JP2015081969A - 画像形成装置 - Google Patents

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康仁 久保嶋
Yasuji Kuboshima
康仁 久保嶋
延雄 桑原
Nobuo Kuwabara
延雄 桑原
新谷 剛史
Takashi Shintani
剛史 新谷
賢二 本城
Kenji Honjo
賢二 本城
脩之 石塚
Haruyuki Ishizuka
脩之 石塚
田口 信幸
Nobuyuki Taguchi
信幸 田口
吉野 薫
Kaoru Yoshino
薫 吉野
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Ryota Goto
良太 後藤
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Abstract

【課題】装置のダウンタイムが生じるのを抑制できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】制御手段は、残量検知機構がニアエンドを検知した後に、画像形成ジョブを受信したら、ユーザーに潤滑剤消費抑制モードに設定するか否かを選択させる選択画面を操作表示部に表示する。ユーザーが、潤滑剤消費抑制モードを選択した場合(S2のYes)は、DC電圧にAC電圧を重畳した帯電バイアスのAC電圧のピーク間電圧を10%低減するS3。一方、ユーザーが、潤滑剤消費抑制モードを選択しなかった場合(S2のNo)は、通常の画像形成モードで画像形成を行うS10。
【選択図】図15

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に関するものである。
感光体や中間転写ベルトなどの像担持体の保護や低摩擦化のため像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を備えた画像形成装置が知られている。
特許文献1には、潤滑剤の高さが残り1mmとなったら、潤滑剤が寿命であると検知する潤滑剤寿命手段を備えた画像形成装置が記載されている。特許文献1に記載の画像形成装置においては、潤滑剤寿命検知手段が潤滑剤の寿命を検知したら、画像形成動作を禁止している。
特許文献1に記載の画像形成装置においては、潤滑剤寿命検知手段が潤滑剤の寿命を検知してから新品の潤滑剤が準備されて交換されるまでの間、画像形成動作を行うことができず、装置のダウンタイムが発生するという課題があった。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、装置のダウンタイムが生じるのを抑制できる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、像担持体と、前記像担持体表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を備えた画像形成装置において、前記潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知する潤滑剤残量検知手段を備え、前記残量検知手段が、前記潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知した後、前記潤滑剤の消費を抑えて画像形成動作を行う潤滑剤消費抑制モードと、通常の画像形成モードとを選択可能に構成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、装置のダウンタイムが生じるのを抑制できる。
実施形態1に係るプリンタを示す概略構成図である。 4つの作像ユニットのうちの1つを示す拡大図である 潤滑剤塗布装置の概略構成図。 使用末期における潤滑剤塗布装置の概略構成図。 初期における固形潤滑剤の押圧力が中間期よりも小さくなるように構成した揺動部材の初期から末期にかけての姿勢変化を示す説明図。 押圧機構による固形潤滑剤の押圧力の経時変化を示すグラフ。 変形例の押圧機構を備えた潤滑剤塗布装置を示す概略構成図 図7に示す潤滑剤塗布装置の使用末期の状態を示す概略構成図。 残量検知機構を備えた潤滑剤塗布装置の概略構成図。 固形潤滑剤がニアエンドの状態を示す図。 残量検知機構の第1の変形例を示す図。 変形例の押圧機構を備えた潤滑剤塗布装置に残量検知機構を適用した形態を示す図。 図12に示す形態において、固形潤滑剤がニアエンドの状態を示す図。 本実施形態のプリンタの制御ブロック図。 エンド検知の制御フロー図。
以下に、本発明を、電子写真方式の画像形成装置であるプリンタに適用した一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。
このプリンタは、その内部の略中央に像担持体である中間転写体としての中間転写ベルト56を備えている。中間転写ベルト56は、ポリイミドやポリアミド等の耐熱性材料からなり、中抵抗に調整された基体からなる無端状ベルトで、4つのローラ52,53,54,55に掛け渡して支持され、図中矢印A方向に回転駆動される。中間転写ベルト56の下方にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナーに対応した4つの作像ユニット10Y,10M,10C,10Kが中間転写ベルト56のベルト面に沿って並んでいる。
図2は、4つの作像ユニット10Y,10M,10C,10Kのうちの1つを示す拡大図である。
いずれの作像ユニットも同様の構成であるので、ここでは、色の区別を示すY、M、C、Kの添え字を省略する。各作像ユニット10は、像担持体としての感光体1を有している。各感光体1の周りには、感光体表面を所望電位(マイナス極性)となるように一様に帯電させる帯電手段としての帯電装置2が配置されている。また、感光体表面に形成された静電潜像をマイナス極性に帯電された各色トナーで現像してトナー像とする現像手段としての現像装置4、感光体表面に潤滑剤を塗布により供給する潤滑剤供給装置である潤滑剤塗布装置3も配置されている。さらに、トナー像転写後の感光体表面のクリーニングを行うクリーニング装置8も配置されている。
作像ユニットは、画像形成装置から着脱可能なプロセスカートリッジとして構成、感光体1、帯電装置2、現像装置4、クリーニング装置8および潤滑剤塗布装置3が一括で交換される構成となっている。
また、図1を参照すると、4つの作像ユニットの下方には、帯電した各感光体表面に各色の画像データに基づいて露光して露光部分の電位を落とし、静電潜像を書き込む静電潜像形成手段としての露光装置9が備えられている。また、中間転写ベルト56を挟んで、各感光体1と対向する位置には、感光体1上に形成されたトナー像を中間転写ベルト56上に一次転写する転写手段としての一次転写ローラ51がそれぞれ配置されている。一次転写ローラ51は、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。
