JP6086284B2 - 潤滑剤供給装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ - Google Patents

潤滑剤供給装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ Download PDF

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Description

本発明は、潤滑剤供給装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジに関するものである。
プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置において、感光体や中間転写ベルトなどの像担持体の保護や低摩擦化のため像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を備えたものが知られている。
また、潤滑剤が枯渇した状態で画像形成動作が行われると、潤滑剤の保護作用が働かないため、像担持体が磨耗して劣化してしまう。特許文献1には、潤滑剤のニアエンドを検知する潤滑剤供給装置が記載されている。
図16は、特許文献1に記載の潤滑剤供給装置の潤滑剤ニアエンド検知部を示す概略斜視図である。
図16に示すように、固形潤滑剤140を保持する潤滑剤保持部材143を導電性部材で構成し、潤滑剤の残量が少なくなった時点で潤滑剤保持部材143の一端に当接する第1電極部材181と、他端に当接する第2電極部材182とを有している。第1電極部材181と第2電極部材182とには、検知回路183が接続されており、検知回路183は、電極部材間に電圧を印加して、電流が流れたか否かを検知する。また、潤滑剤保持部材143は、バネ142により不図示の供給部材側に付勢されている。
使用初期は、各電極部材に対し潤滑剤保持部材143が離間しており、電極部材間には電流が流れない。固形潤滑剤が不図示の供給部材による摺擦で徐々に削られながら、バネ142の付勢力により潤滑剤保持部材143が供給部材側へと移動していく。そして、固形潤滑剤140がニアエンドとなると、導電性の潤滑剤保持部材143が、第1電極部材181、第2電極部材182と当接する。その結果、電極部材間に電流が流れ、検知回路183で潤滑剤のニアエンドが検知される。
画像形成装置のレイアウトなどにより固形潤滑剤の供給部材による削られながらの移動方向が、鉛直方向になる場合がある。この場合、板状の各電極部材181,182の面が、鉛直方向に対して直交する方向となる。各電極部材181,182の面が、鉛直方向に対して直交する方向となった場合、各電極部材181,182の上面に潤滑剤などが堆積しやすい。各電極部材181,182の上面に潤滑剤などが堆積すると、各電極部材181,182の上面に堆積した堆積物により潤滑剤保持部材143との間で接触不良が起こり、導通状態とならず、潤滑剤のニアエンドを検知することができないおそれがあった。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、固形潤滑剤の残量が所定量以下となったことを確実に検知することができる潤滑剤供給装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、固形潤滑剤と、上記固形潤滑剤の潤滑剤を潤滑剤供給対象に供給する供給部材と、第1電極部材および上記第1電極部材に対向する第2電極部材を備え、上記第1電極部材と上記第2電極部材との間の導通を検知することで上記固形潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知する残量検知手段と、を備えた潤滑剤供給装置において、上記固形潤滑剤の上記供給部材による削られながらの移動方向が、鉛直方向であって、少なくとも上記第1電極部材の上記第2電極部材との当接面および上記第2電極部材の上記第1電極部材との当接面を、上記固形潤滑剤の上記供給部材による削られながらの移動方向に対して平行にしたことを特徴とするものである。
本発明によれば、第1電極部材の第2電極部材との当接面および第2電極部材の第1電極部材との当接面を、鉛直方向に対して平行にしたので、各電極部材の当接面に潤滑剤などが堆積するのを防止することができる。これにより、固形潤滑剤の残量が所定量となったとき、第2電極部材が良好に第1電極部材に接触し導通検知手段により導通が確実に検知され、固形潤滑剤の残量が所定量以下となったことを良好に検知することができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。 4つの作像ユニットのうちの1つを示す拡大図である。 潤滑剤供給装置の概略構成図。 使用末期における潤滑剤供給装置の概略構成図。 変形例の押し当て機構を備えた潤滑剤供給装置を示す概略構成図。 図5に示す潤滑剤供給装置の使用末期の状態を示す概略構成図。 従来の残量検知部の一例を示す斜視図。 固形潤滑剤の高さ方向がほぼ鉛直方向に平行となるように潤滑剤供給装置が配置された画像形成装置の一例を示す図。 本実施形態の潤滑剤供給装置3の長手方向一端側を示す概略構成図。 本実施形態の潤滑剤供給装置の要部斜視図。 (a)は、使用初期における押し当て部と各電極部材との状態を示す図であり、(b)は、固形潤滑剤ニアエンド時における押し当て部と各電極部材との状態を示す図である。 各残量検知部で共通の抵抗検知部を設けた図。 各残量検知部それぞれ抵抗検知部を設けた図。 変形例1の潤滑剤供給装置3の長手方向一端側を示す概略構成図。 従来の潤滑剤供給装置の潤滑剤ニアエンド検知部を示す概略斜視図。
