JP2015022169A - 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】現像剤溜りによる吸込み気流の遮断を防止し、トナー飛散を防止する。
【解決手段】表面に現像剤Gを担持した状態で像担持体2に対向しながら該像担持体の回転に対して連れ回り方向に回転する現像剤担持体221Bと、内部に現像剤を収容するための内部空間203を形成し、現像剤担持体回転方向における現像剤担持体の表面の一部を該像担持体に対向させるための開口部200aが設けられたケーシング200を有し、現像剤担持体回転方向下流側に位置する開口部の縁部200bと現像剤担持体表面との間に形成される流入空隙P1を通じて現像剤担持体の回転に伴って外気がケーシングの内部空間に向かって流入し得る構造を備え、ケーシングを、対向する現像剤担持体の磁極による穂立ち領域においては現像剤担持体との間を流入空隙P1とすべく該現像剤担持体と同心円となるように形成し、穂立ち領域以降においては、流入空隙P1よりも広い空間空隙P2となるように形成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ、これら複数の機能を備えた複合機等に用いられる現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
乾式電子写真方式の画像形成装置では、像担持体である感光体上に形成された潜像を、現像装置のケーシングの感光体と対向する部分に形成された開口部から一部が露出された現像剤担持体としての現像ローラ上に担持した粉体のトナーを用いて現像を行っている。そのため、トナーが機内外に飛散し、周囲を汚すことがある。
トナー飛散による汚れを抑制する手段の一つとして、気流でトナーを現像装置内に回収する方法がある。例えば特許文献1に記載の画像形成装置には、現像ローラ周りの飛散トナーを回収するために、感光体と現像ローラの接する箇所の現像ローラ回転方向上流側に、吸い込み気流を生じさせて飛散トナーを回収する気流ユニットを配置する構成が開示されている。
特許文献1のような飛散トナーを回収する気流ユニットを備えている場合でも、現像ローラと、これが配置されたケーシングとの空隙が狭いと現像剤溜りが発生してしまうことがある。現像剤溜りが発生すると、現像剤をケーシング内部に流入させる吸込み気流が遮断されてしまい、現像剤、すなわちトナーが現像装置外部に飛散してしまう。特に、現像ローラの周囲に、現像ローラ外径の最下点より高い位置にその最上点が位置する回転部材が配置されている場合、現像剤溜りが発生し易くなる。
本発明は、現像剤溜りによる吸込み気流の遮断を防止し、トナー飛散を防止することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る現像装置は、表面に現像剤を担持した状態で、像担持体に対向しながら該像担持体の回転に対して連れ回り方向に回転する現像剤担持体と、内部に現像剤を収容するための内部空間を形成し、現像剤担持体回転方向における該現像剤担持体の表面の一部を該像担持体に対向させるための開口部が設けられたケーシングとを有し、現像剤担持体回転方向下流側に位置する前記開口部の縁部と前記現像剤担持体表面との間に形成される流入空隙を通じて、前記現像剤担持体の回転に伴って外気が前記ケーシングの内部空間に向かって流入し得る構造を備え、ケーシングを、対向する現像剤担持体の磁極による穂立ち領域においては現像剤担持体との間を流入空隙とすべく該現像剤担持体と同心円となるように形成し、穂立ち領域以降においては、流入空隙よりも広い空間空隙となるように形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、現像装置のケーシング形状を、ケーシングと対向する現像剤担持体の磁極による穂立ち領域においては現像剤担持体との間を流入空隙とすべく該現像剤担持体と同心円となるように形成し、穂立ち領域以降においては、流入空隙よりも広い空間空隙となるように形成すると、現像剤溜りの発生を抑制することができので、現像剤溜りによる吸い込み気流の遮断が防止されるため、トナー飛散を防止することができる。
本発明の一実施形態に係るプロセスカートリッジを備えた画像形成装置の概略構成を示す図。 (a)本発明の一実施形態に係る現像装置単体の概略構成を示す拡大図、(b)は(a)に示した現像装置が像担持体と対向配置した状態を示す拡大図。 (a)は現像剤担持体と像担持体とが対向する現像領域近傍の構成と、トナー飛散と現像装置への吸い込み気流を示す拡大図、(b)は吸い込み気流の現像装置内へ押し込まれる状態を示す拡大図。 本発明の主要部となる現像剤担持体とケーシングとの間に形成される気流空隙と空間空隙の関係を説明するための拡大図。 現像剤担持体とケーシングとの間に形成された空間空隙と現像装置内に流入する気流の関係を示す図。
