩擦抵抗を下げながら、貫通口119Yにガイド棒GBを突き当たらせることで、ガイド棒GBを過度の力で固形潤滑剤10Yに押して付けてしまうことを回避する。これにより、潤滑剤の破損防止を図りつつ、押圧不良の発生を抑えることができる。
[第13変形例]
第13変形例に係るプリンタは、次に説明する点だけが、第11変形例に係るプリンタと異なっている。即ち、第11変形例に係るプリンタにおいては、ガイド棒GBとして、真円状の横断面形状のものを採用していた。これに対し、第13変形例に係るプリンタにおいては、ガイド棒GBとして、非真円状の横断面形状のものを採用している。例えば、図43(a)に示すような花形状のもの、図43(b)に示すような三角形状のもの、図43(c)に示すような楕円形状のもの、図43(d)に示すような星形状のものなどである。非真円状の形状としたことで、固形潤滑剤10Yの穴部112Yの内壁や、保持部材17Yの貫通口119Yの内壁との接触面積を低減して、それらとの摩擦抵抗を低下させて、よりスムーズなスライド移動を実現することができる。
[第14変形例]
図44は、第14変形例に係るプリンタにおける塗布ブラシローラ7Yとその周囲構成とを示す断面図である。このプリンタは、次に説明する点だけが、第11変形例に係るプリンタと異なっている。即ち、固形潤滑剤10Yに設ける穴部112Yとして、貫通穴ではなく、固形潤滑剤10Yの上端部までは穴を到達させていない掘り込み穴状のものを設けている。塗布ブラシローラ7Yの回転中心から、ガイド棒GBの先端までに至る距離L1については、第11変形例に係るプリンタと同様に、塗布ブラシローラ7Yの半径r1よりも大きくしている。よって、固形潤滑剤10Yの厚みにかかわらず、ガイド棒GBの先端を固形潤滑剤10Yの穴部112Y内に位置させる。
固形潤滑剤10Yが初期状態のときには、図44に示したように、穴部112Yが固形潤滑剤10Yの上端まで到達していない状態になっている。その後、固形潤滑剤10Yの上部が削られていくに従って、穴部112Yの上端と、固形潤滑剤10Yの上端との距離が徐々に近づいていき、やがて、穴部112Yが第11変形例に係るプリンタと同様に貫通穴となる。このように貫通穴になると、潤滑剤長手方向における穴部112Yを設けた箇所において、その穴の面積の分だけ他の箇所に比べて潤滑剤粉末の塗布量を減少させてしまう。しかし、穴部112Yを貫通穴にする前まで、即ち、初期状態から一定期間内においては、穴を貫通させておらず、固形潤滑剤10Yの掻き取り面を穴のない面にしているので、潤滑剤長手方向の位置にかかわらず、塗布量を均一にすることができる。
[第15変形例]
図45は、第15変形例に係るプリンタにおけるY用の固形潤滑剤10Yと保持部材17Yとを示す組み立て分解斜視図である。第15変形例に係るプリンタは、次に説明する点だけが、先に図40に示した第11変形例に係るプリンタと異なっている。即ち、第11変形例に係るプリンタにおいては、固形潤滑剤10Yや保持部材17Yの長手方向両端部において、それぞれ穴部112Yや貫通口119Yを1つずつしか設けていない。潤滑剤幅方向(短手方向)において、穴部112Yや貫通口119Yを設けている位置は、潤滑剤幅方向の中心位置である。これに対し、第15変形例に係るプリンタにおいては、固形潤滑剤10Yや保持部材17Yの長手方向両端部において、それぞれ穴部112Yや貫通口119Yを2つずつ設けている。潤滑剤幅方向において、穴部112Yや貫通口119Yを設けている位置は、潤滑剤幅方向の両端付近である。このように、長手方向の両端部において、それぞれ、幅方向の両端部に穴部112Yや貫通口119Yを設けるとともに、それらに係合させるための4つのガイド棒GBを設けている。かかる構成では、第11変形例に係るプリンタに比べて、長手方向中央部を中心にして回転しようとする固形潤滑剤10Yや保持部材17Yの動きを良好に規制して、固形潤滑剤10Yや保持部材17Yの振れをより良好に抑えることができる。
長手方向両端部においてそれぞれ、2つのガイド棒GBに対するコイルバネ19Yのセットの仕方については、図46に示すように、1つのコイルバネ19Yを2つのガイド棒GBに通してもよいし、2つのガイド棒GBにそれぞれ個別のコイルバネ19Yを通してもよい。
[第16変形例]