中間転写ベルト56のローラ52で支持された部分の外側には、二次転写手段としての二次転写ローラ61が圧接されている。二次転写ローラ61は、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。二次転写ローラ61と中間転写ベルト56との接触部が二次転写部であり、中間転写ベルト56上のトナー像が記録材としての転写紙に転写される。中間転写ベルト56のローラ55で支持された部分の外側には、二次転写後の中間転写ベルト56の表面をクリーニングする中間転写ベルトクリーニング装置57が設けられている。二次転写部の上方には、転写紙上のトナー像を転写紙に定着させる定着装置70が備えられている。定着装置70は、内部にハロゲンヒータを有する加熱ローラ72及び定着ローラ73に巻き掛けられた無端の定着ベルト71と、定着ベルト71を介して定着ローラ73に対向、圧接して配置される加圧ローラ74とから構成されている。プリンタの下部には、転写紙を載置し、二次転写部に向けて転写紙を送り出す給紙装置20が備えられている。
感光体1は、有機感光体であり、ポリカーボネート系の樹脂で表面保護層が形成されている。帯電装置2は、帯電部材として導電性芯金の外側に中抵抗の弾性層を被覆して構成される帯電ローラ2aを備える。帯電ローラ2aは、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。帯電ローラ2aは、感光体1に対して微小な間隙をもって配設される。この微小な間隙は、例えば、帯電ローラ2aの両端部の非画像形成領域に一定の厚みを有するスペーサ部材を巻き付けるなどして、スペーサ部材の表面を感光体1表面に当接させることで、設定することができる。また、帯電ローラ2aには、帯電ローラ2a表面に接触してクリーニングする帯電クリーニング部材2bが設けられている。
現像装置4は、感光体1と対向する位置に、内部に磁界発生手段を備える現像剤担持体としての現像スリーブ4aが配置されている。現像スリーブ4aの下方には、図示しないトナーボトルから投入されるトナーを現像剤と混合し、攪拌しながら現像スリーブ4aへ汲み上げるための2つのスクリュー4bが備えられている。現像スリーブ4aによって汲み上げられるトナーと磁性キャリアからなる現像剤は、ドクターブレード4cによって所定の現像剤層の厚みに規制され、現像スリーブ4aに担持される。現像スリーブ4aは、感光体1との対向位置において同方向に移動しながら、現像剤を担持搬送し、トナーを感光体1上の静電潜像部分に供給する。なお、図1においては、二成分現像方式の現像装置4の構成を示したが、これに限るものではなく、一成分現像方式の現像装置であっても適用可能である。
潤滑剤塗布装置3は、固定されたケースに収容された固形潤滑剤3bと、固形潤滑剤3bから削り取った粉体状の潤滑剤を感光体1の表面に塗布する塗布手段を構成する供給部材としての塗布ローラ3aとを備える。塗布ローラ3aは、ブラシローラ、ウレタン状発泡ローラを用いることができる。塗布ローラ3aとして、ブラシローラを用いる場合は、ナイロン、アクリル等の樹脂にカーボンブラック等の抵抗制御材料を添加して体積抵抗率1×10Ωcm以上1×10Ωcm以下の範囲内に調整された材料で形成されたブラシローラが好適である。塗布ローラ3aの回転方向は、感光体1に対して連れ回り方向である。
塗布ローラ3aとしてブラシローラを用いた場合、固形潤滑剤使用初期において、非常に高い潤滑剤消費レートとなっており、潤滑剤の消費が進むにつれて徐々に潤滑剤消費レートが下がっていき、中間期になると消費量が安定する。このため、塗布ローラ3aを回転駆動させる構成とし、塗布ローラ3aの回転速度を経時で徐々に上げていく構成とするのが好ましい。これにより、経時に亘り安定した潤滑剤消費レートを得ることができる。
一方、塗布ローラ3aとして、ウレタン状発泡ローラを用いた場合は、ブラシローラよりも固形潤滑剤使用初期の潤滑剤消費レートを抑えることができる。しかし、塗布ローラ3aとして、ウレタン状発泡ローラを用いた場合も、固形潤滑剤使用初期における潤滑剤消費レートが高いので、塗布ローラ3aの回転速度を経時で徐々に上げていく構成とするのが好ましい。
固形潤滑剤3bは、直方体状に形成されており、後述する押圧機構3cにより塗布ローラ3a側に押圧されている。固形潤滑剤3bの潤滑剤としては、少なくとも脂肪酸金属塩を含有する潤滑剤を用いる。脂肪酸金属塩としては、例えば、フッ素系樹脂、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウムなどのラメラ結晶構造を持つ脂肪酸金属塩や、ラウロイルリジン、モノセチルリン酸エステルナトリウム亜鉛塩、ラウロイルタウリンカルシウムなどの物質を使用することができる。これらの脂肪酸金属塩のうち、特にステアリン酸亜鉛を用いることが好ましい。これは、ステアリン酸亜鉛が、感光体1表面上での伸展性が非常によく、しかも吸湿性が低く、さらに湿度が変化しても潤滑性が損なわれ難い特性を有しているためである。よって、環境変化に影響されにくく感光体表面を保護する能力の高い皮膜化された潤滑剤の保護層を形成することができ、良好に感光体表面を保護できる。また、潤滑性が損なわれ難い特性を有していることで、クリーニング不良の低減効果を良好に得ることができる。また、これらの脂肪酸金属塩の他に、シリコーンオイルやフッ素系オイル、天然ワックスなどの液状の材料、ガス状にした材料を外添法として添加することもできる。
また、固形潤滑剤3bの潤滑剤は、無機潤滑剤である窒化ホウ素を含むことが好ましい。窒化ホウ素の結晶構造としては、六方晶系の低圧相のもの(h−BN)や、立方晶系の高圧相(c−BN)等を挙げることができる。これらの構造の窒化ホウ素のうち、六方晶系の低圧相の窒化ホウ素の結晶は層状の構造を有しており、容易に劈開する物質である。従って、摩擦係数は400°C近くまで約0.2以下を維持でき、放電により特性が変化し難く、放電を受けても他の潤滑剤に比べて潤滑性が失われることがない。このような窒化ホウ素を添加することで、感光体1表面に供給されて薄膜化された潤滑剤が、帯電装置2や一次転写ローラ51の作動時に発生する放電によって早期に劣化することはない。窒化ホウ素は、放電により特性が変化し難く、放電を受けても、他の潤滑剤に比べて潤滑性が失われることがない。しかも、感光体1の感光体層が放電により酸化、蒸発してしまうことを防止することもできる。また、窒化ホウ素は、わずかな添加量でも、その潤滑性を発揮できるので、帯電ローラ2aなどへの潤滑剤付着による不具合や、クリーニングブレード8aのブレード鳴きに対して有効である。
本実施形態の固形潤滑剤3bは、ステアリン酸亜鉛と窒化ホウ素窒とを含有した潤滑剤原料を圧縮成型したものを用いた。なお、固形潤滑剤3bの成型方法は、これに限定されることはなく、溶融成型などの他の成型方法を採用してもよい。これにより、上述したステアリン酸亜鉛の効果と上述した窒化ホウ素窒の効果とを得ることができる。
固形潤滑剤3bは塗布ローラ3aによって削り取られ消耗し、経時的にその厚みが減少するが、押圧機構3cにより押圧されているために常時塗布ローラ3aに当接している。塗布ローラ3aは、回転しながら削り取った潤滑剤を感光体表面に塗布する。その後、感光体1の表面とクリーニングブレード8aとの接触により、塗布された潤滑剤が押し広げられて薄膜状になる。これにより、感光体1の表面の摩擦係数が低下する。なお、感光体1の表面に付着した潤滑剤の膜は非常に薄いため、帯電ローラ2aによる帯電を阻害することはない。
クリーニング装置8は、クリーニング部材としてのクリーニングブレード8a、支持部材8b、トナー回収コイル8c、ブレード加圧スプリング8dを備える。クリーニングブレード8aは、ウレタンゴム、シリコーンゴム等のゴムを板状に形成してなり、そのエッジが感光体1表面に当接するようにして設けられ、転写後に残留する感光体1上のトナーを除去する。クリーニングブレード8aは、金属、プラスチック、セラミック等からなる支持部材8bに貼着されて支持され、感光体1表面に対し所定の角度で設置される。また、ブレード加圧スプリング8dによって所定の当接圧、食い込み量で感光体1表面に当接する。なお、クリーニング部材としては、クリーニングブレードのほか、クリーニングブラシなどの公知のものを広く利用することができる。