以下に、本発明を、電子写真方式の画像形成装置であるプリンタに適用した一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。
このプリンタは、その内部の略中央に像担持体である中間転写体としての中間転写ベルト56を備えている。中間転写ベルト56は、ポリイミドやポリアミド等の耐熱性材料からなり、中抵抗に調整された基体からなる無端状ベルトで、4つのローラ52,53,54,55に掛け渡して支持され、図中矢印A方向に回転駆動される。中間転写ベルト56の上方にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナーに対応した4つの作像ユニットが中間転写ベルト56のベルト面に沿って並んでいる。
図2は、4つの作像ユニットのうちの1つを示す拡大図である。
いずれの作像ユニットも同様の構成であるので、ここでは、色の区別を示すY、M、C、Kの添え字を省略する。各作像ユニットは、像担持体としての感光体1を有している。各感光体1の周りには、感光体表面を所望電位(マイナス極性)となるように一様に帯電させる帯電手段としての帯電装置2がそれぞれ配置されている。また、感光体表面に形成された静電潜像をマイナス極性に帯電された各色トナーで現像してトナー像とする現像手段としての現像装置4がそれぞれ配置されている。また、感光体表面に潤滑剤を塗布により供給する潤滑剤供給装置3、トナー像転写後の感光体表面のクリーニングを行うクリーニング装置8もそれぞれ配置されている。
作像ユニットは、画像形成装置から着脱可能なプロセスカートリッジとして構成、感光体1、帯電装置2、現像装置4、クリーニング装置8および潤滑剤供給装置3が一括で交換される構成となっている。
また、図1を参照すると、4つの作像ユニットの上方には、帯電した各感光体表面に各色の画像データに基づいて露光して露光部分の電位を落とし、静電潜像を書き込む静電潜像形成手段としての露光装置9が備えられている。また、中間転写ベルト56を挟んで、各感光体1と対向する位置には、感光体1上に形成されたトナー像を中間転写ベルト56上に一次転写する転写手段としての一次転写ローラ51がそれぞれ配置されている。一次転写ローラ51は、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。
中間転写ベルト56のローラ52で支持された部分の外側には、二次転写手段としての二次転写ローラ61が圧接されている。二次転写ローラ61は、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。二次転写ローラ61と中間転写ベルト56との接触部が二次転写部であり、中間転写ベルト56上のトナー像が記録材としての転写紙に転写される。二次転写部の図中左側には、転写紙上のトナー像を転写紙に定着させる定着装置70が備えられている。定着装置70は、内部にハロゲンヒータを有する加熱ローラ72及び定着ローラ73に巻き掛けられた無端の定着ベルト71と、定着ベルト71を介して定着ローラ73に対向、圧接して配置される加圧ローラ74とから構成されている。プリンタの下部には、転写紙を載置し、二次転写部に向けて転写紙を送り出す不図示の給紙装置が備えられている。
感光体1は、有機感光体であり、ポリカーボネート系の樹脂で表面保護層が形成されている。帯電装置2は、帯電部材として導電性芯金の外側に中抵抗の弾性層を被覆して構成される帯電ローラ2aを備える。帯電ローラ2aは、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。帯電ローラ2aは、感光体1に対して微小な間隙をもって配設される。この微小な間隙は、例えば、帯電ローラ2aの両端部の非画像形成領域に一定の厚みを有するスペーサ部材を巻き付けるなどして、スペーサ部材の表面を感光体1表面に当接させることで、設定することができる。
現像装置4は、感光体1と対向する位置に、内部に磁界発生手段を備える現像剤担持体としての現像スリーブ4aが配置されている。現像スリーブ4aの下方には、図示しないトナーボトルから投入されるトナーを現像剤と混合し、攪拌しながら現像スリーブ4aへ汲み上げるための2つのスクリュー4bが備えられている。現像スリーブ4aによって汲み上げられるトナーと磁性キャリアからなる現像剤は、ドクターブレード4cによって所定の現像剤層の厚みに規制され、現像スリーブ4aに担持される。現像スリーブ4aは、感光体1との対向位置において同方向に移動しながら、現像剤を担持搬送し、トナーを感光体1上の静電潜像部分に供給する。なお、図1においては、二成分現像方式の現像装置4の構成を示したが、これに限るものではなく、一成分現像方式の現像装置であっても適用可能である。
潤滑剤供給装置3は、固定されたケースに収容された固形潤滑剤3bと、固形潤滑剤3bから削り取った粉体状の潤滑剤を感光体1の表面に塗布する塗布手段を構成する供給部材としての塗布ローラ3aとを備える。塗布ローラ3aは、ブラシローラ、ウレタン状発泡ローラを用いることができる。塗布ローラ3aとして、ブラシローラを用いる場合は、次のようなブラシローラが好適である。すなわち、ナイロン、アクリル等の樹脂にカーボンブラック等の抵抗制御材料を添加して体積抵抗率1×10Ωcm以上1×10Ωcm以下の範囲内に調整された材料で形成されたブラシローラである。塗布ローラ3aの回転方向は、感光体1に対してカウンター方向である。すなわち、感光体1と塗布ローラ3aとの当接部において、塗布ローラ3aの表面移動方向が、感光体1の表面移動方向と逆方向である。
