JP2000338733A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000338733A
JP2000338733A JP11153012A JP15301299A JP2000338733A JP 2000338733 A JP2000338733 A JP 2000338733A JP 11153012 A JP11153012 A JP 11153012A JP 15301299 A JP15301299 A JP 15301299A JP 2000338733 A JP2000338733 A JP 2000338733A
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image forming
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Nobutaka Takeuchi
信貴 竹内
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体表面の機械的ダメージが抑制され、常
に安定した画像を形成することが可能な画像形成装置を
提供する。 【解決手段】 潤滑剤塗布装置9によって潤滑剤を塗布
した感光体ドラム1上に基準パターンを形成し、この基
準パターンの濃度をパターン濃度検出手段によって検出
する画像形成装置において、基準パターンの検出濃度に
基づいて、潤滑剤塗布量及び現像バイアス、感光体ドラ
ム1に静電潜像を形成するための光照射の露光量あるい
は感光体ドラム1の帯電電位を変化させることにより、
地肌部の汚れのない安定した濃度の画像を形成する画像
形成装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ等電子写真プロセスを用いて画像形成
を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の複写機及びレーザープリンタにお
いては、高画質が求められると同時に、耐久性も望まれ
ている。そのため、環境変動による画質の変化が少な
く、また常に安定した画像を経時において提供していか
なければならない。従来の装置では、初期にはムラのな
い高画質の画像を提供できても、経時によって画像の劣
化が発生しやすかった。その理由としては、例えば現像
剤の劣化、現像スリーブなどの表面の状態の変化、また
摩擦による変形に伴って発生する駆動ムラなどが考えら
れる。さらに、感光体上に残留するトナーをクリーニン
グ部材によって回収するという行為も感光体の表面層を
劣化させる要因となっている。感光体は、電子写真プロ
セスにおいて画像にもっとも影響を与える部材の一つで
あるため、感光体表面の経時変化を最小限に押さえるこ
とは、高画質の画像を継続して出力するのに必要不可欠
である。
【0003】ところで、感光体のうち有機感光体の代表
的なものは、アルミ素管などの導電性基板上に電荷発生
顔料が高濃度で分散された樹脂から成る電荷発生層と電
荷輸送材が高濃度で溶解した樹脂から成る電荷輸送層と
を積層して構成される。感光体の劣化による画像の劣化
は、帯電性の低下、暗減衰の増加、感度の低下、残留電
位の上昇などの電気的特性の変化により感光体全体、も
しくは局部的に発生する。感光体特性の劣化は、表面の
摩耗や傷、トナーや紙粉などの異物の付着、表面層の剥
離など、機械的摩擦もしくは物理的特性の変化などによ
り発生する。
【0004】このような問題を解決するため、従来より
感光体上に潤滑剤を塗布して感光体の摩擦係数μを低下
させた感光体を用いて現像するというプロセスは多く用
いられている。このように、表面に潤滑剤が塗布され、
表面摩擦係数が低下した感光体を用いることにより、ク
リーニング部材でトナーが除去される際の摩擦が低減
し、その結果、感光体表面層への機械的ダメージは低下
する。同時に感光体表面に発生する摩擦熱も低下するこ
とから、感光体及びクリーニングブレードへのトナーの
固着も抑制でき、常に安定した画像を出力することがで
きる。感光体表面の摩擦係数が減少することによるもう
一つの効果として、飛散トナーの感光体表面への付着を
抑制することが挙げられる。この効果により、飛散トナ
ーの発生などによる地肌部へのトナー付着が抑制され
る。特に、トナーとキャリアを用いた二成分現像方式に
おいて、現像部では潜像に対する現像が行われると同時
に、磁気ブラシにより非画像部のトナー回収が行われる
ため、地肌部の汚れは、より低減される。
【0005】しかし、感光体表面に塗布された潤滑剤