本実施形態の特徴は、現像装置のケーシング形状を、同ケーシングと対向する現像剤担持体の磁極による穂立ちまでは、現像剤担持体との間に流入空隙を形成するように、現像剤担持体と同心円となるように形成し、穂立ち以降においては流入空隙よりも広い空間空隙となるように形成することで、現像剤担持体外径の最下点より高い位置にその最上点が位置する回転部材が現像剤担持体の周囲に配置されている場合でも、現像剤溜りによる吸込み気流の遮断を防止してトナー飛散を防止する点にある。
以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて説明する。各図面において、同一部材には、基本的には同一の符号を付し、重複説明は適宜省略する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の概略図である。この画像形成装置は、4連タンデム型の中間転写方式で両面印刷可能なフルカラー機である。図1に示す画像形成装置は1つの実施形態であり、画像形成装置としては、周知の4連タンデム型の直接転写方式、1ドラム型の中間転写方式等のフルカラー機、あるいは、1ドラム型の直接転写方式等のモノクロ機でも良い。画像形成装置としては、記録媒体の両面に画像をプリントする両面機に限定されるものでもなく、記録媒体の片面に画像をプリントする片面機であってもよい。
図1において、画像形成装置は、装置本体100内に、表面2aに潜像を担持して表面移動する像担持体としてのドラム状の感光体2Y、2M、2C、2Kと、各感光体2Y、2M、2C、2Kと対向する現像領域で感光体2Y、2M、2C、2Kの表面の潜像に対して現像剤を供給して該潜像を現像する現像装置5Y、5M、5C、5Kとを備え、各現像装置により現像されて得られる画像を記録材としての記録紙20上に転移させて画像を形成する画像形成装置である。
この画像形成装置は、像担持体であり中間転写体でもある中間転写ベルト1が、複数のローラ11、12、13間に巻きかけられて配置されている。中間転写ベルト1の展張面には、感光体2Y、2M、2C、2Kを備えた複数のプロセスカートリッジ40Y、40M、40C、40Kが並設配置されている。各プロセスカートリッジの構成は、トナーの色が異なる以外は同一構成であるので、以下代表してイエローのプロセスカートリッジを用いて説明する。なお、符号Yはイエロー、Mはマゼンタ、Cはシアン、Kはブラックに係る部材を示す添え字であり、適宜省略する。本形態にいて、プロセスカートリッジ40Y、40M、40C、40Kは画像形成手段として機能する。
感光体2Yの回りには、その回転方向順に、帯電手段としての帯電チャージャ3Y、露光手段としての書込みユニット4からの書込み光LYが照射される露光部、現像装置としての現像ユニット5Y、一次転写部を形成する一次転写部材としての一次転写ローラ6Y、感光体クリーニングユニット7Y、除電手段としてのクエンチングランプ8Yが配置されている。これらのうち、感光体2Y、帯電チャージャ3Y、現像ユニット5Y、感光体クリーニングユニット7Y及びクエンチングランプ8Yは、1つのユニットとされていて、装置本体100に対して着脱可能なプロセスカートリッジ40Yとして構成されている。他の色のプロセスカートリッジ40M、40C、40Kにおいても同様の構成である。各プロセスカートリッジの構成としては、現像装置5と、帯電チャージャ3Y、現像ユニット5Y、感光体クリーニングユニット7Y又はクエンチングランプ8Yの少なくとも1つを一体に構成し、装置本体100に対して着脱自在であればよく、本実施形態のものに限定されるものではない。
中間転写ベルト1は、複数のローラ11、12、13で回転可能に支持されており、ローラ12に対向する部位にはクリーニング手段としてのベルトクリーニングユニット15が設けられている。ローラ13に対向する部位には、二次転写部を形成する転写手段としての二次転写ローラ16が設けられている。装置本体の下部には、記録材としての記録紙20が収納された複数の給紙トレイ17が設けられている。これら給紙トレイ17に収容された記録紙20は、ピックアップローラ21、給紙ローラ22で給紙され、搬送ローラ対23で搬送され、レジストローラ対24により所定のタイミングで二次転写部へ送られる。二次転写部よりも用紙搬送方向下流側には、定着手段としての定着ユニット25が設けられている。図1において、符号26は排紙トレイを、符号27はスイッチバックローラ対をそれぞれ示している。