固形潤滑剤3bは、直方体状に形成されており、後述する押し当て機構3cにより塗布ローラ3aに押し当てられている。固形潤滑剤3bの潤滑剤としては、少なくとも脂肪酸金属塩を含有する潤滑剤を用いる。脂肪酸金属塩としては、例えば、フッ素系樹脂、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウムなどのラメラ結晶構造を持つ脂肪酸金属塩を使用することができる。また、ラウロイルリジン、モノセチルリン酸エステルナトリウム亜鉛塩、ラウロイルタウリンカルシウムなどの物質を使用することができる。これらの脂肪酸金属塩のうち、特にステアリン酸亜鉛を用いることが好ましい。これは、ステアリン酸亜鉛が、感光体1表面上での伸展性が非常によく、しかも吸湿性が低く、さらに湿度が変化しても潤滑性が損なわれ難い特性を有しているためである。よって、環境変化に影響されにくく感光体表面を保護する能力の高い皮膜化された潤滑剤の保護層を形成することができ、良好に感光体表面を保護できる。また、潤滑性が損なわれ難い特性を有していることで、クリーニング不良の低減効果を良好に得ることができる。また、これらの脂肪酸金属塩の他に、シリコーンオイルやフッ素系オイル、天然ワックスなどの液状の材料、ガス状にした材料を外添法として添加することもできる。
また、固形潤滑剤3bの潤滑剤は、無機潤滑剤である窒化ホウ素を含むことが好ましい。窒化ホウ素の結晶構造としては、六方晶系の低圧相のもの(h−BN)や、立方晶系の高圧相(c−BN)等を挙げることができる。これらの構造の窒化ホウ素のうち、六方晶系の低圧相の窒化ホウ素の結晶は層状の構造を有しており、容易に劈開する物質である。よって、摩擦係数は400°C近くまで約0.2以下を維持でき、放電により特性が変化し難く、放電を受けても他の潤滑剤に比べて潤滑性が失われることがない。このような窒化ホウ素を添加することで、感光体1表面に供給されて薄膜化された潤滑剤が、帯電装置2や一次転写ローラ51の作動時に発生する放電によって早期に劣化することはない。窒化ホウ素は、放電により特性が変化し難く、放電を受けても、他の潤滑剤に比べて潤滑性が失われることがない。しかも、感光体1の感光体層が放電により酸化、蒸発してしまうことを防止することもできる。また、窒化ホウ素は、わずかな添加量でも、その潤滑性を発揮できるので、帯電ローラ2aなどへの潤滑剤付着による不具合や、クリーニングブレード8aのブレード鳴きに対して有効である。
本実施形態の固形潤滑剤3bは、ステアリン酸亜鉛と窒化ホウ素とを含有した潤滑剤原料を圧縮成型したものを用いた。なお、固形潤滑剤3bの成型方法は、これに限定されることはなく、溶融成型などの他の成型方法を採用してもよい。これにより、上述したステアリン酸亜鉛の効果と上述した窒化ホウ素窒の効果とを得ることができる。
固形潤滑剤3bは塗布ローラ3aによって削り取られ消耗し、経時的にその厚みが減少するが、押し当て機構3cにより常時塗布ローラ3aに押し当てている。塗布ローラ3aは、回転しながら削り取った潤滑剤を感光体表面に塗布する。その後、感光体1の表面とクリーニングブレード8aとの接触により、塗布された潤滑剤が押し広げられて薄膜状になる。これにより、感光体1の表面の摩擦係数が低下する。なお、感光体1の表面に付着した潤滑剤の膜は非常に薄いため、帯電ローラ2aによる帯電を阻害することはない。
クリーニング装置8は、クリーニング部材としてのクリーニングブレード8a、支持部材8b、トナー回収コイル8cを備える。クリーニングブレード8aは、ウレタンゴム、シリコーンゴム等のゴムを板状に形成してなり、そのエッジが感光体1表面に当接するようにして設けられ、転写後に残留する感光体1上のトナーを除去する。クリーニングブレード8aは、金属、プラスチック、セラミック等からなる支持部材8bに貼着されて支持され、感光体1表面に対し所定の角度で設置される。なお、クリーニング部材としては、クリーニングブレードのほか、クリーニングブラシなどの公知のものを広く利用することができる。
本実施形態において、潤滑剤供給装置3は、クリーニング装置8よりも下流側に配置される。潤滑剤供給装置3によって感光体表面に塗布された潤滑剤は、その後に均しブレード8dが感光体表面を摺擦することで引き延ばし、感光体表面に塗布された潤滑剤の塗布ムラをおおまかに均すことができる。
潤滑剤供給装置3についてより詳細に説明する。
図3は、潤滑剤供給装置3の概略構成図である。
図3に示すように、固形潤滑剤3bの塗布ローラ3aと当接する面(図中下側の面)とは反対側の部分をその長手方向にわたって保持する潤滑剤保持部材3dが設けられている。潤滑剤保持部材3dは、収納ケース3eに塗布ローラ3aに対して接離可能に設けられている。また、収納ケース3eの潤滑剤保持部材3dより図中上部の空間には、固形潤滑剤3bを供給部材に押し当てる押し当て機構としての加圧バネ3cを備えている。この加圧バネ3cによって、固形潤滑剤3bが塗布ローラに押し当てられている。
押し当て機構3cは、潤滑剤保持部材3dの長手方向両端部付近にそれぞれ設けられ、収納ケース3eに揺動自在に取り付けられた揺動部材31aと、付勢手段であるバネ31bとを有している。バネ31bの各端部がそれぞれ揺動部材31aに取り付けられている。各揺動部材31aは、このバネ31bから潤滑剤保持部材の長手方向中心に向かう図中矢印Dの向きの付勢力を得ている。この付勢力によって、図中右側の揺動部材は図中反時計回りに、図中左側の揺動部材は図中時計回りに揺動するように付勢される。これにより、各揺動部材31aの潤滑剤保持部材3dと当接する円弧状の当接部311は、図3に示すように潤滑剤保持部材3d側へ付勢される。