図45に示した第15変形例に係るプリンタにおいては、既に説明したように、固形潤滑剤10Yの長手方向両端部においてそれぞれ、幅方向に並ぶ2つの穴部112Yを設けているが、それら2つの穴部112については、できるだけ離して配設することが望ましい。2つの穴部112の距離が小さすぎると、穴部の間にクラックが入り易くなるからである。しかしながら、固形潤滑剤10Yの幅によっては、2つの穴部112Yの距離を所望の値まで遠ざけることができない場合がある。このような場合、固形潤滑剤10Yの幅を大きくすれば、同距離を所望の値にすることが可能になるが、そうすると、装置を大型化してしまう。
そこで、第16変形例に係るプリンタにおいては、図47や図48に示すように、穴部112として、その内部が周方向において全て固形潤滑剤10Yに囲まれている丸穴ではなく、周方向の約半分が欠けている半丸状のものを設けている。このような半丸状の穴部112Yにしても、幅方向の両端にそれぞれ穴部112を設けていることから、固形潤滑剤10Yの幅方向の動きについては、丸穴のものと同様にガイド棒GBによって規制することが可能である。
かかる構成においては、丸穴状の穴部112Yを設ける場合に比べて、幅方向に並ぶ2つの穴部112Yの距離を遠ざけて、固形潤滑剤10Yの耐衝撃性を高めることができる。
[第17変形例]
図49は、第17変形例に係るプリンタのY用の固形潤滑剤10Y及び保持部材17Yを示す斜視図である。このプリンタは、次に説明する点だけが、第16変形例に係るプリンタと異なっている。即ち、第16変形例に係るプリンタにおいては、図47に示したように、保持部材17Yに設ける貫通口119Yも、半丸状のものを設けている。これに対し、第17変形例に係るプリンタでは、図49に示すように保持部材17Yの貫通口119Yについては、丸穴状のものを設けている。
[第18変形例]
図50は、第18変形例に係るプリンタのY用の固形潤滑剤10Yを示す斜視図である。このプリンタは、次に説明する点だけが、第16変形例に係るプリンタと異なっている。即ち、固形潤滑剤10Yの幅方向の一端に設ける穴部112Yと、他端に設ける穴部112Yとの位置を、互いに長手方向にずらしている。このようにずらすことで、第16変形例に係るプリンタに比べて、2つの穴部112Yの間の距離をより大きくして、固形潤滑剤10Yの耐衝撃性をより高めることができる。更には、長手方向において、幅方向の一端の穴部112Yと、他端の穴部112Yとの位置を同期させないことで、穴部112Yがあることによる塗布量の低下を軽減する。これにより、第16変形例に係るプリンタに比べて、固形潤滑剤10Yに穴部112Yを設けることによる長手方向の潤滑剤塗布量のばらつきを軽減することができる。
[第19変形例]
図51は、第19変形例に係るプリンタのY用のガイド棒GB及び電極16Yを示す組み立て分解斜視図である。また、図52は、ガイド棒GB及び電極16Yを示す斜視図である。第19変形例に係るプリンタは、次に説明する点だけが、図40に示した第11変形例に係るプリンタと異なっている。即ち、ガイド棒GBには、図示しない塗布ブラシローラから遠ざかるに従って広がっていく形状に形成された2枚の羽根部を有する電極16Yが固定されている。この電極16Yは、先に図30〜図32に示した第6変形例に係るプリンタの電極と同様の原理により、図示しない固形潤滑剤の厚みに応じて、図示しない保持部材と導通状態になったり、非導通状態になったりする。具体的には、固形潤滑剤が初期状態であるときには、電極16Yが羽根部の先端を保持部材に接触させて導通状態となる。固形潤滑剤が消費されてその厚みを減少させていくと、電極16Yの羽根部の先端部ではなく、羽根部の中央部あたりが、保持部材に接触するようになる。この状態でも、電極16Yと保持部材とが導通しているため、CPUは、固形潤滑剤について、まだ寿命に到達していないと判断する。その後、固形潤滑剤がほぼ寿命まで消費されると、保持部材が電極16Yの羽根部から離間して両者が非導通状態になる。すると、CPUが固形潤滑剤について寿命に到達したと判断して、その旨をユーザーに通知する。そして、ユーザーあるいはサービスマンの作業によって固形潤滑剤が新たなものに交換されると、CPUが電極16Yと保持部材との導通を検知して、新たな固形潤滑剤が正しくセットされたことを把握する。
[第20変形例]
