JP2008170568A - 潤滑剤塗布装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固形潤滑剤31を搭載したホルダ部材32が内部に挿嵌されて該ホルダ部材を摺動可能に支持する潤滑剤ガイド部材33と、潤滑剤31およびこれの被塗布対象となる像担持体20にそれぞれ接触しながら回転可能な塗布ブラシ34と、潤滑剤31を塗布ブラシ34に向けて付勢する弾性体36とを備えた潤滑剤塗布装置30において、潤滑剤ガイド部材33の壁部端面を迂回して壁部の外側に回り込むように張り出すことにより壁部外側の面に対向可能な回転規制部材32Cがホルダ部材32設けられ、回転規制部材32Cは、塗布ブラシ34の回転力を受けてホルダ部材32が摺動方向に沿って傾くのを、潤滑剤ガイド部材33の壁部に衝止されることにより阻止することを特徴としている。
【選択図】図2
Description
画像形成には、単一色の画像を対象とするだけでなく、フルカラー画像を含む複数色の画像形成があり、複数の画像形成を行う場合の一例として、各色の画像を形成する作像部を1次転写工程により中間転写体に順次転写し、重畳された画像を記録材などに対して2次転写工程により一括転写するようになっている。
またこれとは別に、上述した転写ベルトを対象とした塗布装置も提案されている(例えば、特許文献2)。
固形潤滑剤はバネなどの弾性体によって塗布ブラシに向け付勢されており、消費された場合でも塗布ブラシとの接触を維持できるようになっている。
ところで、固形潤滑剤には回転可能な塗布ブラシが接触していることから回転方向の力が作用する。このため、ケース内において摺動可能な状態を得るために、固形潤滑剤が挿嵌されているケースの内面と固形潤滑剤の外側面との間にある程度の隙間が設けられていることあるいは組み付け時での誤差により発生する隙間などによって塗布ブラシの回転力が作用した場合に固形潤滑剤がケース内で傾くことがある。潤滑剤の塗布が継続される場合には塗布ブラシに対して傾いたままで接触が維持されることがある。
このため、図13(B),(C)に示すように、ケース103の内面と接触している固形潤滑剤104の角部(R2)が摩耗していくことになる。
この結果、固形潤滑剤104の傾きがさらに大きくなり、固形潤滑剤104が搭載されている支持台104Aに当接している弾性体106との当接状態が変化し、具体的には、弾性体106の付勢方向に対して支持台104Aの受け面が直角な状態から外れることとなり、弾性体106による付勢力が低下することになる。
(1)固形潤滑剤を搭載したホルダ部材が内部に挿嵌されて該ホルダ部材を摺動可能に支持する潤滑剤ガイド部材と、
上記潤滑剤およびこれの被塗布対象となる像担持体にそれぞれ接触しながら回転可能な塗布ブラシと、
上記潤滑剤を上記塗布ブラシに向けて付勢する弾性体とを備えた潤滑剤塗布装置において、
上記ホルダ部材の摺動方向一方側には上記潤滑剤ガイド部材の壁部端面を迂回して該壁部の外側に回り込むように張り出すことにより該壁部外側の面に対向可能な回転規制部材が設けられ、該回転規制部材は、上記塗布ブラシの回転力を受けて上記潤滑剤を搭載しているホルダ部材が摺動方向に沿って傾くのを、上記潤滑剤ガイド部材の壁部に衝止されることにより阻止することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
図1は、本発明に係る潤滑剤塗布装置を適用する画像形成装置の構成を示す模式図であり、同図に示す画像形成装置は、複数色の画像形成を行う作像部が転写体として用いられる転写ベルトの展張方向に沿って並置された4連タンデム方式のカラープリンタである。
静電潜像が可視像処理されたトナー像は、転写ベルト20を挟んで感光体ドラム3Kと対向する転写ローラ8により転写ベルト20に転写される。この工程は各作像部において同様に行われ、転写ベルト20には異なる色の画像が順次転写される。
転写ベルト20に転写されたトナー像は、転写ベルト20上に順次転写されることで重畳画像とされ、転写ベルト20に隣接して配置されている2次転写装置9を介して給紙装置10から繰り出された記録紙に対して一括転写される。
つまり、図2に示す構成においては、ホルダ部材32の上端側で、潤滑剤ガイド部材33の内面に当接した位置が支点となってホルダ部材32の下方側が揺動して傾くのを防止するようになっている。以下にこのための構成について説明する。
ホルダ部材32と潤滑剤ガイド部材33の内面との間に隙間間隔が生じていると、上記回転力の作用により固形潤滑剤31が引き摺られることでホルダ部材32が摺動方向に沿って傾きを生じる。
このような状態の時、ホルダ部材32は、回転規制部材32Cの先端部32C1を潤滑剤ガイド部材33の壁部外側の面に対向当接させると、ホルダ部材32の摺動ガイドとして機能し、壁部内面と干渉することなく壁部外側の面に沿ったホルダ部材32の移動を行わせることができる。
なお、回転規制部材32Cは、塗布ブラシ34の回転方向を参照して、塗布部材34の回転中心からの垂直線を境にして、図2に示す構成では回転方向下流側に位置する片部、つまり、覆い片部32Aの上端を揺動支点とした場合を想定しているが、これに限らず、回転方向上流側に位置する片部の下端を揺動支点した場合を対象とすることもできる。つまり、図5は、後者の場合を示しており、ホルダ部材32の覆い片部32Aが図2に示した場合と反対の関係となっている。