次に画像形成装置による画像形成動作について説明する。
プリント開始命令が画像形成装置に入力されると、感光体周辺・中間転写ベルト周辺・給紙搬送経路等にある各ローラが既定のタイミングで回転し始め、給紙トレイ17から記録紙20の給紙が開始される。
一方、各感光体2Y、2M、2C、2Kは帯電チャージャ3Y、3M、3C、3Kによってその表面を一様な電位に帯電され、書込ユニット4から照射される書込み光LY、LM、LC、LKによってその表面が画像データに従って露光される。露光された後の電位パターンを静電潜像と呼ぶが、この静電潜像をその表面に担持した各感光体は、各現像ユニット5Y、5M、5C、5Kからトナーを供給されることにより、担持している静電潜像を特定色に現像される。図1においては感光体が四色分あるので、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(色順はシステムによって異なる)のトナー像が各感光体上に現像されることになる。
感光体2Y、2M、2C、2K上に現像されたトナー像は、中間転写ベルト1との接点において、各感光体に対向して設置された一次転写ローラ6Y、6M、6C、6Kに印加される一次転写バイアス、及び各一次転写ローラの押圧力によって中間転写ベルト1上に転写される。この一次転写動作のタイミングを合わせながら四色分繰り返すことにより、中間転写ベルト1上にフルカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト1上に形成されたフルカラートナー像は、二次転写ローラ16と中間転写ベルト1の間に形成される二次転写部において、レジストローラ対24によってタイミングを合わせて搬送されてくる記録紙20に転写される。すなわち、二次転写ローラ16に印加される二次転写バイアス及びローラ13と二次転写ローラ16による押圧力によってフルカラートナー像が記録紙20に二次転写される。フルカラートナー像を転写された記録紙20は、定着ユニット25を通過することにより、表面に担持しているトナー像を加熱定着される。
記録紙20の片面にプリントする片面プリントならば、定着後の記録紙20はそのまま直線搬送されて排紙トレイ26へ排出される。記録紙20の両面にプリントする両面プリントならば、定着後の記録紙20は搬送方向を下向きに変えられ、用紙反転部28へ搬送されていく。用紙反転部28へ到達した記録紙20は、ここでスイッチバックローラ対27により搬送方向を逆転されて記録紙20の後端から用紙反転部28を排出される。これをスイッチバック動作と呼び、この動作によって記録紙20の表裏を反転させることができる。表裏反転された記録紙20は定着ユニット方向には戻らず、再給紙搬送経路29を通過して本来の給紙経路に合流する。この後は片面プリントの時と同じ様にフルカラートナー像を二次転写部で転写されて、定着ユニット25を通過して排紙トレイ26へ排紙される。これが両面プリント動作である。
一方、各一次転写部を通過した感光体2Y、2M、2C、2Kは、その表面に一次転写残トナーを担持しており、これをブレード及びブラシ等で構成された感光体クリーニングユニット7Y、7M、7C、7Kにより除去される。その後、各クエンチングランプ8Y、8M、8C、8Kによってその表面を一様に除電されて次の画像のための帯電に備える。また、二次転写部を通過した中間転写ベルト1に関しても、その表面に二次転写残トナーを担持しているが、こちらもブレード及びブラシ等で構成されたベルトクリーニングユニット15によってこれを除去され、次のトナー像の転写に備える。画像形成装置は、この様な一連の電子写真プロセスによる画像形成動作の繰り返すことで、片面プリント若しくは両面プリントが、予めユーザーによって設定された所定枚数分、行なわれる。
次に図2(a)、図2(b)を用いて現像ユニットの構成について説明する。各色の現像ユニットの構成もトナーの色を異にする以外は同一構成であるので、色を識別する添え字は省略する。
