JP2011197122A - 潤滑剤塗布装置、画像形成装置、プロセスユニット、及び固形潤滑剤を保持する保持部材 - Google Patents

潤滑剤塗布装置、画像形成装置、プロセスユニット、及び固形潤滑剤を保持する保持部材 Download PDF

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Abstract

【課題】固形潤滑剤10Yの横移動の発生を回避する。
【解決手段】バネ19Yによって塗布ブラシローラ7Yに向けて付勢される固形潤滑剤10Yにおける塗布ブラシローラ7Yに向かう方向への動きを許容しつつ、回転する塗布ブラシローラ7Yとの摺擦面で回転方向の力に加えて回転軸線方向の力が付与される固形潤滑剤10Yにおける回転軸線方向への動きを規制して、固形潤滑剤10Yの塗布ブラシローラ7Yに向けての移動をガイドするガイド溝GDを、ケーシングの内壁面に設けるとともに、塗布ブラシローラ7Yに向かう方向への動きが許容されつつ、回転軸線方向への動きが規制されるようにガイド溝GDに係合するための凸部18Yを、保持部材17Yに設けた。
【選択図】図12

Description

本発明は、表面を無端移動させる塗布部材により、固形潤滑剤から掻き取って得た潤滑剤粉末を被塗布体に塗布する潤滑剤塗布装置、並びにこれを用いる画像形成装置及びプロセスユニットに関するものである。また、潤滑剤塗布装置に搭載される保持部材に関するものである。
この種の潤滑剤塗布装置としては、例えば特許文献1で開示されているように、被塗布体としての感光体に潤滑剤を塗布するものが知られている。図1は、従来の潤滑剤塗布装置の要部を感光体203とともに示す要部構成図である。同図において、塗布部材としての塗布ブラシローラ207は、回転可能に支持される回転軸部材208と、これの周面に立設せしめられた複数の起毛からなるブラシローラ部209とを有しており、感光体203に当接しながら図中時計回り方向に回転する。この塗布ブラシローラ207に対しては、バネ219によって付勢される固形潤滑剤が押し当てられている。塗布ブラシローラ207は、その回転に伴って固形潤滑剤210から掻き取って得た潤滑剤粉末を感光体203の表面に塗布する。潤滑剤粉末が塗布された感光体203の表面は、トナーとの物理的な付着力を弱めることで、転写体へのトナー像の転写性を向上させたり、トナーのクリーニング性を向上させたり、自らに対するトナー固着を抑えたりする。
図2は、従来の潤滑剤塗布装置の内部を示す概略構成図である。同図において、固形潤滑剤210は、塗布ブラシローラ207のブラシローラ部208における回転軸線方向のほぼ全域に当接する長さに形成されている。そして、塗布ブラシローラ207によって掻き取られるにつれて厚みを徐々に減少させていくが、バネ219によって塗布ブラシローラ207に向けて付勢されていることで、厚みにかかわらず塗布ブラシローラ207に当接し続ける。但し、厚みが非常に小さくなると、割れや欠けを発生させる可能性が高くなるため、ある程度の厚みまで低下した時点で、固形潤滑剤210を新たなものに交換する必要がある。メンテナンスの容易化や低コスト化の要望が高まっている近年においては、固形潤滑剤210の厚みを大きくする傾向にある。固形潤滑剤210の厚みを大きくすると、新品の固形潤滑剤210をセットしている状態から固形潤滑剤210を寿命の厚みに低下させるまでにおけるバネ219の復元量(収縮している状態からの復元量)が大きくなる。
本発明者らは、実験により、上記ストローク長をより大きくする傾向にある近年においては、固形潤滑剤210の横移動を引き起こし易くなってしまうことを見出した。具体的には、塗布ブラシローラ207と固形潤滑剤210との摺擦面においては、塗布ブラシローラが、固形潤滑剤210に対してブラシ回転方向の力を付与するが、ブラシの起毛の傾斜癖などによっては、回転方向の力に加えて、回転軸線方向の力を付与することがある。この力は、回転軸線方向の一端側から他端側、あるいは他端側から一端側、というように、一定の方向に作用するものである。このような力が固形潤滑剤210に作用し続けると、図3に示すように、固形潤滑剤210が塗布ブラシローラ207の回転軸線方向に沿った横移動を引き起こす可能性がでてくる。但し、従来においては、次に説明する理由により、横移動しようとする固形潤滑剤210に対してバネ219が十分な反力を発揮することが可能であったため、その横移動を防ぐことができていた。即ち、バネ219の上記復元量を比較的小さくしていた従来においては、バネ219として自由長の比較的短いものを用いていた。一方、バネ219の上記復元量をより大きくする傾向にある近年においては、バネ219として、自由長の比較的長いものを用いる必要が生ずる。このようなバネ219では、横移動しようとする固形潤滑剤210に対して十分な抗力を発揮させることができず、固形潤滑剤210の横移動を引き起こし易くなるのである。
固形潤滑剤210の横移動が起こると、図3に点線で示したように、塗布ブラシローラ207の回転軸線方向における両端部のうち、何れか一方に対して固形潤滑剤210を当接させることができなくなる。これにより、図示しない感光体の軸線方向における一端部で潤滑剤の塗布不良が発生してしまう。また、この状態では、ブラシ回転軸線方向における一端側に配設されたバネ219と、他端側に配設されたバネ219とで、固形潤滑剤210に対する付勢力の付勢方向に差が生じ易くなる。付勢方向に差が生ずると、塗布ブラシローラ207の一端側と他端側とでブラシに対する単位面積当たりの潤滑剤押し当て力に差が出る。そして、両端部でそれぞれ単位時間あたりの潤滑剤掻き取り量に差が出てしまう。図示の状態では、図4に示すように、固形潤滑剤210の図中右側端部が左側端部よりも多く掻き取られている。これにより、感光体の軸線方向において、潤滑剤の塗布量に大きな偏差が生じて、画質に悪影響を及ぼしてしまう。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、固形潤滑剤の横移動の発生を回避することができる潤滑剤塗布装置等を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、固形潤滑剤と、前記固形潤滑剤から掻き取った潤滑剤粉末を被塗布体に塗布する塗布部材と、前記固形潤滑剤を保持する保持部材と、前記保持部材を付勢して前記保持部材上の前記固形潤滑剤を前記塗布部材に当接させる付勢手段とを備える潤滑剤塗布装置において、前記固形潤滑剤の前記塗布部材に向けての移動を所定方向に規制する溝を、前記保持部材に対向配設される対向部材に設けるとともに、前記溝に係合するための凸部を、前記保持部材に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の潤滑剤塗布装置であって、前記塗布部材が、前記固形潤滑剤及び被塗布体にそれぞれ接触する自らの表面を無端移動させるのに伴って、前記固形潤滑剤から掻き取った潤滑剤粉末を前記被塗布体に塗布するものであり、前記溝が、前記付勢手段によって前記塗布部材に向けて付勢される前記固形潤滑剤における前記塗布部材に向かう方向への動きを許容しつつ、無端移動する前記塗布部材との摺擦面で無端移動方向の力に加えて無端移動方向と直交する方向の力が付与される前記固形潤滑剤における前記直交する方向への動きを規制して、前記固形潤滑剤の前記塗布部材に向けての移動をガイドするガイド溝であり、且つ、前記凸部が、前記ガイド溝により、前記塗布部材に向かう方向への動きを許容されつつ、前記直交する方向への動きが規制されるように前記ガイド溝に係合するものであることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の潤滑剤塗布装置において、前記付勢手段から前記保持部材に付与される付勢方向の力を、付勢方向に向かいつつ、前記直交する方向に向かう力に変換する傾斜を、前記ガイド溝に設けるとともに、前記固形潤滑剤又は保持部材の前記直交する方向の移動量を検知する移動量検知手段と、これによる検知結果に基づいて前記固形潤滑剤の消費量を把握する消費量把握手段とを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の潤滑剤塗布装置であって、前記塗布部材が