図53は、第20変形例に係るプリンタのY用のガイド棒GB及び電極16Yを示す組み立て分解斜視図である。また、図54は、ガイド棒GB及び電極16Yを示す斜視図である。第20変形例に係るプリンタは、次に説明する点だけが、第19変形例に係るプリンタと異なっている。即ち、電極16のガイド棒GBに対する取り付け姿勢が、第19変形例とは上下逆さまになっている点である。こような姿勢で取り付けられた電極16Yは、先に図34〜図36に示した第7変形例に係るプリンタの電極と同様の原理により、図示しない固形潤滑剤の厚みに応じて、図示しない保持部材と導通状態になったり、非導通状態になったりする。具体的には、固形潤滑剤の厚みが初期状態であるときには、電極16Yの羽根部の先端が固形潤滑剤の穴部の内壁に接触する。この状態では、電極16Yと保持部材とが非導通状態となる。固形潤滑剤が消費されてその厚みが寿命近くまで小さくなると、電極16Yの羽根部の先端と保持部材の貫通口の内壁とが接触して両者が導通状態となる。その後、固形潤滑剤が更に消費されると、電極16Yの羽根部の先端部が保持部材の貫通口の内壁から外れて、その復元力によって貫通口の外部に向けて瞬時に移動する。これにより、電極16Yと保持部材とが再び非導通状態になる。
CPUは、電極16Yが保持部材に対して非導通となっている初期状態から、保持部材に対して導通となる状態に変化すると、固形潤滑剤がもうすぐ寿命になることをユーザーに報知する。その後、保持部材に対して導通状態となっていた電極16Yが再び非導通状態になると、CPUは固形潤滑剤Yが寿命に到達したことをユーザーに報知する。
これまで、いわゆるタンデム方式によってカラー画像を形成するプリンタを例にして本発明を説明してきたが、モノクロ画像を形成する画像形成装置にも本発明の適用が可能である。
以上、実施形態や各変形例に係るプリンタにおいては、塗布部材として、回転可能に支持される回転軸部材8Y、及びこれの周面に立設せしめられた複数の起毛からなるブラシローラ部9Yを具備する塗布ブラシローラ7Yを用いている。そして、ガイド部としてのガイドレールGL、ガイド溝GDあるいはガイド棒を、装置本体のケーシング(筺体)内の全領域のうち、ブラシローラ部9Yの回転軸線方向の一端と他端との間の領域に設けている。かかる構成では、ガイドレールGL、ガイド溝GDあるいはガイド棒を、前述の領域の外に設ける場合に比べて、潤滑剤塗布装置の小型化を図ることができる。
また、実施形態や、第1変形例〜第10変形例に係るプリンタにおいては、ガイド部として、ケーシングの内壁面Saに沿って延在させたガイドレールGL、又は内壁面Saに沿って延在させたガイド溝GDを設けている。そして、係合部として、ガイドレールGLに係合する凹部、又はガイド溝GDに係合する凸部を、固形潤滑剤10Y又は保持部材17Yに設けている。かかる構成では、ガイドレールGL若しくはガイド溝GDに係合している固形潤滑剤10Yをレール又は溝に沿って移動させることで固形潤滑剤10Yの塗布ブラシローラ7Yに向けての移動をガイドしつつ横移動を回避するか、あるいは、ガイドレールGL若しくはガイド溝GDに係合している保持部材17をレール又は溝に沿って移動させることで、固形潤滑剤10Yの塗布ブラシローラ7Yに向けての移動を間接的にガイドしつつ横移動を回避することがdふぇきる。
また、第2変形例に係るプリンタにおいては、ガイドレール部GLに係合する凹部を、固形潤滑剤10Yと保持部材17Yとの両方に設けている(11Y、18Y)。かかる構成では、既に述べた理由により、固形潤滑剤10Yと保持部材17Yとのうち、何れか一方だけに凹部を係合させるようにした構成に比べて、固形潤滑剤10Yの割れや欠けの発生を抑えつつ、固形潤滑剤10Yのブラシに対する押圧不良や、スライド移動不良の発生を抑えることができる。なお、ガイド溝GDに係合させるための凸部を、固形潤滑剤10Yと保持部材17Yとの両方に、設けても同様の効果を得ることができる。
また、第2変形例に係るプリンタにおいて、保持部材17Yの凹部18Yの幅を固形潤滑剤10Yの凹部11Yの幅よりも小さくして、それら凹部のうち、保持部材17Yの凹部18Yだけをガイドレール部GLに係合させ、固形潤滑剤10Yの凹部11Yに対しては、ガイドレールGLを非接触で受け入れさせるようにした場合には、次のことが可能になる。即ち、ガイドレールGLを固形潤滑剤10Yに押し当ててしまうことによる固形潤滑剤10Yの破損を防止することができる。
また、第2変形例に係るプリンタにおいて、保持部材17Yの凹部18Yの幅を固形潤滑剤10Yの凹部11Yの幅よりも大きくして、それら凹部のうち、固形潤滑剤の凹部11YだけをガイドレールGLに係合させ、保持部材17Yの凹部18Yに対しては、ガイドレールGLを非接触で受け入れさせるようにした場合には、次のことが可能になる。即ち、表面摩擦抵抗の比較的大きな保持部材17Yの表面の微小突起をガイドレールGLの表面に引っ掛けることに起因する固形潤滑剤10Yの塗布ブラシローラに対する押圧不良の発生を防止することができる。