本実施形態における現像ユニット5は、第1の現像剤担持体としての第1の現像ロール221A(以下「現像ロール221A」と記す)と、第2の現像剤担持体としての第2の現像ロール221B(以下「現像ロール221B」と記す)という2つの現像剤担持体が設けられた多段現像方式の現像ユニットである。現像ロール221A、221Bは、磁石が固定された磁気ローラと、磁気ローラの外周面で回転自在に支持された現像スリーブとでそれぞれ構成されている。現像ロール221A、221Bは、現像ユニット5のケーシング200において感光体2と対向する部分に形成された開口部200aから、その一部が感光体2の表面2aに向かって露出されている。開口部200aは現像ローラ221A、221Bの回転方向下流側(現像剤担持体回転方向)における現像ローラの表面の一部を感光体2に対向させるために設けられたものである。
現像ロール221A、221Bは、各感光体2の回転に対して連れ回り方向に回転するように構成されている。現像ロール221A、221Bは、互いに平行であり、それぞれ感光体2の表面2aに近接するように対向配置されていて、その対向位置が現像領域とされている。現像領域では、現像ロール221A、221Bの表面に穂立ちした現像剤からなる磁気ブラシが感光体2の表面2aに接触する。
現像ユニット5のケーシング200は、その内部に現像剤Gを収容するための内部空間203が形成されている。本実施形態において、現像剤Gは、トナーTと磁性キャリアとを含む二成分現像剤である。現像ユニット5は、感光体2の表面2a上に形成される静電潜像を現像してトナー像化する現像処理を行う。
ここで、本実施形態における現像ユニット5は、プレミックス現像方式のものであって、現像ユニット5内に適宜に新品の現像剤Gが図示しない剤カートリッジから供給されるとともに、劣化した現像剤Gが現像ユニット5の外部に設置された剤貯留容器に向けて排出される。剤カートリッジは、その内部に現像ユニット5内に供給するための現像剤G(トナーT及びキャリア)を収容している。剤カートリッジからは、現像ユニット5に設置された磁気センサによって検知されるトナー濃度(現像剤G中のトナーの割合)の情報に基づいて、現像ユニット5内に向けて現像剤Gが適宜に供給される。剤カートリッジ内の現像剤Gは、キャリアに対するトナーTの混合率(トナー濃度)が比較的高く設定されている。
本実施形態に係る現像ユニット5のケーシング200内には、現像剤Gを搬送して循環経路を形成する3つの現像剤搬送路227、228、229が形成されている。各現像剤搬送路227、228、229内には、それぞれ搬送部材としての供給スクリュー232と、受取スクリュー235と攪拌スクリュー238が配置されている。各スクリューは、いずれも軸部上に螺旋状にスクリュー部が形成されたものであって、現像ユニット5のケーシング200内に収容された現像剤Gをその軸部に沿って搬送する。
供給スクリュー232は、現像剤供給搬送路227の内部に配設されていて、現像剤供給搬送路227内の現像剤Gを長手方向へと搬送する。供給スクリュー232により搬送されている間に、現像剤供給搬送路227内の現像剤Gは第1現像ロール221Aの表面に順次汲み上げられる。
受取スクリュー235は、現像剤回収搬送路228の内部に設置されている。受取スクリュー235は、供給スクリュー232の鉛直方向下方に位置している。第2現像ロール221Bから離脱して現像剤回収搬送路228内に回収された現像処理後の現像剤Gは、現像剤回収搬送路228内を長手方向へと搬送される。供給スクリュー232及び受取スクリュー235は、その軸部が現像ロール221A、221Bの回転軸とほぼ平行になるように配設されている。
本形態において、受取スクリュー235は、現像ロール221Bと平行に配置され、現像ロール221Bの外径の最下点より高い位置に、その最上点が位置する回転部材であり、現像ロール221Bの周囲(斜め下方)に配置されている。
攪拌スクリュー238は、現像剤攪拌搬送路229の内部に設置されている。攪拌スクリュー238は、現像剤回収搬送路228の現像剤搬送方向下流部と現像剤供給搬送路227の現像剤搬送方向上流部とを直線的に結ぶように、供給スクリュー232及び受取スクリュー235に対して斜めに配置されている。攪拌スクリュー238は、受取スクリュー235によって現像剤回収搬送路内を搬送されてきた現像剤Gを現像剤供給搬送路227の現像剤搬送方向上流側へと搬送する。また、攪拌スクリュー238は、供給スクリュー232によって現像剤供給搬送路227の現像剤搬送方向下流端まで搬送されて落下経路を通過した現像剤Gも、現像剤供給搬送路227の現像剤搬送方向上流側へと搬送する。