この構成において、回転規制部材32Cは、塗布ブラシ34の回転方向上流側に位置するホルダ部材32の弾性体受け部32Bに揺動支点となる部分が存在しているので、揺動支点から上方に位置する覆い片部32Aの上方位置に設けられている。
図7は、潤滑剤ガイド部材33が長手方向で非連続な形態を用いられ、断続的に壁部を有する構成を対象とした場合の潤滑剤塗布装置の構成を示す図である。
図7において、断続的に存在する壁部(便宜上、符号33Bで示す)の長手方向両端に対応してそれぞれ図2に示した構成の回転規制部材が設けられている。図7では、回転規制部材の位置のみを符号P01,P02,P03により示してある。
飛散粉体ガイド部材37は、壁部外側の面に固定される基片37Aとこの基片37Aから折り曲げられて回転規制部材32Cの上方を覆える角度に傾斜した屋根片37Bとを備えており、塗布ブラシ34により掻き取られた固形潤滑剤31の一部が回転規制部材32Cの設置位置に向け落下しようとするのを屋根片37Bによって回転規制部材32Cの設置位置から離れた位置に向け誘導落下させるようになっている。
20 像担持体の一つである転写ベルト
30 潤滑剤塗布装置
31 固形潤滑剤
32 ホルダ部材
32A 固形潤滑剤の面を覆う片部
32B 弾性体受け部
32C、33A 回転規制部材
32C1 先端部
33 潤滑剤ガイド部材
33C 低摩擦係数を有する被覆層
34 塗布ブラシ
36 弾性体
Claims (12)
- 固形潤滑剤を搭載したホルダ部材が内部に挿嵌されて、該ホルダ部材を摺動可能に支持する潤滑剤ガイド部材と、
上記潤滑剤およびこれの被塗布対象となる像担持体にそれぞれ接触しながら回転可能な塗布ブラシと、
上記潤滑剤を上記塗布ブラシに向けて付勢する弾性体とを備えた潤滑剤塗布装置において、
上記ホルダ部材の摺動方向一方側には、上記潤滑剤ガイド部材の壁部端面を迂回して該壁部の外側に回り込むように張り出すことにより該壁部外側の面に対向可能な回転規制部材が設けられ、該回転規制部材は、上記塗布ブラシの回転力を受けて上記潤滑剤を搭載しているホルダ部材が摺動方向に沿って傾くのを、上記潤滑剤ガイド部材の壁部に衝止されることにより阻止することを特徴とする潤滑剤塗布装置。 - 上記ホルダ部材が、上記塗布ブラシの回転力を受けることにより上記潤滑剤ガイド部材の壁部内面に向けて傾く側の面に上記潤滑剤を覆う片部を有していることを特徴とする請求項1に記載の潤滑剤塗布装置。
- 上記回転規制部材が、上記潤滑剤ガイド部材の壁部端面を迂回して外側に張り出す量として、上記ホルダ部材の傾きが生じた際に該ホルダ部材の揺動端側で潤滑剤若しくは該回転規制部材の一部が上記壁部内面に突き当たるのを阻止できる量に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の潤滑剤塗布装置。
- 上記回転規制部材が、上記ホルダ部材の長手方向で壁部両側端面に対応してそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
- 上記回転規制部材が、上記ガイド部材の壁部外側に対向して上記ホルダ部材の摺動ガイド部とされていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
- 上記回転規制部材が、上記ホルダ部材の長手方向で壁部両側端面における張り出し量をそれぞれ同一に設定されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
- 上記ガイド部材の壁部が上記ホルダ部材の長手方向において非連続に形成されている場合に、上記回転規制部材が上記ガイド部材の断続した壁部端面の左右対称位置にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
- 上記ガイド部材における上記回転規制部材と対向する壁部表面には、低摩擦係数層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
- 上記回転規制部材が、上記ガイド部材の壁部端面から張り出す角度として、該壁部端面を迂回するために外側に突出する方向に対して90°以上で、かつ該突出する方向に平行する角度未満に設定されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
- 上記ガイド部材には、上記回転規制部材の上方で上記固形潤滑剤と上記塗布ブラシとの接触位置近傍に位置する端部に、該塗布ブラシにより掻き取られた固形潤滑剤の一部が飛散したのを上記回転規制部材から離れた位置に向け誘導落下させる飛散粉体ガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
- 上記ガイド材が、少なくとも上記塗布ブラシにより掻き取られた固形潤滑剤の一部を上記回転規制部材に向け落下させることがない角度で傾斜させて設けられることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
- 請求項1乃至11のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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