、回転可能に支持される回転軸部材、及びこれの周面に立設せしめられた複数の起毛からなるブラシローラ部を具備する塗布ブラシローラであり、且つ、前記ガイド溝が、装置本体の筺体内の全領域のうち、前記ブラシローラ部の回転軸線方向の一端と他端との間の領域に設けられたものであることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の潤滑剤塗布装置において、前記回転軸部材を中心に回転するローラ部と、これの周面に螺旋状に巻き付けた植毛ブラシシートとによって前記ブラシローラ部を構成し、螺旋状に巻き付けた植毛ブラシシートの間に間隙を設けて、前記ブラシローラ部から前記固形潤滑剤に対して前記摺擦面で前記直交する方向の力を与えるようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項3乃至5の何れかの潤滑剤塗布装置において、前記傾斜として、前記固形潤滑剤の前記付勢方向への移動量よりも前記直交する方向への移動量を大きくする傾斜角のものを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項3乃至6の何れかの潤滑剤塗布装置において、前記傾斜として、傾斜角を少なくとも2段階で変化させたものを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の潤滑剤塗布装置において、消費していない初期状態の前記固形潤滑剤を、所定の厚み分だけ消費するのに伴って前記直交する方向に移動させる量よりも、寿命近くまで消費している状態の前記固形潤滑剤を、前記所定の厚み分だけ消費するのに伴って前記直交する方向に移動させる量を多くするように、前記傾斜角を少なくとも2段階で変化させたことを特徴とするものでる。
また、請求項9の発明は、請求項8の潤滑剤塗布装置において、前記ガイド溝の長手方向の全域のうち、前記塗布ブラシローラ側の端部領域においては前記傾斜角をゼロにして、前記端部領域を前記直交する方向に延在させたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項8又は9の潤滑剤塗布装置において、前記ガイド溝における長手方向の全域のうち、前記傾斜角を変化させている領域に、互いに角度の異なる傾斜の間を湾曲軌道で結ぶ湾曲部を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、トナー像を担持する像担持体と、これの表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段とを備える画像形成装置において、前記潤滑剤塗布手段として、請求項1乃至10の何れかの潤滑剤塗布装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、トナー像を担持する像担持体と、これの表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置と、前記像担持体の表面にトナー像を形成するトナー像形成手段とを備える画像形成装置に用いられ、少なくとも、前記像担持体と前記潤滑剤塗布装置とを共通の保持体に保持させて1つのユニットとして画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能に構成したプロセスユニットであって、前記潤滑剤塗布装置が、請求項1乃至10の何れかの潤滑剤塗布装置であることを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、固形潤滑剤及び被塗布体にそれぞれ接触しながら回転するのに伴って、前記固形潤滑剤から掻き取った潤滑剤粉末を前記被塗布体に塗布する塗布部材と、前記固形潤滑剤を保持する保持部材と、前記保持部材を付勢して前記保持部材上の前記固形潤滑剤を前記塗布部材に当接させる付勢手段とを備える潤滑剤塗布装置に搭載される前記保持部材であって、請求項1乃至12の何れかの潤滑剤塗布装置における前記ガイド溝に係合する前記凸部を具備していることを特徴とするものである。
これらの発明においては、固形潤滑剤と塗布部材との摺擦面で塗布部材から固形潤滑剤に対して塗布部材無端移動方向と直交する方向への力が付与されて、固形潤滑剤とともに保持部材が同方向に横移動しようとすると、保持部材の凸部に係合しているガイド溝がその横移動を規制する。これにより、固形潤滑剤の横移動の発生を回避することができる。
従来の潤滑剤塗布装置の要部を感光体とともに示す要部構成図。 同潤滑剤塗布装置の内部を示す概略構成図。 固形潤滑剤の横移動を説明するための説明図。 固形潤滑剤の偏摩耗を説明するための説明図。 実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタにおけるY用のプロセスユニット及び現像装置を示す拡大構成図。 同プロセスユニット及び現像装置を示す斜視図。 同現像装置を示す斜視図。 同プロセスユニットを中間転写ベルトとともに示す拡大構成図。 同プロセスユニットを示す組み立て分解斜視図。 同プロセスユニットの潤滑剤塗布装置の内部を示す分解斜視図。 実施形態に係るプリンタにおけるY用の潤滑剤塗布装置6Yの内部構成を部分的に示す組み立て分解斜視図。 平板状の凸部の例を示す拡大斜視図。 第1実施例に係るプリンタにおけるY用の潤滑剤塗布装置の内部構成を部分的に示す組み立て分解斜視図。 同潤滑剤塗布装置における保持部材の凸部18Yのガイド溝内での動きを説明するための模式図。 固形潤滑剤の厚みの消費量とブラシ軸線方向への移動量との関係を示すグラフ。 同プリンタにおける初期状態の固形潤滑剤とその周囲構成とを示す側面図。 同プリンタにおける寿命まで消耗した状態の固形潤滑剤とその周囲構成とを示す側面図。 同プリンタの変形例における初期状態の固形潤滑剤とその周囲構成とを示す側面図。 同プリンタにおける寿命まで消耗した状態の固形潤滑剤とその周囲構成とを示す側面図。 第1実施例に係るプリンタにおける塗布ブラシローラのブラシローラ部に用いられる植毛ブラシシートを示す斜視図。 同塗布ブラシローラを示す組み立て分解斜視図。 同塗布ブラシローラの軸線方向の一端部を固形潤滑剤とともに示す斜視図。 同塗布ブラシローラと各種方向との関係を説明するための模式図。 同塗布ブラシローラが回転しているときの保持部材の凸部の動きを説明するための模式図。 第2実施例に係るプリンタの潤滑剤塗布装置におけるガイド溝の傾斜角θを説明するための模式図。 第3実施例に係るプリンタの潤滑剤塗布装置におけるガイド溝の傾斜角θを説明するための模式図。 第4実施例に係るプリンタの潤滑剤塗布装置におけるガイド溝の傾斜角θを説明するための模式図。 第5実施例に係るプリンタの潤滑剤塗布装置におけるガイド溝GDの傾斜角θを説明するための模式図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の一実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図5は、実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。このプリンタは、トナー像形成手段たる作像ユニットとして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、C、M、Kと記す)用の4つの作像ユニット1Y,C,M,Kを備えている。これらは、画像を形成する画像形成物質として、互いに異なる色のY,C,M,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。Yトナー像を生成するための作像ユニット1Yを例にすると、これは図6に示すように、プロセスユニット2Yと現像ユニット25Yとを有している。これらユニットは、図7に示すように作像ユニット1Yとしてプリンタ本体に対して一体的に着脱される。プリンタ本体から取り外した状態では、図8に示すように現像ユニット25Yを図示しないプロセスユニット(図7の2Y)に対して着脱することができる。
先に示した図6において、プロセスユニット2Yは、潜像担持体たるドラム状の感光体3Y、ドラムクリーニング装置4Y、図示しない除電装置、帯電装置20Yなどを有している。