本形態において、現像ユニット5は、現像ロール221Bの回転方向下流側に位置する開口部200aの縁部200bと現像ロール221Bの表面221Baとの間に形成される流入空隙となる第1のギャップP1を通じて、現像ロール221Bの回転に伴って外気が内部空間203に向かって流入し得る構造を備えている。
次に、本実施形態における感光体2上で行われる作像プロセスについて説明する。
感光体2が反時計方向に回転駆動されると、まず、帯電装置4(図1参照)の位置で感光体2の表面2aが一様に帯電される。その後、帯電された感光体2の表面部分は、光書込ユニット4により露光されて静電潜像が形成される。その後、静電潜像が形成された感光体2の表面部分は、現像ユニット5との対向位置に達する。感光体2上の静電潜像は、2つの現像ロール221A、221B上の磁気ブラシと順次接触して、磁気ブラシ中のトナーTが付着されて可視化される。
詳しくは、図2中上方に配置されている第1現像ロール221A上に汲み上げられた現像剤Gは、現像剤規制部材としてのドクターブレード225によって適量化された後に、図2(b)に示すように感光体2との対向部である第1現像領域Z1に搬送される。第1現像領域では、第1現像ロール221A上の現像剤Gが第1現像ロール内の現像磁極の磁気力によって穂立ちし、これにより形成される磁気ブラシで感光体2の表面を摺擦する。このとき、現像剤G中のトナーTは、不図示の電源部から第1現像ロール221Aに対して印加されている所定の現像バイアスによって形成される現像電界の作用により、感光体2上の画像部にのみ選択的に付着してトナー像を形成する。
第1現像領域Z1を通過した第1現像ロール221A上の現像剤Gは、第1現像ロール221Aの回転に伴い、第2現像ロール221Bの内部に配置された受渡磁極と対向する現像剤受渡領域まで搬送される。この現像剤受渡領域では、第1現像ロール221A上の一部又は全部の現像剤Gが受渡磁極の磁気力(受渡磁気力)の作用を受けて第2現像ロール221Bの表面221Baに移動し、第2現像ロール221Bの表面上に担持される。
このようにして第2現像ロール221Bに担持された現像剤Gは、感光体2の表面2aと対向する第2現像領域Z2へと搬送される。第2現像領域Z2でも、第2現像ロール221B上の現像剤Gが第2現像ロール内の現像磁極の磁気力によって穂立ちし、これにより形成される磁気ブラシで感光体2の表面2aを摺擦する。このとき、現像剤G中のトナーTは、不図示の電源部から第2現像ロール221Bに対して印加されている所定の現像バイアスによって形成される現像電界の作用により、感光体2上の画像部にのみ選択的に付着してトナー像を形成する。その後、第2現像領域Z2を通過した第2現像ロール221B上の現像剤Gは、第2現像ロール221Bの表面から離脱して現像ユニット5のケーシング200内に戻される。
一連の現像剤Gの流れの中で、トナー飛散が問題となるのは第2の現像ロール221B周りの第2現像ローラ221Bと感光体2との対向部位である第2現像領域Z2の第2現像ロール221Bの回転方向下流の領域Xである。飛散トナーが現像ユニット5の外部へと漏れた場合には、機械内部、外部の汚れや異常画像の原因となるため、これを抑制する必要がある。
図2の構成の中で、第2現像領域Z2の第2現像ロール221Bの回転方向下流の領域Xで生じた飛散トナーを回収は、ケーシング200の第2現像ロール221Bの回転方向下流側に位置する開口部200aの縁部200bと第2現像ローラ221の表面221aとの間に形成される流入空隙である第1ギャップP1を通じて、第2現像ロール221Bの回転に伴って外気がケーシング200内(現像ユニット5内)の内部空間203に向かって流入する吸い込み気流で行なわれる。
図3(a)に示した現像ユニットの参考構成例を用いて、第2現像ロール221Bから飛散したトナーの経路や、第2現像ロール221Bとケーシング200との第1ギャップP1での吸い込み気流について説明する。
第2現像ロール221Bからの飛散トナーは図中矢印Aの方向へと流れる。図中矢印Bは、第2現像ロール221Bとケーシング200との間に形成される第1ギャップP1から現像ユニット5内へと吸い込まれる吸い込み気流を示す。図3(b)は、第2現像ロール221Bとケーシング200との間に形成される第1ギャップP1近傍の拡大図である。第1ギャップP1での吸い込み気流Bは、第2現像ロール221Bの回転に伴って第2現像ロール221Bの表面221Baに沿う気流Vが発生したものである。つまり第2現像ロール221Bが図中時計回りに回転して現像剤Gを搬送する際に、第2現像ロール221B上で現像剤Gの穂立ち部G1がケーシング200と接触していることで、第2現像ロール221Bの回転により図中矢印V方向に穂立ち部12によって空気を現像装置内へかき込まれるために発生するものである。
