JP2008139650A - 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部材の製造誤差等による軸方向搬送量のバラツキをより効果的に防止することができる搬送量均一化手段を簡易な構成で安価に提供する。
【解決手段】その表面に二成分現像剤を担持搬送する回転自在に形成された現像スリーブ521と、該現像スリーブ521の内部に固設されたマグネットロール522とから構成される現像ロール52と、その先端が現像スリーブ521の表面と対向し、現像スリーブ521により担持搬送される二成分現像剤を所定の層厚に規制する層厚規制部材54とを備え、現像スリーブ521の表面には、その軸方向中央部領域521cにおける二成分現像剤の担持搬送力を軸方向両端部領域521eにおける担持搬送力よりも弱めることにより、層厚規制部材54通過後の二成分現像剤の搬送量を軸方向に均一化する搬送量均一化手段が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】その表面に二成分現像剤を担持搬送する回転自在に形成された現像スリーブ521と、該現像スリーブ521の内部に固設されたマグネットロール522とから構成される現像ロール52と、その先端が現像スリーブ521の表面と対向し、現像スリーブ521により担持搬送される二成分現像剤を所定の層厚に規制する層厚規制部材54とを備え、現像スリーブ521の表面には、その軸方向中央部領域521cにおける二成分現像剤の担持搬送力を軸方向両端部領域521eにおける担持搬送力よりも弱めることにより、層厚規制部材54通過後の二成分現像剤の搬送量を軸方向に均一化する搬送量均一化手段が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、電子写真方式や静電記録方式等の画像形成装置で用いられる現像装置に係り、詳細には、層厚規制部材通過後の二成分現像剤の担持搬送量を均一化する現像装置及びこれを用いた画像形成装置の改良に関する。
従来、電子写真方式等の画像形成装置で用いられる現像装置としては,感光体ドラム等の像担持体上に形成された静電潜像を現像剤にて可視像化するものが知られている。このような現像装置では、現像装置の現像容器(現像ハウジング)に固定支持されたマグネットロールと、このマグネットロールの外周に回転可能に支持された現像スリーブとから構成される現像ロールと、この現像ロール(現像スリーブ)の表面と所定の離隔距離を設けて固定設置された層厚規制部材とを備え、この層厚規制部材により現像ロール表面に担持搬送される二成分現像剤の層厚を所定の厚さに規制している。そして、このような現像装置において、上記層厚規制部材は、その軸方向両端部にて剛性の高い現像ハウジングに固定設置されている。一般に、かかる構成の現像装置では、現像装置の動作に伴って回転する現像スリーブにより担持搬送される二成分現像剤のフロー圧力等により、その搬送量が軸方向に不均一となり易い。そこで、二成分現像剤の軸方向搬送量の安定化を図った現像装置が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
ここで、特許文献1には、現像ロール上の二成分現像剤を一時的に退避・回収するいわゆるパージ方式の現像装置において、マグネットロールによる発生磁界の所定の領域に、現像ロールに二成分現像剤を供給する搬送ロールを配置した現像装置が開示されている。
また、特許文献2には、動作時の現像スリーブのたわみに合わせて層厚規制部材を軸方向に沿って円弧状に形成し、非動作時の軸方向中央部における現像スリーブと層厚規制部材とのギャップを狭く設定した現像装置が開示されている。
さらに、特許文献3には、動作時の層厚規制部材の変形に合わせて層厚規制部材を構成する磁性部材の断面積を中央部よりも大きくして、発生磁界を調整した現像装置が開示されている。
本発明の目的とするところは、部材の製造誤差等による軸方向搬送量のバラツキをより効果的に防止することができる搬送量均一化手段を備えた現像装置及びこれを用いた画像形成装置を簡易な構成で安価に提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の現像装置は、その表面に二成分現像剤を担持搬送する回転自在に形成された現像スリーブと、該現像スリーブの内部に固設されたマグネットロールとから構成される現像ロールと、その先端が前記現像スリーブの表面と対向し、前記現像スリーブにより担持搬送される前記二成分現像剤を所定の層厚に規制する層厚規制部材と