使用初期時においては、各揺動部材31aの揺動端部がバネ31bの付勢力に抗して収納ケース3eの上面部の内周面32へ近づく方向に揺動した状態となっている。このような構成により、2つの揺動部材31aはバネ31bの付勢力を受けて互いに均等な力で潤滑剤保持部材3dを押し、潤滑剤保持部材3dに保持された固形潤滑剤3bを塗布ローラ3aに押し当てる。よって、固形潤滑剤3bは、その長尺方向において塗布ローラ3aへ均一に押し当てられる。その結果、塗布ローラ3aの回転により摺擦されることで削り取られる潤滑剤の量は、長尺方向において均一となり、感光体1の表面に潤滑剤をムラなく塗布することができる。
図4は、使用末期(固形潤滑剤の残量がわずかなとき)における潤滑剤供給装置3の概略構成図である。
固形潤滑剤3bが塗布ローラ3aによる摺擦で徐々に削られていくと、揺動部材31aが揺動して、潤滑剤保持部材3dが塗布ローラ側へと移動する。そして、最終的に図4に示すように固形潤滑剤量が僅かになると、揺動部材31aの揺動端部が潤滑剤保持部材3dと当接する。
本実施形態の押し当て機構3cにおいては、経時使用によって固形潤滑剤3bの高さが減っても固形潤滑剤3bの加圧力の減少を抑制できる。よって、初期から経時にかけて感光体1の表面に供給される粉末潤滑剤量の変動を小さく抑えることができる。
このような結果が得られる理由は、次の通りである。
一般に、初期から固形潤滑剤3bが無くなるまでの間に変化するバネの伸び変化量に対し、バネ全体の長さを長くすれば長くするほど、バネの伸び変化量に対するバネの付勢力変動は小さくて済む。従来の押し当て機構は、バネを縮めた状態で配置し、その付勢力(押し出し力)の方向と塗布ローラ3aに押し当てる固形潤滑剤3bの押し当て方向とを一致させている。この構成においては、バネ全体の長さを長くするほど、バネの付勢力方向と固形潤滑剤3bの塗布ローラ3aへの押し当て方向とを一致させることが困難となることから、バネ全体の長さを長くするにも限界がある。加えて、従来の押し当て機構では、塗布ローラ3aの径方向にバネの長さ分の配置スペースを確保しなければならず、装置の大型化につながる。これらの理由から、従来の押し当て機構においては、比較的短いバネを使用しなければならず、経時的なバネの付勢力変動が大きくなる。
これに対し、本実施形態の押し当て機構3cにおいては、図3に示したように、バネ31bを伸ばした状態で配置し、その付勢力(引っ張り力)で塗布ローラ3aに対して固形潤滑剤3bを押圧できる。よって、バネ全体の長さを長くしても従来の押し当て機構のような問題は生じない。しかも、本実施形態の押し当て機構3cでは、バネ31bの長さ方向が固形潤滑剤3bの長尺方向すなわち塗布ローラ3aの軸方向に一致するようにバネ31bが配置される。したがって、バネ31bの長さを長くしても、塗布ローラ3aの径方向に配置スペースが広がることはなく、装置を大型化する必要がない。そのため、本実施形態の押し当て機構3cは、従来の押し当て機構で使用していたバネの長さよりもずっと長いバネ31bを採用できる。その結果、経時的なバネの付勢力変動を小さく抑えることができる。
図5は、変形例の押し当て機構を備えた潤滑剤供給装置を示す概略構成図である。
この変形例の押し当て機構300cは、潤滑剤保持部材3dに各揺動部材301aを揺動自在に取り付けたものである。その結果、各揺動部材301aは、バネ301bから潤滑剤保持部材3dの長手方向中心に向かう付勢力によって、各揺動部材301aの揺動端部が、潤滑剤保持部材3dから離れる方向に付勢され、各揺動部材301aの揺動端部が、収納ケース3eの上面部の内周面32に当接する構成となっている。
図5に示すように、使用初期においては、各揺動部材301aの揺動端部がバネ301bの付勢力に抗して潤滑剤保持部材3dへ近づく方向に揺動した状態で配置される。この変形例1においては、2つの揺動部材301aはバネ301bの付勢力を受けて互いに均等な力でケース上面部の内周面32を押し、潤滑剤保持部材3dに保持された固形潤滑剤3bを塗布ローラ3aへ押し当てる。この変形例においても、固形潤滑剤3bが塗布ローラ3aによる摺擦で徐々に削られていくと、揺動部材301aが揺動して、潤滑剤保持部材3dが塗布ローラ側へと移動する。そして、最終的に固形潤滑剤量が僅かになると、図6に示すような状態にまで、各揺動部材301aが揺動する。
次に、本実施形態の特徴点である固形潤滑剤のニアエンドを検知する残量検知手段としての残量検知部40について説明する。
図7は、従来の残量検知部の一例を示す斜視図である。
図7に示すように、従来の残量検知部は固形潤滑剤の高さ方向に直交するように配置された板状の第1電極部材242aと、第1電極部材242aに対向配置され、潤滑剤保持部材3dにより第1電極部材242a側へ押される片持ち支持された板状の第2電極部材242bとを備えている。潤滑剤保持部材3dには、第2電極部材242bを第1電極部材側へ押し当てる押し当て部31dが設けられている。固形潤滑剤3bが消費され、潤滑剤保持部材3dが不図示の供給部材側へ移動し、固形潤滑剤3bがニアエンド近くとなると、潤滑剤保持部材3dの押し当て部31dが、第2電極部材242bと当接する。さらに固形潤滑剤3bが削られていくと、潤滑剤保持部材3dの押し当て部31dが、第2電極部材242bを第1電極部材242a側へ押す。これにより、第2電極部材242bが弾性変形し、第2電極部材242bの自由端が、第1電極部材側へと近づく。そして、固形潤滑剤3bがニアエンド状態となると、第2電極部材242bの自由端が第1電極部材242aと当接し、電極部材間が導通し、ニアエンドが検知される。