帯電装置20Yは、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動せしめられる感光体3Yの表面を一様帯電せしめる。同図においては、図示しない電源によって帯電バイアスが印加されながら、図中反時計回りに回転駆動される帯電ローラ21Yを感光体3Yに接触又は接近させることで、感光体3Yを一様帯電せしめる方式の帯電装置20Yを示した。帯電ローラ21Yの代わりに、帯電ブラシを接触又は接近させるものを用いてもよい。また、スコロトロンチャージャーやコロトロンチャージャーのように、チャージャー方式によって感光体3Yを一様帯電せしめるものを用いてもよい。但し、スコロトロンチャージャー方式は、放電の際にオゾンが発生するため、対環境を重視する観点から、近年においてはあまり使用されていない。また、コロトロンチャージャー方式は、オゾンの発生は少ないが、感光体をプラスに帯電させるものであるので、反転現象方式が主流になっている近年においてはあまり使用されていない。近年においては、帯電ローラ方式が最も一般的な方式である。帯電ローラ方式には、帯電ローラを感光体に接触させる接触帯電ローラ方式と、帯電ローラを感光体に非接触で接近させる非接触帯電ローラ方式とがある。
接触帯電ローラ方式において、帯電ローラに印加する帯電バイアスとして、直流に交流を重畳したものを採用する場合には、直流だけからなるものを採用する場合に比べて、高画質を得ることができる。この反面、感光体にトナーを固着させるいわゆるフィルミングを発生させ易くなるというデメリットがある。また、重畳バイアスの場合には、交流を定電流制御することによって、環境変化による帯電ローラの抵抗値変動によらず、感光体の表面の帯電電位を安定化させることができるというメリットがある反面、高圧電源のコストが高くなり、且つ交流高周波の音がうるさいというデメリットがある。直流だけからなる帯電バイアスを採用する場合には、環境変化による帯電ローラの抵抗値変動により、帯電電位を変化させ易くなるため、環境変化に伴って電圧値を変化させる対策が必要になる。
一方、非接触帯電ローラ方式において、帯電バイアスとして交流電圧を採用し、それを定電流制御すると、感光体と帯電ローラのギャップ変動によって帯電電位にムラを発生させ易くなるため、ギャップ変動に追従した電圧値の変更を行う必要がある。但し、非接触方式であるため、帯電ローラの汚れに対しては、接触方式よりも余裕がある。交流電圧を変更する方法としては、帯電ローラ近傍の温度を検知した結果に応じて電圧値を切り替える方法、感光体上の地汚れを定期的に検知した結果に応じて電圧値を切り替える方法、フィードバック電流値によって印加電圧を決定する方法などが挙げられる。これらの方法を採用することにより、感光体表面電位を約−500V〜−700Vに帯電させる。
帯電ローラの駆動方式としては、感光体に圧接させ、摩擦力で連れまわりさせる方法や、感光体ギヤ等から駆動力をもらう方法などがある。低速機では、前者の方法が取られる場合が多いが、高速、高画質を要求される機械では、後者の場合が多い。
図6において、帯電ローラ21Yの表面がトナーによって汚れると、その汚れの箇所における帯電能力が低下して、感光体3Yを狙いの電位に帯電させることが困難になる。そこで、帯電ローラ21Yには、その表面に付着したトナーを除去するためのクリーニングローラ22Yを当接させている。このクリーニングローラ22Yとしては、回転可能に支持される回転軸部材に繊維を静電植毛した植毛ローラや、回転軸部材の回りにメラミン樹脂をローラ上に配したメラミンローラ等を用いることができる。長寿命化の観点からすると、メラミンローラが有利である。クリーニングローラ22Yと帯電ローラ21Yとの間で、スリップが発生すると、トナーを帯電ローラ21Y表面に擦りつけてフィルミングを発生させ易くなるので両者の線速は同じに設定することが望ましい。より好ましくは、クリーニングローラ22Yを従動ローラとして帯電ローラ21Yに連れ回らせるようにする。
帯電装置20Yによって一様帯電せしめられた感光体3Yの表面は、後述する光書込ユニットから発せられるレーザ光によって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。
現像手段たる現像ユニット25Yは、第1搬送スクリュウ28Yが配設された第1剤収容部26Yを有している。また、透磁率センサからなるトナー濃度センサ(以下、トナー濃度センサという)29Y、第2搬送スクリュウ30Y、現像ロール31Y、ドクターブレード34Yなどが配設された第2剤収容部27Yも有している。これら2つの剤収容部内には、磁性キャリアとマイナス帯電性のYトナーとからなる図示しないY現像剤が内包されている。第1搬送スクリュウ28Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、第1剤収容部26Y内のY現像剤を図紙面に直交する方向における手前側から奥側へと搬送する。そして、第1剤収容部26Yと第2剤収容部27Yとの間の仕切壁に設けられた図示しない連通口を経て、第2剤収容部27Y内に進入する。
第2剤収容部27Y内の第2搬送スクリュウ30Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、Y現像剤を図中奥側から手前側へと搬送する。搬送途中のY現像剤は、第1剤収容部27Yの底部に固定されたトナー濃度センサ29Yによってそのトナー濃度が検知される。このようにしてY現像剤を搬送する第2搬送スクリュウ30Yの図中上方には、現像ロール31Yが第2搬送スクリュウ30Yと平行な姿勢で配設されている。この現像ロール31Yは、図中反時計回り方向に回転駆動せしめられる非磁性パイプからなる現像スリーブ32Yにマグネットローラ33Yを内包している。第2搬送スクリュウ30Yによって搬送されるY現像剤の一部は、マグネットローラ33Yの発する磁力によって現像スリーブ32Y表面に汲み上げられる。そして、現像部材たる現像スリーブ32Yと所定の間隙を保持するように配設されたドクターブレード34Yによってその層厚が規制された後、感光体3Yと対向する現像領域まで搬送され、感光体3Y上のY用の静電潜像にYトナーを付着させる。この付着により、感光体3Y上にYトナー像が形成される。現像によってYトナーを消費したY現像剤は、現像ロール31Yの現像スリーブ32Yの回転に伴って第2搬送スクリュウ30Y上に戻される。そして、図中手前端まで搬送されると、図示しない連通口を経て第1剤収容部28Y内に戻る。
トナー濃度センサ29YによるY現像剤の透磁率の検知結果は、電圧信号として図示しない制御部に送られる。Y現像剤の透磁率は、Y現像剤のYトナー濃度と相関を示すため、トナー濃度センサ29はYトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。上記制御部はRAMを備えており、この中にトナー濃度センサ29Yからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefや、他の現像ユニットに搭載されたC,M,K用のトナー濃度センサからの出力電圧の目標値であるC用Vtref、M用Vtref、K用Vtrefのデータを格納している。Y用の現像ユニット25Yについては、トナー濃度センサ29Yからの出力電圧の値とY用Vtrefを比較し、図示しないY用のトナー供給装置を比較結果に応じた時間だけ駆動させる。この駆動により、現像に伴うYトナーの消費によってYトナー濃度を低下させたY現像剤に対し、第1剤収容部26Yで適量のYトナーが供給される。このため、第2剤収容部27Y内のY現像剤のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。他色用のプロセスユニット(1C,M,K)内における現像剤についても、同様のトナー供給制御が実施される。
感光体3Y上に形成されたYトナー像は、後述する中間転写ベルトに中間転写される。プロセスユニット2Yのドラムクリーニング装置4Yは、中間転写工程を経た後の感光体3Y表面に残留したトナーを除去する。これによってクリーニング処理が施された感光体3Y表面は、図示しない除電装置によって除電される。この除電により、感光体3Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。