図4は、本発明に係る現像ユニット5のケーシング200の形状を示す。ケーシング200の穂立ち部G1より下流の現像ロール221Bとケーシング200の間に形成される空間空隙となる第2ギャップP2を第1ギャップP1よりも広く形成している。
すなわち、ケーシング200は、ケーシング200と対向する現像ロール221Bの磁極による穂立ちまでの範囲の形状が、現像ロール221Bとの間に第1ギャップP1を形成するように、現像ロール221Bと回転中心Oを中心とする同心円となる曲面201に形成され、穂立ち部G1以降においては第1ギャップP1よりも広い第2ギャップP2となるように形成されている。つまり、曲面201の形成された領域は穂立ち領域であり、この穂立ち領域範囲を超えた容器空間203内において、現像ロール221Bの表面221Baと対向するケーシング面202との間に第2ギャップP2が形成されている。第1ギャップP1とは、曲面201から回転中心Oに向かって延びる破線で示した線分上における空隙であり、第2ギャップP2はケーシング面202に対して破線で示す垂線上における空隙を示す。
本実施形態において、第1ギャップP1の寸法は0.7〜2mmの範囲を想定し、第2ギャップP2の寸法は5mmとしている。また、第2ギャップP2を形成する、ケーシング面203は、現像ロール221Bの外径(表面221Ba)から離間するように傾斜して形成されている。ケーシング202と対向する現像ロール221Bの部位には磁石が配置されておらず、第1ギャッP1を現像ロール221Bの表面221Baが通過すると、穂立ち部G1が直ちに減少するように現像ブラシの発生が切れられるように構成されている。
第1ギャップP1を形成する曲面201と第2ギャップP2を形成するケーシング面202との間には段差部205が形成されていて、曲面201を図4において破線で示すように延長して受取スクリュー235の外周に位置するケーシング面206と連続する部分を傾斜面212と形成する場合よりも、曲面201との寸法差が形成されるようは形成されている。
これは、受取スクリュー235の外径の最上点が現像ロール221Bの外径より高いと、現像ロール221Bと受取スクリュー235とを水平方向に離す必要があるため、ケーシング200の同心円の部分である曲面201の端部から受取スクリュー235まで続く部分に底面となるケーシング面202が存在し、そこに現像剤Gが溜りやすくなり、気流Vの派生の妨げになるという課題がある。また、傾斜面212のようになだらかに連続していると第1ギャップP1に近い部分(十分に広くなっていない部分)において、剤が溜まってしまうことがあり、気流Vの吸い込みが弱くなる。
このため、本実施形態では、より現像剤Gの剤溜りが発生しないように、ケーシング面202を傾斜面とするとともに、曲面201との間に段差部205を形成している。別な表現をすると、現像ユニット5には、第1ギャップP1と、第1ギャップP1より広い第2ギャップP2という領域が存在し、第2ギャップP2は現像ロール221Bの回転方向下流に存在する。第2ギャップP2という領域は第1ギャップP1を形成する曲面201から段差部205が形成されて一段下がるケーシング面202(現像ロール221Bから遠ざかった)とすることで形成されており、ケーシング面202は受取スクリュー235に向かって傾斜している。
このような構成のケーシング200の形状による、第2ギャップP2と吸込み気流Bの強さの関係を図5に示す。図5においては、第1ギャップP1の寸法は一定とし、第2ギャップP2の寸法を変更して吸込み気流Bの強さを計測した。図5によると、第2ギャップP2が狭いと現像ロール221Bとケーシング200の間に現像剤Gが溜まって滞留してしまい、気流Vを遮断してしまう。これに対し、第2ギャップP2が3.5mm以上で吸い込み気流Bの強さは一定になり、トナー飛散を防ぐことが出来た。
本実施形態によると、現像ユニット5のケーシング200の形状を、ケーシング200と対向する現像ロール221Bの磁極による穂立ち領域(曲面201)においては、現像ロール221Bとの間を第1ギャップP1とすべく、現像ロール221Bと同心円となるように形成し、穂立ち領域(曲面201)以降においては、第1ギャップP1よりも広い第2ギャップP2となるように形成しているので、現像剤溜りの発生を抑制することができので、現像剤溜りによる吸い込み気流の遮断が防止されるため、トナー飛散を防止することができる。
