JP4875885B2 - 画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材を備えた現像装置を有する画像形成装置及びプロセスカートリッジに関するものである。
この種の現像装置においては、現像剤を表面に担持して現像剤を潜像担持体と対向する現像領域まで搬送する現像剤担持体を備えており、現像剤を現像領域に搬送する前に現像剤規制部材により現像剤担持体上に担持されている現像剤の層厚を規制する。この規制時においては、現像剤規制部材と現像剤との摩擦、現像剤担持体表面と現像剤との摩擦、あるいは、現像剤同士の摩擦によって現像剤の摩擦帯電が促進される。一方で、このような摩擦が生じると熱が発生するため、現像剤担持体と現像剤規制部材とが対向する規制領域における現像剤の温度が上昇する。現像剤の温度が上昇すると、現像剤の現像能力が低下したり、現像剤が劣化して寿命が短くなったりするといった不具合を引き起こす。
このような現像剤の温度上昇による不具合を抑制し得るものとして、特許文献1に記載された現像装置が知られている。この現像装置は、現像剤担持体と現像剤規制部材とが対向する規制領域の近傍、具体的には現像剤規制部材に対して現像剤担持体表面移動方向下流側に隣接した位置に、ダクト部材が設けられている。このダクト部材と現像剤規制部材とによって、現像剤担持体表面に対向する部分が開口した空間が形成される。この空間内のエアはファンによって吸引され、機外に排出される。このような構成により、規制領域近傍の熱がエアと一緒に機外へ排出される。
特開平11−143223号公報
ところが、上記特許文献1に記載の現像装置においては、規制領域近傍の熱を機外へ排出するための上記空間を形成するためのスペースを、現像剤規制部材に対して現像剤担持体表面移動方向下流側に隣接した位置に確保しなければならない。このような位置に上記空間を配置する結果、現像装置のレイアウトが制限されたり、潜像担持体周囲におけるレイアウトの自由度が低くなったりするという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、現像装置のレイアウトが制限されたり潜像担持体周囲におけるレイアウトの自由度が低くなったりすることがなく、規制領域付近で発生する熱を除去して現像剤の温度上昇による不具合を抑制することが可能な画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、表面移動する潜像担持体と、該潜像担持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体の表面に形成された潜像を現像剤により現像する現像手段と、該現像手段による現像によって該潜像担持体の表面に形成された画像を被転写材上に転写する転写手段とを備え、上記現像手段として、現像剤を表面に担持して表面移動により該現像剤を潜像担持体と対向する現像領域まで搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材とを備えた現像装置を用いる画像形成装置において、上記現像剤規制部材は、金属からなる単一板部材を曲げ加工することにより、上記現像剤担持体の表面移動方向に対して直交する方向であって該現像剤担持体の表面と略平行な方向に延びる長尺な内部空間を有する構成とし、かつ、該現像剤担持体の表面移動方向上流側に向く現像剤規制部材面を形成する該単一板部材の板部分が、該現像剤担持体と対向する剤規制部とは反対側に位置する現像剤規制部材面を形成する該単一板部材の板部分から折り曲げられた折り曲げ部分に対して外側から重なる構成とし、該内部空間が少なくとも2つの開口部で外部と連通するものであり、上記潜像担持体の表面に対して非接触状態で対向した電荷発生空間内で電荷を発生させる電荷発生手段を、上記現像装置に対して潜像担持体表面移動方向上流側に近接配置するとともに、該電荷発生空間内に該潜像担持体の表面へ向かう気流を発生させる電荷発生空間用気流発生手段を設け、上記現像剤規制部材の上記少なくとも2つの開口部のうちの一部である気流導入口から上記内部空間への気流を発生させる気流発生手段として、上記電荷発生空間用気流発生手段を用い、上記気流導入口を、上記現像剤規制部材における潜像担持体表面移動方向上流側に向く面に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記少なくとも2つの開口部のうちの他部である気流排出口を上記内部空間の長尺方向端部に設け、上記気流導入口を該内部空間の長尺方向に沿って複数配列するとともに、該気流排出口に近いほど各気流導入口の開口面積が小さくなるように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項又はの画像形成装置において、上記気流発生手段を、上記電荷発生手段の上記電荷発生空間に対して潜像担持体表面移動方向上流側に配置したことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項又はの画像形成装置において、上記少なくとも2つの開口部のうちの他部である気流排出口を上記内部空間の長尺方向一端部に設け、上記気流発生手段を、上記電荷発生手段の上記電荷発生空間に対し、潜像担持体表面移動方向に対して直交する方向であって上記潜像担持体の表面に平行な方向における該気流排出口が設けられている側に配置したことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項又はの画像形成装置において、上記少なくとも2つの開口部のうちの他部である気流排出口を上記内部空間の長尺方向一端部に設け、上記気流発生手段を、上記電荷発生手段の上記電荷発生空間に対し、潜像担持体表面移動方向に対して直交する方向であって上記潜像担持体の表面に平行な方向における該気流排出口が設けられている側とは反対側に配置したことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置の本体に対して着脱自在に構成されたプロセスカートリッジであって、少なくとも上記現像装置と上記電荷発生手段と上記気流発生手段とを一体に支持していることを特徴とするものである。