本実施形態において、潤滑剤塗布装置3は、感光体1が一次転写手段51と対向する位置(一次転写部)よりも感光体表面移動方向下流側で、クリーニング装置8よりも上流側に配置される。これにより、潤滑剤塗布装置3によって感光体表面に塗布された潤滑剤を、その後にクリーニングブレード8aが感光体表面を摺擦することで引き延ばし、感光体表面に塗布された潤滑剤の塗布ムラをおおまかに均すことができる。なお、感光体1がクリーニング装置8と対向する位置(クリーニング位置)よりも感光体表面移動方向下流側で、感光体1が帯電装置2と対抗する位置(帯電位置)よりも上流側に配置するようにしてもよい。この場合、帯電装置2での帯電処理前に感光体表面を除電する除電手段を備えているときには、感光体1が除電手段と対抗する位置(除電位置)よりも上流側に配置する。
また、本実施形態では、潤滑剤塗布装置3をクリーニング装置8の内部に設けている。これにより、感光体1を摺擦したときに塗布ローラ3aに付着するトナーを固形潤滑剤3b又は図示しないフリッカーで振り落とし、クリーニングブレード8aによって回収されるトナーと共に、トナー回収コイル8cによって容易に回収することができる。
潤滑剤塗布装置3についてより詳細に説明する。
図3は、潤滑剤塗布装置3の概略構成図である。
図3に示すように、固形潤滑剤3bの塗布ローラ3aと当接する面(図中下側の面)とは反対側の部分をその長手方向にわたって保持する潤滑剤保持部材3dが設けられている。潤滑剤保持部材3dは、収納ケース3eに塗布ローラ3aに対して接離可能に設けられている。また、収納ケース3eの潤滑剤保持部材3dより図中上部の空間には、潤滑剤保持部材3dを供給部材側へ押圧する押圧機構3cを備えている。
押圧機構3cは、潤滑剤保持部材3dの長手方向両端部付近にそれぞれ設けられ、収納ケース3eに揺動自在に取り付けられた揺動部材31aと、付勢手段であるバネ31bとを有している。バネ31bの各端部がそれぞれ揺動部材31aに取り付けられている。各揺動部材31aは、このバネ31bから潤滑剤保持部材の長手方向中心に向かう図中矢印Dの向きの付勢力を得ている。この付勢力によって、図中右側の揺動部材は図中反時計回りに、図中左側の揺動部材は図中時計回りに揺動するように付勢される。これにより、各揺動部材31aの潤滑剤保持部材3dと当接する円弧状の当接部311は、図3に示すように潤滑剤保持部材3d側へ付勢される。
使用初期時においては、各揺動部材31aの揺動端部がバネ31bの付勢力に抗して収納ケース3eの上面部の内周面32へ近づく方向に揺動した状態となっている。このような構成により、2つの揺動部材31aはバネ31bの付勢力を受けて互いに均等な力で潤滑剤保持部材3dを押し、潤滑剤保持部材3dに保持された固形潤滑剤3bを塗布ローラ3aへ押圧する。よって、固形潤滑剤3bは、その長尺方向において塗布ローラ3aへ均一に押圧される。その結果、塗布ローラ3aの回転により摺擦されることで削り取られる潤滑剤の量は、長尺方向において均一となり、感光体1の表面に潤滑剤をムラなく塗布することができる。
図4は、使用末期(固形潤滑剤の残量がわずかなとき)における潤滑剤塗布装置3の概略構成図である。
固形潤滑剤3bが塗布ローラ3aによる摺擦で徐々に削られていくと、揺動部材31aが揺動して、潤滑剤保持部材3dが塗布ローラ側へと移動する。そして、最終的に図4に示すように固形潤滑剤量が僅かになると、揺動部材31aの揺動端部が潤滑剤保持部材3dと当接する。
本実施形態の押圧機構3cにおいては、経時使用によって固形潤滑剤3bの高さが減っても固形潤滑剤3bの加圧力の減少を抑制できる。よって、初期から経時にかけて感光体1の表面に供給される粉末潤滑剤量の変動を小さく抑えることができる。
このような結果が得られる理由は、次の通りである。
一般に、初期から固形潤滑剤3bが無くなるまでの間に変化するバネの伸び変化量に対し、バネ全体の長さを長くすれば長くするほど、バネの伸び変化量に対するバネの付勢力変動は小さくて済む。従来の押圧機構は、バネを縮めた状態で配置し、その付勢力(押し出し力)の方向と塗布ローラ3aに対する固形潤滑剤3bの押圧方向とを一致させている。この構成においては、バネ全体の長さを長くするほど、バネの付勢力方向と塗布ローラ3aに対する固形潤滑剤3bの押圧方向とを一致させることが困難となることから、バネ全体の長さを長くするにも限界がある。加えて、従来の押圧機構では、塗布ローラ3aの径方向にバネの長さ分の配置スペースを確保しなければならず、装置の大型化につながる。これらの理由から、従来の押圧機構においては、比較的短いバネを使用しなければならず、経時的なバネの付勢力変動が大きくなる。
これに対し、本実施形態の押圧機構3cにおいては、図3に示したように、バネ31bを伸ばした状態で配置し、その付勢力(引っ張り力)で塗布ローラ3aに対して固形潤滑剤3bを押圧できる。よって、バネ全体の長さを長くしても従来の押圧機構のような問題は生じない。しかも、本実施形態の押圧機構3cでは、バネ31bの長さ方向が固形潤滑剤3bの長尺方向すなわち塗布ローラ3aの軸方向に一致するようにバネ31bが配置される。したがって、バネ31bの長さを長くしても、塗布ローラ3aの径方向に配置スペースが広がることはなく、装置を大型化する必要がない。そのため、本実施形態の押圧機構3cは、従来の押圧機構で使用していたバネの長さよりもずっと長いバネ31bを採用できる。その結果、経時的なバネの付勢力変動を小さく抑えることができる。
また、粉体状潤滑剤を圧縮成型した固形潤滑剤3bを用いた場合に初期における潤滑剤消費レートが高くなる。これは、粉体状潤滑剤を圧縮成型した固形潤滑剤3bは、塗布ローラ3aによる削りはじめは、その摺擦によって粉体状潤滑剤が微小な塊状態となって固形潤滑剤から剥離してしまう場合があり、これにより所望の削り量よりも多くの潤滑剤が削り取られてしまう。その結果、初期における潤滑剤消費レートが高くなる。なお、このように粉体状潤滑剤が微小な塊状態となって固形潤滑剤から剥離する剥離現象は、中間期に入るとほとんど生じないので、中間期では所望の削り量を安定して得ることができる。
そこで、本実施形態では、初期における固形潤滑剤の押圧力が中間期よりも小さくなるように構成している。
図5は、初期における固形潤滑剤の押圧力が中間期よりも小さくなるように構成した揺動部材31aの初期から末期にかけての姿勢変化を示す説明図である。
過渡的に潤滑剤削れ量が過多となる初期から、潤滑剤削れ量が安定する中間期を経て、固形潤滑剤3bが所定量以上削り取られて固形潤滑剤3bの残りが少なくなる末期にかけて、潤滑剤保持部材3dと当接することになる揺動部材31aの当接部311のうち、初期に潤滑剤保持部材3dと当接する揺動部材31aの当接箇所の曲率R1と、中間期に潤滑剤保持部材3dと当接する揺動部材31aの当接箇所の曲率R2とを、互いに異ならせている。具体的には、初期に対応する曲率R1が中間期に対応する曲率R2よりも大きくなるように、揺動部材31aの当接部311の湾曲形状が決められている。これにより、初期における固形潤滑剤の押圧力が中間期よりも小さくなるようにしている。
図6は、押圧機構3cによる固形潤滑剤3bの押圧力の経時変化を示すグラフである。