先に示した図5においては、他色用の作像ユニット1C,M,Kでも、同様にして感光体3C,M,K上にC,M,Kトナー像が形成されて、中間転写ベルト61上に重ね合わせて転写される。
作像ユニット1Y,C,M,Kの図中下方には、光書込ユニット40が配設されている。潜像形成手段たる光書込ユニット40は、画像情報に基づいて発したレーザ光Lを、各作像ユニット1Y,C,M,Kの感光体3Y,C,M,Kに照射する。これにより、感光体3Y,C,M,K上にY,C,M,K用の静電潜像が形成される。なお、光書込ユニット40は、光源から発したレーザ光Lを、モータによって回転駆動されるポリゴンミラー41によって偏向せしめながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体3Y,C,M,Kに照射するものである。かかる構成のものに代えて、LDEアレイによる光走査を行うものを採用することもできる。
光書込ユニット40の下方には、第1給紙カセット51、第2給紙カセット52が鉛直方向に重なるように配設されている。これら給紙カセット内には、それぞれ、記録部材たる記録紙Pが複数枚重ねられた記録紙束の状態で収容されており、一番上の記録紙Pには、第1給紙ローラ51a、第2給紙ローラ52aがそれぞれ当接している。第1給紙ローラ51aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第1給紙カセット31内の一番上の記録紙Pが、カセットの図中右側方において鉛直方向に延在するように配設された給紙路53に向けて排出される。また、第2給紙ローラ52aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第2給紙カセット52内の一番上の記録紙Pが、給紙路53に向けて排出される。
給紙路53内には、複数の搬送ローラ対54が配設されており、給紙路53に送り込まれた記録紙Pは、これら搬送ローラ対54のローラ間に挟み込まれながら、給紙路53内を図中下側から上側に向けて搬送される。
給紙路53の末端には、レジストローラ対55が配設されている。レジストローラ対55は、記録紙Pを搬送ローラ対54から送られてくる記録紙Pをローラ間に挟み込むとすぐに、両ローラの回転を一旦停止させる。そして、記録紙Pを適切なタイミングで後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
各作像ユニット1Y,C,M,Kの図中上方には、無端移動体たる中間転写ベルト61を張架しながら図中反時計回りに無端移動せしめる転写ユニット60が配設されている。転写手段たる転写ユニット60は、中間転写ベルト61の他、ベルトクリーニングユニット62、第1ブラケット63、第2ブラケット64などを備えている。また、4つの1次転写ローラ65Y,C,M,K、2次転写バックアップローラ66、駆動ローラ67、補助ローラ68、テンションローラ69なども備えている。中間転写ベルト61は、これら8つのローラに張架されながら、駆動ローラ67の回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。4つの1次転写ローラ65Y,C,M,Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト61を感光体3Y,C,M,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト61の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する。中間転写ベルト61は、その無端移動に伴ってY,C,M,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、そのおもて面に感光体3Y,C,M,K上のY,C,M,Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト61上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
2次転写バックアップローラ66は、中間転写ベルト61のループ外側に配設された2次転写ローラ70との間に中間転写ベルト61を挟み込んで2次転写ニップを形成している。先に説明したレジストローラ対55は、ローラ間に挟み込んだ記録紙Pを、中間転写ベルト61上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで、2次転写ニップに向けて送り出す。中間転写ベルト61上の4色トナー像は、2次転写バイアスが印加される2次転写ローラ70と2次転写バックアップローラ66との間に形成される2次転写電界や、ニップ圧の影響により、2次転写ニップ内で記録紙Pに一括2次転写される。そして、記録紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト61には、記録紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、ベルトクリーニングユニット62によってクリーニングされる。なお、ベルトクリーニングユニット62は、クリーニングブレード62aを中間転写ベルト61のおもて面に当接させており、これによってベルト上の転写残トナーを掻き取って除去するものである。
転写ユニット60の第1ブラケット63は、図示しないソレノイドの駆動のオンオフに伴って、補助ローラ68の回転軸線を中心にして所定の回転角度で揺動するようになっている。実施形態に係るプリンタは、モノクロ画像を形成する場合には、前述のソレノイドの駆動によって第1ブラケット63を図中反時計回りに少しだけ回転させる。この回転により、補助ローラ68の回転軸線を中心にしてY,C,M用の1次転写ローラ65Y,C,Mを図中反時計回りに公転させることで、中間転写ベルト61をY,C,M用の感光体3Y,C,Mから離間させる。そして、4つの作像ユニット1Y,C,M,Kのうち、K用の作像ユニット1Kだけを駆動して、モノクロ画像を形成する。これにより、モノクロ画像形成時にY,C,M用の作像ユニットを無駄に駆動させることによるそれら作像ユニットの消耗を回避することができる。
2次転写ニップの図中上方には、定着ユニット80が配設されている。この定着ユニット80は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加圧加熱ローラ81と、定着ベルトユニット82とを備えている。定着ベルトユニット82は、定着部材たる定着ベルト84、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加熱ローラ83、テンションローラ85、駆動ローラ86、図示しない温度センサ等を有している。そして、無端状の定着ベルト84を加熱ローラ83、テンションローラ85及び駆動ローラ86によって張架しながら、図中反時計回り方向に無端移動せしめる。この無端移動の過程で、定着ベルト84は加熱ローラ83によって裏面側から加熱される。このようにして加熱される定着ベルト84の加熱ローラ83掛け回し箇所には、図中時計回り方向に回転駆動される加圧加熱ローラ81がおもて面側から当接している。これにより、加圧加熱ローラ81と定着ベルト84とが当接する定着ニップが形成されている。
定着ベルト84のループ外側には、図示しない温度センサが定着ベルト84のおもて面と所定の間隙を介して対向するように配設されており、定着ニップに進入する直前の定着ベルト84の表面温度を検知する。この検知結果は、図示しない定着電源回路に送られる。定着電源回路は、温度センサによる検知結果に基づいて、加熱ローラ83に内包される発熱源や、加圧加熱ローラ81に内包される発熱源に対する電源の供給をオンオフ制御する。これにより、定着ベルト84の表面温度が約140[°]に維持される。
上述した2次転写ニップを通過した記録紙Pは、中間転写ベルト61から分離した後、定着ユニット80内に送られる。そして、定着ユニット80内の定着ニップに挟まれながら図中下側から上側に向けて搬送される過程で、定着ベルト84によって加熱されたり、押圧されたりして、フルカラートナー像が定着せしめられる。