本発明においては、外部と連通する少なくとも2つの開口部のうちの一部の開口部から気体や液体などの冷却媒体を導入し、流入した冷却媒体を他部の開口部から排出するという冷却媒体の流れを、現像剤規制部材内に設けられた内部空間内に発生させることが可能である。これにより、規制領域付近で発生する熱は、現像剤規制部材を通じて内部空間へ移動し、その内部空間内の冷却媒体の流れに乗って規制領域付近から除去される。その結果、規制領域付近の現像剤の温度上昇を抑制できる。
しかも、本発明においては、規制領域近傍の熱を除去するための空間は現像剤規制部材の内部に形成されるので、上記特許文献1に記載の現像装置のように現像装置のレイアウトが制限されたり潜像担持体周囲におけるレイアウトの自由度が低くなったりといったことはない。
以上、本発明によれば、現像装置のレイアウトが制限されたり潜像担持体周囲におけるレイアウトの自由度が低くなったりすることがなく、規制領域付近で発生する熱を除去して現像剤の温度上昇による不具合を抑制することが可能となるという優れた効果がある。
以下、本発明を、画像形成装置としての電子写真方式のカラー複写機(以下、単に「複写機」という。)に適用した一実施形態について説明する。なお、本実施形態の複写機は、被転写材である中間転写ベルトを備えたいわゆるタンデム型のカラー画像形成装置である。
図2は、本実施形態に係る複写機全体の概略構成図である。
この複写機は、複写機本体100と、この複写機本体を載置する給紙テーブル200と、その複写機本体上に取り付けるスキャナ300と、このスキャナの上部に取り付けられる原稿自動搬送装置(ADF)400とから構成されている。
図3は、複写機本体100部分の構成を示す拡大図である。
複写機本体100には、中間転写ベルト10が設けられている。この中間転写ベルト10は、3つの支持ローラ14,15,16に張架された状態で、図3中時計回り方向に回転駆動される。支持ローラのうちの第1支持ローラ14と第2支持ローラ15との間のベルト張架部分には、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BKが並んで配置されている。これらの画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BKの上方には、図2に示すように、潜像形成手段としての露光装置21が設けられている。この露光装置21は、スキャナ300で読み取った原稿の画像情報に基づいて、各画像形成ユニットに設けられる潜像担持体としての感光体ドラム20Y,20C,20M,20BK上に静電潜像を形成するためのものである。また、支持ローラのうちの第3支持ローラ16に対向する位置には、2次転写装置22が設けられている。この2次転写装置22は、2つのローラ23a,23b間に無端ベルト状の2次転写ベルト24が張架した構成を有する。そして、中間転写ベルト10上のトナー像を記録材としての転写紙上に2次転写する際には、2次転写ベルト24を第3支持ローラ16に巻き付いた中間転写ベルト10部分に押し当てて2次転写を行う。なお、2次転写装置22は、2次転写ベルト24を用いた構成でなくても、例えば転写ローラを用いた構成としてもよい。また、中間転写ベルト10の支持ローラのうちの第2支持ローラ15に対向する位置には、ベルトクリーニング装置17が設けられている。このベルトクリーニング装置17は、転写紙に中間転写ベルト10上のトナー像を転写した後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去するためのものである。
次に、画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BKの構成について説明する。
以下の説明では、黒色のトナー像を形成する画像形成ユニット18BKを例に挙げて説明するが、他の画像形成ユニット18Y,18C,18Mも同様の構成を有する。
図4は、隣り合う2つの画像形成ユニット18M,18BKの構成を示す拡大図である。なお、図中の符号では、色の区別を示す「M」及び「BK」の記号を省略しており、以下の説明でも記号は適宜省略する。
画像形成ユニット18には、感光体ドラム20の周囲に、電荷発生手段としての帯電装置60、現像装置61、感光体クリーニング装置63及び除電装置64が設けられている。また、感光体ドラム20に対して中間転写ベルト10を介して対向する位置には、転写手段としての1次転写装置62が設けられている。
上記感光体ドラム20は、アルミニウム等の素管に感光性を有する有機感光材を塗布して感光層を形成したドラム状のものを用いているが、これに限られるものではなく、ベルト状のもの等であってもよい。
上記帯電装置60は、非接触のスコロトロンチャージャやコロトロンチャージャなどを採用した非接触帯電方式のものであり、本実施形態では、スコロトロンチャージャからなる帯電装置を用いている。
また、上記現像装置61は、一成分現像剤を使用してもよいが、本実施形態では、磁性キャリアと非磁性トナーからなる二成分現像剤(以下、単に「現像剤」という。)を使用している。本実施形態で使用する各色トナーは、それぞれの色に着色された樹脂材料からなる。この現像装置61は、攪拌部66と現像部67に大別できる。攪拌部66では、現像剤が攪拌されながら搬送されて現像剤担持体としての現像スリーブ65上に供給される。この攪拌部66は、平行な2本のスクリュ68が設けられており、2本のスクリュ68の間には、両端部で互いが連通するように仕切るための仕切り板が設けられている。また、現像ケース70には現像装置内の現像剤のトナー濃度を検知するためのトナー濃度センサ71が取り付けられている。一方、現像部67では、現像スリーブ65に付着した現像剤のうちのトナーが感光体ドラム20に転移される。この現像部67には、現像ケース70の開口を通して感光体ドラム20と対向する現像スリーブ65が設けられており、その現像スリーブ65内には図示しないマグネットが固定配置されている。また、現像スリーブ65に先端が接近するように現像剤規制部材としての現像ドクタ73が設けられている。