を備え、前記現像スリーブの表面には、その軸方向中央部領域における二成分現像剤の担持搬送力を軸方向両端部領域における担持搬送力よりも弱めることにより、前記層厚規制部材通過後の二成分現像剤の搬送量を軸方向に均一化する搬送量均一化手段が形成されていることを特徴とするものである。
を備え、前記現像スリーブの表面には、その軸方向中央部領域における二成分現像剤の担持搬送力を軸方向両端部領域における担持搬送力よりも弱めることにより、前記層厚規制部材通過後の二成分現像剤の搬送量を軸方向に均一化する搬送量均一化手段が形成されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の現像装置は、請求項1に記載の構成において、前記搬送量均一化手段は、前記現像スリーブの軸方向中央部領域の表面を、軸方向両端部領域の表面よりも滑らかに形成することにより構成されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の現像装置は、請求項2に記載の構成において、前記軸方向中央部領域の表面は、軸方向両端部領域の表面に比し、中心線平均粗さにおいて、20〜30%小さい値に形成されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の現像装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の構成において、前記現像スリーブの表面は、サンドブラスト加工により形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の現像装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の構成において、前記現像スリーブの表面にはエッチング加工による粗密パターンが形成されており、前記搬送量均一化手段は、軸方向中央領域のエッチングパターンを軸方向両端部のエッチングパターンよりも疎なパターンに形成することにより構成されていることを特徴とするものである。
請求項6に記載の現像装置は、請求項1に記載の構成において、前記現像スリーブの表面には軸方向に沿った溝が形成されており、前記搬送量均一化手段は、軸方向中央部領域における溝幅を、軸方向両端部領域における溝幅よりも狭く形成することにより構成されていることを特徴とするものである。
請求項7に記載の現像装置は、請求項1に記載の構成において、前記現像スリーブの表面には軸方向に沿った溝が形成されており、前記搬送量均一化手段は、軸方向中央部領域における溝深さを、軸方向両端部領域における溝深さよりも浅く形成することにより構成されていることを特徴とするものである。
請求項8に記載の現像装置は、請求項1に記載の構成において、前記現像スリーブの表面にはビーズが塗布されており、前記搬送量均一化手段は、軸方向中央部領域に塗布される前記ビーズの平均径を軸方向両端部領域に塗布されるビーズの平均径よりも小さくすることにより形成されていることを特徴とするものである。
請求項9に記載の画像形成装置は、請求項1ないし8にいずれかに記載の現像装置を備えることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、搬送量均一化手段が現像スリーブの表面に設けられているので、層厚規制部材の形状等により二成分現像剤の搬送量を均一化する構成に比し、部材ロット単位での調整が容易に実施可能となり製造誤差等による軸方向搬送量のバラツキをより効果的に防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、その表面が滑らかに形成された軸方向中央部領域における二成分現像剤の搬送能力が、軸方向両端部領域に比し低減するので、搬送量均一化手段を容易に実現することができる。
請求項3に記載の発明によれば、所定の領域における表面粗さを中心線平均粗さにより定量的に規定することにより、二成分現像剤の軸方向搬送量を均一化する搬送量均一化手段を精度よく実現することができる。
請求項4に記載の発明によれば、現像スリーブの表面がサンドブラスト加工により形成されているので、軸方向の所定の領域における所望の表面粗さを容易に実現することができる。
請求項5に記載の発明によれば、現像スリーブの表面がエッチング加工により形成されているので、軸方向の所定の領域における現像スリーブ上に任意の表面パターンを形成可能として、所望の表面粗さを容易に実現することができる。
請求項6に記載の発明によれば、溝幅が浅い領域では二成分現像剤に対する引っ掛りが弱まるので、中央部領域における搬送力を両端部領域における搬送力よりも低減する搬送量均一化手段を簡易な構成で実現することができる。