本実施形態では、第2ギャップP2を形成する、現像ロール221Bの穂立ち領域となる曲面201以降のケーシング面202を、現像ロール221Bの外径となる表面221Baから離間するように傾斜して形成しているので、内部空間203におけるケーシング面202での現像剤Gが、受取スクリュー235に向かって流れ易くなる。このため、現像剤Gの流れをスムーズにすることが可能であり、現像剤溜りの発生をより抑制することができ、トナー飛散防止をより確実なものにすることができる。
第2ギャップの寸法を3.5mm以上、好ましくは5mm以上とすることで、現像剤溜りによる吸込み気流遮断をより効果的に防止することができる。
また図4に示すように、底面となるケーシング面202を、受取スクリュー235に向かって下り傾斜する複数の傾斜面で構成すると、一度に大量の現像剤Gがケーシング面202に落下してきた場合でも、現像剤溜りの発生を抑制することが出来るという作用効果を得ることもできるので好ましい。
2(Y、M、C、K) 像担持体
2a 表面
3(Y、M、C、K) 帯電手段
5(Y、M、C、K) 現像装置
7(Y、M、C、K) クリーニング手段
20 記録材
40(Y、M、C、K) プロセスカートリッジ
100 装置本体
200 ケーシング
201 穂立ち領域(同心円に形成されたケーシングの部位)
202 ケーシング面
200a 開口部
200b 開口部の縁部
203 内部空間
221B 現像剤担持体
221Ba 表面
235 回転部材
G 現像剤
P1 流入空隙
P2 空間空隙
Z1、Z2 現像領域
特開2002−268482号公報

Claims (7)

  1. 表面に現像剤を担持した状態で、像担持体に対向しながら該像担持体の回転に対して連れ回り方向に回転する現像剤担持体と、
    内部に現像剤を収容するための内部空間を形成し、現像剤担持体回転方向における前記現像剤担持体の表面の一部を前記像担持体に対向させるための開口部が設けられたケーシングを有し、
    現像剤担持体回転方向下流側に位置する前記開口部の縁部と前記現像剤担持体の表面との間に形成される流入空隙を通じて、前記現像剤担持体の回転に伴って外気が前記内部空間に向かって流入し得る構造を備える現像装置において、
    前記ケーシングは、対向する現像剤担持体の磁極による穂立ち領域に位置おいては、前記現像剤担持体との間を前記流入空隙とすべく該現像剤担持体と同心円となるように形成され、前記穂立ち領域以降においては、前記流入空隙よりも広い空間空隙となるように形成されていることを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置において、
    前記現像剤担持体と平行に配置され、前記現像剤担持体外径の最下点より高い位置にその最上点が位置する回転部材を有することを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1又は2に記載の現像装置において、
    前記空間空隙を形成する、前記現像剤担持体の穂立ち領域以降のケーシング面は、前記現像剤担持体の外径から離間するように傾斜して形成されていることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1、2又は3記載の現像装置において、
    前記空間空隙は3.5mm以上であることを特徴とする現像装置。
  5. 表面に潜像を担持して表面移動する像担持体と、前記像担持体と対向する現像領域で該像担持体の表面の潜像に対して現像剤を供給して該潜像を現像する現像装置とを備え、前記現像装置により現像されて得られる画像を記録材上に転移させて画像を形成する画像形成装置において、
    前記現像装置が、請求項1乃至4の何れか1項に記載の現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 現像装置と、像担持体、帯電手段またはクリーニング手段の少なくとも1つを一体に構成し、装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、
    前記現像装置が、請求項1乃至4の何れか1項に記載の現像装置であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 請求項6記載のプロセスカートリッジを複数個有することを特徴とする画像形成装置。
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