この現像装置61では、現像剤を2本のスクリュ68で攪拌しながら搬送循環し、現像スリーブ65に供給する。現像スリーブ65に供給された現像剤は、マグネットにより汲み上げて保持される。現像スリーブ65に汲み上げられた現像剤は、現像スリーブ65の回転に伴って搬送され、現像ドクタ73により適正な量に規制される。なお、現像ドクタ73で規制された現像剤は攪拌部66に戻される。このようにして感光体ドラム20と対向する現像領域まで搬送された現像剤は、マグネットにより穂立ち状態となり、磁気ブラシを形成する。現像領域では、現像スリーブ65に印加されている現像バイアスにより、現像剤中のトナーを感光体ドラム20上の静電潜像部分に移動させる現像電界が形成される。これにより、現像剤中のトナーは、感光体ドラム20上の静電潜像部分に転移し、感光体ドラム20上の静電潜像は可視像化され、トナー像が形成される。現像領域を通過した現像剤は、マグネットの磁力が弱い部分まで搬送されることで現像スリーブ65から離れ、攪拌部66に戻される。
このような動作の繰り返しにより、攪拌部66内のトナー濃度が薄くなると、それをトナー濃度センサ71が検出し、その検出結果に基づいて攪拌部66にトナーが補給される。
また、上記1次転写装置62は、1次転写ローラを採用しており、中間転写ベルト10を挟んで感光体ドラム20に押し当てるようにして設置されている。1次転写装置62は、ローラ形状のものでなくても、導電性のブラシ形状のものや、非接触のコロナチャージャなどを採用してもよい。また、各1次転写装置62の間には、中間転写ベルト10の裏面すなわち内周面側に接触する導電性ローラ74が設けられている。この導電性ローラ74は、1次転写時に各1次転写装置62により印加するバイアスが、中間転写ベルト10の内周面側の層を通じて隣接する画像形成ユニットに流れ込むことを阻止するものである。
また、上記感光体クリーニング装置63は、先端を感光体ドラム20に押し当てられるように配置される、例えばポリウレタンゴム製のクリーニングブレード75を備えている。また、本実施形態では、クリーニング性能を高めるために感光体ドラム20に接触する導電性のファーブラシ76を併用している。このファーブラシ76には、金属製の電界ローラ77からバイアスが印加されており、その電界ローラ77にはスクレーパ78の先端が押し当てられている。そして、クリーニングブレード75やファーブラシ76により感光体ドラム20から除去されたトナーは、感光体クリーニング装置63の内部に収容される。その後、回収スクリュ79により感光体クリーニング装置63の片側に寄せられ、後述するトナーリサイクル装置80を通じて現像装置61へと戻され、再利用する。
また、除電装置64は、除電ランプで構成されており、光を照射して感光体ドラム20の表面電位を初期化する。
以上の構成をもつ画像形成ユニット18では、感光体ドラム20の回転とともに、まず帯電装置60で感光体ドラム20の表面を一様に帯電する。次いでスキャナ300により読み取った画像情報に基づいて露光装置21からレーザやLED等による書込光Lを照射し、感光体ドラム20上に静電潜像を形成する。その後、現像装置61により静電潜像が可視像化されてトナー像が形成される。このトナー像は、1次転写装置62により中間転写ベルト10上に1次転写される。1次転写後に感光体ドラム20の表面に残留した転写残トナーは、感光体クリーニング装置63により除去され、その後、感光体ドラム20の表面は、除電装置64により除電されて、次の画像形成に供される。
なお、画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BKは、少なくとも感光体ドラム20と現像装置61とを一体的に支持したプロセスカートリッジとして構成することができる。例えば、感光体ドラム20と現像装置61と帯電装置60と感光体クリーニング装置63とを一体的に支持したプロセスカートリッジとして構成してもよい。このようなプロセスカートリッジの構成とした場合、画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BKを構成する構成部品の一部又は全部を複写機本体100に対して着脱自在に構成できるので、メンテナンス性が向上する。
次に、本実施形態における複写機の動作について説明する。
上記構成をもつ複写機を用いて原稿のコピーをとる場合、まず、原稿自動搬送装置400の原稿台30に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。その後、ユーザーが図示しないスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときには、原稿がコンタクトガラス32上に搬送される。そして、スキャナ300が駆動して第1走行体33および第2走行体34が走行を開始する。これにより、第1走行体33からの光がコンタクトガラス32上の原稿で反射し、その反射光が第2走行体34のミラーで反射されて、結像レンズ35を通じて読取センサ36に案内される。このようにしいて原稿の画像情報を読み取る。