は、クリーニング、現像、転写などの工程で感光体表面
から取り去られるので、摩擦係数を一定に抑制する必要
がある。潤滑剤を均一に塗布できない場合、出力画像に
悪影響を及ぼす場合がある。たとえば、潤滑剤の塗布量
が少ない場合、摩擦係数が低下しないため上記の効果が
得られず、また、塗布量が多すぎると、感光体の摩擦係
数が低下しすぎるため現像されたトナーが潜像に対し保
持されにくくなり、転写工程までにトナー像が潜像どお
りに保持されず、出力画像がにじんだように見える異常
画像が発生してしまう。また、感光体を帯電させる際の
放電により放電生成物が発生するが、このうち窒素酸化
物NOxは、空気中の水分と反応して硝酸塩を生成す
る。感光体表面に硝酸塩による膜が形成されると高温高
湿環境下で像が流れたような異常画像が発生する。これ
は、硝酸塩が吸湿することで感光体表面が低抵抗とな
り、静電潜像が壊れてしまうためである。このため従来
は、クリーニングブレードなどで感光体表面を削りなが
ら潤滑剤の塗布量を制御し、感光体表面の摩擦係数を一
定に保つことによって異常画像の発生を押さえるという
技術が多く為されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の方法には、次のような問題がある。感光体上の摩
擦係数は、塗布量で管理されているものの、塗布量が一
定の場合でも、環境変動に伴い変化することがある。ま
た、高濃度の画像(黒ベタ画像など)を出力した場合、
摩擦係数が急激に上昇することが考えられる。これは、
高濃度画像出力時には、転写工程で感光体上に残される
残留トナーの量が増加し、そのトナーをブレードなどで
クリーニングする際、トナーと共に感光体上から潤滑剤
が取り去られるためである。したがって、摩擦係数を一
定にし、常に安定した画像を出力することを潤滑剤塗布
量の制御のみで行うことは困難であった。
【0007】また、制御時においても、CPUで塗布量
が少ないと判断し、潤滑剤塗布量を増加させる場合や、
逆に塗布量を減少させる場合には、塗布量の変化に対し
て感光体の摩擦係数が即座に追従せず、感光体表面の摩
擦係数が基準値になるまでは画像が安定しないまま出力
されるという問題がある。さらに、潤滑剤を塗布して感
光体の摩擦係数を下げることは比較的短時間で行われる
が、摩擦係数が下がりすぎたものを適正値に戻すには比
較的長い時間を要した。そのため、出力画像自体が短時
間で安定して出力されるようにするためには、より詳細
な制御を必要とする。
【0008】本発明は、上記のような問題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は感光体上の基準パターンの
濃度変化に伴い塗布量と画像に関するパラメータを統合
的に制御することにより、急激な塗布量の変化に対して
対応可能であり、常に安定した画像を形成することが可
能な画像形成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、請求項1に記載の画像形成装置は、表面に静電潜
像を担持する像担持体と、該像担持体を帯電する帯電手
段と、光照射により前記像担持体の表面に静電潜像を形
成する潜像形成手段と、前記像担持体に潤滑剤を塗布す
る潤滑剤塗布手段と、現像バイアスが印加され、前記像
担持体表面に形成された静電潜像を現像する現像手段
と、前記像担持体の表面に残留するトナーを除去するク
リーニング手段と、前記像担持体上の画像パターン濃度
を検出するパターン濃度検出手段とを有し、 前記像担
持体上に基準パターンを形成し、該基準パターンの濃度
を前記パターン濃度検出手段によって検出する画像形成
装置において、 前記基準パターンの検出濃度に基づい
て、前記潤滑剤塗布量及び前記現像バイアスを変化させ
る画像形成装置を提供する。
【0010】請求項2に記載の画像形成装置は、表面に
静電潜像を担持する像担持体と、該像担持体を帯電する
帯電手段と、光照射により前記像担持体の表面に静電潜
像を形成する潜像形成手段と、前記像担持体に潤滑剤を
塗布する潤滑剤塗布手段と、現像バイアスが印加され、
前記像担持体表面に形成された静電潜像を現像する現像
手段と、前記像担持体の表面に残留するトナーを除去す
るクリーニング手段と、前記像担持体上の画像パターン
濃度を検出するパターン濃度検出手段とを有し、前記像
担持体上に基準パターンを形成し、該基準パターンの濃
度を前記パターン濃度検出手段によって検出する画像形
成装置において、 前記基準パターンの検出濃度に基づ