図6の実線で示すように、本実施形態の揺動部材31aを用いたものは、初期においては、図5に示すように、大きい曲率R1である揺動部材31aの初期当接部が潤滑剤保持部材3dに当接する。塗布ローラ3aの摺擦によって固形潤滑剤3bが削られ、潤滑剤の累積削れ量が増えるにつれて、揺動部材31aが取付位置を支点に回動する。これにより、潤滑剤保持部材3dに当接する揺動部材31aの当接箇所が徐々に小さい曲率R2をもつ中間期当接部に近づいていく。その結果、初期の間、初期当初の小さい押圧力から徐々に押圧力が高まり、中間期に入る頃には、中間期において適切な潤滑剤削れ量を得るために必要な押圧力に達する。
すなわち、本実施形態においては、下記のような押圧力プロファイルを実現できるように、揺動部材31aの当接部311の湾曲形状が調整されている。すなわち、初期当初は押圧力Nが低く、潤滑剤削れ量が一定量に達するまで(中間期に入る直前まで)は当該押圧力Nが増加する。そして、潤滑剤削れ量が一定量に達したら(中間期に入ったら)、当該押圧力Nが一定になる押圧力プロファイルである。
揺動部材31aの当接部311を形成する湾曲形状の曲率、曲率が異なる部分が接する位置、潤滑剤保持部材3dを押す力点の位置などを変化させることで、初期における押圧力の増加率や、押圧力を一定にするタイミングなどを調整することができる。
なお、図6の点線で示す比較例は、初期から末期にかけて潤滑剤保持部材3dと当接する揺動部材31aの当接部311の曲率を、押圧力が一定になるようにしたものである。
このように、初期における固形潤滑剤の押圧力が中間期よりも小さくしたので、初期における潤滑剤消費レートを抑制えることができ、固形潤滑剤3bの寿命低下が抑制できる。
図7は、変形例の押圧機構を備えた潤滑剤塗布装置を示す概略構成図である。
この変形例の押圧機構300cは、潤滑剤保持部材3dに各揺動部材301aを揺動自在に取り付けたものである。その結果、各揺動部材301aは、バネ301bから潤滑剤保持部材3dの長手方向中心に向かう付勢力によって、各揺動部材301aの揺動端部が、潤滑剤保持部材3dから離れる方向に付勢される。これにより、各揺動部材301aの揺動端部が、収納ケース3eの上面部の内周面32に当接する構成となっている。
図7に示すように、使用初期においては、各揺動部材301aの揺動端部がバネ301bの付勢力に抗して潤滑剤保持部材3dへ近づく方向に揺動した状態で配置される。この変形例1においては、2つの揺動部材301aはバネ301bの付勢力を受けて互いに均等な力でケース上面部の内周面32を押し、潤滑剤保持部材3dに保持された固形潤滑剤3bを塗布ローラ3aへ押圧する。この変形例においても、固形潤滑剤3bが塗布ローラ3aによる摺擦で徐々に削られていくと、揺動部材301aが揺動して、潤滑剤保持部材3dが塗布ローラ側へと移動する。そして、最終的に固形潤滑剤量が僅かになると、図8に示すような状態にまで、各揺動部材301aが揺動する。
次に、本実施形態の特徴点である固形潤滑剤のニアエンドを検知する残量検知手段としての残量検知機構40について説明する。
図9は、先の図3、図4に示した押圧機構3cを備えた潤滑剤塗布装置3に本実施形態の残量検知機構40を備えた構成を示す概略構成図である。
図9に示すように、残量検知機構40は、第2電極部材41、第1電極部材42、電極押圧手段たる押圧部材43などを有している。第2電極部材41は、収納ケース3eの上面部の外周面33と所定のギャップをもって対向配置されている。また、収納ケース3e上面部の長手方向端部付近には、それぞれ開口部34aが設けられており、その開口部34aを塞ぐように、弾性変形可能な第1電極部材42が設けられている。また、押圧部材43は、各揺動部材31aの揺動の支点側端部から突出するように各揺動部材31aに取り付けられている。第1電極部材42は、一端が収納ケース3eの上面部の外周面33に接着剤などで固定されている。
また、第2電極部材41と各第1電極部材42とには、電圧印加手段としての電気抵抗検知手段44が接続されている。電気抵抗検知手段44は、電気抵抗検知手段44を制御する制御手段100に接続されている。電気抵抗検知手段44は、第2電極部材41と第1電極部材42との間に電圧を印加して、電気抵抗を計測する。
図9に示すように、使用初期においては、各揺動部材31aに取り付けられた押圧部材43は、第1電極部材42から離間している。このときは、第2電極部材41と各第1電極部材42とは、離間しており、非導通状態である。よって、このとき、電気抵抗検知手段44により、第2電極部材41と第1電極部材42との間に電圧を印加しても第2電極部材41と第1電極部材42との間に電流が流れず、電気抵抗値の測定が不能な状態である。
固形潤滑剤3bが削られ潤滑剤が消費されて、揺動部材31aが揺動していくと、押圧部材43の先端が、徐々に第1電極部材42に近づいていき押圧部材43の先端が第1電極部材42に当接する。さらに、潤滑剤が消費されて、揺動部材31aが揺動していくと、押圧部材43が、弾性変形可能な第1電極部材42を第2電極部材41側へ押圧する。押圧部材43が第1電極部材42を第2電極部材41側へ押圧すると、第1電極部材42の収納ケース3eの上面部の外周面33に固定されていない側の端部が、収納ケース3eの上面部の外周面33から離間する。そして、図10に示すように、固形潤滑剤3bの量が残り僅か(ニアエンド)となると、第1電極部材42が第2電極部材41と当接する。第1電極部材42が第2電極部材41と当接すると、第2電極部材41と第1電極部材42とのが非導通状態から導通状態に切り替わる。これにより、電気抵抗検知手段44が、第2電極部材41と第1電極部材42との間に電圧を印加すると、第2電極部材41と第1電極部材42との間に電流が流れ、電気抵抗検知手段44で電気抵抗値が計測される。
制御手段100は、電気抵抗検知手段44の測定結果を監視しており、電気抵抗検知手段44が検知した電気抵抗値が所定値以下であることを検知したら、制御手段100は、潤滑剤のニアエンドと判定する。そして、不図示の操作表示部に潤滑剤が残り少なくなくなった旨を報知し、ユーザーに固形潤滑剤の交換を促す。また、不図示の通信手段を用いて、サービスセンターに潤滑剤の交換が必要な旨を通知してもよい。
本実施形態の残量検知機構40は、第2電極部材41を収納ケース3e外に設けて、収納ケース3e外部で、第2電極部材41と第1電極部材42との電気的な接続がなされるように構成している。これにより、収納ケース3e内部で第2電極部材41と第1電極部材42との電気的接続がなされるものに比べて、第2電極部材41の第1電極部材42との当接部や、第2電極部材42の第1電極部材41との当接部に潤滑剤が付着するのを抑制することができる。これにより、上記当接部に潤滑剤が付着して、潤滑剤のニアエンド時に、第2電極部材41と第1電極部材42との間が導通不良になるのを抑制することができる。
さらに、本実施形態においては、押圧部材43により第2電極部材42が第1電極部材41側へ押圧されるまでは、第2電極部材42により開口部34aを塞いでいる。これにより、収納ケース3e内部の潤滑剤が、開口部34aから飛散するのを抑制することができ、第2電極部材41の第1電極部材42との当接部や、第2電極部材42の第1電極部材41との当接部に潤滑剤が付着するのをより一層抑制することができる。
また、本実施形態においては、潤滑剤量がニアエンド前は、第2電極部材41と第1電極部材42とが非通電状態となっており、電極部材間に電圧を印加しても電流が流れない。これにより、ニアエンド検知の度に電力が消費されることがないので、電力消費の低減を図ることができる。