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、図示しない駆動モータが駆動し、支持ローラ14,15,16のうちの1つが回転駆動して中間転写ベルト10が回転駆動する。また、これと同時に、各画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BKの感光体ドラム20Y,20C,20M,20BK及び2次転写装置22の2次転写ベルト24も回転駆動する。このとき、中間転写ベルト10の裏面に設けられた検知マーク99がマークセンサ98に検出されることで、各画像形成ユニット間の同期がとられる。なお、これら中間転写ベルト10、感光体ドラム20Y,20C,20M,20BK及び2次転写ベルト24は、これらの間で一定の相対速度が維持されるように制御がなされている。その後、スキャナ300の読取センサ36で読み取った画像情報に基づき、露光装置21から、各画像形成ユニットの感光体ドラム20Y,20C,20M,20BK上に書込光Lがそれぞれ照射される。これにより、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20BKには、それぞれ静電潜像が形成され、現像装置61Y,61C,61M,61BKにより可視像化される。そして、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20BK上には、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのトナー像が形成される。このようにして形成された各色トナー像は、各1次転写装置62Y,62C,62M,62BKにより、順次中間転写ベルト10上に重なり合うようにそれぞれ1次転写される。これにより、中間転写ベルト10上には、各色トナー像が重なり合った合成トナー像が形成される。なお、2次転写後の中間転写ベルト10上に残留した転写残トナーは、ベルトクリーニング装置17により除去される。
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、ユーザーが選択した転写紙に応じた給紙テーブル200の給紙ローラ42が回転し、給紙カセット44の1つから転写紙が送り出される。送り出された転写紙は、分離ローラ45で1枚に分離して給紙路46に入り込み、搬送ローラ47により複写機本体100内の給紙路48まで搬送される。このようにして搬送された転写紙は、レジストローラ49に突き当たったところで止められる。なお、給紙カセット44にセットされていない転写紙を使用する場合、手差しトレイ51にセットされた転写紙を給紙ローラ50により送り出し、分離ローラ52で1枚に分離した後、手差し給紙路53を通って搬送される。そして、同じくレジストローラ49に突き当たったところで止められる。
レジストローラ49は、上述のようにして中間転写ベルト10上に形成された合成トナー像が2次転写装置22の2次転写ベルト24に対向する2次転写部に搬送されるタイミングに合わせて回転を開始する。ここで、レジストローラ49は、一般的には接地されて使用されることが多いが、転写紙の紙粉除去のためにバイアスを印加するようにしてもよい。その印加バイアスには、DC電圧が用いられるが、転写紙をより均一に帯電させるためにDCオフセット成分をもったAC電圧を用いてもよい。なお、このようにバイアスが印加されたレジストローラ49を通過した後の転写紙表面は、若干ながら負極性に帯電する。よって、この場合、中間転写ベルト10から転写紙への2次転写時にはレジストローラ49にバイアスが印加されなかった転写紙とは転写条件が変わるため、適宜転写条件を変更する必要が生じる。
レジストローラ49により送り出された転写紙は、中間転写ベルト10と2次転写ベルト24との間に形成される2次転写ニップに送り込まれ、2次転写装置22により、中間転写ベルト10上の合成トナー像が転写紙上に2次転写される。転写紙上に2次転写された合成トナー像は、定着手段としての定着装置25に送られ、熱と圧力によって転写紙へ定着される。その後、転写紙は、排紙ローラ56により排紙トレイ57に排出されスタックされる。
次に、本発明の特徴部分である現像ドクタ73の冷却システムについて説明する。
図1は、本実施形態における現像ドクタ73の冷却システムの概略構成を示す説明図である。
帯電装置60は、放電ワイヤ60aと、ケーシング60bと、グリッド電極60cとを備えた一般的なスコロトロン帯電装置である。グリッド電極60cとは反対側に位置するケーシング60bの面は感光体ドラム軸方向にわたって開口しており、この開口を通じて通路形成部材80内のダクト80Aとケーシング60b内の電荷発生空間とが連通している。また、帯電装置60は、気流発生手段としてのクロスフローファン81が設けられている。ダクト80Aは、ケーシング60bの開口と対向する箇所と、クロスフローファン81と対向する箇所のみが開口している。なお、図1では、説明のため、ダクト80Aの感光体ドラム軸方向端面を形成する部分を取り除いた状態を示しているが、実際はこの部分は開口していない。また、図1では、説明のため、ケーシング60b及び現像ケース70も、感光体ドラム軸方向端面を形成する部分を取り除いた状態を示しているが、実際はこの部分は開口していない。
クロスフローファン81は、図1で白抜き矢印で示すように、外気をダクト80A内へ送り込むように動作し、これによりダクト80A内には、図中白抜き矢印で示すような気流が発生する。この気流は、ダクト80A内を通って、帯電装置60のケーシング60内に形成される電荷発生空間へそのほぼ全域にわたってほぼ均一に流れ込む。これにより、電荷発生空間内には、新しい外気が連続的に供給される結果、放電ワイヤ60aでコロナ放電を安定して発生させることができる。また、電荷発生空間内へ流れ込んだ気流は、その後、グリッド電極60cを通過して感光体ドラム20側へ流れ出る。感光体ドラム20は、図中矢印の方向に回転するので、感光体ドラム20の表面近傍では、感光体ドラム表面移動方向下流側に向かう気流が発生している。よって、電荷発生空間から流れ出た気流は、図1の白抜き矢印で示すように、感光体ドラム表面移動方向下流側、すなわち、現像装置61側へ向かう。そして、この気流は、後述するように、現像装置61の現像ドクタ73の内部空間を通って機外へ排出される。よって、コロナ放電によって電荷発生領域内に発生したオゾン等は連続的に機外へ排気されるので、コロナ放電をより安定して発生させることができる。しかも、後述するように現像ドクタ73の内部空間を通過する際に熱が加えられることによりオゾンの分解が促進される。