いて、前記潤滑剤塗布量及び前記光照射の露光量を変化
させる画像形成装置を提供する。
【0011】請求項3に記載の画像形成装置は、前記潜
像形成手段は、画素単位で光照射するものであり、 前
記露光量は画素内の単位時間で制御するものである請求
項2に記載の画像形成装置を提供する。
【0012】請求項4に記載の画像形成装置は、前記潜
像形成手段は、画素単位で光照射するものであり、 前
記露光量は光照射の強度で制御するものである請求項2
に記載の画像形成装置を提供する。
【0013】請求項5に記載の画像形成装置は、表面に
静電潜像を担持する像担持体と、該像担持体を帯電する
帯電手段と、光照射により前記像担持体の表面に静電潜
像を形成する潜像形成手段と、前記像担持体に潤滑剤を
塗布する潤滑剤塗布手段と、現像バイアスが印加され、
前記像担持体表面に形成された静電潜像を現像する現像
手段と、前記像担持体の表面に残留するトナーを除去す
るクリーニング手段と、前記像担持体上の画像パターン
濃度を検出するパターン濃度検出手段とを有し、 前記
像担持体上に基準パターンを形成し、該基準パターンの
濃度を前記パターン濃度検出手段によって検出する画像
形成装置において、 前記基準パターンの検出濃度に基
づいて、前記潤滑剤塗布量及び前記像担持体の帯電電位
を変化させる画像形成装置を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像形成装置の実
施形態について、図を用いて説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の画像形成装置の一
実施形態を示す概略構成図である。この画像形成装置
は、像担持体として感光体ドラム1を中央に備え、感光
体ドラム1の一様帯電処理面に潜像を形成する露光装置
3、感光体ドラム1上において潜像に対し帯電したトナ
ーを付着させることでトナー像を形成させる現像装置
4、転写ローラー等で感光体1上に形成されたトナー像
を記録紙Pに転写する転写装置5、転写後に感光体ドラ
ム1上に残ったトナーをブレードなどで除去するクリー
ニング装置7、感光体ドラム1上に残留電位をLEDな
どで除去する除電装値8、感光体に潤滑剤を塗布する塗
布装置9、感光体上の基準パターンの画像濃度を計測す
るフォトセンサー10が順に配列されている。記録紙P
は図示しない給紙トレイから搬送ローラ等によって転写
装置5まで搬送される。転写装置5によって感光体ドラ
ム1上に形成されたトナー像が転写された記録紙Pは、
定着装置6に送られ、トナー像が記録紙P上に定着され
画像が得られる。
【0015】次に、潤滑剤塗布機構について説明する。
図2は、この画像形成装置の潤滑剤塗布装置9を示す概
略拡大図である。図2に示すように、固形潤滑剤をソレ
ノイド21に取り付ける。固形潤滑剤はブラシ22に接
触しており、ブラシ22を介して潤滑剤が感光体ドラム
1表面に塗布される。ソレノイド21は、制御部の信号
に従ってON、OFFし、固形潤滑剤の感光体への塗布
状態を変化させる。感光体への塗布状態を調整する方法
としては、この他感光体に対するブラシの線速比を変え
て塗布量を変化させる方法を用いることもできる。ま
た、図3に示すように、固形潤滑剤を固定部材32で固
定し、ギアの回転によって上下させることにより、塗布
量を調整することもできる。ギアの駆動は図示しないス
テッピングモータなどで行い、感光体と固形潤滑剤の圧
力変化によって塗布量及び摩擦係数を変化させる。
【0016】上記の実施形態における潤滑剤塗布量と感
光体表面の摩擦係数の関係について、以下に説明する。
図4(a)に潤滑剤塗布量と感光体摩擦係数(以下感光
体μと記述する)の関係を示す。感光体に潤滑剤を塗布
することによって、図4(a)に示すような勾配で感光
体μが変化する。感光体μは無限に零に近づくものでは
なく、ある値に収束する。この値は、塗布する前の感光
体の組成並びに表面状態に依存する。本実施形態の感光
体μは、以下に示すオイラー法により測定した。この方
法を図4(b)を用いて説明する。最大静止摩擦係数を
求める。TYPE6200A4T目(リコー製)を29
7mm×30mmに切り、両端に糸をつけて測定紙片を
作成する。測定紙を感光体にのせて、一方に0.98N
(100g)の重りをつけ、もう一方からデジタルプッ
シュプルゲージで紙片を引っ張り、紙が動き出した時の
ゲージの値を読む。この時の値をF(N)とすると、 μ=[In(F/0.98)]/(π/2) で求められる。この測定において、感光体μは0.05
に限りなく収束した(潤滑剤塗布前の感光体では、0.