しかしながら、画像形成装置のレイアウトにより、図2や図8に示すように、固形潤滑剤の高さ方向がほぼ鉛直方向に平行な場合、固形潤滑剤3bの高さ方向に対して直交するように配置された第1電極部材242aや第2電極部材242bの上面に潤滑剤やトナーなどが堆積してしまう。図7に示した従来の残量検知部においては、第1電極部材242a、第2電極部材242bのいずれかの上面が、一方の電極部材と当接する当接面となり、その当接面に潤滑剤やトナーなどが堆積してしまう。当接面に潤滑剤やトナーなどが堆積すると、当接面に堆積した堆積物により電極部材間で接触不良が起こり、導通状態とならず潤滑剤のニアエンドを検知することができないおそれがあった。
そこで、本実施形態においては、少なくとも第2電極部材の第1電極部材との当接面および第1電極部材の第2電極部材との当接面を鉛直方向に対して平行にした。以下、図面を用いて具体的説明する。
図9は、本実施形態の潤滑剤供給装置3の長手方向一端側を示す概略構成図である。また、潤滑剤供給装置3の長手方向他端側は、一端側と同様な構成である。図10は、本実施形態の潤滑剤供給装置の要部斜視図である。
図9に示すように、固形潤滑剤3bの長手方向両端付近には、残量検知手段としての残量検知部40が設けられている。残量検知部40は、収納ケース3eの側面に設けられている。残量検知部40は、第1電極部材42a、この第1電極部材42aに対向配置された第2電極部材42b、抵抗検知部42cなどを有している。抵抗検知部42cは、第1電極部材42aと第2電極部材42bとに接続されており、第1電極部材42aと第2電極部材42bとの間に電圧を印加して、電気抵抗を計測する。また、抵抗検知部42cは、制御部100に接続されている。第1電極部材42a,第2電極部材42bは、これらを覆うカバー部材43に位置決め保持されている。
また、収納ケース3eの側面には、潤滑剤保持部材3dの移動方向(鉛直上下方向)に延びる開口部31eが設けられている。この開口部31eに潤滑剤保持部材3dに設けられた押し当て部31dが貫通している。
第1電極部材42a,第2電極部材42bは、板金などの導電性部材からなる板状形状である。第2電極部材42bは、鉛直方向に延びており、収納ケース3eに設けられた開口部31eの図中右側(固形潤滑剤長手方向中央側)に設けられている。第2電極部材42bは、下端がカバー部材43に固定されており、カバー部材43により片持ち支持されている。また、第2電極部材42bの略中央部が、図中左側に突出しており、開口部31eから貫通する押し当て部31dと対向している。
第1電極部材42aは、第2電極部材42bよりも図中右側(固形潤滑剤長手方向中央側)に設けられており、カバー部材43に固定されている。
使用初期においては、図11(a)に示すように、潤滑剤保持部材3dに設けられた押し当て部31dは、第2電極部材42bから離間している。よって、このときは、第2電極部材42bは第1電極部材42aから離間しており、抵抗検知部42cにより、電極部材間に電圧を印加しても電極部材間に電流が流れず、電気抵抗値の測定が不能な状態である。
固形潤滑剤3bが削られ潤滑剤が消費され固形潤滑剤の高さが低くなっていくと、潤滑剤保持部材3dが鉛直上方に移動し、鉛直上方に配置された塗布ローラ3a側へ近づいていく。そして、固形潤滑剤3bの高さが所定値となると、潤滑剤保持部材3dに設けられた押し当て部31dが第2電極部材42bに当接する。さらに固形潤滑剤3bが削られ、高さが低くなると、押し当て部31dにより第2電極部材42bが押される。すると、第2電極部材42bの自由端である上端が第1電極部材42a側へと撓む。そして、図11(b)に示すように、潤滑剤の量が残り僅か(ニアエンド)となると、第2電極部材42bの上端が第1電極部材42aの上端部分に当接する。第2電極部材42bが第1電極部材42aに当接すると、第2電極部材42bと第1電極部材42aとが非導通状態から導通状態に切り替わる。これにより、抵抗検知部42cにより第1電極部材42aと第2電極部材42bとの間に電圧を印加すると、電極部材間に電流が流れる。その結果、抵抗検知部42cで電気抵抗値が計測される。
制御部100は、抵抗検知部42cの測定結果を監視しており、抵抗検知部42cが検知した電気抵抗値が所定値以下であることを検知したら、制御部100は、潤滑剤のニアエンドと判定する。そして、不図示の操作表示部に潤滑剤が残り少なくなくなった旨を報知し、ユーザーに固形潤滑剤の交換を促す。また、不図示の通信手段を用いて、サービスセンターに潤滑剤の交換が必要な旨を通知してもよい。