また、本実施形態においては、図中左右端部付近(固形潤滑剤3b長手方向両端部付近)にそれぞれ第1電極部材42を設けている。従って、固形潤滑剤3bが長手方向で潤滑剤の消費量が異なった場合においても、潤滑剤の消費量が多い側の端部がニアエンドとなった時点で、潤滑剤の消費量が多い側の端部側の第1電極部材42が第2電極部材41と当接し導通する。これにより、固形潤滑剤3bが長手方向で潤滑剤の消費量が異なった場合においても、正確に潤滑剤のニアエンドを検知することができる。その結果、消費量が多い方側の潤滑剤が枯渇して、潤滑剤で保護できず、感光体表面が傷ついてしまうなどの不具合が発生するのを防止することができる。
また、本実施形態においては、各開口部34aに対応してそれぞれ第1電極部材42を設けて、各開口部34aを塞いでいるが、ひとつの第1電極部材42で各開口部34aを塞いでもよい。また、本実施形態においては、第1電極部材42として弾性変形可能な部材で構成したが、次のような構成にしてもよい。すなわち、例えば、第1電極部材42の一端を回転自在に収納ケース3eに取り付ける。そして、押圧部材43で第1電極部材42を押すると、第1電極部材42が一端を支持して揺動することで、第1電極部材42が第2電極部材41に当接する構成である。
図11は、残量検知機構400の変形例1を示す概略構成図である。
図11に示すように、この変形例の残量検知機構400は、第1電極部材402を、導電性ゴムなどの伸縮可能な部材で構成する。そして、第1電極部材402が、収納ケース上面部の外周面33から離間不能に固定し、第1電極部材402で開口部34aを完全に閉じた構成にしたものである。
この場合は、図11に示すように、固形潤滑剤3bがニアエンドとなって、押圧部材403の先端で第1電極部材402を押圧すると、柔軟な部材で構成された第1電極部材402の押圧部材403との当接箇所が、第2電極部材401側へ突出するような形態で第1電極部材402が第2電極部材401と当接する。これにより、この変形例においても、電極部材間が非導通状態から導通状態に切り替わり、潤滑剤のニアエンドが検知される。
この変形例1においては、第1電極部材402で開口部34aを完全に閉じてあるので、開口部34aからの潤滑剤の飛散を完全に防止することができる。これにより、第2電極部材401の第1電極部材402との当接部や、第1電極部材402の第2電極部材401との当接部に潤滑剤が付着するのをより一層抑制することができる。
図12は、先の図7、図8に示した押圧機構300cを備えた潤滑剤塗布装置3に本実施形態の残量検知機構40を備えた構成を示す概略構成図である。
この図10に示す残量検知機構40は、ひとつの第1電極部材42で各開口部34aを塞いでいる。また、この図12に示す残量検知機構40は、揺動部材301aが、第1電極部材42を第2電極部材41へ向けて押圧する押圧部材として機能する。開口部34aは、固形潤滑剤3bがニアエンドとなったときに、揺動部材301aの揺動側先端部が到達する位置に設けられている。
この図12に示す構成においては、固形潤滑剤3bが削られ潤滑剤が消費されて、揺動部材301aが揺動していくと、揺動部材301aの揺動側先端が、収納ケース上面部の内周面32を摺動して開口部34aに近づいていく。さらに、潤滑剤が消費されて、図13に示すように、固形潤滑剤3bの量が残り僅か(ニアエンド)となると、揺動部材301aの揺動側先端が開口部34aに到達し、揺動部材301aの揺動側先端が、第1電極部材42と当接する。揺動部材301aが第1電極部材42と当接すると、バネ301bの付勢力に第1電極部材42が第2電極部材41側へ押圧され、第1電極部材42が第2電極部材41と当接する。これにより、電極部材間が非導通状態から導通状態に切り替わり、潤滑剤のニアエンドが検知される。
この図12に示す構成においても、潤滑剤のニアエンドとなるまで、第1電極部材42が、開口部34aを塞いでいるので、開口部34aから潤滑剤が飛散するのを抑制することができ、潤滑剤の付着による導通不良が生じるの抑制することができる。
潤滑剤の感光体1への塗布量は一定ではなく、感光体表面に形成された画像面積率や使用環境などにより異なる。従って、本実施形態とは異なり、塗布ローラ3aの走行距離などの動作期間のみでニアエンドを判定する場合、すべての使用条件下で精度よくニアエンドを検知することができない。具体的に説明すると、潤滑剤の消費が多い使用条件のときにおける潤滑剤がニアエンドとなる塗布ローラ3aの走行距離を、ニアエンドの判定に用いた場合、以下の問題がある。すなわち、潤滑剤の消費量が少ない使用条件で使用しているユーザーにおいては、固形潤滑剤が使いきれてない状態での潤滑剤の交換となってしまうという問題である。これとは逆に、潤滑剤の消費量が少ない使用条件のときにおける潤滑剤がニアエンドとなる塗布ローラ3aの走行距離を、ニアエンドの判定に用いた場合、潤滑剤の消費が多い使用条件のときにニアエンドが検知される前に潤滑剤が枯渇するおそれがある。
一方、本実施形態のように、残量検知機構40により固形潤滑剤の高さに基づいて潤滑剤のニアエンドを検知することで、塗布ローラ3aの走行距離に基づいてニアエンドを検知する場合に比べて使用条件にかかわらず、精度よくニアエンドを検知することができる。
上記残量検知機構40で固形潤滑剤枯渇寸前の状態(エンド状態)を検知しようとした場合、第2電極部材41の組付け誤差(第1電極部材42と第2電極部材41とのギャップ誤差)などにより精度よくエンド状態を検知するのが困難である。よって、上記残量検知機構40により潤滑剤のニアエンドを検知するようにしている。しかし、残量検知機構40でニアエンド検知後、所定回数、画像形成動作を行っても、感光体表面に良好に潤滑剤を塗布でき、感光体表面を保護できる。よって、残量検知機構40で潤滑剤のニアエンドを検知した後、画像形成動作を禁止すると、潤滑剤の無駄となってしまう。また、ニアエンド検知後、画像形成動作を禁止すると、固形潤滑剤が交換されるまで装置のダウンタイムが生じてしまう。このため、本実施形態においては、残量検知機構で、ニアエンドを検知したら、塗布ローラ3aの走行距離(回転回数)や、画像形成動作回数などの潤滑剤塗布装置3の動作量を監視する。そして、塗布ローラ3aの走行距離や画像形成回数が所定値となったら、潤滑剤のエンド状態と判定して、画像形成動作を禁止する。
このように本実施形態においては、残量検知機構40でニアエンドを検知して、ユーザーに固形潤滑剤の交換を報知してから、固形潤滑剤の準備が整うまでの間も、画像形成動作を行うことができ、装置のダウンタイムが生じるのを抑制することができる。また、固形潤滑剤を枯渇寸前まで使うことができ、潤滑剤の無駄を無くすことができる。なお、固形潤滑剤のニアエンド検知後から、エンド検知までの間は、塗布ローラ3aの走行距離などの動作期間が短い。従って、使用条件による誤差は少ない。よって、塗布ローラ3aの走行距離などの動作期間でエンド判定しても、固形潤滑剤が使いきれてない状態での潤滑剤の交換となったり、エンドが検知される前に潤滑剤が枯渇したりすることはない。