7であった)。
【0017】潤滑剤塗布による効果がより保たれるの
は、図4(a)の斜線に示した部分であり、それ以上で
もそれ以下でも前記した効果は得られない。つまり、感
光体μ1以上では地肌部へのトナー付着量が減少せず、
出力画像の地肌汚れが多くなる。また、感光体μ2以下
では、特に細かい文字部などを忠実に再現することが困
難となるばかりか、地肌汚れも増加する。この状態で高
温高湿環境(RH90%、温度30度)で画像出力する
と、感光体の電気的抵抗の低下に起因する潜像保持力の
低下から、像流れと呼ばれるトナー像のにじみが多く発
生する。なお、本実験においてμ1は0.5であり、μ
2は0.1である。但し、この値は測定方法や測定環境
によっても異なる。本測定はRH65%、温度23℃で
行った。
【0018】次に、反射型フォトセンサ並びに基準パタ
ーンについて説明する。フォトセンサは発光素子と受光
素子より構成されており、これを図1に示した位置に設
置することにより基準パターンの濃度を測定し、CPU
を有する制御手段にこの情報を入力し、潤滑剤塗布量並
びに現像に関するパラメータの制御を行う。感光体上の
トナー付着量と反射型フォトセンサ出力の関係を図5に
示す。基準パターンは例えば1cm×1cm程度の大き
さの潜像を感光体上に作成する。このパターンは条件変
化に対して敏感に反応するため、ハーフトーンなどの中
間調が望ましいが、黒ベタ画像でも制御可能である。
【0019】次に、本発明の特徴である現像バイアスの
制御について説明する。感光体への潤滑剤塗布量の適正
量以外での使用は出力画像に地肌汚れなどの弊害をもた
らすことは前記したが、潤滑剤塗布量はこの他、図6に
示すように現像γカーブにも影響を与える。図6は縦軸
に画像濃度、横軸に現像ポテンシャルをプロットしたグ
ラフである。このグラフに示すように、潤滑剤塗布量が
少ない場合には、現像γは設計した現像γに対して高く
なり、逆に潤滑剤塗布量が多い場合には設計した現像γ
よりも低くなる。前記したように、潤滑剤塗布量の制御
のみでは感光体μを即座に適正値へ回復させることは不
可能であるため、感光体μが回復するまでの間、出力画
像を適正に補正する手段として現像バイアスの制御を行
う。具体的には、CPUにおいて塗布量過剰と判断し塗
布を中止するか、あるいは塗布量を減少させるように制
御する。実際にA4紙全面ハーフトーンの画像出力を行
い、感光体μが適正値に回復するまでに要する時間Tを
測定する実験を行ったところ、図7に示すように画像2
0〜30枚の出力で適正な摩擦係数に回復した(感光体
線速;240mm/s、現像スリーブ対感光体線速比;
2.5)。また、その際の現像バイアス値変化は図7の
とおりであった。
【0020】この感光体μ回復までの間の制御を図8に
フローチャートで示す。まず、8−1で現像バイアスを
基準値に設定する。次に、8−2で基準パターンの作像
を感光体上で行い、それを現像する。続いて、前記した
フォトセンサにより基準パターンの反射濃度を読み取
る。8−4において基準パターンの反射濃度が基準1よ
りも高いかどうかを確認する。反射濃度が基準1よりも
高い場合は潤滑剤を塗布し、現像バイアスを低減して終
了する。8−4において、反射濃度が基準1よりも低い
場合は、8−7において反射濃度が基準2よりも高いか
どうか確認する。反射濃度が基準2よりも低い場合は現
像バイアスを増加させ、潤滑剤の塗布を停止して終了す
る。8−7において反射濃度が基準2よりも高い場合
は、塗布を停止して終了する。このような制御により、
常に安定した画像を出力することができる。
【0021】(第2の実施形態)請求項2又は請求項4
に記載の画像形成装置の一実施形態について説明する。
この画像形成装置は、潤滑剤塗布量の制御による感光体
μ回復までの間の画像補正を書き込みレーザーダイオー
ド(LD)の強度変化によって行うことを特徴とする。
なお、本実施形態の上記以外の構成は、第1の実施形態
と同様である。LDのパワー変調は、入力電流値を変化
させることによって行うことができる。LDへの入力電
流とビーム強度の関係を図9に示す。本実施形態では基
準の光量を10mWとし、その上下5mWの範囲でリニ
アにビーム強度変調させた。なお、本実施形態で使用し
たLDは、入力電流が13mA以下では発光しなかった
が、これはLDに固有のもので、他種のLDでは発光す
るものもある。図9に示すように、LDビームの強度は
入力電流に対してリニアに変化するため、制御が容易で
ある。また、LDビームの強度と画像濃度の関係を図1