次に、本実施形態で用いる現像ドクタ73の構成について説明する。
現像ドクタ73は、現像スリーブ65の表面と対向する剤規制部73aが現像スリーブ65の表面に所定の距離(ドクタギャップ)をもって離間対向するように固定され、現像スリーブ65上に担持されている現像剤の層厚を規制する。現像ドクタ73と現像スリーブ65とが対向する規制領域では、磁界の影響を受けて詰まった状態の現像剤を、現像スリーブ65の表面の摩擦により無理やり規制領域を通過させる。そのため、現像剤には非常に大きな圧力が加わる。このとき、規制領域中又はその近傍の現像剤は、大きな圧力が加わった状態で、現像スリーブ65の表面との間や現像ドクタ73との間で大きな摩擦を生じさせる。また、現像剤同士の間でも大きな摩擦を生じさせる。摩擦が生じると、そのエネルギーは摩擦熱や摩擦音に変換されて発散するので、この規制領域での発熱量はかなり多い。そして、規制領域で熱が発生すると、現像剤の温度が上昇し、現像剤の現像能力の低下や、現像剤の寿命の低下、現像スリーブ65の表面におけるトナーフィルミングの発生などの不具合が生じるおそれがある。そこで、本実施形態の現像装置61では、規制領域での現像剤の温度上昇を効率良く抑制するために、その規制領域に接している現像ドクタ73を冷却する構成を採用している。
〔参考例〕
図5は、本参考例の現像ドクタ73を示す斜視図である。
この現像ドクタ73は、金属(合金を含む)からなる単一部材で形成されており、その内部には、現像スリーブ65の表面移動方向と直交する方向であって現像スリーブ65の表面と略平行な方向、すなわち、現像スリーブ65の回転軸方向、に沿って延在する内部空間Sが形成されている。現像ドクタ73を形成する金属としては、例えばアルミニウム(熱伝導率=236[W/(m・℃)])、銅(熱伝導率=403[W/(m・℃)])、鉄(熱伝導率=83.5[W/(m・℃)])等を用いることができる。金属は、合成樹脂(熱伝導率=1〜3[W/(m・℃)])等と比較して熱伝導率が大きいため、規制領域近傍で発生した熱を現像ドクタ73の剤規制部73aで受け取って、その熱を現像ドクタ73の内部空間Sに面する内壁面全体に速やかに伝達することができる。また、現像ドクタ73の材質として金属を用いると、剛性が優れた現像ドクタ73を容易に得ることができるとともに、0.01[mm]程度の加工精度も容易に出すことができるという利点もある。
参考例における現像ドクタ73は、図6に示すような金属板を図中の一点鎖線で示す2つの箇所B1,B2で折り曲げるプレス曲げ加工で簡単に作ることができる。現像ドクタ73の2つのプレス曲げ部のうちの一方が、現像スリーブ65の表面と対向する剤規制部73aとなる。また、現像ドクタ73の長手方向(現像スリーブ65の回転軸方向)の両端部には、現像ドクタ73を現像ケース70に取り付けるための孔73bが形成された取付用突起部73cが設けられている。そして、図7に示すように、現像ドクタ73の両端部の取付用突起部73cを、孔73bを介してネジで現像ケース70に固定する。この取付用突起部73cが固定される現像ケース70に対しては、現像スリーブ65も正確に位置決めされているため、現像ドクタ73の剤規制部73aが現像スリーブ65の表面に対して所望の間隙(ドクタギャップ)で離間対向するように現像ドクタ73を固定することができる。
また、本参考例における現像ドクタ73は、図1に示すように、現像ドクタ73における感光体ドラム表面移動方向上流側に向く面に複数の気流導入口73dが設けられている。この気流導入口73dは、現像ドクタ73の内部空間Sと外部とを連通するものである。また、現像ドクタ73の長手方向両端部も開口しており、そのうちの図1中奥側の端部の開口部が気流排出口となる。よって、図1中奥側の端部の開口部は塞いでも良い。
帯電装置60の電荷発生空間から流れ出て現像装置61側へ向かってきた気流は、現像装置61の現像ドクタ73に設けられた複数の気流導入口73dから現像ドクタ73の内部空間Sへ流れ込む。そして、この気流は、現像ドクタ73の内部空間S内を、現像ドクタ73の長手方向一端部に開口した気流排出口に向かって流れる。この気流排出口は、図示しない排気ダクトに連通しており、排気ダクトには図示しない気流発生手段としてのケースファンが設けられている。このケースファンの吸引力により内部空間S内の気流は気流排出口から排気ダクトを通じて機外へ排出される。
ここで、本参考例においては、気流排出口が内部空間Sの長尺方向一端部に設けられ、気流導入口73dが内部空間Sの長尺方向に沿って複数配列されている。そのため、内部空間Sを通る気流の量は気流排出口に近いほど多くなるので、内部空間Sのうち気流排出口から遠い部分の気流の量は気流排出口に近い部分に比べて少なくなる。このような気流量の差により、内部空間Sのうち気流排出口から遠い部分における冷却効果は気流排出口に近い部分に比べて低くなり、内部空間Sの長手方向において冷却効果にムラが生じる。
そこで、本参考例では、現像ドクタ73に設けられた各気流導入口73dの開口面積が気流排出口に近いほど小さくなるように構成している。これにより、気流排出口から遠い側ほど気流導入口73dから内部空間Sへの吸気量が多くなる。その結果、各気流導入口73dの開口面積が互いに同じである構成や気流排出口に近いほど大きくなる構成に比べて、内部空間Sの長手方向における気流量の差が少なくなり、内部空間Sの長手方向における冷却効果のムラを抑制できる。