請求項7に記載の発明によれば、溝深さが浅い領域では二成分現像剤に対する引っ掛りが弱まるので、中央部領域における搬送力を両端部領域における搬送力よりも低減する搬送量均一化手段を簡易な構成で実現することができる。
請求項8に記載の発明によれば、軸方向中央部領域に塗布される小径のビーズにより、両端部領域に比し、二成分現像剤の搬送力が低減するので、中央部領域における搬送力を両端部領域における搬送力よりも低減する搬送量均一化手段を簡易な構成で実現することができる。
請求項9に記載の発明によれば、本発明を上記いずれかの現像装置を備えた画像形成装置にも適用することができる。
以下に、本発明に係る一実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、本発明が適用可能な画像形成装置の一実施形態の概略構成について、図1を参照して説明する。図1は本発明が適用可能なタンデム型カラー画像形成装置100の概略構成図である。
この画像形成装置100においては、画像読取装置102より読み取られたカラー原稿のカラー画像情報、図示しないパーソナルコンピュータや画像データ入力装置等から送られてくるカラー画像情報等が入力され、入力された画像情報に対して画像処理が行われるようになっている。
図1において、1Y,1M,1C,1Kは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナー画像を形成する画像形成ユニットであり、複数の張架ロールにより張架された無端状の中間転写ベルト9の進行方向に沿って1Y,1M,1C,1Kの順で直列に配設されている。また、中間転写ベルト9は、これらの画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kで順次形成された各色のトナー像が、互いに重ね合わされた状態で転写される中間転写体であり、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kに対応する静電潜像担持体である感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kのそれぞれに対向して配設される一次転写ロール6Y,6M,6C,6Kとの間に挿通され、矢印方向に循環移動可能に形成されている。そして、中間転写ベルト9上に多重に転写された各色のトナー像は、給紙カセット17等から給紙された記録媒体としての記録用紙18上に一括して転写された後、定着装置15によって記録用紙18上に定着され、カラー画像が形成された記録用紙18が外部に排出されるようになっている。
ここで、画像読取装置102は、プラテンガラス上に載置された原稿を不図示の光源によって照明し、原稿からの反射光像を、走査光学系を介してCCDセンサ等からなる画像読取素子によって所定の解像度で読み取るように構成されている。
また、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、同様に構成されており、大別して、矢印方向に沿って所定の回転速度で回転する感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kと、この感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kの表面を一様に帯電する帯電手段としての帯電ロール3Y,3M,3C,3Kと、当該感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kの表面に各色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する露光装置4Y,4M,4C,4Kと、感光体ドラム2Y,2M,2C,2K上に形成された静電潜像を現像する現像装置5Y,5M,5C,5Kと、着脱自在に配設され現像装置5Y,5M,5C,5Kに所定の色のトナーを供給するトナーカートリッジ10Y,10M,10C,10Kと、ドラムクリーニング装置7Y,7M,7C,7K等とから構成されている。
さらに、本実施の形態において、感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kは、矢印方向に回転する金属製ドラムの表面に有機系感光材料、アモルファスセレン系感光材料、アモルファスシリコン系感光材料等からなる感光体層が形成されており、帯電ロール3Y,3M,3C,3Kは、この感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kの表面と接触し、該感光体層を所定の電位に帯電するように構成されている。