また、ユーザーの使用条件によって、残量検知機構40でニアエンドを検知して、ユーザーに固形潤滑剤の交換を報知してから、固形潤滑剤の準備が整うまでの間に潤滑剤塗布装置3の動作量が閾値となり画像形成動作が禁止されてしまう場合がある。その場合、固形潤滑剤の準備が整うまで、装置のダウンタイムが生じる。そこで、装置のダウンタイムが生じないように、帯電装置2の放電を抑えて、潤滑剤の劣化を抑制することで、潤滑剤の消費を抑えることが考えられる。しかし、帯電装置2の放電を抑えると、帯電ムラなどが発生し、画像品質が劣化してしまう。画像品質を落とせないユーザーもおり、潤滑剤のニアエンド検知後、一律に帯電装置2の放電を抑えて潤滑剤の消費を抑えるようにすると、画像品質を落とせないユーザーにとっては、利便性の悪いものとなってしまう。従って、本実施形態は、残量検知機構40でニアエンドを検知したら、通常の画像形成モードで画像形成を続けるか、帯電装置2の放電が抑えられた画像形成条件で画像形成を行い、潤滑剤の消費を抑える潤滑剤消費抑制モードに変更するかを選択できるようにした。
図14は、本実施形態のプリンタの制御ブロック図である。
同図において、制御手段100は、プリンタに搭載されている各種機器を制御するものである。この制御手段100には、外部インターフェース101を介してパソコンPCに接続されている。外部インターフェース101は、パソコンPCから画像データや、パソコンにインストールされたプリンタアプリケーションソフトを用いて入力された入力情報を受け付けて、制御手段100に送る機能を有している。操作表示部102は、文字情報等を表示する液晶ディスプレイ等から構成される表示部や、テンキー等などによって操作者から入力情報を受け付けて制御手段100に送る操作部などを有している。
制御手段100は、残量検知機構40がニアエンドを検知したら、固形潤滑剤の交換する準備を行うように指示する表示を、操作表示部102の表示部やパソコンPCの表示部に表示したりする報知手段としての機能を有している。また、ニアエンド検知後の画像形成動作の際に、操作表示部102の表示部やパソコンPCの表示部に潤滑剤消費抑制モードにするか否かを選択させる選択画面を表示する手段としての機能も有している。また、制御手段100は、ニアエンド検知後からの潤滑剤塗布装置3の動作量から、潤滑剤のエンドを検知する潤滑剤終了検知手段としての機能のなども有している
図15は、エンド検知の制御フロー図である。
図15に示すように、制御手段100は、残量検知機構40が、ニアエンドを検知した後に、画像形成ジョブを受信したら、ユーザーに潤滑剤消費抑制モードに設定するか否かを選択させる選択画面を操作表示部102に表示する。また、パソコンPCにインストールされたプリンタアプリケーションソフトを用いて、ユーザーが、画像データをプリンタに送信する際に、パソコンの画面にユーザーに潤滑剤消費抑制モードに設定するか否かを選択させる選択画面を表示する(S1)。
ユーザーが、潤滑剤消費抑制モードを選択した場合(S2のNO)は、帯電装置2の帯電バイアスを、通常の画像形成モードよりも10%低減する(S3)。本実施形態においては、帯電ローラ2aにDC電圧にAC電圧を重畳した帯電バイアスを印加しており、AC電圧のピーク間電圧を10%低減する。AC電圧を印加することにより、感光体1表面をより均一に帯電することができる。
感光体1表面に塗布した潤滑剤は、感光体の近傍で行われる帯電装置2の放電の影響を受けてその特性が変化し、潤滑剤が劣化する。特に、AC電圧による潤滑剤の劣化が著しい。劣化した潤滑剤は、一次転写部にて、その一部が感光体1から中間転写ベルト上へ転移したり、クリーニングブレード8aにより除去されたりすることで、感光体1から除去される。塗布ローラ3aに付着した潤滑剤は、劣化した潤滑剤が除去され潤滑剤が付着していない感光体表面部分に塗布され、潤滑剤が消費される。
本実施形態においては、潤滑剤消費抑制モードを選択した場合、画像形成条件としてAC電圧のピーク間電圧を通常の画像形成モードに比べて10%低減することで、感光体1表面に塗布された潤滑剤の劣化を抑えることができる。このように、潤滑剤の劣化が抑えられることにより、一次転写部にて、その一部が感光体1から中間転写ベルト上へ転移したり、クリーニングブレード8aにより除去されたりする劣化した潤滑剤が、通常の画像形成モードよりも少なくなる。これにより、潤滑剤が付着していない感光体表面部分に塗布される潤滑剤量が減少し、潤滑剤の消費が抑えられる。
次に、制御手段100は、パーソナルコンピュータから受信した画像データに基づいて画像形成動作を開始する(S4)とともに、潤滑剤塗布装置3の動作量としての塗布ローラ3aの走行距離の計測を開始する(S5)。画像形成動作が終了(S6)したら、塗布ローラ3aの走行距離の計測を終える。塗布ローラ3aの走行距離の計測は、例えば、塗布ローラ3aの回転開始から回転終了までの回転時間を計測することで把握することができる。また、1回の画像形成動作における塗布ローラ3aの走行距離は、予め計測しておくことで把握することができる。従って、1ジョブにおける画像形成回数から、塗布ローラの走行距離を把握してもよい。もちろん、エンコーダなどを用いて、塗布ローラ3aの走行距離を実測してもよい。次に、計測した塗布ローラ3aの走行距離に対して係数a<1を乗算し(S7)、算出した値を、ニアエンド検知後塗布ローラ3a積算距離に加算する。
上記係数aは、予め実験により求めた値である。具体的には、AC電圧を10%下げて所定回数画像形成を行ったときの潤滑剤消費量と塗布ローラ3aとの走行距離との関係を求める。また、AC電圧を下げずに所定回数画像形成を行ったときの潤滑剤消費量と塗布ローラ3aとの走行距離との関係を求める。そして、これら2つの関係を比較して求めた値である。より具体的に説明すると、潤滑剤消費量と塗布ローラ3aとの走行距離との関係は、比例関係にある。従って、通常のAC電圧のときの(潤滑剤消費量/塗布ローラの走行距離)=Tと、AC電圧10%低減時の(潤滑剤消費量/塗布ローラの走行距離)=Gとを求める。そして、その比(G/T)を求めることで、係数aが算出される。
計測した塗布ローラ3aの走行距離に対して係数a<1を乗算することにより、通常の画像形成モードで画像形成を行ったときの潤滑剤消費量に対応する塗布ローラ3aの走行距離に変換することができる。そして、塗布ローラ3aの走行距離に対して係数a<1を乗算した値をニアエンド検知後塗布ローラ3a積算距離に加算することにより、精度よく潤滑剤の残り残量を把握することができ、精度の高い潤滑剤エンド検知を行うことができる。
次に、制御手段100は、ニアエンド検知後積算走行距離が、設定した閾値以上か否かを判定し、設定した閾値以上の場合(S15のYES)は、潤滑剤エンドと判定し画像形成動作を禁止する。
一方、ユーザーが、潤滑剤消費抑制モードを選択しなかった場合(S2のNo)は、通常の画像形成モードで画像形成を行う(S10)。次に、上述と同様に、画像形成動作を開始(S11)したら、塗布ローラ3aの走行距離の計測を開始し(S12)、画像形成動作が終了(S13)したら、塗布ローラ3aの走行距離の計測を終える。次に、計測した塗布ローラ3aの走行距離を、ニアエンド検知後塗布ローラ3a積算走行距離に加算する(S14)。そして、ニアエンド検知後積算走行距離が、設定した閾値以上か否かを判定し、設定した閾値以上の場合(S15のYES)は、潤滑剤エンドと判定し画像形成動作を禁止する。
本実施形態においては、ニアエンド検知後に、潤滑剤消費抑制モードを選択可能としたので、潤滑剤消費抑制モードを選択して画像形成を行えば、潤滑剤の消費を抑えることができる。これにより、新品の固形潤滑剤が用意されるまでの間に、潤滑剤がなくなり、画像形成動作が禁止されるのを抑制することができ、装置のダウンタイムが生じるのを抑制することができる。また、通常の画像形成モードに選択すれば、通常の帯電バイアスで画像形成が行われるので、品質のよい画像を得ることができる。