このようにして定着処理が施された記録紙Pは、排紙ローラ対87のローラ間を経た後、機外へと排出される。プリンタ本体の筺体の上面には、スタック部88が形成されており、排紙ローラ対87によって機外に排出された記録紙Pは、このスタック部88に順次スタックされる。
転写ユニット60の上方には、Y,C,M,Kトナーを収容する4つのトナーカートリッジ100Y,C,M,Kが配設されている。トナーカートリッジ100Y,C,M,K内のY,C,M,Kトナーは、作像ユニット1Y,C,M,Kの現像ユニット25Y,C,M,Kに適宜供給される。これらトナーカートリッジ100Y,C,M,Kは、作像ユニット1Y,C,M,Kとは独立してプリンタ本体に脱着可能である。
図9は、Y用のプロセスユニット2Yを中間転写ベルト61とともに示す拡大構成図である。また、図10は、プロセスユニット2Yを示す組み立て分解斜視図である。また、図11は、プロセスユニット2Yの潤滑剤塗布装置6Yの内部を示す分解斜視図である。これらの図において、中間転写ベルト61と当接するY用の1次転写ニップを通過した後の感光体3Yの表面には、中間転写ベルト61に転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、プロセスユニット2Yのドラムクリーニング装置4Yによって除去される。
ドラムクリーニング装置4Yは、片持ち支持されるクリーニングブレード5Yの自由端側をカウンター方向で感光体3Y表面に当接させており、そのブレードエッジによって感光体3Y表面上から転写残トナーを掻き取る。掻き取られた転写残トナーは、ドラムクリーニング装置4Y内の回収コイル上に落下してドラムクリーニング装置4Y外に排出される。排出された転写残トナーは、図示しない廃トナーボトル内に落下する。
ドラムクリーニング装置4Yによるクリーニング処理が施された後の感光体3Y表面に対しては、潤滑剤塗布装置6Yによる潤滑剤塗布処理と潤滑剤均し処理とが施される。潤滑剤塗布装置6Yは、回転自在に支持される回転軸部材8Yと、これの周面に立設せしめられた複数の起毛からなるブラシローラ部9Yとを具備する塗布ブラシローラ7Yのブラシ先端を感光体3Yに当接させながら、図中時計回り方向に回転駆動される。この塗布ブラシローラ7Yに対しては、コイルバネ19Yによって保持部材17Yとともに塗布ブラシローラ7Yに向けて付勢される固形潤滑剤10Yが押し当てられている。塗布ブラシローラ7Yは、その回転駆動に伴って、固形潤滑剤10Yから掻き取って得た潤滑剤粉末を感光体3Yの表面に塗布する。これにより、感光体3Yの表面摩擦抵抗を低下させて、クリーニング性の向上、転写性の向上、フィルミングの抑制などが図られる。
塗布部材たる塗布ブラシローラ7Yのブラシローラ部9Yに用いられる起毛としては、絶縁性あるいは導電性のポリエチレンテレフタレートからなるものや、アクリル繊維などを例示することができる。なお、塗布ブラシローラ7Yに代えて、スポンジ製のローラ部を具備する塗布スポンジローラを用いてもよい。
固形潤滑剤10Yとしては、各種の脂肪酸塩からなるものや、ステアリン酸亜鉛からなるものを例示することができる。その他、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、オレイン酸などの脂肪酸と、亜鉛、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、リチウムなどの金属から構成される脂肪酸金属塩とを主成分とするものを例示することもできる。特にステアリン酸亜鉛が好適である。
次に、実施形態に係るプリンタの特徴的な構成について説明する。
図12は、実施形態に係るプリンタにおけるY用の潤滑剤塗布装置6Yの内部構成を部分的に示す組み立て分解斜視図である。同図において、固形潤滑剤10Yは、C型鋼からなる保持部材17Yの表面に、両面テープなどによって固定されている。保持部材17Yにおける潤滑剤固定面の裏面には、コイルバネ19Yが押し当てられている。このコイルバネ19Yは、保持部材17Yを介して、固形潤滑剤10Yを塗布ブラシローラ7Yに向かう図中矢印A方向に付勢している。この矢印A方向は、塗布ブラシローラ7Yの回転軸線方向に直交する直交仮想面に沿い、且つ、塗布ブラシローラ7Yの中心に向かう方向である。
固形潤滑剤10Yは、塗布ブラシローラ7Yのブラシローラ部の長手方向におけるほぼ全域に当接するように、細長いブロック状に成型されている。
保持部材17Yにおいて、短手方向に並ぶ2つの側面には、それぞれ棒状の凸部18Yが形成されている。この凸部は、1つの側面に対してその長手方向の両端部にそれぞれ形成されている。
潤滑剤塗布装置のケーシングにおける複数の内壁のうち、固形潤滑剤10Yの上記2つの側面にそれぞれ個別に対向する2つの内壁面Sa1、Sa2には、それぞれ、保持部材17Yの棒状の凸部18Yを受け入れるガイド溝GDが2つずつ形成されている。これらガイド溝GDは、コイルバネ19Yの付勢方向である図中矢印A方向に延在している。表面上に固形潤滑剤10Yが固定された保持部材17Yは、その4つの凸部18Yを、4つのガイド溝GDに係合させる姿勢で、潤滑剤塗布装置内にセットされる。
ガイド溝GDは、コイルバネ19Yによって塗布ブラシローラ7Yに向けて付勢される保持部材17Yにおける塗布ブラシローラ7Yに向かう方向への動き、即ち、図中矢印A方向へのスライド移動を許容する。この一方で、回転する塗布ブラシローラ7Yとの摺擦面で回転方向の力に加えて回転方向と直交する回転軸線方向(図中矢印B方向)の力が固形潤滑剤10Yに付与されることで、固形潤滑剤10Yとともに回転軸線方向へ横移動しようとする保持部材17Yの動きを規制する。これにより、ガイド溝GDは、固形潤滑剤10Y及び保持部材17Yの塗布ブラシローラ7Yに向けての移動をガイドするガイド部として機能している。
かかる構成においては、ガイド溝GDが、固形潤滑剤10Y及び保持部材17Yの図中矢印B方向への移動である横移動を規制しながら、塗布ブラシローラ7Yに向けての移動をガイドすることで、固形潤滑剤10Yの横移動の発生を回避することができる。
なお、Y用の潤滑剤塗布装置6Yについて詳しく説明してきたが、他色用の潤滑剤塗布装置においても、それぞれ同様の構成により、固形潤滑剤の横移動を回避するようになっている。また、塗布ブラシローラ7Yの回転方向については、感光体3Yとの接触部でカウンター方向となる方向、順方向となる方向、の何れを採用してもよい。また、保持部材17Yの凸部18Yとして、棒状のものを設けた例について説明したが、凸部18Yの形状は棒状に限られるものではない。例えば、図13に示すように、平板状の凸部18Yを設けてもよい。
次に、実施形態に係るプリンタに、より特徴的な構成を付加した各実施例のプリンタについて説明する。なお、以下に特筆しない限り、各実施例に係るプリンタの構成は、実施形態と同様である。
[第1実施例]
図14は、第1実施例に係るプリンタにおけるY用の潤滑剤塗布装置6Yの内部構成を部分的に示す組み立て分解斜視図である。このプリンタは、ガイド溝GDとして、コイルバネ19Yの付勢方向である図中矢印A方向に対して傾斜させたものを設けている点が、実施形態に係るプリンタと異なっている。
図15は、保持部材(17Y)の凸部18Yのガイド溝GD内における動きを説明するための模式図である。図示しない保持部材がコイルバネによって図中矢印A方向に付勢されることで、保持部材に設けられた凸部18Yは図中矢印A方向に移動しようとする。すると、凸部18Yは、ガイド溝GDの2つの側壁のうちの一方に接触する。この側壁は、矢印A方向に直交する方向(ブラシ回転軸線方向と同じ方向)から傾いているので、凸部18Yがその側壁に接触すると、凸部18Yの矢印A方向に向かおうとする力が、側壁に沿った図中矢印E方向の力に変換される。この矢印E方向は、矢印A方向に向かう力と、ブラシ回転軸線方向である矢印B方向に向かう力との合力の方向と同じである。このため、凸部18Yは、傾斜をもったガイド溝GDの側面に接触することで、矢印A方向に向かいつつ、矢印B1方向に向かうように移動する。このように、第1実施例に係るプリンタにおいては、コイルバネ(19Y)から保持部材(17Y)の凸部18Yに付与される付勢方向(矢印A方向)の力を、付勢方向に向かいつつ、ブラシ回転軸線方向(矢印B1方向)に向かう力に変換する傾斜を、ガイド溝GDに設けている。