また、第10変形例に係るプリンタにおいては、潤滑剤塗布装置の筺体としてのケーシング内における複数の内壁面のうち、ケーシング内に配設された固形潤滑剤10Yを挟んで相対向する2つの内壁面Sa1及び内壁面Sa2における一方である内壁面Sa2に対して2つのガイドレールGLを設けている。また、他方である内壁面Sa1においては、内壁面Sa2の2つのガイドレールGLとの対向位置に対してそれぞれガイド溝GDを設けている。また、固形潤滑剤10Yにおいては、ケーシングの内壁面Sa1の2つのガイド溝GDにそれぞれ個別に係合させるための2つの凸部111Yを、潤滑剤長手方向の両端部に設けている。更に、ケーシングの内壁面Sa2の2つのガイドレールGLにそれぞれ個別に係合させるための2つの凹部11Yを、潤滑剤長手方向の両端部に設けている。かかる構成においては、既に説明したように、潤滑剤長手方向において、潤滑剤長手方向において凹部11Yや凸部111Yの形成箇所と、それ以外の箇所とにおける潤滑剤掻き取り量の差を低減して、塗布ブラシローラ7Yの回転軸線方向における潤滑剤塗布ムラの発生を抑えることができる。
また、第11変形例〜第20変形例に係るプリンタにおいては、ガイド部として、ケーシングの内壁に突設せしめたガイド棒GBを設けている。そして、係合部として、ガイド棒GBを受け入れる穴部112Yを固形潤滑剤10Yに設けている。かかる構成では、ガイド棒GBにより、固形潤滑剤10Yの塗布ブラシローラ7Yに向けての移動をガイドしつつ、固形潤滑剤10Yの横移動を回避することができる。
また、第11変形例〜第20変形例に係るプリンタにおいては、固形潤滑剤10Yの穴部11Yに連通した状態でガイド棒GBを受け入れる貫通口119Yを保持部材17Yに設けているので、保持部材17Yの貫通口110Yに通したガイド棒GBを、保持部材17Y上に保持される固形潤滑剤10Yの穴部11Yに挿入することができる。
また、第12変形例に係るプリンタにおいて、保持部材17Yの貫通口119Yの径を、固形潤滑剤10Yの穴部112Yの径よりも小さくして、貫通口119Yと穴部112Yとのうち、保持部材17Yだけをガイド棒GBに係合させ、固形潤滑剤10Yに対してはガイド棒GBを非接触で受け入れさせるようにした場合には、ガイド棒GBを固形潤滑剤10Yに押し当ててしまうことによる固形潤滑剤10Yの破損を防止することができる。
また、第12変形例に係るプリンタにおいて、保持部材17Yの貫通口119Yの径を、固形潤滑剤10Yの穴部112Yの径よりも大きくして、貫通口119Yと穴部112Yとのうち、固形潤滑剤10Yだけをガイド棒GBに係合させ、保持部材17Yに対してはガイド棒GBを非接触で受け入れさせるようにした場合には、表面摩擦抵抗の比較的大きな保持部材17Yの表面の微小突起をガイド棒GBの表面に引っ掛けることに起因する固形潤滑剤10Yの塗布ブラシローラに対する押圧不良の発生を防止することができる。
また、第13変形例に係るプリンタにおいては、ガイド棒GBとして、非真円状の横断面形状のものを用いているので、上述した理由により、固形潤滑剤10Yの穴部112Yの内壁や、保持部材17Yの貫通口119Yの内壁との接触面積を低減して、それらとの摩擦抵抗を低下させて、よりスムーズなスライド移動を実現することができる。
また、第5変形例〜第7変形例や、第19変形例〜第20変形例に係るプリンタにおいては、付勢手段たるコイルバネ19Yによって固形潤滑剤10Yとともに塗布ブラシローラ7Yに向けて付勢している保持部材17Yを、固形潤滑剤10Yの消耗に伴って塗布ブラシローラ7Yに対して所定位置まで近づけたときに、保持部材17Yに設けた導電部(凹部内壁又は貫通口内壁)に対して接触又は離間させるための電極16Yを、ガイド部たるガイドレールGL又はガイド棒GBに固定するとともに、電極16Yと前記導電部との間の導通の入切に基づいて固形潤滑剤10Yの寿命到達を通知する寿命通知手段たるCPUを設けている。かかる構成では、固形潤滑剤10Yが寿命まで消費したことを自動でユーザーに知らせることができる。なお、電極16Yに導通させるための導電部を、保持部材17Yの代わりに、固形潤滑剤10Yに設けてもよい。
7Y:塗布ブラシローラ(塗布部材)
8Y:回転軸部材
9Y:ブラシローラ部
10Y:固形潤滑剤
11Y:凹部(係合部)
111Y:凸部(係合部)
112Y:穴部
16Y:電極(電極部材)
17Y:保持部材
18Y:凹部(係合部)
118Y:凸部(係合部)
119Y:貫通口