以上、本参考例によれば、現像ドクタ73の剤規制部73aが合成樹脂よりも熱伝導率が高い金属で形成されている。そのため、現像ドクタ73の剤規制部73aに合成樹脂を用いた場合に比して、現像ドクタ73による規制領域付近で発生した熱を現像ドクタ73の内部空間Sに面する内壁面側に速やかに伝達させることができる。そして、この現像ドクタ73の内部空間S内に発生した気流が内壁面の熱を奪うことで、現像ドクタ73の内壁面に伝達してきた熱を速やかに逃がすことができる。その結果、規制領域付近で発生した熱を効率よく取り除くことができるので、その規制領域における現像剤の温度上昇を効率よく抑制することができる。
実施例
次に、上記参考例における現像ドクタ73を変形した実施例について説明する。
図8は、本実施例に係る現像ドクタ173を現像スリーブ65の軸方向から見たときの説明図である。
実施例に係る現像ドクタ173は、金属からなる単一板部材を、長手方向に対して直交する断面が略二等辺三角形状になるようにプレス曲げ加工したものである。この現像ドクタ173は、図8に示すように、現像スリーブ65の表面移動方向上流側に向く面を形成する部分173eが、剤規制部173aの対向面を形成する部分の折り曲げ端部173fに対して外側から重なるようにプレス曲げ加工されている。
ここで、上述したように、現像ドクタ173と現像スリーブ65とが対向する規制領域では、磁界の影響を受けて詰まった状態の現像剤を、現像スリーブ65の表面の摩擦により無理やり規制領域を通過させる。そのため、現像ドクタ173における現像スリーブ表面移動方向上流側に向く面を形成する部分173eは、現像剤により現像スリーブ表面移動方向下流側に向かう大きな外力が作用する。この外力により現像ドクタ173の部分173eが変位すると、規制領域におけるドクタギャップが変動してしまい、現像スリーブ65上の現像剤を所望の層厚に規制することができなくなる。
実施例においては、現像剤から外力を受ける現像ドクタ173の部分173eの変位が折り曲げ端部173fにより規制されるため、ドクタギャップの変動が抑制され、現像スリーブ65上の現像剤を所望の層厚に安定して規制することができる。
以上のように、本実施形態における複写機は、表面移動する潜像担持体としての感光体ドラム20Y,20C,20M,20BKと、これらの感光体ドラムの表面に潜像を形成する潜像形成手段としての露光装置21と、感光体ドラムの表面に形成された潜像を現像剤により現像する現像手段としての現像装置61Y,61C,61M,61BKと、その現像装置による現像によって感光体ドラム20Y,20C,20M,20BKの表面に形成された画像(トナー像)を被転写材である中間転写ベルト10上に転写する転写手段としての1次転写装置62Y,62C,62M,62BKとを備えた画像形成装置である。現像装置61Y,61C,61M,61BKは、現像剤を表面に担持してこれを感光体ドラム20Y,20C,20M,20BKと対向する現像領域まで搬送する現像剤担持体としての現像スリーブ65と、現像スリーブ65上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材としての現像ドクタ73,173とを備えている。そして、現像ドクタ73,173は、現像スリーブ表面移動方向に対して直交する方向であって現像スリーブ65の表面と略平行な方向に延びる長尺な内部空間Sを有し、その内部空間Sと外部とを連通する少なくとも2つの開口部である気流導入口73d及び気流排出口を備えている。また、本実施形態では、その気流導入口73dから内部空間Sへの気流を発生させる気流発生手段としてのクロスフローファン81や図示しないケースファンが設けられているので、気流導入口73dから冷却媒体である外気を導入し、流入した外気を気流排出口から排出するという気流を、現像ドクタ73,173に設けられた内部空間S内に発生させることができる。これにより、規制領域付近で発生する熱は、現像ドクタ73,173を通じて内部空間Sの内壁面へ移動し、その内壁面へ伝達してきた熱は内部空間S内の気流により除去される。その結果、規制領域付近の現像剤の温度上昇を抑制できる。
また、本実施形態においては、現像ドクタ73,173を、熱伝導率が大きい金属からなる単一部材で形成している。よって、規制領域近傍で発生した熱を現像ドクタ73の剤規制部73aで受け取って、その熱を現像ドクタ73の内部空間Sに面する内壁面全体に速やかに伝達することができ、規制領域付近で発生する熱をより効率よく除去することができる。また、現像ドクタ73の材質として金属を用いると、剛性が優れた現像ドクタ73を容易に得ることができるとともに、0.01[mm]程度の加工精度も容易に出すことができるという利点もある。
また、本実施形態においては、感光体ドラム20Y,20C,20M,20BKの表面に対して非接触状態で対向した電荷発生空間内で電荷を発生させる電荷発生手段としての帯電装置60と、その電荷発生空間内に感光体ドラム表面へ向かう気流を発生させる電荷発生空間用気流発生手段としてのクロスフローファン81とを設け、そのクロスフローファン81を、現像装置61における現像ドクタ73,173の気流導入口73dから内部空間Sへの気流を発生させる気流発生手段として用いている。これにより、帯電装置60で用いるオゾン等の排気システムを現像装置61の現像ドクタ73,173の冷却システムに利用できるので、部品点数の削減、レイアウトの自由度、省スペース化を図ることができる。