図15において、凸部18Yがガイド溝GDの長さ方向におけるどの位置で停止するのかは、図示しない固形潤滑剤の厚みによって決まる。固形潤滑剤の厚みが比較的厚いときには、凸部18Yがガイド溝GD内において、図示しない塗布ブラシローラから比較的離れた位置で停止する。その位置は、図中下側端部付近である。固形潤滑剤の厚みが小さくなっていくにつれて、凸部18Yは塗布ブラシローラに向けて近づいていく。ガイド溝GD内を矢印E方向に徐々に移動していくのである。これにより、図示しない固形潤滑剤や保持部材も矢印E方向に移動していく。すると、保持部材や固形潤滑剤は、固形潤滑剤の厚みが小さくなるにつれて、矢印B1方向に徐々に移動していくことになる。この矢印B1方向への移動量と、固形潤滑剤の消費量(厚み消費量)との間には相関関係が成立する。例えば、ガイド溝GDを矢印A方向に対して45[°]傾けた場合には、図16に示すように、固形潤滑剤の消費量と、固形潤滑剤や保持部材の矢印B1方向への移動量とが同じになる。
図17は、初期状態の固形潤滑剤10Yとその周囲構成とを示す側面図である。図示のように、固形潤滑剤10Yや保持部材17Yとしては、それぞれ、長手方向の長さが、塗布ブラシローラ7Yのブラシローラ部9Yの回転軸線方向長さよりも大きいものを用いている。初期状態の固形潤滑剤10Yについては、図示のように、その矢印B1方向とは反対側の端部を、ブラシローラ部9Yの端部よりも外側に位置させる姿勢で、装置内にセットする。この状態では、装置内に固定された新品検知用第1電極151、新品検知用第2電極152がそれぞれ金属製の保持部材17Yに接触して互いに導通する。図示しないCPU(Central Processing Unit)は、その導通を検知することで、新品の固形潤滑剤10Yがセットされていることを把握する。なお、同図においては、新品検知用の電極を1つしか示していないが、これは、新品検知用第1電極151と、新品検知用第2電極152とが互いに図紙面に直交する方向に所定の間隙を介して並んでいるからである。
図17に示した新品状態の固形潤滑剤10Yが、塗布ブラシローラ7Yによって掻き取られてその厚みを徐々に小さくしていくと、それにつれて、固形潤滑剤10Y及び保持部材17Yが図中矢印B1方向に徐々に移動していく。すると、保持部材17Yが、図示の新品検知用第1電極151及び新品検知用第2電極152から離間する。
図18は、寿命まで消耗した状態の固形潤滑剤10Yとその周囲構成とを示す側面図である。図示のように、固形潤滑剤10Yの厚みが寿命まで小さくなると、保持部材17Yの矢印B1方向の端部が、寿命検知用第1電極153及び寿命検知用第2電極154に接触する。これにより、寿命検知用第1電極153と寿命検知用第2電極154とが保持部材17Yを介して導通する。図示しないCPUは、その導通を検知することで、固形潤滑剤10Yが寿命まで消耗したことを把握する。そして、寿命到来をユーザーに知らせるためのメッセージをディスプレイに表示する。
以上の構成においては、新品検知用第1電極151、新品検知用第2電極152、寿命検知用第1電極153、寿命検知用第2電極154及びCPUが、固形潤滑剤10Y及び保持部材17Yの矢印B1方向への移動量を検知する移動量検知手段として機能している。また、CPUが、移動量の検知結果に基づいて固形潤滑剤10Yの消費量を把握する消費量把握手段として機能している。
図19は、第1実施例に係るプリンタの変形例における初期状態の固形潤滑剤10Yとその周囲構成とを示す側面図である。また、図20は、変形例に係るプリンタにおける寿命まで消耗した状態の固形潤滑剤10Yとその周囲構成とを示す側面図である。変形例に係るプリンタでは、新品検知用の電極や寿命検知用の電極の代わりに、距離センサ156を設けている。また、保持部材17Yにおける距離センサ156との対向箇所には、被検部材155を固定している。距離センサ156は、超音波、赤外線などの反射により、自らと被検部材155との距離を検知する。そして、その距離の変化量に基づいて、保持部材17Yの矢印B1方向への移動量を把握する。新品状態から寿命状態までに相当する移動量だけしか検知できない第1実施例に係るプリンタとは異なり、保持部材17Yの細かい移動を検知することができる。このため、寿命到達まであとどのくらいなのかをユーザーに把握してもらって、固形潤滑剤10Yの交換準備のタイミングを正確に把握してもらうことができる。
第1実施例に係るプリンタにおいては、塗布ブラシローラ7Yから固形潤滑剤10Yに対して摺擦面で回転軸線方向に向かう力を付与することを積極的に行い、その力を利用して固形潤滑剤10Yの押し当てを良好に行うようにしている。そして、そのために、ブラシの癖によらず、回転軸線方向における一端側から他端側という一方向に向かう力を確実に付与すべく、塗布ブラシローラ7Yに工夫を凝らしている。
図21は、塗布ブラシローラ7Yのブラシローラ部に用いられる植毛ブラシシート9cYを示す斜視図である。植毛ブラシシート9cYは、矩形状の織布9bYに対して複数の起毛9aYを公知の技術によって植毛したものである。
図22は、塗布ブラシローラ7Yの軸線方向の一端部を固形潤滑剤10Yとともに示す斜視図である。塗布ブラシローラ7Yは、金属製の回転軸部材8Yと、これを中心にして回転するブラシローラ部9Yとを有している。また、ブラシローラ部9Yは、ローラ部9dYと、これの周面に螺旋状に巻き付けられた植毛ブラシシート9cYとを具備している。矩形状の植毛ブラシシート9cYをローラ状のローラ部9dYの周面に沿わせるために、図示のように、螺旋状の巻き付けているシート間には僅かな隙間Gを設けている。このような隙間Gを設けていることで、図23に矢印B1で示すように、塗布ブラシローラ7Yが固形潤滑剤10Yに対して回転軸線方向の一端側から他端側に向かう力を付与するようになっている。
図24は、塗布ブラシローラ7Yと各種方向との関係を説明するための模式図である。同図において、矢印X方向は、図21における矢印X方向と同じであり、植毛ブラシシート(9cY)における長手方向を示している。また、図24における矢印Y方向は、図21における矢印Y方向と同じであり、植毛ブラシシート(9cY)における短手方向を示している。また、図24において、矢印Z方向は、塗布ブラシローラ7Yと固形潤滑剤とが摺擦する摺擦面において塗布ブラシローラ7Yが進む方向を示している。通常の塗布ブラシローラであれば、塗布ブラシローラから固形潤滑剤に対して主に矢印Z方向の力が付与される。加えて、図22に示したように、植毛ブラシシート(9cY)を螺旋状に巻き付けた塗布ブラシローラ7Yにおいては、図24に矢印Dで示したように、螺旋の間隙Gの延在方向に対して概ね直交する方向の力が塗布ブラシローラ7Yから固形潤滑剤に付与される。この矢印D方向は、矢印Z方向に進む力と、これに直交する矢印C方向に進む力との合力が進む方向である。このため、固形潤滑剤に対しては、塗布ブラシローラ7Yとの摺擦面において、矢印Z方向の力に加えて、矢印B1方向の力が付与されて、図23に示したように、固形潤滑剤10Yがブラシ回転軸線方向に沿った矢印B1方向に移動しようとする。
先に図15に示した状態は、図示しない塗布ブラシローラが回転していないときにおける保持部材の凸部18Yの動きを示したものである。塗布ブラシローラが回転していないときには、図示のように矢印A方向に移動しようとする凸部18Yがガイド溝の側壁に接触しながら、矢印A方向に沿った力が側壁に沿った矢印E方向に方向転換される。このとき、側壁と凸部18Yとの摩擦により、固形潤滑剤の矢印E方向への動きが少なからず阻害されてしまう。
塗布ブラシローラが回転すると、図23に示したように、塗布ブラシローラ7Yから固形潤滑剤10Yに対して矢印B1方向に向かう力が付与される。そして、保持部材17Yに対しても同様にして矢印B1方向に向かう力が付与される。すると、図25に示すように、停止状態でガイド溝GDの一方の側壁に接触していた凸部18Yが、その側壁から離間する。この離間の直前に、側壁との摩擦によって阻害されていた矢印E方向への移動が促進されて、凸部18Yが矢印E方向に沿ってスムーズに移動する。そして、それまで接触していた側壁とは反対側の側壁に接触して、矢印E方向に向けて押圧される。この際は、コイルバネ19Yの付勢による矢印A方向への力に加えて、ブラシによる矢印B1方向への力によって、固形潤滑剤10Yを矢印E方向に塗布ブラシローラに押圧する。これにより、固形潤滑剤10Yの押圧不良の発生を抑えることができる。