0に示す。LDビームの強度を変化させることにより、
書き込み潜像のポテンシャルが変化するため、図10に
示すような曲線となる。
【0022】次に、本実施形態の制御機構を図11にフ
ローチャートで示す。基本的な制御の流れは第1の実施
形態と同様である。11−1においてLDビームパワー
が基準値かどうか確認する。続いて、11−4において
反射濃度が基準1より高ければ潤滑剤を塗布し、LDビ
ームパワーを低減して終了する。11−4において反射
濃度が基準1よりも低ければ、11−7において反射濃
度が基準2よりも大きいかどうかを確認する。反射濃度
が基準2よりも大きければ潤滑剤の塗布を停止して終了
し、基準2よりも小さければLDビームパワーを増加さ
せ、潤滑剤塗布を停止して終了する。
【0023】(第3の実施形態)請求項2又は請求項3
に記載の画像形成装置の一実施形態について説明する。
この画像形成装置は、潤滑剤塗布量の制御により感光体
μが回復するまでの間の画像補正を、書き込みレーザダ
イオード(LD)の書き込みパルス幅を変化(PWM)
させることにより行うことを特徴とする。なお、本実施
形態の上記以外の構成は、第1の実施形態と同様であ
る。図12にこの画像形成装置のパルス幅と画像濃度の
関係を示す。パルス幅とは、1画素に対するLDの書き
込み時間である。書き込みパルス幅の変化により、書き
込み部の潜像面積及び潜像ポテンシャルも変化するた
め、図12のような曲線となる。書き込みパルス幅の増
加に伴い画像濃度は上昇していくが、75%以上では濃
度が変化しないことがわかる。本実施形態では基準とな
るパルス幅を45%とし、上下15%ずつリニアに制御
する。
【0024】この画像形成装置の制御機構を図13にフ
ローチャートで示す。まず、13−1でLDの書き込み
パルス幅を基準値に設定する。次に、13−2で基準パ
ターンの作像を感光体上で行い現像する。続いて、前記
したフォトセンサにより基準パターンの反射濃度を読み
取る。13−4において基準パターンの反射濃度が基準
1よりも高いかどうかを確認する。反射濃度が基準1よ
りも高い場合は潤滑剤を塗布し、書き込みパルス幅を短
くして終了する。13−4において反射濃度が基準1よ
りも低い場合は、13−7において基準2よりも高いか
どうかを確認する。反射濃度が基準2よりも低ければパ
ルス幅を増加させ、潤滑剤の塗布を停止して終了し、基
準2よりも高い場合は塗布を停止して終了する。
【0025】(第4の実施形態)請求項5に記載の画像
形成装置の一実施形態について説明する。この画像形成
装置は、潤滑剤塗布量の制御により感光体μが回復する
までの画像補正を感光体の帯電電位を変化させることに
よって行うことを特徴とする。なお、この画像形成装置
の上記以外の構成は、第1の実施形態と同様とする。こ
の画像形成装置の帯電電位と画像濃度の関係を図14に
示す。図14のように、帯電電位を上昇させると画像濃
度は低下し、逆に、帯電電位を低下させると画像濃度は
上昇する。同一のレーザパワーで露光した場合、感光体
の表面電位が上昇すると潜像電位も上昇する。そのた
め、現像バイアスが一定とすると、実質的に現像ポテン
シャルが減少したのと同一の効果があり、画像濃度が低
下する。逆に、感光体の表面電位が低下すると潜像電位
も低下し、現像バイアスが一定の場合、実質的には現像
ポテンシャルが増加したのと同じ効果で画像濃度が上昇
する。
【0026】このように帯電電位を変化させる方法で
は、感光体上の非画像形成部における感光体表面の電位
と現像バイアスの電位の差(地肌ポテンシャル)も変化
するため、二成分現像方式ではキャリア付着が発生する
ことがある。また、地肌ポテンシャルが低下しすぎる
と、地肌部が弱帯電トナーで現像され、地肌汚れが発生
することがある。地肌ポテンシャルとキャリア付着の関
係について実験を行ったところ、地肌ポテンシャルが1
00V以上、400V以下であれば地肌汚れやキャリア
付着が発生せず、良好な画像が得られた。なお、この値
は前述した感光体のキャリア輸送層の厚さや現像剤の帯
電量などの特性に依存するところも大きい。上記の実験
結果を踏まえて、本実施形態では感光体電位を基準値か
ら上下100V変化させて制御する。但し、基準の帯電
電位は−900Vである。
【0027】この画像形成装置の制御機構を図15にフ
ローチャートで示す。図15において、まず、15−1
で帯電電位を基準値に設定する。次に、15−2で基準
パターンの作像を感光体上で行い現像する。続いて、前
記したフォトセンサにより基準パターンの反射濃度を読
み取る。15−4において基準パターンの反射濃度が基