また、デフォルトの設定では潤滑剤消費抑制モードが選択されており、ユーザーが、通常の画像形成モードで画像形成したい場合、設定画面を呼び出して通常の画像形成モードに切り替えるようにしてもよい。また、この場合、潤滑剤消費抑制モードが選択されている場合には、潤滑剤消費抑制モードで画像形成を行っている旨を不図示の表示部などに表示して、ユーザーに報知するようにしてもよい。これにより、ユーザーが形成された画像品質を見て、装置に不具合が発生していないかと勘違いするのを抑制することができる。
また、AC電圧のピーク間電圧の低減量が互いに異なる複数の潤滑剤消費抑制モードを設けてもよい。例えば、AC電圧のピーク間電圧を10%低減させる第1の潤滑剤消費抑制モードと、AC電圧のピーク間電圧を5%低減させる第2の潤滑剤消費抑制モードとを設ける。潤滑剤の消費を最大限抑制したいユーザは、AC電圧のピーク間電圧を10%低減させる第1の潤滑剤消費抑制モードを選択すればよい。一方、画像品質と潤滑剤の消費抑制とを両立させたいユーザーは、AC電圧のピーク間電圧を5%低減させる第2の潤滑剤消費抑制モードを選択すればよい。また、画像品質を落としたくないユーザーは、通常の画像形成モードを選択すればよい。このように、AC電圧のピーク間電圧の低減量が互いに異なる複数の潤滑剤消費抑制モードを有することで、ユーザーの様々なニーズに対応することが可能となる。
また、潤滑剤消費抑制モードのとき、塗布ローラ3aの感光体1への塗布能力を通常の画像形成モードのときに比べて下げることで、潤滑剤の消費を抑えてもよい。具体的には、塗布ローラの回転数を通常の画像形成モードのときに比べて下げたり、固形潤滑剤の塗布ローラ3への食い込み量を減らしたりして、塗布ローラ3の感光体1への潤滑剤塗布能力を下げることができる。しかし、この場合は、感光体1の潤滑剤による保護作用が不足になり、帯電帯電装置2からの放電による感光体表面破壊が進行して、感光体フィルミングの問題が発生する。また、感光体表面の摩擦係数が増加し、クリーニングブレードの挙動が不安定となり、クリーニング不良の問題が発生したりする。その結果、塗布ローラ3aの感光体1への塗布能力を下げて潤滑剤の消費を抑えた場合も、画像品質が悪くなる。従って、この場合も、品質のよい画像を得たい場合は、通常の画像形成モードを選択することで、感光体1への潤滑剤塗布量不足による画像品質の劣化が生じることなく、良好な画像を得ることができる。
また、上述した残量検知機構40は、一例であり、例えば、収納ケースの側面に電極部材を設け、潤滑剤保持部材を導電性部材で構成し、潤滑剤保持部材が所定の位置まで塗布ローラ3a側へ移動したら、電極部材と潤滑剤保持部材とが導通する構成としてもよい。また、残量検知機構40を、プッシュスイッチと、プッシュスイッチを押す押圧部材で構成し、潤滑剤ニアエンド時に押圧部材がプッシュスイッチを押す構成でもよい。また、フォトインタラプタやフォトリフレクタにて固形潤滑剤3bのニアエンドを検知する構成にしてもよい。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、以下の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
感光体1などの像担持体と、像担持体表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置3とを備えた画像形成装置において、潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知する残量検知機構40などの潤滑剤残量検知手段を備え、潤滑剤残量検知手段が、潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知した後、潤滑剤の消費を抑えて画像形成動作を行う潤滑剤消費抑制モードと、通常の画像形成モードとを選択可能に構成した。
(態様1)によれば、残量検知手段が潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知した後も、潤滑剤消費抑制モードまたは通常の画像形成モードで画像形成を行うことができる。これにより、残量検知手段が潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知した後、画像形成動作を禁止する特許文献1に記載の画像形成装置とは異なり、装置のダウンタイムが生じるのを抑制することができる。
また、(態様1)によれば、潤滑剤消費抑制モードと通常の画像形成モードのいずれかを選択して画像形成を行うことができる。これにより、潤滑剤消費抑制モードを選択して画像形成を行えば、新品の潤滑剤に交換されるまでの間、潤滑剤の消費を抑えることができ、新品の潤滑剤に交換されるまで間に潤滑剤が枯渇するのを抑制できる。
また、潤滑剤消費を抑制する方法としては、上述したように、以下のような2つの方法がある。ひとつめは、例えば、塗布ローラ3aの回転数を下げるなどして潤滑剤塗布装置3の感光体への潤滑剤塗布能力を下げる方法である。2つめは、例えば、帯電手段に印加するAC電圧のピーク間電圧を下げるなどして放電による潤滑剤の劣化を抑える方法である。
潤滑剤消費抑制モードのとき、潤滑剤塗布装置3の感光体への潤滑剤塗布能力を下げて潤滑剤消費を抑制する場合は、感光体1の潤滑剤による保護作用が不足になり、帯電装置2からの放電による感光体表面破壊が進行して、感光体フィルミングの問題が発生する。また、感光体表面の摩擦係数が増加し、クリーニングブレードの挙動が不安定となり、クリーニング不良の問題が発生する。従って、感光体フィルミングやクリーニング不良により、通常の画像形成モードに比べて画像品質が低下してしまう。また、潤滑剤消費抑制モードのとき、AC電圧のピーク間電圧を下げるなどして放電による潤滑剤の劣化を抑えて潤滑剤消費を抑制する場合は、帯電ムラが発生して画像品質が通常の画像形成モードのときに比べて画像品質が劣ってしまう。よって、潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知した後の画像形成を、すべて潤滑剤消費抑制モードにしてしまうと、品質のよい画像が得られなくなってしまう。しかし、(態様1)では、潤滑剤消費抑制モードと、通常の画像形成モードとを選択可能にしている。従って、品質のよい画像を得たいユーザーは、通常の画像形成モードとを選択することより、潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知した後も品質のよい画像を得ることができる。
(態様2)
(態様1)において、残量検知機構40などの潤滑剤残量検知手段が、潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知したとき、潤滑剤の交換準備を開始するように報知する操作表示部102などの報知手段を備えた。
(態様2)によれば、潤滑剤が終了する前に、潤滑剤の交換する準備をする旨を報知することができ、潤滑剤が終了する前に、新品の潤滑剤を準備することができ、潤滑剤を交換することができる。これにより、潤滑剤が塗布されない状態で画像形成が行われてしまうのを抑制することができる。
(態様3)
(態様1)または(態様2)において、潤滑剤の終了を検知する制御手段100などの潤滑剤終了検知手段を備え、潤滑剤終了検知手段が前記潤滑剤の終了を検知したら、画像形成動作を禁止する。