特に、本実施形態では、帯電装置60を、現像装置61に対して感光体ドラム表面移動方向上流側に近接配置するとともに、気流導入口73dを、現像ドクタ73,173における感光体ドラム表面移動方向上流側に向く面に設けている。これにより、上述したように、帯電装置60の電荷発生空間から流れ出た気流を、感光体ドラム20の表面移動により生じる気流によって現像装置61の現像ドクタ73,173に設けられた気流導入口73dへ導くことができる。よって、帯電装置60の電荷発生空間から流れ出た気流を効率よく気流導入口73dへ導くことができ、現像ドクタ73,173の冷却効果を高めることができる。
また、本実施形態においては、気流排出口を内部空間Sの長尺方向端部に設け、気流導入口73dを内部空間Sの長尺方向に沿って複数配列するとともに、気流排出口に近いほど各気流導入口73dの開口面積が小さくなるように構成している。これにより、上述したように、気流排出口から遠い側ほど気流導入口73dから内部空間Sへの吸気量が多くなる。その結果、各気流導入口73dの開口面積が互いに同じである構成や気流排出口に近いほど大きくなる構成に比べて、内部空間Sの長手方向における気流量の差が少なくなり、内部空間Sの長手方向における冷却効果のムラを抑制できる。
また、本実施形態においては、気流発生手段として機能するクロスフローファン81を、帯電装置60の電荷発生空間に対して感光体ドラム表面移動方向上流側に配置している。これにより、電荷発生空間よりも感光体ドラム20Y,20C,20M,20BKの径方向外側にクロスフローファン81が配置する場合に比べて、感光体ドラム20Y,20C,20M,20BKの径方向への大型化を抑制できる。一般に、感光体ドラム20Y,20C,20M,20BKの径方向への大型化は、画像形成装置の大型化に直結するので、本実施形態により感光体ドラム20Y,20C,20M,20BKの径方向への大型化を抑制できる効果は大きい。
なお、電荷発生空間に対する気流発生手段の配置は、これに限らず、例えば図9に示すように、帯電装置60の電荷発生空間に対し、感光体ドラム表面移動方向に対して直交する方向であって感光体ドラムの表面に平行な方向における、気流排出口が設けられている側に、気流発生手段としてのファン281を配置するようにしてもよい。また、同様に、図10に示すように、帯電装置60の電荷発生空間に対し、感光体ドラム表面移動方向に対して直交する方向であって感光体ドラムの表面に平行な方向における、気流排出口が設けられている側とは反対側に、気流発生手段としてのファン281を配置するようにしてもよい。これらの例によれば、ファン281を電荷発生空間に対して感光体ドラム軸方向外側に配置でき、ファン281による感光体ドラム周方向への占有領域を少なくすることができる。感光体ドラム20Y,20C,20M,20BKの周方向には、多くの構成部品が配置されるので、ファン281による感光体ドラム周方向への占有領域が少なくすることで、感光体ドラム周方向における部品レイアウト等の自由度が制限せずに済む。更に、本実施形態では、4つの画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BKが並んで近接配置されたいわゆるタンデム型の画像形成装置であるため、電荷発生空間に対して感光体表面移動方向上流側にクロスフローファン81を配置したのでは、クロスフローファン81が邪魔になって各画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BK間の距離を短くすることが困難となり、画像形成装置の大型化につながる場合がある。これに対し、図9や図10に示した例によれば、各画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BK間の距離を短くするにあたってファン281が邪魔になるということはなく、
各画像形成ユニット18Y,18C,18M,18BK間の距離を短くすることが困難となり、画像形成装置の大型化を抑制できる。
また、上述したが、少なくとも感光体ドラム20Y,20C,20M,20BKと現像装置61とを一体に支持したプロセスカートリッジとして構成し、あるいは、少なくとも現像装置61と帯電装置60とクロスフローファン81とを一体に支持したプロセスカートリッジとして構成することで、メンテナンス性が向上する。
なお、本実施形態では、現像ドクタ73の内壁面に伝達してきた熱を気流により取り除く空冷システムを例に挙げて説明したが、例えば、現像ドクタ73の内部空間Sに冷却液を流して熱を取り除くシステムや、現像ドクタ73の内部空間S内に伝熱棒を配置して熱を取り除くシステムなどを採用してもよい。
また、本実施形態では、現像ドクタ73の内部空間Sに気流を発生させる手段として帯電装置60の電荷発生空間内に感光体ドラム20Y,20C,20M,20BKの表面へ向かう気流を発生させるクロスフローファン81を利用しているが、帯電装置60以外の装置で使用されている気流発生手段を利用したり、現像ドクタ73の内部空間Sに気流を発生させる専用の気流発生手段を用いたりしてもよい。専用の気流発生手段を用いる例を図11に示す。図11に示す例において、現像ドクタ73は、内部空間Sの長手方向両端部が開口しており、そのうちの図中奥側の開口部が気流導入口373dとなり、図中手前側の開口部が気流排出口373gとなる。気流導入口373dに対して内部空間Sの長手方向外側には、専用の気流発生手段としてのファン381が配置されている。このファン381により発生した気流は気流導入口373dから内部空間Sを送り込まれ、気流排出口373gから排出される。なお、この気流排出口373gから排出された気流を帯電装置60その他の装置で利用してもよい。
また、本実施形態では、現像ドクタ73として、内部空間Sの長手方向に対して直交する断面形状が三角形のものを例に挙げて説明したが、現像ドクタ73の形状は、少なくとも2つの開口部をもつ内部空間Sを有するものであれば、これに限られることはない。よって、例えば当該断面形状が角形のものや円形又は楕円形のものであってもよい。