19Y:コイルバネ(付勢手段)
GL:ガイドレール(ガイド部)
GD:ガイド溝(ガイド部)
GB:ガイド棒(ガイド部)
Sa:内壁面
特開2007−79468号公報

Claims (16)

  1. 固形潤滑剤と、
    前記固形潤滑剤から掻き取った潤滑剤粉末を被塗布体に塗布する塗布部材と、
    前記固形潤滑剤を保持する保持部材と、
    前記保持部材を付勢して前記保持部材上の前記固形潤滑剤を前記塗布部材に当接させる付勢手段とを備える潤滑剤塗布装置において、
    前記固形潤滑剤の前記塗布部材に向けての移動を所定方向に規制する規制部を設けるとともに、
    前記規制部に係合するための係合部を、前記固形潤滑剤及び保持部材のうち、少なくとも何れか一方に設けたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  2. 請求項1の潤滑剤塗布装置であって、
    前記塗布部材が、固形潤滑剤及び被塗布体にそれぞれ接触する自らの表面を無端移動させるのに伴って、前記固形潤滑剤から掻き取った潤滑剤粉末を前記被塗布体に塗布するものであり、
    前記規制部が、前記付勢手段によって前記塗布部材に向けて付勢される前記固形潤滑剤における前記塗布部材に向かう方向への動きを許容しつつ、無端移動する前記塗布部材との摺擦面で無端移動方向の力に加えて無端移動方向と直交する方向の力が付与される前記固形潤滑剤における前記直交する方向への動きを規制して、前記固形潤滑剤の前記塗布部材に向けての移動をガイドするガイド部であり、
    且つ、前記係合部が、前記ガイド部により、前記塗布部材に向かう方向への動きを許容されつつ、前記直交する方向への動きを規制されるように前記ガイド部に係合するものであることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  3. 請求項2の潤滑剤塗布装置であって、
    前記塗布部材が、回転可能に支持される回転軸部材、及びこれの周面に立設せしめられた複数の起毛からなるブラシローラ部を具備する塗布ブラシローラであり、
    且つ、前記ガイド部が、装置本体の筺体内の全領域のうち、前記ブラシローラ部の回転軸線方向の一端と他端との間の領域に設けられたものであることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  4. 請求項2又は3の何れかの潤滑剤塗布装置であって、
    前記ガイド部が、前記筺体の内壁面に沿って延在するように筺体内壁に設けられたガイドレール部、又は前記内壁面に沿って延在するように筺体内壁に設けられたガイド溝であり、
    且つ、前記係合部が、前記ガイドレール部に係合する凹部、又は前記ガイド溝に係合する凸部であることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  5. 請求項4の潤滑剤塗布装置において、
    前記ガイドレール部に係合する前記係合部としての凹部、又は前記ガイド溝に係合する前記係合部としての凸部を、前記固形潤滑剤と前記保持部材との両方に設けたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  6. 請求項5の潤滑剤塗布装置において、
    前記凹部と前記凸部とのうち、少なくとも前記凹部を前記固形潤滑剤と前記保持部材とにそれぞれ設け、
    前記保持部材の凹部の幅を前記固形潤滑剤の凹部の幅よりも小さくして、それら凹部のうち、前記保持部材の凹部だけを前記ガイドレール部に係合させ、
    且つ、前記固形潤滑剤の凹部に対しては、前記ガイドレール部を非接触で受け入れさせるようにしたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  7. 請求項5の潤滑剤塗布装置において、
    前記凹部と前記凸部とのうち、少なくとも前記凹部を前記固形潤滑剤と前記保持部材とにそれぞれ設け、
    前記保持部材の凹部の幅を前記固形潤滑剤の凹部の幅よりも大きくして、それら凹部のうち、前記固形潤滑剤の凹部だけを前記ガイドレール部に係合させ、
    且つ、前記保持部材の凹部に対しては、前記ガイドレール部を非接触で受け入れさせるようにしたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  8. 請求項4の潤滑剤塗布装置において、