潤滑剤の感光体1への塗布量は一定ではなく、感光体表面に形成された画像面積率などにより異なる。具体的に説明すると、潤滑剤が塗布された感光体表面に形成されたトナー像は、一次転写部で中間転写ベルト56に転写されるが、このとき、感光体表面の潤滑剤が、トナーとともに中間転写ベルトに移る場合がある。このため、高画像面積率の画像の方が、低画像面積率の画像に比べて、感光体表面の潤滑剤量が少なくなる。その結果、高画像面積率の画像の方が、感光体表面に供給される潤滑剤量が多くなるのである。このため、文字などの低画像面積率の画像を頻繁に出力するユーザーと、写真などの高画像面積率の画像を頻繁に出力するユーザーとで潤滑剤の減り具合が異なる。よって、本実施形態とは異なり、塗布ローラ3aの走行距離などの動作期間のみでニアエンドを判定する場合、すべての使用条件下で精度よくニアエンドを検知することができない。具体的に説明すると、潤滑剤の消費が多い使用条件のときにおける潤滑剤がニアエンドとなる塗布ローラ3aの走行距離を、ニアエンドの判定に用いた場合、潤滑剤の消費量が少ない使用条件で使用しているユーザーにおいては、固形潤滑剤が使いきれてない状態での潤滑剤の交換となってしまう。これとは逆に、潤滑剤の消費量が少ない使用条件のときにおける潤滑剤がニアエンドとなる塗布ローラ3aの走行距離を、ニアエンドの判定に用いた場合、潤滑剤の消費が多い使用条件のときにニアエンドが検知される前に潤滑剤が枯渇するおそれがある。
一方、本実施形態のように、残量検知部40により固形潤滑剤の高さに基づいて潤滑剤のニアエンドを検知することで、塗布ローラ3aの走行距離に基づいてニアエンドを検知する場合に比べて使用条件にかかわらず、精度よくニアエンドを検知することができる。
また、本実施形態においては、第2電極部材42b、第1電極部材を鉛直方向に配置して、第2電極部材42bの第1電極部材42aの当接面や、第1電極部材42aの第2電極部材42bとの当接面が、鉛直方向と平行となっている。これにより、各電極部材42a,42bの当接面に潤滑剤やトナーなどが堆積するのを防止することができる。これにより、各電極部材の当接面に堆積した堆積物により電極部材間に導通不良が生じるのを抑制することができ、精度よく潤滑剤のニアエンドを検知することができる。
また、本実施形態においては、潤滑剤がニアエンドになるまで第1電極部材42aと第2電極部材42bとが非通電状態となっており、電極部材間に電圧を印加しても電流が流れない。これにより、ニアエンド検知の度に電力が消費されることがないので、電力消費の低減を図ることができる。また、板金などの比較的安価な材料で構成される電極部材42a,42bで、潤滑剤の残量検知を行うことができ装置を安価にすることができる。
また、本実施形態においては、残量検知部40を収納ケース3eの外に設けたので、飛散した潤滑剤粉が第1電極部材42aや第2電極部材42bに付着するのを抑制することができる。
また、本実施形態においては、カバー部材43で開口部31eおよび第1電極部材42a,第2電極部材42bを覆っている。これにより、開口部31eから潤滑剤供給装置3外へ潤滑剤粉が飛散するのを抑制することができ、装置が汚れるのを抑制することができる。また、飛散トナーなどが、第1電極部材42aや第2電極部材42bに付着するのを抑制することができ、電極部材間に導通不良が生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態においては、カバー部材43に第1電極部材42a,第2電極部材42bを位置決め保持している。このように、同一の部材に第1電極部材42a,第2電極部材42bを位置決め保持することで、部品公差を最小限に抑えることができる。これにより、第1電極部材42a,第2電極部材42bの位置関係を精度よく出すことができる。よって、固形潤滑剤3bがニアエンド状態のときに、確実に第2電極部材42bを第1電極部材42aに当接させることができ、精度よく潤滑剤のニアエンド状態を検知することができる。また、カバー部材43を収納ケース3eから取り外すだけで、残量検知部40を、潤滑剤供給装置3から取り外すことができ、残量検知部40の交換作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態においては、固形潤滑剤3b長手方向両端部付近にそれぞれ、残量検知手段としての残量検知部40を設けている。よって、固形潤滑剤3bが長手方向で潤滑剤の消費量が異なった場合においても、潤滑剤の消費量が多い側の端部がニアエンドとなった時点で、潤滑剤の消費量が多い側の端部側に配置された残量検知部40がニアエンドを検知することができる。これにより、消費量が多い方の側の潤滑剤が枯渇して、感光体を保護できず、感光体表面が傷ついてしまうなどの不具合が発生するのを防止することができる。
図12に示すように、各残量検知部40で共通の抵抗検知部42cを設けてもよいし、図13に示すように各残量検知部40それぞれ抵抗検知部42cを設けてもよい。図13に示すように、各残量検知部40それぞれ抵抗検知部42cを設けた場合、固形潤滑剤長手方向でどちらの端部側がニアエンドになったかも検知することができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
[変形例1]
図14は、変形例1の潤滑剤供給装置3の長手方向一端側を示す概略構成図である。
この図14に示す変形例1は、回転部材としての検知用回転部材41を設けたものである。検知用回転部材41は、カバー部材43の回転軸43cに揺動自在に支持されている。検知用回転部材41の図中左側(固形潤滑剤長手方向端部側)端部は、押し当て部31dと対向している。検知用回転部材41の図中右側(固形潤滑剤長手方向中央側)端部は、第2電極部材42bと当接している。
また、カバー部材43には、カバー部材43で覆われた空間を、開口部31eが配置された空間と、第1電極部材42aおよび第2電極部材42bとが配置された空間とに仕切る仕切り壁43bが設けられている。