(態様3)によれば、潤滑剤が塗布されない状態で画像形成が行われてしまうのを防止することができる。また、(態様2)の構成を備えていれば、画像形成動作が禁止される前に、潤滑剤の交換を行うことができ、装置のダウンタイムが生じるのを抑制することができる。また、潤滑剤消費抑制モードを選択することにより、残量検知機構40などの潤滑剤残量検知手段が、潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知してから、潤滑剤が終了するまでの画像形成枚数を、通常の画像形成モードよりも多くすることができ、潤滑剤の準備が完了する前に、潤滑剤が終了して画像形成動作が禁止されるのを抑制することができる。これにより、装置のダウンタイムが生じるのを抑制することができる。
(態様4)
(態様1)乃至(態様3)いずれかにおいて、潤滑剤消費抑制モードのとき、感光体1などの像担持体表面を一様帯電する帯電装置2などの帯電手段と像担持体表面との間の放電が、通常の画像形成モードのときよりも抑制される画像形成条件で画像形成動作を行う。
(態様2)によれば、実施形態で説明したように、帯電装置2などの帯電手段の放電による感光体1などの像担持体表面に塗布された潤滑剤の劣化を抑えることができる。劣化した潤滑剤は、中間転写ベルト上へ転移したり、クリーニングブレード8aにより除去されたりして、感光体から取り除かれる。潤滑剤は、感光体表面に潤滑剤が付着していないところに塗布されるので、感光体表面の劣化した現像剤が取り除かれた箇所に潤滑剤が塗布される。従って、感光体表面の潤滑剤の劣化を抑えることで、感光体表面から取り除かれる潤滑剤を抑えることができ、潤滑剤の消費を抑えることができる。
しかし、放電を抑えた画像形成条件とすることで、帯電ムラなどが発生し、画像の品質が低下する。本実施形態においては、潤滑剤消費抑制モードと、通常の画像形成モードとを選択可能に構成している。従って、品質のよい画像を得たいユーザーは、通常の画像形成モードを選択することにより、品質のよい画像を得ることができる。これにより、潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知した後、すべての画像形成を潤滑剤消費抑制モードで行う場合にくらべて、ユーザーのニーズに基づいた画像形成を行うことができ、利便性の高い画像形成装置を適用することができる。
(態様5)
(態様4)において、DC電圧にAC電圧を重畳した帯電バイアスを帯電装置2などの帯電手段に印加するように構成し、潤滑剤消費抑制モードのとき、上記AC電圧のピーク間電圧を、通常の画像形成モードに比べて低減させる。
実施形態で説明したように、AC電圧による潤滑剤の劣化が著しいので、AC電圧を下げることで、帯電装置2の放電による潤滑剤の劣化を効率よく抑制することができる。
(態様6)
(態様1)乃至(態様5)によれば、制御手段100などの潤滑剤終了検知手段は、残量検知機構40などの残量検知手段が潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知した後からの潤滑剤塗布装置3の動作量(塗布ローラ3aの走行距離など)の積算値が、閾値に達したときに潤滑剤の終了と判定するものであり、潤滑剤消費抑制モードのとき、1回の画像形成動作における潤滑剤塗布装置3の動作量に対して1以下の係数を乗算した値を、潤滑剤の終了の判定に用いる潤滑剤塗布装置3の動作量として積算する。
(態様6)によれば、潤滑剤消費抑制モードのときの潤滑剤塗布装置3の動作量に対して1以下の係数を乗算することにより、通常の画像形成モードのときの潤滑剤消費量に対応する潤滑剤塗布装置3の動作量に変換することができる。これにより、潤滑剤の消費量と潤滑剤塗布装置3の動作量との関係が互いにことなる通常の画像形成モードと潤滑剤消費抑制モードとが混在しても、ひとつの閾値から精度よく潤滑剤の終了を判定することができる。
1:感光体
2:帯電装置
2a:帯電ローラ
3:潤滑剤塗布装置
3a:塗布ローラ
3b:固形潤滑剤
40残量検知機構
41:電極部材
42:電極部材
43:押圧部材
44:電気抵抗検知手段
100:制御手段
101:外部インターフェース
102:操作表示部
400:残量検知機構
PC:パソコン
特開2010−271665号公報

Claims (6)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を備えた画像形成装置において、
    前記潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知する潤滑剤残量検知手段を備え、
    前記潤滑剤残量検知手段が、前記潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知した後、前記潤滑剤の消費を抑えて画像形成動作を行う潤滑剤消費抑制モードと、通常の画像形成モードとを選択可能に構成したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記潤滑剤残量検知手段が、前記潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知したとき、前記潤滑剤の交換準備を開始するように報知する報知手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    前記潤滑剤の終了を検知する潤滑剤終了検知手段を備え、
    前記潤滑剤終了検知手段が前記潤滑剤の終了を検知したら、画像形成動作を禁止することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3いずれかに記載の画像形成装置において、
    前記潤滑剤消費抑制モードのとき、前記像担持体表面を一様帯電する帯電手段と前記像担持体表面との間の放電が、前記通常の画像形成モードのときよりも抑制される画像形成条件で画像形成動作を行うことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    DC電圧にAC電圧を重畳した帯電バイアスを帯電手段に印加するように構成し、
    潤滑剤消費抑制モードのとき、上記AC電圧のピーク間電圧を、通常の画像形成モードに比べて低減させることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5いずれかに記載の画像形成装置において、
    前記潤滑剤の終了を検知する潤滑剤終了検知手段を備え、
    前記潤滑剤終了検知手段は、前記残量検知手段が前記潤滑剤の残量が所定量以下であることを検知した後からの前記潤滑剤塗布装置の動作量の積算値が、閾値に達したときに前記潤滑剤の終了と判定するものであり、
    前記潤滑剤消費抑制モードのときにおける前記潤滑剤塗布装置の動作量に対して1以下の係数を乗算した値を、潤滑剤の終了の判定に用いる前記潤滑剤塗布装置の動作量として積算することを特徴とする画像形成装置。
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JP2020201427A (ja) * 2019-06-12 2020-12-17 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び制御方法

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