準1よりも高いかどうかを確認する。反射濃度が基準1
よりも高い場合は潤滑剤を塗布し、帯電電位の絶対値を
増加して終了する。15−4において反射濃度が基準1
よりも低い場合は、15−7において基準2よりも高い
かどうかを確認する。反射濃度が基準2よりも低ければ
帯電電位の絶対値を減少させ、潤滑剤の塗布を停止して
終了する。反射濃度が基準2よりも高い場合は、塗布を
停止して終了する。
【0028】この画像形成装置の潜像形成手段として
は、ポリゴンミラーなどを用いたレーザ光学系に代表さ
れる機械走査方式による露光の他に、LEDアレイなど
を用いる固体走査方式によるものや、アナログ複写機に
おける原稿の反射光を直接照射する方式のものでもよ
い。なお、潤滑剤としては、ステアリン酸亜鉛、あるい
はルブロン、PTFEなどのフッ素系樹脂が用いられ
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載の画像形成装置では、感光体摩擦係数が適切でな
いと判断し、潤滑剤の塗布量を制御した後、感光体摩擦
係数が適正値に戻るまでの間、現像バイアスを変化させ
て適正に制御することにより、現像γカーブが補正さ
れ、感光体摩擦係数が回復する過程においても濃度が一
定で、且つ地肌汚れのない高画質の画像が得られる。
【0030】請求項2に記載の画像形成装置では、感光
体摩擦係数が適切でないと判断し、潤滑剤の塗布量を制
御した後、感光体摩擦係数が適正値に戻るまでの間、光
照射の露光量を変化させて適正に制御することにより、
感光体摩擦係数が回復する過程においても濃度が一定
で、且つ地肌汚れのない高画質の画像が得られる。
【0031】請求項3に記載の画像形成装置では、感光
体摩擦係数が適切でないと判断し、潤滑剤の塗布量を制
御した後、感光体摩擦係数が適正値に戻るまでの間、画
素単位の露光時間を変化させて適正に制御することによ
り、感光体摩擦係数が回復する過程においても濃度が一
定で、且つ地肌汚れのない高画質の画像が得られる。
【0032】請求項4に記載の画像形成装置では、感光
体摩擦係数が適切でないと判断し、潤滑剤の塗布量を制
御した後、感光体摩擦係数が適正値に戻るまでの間、光
照射強度を変化させて適正に制御することにより、感光
体摩擦係数が回復する過程においても濃度が一定で、且
つ地肌汚れのない高画質の画像が得られる。
【0033】請求項5に記載の画像形成装置では、感光
体摩擦係数が適切でないと判断し、潤滑剤の塗布量を制
御した後、感光体摩擦係数が適正値に戻るまでの間、帯
電電位を変化させて適正に制御することにより、感光体
摩擦係数が回復する過程においても濃度が一定で、且つ
地肌汚れのない高画質の画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施形態を示す概略
構成図である。
【図2】図1の画像形成装置の潤滑剤塗布装置を示す概
略拡大図である。
【図3】本発明の画像形成装置の他の実施形態に用いら
れる潤滑剤塗布装置を示す図である。
【図4】(a)図1に示す画像形成装置による感光体へ
の潤滑剤塗布量と感光体摩擦係数の関係を示す図であ
る。(b)オイラー法による感光体μの測定方法を示す
図である。
【図5】感光体上のトナー付着量と反射型フォトセンサ
出力の関係を示す図である。
【図6】潤滑剤塗布量の現像γへの影響を示す図であ
る。
【図7】感光体への潤滑剤塗布制御後、感光体μが回復
するまでの時間を示す図である。
【図8】感光体への潤滑剤塗布量の制御を示すフローチ
ャートである。
【図9】請求項2又は請求項4に記載の画像形成装置の
一実施形態におけるレーザーダイオードへの入力電流と
ビーム強度の関係を示す図である。
【図10】請求項2又は請求項4に記載の画像形成装置
の一実施形態におけるレーザーダイオードビーム強度と
画像濃度の関係を示す図である。
【図11】請求項2又は請求項4に記載の画像形成装置
の一実施形態における潤滑剤塗布量の制御を示すフロー
チャートである。
【図12】請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置
の一実施形態における書き込みパルス幅と画像濃度の関
係を示す図である。
【図13】請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置
の一実施形態における潤滑剤塗布量の制御を示すフロー
チャートである。
【図14】請求項5に記載の画像形成装置の一実施形態
における帯電電位と画像濃度の関係を示す図である。