このように構成した画像形成装置における画像形成工程について、イエロートナー画像を形成する画像形成ユニット1Yを代表例として説明する。
まず、感光体ドラム2Yは、帯電ロール3Yにより、その表面が一様に帯電される。次に、例えば、画像読取装置102によって読み取られた画像情報に基づき、露光装置4Yから出力されるレーザービームによりイエロー画像に対応する走査露光がなされ、感光体ドラム2Yの表面にはイエロー画像に対応する静電潜像が形成される。
このイエロー画像に対応する静電潜像は現像装置5Yによってイエロートナー像となり、一次転写手段の一部を構成する一次転写ロール6Yの圧接力及び静電吸引力によって中間転写ベルト9上に一次転写される。一次転写後の感光体ドラム2Y上に残留したイエロートナーは、ドラムクリーニング装置7Yよって掻き取られる。その後、感光体ドラム2Yの表面は除電装置8Yによって除電された後、次の画像形成サイクルのために帯電ロール3Yにより再び帯電される。
多色のカラー画像形成を行う本画像形成装置100では、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの相対的な位置の違いを考慮したタイミングで、上記と同様の画像形成工程が画像形成ユニット1M,1C,1Kにおいても行われ、中間転写ベルト9上にフルカラートナー像が重ね合わされた状態で形成される。この中間転写ベルト9としては、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベルト状に形成したものを用いることができる。
中間転写ベルト9上に一次転写されたフルカラートナー像は、所定のタイミングで二次転写位置へと搬送される記録用紙18上に、中間転写ベルト9を支持するバックアップロール13と、このバックアップロール13に所定のタイミングで圧接する二次転写ロール12との圧接力及び静電吸引力によって二次転写される。なお、記録用紙18上に二次転写できなかった中間転写ベルト9上の残トナーは、そのまま中間転写ベルト9上に付着した状態でベルトクリーニング装置14まで搬送され、このベルトクリーニング装置14により中間転写ベルト9上から除去されて次の画像形成に備える。
一方、記録用紙18は、画像形成装置100内の下部に配置された記録用紙収容部としての給紙カセット17から、所定のサイズのものが給紙ロール17aによって給紙される。給紙された記録用紙18は、複数の搬送ロール19及びレジストロール20によって、所定のタイミングで中間転写ベルト9の二次転写位置まで搬送される。そして、記録用紙18には、上述したように、二次転写手段としてのバックアップロール13と二次転写ロール12とによって、中間転写ベルト9上からフルカラートナー像が一括して転写される。
また、中間転写ベルト9上からフルカラートナー像が二次転写された記録用紙18は、中間転写ベルト9から分離された後、二次転写手段の下流側に配設された定着装置15へと搬送され、この定着装置15によって熱及び圧力でトナー像が記録用紙18上に定着されるようになっている。定着後の記録用紙18は、排出ロール23を介して排出トレイ24上に排出される。
次に、本発明に係る現像装置の構成について図2を参照して説明する。ここで、図2は、本発明に係る現像装置の構成を示す模式図である。なお、各現像装置5Y,5M,5C,5K及びその構成部材は全て同様な構造であり、簡単のため、以下、各符号は総称表記(例えば、現像装置5)する。
図2に示されるように、本発明に係る現像装置5は、感光体ドラム2に向かって開口する現像ハウジング51を有し、この現像ハウジング51の開口に面して現像剤担持体である現像ロール52を配設し、現像ハウジング51のうち、現像ロール52に隣接した部位には二成分現像剤が収容される第一現像剤収容部53aと、この第一現像剤収容部53aと隔壁Wを介して隣接すると共に、その軸方向両端部において、第一現像剤収容部53aと連通している第二現像剤収容部53bとを備えている。そして、本実施の形態に係る第一現像剤収容部53a及び第二現像剤収容部53bのそれぞれは、二成分現像剤が収容されるスペースを有し、第一現像剤収容部53aには、二成分現像剤を所定の軸方向(例えば、図中、手前側から奥側)に搬送するスパイラル状のサプライオーガ56aが配設されていると共に、第二現像剤収容部53bには、二成分現像剤をサプライオーガ56aとは反対方向(例えば、図2中、奥側から手前側)に搬送するスパイラル状のアドミックスオーガ56bが配設されている。