また、本実施形態では、板状部材をプレス曲げ加工で折り曲げて内部空間Sを有する現像ドクタ73を作製する場合について説明したが、現像ドクタ73の作製方法はこれに限られない。例えば、断面形状が三角形や角形や丸形などのパイプを所定の長さで切断することで現像ドクタ73を作製するようにしてもよい。
実施形態の複写機の現像装置に設けられた現像ドクタの冷却システムの概略構成を示す説明図。 同複写機全体の概略構成図。 同複写機の本体部分の構成を示す拡大図。 同複写機に設けられた隣り合う2つの画像形成ユニットの構成を示す拡大図。 参考例に係る現像ドクタを示す斜視図。 同現像ドクタを作製するためのプレス曲げ加工を行う前の金属板を示す正面図。 同現像装置の現像ケースに対する同現像ドクタの取り付け部分の拡大図。 実施例に係る現像ドクタを現像スリーブの軸方向から見たときの説明図。 同現像ドクタの他の例に係る冷却システムの概略構成を示す説明図。 同現像ドクタの更に他の例に係る冷却システムの概略構成を示す説明図 同現像ドクタの更に他の例に係る冷却システムの概略構成を示す説明図
符号の説明
10 中間転写ベルト
18Y,18C,18M,18BK 画像形成ユニット
20Y,20C,20M,20BK 感光体ドラム
21 露光装置
60Y,60C,60M,60BK 帯電装置
60a 放電ワイヤ
60b ケーシング
60c グリッド電極
61Y,61C,61M,61BK 現像装置
62Y,62C,62M,62BK 1次転写装置
63 感光体クリーニング装置
64 除電装置
65 現像スリーブ
70 現像ケース
73,173 現像ドクタ
73a,173a 剤規制部
73d,373d 気流導入口
373g 気流排出口
80 通路形成部材
80A ダクト
81 クロスフローファン
S 内部空間

Claims (6)

  1. 表面移動する潜像担持体と、該潜像担持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体の表面に形成された潜像を現像剤により現像する現像手段と、該現像手段による現像によって該潜像担持体の表面に形成された画像を被転写材上に転写する転写手段とを備え、
    上記現像手段として、現像剤を表面に担持して表面移動により該現像剤を潜像担持体と対向する現像領域まで搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材とを備えた現像装置を用いる画像形成装置において、
    上記現像剤規制部材は、金属からなる単一板部材を曲げ加工することにより、上記現像剤担持体の表面移動方向に対して直交する方向であって該現像剤担持体の表面と略平行な方向に延びる長尺な内部空間を有する構成とし、かつ、該現像剤担持体の表面移動方向上流側に向く現像剤規制部材面を形成する該単一板部材の板部分が、該現像剤担持体と対向する剤規制部とは反対側に位置する現像剤規制部材面を形成する該単一板部材の板部分から折り曲げられた折り曲げ部分に対して外側から重なる構成とし、該内部空間が少なくとも2つの開口部で外部と連通するものであり、
    上記潜像担持体の表面に対して非接触状態で対向した電荷発生空間内で電荷を発生させる電荷発生手段を、上記現像装置に対して潜像担持体表面移動方向上流側に近接配置するとともに、該電荷発生空間内に該潜像担持体の表面へ向かう気流を発生させる電荷発生空間用気流発生手段を設け、
    上記現像剤規制部材の上記少なくとも2つの開口部のうちの一部である気流導入口から上記内部空間への気流を発生させる気流発生手段として、上記電荷発生空間用気流発生手段を用い、
    上記気流導入口を、上記現像剤規制部材における潜像担持体表面移動方向上流側に向く面に設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記少なくとも2つの開口部のうちの他部である気流排出口を上記内部空間の長尺方向端部に設け、
    上記気流導入口を該内部空間の長尺方向に沿って複数配列するとともに、該気流排出口に近いほど各気流導入口の開口面積が小さくなるように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項又はの画像形成装置において、
    上記気流発生手段を、上記電荷発生手段の上記電荷発生空間に対して潜像担持体表面移動方向上流側に配置したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項又はの画像形成装置において、
    上記少なくとも2つの開口部のうちの他部である気流排出口を上記内部空間の長尺方向一端部に設け、
    上記気流発生手段を、上記電荷発生手段の上記電荷発生空間に対し、潜像担持体表面移動方向に対して直交する方向であって上記潜像担持体の表面に平行な方向における該気流排出口が設けられている側に配置したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項又はの画像形成装置において、
    上記少なくとも2つの開口部のうちの他部である気流排出口を上記内部空間の長尺方向一端部に設け、
    上記気流発生手段を、上記電荷発生手段の上記電荷発生空間に対し、潜像担持体表面移動方向に対して直交する方向であって上記潜像担持体の表面に平行な方向における該気流排出口が設けられている側とは反対側に配置したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置の本体に対して着脱自在に構成されたプロセスカートリッジであって、
    少なくとも上記現像装置と上記電荷発生手段と上記気流発生手段とを一体に支持していることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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