【図15】請求項5に記載の画像形成装置の一実施形態
における潤滑剤塗布量の制御を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1、11 感光体ドラム 2 帯電装置 3 露光装置 4 現像装置 5 転写装置 6 定着装置 7 クリーニング装置 8 除電装値 9、19 潤滑剤塗布装置 10 フォトセンサー 21 ソレノイド 22 ブラシ 31 ギア 32 固定部材 P 記録紙

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に静電潜像を担持する像担持体と、
    該像担持体を帯電する帯電手段と、光照射により前記像
    担持体の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、前
    記像担持体に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段と、現像
    バイアスが印加され、前記像担持体表面に形成された静
    電潜像を現像する現像手段と、前記像担持体の表面に残
    留するトナーを除去するクリーニング手段と、前記像担
    持体上の画像パターン濃度を検出するパターン濃度検出
    手段とを有し、 前記像担持体上に基準パターンを形成し、該基準パター
    ンの濃度を前記パターン濃度検出手段によって検出する
    画像形成装置において、 前記基準パターンの検出濃度に基づいて、前記潤滑剤塗
    布量及び前記現像バイアスを変化させることを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 表面に静電潜像を担持する像担持体と、
    該像担持体を帯電する帯電手段と、光照射により前記像
    担持体の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、前
    記像担持体に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段と、現像
    バイアスが印加され、前記像担持体表面に形成された静
    電潜像を現像する現像手段と、前記像担持体の表面に残
    留するトナーを除去するクリーニング手段と、前記像担
    持体上の画像パターン濃度を検出するパターン濃度検出
    手段とを有し、 前記像担持体上に基準パターンを形成し、該基準パター
    ンの濃度を前記パターン濃度検出手段によって検出する
    画像形成装置において、 前記基準パターンの検出濃度に基づいて、前記潤滑剤塗
    布量及び前記光照射の露光量を変化させることを特徴と
    する画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記潜像形成手段は、画素単位で光照射
    するものであり、 前記露光量は画素内の単位時間で制御するものであるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記潜像形成手段は、画素単位で光照射
    するものであり、 前記露光量は光照射の強度で制御するものであることを
    特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 表面に静電潜像を担持する像担持体と、
    該像担持体を帯電する帯電手段と、光照射により前記像
    担持体の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、前
    記像担持体に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段と、現像
    バイアスが印加され、前記像担持体表面に形成された静
    電潜像を現像する現像手段と、前記像担持体の表面に残
    留するトナーを除去するクリーニング手段と、前記像担
    持体上の画像パターン濃度を検出するパターン濃度検出
    手段とを有し、 前記像担持体上に基準パターンを形成し、該基準パター
    ンの濃度を前記パターン濃度検出手段によって検出する
    画像形成装置において、 前記基準パターンの検出濃度に基づいて、前記潤滑剤塗
    布量及び前記像担持体の帯電電位を変化させることを特
    徴とする画像形成装置。
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