また、第二現像剤収容部53bに隣接した部位には、不図示のディスペンスオーガが配設されており、現像作用により現像剤収容部53a,53b内のトナー濃度が所定の範囲よりも低下した場合には、例えば、第二現像剤収容部53bの底部に設けられた不図示の濃度センサの検出結果に基づき、ディスペンスオーガを介してトナーカートリッジ10から第二現像剤収容部53b内にトナーが供給されるようになっている。また、本実施の形態において、二成分現像剤は、トナーと磁性キャリアからなる現像剤であり、トナーは、例えば非磁性トナーを用いるが、磁性キャリアと帯電特性が異なるものであれば、磁性トナーを用いても差し支えない。
本実施の形態において、現像ロール52は、現像時に所定の方向(本例では、時計回り方向)に回転する現像スリーブ521と、この現像スリーブ521の内部に固設されたマグネットロール522とを備えている。
ここで、現像スリーブ521は、所定の方向に回転すると共に、現像ハウジング51の開口部であって、感光体ドラム2と対向している領域(以下、現像領域と称する)において、感光体ドラム2と所定の離隔距離にて対向するように配置されている。
また、本実施の形態におけるマグネットロール522は、複数の磁石部材を周方向に配置してロール状に形成したものであり、現像領域に対応して配置された現像磁極S1と、現像ロール52の回転方向に沿って、現像磁極S1の下流側に、例えば、所定の角度間隔で配置された搬送磁極N1やピックオフ磁極S2を備えると共に、現像磁極S1の上流側に、所定の角度間隔で配置されたトリミング磁極N2やピックアップ磁極S3を備えている。そして、このように内部に各磁極が配置されたマグネットロール522により、現像ロール52には、各磁極のそれぞれの磁力に対応して、所定の磁束密度分布が生じる。なお、マグネットロール522内の各々の磁極の配置や数は適宜選定して差し支えない。
また、本実施の形態では、現像ロール52内のトリミング磁極N2の下方近傍には、現像ロール52と対向するように層厚規制部材54が配設されている。この層厚規制部材54は、現像ロール52の軸方向に沿って延在する略く字形状の部材であり、現像ロール52上の二成分現像剤の量を規制するように、その対向面が所定の間隙で現像ロール52と近接するように配置されていると共にその軸方向両端部がネジ55によって現像ハウジング51に固定設置されている。
次に、このように構成した本実施の形態に係る現像装置5の作動について、図2を参照してさらに説明する。
まず、現像ロール52が所定の方向(本例では、時計回り方向)へ回転する現像時においては、図2に示されるように、第一現像剤収容部53aにおける二成分現像剤は、サプライオーガ56aにより撹拌され、現像ロール52内のピックアップ磁極S3によって捕獲される。この後、捕獲された二成分現像剤は、ピックアップ磁極S3の磁気吸引力と現像ロール52表面との摩擦力により、現像ロール52(現像スリーブ521)の回転方向に搬送される。この搬送された二成分現像剤は、層厚規制部材54の近傍に到達すると、トリミング磁極N2により穂立ちを形成する。さらに、この二成分現像剤の穂立ちは、層厚規制部材54にて規制されることにより、所定の層厚の現像剤層として現像ロール52上に形成されて、現像領域に搬送される。さらに、現像領域に搬送された二成分現像剤の現像剤層は、現像磁極S1の磁気吸引力により、磁気ブラシを形成し、この磁気ブラシを形成する二成分現像剤におけるトナーは、感光体ドラム2と現像ロール52との間に形成される現像電界によって、感光体ドラム2上の静電潜像を可視像化する。一方、現像領域を通過した余剰のトナーは、現像ロール52の回転に沿って移動し、ピックオフ磁極S2の磁力により、再び、第一現像剤収容部53aに還流される。また、このような現像動作における二成分現像剤の消費に応じて、第二現像剤収容部53bから第一現像剤収容部53aへ適宜新たな二成分現像剤が供給され現像装置の連続動作が可能なようになっている。
一般に、上述のように構成した現像装置5では、図3(a)に模式的に示すように、静止状態において、現像ロール52と層厚規制部材54との間に軸方向に均一な所定の間隙dが形成されるようになっている。
しかしながら、現像装置5の動作状態(現像ロール52の回転状態)においては、図3(b)に模式的に示すように、現像ロール52(現像スリーブ521)の表面に担持された二成分現像剤のフロー圧力により、層厚規制部材54の軸方向中央部がたわみ変形し、軸方向中央部の間隙(ギャップ)が軸方向両端部のギャップに比し増大してしまい、ギャップを通過する二成分現像剤の量が軸方向で不均一となり、濃度ムラ等の画像欠陥が発生してしまう。