この変形例2においては、固形潤滑剤3bが削られ潤滑剤が消費され固形潤滑剤の高さが低くなり、押し当て部31dが鉛直上方へ移動すると、押し当て部31dが検知用回転部材41に当接する。さらに固形潤滑剤3bが削られ、高さが低くなると、押し当て部31dにより検知用回転部材41の図中左側端部が鉛直上方へ押される。すると、検知用回転部材41が図中時計回りに揺動して、検知用回転部材41の図中右側端部が、第2電極部材42bを第1電極部材42a側へ押し込む。そして、潤滑剤ニアエンドとなると、第2電極部材42bの自由端である上端が第1電極部材42aと当接し、ニアエンドが検知される。
この変形例1においては、第1電極部材42a、第2電極部材42bを、開口部31eから離れた位置に設けることができる。これにより、開口部31eから進入した潤滑剤粉が、電極部材に付着するのを抑制することができる。これにより、各電極部材に付着した潤滑剤により電極部材間に導通不良が生じるのを抑制することができ、精度よく潤滑剤のニアエンドを検知することができる。
また、この変形例1においては、仕切り壁43bにより、カバー部材43で覆われた空間を、開口部31eが設けられた空間と、各電極部材が設けられた空間とに仕切っている。これにより、開口部31eから進入してきた潤滑剤粉が、第1電極部材42a,第2電極部材42bに付着するのをより一層抑制することができる。また、カバー部材43と仕切り壁43bとを樹脂で一体成形するのが好ましい。これにより、カバー部材43と仕切り壁43bとを別部材で構成した場合に比べて、部品点数を削減でき、装置を安価にすることができる。また、収納ケース3eに仕切り壁43bを設けてもよい。この場合も、収納ケース3eと仕切り壁43bとを樹脂で一体成形することで、部品点数を削減でき、装置を安価にすることができる。また、カバー部材43、収納ケース3eそれぞれに仕切り壁を設けて、組み合わせることで、カバー部材43で覆われた空間を、開口部31eが設けられた空間と、各電極部材が設けられた空間とに仕切ってもよい。
上述では、感光体表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置に本発明を適用したが、中間転写ベルト56に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置に本発明を適用してもよい。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の(1)〜(9)態様毎に特有の効果を奏する。
(1)
固形潤滑剤3bと、上記固形潤滑剤3bの潤滑剤を感光体1などの潤滑剤供給対象に供給する塗布ローラ3aなどの供給部材と、第1電極部材42aおよび上記第1電極部材42aと対向する第2電極部材42bを備え、上記第1電極部材42aと上記第2電極部材42bとの導通を検知することで、上記固形潤滑剤3bの残量が所定量以下であることを検知する残量検知部40などの残量検知手段と、を備えた潤滑剤供給装置3において、少なくとも上記第1電極部材の上記第2電極部材との当接面および上記第2電極部材の上記第1電極部材との当接面を、鉛直方向に対して平行にした。
かかる構成とすることで、実施形態で説明したように、各電極部材の当接面に潤滑剤などが堆積するのを防止することができ、良好にニアエンドを検知することができる。
(2)
また、上記(1)に記載の態様の潤滑剤供給装置3において、固形潤滑剤3bを収納する収納ケース3eを備え、残量検知部40などの残量検知手段を収納ケース3eの外に設けた。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、第1電極部材42aなどの第1電極部材や第2電極部材42bなどの第2電極部材に潤滑剤が付着するのを抑制することができる。
(3)
また、上記(2)に記載の態様の潤滑剤供給装置3において、上記収納ケース3eには、上記固形潤滑剤3bの消費に伴い移動して第2電極部材を直接または間接的に押す押し部材(本実施形態では潤滑剤保持部材3d)が貫通する開口部31eが設けられており、上記残量検知手段と上記開口部31eとを覆うカバー部材を設けた。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、開口部31eから飛散した潤滑剤で装置が汚れるのを防止することができる。また、第1電極部材42aや第2電極部材42bに飛散トナーが付着するのを防止することができる。
(4)
また、上記(3)に記載の態様の潤滑剤供給装置3において、上記カバー部材43に残量検知部40などの残量検知手段を保持した。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、残量検知部40などの残量検知手段の交換を容易に行うことができる。
(5)
また、上記(3)または(4)に記載の態様の潤滑剤供給装置3において、上記潤滑剤保持部材3dに押されて揺動し、上記第2電極部材42bを上記第1電極部材42a側へ押す検知用回転部材41などの回転部材を設けた。
かかる構成を備えることで、変形例1で説明したように、第1電極部材42a、第2電極部材42bを、開口部31eから離れた位置に配置することができる。これにより、第1電極部材42a、第2電極部材42bに潤滑剤が付着するのを抑制することができる。
(6)
また、上記(5)に記載の態様の潤滑剤供給装置3において、上記残量検知手段と上記開口部31eと仕切る仕切り壁43bなどの仕切り手段を設けた。
かかる構成を備えることで、変形例2で説明したように開口部31eからカバー部材43内へ進入した潤滑剤粉が、第1電極部材42a、第2電極部材42bに付着するのを抑制することができる。
(7)