[第2実施例]
図26は、第2実施例に係るプリンタの潤滑剤塗布装置におけるガイド溝の傾斜角θを説明するための模式図である。ガイド溝の傾斜角θは、ブラシ回転軸線方向である矢印B1方向に対する溝延在方向の傾きを示している。第2変形例に係るプリンタにおいては、「tanθ<1」という条件を具備し得る値に、傾斜角θを設定している。tanθは、矢印B1方向に延在する底辺と、矢印A方向に延在する高さ方向の辺とを具備する三角形における「高さ方向の辺/底辺」と同じ値になる。よって、「tanθ<1」という条件を具備させることは、前記底辺を前記高さ方向の辺よりも大きくすることと同意である。そして、前記底辺を前記高さ方向の辺よりも大きくすることは、図示しない固形潤滑剤の厚みが例えば1[mm]減少するのに伴う固形潤滑剤のB1方向への移動量を、矢印A方向への移動量よりも大きくすることを意味している。
つまり、第2実施例に係るプリンタにおいては、傾斜角θを、固形潤滑剤の付勢方向(矢印A方向)への移動量よりも矢印B1方向への移動量を大きくする値に設定している。かかる構成においては、固形潤滑剤の厚みの減少量に対して、固形潤滑剤の矢印B1方向への移動量の方が大きくなる。そして、後者の移動量を検知することで、厚みの減少を増幅して検知することになるので、厚みの減少を感度良く検知することができる。
[第3実施例]
図27は、第3実施例に係るプリンタの潤滑剤塗布装置におけるガイド溝の傾斜角θを説明するための模式図である。ガイド溝の傾斜角θは、第1傾斜角θ1と、第2傾斜角θ2との2段階に設けられている。図示の構成では、傾斜角θの値が大きくなるにつれて、固形潤滑剤の厚みが1[mm]減少するのに伴う固形潤滑剤の矢印B1方向への移動量が小さくなる。固形潤滑剤が初期状態で使用され初めてしばらくの間は、図示しない保持部材の凸部がガイド溝GD内における傾斜角θ1の領域でその傾斜に沿った矢印E1方向に移動する。その後、固形潤滑剤の厚みが寿命近くまで消耗すると、図示しない凸部がガイド溝GD内における傾斜角θ2の領域でその傾斜に沿った矢印E2方向に移動する。傾斜角θ2は傾斜角θ1よりも小さくので、固形潤滑剤の厚みが寿命近くまで消耗したときの方が、初期状態のときに比べて、厚みの減少に対する矢印B1方向への移動量が大きくなる。つまり、寿命近くでは、初期状態に比べて固形潤滑剤の厚みの減少を感度良く検知している。
固形潤滑剤は、その消費に伴って矢印B1方向に移動するが、初期状態の固形潤滑剤が寿命まで消耗するまでにおける矢印B1方向への移動総量を大きく設定するほど、装置をブラシ回転軸線方向に大きくしてしまう。このため、前記移動総量については、ある程度の大きさに留める必要がある。この一方で、固形潤滑剤の厚みの減少を感度良く検知するためには、厚みの減少量に対する矢印B1方向への移動量をできるだけ大きくすることが望ましいが、そうすると、移動総量が所望の範囲に収まらなくなることがある。
そこで、第3実施例に係るプリンタでは、初期状態の固形潤滑剤を使用し初めてしばらくの間は、ガイド溝GDにおける比較的大きな傾斜角θ1の領域で保持部材の凸部を移動させて、固形潤滑剤の厚みの減少量に対する矢印B1方向への移動量を比較的小さくしている。寿命にはまだ遠い時期には、固形潤滑剤の厚みの減少を高感度に検出するよりも、厚みの単位減少量あたりの矢印B1方向を比較的大きく設定することによる装置の大型化の抑制を優先しているのである。これに対し、固形潤滑剤が寿命に近い時期に入った場合には、ガイド溝GDにおける比較的小さな傾斜角θ2の領域で保持部材の凸部を移動させて、固形潤滑剤の厚みの減少量に対する矢印B1方向への移動量を比較的大きくしている。寿命近くでは、固形潤滑剤の厚みの減少を高感度に検出して、寿命到来タイミングを高精度に検知しているのである。よって、本プリンタにおいては、寿命到来タイミングを高精度に検知しつつ、潤滑剤塗布装置の大型化を抑えることができる。
[第4実施例]
図28は、第4実施例に係るプリンタの潤滑剤塗布装置におけるガイド溝の傾斜角θを説明するための模式図である。図示しない固形潤滑剤が初期状態から使用され初めてしばらくの間は、同図において、保持部材の凸部はガイド溝GD内における傾斜角θの領域を矢印E方向に沿って移動する。ガイド溝GDの長手方向の一端部は、傾斜角θがゼロになっており、塗布ブラシローラの回転軸線に沿った矢印B1方向に延在している。固形潤滑剤が寿命まで消耗すると、図示しない保持部材の凸部がガイド溝GDの前記一端部に進入する。この状態で塗布ブラシローラが回転してブラシから固形潤滑剤に対して矢印B1方向への力が付与されると、保持部材の凸部がガイド溝GDの一端部内で矢印B1方向に大きく移動する。これにより、寿命の到来が非常に高感度に検知される。
[第5実施例]
図29は、第5実施例に係るプリンタの潤滑剤塗布装置におけるガイド溝GDの傾斜角θを説明するための模式図である。このプリンタにおいては、第3実施例に係るプリンタと同様に、ガイド溝GDに対して、傾斜角θ1、傾斜角θ2という2段階の傾斜を設けている。そして、ガイド溝GDにおける長手方向の全域のうち、傾斜角θをθ1からθ2に変化させる領域に、互いに角度の異なる傾斜の間を湾曲軌道で結ぶ湾曲部を設けている。かかる構成では、互いに角度の異なる傾斜をそれぞれの傾斜のまま結ぶ場合に比べて、傾斜の変化点で凸部をスムーズに移動させて、凸部の移動不良の発生を抑えることができる。
これまで、いわゆるタンデム方式によってカラー画像を形成するプリンタに本発明を適用した例について説明したが、モノクロ画像を形成する画像形成装置にも、本発明の適用が可能である。
以上、各実施例に係るプリンタにおいては、付勢手段たるコイルバネ19Yから保持部材17Yに付与される付勢方向(矢印A方向)の力を、付勢方向に向かいつつ、摺擦面でブラシ移動方向に直交する方向である矢印B1方向の力に変換する傾斜を、ガイド溝GDに設けるとともに、保持部材17Yの矢印B1方向の移動量を検知する移動量検知手段と、これによる検知結果に基づいて固形潤滑剤10Yの消費量を把握する消費量把握手段とを設けている。かかる構成では、固形潤滑剤10Yが寿命まで消費したタイミングを、前述の消費量に基づいて検知することができる。
また、各実施例に係るプリンタにおいては、塗布部材として、回転可能に支持される回転軸部材8Y、及びこれの周面に立設せしめられた複数の起毛からなるブラシローラ部9Yを具備する塗布ブラシローラを用いている。そして、ガイド溝GDを、潤滑剤塗布装置のケーシング内の全領域のうち、ブラシローラ部9Yの回転軸線方向の一端と他端との間の領域に設けている。かかる構成では、ガイド溝GDを前記領域の外に設ける場合に比べて、装置の小型化を図ることができる。
また、各実施例に係るプリンタにおいては、回転軸部材8Yを中心に回転するローラ部9dYと、これの周面に螺旋状に巻き付けた植毛ブラシシート9cYとによってブラシローラ部9を構成し、螺旋状に巻き付けた植毛ブラシシート9cYの間に間隙Gを設けて、ブラシローラ部9Yから固形潤滑剤10Yに対して摺擦面で矢印B1方向の力を与えるようにしている。かかる構成では、既に説明したように、停止状態でガイド溝GDの一方の側壁に接触していた凸部18Yを、その側壁から離間させ、その直前に、側壁との摩擦によって阻害されていた矢印E方向への移動を促進する。これにより、凸部18Yをガイド溝GD内でスムーズに移動させることができる。
また、第2実施例に係るプリンタにおいては、ガイド溝GDに設ける傾斜として、固形潤滑剤10Yの付勢方向(矢印A方向)への移動量よりも、矢印B1方向への移動量を大きくする傾斜角θのものを設けている。かかる構成では、既に説明したように、固形潤滑剤10Yの厚みの減少を増幅して感度良く検知することができる。
また、第3実施例に係るプリンタにおいては、ガイド溝GDに設ける傾斜として、傾斜角を少なくとも2段階で変化させたものを設けているので、時期に応じて固形潤滑剤10Yの厚みの減少に対する矢印B1方向への移動量を変えることができる。