一方、図3(c)にその断面を模式的に示すように、現像ロール52に関しても、現像剤フローの影響を受けて、現像ロール52(現像スリーブ521)の軸方向中央部がたわみ変形し、同様に、軸方向中央部のギャップが軸方向両端部のギャップに比し増大してしまう。
そこで、本発明に係る現像装置5においては、現像ロール52の表面に担持されて搬送される二成分現像剤の軸方向中央部の搬送力を軸方向両端部に比し弱めることにより、層厚規制部材54にて規制される二成分現像剤の搬送量を軸方向に均一化する搬送量均一化手段を備えている。以下に、本発明に係る搬送量均一化手段の具体的構成について図4を参照してさらに説明する。
図4に模式的に示すように、本実施の形態に係る搬送量均一化手段は、現像スリーブ521の軸方向中央部領域521cにおける表面粗さRa(C)を軸方向両端部領域521eにおける表面粗さRa(E)よりも粗く形成することにより構成されている。具体的には、軸方向中央部領域521cにおける中心線平均粗さRa(C)の値を、軸方向両端部領域521eにおける中心線平均粗さRa(E)の値より20〜30%小さい値となるように形成することにより搬送量均一化手段を実現している。すなわち、軸方向中央部領域521cの表面を軸方向両端部領域521eの表面よりも滑らかに形成して中央部領域521cにおける現像剤搬送能力が両端部領域521eにおける搬送能力よりも弱め、現像ロール52により担持搬送される二成分現像剤のフロー圧力により層厚規制部材54や現像スリーブ521にたわみ変形が発生しても、層厚規制部材54通過後の二成分現像剤の軸方向における搬送量が均一化するように各領域における表面粗さRa(C),Ra(E)が設定されている。これにより、現像スリーブ521上の二成分現像剤の搬送量の不均一化に伴う画像欠陥の発生を未然に防止することができる。
またこのような、二成分現像剤の搬送量を軸方向で均一化する搬送量均一化手段を現像スリーブ521上に形成することにより、例えば、層厚規制部材54の形状等により二成分現像剤の搬送量を均一化する構成に比し、構成部材のロット単位での製作誤差等に基づく搬送量のバラツキを未然に防止することができる。具体的には、上述したような現像スリーブ521の表面粗さは、現像装置5の組立最終工程で設定可能であるので、層厚規制部材54等を取り付けた後、かかる部材のロットごとの特性に応じた最適化調整が可能となる。これにより、従来のように層厚規制部材54等の形状により二成分現像剤の軸方向搬送量を均一化する構成に比し、部材のロット単位での製作誤差等を吸収してより精度よく軸方向搬送量のバラツキを防止することが可能となる。
なお、表面粗さRaの設定は、上述のような2段階の表面粗さRa(C),Ra(E)に限定されるものではなく、層厚規制部材54通過後の二成分現像剤の搬送量が結果的に軸方向で均一化するように、軸方向両端部領域521eに対して中央部領域521cの搬送力が弱まるよう表面粗さRaを設定すればよい。例えば図5(a)に示すように、現像スリーブ521の軸方向に沿った中心線平均粗さRaが、中央部に対して対称となるように中央部領域521cから両端部領域521eに向かって段階的に変化させてもよく、図5(b)に示すように、中央部に対して対称となるように中央部領域521cから両端部領域521eに向かって連続的に変化させてもよい。
ここで、上述のような所定の領域における所望の表面粗さRaを精度良く容易に実現するためには、現像スリーブ521の表面を例えばサンドブラスト加工やエッチング加工により形成することが好ましい。
なお、所定の領域における所望の表面粗さRaを実現するための変形例としては、現像スリーブ521の表面にビーズ粒を塗布してもよい。具体的には、軸方向中央部領域521cに塗布するビーズの平均を両端部領域521eに塗布するビーズの平均径よりも小さくする(例えば、中央部に塗布するビーズ径:14〜16μm程度、両端部に塗布するビーズ径:18〜20μm程度)ことにより、上述のような搬送量均一化手段を実現してもよい。
さらに、別の変形例としては、図6に模式的に示すように、現像スリーブ521の軸方向に沿って0.5mm間隔程度の細い溝Lを形成して、搬送量均一化手段を形成してもよい。具体的には、現像スリーブ521の中央部領域521cに形成する溝Lcを両端部領域521eに形成する溝Leよりもその幅が狭くなるように形成してもよい(例えば、中央部に形成する溝Lcの幅:0.40〜0.50程度、両端部に形成する溝Leの幅:0.55〜0.65程度)し、中央部領域521cに形成する溝Lcを両端部領域521eに形成する溝Leよりもその深さが浅くなるように形成してもよい(例えば、中央部に形成する溝Lcの深さ:0.18〜0.20程度、両端部に形成する溝Leの深さ:0.22〜0.24程度)。