また、上記(1)乃至(6)いずれかに記載の態様の潤滑剤供給装置3において、残量検知部40などの残量検知手段を、固形潤滑剤長手方向両端部近傍に設けた。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、固形潤滑剤3bが長手方向で潤滑剤の消費量が異なった場合でも、消費量が多い方の側の端部の潤滑剤量がニアエンドとなった状態を検知することができる。これにより、固形潤滑剤の一方側端部の潤滑剤が枯渇して、感光体表面を傷つけてしまうなどの不具合が発生するのを防止することができる。
(8)
また、感光体1などの像担持体と、像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段とを有し、像担持体上の画像を記録材上に転移させて該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、潤滑剤供給手段として、上記(1)乃至(7)いずれかに記載の態様の潤滑剤供給装置を用いた。
かかる構成を備えることで、潤滑剤のニアエンドを良好に検知することができ、潤滑剤が枯渇した状態で画像形成動作が行われるのを抑制することができる。これにより、感光体の劣化を経時に亘り抑制することができる。
(9)
また、感光体1などの像担持体と、像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段とを有し、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジにおいて、潤滑剤供給手段として、上記(1)乃至(7)いずれかに記載の態様の潤滑剤供給装置を用いた。
かかる構成を備えることで、潤滑剤のニアエンドを良好に検知することができ、潤滑剤が枯渇した状態で画像形成動作が行われるのを抑制することができる。これにより、感光体の劣化を経時に亘り抑制することができるプロセスカートリッジを提供することができる。
1:感光体
3:潤滑剤供給装置
3a:塗布ローラ
3b:固形潤滑剤
3c:押し当て機構
3d:潤滑剤保持部材
3e:収納ケース
31e:開口部
31a:揺動部材
31d:押し当て部
31e:開口部
40:残量検知部
41:検知用回転部材
42a:第1電極部材
42b:第2電極部材
42c:抵抗検知部
43:カバー部材
43b:仕切り壁
43c:回転軸
56:中間転写ベルト
100:制御部
特開平8−314346号公報

Claims (9)

  1. 固形潤滑剤と、
    上記固形潤滑剤の潤滑剤を潤滑剤供給対象に供給する供給部材と、
    第1電極部材および上記第1電極部材に対向する第2電極部材を備え、上記第1電極部材と上記第2電極部材との間の導通を検知することで上記固形潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知する残量検知手段と、を備えた潤滑剤供給装置において、
    上記固形潤滑剤の上記供給部材による削られながらの移動方向が、鉛直方向であって、
    少なくとも上記第1電極部材の上記第2電極部材との当接面および上記第2電極部材の上記第1電極部材との当接面を、上記固形潤滑剤の上記供給部材による削られながらの移動方向に対して平行にしたことを特徴とする潤滑剤供給装置。
  2. 請求項1の潤滑剤供給装置において、
    上記固形潤滑剤を収納する収納ケースを備え、
    上記残量検知手段を収納ケースの外に設けたことを特徴とする潤滑剤供給装置。
  3. 請求項2の潤滑剤供給装置において、
    上記収納ケースには、上記固形潤滑剤の消費に伴い移動して第2電極部材を直接または間接的に押す押し部材が貫通する開口部が設けられており、
    上記残量検知手段と上記開口部とを覆うカバー部材を設けたことを特徴とする潤滑剤供給装置。
  4. 請求項3の潤滑剤供給装置において、
    上記カバー部材に上記残量検知手段を保持したことを特徴とする潤滑剤供給装置。
  5. 請求項3または4の潤滑剤供給装置において、
    上記押し部材に押されて回転し、上記第2電極部材を上記第1電極部材側へ押す回転部材を設けたことを特徴とする潤滑剤供給装置。
  6. 請求項5の潤滑剤供給装置において、
    上記残量検知手段と上記開口部と仕切る仕切り手段を設けたことを特徴とする潤滑剤供給装置。
  7. 請求項1乃至6いずれかの潤滑剤供給装置において、
    上記残量検知手段を、上記固形潤滑剤長手方向両端部近傍に設けたことを特徴とする潤滑剤供給装置。
  8. 像担持体と、該像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段とを有し、該像担持体上の画像を記録材上に転移させて該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、
    上記潤滑剤供給手段として、請求項1乃至7いずれかの潤滑剤供給装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 像担持体と、該像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段とを有し、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジにおいて、
    上記潤滑剤供給手段として、請求項1乃至7いずれかの潤滑剤供給装置を用いたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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