また、第3実施例に係るプリンタにおいては、消費していない初期状態の固形潤滑剤10Yを、所定の厚み分だけ消費するのに伴って矢印B1方向に移動させる量よりも、寿命近くまで消費している状態の固形潤滑剤10Yを、所定の厚み分だけ消費するのに伴って矢印B1方向に移動させる量を多くするように、傾斜角θを少なくとも2段階で変化させている。かかる構成では、既に説明したように、寿命到来タイミングを高精度に検知しつつ、潤滑剤塗布装置の大型化を抑えることができる。
また、第4実施例に係るプリンタにおいては、ガイド溝GDの長手方向の全域のうち、塗布ブラシローラ7Y側の端部領域においては傾斜角をゼロにして、その端部領域を矢印B1方向に延在させている。かかる構成では、既に説明したように、寿命の到来とともに固形潤滑剤10Yを矢印B1方向に大きく移動させて、その寿命の到来を非常に高感度に検知することができる。
また、第5実施例に係るプリンタにおいては、ガイド溝GDにおける長手方向の全域のうち、傾斜角θを変化させている領域に、互いに角度の異なる傾斜の間を湾曲軌道で結ぶ湾曲部を設けているので、傾斜の変化点で凸部をスムーズに移動させて、凸部の移動不良の発生を抑えることができる。
3Y:感光体(被塗布体)
7Y:塗布ブラシローラ(塗布部材)
8Y:回転軸部材
9Y:ブラシローラ部
9aY:起毛
9bY:織布
9cY:植毛ブラシシート
9dY:ローラ部
10Y:固形潤滑剤
17Y:保持部材
18Y凸部
19Y:コイルバネ(付勢手段)
GD:ガイド溝
特開2007−79468号公報

Claims (13)

  1. 固形潤滑剤と、
    前記固形潤滑剤から掻き取った潤滑剤粉末を被塗布体に塗布する塗布部材と、
    前記固形潤滑剤を保持する保持部材と、
    前記保持部材を付勢して前記保持部材上の前記固形潤滑剤を前記塗布部材に当接させる付勢手段とを備える潤滑剤塗布装置において、
    前記固形潤滑剤の前記塗布部材に向けての移動を所定方向に規制する溝を、前記保持部材に対向配設される対向部材に設けるとともに、
    前記溝に係合するための凸部を、前記保持部材に設けたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  2. 請求項1の潤滑剤塗布装置であって、
    前記塗布部材が、前記固形潤滑剤及び被塗布体にそれぞれ接触する自らの表面を無端移動させるのに伴って、前記固形潤滑剤から掻き取った潤滑剤粉末を前記被塗布体に塗布するものであり、
    前記溝が、前記付勢手段によって前記塗布部材に向けて付勢される前記固形潤滑剤における前記塗布部材に向かう方向への動きを許容しつつ、無端移動する前記塗布部材との摺擦面で無端移動方向の力に加えて無端移動方向と直交する方向の力が付与される前記固形潤滑剤における前記直交する方向への動きを規制して、前記固形潤滑剤の前記塗布部材に向けての移動をガイドするガイド溝であり、
    且つ、前記凸部が、前記ガイド溝により、前記塗布部材に向かう方向への動きを許容されつつ、前記直交する方向への動きが規制されるように前記ガイド溝に係合するものであることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  3. 請求項2の潤滑剤塗布装置において、
    前記付勢手段から前記保持部材に付与される付勢方向の力を、付勢方向に向かいつつ、前記直交する方向に向かう力に変換する傾斜を、前記ガイド溝に設けるとともに、
    前記固形潤滑剤又は保持部材の前記直交する方向の移動量を検知する移動量検知手段と、これによる検知結果に基づいて前記固形潤滑剤の消費量を把握する消費量把握手段とを設けたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  4. 請求項3の潤滑剤塗布装置であって、
    前記塗布部材が、回転可能に支持される回転軸部材、及びこれの周面に立設せしめられた複数の起毛からなるブラシローラ部を具備する塗布ブラシローラであり、
    且つ、前記ガイド溝が、装置本体の筺体内の全領域のうち、前記ブラシローラ部の回転軸線方向の一端と他端との間の領域に設けられたものであることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  5. 請求項4の潤滑剤塗布装置において、
    前記回転軸部材を中心に回転するローラ部と、これの周面に螺旋状に巻き付けた植毛ブラシシートとによって前記ブラシローラ部を構成し、螺旋状に巻き付けた植毛ブラシシートの間に間隙を設けて、前記ブラシローラ部から前記固形潤滑剤に対して前記摺擦面で前記直交する方向の力を与えるようにしたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  6. 請求項3乃至5の何れかの潤滑剤塗布装置において、
    前記傾斜として、前記固形潤滑剤の前記付勢方向への移動量よりも前記直交する方向への移動量を大きくする傾斜角のものを設けたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  7. 請求項3乃至6の何れかの潤滑剤塗布装置において、
    前記傾斜として、傾斜角を少なくとも2段階で変化させたものを設けたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  8. 請求項7の潤滑剤塗布装置において、
    消費していない初期状態の前記固形潤滑剤を、所定の厚み分だけ消費するのに伴って前記直交する方向に移動させる量よりも、寿命近くまで消費している状態の前記固形潤滑剤を、前記所定の厚み分だけ消費するのに伴って前記直交する方向に移動させる量を多くするように、前記傾斜角を少なくとも2段階で変化させたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  9. 請求項8の潤滑剤塗布装置において、
    前記ガイド溝の長手方向の全域のうち、前記塗布ブラシローラ側の端部領域においては前記傾斜角をゼロにして、前記端部領域を前記直交する方向に延在させたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  10. 請求項8又は9の潤滑剤塗布装置において、
    前記ガイド溝における長手方向の全域のうち、前記傾斜角を変化させている領域に、互いに角度の異なる傾斜の間を湾曲軌道で結ぶ湾曲部を設けたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  11. トナー像を担持する像担持体と、これの表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段とを備える画像形成装置において、
    前記潤滑剤塗布手段として、請求項1乃至10の何れかの潤滑剤塗布装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  12. トナー像を担持する像担持体と、これの表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置と、前記像担持体の表面にトナー像を形成するトナー像形成手段とを備える画像形成装置に用いられ、
    少なくとも、前記像担持体と前記潤滑剤塗布装置とを共通の保持体に保持させて1つのユニットとして画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能に構成したプロセスユニットであって、
    前記潤滑剤塗布装置が、請求項1乃至10の何れかの潤滑剤塗布装置であることを特徴とするプロセスユニット。
  13. 固形潤滑剤及び被塗布体にそれぞれ接触しながら回転するのに伴って、前記固形潤滑剤から掻き取った潤滑剤粉末を前記被塗布体に塗布する塗布部材と、前記固形潤滑剤を保持する保持部材と、前記保持部材を付勢して前記保持部材上の前記固形潤滑剤を前記塗布部材に当接させる付勢手段とを備える潤滑剤塗布装置に搭載される前記保持部材であって、
    請求項1乃至12の何れかの潤滑剤塗布装置における前記ガイド溝に係合する前記凸部を具備していることを特徴とする保持部材。
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