    前記筺体に具備される複数の内壁面のうち、前記筺体内に配設された前記固形潤滑剤を挟んで相対向する2つの内壁面における一方に対して前記ガイドレール部を設けるとともに、他方における前記ガイドレール部との対向位置に対して前記ガイド溝を設け、
    且つ、前記固形潤滑剤における前記一方との対向面に前記ガイドレール部に対応する前記凹部を設けるとともに、前記固形潤滑剤における前記他方との対向面に前記ガイド溝に対応する前記凸部を設けたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  9. 請求項2又は3の潤滑剤塗布装置であって、
    前記ガイド部が、前記筺体の内壁に突設せしめられたガイド棒であり、
    且つ、前記固形潤滑剤の前記係合部が、前記ガイド棒を受け入れる穴部であることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  10. 請求項9の潤滑剤塗布装置において、
    前記固形潤滑剤の前記穴部に連通した状態で前記ガイド棒を受け入れる貫通口を前記保持部材に設けたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  11. 請求項10の潤滑剤塗布装置において、
    前記保持部材の前記貫通口の径と、前記固形潤滑剤の前記穴部の径とを互いに異ならせて、前記貫通口と前記穴部とのうち、何れか一方だけを前記ガイド棒に係合させ、他方に対しては前記ガイド棒を非接触で受け入れさせるようにしたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  12. 請求9乃至11の何れかの潤滑剤塗布装置において、
    前記ガイド棒として、非真円状の横断面形状のものを用いたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  13. 請求項1乃至12の何れかの潤滑剤塗布装置において、
    前記付勢手段によって前記固形潤滑剤とともに前記塗布部材に向けて付勢している前記保持部材を、前記固形潤滑剤の消耗に伴って前記塗布部材に対して所定位置まで近づけたときに、前記固形潤滑剤又は前記保持部材に設けた導電部に対して接触又は離間させるための電極部材を、前記ガイド部に固定するとともに、
    前記電極部材と前記導電部との間の導通の入切に基づいて前記固形潤滑剤の寿命到達を通知する寿命通知手段を設けたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  14. トナー像を担持する像担持体と、これの表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段とを備える画像形成装置において、
    前記潤滑剤塗布手段として、請求項1乃至13の何れかの潤滑剤塗布装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  15. トナー像を担持する像担持体と、これの表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置と、前記像担持体の表面にトナー像を形成するトナー像形成手段とを備える画像形成装置に用いられ、
    少なくとも、前記像担持体と前記潤滑剤塗布装置とを共通の保持体に保持させて1つのユニットとして画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能に構成したプロセスユニットであって、
    前記潤滑剤塗布装置が、請求項1乃至13の何れかの潤滑剤塗布装置であることを特徴とするプロセスユニット。
  16. 固形潤滑剤及び被塗布体にそれぞれ接触しながら回転するのに伴って、前記固形潤滑剤から掻き取った潤滑剤粉末を前記被塗布体に塗布する塗布部材と、前記固形潤滑剤を保持する保持部材と、前記保持部材を付勢して前記保持部材上の前記固形潤滑剤を前記塗布部材に当接させる付勢手段とを備える潤滑剤塗布装置に搭載される前記固形潤滑剤であって、
    請求項4乃至8の何れかの潤滑剤塗布装置における前記ガイドレール部に対応する前記凹部、請求項4乃至8の何れかの潤滑剤塗布装置における前記ガイド溝に対応する前記凸部、あるいは、請求項9乃至12の何れかの潤滑剤塗布装置における前記ガイド棒を受け入れる前記穴部、を具備していることを特徴とする固形潤滑剤。
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