このような変形例においても、溝Lの幅が細い領域若しくは深さが浅い領域(521c)では、溝Lの幅が太い領域若しくは深い領域(521e)に比し、現像スリーブ521表面の二成分現像剤の搬送力を弱めることができるので、層厚規制部材54通過後の現像スリーブ521上の二成分現像剤の搬送量を軸方向に容易に均一化することができる。また、本変形例においても、先の実施形態と同様に例えばエッチング加工により所定の溝を任意にパターン形成してもよい。
なお、以上の実施例、変形例等は、それぞれ単独で実施してもよいし当然に適宜組み合わせて実施してもよい。
1Y−1K:画像形成ユニット、2Y−2K:感光体ドラム、3Y−3K:帯電ロール、4Y−4K:露光装置、5Y−5K:現像装置、6Y−6K:一次転写ロール、7Y−7K:ドラムクリーニング装置、9:中間転写ベルト、10Y−10K:トナーカートリッジ、12:二次転写ロール、13:バックアップロール、14:ベルトクリーニング装置、15:定着装置、17:給紙カセット、18:記録用紙、20:レジストロール、51:現像ハウジング、52:現像ロール、53a,53b:現像剤収容部、54:層厚規制部材、56a,56b:オーガ、100:画像形成装置、521:現像スリーブ、521c:軸方向中央部領域、521e:軸方向両端部領域、522:マグネットロール、L:溝、d:間隙
Claims (9)
- その表面に二成分現像剤を担持搬送する回転自在に形成された現像スリーブと、該現像スリーブの内部に固設されたマグネットロールとから構成される現像ロールと、
その先端が前記現像スリーブの表面と対向し、前記現像スリーブにより担持搬送される前記二成分現像剤を所定の層厚に規制する層厚規制部材と
を備え、
前記現像スリーブの表面には、その軸方向中央部領域における二成分現像剤の担持搬送力を軸方向両端部領域における担持搬送力よりも弱めることにより、前記層厚規制部材通過後の二成分現像剤の搬送量を軸方向に均一化する搬送量均一化手段が形成されていることを特徴とする現像装置。 - 前記搬送量均一化手段は、前記現像スリーブの軸方向中央部領域の表面を、軸方向両端部領域の表面よりも滑らかに形成することにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記軸方向中央部領域の表面は、軸方向両端部領域の表面に比し、中心線平均粗さにおいて20〜30%小さい値に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
- 前記現像スリーブの表面は、サンドブラスト加工により形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の現像装置。
- 前記現像スリーブの表面にはエッチング加工による粗密パターンが形成されており、前記搬送量均一化手段は、軸方向中央領域のエッチングパターンを軸方向両端部のエッチングパターンよりも疎なパターンに形成することにより構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の現像装置。
- 前記現像スリーブの表面には軸方向に沿った溝が形成されており、前記搬送量均一化手段は、軸方向中央部領域における溝幅を、軸方向両端部領域における溝幅よりも狭く形成することにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記現像スリーブの表面には軸方向に沿った溝が形成されており、前記搬送量均一化手段は、軸方向中央部領域における溝深さを、軸方向両端部領域における溝深さよりも浅く形成することにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記現像スリーブの表面にはビーズが塗布されており、前記搬送量均一化手段は、軸方向中央部領域に塗布される前記ビーズの平均径を軸方向両端部領域に塗布されるビーズの平均径よりも小さくすることにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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-
2006
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